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特許7277776情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9038 20190101AFI20230512BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20230512BHJP
【FI】
G06F16/9038
G06Q10/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019193983
(22)【出願日】2019-10-25
(65)【公開番号】P2020071879
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】P 2018204518
(32)【優先日】2018-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 和哉
(72)【発明者】
【氏名】井上 令恵
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅之
【審査官】原 秀人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/186187(WO,A1)
【文献】特開2016-062401(JP,A)
【文献】特開2001-306665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検索対象を記憶している記憶部と、
ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する検索条件受信部と、
前記第1検索条件に基づいて前記検索対象の中から検索結果を抽出する抽出部と、
前記抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成部と、を備え、
前記検索条件受信部は、前記ユーザの端末装置から前記一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信し、
前記生成部は、前記任意の1つの検索結果以外においても前記第2検索条件を適用した態様で前記一覧表示を更新する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記生成部は、前記検索条件受信部が受信した前記第1検索条件に基づいて前記第2検索条件を入力するための入力欄を含む前記抽出した検索結果の一覧表示を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第2検索条件は、前記第1検索条件で指定されていない項目の情報である、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記生成部は、前記第2検索条件に合致しない検索対象の表示態様と前記第2検索条件に合致する検索対象の表示態様とを互いに異ならせた一覧表示を生成する、
請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記生成部は、前記第1検索条件が再度受信された場合には、前記受信されていた前記第2検索条件を削除したうえで再度一覧表示を生成し、
前記検索条件受信部は、再度受信された前記第1検索条件における新たな前記第2検索条件を受信し、
前記生成部は、前記新たに受信された前記第2検索条件に基づいて再度生成された一覧表示を更新する、
請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータが、
複数の検索対象を記憶している記憶ステップと、
ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する第1検索条件受信ステップと、
前記第1検索条件に基づいて前記検索対象の中から検索結果を抽出する抽出ステップと、
前記抽出した検索結果の一覧表示を生成する第1生成ステップと、
前記ユーザの端末装置から前記一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する第2検索条件受信ステップと、
前記任意の1つの検索結果以外においても前記第2検索条件を適用した態様で前記一覧表示を更新する第2生成ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項7】
複数の検索対象を記憶している記憶部から所望の検索対象を結果として検索する情報処理プログラムにおいて、
コンピュータに、
ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する検索条件受信する受信機能と、
前記第1検索条件に基づいて前記検索対象の中から検索結果を抽出する抽出機能と、
前記抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成機能と、を実現させ、
前記受信機能は、前記ユーザの端末装置から前記一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信し、
前記生成機能は、前記任意の1つの検索結果以外においても前記第2検索条件を適用した態様で前記一覧表示を更新する、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、データベースを参照して施設の予約を取り扱う装置が存在する。例えば、特許文献1に記載されたオンライン予約システムでは、顧客端末は、顧客端末からサーバにアクセスすることで、データベースに記憶される顧客が多業種にわたる事業者を含む複数の事業者等が提供する情報の中から、所望の情報を検索したり、予約をしたりすることができる。また、この予約システムでは、顧客が希望時間を入力することにより、その空き時間に受けることが可能なサービスを一覧表示し、顧客の所望の予約を可能にすることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-230384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された予約システムは、一覧表示されたサービスの一覧に顧客の所望の情報が含まれない場合には、再度検索条件を入力して新たに一覧を生成する必要がある。または、類似した検索条件で異なるサービスの予約を連続して行うときには予約情報を再入力する必要があり、ユーザの手間が増える。
【0005】
本発明は、ユーザの手間を少なくして検索結果の一覧を容易に更新することができる、情報処理システム、情報処理方法、及び、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
