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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】伝送方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20230511BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20230511BHJP
【FI】
H04W72/0457
H04W72/1268
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021512985
(86)(22)【出願日】2019-04-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2019084624
(87)【国際公開番号】W WO2019214466
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-11-11
(31)【優先権主張番号】201810450605.9
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】苟 偉
(72)【発明者】
【氏名】▲ハウ▼ 鵬
(72)【発明者】
【氏名】左 志 松
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/005123(WO,A1)
【文献】特表2016-514916(JP,A)
【文献】特表2013-531407(JP,A)
【文献】Samsung,Corrections on UCI Multiplexing in PUSCH,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1804375,2018年04月07日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804375.zip>
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining issues for multiplexing UCI on PUSCH,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1- 1804804,2018年04月07日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804804.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1スロットに上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のコードレート及び所定の閾値に応じて、前記上りリンク制御情報の伝送を決定することを含み、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていないとは、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルのデータが運ばれていないことを意味し、
前記所定の閾値が所定のコードレートおよび所定のベータ値に応じて決定され、前記所定のコードレートとは、今回伝送する前記上り制御情報に対して設定されたコードレートであり、前記所定のコードレートの値は、前記物理上り共有チャネルのコードレートテーブルから取得され、前記所定のベータ値は、前記上りリンク制御情報に対応するベータ値設定表から提供され、
前記1スロットに複数の前記物理上りリンク共有チャネルが含まれた場合、
時間方向において、複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちの一番目の物理上りリンク共有チャネルを選択するルール、
複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちの時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルを選択し、前記時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルが複数ある場合、時間方向において、複数の前記時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルのうち一番目の物理上りリンク共有チャネルを選択するルール、
基地局からシグナリングで直接通知された、複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちのどの物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送するかを受信するルール、または、
下りリンク制御情報が位置する制御チャネル手段インデックスに応じて前記基地局により確定され暗黙的に通知された、複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちのどの物理上りリンク共有チャネルで、前記上りリンク制御情報を伝送するかを受信するルール、
のいずれかのルールに従って、複数の前記物理上りリンク共有チャネルから1つの物理上りリンク共有チャネルを選択することを含む、
伝送方法。
【請求項2】
前記上りリンク制御情報の実際のコードレートは、
前記上りリンク制御情報のタイプ、前記上りリンク制御情報のビット数、設定されたコードレート、前記上りリンク制御情報の変調方式、前記物理上りリンク共有チャネルのリソース、および設定されたベータ値、または、前記上りリンク制御情報のビット数および前記上りリンク制御情報の変調方式、または、設定されたコードレートおよび設定されたベータ値、のうちの1つによって得られる、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項3】
前記上りリンク制御情報の実際のコードレート及び所定の閾値に応じて、前記上りリンク制御情報の伝送を決定することは、
前記実際のコードレートが前記所定の閾値以上である場合、前記物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送することを含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項4】
前記所定の閾値が所定のコードレートおよび所定のベータ値に応じて決定されることは、
【数1】

ただし、rは前記所定のビットレートであり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度であり、Qmは前記変調方式に対応する変調次数であることを含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の伝送方法。
【請求項5】
前記所定のコードレートは物理上りリンク制御チャネルに対応するコードレートの最小値であり、前記所定のベータ値は前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値であり、または、
前記所定のコードレートは物理上りリンク制御チャネルに対応するコードレートの最小値であり、前記所定のベータ値は設定されたベータ値であり、または、
所定コードレートは設定されたコードレートであり、前記所定のベータ値は前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値である、
請求項4に記載の伝送方法。
【請求項6】
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートの上位レベルのコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートの上位レベルのコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の伝送方法。
【請求項7】
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在する場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートの上位レベルのコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、
