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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】電子ベイピング装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 15/06 20060101AFI20230511BHJP
   A24F 40/00 20200101ALI20230511BHJP
【FI】
A61M15/06 Z
A24F40/00
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018553350
(86)(22)【出願日】2017-04-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 EP2017058634
(87)【国際公開番号】W WO2017178465
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-04-10
(31)【優先権主張番号】15/095,505
(32)【優先日】2016-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ガーサフナー トラヴィス マーティン
(72)【発明者】
【氏名】リポヴィッチ ペーター ジェイ
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/050246(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/131058(WO,A1)
【文献】特表2015-519054(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 15/06
A24F 40/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ベイピング装置のカートリッジであって、前記カートリッジは、一体型の構造を有し、
長手方向に延在するハウジングであって、
側壁であって、略円柱状であり、第一の端および第二の端を含む、側壁、
前記側壁の前記第一の端における横軸方向の壁であって、その中に少なくとも1つの出口を含む、横軸方向の壁、および
前記側壁および前記横軸方向の壁と一体的に形成される内側管であって、長手方向に延在し、前記側壁に対して同心に位置付けられ、前記少なくとも1つの出口と連通する、内側管を含む、ハウジングと、
前記側壁と前記内側管との間の貯蔵部であって、プレベイパー製剤を収容するように構成される、貯蔵部と、
前記ハウジングの前記側壁とその前記第二の端で接続するように構成される取り外し可能な端部キャップであって、端部キャップ側壁および端部壁を含み、前記端部キャップ側壁が略円柱状であり、
前記端部キャップの中の少なくとも1つの入口であって、前記端部キャップ側壁が前記ハウジングの前記側壁に受けられた時に、前記内側管と連通する、少なくとも1つの入口と、
前記端部キャップを通って延在する第一のオリフィスおよび第二のオリフィスであって、前記端部キャップ側壁が前記ハウジングの前記側壁に受けられた時に、前記貯蔵部と連通するように構成される、第一のオリフィスおよび第二のオリフィスと、を含む、端部キャップと、
芯であって、第一の端、第二の端、および前記第一の端と前記第二の端との間の中央部分を含み、前記第一の端および前記第二の端が、第一のオリフィスおよび前記第二のオリフィスを通って延在し、前記第一の端および前記第二の端が、前記貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成され、前記中央部分が、前記少なくとも1つの入口の上に延在する、芯と、を備える、カートリッジ。
【請求項2】
前記端部キャップ側壁が、前記ハウジングの前記側壁の内径よりも小さい外径を有し、そのため前記端部キャップ側壁が、前記ハウジングの前記側壁に受けられるように構成される、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記芯が、セルロース系材料、ガラス材料、ガラス繊維および綿のうちの少なくとも1つで形成される、請求項1または請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記端部キャップが、前記端部キャップを通って延在する、第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを含む、請求項1、請求項2、または請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
第二の芯であって、第三の端、第四の端、および前記第三の端と前記第四の端との間の第二の中央部分を含み、前記第三の端および前記第四の端が、前記第三のオリフィスおよび前記第四のオリフィスを通って延在し、前記第三の端および前記第四の端が、前記貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成され、前記第二の中央部分が、第一の中央部分と重なる、第二の芯をさらに備える、請求項4に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記芯および前記第二の芯のうちの少なくとも1つが、略U字形状である、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記ハウジングがプラスチックで形成される、請求項1~6のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記側壁が、前記第一の端に第一の外径および前記第二の端に第二の外径を有し、前記第一の外径が、前記第二の外径より大きい、請求項1~7のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項9】
長手方向に延在するハウジングであって、
側壁であって、略円柱状であり、第一の端および第二の端を含む、側壁、
前記側壁の前記第一の端における横軸方向の壁であって、その中に少なくとも1つの出口を含む、横軸方向の壁、および
