(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】物理的上りリンク制御チャネルの衝突を扱うための装置および方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20230511BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230511BHJP
H04W 72/56 20230101ALI20230511BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230511BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230511BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/20
H04W72/56
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2021017247
(22)【出願日】2021-02-05
【審査請求日】2021-02-05
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509352749
【氏名又は名称】宏碁股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/160846(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/157713(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/204513(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0261391(US,A1)
【文献】国際公開第2019/060831(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/007340(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的上りリンク(UL)制御チャネル(PUCCH)衝突を処理するための通信装置(20)であって、当該通信装置が:
少なくとも1つの記憶装置(210)と;
前記少なくとも1つの記憶装置に結合された少なくとも1つの処理回路(200)とを有しており、前記少なくとも1つの記憶装置は命令を記憶し、前記少なくとも1つの処理回路は:
複数のスロットの少なくとも1つの第1の物理的資源ブロック(PRB)において、第1のPUCCHをネットワークに送信する段階(302)と;
少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRBにおいて、第2のPUCCHをドロップする段階であって、前記少なくとも1つの第2のスロットは前記複数のスロットの少なくとも1つの第1のスロットと重複している、段階(304)と
少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBにおいて、前記第2のPUCCHを前記ネットワークに送信する段階であって、前記少なくとも1つの第3のスロットは、前記複数のスロットの後にある、段階(306)と
を実行する命令を実行するように構成されており、
前記第1のPUCCHの第1の優先度は、前記第2のPUCCHの第2の優先度よりも高く、
前記少なくとも1つの第3のPRBの数が、より上位層の信号、前記第2のPUCCHにおけるUL制御情報(UCI)の第1の符号化率、前記PUCCH衝突のある前記UCIの第2の符号化率、前記第2のPUCCHについて構成されたPRBの第1の数、前記PUCCH衝突のある前記第2のPUCCHについて構成されたPRBの第2の数、または前記第2のPUCCHについて構成されたスロットの数のうちの少なくとも1つに従って決定され、
前記第1のPUCCHは第1のハイブリッド自動反復要求(HARQ)を含み、前記第2のPUCCHは第2のHARQを含
み、
当該通信装置が、電力ブーストを介して前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCHを送信する、
ことを特徴とする、通信装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第3のPRBが、前記ネットワークによって構成された前記第2のPUCCHのためのすべてのPRBを含むことを特徴とする、請求項
1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記命令がさらに、少なくとも1つの第4のスロットの少なくとも1つの第4のPRBにおいて前記第2のPUCCHを前記ネットワークに送信することを含み、前記少なくとも1つの第4のスロットは、前記複数のスロットの後にあることを特徴とする、請求項1
または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第3のスロットの前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCHを前記ネットワークに送信する段階を実行する命令が:
前記少なくとも1つの第3のスロットにおける前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCH内の前記少なくとも1つの第1のUCIをドロップし;
前記少なくとも1つの第3のスロット内の前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCH内の少なくとも1つの第2のUCIを送信することを含むことを特徴とする、
請求項1ないし
3のうちいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記第2のPUCCHが、前記少なくとも1つの第2のスロットにおいて前記第1のPUCCHと衝突することを特徴とする、請求項
1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記命令がさらに:
少なくとも1つの第4のスロットの少なくとも1つの第4のPRBにおいて、前記第2のPUCCHをドロップする段階であって、前記少なくとも1つの第4のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットと重複しており、前記複数のスロットの前にある、ことを特徴とする、
請求項
5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2のPUCCHが、前記少なくとも1つの第4のスロットにおいて前記第1のPUCCHと衝突することを特徴とする、請求項
6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1のUCIの少なくとも1つの第1の優先度が、前記少なくとも1つの第2のUCIの少なくとも1つの第2の優先度よりも低いことを特徴とする、請求項
4に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置および物理的上りリンク制御チャネルの衝突を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)Rel-8規格および/または3GPP Rel-9規格をサポートするロングタームエボリューション(LTE)システムは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)の後継として、ユーザーの増大しつつあるニーズを満足させるようUMTSの性能をさらに向上させるために、3GPPによって開発されている。LTEシステムは、新しい無線インターフェースと、高いデータレート、低い待ち時間、パケット最適化、および改善されたシステム容量とカバレッジを提供する新しい無線ネットワークアーキテクチャーとを含む。
【0003】
