(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】ウェアラブル空気清浄機
(51)【国際特許分類】
A61L 9/22 20060101AFI20230512BHJP
H04R 1/10 20060101ALI20230512BHJP
H01T 23/00 20060101ALI20230512BHJP
F24F 8/30 20210101ALN20230512BHJP
【FI】
A61L9/22
H04R1/10 101B
H01T23/00
F24F8/30
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021123855
(22)【出願日】2021-07-29
【審査請求日】2021-08-06
(32)【優先日】2020-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516377290
【氏名又は名称】鴻辰通訊股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】簡 宏諠
(72)【発明者】
【氏名】蔡 宇凡
【審査官】長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3225305(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第101677420(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0063620(US,A1)
【文献】特開2020-057929(JP,A)
【文献】中国実用新案第210075525(CN,U)
【文献】特開2021-018947(JP,A)
【文献】中国実用新案第209848605(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110676695(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00-9/22
H01T 23/00
H04R 1/00-1/14
F24F 8/30
F24F 7/003
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下:
少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント;
前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に配置された制御ユニット;
前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置され、且つ前記制御ユニットに電気的に接続された少なくとも1つのスピーカーアセンブリ;
前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置され、且つ前記制御ユニットに電気的に接続された少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネント;及び
前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントの位置及び向きを固定するため、及び前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に形成された少なくとも1つのチャンバに外部物質が入るのを回避するための少なくとも1つの保持コンポーネント;
を含むウェアラブル空気清浄機であって、
ここで、前記制御ユニットは、前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントに高電圧電流を供給して、前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントがコロナ放電によって陰イオンを放出することを可能にし、且つ前記制御ユニットはさらに、前記少なくとも1つのスピーカーアセンブリにオーディオ信号を提供して、前記少なくとも1つのスピーカーアセンブリをアクティブにしてサウンドを生成
し、
前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、少なくとも1つのマイクロチューブ、少なくとも1つのマイクロニードル、又は、ベースプレートと、ナノ寸法又はマイクロ寸法の複数のチューブ構造又はワイヤ構造との組み合わせを含む、ウェアラブル空気清浄機。
【請求項2】
ここで、前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置された第1の陰イオン発生コンポーネント及び第2の陰イオン発生コンポーネントを含み、且つ前記少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置された第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリを含む、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項3】
ここで、第1の開口部及び第2の開口部は、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に形成され、前記第1の陰イオン発生コンポーネントは、前記第1の開口部を介して部分的に露出され、前記第2の陰イオン発生コンポーネントは、前記第2の開口部を介して部分的に露出されている、請求項2に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項4】
ここで、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの2つの遠位端に形成される、請求項3に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項5】
ここで、前記制御ユニットは、前記少なくとも1つのチャンバの内部に配置された少なくとも1つの回路基板アセンブリを含む、請求項2に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項6】
ここで、前記少なくとも1つの回路基板アセンブリは、有線方式で又は無線方式で互いに電気的に接続された複数の回路基板アセンブリを含む、請求項5に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項7】