前記ハウジングと一体的に形成される内側管であって、長手方向に延在し、前記側壁に対して同心に位置付けられ、前記少なくとも1つの出口と連通する、内側管を含む、ハウジング、ならびに
前記側壁と前記内側管との間の貯蔵部であって、プレベイパー製剤を収容するように構成される、貯蔵部を含む、カートリッジと、
前記ハウジングの前記側壁とその前記第二の端で摩擦嵌め又はスナップ嵌めによって接続するように構成される取り外し可能な端部キャップであって、端部キャップ側壁および端部壁を含み、前記端部キャップ側壁が略円柱状であり、
前記端部キャップの中の少なくとも1つの入口であって、前記端部キャップ側壁が前記ハウジングの前記側壁に受けられた時に、前記内側管と連通する、少なくとも1つの入口と、
前記端部キャップを通って延在する第一のオリフィスおよび第二のオリフィスであって、前記端部キャップ側壁が前記ハウジングの前記側壁に受けられた時に、前記貯蔵部と連通するように構成される、第一のオリフィスおよび第二のオリフィスと、を含む、端部キャップと、
芯であって、第一の端、第二の端、および前記第一の端と前記第二の端との間の中央部分を含み、前記第一の端および前記第二の端が、第一のオリフィスおよび前記第二のオリフィスを通って延在し、前記第一の端および前記第二の端が、前記貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成され、前記中央部分が、前記少なくとも1つの入口の上に延在する、芯と、を備える、電子ベイピング装置、
長手方向に延在する第二のハウジングであって、摩擦嵌めによって接続部を介して前記ハウジングと接続するように構成される、第二のハウジング、
前記第二のハウジング内のバッテリー、および
前記バッテリーに電気的に接続される、ヒーターを含む、電源セクションと、を備える、電子ベイピング装置。
【請求項10】
前記ヒーターを支持するように構成される支持体をさらに備える、請求項9に記載の電子ベイピング装置。
【請求項11】
前記支持体がセラミックである、請求項10に記載の電子ベイピング装置。
【請求項12】
前記支持体に隣接する断熱性スリーブをさらに備える、請求項10または請求項11に記載の電子ベイピング装置。
【請求項13】
前記端部キャップ側壁が、前記ハウジングの前記側壁の内径よりも小さい外径を有し、そのため前記端部キャップ側壁が、前記ハウジングの前記側壁に受けられるように構成される、請求項9~12のいずれかに記載の電子ベイピング装置。
【請求項14】
前記芯が、セルロース系材料、ガラス材料、ガラス繊維および綿のうちの少なくとも1つで形成される、請求項9~13のいずれかに記載の電子ベイピング装置。
【請求項15】
前記端部キャップが、前記端部キャップを通って延在する、第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを含む、請求項9~14のいずれかに記載の電子ベイピング装置。
【請求項16】
第二の芯であって、第三の端、第四の端、および第二の中央部分を含み、前記第三の端および前記第四の端が、前記第三のオリフィスおよび前記第四のオリフィスを通って延在し、前記第三の端および前記第四の端が、前記貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成され、前記第二の中央部分が、第一の中央部分と重なる、第二の芯をさらに備える、請求項15に記載の電子ベイピング装置。
【請求項17】
前記芯および前記第二の芯のうちの少なくとも1つが、略U字形状である、請求項16に記載の電子ベイピング装置。
【請求項18】
前記ハウジングがプラスチックで形成される、請求項9~17のいずれかに記載の電子ベイピング装置。
【請求項19】
前記側壁が、前記第一の端に第一の外径および前記第二の端に第二の外径を有し、前記第一の外径が、前記第二の外径より大きい、請求項9~18のいずれかに記載の電子ベイピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プレベイパー製剤を気化器へと送達するように構成された電子ベイピング装置またはeベイピング装置に関する。
【発明の概要】
【0002】
電子ベイピング装置は、プレベイパー製剤を蒸発させてベイパー(蒸気)を生成するヒーター要素を含む。
【0003】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、電子ベイピング装置のカートリッジに関連する。
【0004】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電子ベイピング装置のカートリッジは、長手方向に延在するハウジングを含む。ハウジングは側壁を含む。側壁は、略円柱状であり、第一の端および第二の端を含む。ハウジングはまた、側壁の第一の端に横軸方向の壁を含む。横軸方向の壁は、その中に少なくとも1つの出口を含む。ハウジングはまた、ハウジング内に一体的に形成される内側管を含む。内側管は長手方向に延在する。内側管は、側壁に対して同心に位置付けられる。内側管は、少なくとも1つの出口と連通する。カートリッジはまた、側壁と内側管との間に貯蔵部を含む。貯蔵部は、プレベイパー製剤を収容するように構成される。
【0005】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジはまた、その第二の端でハウジングの側壁に取り付けられるように構成される、端部キャップを含む。端部キャップは、端部キャップ側壁および端部壁を含む。端部キャップ側壁は略円柱状である。端部キャップ側壁は、ハウジングの側壁の内径よりも小さい外径を有する。端部キャップ側壁は、ハウジングの側壁に受けられるように構成される。
【0006】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップは、その中に少なくとも1つの入口を含む。少なくとも1つの入口は、内側管と連通する。端部キャップは、それを通って延在する第一のオリフィスおよび第二のオリフィスを含む。
