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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】製品ベンチマーキング
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20230512BHJP
【FI】
G06Q50/04
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018192844
(22)【出願日】2018-10-11
(65)【公開番号】P2019075113
(43)【公開日】2019-05-16
【審査請求日】2021-08-13
(31)【優先権主張番号】15/785,911
(32)【優先日】2017-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514180812
【氏名又は名称】ダッソー システムズ アメリカス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アジャイ プラサド
【審査官】橋沼 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-099584(JP,A)
【文献】特開2007-087302(JP,A)
【文献】特開2017-174409(JP,A)
【文献】特開2009-104562(JP,A)
【文献】特開2007-087300(JP,A)
【文献】特開2009-187294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を開発するためのコンピュータにより実行される方法であって、
製品開発プラットフォーム上で開発中の製品を識別するステップと、
前記識別された製品に動作の点で類似した1つまたは複数の製品を繰り返して評価するステップと、
各々の評価に応答して、
前記1つまたは複数の類似した製品の現在の実行能力を判定するステップと、
前記製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、前記判定された現在の実行能力を現在のベンチマークパラメータとしてデジタル化するステップと、
現在のベンチマークパラメータの各々の関係を定義するデータ駆動型モデルを生成するステップであって、所与の現在のベンチマークパラメータについて、定義された各関係は、前記所与のベンチマークパラメータの値を表す属性を含み、前記属性は、前記データ駆動型モデルにおいて前記1つまたは複数の類似した製品のうちの製品に、前記所与の現在のベンチマークパラメータを関連付ける、ステップと、
前記製品開発プラットフォームのアプリケーションによって、前記中央データベースにおける前記現在のベンチマークパラメータを探索することに基づいて、出力を生成するステップであって、前記探索は、前記生成されたデータ駆動型モデルに基づいている、ステップと、
前記生成された出力を使用して、前記識別された製品についての機能および部品を開発するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記製品開発プラットフォームは、製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記評価することは、前記1つまたは複数の類似した製品の取得された測定値を含むスプレッドシートを自動的に処理すると共に、前記1つまたは複数の類似した製品についてテストを実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記評価は、前記1つまたは複数の類似した製品の動作をシミュレートするモデリングアプリケーションを実行し、前記モデリングアプリケーションは、前記シミュレートされた動作から現在の実行能力を判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記評価は、前記1つまたは複数の類似した製品上で構成されたセンサによって取得された測定値を自動的に収集し、前記評価は、自動化された規則を前記収集された測定値に適用することによって現在の実行能力を判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記評価は、(1)前記1つまたは複数の類似した製品と関連付けられたベンダのウェブベースのアプリケーションから現在の実行能力を自動的にフィードすることと、(2)前記1つまたは複数の類似した製品についての消費者調査または他の製品文献から現在の実行能力を自動的に解析することとのうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記現在の実行能力をデジタル化するステップは、前記現在のベンチマークパラメータを生成するように、前記中央データベースにおける既存のベンチマークパラメータを追加すること、削除すること、更新すること、フィルタ処理すること、及び比較すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記中央データベースにおける前記デジタル化された現在のベンチマークパラメータは、プロジェクト管理、製品定義、エンジニアリング、製造、ソーシング、およびテストのうちの1つまたは複数と関連付けられたユーザを含む、前記製品開発プラットフォームの異なるユーザに、継続的に正確であり、即時に可視的であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記出力を生成するステップは、
前記製品開発プラットフォームのモデリングアプリケーションが、前記探索された現在のベンチマークパラメータを使用してシミュレーショを実行することに基づいて、前記識別された製品についての部品を自動的に判定するステップと、
前記製品開発プラットフォーム内に統合された製造アプリケーションが、前記現在のベンチマークパラメータを分析することに基づいて、部品を有する前記識別された製品のプロトタイプを自動的に組み立てるステップと、
前記製品開発プラットフォームのユーザインタフェースアプリケーションが、(1)前記1つまたは複数の類似した製品を表す列、()前記現在のベンチマークパラメータを表す行、()行列において交差する類似の製品および現在のベンチマークパラメータの関連付けられた値をそれぞれ表すセルとを有する前記行列をユーザに表示するステップと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記中央データベースは、ENOVIAデータベースであり、前記アプリケーションは、ENOVIAグリッドユーザインタフェースアプリケーションと相互作用するように構成されたENOVIA要件マネージャアプリケーションであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
製品を開発するためのコンピュータシステムであって、
プロセッサと、
その上に記憶されたコンピュータコード命令を有するメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピュータコード命令が前記コンピュータシステムに、
製品開発プラットフォーム上で開発中の製品を識別するように構成された開発モジュールと、
前記識別された製品に動作の点で類似した1つまたは複数の製品を繰り返して評価するように構成されたデジタル化モジュールであって、各々の評価に応答して
前記1つまたは複数の類似した製品に関する現在の実行能力を判定することと
前記製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、前記判定された現在の実行能力を現在のベンチマークパラメータとしてデジタル化することと
を行うように構成されている、前記デジタル化モジュールと、
現在のベンチマークパラメータの各々の関係を定義するデータ駆動型モデルを生成するように構成されたモデラモジュールであって、所与の現在のベンチマークパラメータについて、定義された各関係は、前記所与のベンチマークパラメータの値を表す属性を含み、前記属性は、前記データ駆動型モデルにおいて前記1つまたは複数の類似した製品のうちの製品に、前記所与の現在のベンチマークパラメータを関連付ける、モデラモジュールと、
前記製品開発プラットフォームのアプリケーションによって、前記中央データベースにおける前記現在のベンチマークパラメータを探索することに基づいて、出力を生成するように構成された出力モジュールであって、前記探索は、前記生成されたデータ駆動型モデルに基づいている、出力モジュールと、
前記生成された出力を使用して、前記識別された製品についての機能および部品を開発するように構成された前記開発モジュール
装させるように前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
製品開発プラットフォーム上で開発中の製品を識別することと
前記識別された製品に動作の点で類似した1つまたは複数の製品を繰り返して評価することと
各々の評価に応答して、
前記1つまたは複数の類似した製品に関する現在の実行能力を判定することと
前記製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、前記判定された現在の実行能力を現在のベンチマークパラメータとしてデジタル化することと
現在のベンチマークパラメータの各々の関係を定義するデータ駆動型モデルを生成することであって、所与の現在のベンチマークパラメータについて、定義された各関係は、前記所与のベンチマークパラメータの値を表す属性を含み、前記属性は、前記データ駆動型モデルにおいて前記1つまたは複数の類似した製品のうちの製品に、前記所与の現在のベンチマークパラメータを関連付ける、ことと、
前記製品開発プラットフォームのアプリケーションによって、前記中央データベースにおける前記現在のベンチマークパラメータを探索することに基づいて、出力を生成することであって、前記探索は、前記生成されたデータ駆動型モデルに基づいている、ことと
前記生成された出力を使用して、前記識別された製品についての機能および部品を開発ことと
を行わせるコンピュータ実行可能命令を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