LTEアドバンスト(LTE‐A)システムは、その名前が示すように、LTEシステムの進化である。LTE-Aシステムは、電力状態間のより速いスイッチングを目標とし、進化型ノードB(eNB)のカバレッジ・エッジでの性能を改善し、ピークデータ速度およびスループットを増加させ、キャリア集約(carrier aggregation、CA)、協調マルチポイント(coordinated multipoint、CoMP)送信/受信、上りリンク(UL)複数入力複数出力(UL-MIMO)、ライセンスされる支援されるアクセス(licensed-assisted access、LAA)(たとえばLTEを使用する)などの高度な技術を含む。
【0004】
LTE-Aシステムをさらに向上させるために、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)が開発されている。NG-RANは、一つまたは複数の次世代ノードB(gNB)を含み、より広い動作帯域、異なる周波数範囲についての異なる数値設定〔ヌメロロジー〕、大規模MIMO、高度なチャネル符号化などの特性を有する。
【0005】
ユーザー装置(UE)は、重複する時間区間において複数の物理的UL制御チャネル(PUCCH)をgNBに送信する必要があることがありうる。よって、PUCCH間のPUCCH衝突が発生し、PUCCHに含まれる情報が破損する。gNBはPUCCHを正しく受信できない。このように、PUCCH衝突は解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明は、上記の問題を解決するために、物理的上りリンク制御チャネルの衝突を処理するための装置および方法ならびに関連する通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これは、下記の独立請求項による、物理的上りリンク制御チャネルの衝突を処理するための通信装置によって達成される。従属請求項は、対応するさらなる発展および改良に関する。
【0008】
以下の詳細な説明からより明確にわかるように、物理的上りリンク(UL)制御チャネル(PUCCH)の衝突を処理するための請求される通信装置は、少なくとも1つの記憶装置と、該少なくとも1つの記憶装置に結合された少なくとも1つの処理回路とを有する。前記少なくとも1つの記憶装置は、命令を記憶し、前記少なくとも1つの処理回路は、少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1の物理的資源ブロック(PRB)内の第1のPUCCHをネットワークに送信するステップと;少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRB内の第2のPUCCHを破棄するステップであって、前記少なくとも1つの第2のスロットが前記少なくとも1つの第1のスロットと重複している、ステップと;少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRB内で前記第2のPUCCHを前記ネットワークに送信するステップであって、前記少なくとも1つの第3のスロットは前記少なくとも1つの第1のスロットの後にある、ステップとを実行する命令を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一例による無線通信システムの概略図である。
【
図2】本発明の一例による通信装置の概略図である。
【
図3】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【
図4】本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。
【
図5】本発明の一例によるPUCCHのPRBの概略図である。
【
図6】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【
図7】本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。
【
図8】本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。
【
図9】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【
図10】本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。
【
図11】本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。
【
図12】本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。
【
図13】本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。
【
図14】本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一例による無線通信システム10の概略図である。無線通信システム10は、簡単にいえば、ネットワークおよび複数の通信装置で構成される。無線通信システム10は、時分割複信(TDD)モード、周波数分割複信(ADD)モード、TDD-FDD統合動作モード、またはライセンスされる支援されるアクセス(LAA)モードをサポートすることができる。すなわち、ネットワークおよび通信装置は、FDDキャリア(単数または複数)、TDDキャリア(単数または複数)、ライセンスされるキャリア(単数または複数)(ライセンスされるサービス・セル)および/またはライセンス不要のキャリア(単数または複数)(ライセンス不要のサービス・セル)を介して互いに通信することができる。さらに、無線通信システム10は、キャリア集約(CA)をサポートすることができる。すなわち、ネットワークおよび通信装置は、一次セル(たとえば、一次コンポーネント・キャリア)および一つまたは複数の二次セル(たとえば、二次コンポーネント・キャリア)を含む複数のサービス・セル(たとえば、複数のサービスするキャリア)を介して互いに通信することができる。
【0011】
図1では、ネットワークと通信装置は、単に無線通信システム10の構造を示すために利用されている。実際には、ネットワークは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)における少なくとも1つのノードB(NB)を含むユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)でありうる。一例では、ネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、LTE-Aシステムの進化などにおける、少なくとも1つの進化型NB(eNB)および/または少なくとも1つの中継ノードを含む進化型UTRAN(E-UTRAN)であってもよい。一例では、ネットワークは、少なくとも1つの次世代ノードBおよび/または少なくとも1つの第5世代(5G)基地局(BS)を含む次世代無線アクセスネットワークであってもよい。一例では、ネットワークは、通信装置と通信するために特定の通信規格に準拠する任意のBSであってもよい。
【0012】
NRとは、5Gシステム(または5Gネットワーク)のために定義された規格であり、より良い性能をもつ統一されたエアインターフェースを提供する。gNBは、向上モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)、超信頼性低遅延通信(Ultra Reliable Low Latency Communications、URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine Type Communications、MMTC)などの高度な機能をサポートする5Gシステムを実現するために配備される。eMBBは、帯域幅がより広く、待ち時間が少ない/中程度のブロードバンド・サービスを提供する。URLLCは、より高いセキュリティおよび低遅延という特性をもつアプリケーション(たとえば、エンドツーエンド通信)を提供する。アプリケーションの例は、産業用インターネット、スマートグリッド、インフラストラクチャー保護、遠隔手術および高度交通システム(intelligent transportation system、ITS)を含む。mMTCは、何十億もの接続された装置および/またはセンサーを含む、5Gシステムのモノのインターネット(IoT)をサポートすることができる。
【0013】