設定されたコードレートに上位レベルのコードレートが存在しない場合、前記所定のコードレートは、設定されたコードレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の伝送方法。
【請求項8】
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のコードレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のコードレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の伝送方法。
【請求項9】
前記所定の閾値が所定のコードレートと所定のベータ値に応じて決定されることは、
【数2】

ただし、rは前記所定のコードレートであり、かつ、前記所定のコードレートは変調符号表に設定された変調方式に対応するコードレートの最小値であり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度であることを含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項10】
設定情報を決定することと、
1スロットに上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のコードレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を決定することとを含み、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていないとは、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルのデータが運ばれていないことを意味し、
前記所定の閾値が所定のコードレートと所定のベータ値に応じて決定され、前記所定のコードレートとは、今回伝送する前記上り制御情報に対して設定されたコードレートであり、前記所定のコードレートの値は、前記物理上り共有チャネルのコードレートテーブルから取得され、前記所定のベータ値は、前記上りリンク制御情報に対応するベータ値設定表から提供され、
前記1スロットに複数の前記物理上りリンク共有チャネルが含まれた場合、
時間方向において、複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちの一番目の物理上りリンク共有チャネルを選択するルール、
複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちの時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルを選択し、前記時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルが複数ある場合、時間方向において、複数の前記時間-周波数リソースの最も多い物理上りリンク共有チャネルのうちの一番目の物理上りリンク共有チャネルを選択するルール、
複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちのどの物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送するかを、シグナリングでユーザ機器に直接通知するルール、または、
複数の前記物理上りリンク共有チャネルのうちのどの物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送するかを、下りリンク制御情報が位置する制御チャネル手段インデックスに応じて確定し暗黙的に通知するルール、
のいずれかのルールに従って、決定されることを含む、
伝送方法。
【請求項11】
プロセッサと、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体とを備え、
前記命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載の伝送方法が実施される、
伝送装置。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載の伝送方法のステップが実現される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信領域に関し、特に、伝送方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
次世代移動通信システム(NR,New Radio)では、1つのユーザ機器(UE,User Equipment)について、上りリンク制御情報(UCI,Uplink Control Inf ormation)は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH,Physical Uplink Shared Channel)で伝送可能であり、かつ、UEは、実際の上りリンクデータを含まないことが可能となる。つまり、PUSCHにUCIのみが含まれ、上りリンク共有チャネル(UL-SCH,Uplink Shared Channel)が含まれていない。この場合、基地局からUEに割り当てられるPUSCHリソースは、実際にUCIの伝送に使用される。
【0003】
現在、NRでは、PUSCHの全ての変調方式およびビットレートによるUCIの伝送が可能となる。例えば、データの伝送効率を向上させるために、直角位相振幅変調(QAM、Quadrature Amplitude Modulation)256などのような高次の変調方式でUCIを伝送することが可能となる。しかし、UCIの伝送信頼性を確保するために、直角位相シフトキーイング(QPSK、Quaddrature Phite Shift Key)などの低次変調方式でUCIを伝送するのが一般的である。このように、基地局は、UEがPUSCHでUCIを伝送するように設定し、UCI伝送の低ビットレート要件を満たすためにより高次の変調方式とより多くの時間-周波数リソースを設定した場合、特にチャネル品質が悪い場合、伝送されるUCIのビット数が少ないと、UEに多くの時間-周波数リソースと高次変調方式を割り当てれば、伝送効率があきらかに低下し、かつ、UEの複雑度が増加し、時間-周波数リソースを浪費した。
【0004】
さらに、現在のNRシステムでは、1スロットにおけるPUSCHの時分割多重伝送が可能であるため、PUSCHでUCIを伝送する場合、新たな問題、即ち、UCIは1スロットで伝送されると決定されたが、このスロットに複数のPUSCHが含まれた場合、UEはどのPUSCHで伝送するかという問題に直面している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、伝送効率を向上させ、実現の複雑さを低減することができる伝送方法、装置およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例は、
上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記上リアンク制御情報の伝送を決定し、
前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定される、
伝送方法を提供する。
【0007】
本開示の実施例において、前記上りリンク制御情報の実際のビットレートは、
前記上りリンク制御情報のタイプと、前記上りリンク制御情報のビット数と、設定されたビットレートと、前記上りリンク制御情報の変調方式と、前記物理上りリンク共有チャネルのリソースと、設定されたベータ値とのうちの少なくとも1つによって得られる。
【0008】
本開示の実施例では、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記上リアンク制御情報の伝送を決定することは、
前記実際のビットレートが前記所定の閾値以上である場合、前記物理上りリンク共有チャネルで前記上リアンク制御情報を伝送することの少なくとも1つを含む。
【0009】
本開示の実施例において、前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定されることは、
