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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20230511BHJP
【FI】
A24F40/40
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022001510
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2021168924の分割
【原出願日】2018-06-15
(65)【公開番号】P2022050557
(43)【公開日】2022-03-30
【審査請求日】2022-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2017-0113954
(32)【優先日】2017-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0067035
(32)【優先日】2018-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】チョン、インソン
(72)【発明者】
【氏名】オ、ソンロク
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-529458(JP,A)
【文献】特表2017-513513(JP,A)
【文献】特表2005-517421(JP,A)
【文献】特表2017-532009(JP,A)
【文献】中国実用新案第204070570(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0121645(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0286861(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0311505(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0189919(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部収容空間と、前記内部収容空間を外部に露出させる開口とを含む第1ハウジングと、
内部空間を含み、締結部によって前記第1ハウジングに結合された、第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの前記内部空間に挿入され、前記第2ハウジングの外部に露出された部分を有する、バッテリと、
前記第2ハウジングが挿入されたケースであって、前記第1ハウジング又は前記第2ハウジングの少なくとも一つを覆う、ケースと、
前記第1ハウジングに結合され、前記第1ハウジングを覆う、キャップ部と、
を備え、
前記第1ハウジングが、前記第2ハウジングの外部に露出された前記バッテリの前記部分を覆っている、
エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記バッテリは、第1端部、前記第1端部と反対の第2端部、及び前記第1端部と前記第2端部の間の側部とを含んだ細長い形状であり、
前記第2ハウジングは、前記バッテリの前記第1端部を支持する前記第2ハウジングの前記内部空間の上側部分と、前記バッテリの前記第2端部を支持する前記第2ハウジングの前記内部空間の下側部分と、前記バッテリの前記側部に面した前記第2ハウジングの前記内部空間の内部表面と、を含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記第1ハウジングで覆われた前記バッテリの前記部分は、前記第2ハウジングの前記内部空間の前記上側部分に隣接している、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第2ハウジングの前記内部空間の前記下側部分は、前記バッテリの前記第2端部に接触している、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記ケースは、
前記第2ハウジングの前記下側部分に面する底部と、
前記底部と反対の開口であって、前記開口を通じて前記第2ハウジングが挿入される開口と、
を含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記締結部は、
前記第1ハウジング又は前記第2ハウジングのいずれか一つから延びるフック部と、
前記第1ハウジング又は前記第2ハウジングの他の一つに形成された収容溝部と、
を含み、
前記フック部は、前記第1ハウジングが前記第2ハウジングに結合されるように、前記収容溝部に挿入される、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記締結部は前記ケースにより覆われている、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ケースの底部に固定された接着部をさらに含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記開口を通じて前記内部収容空間に挿入されるシガレット用の前記内部収容空間内のヒータと、
前記第2ハウジングに配置されて前記ヒータに前記バッテリからの電力を供給する制御部と、
を更に含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記ケースは、前記締結部に重なり、前記締結部が外部への露出が防止される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記第1ハウジングは前記第1ハウジングの端部に形成されたフランジを含み、
前記締結部は、前記フランジから前記第2ハウジングに向かって延びる第1溝部と、前記第1溝部に対応して前記第2ハウジングに形成された第2溝部と、前記第1溝部を前記第2溝部に固定している締結手段と、を含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記第2ハウジングを前記ケースに固定する結合部と、
前記ケース上に配置されて前記結合部を覆うカバーと、
を更に含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記結合部は、
前記第2ハウジング上に形成された第1結合口と、
前記第1結合口に対応する前記ケース上の第2結合口と、
前記第1結合口と前記第2結合口に挿入された結合手段と、
