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特許7276785エッジ型バックライトモジュール及び液晶表示装置、バックライトの光学検査方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】エッジ型バックライトモジュール及び液晶表示装置、バックライトの光学検査方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20230511BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230511BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20230511BHJP
   G01N 21/88 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
G01N21/84 E
F21S2/00 430
G02F1/13357
G01N21/88 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021543199
(86)(22)【出願日】2019-11-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2019120395
(87)【国際公開番号】W WO2020155808
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-09-07
(31)【優先権主張番号】201910081106.1
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518229179
【氏名又は名称】青▲島▼理工大学
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】呂 強強
(72)【発明者】
【氏名】孫 樹峰
(72)【発明者】
【氏名】王 萍萍
(72)【発明者】
【氏名】邵 晶
(72)【発明者】
【氏名】劉 慶玉
(72)【発明者】
【氏名】王 津
(72)【発明者】
【氏名】王 永武
(72)【発明者】
【氏名】王 徳祥
【審査官】清水 靖記
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205642803(CN,U)
【文献】特開2018-045104(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第1758110(CN,A)
【文献】中国実用新案第201484846(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N21/84-21/958
F21S2/00
G02F1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトパネル本体と、光源移動モジュールとを含み、
前記バックライトパネル本体は、検査対象の導光板を載置するための第1基板、及び、光源移動モジュールが設置され第1基板に取り外し可能に接続された第2基板を含み、
前記光源移動モジュールは、光源、前記光源が載置された光源支持フレーム、対称に設置され且つ光源支持フレームを駆動して上下移動させるための2つのL字形レバー、及び、2つの前記L字形レバーを駆動して扇形に運動させる回転装置を含み、
前記導光板は、バックライトパネル本体に固定され、且つ、光源に対向して設置され検査される
ことを特徴とする導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項2】
前記光源支持フレームは横方向支持ロッド及び横方向支持ロッドに垂直な2つの縦方向ガイドロッドを含み、前記光源は横方向支持ロッドに取り付けられ、前記横方向支持ロッドの下方にL字形レバーと係合するための2つのイド部材が対称に設置され、各ガイド部材の両側壁に、横方向に沿ってそれぞれスリット状の貫通孔が開設されることを特徴とする請求項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項3】
前記第2基板上の縦方向ガイドロッドに対応する位置に縦方向ガイドロッドの移動位置を制限するためのトッパが設置され、前記縦方向ガイドロッドはトッパと第2基板との間に形成されたキャビティ内に位置することを特徴とする請求項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項4】
前記L字形レバーはそれぞれ、水平部と垂直部を有し、
前記L字形レバーの前記水平部及び前記垂直部の接続部は前記第2基板に設けられた回転軸によって回転可能に支持され、前記L字型レバーは前記回転軸の周りで扇形運動する