【0010】
【数1】
【0011】
ここで、rは前記所定のビットレートであり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度であり、Qmは前記変調方式に対応する変調次数である。
【0012】
本開示の実施例において、
前記所定のビットレートは物理上りリンク制御チャネルに対応するビットレートの最小値であり、前記所定のベータ値は前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値であり、または、
前記所定のビットレートは物理上りリンク制御チャネルに対応するビットレートの最小値であり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であり、または、
所定ビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値である。
【0013】
本開示の実施例では、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0014】
本開示の実施例では、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0015】
本開示の実施例では、
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であることと、
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0016】
本開示の実施例において、前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定されることは、
【0017】
【数2】
【0018】
ここで、rは前記所定のビットレートであり、かつ、前記所定のビットレートは、変調符号表に設定された変調方式に対応するビットレートの最小値であり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度である。
【0019】
本開示の実施例において、前記所定のベータ値は、前記上りリンク制御情報に対応するベータ値設定表から提供される。
【0020】
本開示の実施例は、
設定情報を決定することと、
上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を決定し、
前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定される、
伝送方法を提供する。
【0021】
本開示の実施例は、
上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を決定するように構成される第1決定モジュールを備え、
前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定される、
伝送装置を提供する。
【0022】
本開示の実施例は、
設定情報を決定するように構成される第2決定モジュールと
上りリンク制御情報が物理上りリンク共有チャネルで伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報を伝送することを決定するように構成される第3決定モジュールとを備え、
前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定される、
伝送装置を提供する。
【0023】
本開示の実施例は、
プロセッサと、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体とを備え、
前記命令がプロセッサによって実行されると、上記いずれかの伝送方法が実現される、
伝送装置を提供する。
【0024】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記いずれかの伝送方法のステップが実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0025】
本開示の実施例は、UCIがPUSCHで伝送されるように設定し、かつ、PUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、UCIの実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、UCIの伝送を決定し、前記所定の閾値が所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定されることを含み、処理の実現が容易である。本開示の実施例において、UCIが所定の変調方式に応じて伝送される場合、UCIの実際のビットレートおよび所定の閾値に応じてUCIの伝送を決定し、このような限定によって、所定の変調方式やUCI伝送のビット数が決定された場合に、割り当てられた時間-周波数リソースが比較的合理的であり、すなわち、変調方式に合わせたビットレートを実現し、伝送効率を向上させ、実現の複雑さを低減させることができる。
【0026】
別の実施例において、前記所定の閾値が所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定されることは、
【0027】
【数3】
【0028】
ここで、rは前記所定のビットレートであり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度であり、Qmは前記変調方式に対応する変調次数である。
【0029】
本開示の実施例は、このような方式を採用することで、所定の変調方式について、いつも変調方式に対応した最適なビットレートを用いてデータを伝送することで、低効率のビットレートを排除することを確保できる。例えば、広く知られているように、一般的に、高次変調方式はチャネル品質の良い場合に使用され、この際、対応する実際のビットレートが高く、使用される時間-周波数リソースが少なく、かつ、受信側で正しく復号でき、データの効率的な伝送が可能になる。しかし、チャネル品質が悪くても高次変調方式を用いる場合、伝送の信頼性を確保するためには、より多くの時間-周波数リソースが必要となり、連続的に符号化を繰り返すことでより低い実際のビットレートを実現しなければ、高次変調方式で伝送されたデータを受信側で正しく復号することができない。後者は低効率な方式であり、禁止されるべきであることは明らかである。したがって、変調方式ごとに対応する最適なビットレートが存在する。つまり、変調方式について、対応する最適なビットレートを過度に下回ると、伝送効率が低下する。したがって、実際のビットレートの下限を限定することにより、上記のように変調方式に対応する実際のビットレートを過度に下回ることを回避し、伝送効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0030】
本開示の実施例の他の特徴及び利点は、後述する明細書で説明され、明細書の一部となり、本開示の実施例とともに本開示の技術的手段を解釈することに用いられ、本開示の技術的手段を限定するものではない。
【0031】
図面は本開示の実施例の技術的解決手段をさらに理解するためのものであり、明細書の一部を構成し、本開示の実施例と併せて本開示の実施例の技術的解決手段を説明するためのものであり、本開示の技術的解決手段を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本開示の一実施例に係る伝送方法のフローチャートである。
図2】本開示の別の実施例に係る伝送方法のフローチャートである。
図3】本開示の別の実施例に係る伝送装置の構成を示す模式図である。
図4】本開示の別の実施例に係る伝送装置の構成を示す模式図である。
図5】本開示の別の実施例に係る伝送装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例を詳細に説明する。なお、矛盾しない限り、本開示の実施例及び実施例における特徴は、互いに任意に組み合わせることが可能である。
【0034】
図面のフローチャートに示されたステップは、指令を実行可能な一組のコンピュータからなるコンピュータシステムによって実行されてもよい。また、フローチャートには論理的な順序が示されているが、表示または説明されたステップをここの順序と異なる順序で実行してもよい場合もある。