を含む、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記第2ハウジングの外側表面上のスイッチを更に含み、
前記スイッチは前記制御部に電気的に接続されている、
請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、締結構造が隠蔽されて露出されないエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に対する需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させ、エアロゾルを生成させる方法ではなく、シガレット内のエアロゾル発生物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に対する需要が増大している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
加熱式エアロゾル生成装置が使用されるとき、加熱式エアロゾル生成装置の構成要素を締結する締結構造が外部に露出されて外部の圧力または刺激によって損傷される恐れがある。また、露出されたエアロゾル生成装置の締結構造をユーザが任意分解または解除する場合、エアロゾル生成装置の故障の原因になる。
【0004】
従来の締結構造は、エアロゾル生成装置の外観に形成されて外部に露出されるか、隠蔽されるにしても、締結構造を隠蔽させる構造が単純でユーザが任意に容易に分解することができる。エアロゾル生成装置の破損または損傷を防止し、耐久性を向上させるためには、エアロゾル生成装置の締結構造が外部に露出されないように締結構造を隠蔽させる必要がある。
【0005】
また、エアロゾル生成装置の構造では、ユーザのエアロゾル生成装置の任意分解によるエアロゾル生成装置の破損または損傷時に、エアロゾル生成装置の任意分解如何の確認が不可能であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、締結構造が隠蔽されて外部に露出されないエアロゾル生成装置を提供する。本実施例が解決しようとする技術的課題は、前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、一側で開放された開口と、開口を通じて挿入されるシガレットを収容する内部空間と、内部空間に位置するヒータを含む第1ハウジング;制御部を含み第1ハウジングの他側に結合される第2ハウジング;第1ハウジングと第2ハウジングとを結合させる締結部;第2ハウジングに結合されるバッテリ;及び第2ハウジング、締結部及びバッテリを内部に収容して第2ハウジングと結合するケース;を含むが、締結部は、ケースによって外部への露出が防止される。
【0008】
エアロゾル生成装置は、第2ハウジングとケースとを結合させる結合部、及び結合部を覆うようにケースの一面に装着されるカバーをさらに含んでもよい。
【0009】
エアロゾル生成装置は、ケースとカバーとの間に接着部をさらに含み、接着部の両面には、接着物質が塗布される。
【0010】
接着部によってケースに結合されたカバーがケースから分離されるとき、接着部に所定
の表示が発生する。
【0011】
第1ハウジングは、第1ハウジングの他側端部に形成されたフランジを含み、締結部は、フランジから第2ハウジングに向かって延びる第1溝部、第1溝部に対応して第2ハウジングに形成された第2溝部、及び第1溝部と第2溝部を締結する締結手段を含んでもよい。
【0012】
締結手段は、ピン、ネジ、またはリベットを含んでもよい。
【0013】
他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の締結部は、第1ハウジングから第2ハウジングに向かって延びるフック部及び第2ハウジングに形成されてフック部を収容する収容部を含んでもよい。
【0014】
結合部は、第2ハウジングの一面に形成された第1結合口、第1結合口に対応し、ケースに形成された第2結合口及び第1結合口と第2結合口とを結合する結合手段を含んでもよい。
【0015】
結合手段は、ピン、ネジ、またはリベットを含んでもよい。
【0016】
第1ハウジングは、第1ハウジングの一側面に制御部と連結されるスイッチをさらに含み、ケースは、スイッチを外部に露出させる通孔を含んでもよい。
【0017】
エアロゾル生成装置は、第1ハウジングを内部に収容するキャップ部をさらに含んでもよい。
【0018】
実施例に係わるエアロゾル生成装置の製造方法は、上部に開口と、開口を介してシガレットが挿入される内部空間と、内部空間に位置するヒータを含む第1ハウジングを提供する段階;制御部を含む第2ハウジングを第1ハウジングの下部に結合させる段階;締結部を通じて第1ハウジングと第2ハウジングとを結合させる段階;バッテリを第2ハウジングに結合させる段階;及び第2ハウジング、締結部及びバッテリを内部に収容するようにケースを第2ハウジングと結合させる段階;を備え、締結部は、ケースによって外部への露出が防止される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるケースは、内部に第2ハウジング、バッテリ、及び締結部を内部に収容するために内部に空洞を有することができる。内部の空洞に第2ハウジング、バッテリ、及び締結部が収容されて第2ハウジング、バッテリ、及び締結部の露出が防止される。
【0020】
締結部の露出が防止されることにより、エアロゾル生成装置のユーザの締結部に対する一般の接近が防止される。これにより、エアロゾル生成装置のユーザは、一般の方法でエアロゾル生成装置を解除または分解することができず、エアロゾル生成装置の任意分解が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図4】シガレットの一例を示す図面である。
図5A】一実施例に係わるエアロゾル生成装置の分解図である。
図5B図5Aに示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図6A】他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の分解図である。