ことを特徴とする請求項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項5】
前記L字形レバーの水平部の一端にイド部材と係合する突起が設けられ、前記L字形レバーの水平部の突起はイド部材の貫通孔内に位置することを特徴とする請求項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項6】
前記回転装置は回転盤及びノブを含み、前記回転盤の両側はそれぞれリンクを介してL字形レバーの垂直部の一端に接続され、
前記ノブは第2基板の背面に取り付けられ、且つ接続軸を介して回転盤に接続されることを特徴とする請求項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項7】
請求項1に記載のエッジ型バックライトモジュールであって、さらに遮光モジュールを含み、
前記遮光モジュールは光源移動モジュールの外側に設置されるカバープレート及びカバープレートに設置される遮光プレートを含み、前記カバープレートの両端は第2基板に固定接続され、前記遮光プレートの両辺はエッジストリップを介してカバープレートに係止固定されること特徴とする導光板検査用エッジ型バックライトモジュール。
【請求項8】
検査対象の導光板を第1基板に固定して取り付けるステップと、
ノブを時計回りに回し、ノブは回転盤を駆動して回転させるステップと、
回転盤は2つのリンクを介して2つのL字形レバーを駆動して回転軸の周りで扇形に運動させるステップと、
2つのL字形レバーの突起はそれぞれ扇形に揺動するとともに、光源支持フレームを押し上げるステップと、
光源支持フレームは光源を駆動して上向きに移動させ、光源を導光板の入光側に近づけ、
バックライトモジュール光学測定器を用いて導光板の光学検査を行い、導光板の光学的検出値を得るステップを含むことを特徴とする請求項1-のいずれか一項に記載の導光板検査用エッジ型バックライトモジュールに基づいて実現される導光板の光学検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は導光板の光学検査分野に属し、具体的には導光板の光学検査を行うライトバーの距離が調整可能なエッジ型バックライトモジュール、及び該バックライトモジュールを採用した液晶表示装置、及びエッジ型バックライトモジュールを採用したバックライトパネルの光学検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国の液晶表示産業の発展は急速に進んでおり、液晶バックライトモジュール部品を生産する数多くの企業の発展を促してきた。バックライトモジュールはエッジ型バックライトと直下型バックライトに分類され、本開示はエッジ型バックライトのバックライトモジュールを対象とする。
【0003】
エッジ型バックライトのバックライトモジュールの本体部材は導光板である。導光板はインクで印刷するか又はレーザでドット加工した後、光学検査を行う必要があり、光学検査は一般的にインクで印刷するか又はレーザでドット加工した後の導光板を簡易的なバックライトモジュールに配置し、BM-7を用いて光学検査を行うものである。しかしながら、発明者らは研究の結果、導光板の位置決め係止溝とバックライトモジュールの位置決めポストが一般的に隙間嵌めであるため(組み立てを容易にするために、締まり嵌めとして設計することは不可能である)、導光板がバックライトモジュールに配置された時、その入光側をバックライトモジュールのライトバーに正確に近づけることができず、一定の距離で隔てられることを発見し、また、長期間の使用により位置決めポストが緩むことで、同様に入光側をライトバーに正確に近づけることができなくなる。しかしながら、発明者らは多数のシミュレーション実験及び実際の測定により、ライトバーと導光板の入光側との距離は非常に重要であり、ライトバーと導光板との距離がわずかに大きくなるだけで導光板の光学的検出値が300-500nit(BM-7における光学的単位)低下することを発見した。これは導光板にとって致命的であり、ライトバーとの距離に起因して、本来であれば合格している製品を検査の結果不合格と表示する可能性がある。一枚の導光板の販売価格は50-1500元と様々であり、これは大きな損失である。また、経験豊富な作業員は導光板を検査する際、導光板をライトバーの方向に意図的に押して、ライトバーと導光板の入光側との距離を減少させ、これにより導光板の光学的検出値を向上させることができるが、これは導光板に触れて移動させることが必要であり、導光板に汚損及び擦傷が生じ、特に86インチ(1.9m*1.2m)又はそれより大きいサイズの導光板は移動させるのが困難である。上記課題はいずれも企業にとっての損失をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の欠点を克服するために、本開示は導光板の光学検査を行うライトバーの距離が調整可能なエッジ型バックライトモジュール、及び該バックライトモジュールを採用した液晶表示装置、及びエッジ型バックライトモジュールを採用したバックライトパネルの光学検査方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示が採用する技術的解決手段は以下のとおりである。