情報処理システムは、複数の検索対象を記憶している記憶部と、ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する検索条件受信部と、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出部と、抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成部と、を備える。検索条件受信部は、ユーザの端末装置から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する。生成部は、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。
【0007】
情報処理システムでは、生成部は、検索条件受信部が受信した第1検索条件に基づいて第2検索条件を入力するための入力欄を含む抽出した検索結果の一覧表示を生成することが好ましい。
【0008】
情報処理システムでは、第2検索条件は、第1検索条件で指定されていない項目の情報であることが好ましい。
【0009】
情報処理システムでは、記憶部は、抽出された検索結果を記憶することが好ましい。生成部は、記憶部に記憶された検索結果を用いて第2検索条件を反映した一覧表示を生成することが好ましい。
【0010】
情報処理システムでは、ユーザの端末装置は、抽出された検索結果を一時的に記憶することが好ましい。生成部は、ユーザの端末装置に記憶された検索結果を用いて第2検索条件を反映した一覧表示を生成することが好ましい。
【0011】
情報処理システムでは、生成部は、第2検索条件に合致しない検索対象を検索結果から除外した一覧表示を生成することが好ましい。
【0012】
情報処理システムでは、生成部は、第2検索条件に合致しない検索対象の表示態様と第2検索条件に合致する検索対象の表示態様とを互いに異ならせた一覧表示を生成することが好ましい。
【0013】
情報処理システムでは、生成部は、検索条件受信部が複数回第2検索条件を受信した場合、複数の第2検索条件において変更の無かった検索項目を用いて一覧表示を更新することが好ましい。
【0014】
情報処理システムでは、第1検索条件は、少なくともエリア情報を含みことが好ましい。第2検索条件は、日時情報を少なくとも含むことが好ましい。
【0015】
情報処理システムでは、生成部は、第1検索条件が再度受信された場合には、受信されていた第2検索条件を削除したうえで再度一覧表示を生成することが好ましい。検索条件受信部は、再度受信された第1条件における新たな第2検索条件を受信することが好ましい。生成部は、新たに受信された第2検索条件に基づいて再度生成された一覧表示を更新することが好ましい。
【0016】
情報処理システムでは、生成部は、第2検索条件が受信された後に第1検索条件が再度受信された場合には、新たに受信された第1検索条件と受信されていた第2検索条件とを用いて一覧表示を更新することが好ましい。
【0017】
情報処理方法では、コンピュータが、複数の検索対象を記憶している記憶ステップと、ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する第1検索条件受信ステップと、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出ステップと、抽出した検索結果の一覧表示を生成する第1生成ステップと、ユーザの端末装置から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する第2検索条件受信ステップと、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する第2生成ステップと、を実行する。
【0018】
情報処理プログラムは、複数の検索対象を記憶している記憶部から所望の検索対象を結果として検索する。その情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザの端末装置から第1検索条件を受信する検索条件受信する受信機能と、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出機能と、抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成機能と、を実現させる。受信機能は、ユーザの端末装置から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する。生成機能は、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。
【発明の効果】
【0019】
ユーザの手間を従来に比べて少なくした、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施形態に係る情報処理システムのブロック図である。
図2】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
図3図3(A)は第1検索条件の入力画面を説明するための図、図3(B)は一覧表示について説明するための図である。
図4図4(A)は予約日時の入力について説明するための図、図4(B)は予約時間の入力について説明するための図、図4(C)は予約人数の入力について説明するための図である。
図5】表示画面の一例を説明するための図である。
図6】一覧表示について説明するための図である。
図7】表示画面の一例を説明するための図である。
図8】表示画面の一例を説明するための図である。
図9】表示画面の一例を説明するための図である。
図10】一覧表示について説明するための図である。
図11】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
図12】一覧表示について説明するための図である。
図13】表示画面の一例を説明するための図である。
図14】一覧表示について説明するための図である。
図15】一覧表示について説明するための図である。
図16】表示画面の一例を説明するための図である。
図17】表示画面の一例を説明するための図である。
図18】表示画面の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0022】
図1は、一実施形態に係る情報処理システムのブロック図である。
【0023】
情報処理システム1は、一例として、店舗(具体的な一例として飲食店や美容室)等の施設の予約時に利用されるシステムである。情報処理システム1は、例えば、サーバ10と、端末装置20とがネットワークで接続された構成である。サーバ10は、記憶部11と、検索条件受信部12と、抽出部13と、生成部14とを備える。検索条件受信部12は、サーバ10の通信装置(通信部)の一部を構成する。抽出部13及び生成部14は、サーバ10の処理装置(制御部)の一機能として実現される。