図6B図6Aに示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図7A】ケースが結合される実施例に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図7B】カバーとキャップ部とをさらに含む実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、一側で開放された開口と、開口を通じて挿入されるシガレットを収容する内部空間と、内部空間に位置するヒータを含む第1ハウジングと、制御部を含み、第1ハウジングの他側に結合される第2ハウジングと、第1ハウジングと第2ハウジングとを結合させる締結部と、第2ハウジングに結合されるバッテリと、第2ハウジング、締結部及びバッテリを内部に収容して第2ハウジングと結合するケースと、を含むが、締結部は、ケースによって外部への露出が防止される。
【0023】
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、あるいは新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるが、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0025】
以下では、添付した図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態によっても具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0026】
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1ないし図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0028】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120及びヒータ130を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、蒸気化器140をさらに含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、シガレット200が挿入される。
【0029】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1ないし図3に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれてもよいということは、本実施例に係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0030】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置100にヒータ130が含まれているように図示されているが、必要により、ヒータ130は、省略されてもよい。
【0031】
図1には、バッテリ110、制御部120及びヒータ130が一列に配置されているように図示されている。また、図2には、バッテリ110、制御部120、蒸気化器140及びヒータ130が一列に配置されているように図示されている。また、図3には、蒸気化器140及びヒータ130が並列に配置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図1ないし図3に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置100の設計により、バッテリ110、制御部120、ヒータ130及び蒸気化器140の配置は、変更される。
【0032】
シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130及び/または蒸気化器140を作動させ、シガレット200及び/または蒸気化器140からエアロゾルを発生させることができる。ヒータ130及び/または蒸気化器140によって生じたエアロゾルは、シガレット200を通過して、ユーザに伝達される。
【0033】
必要により、シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130を加熱することができる。
【0034】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ130または蒸気化器140が加熱されるように電力を供給し、制御部120が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0035】
制御部120は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部120は、バッテリ110、ヒータ130及び蒸気化器140だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0036】
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施例が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0037】
ヒータ130は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ130は、シガレットの外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ130は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0038】
ヒータ130は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ130には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ130が加熱される。しかし、ヒータ130は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当する。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置100に既設定のものでもあり、ユーザによって所望温度に設定されてもよい。
【0039】
一方、他の例として、ヒータ130は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ
130には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0040】
例えば、ヒータ130は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形態により、シガレット200の内部または、外部を加熱することができる。
【0041】
