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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20230512BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230512BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20230512BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230512BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F21V23/06
F21Y115:10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019186808
(22)【出願日】2019-10-10
(65)【公開番号】P2021064449
(43)【公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大森 章裕
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-524651(JP,A)
【文献】特開2018-037418(JP,A)
【文献】特開2015-177596(JP,A)
【文献】特開2015-210394(JP,A)
【文献】特開2017-201615(JP,A)
【文献】特開2020-071999(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21V 23/06
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる器具本体と、
前記器具本体に着脱自在に取り付けられる光源ユニットと、
前記光源ユニットに設けられ、嵌合凸部及び嵌合凹部のうちいずれか一方を有する第1コネクタと、
前記器具本体に設けられ、前記嵌合凸部及び前記嵌合凹部のうちいずれか他方を有する第2コネクタと、を備え、
前記器具本体及び前記光源ユニットは、それぞれ板金で形成された部分を有しており、
前記板金で形成された部分には、前記第1コネクタ又は前記第2コネクタを取り付けるための一対のコネクタ取付孔が形成されており、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタには、一対の前記コネクタ取付孔にスライドして係合する一対の係合脚部がそれぞれ設けられており、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうち少なくとも一方には、前記コネクタ取付孔に係合させた状態において、前記コネクタ取付孔の隙間を塞ぐフランジ部が設けられており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとは、前記器具本体に前記光源ユニットが装着されると同時に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌め込まれることで電気的に接続され、前記器具本体から前記光源ユニットが外されると同時に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部から外れることで接続が解除される構成である、照明装置。
【請求項2】
前記器具本体及び前記光源ユニットのうち一方に、前記器具本体と前記光源ユニットとを着脱させる取付バネが設けられ、
前記器具本体及び前記光源ユニットのうち他方に、前記取付バネを係合させる取付具が設けられており、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、前記取付バネ及び前記取付具よりも前記器具本体又は前記光源ユニットの中心側に配置されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記係合脚部は、スライドして係合した前記コネクタ取付孔の孔内部で可動できる大きさで構成されている、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記光源ユニットは、前記板金で形成された部分に取り付けられた光源部を備えており、
前記光源部は、前記板金で形成された部分に接着剤で接着される長尺の基板と、前記基板の表面に実装された複数の発光素子と、を有し、
前記基板は、該基板の短手方向の両側に形成された一対の前記コネクタ取付孔の間に収まる幅寸法で構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうち一方がプラグコネクタであり、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうち他方がレセプタクルコネクタであり、
