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特許7277123電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニット及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニット及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/204 20210101AFI20230511BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20230511BHJP
   H01M 50/519 20210101ALI20230511BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20230511BHJP
【FI】
H01M50/204 401D
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H01M50/519
H01M50/569
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018232484
(22)【出願日】2018-12-12
(65)【公開番号】P2019114535
(43)【公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】10 2017 222 883.0
(32)【優先日】2017-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100121533
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 まどか
(72)【発明者】
【氏名】ミカエル,マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー,トビアス
【審査官】鈴木 雅雄
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-025757(JP,U)
【文献】特開平09-055129(JP,A)
【文献】特開2009-289578(JP,A)
【文献】国際公開第2011/111676(WO,A1)
【文献】特開2012-226969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/204
H01M 10/48
H01M 50/519
H01M 50/569
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品モジュール(500)の少なくとも1つの電子部品セグメント(502)に電気的に接触するための接触ユニット(100)であって、
前記接触ユニット(100)は、
- モジュールコネクタと、
- 少なくとも1つのセグメントコネクタと、
- 可撓性基板(300)と、
- 少なくとも1つのモニタリングユニット(400)と、
を備えており、

前記モジュールコネクタは、前記電子部品モジュール(500)に接続するための第1の端子(102)及び第2の端子(104)を有し、
前記第1の端子(102)は、前記接触ユニット(100)の主要軸線(110)の方向において、接続導体(106)を介して前記第2の端子(104)に接続されるように構成されており、

前記少なくとも1つのセグメントコネクタは、前記電子部品セグメント(502)の第1の電気端子に接触するための第1のコンタクト要素(202)を有し、
前記第1のコンタクト要素(202)は、第1の折り曲げ領域(210)を備える第1のコンタクト導体(206)を介して前記接続導体(106)に接続されるように構成されており、
前記少なくとも1つのセグメントコネクタの前記第1のコンタクト導体(206)は、前記モニタリングユニット(400)を介して前記接続導体(106)に接続されており、

前記可撓性基板(300)は、コンタクト面(302)を有し、前記コンタクト面(302)は前記モジュールコネクタ及び前記セグメントコネクタを備えており、
前記第1の折り曲げ領域(210)内で折り畳まれる前記可撓性基板(300)の第1の折り目(310)と前記接触ユニット(100)の前記主要軸線(110)との間の角度(α)は斜角である、
接触ユニット(100)。
【請求項2】
前記少なくとも1つのモニタリングユニット(400)の数は1つである、
求項1に記載の接触ユニット。
【請求項3】
前記少なくとも1つのモニタリングユニットは、通信ユニット及び/又は評価ユニットを備えることを特徴とする、
請求項1または2に記載の接触ユニット。
【請求項4】
前記セグメントコネクタは、前記電子部品セグメントの極(506)に電気的に接触するように構成されていることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか一項に記載の接触ユニット。
【請求項5】
前記セグメントコネクタは、バッテリの極(506)に電気的に接触するように構成されていることを特徴とする、
請求項1からのいずれか一項に記載の接触ユニット。
【請求項6】
前記セグメントコネクタは、前記電子部品セグメントの第2の電気端子に接触するための第2のコンタクト要素(204)を備え、
前記第2のコンタクト要素(204)は、第2の折り曲げ領域(212)を備える第2のコンタクト導体(208)を介して前記接続導体(106)に接続されることを特徴とする、
