(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】交流推薦システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20230512BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230512BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019538686
(86)(22)【出願日】2018-09-14
(86)【国際出願番号】 IB2018057066
(87)【国際公開番号】W WO2020053631
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】519255540
【氏名又は名称】ライク,フィリップ
【氏名又は名称原語表記】LAIK,Philippe
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】ライク,フィリップ
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-097400(JP,A)
【文献】国際公開第2016/199464(WO,A1)
【文献】特開2013-089086(JP,A)
【文献】特開2016-207012(JP,A)
【文献】国際公開第2016/121174(WO,A1)
【文献】特開2010-033484(JP,A)
【文献】特表2005-536804(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0180403(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0248651(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理方法
を提供する交流推薦システムであって、
該交流推薦システムが、
ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータを決定すること、ここでプロフィールパラメータはユーザの行動様式、好き嫌いを示すものである、
ユーザに関連付けられている交流パラメータを決定すること、ここで交流パラメータはユーザの交流局面を示すものである、
ユーザに関連して交流推薦システム(102)からGraphQLサーバ(306)にメッセージを送ること、ここで前記GraphQLサーバ(306)は、バックエンドサーバでホストされている複数のデータベース(302-1、302-2、302-N)と結びついた少なくとも1つのコレクタ(302-1’、302-2’、302-N’)から順番に開始して、各データベース(302-1、302-2、302-N)からデータを収集するものであること、
各コレクタ(302-1’、302-2’、302-N’)を介してユーザに関するデータを収集し、GraphQLサーバ(306)にデータを供給すること、ここでシステムデータベース(308)の中のデータは、暗号化された形で格納されることができるものであること、
収集されたデータに基づいて、ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータおよび交流パラメータを決定すること、
交流推薦システム(102)へ確認するためにプロフィールパラメータおよび交流パラメータに関する要求されたデータを、GraphQLサーバ(306)によって供給すること、
GraphQLサーバ(306)から交流推薦システム(304)によって前記プロフィールパラメータおよび交流パラメータに関するデータを取り出すこと、
取り出されたデータに基づいて、予め定義されたプロフィールパラメータそれぞれに値を割り当てること、
決定されたプロフィールパラメータとユーザに関連付けられている交流パラメータと
プロフィールパラメータそれぞれのために割り当てられた値とに基づいて、ユーザのための交流プロフィールを作成すること、および
交流パラメータおよびユーザの交流プロフィールについて決定されたプロフィールパラメータに割り当てられた値と他のユーザの交流プロフィールとの比較に基づいて、他のユーザとの交流のために、ユーザへの提案を提供すること、
を含む
システム。
【請求項2】
前記交流推薦システムが、
ユーザに関連付けられているイベントを確認すること、
イベントのための提案をユーザへ提供すること、
をさらに含む、請求項1に記載の
システム。
【請求項3】
前記交流推薦システムが、
イベントに関連付けられている少なくとも1人の別の個人を確認すること、
少なくとも1人の別の個人に関連付けられている交流パラメータとプロフィールパラメータとに基づいて、少なくとも1人の別の個人のための交流プロフィールを作成すること、
および
ユーザの交流プロフィールおよび少なくとも1人の別の個人の交流プロフィールに基づいて、イベントのための提案をユーザへ提供すること、
をさらに含む、請求項2に記載の
システム。
【請求項4】
前記交流推薦システムのプロフィールパラメータが、性格タイプ、お気に入りの映画のジャンル、音楽の種類、趣味、好きな場所、好みの料理、心理学的、社会学的および環境条件、支持政党、好きなスポーツのうちの少なくとも1つを有する、請求項1に記載の
システム。
【請求項5】
前記交流推薦システムの交流パラメータが、過去の交流歴を少なくとも有する、請求項1に記載の
システム。
【請求項6】
前記交流推薦システムによる提案の提供が、イベントのための場所、イベント中のディスカッションの話題、イベントのための服装およびイベントのために特別に必要なもののうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の