【0024】
記憶部11は、複数の検索対象を記憶する。記憶部11は、例えば、予約を受け付ける店舗に関する情報を記憶する。この店舗に関する情報には、例えば、店舗の場所(エリア)、店舗が提供する料理ジャンル、メニュー、コース料理及び料金等が含まれる。
【0025】
検索条件受信部12は、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する。端末装置20は、一例として、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等のユーザが使用する端末である。第1検索条件は、一例として、多数の店舗の中から予約候補となる複数の店舗を抽出するための条件である。第1検索条件は、一例として、店舗の場所(エリア)である。また、第1検索条件は、例えば、店舗が提供する、日本料理、中国料理若しくは洋食等の料理ジャンル、メニュー、コース料理、料金、予約人数等であってもよい。第1検索条件は、少なくともエリア情報を含むことが好ましい。エリア情報は、例えば、店舗が存在する地域についての情報である。第1検索条件として、1又は一度に複数の条件が入力される。端末装置20は、例えば、端末装置20の表示部21にサーバ10が提供するWebページを表示する。端末装置20は、ユーザの操作に基づいて、そのWebページに第1検索条件が入力されると、入力された第1検索条件をサーバ10に送信する。検索条件受信部12は、その第1検索条件を受信する。
【0026】
抽出部13は、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する。抽出部13は、検索条件受信部12で受信した第1検索条件に合致する店舗に関する情報を記憶部11から抽出する。抽出部13は、一例として、第1検索条件にエリアとして「有楽町」が指定される場合、有楽町エリアにある複数の店舗に関する情報を記憶部11から抽出する。
【0027】
生成部14は、抽出した検索結果の一覧表示を生成する。生成部14は、例えば、抽出した複数の店舗に関する情報の一覧を示すWebページを生成して、端末装置20の表示部21に表示させる。
【0028】
上記のような情報処理システム1の検索条件受信部12は、一覧表示された検索結果のうち任意の1つの検索結果において、ユーザの端末装置20から第2検索条件を受信する。すなわち、端末装置20は、例えば、複数の店舗に関する情報を表示部21に表示(一覧表示)する場合に、ユーザの操作に基づいて複数の店舗の一覧表示の中から1の店舗が選択されると、第2検索条件を入力させるための入力欄を表示する。第2検索条件は、日時情報を少なくとも含むことが好ましい。第2検索条件に少なくとも日時情報が含まれている場合には、検索結果に含まれる店舗の予約が可能になる。また、第2検索条件には、予約人数が含まれてもよい。情報処理システム1は、第1検索条件および第2検索条件は、同一の検索項目を有していてもよく、第1検索条件で指定されていない項目を第2検索条件で指定できるように構成してもよい。すなわち、第2検索条件は、一例として、店舗の予約を取るための予約条件であり、具体的には、予約する店舗に関する予約日時又は予約人数等である。第2検索条件として、1又は複数の条件が入力される。入力欄は、例えば、端末装置20の表示部21に表示されるWebページ内に含まれる。入力欄は、例えば、端末装置20の処理又はサーバ10の処理に基づいて、表示部21に表示される。
【0029】
端末装置20は、ユーザの操作に基づいて第2検索条件が入力されると、その第2検索条件をサーバ10に送信する。検索条件受信部12は、端末装置20から送信された第2検索条件を受信する。第2検索条件は、検索条件受信部12で受信されると、例えば、記憶部11に記憶される。
【0030】
この場合、生成部14は、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。すなわち、生成部14は、検索条件受信部12で第2検索条件が受信されると、例えば、端末装置20で選択された店舗(一覧として表示された複数の店舗の中から選択された1つの店舗)を予約するために、その選択された店舗に関する情報に、予約日時又は予約人数等の情報を加える。また、生成部14は、例えば、第1検索条件に基づく検索の結果として一覧表示された店舗(選択された1つの店舗以外の一覧表示された他の店舗)の情報に対しても、端末装置20で指定された第2検索条件(予約日時又は予約人数等)の情報を加える。生成部14は、このように第2検索条件を適用した場合、第2検索条件が一覧表示された店舗の情報に加えられるように、既に生成した一覧表示を更新する。すなわち、生成部14は、例えば、選択された店舗に関する情報と、第2検索条件とが含まれるWebページを端末装置20の表示部21に表示させるようにする。また、生成部14は、例えば、第2検索条件が入力された状態の複数の店舗に関する情報(一覧表示)のWebページを生成して、端末装置20の表示部21に表示させてもよい。
【0031】
これにより、情報処理システム1は、例えば、端末装置20で選択された1の店舗において第2検索条件での空きがなかった場合でも、他の店舗の空きの状況を確認するために、もう一度選択した他の店舗について第2検索条件を再入力する必要を省くことが可能になる。
【0032】
また、上述した記憶部11は、抽出部13によって抽出された検索結果を記憶することが好ましい。この場合、生成部14は、記憶部11に記憶された検索結果に対して、第2検索条件を加えることにより、一覧表示を生成することが好ましい。
【0033】
抽出部13は、第1検索条件に基づいて記憶部11を検索した結果を、その記憶部11に記憶する。生成部14は、記憶部11から検索結果を読み出し、検索条件受信部12によって第2検索条件を受信すると、読み出した検索結果に第2検索条件を加える。例えば、抽出部13は、検索結果として複数の店舗の情報を記憶部11に記憶する場合に、複数の店舗から1つの店舗が選択されると、選択された1つの店舗の情報に、検索条件受信部12で受信した第2検索条件(予約日時又は予約人数等)を加える。また、抽出部13は、検索結果としての複数の店舗の情報を記憶部11に記憶される場合、第2検索条件(予約日時又は予約人数等)を複数の店舗の情報に加える。生成部14は、例えば、選択された店舗の情報と、第2検索条件とが含まれるWebページを端末装置20の表示部21に表示させるようにする。また、生成部14は、例えば、第2検索条件が入力された状態の複数の店舗に関する情報(一覧表示)のWebページを生成して、端末装置20の表示部21に表示させてもよい。
【0034】
これにより、情報処理システム1は、第2検索条件を保持し続けることができる。
【0035】