請求項1から5のいずれか一項に記載の接触ユニット。
【請求項7】
前記第1のコンタクト要素及び前記第2のコンタクト要素の各々は、1対のコンタクト端子を備えることを特徴とする、
請求項6に記載の接触ユニット。
【請求項8】
前記第2の折り曲げ領域内で折り畳まれる、前記可撓性基板の第2の折り目(312)は、前記主要軸線(110)の方向に沿って延びていることを特徴とする、
請求項6又は7に記載の接触ユニット。
【請求項9】
前記第1のコンタクト導体は第3の折り曲げ領域(314)を備え、
前記第3の折り曲げ領域内で折り畳まれる前記可撓性基板の第3の折り目(314)と前記主要軸線(110)との間の第3の角度(γ)は90°であることを特徴とする、
請求項8に記載の接触ユニット。
【請求項10】
前記コンタクト面はアームコネクタを備え、
前記アームコネクタは、前記電子部品モジュールに接続するためのリンケージアーム端子(602)を備え、
前記リンケージアーム端子(602)は、第4の折り曲げ領域(616)を備えるリンケージアーム導体(606)を介して、前記モジュールコネクタの前記端子のうちの1つに接続され、
前記第4の折り曲げ領域(616)内で折り畳まれる前記可撓性基板の第4の折り目(316)と前記主要軸線(110)との間の第4の角度(δ)は斜角であることを特徴とする、
請求項1から9のいずれか一項に記載の接触ユニット。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の接触ユニット(100、100a、100b)を少なくとも2つ備え、
いずれの場合も、隣接する接触ユニットの前記第1の端子と前記第2の端子が互いに接続される、
接触システム。
【請求項12】
少なくとも1つのバッテリセグメント(502)を有するバッテリモジュール(500)であって、
前記バッテリセグメント(502)には、請求項1から10のいずれか一項に記載の接触ユニット(100)が少なくとも1つ接触することを特徴とする、バッテリモジュール(500)。
【請求項13】
前記コンタクト要素は、前記バッテリセグメント(502)に溶接されることを特徴とする、
請求項12に記載のバッテリモジュール。
【請求項14】
前記バッテリセグメント(502)は、少なくとも1つのバッテリセルを備えることを特徴とする、
請求項12又は13に記載のバッテリモジュール。
【請求項15】
電子部品モジュール(500)の少なくとも1つの電子部品セグメント(502)に接触するための方法であって、

前記電子部品モジュールに接続するための第1の端子(102)及び第2の端子(104)を有するモジュールコネクタを提供し、前記第1の端子は、接触ユニット(100)の主要軸線(110)の方向において接続導体(106)を介して前記第2の端子に接続され、

前記電子部品セグメントの第1の電気端子に接触するための第1のコンタクト要素(202)と、前記電子部品セグメントの第2の電気端子に接触するための第2のコンタクト要素(204)とを有する少なくとも1つのセグメントコネクタを提供し、前記第1のコンタクト要素(202)は、第1の折り曲げ領域(210)を備える第1のコンタクト導体(206)を介して前記接続導体(106)に接続され、前記第2のコンタクト要素(204)は、第2の折り曲げ領域(212)を備える第2のコンタクト導体(208)を介して前記接続導体(106)に接続され、

コンタクト面(302)を有する可撓性基板(300)を提供し、前記コンタクト面(302)は前記モジュールコネクタ及び前記少なくとも1つのセグメントコネクタを備え、

前記第1の折り曲げ領域(210)内で前記可撓性基板(300)を折り畳み、第1の折り目(310)と前記主要軸線(110)との間の角度(α)は斜角である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニットに関する。本発明は更に、かかる接触ユニットを少なくとも2つ有する接触システムに関する。更に、本発明は、少なくとも1つのバッテリセグメントを有するバッテリモジュールに関し、このバッテリセグメントには少なくとも1つのかかる接触ユニットが接触している。本発明は更に、電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに接触するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばバッテリセルなどの電気的な構成要素は、多くの場合、組み合わされてユニットを形成する。図17は、例えばプラグインハイブリッド電気自動車又は純粋な電気自動車に使用される、バッテリモジュール1500の斜視図を示す。バッテリモジュール1500は、直列に接続された5つのバッテリセグメント1502から成る。バッテリセグメント1502の各々は、並列に接続された5つのバッテリセル1501から成る。
【0003】
各バッテリセル1501は、第1の電気端子1504(例えば正極)と、第2の電気端子1506(例えば負極)と、を有し、これらは例えばアルミニウムから成る。図17に示すように、いずれもバッテリセグメント1502の並列に接続された5つの隣接するバッテリセル1501のものである、これらの端子は、接続プレートを使用することによって電気的に接続される。バッテリセグメント1502のバッテリセル1501を並列に接続するために、同じ極、すなわち各場合において正極及び負極が、バッテリセグメント1502のバッテリセル1501に接続されることが、当業者には明らかである。
【0004】