前記プラグコネクタには、前記レセプタクルコネクタへの接続を誘導するガイド部が設けられている、請求項1~のいずれか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井又は壁等の被取付部に取り付けられる照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、天井又は壁等の被取付部に取り付けられる照明装置が知られている。例えば特許文献1に開示された照明装置では、被取付部に取り付けられる照明器具と、照明器具に着脱自在に取り付けられる光源ユニットと、を有している。照明器具には、板バネと、端子台と、が設けられている。端子台には、先端部にコネクタを有するハーネスが接続されている。一方、光源ユニットには、板バネに係合する取付具と、電源装置と、が設けられている。電源装置には、先端部にコネクタを有するハーネスが接続されている。端子台と電源装置とは、ハーネスのコネクタを介して接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6545521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された照明装置は、被取付部に固定された照明器具へ光源ユニットを取り付ける場合、先ず取付バネを取付具に係合させて照明器具に光源ユニットを仮固定する。そして、作業者の手作業によって、電源装置に接続されたハーネスのコネクタと、端子台に接続されたハーネスのコネクタとを接続する。最後に、照明器具へ光源ユニットを押し込んで取り付ける。このコネクタの接続作業は、天井等の被取付部に固定された照明器具に光源ユニットが仮固定された状態で、作業者が両手で行う必要がある。そのため、従来の照明装置では、コネクタの接続作業が煩雑で時間を要し、設置作業の施工性が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、作業者の手作業によって行われていたコネクタの接続作業を省略でき、設置作業の施工性を向上させることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明装置は、被取付部に取り付けられる器具本体と、前記器具本体に着脱自在に取り付けられる光源ユニットと、前記光源ユニットに設けられ、嵌合凸部及び嵌合凹部のうちいずれか一方を有する第1コネクタと、前記器具本体に設けられ、前記嵌合凸部及び前記嵌合凹部のうちいずれか他方を有する第2コネクタと、を備え、前記器具本体及び前記光源ユニットは、それぞれ板金で形成された部分を有しており、前記板金で形成された部分には、前記第1コネクタ又は前記第2コネクタを取り付けるための一対のコネクタ取付孔が形成されており、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタには、一対の前記コネクタ取付孔にスライドして係合する一対の係合脚部がそれぞれ設けられており、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうち少なくとも一方には、前記コネクタ取付孔に係合させた状態において、前記コネクタ取付孔の隙間を塞ぐフランジ部が設けられており、前記第1コネクタと前記第2コネクタとは、前記器具本体に前記光源ユニットが装着されると同時に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌め込まれることで電気的に接続され、前記器具本体から前記光源ユニットが外されると同時に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部から外れることで接続が解除される構成である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1コネクタと第2コネクタとが、器具本体に光源ユニットが装着されると同時に電気的に接続され、器具本体から光源ユニットが外されると同時に接続が解除される構成なので、作業者の手作業によって行われていた第1コネクタと第2コネクタとの接続作業を省略でき、設置作業の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係る照明装置を示した斜視図である。
図2】実施の形態に係る照明装置を分解して示した斜視図である。
図3】実施の形態に係る照明装置の器具本体を示した斜視図である。
図4】実施の形態に係る照明装置の器具本体を内底面側から示した平面図である。
図5】実施の形態に係る照明装置の器具本体を上面側から示した平面図である。
図6】実施の形態に係る照明装置の光源部を示した斜視図である。
図7】実施の形態に係る照明装置のプレート部材の照射面側を示した平面図である。
図8】実施の形態に係る照明装置のプレート部材の上面側を示した平面図である。
図9】実施の形態に係る照明装置のプレート部材に形成されたコネクタ取付孔を示した部分拡大図である。
図10】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを示した斜視図である。
図11】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを底面側から示した斜視図である。
図12】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを分解した状態を底面側から示した斜視図である。
図13】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタをプレート部材に取り付ける要領を示した説明図である。
図14】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタをプレート部材に取り付ける要領を示した説明図である。
図15】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタをプレート部材に取り付けた状態をプレート部材の照射面側から示した部分拡大図である。
図16】実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを示した斜視図である。