また、ユーザの端末装置20は、抽出部13によって抽出された検索結果を一時的に記憶することが好ましい。この場合、生成部14は、ユーザの端末装置20に記憶された検索結果を用いて第2検索条件を反映した一覧表示を生成することが好ましい。
【0036】
抽出部13は、第1検索結果に基づいて記憶部11を検索した結果を端末装置20に送信する。端末装置20では、送信された検索結果が記憶され、その検索結果に基づいて第2検索条件が入力される。端末装置20は、入力された第2検索条件をサーバ10に送信する。例えば、抽出部13によって抽出された複数の店舗の情報は、サーバ10から端末装置20に送信される。端末装置20では、複数の店舗の中から1つの店舗が選択されると、選択された店舗において空き状況を確認するための第2検索条件が入力される。端末装置20は、選択された店舗の情報と、第2検索条件とをサーバ10に送信する。
【0037】
生成部14は、端末装置20から送信された情報(選択された店舗に関する情報及び第2検索条件)に基づいて、一覧表示を生成する。
【0038】
又は、端末装置20は、入力された第2検索条件を不図示の端末装置20の記憶部に記憶してもよい。この場合、生成部14は、端末装置20に一時的に記憶された一覧表示の情報と、第2検索条件とにアクセスし、端末装置20で選択された店舗の空き状況を確認するために、その選択された店舗に関する情報に、予約日時又は予約人数等の情報を加えて、一覧表示を生成する。また、生成部14は、例えば、第1検索条件に基づく検索の結果として一覧表示された店舗の情報に対しても、第2検索条件(予約日時又は予約人数等)の情報を加えて、一覧表示を生成する。
【0039】
これにより、情報処理システム1は、第1検索条件に基づく検索結果が端末装置20に記憶される場合でも、一覧表示を更新することが可能になる。
【0040】
また、生成部14は、第2検索条件に合致しない検索対象を検索結果から除外した一覧表示を生成することが好ましい。
【0041】
第2検索条件(予約日時、予約人数等)が入力された場合、例えば、選択されている店舗において第2検索条件としての予約日時で予約が取れない可能性がある。このような場合など、生成部14は、例えば、第2検索条件(予約日時、予約人数)で予約が取れない店舗を除外し、第2検索条件に基づいて予約可能な店舗の一覧表示を新たに生成する。
【0042】
これにより、情報処理システム1は、例えば、予約が取れない店舗を除外した店舗一覧を作成するので、ユーザが予約の判断を行いやすくすることが可能になる。
【0043】
また、生成部14は、検索条件受信部12が複数回第2検索条件を受信した場合、複数の第2検索条件において変更の無かった検索項目を用いて一覧表示を更新することが好ましい。
【0044】
第2検索条件は、例えば、予約人数、予約日時等の、予約条件である。具体例としては、店舗を訪問したり、店舗でサービスを受けたりするために、予約を行うための予約条件である。この第2検索条件(予約条件)は、変更される場合がある。すなわち、第2検索条件は、複数回入力される場合があり、それぞれの入力の段階で変更される場合がある。このような場合、一例として、予約人数、予約日時(第2検索条件)のうち、複数回の第2検索条件の入力を通して予約人数に変更がなかったとき、生成部14は、その予約人数で予約可能な複数の店舗(一覧表示)を端末装置20の表示部21に表示させる。なお、例えば、予約日時(第2検索条件)については、例えば、生成部14によって一覧表示が更新された後に、ユーザによって再入力される。
【0045】
これにより、情報処理システム1は、ユーザが最も重要と考える第2検索条件に基づいた一覧表示を行うことが可能である。
【0046】
また、生成部14は、第1検索条件が再度受信された場合には、受信されていた第2検索条件を削除したうえで再度一覧表示を生成することが好ましい。この場合、検索条件受信部12は、再度受信された第1検索条件における新たな第2検索条件を受信することが好ましい。また、生成部14は、新たに受信された前記第2検索条件に基づいて再度生成された一覧表示を更新することが好ましい。
【0047】
例えば、既に指定した第1検索条件(指定したエリア)で好適な店舗が見つからなかった場合、又は、既に指定した第1検索条件(指定したエリア)の店舗で予約ができなかった場合、ユーザは、異なる第1検索条件(他のエリア)の店舗で予約を行いたいと考える場合がある。このような、既に入力された第1検索条件で好適な店舗が見つからなかった場合、又は、第1検索条件の店舗に空きがなかった場合には、端末装置20の表示部21には、例えば、不図示の「第1検索条件を再入力する」等の所定のボタン(再入力ボタン)等が表示される。端末装置20は、その所定のボタンが操作された場合、端末装置20は、再度異なる第1検索条件を入力するための画面を表示部21に表示する。端末装置20は、ユーザの操作に基づいて新たな第1検索条件が入力されると、その第1検索条件の入力を受け付け、第1検索条件をサーバ10に送信する。
【0048】
生成部14は、検索条件受信部12で新たな第1検索条件を受信すると、記憶部11に既に記憶されている第2検索条件を削除する。また、生成部14は、新たな第1検索条件に基づいて抽出部13によって抽出された検索結果から一覧表示を生成し、端末装置20に送信する。端末装置20は、受信した一覧表示に基づいて第2検索条件が入力されると、第2検索条件をサーバ10に送信する。生成部14は、検索条件受信部12で第2検索条件が受信されると、第1検索条件に基づく検索結果に第2検索条件を反映させて、一覧表示を更新する。
【0049】
これにより、情報処理システム1は、新たな第1検索条件が入力された場合でも、古い第2検索結果が反映されるのを防ぎ、新たな第2検索結果を反映させることが可能になる。
【0050】
次に、一実施形態の情報処理システム1の処理の流れについて説明する。
【0051】
図2は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。図3は、第1検索条件を入力画面及び一覧表示の一例について説明するための図である。図3(A)は第1検索条件の入力画面を説明するための図、図3(B)は一覧表示について説明するための図である。図4は、第2検索条件を入力する入力画面の一例について説明するための図である。図4(A)は予約日時の入力について説明するための図、図4(B)は予約時間の入力について説明するための図、図4(C)は予約人数の入力について説明するための図である。図5は、表示画面の一例を説明するための図である。
【0052】
ステップST1において、検索条件受信部12は、例えば、ユーザが店舗の予約を希望する場合、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する。第1検索条件は、例えば、店舗が存在するエリアについての条件である。
【0053】