【0007】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジはまた芯を含む。芯は、第一の端、第二の端および中央部分を含む。第一の端および第二の端は、第一のオリフィスおよび第二のオリフィスを通って延在する。第一の端および第二の端は、貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。中央部分は、少なくとも1つの入口の上に延在する。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯は、セルロース系材料、ガラス材料、ガラス繊維および綿のうちの少なくとも1つで形成される。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯は、約0.6ミリメートル~約1.0ミリメートルの範囲の厚さを有する、セルロースフィルター紙で形成されうる。
【0008】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップは、端部キャップを通って延在する第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを含む。
【0009】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジはまた、第二の芯を含む。第二の芯は、第三の端、第四の端および第二の中央部分を含む。第三の端および第四の端は、第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを通って延在する。第三の端および第四の端は、貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。第二の中央部分は、第一の中央部分と重なる。
【0010】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯および第二の芯のうちの少なくとも1つは、略U字形状である。
【0011】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ハウジングはプラスチックで形成される。
【0012】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、側壁は、第一の端における第一の外径および第二の端における第二の外径を有する。第一の外径は第二の外径より大きい。
【0013】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、電子ベイピング装置に関連する。
【0014】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電子ベイピング装置は、長手方向に延在するハウジングを含む電子ベイピング装置のカートリッジを含む。ハウジングは側壁を含む。側壁は、略円柱状であり、第一の端および第二の端を含む。ハウジングはまた、側壁の第一の端に横軸方向の壁を含む。横軸方向の壁は、その中に少なくとも1つの出口を含む。ハウジングはまた、ハウジング内に一体的に形成される内側管を含む。内側管は長手方向に延在する。内側管は、側壁に対して同心に位置付けられる。内側管は、少なくとも1つの出口と連通する。カートリッジはまた、側壁と内側管との間に貯蔵部を含む。貯蔵部は、プレベイパー製剤を収容するように構成される。
【0015】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電子ベイピング装置はまた、電源セクションを含む。電源セクションは、長手方向に延在する第二のハウジングと、第二のハウジング内のバッテリーと、バッテリーに電気的に接続されるヒーターと、を含む。第二のハウジングは、接続部を介してハウジングと接続するように構成される。
【0016】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電源セクションはまた、ヒーターを支持するように構成される支持体を含む。支持体はセラミックである。
【0017】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電源セクションはまた、支持体に隣接する断熱性スリーブを含む。
【0018】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジは、その第二の端でハウジングの側壁に取り付けられるように構成される、端部キャップを含む。端部キャップは、端部キャップ側壁および端部壁を含む。端部キャップ側壁は略円柱状である。端部キャップ側壁は、ハウジングの側壁の内径よりも小さい外径を有する。端部キャップ側壁は、ハウジングの側壁に受けられるように構成される。
【0019】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップは、その中に少なくとも1つの入口を含む。少なくとも1つの入口は、内側管と連通する。端部キャップは、それを通って延在する第一のオリフィスおよび第二のオリフィスを含む。
【0020】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジはまた芯を含む。芯は、第一の端、第二の端および中央部分を含む。第一の端および第二の端は、第一のオリフィスおよび第二のオリフィスを通って延在する。第一の端および第二の端は、貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。中央部分は、少なくとも1つの入口の上に延在する。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯は、セルロース系材料、ガラス材料、ガラス繊維および綿のうちの少なくとも1つで形成される。
【0021】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップは、端部キャップを通って延在する第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを含む。
