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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】多形
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/10 20060101AFI20230512BHJP
   A01N 47/06 20060101ALI20230512BHJP
   A01P 5/00 20060101ALI20230512BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20230512BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20230512BHJP
   A01P 9/00 20060101ALI20230512BHJP
【FI】
C07D471/10 101
C07D471/10 CSP
A01N47/06 D
A01P5/00
A01P7/02
A01P7/04
A01P9/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019534273
(86)(22)【出願日】2017-12-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 EP2017082983
(87)【国際公開番号】W WO2018114648
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-12-11
(31)【優先権主張番号】1622006.3
(32)【優先日】2016-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1717104.2
(32)【優先日】2017-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】300091441
【氏名又は名称】シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100183379
【弁理士】
【氏名又は名称】藤代 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ イアン ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ホーン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ ニール
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-511541(JP,A)
【文献】国際公開第2014/126208(WO,A1)
【文献】特開2015-028006(JP,A)
【文献】特表2009-519321(JP,A)
【文献】芦澤一英,塩・結晶形の最適化と結晶化技術,Pharm Tech Japan,2002年,Vol.18, No.10,pp.81-96
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01N
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
の化合物の結晶多形であって、9.4±0.2における1つの2θ角度値、10.3±0.2における1つの2θ角度値、ならびに8.1±0.2、11.6±0.2、12.0±0.2、13.9±0.2、14.8±0.2、16.0±0.2、18.2±0.2、18.8±0.2、20.4±0.2、20.6±0.2、21.2±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.1±0.2、22.4±0.2および23.4±0.2からなる群から選択される少なくとも3つの2θ角度値を含む粉末X線回折パターンを有する、結晶多形。
【請求項2】
以下の格子定数:a=8.85ű0.01Å、b=11.43ű0.01Å、c=11.96ű0.01Å、α=65.26°±0.01°、β=77.82°±0.01°、γ=72.60°±0.01°および体積=1043Å3±1Å3を有する、請求項1に記載の結晶多形。
【請求項3】
120℃±2℃の融点を有する、請求項1または2に記載の結晶多形。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の多形と、少なくとも1つの農学的に許容できる担体または希釈剤とを含む、農業用組成物。
【請求項5】
少なくとも1つのさらなる殺虫剤または殺線虫剤を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
植物または植物繁殖材料における昆虫感染を防止または防除する方法であって、前記植物または植物繁殖材料を、殺虫的に有効な量の請求項4または5に記載の農業用組成物で処理する工程を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、N-アルキルアミド置換スピロ複素環式ピロリジンジオン誘導体の固体形態、この固体形態を含む組成物および殺虫剤としてのそれらの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2010/066780号は、特定のN-アルキルアミド置換スピロ複素環式ピロリジンジオン誘導体が殺有害生物活性、特に殺虫、殺ダニ、殺軟体動物および殺線虫活性を有することを開示している。特に、式I:
【化1】
の化合物が開示されている。
【0003】
この化合物と他の殺虫剤との混合物が国際公開第2013/079564号、国際公開第2013/107793号、国際公開第2013/107794号、国際公開第2013/107795号および国際公開第2013/107796号に開示されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ここで、この化合物の新規な固体形態、それらの組成物ならびにそれらの調製および使用方法が発見された。
【0005】
したがって、本発明は、式I:
【化2】
のN-アルキルアミド置換スピロ複素環式ピロリジンジオン誘導体の新規な結晶形に関する。
【0006】
本発明の結晶多形は、表1に示されるように、その単結晶の単位格子定数によって特徴付けられ得る。この多形は、実施例1に記載される方法を用いて得られた。
【0007】
【表1】
表中、a、b、c = 単位格子のエッジの長さであり; α、β、γ = 単位格子の角度であり; Z = 1格子当たりの分子である。
【0008】
したがって、本発明の一実施形態において、本発明の結晶多形は、以下の格子定数:a=8.85ű0.01Å、b=11.43ű0.01Å、c=11.96ű0.01Å、α=65.26°±0.01°、β=77.82°±0.01°、γ=72.60°±0.01°および体積=1043Å3±1Å3を有する。
【0009】
結晶多形は、2θ角度またはd間隔について表される粉末X線回折パターンによっても特徴付けられ得る。したがって、本発明の別の実施形態において、本発明の結晶多形は、9.4±0.2における1つの2θ角度値、10.3±0.2における1つの2θ角度値、ならびに8.1±0.2、11.6±0.2、11.9±0.2、13.9±0.2、14.8±0.2、16.0±0.2、18.2±0.2、18.8±0.2、20.4±0.2、20.6±0.2、21.2±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.1±0.2、22.4±0.2および23.4±0.2からなる群から選択される少なくとも3つ、少なくとも6つ、少なくとも9つ、少なくとも12個、少なくとも15個または全ての2θ角度値を含む粉末X線回折パターンを有する。これらのピーク値は、対応するd間隔値と一緒に以下の表2に示される。
【0010】
【表2】
これらの2θ角度値は、単結晶の単位格子からのデータを用いて計算された、多形の粉末X線回折パターンから導き出される。これらの値は、0.02°の2θ刻み幅で1.54056Åの平均波長を用いて生成される。
【0011】
別の実施形態において、本発明の結晶多形は、120℃±2℃の融点を有する。この融点は、10℃/分の加熱速度で示差走査熱量測定(DSC)を用いて得られる。
【0012】
参照形態Aと示されるさらなる結晶多形は、表3に示されるように、その単結晶の単位格子定数によって特徴付けられ得る。この多形は、実施例1に記載される方法を用いて得られ、元は国際公開第2010/066780号に開示されていた。
【0013】
【表3】
表中、a、b、c = 単位格子のエッジの長さであり; α、β、γ = 単位格子の角度であり; Z = 1格子当たりの分子である。
【0014】
参照形態Aと示される結晶多形は、2θ角度またはd間隔について表される粉末X線回折パターンによっても特徴付けられ得る。この結晶多形は、8.2±0.2、11.5±0.2、15.0±0.2、15.8±0.2、17.7±0.2、20.2±0.2、21.0±0.2、21.9±0.2、23.2±0.2および24.2±0.2からなる群から選択される2θ角度値を含む粉末X線回折パターンを有する。これらのピーク値は、対応するd間隔値と一緒に以下の表4に示される。
【0015】
【表4】
これらの2θ角度値は、単結晶の単位格子からのデータを用いて計算された、多形の粉末X線回折パターンから導き出される。これらの値は、0.02°の2θ刻み幅で1.54056Åの平均波長を用いて生成される。
【0016】
参照形態Aと示される結晶多形は、133℃±2℃の融点を有する。この融点は、10℃/分の加熱速度で示差走査熱量測定(DSC)を用いて得られる。
【0017】
本発明に関連して、多形は、固体状態において2つ以上の結晶形で存在し得る化合物の特定の結晶形である。化合物の結晶形は、3つの全ての空間次元に延在する秩序正しく反復するパターンで配置される構成分子を含む(対照的に、非晶質固体は、分子の位置内に長距離秩序を有さない)。化合物の異なる多形は、それらの結晶構造中に原子およびまたは分子の異なる配置を有する。化合物が、殺虫剤などの生物学的に活性な化合物である場合、結晶構造の相違は、異なる化学的、物理的および生物学的特性を有する異なる多形をもたらし得る。影響され得る特性としては、結晶の形状、密度、硬度、色、化学安定性、融点、吸湿性、懸濁性、溶解速度および生物学的利用能が挙げられる。したがって、特定の多形は、同じ化合物の別の多形と比べて特定の使用においてより有利になる特性を有し得る。特に、上に列挙される物理的、化学的および生物学的特性は、化合物が他の有効成分および製剤成分と製剤中で容易に組み合わされ得る製造方法および製剤、ならびに殺虫剤などの植物処理剤の品質および有効性の開発に著しい影響を与え得る。化合物の固体状態が2つ以上の多形として存在し得るかどうかを予測することはできず、これらの結晶形のいずれかの特性を予測することもできないことが留意される。
【0018】
特に、特定の多形の使用は、化合物の既存の多形/非晶質形態と比較して新たな製剤の使用を可能にし得る。これは、いくつかの理由から有利であり得る。例えば、SC中に溶媒がないことにより、多くの場合、その製剤が同等のEC製剤より植物毒性が低くなる可能性が高いことを意味するため、懸濁濃縮物(SC)製剤は、乳剤濃縮物(EC)より好ましいであろうが、化合物の既存の形態がこのようなSC製剤中で安定していない場合、多形転化が起こり、望ましくない結晶成長をもたらし得る。このような結晶成長は、例えば、製剤の粘稠化(thickening)および潜在的に固化につながり、これは、施用装置、例えば農業用散布機の噴霧ノズルの閉塞につながり得るため、有害である。安定した多形形態の使用は、これらの問題を克服するであろう。
【0019】
結晶の存在についての固相のアッセイは、当該技術分野において公知の従来の方法によって行われ得る。例えば、粉末X線回折技術を使用することが好都合であり、通常である。使用され得る他の技術としては、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)およびラマン分光法もしくは赤外分光法、NMR、ガスクロマトグラフィーまたはHPLCが挙げられる。単結晶X線回折は、結晶構造を特定するのに特に有用である。
【0020】
本発明の多形は、そのままの形態で施用され得るが、より好ましくは従来の手段によって農薬組成物中に組み込まれ得る。したがって、さらなる態様において、本発明は、上に定義される本発明の多形と、少なくとも1つの農学的に許容できる担体または希釈剤とを含む農薬組成物を提供する。
【0021】
本発明の多形を含む農薬組成物は、低い施用量でも有害生物防除の分野において予防的および/または治療的に有益な有効成分であり、好ましい殺生物スペクトルを有し、温血動物種、魚類および植物によって良好な耐容性を示される。本発明の組成物は、昆虫またはダニ目(Acarina)の代表例など、通常の感受性の動物有害生物だけでなく、耐性がある動物有害生物の全ての発育段階または個々の発育段階のみに対して作用し得る。組成物の殺虫または殺ダニ活性は、直接それ自体で、すなわち直ちにまたはいくらかの時間が経過してから初めて、例えば脱皮中に起こる有害生物の破壊として、または間接的に、例えば減少した産卵および/または孵化率として現れることがあり、良好な活性は、少なくとも50~60%の破壊率(死亡率)に相当する。
【0022】
したがって、本発明の多形を含む農薬組成物は、いくつかの植物種における植物病原昆虫の防除に使用され得る。したがって、本発明は、植物または植物繁殖材料における昆虫感染を防止または防除する方法であって、植物または植物繁殖材料を、殺虫的に有効な量の本発明の農業用組成物で処理する工程を含む方法も提供する。
【0023】
本明細書において使用される際の「殺虫剤」という用語は、昆虫の成長を制御または調節する化合物または組成物を意味する。「殺虫的に有効な量」という用語は、昆虫を殺滅するか、防除するか、もしくは感染させ、昆虫の成長もしくは繁殖を遅らせ、昆虫の個体群を減少させ、および/または昆虫によって引き起こされる植物への被害を減少させることが可能である、このような化合物もしくは組成物またはこのような化合物もしくは組成物の組合せの量を意味する。
【0024】
「植物繁殖材料」とは、あらゆる種類の種子(果実、塊茎、鱗茎、穀粒など)、挿し木、挿し芽(cut shoot)などを意味する。
【0025】
上記の動物有害生物の例は、以下のとおりである:
ダニ目(Acarina)から、例えばアカリツス属(Acalitus spp)、アカルス属(Aculus spp)、アカリカルス属(Acaricalus spp)、アセリア属(Aceria spp)、アシブトコナダニ(Acarus siro)、キララマダニ属(Amblyomma spp.)、ナガヒメダニ属(Argas spp.)、ウシマダニ属(Boophilus spp.)、ブレビパルパス属(Brevipalpus spp.)、ブリオビア属(Bryobia spp)、カリピトリメルス属(Calipitrimerus spp.)、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、デルマトファゴイデス属(Dermatophagoides spp)、エオテトラニカス属(Eotetranychus spp)、エリオフィエス属(Eriophyes spp.)、ヘミタルソネムス属(Hemitarsonemus spp)、イボマダニ属(Hyalomma spp.)、タネガタマダニ属(Ixodes spp.)、オリゴニクス属(Olygonychus spp)、カズキダニ属(Ornithodoros spp.)、ポリファゴタルソネ・ラタス(Polyphagotarsone latus)、パノニクス属(Panonychus spp.)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivora)、フィトネムス属(Phytonemus spp)、ポリファゴタロソネムス属(Polyphagotarsonemus spp)、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes spp.)、コイタマダニ属(Rhipicephalus spp.)、ネダニ属(Rhizoglyphus spp.)、ヒゼンダニ属(Sarcoptes spp.)、ステネオタルソネムス属(Steneotarsonemus spp)、ホコリダニ属(Tarsonemus spp.)およびテトラニクス属(Tetranychus spp.);
シラミ目(Anoplura)から、例えばブタジラミ属(Haematopinus spp.)、ホソジラミ属(Linognathus spp.)、ペディクルス属(Pediculus spp.)、ペムフィグス属(Pemphigus spp.)およびフィロキセラ属(Phylloxera spp.);
鞘翅目(Coleoptera)から、例えばアグリオテス属(Agriotes spp.)、アンフィマロン・マジャレ(Amphimallon majale)、セマダラコガネ(Anomala orientalis)、アントノムス属(Anthonomus spp.)、マグソコガネ属(Aphodius spp)、アスチラス・アトロマクラタス(Astylus atromaculatus)、アテニウス属(Ataenius spp)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、セロトマ属(Cerotoma spp)、コノデルス属(Conoderus spp)、コスモポリテス属(Cosmopolites spp.)、コチニス・ニチダ(Cotinis nitida)、クルクリオ属(Curculio spp.)、シクロセファラ属(Cyclocephala spp)、デルメステス属(Dermestes spp.)、ジアブロチカ属(Diabrotica spp.)、アブデルスツノカブトムシ(Diloboderus abderus)、エピラクナ属(Epilachna spp.)、エレムヌス属(Eremnus spp.)、ヘテロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、コーヒーノミキクイムシ(Hypothenemus hampei)、ラグリア・フイロサ(Lagria vilosa)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemLineata)、リッソルホプトルス属(Lissorhoptrus spp.)、リオゲニス属(Liogenys spp)、マエコラスピス属(Maecolaspis spp)、アカビロウドコガネ(Maladera castanea)、メガセリス属(Megascelis spp)、メリゲテス・アエネウス(Melighetes aeneus)、メロロンタ属(Melolontha spp.)、マイオクロウス・アルマツス(Myochrous armatus)、オリカエフィルス属(Orycaephilus spp.)、オチオリンクス属(Otiorhynchus spp.)、フィロファガ属(Phyllophaga spp)、フリクチヌス属(Phlyctinus spp.)、ポピリア属(Popillia spp.)、プシリオデス属(Psylliodes spp.)、リソマツス・アウブチリス(Rhyssomatus aubtilis)、リゾペルタ属(Rhizopertha spp.)、コガネムシ科(Scarabeidae)、シトフィルス属(Sitophilus spp.)、シトトルガ属(Sitotroga spp.)、ソマチカス属(Somaticus spp)、スフェノフォラス属(Sphenophorus spp)、ステルネクススブ・シグナツス(Sternechus subsignatus)、ゴミムシダマシ属(Tenebrio spp.)、トリボリウム属(Tribolium spp.)およびトロゴデルマ属(Trogoderma spp.);
双翅目(Diptera)から、例えばヤブカ属(Aedes spp.)、ハマダラカ属(Anopheles spp)、アンテリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、オリーブミバエ(Bactrocea oleae)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、ブラジシア属(Bradysia spp)、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、セラチチス属(Ceratitis spp.)、オビキンバエ属(Chrysomyia spp.)、イエカ属(Culex spp.)、クテレブラ属(Cuterebra spp.)、ダクス属(Dacus spp.)、デリア属(Delia spp)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ヒメイエバエ属(Fannia spp.)、ガストロフィラス属(Gastrophilus spp.)、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza tripunctata)、ツェツェバエ属(Glossina spp.)、ヒフバエ属(Hypoderma spp.)、ヒッポボスカ属(Hyppobosca spp.)、リリオミザ属(Liriomyza spp.)、キンバエ属(Lucilia spp.)、メラナグロミザ属(Melanagromyza spp.)、イエバエ属(Musca spp.)、ヒツジバエ属(Oestrus spp.)、オルセオリア属(Orseolia spp.)、キモグリバエ(Oscinella frit)、アカザモグリハナバエ(Pegomyia hyoscyami)、ホルビア属(Phorbia spp.)、ラゴレチス属(Rhagoletis spp)、リベリア・クアドリファシアタ(Rivelia quadrifasciata)、スカテラ属(Scatella spp)、キノコバエ属(Sciara spp.)、サシバエ属(Stomoxys spp.)、アブ属(Tabanus spp.)、タニア属(Tannia spp.)およびガガンボ属(Tipula spp.);
半翅目(Hemiptera)から、例えばアカントコリス・スカブラトル(Acanthocoris scabrator)、アクロステルナム属(Acrosternum spp)、ウススジカスミカメムシ(Adelphocoris lineolatus)、アンブリペルタ・ニチダ(Amblypelta nitida)、バチコエリア・タラシナ(Bathycoelia thalassina)、ブリサス属(Blissus spp)、トコジラミ属(Cimex spp.)、クラビグララ・トメントシコリス(Clavigralla tomentosicollis)、クレオンチアデス属(Creontiades spp)、ジスタンチエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ジスデルクス属(Dysdercus spp.)、エデッサ属(Edessa spp)、ユーキスツス属(Euchistus spp.)、ヒメナガメ(Eurydema pulchrum)、エウリガステル属(Eurygaster spp.)、クサギカメムシ(Halyomorpha halys)、ホルシアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属(Leptocorisa spp.)、メクラカメムシ属(Lygus spp)、マルガロデス属(Margarodes spp)、ムルガンチア・ヒストリオニク(Murgantia histrionic)、ネオメガロトムス属(Neomegalotomus spp)、タバコカスミカメムシ(Nesidiocoris tenuis)、ネザラ属(Nezara spp.)、ニシウス・シムランス(Nysius simulans)、オエバルス・インスラリス(Oebalus insularis)、ピエスマ属(Piesma spp.)、ピエゾドルス属(Piezodorus spp)、ロドニウス属(Rhodnius spp.)、サールベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコチノファラ属(Scotinophara spp.)、チアンタ属(Thyanta spp)、サシガメ属(Triatoma spp.)およびヴァチガ・イルデンス(Vatiga illudens);
同翅目(Homoptera)から、例えばアシルトシウム・ピスム(Acyrthosium pisum)、アダルゲス属(Adalges spp)、アガリアナ・エンシゲラ(Agalliana ensigera)、アゴノセナ・タルギオニイ(Agonoscena targionii)、アレウロジクス属(Aleurodicus spp)、アレウロカンツス属(Aleurocanthus spp)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクス・フロッコスス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、フタテンミドリヨコバイ(Amarasca biguttula)、アムリトズス・アトキンソニ(Amritodus atkinsoni)、アノニジエラ属(Aonidiella spp.)、アカマルカイガラムシ(Aonidiella auranti)、アリマキ科(Aphididae)、ワタアブラムシ属(Aphis spp.)、アスピジオツス属(Aspidiotus spp.)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、バクテリセラ・コッケレリ(Bactericera cockerelli)、ベミシア属(Bemisia spp)、ブラキカウズス属(Brachycaudus spp)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、カコプシラ属(Cacopsylla spp)、ニンジンフタオアブラムシ(Cavariella aegopodii Scop.)、セロプラスタ属(Ceroplaster spp.)、クリソムファルス・アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、オンシツマルカイガラムシ(Chrysomphalus dictyospermi)、シカデラ属(Cicadella spp)、シロオオヨコバイ(Cofana spectra)、クリプトミズス属(Cryptomyzus spp)、シカデュリナ属(Cicadulina spp)、ヒラタカタカイガラムシ(Coccus hesperidum)、ダルブルス・マイジス(Dalbulus maidis)、ジアレウロデス属(Dialeurodes spp)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ジウラフィス・ノキシア(Diuraphis noxia)、ジサフィス属(Dysaphis spp)、エンポアスカ属(Empoasca spp.)、リンゴワタムシ(Eriosoma larigerum)、エリスロネウラ属(Erythroneura spp.)、ガスカルジア属
(Gascardia spp.)、グリカスピス・ブリンブレコンベイ(Glycaspis brimblecombei)、ヒアダフィス・シュードブラシカエ(Hyadaphis pseudobrassicae)、ヒアロプテルス属(Hyalopterus spp)、ヒペロミズス・パリズス(Hyperomyzus pallidus)、リュウガンズキンヨコバイ(Idioscopus clypealis)、ヤコビアスカ・リビカ(Jacobiasca lybica)、ラオデルファクス属(Laodelphax spp.)、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、レピドサフェス属(Lepidosaphes spp.)、ニセダイコンアブラムシ(Lopaphis erysimi)、リオゲニス・マイジス(Lyogenys maidis)、マクロシフム属(Macrosiphum spp.)、マハナルヴァ属(Mahanarva spp)、メタカルファ・プルイノサ(Metcalfa pruinosa)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、ミンズス・クルズス(Myndus crudus)、ミズス属(Myzus spp.)、ネオトキソプテラ属(Neotoxoptera sp)、ツマグロヨコバイ属(Nephotettix spp.)、ニラパルバタ属(Nilaparvata spp.)、ナシミドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri Mats)、オドナスピス・ルタエ(Odonaspis ruthae)、オレグマ・ラニゲラ・ゼンター(Oregma lanigera Zehnter)、ヤマモモコナジラミ(Parabemisia myricae)、パラトリオザ・コッケレリ(Paratrioza cockerelli)、パルラトリア属(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属(Pemphigus spp.)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)、ペルキンシエラ属(Perkinsiella spp)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、フィロキセラ属
(Phylloxera spp)、プラノコッカス属(Planococcus spp.)、シューダウラカスピス属(Pseudaulacaspis spp.)、シュードコッカス属(Pseudococcus spp.)、ワタノミハムシ(Pseudatomoscelis seriatus)、プシラ属(Psylla spp.)、プルビナリア・エチオピカ(Pulvinaria aethiopica)、クアドラズピジオツス属(Quadraspidiotus spp.)、クエサダ・ギガス(Quesada gigas)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、ロパロシフム属(Rhopalosiphum spp.)、サイセチア属(Saissetia spp.)、スカホイデウス属(Scaphoideus spp.)、スチザフィス属(Schizaphis spp.)、シトビオン属(Sitobion spp.)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、スピシスチルス・フェスチヌス(Spissistilus festinus)、タロファガス・プロセルピナ(Tarophagus Proserpina)、トキソプテラ属(Toxoptera spp)、トリアレウロデス属(Trialeurodes spp)、トリジスカス・スポロボリ(Tridiscus sporoboli)、トリオニムス属(Trionymus spp)、ミカントガリキジラミ(Trioza erytreae)、ニセヤノネカイガラムシ(Unaspis citri)、ジギナ・フラミゲラ(Zygina flammigera)およびジギニジア・スクテラリス(Zyginidia scutellaris);