企業は、自動車など、新しい製品の開発を請け負うとき、最初に、新しい製品と同じ製品空間(product space)または業界における既存の競合する製品を識別する。企業は、次いで、競合する製品の判定された能力に対して新しい製品の望まれる能力をベンチマークする。望まれる能力の企業の製品ベンチマーキングは、性能の点で競合する製品から区別するように新しい製品を開発するために重要である。
【0002】
そのような製品ベンチマーキングは、概して、競合する製品の各々に関して詳細なスプレッドシートファイル(たとえば、EXCELファイル)を手動で更新して比較することを必要とする面倒なプロセスである。たとえば、テストエンジニアはまた、競合する製品の各構成要素に関して行われたテストから、判定された結果(能力)を、競合する製品の能力をベンチンマークするために電子的に比較されるスプレッドシートファイルに手動で入力し得る。したがって、各スプレッドシートファイルは、競合する製品の判定された能力を示す大量の製品ベンチマーク情報を含む。大きなサイズのスプレッドシートファイル(1ギガバイトのサイズを超えることが多い)により、多くの企業は、これらのスプレッドシートファイルの比較を可能にするためだけにユーティリティを構築しなければならない。
【0003】
さらに、企業によってこれらのスプレッドシートファイル内の製品ベンチマーク情報を維持して使用することは、非効率であり、時間がかかり、エラーを起こしやすい。新しい製品ベンチマーク情報を追加するとき、または既存の製品ベンチマーク情報を変更するとき、競合する製品の各々に関するスプレッドシートファイルは、新しいバージョンを用いて、手動で個々に更新されて標示されなければならない。スプレッドシートファイルは、それらの対応するバージョンに従って使用するために追跡される。したがって、1つまたは複数のスプレッドシートファイルが新しいバージョンで即時にまたは適切に更新されない場合、または企業システムまたはアプリケーションの構成が新しいバージョンにアクセスするために更新されない場合、企業は、古い製品ベンチマーク情報に基づいて新しい製品の能力を開発する可能性がある。加えて、製品ベンチマーキングのためにこれらのスプレッドシートファイルを使用するために、スプレッドシートファイルに関して、遅く、非効率的なファイルベースの電子比較が実施されなければならず、これは、製品開発プロセスにおける比較結果の適用を制限する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、開発中の識別された製品の製品ベンチマーキングに関するデータ駆動型ソリューションを提供することによって、以前の製品ベンチマーキング手法における欠陥に対処する。スプレッドシートファイルを使用するのではなく、これらの実施形態は、製品ベンチマーキングを、その上で識別された製品が開発されている、企業製品ライフサイクル管理(PLM)バックボーンプラットフォームまたはシステムなど、製品開発プラットフォームに統合する。
【0005】
そうするために、繰り返されるテストおよび類似の製品の測定から、識別された製品に対する類似の(競合する)製品の現在の能力が判定されるため、実施形態は、製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、現在の判定された能力をデジタル化する。たとえば、いくつかの実施形態では、テストされる製品の構成要素上に設置されたセンサが構成要素の測定値をとるにつれて、またはテストされる製品のシミュレーションがモデリングされた製品構成要素の測定値を生成するにつれて、実施形態は自動化された規則(コンピュータ処理)を測定値に適用する。コンピュータ実装される規則は、(たとえば、データモデルの使用により)製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、製品の現在の能力を判定してデジタル化する。識別された製品を開発する際に、現在の判定された能力または現在の判定された能力の値が変化するにつれて(その場合)、中央データベースと統合された、製品開発プラットフォームのアプリケーションがデジタル化された現在の判定された能力によって駆動される。製品ベンチマーキングに関するこの統合されたデータ駆動型ソリューションは、製品ベンチマーキングに関するバージョン管理されたスプレッドシートファイルを使用して以前の(先行)手法によって遭遇された問題を克服する。
【0006】
さらに、例示的な実施形態では、製品開発プラットフォームの統合された中央データベースおよびアプリケーションは、プラットフォームに対する変更を設計または実装する必要なく、この製品ベンチマーキングソリューションをサポートするように構成され得る。たとえば、ENOVIA製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームにおいて、例示的な実施形態は、ENOVIAデータベースの既存の製品要件構成要素内の類似の製品の現在の判定された能力をデジタル化し得る。さらに、例示的な実施形態は、概して、ユーザが、製品開発の完全な追跡可能性を確立するために、それらの機能性および論理構成要素を含む複合製品、およびプログラムおよびプロジェクト管理活動に対する複合製品のリンク要件を定義することを可能にする、ENOVIA PLMプラットフォームのソリューション(ツール)である、ENOVIA要件マネージャアプリケーションを使用し得る。これらの例示的な実施形態は、ENOVIAデータベース内で現在の判定された能力をデジタル化するために使用されるデータモデル内で、既存の製品要件構成要素を使用して、ベンチマーク関係を定義するカスタム規則(たとえば、カスタムデータベース属性)を用いて要件マネージャアプリケーションを構成することによって新しい方法で要件マネージャアプリケーションを使用する。さらに、グリッドブラウザユーザインタフェースは、ENOVIA要件マネージャアプリケーションを用いた新しくカスタマイズされたインタフェース構成を通して、ENOVIA要件マネージャアプリケーションが、グリッドブラウザユーザインタフェースにおける閲覧、更新、フィルタ処理、比較などのために、ENOVIAデータベースの製品要件構成要素から類似の製品のデジタル化された現在の判定された能力を、データ駆動型様式で、動的にユーザに提示することを可能にする。
【0007】
本発明の実施形態は、コンピュータシステム、コンピュータ実装方法、およびコンピュータプログラム製品に向けられている。コンピュータシステムは、プロセッサ、およびその上にコンピュータコード命令が記憶されたメモリを備える。メモリは、プロセッサによって実行されるとき、コンピュータコード命令がコンピュータシステムに、製品を開発するために、開発モジュール、デジタル化モジュール、出力モジュール、およびモデラモジュールを実施させるようにプロセッサに動作可能に結合される。コンピュータプログラム製品は、その上にコード命令が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え、記憶媒体は、プロセッサによって実行されるとき、コンピュータコード命令がプロセッサに製品を開発させるようにプロセッサに動作可能に結合される。
【0008】
コンピュータシステム(たとえば、開発モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、製品開発プラットフォーム上で開発されている製品を識別する。いくつかの例示的な実施形態では、識別された製品は、製品開発プラットフォーム上で開発されている自動車である。コンピュータシステム(たとえば、デジタル化モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、開発されている識別された製品と動作の点で類似した1つまたは複数の製品の現在のベンチマークパラメータをデジタル化する。そうするために、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、識別された製品と動作の点で類似した1つまたは複数の製品を繰り返し評価する。たとえば、識別された製品が自動車である場合、テストの間に1つまたは複数の類似の自動車の構成要素においてテストを実行し、測定値をとることによって、1つまたは複数の類似の(競合する)自動車の繰り返された評価が実施され得る。
【0009】
評価に応じて、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、1つまたは複数の類似の製品の現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、1つまたは複数の類似の製品に関してテストが実施されている間に1つまたは複数の類似の製品のとられた記録された測定値を含むスプレッドシートを自動的に処理し、記録された測定値に自動化された規則を適用することによって現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、1つまたは複数の類似の製品の動作をシミュレートするモデリングアプリケーションを実行し、シミュレートされた動作から生成された測定値から現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、1つまたは複数の類似の製品上に構成されたセンサによってとられた測定値を自動的に収集し、収集された測定値に自動化された規則を適用することによって現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、1つまたは複数の類似の製品に関連付けられたベンダのウェブベースのアプリケーションから現在の実行能力を自動的にフィードするか、または1つまたは複数の類似の製品に関する消費者調査または他の製品文献から現在の実行能力を自動的に解析する(parse)。
【0010】
評価に応じて、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、判定された現在の実行能力を現在のベンチマークパラメータとしてさらにデジタル化する。例示的な実施形態では、製品開発プラットフォームは製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームである。例示的な実施形態では、中央データベースはENOVIAデータベースである。現在の実行能力のデジタル化は、中央データベース内の既存のベンチマークパラメータを追加、削除、更新、フィルタ処理、および比較することのうちの少なくとも1つを行って現在のベンチマークパラメータを生成することを含んでよい。中央データベース内のデジタル化された現在のベンチマークパラメータは、継続的に正確であり、プロジェクト管理、製品定義、エンジニアリング、製造、ソーシング、およびテストのうちの1つまたは複数に関連付けられたユーザを含めて、製品開発プラットフォームの異なるユーザに即時に可視的である。