【0022】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジはまた、第二の芯を含む。第二の芯は、第三の端、第四の端および第二の中央部分を含む。第三の端および第四の端は、第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを通って延在する。第三の端および第四の端は、貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。第二の中央部分は、第一の中央部分と重なる。
【0023】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯および第二の芯のうちの少なくとも1つは、略U字形状である。
【0024】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ハウジングはプラスチックで形成される。
【0025】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、側壁は、第一の端における第一の外径および第二の端における第二の外径を有する。第一の外径は第二の外径より大きい。
【0026】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、第二のハウジングは、その中にカートリッジの一部分を受けるように構成され、そのため芯の中央部分がヒーターと接触する。
【0027】
本明細書の非限定的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討するとより明らかになるはずである。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、請求項の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明示的に注記されていない限り、実寸に比例して描かれていると考えられるべきでない。明瞭化の目的で、図面の様々な寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるカートリッジ上の端部キャップの第二の端の斜視図である。
図2図2は、少なくとも1つの例示的な実施形態による端部キャップおよびカートリッジの分解図である。
図3図3は、少なくとも1つの例示的な実施形態による、線3-3に沿った図2のカートリッジの分解断面図である。
図4図4は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるカートリッジの斜視図である。
図5図5は、少なくとも1つの例示的な実施形態による電源セクションの斜視図である。
図6図6は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるヒーター組立品の拡大斜視図である。
図7図7は、少なくとも1つの例示的な実施形態による電子ベイピング装置の側面図である。
図8図8は、少なくとも1つの例示的な実施形態による、線8-8に沿った図7の電子ベイピング装置の一部分の斜視断面図である。
図9図9は、少なくとも1つの例示的な実施形態による端部キャップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、例示的な実施形態を説明することを目的とした単なる典型である。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0030】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明する。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、例示的な実施形態の範囲の中に収まるあらゆる修正、均等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体で同様の要素を意味する。
【0031】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に結合される」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の上に直接ある、それに直接的に接続される、それに直接的に結合される、またはそれを直接的に覆う、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に結合される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、明細書の全体で同様の要素を指す。
【0032】
当然のことながら、第一の、第二の、第三のなどという用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、構成要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、ある一つの要素、構成要素、領域、層、またはセクションを別の構成要素、領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。従って、下記で考察される第一の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0033】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に図示されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていることを理解するべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、用語「下方に」は上方および下方の両方の方向を包含する場合がある。装置は、その他の方法で(90度回転して、または他の方向で)方向付けられる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0034】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は本明細書で使用される場合、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合はその限りではない。