ここで、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントは、第1のウェアラブルコンポーネントと、前記第1のウェアラブルコンポーネントから分離された第2のウェアラブルコンポーネントとを含み、前記第1の陰イオン発生コンポーネント及び前記第1のスピーカーアセンブリは、前記第1のウェアラブルコンポーネント上に配置され、前記第2の陰イオン発生コンポーネント及び前記第2のスピーカーアセンブリは、前記第2のウェアラブルコンポーネント上に配置される、請求項2に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項8】
ここで、前記制御ユニットは、前記第1のウェアラブルコンポーネント上に配置された第1の回路基板アセンブリ、及び前記第2のウェアラブルコンポーネント上に配置され、且つ有線方式で又は無線方式で前記第1の回路基板アセンブリに電気的に接続された第2の回路基板アセンブリを含む、請求項7に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項9】
ここで、第1のチャンバは、前記第1のウェアラブルコンポーネントの内部に形成され、第2のチャンバは、前記第2のウェアラブルコンポーネントの内部に形成され、前記第1の回路基板アセンブリは、前記第1のチャンバの内部に配置され、且つ前記第2の回路基板アセンブリは、前記第2のチャンバの内部に配置されている、請求項8に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項10】
ここで、第1の開口部は、前記第1のウェアラブルコンポーネント上に形成され、第2の開口部は、前記第2のウェアラブルコンポーネント上に形成され、前記第1の陰イオン発生コンポーネントは、前記第1の開口部を介して部分的に露出され、且つ前記第2の陰イオン発生コンポーネントは、前記第2の開口部を介して部分的に露出されている、請求項7に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項11】
ここで、少なくとも1つの開口部は、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に形成され、且つ前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、前記少なくとも1つの開口部を介して部分的に露出されている、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項12】
ここで、前記制御ユニットは、前記少なくとも1つのチャンバの内部に配置された少なくとも1つの回路基板アセンブリを含む、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項13】
ここで、前記少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、コイル、磁石、及びダイアフラムのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項14】
ここで、前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントは、首に装着されたコンポーネント、耳に装着されたコンポーネント、インイヤーコンポーネント、又は頭に装着されたコンポーネントである、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項15】
ここで、前記少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、オーバーイヤースピーカーアセンブリ、耳の穴に差し込むタイプのイヤフォンスピーカーアセンブリ、インイヤースピーカーアセンブリ、又は骨伝導スピーカーアセンブリである、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項16】
ここで、前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、導電性材料で作られている、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項17】
ここで、少なくとも1つの開口部が前記少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に形成され、且つ前記少なくとも1つのチャンバと連通し、前記少なくとも1つの保持コンポーネントは、前記少なくとも1つのチャンバの内部に配置され、且つ前記少なくとも1つの開口部に対応する位置に位置決めされ、貫通穴は、前記少なくとも1つの保持コンポーネント上に形成され、且つ前記少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、ぴったりと合うように前記貫通穴を通過し、且つ前記少なくとも1つの開口部を介して露出される、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【請求項18】
ここで、前記少なくとも1つの保持コンポーネントは、非導電性材料又は電気抵抗性材料で作られている、請求項1に記載のウェアラブル空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェアラブルデバイス、より具体的には、ウェアラブル空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展と技術の進歩により、人々の生活に便利さをもたらすために市場で入手できる消費財がますます増えている。空気清浄機は、空気を浄化するために、細菌、汚染物質、アレルゲン、カビなどの空気中の生物学的粒子を除去するための消費財の1つである。しかし、従来の空気清浄機はかさばり、通常は携帯用ではないデバイスとしてのみ屋内で使用される。外に出ると、空気の質が悪いとくしゃみや咳などのアレルギー症状を引き起こすことがある。したがって、携帯型空気清浄機を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、前述の問題を解決するためのウェアラブル空気清浄機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の目的を達成するために、本発明は、ウェアラブル空気清浄機を開示する。