図3(A)に一例を示すように、第1検索条件は、エリアである。端末装置20の表示部21には、例えば、第1検索条件を入力するための画面が表示される。エリアの入力欄41に文字が入力されることにより、又は、エリアが選択されることにより、第1検索条件が入力される。なお、エリアの選択は、例えば、東京都、千代田区、有楽町という順番に、階層的に選択されてもよい。
【0054】
ステップST2において、抽出部13は、ステップST1で受信された第1検索条件に基づいて記憶部11を検索し、検索結果である複数の店舗に関する情報を抽出する。
【0055】
ステップST3において、生成部14は、ステップST2で抽出された複数の店舗に関する情報に基づいて、複数の店舗の一覧を生成する。この一覧は、例えば、Webページで生成され、端末装置20の表示部21に表示される。
【0056】
図3(B)に一例を示すように、第1検索条件として有楽町エリアの店舗が検索された場合、有楽町エリアにある店舗の情報が表示される。なお、図3(B)に例示するように、表示される店舗の数は3つに限定されることはなく、4つ以上であってもよい。
【0057】
ステップST4において、検索条件受信部12は、ステップST3で生成された複数店舗の一覧の中から1の店舗が選択された場合、端末装置20において第2検索条件が入力されることに基づいて、端末装置20から送信された第2検索条件を受信したか否かを判断する。
【0058】
端末装置20は、図3(B)に例示する一覧表示のうち「〇〇〇店」がユーザによって選択された場合、図4(A)に一例を示すように、「〇〇〇店」の欄51に、第2検索条件としての予約日を入力するための入力欄52を表示部21に表示する。端末装置20は、予約日が入力されると、図4(B)に一例を示すように、予約時間を選択するための選択ボタン53を表示部21に表示する。端末装置20は、予約時間が選択されると、図4(C)に一例を示すように、予約人数を選択させるためのプルダウンメニュー54を表示部21に表示する。端末装置20は、第2検索条件の入力が終了すると、第2検索条件をサーバ10に送信する。なお、検索条件受信部12は、予約日、予約時間、および予約人数の全項目を受信する必要はなく、いずれか1つであってもよい。
【0059】
サーバ10は、第2検索条件を受信した場合(ステップST4がYes)、処理をステップST5に進める。第2検索条件を受信していない場合(ステップST4がNo)、処理をステップST6に進める。
【0060】
ステップST5において、生成部14は、ステップST4で受信した第2検索条件を選択された店舗の情報に加えて、端末装置20の表示部21に表示する。
【0061】
なお、後述する処理を経て再度のステップST4の処理が行われた場合、選択された店舗の情報に加えられた第2検索条件のうち変更の無かった第2検索条件のみを維持し、変更の有った第2検索条件を削除して、端末装置20の表示部21に表示する。すなわち、第2検索条件は変更される場合があり、この場合には第2検索条件が複数回入力される。生成部14は、第2検索条件(例えば、予約日時、予約人数等)のうち変更のなかった項目(一例として、予約日時)については表示を維持する。なお、変更の有った第2検索条件については、端末装置20において再入力されることが可能である。図5に一例を示すように、図3(B)及び図4(A)に例示する「〇〇〇店」で予約ができない場合、変更の無かった第2検索条件(一例として、予約日時)で予約可能な店舗が端末装置20の表示部21に表示される。図5に例示する場合では、「△△△店」及び「×××店」が表示される。なお、「×××店」は、図3(B)では画面の下側(表示部21に表示されておらず、スクロールされると表示部21に表示される)に存在している。すなわち、サーバ10は、表示部21に表示させる一覧表示のために、第2検索条件に応じて店舗の情報を消去し、店舗の順番を繰り上げる等の処理を実行することが可能である。
【0062】
ステップST6において、検索条件受信部12は、再度、端末装置20において第1検索条件が入力されたか否かを判断する。
【0063】
例えば、ステップST4で受信した第2検索条件に基づいて店舗が予約できなかった場合、又は、ステップST1で受信した第1検索条件に基づいて検索された結果に好適な店舗が見つからなかった場合等、ユーザは、店舗を再検索したいと考える場合がある。この場合には、端末装置20において、第1検索条件が再入力される。端末装置20で再入力された第1検索条件はサーバ10に送信され、検索条件受信部12は、第1検索条件を受信する。したがって、ステップST6の処理は、検索条件受信部12が第1検索条件を再受信したか否かを判断する、と言い換えることが可能である。
【0064】
サーバ10は、第1検索条件を受信した場合(ステップST6がYes)、処理はステップST1に戻る。第1検索条件を受信していない場合(ステップST6がNo)、処理はステップST7に進む。
【0065】
ステップST7において、検索条件受信部12は、ステップST4で受信した第2検索条件に基づいて、端末装置20で予約が実行されたか否かを判断する。すなわち、検索条件受信部12は、端末装置20から送信された予約実行指示を受信したか否か(予約を受け付けたか否か)を判断する。
【0066】
予約を受け付けた場合(Yes)、サーバ10は、予約を実行する。予約を受け付けていない場合(No)、サーバ10は処理をステップST4に戻す。
【0067】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0068】
情報処理システム1は、複数の検索対象を記憶している記憶部11と、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する検索条件受信部12と、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出部13と、抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成部14と、を備える。この場合、検索条件受信部12は、ユーザの端末装置20から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する。また、生成部14は、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。
【0069】
情報処理システム1は、ユーザが第1検索条件に基づく検索結果に対して1回の第2検索条件の入力を行うことにより、その第2検索条件を、第1検索条件に基づく検索結果に反映させることができる。具体的な一例としては、情報処理システム1は、端末装置20で選択された1の店舗について第2検索条件での予約が取れなかった場合でも、他の店舗を予約するために、他の店舗について第2検索条件を再入力する手間を省くことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0070】