【0035】
図1を参照して、本開示の一実施例は、
UCIをPUSCHで伝送するように設定し、かつ、PUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、UCIの実際のビットレート及び所定の閾値に応じてUCIの伝送を決定し、前記所定の閾値が所定のビットレートおよび所定のベータ値に応じて決定されるステップ100を含む伝送方法を提供する。
【0036】
本開示の実施例において、UCIが所定の変調方式に応じて伝送される場合、UCIの実際のビットレートおよび所定の閾値に応じてUCIの伝送を決定し、このような限定によって、所定の変調方式やUCI伝送のビット数が決定された場合に、割り当てられた時間-周波数リソースが比較的合理的であり、すなわち、変調方式に合わせたビットレートを実現し、伝送効率を向上させ、実現の複雑さを低減させることができる。
【0037】
本開示の実施例において、UCIは、
ハイブリッド自動再送要求-確認情報(HARQ - ACK,Hybrid Automatic Repeat request Acknowledgement)、上りリングスケジューリングリクエスト(SR,Scheduling Request)、チャネル状態情報(CSI,Channel State Information)、CSI - 1(CSI part 1)、CSI - 2(CSI part 2)のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
本開示の実施例において、実際のビットレートは、
UCIのタイプ、UCIのビット数、設定したビットレート、UCIの変調方式、PUSCHのリソース、設定したベータ値のうちの少なくとも1つによって得られる。
【0039】
あるいは、実際のビットレートは、設定されたビットレートおよび設定されたベータ値との比に簡略化される。
【0040】
具体的な導出過程は以下のとおりである。
UICを伝送する実際のビットレートは、数式(1)に従って近似計算される。
【0041】
【数4】
【0042】
UCIはACKである場合、
【0043】
【数5】
【0044】
【数6】
【0045】
UCIはCSI-1である場合、
【0046】
【数7】
【0047】
【数8】
【0048】
UCIはCSI-2である場合、
【0049】
【数9】
【0050】
上記の導出ではCSI-1を用いたが、この導出の結論は他のタイプの上りリンク制御情報として用いられる。
【0051】
本開示の実施例いおいて、前記上りリンク制御情報の実際のビットレートおよび所定の閾値に応じて、上りリンク制御情報の伝送を決定することは、
前記実際のビットレートが前記所定の閾値より大きいまたは等しい場合、前記物理上りリンク共有チャネルで上りリンク制御情報を伝送すること、を含む。
【0052】
本開示の別の実施例において、当該方法は、前記実際のビットレートが前記所定の閾値より小さい場合、前記物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送しないことをさらに含む。
【0053】
ここで、PUSCHでUCIを伝送しないことは、PUSCHとは異なるチャネルでUCIを伝送すること、またはUCIを伝送しないことを意味してもよい。
【0054】
【数10】
【0055】
【数11】
【0056】
ここで、rは前記所定のビットレートであり、かつ前記所定のビットレートは、変調符号表に設定された変調方式に対応するビットレートの最小値であり、βは、前記所定のベータ値であり、cは変調度である。
【0057】
ここで、cは0より大きい整数である。
本開示実施例は、このような方式を採用することで、所定の変調方式について、いつも変調方式に対応した最適なビットレートを用いてデータを伝送することで、低効率のビットレートを排除することを確保できる。例えば、広く知られているように、一般的に、高次変調方式はチャネル品質が良い場合に使用され、この際、対応する実際のビットレートが高く、使用される時間-周波数リソースが少なく、かつ、受信側で正しく復号でき、データの効率的な伝送が可能になる。しかし、チャネル品質が悪くても高次変調方式を用いる場合、伝送の信頼性を確保するためには、より多くの時間-周波数リソースが必要とあり、連続的に符号化を繰り返すことでより低い実際のビットレートを実現しなければ、高次変調方式で伝送されたデータを受信側で正しく復号することができない。後者は低効率な方式であり、禁止されるべきであることは明らかである。したがって、変調方式ごとに対応する最適なビットレートが存在する。つまり、変調方式について、対応する最適なビットレートを過度に下回ると、伝送効率が低下する。したがって、実際のビットレートの下限を限定することにより、上記のように変調方式に対応する実際のビットレートを過度に下回ることを回避し、伝送効率を向上させることができる。
【0058】
本開示実施例において、所定のビットレートおよび所定のベータ値は、以下の(1)~(8)のいずれかの値をとることができる。
【0059】
(1)所定のビットレートは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Phiysical Uplink Cotrol Chanel)に対応するビットレート(表1-1に示す)の最小値であり、前記所定のベータ値は、UCIに対応するベータβ値の最大値である(表2に示すような最大値)。
【0060】
ここで、UCIがPUSCHで伝送される場合、UCIが使用可能なビットレートは、表1-1から表1-4に示されるいずれかを含み、表1-1は3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018-03)の表9.2.5.2-1かたものであり、表1-2は3GPP TS 38.214の表6.1.4.1-1から提供され、表1-3は 3GPP TS 38.214の表5.1.3.1-1から提供され、表1-4は 3GPP TS 38.24からの表5.1.3.1-2から提供される。
【0061】
ここで、3GPP TS 38.214において、6.1.4.1節は、PUSCHが使用するビットレートテーブルが与えられた(UCIがPUSCHで伝送される場合、UCIはPUSCHのビットレートテーブルを使用する)。なお、表5.1.3.1-1と5.1.3.1-2は6.1.4.1節で引用され、異なる場合には、異なるビットレートを使用する。
【0062】
本開示の実施例では、3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018-03)からの表9.2.5.2-1は、UCIが使用可能なビットレートであるとも考えられる。
【0063】
以下、表1-1を例として、他のテーブルについては、本開示の実施例では原理が同一であることは、別段の説明しない。表1-1では、異なる物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Chanel)フォーマットに対応するビットレートが定義された。すなわち、PUCCH伝送は、信頼性要件を満たすためには、基本的に以下のビットレート以上であることは必要だ。もちろん、異なるビットレートは、異なるチャネル品質またはPUCCHによって運ばれるビット数などに対応する。しかし、一般的に、PUCCHに対応するトラヒックの信頼性への要求は高い場合や、チャネル品質が悪い場合は、より低いビットレートを使用し、逆により高いビットレートを使用する。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
表1-2では、変調と復号ストラテジー(MCS、Modulation and Coding Scheme)インデックスが0、1、28の場合、UEがpi/2 BPSK変調をサポートすればq=1、その他の変調ではq=2となる。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
UCIがCSIである場合、CSIはPUSCHで伝送される場合、βはCSI変調シンボルを符号化するの数を決定するためのパラメータの一つであり、βの値は表2を参照し、表2は3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018-03)の表9.3-2から提供される。