図17】実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを底面側から示した斜視図である。
図18】実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを分解した状態を底面側から示した斜視図である。
図19】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタと第2コネクタとが接続される前の段階を示した説明図である。
図20】実施の形態に係る照明装置の第1コネクタと第2コネクタとが接続された状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0010】
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る照明装置を示した斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置を分解して示した斜視図である。図3は、実施の形態に係る照明装置の器具本体を示した斜視図である。図4は、実施の形態に係る照明装置の器具本体を内底面側から示した平面図である。図5は、実施の形態に係る照明装置の器具本体を上面側から示した平面図である。図6は、実施の形態に係る照明装置の光源部を示した斜視図である。図7は、実施の形態に係る照明装置のプレート部材の照射面側を示した平面図である。図8は、実施の形態に係る照明装置のプレート部材の上面側を示した平面図である。図9は、実施の形態に係る照明装置のプレート部材に形成されたコネクタ取付孔を示した部分拡大図である。なお、図8では、電源装置23の図示を省略している。
【0011】
本実施の形態に係る照明装置100は、図1及び図2に示すように、天井又は壁等の被取付部101に取り付けられる長尺の器具本体1と、器具本体1に着脱自在に取り付けられる長尺の光源ユニット2と、を備えている。また、照明装置100は、図6に示すように、光源ユニット2に設けられ、第1配線5を介して電源装置23に接続された第1コネクタ3と、図3に示すように、器具本体1に設けられ、第2配線6を介して端子台11に接続された第2コネクタ4と、を備えている。第1コネクタ3と第2コネクタ4とは、器具本体1に光源ユニット2が装着されると同時に電気的に接続され、器具本体1から光源ユニット2が外されると同時に接続が解除される構成である。
【0012】
(器具本体1)
器具本体1は、図3図5に示すように、ケース部10と、端子台11と、取付バネ12と、を備えている。
【0013】
ケース部10は、器具本体1の外郭を形成するものである。ケース部10は、板金を矩形状に折り曲げて箱形に形成されている。ケース部10は、上面が天井又は壁等の被取付部101に取り付けられる。ケース部10は、光源ユニット2と対向する下面に開口を有しており、該開口に光源ユニット2の上端部が嵌め込まれて固定される。ケース部10の内底面には、端子台11と、取付バネ12と、第2コネクタ4と、が設けられている。なお、ケース部10には、固定配線を通過させる挿入孔、被取付部101に取り付けるためのボルト挿入孔等の各種の貫通孔が形成されている。
【0014】
また、図5に示すように、ケース部10には、第2コネクタ4を取り付けるための一対のコネクタ取付孔13が形成されている。コネクタ取付孔13は、図9に示した第1コネクタ3を取り付けるために光源ユニット2に形成された一対のコネクタ取付孔25と同一の構成である。そのため、コネクタ取付孔13の詳細については、後述するコネクタ取付孔25と共に説明する。
【0015】
端子台11は、図3及び図4に示すように、ケース部10の内底面に固定されており、建物等に設けられた図示省略の固定配線に接続されて、商用電源から電力供給を受けるために設けられている。端子台11は、第2配線6によって第2コネクタ4に接続されている。なお、第2配線6は、端子台11と第2コネクタ4とを直線で接続する程度の短い長さで構成されている。そのため、第2配線6が他の部材に巻き込まれたり、挟み込まれたりするおそれはない。
【0016】
取付バネ12は、器具本体1に光源ユニット2を取り付けるために設けられている。取付バネ12は、図2図4に示すように、例えばステンレス等の弾性を有する材質であり、帯状の板材を湾曲させて形成した板バネである。取付バネ12は、基端部がケース部10の内底面に取り付けられており、ケース部10の開口側に向かって突き出している。取付バネ12は、図示例の場合、ケース部10の長手方向の両端にそれぞれ1つずつ設けられている。なお、取付バネ12は、図示した2つに限定されない。例えば照明装置100の長手方向の長さが短い場合には、長手方向の一端側に取付バネ12を設け、長手方向の他端側にフックなどで固定する機構としてもよい。また、照明装置100の長手方向の長さが長い場合は、長手方向の両端と中央にそれぞれ取付バネ12を設けてもよい。要するに、取付バネ12は、照明装置100の形状及び大きさに応じて、位置及び個数を適宜変更して設けるものとする。
【0017】
(光源ユニット2)
光源ユニット2は、図6図8に示すように、カバー部20と、プレート部21と、光源部22と、電源装置23と、取付具24と、を有している。
【0018】
カバー部20は、合成樹脂製である。カバー部20は、長尺の箱形に形成されており、器具本体1に対向する上面に開口を有し、照射面側に湾曲面を有している。カバー部20は、光源部22を備えたプレート部21が内部に収容され、該光源部22の周囲を覆うものである。
【0019】
