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特許7276920容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/52 20060101AFI20230511BHJP
   F04D 29/60 20060101ALI20230511BHJP
   H05K 7/12 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
F04D29/52 B
F04D29/60 F
H05K7/12 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022003773
(22)【出願日】2022-01-13
【審査請求日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202111420070.9
(32)【優先日】2021-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522017139
【氏名又は名称】広泰電機(呉江)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】劉錦堂
(72)【発明者】
【氏名】喩建根
(72)【発明者】
【氏名】李靖▲かん▼
【審査官】丹治 和幸
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第212615477(CN,U)
【文献】特開2002-106496(JP,A)
【文献】特開2009-281156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/52
F04D 29/60
H05K 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファンであって、第1取り付けハウジング(1)と第2取り付けハウジング(2)を備え、
前記第1取り付けハウジング(1)と第2取り付けハウジング(2)は互いに連係し、前記第1取り付けハウジング(1)と第2取り付けハウジング(2)の内部に、何れもエアロスタビライジングフィン(3)が固定するように取り付けられ、前記エアロスタビライジングフィン(3)の内部に、カバープレート(4)が被装され、前記カバープレート(4)とエアロスタビライジングフィン(3)の間に、複数の係合機構(5)が設置され、前記エアロスタビライジングフィン(3)は、係合機構(5)を介してカバープレート(4)と係合され、
前記係合機構(5)は、弾性係合コンポーネント(51)と位置制限コンポーネント(52)を備え、前記弾性係合コンポーネント(51)は、カバープレート(4)と固定するように接続され、前記位置制限コンポーネント(52)は、エアロスタビライジングフィン(3)と固定するように接続され、前記弾性係合コンポーネント(51)は、位置制限コンポーネント(52)と弾性的に係合され、前記二つのファン本体(6)は、それぞれ二つの前記エアロスタビライジングフィン(3)に取り付けられていることを特徴とする取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項2】
前記弾性係合コンポーネント(51)は、「U」字状接続ブロック(511)と第1楔形ブロック(512)を備え、前記第1楔形ブロック(512)は、「U」字状接続ブロック(511)の外側の底部に接続され、前記「U」字状接続ブロック(511)の中部に、変形スロットが設けられ、前記「U」字状接続ブロック(511)の頂部は、カバープレート(4)と固定するように接続されることを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項3】
前記位置制限コンポーネント(52)は、固定ブロック(521)と第2楔形ブロック(522)を備え、二つの前記固定ブロック(521)は、弾性係合コンポーネント(51)の両側に位置し、前記固定ブロック(521)はエアロスタビライジングフィン(3)と固定するように接続され、前記第2楔形ブロック(522)は、その中の一つの固定ブロック(521)の内側の底部に固定するように接続されることを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項4】
前記第1取り付けハウジング(1)は、第1接続台(11)と、接続スリーブ(12)及び取り付けスリーブ(13)を備え、前記第1接続台(11)は、接続スリーブ(12)の底端に接続され、複数の前記取り付けスリーブ(13)は、第1接続台(11)のコーナーに固定するように接続されることを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項5】
前記第2取り付けハウジング(2)は、第2接続台(21)と、接続柱(22)及び挿入ロッド(23)を備え、複数の前記接続柱(22)は、第2接続台(21)のコーナーに固定するように接続され、前記挿入ロッド(23)は、接続柱(22)の底端に固定するように接続されることを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項6】
前記挿入ロッド(23)は、取り付けスリーブ(13)の頂部と差し込んで被装されることを特徴とする請求項5に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【請求項7】
前記二つのファン本体(6)は、前記接続スリーブ(12)の内部に設置されているとともに、それぞれ二つのエアロスタビライジングフィン(3)に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の取り外し可能な単一ダクト方式の二つのファン本体(6)を有するダブルファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はファンの分野に関し、特に容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファンに関する。
【背景技術】
【0002】
