(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】分析装置
(51)【国際特許分類】
G01N 30/64 20060101AFI20230511BHJP
G01N 30/26 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
G01N30/64 Z
G01N30/26 Z
(21)【出願番号】P 2019129255
(22)【出願日】2019-07-11
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100141852
【氏名又は名称】吉本 力
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 一法
【審査官】大瀧 真理
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-090056(JP,A)
【文献】特開2011-153830(JP,A)
【文献】特開2015-034702(JP,A)
【文献】登録実用新案第3200787(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0121129(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0071646(US,A1)
【文献】特開2014-202508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 30/00 - 30/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料中の成分を検出する検出器と、
前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装された基板と、
少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されたカバー部材と、
前記空間内にガスを供給するガス源とを備え、
前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されて
おり、
前記検出器は、前記カバー部材の外側にある、分析装置。
【請求項2】
キャリア流体とともに試料が供給されるカラムをさらに備え、
前記ガス源は、前記カラムに前記キャリア流体としてガスを供給する、請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記ガス源は、前記検出器にガスを供給する、請求項1に記載の分析装置。
【請求項4】
前記基板を保持するベース部材をさらに備え、
前記カバー部材は、前記ベース部材に取り付けられることにより、前記基板及び当該基板に実装された前記電流検出回路を覆う、請求項1~3のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項5】
前記カバー部材は、前記基板に取り付けられることにより、少なくとも前記電流検出回路を覆う、請求項1~3のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項6】
前記空間内に設けられ、前記電流検出回路に含まれる電子部品を冷却するペルチェ素子をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項7】
前記ガスは、不活性ガスである、請求項1~6のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項8】
前記基板及び前記カバー部材が収容された筐体と、
前記筐体内に空気を取り込むためのファンとをさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項9】
試料中の成分を検出する検出器と、
前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装された基板と、
少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されたカバー部材と、
前記空間内にガスを供給するガス源と、
キャリア流体とともに試料が供給されるカラムとを備え、
前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されており、
前記ガス源は、前記カラムに前記キャリア流体としてガスを供給する、分析装置。
【請求項10】
試料中の成分を検出する検出器と、
前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装された基板と、
少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されたカバー部材と、
前記空間内にガスを供給するガス源と、
前記基板を保持するベース部材とを備え、
前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されており、
前記カバー部材は、前記ベース部材に取り付けられることにより、前記基板及び当該基板に実装された前記電流検出回路を覆う、分析装置。