【0070】
【表5】
【0071】
【数12】
【0072】
このように、UCIがPUSCHで伝送され、かつPUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局は、UEによるUCIの転送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定すべきであり、すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わなく、すなわちUCIを伝送しない。つまり、変調方式がBPSKの場合、UEはUCIで伝送される実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0073】
【数13】
【0074】
(2)前記所定のビットレートは、PUCCHに対応するビットレートの最小値であり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0075】
【数14】
【0076】
基地局はUEのためにPUSCH(UEにUL-SCHが存在しない)でUCIを伝送する変調方式と、対応するβの取り得る値とを設定し、このとき、UEはこの設定されたβの値を用いて計算する。
【0077】
このように、UCIがPUSCHで伝送され、UL-SCHが存在しない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局は、UEによるUCI伝送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定すべきであり、すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わない、すなわちUCIを伝送しない。つまり、変調方式がBPSKの場合、UEはUCIで伝送される実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0078】
【数15】
【0079】
(3)所定のビットレートは、設定したビットレートであり、前記所定のベータ値は、UCIに対応するベータ値の最大値である。
【0080】
【数16】
【0081】
基地局は、UEのためにPUSCH(UEにUL-SCHが存在しない)でUCIを伝送する変調方式と、対応するrの値とを設定し、このときUEは、この設定されたr値を用いて計算する。
【0082】
このように、UCIがPUSCHで伝送され、かつPUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局はUEによるUCIの伝送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定すべきであり、すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEはUCI伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わない、すなわちUCIを伝送しない。つまり、変調方式がBPSKの場合、UEはUCIで伝送される実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0083】
【数17】
【0084】
(4)前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの1つ前のレベルのビットレートであり、すなわち、設定されたビットレートに対応するインデックス値よりも小さい最大インデックス値に対応するビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であり、すなわち、設定されたベータ値に対応するインデックス値よりも大きい最小のインデックス値に対応するベータ値である。
【0085】
例えば、基地局は、rが0.35(表1を参照する)で設定され、ベータが1.625(表2を参照する)である場合、Tmを計算する際に、rminは0.35の上位レベルのr=0.25(すなわち、0.35に対応するインデックス値より小さい最大のインデックス値に対応するビットレート)を使用して代替される。βmaxは1.625の下位レベルのβ=1.750を使用して代替される。
【0086】
(5)前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの1つ前のレベルのビットレートであり、すなわち、設定されたビットレートに対応するインデックス値よりも小さい最大インデックス値に対応するビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0087】
(6)前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であり、すなわち、設定されたベータ値に対応するインデックス値よりも大きい最小のインデックス値に対応するベータ値である。
【0088】
(7)前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0089】
【数18】
【0090】
つまり、以下のことの少なくとも1つを含む。
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であること。
【0091】
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であること。
【0092】
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であること。
【0093】
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在せず、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であること。
【0094】
【数19】
【0095】
つまり、本開示の実施例には、以下のことの少なくとも1つが含まれる。
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であること。
【0096】
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であること。
【0097】
【数20】
【0098】
つまり、本開示の実施例には、以下のことの少なくとも1つが含まれる。
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値であること。
【0099】
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であること。
【0100】
(8)UCIがPUSCHのビットレート表を使用する場合、例えば表1-2、表1-3、表1-4のいずれかを使用する場合、以下の所定の閾値Tmを決定する方法もさらに含む。
【0101】
【数21】
【0102】
ここで、rは変調符号表に設定された変調方式に対応するビットレートの最小値であり、例えば表1-2、表1-3または表1-4に設定された変調方式に対応するビットレートの最小値である。
【0103】
βは、以下のいずれかの値を取ることができる。
(1)設定されたベータ値。
【0104】
(2)UCIに対応するベータβ値の最大値(表2に示す最大値)。
(3)設定されたベータ値の下位レベルのベータ値、すなわち、設定されたベータ値に対応するインデックス値よりも大きな最小インデックスの値に対応するベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0105】
具体的には、設定されたベータ値を直接取ったり、UCIに対応するベータβ値の最大値を直接取ったり、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合に、設定されたベータ値を取ったり、設定されたべータ値は、設定されたベータ値が下のレベルに存在しない場合、ゾーンに設定されたベータ値を取る。
【0106】
【数22】
【0107】
【数23】
【0108】
βは、以下のいずれかの値を取ることができる。
(1)設定されたベータ値。
【0109】
(2)UCIに対応するベータβ値の最大値(表2に示す最大値)。