部品に対して放熱を行う際、一つのファンが回転するだけで、放熱要求を満たすことができない場合、通常一つの架台に二つのファンを取り付けて同時に放熱を行っているが、カバープレートによる二つのファンを保護していて、伝統的な技術では、通常ボルトを締め付けることでカバープレートを取り付けているが、ボルトを締め付ける過程は煩雑で、取り外しや取り付けに不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術問題を解決するために、本発明の目的は、容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファンであって、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングを備え、前記第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングは互いに連係し、前記第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングの内部に、何れもエアロスタビライジングフィンが固定するように取り付けられ、前記エアロスタビライジングフィンの内部に、カバープレートが被装され、前記カバープレートとエアロスタビライジングフィンの間に、複数の係合機構が設置され、前記エアロスタビライジングフィンは、係合機構を介してカバープレートと係合され、
前記係合機構は、弾性係合コンポーネントと位置制限コンポーネントを備え、前記弾性係合コンポーネントは、カバープレートと固定するように接続され、前記位置制限コンポーネントは、エアロスタビライジングフィンと固定するように接続され、前記弾性係合コンポーネントは、位置制限コンポーネントと弾性的に係合される。
【0005】
好ましくは、前記弾性係合コンポーネントは、「U」字状接続ブロックと第1楔形ブロックを備え、前記第1楔形ブロックは、「U」字状接続ブロックの外側の底部に接続され、前記「U」字状接続ブロックの中部に、変形スロットが設けられ、前記「U」字状接続ブロックの頂部は、カバープレートと固定するように接続される。
【0006】
好ましくは、前記位置制限コンポーネントは、固定ブロックと第2楔形ブロックを備え、二つの前記固定ブロックは、弾性係合コンポーネントの両側に位置し、前記固定ブロックはエアロスタビライジングフィンと固定するように接続され、前記第2楔形ブロックは、その中の一つの固定ブロックの内側の底部に固定するように接続される。
【0007】
好ましくは、前記第1取り付けハウジングは、第1接続台と、接続スリーブ及び取り付けスリーブを備え、前記第一接続台は、接続スリーブの底端に接続され、複数の前記取り付けスリーブは、第1接続台のコーナーに固定するように接続される。
【0008】
好ましくは、前記第2取り付けハウジングは、第2接続台と、接続柱及び挿入ロッドを備え、複数の前記接続柱は、第2接続台のコーナーに固定するように接続され、前記挿入ロッドは、接続柱の底端に固定するように接続される。
【0009】
好ましくは、前記挿入ロッドは、取り付けスリーブの頂部と差し込んで被装される。
【0010】
好ましくは、前記接続スリーブの内部に、二つのファン本体が設置され、二つの前記ファン本体は、それぞれ二つのエアロスタビライジングフィンに取り付けられる。
【発明の効果】
【0011】
従来の技術と比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
【0012】
(1)本発明は、カバープレートと係合機構を連係させることにより、カバープレートを外側へ強く引っ張ることで、第2楔形ブロックに位置を制限されていることにより、弾性係合コンポーネントが位置制限コンポーネントの内部から離脱するまで、第1楔形ブロックを押し付け、「U」字状接続ブロックの底部を内側へ弾性変形させ、カバープレートがエアロスタビライジングフィンの内部から離脱し、カバープレートを取り外した後、ファン本体を観察、補修することができるため、ファン本体のメンテナンスをより便利にする。
【0013】
(2)本発明は、取り付けスリーブと接続柱を連係させることにより、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングの間の相対位置をサポートするようにし、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングの連係位置をより正確にし、安定性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の全体構造図である。
図2】本発明の内部構造図である。
図3】本発明の第1取り付けハウジングの構造図の一である。
図4】本発明の第1取り付けハウジングの構造図の二である。
図5】本発明の第2取り付けハウジングの構造図である。
図6】本発明の図5におけるA箇所の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に関連して本発明を詳細に説明し、本発明の実施形態における技術案を明確にし、完全に説明する。説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本発明の一部の実施形態にすぎないことは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者は、創造的な労働がなされていない前提で得られた他の実施形態のすべては、本発明の保護の範囲に属する。
【0016】
本発明は、図1-6に示す容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファンを提供し、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2を備え、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2は互いに連係し、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2の内部に、何れもエアロスタビライジングフィン3が固定するように取り付けられ、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2を連係させることにより、風がスムーズになり、吹き出し口が一致し、騒音が低くなり、振動も低減され、ファンの安定性が向上する。エアロスタビライジングフィン3は第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2の両端に設置されることにより、容易に取り外したり、メンテナンスすることができる。一つのエアロスタビライジングフィン3は第1接続台11の内部に接続され、もう一つのエアロスタビライジングフィン3は第2接続台21の内部に接続されることにより、ファン本体6をエアロスタビライジングフィン3に容易に取り付けるようになる。エアロスタビライジングフィン3の内部に、カバープレート4が被装され、カバープレート4によるファン本体6を保護し、カバープレート4を取り外した後、エアロスタビライジングフィン3に取り付けられたファン本体6を観察、補修することができるため、ファン本体のメンテナンスをより便利にする。カバープレート4とエアロスタビライジングフィン3の間に、複数の係合機構5が設置され、エアロスタビライジングフィン3は、係合機構5を介してカバープレート4と係合され、これにより、エアロスタビライジングフィン3は容易にカバープレート4に取り付けることができる。