更に、隣接するバッテリセグメント1502は直列に接続される。特に、第1のバッテリセグメントの正極は、隣接する第2のバッテリセグメントの負極に接続される。同時に、第1のバッテリセグメントの負極と第2のバッテリセグメントの正極との間の電気接続は、セグメント絶縁体1508によって電気的に絶縁される。
【0005】
更に、電子部品モジュール1500の各電子部品セグメント1502に接触できる必要がある。特に電気自動車に関しては、バッテリモジュール1500の各バッテリセグメント1502をモニタ用電子部品組立体によってモニタする必要がある。図17に示すように、バッテリモジュール1500は、かかるモニタ用電子部品組立体に接続するための中央端子1510を備える(モニタ用電子部品組立体は図17には示されていない)。端子1510は、第1の平坦な可撓性ケーブル1512及び第2の平坦な可撓性ケーブル1514を介して、各バッテリセグメント1502に接触する。平坦な可撓性ケーブル1512及び平坦な可撓性ケーブル1514は、端子コネクタ1516によって接続される。適切に配線されたかかるモニタ用電子部品組立体によって、バッテリモジュール1500用の各バッテリセグメント1502の温度、充電状態、及び/又は健全性状態を、個別にモニタすることが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の1つの目的は、電子部品モジュールの電子部品ユニットに電気的に接触するための配線を最適化することである。特に、配線を高いコスト効果で製造すること、及び過剰な材料を使用しないことが、本発明の目的である。更に、1つの目的は、かかる配線を使用してセグメントのモニタリングを向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの目的のうちの少なくとも1つは、独立請求項の主題によって達成される。有利な発展形態は、従属請求項の構成要素である。
【0008】
一実施形態によれば、電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニットが提供される。
接触ユニットは、電子部品モジュールに接続するための第1の端子及び第2の端子を有するモジュールコネクタを備える。第1の端子は、接触ユニットの主要軸線の方向において接続導体を介して第2の端子に接続される。
更に、接触ユニットは、電子部品セグメントの第1の電気端子に接触するための第1のコンタクト要素を有する少なくとも1つのセグメントコネクタを備える。第1のコンタクト要素は、第1の折り曲げ領域を備える第1のコンタクト導体を介して、接続導体に接続される。
更に、接触ユニットはコンタクト面を有する可撓性基板を備える。コンタクト面はモジュールコネクタとセグメントコネクタとを備え、第1の折り曲げ領域内で折り畳まれる可撓性基板の第1の折り目と、接触ユニットの主要軸線との間の角度は斜角である。
【0009】
可撓性基板を折り畳むことによって接触可能表面積が増えるので、かかる接触ユニットにより、材料を節約して製造することが可能になる。特に、かかる接触ユニットは、小さい幅bを有する幅の狭いストリップとして製造することができる。可撓性基板はストリップの基材として選択される。電子部品セグメントに接触するための要素、及び電子部品モジュールに接続するための要素が、可撓性基板に適用される。この処理において、幅の狭いストリップは接続導体の方向に延在する。更に、可撓性基板は、接触ユニットが接触する表面が大きくなるような方法で折り畳まれる。特に、接触ユニットの幅b’は、幅の狭いストリップの幅bよりも大きい。言い換えれば、可撓性基板を折り畳むことによって生まれる折り目は、主要軸線に対して斜角を形成する。特に好ましい実施形態によれば、斜角は45°である。あらゆる斜角、すなわちあらゆる鋭角又は鈍角、あるいは別の言い方をすれば90°の整数倍ではないあらゆる角度が、接触可能な表面積の増大につながることが、当業者には明らかである。
【0010】
更に、モジュールコネクタは、第1の端子及び第2の端子を各々有する複数の接続導体を備えることができることが、当業者には明らかである。更に、モジュールコネクタは、電子部品モジュールに直接的に、又は例えば中間要素を介して間接的に、接続することができる。有利には、モジュールコネクタはデータ通信用に設計される。
【0011】
更に、かかる接触ユニットによりコスト効果の高い製造が可能になるが、その理由は、可撓性基板のコンタクト面だけが電気コンタクトを有する一方で、可撓性基板の反対側の表面は絶縁体として形成できるからである。可撓性基板を折り畳むことによって、接触ユニットの表の表面及び裏の表面の両方が、電気コンタクトを有することができる。接触ユニットは、折り目の数が奇数である場合にのみ、表の表面及び裏の表面上にコンタクトを有し得ることが、当業者には明らかである。
【0012】
折り畳むことによって、接触ユニット用の可撓性基板をこの場合、例えば層の処理として製造することができる。特に、可撓性基板は絶縁層を有することができ、絶縁層の上に接触層が適用される。更に、接触層に絶縁マスクを適用することができ、この絶縁マスクは、特にコンタクトの領域内に凹部を有する。層の積み重ねによるこのような製造方法は、特にコスト効果が高く、かつ精度が高い。
【0013】
有利な実施形態によれば、接触ユニットは、少なくとも1つのモニタリングユニットを更に備える。少なくとも1つのセグメントコネクタの第1のコンタクト導体は、モニタリングユニットを介して接続導体に接続される。これにより、セグメントコネクタ及びモジュールコネクタが様々なタスクを、例えばデータ通信又はデータの測定を、引き受けることが可能になる。特に、モニタリングユニットは、制御ユニットとして形成することもできる。
【0014】