膜翅目(Hymenoptera)から、例えばヒメハキリアリ属(Acromyrmex)、アルゲ属(Arge spp)、ハキリアリ属(Atta spp.)、セフス属(Cephus spp.)、ジプリオン属(Diprion spp.)、マツハバチ科(Diprionidae)、シマトウヒハバチ(Gilpinia polytoma)、ホプロカンパ属(Hoplocampa spp.)、ケアリ属(Lasius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン属(Neodiprion spp.)、シュウカクアリ属(Pogonomyrmex spp)、スレノプシス・インビクタ(Slenopsis invicta)、ソレノプシス属(Solenopsis spp.)およびベスパ属(Vespa spp.);
シロアリ目(Isoptera)から、例えばコプトテルメス属(Coptotermes spp)、コルニテルネス・クムランス(Corniternes cumulans)、インシシテルメス属(Incisitermes spp)、マクロテルメス属(Macrotermes spp)、マストテルメス属(Mastotermes spp)、ミクロテルメス属(Microtermes spp)、ヤマトシロアリ属(Reticulitermes spp.);ソレノプシス・ゲミナテ(Solenopsis geminate);
鱗翅目(Lepidoptera)から、例えばアクレリス属(Acleris spp.)、アドキソフィエス属(Adoxophyes spp.)、アエゲリア属(Aegeria spp.)、アグロティス属(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillaceae)、アミロイス属(Amylois spp.)、アンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルチップス属(Archips spp.)、アルギレスチア属(Argyresthia spp)、アルギロタエニア属(Argyrotaenia spp.)、オートグラファ属(Autographa spp.)、ブックラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、アフリカズイム(Busseola fusca)、スジマラダメイガ(Cadra cautella)、モモシンクイガ(Carposina nipponensis)、チロ属(Chilo spp.)、コリストネウラ属(Choristoneura spp.)、クリソテウチア・トピアリア(Chrysoteuchia topiaria)、ブドウホソハマキ(Clysia ambiguella)、クナファロクロシス属(Cnaphalocrocis spp.)、クネファシア属(Cnephasia spp.)、コチリス属(Cochylis spp.)、コレオフォラ属(Coleophora spp.)、コリアス・レスビア(Colias lesbia)、ワタアカキリバ(Cosmophila flava)、クラムバス属(Crambus spp)、ケブカノメイガ(Crocidolomia binotalis)、クリプトフレビア・ロイコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、シダリマ・ペルスペクタリス(Cydalima perspectalis)、シジア属(Cydia spp.)、ジアファニア・ペルスペクタリス(Diaphania perspectalis)、ジアトラエア属(Diatraea spp.)、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、エアリアス属(Earias spp.)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エフェスチア属(Ephestia spp.)、エピノチア属(Epinotia spp)、エスチグメネ・アクレア(Estigmene acrea)、エチエラ・ジンキネラ(Etiella zinckinella)、ユーコスマ属(Eucosma spp.)、
ブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)、ユープロクチス属(Euproctis spp.)、ユークソア属(Euxoa spp.)、フェルチア・ジャクリフェリア(Feltia jaculiferia)、グラホリタ属(Grapholita spp.)、ヘディア・ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、ヘルペトグラマ属(Herpetogramma spp)、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、モロコシマダラメイガ(Lasmopalpus lignosellus)、レウコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス属(Lithocollethis spp.)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、ロキソステゲ・ビフィダリス(Loxostege bifidalis)、リマントリア属(Lymantria spp.)、リオネチア属(Lyonetia spp.)、マラコソマ属(Malacosoma spp.)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タバコスズメガ(Manduca sexta)、ミチムナ属(Mythimna spp)、ノクツア属(Noctua spp)、オペロフテラ属(Operophtera spp.)、オルニオデス・インディカ(Orniodes indica)、アワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、パメネ属(Pammene spp.)、パンデミス属(Pandemis spp.)、マツキリガ(Panolis flammea)、パパイペマ・ネブリス(Papaipema nebris)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiela)、コーヒーハモグリバエ(Perileucoptera coffeella)、シューダレチア・ウニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、モンシロチョウ(Pieris rapae)、ピエリス属(Pieris spp.)、コナガ(Plutella xylostella)、プレイス属(Prays spp.)、シュードプルシア属(Pseudoplusia spp)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、リチア・アルビコスタ(Richia albicosta)、シルポファガ属(Scirpophaga spp.)、セサミア属(Sesamia spp.)、スパルガノチス属(Sparganothis spp.)、スポドプテラ属(Spodoptera spp.)、シレプタ・デロガテ(Sylepta derogate)、シナンテドン属(Synanthedon spp.)、タウメトポエア属(Thaumetopoea spp.)、トルトリックス属(Tortrix spp.)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、トマトキバガ(Tuta absoluta)およびスガ属(Yponomeuta spp.);
食毛目(Mallophaga)から、例えばダマリネア属(Damalinea spp.)およびケモノハジラミ属(Trichodectes spp.);
直翅目(Orthoptera)から、例えばゴキブリ属(Blatta spp.)、チャバネゴキブリ属(Blattella spp.)、ケラ属(Gryllotalpa spp.)、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae)、トノサマバッタ属(Locusta spp.)、ネオクルチラ・ヘキサダクチラ(Neocurtilla hexadactyla)、ワモンゴキブリ属(Periplaneta spp.)、スカプテリスカス属(Scapteriscus spp)およびコオロギ属(Schistocerca spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)から、例えばリポセリス属(Liposcelis spp.);
ノミ目(Siphonaptera)から、例えばナガノミ属(Ceratophyllus spp.)、イヌノミ属(Ctenocephalides spp.)およびケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis);
総翅目(Thysanoptera)から、例えばカリオトリプス・ファセオリ(Calliothrips phaseoli)、ハナアザミウマ属(Frankliniella spp.)、ヘリオトリプス属(Heliothrips spp)、ヘルシノトリプス属(Hercinothrips spp.)、パルテノトリプス属(Parthenothrips spp)、シルトトリプス・アウランチィ(Scirtothrips aurantii)、ダイズアザミウマ(Sericothrips variabilis)、タエニオトリプス属(Taeniothrips spp.)、アザミウマ属(Thrips spp);および/または
シミ目(Thysanura)から、例えばセイヨウシミ(Lepisma saccharina)。
【0026】
植物発育の初期の段階で作物に被害を与え得る土壌生息有害生物の例は、以下のとおりである:
鱗翅目(Lepidoptera)から、例えばアクレリス属(Acleris spp.)、アエゲリア属(Aegeria spp.)、アグロティス属(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillaceae)、アミロイス属(Amylois spp.)、オートグラファ属(Autographa spp.)、アフリカズイム(Busseola fusca)、スジマラダメイガ(Cadra cautella)、チロ属(Chilo spp.)、ケブカノメイガ(Crocidolomia binotalis)、ジアトラエア属(Diatraea spp.)、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、エラスモパルプス属(Elasmopalpus spp.)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、コナガ(Plutella xylostella)、シルポファガ属(Scirpophaga spp.)、セサミア属(Sesamia spp.)、スポドプテラ属(Spodoptera spp.)およびトルトリックス属(Tortrix spp.);
鞘翅目(Coleoptera)から、例えばアグリオテス属(Agriotes spp.)、アントノムス属(Anthonomus spp.)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノトラケルス属(Conotrachelus spp.)、コスモポリテス属(Cosmopolites spp.)、クルクリオ属(Curculio spp.)、デルメステス属(Dermestes spp.)、ジアブロチカ属(Diabrotica spp.)、ディロボデルス属(Diloboderus spp.)、エピラクナ属(Epilachna spp.)、エレムヌス属(Eremnus spp.)、ヘテロニクス属(Heteronychus spp.)、リッソルホプトルス属(Lissorhoptrus spp.)、メロロンタ属(Melolontha spp.)、オリカエフィルス属(Orycaephilus spp.)、オチオリンクス属(Otiorhynchus spp.)、フリクチヌス属(Phlyctinus spp.)、ポピリア属(Popillia spp.)、プシリオデス属(Psylliodes spp.)、リゾペルタ属(Rhizopertha spp.)、コガネムシ科(Scarabeidae)、シトトルガ属(Sitotroga spp.)、ソマチカス属(Somaticus spp.)、タニメクス属(Tanymecus spp.)、ゴミムシダマシ属(Tenebrio spp.)、トリボリウム属(Tribolium spp.)、トロゴデルマ属(Trogoderma spp.)およびザブルス属(Zabrus spp.);
直翅目(Orthoptera)から、例えばケラ属(Gryllotalpa spp.);
シロアリ目(Isoptera)から、例えばヤマトシロアリ属(Reticulitermes spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)から、例えばリポセリス属(Liposcelis spp.);
シラミ目(Anoplura)から、例えばブタジラミ属(Haematopinus spp.)、ホソジラミ属(Linognathus spp.)、ペディクルス属(Pediculus spp.)、ペムフィグス属(Pemphigus spp.)およびフィロキセラ属(Phylloxera spp.);
同翅目(Homoptera)から、例えばリンゴワタムシ(Eriosoma larigerum);
膜翅目(Hymenoptera)から、例えばヒメハキリアリ属(Acromyrmex)、ハキリアリ属(Atta spp.)、セフス属(Cephus spp.)、ケアリ属(Lasius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン属(Neodiprion spp.)、ソレノプシス属(Solenopsis spp.)およびベスパ属(Vespa spp.);
双翅目(Diptera)から、例えばガガンボ属(Tipula spp.);
アブラナ科の植物につくノミハムシ(crucifer flea beetle)(キスジノミハムシ属(Phyllotreta spp.))、根食い虫(root maggot)(デリア属(Delia spp.))、キャベツサヤゾウムシ(cabbage seedpod weevil)(シュートリンクス属(Ceutorhynchus spp.))およびアブラムシ。
【0027】
特に、本発明の組成物は、同翅目(Homoptera)(特にコナジラミ、アブラムシ、キジラミおよびマルカイガラムシ類(armoured scale)およびカタカイガラムシ類(soft scale))、総翅目(Thysanoptera)(アザミウマ)およびダニ目(Acarina)(ダニ)の昆虫に対して特に有効である。