【0006】
エッジ型バックライトモジュールであって、該バックライトモジュールはバックライトパネル本体を含み、前記バックライトパネル本体は検査対象の導光板を載置するための第1基板及び第1基板に取り外し可能に接続された第2基板を含み、前記第2基板に光源移動モジュールが設置され、前記光源移動モジュールに光源が取り付けられる。
【0007】
上記技術的解決手段により、光源移動モジュールを用いて光源をそれと垂直な方向に沿って移動するように駆動し、それにより光源と導光板との距離を調整し、導光板に触って移動させることを避けられ、導光板に汚損や傷が生じることなく、損失を削減し、コストを節約することができ、且つバックライトパネル本体は一体構造ではないため、搬送が容易である。
【0008】
さらに、前記光源移動モジュールは光源支持フレーム、対称に設置され且つ光源支持フレームの上下移動を駆動するための2つのL字形レバー、及びL字形レバーを駆動して扇形に運動させるための回転装置を含む。
【0009】
さらに、前記光源支持フレームは横方向支持ロッド及び横方向支持ロッドに垂直な2つの縦方向ガイドロッドを含み、前記光源は横方向支持ロッドに取り付けられ、前記横方向支持ロッドの下方にL字形レバーと係合する2つのイド部材が対称に設置され、各ガイド部材の両側壁に、横方向に沿ってそれぞれスリット状の貫通孔が開設される。
【0010】
さらに、前記第2基板上の縦方向ガイドロッドに対応する位置に、縦方向ガイドロッドの移動位置を制限するためのトッパが設置され、前記縦方向ガイドロッドはトッパと第2基板との間にキャビティを形成する。
【0011】
上記技術的解決手段により、トッパを用いて光源支持フレームの移動方向及び位置を制限し、光源支持フレームをそれに垂直な方向に沿って移動させ、更に光源を駆動して光源支持フレームに垂直な方向に沿って移動させ、光源と導光板の入光側との距離を調整し、導光板の合否判定の誤り、汚れ、傷付きの確率を大幅に低下させて、コストを削減することができる。導光板の完成品が合格していても、導光板を検査する際、入光側とライトバーとの距離が不適切であることで、導光板の光学的検出値が低くなり、導光板の完成品の誤判定が生じることがあり、それに対して本開示は光源移動モジュールを用いて光源をそれと垂直な方向に沿って移動させ、光源と導光板の入光側との距離を調整することにより、導光板の合否判定に誤りが生じる確率を大幅に低下させる。
さらに、前記第2基板のL字形レバーに対応する位置に回転軸が設置され、前記L字形レバーの水平部及び垂直部の接続部は第2基板の回転軸に設置される。
上記技術的解決手段により、回転軸を用いてL字形レバーの扇形運動を容易にして、且つL字形レバーを回転軸の周りで回転させることを保証する。
【0012】
さらに、前記L字形レバーの水平部の一端にイド部材と係合する突起が設けられ、前記L字形レバーの水平部の突起はイド部材の貫通孔内に位置する。
【0013】
上記技術的解決手段により、突起とイド部材との係合を採用し、L字形レバーが扇形運動を行う時、突起とガイド部材との係合により光源支持フレームを押し上げるか又は降下させるかして、光源と導光板との距離を調整するという目的を達成する。
さらに、前記回転装置は回転盤及びノブを含み、前記回転盤の両側はそれぞれリンクを介してL字形レバーの垂直部の一端に接続される。
前記ノブは第2基板の背面に取り付けられ、且つ接続軸を介して回転盤に接続される。
【0014】
上記技術的解決手段により、第2基板の背部のノブを回転させて回転盤を駆動して回転させ、回転盤はリンクを介してL字形レバーを駆動して扇形に回転させ、それにより光源支持フレームを押し上げるか又はそれを駆動して降下させることができ、光源支持フレームを介して光源を駆動して移動させ、光源と導光板との距離を調整するという目的を達成する。
【0015】
さらに、遮光モジュールを含み、前記遮光モジュールは光源移動モジュールの外側に設置されるカバープレート及びカバープレートに設置される遮光プレートを含み、前記カバープレートの両端は第2基板に固定接続され、前記遮光プレートの両辺はエッジストリップを介してカバープレートに係止し固定される。
【0016】
上記技術的解決手段により、遮光プレートを用いて光源が発する光が漏れることを防止し、カバープレートを用いて光源移動モジュールが第2基板から離脱することを防止する。
【0017】
液晶表示装置であって、前記エッジ型バックライトモジュール及び導光板を含み、前記導光板はバックライトパネル本体に固定され、且つ光源に対向して設置される。