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ130が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ130は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、シガレット200の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ130のうち、一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット200の外部に配置される。また、ヒータ130の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0042】
蒸気化器140は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルが、シガレットを通過し、ユーザに伝達されるようにも構成される。
【0043】
例えば、蒸気化器140は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置100に含まれてもよい。
【0044】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器140から脱/付着するようにも作製され、蒸気化器140と一体として作製されてもよい。
【0045】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または、風味を提供することができる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0046】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0047】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0048】
例えば、蒸気化器140は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称さ
れるが、それらに限定されるものではない。
【0049】
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、ヒータ130及び蒸気化器140以外に、汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、シガレット200が挿入された状態でも、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0050】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110の充電に利用される。または、クレードルとエアロゾル生成装置100とが結合された状態で、ヒータ130が加熱されてもよい。
【0051】
シガレット200は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレット200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とに区分される。または、シガレット200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0052】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置100の内部に、第1部分の一部だけ挿入され、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過して、ユーザの口に伝達される。
【0053】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してシガレット200の内部に流入されてもよい。
【0054】
以下、図4を参照し、シガレット200の一例について説明する。
【0055】
図4は、シガレットの一例を示す図面である。
【0056】
図4を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。図1ないし図3を参照して上述した第1部分210は、タバコロッド210を含み、第2部分32000は、フィルタロッド220を含む。
【0057】
図4には、フィルタロッド220が単一セグメントとして図示されているが、それらに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド220は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要により、フィルタロッド220には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0058】
シガレット200は、少なくとも1つのラッパ240によって包装される。ラッパ240には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット200は、1つのラッパ240によって包装される。他の例として、シガレット200は、2以上のラッパ240によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパによってタバコロッド210が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド220が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパによってシガレット200全体が再包装される。もし、タバコロッド210またはフィルタロッド220それぞれが複数のセグメントで構成されるならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット200全体が他のラッパによっても再包装される。
【0059】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることによって添加される。
【0060】
タバコロッド210は、多様に作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0061】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド220が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
【0062】
フィルタロッド220は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の纎維がフィルタロッド220の内部に挿入されてもよい。