「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は本明細書で使用される時、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、または構成要素の存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、またはこれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0035】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の理想的な実施形態の概略図(および中間構造)である断面図を参照して本明細書で説明される。このように、例えば製造技法または許容差の結果として得られた図の形状からの変化が予想される。従って、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、例えば製造に起因する形状の逸脱を含む。
【0036】
その他の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が通常理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0037】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、電子ベイピング装置のカートリッジに関連する。
【0038】
図1は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるカートリッジの斜視図である。
【0039】
図2は、少なくとも1つの例示的な実施形態による端部キャップおよびカートリッジの分解図である。
【0040】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図1および図2に示す通り、カートリッジ10は、長手方向に延在するハウジング15を含む。少なくとも1つの例示的な実施形態では、ハウジング15は側壁20を含む。ハウジング15は、第一の端25および第二の端30を持つ。少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジ10は、成型される、3D印刷されるまたはその両方でありうる、単一な片である。
【0041】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ハウジング15は、略円柱状の断面を有しうる。その他の例示的な実施形態において、ハウジング15は、略三角形の断面、その長さに沿って変化するハウジング15の内径、およびその長さに沿って変化するハウジング15の外径のうちの少なくとも1つを有しうる。いくつかの例示的な実施形態では、図1に示すように、ハウジング15は、第二の端30よりも第一の端25において大きい直径を有しうる。
【0042】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジ10はまた、端部キャップ55を含む。端部キャップ55は、端部キャップ側壁60および端部壁65を含む。端部キャップ側壁60は、略円柱状であり、ハウジング15の第二の端30と略同じ直径を有する。
【0043】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップ側壁60は、第二の端30におけるハウジング15の内径よりも小さい外径を有する一部分160(図2に示される)を含む。したがって、端部キャップ側壁60の一部分は、ハウジング15の第二の端30内に受けられうる。端部キャップ側壁60の一部分160は、摩擦嵌め、スナップ嵌め、またはその他の任意の適切な接続によって、ハウジング15の第二の端30内の適所に保持されうる。例えば、接着剤が、ハウジング15内に端部キャップ側壁60の一部分160を保持するために用いられてもよい。別の方法として、端部キャップ側壁60の一部分160およびハウジング15の第二の端30は、端部キャップ55とハウジング15との間にねじ付きの接続を提供する、ねじ状の部分を含んでもよい。
【0044】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップ55は、その中に少なくとも1つの入口70を含む。少なくとも1つの入口70は、内側管45(図2に関して以下で説明されるような)によって画定される空気通路47と連通する。
【0045】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、端部キャップ55はまた、端部キャップの端部壁65を通って延在する第一のオリフィス165および第二のオリフィス170を含む。
【0046】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジ10はまた芯85を含む。芯85は、第一の端90、第二の端95および中央部分100を含む。第一の端90および第二の端95はそれぞれ、端部キャップ55の第一のオリフィス165および第二のオリフィス175を通って延在する。第一の端90および第二の端95は、貯蔵部50に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。芯85の中央部分100は、少なくとも1つの入口70の上に延在する。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯85は、セルロース系材料、ガラス材料、ガラス繊維および綿のうちの少なくとも1つで形成される。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯は、約0.6ミリメートル~約1.0ミリメートルの範囲の厚さを有する、セルロースフィルター紙で形成されうる。