【0011】
コンピュータシステム(たとえば、出力モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、中央データベース内の現在のベンチマークパラメータを探索することに基づいて、製品開発プラットフォームのアプリケーションによって、出力を生成する。コンピュータシステム(たとえば、開発モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、生成された出力を使用して、識別された製品用の機能および部品(構成要素)を開発する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(たとえば、出力モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、製品開発プラットフォームのモデリングアプリケーションを起動させること(引き起こすこと)によって出力を生成して、探索された現在のベンチマークパラメータを使用してシミュレーションを実施することに基づいて、識別された製品用の部品(構成要素)を自動的に判定する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(たとえば、出力モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、製品開発プラットフォームと統合された、製造実行システム(MES)など、製造アプリケーションまたはシステム(制御器)を起動させること(引き起こすこと)によって出力を生成して、現在のベンチマークパラメータを解析することに基づいて、部品を用いて識別された製品のプロトタイプを自動的に組み立てる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(たとえば、出力モジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、(i)1つまたは複数の類似の製品を表す列、(ii)現在のベンチマークパラメータを表す行、および(iii)各々が、行列内の交差する類似の製品および現在のベンチマークパラメータの関連付けられた値を表すセル、を有する行列をユーザに表示する製品開発プラットフォームのユーザインタフェースアプリケーションによって出力を生成する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースアプリケーションは、ENOVIA PLMプラットフォームの要件マネージャアプリケーションを用いてカスタマイズされた構成のENOVIA PLMプラットフォームのグリッドブラウザユーザインタフェースアプリケーションである。実施形態では、他のグリッドブラウザタイプユーザインタフェースが好適である。
【0012】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(たとえば、モデラモジュールを介した)、方法、およびプログラム製品は、各現在のベンチマークパラメータの関係を定義するデータ駆動式モデルを生成する。これらの実施形態では、所与の現在のベンチマークパラメータに関して、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、各定義された関係内に所与のベンチマークパラメータの値を表す属性を含む。この属性は、所与の現在のベンチマークパラメータをデータ駆動型モデル内の1つまたは複数の類似の製品のうちの製品に結び付ける。これらの実施形態では、コンピュータシステム、方法、およびプログラム製品は、製品開発プラットフォームのアプリケーションによって、生成されたデータ駆動型モデルに基づいて現在のベンチマークパラメータを探査する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
前述は、異なる図を通して同様の参照符号のように同じ部分を指す添付の図面に示される、例示的な実施形態のより具体的な説明を追うことから明らかになるであろう。図面は、必ずしも一定の尺度ではなく、代わりに、示す実施形態に強調がおかれている。
【0014】
図1】本発明の実施形態における、製品ベンチマーキングを使用して製品を開発するための例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態における、製品ベンチマーキングを使用して製品を開発する例示的な方法を示すフローチャートである。
図3A】本発明の例示的な実施形態における、製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを示すブロック図である。
図3B】本発明の例示的な実施形態における、製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを示すブロック図である。
図3C】本発明の例示的な実施形態における、製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを示すブロック図である。
図3D】本発明の例示的な実施形態における、製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態における、自動車を開発して製造するために製品ベンチマーキングを使用する例示的なシーケンスを示すブロック図である。
図5】本発明の実施形態が実装されるコンピュータネットワークの概略図である。
図6図5のネットワーク内のコンピュータノードまたはデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
例示的な実施形態の説明が続く。
【0016】
説明される実施形態は、製品ベンチマーキングを使用して、製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームなど、製品開発プラットフォーム上で識別された製品を開発するための、方法、システム、およびプログラム製品を含む。本発明の実施形態は、開発中の識別された製品を製品ベンチマークするためのデータ駆動型ソリューションを提供すること(すなわち、物理的または技術的な、重要な成功要因、および識別された製品を開発するための特徴を判定すること)によって以前の製品ベンチマーキング手法における欠点に対処する。以前の手法のファイルベースの(たとえば、EXCELスプレッドシート)ソリューションを使用するのではなく、これらの実施形態は、製品ベンチマーキングを、識別された製品がその上で開発されている製品開発プラットフォーム内に統合する。たとえば、識別された製品と動作の点で類似の製品の現在の実行能力が(たとえば、テストおよび測定値を通して)判定されるにつれて、これらの実施形態は、製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベースにおいて、現在の実行能力を現在のベンチマークパラメータとして継続的にデジタル化する。製品開発プラットフォームの中央データベース内のデジタル化は、これらの現在のベンチマークパラメータを組織全体にわたって知識リポジトリに継続的に追加する。製品開発プラットフォームと統合されたシステムおよびアプリケーションは、次いで、開発中の識別された製品用の機能および部品を開発する際に、類似の製品の現在の実行能力が変化すると同時に、現在のベンチマークパラメータによって駆動される。
【0017】
製品ベンチマーキングのシステム
図1は、本発明の実施形態における、製品ベンチマーキングを使用して製品を開発するための例示的なコンピュータシステム100を示すブロック図である。システム100は、ユーザ105(たとえば、製品開発者)がディスプレイデバイス110上に提示されたユーザインタフェースアプリケーション120を介してシステム100と対話することを可能にするディスプレイデバイス110を含む。ユーザ105は、ディスプレイデバイス110のユーザインタフェース120を介して、ディスプレイデバイス110が製品開発プラットフォーム160に通信する入力を提供する。いくつかの実施形態では、製品開発プラットフォーム160は、製品ライフサイクル管理(PLM)システムである。製品開発プラットフォーム160は、プロセッサによって実行されるとき、コンピュータコード命令が1つまたは複数のプロセッサに、開発モジュール162、デジタル化モジュール164、および出力モジュール166を実施させるように、その上にコンピュータコード命令が記憶されたメモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサを備える1つまたは複数のコンピュータデバイス上に構成される。製品開発プラットフォーム160の開発モジュール162は、(たとえば、通信ネットワーク140を通じて)ユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて、製品開発プラットフォーム上で開発されている製品を識別するように構成される。
【0018】
開発モジュール162は、製品開発プラットフォーム160のデジタル化モジュール164に通信可能に結合される。デジタル化モジュール164は、識別された製品の所望の能力に対してデジタル化された能力をベンチマークする機能に関して開発されている識別された製品と動作の点で類似の1つまたは複数の製品の能力をデジタル化するように構成される。そうするために、デジタル化モジュール164は、新しい製品と同じ製品空間または業界内の競合する製品など、識別された製品と動作の点で類似した1つまたは複数の製品の繰り返された評価を受信する。繰り返された評価の受信に応じて、デジタル化モジュール164は、1つまたは複数の類似の製品の現在の実行能力を判定し得る。
【0019】
たとえば、所与の類似の製品の繰り返される評価の一環として、所与の類似の製品に関してテストのセットが実行され(行われ)得る。テストのセットの実行の間に所与の類似の製品の様々な基本的構成要素(すなわち、「ナットおよびボルト」)の測定値がとられ得る。いくつかの例示的な実施形態では、テストのセットの実行の間に所与の類似の製品の様々な基本的構成要素上に構成されたセンサが構成要素の測定値を自動的にとり得る。センサに通信可能に結合された制御器176は、通信ネットワーク140を通して、様々な基本的製品構成要素のセンサによってとられた測定値を収集して、デジタル化モジュール164に直接的にフィードし得る。