【請求項11】
試料中の成分を検出する検出器と、
前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装された基板と、
少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されたカバー部材と、
前記空間内にガスを供給するガス源とを備え、
前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されており、
前記カバー部材は、前記基板に取り付けられることにより、少なくとも前記電流検出回路を覆う、分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスクロマトグラフなどの分析装置には、検出器からの出力信号を増幅するための増幅回路が実装された基板が設けられている(例えば、下記特許文献1参照)。増幅回路に含まれるオペアンプは、アナログ信号を処理するアナログ部品であり、当該アナログ部品においては信号にノイズが発生する可能性がある。
【0003】
特に、検出器からの出力信号を高感度で検出するガスクロマトグラフ又は液体クロマトグラフなどにおいては、ノイズが分析結果に与える影響が大きい。そのため、アナログ部品におけるノイズの発生を可能な限り抑えることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オペアンプ、電気抵抗、及び、これらを電気的に接続する配線パターンを含む電流検出回路は、湿度や汚染の影響を受けやすい。例えば、天候又は設置環境が変化した場合には、電流検出回路の周辺の湿度が高くなり、基板上に付着する水分によってリーク電流が増加する。このような場合には、リーク電流に伴うノイズの発生が懸念される。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、電流検出回路におけるノイズの発生を抑制することができる分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、検出器と、基板と、カバー部材と、ガス源とを備えた分析装置である。前記検出器は、試料中の成分を検出する。前記基板には、前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装されている。前記カバー部材には、少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されている。前記ガス源は、前記空間内にガスを供給する。前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、電流検出回路が収容された空間内に、ガス源からのガスが供給される。このガスは、カバー部材に形成された導入口から前記空間内に導入され、当該空間内を通過した後、カバー部材に形成された導出口から導出される。これにより、前記空間内の湿度を低下させることができるため、電流検出回路におけるノイズの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ガスクロマトグラフの全体構成の一例を示したブロック図である。
【
図2A】第1実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの平面図を示している。
【
図2B】第1実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの断面図を示している。
【
図3A】第2実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの平面図を示している。
【
図3B】第2実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの断面図を示している。
【
図4A】第3実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの平面図を示している。
【
図4B】第3実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニットの構成例を示した図であり、基板ユニットの断面図を示している。
【
図5A】カバー部材が複数設けられた基板ユニットの第1変形例について説明するための概略平面図である。
【
図5B】カバー部材が複数設けられた基板ユニットの第2変形例について説明するための概略平面図である。
【
図6A】ガスクロマトグラフ内の構成の一例を示した概略断面図である。
【
図6B】ガスクロマトグラフ内の構成の他の例を示した概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.ガスクロマトグラフの全体構成
図1は、ガスクロマトグラフ1の全体構成の一例を示したブロック図である。ガスクロマトグラフ1は、ガス源2、レギュレータ3、カラム4、検出器5及び基板ユニット6などを備えている。
【0011】
ガス源2は、例えばガスボンベを含む構成である。ガス源2は、例えば窒素ガス又はヘリウムガスなどの不活性ガスを供給する。レギュレータ3は、ガス源2から供給されるガスの圧力が一定値になるように制御する。本実施形態では、ガス源2からレギュレータ3を介して供給されるガスが、カラム4、検出器5及び基板ユニット6に導入されるようになっている。