また、情報処理システム1では、記憶部11は、抽出された検索結果を記憶している。また、生成部14は、記憶部11に記憶された検索結果を用いて第2検索条件を反映した一覧表示を生成する。
【0071】
これにより、情報処理システム1は、第2検索条件を保持し続けることができ、再度の再検索が行われた場合でも、第2検索条件を再検索結果の一覧表示に適用することができる。
【0072】
また、情報処理システム1では、ユーザの端末装置20は、抽出された検索結果を一時的に記憶している。この場合、生成部14は、ユーザの端末装置20に記憶された検索結果を用いて第2検索条件を反映した一覧表示を生成する。
【0073】
これにより、情報処理システム1は、一覧表示の情報と、第2検索条件の情報とが端末装置20に記憶される場合でも、一覧表示を更新することができる。
【0074】
また、情報処理システム1では、生成部14は、第2検索条件に合致しない検索対象を検索結果から除外した一覧表示を生成する。
【0075】
具体的な一例として、情報処理システム1は、予約が取れない店舗を除外した店舗一覧を作成するので、ユーザが予約の判断を行いやすくすることができる。
【0076】
また、情報処理システム1では、生成部14は、検索条件受信部12が複数回第2検索条件を受信した場合、複数の第2検索条件において変更の無かった検索項目を用いて一覧表示を更新する。
【0077】
これにより、情報処理システム1は、ユーザが最も重要と考える第2検索条件に基づいた一覧表示を行うことができる。
【0078】
また、情報処理システム1では、第1検索条件は、少なくともエリア情報を含む。この場合、第2検索条件は、日時情報を少なくとも含む。
【0079】
これにより、情報処理システム1は、日時情報を飲食店等の店舗の予約に用いることができる。
【0080】
また、情報処理システム1では、生成部14は、第1検索条件が再度受信された場合には、受信されていた第2検索条件を削除したうえで再度一覧表示を生成する。この場合、検索条件受信部12は、再度受信された第1条件における新たな第2検索条件を受信する。また、生成部14は、新たに受信された第2検索条件に基づいて再度生成された一覧表示を更新する。
【0081】
これにより、情報処理システム1は、新たな第1検索条件を入力する場合でも、古い第2検索結果が反映されるのを防ぎ、新たな第2検索結果を反映させることができる。
【0082】
また、情報処理方法では、コンピュータが、複数の検索対象を記憶している記憶ステップと、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する第1検索条件受信ステップと、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出ステップと、抽出した検索結果の一覧表示を生成する第1生成ステップと、ユーザの端末装置20から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する第2検索条件受信ステップと、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する第2生成ステップと、を実行する。
【0083】
これにより、情報処理方法は、ユーザが第1検索条件に基づく検索結果に対して1回の第2検索条件の入力を行うことにより、その第2検索条件を、第1検索条件に基づく検索結果に反映させることができる。
【0084】
また、情報処理プログラムは、複数の検索対象を記憶している記憶部11から所望の検索対象を結果として検索する。その情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する検索条件受信する機能と、第1検索条件に基づいて検索対象の中から検索結果を抽出する抽出機能と、抽出した検索結果の一覧表示を生成する生成機能と、を実現させる。この場合、検索条件受信機能は、ユーザの端末装置20から一覧表示された検索結果の任意の1つの検索結果において、第2検索条件を受信する。また、生成機能は、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。
【0085】
これにより、情報処理プログラムは、ユーザが第1検索条件に基づく検索結果に対して1回の第2検索条件の入力を行うことにより、その第2検索条件を、第1検索条件に基づく検索結果に反映させることができる。
【0086】
本実施形態では、情報処理システム1は、飲食店等の店舗の予約に用いられる例について説明した。しかし、情報処理システム1は、上記の例に限定されず、種々のサービス等の予約時に用いられてもよい。また、情報処理システム1は、種々の項目の選択時に用いられてもよい。
【0087】
本実施形態では、「〇〇〇店」の欄51に、第2検索条件としての予約日を入力するための入力欄52を表示部21に表示しているが、これは第1検索条件に予約日を受信していないためである。例えば、第1検索条件に予約日が含まれる場合、この「〇〇〇店」の欄51に、第2検索条件として予約時間を選択するための選択ボタン53を表示してもよい。すなわち、「〇〇〇店」の欄51に表示される第2検索条件の入力用欄は、既に入力されている第1検索条件に応じて適宜変更される。
【0088】
本発明は上述の実施形態に限定されず、以下の実施形態であってもよい。
【0089】
具体的には、情報処理システム1の生成部14は、第1検索条件に基づく検索結果において第2検索条件を入力するための入力欄を含む一覧表示を生成してもよい。そして、生成部14は、前記一覧表示に対応するWebページを生成して端末装置20の表示部21に表示させてもよい。図6には、表示部21に表示される前記Webページの一例を示している。例えば、第1検索条件にエリアとして「有楽町」が指定された場合に(図3(A)参照)、生成部14は、有楽町エリアにある複数の店舗のそれぞれの表示欄51に第2検索条件を入力するための入力欄を表示させる。ここでは例えば、生成部14は、各表示欄51に、予約日を入力するための入力欄52、予約時間を入力するための入力欄53、及び予約人数を入力するための入力欄54を表示させる。
【0090】
また、第1検索条件に基づく検索結果のうち任意の1つの検索結果において、ユーザの操作に基づいて第2検索条件が入力されると、生成部14は、全ての検索結果において第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。例えば、図6に示すWebページにおいてユーザが「〇〇〇店」の入力欄52,53,54のそれぞれに予約日、予約時間、及び予約人数を入力すると、生成部14は、第1検索条件に基づいて抽出された全ての店舗に関する情報(一覧表示)を更新する。図7には、更新された一覧表示に対応するWebページの一例を示している。ここでは例えば、生成部14は、第2検索条件(予約日、予約時間、予約人数)で予約が取れない店舗を除外(非表示)し、第2検索条件に基づいて予約可能な店舗の一覧表示を新たに生成する。なお、前記Webページ(図6図7等参照)には、店舗の詳細を表示させる操作をユーザから受け付ける詳細ボタンK1、店舗を予約するための操作をユーザから受け付ける予約ボタンK2などが表示されてもよい。