プレート部21は、カバー部20の長手方向に沿って延びた板金である。プレート部21には、カバー部20の湾曲面側となる下面に、光源部22が取り付けられている。また、プレート部21には、カバー部20の開口側となる上面に、光源部22に電力を供給する電源装置23と、取付バネ12に係合する取付具24と、第1コネクタ3と、が設けられている。
【0020】
プレート部21には、図7及び図9に示すように、第1コネクタ3を取り付けるための一対の略L字状のコネクタ取付孔25が形成されている。一対のコネクタ取付孔25は、プレート部21の短手方向において間隔をあけて形成されている。各コネクタ取付孔25は、スリット状の貫通孔からなる嵌合部25aと、プレート部21の短手方向における幅寸法が嵌合部25aよりも長い略長方形状の貫通孔からなる挿入部25bと、をプレート部21の長手方向に沿って配置して略L字状とした構成である。挿入部25bは、嵌合部25aよりも、プレート部21の短手方向において外向きに突き出すように形成されている。なお、プレート部21の短手方向において対向する嵌合部25aの間隔を寸法L1とする。また、プレート部21の長手方向における各コネクタ取付孔25の長さを寸法L2とする。
【0021】
光源部22は、図7に示すように、長尺の基板22aと、基板22aの表面に実装された複数の発光素子22bと、を有している。基板22aは、プレート部21の下面に接着剤等で取り付けられている。具体的には、基板22aは、基板22aの短手方向の両側に形成された一対のコネクタ取付孔25間の寸法L1に収まる幅寸法で構成されている。これは、コネクタ取付孔25の影響を受けることなく、基板22aの表面をプレート部21の表面にしっかりと当接させて、基板22aをプレート部21に確実に接着させるためである。
【0022】
発光素子22bは、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode)素子である。複数の発光素子22bは、基板22aの長手方向に沿って直線状に実装されており、カバー部20の湾曲面と対向している。光源部22は、電源装置23から電力が供給されて発光素子22bを発光させる。つまり、照明装置100は、発光素子22bから発光された光が、カバー部20を介して居住空間に照射される構成である。
【0023】
電源装置23は、光源部22と電線で接続されており、端子台11から供給された電力を光源部22に供給するものである。電源装置23は、図6に示すように、長尺状であり、プレート部21の上面に取り付けられている。電源装置23は、第1配線5によって第1コネクタ3に接続されている。つまり、電源装置23は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4を介して端子台11で接続されている。なお、第1配線5は、電源装置23と第1コネクタ3とを直線で接続する程度の短い長さで構成されている。そのため、第1配線5が他の部材に巻き込まれたり、挟み込まれたりするおそれはない。
【0024】
取付具24は、図2に示すように、器具本体1に設けられた取付バネ12と係合し、光源ユニット2を器具本体1に取り付けるためのものである。取付具24は、図6及び図8に示すように、取付バネ12に対応する位置であって、プレート部21の長手方向の両端にそれぞれ設けられている。なお、取付具24は、取付バネ12と同様に、照明装置100の形状及び大きさに応じて、位置及び個数を適宜変更して設けるものとする。なお、図示することは省略したが、本実施の形態に係る照明装置100は、器具本体1に取付具24を設け、光源ユニット2に取付バネ12を設けてもよい。
【0025】
(第1コネクタ3)
図10は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを示した斜視図である。図11は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを底面側から示した斜視図である。図12は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタを分解した状態を底面側から示した斜視図である。第1コネクタ3は、合成樹脂製のプラグコネクタである。第1コネクタ3は、図6に示すように、光源ユニット2のプレート部21の上面において、取付具24よりも光源ユニット2の中心側に配置されて取り付けられている。
【0026】
第1コネクタ3は、図6に示すように、光源ユニット2のプレート部21の上面に取り付けられている。第1コネクタ3は、図10図12に示すように、略直方体形状の本体部30と、本体部30の側面に形成された配線取付部31と、本体部30の内部に嵌め込まれるプラグ金具32と、を有している。また、第1コネクタ3は、本体部30の上面から上方に向かって突き出す嵌合凸部33と、嵌合凸部33の両端に並設されたガイド部34と、本体部30の下面から下方に向かって突き出し、プレート部21のコネクタ取付孔25にスライドして係合する一対の係合脚部35と、を有している。
【0027】
図10図12に示すように、本体部30には、底面の周縁のうち略半周部分において、外方へ突き出すフランジ部30aが形成されている。フランジ部30aには、プレート部21の上面側に向かって突き出す一対のボス部30bが形成されている。一対のボス部30bは、本体部30の長手方向に間隔をあけて設けられている。
【0028】
また、図11及び図12に示すように、本体部30の下面には、金具挿入溝30cが形成されている。金具挿入溝30cは、底面の周縁のうちフランジ部30aを設けていない側の周縁に沿って間隔をあけて3つ形成されている。各金具挿入溝30cには、プラグ金具32がそれぞれ嵌め込まれる。また、各金具挿入溝30cの溝底には、本体部30の上面を貫通する貫通孔が形成されている。当該貫通孔には、金具挿入溝30cに嵌め込んだプラグ金具32の一部が挿通される。