【0012】
カラム4には、ガス源2からのガスが流路11を介して供給される。カラム4に供給されるガスは、キャリア流体(移動相)として機能するキャリアガスである。流路11には試料気化室(図示せず)が介在しており、当該試料気化室内に注入された液体試料が気化されることにより、気化された試料がキャリアガスとともにカラム4に導入される。試料中の各成分は、カラム4を通過する過程で分離され、分離された各成分が検出器5に順次導かれる。
【0013】
検出器5には、ガス源2からのガスが流路12を介して供給される。検出器5としては、例えばFID(Flame Ionization Detector:水素炎イオン化検出器)を用いることができるが、これに限られるものではない。例えば、質量分析計を検出器5として用いることにより、ガスクロマトグラフ質量分析装置を構成することも可能である。
【0014】
検出器5に供給されるガスは、検出器5における感度を向上又は安定化させるためのメイクアップガスとして機能する。カラム4にガスが供給されているときには、そのガスの一部が検出器5にも供給されるようになっている。ただし、ガスの流路にバルブを設けて、当該バルブを切り替えることにより、検出器5だけにガスを供給することができるようになっていてもよい。
【0015】
基板ユニット6には、ガス源2からのガスが流路13を介して供給される。流路13には流体抵抗体14が介在しており、ガス源2からのガスは、流体抵抗体14において圧力が低下された上で基板ユニット6に供給されるようになっている。流体抵抗体14は、例えば流路13よりも小さい内径を有する抵抗管により構成されていてもよいし、バルブ又はフローコントローラなどの他の部材により構成されていてもよい。
【0016】
基板ユニット6には、カラム4に供給されるガスの一部、又は、検出器5に供給されるガスの一部が供給される。すなわち、カラム4又は検出器5にガスが供給されているときには、そのガスの一部が基板ユニット6にも供給されるようになっている。ただし、ガスの流路にバルブを設けて、当該バルブを切り替えることにより、基板ユニット6だけにガスを供給することができるようになっていてもよい。また、所定のタイミングでバルブを切り替えることにより、例えば検出器5において検出が行われている期間などの所定期間だけ基板ユニット6にガスが供給されてもよい。あるいは、ガスクロマトグラフ1による分析が行われていないときも、常に少量(例えば数mL/min)のガスが基板ユニット6に供給されてもよい。
【0017】
基板ユニット6には、基板61が備えられている。基板61は、例えばガラスエポキシ基板などからなる絶縁性のリジッド基板である。基板61の表面には、導体を用いて配線パターン603が印刷されることによりプリント配線が形成されている。基板61上の一部の配線パターン603、及び、当該配線パターン603に対してそれぞれ電気的に接続されたオペアンプ601及び電気抵抗602は、電流検出回路60を構成している。このように、基板61には電流検出回路60が実装されている。ただし、基板61は、リジッド基板に限らず、例えばフレキシブル基板などの他の種類の基板であってもよい。
【0018】
電流検出回路60には、検出器5からの出力信号が入力される。電流検出回路60は、検出器5からの出力信号を処理するための回路であり、電荷検出回路として機能してもよい。電流検出回路60においては、例えば、検出器5からの電流が流れる電気抵抗602の両端の電圧が、オペアンプ601で増幅されて測定される。オペアンプ601は、アナログ信号を処理するアナログ部品である。オペアンプ601は、例えばFET(Field-Effect Transistor:電界効果トランジスター)を含む構成であってもよい。
【0019】
2.第1実施形態
図2A及び
図2Bは、第1実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニット6の構成例を示した図である。
図2Aは、基板ユニット6の平面図を示しており、
図2Bは、基板ユニット6の断面図を示している。
【0020】
基板ユニット6は、上述の基板61の他に、ベース部材62及びカバー部材63を備えている。ベース部材62は、例えばアルミニウム又は鉄などの金属、あるいは、樹脂により形成された板状部材である。ベース部材62は、水分を透過しない材料で形成されていることが好ましいが、上記材料に限定されるものではない。また、ベース部材62は、ガスクロマトグラフ1の筐体の一部などにより構成されていてもよい。
【0021】
基板61は、ベース部材62に保持されている。具体的には、ベース部材62から突出するように設けられた固定部621に対して、基板61が固定されている。これにより、基板61は、ベース部材62に対して間隔を隔てた状態で保持される。ベース部材62は、例えば平板状に形成されており、ベース部材62に対して平行になるように基板61が保持される。ただし、基板61は、ベース部材62に対して傾斜した状態で保持されてもよい。
【0022】