導光板の光学検査方法であって、該方法は上記のようなエッジ型バックライトモジュールに基づいて実現され、該方法は以下のステップを含む。
検査対象の導光板を第1基板に固定して取り付ける。
ノブを時計回りに回転し、ノブは回転盤の回転を駆動する。
回転盤は2つのリンクを介して2つのL字形レバーが回転軸の周りで扇形運動するように駆動する。
2つのL字形レバーの突起はそれぞれ扇形揺動を行い、同時に光源支持フレームを押し上げる。
光源支持フレームは光源を動かして上向きに移動させ、光源を導光板の入光側に近づける。
バックライトモジュール光学測定器を用いて導光板に対して光学検査を行い、導光板の光学的検出値を得る。
【発明の効果】
【0018】
上記技術的解決手段により、本開示の有益な効果は以下のとおりである。
【0019】
(1)本開示は光源移動モジュールを用いて光源を動かしてそれと垂直な方向に沿って移動させ、それにより光源と導光板との距離を調整し、導光板に触って移動させることを防ぎ、導光板に汚損や傷が生じることなく、損失を削減し、コストを節約することができる。
【0020】
(2)本開示の本体は一体構造ではなく、取り外し可能に接続された2つの基板で構成され、搬送が容易である。且つこの2つの基板はアルミニウム基板を用いており、放熱しやすく、板材の湾曲や変形を引き起こすことがない。
【0021】
(3)本開示は第2基板背面のノブを回して回転盤を駆動して回転させる構造を採用し、回転盤はリンクを介してL字形レバーを駆動して扇形に回転させ、それにより光源支持フレームを押し上げるか又はそれを駆動して降下させることができ、光源支持フレームを介して光源を駆動して移動させ、光源と導光板との距離を調整するという目的を達成し、導光板の合否判定の誤り、汚れ、傷付きの確率を大幅に低下させて、コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本開示の一部を構成する明細書の図面は本開示のさらなる理解を提供するために用いられ、本開示の例示的な実施例及びその説明は本出願を説明するために用いられるものであり、本開示を不当に限定するものではない。
図1】は本実施例1のエッジ型バックライトモジュールの全体構造の概略図である。
図2】は本実施例1のエッジ型バックライトモジュールのカバープレートレス構造の概略図である。
図3】は本実施例1の光源及び光源支持フレームの部分的な拡大概略図である。
図4】は本実施例1の光源支持フレームの構造概略図である。
図5】は本実施例1の光源移動モジュールの構造概略図1である。
図6】は本実施例1の光源移動モジュールの構造概略図2である。
図7】は本実施例1の遮光モジュールの部分的な拡大概略図である。
図8】は本実施例1のノブの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に図面と実施例を組み合わせて本開示をさらに説明する。
【0024】
なお、以下の詳細な説明はいずれも例示的なものであり、本開示をさらに説明することを目的とする。別段の指示がない限り、本開示において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0025】
なお、本明細書中で使用される用語は特定の実施形態を説明するために使用されているに過ぎず、本出願に基づく例示的な実施形態に限定することを意図したものではない。本明細書で使用される場合、単数形は、文脈において別途明確に示されない限り、複数形を含むことも意図されており、さらに、理解されるべき点として、本明細書で「包含する」及び/又は「含む」という用語が使用される場合、そこには特徴、ステップ、操作、デバイス、構成要素及び/又はそれらの組み合わせが存在することも示している。
【実施例1】
【0026】
本実施例1はエッジ型バックライトモジュールを提供し、該エッジ型バックライトモジュールはバックライトパネル本体、光源、光源移動モジュール及び遮光モジュールを含む。
【0027】
図1に示すとおり、前記バックライトパネル本体は検査対象の導光板を載置し固定するための第1基板1及び第2基板2を含み、前記第1基板1及び第2基板2は取り外し可能に接続され、バックライトモジュールに設置される他の素子、例えば光源、光源移動モジュール及び遮光モジュールの収容空間を形成する。取り外し可能に接続された第1基板1と第2基板2は一体構造ではなく、搬送時に分離して置くことができ、搬送が容易である。
【0028】
図2及び図3に示すとおり、前記光源移動モジュールは第2基板2の前側面に設置され、前記光源移動モジュールは光源支持フレーム5、回転盤6、リンク7、L字形レバー8、回転軸10及びノブ14を含み、前記光源4は光源支持フレーム5に設置される。
【0029】