【0028】
本発明の組成物は、線虫の防除にも有用であり得る。したがって、本発明の多形を含む農薬組成物は、多くの植物種における植物病原線虫の防除に使用され得る。したがって、本発明は、植物寄生性線虫(内部寄生性、半内部寄生性および外部寄生性線虫)による植物および植物の部分への被害を防除する方法であって、植物または植物繁殖材料を、殺線虫的に有効な量の本発明の農業用組成物で処理する工程を含む方法も提供する。
【0029】
本明細書において使用される際の「殺線虫剤」という用語は、線虫の成長を制御または調節する化合物または組成物を意味する。「殺線虫的に有効な量」という用語は、線虫を殺滅するか、防除するか、もしくは感染させ、線虫の成長もしくは繁殖を遅らせ、線虫の個体群を減少させ、および/または線虫によって引き起こされる植物への被害を減少させることが可能である、このような化合物もしくは組成物またはこのような化合物もしくは組成物の組合せの量を意味する。
【0030】
上記の植物寄生性線虫の例は、以下のとおりである:
ネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、アレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)および他のメロイドギネ属(Meloidogyne)種;シスト形成センチュウ、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)および他のグロボデラ属(Globodera)種; ムギシストセンチュウ(Heterodera avenae)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera schachtii)、クローバシストセンチュウ(Heterodera trifolii)および他のヘテロデラ属(Heterodera)種;タネコブセンチュウ、アンギナ属(Anguina)種;クキセンチュウおよびハセンチュウ、アフェレンコイデス属(Aphelenchoides)種;刺毛センチュウ(Sting nematode)、ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus)および他のベロノライムス属(Belonolaimus)種;マツセンチュウ、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)および他のバーサフェレンカス属(Bursaphelenchus)種;ワセンチュウ(Ring nematode)、クリコネマ属(Criconema)種、クリコネメラ属(Criconemella)種、クリコネモイデス属(Criconemoides)種、メソクリコネマ属(Mesocriconema)種;クキおよびリンケイセンチュウ、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)、ナミクキセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)および他のジチレンクス属(Ditylenchus)種;キリセンチュウ(Awl nematode)、ドリコドルス属(Dolichodorus)種;ラセンセンチュウ(Spiral nematode)、ヘリオコチレンクス・マルチシンクツス(Heliocotylenchus multicinctus)および他のヘリオコチレンクス属(Helicotylenchus)種;サヤセンチュウおよびサヤワセンチュウ(Sheath and sheathoid nematode)、ヘミシクリオホラ属(Hemicycliophora)種およびヘミクリコネモイデス属(Hemicriconemoides)種;ヒルスマンニエラ属(Hirshmanniella)種;ヤリセンチュウ(Lance nematode)、ホプロライムス(Hoploaimus)種;ニセネコブセンチュウ、ナコブス属(Nacobbus)種;ハリセンチュウ(Needle nematode)、ロンギドルス・エロンガツス(Longidorus elongatus)および他のロンギドルス属(Longidorus)種;ピンセンチュウ(Pin nematode)、プラチレンクス属(Pratylenchus)種;ネグサレセンチュウ(Lesion nematode)、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、プラチレンクス・カービタツス(Pratylenchus curvitatus)、プラチレンクス・ゴオデイ(Pratylenchus goodeyi)および他のプラチレンクス属(Pratylenchus)種;ネモグリセンチュウ(Burrowing nematode)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)および他のラドホルス属(Radopholus)種;ニセフクロセンチュウ(Reniform nematode)、ロチレンクス・ロブスタス(Rotylenchus robustus)、ロチレンクス・レニフォルミス(Rotylenchus reniformis)および他のロチレンクス属(Rotylenchus)種;スクテロネマ属(Scutellonema)種;ミハリセンチュウ(Stubby root nematode)、トリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)および他のトリコドルス属(Trichodorus)種、パラトリコドルス属(Paratrichodorus)種;イシュクセンチュウ(Stunt nematode)、ナミイシュクセンチュ(Tylenchorhynchus claytoni)、チレンコリンクス・デュビウス(Tylenchorhynchus dubius)および他のチレンコリンクス属(Tylenchorhynchus)種;ミカンセンチュウ(Citrus nematode)、チレンクルス属(Tylenchulus)種;オオハリセンチュウ(Dagger nematode)、キシフィネマ属(Xiphinema)種;ならびにスバンギナ属(Subanguina.,spp)、ヒプソペリン属(Hypsoperine spp.)、マクロポストニア属(Macroposthonia spp.)、メリニウス属(Melinius spp.)、プンクトデラ属(Punctodera spp.)およびキニスルシウス属(Quinisulcius spp.)などの他の植物寄生性線虫種。
【0031】
特に、メロイドギネ属(Meloidogyne spp.)、ヘテロデラ属(Heterodera spp.)、ロチレンクス属(Rotylenchus spp.)およびプラチレンクス属(Pratylenchus spp.)の線虫種が本発明の組成物によって防除され得る。
【0032】
本発明に係る組成物が使用され得る有用な植物の作物としては、液果植物、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリーおよびイチゴ;穀類、例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)、ライコムギおよびコムギ;繊維植物、例えば綿、亜麻、麻、ジュートおよびサイザル麻;農作物、例えばテンサイおよび飼料用ビート、コーヒー、ホップ、カラシ、ナタネ(キャノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャおよびタバコ;果樹、例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシおよびセイヨウスモモ;芝生、例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、セントオーガスチングラスおよびシバ属(Zoysia)の芝生;ハーブ、例えばバジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージおよびタイム;マメ科植物、例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメおよびダイズ;堅果、例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオおよびクルミ;ヤシ、例えばアブラヤシ;観賞植物、例えば花、低木および高木;他の高木、例えばカカオ、ココナツ、オリーブおよびゴム;野菜、例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、マロー、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウおよびトマト;ならびにつる植物、例えばブドウなどの多年生および一年生作物が挙げられる。
【0033】
作物は、天然のもの、従来の品種改良法によって得られたもの、または遺伝子組み換えによって得られたものであることが理解されるべきである。それらは、いわゆる出力形質(例えば、向上した貯蔵安定性、より高い栄養価および向上した風味)を含む作物を含む。
【0034】
作物は、ブロモキシニルのような除草剤またはALS-、EPSPS-、GS-、HPPD-およびPPO-阻害剤などの除草剤のクラスに対する耐性を与えられた作物も含むことが理解されるべきである。従来の品種改良法により、イミダゾリノン、例えばイマザモックスに対する耐性を与えられた作物の例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(summer canola)である。遺伝子組み換え法によって除草剤に対する耐性を与えられた作物の例としては、商標RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)およびLibertyLink(登録商標)で市販されている、例えばグリホサート-およびグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0035】
作物はまた、天然のものであるか、または有害な昆虫に対する耐性を与えられたものであることが理解されるべきである。これは、例えば、毒素産生菌由来として公知のものなどの1つまたは複数の選択的に作用する毒素を例えば合成することが可能な組み換えDNA技術の使用によって形質転換された植物を含む。発現され得る毒素の例としては、δ-エンドトキシン、植物性殺虫性タンパク質(Vip)、細菌コロニー形成線虫の殺虫性タンパク質、ならびにサソリ、クモ形類、カリバチおよび真菌によって産生される毒素が挙げられる。
【0036】
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素を発現するように変性された作物の例は、BtトウモロコシKnockOut(登録商標)(Syngenta Seeds)である。殺虫耐性をコードする2つ以上の遺伝子を含み、したがって2つ以上の毒素を発現する作物の例は、VipCot(登録商標)(Syngenta Seeds)である。作物またはその種子材料も複数種の有害生物に対して耐性であり得る(いわゆる、遺伝子組み換えによって形成される場合の積み重ねられた(stacked)トランスジェニック事象)。例えば、植物は、例えば、Herculex I(登録商標)(Dow AgroSciences,Pioneer Hi-Bred International)のように除草剤耐性であると同時に、殺虫性タンパク質を発現する能力を有し得る。
【0037】
本発明の農薬組成物が施用される量は、防除される昆虫などの具体的なタイプ、必要とされる防除の程度ならびに施用のタイミングおよび方法に応じて決まり、当業者によって容易に決定され得る。一般に、本発明の組成物は、組成物中の有効成分(ここで、「有効成分」は、本発明の多形を意味する)の総量を基準にして0.005キログラム/ヘクタール(kg/ha)~約5.0kg/haの施用量で施用され得る。約0.1kg/ha~約1.5kg/haの施用量が好ましく、約0.3kg/ha~0.8kg/haの施用量が特に好ましい。
【0038】
実際には、本発明の多形を含む農薬組成物は、当該技術分野において公知のまたは当該技術分野において使用されている様々な補助剤および担体を含有する製剤として施用される。
【0039】
これらの製剤は、様々な物理的形態、例えば粉剤、ゲル、水和剤、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳剤、マイクロエマルション、水中油型乳剤、油フロアブル剤、水性分散体、油性分散体、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(担体として水または水混和性有機溶媒を含む)、含浸ポリマーフィルムの形態、または例えばthe Manual on Development and Use of FAO and WHO Specifications for Pesticides,United Nations,First Edition,Second Revision(2010)から公知の他の形態であり得る。このような製剤は、直接使用されるかまたは使用前に希釈され得る。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油または溶媒を用いて行われ得る。
【0040】
製剤は、例えば、微粉化された固体、顆粒、溶液、分散体または乳剤の形態の製剤を得るために多形(「有効成分」)を製剤補助剤と混合することによって調製され得る。有効成分はまた、微粉化された固体、鉱油、植物もしくは動物由来の油、植物もしくは動物由来の変性油、有機溶媒、水、表面活性物質またはそれらの組合せなどの他の補助剤とともに製剤化され得る。
【0041】
有効成分は、微細なマイクロカプセルにも含まれ得る。マイクロカプセルは、多孔質担体中の有効成分を含有する。これにより、有効成分が制御された量で環境中に放出されることが可能になる(例えば、持続放出)。マイクロカプセルは、通常、0.1~500μmの直径を有する。それらは、カプセル重量の約25~95重量%の量の有効成分を含有する。有効成分は、モノリシック固体の形態、固体もしくは液体分散体中の微粒子の形態または好適な溶液の形態であり得る。封入膜は、例えば、天然もしくは合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタンまたは化学修飾ポリマーおよびデンプンザンセートまたは当業者に公知の他のポリマーを含み得る。あるいは、有効成分が基材の固体マトリックス中に微粉化された粒子の形態で含まれるが、マイクロカプセル自体は封入されていない、微細なマイクロカプセルが形成され得る。
【0042】
本発明に係る製剤の調製に好適な製剤補助剤は、それ自体公知である。液体担体として、以下のものが使用され得る:水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、α-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、グリセロールアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノールおよびより高い分子量のアルコール、例えばアミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、N-メチル-2-ピロリドンなど。
【0043】
好適な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、小麦粉、ダイズ粉、軽石、木粉、粉砕クルミ殻、リグニンおよび同様の物質である。