カバー部材63は、中空状の部材であり、内部に形成された空間630内に基板61を収容する。これにより、基板61に実装された電流検出回路60が空間630内に収容される。カバー部材63は、例えばアルミニウム又は鉄などの金属により形成された板状部材が、適宜屈曲又は接合されることにより構成されている。カバー部材63は、水分を透過しない材料で形成されていることが好ましいが、金属に限らず、樹脂などの他の材料により形成されていてもよい。
【0023】
カバー部材63は、矩形状の天板631と、天板631の各辺からそれぞれ同方向に突出する4つの側板632とを含む。
図2Aに示すような平面視において、天板631の外形は、基板61の外形よりも大きい。カバー部材63は、各側板632の先端縁(下端縁)がベース部材62の表面(上面)に当接又は近接した状態で、ベース部材62に取り付けられる。基板61は、ベース部材62及びカバー部材63により囲まれた空間630に収容される。隣接する側板632の端縁同士は、互いに当接していてもよいし、隙間を隔てて対向していてもよい。ただし、カバー部材63の形状は、上記のような形状に限らず、例えば矩形状以外の形状で天板631が形成されていてもよい。
【0024】
カバー部材63には、導入口633及び導出口634が形成されている。導入口633には、導入管633Aの一端部が取り付けられている。導入管633Aの他端部には、流路13が連通している。また、導出口634には、導出管634Aの一端部が取り付けられている。導出管634Aの他端部は、大気開放されている。
【0025】
これにより、ガス源2からのガスが、導入口633から空間630内に導入され、空間630内のガスが導出口634から大気中に導出される。すなわち、導入口633から空間630内にガスが導入されることにより、空間630内が当該ガスで満たされた後、さらに導入口633から空間630内にガスが導入されることにより、空間630内のガスが導出口634からオーバーフローするようになっている。ただし、導出管634Aが省略され、導出口634からガスが直接導出されてもよい。あるいは、導出管634Aに配管が取り付けられることにより、当該配管を介して装置内の任意の空間又は装置外にガスが導出されてもよい。
【0026】
上記のような構成によれば、空間630内が大気圧に対して陽圧となる。これにより、大気中の異物などが空間630内に混入しにくくなるため、異物などが基板61に付着して悪影響を与えることを防止できる。ガス源2からのガスが供給された空間630内の湿度は、例えば60%以下となる。ガス源2からのガス中の水分濃度は、例えば10.7ppm以下である。ただし、これらの数値は例示に過ぎず、他の任意の値に設定可能である。
【0027】
導入口633及び導出口634は、いずれも側板632に形成されている。具体的には、互いに対向する1対の側板632のうち、一方の側板632(側板632A)に導入口633が形成され、他方の側板632(側板632B)に導出口634が形成されている。この例では、上記1対の側板632は、互いに平行に延びるように対面している。
【0028】
より具体的には、導入口633は、側板632Aにおける水平方向の一方側(
図2Aにおける右側)の端部に形成されている。これに対して、導出口634は、側板632Bにおける水平方向の他方側(
図2Aにおける左側)の端部に形成されている。このように、導入口633及び導出口634は、カバー部材63における水平方向の対角線上の各角部に形成されている。これにより、導入口633から空間630内に導入されるガスを、空間630内に満遍なく流通させ、空間630内に収容された基板61の全体に接触させることができる。
【0029】
ただし、導入口633及び導出口634は、上記のような位置に限らず、カバー部材63における任意の位置に形成することができる。また、導出口634は、明確な孔として形成された構成に限らず、例えば、隣接する側板632の端縁同士の隙間の他、カバー部材63とベース部材62との間の隙間など、任意の隙間により構成されていてもよい。なお、カバー部材63とベース部材62との間の隙間に、弾性体、接着材又は粘着材などの封止部材を介在させることにより、空間630の気密性が確保されてもよい。
【0030】
このように、本実施形態では、カバー部材63がベース部材62に取り付けられることにより空間630が形成され、その空間630内に基板61が収容されている。これにより、基板61、及び、基板61に実装された電流検出回路60が、カバー部材63により覆われている。
【0031】
3.第2実施形態
図3A及び
図3Bは、第2実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニット6の構成例を示した図である。
図3Aは、基板ユニット6の平面図を示しており、
図3Bは、基板ユニット6の断面図を示している。本実施形態では、カバー部材63の形状及び取付位置のみが第1実施形態とは異なっている。したがって、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0032】
本実施形態におけるカバー部材63は、第1実施形態のカバー部材63よりも内容積が小さい。具体的には、
図3Aに示すような平面視において、カバー部材63の天板631の外形が、基板61の外形よりも小さい。カバー部材63は、第1実施形態のように基板61全体を覆っているのではなく、基板61に取り付けられることにより、基板61上の回路の一部のみを覆っている。カバー部材63により覆われる回路の一部には、少なくとも電流検出回路60が含まれている。ただし、カバー部材63は、基板61上の回路の一部だけでなく、回路全体を覆うような構成であってもよい。