【0047】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯85は、プレベイパー製剤を引き出す能力を有するフィラメント(またはスレッド)を含んでもよい。例えば、芯85は、ガラス(または、セラミック)フィラメントの束、および巻かれたガラスフィラメントの一群などを含む束などであってもよく、そのすべての配置では、フィラメント間のすきま間隔による毛管作用によってプレベイパー製剤を引き出すことが可能であってもよい。少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯85は、1~8のフィラメントストランドを含んでもよく、各ストランドは、互いにねじれた複数のガラスフィラメントを含む。フィラメントは、概して十字型、クローバー型、Y字型、または任意の他の好適な形状の断面を有してもよい。
【0048】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯85は任意の適切な材料または材料の組み合わせを含みうる。適切な材料の例には、ガラス、セラミックまたはグラファイトをベースにした材料があるがそれらに限定されない。芯85は密度、粘性、表面張力、蒸気圧といった異なる物理特性を有するプレベイパー製剤に適応するように、任意の適切な毛細管引き出し作用を有してもよい。
【0049】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、芯85は略U字形状である。
【0050】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ハウジング15および端部キャップ55はプラスチックで形成される。ハウジング15および端部キャップ55は、射出成型されてもよく、または3D印刷されてもよい。プラスチックは、透明であってもよく、色付けられてもよく、もしくは色付きのプラスチックであってもよく、またはそれらの組合せであってもよい。
【0051】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図2に示すように、内側管45は、ハウジング15と一体的に形成され、またハウジング15内で同軸に位置付けられる。貯蔵部50は、内側管45の外側表面とハウジング15の内側表面との間に画定される。貯蔵部50は、サイズ設定され、プレベイパー製剤を収容するように構成される。
【0052】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、内側管45は、ハウジング15と一体的に形成される。内側管45は長手方向に延在する。内側管45は、少なくとも1つの出口40(図3および図4に示す)と連通する。
【0053】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、プレベイパー製剤は、ベイパーに変化しうる材料または材料の組み合わせである。例えば、プレベイパー製剤は、水、ビーズ、溶媒、活性成分、エタノール、植物抽出物、天然または人工の香料、グリセリンおよびプロピレングリコールなどのベイパー形成体、ならびにこれらの組み合わせ(ただしこれらに限定されない)を含む、液体製剤、固体製剤、またはゲル製剤のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0054】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、カートリッジ10は交換可能であってもよい。別の言い方をすると、一度カートリッジ10のプレベイパー製剤が消耗されると、カートリッジ10は、廃棄されて、新しいカートリッジと取り替えられうる。別の例示的な実施形態では、カートリッジ10内の貯蔵部50は、カートリッジ10が再使用可能であるように再補充されてもよい。
【0055】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、貯蔵部50は随意的に、貯蔵媒体(図示せず)を収容しうる。貯蔵媒体は、その中にプレベイパー製剤を貯蔵するように構成される。貯蔵媒体210は、巻かれたコットンガーゼまたは他の繊維質材料を含んでもよい。
【0056】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、貯蔵媒体は、綿、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、およびこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む繊維質材料であってもよい。繊維は、約6ミクロン~約15ミクロン(例えば、約8ミクロン~約12ミクロン、または約9ミクロン~約11ミクロン)のサイズの範囲である直径を有してもよい。貯蔵媒体は、焼結材料、多孔性材料、または発泡性材料であってもよい。また、繊維は無関係な寸法とされてもよく、またY字形状、十字形状、クローバー形状、または任意の他の適切な形状の断面を有してもよい。
【0057】
図3は、少なくとも1つの例示的な実施形態による、線3-3に沿った図2のカートリッジの分解断面図である。
【0058】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図3に示すように、カートリッジ10は、図1および図2に示したものと同様である。図3に示すように、ハウジング15は、ハウジング15の第一の端25に横軸方向の端部壁35を含む。横軸方向の端部壁35は、側壁20および内側管45と一体的に形成される。横軸方向の端部壁35は、その中に少なくとも1つの出口40を含む。少なくとも1つの出口40は、内側管45によって画定される空気通路47と連通する。
【0059】
図4は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるカートリッジの他方の端部の斜視図である。
【0060】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図4に示すように、カートリッジ10は、図1図2および図3と同様である。図4に示すように、横軸方向の端部壁35は、略平面を有する。他の例示的な実施形態において、横軸方向の端部壁35は、凸面または凹面であってもよい。
【0061】
図5は、少なくとも1つの例示的な実施形態による電源セクションの斜視図である。