【0044】
多数の表面活性物質が、固体および液体製剤の両方において、特に使用前に担体で希釈され得る製剤において有利に使用され得る。表面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性またはポリマーであり得、それらは、乳化剤、湿潤剤もしくは懸濁化剤として、または他の目的のために使用され得る。典型的な表面活性物質としては、例えば、アルキルスルフェートの塩、例えばラウリル硫酸ジエタノールアンモニウム;アルキルアリールスルホネートの塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばノニルフェノールエトキシレート;アルコール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばトリデシルアルコールエトキシレート;石鹸、例えばステアリン酸ナトリウム;アルキルナフタレンスルホネートの塩、例えばジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム;スルホスクシネート塩のジアルキルエステル、例えばナトリウムジ(2-エチルヘキシル)スルホスクシネート;ソルビトールエステル、例えばオレイン酸ソルビトール;第四級アミン、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、例えばポリエチレングリコールステアレート;エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマー;ならびにモノ-およびジアルキルホスフェートエステルの塩;ならびにさらに例えばMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual,MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey(1981)に記載されるさらなる物質が挙げられる。
【0045】
殺有害生物製剤に使用され得るさらなる補助剤としては、結晶化阻害剤、粘度調整剤、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、発泡剤、光吸収剤、混合補助剤、消泡剤、錯化剤、中和剤またはpH調節物質および緩衝剤、腐食防止剤、香料、湿潤剤、取り込み促進剤、微量栄養素、可塑剤、滑剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、凍結防止剤、殺菌剤ならびに液体および固体肥料が挙げられる。
【0046】
本発明に係る製剤は、植物もしくは動物由来の油、鉱油、このような油のアルキルエステルまたはこのような油の混合物および油誘導体を含む添加剤を含み得る。本発明に係る製剤中の油添加剤の量は、一般に、施用される混合物を基準にして0.01~10%である。例えば、油添加剤は、スプレー混合物が調製された後、所望の濃度でスプレータンクに加えられ得る。好ましい油添加剤は、鉱油または植物由来の油、例えばナタネ油、オリーブ油もしくはヒマワリ油、乳化植物油、植物由来の油のアルキルエステル、例えばメチル誘導体または動物由来の油、例えば魚油もしくは牛脂を含む。好ましい油添加剤は、C8~C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12~C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸のメチルエステル(それぞれラウリン酸メチル、パルミチン酸メチルおよびオレイン酸メチル)を含む。多くの油誘導体は、the Compendium of Herbicide Adjuvants,10th Edition,Southern Illinois University,2010から公知である。
【0047】
本発明の製剤は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の本発明の多形および1~99.9重量%の製剤補助剤を含み、製剤補助剤は、好ましくは、0~25重量%の表面活性物質を含む。市販の製品は、好ましくは、濃縮物として製剤化され得るが、最終使用者は、通常、希釈製剤を用いるであろう。
【0048】
施用量は、広い範囲内で変化し、土壌の性質、施用方法、作物、防除される有害生物、現在の気候条件ならびに施用方法、施用時期および標的作物によって左右される他の要因に応じて決まる。一般的な指針として、化合物は、1~2000l/ha、特に10~1000l/haの量で施用され得る。
【0049】
好ましい製剤は、以下の組成(重量%)を有し得る。
乳剤:
有効成分:1~95%、好ましくは60~90%
表面活性剤:1~30%、好ましくは5~20%
液体担体:1~80%、好ましくは1~35%
【0050】
ダスト剤:
有効成分:0.1~10%、好ましくは0.1~5%
固体担体:99.9~90%、好ましくは99.9~99%
【0051】
懸濁濃縮物:
有効成分:5~75%、好ましくは10~50%
水:94~24%、好ましくは88~30%
表面活性剤:1~40%、好ましくは2~30%
【0052】
水和剤:
有効成分:0.5~90%、好ましくは1~80%
表面活性剤:0.5~20%、好ましくは1~15%
固体担体:5~95%、好ましくは15~90%
【0053】
粒剤:
有効成分:0.1~30%、好ましくは0.1~15%
固体担体:99.5~70%、好ましくは97~85%
【0054】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するが、本発明を限定するものではない。
【0055】
【表5】
【0056】
この組合せは、補助剤と十分に混合され、混合物が好適なミルで十分に粉砕されて水和剤が得られ、それが水で希釈されて所望の濃度の懸濁液が得られる。
【0057】
【表6】
【0058】
この組合せは、補助剤と十分に混合され、混合物が好適なミルで十分に粉砕されて粉末が得られ、それが種子処理にそのまま使用され得る。
【0059】
【表7】
【0060】
植物保護に使用され得る任意の必要な希釈の乳剤が、この濃縮物から水による希釈によって得られる。
【0061】
【表8】
【0062】
すぐに使える(ready-for-use)ダスト剤が、この組合せを担体と混合し、混合物を好適なミルで粉砕することによって得られる。このような粉末は、種子の乾燥粉衣にも使用され得る。
【0063】
【表9】
【0064】
この組合せは、補助剤と混合され、粉砕され、混合物は、水で湿らせられる。混合物は、押し出され、次に空気流中で乾燥される。
【0065】
【表10】
【0066】
微粉化された組合せは、ミキサー中において、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に施用される。粉塵のない(non-dusty)被覆粒剤がこのように得られる。
【0067】
懸濁濃縮物
【表11】
【0068】
微粉化された組合せは、補助剤と均質に混合されて懸濁濃縮物が得られ、懸濁濃縮物から任意の所望の希釈の懸濁液が水による希釈によって得られる。このような希釈を用いて、生きた植物ならびに植物繁殖材料が噴霧、注ぎかけまたは浸漬によって処理され、微生物による加害から保護され得る。
【0069】
種子処理用のフロアブル濃縮物
【表12】
【0070】
微粉化された組合せは、補助剤と均質に混合されて懸濁濃縮物が得られ、懸濁濃縮物から任意の所望の希釈の懸濁液が水による希釈によって得られる。このような希釈を用いて、生きた植物ならびに植物繁殖材料が噴霧、注ぎかけまたは浸漬によって処理され、微生物による加害から保護され得る。
【0071】
徐放性カプセル懸濁液
28部の有効成分が2部の芳香族溶媒および7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート-混合物(8:1)と混合される。この混合物は、1.2部のポリビニルアルコールと、0.05部の消泡剤と、51.6部の水との混合物中において、所望の粒径が得られるまで乳化される。この乳剤に5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物が加えられる。混合物は、重合反応が完了されるまで撹拌される。得られたカプセル懸濁液は、0.25部の増粘剤および3部の分散剤を加えることによって安定される。カプセル懸濁液製剤は、28%の有効成分を含有する。中位カプセル直径は、8~15μmである。得られた製剤は、該当する目的に好適な装置において水性懸濁液として種子に施用される。
【0072】
上記の製剤のそれぞれは、本発明の多形を製剤の他の成分(希釈剤、乳化剤、界面活性剤など)と一緒に含有するパッケージとして調製され得る。製剤は、タンクミックス方法によって調製することもでき、タンクミックス方法では、成分が別々に入手され、栽培者の場所で組み合わされる。
【0073】
これらの製剤は、従来の方法により、防除が必要とされる領域に施用され得る。例えば、ダスト剤および液体製剤が動力散粉機、ブラシならびに手動噴霧器およびスプレー散粉機の使用によって施用され得る。製剤は、ダスト剤もしくはスプレーとして飛行機から、またはロープウィック適用によっても施用され得る。固体および液体製剤の両方は、有効成分が根を通して植物に浸透することを可能にするように、処理される植物の生息地の土壌に施用され得る。本発明の製剤は、植物繁殖材料における昆虫感染からのならびに土壌中に存在する昆虫からの保護を提供するように、植物繁殖材料に対する粉衣適用(dressing application)にも使用され得る。好適には、有効成分は、植物繁殖材料、特に種子を多形の液体製剤で含侵するか、またはそれを固体製剤で被覆することによって保護されるように植物繁殖材料に適用され得る。特殊な場合、他のタイプの適用、例えば植物の挿し木または小枝を繁殖させる特殊な処理も可能である。
【0074】
好適には、本発明の農薬組成物および製剤は、病害発生前に施用される。製剤の使用の量および頻度は、当該技術分野において通常使用されるものであり、昆虫病原体による加害のリスクに応じて決まる。
【0075】
通常、作物の管理において、栽培者は、本発明の結晶多形に加えて、1つまたは複数の他の農業用薬品を使用するであろう。農業用薬品の例としては、殺有害生物剤、例えば殺ダニ剤、殺菌剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、殺線虫剤ならびに植物栄養素および植物肥料が挙げられる。
【0076】
したがって、本発明は、1つまたは複数の殺有害生物剤、植物栄養素または植物肥料と一緒に、本発明に係る組成物の使用を提供する。この組合せは、任意の手段、例えば従来の品種改良または遺伝子組み換えを用いて植物に組み込まれる特定の植物の形質も包含し得る。
【0077】
式Iの多形と、他の活性物質との混合物は、より広義に相乗活性として記載されることもあるさらなる意外な利点も有し得る。例えば、植物によるより良好な耐容性、減少した植物毒性、昆虫がそれらの異なる発育段階で防除され得ること、または製造、例えば粉砕もしくは混合、貯蔵もしくは使用に関連するより良好な挙動がある。
【0078】
好ましい混合物が以下に示され、ここで、本発明に係る式Iの多形は、「I」として示される。
【0079】
補助剤を含む組成物としては、I+石油からなる物質の群から選択される化合物が挙げられる。
【0080】
殺ダニ剤を含む組成物としては、I+1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、I+2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート、I+2-フルオロ-N-メチル-N-1-ナフチルアセドアミド、I+4-クロロフェニルフェニルスルホン、I+アバメクチン、I+アセキノシル、I+アセトプロール、I+アクリナトリン、I+アルジカルブ、I+アルドキシカルブ、I+α-シペルメトリン、I+アミジチオン、I+アミドフルメト、I+アミドチオエート、I+アミトン、I+アミトンシュウ酸水素塩、I+アミトラズ、I+アラマイト、I+三酸化二ヒ素、I+AVI 382、I+AZ 60541、I+アジンホス-エチル、I+アジンホス-メチル、I+アゾベンゼン、I+アゾシクロチン、I+アゾトエート、I+ベノミル、I+ベノキサホス、I+ベンゾキシメート、I+安息香酸ベンジル、I+ビフェナゼート、I+ビフェントリン、I+ビナパクリル、I+ブロフェンバレレート、I+ブロモシクレン、I+ブロモホス、I+ブロモホス-エチル、I+ブロモプロピレート、I+ブプロフェジン、I+ブトカルボキシム、I+ブトキシカルボキシム、I+ブチルピリダベン、I+多硫化カルシウム、I+カンフェクロル、I+カーバノレート、I+カルバリル、I+カルボフラン、I+カルボフェノチオン、I+CGA 50’439、I+キノメチオナト、I+クロルベンシド、I+クロルジメホルム、I+クロルジメホルム塩酸塩、I+クロルフェナピル、I+クロルフェネトール、I+クロルフェンソン、I+クロルフェンスルフィド、I+クロルフェンビンホス、I+クロロベンジレート、I+クロロメブホルム、I+クロロメチウロン、I+クロロプロピレート、I+クロルピリホス、I+クロルピリホス-メチル、I+クロルチオホス、I+シネリンI、I+シネリンII、I+シネリン、I+クロフェンテジン、I+クロサンテル、I+クマホス、I+クロタミトン、I+クロトキシホス、I+クフラネブ、I+シアントエート、I+シフルメトフェン、I+シハロトリン、I+シヘキサチン、I+シペルメトリン、I+DCPM、I+DDT、I+デメフィオン、I+デメフィオン-O、I+デメフィオン-S、I+デメトン、I+デメトン-メチル、I+デメトン-O、I+デメトン-O-メチル、I+デメトン-S、I+デメトン-S-メチル、I+デメトン-S-メチルスルホン、I+ジアフェンチウロン、I+ジアリホス、I+ジアジノン、I+ジクロフルアニド、I+ジクロルボス、I+ジクリホス、I+ジコホル、I+ジクロトホス、I+ジエノクロル、I+ジメホックス、I+ジメトエート、I+ジナクチン、I+ジネクス、I+ジネクス-ジクレキシン、I+ジノブトン、I+ジノカップ、I+ジノカップ-4、I+ジノカップ-6、I+ジノクトン、I+ジノペントン、I+ジノスルホン、I+ジノテルボン、I+ジオキサチオン、I+ジフェニルスルホン、I+ジスルフィラム、I+ジスルホトン、I+DNOC、I+ドフェナピン、I+ドラメクチン、
I+エンドスルファン、I+エンドチオン、I+EPN、I+エプリノメクチン、I+エチオン、I+エトエート-メチル、I+エトキサゾール、I+エトリムホス、I+フェナザフロル、I+フェナザキン、I+酸化フェンブタスズ、I+フェノチオカルブ、I+フェンプロパトリン、I+フェンピラド、I+フェンピロキシメート、I+フェンソン、I+フェントリファニル、I+フェンバレレート、I+フィプロニル、I+フルアクリピリム、I+フルアズロン、I+フルベンジミン、I+フルシクロクスロン、I+フルシトリネート、I+フルエネチル、I+フルフェノクスロン、I+フルメトリン、I+フルオルベンシド、I+フルバリネート、I+FMC 1137、I+ホルメタネート、I+塩酸ホルメタネート、I+ホルモチオン、I+ホルムパラネート、I+γ-HCH、I+グリオジン、I+ハルフェンプロックス、I+ヘプテノホス、I+ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート、I+ヘキシチアゾクス、I+ヨードメタン、I+イソカルボホス、I+イソプロピルO-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート、I+イベルメクチン、I+ジャスモリンI、I+ジャスモリンII、I+ヨードフェンホス、I+リンダン、I+ルフェヌロン、I+マラチオン、I+マロノベン、I+メカルバム、I+メホスホラン、I+メスルフェン、I+メタクリホス、I+メタミドホス、I+メチダチオン、I+メチオカルブ、I+メトミル、I+臭化メチル、I+メトルカルブ、I+メビンホス、I+メキサカルベート、I+ミルベメクチン、I+ミルベマイシンオキシム、I+ミパホックス、I+モノクロトホス、I+モルホチオン、I+モキシデクチン、I+ナレド、I+NC-184、I+NC-512、I+ニフルリジド、I+ニコマイシン、I+ニトリラカルブ、I+ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、I+NNI-0101、I+NNI-0250、I+オメトエート、I+オキサミル、I+オキシデプロホス、I+オキシジスルホトン、I+pp’-DDT、I+パラチオン、I+ペルメトリン、I+石油、I+フェンカプトン、I+フェントエート、I+ホレート、I+ホサロン、I+ホスホラン、