【0033】
カバー部材63は、第1実施形態と同様に、矩形状の天板631と、天板631の各辺からそれぞれ同方向に突出する4つの側板632とを含む。カバー部材63は、各側板632の先端縁(下端縁)が基板61の表面(上面)に当接又は近接した状態で、基板61に取り付けられる。電流検出回路60は、基板61及びカバー部材63により囲まれた空間630に収容される。隣接する側板632の端縁同士は、互いに当接していてもよいし、隙間を隔てて対向していてもよい。ただし、カバー部材63の形状は、上記のような形状に限らず、例えば矩形状以外の形状で天板631が形成されていてもよい。
【0034】
カバー部材63には、第1実施形態と同様に、導入口633及び導出口634が形成されている。導入口633及び導出口634は、
図3A及び
図3Bに示すような位置に限らず、カバー部材63における任意の位置に形成することができる。また、導出口634は、明確な孔として形成された構成に限らず、例えば、隣接する側板632の端縁同士の隙間の他、カバー部材63と基板61との間の隙間など、任意の隙間により構成されていてもよい。
【0035】
このように、本実施形態では、カバー部材63が基板61に取り付けられることにより空間630が形成され、その空間630内に少なくとも電流検出回路60が収容されることにより、電流検出回路60がカバー部材63で覆われている。
【0036】
4.第3実施形態
図4A及び
図4Bは、第3実施形態に係るガスクロマトグラフの基板ユニット6の構成例を示した図である。
図4Aは、基板ユニット6の平面図を示しており、
図4Bは、基板ユニット6の断面図を示している。本実施形態では、基板ユニット6にペルチェ素子64が備えられている点のみが第1実施形態とは異なっている。したがって、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】
本実施形態では、ペルチェ素子64がオペアンプ601の表面に当接している。具体的には、ペルチェ素子64の第1面641がオペアンプ601の表面に当接し、ペルチェ素子64の第2面642がカバー部材63に当接している。ペルチェ素子64は、2つの配線643を介して基板61に電気的に接続されている。これらの配線643を介して、基板61からペルチェ素子64に直流電流が供給される。これにより、ペルチェ素子64の第1面641において吸熱が行われ、第2面642において発熱が行われる。その結果、オペアンプ601の熱がカバー部材63へと伝達され、オペアンプ601が冷却される。
【0038】
ペルチェ素子64に対する通電は、ガスクロマトグラフ1の動作中は常に行われてもよいし、所定期間のみ行われてもよい。上記所定期間は、例えば基板ユニット6にガスが供給されている期間、又は、検出器5において検出が行われている期間など、任意の期間に設定可能である。
【0039】
この例では、ペルチェ素子64の第2面642が、カバー部材63の天板631に当接しているが、側板632などの他の部分に当接していてもよい。また、ペルチェ素子64の第1面641は、オペアンプ601に限らず、電流検出回路60に含まれる他の電子部品に当接していてもよい。また、ペルチェ素子64の第1面641及び第2面642は、オペアンプ601又はカバー部材63などの対象面に対して直接当接するような構成に限らず、例えば伝熱部材を介して熱的に接続されていてもよい。
【0040】
本実施形態では、第1実施形態の基板ユニット6にペルチェ素子64を付加した構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えば第2実施形態の基板ユニット6にペルチェ素子64を付加した構成であってもよい。
【0041】
5.変形例
上記実施形態では、カバー部材63が1つだけ設けられた構成について説明した。しかし、ガスクロマトグラフ1が複数の基板61を備えている場合、又は、1つの基板61に複数の電流検出回路60が実装されている場合などには、カバー部材63が複数設けられていてもよい。
【0042】
5-1.第1変形例
図5Aは、カバー部材63が複数設けられた基板ユニット6の第1変形例について説明するための概略平面図である。各カバー部材63の内部には空間630が形成されており、各空間630内に少なくとも電流検出回路60が収容されている。
【0043】
この例では、3つのカバー部材63(第1カバー部材63A、第2カバー部材63B及び第3カバー部材63C)が流体的に直列に接続されている。具体的には、第1カバー部材63Aにおいては、導入口633に導入管633Aの一端部が取り付けられ、導出口634に導出管634Aの一端部が取り付けられている。第2カバー部材63Bにおいては、第1カバー部材63Aの導出口634に一端部が取り付けられた導出管634Aの他端部が取り付けられ、導出口634に導出管634Aの一端部が取り付けられている。第3カバー部材63Cにおいては、第2カバー部材63Bの導出口634に一端部が取り付けられた導出管634Aの他端部が取り付けられ、導出口634に導出管634Aの一端部が取り付けられている。第3カバー部材63Cの導出口634に一端部が取り付けられた導出管634Aの他端部は、大気開放されている。