ウェアラブル空気清浄機は、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント、制御ユニット、少なくとも1つのスピーカーアセンブリ、及び少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントを包含する。制御ユニットは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に配置されている。少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置され、制御ユニットに電気的に接続されている。少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置され、制御ユニットに電気的に接続されている。制御ユニットは、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントに高電圧電流を供給して、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントがコロナ放電によって陰イオンを放出することを可能にし、制御ユニットはさらに、少なくとも1つのスピーカーアセンブリにオーディオ信号を提供して、少なくとも1つのスピーカーアセンブリをアクティブにしてサウンドを生成する。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に配置された第1の陰イオン発生コンポーネント及び第2の陰イオン発生コンポーネントを包含する。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、第1の開口部及び第2の開口部は、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネント上に形成される。第1の陰イオン発生コンポーネントは、第1の開口部を介して部分的に露出し、第2の陰イオン発生コンポーネントは、第2の開口部を介して部分的に露出している。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、第1の開口部及び第2の開口部は、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの2つの遠位端に形成される。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのチャンバは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に形成され、制御ユニットは、少なくとも1つのチャンバ内に配置された少なくとも1つの回路基板アセンブリを包含する。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの回路基板アセンブリは、有線方式で又は無線方式で互いに電気的に接続された複数の回路基板アセンブリを包含する。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントは、第1のウェアラブルコンポーネントと、第1のウェアラブルコンポーネントから分離された第2のウェアラブルコンポーネントとを包含する。第1の陰イオン発生コンポーネント及び第1のスピーカーアセンブリは、第1のウェアラブルコンポーネント上に配置される。第2の陰イオン発生コンポーネント及び第2のスピーカーアセンブリは、第2のウェアラブルコンポーネント上に配置される。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、制御ユニットは、第1のウェアラブルコンポーネント上に配置された第1の回路基板アセンブリ、及び第2のウェアラブルコンポーネント上に配置され、有線の方法で又は無線の方法で第1の回路基板アセンブリに電気的に接続された第2の回路基板アセンブリを包含する。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、第1のチャンバは、第1のウェアラブルコンポーネントの内部に形成される。第2のチャンバは、第2のウェアラブルコンポーネントの内部に形成される。第1の回路基板アセンブリは第1のチャンバの内部に配置され、第2の回路基板アセンブリは第2のチャンバの内部に配置される。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、第1の開口部は、第1のウェアラブルコンポーネント上に形成される。第2の開口部は、第2のウェアラブルコンポーネント上に形成される。第1の陰イオン発生コンポーネントは、第1の開口部を介して部分的に露出され、第2の陰イオン発生コンポーネントは、第2の開口部を介して部分的に露出される。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントに少なくとも1つの開口部が形成され、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、少なくとも1つの開口部を介して部分的に露出されている。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのチャンバが少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に形成され、制御ユニットは、少なくとも1つのチャンバ内部に配置された少なくとも1つの回路基板アセンブリを包含する。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、コイル、磁石、及びダイアフラムのうちの少なくとも1つを包含する。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントは、首に装着されたコンポーネント、耳に装着されたコンポーネント、インイヤ―コンポーネント、又は頭に装着されたコンポーネントである。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのスピーカーアセンブリは、オーバーイヤースピーカーアセンブリ、耳の穴に差し込むタイプのイヤフォンスピーカーアセンブリ、インイヤースピーカーアセンブリ、又は骨伝導スピーカーアセンブリである。