I+ホスメット、I+ホスファミドン、I+ホキシム、I+ピリミホス-メチル、I+ポリクロロテルペン、I+ポリナクチン、I+プロクロノール、I+プロフェノホス、I+プロマシル、I+プロパルギット、I+プロペタンホス、I+プロポクサー、I+プロチダチオン、I+プロトエート、I+ピレトリンI、I+ピレトリンII、I+ピレトリン、I+ピリダベン、I+ピリダフェンチオン、I+ピリミジフェン、I+ピリミテート、I+キナルホス、I+キンチオキス、I+R-1492、I+RA-17、I+ロテノン、I+シュラーダン、I+セブホス、I+セラメクチン、I+SI-0009、I+ソファミド、I+スピロジクロフェン、I+スピロメシフェン、I+SSI-121、I+スルフィラム、I+スルフルアミド、I+スルホテップ、I+硫黄、I+SZI-121、I+τ-フルバリネート、I+テブフェンピラド、I+TEPP、I+テルバム、I+テトラクロルビンホス、I+テトラジホン、I+テトラナクチン、I+テトラスル、I+チアフェノックス、I+チオカルボキシム、I+チオファノックス、I+チオメトン、I+チオキノックス、I+ツリンギエンシン、I+トリアミホス、I+トリアラテン、I+トリアゾホス、I+トリアズロン、I+トリクロルホン、I+トリフェノホス、I+トリアクチン、I+バミドチオン、I+バニリプロールおよびI+YI-5302が挙げられる。
【0081】
駆虫剤を含む組成物としては、I+アバメクチン、I+クルホメート、I+ドラメクチン、I+エマメクチン、I+エマメクチン安息香酸塩、I+エプリノメクチン、I+イベルメクチン、I+ミルベマイシンオキシム、I+モキシデクチン、I+ピペラジン、I+セラメクチン、I+スピノサドおよびI+チオファネートが挙げられる。
【0082】
殺鳥剤を含む組成物としては、I+クロラロース、I+エンドリン、I+フェンチオン、I+ピリジン-4-アミンおよびI+ストリキニーネが挙げられる。
【0083】
生物学的防除剤を含む組成物としては、I+コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV、I+アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、I+ムチカブリダニ属(Amblyseius spp.)、I+アナグラファ・ファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV、I+アナグルス・アトムス(Anagrus atomus)、I+アフェリヌス・アブドミナリス(Aphelinus abdominalis)、I+アフィジウス・コレマニ(Aphidius colemani)、I+アフィドレテス・アフィジミザ(Aphidoletes aphidimyza)、I+オートグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)NPV、I+バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、I+バチルス・スフェリクス・ネイデ(Bacillus sphaericus Neide)、I+バチルス・チューリンゲンシス・ベルリナー(Bacillus thuringiensis Berliner)、I+バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)、I+バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)、I+バチルス・チューリンゲンシス亜種ジャポネンシス(Bacillus thuringiensis subsp.japonensis)、I+バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)、I+バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)、I+ビューベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)、I+ビューベリア・ブロングニアルティ(Beauveria brongniartii)、I+ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)、I+ツマアカオオテントウムシ(Cryptolaemus montrouzieri)、I+コドリンガ(Cydia pomonella)GV、I+ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、I+イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、I+オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、I+サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、I+アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)NPV、I+ヘテロラブディティス・バクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)およびH.メギディス(H.megidis)、I+サカハチテントウ(Hippodamia convergens)、I+レプトマスティクス・ダクチロピィ(Leptomastix dactylopii)、I+マクロロフス・カリギノスス(Macrolophus caliginosus)、I+ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV、I+メタフィカス・ヘルボルス(Metaphycus helvolus)、I+メタリジウム・アニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)、I+メタリジウム・アニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)、I+マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)NPVおよびN.レコンティ(N.lecontei)NPV、I+オリウス属(Orius spp.)、I+ペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、I+チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、I+シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)多カプシド核多角体病ウイルス、I+スタイナーネマ・ビビオニス(Steinernema bibionis)、I+スタイナーネマ・カルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、I+スタイナーネマ・フェルチアエ(Steinernema feltiae)、I+スタイナーネマ・グラッセリ(Steinernema glaseri)、I+スタイナーネマ・リオブラベ(Steinernema riobrave)、I+スタイナーネマ・リオブラビス(Steinernema riobravis)、I+スタイナーネマ・スカプテリシ(Steinernema scapterisci)、I+スタイナーネマ属(Steinernema spp.)、I+トリコグラムマ属(Trichogramma spp.)、I+チフロドロムス・オシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)およびI+バーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)が挙げられる。
【0084】
土壌滅菌剤を含む組成物としては、I+ヨードメタンおよび臭化メチルが挙げられる。
【0085】
不妊化剤を含む組成物としては、I+アフォレート、I+ビサジル、I+ブスルファン、I+ジフルベンズロン、I+ジマチフ、I+ヘメル、I+ヘンパ、I+メテパ、I+メチオテパ、I+メチルアフォレート、I+モルジド、I+ペンフルロン、I+テパ、I+チオヘンパ、I+チオテパ、I+トレタミンおよびI+ウレデパが挙げられる。
【0086】
昆虫フェロモンを含む組成物としては、I+(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテートおよび(E)-デカ-5-エン-1-オール、I+(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート、I+(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール、I+(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート、I+(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート、I+(Z)-ヘキサデカ-11-エナール、I+(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート、I+(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート、I+(Z)-イコサ-13-エン-10-オン、I+(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アール、I+(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール、I+(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート、I+(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート、I+(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート、I+(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート、I+14-メチルオクタデカ-1-エン、I+4-メチルノナン-5-オールおよび4-メチルノナン-5-オン、I+α-マルチストリアチン、I+ブレビコミン、I+コドレルア、I+コドレモン、I+キュールア、I+ディスパールア、I+ドデカ-8-エン-1-イルアセテート、I+ドデカ-9-エン-1-イルアセテート、I+ドデカ-8、I+10-ジエン-1-イルアセテート、I+ドミニカルア、I+4-メチルオクタン酸エチル、I+オイゲノール、I+フロンタリン、I+ゴシップルア、I+グランドルア、I+グランドルアI、I+グランドルアII、I+グランドルアIII、I+グランドルアIV、I+ヘキサルア、I+イプスジエノール、I+イプセノール、I+ジャポニルア、I+リネアチン、I+リトルア、I+ループルア、I+メドルア、I+メガトモ酸、I+メチルオイゲノール、I+ムスカルア、I+オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート、I+オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート、I+オルフラルア、I+オリクタルア、I+オストラモン、I+シグルア、I+ソルジジン、I+スルカトール、I+テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート、I+トリメドルア、I+トリメドルアA、I+トリメドルアB1、I+トリメドルアB2、I+トリメドルアCおよびI+トランク-コール(trunc-call)が挙げられる。
【0087】
昆虫忌避剤を含む組成物としては、I+2-(オクチルチオ)エタノール、I+ブトピロノキシル、I+ブトキシ(ポリプロピレングリコール)、I+アジピン酸ジブチル、I+フタル酸ジブチル、I+コハク酸ジブチル、I+ジエチルトルアミド、I+ジメチルカルベート、I+フタル酸ジメチル、I+エチルヘキサンジオール、I+ヘキサアミド、I+メトキン-ブチル、I+メチルネオデカンアミド、I+オキサメートおよびI+ピカリジンが挙げられる。
【0088】
殺虫剤を含む組成物としては、I+1-ジクロロ-1-ニトロエタン、I+1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン、I+、I+1,2-ジクロロプロパン、I+1,2-ジクロロプロパンおよび1,3-ジクロロプロペン、I+1-ブロモ-2-クロロエタン、I+2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアセテート、I+2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルホスフェート、I+2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート、I+2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート、I+2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート、I+2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール、I+2-クロロビニルジエチルホスフェート、I+2-イミダゾリドン、I+2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン、I+2-メチル(プロパ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート、I+2-チオシアナトエチルラウレート、I+3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン、I+3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート、I+4-メチル(プロパ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート、I+5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート、I+アバメクチン、I+アセフェート、I+アセタミプリド、I+アセチオン、I+アセトプロール、I+アクリナトリン、I+アクリロニトリル、I+アラニカルブ、I+アルジカルブ、I+アルドキシカルブ、