【0044】
したがって、第1カバー部材63Aの導入口633に供給されたガスは、第1カバー部材63A内の空間630から第2カバー部材63B内の空間630へと流れた後、第3カバー部材63C内の空間630を通って、第3カバー部材63Cの導出口634から導出される。ただし、カバー部材63の数は3つに限らず、2つ又は4つ以上のカバー部材63が流体的に直列に接続された構成であってもよい。
【0045】
5-2.第2変形例
図5Bは、カバー部材63が複数設けられた基板ユニット6の第2変形例について説明するための概略平面図である。各カバー部材63の内部には空間630が形成されており、各空間630内に少なくとも電流検出回路60が収容されている。
【0046】
この例では、3つのカバー部材63(第1カバー部材63A、第2カバー部材63B及び第3カバー部材63C)が流体的に並列に接続されている。具体的には、第1カバー部材63A、第2カバー部材63B及び第3カバー部材63Cのそれぞれにおいて、導入口633に導入管633Aの一端部が取り付けられ、導入管633Aの他端部が共通のガス源2に連通している。また、第1カバー部材63A、第2カバー部材63B及び第3カバー部材63Cのそれぞれにおいて、導出口634に導出管634Aの一端部が取り付けられ、導出管634Aの他端部が大気開放されている。
【0047】
したがって、共通のガス源2からのガスは、第1カバー部材63A、第2カバー部材63B及び第3カバー部材63Cの各空間630に個別に供給され、それぞれの導出口634から導出される。ただし、カバー部材63の数は3つに限らず、2つ又は4つ以上のカバー部材63が流体的に並列に接続された構成であってもよい。
【0048】
5-3.その他の変形例
カバー部材63内の空間630にガスを供給するタイミングは、任意に設定可能である。例えば、所定の周期で断続的に空間630内にガスが供給されるような構成であってもよい。また、空間630内に湿度センサを設けて、当該湿度センサにより検知される空間630内の湿度が所定の閾値を超えたときに、空間630内にガスが供給されるような構成などであってもよい。あるいは、ガスクロマトグラフ1の起動時に空間630内へのガスの供給を開始し、空間630内の湿度が所定の閾値まで低下したときに、ガスの流量を低下させてもよい。
【0049】
検出器5に供給されるガスは、メイクアップガスに限らず、助燃ガスなどの他のガスとして機能するものであってもよい。助燃ガスとして検出器5に供給されるガスは、例えば除湿された圧縮空気(ドライエア)又は水素などであってもよい。
【0050】
カラム4及び検出器5に共通のガスが供給されるような構成に限らず、カラム4及び検出器5に異なるガスが供給されるような構成であってもよい。この場合、カラム4にガスを供給するガス源と、検出器5にガスを供給するガス源とが、個別に設けられていてもよい。また、検出器5にはガスが供給されないような構成であってもよい。
【0051】
カラム4に供給されるガスの一部、又は、検出器5に供給されるガスの一部が、基板ユニット6に供給されるような構成に限らず、基板ユニット6にガスを供給するためのガス源が別個に設けられていてもよい。
【0052】
以上の実施形態では、分析装置の一例として、ガスクロマトグラフ1について説明した。しかし、本発明は、ガスクロマトグラフ1に限らず、液体クロマトグラフなどの他の分析装置にも適用可能である。液体クロマトグラフの場合、カラム4には、ガスではなく液体がキャリア流体(移動相)として供給されてもよい。また、クロマトグラフの検出器として質量分析計を用いることにより、本発明が適用されたガスクロマトグラフ質量分析装置や液体クロマトグラフ質量分析装置を構成することも可能である。
【0053】
光学系を備え中赤外を測定するFT-IRなどの分析装置では、光が通る空間内の湿度を下げるために、水分が少ない乾燥空気又は乾燥窒素が、ガス源から光学系又は光が通る空間に流されてパージされる。また、装置が載置される除振台に空気ばねが採用されている場合には、空気ばねに乾燥空気を供給するガス源が必要である。したがって、これらのガス源からカバー部材63内にガスが供給されてもよい。
【0054】
ガスクロマトグラフにおいては、カラムに導入するキャリア流体として、ヘリウムガス、水素ガス、窒素ガス又はアルゴンガスなどが用いられる。検出器に使用されるガスは、検出器の種類によって異なる。FID検出器(Flame Ionization Detector:水素炎イオン化検出器)では、例えば水素ガス、乾燥空気、ヘリウムガス又は窒素ガスが用いられる。FTD検出器(Flame Thermionic Detector:フレームサーミオニック検出器)では、例えば水素ガス、乾燥空気、ヘリウムガス又は窒素ガスが用いられる。FPD検出器(Frame Photometric Detecter:炎光光度検出器)では、例えば水素ガス又は乾燥空気が用いられる。TCD検出器(Thermal Conductivity Detector:熱伝導度検出器)では、例えばカラムに導入するキャリア流体と同様のガスが用いられる。BID検出器(Dielectric-Barrier Discharge Ionization Detector:バリア放電イオン化検出器)では、例えばヘリウムガス又は窒素ガスが用いられる。したがって、これらのガスがガス源からカバー部材63内に供給されてもよい。