(3)設定されたベータ値の下位レベルのベータ値、すなわち、設定されたベータ値に対応するインデックス値よりも大きな最小インデックスの値に対応するベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0110】
PUSCHは、伝送する時に、異なる伝送モード設定に対応する変調符号表であってもよい。
【0111】
上記の方式は、異なるタイプの上りリンク制御情報、例えば、上りリンク制御情報は、HARQ-ACK、SR、CSI-1及びCSI-2のうちの1つ又は複数の組み合わせに適用されてもよい。方式中のrやベータ値が対応するテーブルを使用する必要がある場合、即ち、上りリンク制御情報毎に、自身に対応するテーブルを使用する。例えば、上りリンク制御情報がHARQ-ACKである場合に対応的にHARQ-ACKのベータ値設定表を使用する。上りリンク制御情報がCSI-2の場合に対応的にCSI-2のベータ値設定表を使用する。
【0112】
すなわち、上記所定したベータ値は、UCIに対応するベータ値設定表から提供される。
【0113】
あるいは、上記所定したベータ値は予め設定された定数であり、例えば、20、25、30、35、40である。
【0114】
本開示の実施例において、UCIの変調方式は、以下の少なくとも1つを含む。
π/2-BPSK、直角位相シフトキーイング(QPSK、Quadrature Phase Shift Key)、16QAM、64QAM、256QAM。
【0115】
本開示の実施例では、異なる変調方式に対応するQmの取り得る値を表3に示す。
【0116】
【表6】
【0117】
図2を参照して、本開示の別の実施例は、伝送方法を提供し、以下のステップを含む。
ステップ200において、設定情報を決定する。
【0118】
本開示の実施例では、設定情報は、変調方式、上記設定のビットレート、上記設定のベータ値、PUSCHのリソースを含む。
【0119】
ステップ201において、上りリンク制御情報を物理上りリンク共有チャネルで伝送するように設定し、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を決定し、前記所定の閾値が所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定される。
【0120】
本開示の実施例では、前記上りリンク制御情報の実際のビットレートおよび所定の閾値に応じて、設定情報の伝送を決定することは、
前記実際のビットレートが前記所定の閾値以上である場合、設定情報を伝送することを含む。
【0121】
本開示の別の実施例では、
前記実際のビットレートが前記所定の閾値よりも小さい場合、設定情報を伝送しないことをさらに含む。
【0122】
上記ステップの具体的な実現方式は前述の実施例の具体的な実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0123】
図3を参照して、本開示の別の実施例は、
上りリンク制御情報を物理上りリンク共有チャネルで伝送するように設定し、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を決定するように構成される第1決定モジュールを備える、伝送装置(例えば、UE等)を提供する。
【0124】
ここで、前記所定の閾値が所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定される。
本開示の実施例において、第1の決定モジュールは、
前記上りリンク制御情報のタイプと、前記上りリンク制御情報のビット数と、設定されたビットレートと、前記上りリンク制御情報の変調方式と、前記物理上りリンク共有チャネルのリソースと、設定されたベータ値とのうちの少なくとも1つに応じてUCIの実際のビットレートを算出するためにも用いられる。
【0125】
本開示の実施例では、第1決定モジュールは、具体的には、以下の少なくとも1つの方式を採用して、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、上りリンク制御情報の伝送を決定するために用いられる。
【0126】
前記実際のビットレートが前記所定の閾値以上である場合には、前記上りリンク制御情報を前記物理上りリンク共有チャネルで伝送する。
【0127】
本開示の実施例では、第1決定モジュールは、さらに、
前記実際のビットレートが前記所定の閾値よりも小さい場合、前記物理上りリンク共有チャネルで前記上りリンク制御情報を伝送しないことに用いられる。
【0128】
本開示の実施例において、第1決定モジュールは、具体的には、所定の閾値を以下のように決定するために用いられる。
【0129】
【数24】
【0130】
ここで、rは前記所定したビットレートであり、βは前記所定したベータ値であり、cは調整係数変調度であり、Qmは前記変調方式に対応する変調次数である。
【0131】
本開示の実施例では、
前記所定のビットレートは、物理上りリンク制御情報に対応するビットレートの最小値であり、前記所定のベータ値は、前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値である。
【0132】
あるいは、前記所定のビットレートは、物理上りリンク制御情報に対応するビットレートの最小値であり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0133】
あるいは、所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は前記上りリンク制御情報に対応するベータ値の最大値である。
【0134】
あるいは、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0135】
あるいは、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0136】
あるいは、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0137】
あるいは、前記所定のビットレートは、設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は設定されたベータ値である。
【0138】
本開示の実施例では、前記実際のビットレートは設定されたビットレートと設定されたベータ値との比である。
【0139】
本開示の実施例では、以下の少なくとも1つを含む。
設定されたビットレートは、上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0140】
設定されたビットレートは、上位レベルのビットレートが存在し、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0141】
設定されたビットレートは、上位レベルのビットレートを割り当てなく、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0142】
設定されたビットレートは、上位レベルのビットレートを割り当てなく、かつ、設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値であることと、
を少なくとも1つを含む。
【0143】
本開示の実施例では、以下の少なくとも1つを含む。
設定されたビットレートは、上位レベルのビットレートが存在する場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートの上位レベルのビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0144】
設定されたビットレートに上位レベルのビットレートが存在しない場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0145】
本開示の実施例では、以下の少なくとも1つを含む。
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在する場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値の下位レベルのベータ値である。
【0146】