【0017】
係合機構5は、弾性係合コンポーネント51と位置制限コンポーネント52を備え、弾性係合コンポーネント51は、カバープレート4と固定するように接続され、位置制限コンポーネント52は、エアロスタビライジングフィン3と固定するように接続され、弾性係合コンポーネント51は、位置制限コンポーネント52と弾性的に係合され、弾性係合コンポーネント51は、「U」字状接続ブロック511と第1楔形ブロック512を備え、第1楔形ブロック512は、「U」字状接続ブロック511の外側の底部に接続され、「U」字状接続ブロック511の中部に、変形スロットが設けられ、変形スロットにより、「U」字状接続ブロック511の変形にスペースを与え、「U」字状接続ブロック511に弾性屈曲変形を生じさせるようになり、「U」字状接続ブロック511の頂部は、カバープレート4と固定するように接続され、位置制限コンポーネント52は、固定ブロック521と第2楔形ブロック522を備え、二つの固定ブロック521は、弾性係合コンポーネント51の両側に位置し、固定ブロック521はエアロスタビライジングフィン3と固定するように接続され、第2楔形ブロック522は、その中の一つの固定ブロック521の内側の底部に固定するように接続され、「U」字状接続ブロック511の両側位置に対して容易に位置を制限し、「U」字状接続ブロック511を縦方向のみへ移動させ、弾性係合コンポーネント51は位置制限コンポーネント52と互いに係合した後、第1楔形ブロック512と第2楔形ブロック522間の接触面は平面となり、二つの平面間を接触し連係することにより、弾性係合コンポーネント51と位置制限コンポーネント52の間の相対位置に対して容易に位置を制限し、弾性係合コンポーネント51が縦方向へ運動することが回避され、更に、弾性係合コンポーネント51の水平方向と縦方向に対して位置を制限し、更に弾性係合コンポーネント51と位置制限コンポーネント52が係合された後、カバープレート4がエアロスタビライジングフィン3の内部における状態がより安定になる。
【0018】
第1取り付けハウジング1は、第1接続台11と、接続スリーブ12及び取り付けスリーブ13を備え、第一接続台11は、接続スリーブ12の底端に接続され、複数の取り付けスリーブ13は、第1接続台11のコーナーに固定するように接続され、第2取り付けハウジング2は、第2接続台21と、接続柱22及び挿入ロッド23を備え、複数の接続柱22は、第2接続台21のコーナーに固定するように接続され、挿入ロッド23は、接続柱22の底端に固定するように接続され、挿入ロッド23は、取り付けスリーブ13の頂部と差し込んで被装され、接続スリーブ12の内部に、二つのファン本体6が設置され、二つのファン本体6は、それぞれ二つのエアロスタビライジングフィン3に取り付けられ、取り付けスリーブ13と接続柱22を連係させることにより、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2の間の相対位置をサポートするようにし、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングの連係位置をより正確にし、安定性が更に向上する。挿入ロッド23は、取り付けスリーブ13に被装されることにより、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングの間の取り付け位置に対して制限を行い、第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングが取り付ける時にずれが発生することが回避され、より正確に第1取り付けハウジングと第2取り付けハウジングを取り付けることができる。
【0019】
本発明の作動原理は以下の通りである。まずファン本体6をエアロスタビライジングフィン3に取り付けた後、接続柱22における挿入ロッド23を取り付けスリーブ13の内部空洞に合わせ、挿入ロッド23を取り付けスリーブ13の内部空洞に挿通させることで、二つのエアロスタビライジングフィン3に接続されている二つのファン本体6を接続スリーブ12の内部に取り付けるようになる。続いて弾性係合コンポーネント51が位置制限コンポーネント52に対応する位置から、カバープレート4に対して押し付けて、弾性係合コンポーネント51を変形させた後位置制限コンポーネント52の内部に係合させ、更にカバープレート4とエアロスタビライジングフィン3の取り付けが完了する。カバープレート4を取り外したり、エアロスタビライジングフィン3に取り付けたファン本体6を補修するとき、カバープレート4を外側へ強く引っ張ることで、第2楔形ブロックに位置を制限されていることにより、弾性係合コンポーネントが位置制限コンポーネントの内部から離脱するまで、第1楔形ブロックを押し付け、「U」字状接続ブロックの底部を内側へ弾性変形させ、カバープレートがエアロスタビライジングフィンの内部から離脱し、カバープレートを取り外すことができる。
【0020】
最後に説明すべきなのは、上述は本発明の好適な実施形態にすぎず、本発明を限定するものではないが、前記実施形態を参照して本発明を詳細に説明するが、当業者にとっては、前記各実施形態に記載の技術的態様を修正したり、その一部の技術的特徴を同等に置換したりすることができる。本発明の精神及び原則において行われたいかなる修正、均等置換、改善等は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0021】
1、第1取り付けハウジング;11、第1接続台;12、接続スリーブ;13、取り付けスリーブ;2、第2取り付けハウジング;21、第2接続台;22、接続柱;23、挿入ロッド;3、エアロスタビライジングフィン;4、カバープレート;5、係合機構;51、弾性係合コンポーネント;511、「U」字状接続ブロック;512、第1楔形ブロック;52、位置制限コンポーネント;521、固定ブロック;522、第2楔形ブロック;6、ファン本体
【要約】      (修正有)
【課題】容易に取り外し可能な単一ダクト方式のダブルファンを提供する。
【解決手段】第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2は互いに連係し、第1取り付けハウジング1と第2取り付けハウジング2のエアロスタビライジングフィンの内部にカバープレート4が被装され、カバープレート4とエアロスタビライジングフィンの間に複数の係合機構5が設置され、エアロスタビライジングフィンは係合機構5を介してカバープレートと係合され、係合機構5は弾性係合コンポーネントと位置制限コンポーネントを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6