【0029】
また、図11及び図12に示すように、本体部30には、電源装置23と対向する側面に、外方へ向かって突き出す円筒状の配線取付部31が3つ設けられている。各配線取付部31は、水平方向において、各金具挿入溝30cに対応する位置に設けられており、円筒内部で各金具挿入溝30cの内部と連通している。配線取付部31には、図6に示すように、電源装置23に接続された第1配線5の一端が取り付けられる。
【0030】
プラグ金具32は、図12に示すように、長面と短面とを対向させて略凹形状に形成された構成である。プラグ金具32の短面側には、速結端子32aが設けられている。プラグ金具32の長面は、導電面部32bとされている。プラグ金具32は、短面側が配線取付部31と対向するように配置され、金具挿入溝30cに圧入されて固定される。金具挿入溝30cに嵌め込まれたプラグ金具32は、配線取付部31と対応する位置に速結端子32aが配置される。速結端子32aには、配線取付部31に通した第1配線5が接続される。また、金具挿入溝30cに嵌め込まれたプラグ金具32は、金具挿入溝30cの溝底に形成された貫通孔に挿通された導電面部32bが、嵌合凸部33の嵌合面部33aに配置される。
【0031】
嵌合凸部33は、図10図12に示すように、本体部30の上面から上方に向かって突き出し、第2コネクタ4と嵌合させるために設けられている。嵌合凸部33は、3つで構成されており、本体部30の下面に形成された金具挿入溝30cに対応する位置にそれぞれ設けられている。電源装置23と対向する嵌合凸部33の側面は、金具挿入溝30cの溝底に形成された貫通孔から突き出したプラグ金具32の導電面部32bが配置される嵌合面部33aとされている。
【0032】
ガイド部34は、図10図12に示すように、嵌合凸部33を第2コネクタ4へ誘導するために設けられている。ガイド部34は、3つの嵌合凸部33のうち両端に配置された嵌合凸部33に隣接させて設けられており、嵌合凸部33と共に第2コネクタ4に嵌合される。ガイド部34は、円弧状の外面を有する先端部34aが、嵌合凸部33の先端よりも上方へ突き出した構成である。
【0033】
係合脚部35は、プレート部21のコネクタ取付孔25にスライドして係合し、第1コネクタ3をプレート部21の上面に取り付けるために設けられている。係合脚部35は、図11及び図12に示すように、略L字状を成し、本体部30の長手方向の両端に間隔をあけてそれぞれ設けられている。係合脚部35は、L字の垂直面部35aが本体部30の下面からプレート部21の上面に向かって突き出すように設けられ、L字の水平面部35bが、垂直面部35aの端部から外向きに本体部30の下面と略平行して設けられている。なお、垂直及び水平の用語は、部材を説明するために便宜上用いたものであり、厳密に垂直及び水平であること意味するものではない。下記する垂直及び水平の用語についても同様である。
【0034】
なお、係合脚部35は、スライドして係合したコネクタ取付孔25の孔内部で可動できる大きさで構成されている。具体的には、一対の係合脚部35の内寸法をL3とする。寸法L3は、図9に示した寸法L1よりも長い。また、一方の係合脚部35と、該係合脚部35と本体部30の短手方向において対向するボス部30bの外縁との外寸法をL4とする。寸法L4は、図9に示した寸法L2よりも短い。
【0035】
ここで、図13図15に基づいて、第1コネクタ3をプレート部21に取り付ける手順について説明する。図13及び図14は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタをプレート部材に取り付ける要領を示した説明図である。図15は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタをプレート部材に取り付けた状態をプレート部材の照射面側から示した部分拡大図である。
【0036】
先ず、図13に示すように、プレート部21の上面であってコネクタ取付孔25が形成された位置に第1コネクタ3を配置する。このとき、第1コネクタ3は、配線取付部31がプレート部21の中心側に向くように配置される。次に、第1コネクタ3をプレート部21の中心側に傾けながら、係合脚部35をコネクタ取付孔25の挿入部25bに挿入させる。係合脚部35が挿入部25bに完全に挿入された段階で、係合脚部35の垂直面部35aを嵌合部25aに沿ってスライドさせる。図14に示すように、係合脚部35の垂直面部35aを嵌合部25aの端部に突き当たるまでスライドさせると、図15に示すように、ボス部30bが挿入部25bに嵌まる。作業者は、第1コネクタ3がプレート部21に取り付けられて固定される正規の装着位置に配置されたことを、ボス部30bが挿入部25bに入った瞬間に得られる適切な節度感で確認することができる。図15に示すように、第1コネクタ3は、正規の装着位置に配置されると、係合脚部35の水平面部35bがプレート部21の下面に突き当たり上下方向の移動が規制される。また、第1コネクタ3は、正規の装着位置に配置されると、係合脚部35の垂直面部35aとボス部30bによって、プレート部21の短手方向及び長手方向の移動が規制される。
【0037】
なお、第1コネクタ3は、正規の装着位置に配置された状態において、若干の可動範囲を有する。具体的には、第1コネクタ3は、プレート部21の長手方向において、図9に示す寸法L2と、図11に示す寸法L4との寸法差が可動範囲となる。また、第1コネクタ3は、プレート部21の短手方向において、図9に示す寸法L1と、図11に示す寸法L3との寸法差が可動範囲となる。