設定されたベータ値に下位レベルのベータ値が存在しない場合、前記所定のビットレートは設定されたビットレートであり、前記所定のベータ値は、設定されたベータ値である。
【0147】
本開示の実施例において、第1決定モジュールは具体的に以下の方式を採用して所定の閾値を決定するために用いられる。
【0148】
【数25】
【0149】
ここで、rは前記所定のビットレートであり、かつ前記所定のビットレートは変調符号表に設定された変調方式に対応するビットレートの最小値であり、βは前記所定のベータ値であり、cは変調度である。
【0150】
本開示の実施例において、前記所定のベータ値は、前記上りリンク制御情報に対応するベータ値設定表から提供される。
【0151】
図4を参照して、本開示の別の実施例は、基地局等の伝送装置を提供し、以下を含む。
設定情報を決定する第2決定モジュール。
【0152】
上りリンク制御情報を物理上りリンク共有チャネルにおいて伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報を伝送する第3決定モジュール。
【0153】
ここで、前記所定の閾値は、所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定される。
【0154】
本開示の別の実施例は、伝送装置が提供され、プロセッサと、コンピュータ可読記憶媒体とを含み、前記コンピュータ可読記憶媒体に命令が記憶され、前記命令はプロセッサによって実行されると、上記の伝送方法のうちのいずれかを実施する。
【0155】
本開示の別の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の伝送方法のうちのいずれかのステップを実現する。
【0156】
図5を参照して、本開示の別の実施例は、伝送システムが提供され、以下を含む。
設定情報を決定して、伝送するための基地局。
【0157】
設定情報を受信するためのUE。上りリンク制御情報を物理上りリンク共有チャネルにおいて伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報を伝送することを決定する。
【0158】
ここで、前記所定の閾値は、所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定される。
【0159】
本開示の別の実施例において、基地局は、具体的には以下のために用いられる。
配置情報を決定する。上りリンク制御情報を物理上りリンク共有チャネルにおいて伝送されるように設定され、かつ、前記物理上りリンク共有チャネルに上りリンク共用チャネルが含まれていない場合、前記上りリンク制御情報の実際のビットレート及び所定の閾値に応じて、前記設定情報の伝送を確定する。
【0160】
ここで、前記所定の閾値は、所定のビットレートと所定のベータ値に応じて決定される。
【0161】
実施例
UCIをPUSCHで伝送するように設定し、かつ、PUSCHにUL-SCHを割り当てなく、基地局とUEは、基地局が設定したUCI(HARQ-ACK、SR、CSI-1、CSI-2のうち一つ以上を含む)の各変調方式を約束し、UCIビットの実際のビットレートが閾値Tmより小さい場合、UEは、基地局のそのような設定を処理しない(これは誤った設定であると考えられる)。すなわち、基地局は、UEにUCI伝送のビットレートがTmより小さいことを設定することは許可しない。ここでの変調方式には、表3においての変調方式をふくむ。そして、Tmの決定については、以下の方式の1つのようにして行われる。
【0162】
基地局およびUEは、Tmの取り得る値はパラメータrおよびベータファクタによって導出できることを約束する。あるいはrとベータを固定値とした場合には変調方式毎に対応する一定値が得られる。以下、Tmを導出する方式(そのうちの1つを使えばよい)を数種類示してCSI-1を例にとり、他のUCIについても類似する導出する方式を使う(以下の方式において、UCIが特に説明しなければ、CSI-1を例にとるのでCSI-1を指すはずである)。
【0163】
方式1
BPSK変調を用いた場合に対して、Tm= rmin/betamaxであり、ここで、rminは表1の最小値である。betamaxは、表2のCSI-1の最大値である。
【0164】
このように、基地局とUEが、UCIがPUSCHで伝送され、かつPUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局はUEによるUCIの伝送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定する。すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEはUCI伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わない、すなわちUCIを伝送しない。つまり、変調方式がBPSKの場合、UEはUCIで伝送される実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0165】
他の変調方式(BPSKを含んでもよい)については、対応するTmはQm*rmin/betamaxであり、Qmの値を表3に示す。
【0166】
具体的な導出手順は以下の通りである。UCI伝送時の実際のビットレートについては、近似的に以下のように算出される(CSI-1を例とする):
【0167】
【数26】
【0168】
【数27】
【0169】
方式2
BPSK変調を用いた場合に対して、Tm= rmin/beta。ここで、rminは表1の最小値である。betaは、基地局がUEがUCIを今回伝送するために設定されたもので、表2のbetaの取り得る値をとる。例えば、基地局は、UEのためにPUSCH(UEがUL-SCHを割り当てない)でUCIを伝送する変調方式、及び対応するbetaの取り得る値を設定する。そのとき、UEは、当該設定されたbetaの取り得る値を使用して要求に応じて計算を行う。
【0170】
このように、基地局とUEが、UCIがPUSCHで伝送され、かつPUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局はUEによるUCIの伝送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定する。すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEによるUCIの伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わない。つまり、変調方式がBPSKである場合、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0171】
他の変調方式(BPSKも含むことができる)については、対応するTmはQm*rmin/beta、Qmの値を表3に示す。
【0172】
方式3
BPSK変調を用いた場合に対して、Tm= r/betamaxであり、ここで、rは基地局がUEがUCIを今回伝送するために設定されたものであり、表1のrの取り得る値をとる。例えば、基地局は、UEのためにPUSCH(UEがUL-SCHを割り当てない)でUCIを伝送する変調方式、及び対応するrの取り得る値を設定する。そのとき、UEは、当該設定されたrの取り得る値を使用して要求に応じて計算を行う。betamaxは表2中の最大値である。
【0173】
このように、基地局とUEが、UCIがPUSCHで伝送され、かつPUSCHにUL-SCHが含まれていない場合、BPSK変調方式が設定されると、基地局はUEによるUCI伝送の実際のビットレートをTmより小さくないように設定することを約束する。すなわち、変調方式がBPSKである場合、UEによるUCI伝送の実際のビットレートがTm以下であることを望まなく、または、UEは、UCI伝送の実際のビットレートがTmより小さいことを発見した場合、エラーとして判断し、処理を行わない。つまり、変調方式がBPSKである場合、UEはUCI伝送の実際のビットレートがTm以下でないときだけにUCを伝送する。
【0174】
他の変調方式(BPSKを含んでもよい)については、対応するTmはQm*r/betamax、Qmの値を表3に示す。
【0175】
方式4
方式1~3において、rminおよび/またはbetamaxがあれば、以下のように値を取る。