【0020】
別の例では、テストのセットの実行の間にテストエンジニアまたは他のそのようなテスト人員は、(たとえば、自動化されたツールを使用して)様々な基本的製品構成要素の測定値をとり得る。テストエンジニアは、ディスプレイデバイス110のユーザインタフェースアプリケーション120を介して様々な基本的製品構成要素の測定値を製品開発プラットフォーム160のデジタル化モジュール164に提供し得る。テストエンジニアはまた、ディスプレイデバイス110のユーザインタフェース120を使用してスプレッドシートを自動的にダウンロードすることによってデジタル化モジュール164に提供され得る、スプレッドシート(たとえば、EXCEL)ファイルなど、ファイル内の様々な基本的製品構成要素の測定値を記録し得る。
【0021】
さらの別の例では、所与の類似の製品は、ネットワーク140を通してデジタル化モジュール164に通信可能に結合された、製品開発プラットフォーム160のコンピュータ支援設計(CAD)またはコンピュータ支援製造(CAM)シミュレーションアプリケーション178を使用してモデリングされ得る。シミュレーションアプリケーション178は、モデリングされた製品に関してテストのセットをシミュレートし、シミュレートされたテストのセットの間にモデリングされた製品の様々なモデリングされた基本的構成要素の測定値をとり得る。シミュレーションアプリケーション178は、様々なモデリングされた製品構成要素のシミュレートされた測定値をデジタル化モジュール164に送信し得る。
【0022】
デジタル化モジュール164は、所与の類似の製品の(たとえば、センサ、シミュレーションアプリケーション、または自動化されたツールを使用してテストエンジニアによってとられた)様々な基本的製品構成要素の受信された測定値に自動化された規則を適用して、所与の類似の製品の現在の性能の能力を判定し得る。自動化された規則は、異なるフォーミュラ、重み、パラメータなどを異なる基本的製品構成要素からの測定値に適用して、所与の類似の製品の現在の実行能力を判定し得る。デジタル化モジュール164は、1つまたは複数の他の類似の製品に関する測定値を同様に受信し、自動化された規則を受信された測定値に適用して、1つまたは複数の他の類似の製品のそれぞれの現在の実行能力を判定し得る。いくつかの実施形態では、制御器176、(自動化されたツールを介した)ユーザ、シミュレーションアプリケーション178などは、自動化された規則を適用して現在の実行能力を判定し、代わりに、判定された現在の実行能力をデジタル化モジュール164にユーザインタフェース120を介して提供し得るか、またはネットワーク140を通じて通信インタフェースを介して送信し得る。
【0023】
デジタル化モジュール164は、また、ベンダウェブサイト174または他の第3者ウェブサイトからアクセス可能なアプリケーションおよび文献を介して識別された製品の類似の製品に関する現在の実行能力を自動的に取り出すように構成され得る。たとえば、デジタル化モジュール164は、検索エンジンまたはベンダウェブサイト174からアクセス可能な他の自動化されたフィードに周期的に(たとえば、毎時間、毎日など)アクセスし、所与のベンダによって判定および提供されるにつれて、特定の類似の製品の現在の実行能力を検索およびダウンロードし得る。デジタル化モジュール164は、所与のベンダによって判定されて提供されるにつれて、デジタル化モジュール164が自動化された規則を使用して解析して特定の類似の製品の現在の実行能力を見つけ出す、ベンダウェブサイト174からの製品文献、消費者調査などに周期的にアクセスし得る。デジタル化モジュール164は、代わりにまたは加えて、探索エンジン、自動化されたフィード、製品文献、消費者調査などからの他の情報(たとえば、測定値、構成など)にアクセスし、自動化された規則を適用して、特定の類似の製品の現在の実行能力を判定し得る。
【0024】
デジタル化モジュール164は、製品開発プラットフォーム160内に統合された中央(製品開発)データベース130内の判定された現在の実行能力をデジタル化する。デジタル化モジュール164に結合されたモデラモジュールは、現在の実行能力およびデータモデル内の1つまたは複数の類似の製品の間の(中央データベース130内の対応するベンチマーク属性値によって表される)関係を定義し得る。このようにして、類似の製品のデジタル化された現在の実行能力は、中央データベース130から製品開発プラットフォーム160の各ユーザ105に、ならびに製品開発プラットフォーム160と統合された各システム(たとえば、MES172)およびアプリケーション(たとえば、CAD/CAM178またはユーザインタフェースアプリケーション120)に即時に正確に利用可能にされる。デジタル化モジュール164に結合された出力モジュール166との通信において、これらのアプリケーション(たとえば、CAD/CAM178またはユーザインタフェースアプリケーション120)およびシステム(たとえば、MES172)は、中央データベース130内の(データモデルに従って)デジタル化された現在の能力を検索することに基づいて、データ駆動型方法で、出力を生成する。製品開発プラットフォーム160は、生成された出力を使用して、識別された製品用の機能および部品を開発して製造する。
【0025】
たとえば、CAMアプリケーション178は開発されている識別された製品をシミュレートしたのと同時に、CAMアプリケーション178は、統合された中央データベース130内の類似の製品のデジタル化された現在の能力を検索して、バッテリー電力使用量など、識別された製品の特定のシミュレートされた機能に対する特定のデータを見つけ出し得る。(たとえば、データベースサーバを介した)中央データベース130の検索から、CAMアプリケーション178は、1つまたは複数の類似の製品のバッテリー電力使用量に関する現在の(リアルタイム)実行能力を受信し得る。これらの現在の実行能力の受信によって駆動され、CAMアプリケーション178は、次いで、自動化された規則を受信された現在の実行能力の値に適用して、開発されている識別された製品の所望のバッテリー電力使用量を判定し得る。次に、CAMアプリケーション178は、次いで、開発されている識別された製品に関する判定された所望のバッテリー電力使用量を満たすバッテリー関連部品(たとえば、バッテリー、充電器など)を検索して見つけ出し得る。検索された部品はまた、ベンダウェブサイト174においてアクセスされるデータベース内、中央データベース130内でデジタル化され得るか、またはネットワーク140などを通して、CAMアプリケーション178に通信可能に結合された任意の他のロケーション内に記憶され得る。CAMアプリケーション178は、さらに自動化された規則を見つけ出された部品に適用して、識別された製品に関する特定の部品を至適に選択して、所望のバッテリー電力使用量を達成し得る。CAMアプリケーション178は、識別された製品に開発を継続するためのシミュレーションにおいて選択された部品を使用し得る。
【0026】
製品ベンチマーキングの方法
図2は、本発明の実施形態100における、製品ベンチマーキングを使用して製品を開発する例示的な方法200を示すフローチャートである。製品ベンチマーキングは、類似の製品の実行能力を追跡して考察することに基づいて、製品を開発するための重要な成功要因(重要な競合する特徴)を決定することを円滑にする。自動車の場合、これらの実行能力は、車の燃料効率、トラックの牽引能力、セミトラックの貨物量、掘削機の積載量などを含み得る。方法200は、その上にコンピュータコード命令を記録させたメモリに結合された1つまたは複数のプロセッサによって実行される。実施形態では、例示的な方法200は、図1のコンピュータシステム100によって実行され得る。方法200はステップ205において、製品開発プラットフォーム160(たとえば、PLMプラットフォーム)上で開発されている製品を識別することによって開始する。いくつかの実施形態では、識別された製品は自動車であるが、識別された製品は限定することなしに開発中の任意の製品であり得る。
【0027】
ステップ210において、方法200は、開発中の識別された製品と動作の点で類似した1つまたは複数の製品を繰り返し評価する。1つまたは複数の類似の製品は、識別された製品と同じプロダクトスペースまたは業界における競合する製品など、開発されている、ステップ205の識別された製品に対して競合する製品であり得る。方法200(ステップ210)によって実施される繰り返される評価は、1つまたは複数の類似の製品の構成要素(部品)に関するテストのセットを実行するステップと、テストのセットの間に構成要素の測定値をとるステップとを含み得る。たとえば、テストのセットは、類似の自動車を動作させることによって繰り返し行われ得る。テストのセットの間、方法200、ステップ210は、非限定的な例では、(1)自動車のエンジンの最大馬力(HP)、および(2)自動車のエンジンによって引き起こされる単位電力あたりの消費される燃料量の測定値である自動車のエンジンの正味燃料消費率(BSFC)を測定し得る。
【0028】
テストのセットは、実世界の製品(たとえば、動作している実世界の自動車)を動作させて測定することによって、または製品開発プラットフォーム160と統合されたモデリングアプリケーション178内で実世界の製品をシミュレートすることによって、実行され得る。実世界の製品を動作させる実施形態では、構成要素において設置され、制御器176に結合されたセンサは、テストのセットの間に構成要素において測定値を自動的にとる(たとえば、エンジン構成要素において最大HPおよびBSFCを測定する)。実世界の製品を動作させる他の実施形態では、テストエンジンは、自動化されたツールを使用してテストのセットの間に構成要素において測定値をとる(たとえば、最大HPおよびBSFCを測定する)。実世界の製品をシミュレートする実施形態では、モデリングアプリケーション178(たとえば、CAD、CAMなど)は、シミュレートされた製品に関して実行されるテストのセットの間に実世界の製品のシミュレートされた構成要素の測定値をとる(たとえば、実世界の自動車のシミュレートされたエンジン構成要素の最大HPおよびBSFCを測定する)。
【0029】