【0062】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図5に示す通り、電源セクション105は、長手方向に延在するハウジング140を含む。ハウジング140は、単に説明のために透明で示される。ハウジング140は、第一のハウジング端225および第二のハウジング端230を有する。第一のハウジング端225は、その中にカートリッジ10の少なくとも一部分を受けるように構成される。
【0063】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電源セクション105は、ヒーター115およびバッテリー110を含む。ヒーター115は、平面状のヒーターまたはワイヤーコイルヒーターでありうる。
【0064】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ヒーター115は任意の適切な電気抵抗性材料で形成されうる。好適な電気抵抗性材料の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族由来の金属が挙げられ得るが、それらに限定されない。好適な合金の実施例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロミウム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル系、鉄系、コバルト系、およびステンレス鋼系の超合金が含まれるが、それらに限定されない。例えば、ヒーター115は、ニッケルアルミナイド、表面上にアルミナの層をもつ材料、鉄アルミナイドおよび他の複合材料で形成されてもよく、電気抵抗性の材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的性質に応じて、随意に断熱材料に埋め込み、封入、または断熱材料で被覆されてもよく、もしくはその逆であってもよい。ヒーター115は、ステンレス鋼、銅、銅合金、ニッケル-クロム合金、超合金、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つの材料を含み得る。例示的な実施形態では、ヒーター115はニッケル-クロム合金または鉄-クロム合金で形成されてもよい。別の例示的な実施形態において、ヒーター115は、プラチナの層などのその外側表面上に電気抵抗性の層を有するセラミックまたはアルミナの層を含んでもよい。少なくとも1つの例示的な実施形態では、ヒーター115は、セラミック、アルミナまたはジルコニアのうちの少なくとも1つを含みうる。
【0065】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ヒーター115は、約0.25ミリメートル~約5.0ミリメートルの範囲の寸法を有する。少なくとも2つの導線125a、125bは、ヒーター115から延在して、ヒーター115をバッテリー110に電気的に接続しうる。導線は、ニッケルで形成されてもよい。ヒーター115は、25℃で約2.6オームの電気抵抗および350℃で約5.6オームの電気抵抗を有してもよい。
【0066】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、ヒーター115は、ヒーター115が芯85と接触する一点において、芯85の幅および長さのうちの少なくとも1つより小さい幅および長さのうちの少なくとも1つを有する。したがって、ヒーター115が芯85と接触した時、ヒーター115の表面は、芯85と完全に接触し、芯85の一部分は、ヒーター115の境界を越えて延在する。ヒーター115は、芯85の中のプレベイパー製剤を熱伝導によって加熱しうる。別の方法として、ヒーター115からの熱は熱伝導性要素によってプレベイパー製剤に伝導されてもよく、またはヒーター115は、ベイピング中に電子ベイピング装置200を通して引き出される入ってくる周囲空気に熱を伝達してもよく、その結果プレベイパー製剤を対流によって加熱する。
【0067】
図5に示すように、ヒーター115は、断熱性スリーブ123によって少なくとも部分的に取り囲まれる、支持体120によって支持されうる。
【0068】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、バッテリー110は、リチウム-イオン電池、またはその変形のうちの1つ(例えば、リチウム-イオンポリマー電池)であってもよい。あるいは、バッテリー110は、ニッケル・水素電池、ニッケル・カドミウム電池、リチウムマンガン電池、リチウム・コバルト電池、又は燃料電池でありうる。
【0069】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、バッテリー110は再充電可能であってもよく、外部充電装置による電池110の充電を可能にするように構成された回路を含んでもよい。
【0070】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電源セクション105はまた、制御回路135およびセンサー130を含みうる。
【0071】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、センサー130は、空気圧力の降下を感知するように構成されるセンサーである。センサー130は、微小電気機械(MEMS)センサーであってもよい。制御回路135は、センサー130が陰圧を感知した時に、バッテリー110からヒーター115への電圧の印加を開始しうる。
【0072】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電源セクション105は、電源セクション105の電源端部キャップ145に、またはそれに隣接するヒーター作動灯48を含みうる。制御回路135は、ヒーター115が起動された時にヒーター作動灯48の点灯を開始するように構成されうる。ヒーター作動灯48は、発光ダイオード(LED)を含みうる。さらに、ヒーター作動灯48は、成人電子ベイピング装置使用者から見えるように配置されうる。加えて、ヒーター作動灯48は、eベイピングシステムの診断を示してもよく、再充電の進行を示してもよく、またはその両方であってもよい。ヒーター作動灯48を、成人電子ベイピング装置使用者がプライバシーのためにヒーター作動灯48を作動する、作動停止する、または作動および作動停止するようにも構成することもできる。