【0091】
また、生成部14は、図7に示す一覧表示に代えて図8に示すように、第2検索条件で予約が取れない店舗(例えば「〇〇〇店」、「□□□店」)を、ユーザが予約操作できない状態とし、さらに背景色をグレー色の表示態様(グレーアウト)とした一覧表示を生成してもよい。すなわち、生成部14は、第2検索条件に合致しない検索対象の表示態様と第2検索条件に合致する検索対象の表示態様とを互いに異ならせた一覧表示を生成してもよい。これにより、ユーザは、第1検索条件により抽出された店舗の一覧表示において、第2検索条件に合致する店舗と第2検索条件に合致しない店舗とを容易に見分けることが可能になる。
【0092】
また、生成部14は、図6に示す一覧表示の表示態様を維持しつつ、第2検索条件を適用した一覧表示に更新してもよい。例えば、図6に示す一覧表示においてユーザが「〇〇〇店」の入力欄52,53,54のそれぞれに第2検索条件として予約日、予約時間、及び予約人数を入力すると、生成部14は、他の店舗(「△△△店」、「□□□店」など)の入力欄52,53,54のそれぞれに、前記ユーザが入力した前記予約日、前記予約時間、及び前記予約人数を適用する。そして、生成部14は、図9に示すように、前記第2検索条件で予約が取れない店舗(例えば「〇〇〇店」、「□□□店」)を、ユーザが予約操作できない状態とし、さらに背景色をグレー色の表示態様(グレーアウト)とした一覧表示を新たに生成する。これにより、ユーザは、第1検索条件により抽出された一覧表示において、任意の1つの検索結果に第2検索条件を入力した場合に、任意の1つの検索結果以外においても第2検索条件が適用された態様の一覧表示を閲覧することができるため、検索結果の視認性及び検索操作の利便性が向上する。また、ユーザは、図9に示す一覧表示において再検索することが可能であるため、例えばグレーアウト表示された店舗が再検索により予約可能に更新されたことなどを容易に把握することができる。
【0093】
ここで、上述したように、第2検索条件は、第1検索条件で指定されていない項目の情報であってもよい。このため、例えば図10に示すように、第1検索条件として「エリア」及び「予約日」が指定された場合に、生成部14は、第1検索条件に基づき抽出される複数の店舗のそれぞれの表示欄51に第2検索条件として、第1検索条件で指定されていない「予約時間」を入力するための入力欄53と「予約人数」を入力するための入力欄54とを表示させる。
【0094】
また本発明の他の実施形態として、生成部14は、第2検索条件が受信された後に第1検索条件が再度受信された場合に、前記新たに受信された第1検索条件と前記既に受信されていた第2検索条件とを用いて一覧表示を更新してもよい。例えば、第2検索条件で好適な店舗が見つからなかった場合、又は、第2検索条件に合致する店舗で予約ができなかった場合に、ユーザは、第2検索条件を変更せずに、第1検索条件を変更して店舗を検索したいと考える場合がある。例えば、ユーザは、第2検索条件である「予約人数」を変更せずに、第1検索条件である「エリア」のみを変更する場合がある。このような、既に入力された第2検索条件で好適な店舗が見つからなかった場合、又は、第2検索条件の店舗に空きがなかった場合に、ユーザは、検索結果に表示される、第1検索条件を再入力するための再入力ボタン(図7図9等参照)を選択する。端末装置20は、再入力ボタンが操作された場合に、再度異なる第1検索条件を入力するための画面を表示部21に表示する。端末装置20は、ユーザの操作に基づいて新たな第1検索条件が入力されると、第1検索条件の入力を受け付け、第1検索条件をサーバ10に送信する。
【0095】
生成部14は、検索条件受信部12で新たな第1検索条件を受信すると、記憶部11に既に記憶されている第2検索条件と、新たな第1検索条件とに基づいて抽出部13によって抽出された検索結果により一覧表示を更新する。これにより、情報処理システム1は、新たな第1検索条件が入力された場合でも、既に入力された第2検索条件を保持して、第1検索条件及び第2検索条件を用いて一覧表示を更新することが可能になる。
【0096】
図11は、前記実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。ステップST11~ST16の処理は、図2に示すステップST1~ST6の処理と同一であるため説明を省略する。
【0097】
ステップST16において、再度、端末装置20において第1検索条件が入力された場合(ステップST16:Yes)、処理はステップST17に進む。再度、端末装置20において第1検索条件が入力されない場合(ステップST16:No)、処理はステップST20に進む。
【0098】
例えば図9に示す検索結果において、ユーザが再入力ボタンを操作して再度、第1検索条件を入力した場合、ステップST17において、検索条件受信部12は、ユーザの端末装置20から第1検索条件を受信する。
【0099】
次にステップST18において、抽出部13は、ステップST14で受信された第2検索条件とステップST17で受信された第1検索条件とに基づいて記憶部11を検索し、検索結果である複数の店舗に関する情報を抽出する。
【0100】
次にステップST19において、生成部14は、ステップST18で抽出された複数の店舗に関する情報に基づいて、ステップST15で表示された一覧表示を更新する。その後、サーバ10は処理をステップST14に戻す。ステップST14に戻り、第2検索条件及び第1検索条件が再入力されない場合(ステップST14:NoかつステップST16:No)、サーバ10は処理をステップST20に進める。
【0101】
ステップST20において、検索条件受信部12は、端末装置20で予約が実行されたか否かを判断する。すなわち、検索条件受信部12は、端末装置20から送信された予約実行指示を受信したか否か(予約を受け付けたか否か)を判断する。
【0102】
サーバ10は、予約を受け付けた場合(ステップST20:Yes)、予約を実行する。またサーバ10は、予約を受け付けていない場合(ステップST20:No)、処理をステップST14に戻す。
【0103】
なお、ステップST14において第2検索条件が入力されない場合(ステップST14:No)であって、再度、端末装置20において第1検索条件が入力された場合(ステップST16:Yes)には、ステップST18において、抽出部13は、ステップST17で受信された新たな第1検索条件のみに基づいて検索結果を抽出する。
【0104】