ステップ215において、方法200は、ステップ210において評価された1つまたは複数の類似の製品の現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、方法200(ステップ215)は、自動化された規則を(たとえば、センサ、自動化されたツールを使用するテストエンジニア、シミュレーションなどによってとられた)所与のシミュレートされた製品の構成要素の測定値に適用して、現在の実行能力を判定する。自動化された規則は、異なるフォーミュラ、重み、パラメータなどを異なる製品構成要素からの測定値に適用して、所与の類似の製品の現在の実行能力を判定し得る。非限定的な例では、方法200は、ステップ215において、自動化された規則を、類似の自動車のエンジン構成要素から測定された最大HPおよびBSFCに適用することによって、最適GPH=(最大HP*BSFC)/6など、類似の自動車エンジンの燃料ポンプを通した時間当たりの燃料流量ガロン(GHP)を判定し得る。構成要素センサに結合された制御器176またはモデリングアプリケーション178は、自動化された規則(たとえば、GPH=(最大HP*BSFC)/6)をセンサによってとられた測定値(たとえば、最大HPおよびBSFC)に適用することによって現在の実行能力を判定し、判定された現在の実行能力(たとえば、最適GPH)を製品開発プラットフォーム160に送信し得る。別の例の場合、テストエンジニアは、自動化された規則(たとえば、GPH=(最大HP*BSFC)/6)をテストエンジニアによってとられた測定値(たとえば、最大HPおよびBSFC)に適用する自動化されたツールを使用することによって現在の実行能力(たとえば、最適GPH)を判定し得る。テストトエンジニア(または、テストエンジニアによって使用される自動化されたツール)は、判定された現在の実行能力(たとえば、最適GPH)を製品開発プラットフォーム160内に統合されたユーザインタフェース(たとえば、ENOVIAグリッドブラウザユーザインタフェースアプリケーション)を介して、製品開発プラットフォーム160内に統合されたアプリケーションによって自動的に処理されるスプレッドシート内で、など、提供し得る。
【0030】
測定値(たとえば、最大HPおよびBSFC)はまた、(たとえば、制御器176、モデリングアプリケーション178、自動化されたツール、テストエンジニアなどから)自動化された規則(たとえば、GPH=(最大HP*BSFC/6)を測定値に適用して現在の実行能力(たとえば、最適GPH)を判定する、製品開発プラットフォーム160に直接的に提供され得る。さらに、判定された現在の実行能力(たとえば、最適GPH)は、1つまたは複数の類似の製品に関する検索エンジン、他の情報フィード、製品文献、消費者調査などにアクセスする製品開発プラットフォーム160によってベンダウェブサイト174から繰り返し受信され得る。
【0031】
ステップ220において、方法200は、判定された現在の実行能力(たとえば、最適GPH)をステップ215から受信し、現在のベンチマークパラメータとして製品開発プラットフォーム内に統合された中央データベース130内でデジタル化する。デジタル化は、現在のベンチマークパラメータをオンラインで中央データベース130内に電子的な、デジタル形態でフォーマットする。いくつかの実施形態では、中央データベース130は、ENOVIA PLMプラットフォーム内に統合されたENOVIAデータベースである。方法200(ステップ220)は、中央データベース130内で製品ベンチマーキングに特定の新しい(別個の)構成要素(たとえば、表、インデクス、オブジェクト、属性など)を作成することによって、または中央データベース130内の既存の構成要素を再使用することによって、判定された現在の実行能力をデジタル化し得る。たとえば、ENOVIAデータベースの実施形態では、方法200(ステップ220)は、要件データベース構成要素を再使用して、1つまたは複数の類似の製品および1つまたは複数の類似の製品のベンチマークパラメータをデジタル化し得る。方法200(ステップ220)は、ユーザが追加、削除、更新することによる対話に応じて、現在のベンチマークパラメータおよびユーザインタフェース上のそのような既存のベンチマークパラメータを(即時に)デジタル化し得る。方法200(ステップ220)はまた、自動化された規則または機能を適用して、1つまたは複数の類似の製品(リアルタイムの)の判定された実行能力が変化するにつれて、現在のベンチマークパラメータをデジタル化し得る。このようにして、中央データベース130内でデジタル化された現在のベンチマークパラメータは、継続的に正確であり、プロジェクト管理、製品定義、エンジニアリング、製造、ソーシング(sourcing)、およびテストのうちの1つまたは複数に関連付けられたユーザ105を含めて、異なるロケーションにおける製品開発プラットフォーム160の異なるユーザ105の機能に即時に可視的である。
【0032】
ステップ225において、方法200は、製品開発プラットフォーム160のアプリケーションによって、現在のベンチマークパラメータを検索することに基づいて出力を生成する。ステップ230において、方法200は、次いで、ステップ225の生成された出力を使用して、識別された製品用の部品および機能を開発する。例示的な実施形態では、方法200(ステップ225)は、ユーザ105に行列を表示する、製品開発プラットフォームのユーザインタフェースアプリケーション120によって出力を生成する。行列は、(i)1つまたは複数の類似の製品を表す列、(ii)中央データベース130を検索することから取り出された現在のベンチマークパラメータを表す行、および(iii)各々が行列内で交差する類似の製品および現在のベンチマークパラメータの関連付けられた値を表すセルを含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースアプリケーション120は、ENOVIA要件マネージャアプリケーションを用いたカスタマイズされた構成のENOVIAグリッドブラウザであり得る。他の実施形態では、ユーザインタフェースアプリケーション120は、要件マネージャアプリケーション(または、他の要件管理アプリケーション)に固有でないタイプのグリッドブラウザであり得る。
【0033】
ENOVIA要件マネージャアプリケーションは、概して、ユーザが、製品開発の完全な追跡可能性を確立するために、それらの機能性および論理構成要素を含む複合製品、およびプログラムおよびプロジェクト管理活動に対する複合製品に関するリンク要件を定義することを可能にするENOVIA製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームのソリューションである。他の要件管理アプリケーションが好適である。ENOVIA要件マネージャアプリケーションは、ENOVIA PLMプラットフォームのENOVIAグリッドブラウザ構成要素と相互作用する(プラグインする)ように構成され得る。グリッドブラウザは、ENOVIAデータベースに結合され、2×2グラフィカルマトリクスディスプレイを含む、ENOVIA PLMプラットフォームの一般的な(再使用可能な)アウトオブボックスな(out-of-the-box)ユーザインタフェース構成要素である。ENOVIAグリッドブラウザは、ENOVIA PLMプラットフォームのアプリケーション(たとえば、ENOVIA要件マネージャ、ENOVIAプロジェクトマネージャなど)と相互作用するように特に(カスタマイズ可能に)構成され得る。所与のアプリケーションは、特定の/カスタマイズされた構成されたインタフェースを通して、所与のアプリケーション内で定義されるデータ関係に従ってグリッドブラウザを介してENOVIAデータベースからユーザに情報を表示し、ユーザが定義されたデータ関係に従ってグリッドブラウザを介して情報を編集することを可能にし得る。したがって、要件マネージャアプリケーションを用いた特定の/カスタマイズされた構成において、グリッドブラウザは、定義された複合製品の構成要素をグリッド列として、定義された複合製品構成要素のリンクされた要件をグリッド行として示し、定義されたデータ関係に従って交差するセル内のリンクされた要件に対する定義された複合製品構成要素の追跡可能性を提供し得る。
【0034】
ユーザ105、または製品開発プラットフォーム160に通信可能に結合されたシステムは、1つまたは複数の類似の製品の重要な競合するベンチマークされた特徴(現在のベンチマークパラメータ)を追跡するデータ関係を定義する新しい方法でENOVIA要件マネージャアプリケーションを構成し、ユーザ105が製品開発プラットフォーム160と対話して、そのような重要な競合するベンチマークされた特徴(現在のベンチマークパラメータ)を閲覧、編集、追加、検索、フィルタ処理、比較して、識別された製品用の部品および機能を開発することを可能にするように、要件マネージャアプリケーションを用いた新しい特定の/カスタマイズされた構成で、ENOVIAグリッドブラウザを構成し得る。
【0035】
ENOVIA要件マネージャアプリケーションおよびENOVIAグリッドブラウザユーザインタフェースアプリケーションの使用は、そのようなベンチマークされた特徴を定義/モデリング、表示、編集するための非限定的な例示的な構成にすぎないことに留意されたい。そのようなベンチマークされた特徴を定義、表示、編集するための構成は、限定なしに、製品開発プラットフォーム160内で他の方法で実装され得る。たとえば、製品開発プラットフォーム160内に統合された(または、通信可能に結合された)別のデータモデリングアプリケーションは、現在のベンチマークパラメータのデータ関係(モデル)を定義するように実装または構成され得る。さらなる例の場合、製品開発プラットフォーム160内に統合された(または通信可能に結合された)別のユーザインタフェースアプリケーションは定義されたデータ関係(モデル)に従って、ユーザ編集、検索、フィルタ処理、比較などを表示して可能にするように実装または構成され得る。
【0036】