少なくとも1つのモニタリングユニットが通信ユニット及び/又は評価ユニットを備えていれば、特に有利である。この場合、セグメントコネクタを、例えばデータを記録するために使用することができる。
【0015】
加えて、又は別法として、モジュールコネクを、電子部品モジュールの管理ユニットと通信するように構成することができる。この場合、モジュールコネクタを、例えばデイジーチェーン(daisy chain)として形成することができる。
【0016】
更なる有利な実施形態によれば、セグメントコネクタは、電子部品セグメントの、特にバッテリの極に電気的に接触するように構成されている。この場合、極は負及び正の両方であり得る。
【0017】
更なる有利な実施形態によれば、セグメントコネクタは、電子部品セグメントの第2の電気端子に接触するための第2のコンタクト要素を備え、第2のコンタクト要素は、第2の折り曲げ領域を備える第2のコンタクト導体を介して接続導体に接続される。特に、第2のコンタクト要素が、電子部品セグメントの第2の極に電気的に接触するように構成されていれば、有利である。第1の実施形態によれば、第1の折り目は第2の折り曲げ領域を含む。第2の実施形態及び第3の実施形態によれば、第1の折り目は第2の折り曲げ領域を含まない。第2のコンタクト要素によって、電子部品セグメントの追加の特性、例えば電圧などを測定することができるか、又は、電子部品セグメントの特性、例えば温度などを、より正確に測定することができる。更に、電子部品セグメントの特性を測定するために、第2のコンタクト要素を介して、電子部品セグメントに電気を導通させることができる。
【0018】
有利な様式では、第1のコンタクト要素及び第2のコンタクト要素の各々は、1対のコンタクト端子を備える。この結果、例えばインピーダンス分光によって電子部品セグメントを検査するときの正確度を高めることができる。
【0019】
更なる有利な実施形態によれば、第2の折り曲げ領域内で折り畳まれる、可撓性基板の第2の折り目は、主要軸線の方向に沿って延びている。特に、第1のコンタクト導体が第3の折り曲げ領域を備え、第3の折り曲げ領域内で折り畳まれる可撓性基板の第3の折り目と主要軸線との間の第3の角度が90°であれば、有利である。特に、第2の折り曲げ領域及び第3の折り曲げ領域が、第1の折り曲げ領域と接続導体へのコンタクト導体の接続部との間に配置されれば有利である。この結果、接触ユニットを特に材料を節約して製作することが可能になる。
【0020】
更なる有利な実施形態によれば、コンタクト面はアームコネクタを備える。アームコネクタは、電子部品モジュールに接続するためのリンケージアーム端子を備える。リンケージアーム端子は、リンケージアーム導体を介してモジュールコネクタの端子のうちの1つに接続され、リンケージアーム導体は第4の折り曲げ領域を備え、第4の折り曲げ領域内で折り畳まれる可撓性基板の第4の折り目と主要軸線との間の第4の角度は斜角である。この結果、例えば、モニタリングユニットを、直列に接続されたバッテリセグメントの同一の極に配置することが可能である。特に、バッテリセルの負極における熱結合は理想的である。したがって、バッテリセグメントの負極に、追加の温度センサを有するモニタリングユニットを配置することが特に有利である。
【0021】
更なる態様によれば、問題は、上述した実施形態のうちのいずれか1つによる接触ユニットを少なくとも2つ有する接触システムによって解決され、このとき、いずれの場合も、隣接する接触ユニットの第1の端子と第2の端子が互いに接続される。
【0022】
有利な実施形態によれば、前述した実施形態のうちのいずれか1つによる接触ユニットが少なくとも1つ、バッテリモジュールの少なくとも1つのバッテリセグメントに接触する。
【0023】
有利な様式では、接触ユニットのコンタクト要素は、バッテリセグメントに溶接される。結果として、接触ユニットとバッテリセグメントとの間で特に安定した接続が達成される。
【0024】
更なる有利な実施形態によれば、各バッテリセグメントは、少なくとも1つのバッテリセルを備える。このようにして、バッテリモジュールにおいて並列及び直列の両方の接続を得ることができる。
【0025】
更なる態様によれば、問題は、電子部品モジュールの少なくとも1つの電子部品セグメントに接触するための方法によって解決される。方法は、電子部品モジュールに接続するための第1の端子及び第2の端子を有するモジュールコネクタを提供することを含み、第1の端子は、接触ユニットの主要軸線の方向において接続導体を介して第2の端子に接続される。更に、方法は、(1)電子部品セグメントの第1の電気端子に接触するための第1のコンタクト要素(第1のコンタクト要素は、第1の折り曲げ領域を備える第1のコンタクト導体を介して接続導体に接続される)を有する少なくとも1つのセグメントコネクタを提供することと、(2)コンタクト面(コンタクト面は、モジュールコネクタ及び少なくとも1つのセグメントコネクタを備える)を有する可撓性基板を提供すること、を含む。方法は第1の折り曲げ領域内で可撓性基板を折り畳むことを更に含み、第1の折り目と主要軸線との間の角度は斜角である。
【0026】
本発明をよりよく理解するために、以下の図に描写する例示的な実施形態を使用して、本発明をより詳細に説明する。この場合、同一の構成要素は、同じ参照符号及び同じ構成要素名を用いて示される。更に、図示し記載する異なる実施形態からのいくつかの特徴又は特徴の組み合わせもまた、独立した、新規性を備える、又は本発明自体に従う解決策を構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】電子部品モジュールの電子部品セグメントに接触するための接触ユニット用の可撓性基板の概略図である。