さらに、ネットワークはまた、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANおよびコア・ネットワークの少なくとも1つを含んでいてもよく、コア・ネットワークは、移動性管理エンティティ(MME)、サービスゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、自己組織化ネットワーク(SON)サーバーおよび/または無線ネットワークコントローラなどのネットワークエンティティを含むことができる。一例では、通信装置によって送信された情報をネットワークが受信した後、その情報は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANによってのみ処理されてもよく、その情報に対応する決定は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANにおいて行なわれる。一例では、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANは、コア・ネットワークに情報を転送してもよく、その情報に対応する決定は、コア・ネットワークがその情報を処理した後、コア・ネットワークにおいて行なわれる。一例では、情報は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANおよびコア・ネットワークの両方によって処理されてもよく、決定は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANおよびコア・ネットワークによって協調および/または協働が実行された後に行なわれる。
【0014】
通信装置は、ユーザー装置(UE)、低コスト装置(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)装置)、装置対装置(D2D)通信装置、狭帯域のモノのインターネット(IoT)(NB-IoT)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、ポータブルコンピュータシステム、またはそれらの組み合わせであってもよい。また、ネットワークおよび通信装置は、方向(すなわち伝送方向)に応じて、送信機または受信機として見ることができる。たとえば、上りリンク(UL)については、通信装置は送信機、ネットワークは受信機であり、下りリンク(DL)については、ネットワークは送信機、通信装置は受信機である。
【0015】
図2は、本発明の一例による通信装置20の概略図である。通信装置20は、
図1に示される通信装置またはネットワークであってもよいが、本願では限定されない。通信装置20は、マイクロプロセッサまたは特定用途向け集積回路(ASIC)などの少なくとも1つの処理回路200、少なくとも1つの記憶装置210、および少なくとも1つの通信インターフェース装置220を含んでいてもよい。少なくとも1つの記憶装置210は、少なくとも1つの処理回路200によってアクセスされ実行されるプログラムコード214を記憶することができる任意のデータ記憶装置でありうる。前記少なくとも1つの記憶装置210の例は、加入者識別情報モジュール(SIM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスクROM(DVD-ROM)、ブルーレイディスクROM(BD-ROM)、磁気テープ、ハードディスク、光学式データ記憶装置、不揮発性記憶装置、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体(たとえば有体な媒体)などを含むが、これらに限定されない。前記少なくとも1つの通信インターフェース装置220は、好ましくは少なくとも1つのトランシーバであり、前記少なくとも1つの処理回路200の処理結果に従って信号(たとえば、データ、メッセージおよび/またはパケット)を送受信するために使用される。
【0016】
図3は、本発明の一例に係るプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、物理的UL制御チャネル(PUCCH)の衝突を処理するために、通信装置内で利用されうる。プロセス30は、プログラムコード214にコンパイルされてもよく、以下のステップを含む:
ステップ300:開始。
ステップ302:少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1の物理的資源ブロック(PRB)で、第1のPUCCHをネットワークに送信する。
ステップ304:少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRBにおける第2のPUCCHをドロップする。ここで、前記少なくとも1つの第2のスロットは前記少なくとも1つの第1のスロットと重複している。
ステップ306:少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBで前記第2のPUCCHをネットワークに送信する。ここで、前記少なくとも1つの第3のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットの後にある。
ステップ308:終了。
【0017】
プロセス30によれば、通信装置は、少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCHをネットワークに送信する。次いで、通信装置は、少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRBにおける第2のPUCCHをドロップする。ここで、前記少なくとも1つの第2のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットと重なっている。通信装置は、少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBで前記第2のPUCCHをネットワークに送信する。ここで、前記少なくとも1つの第3のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットより後にある(すなわち、重複していない)。すなわち、より先の〔早い〕スロットで送信され始める第1のPUCCHは完全に送信され、より後の〔遅い〕スロットで送信され始める第2のPUCCHは部分的に送信される。このように、PUCCH間のPUCCH衝突は、プロセス30におけるドロップ規則に従って解決され、ネットワークは、両方のPUCCHを正しく受信することができる。
【0018】
プロセス30の実現は、上記に限定されるものではない。以下の例は、プロセス30を実現するために適用されうる。
【0019】
一例では、第2のPUCCHは、少なくとも1つの第2のスロットにおいて第1のPUCCHと衝突する。一例では、第1のPUCCHの第1の優先度と第2のPUCCHの第2の優先度は同じである。一例では、第1のPUCCHの第1の優先度は、第2のPUCCHの第2の優先度よりも高い。
【0020】
一例では、少なくとも1つの第3のPRBの数は、より上位層の信号、第2のPUCCHにおけるUL制御情報(UCI)の第1の符号化率(coding rate)、前記PUCCH衝突のある前記UCIの第2の符号化率、前記第2のPUCCHについて構成されたPRBの第1の数、前記第2のPUCCH衝突のある前記第2のPUCCHについて構成されたPRB第2の数、または前記第2のPUCCHについて構成されたスロットの数のうちの少なくとも1つに従って決定される。
【0021】
一例では、通信装置は、電力ブーストを介して前記少なくとも1つの第3のPRBで前記第2のPUCCHを送信する。すなわち、通信装置は、前記少なくとも1つの第3のPRBの信号品質を改善するために、より高い電力レベル(たとえば、第1のPUCCHとの衝突を考慮せずに決定される第2のPUCCHの電力レベルよりも高い)で前記第2のPUCCHを送信する。
【0022】
一例では、前記少なくとも1つの第3のPRBは、ネットワークによって構成された前記第2のPUCCHのためのすべてのPRBを含む。すなわち、前記少なくとも1つの第3のスロットにおいて送信されるPRBの数は、前記少なくとも1つの第1のスロットにおいて送信されるPRBの数よりも大きくてもよい。一例では、通信装置はさらに、少なくとも1つの第4のスロットの少なくとも1つの第4のPRBにおいて前記第2のPUCCHをネットワークに送信する。ここで、前記少なくとも1つの第4のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットの後にある(すなわち、重複していない)。