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、繊維束、少なくとも1つのマイクロチューブ、少なくとも1つのマイクロニードル、又はベースプレートと、ナノ寸法又はマイクロ寸法の複数のチューブ構造又はワイヤ構造との組み合わせを包含する。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、導電性材料でできている。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、ウェアラブル空気清浄機は、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントの位置及び向きを固定するための少なくとも1つの保持コンポーネントをさらに包含する。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのチャンバは、少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントの内部に形成される。少なくとも1つの開口部が少なくとも1つのウェアラブルコンポーネントに形成され、少なくとも1つのチャンバと連通している。少なくとも1つの保持コンポーネントは、少なくとも1つのチャンバの内部に配置され、少なくとも1つの開口部に対応する位置に位置決めされる。少なくとも1つの保持コンポーネントに貫通穴が形成され、少なくとも1つの陰イオン発生コンポーネントは、ぴったりと合うように貫通穴を通過し、少なくとも1つの開口部を介して露出されている。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つの保持コンポーネントは、非導電性材料又は電気抵抗性材料でできている。
【0024】
要約すると、本発明では、制御ユニットは、陰イオン発生コンポーネントに高電圧電流を供給して、陰イオン発生コンポーネントがコロナ放電によって陰イオンを放出できるようにし、制御ユニットはさらに、オーディオ信号をスピーカーアセンブリに提供して、スピーカーアセンブリをアクティブにしてサウンドを生成する。さらに、ウェアラブル空気清浄機は軽量、コンパクト、小型であるため、ウェアラブル空気清浄機は、携帯性に優れている。したがって、本発明は用途が広い。
【0025】
本発明のこれら及び他の目的は、様々な図及びドローイングに示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、当業者には間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の分解図である。
【
図3】
図3は、第2の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の分解図である。
【
図4】
図4から
図6は、本発明の異なる実施形態によるウェアラブル空気清浄機の部分図である。
【
図5】
図4から
図6は、本発明の異なる実施形態によるウェアラブル空気清浄機の部分図である。
【
図6】
図4から
図6は、本発明の異なる実施形態によるウェアラブル空気清浄機の部分図である。
【
図7】
図7は、本発明の第3の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【
図8】
図8は、本発明の第4の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【
図9】
図9は、本発明の第5の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【
図10】
図10は、本発明の第6の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【
図11】
図11は、本発明の第7の実施形態によるウェアラブル空気清浄機の図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これに関して、「上」、「下」、「前」、「後」などの方向の用語は、説明されている図の向きを参照して使用される。本発明のコンポーネントは、いくつかの異なる向きに位置決めすることができる。そのため、方向性の用語は説明の目的で使用されており、決して制限するものではない。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的なものと見なされ、限定的なものとは見なされない。また、「接続」という用語は、間接的又は直接的な電気的/機械的接続を意味することを意図している。したがって、第1のデバイスが第2のデバイスに接続されている場合、その接続は、直接の電気的/機械的接続、又は他のデバイス及び接続を介した間接的な電気的/機械的接続を介し得る。
【0028】
図1及び
図2を参照。
図1は、本発明の第1の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1の図である。
図2は、本発明の第1の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1の分解図である。
図1と
図2に示すように、ウェアラブル空気清浄機1は、ウェアラブルコンポーネント11、制御ユニット12、第1の陰イオン発生コンポーネント13、第2の陰イオン発生コンポーネント14、第1のスピーカーアセンブリ15、及び第2のスピーカーアセンブリ16を包含する。
【0029】
この実施形態では、ウェアラブルコンポーネント11は、U字型構造で形成されている。制御ユニット12は、第1の回路基板アセンブリ121及び第2の回路基板アセンブリ122を包含する。第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112は、それぞれ、ウェアラブルコンポーネント11の2つの遠位端113の内側に形成され、第1の開口部114及び第2の開口部115は、それぞれ、ウェアラブルコンポーネント11の2つの遠位端113に形成され、それぞれ、第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112と連通している。第1の回路基板アセンブリ121及び第2の回路基板アセンブリ122は、それぞれ、第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112の内部に配置されている。第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14は、それぞれ、第1の回路基板アセンブリ121及び第2の回路基板アセンブリ122に電気的に接続され、それぞれ、第1の開口部114及び第2の開口部115を通過する。