【0063】
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれる。ここで、カプセル230は、香味を発生させる機能を行い、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い込んだ構造でもある。カプセル230は、球状または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0064】
もし、フィルタロッド220に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、
冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または、冷却セグメントは、複数の孔が穿孔された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾル冷却機能を行うことができるものであれば、制限なしに該当する。
【0065】
一方、図4には、図示されていないが、一実施例によるシガレット200は、前段フィルタをさらに含んでもよい。前段フィルタは、タバコロッド210において、フィルタロッド220に対向する一側に位置する。前段フィルタは、タバコロッド210が外部に離脱することを防止し、喫煙中、タバコロッド210から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(図1ないし図3の100)に流れて行くことを防止することができる。
【0066】
図5Aは、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の分解図であり、図5Bは、図5Aに示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
【0067】
図5A及び図5Bに示された実施例に係わるエアロゾル生成装置100は、第1ハウジング10、第2ハウジング20、締結部50、及びケース80を含んでもよい。
【0068】
エアロゾル生成装置100の第1ハウジング10は、一側で開放された開口11を有し、開口11を通じて挿入されたシガレット200(図1参照)を収容する。また、第1ハウジング10は、挿入されたシガレットが収容される内部空間を有し、内部空間には、シガレットを加熱するヒータ130(図1参照)を含んでもよい。
【0069】
エアロゾル生成装置100は、第1ハウジング10の他側に結合される第2ハウジング20を含んでもよい。第2ハウジング20は、シガレットが挿入される第1ハウジング10の一側の反対側である第1ハウジング10の他側に結合される。
【0070】
第2ハウジング20は、第2ハウジング20の内部に制御部120(図4参照)を含んでもよい。第2ハウジング20はまた、制御部と連結され、制御部120に信号を送信することができるスイッチ27を第2ハウジング20の一側面に含んでもよい。
【0071】
エアロゾル生成装置100は、第1ハウジング10と第2ハウジング20とを結合させる締結部50を含んでもよい。第2ハウジング20は、第1ハウジング10の他側に締結部50を通じて結合され、第1ハウジング10の少なくとも一部と接触することができる。
【0072】
エアロゾル生成装置100は、第2ハウジング20と結合されるバッテリ110をさらに含んでもよい。バッテリ110は、第2ハウジング20の一面と結合し、第1ハウジング10の他側に位置することができる。バッテリ110は、例えば、第2ハウジング20の一側面を取り囲む形状でもあるが、その限りではない。バッテリ110はまた、第2ハウジング20と結合して一体型になり、第2ハウジング20に電力を提供して第2ハウジング20内の制御部を作動させる。
【0073】
エアロゾル生成装置100は、第2ハウジング20、締結部50、及びバッテリ110を内部に収容し、第2ハウジング20と結合するケース80を含んでもよい。ケース80が第2ハウジング20、締結部50、及びバッテリ110をいずれも内部に収容することにより、第2ハウジング20、締結部50、及びバッテリ110は、外部への露出が防止され、ケース80によって隠蔽される。
【0074】
第1ハウジング10と第2ハウジング20とを結合させる締結部50がケース80によって隠蔽されることにより、エアロゾル生成装置100のユーザが第1ハウジング10及
び第2ハウジング20の結合を一般の接近で解除または分離することができず、エアロゾル生成装置100の破損を防止することができる。
【0075】
図5A及び図5Bに基づいて、一実施例に係わるエアロゾル生成装置100の締結部50についてさらに詳細に説明する。
【0076】
エアロゾル生成装置100の第1ハウジング10は、第1ハウジング10の他側端部に形成されたフランジ18を含んでもよい。フランジ18は、第1ハウジング10の他側端部において円周方向に延び、第1ハウジング10の他側端部で円周方向に突出して段差を形成する。
【0077】
締結部50は、フランジ18から第2ハウジング20に向けて突出する第1溝部15、第1溝部15に対応し、第2ハウジング20に形成された第2溝部25、及び第1溝部15と第2溝部25とを締結する締結手段28を含んでもよい。
【0078】
第1溝部15は、フランジ18から第2ハウジング20に向けて突出し、第1ハウジング20と第2ハウジング20とが結合したとき、第1溝部15が第2ハウジング20の外面上に位置する。
【0079】
第2溝部25は、第1溝部15の位置に対応して第2ハウジング20に形成される。例えば、第1溝部15と第2溝部25は、結合時に同じ中心軸を有することができ、締結手段28が第1溝部15と第2溝部25とを共に通過することができる。
【0080】
第1溝部15は、複数個であり、例えば、第1溝部15は、第1ハウジング10のフランジ18上で第1ハウジング20の円周方向に対するフランジ18の中心に対して対称的に形成される。第2溝部25は、第1溝部15と対応するように複数個であり、第2ハウジング20で第1溝部15が延びた位置に形成される。第1溝部15と第2溝部25が複数個設けられるときには、第1溝部15と第2溝部25とがフランジ18の延長方向に沿って互いに離隔して設けられる。
【0081】
締結手段28は、第1溝部15と第2溝部25とを通過して第1溝部15と第2溝部25とを締結し、締結手段28は、例えば、ピン、ネジ、またはリベットでもある。第1溝部15と第2溝部25は、締結手段28と結合され、締結手段28によって大きさまたは形状が変わる。
【0082】
例えば、締結手段28がネジである場合、第1溝部15と第2溝部25は、締結手段28であるネジを収容するように、第1溝部15及び第2溝部25それぞれの内部にネジ山を含む形状でもある。