【0176】
rminは、基地局設定されたrの上向きのレベル(ビットレートの数値が減少する方向へ)のrを用いて代替する。betamaxは、基地局設定されたベータの下のレベル(数値が増加する方向へ)のベータを使用して代替される。上または下に対応するレベルがない場合は、設定されたrまたはベータ値を使用する。
【0177】
例えば、基地局設定されたrは0.35(表1を参照する)であると、rminを計算するのは0.35の前のレベル0.25を使用し、betamaxは基地局設定されたベータの下のレベル(数値が増大する方向へ)のbetaを使用して代替される。例えば、基地局は、betaが1.625(表2を参照する)とを設定する場合、betaminを計算する際に、1.625の次のレベル1.750を使用する。上または下に対応するレベルがない場合は、設定されたrまたはbeta値を使用する。
【0178】
例えば、方式1において、設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*rmin/betamax(Qmの取り得る値は表3に示す)であり、現在方式4の処理によれば、このとき設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*rnew/betanew(Qmの取り得る値は表3を参照する)であり、ここでrnewは配置されたrの上のレベルのr値である。betanewは、配置されたベータの下のレベルのベータ値である。上または下に対応するレベルがない場合は、設定されたrまたはベータ値を使用する。
【0179】
例えば、方式2において、設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*rmin/beta(Qmの取り得る値は表3に示す)であり、現在方式4の処理によれば、このとき設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*rnew/beta(Qmの取り得る値は表3を参照する)であり、ここでrnewは配置されたrの上のレベルのr値である。上または下に対応するレベルがない場合は、設定されたrまたはbeta値を使用する。
【0180】
例えば、方式3において、設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*r/betamax(Qmの取り得る値は表3に示す)であり、現在方式4の処理によれば、このとき設定された変調方式に対して、対応するTmはQm*r/betanew(Qmの取り得る値は表3を参照する)であり、ここでbetanewは配置されたbetaの下のレベルのbeta値である。上または下に対応するレベルがない場合は、設定されたrまたはbeta値を使用する。
【0181】
【数28】
【0182】
UCIは、PUSCHでの伝送を実行する際に、一つのスロットに複数のPUSCHがある場合には(PUSCHにUL-SCHがなくてもよい)、基地局とUEは、スロットにおいてのn番目の(時間方向)PUSCHチャネルを選択してUCIの伝送を行うことを約束する(好ましくはnは1である)。また、基地局とUEは、スロットにおいてPUSCHの時間-周波数リソースが最も多いPUSCHをUCIの伝送を行うことを約束する(時間-周波数リソースが最も多いPUSCHが複数ある場合、一番の時間-周波数リソースが最も多いPUSCHを選択する。すなわち、ユーザ機器UEは、上りリンク制御情報UCIを物理上りリンク共有チャネルPUSCHで伝送するように設定されており、前記PUSCHが所在するタイムスロットslotで前記UEの複数のPUSCHがある場合に、前記slot 中のn番目PUSCHチャネルを選択して、UCIの伝送を行い、あるいは、基地局は、UEはどのPUSCHでUCIの伝送を行うかをシグナリングによって通知する(例えば、DCIで直接シグナリングによって通知する、または他のパラメータによって暗黙的に通知する)。暗黙的に通知する方法に対しては、基地局は、DCIが位置する制御チャネル手段(CCE、Control Chanel Element)インデックスを介して、UEがslotで使用するPUSCHはどちらだかを決定することができる。例えば、一番のCCEインデックスの値はPUSCHの個数の余りを求め、余りはslotのいくつ目のPUSCHがUCIの伝送を使用されることを表す。余りは0で第一番のPUSCHを表し、余りは1で第二のPUSCHを表し、…は順次類推する。
【0183】
前記slotにおいて前記複数のPUSCHにおける時間-周波数リソースが最も多いPUSCHによってUCIの伝送を行う方法を選択して採用するのはPUSCHの性能に対する影響を最小化することが有利であるり、このように、パンチングされたPUSCHデータは、元の全体的なPUSCHデータよりも小さい。通知を採用することは、UCIが信頼性が高いサービス(例えば、超信頼性低遅延通信(URLLC、Ultra Reliable&Low Latency Communication)サービス)を要求するPUSCHで伝送することを回避することに有利であり、URLLCの信頼性に影響を与えない。現在、UEはスケジューリングされたトラフィックがURLLCかどうかは不明であるが、基地局は明らかである。
【0184】
本明細書に開示された方法のうちの全部又は一部のステップ、システム、装置における機能モジュール/手段は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア及びその適宜な組み合わせとして実施され得ることは、当業者に理解されるところである。ハードウェアの実施の形態において、以上の説明で言及した機能モジュール/手段の間の区画は、必ずしも物理的な構成要素の区画に対応していなくてもよい;例えば、1つの物理モジュールが複数の機能を有していてもよいし、1つの機能又はステップが複数の物理要素が協働して実行してもよい。ある要素又は全ての要素は、プロセッサ、又は、デジタルプロセッサまたはマイクロプロセッサが実行するソフトウェアであってもよいし、ハードウェアとして実施されていてもよいし、専用の集積回路などの集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ可読媒体上に配置されてよく、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体(又は、非一時的な媒体)と、通信媒体とを含んでもよい。用語「コンピュータ記憶媒体」は、当業者によく知られているように、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術に実施される揮発性及び不揮発性、リムーバブルメディアと着脱できない媒体を含む。コンピュータ記憶媒体はRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶、磁気ボックス、磁気テープ、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶しかつコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体を含むがそれらに限定されない。また、通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または、搬送波やその他の伝送機構などの変調データ信号の他のデータを含み、任意の情報伝送媒体を含んでもよいことは、当業者に周知である。
【0185】
本開示の実施例に開示された実施例は以上のとおりであるが、上記の内容は本開示の実施例を理解しやすくするために採用したものであり、本開示の実施例を限定するものではない。本開示の実施の形態が属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の実施の形態に記載された精神及び範囲から逸脱することなく、実施の形態及び詳細に何ら修正及び変更を加えることが可能であるが、本開示の実施の形態に係る特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲を基準とする。
【0186】
本開示は、無線通信分野に適用され、実際のビットレートの下限を限定することで、変調方式に対応した最適なビットレートの発生を回避し、伝送効率を向上させるものである。
図1
図2
図3
図4
図5