【0023】
一例では、前記少なくとも1つの第3のスロットの前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCHをネットワークに送信するステップは、前記少なくとも1つの第3のスロット内の前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCH内の少なくとも1つの第1のUCIをドロップし、前記少なくとも1つの第3のスロット内の前記少なくとも1つの第3のPRBにおいて前記第2のPUCCH内の少なくとも1つの第2のUCIを送信することを含む。すなわち、第2のPUCCH内のUCIの一部がドロップされ、第2のPUCCHのUCIの残りが送信される。一例では、前記少なくとも1つの第1のUCIの少なくとも1つの第1の優先度が、前記少なくとも1つの第2のUCIの少なくとも1つの第2の優先度よりも低い。
【0024】
図4は、本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。通信装置は、スロットSL1~SL6においてPUCCH PUH1、PUH2をネットワークに送信する。詳細には、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPUCCH PUH1を送信し、スロットSL3~SL6のPRBにおいてPUCCH PUH2を送信する。PUCCH PUH1およびPUH2は、(重複した)スロットSL3においてSL4に衝突するため、通信装置は、本発明によれば、スロットSL3およびSL4のPRBにおいてPUCCH PUH2をドロップする。その結果、通信装置は、スロットSL1~SL4においてPUCCH PUH1を送信し、スロットSL5~SL6においてPUCCH PUH2を送信する。よって、PUCCH衝突の問題は解決される。
【0025】
図5は、本発明の一例によるPUCCHのPRBの概略図である。本例では、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRB PRB1~PRB5においてPUCCHを送信することを意図している。PUCCHは、スロットSL1において他のPUCCHと衝突するため、通信装置は、スロットSL1のPRB PRB1~PRB5においてPUCCHを破棄し、スロットSL2~SL4のPRB PRB1~PRB5においてPUCCHを送信する。一例では、通信装置は、スロットSL2~SL4内のPRB PRB6においてPUCCHを送信してもよく、スロットSL1内のPRB1~PRB5をドロップすることによって引き起こされる影響を軽減する。一例では、通信装置は、電力ブーストを介してスロットSL2~SL4内のPRB PRB1~PRB5においてPUCCHを送信してもよく、ドロップによって引き起こされる影響を軽減する。こうして、PUCCHの受信品質が改善される。
【0026】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数は、より上位層の信号(たとえば、nrofPRBs)によって構成設定されてもよい。たとえば、第2のPUCCHのためのPRBの数は、UCIビットの数に従って決定されてもよい。一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(MRB,min
PUCCH)は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って決定されうる。
(1)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPUCCH資源のためのPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(3)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat)。
(4)ドロップ規則を適用した後の、第2のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0027】
一例では、ドロップ規則を適用した後、通信装置は、より高い送信電力(たとえば、もとの送信電力レベルよりも高い電力ブーストP-dB、またはネットワークのサービス・セルについて構成された最大送信電力レベルを使用する)で、残りのスロット(単数または複数)において第2のPUCCHを送信することができる。値Pは、固定された値であってもよく、より上位層の信号伝達によって構成設定されてもよく、またはnPUCCH
repeatおよび/またはNPUCCH
repeatに従って決定されてもよい。
【0028】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数1】
O
UCIはUCIビットの総数である。O
CRCは巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)ビットの数である。M
SC,ctrl
PUCCHは、資源ブロックごとのPUCCHのためのサブキャリア(subcarrier)の数である。M
symb-UCI
PUCCHは、スロット内のPUCCHシンボルの数に等しい。Q
mは変調方式であり、たとえば、pi/2-BPSKが変調方式である場合はQ
m=1、QPSKが変調スキームである場合はQ
m=2である。M
RB,min
PUCCH=M
RB
PUCCHで式(2)が満たされる場合、通信装置はM
RB
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0029】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数2】
M
RB,min
PUCCH=M
RB
PUCCHで式(4)が満たされる場合、通信装置はM
RB
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0030】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(MRB,min
PUCCH)は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って決定されうる。
(1)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)PUCCH衝突が生じる場合、第2のPUCCHについての値r2(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(3)第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPUCCH資源のためのPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(4)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat)。
(5)ドロップ規則を適用した後の、第2のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0031】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数3】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。一例では、値r2は、より上位層の信号伝達によって構成設定されてもよい。一例では、値r2は、r、M
RB
PUCCH、N
PUCCH
repeat、n
PUCCH
repeat、またはより上位層の信号伝達によって構成設定された値のうちの少なくとも1つに従って決定されてもよい。M
RB,min
PUCCH=M
RB
PUCCHで式(6)が満たされる場合、通信装置はM
RB
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0032】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(MRB,min