他の例示的な実施形態では、方法200(ステップ225)は、製品開発プラットフォーム160内に統合されたモデリングアプリケーション(たとえば、CAMアプリケーション178)を起動する(駆動する)ことによって出力を生成して、開発中の識別された製品用の部品または機能を自動的に判定する。モデリングアプリケーションは、現在のベンチマークパラメータを検索して、特定のパラメータを見つけ出し、検索に応じて、特定のパラメータに基づいて異なるシミュレートされたシナリオを実行して、部品または機能を判定し得る。たとえば、CAMアプリケーション178(3D設計およびシミュレーションソフトウェア)は、開発されている(着手されている)識別された自動車用の燃料ポンプを開発するために使用され得る。燃料ポンプを設計する一環として、CAMアプリケーション178は、(現在のベンチマークパラメータおよび1つまたは複数の類似の製品の間の定義された/モデリングされた関係に基づいて)現在のベンチマークパラメータを検索して、類似の自動車に関して判定された最適GPHを見つけ出し得る。検索に応じて、CAMアプリケーション178は、識別された自動車の燃料ポンプ流出の直径を調整することをシミュレートして、燃料ポンプの燃料流量が見つけ出された最適なGPHに整合する最適直径(たとえば、+/-0.2mm)を判定し得る。このようにして、CAMアプリケーション178は、統合された製品開発プラットフォーム内の開発の間に識別された製品の燃料ポンプを実際にテストして、類似の自動車に対する識別された自動車に関する最適なGPHを実現する燃料ポンプ設計を判定し得る。
【0037】
さらに他の例示的な実施形態では、方法200(ステップ225)は、製品開発プラットフォーム160と統合された、製造実行システム(MES)172など、230において製造アプリケーションまたはシステム(制御器)を起動する(引き起こす)ことによって出力を生成して、識別された製品が開発されるにつれて、識別された製品のプロトタイプを自動的に組み立てる。MES172は、(現在のベンチマークパラメータおよび1つまたは複数の類似の製品の間の定義/モデリングされた関係に基づいて)現在のベンチマークパラメータを検索して、プロトタイプの旧式の部品に関する特定のパラメータ(重要な成功要因)を見つけ出し、検索に応じて、自動化された規則を使用して特定のパラメータを分析して、プロトタイプを組み立てるための最適な代替部品を判定し得る。たとえば、MES172は、現在のベンチマークパラメータを検索して、開発されている識別された自動車と類似の自動車に関する最適なGPHを見つけ出し得る。検索に応じて、MES172は、(識別された自動車に関して最初に選択された燃料ポンプを置換するために)製品開発プラットフォーム内の異なる可能な代替燃料ポンプをテストしてどの代替燃料ポンプが類似の製品に対して最適なGPHを実現するかを判定し得る。MES172は、次いで、判定された代替燃料ポンプを用いて識別された自動車のプロトタイプを自動的に組み立て得る。
【0038】
製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデル
図3A~3Dは、本発明の実施形態における、オンラインで製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを示すブロック図である。これらの実施形態では、図1のシステム100または図2の方法200は、図3A図3Bに示されるデータ駆動型モデルを構成して実行し得る。これらの実施形態は、製品開発プラットフォームに対する変更を設計または実装する必要なしに、オンライン製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルを提供して実行するように、既存のユーザインタフェースアプリケーション120および製品開発プラットフォーム(たとえば、PLMプラットフォーム)と統合された中央データベース130を構成する。
【0039】
これらの実施形態の例では、製品ベンチマーキングを実施するためのデータ駆動型モデルは、既存の要件マネージャアプリケーション、グリッドブラウザユーザインタフェースアプリケーション、およびENOVIA製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームのデータベースを使用して構成され得る。ENOVIA要件マネージャアプリケーションは、概して、ユーザが、製品開発の完全な追跡可能性を確立するために、それらの機能性および論理構成要素を含む複合製品、およびプログラムおよびプロジェクト管理活動に対する複合製品のリンク要件を定義することを可能にするENOVIA製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームのソリューションである。グリッドブラウザは、(ENOVIA要件マネージャアプリケーションを含めて)ENOVIA PLMプラットフォームのアプリケーションを用いて構成して使用するための利用可能なアウトオブボックスなENOVIAデータベースに結合されたユーザインタフェースアプリケーションである。要件マネージャアプリケーションを用いた特定の/カスタマイズされた構成において、グリッドブラウザは、定義された製品の構成要素をグリッド列として、リンクされた要件をグリッド行として提示し得、各グリッドセルは、交差する製品構成要素に対してリンクされた要件の追跡を示す。
【0040】
製品ベンチマーキングを構成するために、例示的な実施形態は、ENOVIAデータベースの既存のデータベース構成要素およびENOVIA要件マネージャアプリケーションの機能を再使用して、開発されている製品と動作の点で類似の製品の現在の判定された実行能力を(現在のベンチマークパラメータとして)定義してデジタル化する。たとえば、例示的な実施形態は、ENOVIAデータベースおよび要件マネージャアプリケーションの(データベース構成要素および機能を含む)アウトオブボックスな製品要件特徴を再使用して、現在のベンチマークパラメータをデジタル化し得る。要件マネージャアプリケーションの製品要件特徴は、概して、製品要件の追跡可能性を実施する(すなわち、異なる製品または製品部品に関するエンドユーザ要件をタグ付けする)ための機能に関して使用される。例示的な実施形態は、代わりに、データオブジェクト間の(たとえば、製品ベンチマーキングを実施することを可能にするための、現在のベンチマークパラメータおよび異なる類似の製品の間の)動的関係を定義して管理するデータ駆動型モデルを提供する異なる機能に関する製品要件特徴を構成する。
【0041】
具体的には、例示的な実施形態は、ENOVIAデータベースの既存の「ハードウェア製品」データベース構成要素を再使用して、1つまたは複数の類似の製品およびENOVIAデータベースの既存の「要件仕様」構成要素をデジタル化して1つまたは複数の類似の製品のベンチマークパラメータをデジタル化し得る。図3Aおよび図3Bに示されるように、「ハードウェア製品」データベース構成要素は、「ハードウェア製品1」、「ハードウェア製品2」、および「ハードウェア製品3」などを含み得る。やはり図3Aに示されるように、「要件仕様」データベース構成要素は、下位構成要素「要件1.1」、「要件1.2」から「要件1.N」を有する「要件1」、「要件2」から「要件N」を含み得る。
【0042】
例示的な実施形態は、(現在のベンチマークパラメータを表す)再使用される「要件仕様」データベース構成要素を(1つまたは複数の類似の製品を表す)再使用される「ハードウェア製品」データベース構成要素に結び付ける(リンクさせる)カスタムデータベース属性を用いてENOVIA要件マネージャアプリケーションを構成することによって製品ベンチマーキングに関するデータ駆動型モデルを提供する。例示的な実施形態は、「要件仕様」データベース構成要素および結び付けられた「ハードウェア製品」データベース構成要素の間のベンチマーク関係を定義するようにカスタムデータベース属性を構成する。例示的な実施形態は、ENOVIA要件マネージャ、データベース、またはPLMプラットフォームを再設計または再実装する必要なしに、ベンチマーク関係を定義するようにカスタムデータベース属性を構成する。
【0043】
図3Aは、「ハードウェア製品」データベース構成要素および「要件仕様」データベース構成要素を結び付けるベンチマーク関係を定義する、矢印で示されるような、カスタムデータベース属性(ベンチマーク属性)の要件マネージャアプリケーション内の構成を示す。例示的な実施形態は、各構成されたベンチマーク属性を使用して、図3Bに示されるように、所与の「ハードウェア製品」および所与の「要件」(現在のベンチマークパラメータ)の間のベンチマーク関係を定義する値をデジタル化する。すなわち、所与の「要件」(現在のベンチマークパラメータ)に関して、例示的な実施形態は、ベンチマーク属性のセットを作成し、各ベンチマーク属性は、データ駆動型モデルの一部分として、所与の現在のベンチマークパラメータを異なる「ハードウェア製品」に結び付ける関係インスタンス(relationship instance)を定義する。各定義された関係インスタンスは、所与の現在のベンチマークパラメータおよびENOVIAデータベース内の異なる「ハードウェア製品」の間の対応する結び付けのためのベンチマーク値(ベンチマーク属性値)を記憶するためのデジタル構造を提供する。
【0044】
ENOVIAグリッドブラウザは、ENOVIA要件マネージャアプリケーションを含めて、ENOVIA PLMプラットフォームのアプリケーションと相互作用する(プラグインする)ように特に(カスタマイズ可能に)構成され得るENOVIA PLMプラットフォームの一般的な(再使用可能な)アウトオブボックスなユーザインタフェース構成要素である。このようにして、ENOVIAグリッドブラウザアプリケーションは、要件マネージャアプリケーション内で定義されたデータ関係に従ってENOVIAデータベースからの情報をユーザに表示し、ユーザが、定義されたデータ関係に従ってグリッドブラウザを介してそのような情報を編集、検索、フィルタ処理することを可能にするように特に/カスタマイズ可能に構成され得る。いくつかの実施形態では、ENOVIAグリッドブラウザアプリケーションは、この構成を提供するために再設計または再実装(たとえば、コード書込み)する必要なしにアプリケーション再使用ガイドラインに従って特に/カスタマイズ可能に構成され得る。
【0045】
たとえば、ENOVIAデータベースおよび要件マネージャの構成によって提供されるデータ駆動型モデルを使用して、ENOVIA要件マネージャは、アウトオブボックスなグリッドブラウザを介して(特定の、カスタマイズされたインタフェース構成を通して)各デジタル化された現在のベンチマークパラメータおよび1つまたは複数の類似の製品の各々の間の関係を動的に提示し得る。グリッドブラウザは、2×2表形式(tabular)マトリックスグラフィカルディスプレイを含む。要件マネージャアプリケーションを用いた特定の/カスタマイズされた構成に従って、グリッドブラウザは、(1つまたは複数の類似の製品を表す)「ハードウェア製品」データベース構成要素を行列の列として示し、データベース構成要素(現在のベンチマークパラメータを表す)「要件」データベース構成要素を行列の行として表す。行列内の各セルは、「要件」データベース構成要素と「ハードウェア製品」データベース構成要素との交点をマークし、ENOVIAデータベースから(これらのデータベース構成要素の間の関係を表す対応するベンチマーク属性内に記憶された)その交点に関する現在のベンチマーク値を表示する。