したがって、着用者の鼻に向かって放電するコロナによって陰イオン(negative ions)を放出するように、第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14は、それぞれ、第1の開口部114及び第2の開口部115を介して部分的に露出されている。第1のスピーカーアセンブリ15及び第2のスピーカーアセンブリ16は、取り外し可能な方法でウェアラブルコンポーネント11上に配置され、第1の回路基板アセンブリ121に電気的に接続されている。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されない。たとえば、別の実装では、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリは、固定方法でウェアラブルコンポーネント上に配置され、それぞれ第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリに電気的に接続され得る。また、別の実装では、第1の陰イオン発生コンポーネント及び/又は第2の陰イオン発生コンポーネントは、それらのそれぞれの開口部を介して露出されただけであるが、それらのそれぞれの開口部を通過又は突出しない可能性があることにも注意。
【0030】
好ましくは、この実施形態では、第1の回路基板アセンブリ121及び第2の回路基板アセンブリ122は、ウェアラブルコンポーネント11の中央部分を通過することができるワイヤ又はケーブルなどの少なくとも1つの電気接続コンポーネント123によって互いに電気的に接続することができる。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されない。別の実装では、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリは、互いに無線で電気的に接続することも、又は互いに電気的に接続しないこともでき、ウェアラブルコンポーネントを通過するケーブル又はワイヤが通過することはできない。別の実装では、ウェアラブル空気清浄機は、同じ側又は2つの異なる側に1つの陰イオン発生コンポーネントと1つのスピーカーアセンブリを包含することもでき、ウェアラブルコンポーネントには、陰イオン発生コンポーネントに対応する側に1つの開口部と1つのチャンバを設けることができる。
【0031】
具体的には、この実施形態では、第1の回路基板アセンブリ121は、高電圧電流を生成するためのブースター回路及びオーディオ信号を生成するためのオーディオ回路を有する回路基板アセンブリであり得る。好ましくは、高電圧電流は、1から10kVの電圧及び0.1μAから1mAの電流を有することができる(can has)。より好ましくは、高電圧電流は、1から3.5kVの電圧及び1から4μAの電流を有することができる(can has)。しかしながら、本発明はそれに限定されない。それは実際の要求に依存する。第1の回路基板アセンブリ121は、第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の回路基板アセンブリ122に高電圧電流を提供することができ、
第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14がコロナ放電により陰イオンを放出することを可能にするため、第2の回路基板アセンブリ122は、第1の回路基板アセンブリ121から第2の陰イオン発生コンポーネント14に高電圧電流を供給することができる。第1のスピーカーアセンブリ15及び第2のスピーカーアセンブリ16の両方をアクティブにしてサウンドを生成するようにするように、さらに、第1の回路基板アセンブリ121は、第1のスピーカーアセンブリ15及び第2のスピーカーアセンブリ16にオーディオ信号を提供することができる。
【0032】
しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されない。たとえば、
図3を参照。
図3は、本発明の第2の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1aの分解図である。
図3に示すように、この実施形態では、制御ユニット12aは、第1の回路基板アセンブリ121aのみを包含し、第1の回路基板アセンブリ121aは、互いに電気的に接続された2つの回路基板1211a、1212aを包含する。第1の回路基板アセンブリ121aは、第1の陰イオン発生コンポーネント13a、第2の陰イオン発生コンポーネント14a、第1のスピーカーアセンブリ15a、及び第2のスピーカーアセンブリ16aに電気的に接続することができる。第1の陰イオン発生コンポーネント13a及び第2の陰イオン発生コンポーネント14aの両方に高電圧電流を直接提供するように構成することができ、オーディオ信号を第1のスピーカーアセンブリ15a及び第2のスピーカーアセンブリ16aの両方に直接送信する。別の実装では、第1の陰イオン発生コンポーネント、第2の陰イオン発生コンポーネント、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリに電気的に接続された回路基板は1つだけであり得ることに注意する必要がある。
【0033】
さらに、この実施形態では、
図2に示すように、第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14のそれぞれは、導電性材料、例えば、炭素で作られた繊維束を包含することができる。しかしながら、本発明はそれに限定されない。第1の陰イオン発生コンポーネント及び/又は第2の陰イオン発生コンポーネントは、可撓性の又は可撓性のない構造であり得る。例えば、
図4から
図6を参照されたい。
図4から
図6は、本発明の異なる実施形態によるウェアラブル空気清浄機1bから1dの部分図である。
図4に示すように、この実施形態では、第1の陰イオン発生コンポーネント13b又は第2の陰イオン発生コンポーネント14bは、導電性材料で作られたマイクロチューブを包含することができる。別の実装形態では、2つ以上のマイクロチューブがあり得る。
図5に示すように、この実施形態では、第1の陰イオン発生コンポーネント13c又は第2の陰イオン発生コンポーネント14cは、導電性材料で作られたマイクロニードルを包含することができる。別の実装では、2つ以上のマイクロニードルが存在する可能性がある。
