特許7278094IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ドウまたはドウ加熱食品における分枝酵素の新規用途に関する。詳細には、分枝酵素を有効成分とする、ドウ蒸製食品の加温加湿下での保存耐性向上剤、ドウ加熱食品の肌理改善剤およびドウの機械耐性向上剤、ならびにこれらを用いるドウの製造方法、ドウ加熱食品の製造方法およびドウ蒸製食品の製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に記載の中華まん類は、65~75℃で5時間保存後に、官能試験にて「ねちゃつき感」が比較的小さい旨の記載はあるものの、吸水量については検討されていないため、スチーマーで長時間保存後の食感維持効果が十分かどうかは不明である。特許文献2に記載の方法で製造された中華まんじゅう食品もまた、スチーマーでの保存後における吸水量や食感については一切検討されていない。すなわち、これら特許文献を鑑みても、加温加湿下での保存時に吸水を抑制し、良好な食感を維持しうるドウ蒸製食品を製造する技術は、十分に提供されている状況ではない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、鋭意研究の結果、分枝酵素をドウの材料に添加することにより、ドウ蒸製食品を加温加湿状況で保存した際に通常起こる吸水や軟化を抑制できること、ドウ加熱食品の内層の肌理を細かくし、均一性を高められること、ドウの製造工程を機械で行った場合に通常起こるドウの傷みあるいはそれに起因する膨らみの不良を抑制できることを見出した。そこで、これらの知見に基づいて、下記の各発明を完成した。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るドウ蒸製食品の加温加湿下での保存耐性向上剤、これを用いるドウの製造方法またはドウ蒸製食品の製造方法によれば、ドウ蒸製食品を加温加湿環境下で保存した際に通常起こる吸水や軟化を抑制することができる。よって、製品を加温加湿された状態で販売するにあたっても製品本来の良好な食感を長く保つことができ、これにより、当該製品の商品価値の向上や賞味期限の延長、廃棄ロスの低減に寄与することができる。

本発明に係るドウ加熱食品の肌理改善剤、これを用いるドウの製造方法またはドウ加熱食品の製造方法によれば、ドウ加熱食品の内層の肌理を細かくし、あるいは均一性を高めることができる。よって、ドウあるいはこれを用いる食品の製造にあたり、商品価値の向上に寄与することができる。

本発明に係るドウの機械耐性向上剤、これを用いるドウの製造方法またはドウ加熱食品の製造方法によれば、ドウの製造工程を機械で行った場合に通常起こるドウの傷みあるいはそれに起因する膨らみの不良を抑制することができる。よって、商品価値の向上、あるいは手動から機械化への移行や機械の稼働速度の上昇等により、生産費の低減や生産性の向上に寄与することができる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 分枝酵素を添加しない中華まん(試料1)および分枝酵素を添加した中華まん(試料2)について、蒸し器での保存前後のクラムを圧縮した際の最大荷重を示す棒グラフである。
【図2】 分枝酵素を添加しない中華まん(試料1)および分枝酵素を添加した中華まん(試料2)の内層の電子顕微鏡による観察画像である。
【図3】 分枝酵素を添加しない中華まん(試料1)および分枝酵素を添加した中華まん(試料2)の体積を示す棒グラフである。

代表図 図1本件の代表的な図

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