PUCCH)は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って決定されうる。
(1)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPUCCH資源のためのPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(3)PUCCH衝突が生じる場合、第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBs2など)によって構成設定されたPUCCH資源のためのPRBの(たとえば最大)数(MRB2
PUCCH)。nrofPRBs2は、無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達によって構成設定されてもよく、またはある因子(たとえば、RRC構成設定のfまたは固定値)およびnrofPRBsに従って決定されてもよい(たとえば、nrofPRBs2=f・nrofPRBs)。
(4)第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofSlotsなど)によって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat)。
(5)ドロップ規則を適用した後の、第2のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0033】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数4】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB2
PUCCHで式(8)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0034】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数5】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB2
PUCCHで式(10)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0035】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数6】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB2
PUCCHで式(12)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができる。
【0036】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(MRB,min
PUCCH)は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って決定されうる。
(1)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)後のスロットにおいて始まる第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPUCCH資源のためのPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(3)PUCCH衝突が生じる場合、第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofSlots2など)によって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat2)。nrofSlots2は、RRC信号伝達によって構成設定されてもよく、または、ある因子(たとえば、RRC構成設定のgまたは固定値)およびnrofSlotsに従って決定されてもよい(たとえば、nrofSlots2=g・nrofSlots)。
(4)ドロップ規則を適用した後の、第2のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0037】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数7】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB2
PUCCHで式(14)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0038】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数8】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB
PUCCHで式(16)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0039】
一例では、第2のPUCCHのためのPRBの数(M
RB,min
PUCCH)は、次式に従って決定されてもよい:
【数9】
式中のパラメータの定義は、前述の説明を参照することができ、ここでは説明しない。M
RB,min
PUCCH=M
RB
PUCCHで式(18)が満たされる場合、通信装置はM
RB2
PUCCH個のPRBにおいてPUCCHを送信することができる。
【0040】
一例では、UCIのビット数は、以下の方法のうちの少なくとも1つに従って、さらに削減されてもよい。
(1)ハイブリッド自動反復要求(HARQ)バンドル:複数の転送ブロック(TB)についての複数のHARQ間のバンドルまたは1つのTBの(複数のCBGについての)複数のHARQ間のバンドル。
(2)TBごとのHARQ情報を置き換えるための肯定受け取り確認(ACK)の数。
【0041】
一例では、通信装置は、UCIの優先度に従ってUCIをドロップする。すなわち、より低い優先度をもつUCIが先に破棄される。一例では、UCIの優先度は、高いほうから順に、スケジューリング要求、HARQ、広帯域チャネル状態情報(CSI)、サブバンドCSIでありうる。
【0042】
図6は、本発明の一例によるプロセス60のフローチャートである。プロセス60は、PUCCH衝突を処理するために通信装置内で利用されてもよい。プロセス60は、プログラムコード214にコンパイルされてもよく、以下のステップを含む:
ステップ600:開始。
ステップ602:少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCHをネットワークに送信する。
ステップ604:少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRBにおいて第1のPUCCHをドロップする。
ステップ606:少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBにおいて、第2のPUCCHをネットワークに送信する。ここで、前記少なくとも1つの第3のスロットは前記少なくとも1つの第2のスロットと重複している
ステップ608:終了。
【0043】
プロセス60によれば、通信装置は、少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCHをネットワークに送信する。次いで、通信装置は、少なくとも1つの第2のスロットの少なくとも1つの第2のPRBにおいて第1のPUCCHをドロップする。通信装置は、少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBにおいて第2のPUCCHをネットワークに送信する。ここで、前記少なくとも1つの第3のスロットは、前記少なくとも1つの第2のスロットと重なりがある。すなわち、先のスロットにおいて送信され始める第1のPUCCHは部分的に送信され、後のスロットで送信され始める第2のPUCCHは完全に送信される。よって、PUCCH間のPUCCH衝突は、プロセス70のドロップ規則に従って解決され、ネットワークは、両方のPUCCHを正しく受信することができる。
【0044】
プロセス60の実現は、上述の説明に限定されない。以下の例は、プロセス60を実現するために適用されうる。
【0045】