【0038】
また、第1コネクタ3が正規の装着位置に配置されると、コネクタ取付孔25の挿入部25bがフランジ部30aによって塞がれる。これにより、コネクタ取付孔25の挿入部25bの隙間を通じて、昆虫又は異物がカバー部20の内部に侵入する事態を防止することができる。
【0039】
(第2コネクタ4)
図16は、実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを示した斜視図である。図17は、実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを底面側から示した斜視図である。図18は、実施の形態に係る照明装置の第2コネクタを分解した状態を底面側から示した斜視図である。第2コネクタ4は、合成樹脂製のレセプタクルコネクタである。第2コネクタ4は、図3に示すように、器具本体1のケース部10の内底面において、取付バネ12よりも器具本体1の中心側に配置されて取り付けられている。
【0040】
第2コネクタ4は、図16図18に示すように、略直方体形状の本体部40と、本体部40の側面に形成された配線取付部41と、本体部40の内部に嵌め込まれるプラグ金具42と、を有している。また、第2コネクタ4は、本体部40の下面に形成された嵌合凹部43と、本体部40の上面から上方に向かって突き出し、器具本体1のケース部10に形成されたコネクタ取付孔13にスライドして係合する一対の係合脚部45と、を有している。
【0041】
図16図18に示すように、本体部40には、底面の周縁のうち一対の短辺と一方の長辺において、外方へ突き出すフランジ部40aが形成されている。フランジ部40aには、ケース部10の内底面側に向かって突き出す一対のボス部40bが形成されている。一対のボス部40bは、本体部40の長手方向に間隔をあけて設けられている。
【0042】
また、図16及び図18に示すように、本体部30の上面には、金具挿入溝40cが形成されている。金具挿入溝40cは、底面の周縁のうちフランジ部40aを設けていない長辺に沿って間隔をあけて3つ形成されている。各金具挿入溝40cには、プラグ金具42がそれぞれ嵌め込まれる。
【0043】
また、図17及び図18に示すように、本体部40には、ケース部10の内底面に設けられた端子台11と対向する側面に、外方へ向かって突き出す円筒状の配線取付部41が3つ設けられている。各配線取付部41は、水平方向において、各金具挿入溝40cに対応する位置に設けられており、円筒内部で各金具挿入溝40cの内部と連通している。配線取付部41には、図3に示すように、端子台11に接続された第2配線6の一端が取り付けられる。
【0044】
プラグ金具42は、図18に示すように、略凹形状に形成された構成である。プラグ金具42の一面側には、速結端子42aが設けられている。プラグ金具42の他面側には、嵌合押圧部42bが設けられている。プラグ金具42は、速結端子42aを有する一面側が配線取付部41と対向するように、金具挿入溝40cに圧入されて固定される。金具挿入溝40cに嵌め込まれたプラグ金具42は、配線取付部41と対応する位置に速結端子42aが配置される。速結端子42aには、配線取付部41に通した第2配線6に接続される。
【0045】
嵌合凹部43は、図17に示すように、本体部40の下面に形成されており、第1コネクタ3の嵌合凸部33とガイド部34を嵌合させるために設けられている。嵌合凹部43は、本体部40の上面に形成された金具挿入溝40cに対応する位置に設けられている。嵌合凹部43の内部は、仕切板43aで3つの空間に仕切られている。仕切板43aで仕切られた各空間には、対応する嵌合凸部33が嵌め込まれる。また、嵌合凹部43には、開口縁に沿って面取り部44が形成されている。面取り部44は、嵌合凸部33に設けられたガイド部34を嵌合凹部43へ誘導するために形成されている。
【0046】
係合脚部45は、ケース部10の内底面に形成されたコネクタ取付孔13にスライドして係合し、第2コネクタ4をケース部10の内底面に取り付けるために設けられている。係合脚部45は、図16及び図18に示すように、略L字状を成し、本体部40の長手方向の両端に間隔をあけてそれぞれ設けられている。係合脚部45は、L字の垂直面部45aが、本体部40の上面からケース部10の内底面に向かって突き出すように設けられ、L字の水平面部45bが、垂直面部45aの端部から外向きに本体部40の上面と平行して設けられている。係合脚部45も、スライドして係合したコネクタ取付孔13の孔内部で可動できる大きさで構成されている。なお、第2コネクタ4をケース部10の内底面に取り付ける手順は、第1コネクタ3をプレート部21に取り付ける手順と同じである。そのため、当該手順の詳細な説明は、省略する。
【0047】
なお、本実施の形態に係る照明装置100では、器具本体1にレセプタクルコネクタを設け、光源ユニット2にプラグコネクタを設けた構成を示したがこれに限定されない。照明装置100は、器具本体1にプラグコネクタを設け、光源ユニット2にレセプタクルコネクタを設けた構成でもよい。
【0048】
次に、図1及び図2を参照しつつ、図19及び図20に基づいて、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを接続又は解除させる手順について説明する。図19は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタと第2コネクタとが接続される前の段階を示した説明図である。図20は、実施の形態に係る照明装置の第1コネクタと第2コネクタとが接続された状態を示した説明図である。