【0055】
液体クロマトグラフにおいては、移動相である溶液中の溶存ガスを取り除くため、例えばヘリウムガスを用いて脱ガスが行われる。したがって、脱ガスに用いられるガスがガス源からカバー部材63内に供給されてもよい。
【0056】
質量分析装置においては、その種類によって使用されるガスが異なる。ICP(Inductively Coupled Plasma)質量分析装置では、プラズマ発生部において、例えば水素ガス、酸素ガス又はヘリウムガスが用いられる。イオンモビリティ質量分析装置では、例えばドリフトガス又はバッファガスとして窒素ガスが用いられる。したがって、これらのガスがガス源からカバー部材63内に供給されてもよい。
【0057】
液体クロマトグラフ質量分析装置では、例えばESI(Electrospray Ionization:エレクトロスプレーイオン化)に使用するネブライザーガス、又は、チャンバー内に流すクリーニングガスとして、窒素ガス、アルゴンガス又はヘリウムガスが用いられる。したがって、これらのガスがガス源からカバー部材63内に供給されてもよい。
【0058】
図6Aは、ガスクロマトグラフ1内の構成の一例を示した概略断面図である。ガスクロマトグラフ1は、中空状の筐体101を備えている。筐体101内には、内部にカラム4が収容されたカラムオーブン7が配置されている。カラム4は、カラムオーブン7内で加熱される。カラム4の一端部には試料導入部8が連通し、カラム4の他端部には検出器5が連通している。試料導入部8内の試料気化室において気化された液体試料は、キャリアガスとともにカラム4に導入され、カラム4を通過する過程で分離された液体試料中の各成分が検出器5で検出される。
【0059】
カラムオーブン7の外側には、基板61が取り付けられている。すなわち、この例では、カラムオーブン7がベース部材62を構成している。これにより、筐体101内には、基板61及びカバー部材63が収容されている。ただし、基板61がカラムオーブン7に直接取り付けられるような構成に限らず、別のベース部材62を介して基板61がカラムオーブン7に取り付けられてもよいし、筐体101内に設けられたカラムオーブン7以外の部材に基板61が取り付けられてもよい。この例では、基板61及び基板61に実装された電流検出回路60がカバー部材63により覆われた構成(
図2A及び
図2Bの構成)が採用されている。ただし、このような構成に限らず、基板61にカバー部材63が取り付けられた構成(
図3A及び
図3Bの構成)、又は、ペルチェ素子64を備えた構成(
図4A及び
図4Bの構成)などであってもよい。
【0060】
筐体101には、吸気口111及び排気口112が形成されている。吸気口111及び排気口112は、
図6Aのように筐体101の側面に形成されていてもよいが、上面又は底面などの他の面に形成されていてもよい。また、吸気口111及び排気口112は、
図6Aのようにカラムオーブン7を挟んで対向する側面に形成されていてもよいが、互いに対向しない側面に形成されていてもよい。
【0061】
排気口112には、ファン102が取り付けられている。このファン102は、筐体101内の空気を排気するための排気ファン121である。排気ファン121を駆動させることにより、吸気口111から筐体101内に空気を取り込み、筐体101内の空気を排気口112から排気させることができる。これにより、筐体101内に配置されたカラムオーブン7などの発熱する部品を冷却することができる。排気ファン121の駆動は、例えばガスクロマトグラフ1の電源がオン状態に切り替えられたときに開始されてもよい。
【0062】
図6Bは、ガスクロマトグラフ1内の構成の他の例を示した概略断面図である。この例では、筐体101内に空気を取り込むためのファン102として、排気ファン121ではなく吸気ファン122が設けられている点が、
図6Aの構成とは異なっている。その他の構成については
図6Aと同様であるため、同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0063】
図6Bの例では、吸気口111にファン102が取り付けられている。このファン102は、筐体101内に外気を吸気するための吸気ファン122である。吸気ファン122を駆動させることにより、吸気口111から筐体101内に空気を取り込み、筐体101内の空気を排気口112から排気させることができる。これにより、
図6Aの場合と同様に、筐体101内に配置されたカラムオーブン7などの発熱する部品を冷却することができる。吸気ファン122の駆動は、例えばガスクロマトグラフ1の電源がオン状態に切り替えられたときに開始されてもよい。
【0064】
6.態様
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0065】
(第1項)一態様に係る分析装置は、
試料中の成分を検出する検出器と、
前記検出器からの出力信号を処理する電流検出回路が実装された基板と、
少なくとも前記電流検出回路が収容された空間が内部に形成されたカバー部材と、
前記空間内にガスを供給するガス源とを備え、