【0073】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、少なくとも1つの空気吸込み口300は、電源端部キャップ145に隣接して配置されてもよい。少なくとも1つの空気吸込み口300は、ハウジング140を通って延在しうる。
【0074】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、制御回路135は、センサー130に応答して電力をヒーター115に供給しうる。1つの例示的な実施形態において、制御回路135は最大時間リミッターを含んでもよい。別の例示的な実施形態において、制御回路135は、成人電子ベイピング装置使用者が吸煙を開始するための手動で操作可能なスイッチを含んでもよい。ヒーター115への電流供給の時間は、気化されるプレベイパー製剤の所望の量に応じて予め設定されてもよい。さらに別の例示的な実施形態において、制御回路135はセンサー130が圧力降下を検出する限り、ヒーター115に電力を供給しうる。
【0075】
作動された時、ヒーター115は、ヒーター115に隣接するまたは接触する芯85の一部分を約10秒間未満または約5秒間未満、加熱しうる。
【0076】
図6は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるヒーター組立品の拡大斜視図である。
【0077】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図6に示すように、図5に関して説明したのと同様に、ヒーター115は、断熱性スリーブ123によって少なくとも取り囲まれる、支持体120によって支持されうる。少なくとも1つの貫通穴190は、断熱性スリーブ123を通って延在していてもよく、それにより、空気が貫通穴190を通って空気通路47へ流れることを可能にする。導線125a、125bはまた、所望であれば、それぞれの貫通穴190を通って延在してもよい。支持体120は、略長方形状であってもよく、またサイズ設定された凹みを含み、その中にヒーター115を受けるように構成されてもよい。1つ以上のチャネルは、凹みから延在してもよく、ヒーター115から延在する導線は、その中に位置付けられてもよい。
【0078】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、断熱性スリーブ123は、略円柱状であり、ハウジング140の内径とおおよそ同じまたはそれ未満の外径を有する。したがって、断熱性スリーブ123は、摩擦ばめによってハウジング140内の適所に保持されうる。他の例示的な実施形態では、断熱性スリーブ123は、任意の適切な接着剤または機構によって適所に保持されうる。
【0079】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、電子ベイピング装置に関連する。
【0080】
図7は、少なくとも1つの例示的な実施形態による電子ベイピング装置の側面図である。
【0081】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図7に示すように、電子ベイピング装置200は、カートリッジ10および電源セクション105を含みうる。少なくとも1つの例示的な実施形態では、空気吸込み口300は、電源端部キャップ145に、または電源セクション105のハウジング140に沿って位置されうる。
【0082】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、空気吸込み口300は、各電子ベイピング装置200の引き出し抵抗を制御するようにそれらの直径が製造中に正確に制御されて、一つの電子ベイピング装置200から次のものへと複製されるように、精密な工具を用いてハウジング140内に機械加工されうる。
【0083】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電子ベイピング装置200は、約80ミリメートル~約200ミリメートルの長さ、および約7ミリメートル~約15ミリメートルの直径としうる。例えば、1つの例示的な実施形態において、電子ベイピング装置は、約84ミリメートルの長さであってもよく、約7.8ミリメートルの直径を有してもよい。
【0084】
図8は、少なくとも1つの例示的な実施形態による、図7の電子ベイピング装置の一部分の斜視断面図である。
【0085】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図8に示すように、カートリッジ10の第二の端30が電源セクション105のハウジング140の第一の端225内へ挿入された時に、芯85の中央部分100は、ヒーター115と接触する。少なくとも1つの例示的な実施形態では、ヒーター115の表面全体は、芯85と完全に接触する。
【0086】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、図9に示すように、単一な芯を有する端部キャップ55を含む代わりに、端部キャップ55は、端部キャップおよび第二の芯400を通って延在する第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを含みうる。第二の芯は、第三の端402、第四の端405および第二の中央部分407を含む。第三の端402および第四の端405は、第三のオリフィスおよび第四のオリフィスを通って延在する。第三の端402および第四の端405は、貯蔵部に収容されたプレベイパー製剤と接触するように構成される。第二の中央部分407は、第一の芯85の第一の中央部分100と重なる。
【0087】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることを理解するべきである。こうした変形は、例示的な実施形態の意図される範囲を逸脱するものと見なされず、当業者にとって明らかであろうすべての変更は、以下の請求項の範囲内に含まれることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9