I+アルドリン、I+アレトリン、I+アロサミジン、I+アリキシカルブ、I+α-シペルメトリン、I+α-エクジソン、I+リン化アルミニウム、I+アミジチオン、I+アミドチオエート、I+アミノカルブ、I+アミトン、I+アミトンシュウ酸水素塩、I+アミトラズ、I+アナバシン、I+アチダチオン、I+AVI 382、I+AZ 60541、I+アザジラクチン、I+アザメチホス、I+アジンホス-エチル、I+アジンホス-メチル、I+アゾトエート、I+バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、I+ヘキサフルオロケイ酸バリウム、I+多硫化バリウム、I+バルトリン、I+Bayer 22/190、I+Bayer 22408、I+ベンジオカルブ、I+ベンフラカルブ、I+ベンスルタップ、I+β-シフルトリン、I+β-シペルメトリン、I+ビフェントリン、I+ビオアレトリン、I+ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体、I+ビオエタノメトリン、I+ビオペルメトリン、I+ビオレスメトリン、I+ビス(2-クロロエチル)エーテル、I+ビストリフルロン、I+ホウ砂、I+ブロフェンバレレート、I+ブロムフェンビンホス、I+ブロモシクレン、I+ブロモ-DDT、I+ブロモホス、I+ブロモホス-エチル、I+ブフェンカルブ、I+ブプロフェジン、I+ブタカルブ、I+ブタチオホス、I+ブトカルボキシム、I+ブトネート、I+ブトキシカルボキシム、I+ブチルピリダベン、I+カズサホス、I+ヒ酸カルシウム、I+シアン化カルシウム、I+多硫化カルシウム、I+カンフェクロル、I+カーバノレート、I+カルバリル、I+カルボフラン、I+二硫化炭素、I+四塩化炭素、I+カルボフェノチオン、I+カルボスルファン、I+カルタップ、I+カルタップ塩酸塩、I+セバジン、I+クロルビシクレン、I+クロルダン、I+クロルデコン、I+クロルジメホルム、I+クロルジメホルム塩酸塩、I+クロルエトキシホス、I+クロルフェナピル、I+クロルフェンビンホス、I+クロルフルアズロン、I+クロルメホス、I+クロロホルム、I+クロロピクリン、I+クロルホキシム、I+クロルプラゾホス、I+クロルピリホス、I+クロルピリホス-メチル、I+クロルチオホス、I+クロマフェノジド、I+シネリンI、I+シネリンII、I+シネリン、I+シス-レスメトリン、I+シスメトリン、I+クロシトリン、I+クロエトカルブ、I+クロサンテル、I+クロチアニジン、I+アセト亜ヒ酸銅、I+ヒ酸銅、I+オレイン酸銅、I+クマホス、I+クミトエート、I+クロタミトン、I+クロトキシホス、I+クルホメート、I+氷晶石、I+CS 708、I+シアノフェンホス、I+シアノホス、I+シアントエート、I+シクレトリン、I+シクロプロトリン、I+シフルトリン、I+シハロトリン、I+シペルメトリン、I+シフェノトリン、I+シロマジン、I+サイチオアート、I+d-リモネン、I+d-テトラメトリン、I+DAEP、
I+ダゾメット、I+DDT、I+デカルボフラン、I+デルタメトリン、I+デメフィオン、I+デメフィオン-O、I+デメフィオン-S、I+デメトン、I+デメトン-メチル、I+デメトン-O、I+デメトン-O-メチル、I+デメトン-S、I+デメトン-S-メチル、I+デメトン-S-メチルスルホン、I+ジアフェンチウロン、I+ジアリホス、I+ジアミダホス、I+ジアジノン、I+ジカプトン、I+ジクロフェンチオン、I+ジクロルボス、I+ジクリホス、I+ジクレシル、I+ジクロトホス、I+ジシクラニル、I+ジエルドリン、I+ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルホスフェート、I+ジフルベンズロン、I+ジロール、I+ジメフルトリン、I+ジメホックス、I+ジメタン、I+ジメトエート、I+ジメトリン、I+ジメチルビンホス、I+ジメチラン、I+ジネクス、I+ジネクス-ジクレキシン、I+ジノプロプ、I+ジノサム、I+ジノセブ、I+ジノテフラン、I+ジオフェノラン、I+ジオキサベンゾホス、I+ジオキサカルブ、I+ジオキサチオン、I+ジスルホトン、I+ジチクロホス、I+DNOC、I+ドラメクチン、I+DSP、I+エクジステロン、I+EI 1642、I+エマメクチン、I+エマメクチン安息香酸塩、I+EMPC、I+エンペントリン、I+エンドスルファン、I+エンドチオン、I+エンドリン、I+EPBP、I+EPN、I+エポフェノナン、I+エプリノメクチン、I+エスフェンバレレート、I+エタホス、I+エチオフェンカルブ、I+エチオン、I+エチプロール、I+エトエート-メチル、I+エトプロホス、I+ギ酸エチル、I+エチル-DDD、I+二臭化エチレン、I+二塩化エチレン、I+エチレンオキシド、I+エトフェンプロックス、I+エトリムホス、I+EXD、I+ファンファー、I+フェナミホス、I+フェナザフロル、I+フェンクロルホス、I+フェネタカルブ、I+フェンフルトリン、I+フェニトロチオン、I+フェノブカルブ、I+フェノキサクリム、I+フェノキシカルブ、I+フェンピリトリン、I+フェンプロパトリン、I+フェンピラド、I+フェンスルホチオン、I+フェンチオン、I+フェンチオン-エチル、I+フェンバレレート、I+フィプロニル、I+フロニカミド、I+フルベンジアミド、I+フルコフロン、I+フルシクロクスロン、I+フルシトリネート、I+フルエネチル、I+フルフェネリム、I+フルフェノクスロン、I+フルフェンプロックス、I+フルメトリン、I+フルバリネート、I+FMC 1137、I+ホノホス、I+ホルメタネート、I+塩酸ホルメタネート、I+ホルモチオン、I+ホルムパラネート、I+ホスメチラン、I+ホスピレート、I+ホスチアゼート、I+ホスチエタン、I+フラチオカルブ、I+フレトリン、I+γ-シハロトリン、I+γ-HCH、I+グアザチン、I+酢酸グアザチン、I+GY-81、I+ハルフェンプロックス、I+ハロフェノジド、I+HCH、I+HEOD、I+ヘプタクロル、I+ヘプテノホス、I+ヘテロホス、I+ヘキサフルムロン、I+HHDN、I+ヒドラメチルノン、I+シアン化水素、I+ハイドロプレン、I+ヒキンカルブ、I+イミダクロプリド、I+イミプロトリン、I+インドキサカルブ、I+ヨードメタン、I+IPSP、I+イサゾホス、
I+イソベンザン、I+イソカルボホス、I+イソドリン、I+イソフェンホス、I+イソラン、I+イソプロカルブ、I+イソプロピルO-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート、I+イソプロチオラン、I+イソチオエート、I+イソキサチオン、I+イベルメクチン、I+ジャスモリンI、I+ジャスモリンII、I+ヨードフェンホス、I+幼若ホルモンI、I+幼若ホルモンII、I+幼若ホルモンIII、I+ケレバン、I+キノプレン、I+λ-シハロトリン、I+ヒ酸鉛、I+レピメクチン、I+レプトホス、I+リンダン、I+リリムホス、I+ルフェヌロン、I+リチダチオン、I+m-クメニルメチルカルバメート、I+リン化マグネシウム、I+マラチオン、I+マロノベン、I+マジドックス、I+メカルバム、I+メカルフォン、I+メナゾン、I+メホスホラン、I+塩化第一水銀、I+メスルフェンホス、I+メタフルミゾン、I+メタム、I+メタム-カリウム、I+メタム-ナトリウム、I+メタクリホス、I+メタミドホス、I+フッ化メタンスルホニル、I+メチダチオン、I+メチオカルブ、I+メトクロトホス、I+メトミル、I+メトプレン、I+メトキン-ブチル、I+メトトリン、I+メトキシクロル、I+メトキシフェノジド、I+臭化メチル、I+メチルイソチオシアネート、I+メチルクロロホルム、I+塩化メチレン、I+メトフルトリン、I+メトルカルブ、I+メトキサジアゾン、I+メビンホス、I+メキサカルベート、I+ミルベメクチン、I+ミルベマイシンオキシム、I+ミパホックス、I+ミレックス、I+モノクロトホス、I+モルホチオン、I+モキシデクチン、I+ナフタロホス、I+ナレド、I+ナフタレン、I+NC-170、I+NC-184、I+ニコチン、I+硫酸ニコチン、I+ニフルリジド、I+ニテンピラム、I+ニチアジン、I+ニトリラカルブ、I+ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、I+NNI-0101、I+NNI-0250、I+ノルニコチン、I+ノバルロン、I+ノビフルムロン、I+O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルエチルホスホノチオエート、I+O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオエート、I+O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオエート、I+O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート、I+オレイン酸、I+オメトエート、I+オキサミル、I+オキシデメトン-メチル、I+オキシデプロホス、I+オキシジスルホトン、I+pp’-DDT、I+パラ-ジクロロベンゼン、I+パラチオン、I+パラチオン-メチル、I+ペンフルロン、I+ペンタクロロフェノール、I+ラウリン酸ペンタクロロフェニル、I+ペルメトリン、I+石油、I+PH 60-38、I+フェンカプトン、I+フェノトリン、I+フェントエート、I+ホレート+TX、I+ホサロン、I+ホスホラン、I+ホスメット、I+ホスニクロール、I+ホスファミドン、I+ホスフィン、
I+ホキシム、I+ホキシム-メチル、I+ピリメタホス、I+ピリミカルブ、I+ピリミホス-エチル、I+ピリミホス-メチル、I+ポリクロロジシクロペンタジエン異性体、I+ポリクロロテルペン、I+亜ヒ酸カリウム、I+カリウムチオシアネート、I+プラレトリン、I+プレコセンI、I+プレコセンII、I+プレコセンIII、I+プリミドホス、I+プロフェノホス、I+プロフルトリン、I+プロマシル、I+プロメカルブ、I+プロパホス、I+プロペタンホス、I+プロポクサー、I+プロチダチオン、I+プロチオホス、I+プロトエート、I+プロトリフェンビュート、I+ピメトロジン、I+ピラクロホス、I+ピラゾホス、I+ピレスメトリン、I+ピレトリンI、I+ピレトリンII、I+ピレトリン、I+ピリダベン、I+ピリダリル、I+ピリダフェンチオン、I+ピリミジフェン、I+ピリミテート、I+ピリプロキシフェン、I+クアッシア、I+キナルホス、I+キナルホス-メチル、I+キノチオン、I+キンチオキス、I+R-1492、I+ラフォキサニド、I+レスメトリン、I+ロテノン、I+RU 15525、I+RU 25475、I+リアニア、I+リアノジン、I+サバジラ、I+シュラーダン、I+セブホス、I+セラメクチン、I+SI-0009、I+SI-0205、I+SI-0404、I+SI-0405、I+シラフルオフェン、I+SN 72129、I+亜ヒ酸ナトリウム、I+シアン化ナトリウム、I+フッ化ナトリウム、I+ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、I+ナトリウムペンタクロロフェノキシド、I+セレン酸ナトリウム、I+ナトリウムチオシアネート、I+ソファミド、I+スピノサド、I+スピロメシフェン、I+スピロテトラマト、I+スルコフロン、I+スルコフロン-ナトリウム、I+スルフルアミド、I+スルホテップ、I+フッ化スルフリル、I+スルプロホス、I+タール油、I+τ-フルバリネート、I+タジムカルブ、I+TDE、I+テブフェノジド、I+テブフェンピラド、I+テブピリムホス、I+テフルベンズロン、I+テフルトリン、I+テメホス、I+TEPP、I+テラレトリン、I+テルバム、I+テルブホス、I+テトラクロロエタン、I+テトラクロルビンホス、I+テトラメトリン、I+θ-シペルメトリン、I+チアクロプリド、I+チアフェノックス、I+チアメトキサム、I+チクロホス、I+チオカルボキシム、I+チオシクラム、I+チオシクラムシュウ酸水素塩、I+チオジカルブ、I+チオファノックス、I+チオメトン、I+チオナジン、I+チオスルタップ、I+チオスルタップ-ナトリウム、I+ツリンギエンシン、
I+トルフェンピラド、I+トラロメトリン、I+トランスフルトリン、I+トランスペルメトリン、I+トリアミホス、I+トリアザメート、I+トリアゾホス、I+トリアズロン、I+トリクロルホン、I+トリクロルメタホス-3、I+トリクロロナート、I+トリフェノホス、I+トリフルムロン、I+トリメタカルブ、I+トリプレン、I+バミドチオン、I+バニリプロール、I+ベラトリジン、I+ベラトリン、I+XMC、I+キシリルカルブ、I+YI-5302、I+ζ-シペルメトリン、I+ゼータメトリン(zetamethrin)、I+リン化亜鉛、I+ゾラプロホスおよびZXI 8901、I+シアントラニリプロール、I+クロラントラニリプロール、I+シエノピラフェン、I+シフルメトフェン、I+ピリフルキナゾン、I+スピネトラム、I+スピロテトラマト、I+スルホキサフロール、I+フルフィプロール、I+メペルフルトリン、I+テトラメチルフルトリン、I+トリフルメゾピリムが挙げられる。
【0089】
殺軟体動物剤を含む組成物としては、I+ビス(トリブチルスズ)オキシド、I+ブロモアセトアミド、I+ヒ酸カルシウム、I+クロエトカルブ、I+アセト亜ヒ酸銅、I+硫酸銅、I+フェンチン、I+リン酸第二鉄、I+メタアルデヒド、I+メチオカルブ、I+ニクロサミド、I+ニクロサミド-オールアミン、I+ペンタクロロフェノール、I+ナトリウムペンタクロロフェノキシド、I+タジムカルブ、I+チオジカルブ、I+酸化トリブチルスズ、I+トリフェンモルフ、I+トリメタカルブ、I+酢酸トリフェニルスズおよび水酸化トリフェニルスズ、I+ピリプロールが挙げられる。
【0090】
殺線虫剤を含む組成物としては、I+AKD-3088、I+1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、I+1,2-ジクロロプロパン、I+1,2-ジクロロプロパンおよび1,3-ジクロロプロペン、I+1,3-ジクロロプロペン、I+3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド、I+3-(4-クロロフェニル)-5-メチルローダニン、I+5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸、I+6-イソペンテニルアミノプリン、I+アバメクチン、I+アセトプロール、I+アラニカルブ、I+アルジカルブ、I+アルドキシカルブ、I+AZ 60541、I+ベンクロチアズ、I+ベノミル、I+ブチルピリダベン、I+カズサホス、I+カルボフラン、I+二硫化炭素、I+カルボスルファン、I+クロロピクリン、I+クロルピリホス、I+クロエトカルブ、I+サイトカイニン、I+ダゾメット、I+DBCP、I+DCIP、I+ジアミダホス、I+ジクロフェンチオン、I+ジクリホス、I+ジメトエート、I+ドラメクチン、I+エマメクチン、I+エマメクチン安息香酸塩、I+エプリノメクチン、I+エトプロホス、I+二臭化エチレン、I+フェナミホス、I+フェンピラド、I+フェンスルホチオン、I+ホスチアゼート、I+ホスチエタン、I+フルフラール、I+GY-81、I+ヘテロホス、I+ヨードメタン、I+イサミドホス、I+イサゾホス、I+イベルメクチン、I+キネチン、I+メカルフォン、I+メタム、I+メタム-カリウム、I+メタム-ナトリウム、I+臭化メチル、I+メチルイソチオシアネート、I+ミルベマイシンオキシム、I+モキシデクチン、I+クワ暗斑病菌(Myrothecium verrucaria)組成物、I+NC-184、I+オキサミル、I+ホレート、I+ホスファミドン、I+ホスホカルブ、I+セブホス、I+セラメクチン、I+スピノサド、I+テルバム、I+テルブホス、I+テトラクロロチオフェン、I+チアフェノックス、I+チオナジン、I+トリアゾホス、I+トリアズロン、I+キシレノール、I+YI-5302およびゼアチン、I+フルエンスルホンが挙げられる。