【0083】
第1ハウジング10と第2ハウジング20が第1溝部15と第2溝部25とを締結する締結手段28によって結合されれば、第1ハウジング10内のヒータ130は、第2ハウジング20内の制御部120と電気的に連結される。これにより、第1ハウジング10のヒータ130は、第2ハウジング20の制御部120によって制御される。
【0084】
ユーザは、喫煙時、第2ハウジング20の一面に形成され、制御部120に信号を送信するスイッチ27を押してエアロゾル生成装置100を作動させることができる。
【0085】
図6Aは、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の分解図であり、図6Bは、図6Aに示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
【0086】
図6A及び図6Bを参照すれば、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置100の締結部50についてさらに詳細に知ることができる。
【0087】
エアロゾル生成装置100の第1ハウジング10は、第1ハウジング10の他側端部に形成されたフランジ18を含んでもよい。締結部50は、フランジ18から延長されて第2ハウジング20に向かって延びるフック部65及び第2ハウジング20に形成されてフック部65を収容する収容部75を含んでもよい。
【0088】
フック部65は、第1ハウジング10のフランジ18から第2ハウジング20に向けて突出することで、第1ハウジング10が第2ハウジング20と結合したとき、フック部65が第2ハウジング20の外面上に位置する。
【0089】
またはフック部65は、第2ハウジング20の内部に向かうように突き出ることで、第1ハウジング10が第2ハウジング20と結合したとき、フック部65が第2ハウジング20の内面上に位置する。
【0090】
フック部65は、環状を含む突出部をフック部65の末端に有することができるが、実施例は、フック部65の具体的構成によって制限されない。
【0091】
例えば、フック部65の末端は、第2ハウジング20の外面上に位置し、フック部65の突出部は、第2ハウジング20の外面方向に延びる環状の突出部でもある。フック部65は、環状の突出部を通じて第2ハウジング20の外面上に形成された収容部75と結合する。
【0092】
他の例示として、フック部65は、第2ハウジング20の内面と結合するように第2ハウジング20の内部に延長することができる。フック部65の末端に形成された突出部は環状であり、第2ハウジング20の内面方向に延ばすことができる。
【0093】
フック部65の末端に形成された突出部は、第2ハウジング20の内部に形成された収容部75と直接締結される。第2ハウジング20の収容部75に収容されたフック部65は、所定範囲以上の力が加えられるとき、第2ハウジング20との結合が解除される。
【0094】
第2ハウジング20に形成された収容部75は、第1ハウジング10のフック部65に対応するように第2ハウジング20の外面または内面に形成される。収容部75は、フック部65の末端の突出部を収容する形状を有する。例えば、フック部65の末端の突出部の形状が環状である場合、収容部75は、環状と締結される形状を有する。また、第1ハウジング10のフック部65と第2ハウジング20の収容部75が第2ハウジング20の内部で結合されれば、フック部65と収容部75は、外部から隠蔽される。
【0095】
図7Aは、ケース80が結合される実施例に係わるエアロゾル生成装置100の斜視図である。
【0096】
図7Aを参照すれば、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成装置100の第2ハウジング20、バッテリ110、及び締結部50を内部に収容し、第2ハウジング20と結合するケース80を含んでもよい。
【0097】
ケース80は、内部に第2ハウジング20、バッテリ110、及び締結部50を内部に収容するように内部に空洞を有する。内部の空洞に第2ハウジング20、バッテリ110、及び締結部50が収容されて、第2ハウジング20、バッテリ110、及び締結部50の露出が防止される。
【0098】
締結部50の露出が防止されることにより、エアロゾル生成装置100のユーザの締結部50に対する一般的な接近が防止される。これにより、エアロゾル生成装置100のユーザは、一般的な方法でエアロゾル生成装置100を解除または分解することができず、エアロゾル生成装置100の任意分解が防止される。
【0099】
ケース80は、結合部88を通じて第2ハウジング20と結合される。この際、結合部88は、第2ハウジング20の一面に形成された第1結合口29、第1結合口29に対応してケース80に形成された第2結合口85、及び第1結合口29と第2結合口85とを結合する結合手段86を含んでもよい。
【0100】
第1結合口29は、第2ハウジング20の他側面に形成される。第1結合口29は、第2ハウジング20の他側面に複数個が形成され、例えば、第2ハウジング20の他側面の中心に対して対称をなすように配置される二つの対称的な溝でもある。
【0101】
第2結合口85は、ケース80の他側面に形成され、ケース80が第2ハウジング20、締結部50、及びバッテリ110を収容しつつ第2ハウジング20に結合されるとき、第2ハウジング20の第1結合口29に対応する位置に形成される。例えば、ケース80が結合されたとき、第1結合口29と第2結合口85は、同じ中心軸を有して、結合手段86が第1結合口29と第2結合口85とを共に通過することができる。
【0102】
結合手段86は、第1結合口29と第2結合口85とを通過して、第1結合口29と第2結合口85とを締結することができ、結合手段86は、例えば、ピン、ネジ、またはリベットでもある。第1結合口29と第2結合口85は、結合手段86と結合され、結合手段86によって大きさまたは形状が異なる。
【0103】
例えば、結合手段86がネジである場合、第1結合口29と第2結合口85は、結合手段86であるネジを収容するように第1結合口29及び第2結合口85それぞれの内部にネジ山を含む形状でもある。
【0104】
ケース80は、第2ハウジング20の一側面上に形成されたスイッチ27を外部に露出させる通孔83を含んでもよい。通孔83は、スイッチ27の位置と形状に対応するように形成され、ケース80の一側面上に形成される。
【0105】
スイッチ27は、通孔83を通じて外部に露出されて、ユーザの一般的な接近が容易である。スイッチ27は、第2ハウジング20内の制御部120と電気的に連結されており、制御部120を作動させる。したがって、ユーザは、喫煙時にスイッチ27を通じてエアロゾル生成装置100を作動させることができる。