図2】接触ユニットの概略図である。
図3】接触ユニットの別の図である。
図4】切断線IV-IVに沿った、図1の接触ユニットを通る断面を示す。
図5】複数のバッテリセグメントを有するバッテリモジュールの斜視図である。
図6図5の詳細図である。
図7】第2の実施形態による接触ユニット用の可撓性基板の概略図である。
図8図7の詳細図である。
図9】第2の折り目を有する接触ユニットを示す図である。
図10】第3の折り目を有する図9の接触ユニットを示す図である。
図11】第1の折り目を有する図10の接触ユニットを示す。
図12】第2の実施形態の接触ユニットによってバッテリセグメントへの接触が行われる、バッテリモジュールの概略図である。
図13】第3の実施形態による接触ユニット用の可撓性基板の概略図である。
図14】接触システム用の可撓性基板の概略図である。
図15】接触システムの概略図である。
図16】接触システムによってバッテリセグメントへの接触が行われる、バッテリモジュールの概略図である。
図17】バッテリモジュールの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで本発明について、図を使用し、まず図1から図4を用いて説明する。図1から図4は、第1の実施形態による、電子部品モジュールの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニット100を示す。例えば、図17に示すように、かかる接触ユニット100を使用して、バッテリモジュール1500のバッテリセグメント1502に接触することができる。
【0029】
図1は、モジュールコネクタとセグメントコネクタとを有する可撓性基板のコンタクト面302を示す。特に、図1は、平坦な、すなわち折り畳まれていない、可撓性基板を示す。モジュールコネクタは第1の端子102と第2の端子104とを備え、これらは接続導体106に接続される。この場合、接続導体106は、モジュールコネクタの主要軸線110の方向に延在する。図1では、主要軸線110の方向は、一点鎖線110で描かれている。
【0030】
セグメントコネクタは、第1のコンタクト導体206を介して接続導体106に接続される、第1のコンタクト要素202を備える。第1のコンタクト導体206は、図1では一点鎖線211で描かれている第1の折り曲げ軸線211の領域内に、第1の折り曲げ領域210を備える。
【0031】
特に、セグメントコネクタの第1のコンタクト導体206は、折り畳まれていない可撓性基板においては、図1に示すように、少なくとも第1の折り曲げ領域210と第1のコンタクト要素202との間の領域内では、主要軸線110に沿って延在する。更に、この領域内で、可撓性基板は、コンタクト導体206と接続導体106との間に間隙318を有する。
【0032】
図2は、第1の実施形態に従う折り畳みパターンを有する接触ユニット100の第1の表面を示す。この第1の視点では、コンタクト導体206の折り畳むことによって隠される領域が、点線で示されている。
【0033】
セグメントコネクタは第1の折り目310を有する。第1の折り目310は、図2では一点鎖線211で描かれている第1の折り曲げ軸線211に沿って延在する。第1の折り曲げ軸線211は、図2では一点鎖線110で描かれている主要軸線に対して、斜角αを形成する。この場合には、斜角(oblique angle)は135°である。
【0034】
図3は、接触ユニット100の第2の表面を示す。第2の表面は、図2の接触ユニットの100の第1の表面の反対側にある。この第2の視点では、コンタクト導体206の領域及び接続導体106の折り畳むことによって隠される領域が、点線で示されている。特に、第2の表面は、電子部品セグメントの第1の電気端子に接触するための第1のコンタクト要素202を有するコンタクト面302を備える。接続導体106の領域内、及び部分的にコンタクト導体206の領域内で、第2の表面は絶縁層304を備える。言い換えれば、接触ユニット100は、絶縁層304によって電子部品モジュールから電気的に絶縁される様式で接続導体106が配置されるようにして、電子部品モジュールに接続することができる。同時に、第1のコンタクト要素202は、電子部品モジュールの電子部品セグメントに電気的に接触することができる。
【0035】
図4は、図1における切断線IV-IVに沿った断面を示す。可撓性基板300は、絶縁層304を備える。更に、可撓性基板は、モジュールコネクタとセグメントコネクタとを備えるコンタクト面302を備える。モジュールコネクタは接続導体106を備え、セグメントコネクタは第1のコンタクト要素202を備える。例として、コンタクト面302は、少なくとも第1のコンタクト要素202の領域内に凹部を有するマスクによって、作り出すことができる。
【0036】
可撓性基板300は、例えば、可撓性プリント回路基板(FPCB)であり得る。
【0037】
図1から図4に示されていないとしても、第1の実施形態の接触ユニット100は、更なるセグメントコネクタを有し得る。加えて又は別法として、モジュールコネクタは、図5及び図6を参照して並びに第2の実施形態及び第3の実施形態を参照して以下のテキストに記載するように、複数の接続導体を備えることができる。加えて又は別法として、セグメントコネクタは、例えば図6におけるセグメントコネクタ200などの、いくつかのコンタクト要素を備えることができる。特に、各コンタクト要素は、いずれも1対のコンタクト端子を備えることができる。
【0038】