図6に示すように、この実施形態では、第1の陰イオン発生コンポーネント13d又は第2の陰イオン発生コンポーネント14dは、例えば、シリコン又はガラス又は炭素繊維から作製され得るベースプレートを包含することができる。一方、ベースプレートは、金属酸化物によって形成された導電層でコーティングすることも、コーティングしないこともできる。導電性材料で作られたナノ寸法又はマイクロ寸法の複数のチューブ構造又はワイヤ構造をベースプレート上に形成することができる。
【0034】
さらに、
図2に示されるように、ウェアラブル空気清浄機1は、2つの保持コンポーネント17をさらに包含する。別の実装では、ウェアラブル空気清浄機には、保持コンポーネントがない場合がある。2つの保持コンポーネント17は、それぞれ、第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112の内部に配置され、それぞれ、第1の開口部114及び第2の開口部115に対応する位置に位置決めする。貫通穴は、保持コンポーネント17のそれぞれに形成される。第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14は、それぞれ、ぴったりと合うように貫通穴を通過する。2つの保持コンポーネント17は、第1の陰イオン発生コンポーネント13及び第2の陰イオン発生コンポーネント14の位置及び向きを固定するための、及びさらに、第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112内のコンポーネントへの損傷を回避するために、外部物質が第1の開口部114及び第2の開口部115を介して第1のチャンバ111及び第2のチャンバ112に入るのを防ぐためのものである。好ましくは、保持コンポーネント17のそれぞれは、非導電性材料又は電気抵抗材料、例えばゴムで作ることができる。当然のことながら、別の実装では、保持コンポーネントはない。
【0035】
さらに、ウェアラブル空気清浄機1は、電池18をさらに包含する。電池18は、第2のチャンバ112の内部に配置され、第1の回路基板アセンブリ121に接続され、これは、第2の回路基板アセンブリ122に電気的に接続されて、第1の回路基板アセンブリ121及び第2の回路基板アセンブリ122に電力を供給する。ただし、別の実装では、電池は、第1の回路基板アセンブリと一緒に第1のチャンバ内に配置できる。あるいは、別の実装では、第1のチャンバ及び第2のチャンバにそれぞれ配置され、それぞれ第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリに電気的に接続された2つの電池があり得る。
【0036】
さらに、第1のスピーカーアセンブリ15は、第1のスピーカーユニット(図示せず)、第1のスピーカーハウジング151、及び第1のスピーカーケーブル152を包含する。第2のスピーカーアセンブリ16は、第2のスピーカーユニット(図示せず)、第2のスピーカーハウジング161、及び第2のスピーカーケーブル162を包含する包含する。第1のスピーカーハウジング151及び第2のスピーカーハウジング161は、ウェアラブルコンポーネント11から分離されている。第1のスピーカーユニット及び第2のスピーカーユニットは、それぞれ、第1のスピーカーハウジング151及び第2のスピーカーハウジング161の内部に配置され、第1のスピーカーユニット及び第2のスピーカーユニットのそれぞれは、サウンドを生成するためのコイル、磁石、及びダイアフラムのうちの少なくとも1つを包含することができる。第1のスピーカーケーブル152は、第1のスピーカーハウジング151とウェアラブルコンポーネント11との間に配置され、信号及び電気伝送のために、第1のスピーカーユニットと第1の回路基板アセンブリ121との間に電気的に接続されている。第2のスピーカーケーブル162は、第2のスピーカーハウジング161とウェアラブルコンポーネント11との間に配置され、信号及び電気伝送のために、第2のスピーカーユニットと第1の回路基板アセンブリ121との間に電気的に接続されている。好ましくは、ウェアラブルコンポーネント11は、ネックレスなどの首に装着されるコンポーネントであり得る。好ましくは、この実施形態では、第1のスピーカーアセンブリ15及び第2のスピーカーアセンブリ16のそれぞれは、耳の穴に差し込むタイプのイヤフォン(earbud)スピーカーアセンブリ又はインイヤースピーカーアセンブリであり得る。
【0037】
しかしながら、本発明は、前述の実施形態に限定されない。例えば、
図7を参照されたい。
図7は、本発明の第3の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1eの図である。
図7に示すように、第1の実施形態とは異なり、第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eは、ウェアラブルコンポーネント11eと一体的に形成されている。具体的には、第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eのそれぞれは、スピーカーユニット及びスピーカーケーブルを包含し、これらは両方とも図には示されていない。第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eのスピーカーユニットの各々は、ウェアラブルコンポーネント11eの対応する遠位端113eに配置され、骨伝導コンポーネントを包含することができる。第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eのスピーカーケーブルの各々は、ウェアラブルコンポーネント11eの内部に配置され、対応するスピーカーユニットと、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリの対応する1つとの間に電気的に接続され、どちらも図には示されていない。第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eのそれぞれは、ウェアラブルコンポーネント11eから分離されたスピーカーハウジングを包含しない。さらに、この実施形態では、ウェアラブルコンポーネント11eは、イヤーハンガーなどの耳に装着されるコンポーネントであり得る。第1の陰イオン発生コンポーネント13e及び第2の陰イオン発生コンポーネント14eは、それぞれ、耳に装着された構成要素の2つの遠位端に、着用者の鼻に向かって放電するコロナによって陰イオンを放出するために配置されている。