【0091】
共力剤を含む組成物としては、I+2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート、I+5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、I+ファルネソールおよびネロリドール、I+MB-599、I+MGK 264、I+ピペロニルブトキシド、I+ピプロタール、I+プロピル異性体、I+S421、I+セサメクス、I+セサモリンおよびI+スルホキシドが挙げられる。
【0092】
動物忌避剤を含む組成物としては、I+アントラキノン、I+クロラロース、I+ナフテン酸銅、I+オキシ塩化銅、I+ジアジノン、I+ジシクロペンタジエン、I+グアザチン、I+酢酸グアザチン、I+メチオカルブ、I+ピリジン-4-アミン、I+チラム、I+トリメタカルブ、I+ナフテン酸亜鉛およびI+ジラムが挙げられる。
【0093】
さらなる組成物としては、I+ブロフルトリネート、I+シクロキサプリド、I+ジフロビダジン、I+フロメトキン、I+フルヘキサホン、I+グアジピル、I+コナガ(Plutella xylostella)顆粒病ウイルス、I+コドリンガ(Cydia pomonella)顆粒病ウイルス、I+ハーピン、I+イミシアホス、I+ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)核多角体病ウイルス、I+ヘリオティス・プンクティゲラ(Heliothis punctigera)核多角体病ウイルス、I+オオタバコガ(Helicoverpa armigera)核多角体病ウイルス、I+アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)核多角体病ウイルス、I+ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)核多角体病ウイルス、I+コナガ(Plutella xylostella)核多角体病ウイルス、I+パスツーリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae)、I+p-シメン、I+ピフルブミド、I+ピラフルプロール、I+除虫菊、I+QRD 420、I+QRD 452、I+QRD 460、I+テルペノイドブレンド、I+テルペノイド、I+テトラニリプロールおよびI+α-テルピネンが挙げられる。
【0094】
組成物は、I+コードAE 1887196(BSC-BX60309)、I+コードNNI-0745 GR、I+コードIKI-3106、I+コードJT-L001、I+コードZNQ-08056、I+コードIPPA152201、I+コードHNPC-A9908(CAS:[660411-21-2])、I+コードHNPC-A2005(CAS:[860028-12-2])、I+コードJS118、I+コードZJ0967、I+コードZJ2242、I+コードJS7119(CAS:[929545-74-4])、I+コードSN-1172、I+コードHNPC-A9835、I+コードHNPC-A9955、I+コードHNPC-A3061、I+コードChuanhua 89-1、I+コードIPP-10、I+コードZJ3265、I+コードJS9117、I+コードSYP-9080、I+コードZJ3757、I+コードZJ4042、I+コードZJ4014、I+コードITM-121、I+コードDPX-RAB55(DKI-2301)、I+コードMe5382、I+コードNC-515、I+コードNA-89、I+コードMIE-1209、I+コードMCI-8007、I+コードBCS-CL73507、I+コードS-1871、I+コードDPX-RDS63およびI+コードAKD-1193など、多形とコードによって参照される活性物質との混合物も含む。
【0095】
本発明の多形および別の殺虫剤などを含む組成物は、上に明確に開示されているが、当業者は、本発明が、三成分および上記の二成分混合物を含むさらなる複数の組合せに及ぶことを理解するであろう。
【0096】
誤解を避けるために、上に明示されていない場合でも、例えばThe Pesticide Manual,Fiftheenth Edition,British Crop Protection Council,2009に言及されるように、混合相手は、任意の好適な農芸化学的に許容できるエステルまたは塩の形態でもあり得る。
【0097】
本発明の多形および別の殺虫剤の重量比は、一般に、1000:1~1:100、より好ましくは500:1~1:100、例えば250:1~1:66、125:1~1:33、100:1~1:25、66:1~1:10、33:1~1:5および8:1~1:3である。
【0098】
本明細書に開示される結晶形を含む任意の形態の式(I)の化合物または式(I)の化合物および本明細書に開示される別の殺虫的に活性な成分を含む殺虫組成物は、特に同翅目(Homoptera)(特にコナジラミ、アブラムシ、キジラミおよびマルカイガラムシ類およびカタカイガラムシ類)、総翅目(Thysanoptera)(アザミウマ)およびダニ目(Acarina)(ダニ)の昆虫の防除のための、ダイズ植物における殺虫剤として使用され得る。
【0099】
特に、これは、毒素、例えばδ-エンドトキシン、例えばCry1Ac(Cry1Ac Btタンパク質)などの殺虫性タンパク質を発現するトランスジェニックダイズ植物を含む。したがって、これは、事象MON87701(米国特許第8,049,071号明細書ならびに関連出願および特許、ならびに国際公開第2014/170327 A1号(例えば、Intacta RR2 PRO(商標)ダイズへの段落[008]の言及を参照されたい)を参照されたい)、事象MON87751(米国特許出願公開第2014/0373191号明細書)または事象DAS-81419(米国特許第8,632,978号明細書ならびに関連出願および特許)を含むトランスジェニックダイズ植物を含み得る。
【0100】
他のトランスジェニックダイズ植物は、事象SYHT0H2-HPPD耐性(米国特許出願公開第2014/0201860号明細書ならびに関連出願および特許)、事象MON89788-グリホサート耐性(米国特許第7,632,985号明細書ならびに関連出願および特許)、事象MON87708-ジカンバ耐性(米国特許出願公開第2011/0067134号明細書ならびに関連出願および特許)、事象DP-356043-5-グリホサートおよびALS耐性(米国特許出願公開第2010/0184079号明細書ならびに関連出願および特許)、事象A2704-12-グルホシネート耐性(米国特許出願公開第2008/0320616号明細書ならびに関連出願および特許)、事象DP-305423-1-ALS耐性(米国特許出願公開第2008/0312082号明細書ならびに関連出願および特許)、事象A5547-127-グルホシネート耐性(米国特許出願公開第2008/0196127号明細書ならびに関連出願および特許)、事象DAS-40278-9-2,4-ジクロロフェノキシ酢酸およびアリールオキシフェノキシプロピオネートに対する耐性(国際公開第2011/022469号、国際公開第2011/022470号、国際公開第2011/022471号、ならびに関連出願および特許を参照されたい)、事象127-ALS耐性(国際公開第2010/080829号ならびに関連出願および特許)、事象GTS 40-3-2-グリホサート耐性、事象DAS-68416-4-2,4-ジクロロフェノキシ酢酸およびグルホシネート耐性、事象FG72-グリホサートおよびイソキサフルトール耐性、事象BPS-CV127-9-ALS耐性およびGU262-グルホシネート耐性または事象SYHT04R-HPPD耐性を含み得る。
【0101】
このような他の殺虫的に活性な成分としては、限定はされないが、ピメトロジン、λ-シハロトリン、γ-シハロトリン、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、スピネトラム、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、チアメトキサム、スルホキサフロール、シエノピラフェン、アセタミプリド、フロニカミドおよびピリミカルブが挙げられる。
【0102】
特定の状況下において、式(I)の化合物および本明細書に開示される別の殺虫的に活性な成分を含む組成物は、ダイズ植物(特に上述されるトランスジェニックダイズ植物のいずれか)における昆虫感染を防除または防止するのに使用される場合、相乗的相互作用を示し得る。
【0103】
本明細書に開示される結晶形を含む任意の形態の式(I)の化合物または式(I)の化合物および本明細書に開示される別の殺虫的に活性な成分を含む殺虫組成物は、特に同翅目(Homoptera)(特にコナジラミ、アブラムシ、キジラミおよびマルカイガラムシ類およびカタカイガラムシ類)、総翅目(Thysanoptera)(アザミウマ)およびダニ目(Acarina)(ダニ)の昆虫の防除のための、綿植物における殺虫剤としても使用され得る。
【0104】
特に、式(I)の化合物または式(I)の化合物および別の有効成分と組み合わせて使用され得る有用な形質を発現するトランスジェニック綿事象としては、BXN10211、BXN10215、BXN10222、BXN10224、COT102、COT67B、GHB614、GHB119、LLCotton25、MON531、MON757、MON15985、MON1445、MON88913、MON1076、MON1698、MON88701、T304-40、281-24-236、3006-210-23、31707、31803、31808、42317などが挙げられる。式(I)の化合物または式(I)の化合物および別の有効成分と、1つまたは複数の有用な形質を発現する綿事象とのこのような組合せは、より持続的な収量保護を提供し、標的有害生物防除のための抵抗性管理手法を提供し、農業従事者の労力を軽減し、時間および金銭的価値のかなりの消費を節減し得る。
【0105】
このような他の殺虫的に活性な成分としては、限定はされないが、ピメトロジン、λ-シハロトリン、γ-シハロトリン、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、スピネトラム、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、チアメトキサム、スルホキサフロール、シエノピラフェン、アセタミプリド、フロニカミドおよびピリミカルブが挙げられる。
【0106】
特定の状況下において、式(I)の化合物または式(I)の化合物および本明細書に開示される別の有効成分を含む組成物は、綿植物(特に上述されるトランスジェニック綿植物のいずれか)における昆虫感染を防除または防止するのに使用される場合、相乗的相互作用を示し得る。
【0107】
ここで、本発明は、以下の非限定的な実施例および図によって説明される。
【図面の簡単な説明】
【0108】
図1】本発明の多形の予測される粉末X線回折パターンを示す。
図2】本発明の多形の測定される粉末X線回折パターンを示す。
図3】本発明の多形のDSCトレースを示す。
図4】参照形態A多形の予測される粉末X線回折パターンを示す。
図5】参照形態A多形の測定される粉末X線回折パターンを示す。
図6】参照形態A多形のDSCトレースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0109】
1.多形の調製
国際公開第2010/066780号に記載される方法に従って式Iの化合物を作製した。この方法により、参照形態A多形の薄い針状結晶が生成された。
【0110】
過剰のメチルシクロヘキサンを参照形態A多形に加え、結晶性固体が残らなくなるまでサンプルを85~90℃に加熱することによって本発明の多形を作製した。次に、サンプルを室温に冷まし、結晶成長が起こるまでそのままにした。3~6か月後に大きい結晶が観察され、単結晶X線回折分析により、本発明の多形の存在が確認された。
【0111】
2.多形の分析
上述される方法による調製後、サンプルを粉末X線回折、および/または単結晶X線回折、および/または示差走査熱量測定(DSC)による分析に供した。
【0112】
室温でおよび40%を超える相対湿度でBruker D8粉末回折計を用いて固体材料の粉末X線回折分析を行った。サンプルをPerspexサンプルホルダーに取り付け、サンプルを平らにした。サンプルホルダーを回転させ、X線をパターン強度に応じて25~30分の走査時間で4°~34°2θにおいて収集した。本発明の多形および参照形態Aについての測定される粉末X線回折パターンは、それぞれ図2および図5に示される。
【0113】
単結晶強度データを、グラファイト単色光分光器を用いて、Cu Kα放射線(λ=1.5418Å)を用いてOxford Xcalibar PX Ultra回折計において収集した。結晶をデータ収集のために100KでParatone N油中に設置した。CRYSTALSソフトウェアパッケージを用いてデータを解いた。このデータを用いて、本発明の多形(図1)および参照形態A(図4)についての予測される粉末X線回折パターンを作成した。
【0114】
Mettler Toledo DSC1を用いてDSCを行った。約5mgのサンプル充填を使用し、これを10℃/分の速度で25℃から160℃に加熱した。DSCるつぼの蓋に孔を空けて、サンプルの加熱中に形成されるガスの流出を可能にした。
【0115】
DSC分析により、120℃の融点を有する本発明の多形および133℃の融点を有する参照形態Aの存在を確認した。本発明の多形のDSCトレースが図3に示され、参照形態AのDSCが図6に示される。
【0116】
3.多形の安定性
等量の本発明の多形および参照形態A多形を6℃、35℃、40℃および52℃の温度の範囲で4日間にわたって33%のメチルシクロヘキサン/キシレン中で撹拌した。4日後、結晶を単離し、乾燥させ、それらの多形形態をハイスループットpXRDによって決定した。
【0117】
全ての温度で行われた実験から単離された結晶の粉末XRDパターンは、参照形態Aに特徴的な反射が存在しなかったことを示した。
【0118】
したがって、本発明の多形は、試験される温度範囲にわたって安定していることが分かる。したがって、最大で52℃で作製され、貯蔵される本発明の多形の製剤は、望ましくない結晶成長を示す可能性が低い。
【0119】
本発明が、その好ましい実施形態および実施例を参照して説明されているが、本発明の範囲は、記載される実施形態のみに限定されない。当業者に明らかであるように、上述される本発明に対する変更形態および改変形態は、添付の特許請求の範囲によって定義および限定される本発明の趣旨および範囲から逸脱せずになされ得る。本明細書に引用される全ての刊行物は、各個々の刊行物が参照により援用されることが具体的にかつ個別に示されている場合と同程度に、あらゆる目的のために全体が参照により本明細書に援用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6