図4に示すとおり、前記光源支持フレーム5は横方向支持ロッド51及び横方向支持ロッドに垂直な2つの縦方向ガイドロッド52を含み、前記光源4は横方向支持ロッド51に設置され、光源4を載置するために用いられる。前記横方向支持ロッド51の下方にさらに横方向に設置された2つのイド部材53が対称に設置され、前記2つのガイド部材53の最上部側面は横方向支持ロッド51の下方に固定接続され、前記2つのガイド部材53は2つの縦方向支持ロッド52の間に位置し、各ガイド部材53の両側壁に、横方向に沿ってそれぞれスリット状の貫通孔54が開設され、L字形レバーの突起と係合して、運動を伝達するために用いられる。前記2つのガイド部材53内にそれぞれL字形レバー8が設置される。
【0030】
図5に示すとおり、前記第2基板上のL字形レバー8に対応する位置に回転軸10が設置され、前記L字形レバー8の水平部81と垂直部82との接続部は第2基板の回転軸10に設置され、それによりL字形レバー8を回転軸10の周りで扇形運動させることができ、前記L字形レバー8の水平部81はガイド部材53内に位置し、前記L字形レバー8の水平部81の垂直部から離れた一端に2つの突起83が対称に設置され、前記突起83はガイド部材53の両側壁の貫通孔54内に位置し、貫通孔54内で摺動させることができ、L字形レバーが回転軸10の周りで扇形運動すると、該突起83は光源支持フレーム5を押し上げるか又は降下させることができ、それにより光源4を光源支持フレーム5に垂直な方向に沿って移動させて、光源と導光板アセンブリの入光側との距離を調整し、導光板の合否判定の誤り、汚れ、傷付きの確率を大幅に低下させ、コストを削減するために用いることができる。
【0031】
図6に示すとおり、前記回転盤6の両側にそれぞれ貫通孔が開けられ、回転盤上の各貫通孔はそれぞれリンクを介してL字形レバー8の垂直部82の水平端から離れた一端に接続され、リンクを介してL字形レバーの回転を駆動するために用いられる。
【0032】
図7に示すとおり、前記遮光モジュールはカバープレート13及び遮光プレート11を含み、前記カバープレート13は前記光源移動モジュールの外側に設置され、且つ第2基板2に固定して取り付けられ、光源移動モジュールが第2基板2から離脱するのを防止するために用いられ、更に光線が光源から漏れることを防止して、導光板の検査に影響を及ぼすことを防ぎ、更に遮光プレート11を載置するために用いられる。前記遮光プレート11はカバープレート13に設置され、前記遮光プレート11の両辺はエッジストリップ12を介してカバープレート13に係止固定され、遮光プレート11をカバープレート13に固定して、離脱しにくくして、光源が発する光が漏れることを防止する。
【0033】
図8に示すとおり、前記ノブ14は第2基板2の背側面に取り付けられ、前記ノブ14は連結軸を介して回転盤に接続され、前記ノブ14が回転すると、回転盤6が回転し、リンク7を介してL字形レバーが回転軸10の周りを扇形運動するように駆動し、L字形レバーの突起83は光源支持フレーム5を押し上げるか又は降下させ、光源4を光源支持フレーム5に垂直な方向に沿って移動させて、光源と第1基板及び第2基板との距離を調整し、光源を導光板の入光側に近づけることができる。
【0034】
本実施例が提供するエッジ型バックライトモジュールを使用する場合、検査対象の導光板を複数の位置決めピン3によって第1基板に固定して取り付け、ノブ14を時計回りに回して、回転盤6を駆動して回転させ、リンク7によってL字形レバーを駆動して回転軸10の周りを扇形運動させ、L字形レバーの突起83は光源支持フレーム5を押し上げて、光源4を光源支持フレーム5に垂直な方向に沿って上向きに移動させて、光源を導光板の入光側に近づけることができる。
【0035】
本実施例が提供するエッジ型バックライトモジュールは、第2基板の背側面のノブ14を回すことにより、回転盤6を駆動して回転させ、回転盤6とL字形レバー8はリンク7を介して接続されており、回転盤6が回転すると、L字形レバー8もそれに伴って扇形運動を行い、L字形レバー8の突起が扇形に揺動することで、光源支持フレーム5を駆動して上向き又は下向きに移動させて、最終的に光源4を上向き又は下向きに移動させることができ、本実施例はノブの回転運動を、光源の直線運動に変換することで、光源を導光板の入光側に近づけるように調整する。
【0036】
なお、上記第1基板1はアルミニウム基板を用い、検査対象の導光板を載置して固定することに用いられ、上記第2基板2もアルミニウム基板を用い、導光板を載置することに用いられ、且つ良好に放熱することができ、光源4は発光時に大量の熱を生成し、放熱できないと板材の湾曲や変形が生じるため、本実施例において第1基板1と第2基板にそれぞれアルミニウム基板を用いることにより、良好に放熱することができる。
【0037】
上記第1基板1と第2基板2はボルトで一体に接続され、搬送する必要がある場合、ボルトを取り外して、第1基板1と第2基板2を取り外すことができ、搬送が容易である。
【0038】