好ましくは、この実施形態では、第1のスピーカーアセンブリ15e及び第2のスピーカーアセンブリ16eのそれぞれは、骨伝導スピーカーアセンブリであり得る。さらに、第1の実施形態と同様に、第1の陰イオン発生コンポーネント13e又は第2の陰イオン発生コンポーネント14eはまた、Type1に示される繊維束、Type2に示すマイクロチューブ、Type3に示すマイクロニードル、又は、Type4に示すベースプレートと、ナノ次元又はマイクロ次元の複数のチューブ構造又はワイヤ構造の組み合わせを包含することができる。別の実装では、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリのそれぞれはまた、骨伝導スピーカーアセンブリの代わりにイヤフォンスピーカーアセンブリであり得、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリのそれぞれがイヤフォンスピーカーである場合、イヤフォンスピーカーのスピーカーハウジングは、ウェアラブルコンポーネントから分離されている場合と分離されていない場合がある。それは実際の要求に依存する。さらに、別の実装では、スピーカーケーブルは省略できるが、すなわち、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリのスピーカーユニットの各々は、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリの対応する1つに無線で電気的に接続されている。
【0038】
また、
図8を参照。
図8は、本発明の第4の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1fの図である。
図8に示すように、前述の実施形態とは異なり、ウェアラブル空気清浄機1fは、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fを包含する。第1のスピーカーアセンブリ15f及び第2のスピーカーアセンブリ16fは、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fと一体的に形成されている。この実施形態では、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fは互いに分離されているので、ウェアラブル空気清浄機1fは、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fにそれぞれ配置された、図には示されていない2つの電池を包含することができる。図に示されていない第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリは、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fに配置されている。さらに、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリは、依存して又は独立して動作することができる。具体的には、第1のスピーカーアセンブリ15f及び第2のスピーカーアセンブリ16fのそれぞれは、スピーカーユニット、これは図には示されず、コイル、磁石、及びダイアフラムのうちの少なくとも1つを包含することができる、を包含し、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリのうちの対応する1つに電気的に接続することができる。第1のスピーカーアセンブリ15fは、第1のウェアラブルコンポーネント116fから分離されたいずれのスピーカーハウジングを包含せず、第2のスピーカーアセンブリ16fは、第2のウェアラブルコンポーネント117fから分離されたいずれのスピーカーハウジングを包含しない。さらに、この実施形態では、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fのそれぞれは、インイヤーコンポーネントであり得、第1の陰イオン発生コンポーネント13f及び第2の陰イオン発生コンポーネント14fのそれぞれは、第1のウェアラブルコンポーネント116f及び第2のウェアラブルコンポーネント117fの対応する1つの遠位端に、着用者の鼻に向かって放電するコロナによって陰イオンを放出するために位置決めされる。好ましくは、この実施形態では、第1のスピーカーアセンブリ15f及び第2のスピーカーアセンブリ16fのそれぞれは、耳の穴に差し込むタイプのイヤフォンスピーカーアセンブリ又はインイヤースピーカーアセンブリであり得る。さらに、第1の実施形態と同様に、第1の陰イオン発生コンポーネント13f又は第2の陰イオン発生コンポーネント14fもまた、Type1に示される繊維束、Type2に示すマイクロチューブ、Type3に示すマイクロニードル、又は、Type4に示すベースプレートと複数のナノチューブの組み合わせ、であり得る。そのほか、第1のスピーカーアセンブリ15f及び第2のスピーカーアセンブリ16fは、互いに独立して動作することができ、第1の回路基板アセンブリと共に第1の陰イオン発生コンポーネント13fは、第2の回路基板アセンブリと共に第2の陰イオン発生コンポーネント14fから独立して動作することができ、これにより、着用者はウェアラブルコンポーネント、スピーカーアセンブリ、回路基板アセンブリ、及び陰イオン発生コンポーネントを片側でのみ使用できる。
【0039】
さらに、
図9を参照されたい。
図9は、本発明の第5の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1gの図である。
図9に示すように、本実施形態のウェアラブル空気清浄機1gは、第4の実施形態のウェアラブル空気清浄機1fと同様である。しかしながら、この実施形態では、第1のウェアラブルコンポーネント116g及び第2のウェアラブルコンポーネント117gのそれぞれは、イヤーハンガーなどの耳に装着されるコンポーネントであり得、着用者の鼻に向かって放電するコロナによって陰イオンを放出するように、第1の陰イオン発生コンポーネント13g及び第2の陰イオン発生コンポーネント14gは、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116g及び第2のウェアラブルコンポーネント117gの近位端1161g、171gに位置決めされている。そのほか、第1のスピーカーアセンブリ15g及び第2のスピーカーアセンブリ16gは、互いに独立して動作することができ、第1の回路基板アセンブリと共に第1の陰イオン発生コンポーネント13gは、第2の回路基板アセンブリと共に第2の陰イオン発生コンポーネント14gとは独立して動作することができ、これにより、着用者はウェアラブルコンポーネント、スピーカーアセンブリ、回路基板アセンブリ、及び陰イオン発生コンポーネントを片側でのみ使用できる。