システム。
【請求項7】
前記交流推薦システムによるユーザへの提案が、ユーザおよび他の個人から成るグループに基づいて提供され、グループが年齢、性、職業上の目標、ビジネス目標、人生の目標のうちの少なくとも1つに基づいている、請求項1に記載の
システム。
【請求項8】
前記交流推薦システムによる提案が、ユーザおよび他の個人の交流歴に基づいて提供される、請求項1に記載の
システム。
【請求項9】
前記交流推薦システム
が、パラメータモジュールと推薦モジュールとを含み、
該パラメータモジュール
が、
ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータを決定することを目的とし、ここでプロフィールパラメータはユーザの行動様式、好き嫌いを示すものであ
り、
ユーザに関連付けられている交流パラメータを決定することを目的とし、ここで交流パラメータはユーザの交流局面を示すものであ
り、
該推薦モジュール
が、
決定されたプロフィールパラメータとユーザに関連付けられている交流パラメータとに基づいて、ユーザのための交流プロフィールを作成することを目的とし、また
ユーザの交流プロフィールに基づいて、他の個人との交流のために、ユーザへの提案を提供することを目的とする
ものである、請求項1に記載の交流推薦システム。
【請求項10】
前記推薦モジュールによる提案の提供が、イベントのための場所、イベント中のディスカッションの話題、イベントのための服装およびイベントのために特別に必要なもののうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の交流推薦システム。
【請求項11】
前記推薦モジュールによるユーザへの提案が、ユーザおよび他の個人から成るグループに基づいて提供され、グループが年齢、性、職業上の目標、ビジネス目標、人生の目標のうちの少なくとも1つに基づいている、請求項9に記載の交流推薦システム。
【請求項12】
前記推薦モジュールが、
ユーザに関連付けられているイベントを確認すること、および
イベントのための提案をユーザへ提供すること、
を目的とする、請求項9に記載の交流推薦システム。
【請求項13】
前記パラメータモジュールが、イベントに関連付けられている少なくとももう1人の個人を確認すること、
もう1人の個人に関連付けられている交流パラメータとプロフィールパラメータとに基づいて、もう1人の個人に対する交流プロフィールを作成すること、および
前記推薦モジュールが、ユーザの交流プロフィールおよびもう1人の個人の交流プロフィールに基づいて、イベントのための提案をユーザへ提供すること、
をさらに含む、請求項12に記載の交流推薦システム。
【請求項14】
前記推薦モジュールが、ユーザおよび他の個人の交流歴に基づいた提案を提供することを目的とする、請求項9に記載の交流推薦システム。
【請求項15】
前記交流歴が、ソーシャルメディア投稿メッセージ、ソーシャルメディアステータス、最近参加したイベント、他の個人との連絡頻度を含む、請求項14に記載の交流推薦システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流推薦システムに関する。
【背景技術】
【0002】
あらゆる人間関係において、コミュニケーションは、関係の発展または関係の悪化において極めて重要な役割を果たす。コミュニケーションに個人や個人から成るグループに関心があるような話題が含まれている場合、2人の個人間または個人から成るグループ内でのコミュニケーションは、積極的および発展的であり得る。同様に、コミュニケーションに共通の関心事項ではない話題が含まれている場合、個人間のコミュニケーションは双方向的ではない可能性がある。
【0003】
本発明の説明は、米国特許第6980870号の明細書および図面の全体を参照によって援用する。米国特許第6980870号明細書は、交流相手との個人的関係を管理、最適化およびスケジューリングするための技術を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2人の個人間の関係は、彼らの関心、行動様式、気質および態度といった様々な要因に左右される。効率的かつ有意義なコミュニケーションのためにユーザが他のユーザとどのように交流するべきかを決めることは、ユーザにとって時には困難である。例えばディスカッションの話題、会合場所、食物の選択などを個々人が決めることは難しい。同様に、コミュニケーションが興味をそそりかつ双方向的となるように親が彼らの10代の子供と効率的にコミュニケーションを取ることは、時には困難であり得る。それゆえに、個人間のあらゆる交流中に、様々な要因が考慮されるべきである。そのようなパラメータを誤って選択すると、個人間での会合の不成功、および非効率的なコミュニケーションを引き起こしかねない。例えば最初のデート中、ディスカッションの話題や共通の関心事項を2人が判断するのは難しいかもしれない。同様に、2人が久しぶりに会っている状況において、共通の関心事項を彼らが決定するのは難しい時があるかもしれない。従って他の人と効果的に交流するためには、個人は、他者の行動様式、好き嫌いとともに自分の行動様式、好き嫌いを自覚するべきである。しかしながら、他者の行動様式とともに自分の行動様式を完全に自覚することは、どの人にとっても難しい。このことは個人間の非効果的なコミュニケーションを引き起こしかねず、また不毛な社会的交流の原因となりかねない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