前記カバー部材には、前記ガス源からのガスを前記空間内に導入させる導入口と、前記空間内のガスを導出させる導出口とが形成されていてもよい。
【0066】
第1項に記載の分析装置によれば、電流検出回路が収容された空間内に、ガス源からのガスが供給される。このガスは、カバー部材に形成された導入口から前記空間内に導入され、当該空間内を通過した後、カバー部材に形成された導出口から導出される。これにより、前記空間内の湿度を低下させることができるため、電流検出回路におけるノイズの発生を抑制することができる。
【0067】
(第2項)第1項に記載の分析装置において、
キャリア流体とともに試料が供給されるカラムをさらに備え、
前記ガス源は、前記カラムに前記キャリア流体としてガスを供給してもよい。
【0068】
第2項に記載の分析装置によれば、カラムに供給されるガスを利用して、当該ガスを電流検出回路が収容された空間内に供給し、当該空間内の湿度を低下させることができる。したがって、空間内の湿度を低下させるためにガス源を別途設ける必要がない。
【0069】
(第3項)第1項に記載の分析装置において、
前記ガス源は、前記検出器にガスを供給してもよい。
【0070】
第3項に記載の分析装置によれば、検出器に供給されるガスを利用して、当該ガスを電流検出回路が収容された空間内に供給し、当該空間内の湿度を低下させることができる。したがって、空間内の湿度を低下させるためにガス源を別途設ける必要がない。
【0071】
(第4項)第1項~第3項のいずれか一項に記載の分析装置において、
前記基板を保持するベース部材をさらに備え、
前記カバー部材は、前記ベース部材に取り付けられることにより、前記基板及び当該基板に実装された前記電流検出回路を覆ってもよい。
【0072】
第4項に記載の分析装置によれば、ベース部材に取り付けられたカバー部材で基板全体を覆うことにより、カバー部材内の空間に供給されるガスによって基板上の電流検出回路における湿度を低下させることができる。
【0073】
(第5項)第1項~第3項のいずれか一項に記載の分析装置において、
前記カバー部材は、前記基板に取り付けられることにより、少なくとも前記電流検出回路を覆ってもよい。
【0074】
第5項に記載の分析装置によれば、基板に取り付けられたカバー部材で基板上の電流検出回路を覆うことにより、カバー部材内の空間に供給されるガスによって基板上の電流検出回路における湿度を低下させることができる。基板全体をカバー部材で覆う構成と比較して、基板に対して電気的に接続された配線を通すための孔をカバー部材に設ける必要がないという効果も期待できる。また、カバー部材内の容積を小さくすることができ、ガスの使用量を抑えることができるという効果も期待できる。
【0075】
(第6項)第1項~第5項のいずれか一項に記載の分析装置において、
前記空間内に設けられ、前記電流検出回路に含まれる電子部品を冷却するペルチェ素子をさらに備えていてもよい。
【0076】
第6項に記載の分析装置によれば、ペルチェ素子を用いて電流検出回路に含まれる電子部品を冷却することにより、電流検出回路におけるノイズの発生を抑制することができる。電流検出回路が収容された空間内の湿度を低下させているため、電子部品を冷却することにより結露が発生することも抑制できる。
【0077】
(第7項)第1項~第6項のいずれか一項に記載の分析装置において、
前記ガスは、不活性ガスであってもよい。
【0078】
第7項に記載の分析装置によれば、電流検出回路が収容された空間内に供給されるガスによって、電流検出回路の各部の酸化又は腐食などが生じることを抑制できる。
【0079】
(第8項)第1項~第7項のいずれか一項に記載の分析装置において、
前記基板及び前記カバー部材が収容された筐体と、
前記筐体内に空気を取り込むためのファンとをさらに備えていてもよい。
【0080】
第8項に記載の分析装置によれば、ファンの駆動によって、基板及びカバー部材が収容された筐体内に外気が取り込まれる。外気には、例えば水分、微細なゴミ、試料が気化することによる生成物、又は、分析により放出される反応生成物などが含まれる場合がある。海が近い場所であれば、塩化物が外気に含まれる場合がある。分析実験室内であれば、アルコールなどの有機物が外気に含まれる場合もある。また、ガスクロマトグラフなどの高温になる装置であれば、装置が発生するシロキサンが外気に含まれる場合がある。これらの汚染物質が、基板表面又は電子部品などに付着すると、絶縁が低下し、リーク電流が増加するため、微小な電流を検出する電流検出回路では問題となる。このようなファンを備えた構成であっても、上記分析装置によれば、電流検出回路が収容された空間内に、ガス源からのガスが供給されるため、上記空間内がパージされる。したがって、ファンの駆動によって筐体内に取り込まれる外気中の汚染物質が、上記空間内に入り込みにくいため、基板表面及び電子部品の汚染を抑制することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 ガスクロマトグラフ
2 ガス源
3 レギュレータ
4 カラム
5 検出器
6 基板ユニット
60 電流検出回路
61 基板
62 ベース部材
63 カバー部材
64 ペルチェ素子
101 筐体
102 ファン
601 オペアンプ
602 電気抵抗
603 配線パターン
630 空間
633 導入口
634 導出口