図5は、図17のように、バッテリセグメント502を有するバッテリモジュール500を示しており、各バッテリセグメント502は、いくつかのバッテリセル501から成る。この倍、バッテリモジュール500の構造は、図17を参照して説明されるバッテリモジュール1500と、ほとんどの部分に関して同じである。特に、参照符号の最後の3つの数字は、同一の構造要素に対応している。
【0039】
図17とは対照的に、図5では、5つのバッテリセグメント502の各々が、モニタリングユニット400を備えている。モニタリングユニット400の各々は、評価ユニットと通信ユニットとを備える。各モニタリングユニット400は、セグメントコネクタ200を介してバッテリセグメント502に接触する。モニタリングユニット400の評価ユニットは、セグメントコネクタ200を介して測定される測定値を評価する。このようにして、1組のパラメータ、例えばそれぞれのバッテリセグメント502の温度、充電状態、及び健全性状態を、各バッテリセグメント502に関して判定することができる。
【0040】
更に、モジュールコネクタ101を有する各モニタリングユニット400は、バッテリモジュール500の少なくとも1つの端子508を介して、バッテリモジュールの管理ユニット(図には示されていない)に接続される。モニタリングユニット400の通信ユニットにより、モニタリングユニット400はモジュールコネクタ101を介して管理ユニットと通信する。このようにして、例えば、評価ユニットが評価したパラメータを転送することができる。
【0041】
いずれの場合もバッテリセグメント502ごとに1つのモニタリングユニット400を介する、バッテリセグメント502の分散化した制御により、モジュールコネクタ101が必要とするケーブルがより少なくなる。データの転送のために、モジュールコネクタ101が、測定値を判定するために使用されるセグメントコネクタ200とは異なる要件を満たさねばならないことは、当業者には明らかである。例として、モニタリングユニット400は、モジュールコネクタ101を介してデイジーチェーンで接続することができる。
【0042】
図6にセグメントコネクタ200を詳細に示す。セグメントコネクタ200は、第1のコンタクト要素202と第2のコンタクト要素204とを備える。第1のコンタクト要素202は、1対のコンタクト端子202a及び202bを備え、コンタクト端子202a及び202bの各々は、別個のコンタクト導体206a及び206bを介してモニタリングユニット400に接続されている。第2のコンタクト要素204は、1対のコンタクト端子204a及び204bを備え、コンタクト端子204a及び204bの各々は、別個のコンタクト導体208a及び208bを介してモニタリングユニット400に接続されている。
【0043】
第1のコンタクト要素202は、バッテリセグメント502の第1の電気端子504に接続される。第2のコンタクト要素204は、バッテリセグメント502の第2の電気端子506に接続される。第1の電気端子504は、例えばバッテリセグメントの502の正極であり、第2の電気端子506は、例えばバッテリセグメント502の負極である。
【0044】
図6に示すように、バッテリセグメントの各極には1対の電気端子が接触する。バッテリセグメント502の4つの点が接触する結果、パラメータを特に正確に測定することができる。例として、バッテリセグメントを検査するために、インピーダンス分光を行うことができる。更に、制御システム400がインピーダンス分光の値とは無関係にバッテリセグメント502の温度を測定すれば、有利である。特に、負極において温度結合(temperature coupling)が特に良好であるので、バッテリセグメント502の負極における温度測定が有利である。
【0045】
評価ユニットにより、各モニタリングユニット400は、それぞれのバッテリセグメント502のパラメータを評価することができ、それらをモジュールコネクタ101を介してバッテリモジュール500の管理ユニットに通信することができる。
【0046】
図7から図11は、第2の実施形態による、電子部品モジュールの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニット100を示す。図12は、バッテリモジュール500のバッテリセグメント502に電気的に接触するための、第2の実施形態の接触ユニット100を示す。図12に示すバッテリモジュール500は、図5におけるバッテリモジュール500と同じである。
【0047】
第2の実施形態の接触ユニット100は、第1の実施形態の接触ユニットと実質的に同じである。同一の構成要素には同一の参照符号が付してある。この接触ユニットは、例として、図5のバッテリモジュール500のバッテリセグメント502に接触するのに特に好適な、第1の実施形態の接触ユニット100を示す。
【0048】
第1の実施形態の接触ユニット100とは対照的に、第2の実施形態の可撓性基板は、複数回折り畳まれる。
【0049】
図7は、モジュールコネクタと2つのセグメントコネクタとを有する接触ユニット100を示す。接触ユニット100は、図5及び図6を参照して説明した接触と同様に、電子部品セグメントに接触するための同じ要素と、電子部品モジュールに接続するための同じ要素と、を備える。特に、接触ユニットは、2つの接続導体106を有するモジュールコネクタを備える。更に、接触ユニット100は、2つのセグメントコネクタを備える。各セグメントコネクタは、第1のコンタクト要素202と第2のコンタクト要素204とを備え、コンタクト要素の各々は、1対のコンタクト端子を備える。各セグメントコネクタは、モニタリングユニット400に接続される。各モニタリングユニット400は、モジュールコネクタの接続導体106に接続される。モジュールコネクタ、セグメントコネクタ、及びモニタリングユニットについての更なる詳細については、図5及び図6の説明が参照される。