一例では、第2のPUCCHは、少なくとも1つの第2のスロットにおいて第1のPUCCHと衝突する。一例では、通信装置は、少なくとも1つの第4のスロットの少なくとも1つの第4のPRBにおいて前記第2のPUCCHをドロップする。ここで、前記少なくとも1つの第4のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットと重複しており、前記少なくとも1つの第3のスロットの前にある。一例では、前記第2のPUCCHは、前記少なくとも1つの第4のスロットにおいて前記第1のPUCCHと衝突する。一例では、第1のPUCCHの第1の優先度と第2のPUCCHの第2の優先度は同じである。一例では、第1のPUCCHの第1の優先度は、第2のPUCCHの第2の優先度よりも低い。一例では、通信装置は、第2のPUCCHの処理時間または第2のPUCCHの周期性に従って、前記少なくとも1つの第2のスロット内の前記少なくとも1つの第2のPRBにおいて第1のPUCCHをドロップする。一例では、通信装置は、第1のPUCCH内のUCIの符号化率、第1のPUCCHのために構成されたPRBの数、または第1のPUCCHのために構成されたスロットの数のうちの少なくとも1つに従って、前記少なくとも1つの第2のスロット内の前記少なくとも1つの第2のPRBにおいて第1のPUCCHをドロップする。
【0046】
一例では、通信装置は、第2のPUCCH内のUCIの符号化率、第2のPUCCHのために構成されたPRBの数、または第2のPUCCHのために構成されたスロットの数のうちの少なくとも1つに従って、前記少なくとも1つの第2のスロット内の前記少なくとも1つの第2のPRB内の第1のPUCCHをドロップする。
【0047】
一例では、少なくとも1つの第1のスロットの少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCHをネットワークに送信するステップは、少なくとも1つの第1のスロット内の少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCH内の少なくとも1つの第1のUCIをドロップし、少なくとも1つの第1のスロット内の少なくとも1つの第1のPRBにおいて第1のPUCCH内の少なくとも1つの第2のUCIを送信することを含む。一例では、少なくとも1つの第1のUCIの少なくとも1つの第1の優先度が、少なくとも1つの第2のUCIの少なくとも1つの第2の優先度よりも低い。
【0048】
一例では、少なくとも1つの第3のスロットの少なくとも1つの第3のPRBにおいて第2のPUCCHをネットワークに送信するステップは、少なくとも1つの第3のスロット内の少なくとも1つの第3のPRBにおいて第2のPUCCH内の少なくとも1つの第3のUCIをドロップし、少なくとも1つの第3のスロット内の少なくとも1つの第3のPRBにおいて第2のPUCCH内の少なくとも1つの第4のUCIを送信することを含む。一例では、少なくとも1つの第3のUCIの少なくとも1つの第3の優先度が、少なくとも1つの第4のUCIの少なくとも1つの第4の優先度より低い。
【0049】
一例では、通信装置は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って、第1のPUCCHおよび第2のPUCCHを送信する。
(1)第1のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)第1のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(3)第1のPUCCHのためにネットワークによって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat)。
(4)スロットnの前の、第1のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0050】
一例では、通信装置は、次の規則に従って、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信するかどうかを決定する。
【数10】
であれば、通信装置は、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信しない。さもなければ、通信装置は、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信する。
【0051】
一例では、通信装置は、次の規則に従って、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信するかどうかを決定する。
【数11】
であれば、通信装置は、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信しない。さもなければ、通信装置は、スロットnにおいて第1のPUCCHを送信する。
【0052】
図7は、本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1a~SL6aにおいて物理的DL共用チャネル(PDSCH)PDH1およびPDH2を受信する。PDSCH PDH1およびPDH2は、異なるサービス・セルによって伝送されてもよい。対応して、通信装置は、スロットSL1~SL6においてPUCCH PUH1およびPUH2において、PDSCH PDH1およびPDH2のHARQをネットワークに送信する。詳細には、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPDSCH PDH1についてのHARQを送信し、スロットSL3~SL6のPRBにおいてPDSCH PDH2についてのHARQを送信することを意図している。スロットSL2aにおけるDCIの受信時間とスロットSL1におけるPUCCH PUH1の送信時間との間の時間間隔Tが、PUCCH PUH1を準備し、PDSCH PDH2のDL制御情報(DCI)のブラインド検出を実行するための処理時間よりも長い場合、通信装置は、どのようにしてPUCCH PUH1およびPUH2の一部をドロップするかを決定することができる。本例では、通信装置は、スロットSL4のPRBにおけるPUCCH PUH1と、スロットSL3のPRBにおけるPUCCH PUH2とをドロップし、スロットSL1~SL3のPRBにおいてPUCCH PUH1を、スロットSL4~SL6のPRBにおいてPUCCH PUH2を送信する。このようにして、PUCCH衝突の問題は解決される。
【0053】
図8は、本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。通信装置は、スロットSL1~SL6においてPUCCH PUH1、PUH2をネットワークに送信する。詳細には、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPUCCH PUH1を送信し、スロットSL3~SL6のPRBにおいてPUCCH PUH2を送信する。PUCCH PUH1およびPUH2は、(重複した)スロットSL3とSL4において衝突するため、通信装置は、本発明に従って、スロットSL3およびSL4のPRBにおいてPUCCH PUH1をドロップする。結果として、通信装置は、スロットSL1~SL2においてPUCCH PUH1を送信し、スロットSL3~SL6においてPUCCH PUH2を送信する。このようにして、PUCCH衝突の問題は解決される。
【0054】
一例では、通信装置は、以下の要因のうちの少なくとも1つに従って、第1のPUCCHおよび第2のPUCCHを送信する。
(1)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定される値r(たとえば、UCIについての最大符号化率)。
(2)第2のPUCCHのためにネットワーク(nrofPRBsなど)によって構成設定されたPRBの(たとえば最大)数(MRB
PUCCH)。
(3)第2のPUCCHのためにネットワークによって構成設定されたスロットの(たとえば最大)数(NPUCCH
repeat)。
(4)スロットnの前の、第1のPUCCHを送信するためのスロット数(nPUCCH
repeat, nPUCCH
repeat≦NPUCCH
repeat)。
【0055】
一例では、通信装置は、次の規則に従って、スロットnにおいて第2のPUCCHを送信するかどうかを決定する。
【数12】