図11に示す情報処理方法によれば、第2検索条件が受信された後(ステップST14:Yes)に第1検索条件が再度受信された場合(ステップST16:Yes)には、前記新たに受信された第1検索条件と前記既に受信されていた第2検索条件とを用いて一覧表示が更新されるため、第2検索条件を再入力する手間を省くことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、第2検索条件が受信された後(ステップST14:Yes)に第2検索条件が再度受信された場合(ステップST20:NoかつステップST14:Yes)には、前記受信されていた第1検索条件と前記新たに受信された第2検索条件とを用いて一覧表示が更新されるため、第1検索条件を再入力する手間を省くことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0105】
ここで、本発明の検索対象は、店舗であってもよいし、店舗情報に含まれるコース料理、席(テーブル)などであってもよい。すなわち、本発明の検索対象は、施設に関する様々な予約対象が含まれる。例えば、記憶部11には、各店舗に関する情報に、複数の予約対象であるコース料理の情報、席の情報などが記憶される。
【0106】
例えば図12に示すように、生成部14は、第1検索条件に基づく検索結果に含まれる複数のコース料理のそれぞれに、第2検索条件を入力するための入力欄を表示させる。ここでは、第1検索条件にエリア及び予約日が指定された場合に、生成部14は、第1検索条件に合致する「○○〇店」に含まれる複数のコース料理A~Dのそれぞれの表示欄に第2検索条件を入力するための入力欄を表示させる。例えば、生成部14は、各コース料理の表示欄に、予約時間を入力するための入力欄53と、予約人数を入力するための入力欄54とを表示させる。
【0107】
第1検索条件に基づく検索結果のうち任意の1つの検索結果において、ユーザの操作に基づいて第2検索条件が入力されると、生成部14は、全ての検索結果において第2検索条件を適用した態様で一覧表示を更新する。例えば、図12に示すWebページにおいてユーザが「コース料理B」の入力欄53,54のそれぞれに予約時間及び予約人数を入力すると、生成部14は、第1検索条件に基づいて抽出された全てのコース料理に関する情報(一覧表示)を更新する。図13には、更新された一覧表示に対応するWebページの一例を示している。ここでは例えば、生成部14は、予約が取れないコース料理A及びコース料理Dをグレーアウト表示し、コース料理B及びコース料理Cを予約可能に表示する一覧表示を新たに生成する。これにより、ユーザは、更新された一覧表示において所望の店舗及びコース料理を予約することが可能になる。よって、ユーザは例えばコース料理ごとに第2検索条件を再入力する手間を省くことができるため、ユーザの操作性を向上させることができる。またユーザは、前記一覧表示において、予約可能なコース料理と予約不可能なコース料理とを容易に見分けることが可能になる。
【0108】
本発明の他の実施形態として、情報処理システム1の生成部14は、第1検索条件に基づく検索結果において、店舗ごとに1又は複数のコース料理に関する情報と、各コース料理に対応する第2検索条件を入力するための入力欄とを含む一覧表示を生成してもよい。そして、生成部14は、前記一覧表示に対応するWebページを生成して端末装置20の表示部21に表示させてもよい。図14には、表示部21に表示される前記Webページの一例を示している。例えば、第1検索条件にエリアとして「有楽町」が指定された場合に(図3(A)参照)、生成部14は、有楽町エリアにある複数の店舗のそれぞれの表示欄51において、各コース料理に対応付けて第2検索条件を入力するための入力欄を表示させる。ここでは例えば、生成部14は、各コース料理に対応付けて、入力欄52~54を表示させる。
【0109】
なお、生成部14は、図15に示すように、第1検索条件に基づく検索結果において、店舗ごとに1又は複数のコース料理に関する情報と、各店舗に対応する第2検索条件を入力するための入力欄とを含む一覧表示を生成してもよい。図15に示す例では、店舗ごとに、入力欄52~54が一つずつ表示される。図14及び図15に示す構成では、各コース料理は、個別に予約可能な予約対象となる。
【0110】
ここで、図14に示すWebページにおいて、ユーザが任意のコース料理、例えば「○○〇店」の「コース料理B」の入力欄52,53,54のそれぞれに第2検索条件として予約日、予約時間、及び予約人数を入力した場合、生成部14は、図14に示す一覧表示の表示態様を維持しつつ、第2検索条件を適用した一覧表示に更新する。図16には、更新された一覧表示に対応するWebページの一例を示している。例えば、生成部14は、図16に示すように、前記第2検索条件で予約が取れない店舗及びコース料理(例えば「〇〇〇店」の「コース料理B」、「△△△店」)を、ユーザが予約操作できない状態とし、さらに背景色をグレー色の表示態様(グレーアウト)とした一覧表示を新たに生成する。
【0111】
また、図15に示すWebページにおいて、ユーザが任意の店舗、例えば「○○〇店」の入力欄52,53,54のそれぞれに第2検索条件として予約日、予約時間、及び予約人数を入力した場合、生成部14は、図15に示す一覧表示の表示態様を維持しつつ、第2検索条件を適用した一覧表示に更新する。図17には、更新された一覧表示に対応するWebページの一例を示している。例えば、生成部14は、図17に示すように、前記第2検索条件で予約が取れない店舗及びコース料理(例えば「〇〇〇店」の「コース料理B」、「△△△店」)を、ユーザが予約操作できない状態とし、さらに背景色をグレー色の表示態様(グレーアウト)とした一覧表示を新たに生成する。
【0112】
なお、生成部14は、図18に示すように、第2検索条件(予約日、予約時間、予約人数)で予約が取れない店舗及びコース料理(例えば「〇〇〇店」の「コース料理B」、「△△△店」)を除外(非表示)し、第2検索条件で予約可能な店舗及びコース料理(例えば「〇〇〇店」の「コース料理A」及び「コース料理C」、「×××店」の「コース料理D」)の一覧表示を新たに生成してもよい。
【0113】
図16図18に示す前記Webページには、店舗及びコース料理を予約するための操作をユーザから受け付ける予約ボタンK2が表示される。これにより、ユーザは複数のコース料理の情報を含む検索結果において、任意のコース料理について第2検索条件で予約が取れなかった場合でも、他のコース料理について第2検索条件を再入力する手間を省くことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理システム
10 サーバ
11 記憶部
12 検索条件受信部
13 抽出部
14 生成部
20 端末装置
21 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18