【0049】
本実施の形態に係る照明装置100は、図1及び図2に示すように、天井又は壁等の被取付部101に取り付けられた器具本体1のケース部10の開口に、光源ユニット2のカバー部20の開口縁を嵌め込むことで、器具本体1に光源ユニット2が着脱自在に取り付けられる構成である。器具本体1に光源ユニット2を装着させる作業は、先ず、図2に示すように、取付バネ12を取付具24に係合させて器具本体1と光源ユニット2とを仮固定する。そして、光源ユニット2の長手方向の一方の端部を器具本体1の一端に嵌め込み、光源ユニット2を斜めにした状態から、該光源ユニット2の長手方向のもう一方の端部を器具本体1の他端に押し込んで嵌め込むことにより行われる。
【0050】
第1コネクタ3と第2コネクタ4とは、器具本体1に光源ユニット2が装着されると同時に電気的に接続される。具体的には、光源ユニット2の長手方向の一方の端部を器具本体1の一端に嵌め込み、光源ユニット2を斜めにした状態において、図19に示すように、第1コネクタ3の嵌合凸部33が、第2コネクタ4の嵌合凹部43の略真下に配置される。そして、光源ユニット2の長手方向のもう一方の端部を器具本体1の他端に押し込んで嵌め込むと、図20に示すように、第1コネクタ3の嵌合凸部33が、第2コネクタ4の嵌合凹部43に嵌め込まれる。このとき、第1コネクタ3の嵌合凸部33は、第2コネクタ4の嵌合凹部43に形成された面取り部44に接触するガイド部34によって、嵌合凹部43に誘導される。第1コネクタ3と第2コネクタ4とは、プラグ金具32の導電面部32bと、プラグ金具42の嵌合押圧部42bとが接触することにより、電気的に接続される。
【0051】
なお、第1コネクタ3は、取付具24よりも光源ユニット2の中心側に配置されている。また、第2コネクタ4は、取付バネ12よりも器具本体1の中心側に配置されている。そのため、光源ユニット2を斜めにした状態から長手方向の端部を器具本体1の端部に押し込む際に、小さい嵌合角度で第1コネクタ3と第2コネクタ4とを接続させることができる。嵌合角度とは、光源ユニット2を斜めにした状態から長手方向の端部を器具本体1の端部に押し込む際において、ケース部10の内底面に対するプレート部21の角度を言う。よって、第1コネクタ3と第2コネクタ4とが、位置ずれを起こすことがなく、確実に接続される。
【0052】
また、第1コネクタ3と第2コネクタ4は、器具本体1に光源ユニット2が装着されると同時に電気的に接続されるように、互いに対向する適切な位置に設けられている。しかし、第1コネクタ3と第2コネクタ4は、公差又は製造のばらつきにより、必ずしも正確に対向する位置に配置されているとは限らない。また、器具本体1に光源ユニット2を取り付ける作業において、上記したように光源ユニット2を斜めにした状態から器具本体1に押し付けることも考慮する必要がある。
【0053】
そこで、本実施の形態に係る照明装置100では、第2コネクタ4の嵌合凹部43の面取り部44に接触する第1コネクタ3のガイド部34によって、嵌合凸部33が嵌合凹部43に誘導される。また、係合脚部35は、スライドして係合したコネクタ取付孔25の孔内部で可動できる大きさで構成されている。更に、係合脚部45は、スライドして係合したコネクタ取付孔13の孔内部で可動できる大きさで構成されている。よって、本実施の形態に係る照明装置100では、上記した公差又は製造のばらつき等の問題があっても、ガイド部34によって、嵌合凸部33が嵌合凹部43に誘導されること、及び第1コネクタ3と第2コネクタ4とが可動することによって、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを確実に接続させることができる。
【0054】
上記した第1コネクタ3と第2コネクタ4との接続状態は、器具本体1から光源ユニット2が外されると同時に解除される。
【0055】
以上のように、本実施の形態に係る照明装置100は、被取付部101に取り付けられる器具本体1と、器具本体1に着脱自在に取り付けられる光源ユニット2と、器具本体1に設けられた第1コネクタ3と、光源ユニット2に設けられた第2コネクタ4と、を備えている。第1コネクタ3と第2コネクタ4とは、器具本体1に光源ユニット2が装着されると同時に電気的に接続され、器具本体1から光源ユニット2が外されると同時に接続が解除される構成である。よって、照明装置100は、作業者の手作業によって行われていた第1コネクタ3と第2コネクタ4との接続作業を省略でき、設置作業の施工性を向上させることができる。
【0056】
また、本実施の形態に係る照明装置100は、器具本体1及び光源ユニット2のうち一方に、器具本体1と光源ユニット2とを着脱させる取付バネ12が設けられている。また、器具本体1及び光源ユニット2のうち他方に、取付バネ12を係合させる取付具24が設けられている。第1コネクタ3及び第2コネクタ4は、取付バネ12及び取付具24よりも器具本体1又は光源ユニット2の中心側に配置されている。よって、照明装置100は、光源ユニット2を斜めにした状態から長手方向の端部を器具本体1の端部に押し込む際に、第1コネクタ3と第2コネクタ4との嵌合角度を小さくすることができるので、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを確実に接続させることができる。
【0057】