【0050】
図8は、セグメントコネクタを有する領域接触ユニット100を示す。図9から図11は、接触ユニット100の折り畳みの個々のステップを示す。
【0051】
図8は、モジュールコネクタとセグメントコネクタとを有する可撓性基板のコンタクト面302を示す。特に、図8は、平坦な、すなわち折り畳まれていない、可撓性基板を示す。接続導体106は、図8では一点鎖線110で描かれている主要軸線110の方向に延在する。セグメントコネクタは、1対の第1のコンタクト導体206と1対の第2のコンタクト導体208とを備え、これらはモニタリングユニット400を介して接続導体106に接続される。第1のコンタクト導体206及び第2のコンタクト導体208の各々は、図8では一点鎖線213で描かれている第2の折り曲げ軸線213の領域内に、第2の折り曲げ領域212を備える。
【0052】
図9は、可撓性基板が1回折り畳まれる第2の実施形態の接触ユニット100を示す。第2の実施形態に従う第1の折り曲げにより、セグメントコネクタは、第2の折り曲げ軸線213に沿って延びる第2の折り目312を含む。特に、第2の折り目312は、主要軸線110の方向に沿って延びている。更に、接触ユニット100は、図9では一点鎖線215で描かれている、第3の折り曲げ軸線215を含む。第3の折り曲げ軸線の領域内で、第1のコンタクト導体206及び第2のコンタクト導体208の各々は、第3の折り曲げ領域214を備える。図9では、第3の折り曲げ領域は、可撓性基板の絶縁層304によって隠されている。
【0053】
図10は、可撓性基板が2回折り畳まれる第2の実施形態の接触ユニット100を示す。第2の実施形態の第2の折り曲げにより、セグメントコネクタは、第2の折り曲げ軸線215に沿って延びる第2の折り目314を含む。特に、第3の折り目314は、主要軸線110の方向に対して垂直に延びている。更に、接触ユニット100は、図10では一点鎖線211で描かれている、第1の折り曲げ軸線211を含む。第1の折り曲げ軸線211の領域内で、第1のコンタクト導体206及び第2のコンタクト導体208の各々は、第1の折り曲げ領域210を備える。
【0054】
図11は、可撓性基板が3回折り畳まれる第2の実施形態による接触ユニット100を示す。第2の実施形態の第3の折り曲げにより、セグメントコネクタは、第1の折り曲げ軸線211に沿って延びる第1の折り目310を含む。特に、第1の折り曲げ軸線211は、主要軸線110に対して45°の斜角αを形成する。第2の折り目312を含む第2の折り曲げ軸線213は、第1の主要軸線110の方向に延びている。第3の折り目314を含む第3の折り曲げ軸線215は、主要軸線と90°の直角γを成す。
【0055】
図12は、接触ユニット100がバッテリモジュール500のバッテリセグメント502に接触する、第2の実施形態の接触ユニット100を示す。各セグメントコネクタ200は、バッテリセグメント502の第1の電気端子504及び第2の電気端子506に接触する。各セグメントコネクタ200は、モニタリングユニット400を介してモジュールコネクタ101に接続される。
【0056】
図13から図16は、第3の実施形態による、電子部品モジュールの電子部品セグメントに電気的に接触するための接触ユニット100を示す。図16は、バッテリモジュール500のバッテリセグメント502に電気的に接触するための、第3の実施形態の接触ユニット100を示す。図16に示すバッテリモジュール500は、図5及び図12のバッテリモジュール500に対応している。
【0057】
第3の実施形態の接触ユニット100は、第1の実施形態及び第2の実施形態の接触ユニットと実質的に同じである。同一の構成要素には同一の参照符号が付してある。
【0058】
例えば図12に示すような、第1の実施形態及び第2の実施形態の接触ユニット100とは対照的に、第3の実施形態の接触ユニット100によって、例えば図16に示すように、負極に、すなわちしたがって電子部品セグメント502の第1の電気端子504のところ又は第2の電気端子506のところのいずれかに、モジュールコネクタ101を配置することが可能になる。これにより、各接触ユニット100の、例えば追加の温度センサを含む、モニタリングユニット400を、電子部品セグメント502の負極に配置することができる。このことは、特に、バッテリセグメント502の負極における熱結合が特に良好であるので、有利である。
【0059】
図13は、第3の実施形態の接触ユニット100のコンタクト面302を示す。特に、図13は、平坦な、すなわちしたがって折り畳まれていない、可撓性基板を示す。接触ユニット100は、モジュールコネクタ101と、セグメントコネクタ200と、追加としてアームコネクタ600と、を備える。モジュールコネクタ101及びセグメントコネクタ200は、第2の実施形態のモジュールコネクタ及びセグメントコネクタと実質的に同じである。特に、モジュールコネクタ101の第1の端子102の各々は、いずれの場合も、第4の折り曲げ軸線617、一点鎖線617の領域内で、アームコネクタ600のリンケージアーム導体606に接続される。
【0060】