【0040】
また、
図10を参照されたい。
図10は、本発明の第6の実施形態に係るウェアラブル空気清浄機1hの図である。
図10に示されるように、第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hは、ウェアラブルコンポーネント11hと一体的に形成されている。具体的には、第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hのそれぞれは、スピーカーユニット及びケーブルを包含し、これらは両方とも図には示されていない。第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hのスピーカーユニットの各々は、ウェアラブルコンポーネント11hの遠位端113hの対応する1つに配置されている。第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hのスピーカーケーブルの各々は、ウェアラブルコンポーネント11hの内部に配置され、対応するスピーカーユニットと、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリのうちの対応する1つに電気的に接続されているが、これらは両方とも図には示されていない。第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hのそれぞれは、ウェアラブルコンポーネント11hから分離されたスピーカーハウジングを包含しない。この実施形態では、ウェアラブルコンポーネント11hは、ヘッドバンドなどのヘッドウェアコンポーネントである可能性があり、第1の陰イオン発生コンポーネント13h及び第2の陰イオン発生コンポーネント14hは、それぞれ、頭部装着コンポーネントの2つの遠位端に、着用者の鼻に向かって放電するコロナによって陰イオンを放出するために位置決めされる。好ましくは、この実施形態では、第1のスピーカーアセンブリ15h及び第2のスピーカーアセンブリ16hのそれぞれは、オーバーイヤースピーカーアセンブリであり得、第1の回路基板アセンブリと第2の回路基板アセンブリを電気的に接続するためのウェアラブルコンポーネント11hを通過するケーブル又はワイヤはない。さらに、第1の実施形態と同様に、第1の陰イオン発生コンポーネント13h又は第2の第1の陰イオン発生コンポーネント14hも、Type1に示される繊維束、Type2に示すマイクロチューブ、Type3に示すマイクロニードル、又は、Type4に示すベースプレートと、ナノ次元又はマイクロ次元の複数のチューブ構造又はワイヤ構造の組み合わせ、を包含することができる。その上、別の実装では、スピーカーケーブルを省略でき、すなわち、第1のスピーカーアセンブリ及び第2のスピーカーアセンブリのスピーカーユニットの各々は、第1の回路基板アセンブリ及び第2の回路基板アセンブリの対応する1つに無線で電気的に接続されている。
【0041】
図11を参照されたい。
図11は、本発明の第7の実施形態によるウェアラブル空気清浄機1iの図である。
図11に示すように、この実施形態のウェアラブル空気清浄機1iは、第4の実施形態のウェアラブル空気清浄機1fと同様である。しかしながら、第4の実施形態では、第1の陰イオン発生コンポーネント13f及び第2の陰イオン発生コンポーネント14fは、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116fの遠位端の中央部分及び第2のウェアラブルコンポーネント117fの遠位端の中央部分に位置決めされ、第1の陰イオン発生コンポーネント13fの伸長方向及び第2の陰イオン発生コンポーネント14fの伸長方向は、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116fの長手方向及び第2のウェアラブルコンポーネント117fの長手方向に平行である。他方、この実施形態では、陰イオン発生コンポーネント13i及び第2の陰イオン発生コンポーネント14fは、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116iの遠位端の外側(lateral)部分及び第2のウェアラブルコンポーネント117iの遠位端の外側(lateral)部分に配置され、第1の陰イオン発生コンポーネント13iの伸長方向及び第2の陰イオン発生コンポーネント14iの伸長方向は、それぞれ、第1のウェアラブルコンポーネント116fの長手方向及び第2のウェアラブルコンポーネント117fの長手方向に対して傾斜している。言い換えれば、第1の第1の陰イオン発生コンポーネント及び/又は第2の陰イオン発生コンポーネントの位置及び向きは、実際の外観設計に依存する。
【0042】
要約すると、本発明では、制御ユニットは、陰イオン発生コンポーネントに高電圧電流を供給して、陰イオン発生コンポーネントがコロナ放電によって陰イオンを放出できるようにし、制御ユニットはさらに、オーディオ信号をスピーカーアセンブリに提供して、スピーカーアセンブリをアクティブにしてサウンドを生成する。さらに、ウェアラブル空気清浄機は、軽量、コンパクト、小型であるため、携帯性に優れている。したがって、本発明は用途が広い。
【0043】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更を行うことができることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の境界によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0044】
1 ウェアラブル空気清浄機
11 ウェアラブルコンポーネント
12 制御ユニット
13 第1の陰イオン発生コンポーネント
14 第2の陰イオン発生コンポーネント
15 第1のスピーカーアセンブリ
16 第2のスピーカーアセンブリ
17 2つの保持コンポーネント
111 第1のチャンバ
112 第2のチャンバ
113 2つの遠位端
114 第1の開口部
115 第2の開口部
121 第1の回路基板アセンブリ
122 第2の回路基板アセンブリ