であれば、通信装置は、スロットnにおいて第2のPUCCHを送信しない。さもなければ、通信装置は、スロットnにおいて第2のPUCCHを送信する。
【0056】
図9は、本発明の一例によるプロセス90のフローチャートである。プロセス90は、HARQ伝送、たとえば、早期データ打ち切り(early data termination、EDT)を扱うために、通信装置において利用されうる。プロセス90は、プログラムコード214にコンパイルされてもよく、以下のステップを含む:
ステップ900:開始。
ステップ902:少なくとも1つの第1のPDSCHをネットワークから少なくとも1つの第1のスロットにおいて受信する。
ステップ904:通信装置が前記少なくとも1つの第1のスロットにおける前記少なくとも1つの第1のPDSCHを正しくデコードする場合、前記少なくとも1つの第1のスロットの後の少なくとも1つの第2のスロットにおいて少なくとも1つの第2のPDSCHを受信することを停止する。
ステップ906:前記少なくとも1つの第2のPDSCHを受信することを停止するとき、前記少なくとも1つの第1のPDSCHを受信した後の前記少なくとも1つの第1のPDSCHに対応するPUCCHにおいて肯定受け取り確認(ACK)をネットワークに送信する。
ステップ908:終了。
【0057】
プロセス90によれば、通信装置は、ネットワークから少なくとも1つの第1のスロットにおいて少なくとも1つの第1のPDSCHを受信する。次いで、通信装置が前記少なくとも1つの第1のスロットにおける前記少なくとも1つの第1のPDSCHを正しくデコードする場合、前記少なくとも1つの第1のスロットの後の少なくとも1つの第2のスロットにおいて少なくとも1つの第2のPDSCHを受信することを停止する。通信装置は、前記少なくとも1つの第2のPDSCHを受信することを停止するとき、前記少なくとも1つの第1のPDSCHを受信した後の前記少なくとも1つの第1のPDSCHに対応するPUCCHにおいて肯定受け取り確認(ACK)をネットワークに送信する。すなわち、通信装置は、少なくとも1つの第1のPDSCHが正しく受信されると、残りのPDSCH(単数または複数)の受信を停止し、肯定ACKをネットワークに送信する。このようにして、通信装置とネットワークの両方で消費電力および資源が節約できる。
【0058】
プロセス90の実現は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス90を実現するために適用されうる。
【0059】
一例では、少なくとも1つの第1のスロットの(たとえば、最小)数は、固定値であるか、または、ネットワークによって、たとえば、PDSCH(単数または複数)をスケジューリングするDCIによって、または、より上位層による構成設定によって、構成設定される。すなわち、いつPDSCHの受信を停止し、肯定ACKを送信するかは、固定値に基づいて決定されるか、またはネットワークによって構成設定される。受信と送信の間のスロットの数は、スロット・オフセットと称することができる。
【0060】
一例では、PUCCHは、スロット・オフセットまたはPUCCH資源インジケータのうちの少なくとも1つに従って決定される。一例では、スロット・オフセットは、PDSCHを受信するための第1のスロットと、通信装置がPDSCHを正しく受信することができる後のスロットとの間のオフセット、すなわち、PDSCHを正しく受信するために通信装置が必要とする反復(repetition)の数であってもよい。一例では、スロット・オフセットは、PDSCHを受信するための第1のスロットと、通信装置がEDTのための肯定ACKを送信しようとする後のスロットとの間のオフセットであってもよい。
【0061】
一例では、通信装置は、構成ACKを第3のスロットにおいて送信してもよく、ここで、第3のスロットは、前記少なくとも1つの第1のスロットの最後のスロットであってもよく、または前記少なくとも1つの第1のスロットより後のスロットであってもよい。
【0062】
図10は、本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを意図している。本例では、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPDSCH PDHを受信した後に、PDSCH PDHを正しくデコードする。通信装置は、スロットSL5~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを停止し、スロットSL5~SL6においてPDSCH PDHを受信するための電力消費が節約される。さらに、通信装置は、PDSCH PDHが正しく受信されたことを通知するために、スロットSL4内のPUCCH PUHにおいて肯定ACKをネットワークに送信する。本例では、スロット・オフセットは4である。よって、ネットワークはスロットSL6ではPDSCH PDHを送信せず、該送信のための資源が節約されうる。
【0063】
図11は、本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを意図している。さらに、PDSCH PDHは、スロットSL1~SL6の諸パーティション110において送信される。すなわち、スロットは、複数のパーティションに分割されてもよく、PDSCH PDHは、パーティション110においてのみ送信されてもよい。
【0064】
本例では、通信装置は、スロットSL1~SL4のパーティション110のPRBにおいてPDSCH PDHを受信した後、PDSCH PDHを正しくデコードする。通信装置は、スロットSL5~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを停止し、スロットSL5~SL6においてPDSCH PDHを受信するための電力消費が節約される。さらに、通信装置は、PDSCH PDHが正しく受信されたことを通知するために、スロットSL4のパーティション120内のPUCCH PUHにおいて肯定ACKをネットワークに送信する。受信された最後のPDSCH PDHとPUCCH PUHは同じスロット内にあることに注意しておく。なぜなら、PDSCH PDHはスロットの一部を占めるだけであり、スロットの他の部分がPUCCH PUHを送信するために使用されうるからである。本例では、スロット・オフセットは4である。このようにして、ネットワークはスロットSL6ではPDSCH PDHを送信せず、該送信のための資源が節約されうる。
【0065】
図12は、本発明の一例によるPDSCHの受信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを意図している。
【0066】
一例では、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPDSCH PDHを受信した後、PDSCH PDHを正しくデコードする。通信装置は、スロットSL5~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを停止する。また、通信装置は、PDSCH PDHが正しく受信されたことを通知するために、スロットSL4におけるPUCCH PUH1において肯定ACKをネットワークに送信する。本例では、スロット・オフセットは4である。
【0067】
一例では、通信装置は、スロットSL1~SL5のPRBにおいてPDSCH PDHを受信した後、PDSCH PDHを正しくデコードする。通信装置は、スロットSL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信することを停止する。また、通信装置は、PDSCH PDHが正しく受信されたことを通知するために、スロットSL5におけるPUCCH PUH2において肯定ACKをネットワークに送信する。本例では、スロット・オフセットは5である。上記の諸例では、送信のための資源が節約されうる。
【0068】
一例では、通信装置は、スロットSL1~SL6のPRBにおいてPDSCH PDHを受信した後、PDSCH PDHを正しくデコードする。通信装置は、PDSCH PDHが正しく受信されたことを通知するために、スロットSL6におけるPUCCH PUH3において肯定ACKをネットワークに送信する。
【0069】