【0046】
要件マネージャを用いた特定の/カスタマイズされた構成に従って、ユーザは、単一のビュー内で、1つのユーザインタフェースを通してすべての結び付けられた1つまたは複数の類似の製品に対して、そのような各現在のベンチマークパラメータ(および対応する現在のベンチマーク値)を表示、フィルタ処理、比較、分類し得る。要件マネージャアプリケーションを用いた特定の/カスタマイズされた構成のグリッドブラウザを使用して、ユーザはまた、1つのユーザインタフェースを通して現在のベンチマークパラメータおよび類似の製品の各々の間の関係(現在のベンチマークパラメータ値)を追加、削除、および更新し、1つまたは複数の類似の製品に関連付けられた所与のベンチマークパラメータを追加または削除し得る。たとえば、テストエンジニアが類似の製品の構成要素をテストして測定するにつれて、テストエンジンは、要件マネージャアプリケーションを用いた特定の/カスタマイズされた構成のグリッドブラウザを使用して、測定値から判定された新しい現在のベンチマークパラメータまたは対応するベンチマーク値を(統合されたENOVIAデータベース内でデジタル化された)ENOVIA製品開発プラットフォームに直接的に追加し得る。ユーザはまた、報告を表示、生成するために既存のアウトオブボックスなグリッドブラウザ機能性に対するアクセスを有し、(要件マネージャアプリケーション内の定義された関係に従って)中央データベース130内の各類似の製品に関連付けられたすべてのデジタル化されたベンチマークパラメータにわたってそれが適用され得る。ENOVIAデータベース内のデジタル化されたベンチマークパラメータから駆動されたグリッドブラウザは、以前のベンチマーキング手法のように、複数の、サイズの大きな、バージョン管理されたスプレッドシートファイルを管理および使用する問題を解決する。
【0047】
図3Cは、1つまたは複数の類似の製品を選択してそれぞれの現在のベンチマークパラメータを表示するためのユーザに提示される例示的なENOVIAグリッドブラウザ(または類似のグリッドブラウザ)を示す。図3Cでは、ユーザは、類似の製品「1車」、「2車」、および「3車」を選択する。図3Dは、選択された1つまたは複数の製品(302に示されるように「1車」、「2車」、および「3車」)に関するベンチマークパラメータをユーザに提示する別のENOVIAグリッドブラウザスクリーンを示す。「ベンチマーク車両」の下の列340は、選択された類似の製品(「1車」、「2車」、および「3車」)を表示し、行は、現在のベンチマークパラメータ325(「重心」)および330(「ハンドル軸」)など、類似の製品に関連付けられた現在のベンチマークパラメータを表示する。行列内のセルは、所与の類似の製品に関する所与の現在のベンチマークパラメータの値を提示する、所与の類似の製品および所与の現在のベンチマークパラメータの交点をマークする。たとえば、セル335は、現在のベンチマークパラメータ330「ハンドル軸」および類似の製品「1車」の交点であり、製品「1車」に関する「ハンドル軸」の値198を表示する。図3Dはまた、現在のベンチマークパラメータをチャート報告305内で示すオプション、現在のベンチマークパラメータの編集310(たとえば、現在のベンチマークパラメータおよび関連付けられた値を追加、削除、更新するなど)を可能にするオプション、現在のベンチマークパラメータの異なるビュー315を選択するオプション、現在のベンチマークパラメータをフィルタ処理する320オプションなどを示す。
【0048】
ENOVIA要件マネージャおよびENOVIAグリッドブラウザアプリケーションの使用は、そのようなベンチマークされた特徴を定義/モデリング、表示、編集するための単なる例示的な構成であることに留意されたい。そのようなベンチマークされた特徴を定義、表示、編集するための構成は、限定せずに、製品開発プラットフォーム160内の他の方法で実装され得る。たとえば、製品開発プラットフォーム160内に統合された(または通信可能に結合された)別のアプリケーションは、現在のベンチマークパラメータのデータ関係(モデル)を定義するように実装または構成され得る。さらなる例の場合、製品開発プラットフォーム160内に統合された(または通信可能に結合された)別のユーザインタフェース120アプリケーションは、定義されたデータ関係(モデル)に従ってユーザ編集、検索、フィルタ処理などを表示して可能にするように実装または構成され得る。
【0049】
例示的な製品ベンチマーキングシーケンス
図4は、本発明の実施形態における、自動車の製造において使用される製品ベンチマーキングの例示的なシーケンス400を示すブロック図である。シーケンス400は、製品開発プラットフォーム上で識別された製品(自動車)を開発する際に使用される。シーケンス400は、開発されている識別された自動車と動作の点で類似の2つの自動車(自動車1 405および自動車2 415)を見つけ出し、自動車をそれらの基本構成要素(すなわち「ナットおよびボルト」)に分けることによって開始する。自動車1 405の基本構成要素は、ガスタンク406A、タイヤ406B、および燃料ポンプ406Cを含み、自動車2 415の基本構成要素は、ガスタンク416A、タイヤ416B、および燃料ポンプ416Cを含む。構成要素406A、406B、および406Cを含む、自動車1 405の構成要素の各々、および構成要素416A、416B、および416Cを含む、自動車2 415の構成要素の各々は、それぞれの自動車(自動車1 405および自動車B 415)内に設置されたそれぞれの制御器に結合されたセンサとともに設置される。
【0050】
(自動化されたツールを使用して)自動車1 405またはテストエンジニア上に設置された制御器は、自動車1 405に関してテストのセットを実施し、構成要素406A、406B、および406Cに設置されたセンサは、それぞれの構成要素406A、406B、および406Cにおいて測定値407をとり、測定値を自動車1 405上に設置された制御器に提供する。自動車1 405上に設置された制御器は、センサによってとられるにつれて、製品開発プラットフォームに通信可能に結合されたデジタル化モジュール164に測定値407を送信する。デジタル化モジュール164は、自動化された規則(たとえば、フォーミュラ、重み、パラメータなど)をガスタンク406Aからの測定値407、タイヤ406Bからの測定値407、および燃料ポンプ406Cからの測定値407に適用して、自動車1 405に関する燃料効率および排気に関する現在の実行能力を判定する。デジタル化モジュール164は、自動車1 405の他の構成要素の測定値を同様に受信し、それらの測定値から自動車1 405に関する異なる現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、制御器は、自動化された規則を適用して、自動車1 405に関する燃料効率および排気の現在の実行能力を判定し、判定された現在の実行能力をデジタル化モジュール164に送信する。
【0051】
同様に、(自動化されたツールを使用して)自動車2 415またはテストエンジニア内に設置された制御器は、自動車2 415に関してテストのセットを実施し、構成要素416A、416B、および416Cにおいて設置されたセンサは、それぞれの構成要素416A、416B、および416Cにおいて測定値409をとり、自動車2 415内に設置された制御器に測定値を提供する。自動車2 415内に設置された制御器は、センサによってとられるにつれて、測定値409をデジタル化モジュール164に送信する。デジタル化モジュール164は、自動化された規則(たとえば、フォーミュラ、重み、パラメータなど)を、ガスタンク416Aからの測定値409、タイヤ416Bからの測定値409、および燃料ポンプ416Cからの測定値409に適用して、自動車2 415に関する燃料効率および排気の現在の実行能力を判定する。デジタル化モジュール164は、自動車2 415の他の構成要素の測定値を同様に受信し、それらの測定値から自動車2 415に関する異なる現在の実行能力を判定する。いくつかの実施形態では、制御器は、自動化された規則を適用して、自動車2 415に関する燃料効率および排気の現在の実行能力を判定し、判定された現在の実行能力をデジタル化モジュール164に送信する。
【0052】
デジタル化モジュール164は、製品開発プラットフォーム160の集中型製品開発データベース130の構成要素423内に記憶された対応する現在のベンチマークパラメータ420を生成することによって自動車1 450および自動車2 415に関する燃料効率の判定された現在の実行能力をデジタル化する。デジタル化モジュール164は集中型製品開発データベース130の構成要素425内に記憶された対応する現在のベンチマークパラメータ420を生成することによって自動車1 405および自動車2 415に関する排気の判定された現在の実行能力をさらにデジタル化する。いくつかの実施形態では、現在のベンチマークパラメータ420は、(図3A図3Bに示されたような要件構成要素など)集中型製品開発データベース130の既存のデータベース構成要素内でデジタル化され得る。デジタル化モジュール164は、自動車1 405および自動車2 415に関する他の判定された現在の実行能力を同様にデジタル化する。デジタル化モジュール164はまた、集中型製品開発データベース130内の構成要素442、444など、自動車1 405および自動車2 415の各々をデジタル化する。いくつかの実施形態では、自動車405、415は、(図3A図3Dに示されたような製品ハードウェア構成要素など)既存のデータベース構成要素内でデジタル化され得る。
【0053】