なお、本実施例において、前記光源4はLEDライトバーを採用し、バックライトモジュール全体の光源としており、ライトバーは光源支持フレーム5に固定して設置され、L字形レバー8が回転軸10の周りを扇形に運動すると、L字形レバー8の突起83は光源支持フレーム5を押し上げるか又は降下させて、ライトバーを光源支持フレーム5に垂直な方向に沿って移動させることができ、ライトバーと導光板アセンブリの入光側との距離を調整し、導光板が合格しているか否かの誤判定、汚れ、傷付きの確率を大幅に低下させ、ロスを減少し、コストを削減することができる。
【0039】
図6に示すとおり、本実施例が提供する第2基板上の光源支持フレーム5の縦方向ガイドロッド52に対応する位置に、縦方向ガイドロッド52の移動位置を制限するためのトッパ9が設置され、光源支持フレーム5が下方向へ移動する位置を制限するために用いられる。本実施例において、前記トッパ9はネジで第2アルミニウム基板3に取り付けられ、前記ストッパ9と第2アルミニウム基板3との間にキャビティが形成され、光源支持フレーム5の縦方向ガイドロッド52は該キャビティ内に位置し、縦方向ガイドロッド52はトッパ9が規制する方向に沿って移動することができる。
【実施例2】
【0040】
本実施例は液晶表示装置を提供し、該液晶表示装置は導光板及び前記エッジ型バックライトモジュールを含み、前記導光板は第1基板1に固定され、且つ光源4に対向して設置される。
ここで、本実施例のエッジ型バックライトモジュールの具体的な構造は前の実施例の関連説明を参照されたく、ここでは説明を省略する。
【0041】
なお、本実施例において、前記導光板は複数の位置決めピン3で第1基板に固定して取り付けられ、本実施例は複数の位置決めピン3を用いて導光板を第1基板に固定し、位置決めピン1は導光板の係止溝と互いに係合し、導光板が第1基板上で揺れないことを保証する。
【実施例3】
【0042】
本実施例は導光板の光学検査方法を提供し、該方法は上記エッジ型バックライトモジュールに基づいて実現されるものであり、該方法は以下のステップを含む。
S101、検査対象の導光板を複数の位置決めピンで第1基板に固定して取り付ける。
S102、ノブを時計回りに回し、ノブは回転盤6を駆動して回転させる。
S103、回転盤は2つのリンク7を介して2つのL字形レバー8を駆動して回転軸10の周りを扇形運動させる。
S104、2つのL形レバーの突起83はそれぞれ扇形に揺動するとともに、光源支持フレーム5を押し上げる。
S105、光源支持フレーム5は光源4を駆動して光源支持フレーム5に垂直な方向に沿って上向きに移動させ、光源を導光板の入光側に近づける。
S106、バックライトモジュール光学測定器BM-7を用いて導光板の光学検査を行い、導光板の光学的検出値を得る。
具体的には、前記ステップ106において、導光板の光学検査は、以下の解決手段を用いて実現される。
【0043】
光源を導光板に接近させてから、複合フィルムシートを被覆し、それは主にプリズムフィルム、拡散フィルム等のいくつかの光学フィルムシートを含む複合フィルムシートである。
【0044】
バックライトモジュール光学測定器BM-7の観測レンズを複合フィルムシートが被覆された位置に当接し、BM-7機器が検出した光学データを記録して分析し、導光板に外観上の明らかな欠陥(例えば傷、汚損)がないことを前提に、これらの光学データが基準に達していれば合格となり、基準に達していなければ不良品となる。
【0045】
本実施例が提供する導光板の光学検査方法は、第2基板の背側面のノブ14を回して、回転盤6を駆動して回転させ、回転盤6とL字形レバー8はリンク7を介して接続され、回転盤6が回転すると、L字形レバー8もそれに伴って扇形に運動し、L字形レバー8の突起が扇形に揺動することで、光源支持フレーム5を駆動して上向き又は下向きに移動させ、最終的に光源4を上向き又は下向きに運動させることができる。本実施例はノブの回転運動を、光源の直線運動に変換することで、光源を導光板の入光側に近づけるように調整してから、バックライトモジュール光学測定システムBM-7で導光板の光学検査を行い、導光板の光学的検出値の精度を提供するものである。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本開示のバックライトモジュールは、導光板メーカーがレーザドット加工導光板又はインク印刷導光板を生産する時に、導光板の光学的指標が合格しているか否かを検査する用途に適用することができる。
【0047】
これまで図面を参照しながら本開示の具体的な実施形態を説明したが、これは本開示の保護範囲を限定するものではなく、当業者であれば、本開示の技術的解決手段を基礎として、当業者が創造的な労力を必要とせずに行うことができる様々な修正又は変形は、依然として本開示の保護範囲内にあることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8