図14は、図8から図11を参照して記載したようにセグメントコネクタ200が第2の実施形態に従って折り畳まれる、第3の実施形態の2つの接触ユニット100を示す。特に、図14は、平坦な、すなわち折り畳まれていない、アームコネクタの可撓性基板及びモジュールコネクタの可撓性基板を示す。アームコネクタは4つのリンケージアーム端子602を備え、これらは、それぞれリンケージアーム導体606によって、それぞれ接続導体106を介して、モニタリングユニット400に接続される。アームコネクタの各接続導体606は、図14では一点鎖線110で描かれているモジュールコネクタの主要軸線110の方向に延在する。各接続導体106は、第4の折り曲げ領域616内の、図14では一点鎖線617で描かれている第4の折り曲げ軸線617の領域内で、リンケージアーム導体606に接続される。この場合の接続は4つの接続端子602に限定されないことが、当業者には明らかである。
【0061】
図15は、可撓性基板が4回折り畳まれる、第3の実施形態の2つの接触ユニット100を示す。可撓性基板は、図11に示すように3回折り畳まれる。追加して、可撓性基板に4回目の折り畳みが行われる。第3の実施形態の第4の折り曲げにより、アームコネクタは、第4の折り曲げ軸線617に沿って延びる第4の折り目316を含む。特に、第4の折り曲げ軸線617は、主要軸線110に対して45°の斜角δを形成する。
【0062】
更に、図14及び図15は、第1の接触ユニット100aと第2の接触ユニット100bとを備える接触システムを示す。特に、接触ユニット100a及び接触ユニット100bは、第3の実施形態の接触ユニット100である。接触システムはまた、第1の設計及び第2の設計の接触ユニット100も備えることができることが、当業者には明らかである。
【0063】
図16は、第3の実施形態の2つの接触ユニット100a及び100bを有し、バッテリモジュール500のバッテリセグメント502に接触する、接触システムを示す。バッテリセグメント502が直列に接続される結果、隣接するバッテリセグメントの極性は逆になる。例えば、第1のバッテリセグメント502aの第1の端子504は、第1の負極504aであり、第1のバッテリセグメント502aの第2の端子は、第1の正極506aである。これに応じて、第2のバッテリセグメント502bの第1の端子504は、正極504bであり、第2のバッテリセグメント502bの第2の端子506は、負極506bである。
【0064】
各モジュールコネクタ101a及び101bは、いずれの場合も、バッテリセグメント502a及び502bの負極504a及び506bに接触する。特に、モニタリングユニット400a及び400bは、負極504a及び506bに接触する。更に、各セグメントコネクタ200a及び200bは、各バッテリセグメント502の第1の電気端子504及び第2の電気端子506に接触する。各セグメントコネクタ200a及び200bは、モニタリングユニット400a及び400bを介して、モジュールコネクタ101a及び101bに接続される。第1の接触ユニット100aのモジュールコネクタ101aは、第1のアームコネクタ600を介して、第2の接触ユニット100bのモジュールコネクタ101bに接続される。第2の接触ユニット100bのモジュールコネクタ101bは、管理ユニット用の端子508に接続される。
【0065】
本発明の接触ユニットは、単純かつ材料を節約する様式で製造することができる。本発明は、電子部品モジュールの電子部品セグメントの電気接触において有利である。可撓性基板を折り畳むことによって、接触可能な表面積を大きくすることができる。このようにして、接触ユニットは、所定の長さl及び小さい幅bを有する、幅の狭いストリップとして製造することができる。折り畳むことにより、接触可能な表面積は小さい幅bによって制限されない。
【0066】
電子部品モジュールの電子部品セグメントに接触するためのデバイスは、例えば、特に電気駆動自動車における、個々のバッテリセグメントをモニタするためのバッテリモジュールのバッテリセグメントのために使用することができ、同時に配線の費用が低減される。このため、本発明は、バッテリモジュールのバッテリセグメントに接触するための接触ユニットにも関連する。
【符号の説明】
【0067】
100、100a、100b 接触ユニット
101、101a、101b モジュールコネクタ
102 モジュールコネクタの第1の端子
104 モジュールコネクタの第2の端子
106 接続導体
110 主要軸線の方向
200 セグメントコネクタ
202 第1のコンタクト要素
202a、202b コンタクト端子の第1の対
204 第2のコンタクト要素
204a、204b コンタクト端子の第2の対
206、206a、206b 第1のコンタクト導体
208、208a、208b 第2のコンタクト導体
210 第1の折り曲げ領域
211 第1の折り曲げ軸線
212 第2の折り曲げ領域
213 第2の折り曲げ軸線
214 第3の折り曲げ領域
215 第3の折り曲げ軸線
300 可撓性基板
302 コンタクト面
304 絶縁層
310 第1の折り目
312 第2の折り目
314 第3の折り目
316 第4の折り目
318 間隙
400 モニタリングユニット
500、1500 バッテリモジュール
501、1501 バッテリセル
502、1502 バッテリセグメント
504、1504 第1の電気端子
506、1506 第2の電気端子
508、1508 管理ユニット用の端子
510 モニタ用電子部品組立体用の端子
1512 第1の平坦な可撓性ケーブル
1514 第1の平坦な可撓性ケーブル
516、1516 端子コネクタ
600 アームコネクタ
602 リンケージアーム端子
606 リンケージアーム導体
616 第4の折り曲げ領域
617 第4の折り曲げ軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17