【0106】
図7Bは、カバー30とキャップ部90とをさらに含む実施例に係わるエアロゾル生成装置100を示す図面である。
【0107】
エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成装置100の第1ハウジング10の外側に配置され、第1ハウジング10を取り囲んで端部がフランジ18に接触するキャップ部90をさらに含んでもよい。キャップ部90は、第1ハウジング10を内部に収容する内部空洞を有する。キャップ部90が第1ハウジング10を取り囲んでエアロゾル生成装置100に結合されたとき、キャップ部90の端部は、エアロゾル生成装置100のフランジ18と接触する。
【0108】
キャップ部90は、第1ハウジング10を内部に収容してエアロゾル生成装置100の
ユーザの外力によって分離可能になるように、第1ハウジング10のフランジ18と結合する。この際、キャップ部90は、ユーザの外力によって第1ハウジング10から容易に分離される。第1ハウジング10とキャップ部90は、互いに引力が作用される結着手段を含んでもよい。
【0109】
結着手段は、エアロゾル生成装置100のユーザの外力によって容易に分離されるが、外部の一般的な衝撃によっては分離されないように、所定範囲以上の引力を第1ハウジング10とキャップ部90との間に提供することができる。結着手段は、例えば、磁性体でもあるが、これに制限されない。
【0110】
キャップ部90は、第1ハウジング10を内部に収容して第1ハウジング10に外部の異物が挿入されることを防止し、第1ハウジング10の破損または損傷を防止することができる。キャップ部90がエアロゾル生成装置100に結合されれば、キャップ部90の外側表面とケース80の外側表面とが互いに連続してつながることで、エアロゾル生成装置100の外観を形成する。これにより、エアロゾル生成装置100は、一体型の滑らかな外形を有して、エアロゾル生成装置100の携帯性が向上しうる。
【0111】
エアロゾル生成装置100は、第2ハウジング20とケース80とを結合する結合部88を覆うようにケース80の一面に装着されるカバー30をさらに含んでもよい。カバー30は、第2ハウジング20とケース80とを結合する結合部88を覆って結合部88の外部露出を防止する。これにより、エアロゾル生成装置100のユーザの結合部88に対する一般的な接近が防止される。結合部88に対する一般的接近が防止されることにより、エアロゾル生成装置100のユーザの任意的な解除または分解が防止される。
【0112】
また、エアロゾル生成装置100は、ケース80の一面とカバー30との間に接着部35をさらに含んでもよい。接着部35の両面には、接着物質が塗布され、カバー30は、接着部35を通じてケース80に結合される。
【0113】
接着部35は、カバー30のようなエアロゾル生成装置100の構成要素が接着部35に結合された後、接着部35から分離されるとき、カバー30がケース80から分離されたことを示すように、接着部35の少なくとも一部が変形される。
【0114】
例えば、エアロゾル生成装置100のカバー30をエアロゾル生成装置100からユーザが任意に分離すれば、カバー30がエアロゾル生成装置100から分離されたものであることを示すように接着部35には所定の表示が残る。
【0115】
接着部35の表示は、カバー30が分離されるとき、接着部35の少なくとも一部が変形されることで発生する。例えば、カバー30が分離されるとき、接着部35の接着物質が変形されるか、接着物質と共に接着部35の一部分や全体がしわんだり、破れたりすることで、接着部35の表示が発生する。
【0116】
接着部35に残る表示は、非可逆的なものであって、表示が接着部35に発生すれば、接着部35から表示を除去することは不可能である。したがって、接着部35を通じてエアロゾル生成装置100のカバー30の分離に係わる情報が提供される。
【0117】
エアロゾル生成装置100のカバー30の任意分離に係わる情報を通じて、エアロゾル生成装置100の第1ハウジング10、第2ハウジング20、及びバッテリ110のうち、少なくとも1つの分離如何に係わる情報が提供される。
【0118】
エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成装置100の構成要素を締結する締結構
造が隠蔽された構造を有することで、締結構造が外部に露出されて外部の圧力または刺激によって損傷される問題点を防止することができる。
【0119】
また、露出されたエアロゾル生成装置100の締結構造をユーザが任意分解または解除する場合、発生可能なエアロゾル生成装置100の破損または損傷を防止することができる。
【0120】
エアロゾル発生装置のカバー30を結合させる接着部35には、カバー30が接着部35から分離されるとき、非可逆的な表示が残る。表示が接着部35に残った後には、接着部35から表示を除去することは不可能であり、接着部35を通じてエアロゾル生成装置100のカバー30の任意分離に係わる情報が提供される。
【0121】
エアロゾル生成装置100のカバー30の任意分離に係わる情報を通じてエアロゾル生成装置100の第1ハウジング10、第2ハウジング20、及びバッテリ110のうち、少なくとも1つの分離如何に係わる情報が提供される。
【0122】
実施例に係わるエアロゾル生成装置100を製造する方法として、製造方法は、上部に開口11と、開口11を介してシガレット200が挿入される内部空間と、内部空間に位置するヒータ130を含む第1ハウジング10を提供する段階と、制御部120を含む第2ハウジング20を第1ハウジング10の下部に結合させる段階と、締結部50を通じて第1ハウジング10と第2ハウジング20とを結合させる段階と、バッテリ110を第2ハウジング20に結合させる段階と、第2ハウジング20、締結部50及びバッテリ110を内部に収容するように、ケース80を第2ハウジング20と結合させる段階と、を備えることができる。
【0123】
この際、締結部50は、ケース80によって外部への露出が防止される。
【0124】
実施例に係わるエアロゾル生成装置100の製造方法の構成及び効果については、エアロゾル生成装置100に係わる前記説明と同一なので、該重複する範囲における詳細な説明は、省略する。
【0125】
本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解できるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B