また、器具本体1及び光源ユニット2は、それぞれ板金で形成された部分を有している。板金で形成された部分には、第1コネクタ3又は第2コネクタ4を取り付けるための一対のコネクタ取付孔13又は25が形成されている。第1コネクタ3及び第2コネクタ4には、一対のコネクタ取付孔13又は25にスライドして係合する一対の係合脚部35又は45がそれぞれ設けられている。よって、本実施の形態に係る照明装置100は、係合脚部35又は45をコネクタ取付孔13又は25にスライドさせるだけの簡易な作業で、第1コネクタ3又は第2コネクタ4を、器具本体1又は光源ユニット2に取り付けることができるので、設置作業の施工性を向上させることができる。
【0058】
また、係合脚部35又は45は、スライドして係合したコネクタ取付孔13又は25の孔内部で可動できる大きさで構成されている。よって、本実施の形態に係る照明装置100は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4において公差又は製造のばらつきがあったり、或いは光源ユニット2を斜めにした状態から器具本体1に押し付ける作業を行ったりしても、第1コネクタ3がコネクタ取付孔25の孔内部で可動し、又は第2コネクタ4がコネクタ取付孔13の孔内部で可動することによって、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを確実に接続させることができる。
【0059】
また、光源ユニット2は、板金で形成された部分に取り付けられた光源部22を備えている。光源部22は、板金で形成された部分に接着剤で接着される長尺の基板22aと、基板22aの表面に実装された複数の発光素子22bと、を有している。基板22aは、基板22aの短手方向の両側に形成された一対のコネクタ取付孔25の間に収まる幅寸法で構成されている。よって、本実施の形態に係る照明装置100は、コネクタ取付孔25の影響を受けることなく、基板22aの表面をプレート部21の表面にしっかりと当接させることができるので、基板22aをプレート部21に確実に接着させることができる。また、コネクタ取付孔25に係合脚部35を係合させる際に、基板22aが障害となることはないので、第1コネクタ3の取付作業を確実に行うことができる。
【0060】
また、第1コネクタ3及び第2コネクタ4には、コネクタ取付孔13又は25にスライドさせて係合させた状態において、コネクタ取付孔13又は25の隙間を塞ぐフランジ部30a又は40aがそれぞれ設けられている。よって、本実施の形態に係る照明装置100は、コネクタ取付孔13又は25の隙間を通じて、昆虫又は異物がカバー部20の内部に侵入する事態を防止することができる。
【0061】
また、本実施の形態に係る照明装置100は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4のうち一方がプラグコネクタであり、第1コネクタ3及び第2コネクタ4のうち他方がレセプタクルコネクタである。プラグコネクタには、レセプタクルコネクタへの接続を誘導するガイド部34が設けられている。よって、本実施の形態に係る照明装置100は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4において公差又は製造のばらつきがあったり、或いは光源ユニット2を斜めにした状態から器具本体1に押し付ける作業を行ったりしても、ガイド部34によって、第1コネクタ3が第2コネクタ4に接続されるように誘導されるので、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを確実に接続させることができる。
【0062】
以上に実施の形態に基づいて照明装置100を説明したが、照明装置100は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば上記した照明装置100の構成は、一例であって、他の構成要素を含んでもよい。また、上記したフランジ部30a及び40aは、必ずしも設ける必要なく、省略してもよい。また、ガイド部34も必ずしも設ける必要なく、省略してもよい。更に、照明装置100は、第1コネクタ3が電源装置23に組み込まれた構成とし、第2コネクタ4が端子台11に組み込まれた構成としてもよい。第1コネクタ3と電源装置23との関係、及び第2コネクタ4と端子台11との関係は、実施の状況に応じて種々の態様で構成するものとする。要するに、照明装置100は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
【符号の説明】
【0063】
1 器具本体、2 光源ユニット、3 第1コネクタ、4 第2コネクタ、5 第1配線、6 第2配線、10 ケース部、11 端子台、12 取付バネ、13 コネクタ取付孔、20 カバー部、21 プレート部、22 光源部、22a 基板、22b 発光素子、23 電源装置、24 取付具、25 コネクタ取付孔、25a 嵌合部、25b 挿入部、30 本体部、30a フランジ部、30b ボス部、30c 金具挿入溝、31 配線取付部、32 プラグ金具、32a 速結端子、32b 導電面部、33 嵌合凸部、33a 嵌合面部、34 ガイド部、34a 先端部、35 係合脚部、35a 垂直面部、35b 水平面部、40 本体部、40a フランジ部、40b ボス部、40c 金具挿入溝、41 配線取付部、42 プラグ金具、42a 速結端子、42b 嵌合押圧部、43 嵌合凹部、43a 仕切板、44 面取り部、45 係合脚部、45a 垂直面部、45b 水平面部、100 照明装置、101 被取付部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図18
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図20