上記の諸例では、PUCCH PUH1、PUH2および/またはPUH3は、同じ時間資源を有してもよい。たとえば、スロット内の時間資源の開始シンボルが同じである、および/または、スロット内の時間資源の長さが同じである。一例では、PUCCH PUH1、PUH2および/またはPUH3は、同じ周波数資源を有してもよく、たとえば、スロット内の開始PRBが同じであり、および/またはスロット内でPRBの長さが同じである。一例では、PUCCH PUH1、PUH2および/またはPUH3は、異なる復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)シーケンスを有してもよい。DMRSシーケンスは、スロット・オフセットおよび/または無線資源制御(RRC)構成設定に従って決定されうる。一例では、PUCCH PUH1、PUH2および/またはPUH3は、複数スロット送信のために構成設定/指示されてもよい。
【0070】
図13は、本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1a~SL9aにおいてPDSCH PDH1およびPDH2を受信する。PDSCH PDH1およびPDH2は、異なるサービス・セルによって送信されてもよい。本例では、通信装置は、スロットSL1a~SL4aのPRBにおいてPDSCH PDH1を受信した後、PDSCH PDH1を正しくデコードする。通信装置は、スロットSL4a~SL7aのPRBにおいてPDSCH PDH2を受信した後、PDSCH PDH2を正しくデコードする。対応して、通信装置は、スロットSL1~SL7におけるPUCCH PUH1およびPUH2において、PDSCH PDH1およびPDH2のHARQをネットワークに送信することを意図している。詳細には、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPDSCH PDH1についてのHARQを送信し、スロットSL4~SL7のPRBにおいてPDSCH PDH2についてのHARQを送信することを意図している。
【0071】
本発明によれば、通信装置は、PUCCH PUH1がPUCCH PUH2と衝突するため、PDSCH PDH2のHARQの送信を延期する。通信装置は、PDSCH PDH2のHARQをスロットSL5~SL8におけるPUCCH PUH3において送信する。こうして、PDSCH PDH1およびPDH2の両方のHARQが、衝突なしに完全に伝送されることができる。結果として、PUCCH衝突の問題が解決される。
【0072】
図14は、本発明の一例によるPUCCHの送信の概略図である。通信装置は、ネットワークからスロットSL1a~SL7aにおいてPDSCH PDH1およびPDH2を受信する。PDSCH PDH 1およびPDH2は、異なるサービス・セルによって送信されてもよい。本例では、通信装置は、スロットSL1a~SL4aのPRBにおいてPDSCH PDH1を受信した後、PDSCH PDH1を正しくデコードする。通信装置は、スロットSL3a~SL6aのPRBにおいてPDSCH PDH2を受信した後、PDSCH PDH2を正しくデコードする。対応して、通信装置は、スロットSL1~SL6においてPUCCH PUH1およびPUH2においてPDSCH PDH1およびPDH2のHARQをネットワークに送信することを意図している。詳細には、通信装置は、スロットSL1~SL4のPRBにおいてPDSCH PDH1についてのHARQを送信し、スロットSL3~SL6のPRBにおいてPDSCH PDH2のHARQを送信することを意図している。
【0073】
本発明によれば、通信装置は、PUCCH PUH1がスロットSL3およびSL4においてPUCCH PUH2と衝突するため、PDSCH PDH2のHARQの送信を延期する。通信装置は、スロットSL4~SL7においてPUCCH PUH3においてPDSCH PDH2のHARQを送信することを意図する。PUCCH PUH1は、いまだスロットSL4においてPUCCH PUH3と衝突する。これは、通信装置がより多くのスロットを延期できないことがありうるからである。通信装置は、スロットSL4における衝突を解決するために、前述の例のいずれかを適用することができる。結果として、PUCCH衝突の問題が解決される。
【0074】
図12~
図14は、PDSCHを受信するための第2のスロットの後に第1のスロットにおいてPUCCHが送信される場合を示していることに注意しておくべきである。
図11の例によれば、PDSCHが第2のスロットの一部においてのみ送信される場合、第1のスロットと第2のスロットは同じスロットであってもよい。当業者は容易に、
図12~
図14を
図11と組み合わせて、対応する例を得ることができる。
【0075】
上述の「決定」の動作は、「コンピューティング」、「計算」、「取得」、「生成」、「出力」、「使用」、「選択/選定」または「判断」の動作に置き換えられてもよい。上述の「…に応じて」という用語は「…に応答して」に置き換えられてもよい。上述の「関連付けられた」の用語は「の」または「対応する」に置き換えられてもよい。上述の「…を介して」の用語は、「…上で」、「…において」または「…で」に置き換えられてもよい。
【0076】
当業者は、上述の説明および例に対して、容易に組み合わせ、修正および/または変更を行なうはずである。上記の説明、ステップ、および/または提案されるステップを含むプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置と、ハードウェア装置上に読み出し専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ命令およびデータとの組み合わせとして知られる)、電子システム、またはそれらの組み合わせでありうる手段によって実現できる。手段の一例は、通信装置20でありうる。
【0077】
ハードウェアの例は、アナログ回路、デジタル回路および/または混合回路を含みうる。たとえば、ハードウェアは、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス、結合されたハードウェアコンポーネント、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。別の例では、ハードウェアは、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。
【0078】
ソフトウェアの例は、コードのセット、命令のセット、および/または記憶ユニット(たとえば、コンピュータ読み取り可能媒体)に保持される(たとえば、記憶される)機能のセットを含みうる。コンピュータ読み取り可能媒体は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、CD-ROM/DVD-ROM/BD-ROM、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶装置、不揮発性記憶装置、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体(たとえば、記憶ユニット)は、少なくとも1つのプロセッサに内部的に結合されていても(たとえば、統合されている)または外部的に結合されていても(たとえば、分離されている)よい。一つまたは複数のモジュールを含みうる少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ読み取り可能媒体内のソフトウェアを実行してもよい(たとえば、実行するように構成されてもよい)。コードのセット、命令のセット、および/または機能のセットは、少なくとも1つのプロセッサ、モジュール、ハードウェア、および/または電子システムに、関連するステップを実行させることができる。電子システムの例は、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、コンピュータオンモジュール(CoM)、コンピュータプログラム製品、装置、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、またはポータブルコンピュータシステム、および通信装置20を含みうる。
【0079】
まとめると、本発明は、PUCCH間のPUCCH衝突を処理するための通信装置および方法を提供する。提案されるドロップ規則に従って、PUCCH衝突が解決され、ネットワークはPUCCHを正しく受信できる。