製品開発プラットフォーム160は、燃料効率に関するデータベース構成要素423、およびデータモデル430内の自動車1 405および自動車2 415に関するデータベース構成要素442、444の間の関係432、438を定義する。製品開発プラットフォーム160はまた、排気に関するデータベース構成要素425、および、ENOVIA要件マネージャアプリケーションなどの中で定義されたデータモデルなど、データモデル430内の自動車1 405および自動車2 415に関するデータベース構成要素442、444の間の関係434、436を定義する。定義された関係は、データモデル430と相互作用するようにカスタマイズ可能に構成されたユーザインタフェースアプリケーション120(たとえば、ENOVIAグリッドブラウザ)を通して管理され(たとえば、閲覧、編集、検索、フィルタ処理、比較などされ)得る。各定義された関係432、434、436、438は、関係のそれぞれのベンチマーク値をデジタル化する集中型製品開発データベース130内の属性によって表される。たとえば、属性は、燃料効率および自動車1 405の間の関係432を表し(および、自動車1 405に関する燃料効率の値を24マイル/ガロン(10.2km/L)でデジタル化し)得る。自動車1 405に関する燃料効率のベンチマーク値が変化するにつれて、定義された関係(属性)432は、製品開発プラットフォーム160上で識別された製品を開発するための重要な成功要因(重要な特徴)として使用される、正確なベンチマーク値を即時に継続的に表す。
【0054】
識別された自動車の開発の一環として識別された自動車をシミュレートする、CAMアプリケーション178は、データ駆動型モデル430を使用して、統合された集中製品開発データベース130内の現在の実行能力を検索して識別された自動車の燃料処理機能に特定のデータを見つけ出す。検索から、CAMアプリケーション178は、自動車1 405および自動車2 415に関する現在の判定された燃料効率および排気ベンチマークパラメータおよび関連付けられたベンチマーク値を受信する。これらのベンチマークパラメータの受信に駆動されて、CAMアプリケーション178は、自動化された規則を適用して、開発されている識別された自動車の所望の燃料処理機能を判定する。次に、CAMアプリケーション178は、次いで、開発されている識別された製品に関して判定された所望の燃料処理機能を満たす燃料処理部品(たとえば、燃料ポンプ)を検索して見つけ出し得る。検索された部品はまた、中央製品開発データベース130内で、ベンダウェブサイト174においてアクセスされるデータベース内で、デジタル化され得るか、またはCAMアプリケーション178に通信可能に結合された任意の他のロケーション内に記憶され得る。CAMアプリケーション178はさらに、自動化された規則を見つけ出された部品に適用して、所望の燃料処理機能を達成するための識別された自動車に関する特定の燃料ポンプを至適に選択し得る。CAMアプリケーション178は、識別された自動車の開発を継続するために識別された自動車のシミュレーションにおいて選択された燃料ポンプを使用し得る。
【0055】
製品開発プラットフォーム160と統合された製造実行システム(MES)172は、識別された自動車が開発されるにつれて製造工場現場480上の機械182A~182Eによって識別された自動車のプロトタイプの自動組立てを(制御信号475を介して)制御する。MES172は、データ駆動型モデル430を使用して、統合された集中製品開発データベース130内の現在の実行能力を検索して、プロトタイプにおいて使用されることになっていたものがこの時点で旧式であるため、燃料ポンプに関する現在の実行能力を見つけ出す。自動車1 405および自動車2 415のデジタル化された燃料効率および排気ベンチマークパラメータの受信に駆動されて、MES172は、自動化された規則を適用して、自動車1 405および自動車2 415に関する燃料効率および排気ベンチマークパラメータの値に基づいて開発されている識別された自動車の所望の燃料ポンプ機能を分析する。分析に基づいて、MES172は、識別された自動車に関する最適な代替燃料ポンプを判定し、製造工場現場480の機械182A~182を(制御信号475を介して)制御して、代替燃料部品を用いてプロトタイプを組み立てる。
【0056】
デジタル処理環境
図5は、本発明が実装され得るコンピュータネットワークまたは類似のデジタル処理環境を示す。
【0057】
クライアントコンピュータ/デバイス50およびサーバコンピュータ60は、アプリケーションプログラムなどを実行する処理、記憶、および入出力デバイスを提供する。クライアントコンピュータ/デバイス50はまた、通信ネットワーク70(たとえば、図1の140)を通して、他のクライアントデバイス/プロセス50およびサーバコンピュータ60を含めて、他のコンピューティングデバイスにリンクされ得る。通信ネットワーク70は、互いと通信するためにそれぞれのプロトコル(TCP/IP、ブルートゥース(登録商標)など)を現在使用する、リモートアクセスネットワーク、グローバルネットワーク(たとえば、インターネット)、クラウドコンピューティングサーバもしくはサービス、コンピュータの世界的なコレクション、ローカルエリアまたはワイドエリアネットワーク、およびゲートウェイの一部であり得る。他の電子デバイス/コンピュータネットワークアーキテクチャが好適である。
【0058】
たとえば、サーバコンピュータ60は、製品開発プラットフォーム160の開発モジュール164、評価モジュール164、および出力モジュール166を実行するサーバなど、図1のコンピュータシステム100内の製品開発プラットフォーム160のサーバとして構成され得る。サーバコンピュータ60はまた、製品開発プラットフォーム160によって識別された製品を開発するための図1のシステム100内のデジタル化された現在の実行能力(すなわち、現在のベンチマークパラメータ)を取り出すための製品開発データベース130に通信可能に結合されたデータサーバとして構成され得る。サーバコンピュータ60はまた、自動車構成要素においてベンチマーク関連の測定値をとるために自動車176の構成要素上で構成されたセンサに通信可能に結合された、図1の製造実行システム(MES)または自動車176の制御器として構成され得る。サーバコンピュータ60はさらに、コンピュータシステム100が製品の現在の実行能力を取り出すためにアクセスするベンダアプリケーションを実行するベンダのサーバとして構成され得る。
【0059】
図6は、図5のコンピュータシステム内のコンピュータ(たとえば、クライアントプロセッサ/デバイス50またはサーバコンピュータ60)の内部構造の図である。各コンピュータ50、60は、システムバス79を含み、この場合、バスは、コンピュータまたは処理システムの構成要素(たとえば、開発モジュール162、デジタル化モジュール164、および出力モジュール166)間のデータ転送のために使用されるハードウェアラインのセットである。バス79は、要素間の情報の転送を可能にするコンピュータシステム(たとえば、プロセッサ、ディスク記憶装置、メモリ、入出力ポート、ネットワークポートなど)の異なる要素を結び付ける、本質的に共有されるコンジットである。システムバス79に接続されるのは、様々な入出力デバイス(たとえば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなど)をコンピュータ50、60に接続するためのI/Oデバイスインタフェース82(図1のコンピュータシステム100のユーザインタフェース120など)である。ネットワークインタフェース86は、コンピュータがネットワーク(たとえば、図5のネットワーク70)に取り付けられた様々な他のデバイスを接続することを可能にする。メモリ90は、本発明の実施形態(たとえば、図2のベンチマーキング方法200、図3A~3Dのベンチマーキングデータモデル、図4のベンチマーキング実装400、およびそれらのサポートコード)を実装するために使用されるコンピュータソフトウェア命令92およびデータ94のための揮発性記憶装置を提供する。ディスク記憶装置95は、本発明の実施形態を実装するために使用されるコンピュータソフトウェア命令92およびデータ94のための不揮発性記憶装置を提供する。中央プロセッサユニット84は、システムバス79にやはり取り付けられ、コンピュータ命令の実行を実現する。
【0060】
一実施形態では、プロセッサルーチン92およびデータ94は、本発明システムに関するソフトウェア命令の少なくとも一部分を提供するコンピュータ可読媒体(たとえば、1つまたは複数のDVD-ROM、CD-ROM、ディスケット、テープなどのリムーバブル記憶媒体)を含む、コンピュータプログラム製品(概して、92と符号付けされる)である。コンピュータプログラム製品92は、当技術分野でよく知られているような、任意の好適なソフトウェア設置手順によって設置される。別の実施形態では、ソフトウェア命令の少なくとも一部分はまた、ケーブル、通信、およびまたはワイヤレス接続上でダウンロードされ得る。他の実施形態では、本発明プログラムは、搬送媒体(たとえば、インターネット、または他のネットワークなどのグローバルネットワーク上で搬送される無線電波、赤外線、レーザ波、音波、または電波)上で搬送される信号上で実施されるコンピュータプログラム搬送された信号製品107である。そのような搬送媒体または信号は、本発明ルーチン/プログラム92に関するソフトウェア命令の少なくとも一部分を提供する。
【0061】
代替実施形態では、搬送される信号は、搬送される媒体上で搬送されるアナログ搬送波またはデジタル信号である。たとえば、搬送される信号は、グローバルネットワーク(たとえば、インターネット)、通信ネットワーク、または他のネットワーク上で搬送されるデジタル化された信号であり得る。一実施形態では、搬送される信号は、ミリ秒、秒、分、またはより長い期間にわたってネットワーク上で、パケット内で送られるソフトウェアアプリケーションに関する命令など、ある時間期間にわたって搬送媒体上で送信される信号である。別の実施形態では、コンピュータプログラム製品92のコンピュータ可読媒体は、コンピュータシステム50が、コンピュータプログラム搬送される信号製品に関して上記で説明したように、搬送媒体を受信すること、および搬送媒体内で実施された搬送された信号を識別することによってなど、受信し得、読取り得る搬送媒体である。
【0062】
概して、「搬送波媒体」または一時的搬送波という用語は、前述の一時的信号、搬送された信号、搬送媒体、記憶媒体などを包含する。
【0063】
他の実施形態では、プログラム製品92は、いわゆる、ソフトウェアアズアサービス(SaaS)、またはエンドユーザをサポートする他の設置もしくは通信として実装され得る。
【0064】
本明細書で引用されたすべての特許、公開された出願および参照の教示は、参照によりその全体が組み込まれる。
【0065】
例示的な実施形態が具体的に示され説明されているが、添付の特許請求の範囲によって包含される実施形態の範囲から逸脱せずに、形態および詳細において様々な変更が行われ得ることを当業者は理解されよう。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6