システムは、第1のユーザのプロフィールを作成するための方法および装置を提供し、プロフィールは、ユーザに関連付けられている交流パラメータを有する。システムは第2のユーザのプロフィールを作成することができ、このプロフィールは同様に、第2のユーザの交流パラメータを有する。システムはひいては、第1および第2のユーザのいずれかまたは双方へ、互いに交流するための提案を提供することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、個人間の交流のための提案を提供する技術が提供されている。本発明の例において、交流推薦システムは、様々なプロフィールパラメータ、および個人に対応する様々な交流パラメータを決定する。プロフィールパラメータは、個人の行動様式、好き嫌いを示すことができ、一方交流パラメータは、個人に関連付けられている様々な交流局面を示すことができる。プロフィールパラメータは、ユーザの心理学的、社会学的および環境要因に基づいていることができる。本発明の例において、交流推薦システムは、プロフィールパラメータおよび交流パラメータの決定に基づいて、交流のための行動/助言を個々人に提案することができる。システムによると、システムによって実装されるデジタルコーチは、性格タイプ、体形、体格、お気に入りの映画のジャンル、音楽の種類、趣味、好みの料理およびレストラン、好きな場所、環境条件、支持政党、好きなスポーツなどといった、プロフィールパラメータの中に含まれる様々な行動要因を利用して、様々な交流の可能性を個人に提案することができる。さらにデジタルコーチは、個人が出席したイベント、ソーシャルメディアプラットフォームでのステータス、他の人との会合頻度、過去の交流経験などといった過去の交流歴を利用して、様々な交流の可能性を個人に提案することもできる。
【0007】
例において、会合/デートが2人の個人間でスケジューリングされた場合、交流推薦システムは、2人のプロフィールパラメータ、および2人に関連付けられている交流パラメータを分析することができる。交流推薦システムは、プロフィールパラメータおよび交流パラメータの評価に基づいて、2人それぞれについての交流プロフィールを作成することができる。作成された2人の交流プロフィールに基づいて、交流推薦システムは、ディスカッションの話題、会合場所などといった提案を両個人に提供する。
【0008】
本発明によると、交流プロフィール、交流パラメータ、全ての計算、処理、およびデータ解析といった詳細は、バックエンドサーバによってデータベースで発生する。複数のマイクロソフトウェアサービスにより、データの並列実行および処理が可能となる。データは、これらのデータベースでグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を使用して処理されるが、これはユーザの携帯機器の中央処理装置よりも明らかに速い。また、処理がバックエンドサーバで行われるので、ユーザの装置の電池残量は節約される。一般に、携帯電話およびタブレットは99%がARMプロセッサを装備している。バックエンドサーバは、x86プロセッサ(Intelまたはアドバンストマイクロデバイス(AMD))およびGPU(NvidaまたはAMD)を装備している。ベンチマークセットによると、ARMアーキテクチャは、複雑な計算になると、x86アーキテクチャと比べて約8分の1に効率が落ちる。このように、ここで記述される技術は、改良された機能を提供しながら、ユーザの装置の処理システムの動作を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施例による、交流推薦システムを実装するネットワーク環境を示している。
【
図2】本発明の実施例による、交流推薦システムを示している。
【
図3】本発明の例による、データベースからデータを取り出すシステムのためのアーキテクチャを示している。
【
図4】本発明の例による、格納されたデータのグラフ構造を示している。
【
図5】本発明の例による、交流のための提案を提供する方法500を示している。
【
図6】本発明の例による、交流のための提案を提供する別の方法600を示している。
【
図7】本発明の例による、交流のための提案を提供するさらに別の方法700を示している。
【
図8】本発明の例による、交流のための提案を提供するさらに別の方法800を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記技術は、
図1から
図8を参照してさらに記述される。明細書および図面は、ここに記載されている例とともに本発明の原理を例示しているだけであり、本発明への制限として解釈されるべきではないことに留意すべきである。したがって、ここで明示的に記述または示されていなくても、本発明の原理を具体化する様々なアレンジが考案され得ることが理解される。さらに、ここで本発明の原理、態様および実装を挙げている全ての記載ならびにその具体例は、その同等物を包含することを意図している。
【0011】
図1は、本発明の実施例による、ユーザ110に提案を提供するための、推薦モジュール104を実装する交流推薦システム102を示している。交流推薦システム102は、ネットワーク108を経由して、データベース106-1、106-2、…、106-nといった複数のデータベースに結びつくことができる。
【0012】
ネットワーク108は、単一ネットワークであってもよいし複数ネットワークの組み合わせであってもよく、また様々な異なる通信プロトコルを使用することができる。ネットワーク108は、無線もしくは有線のネットワーク、またはそれらの組み合わせであってもよい。そのような個別ネットワークの例は、Global System for Mobile Communication(GSM(登録商標))ネットワーク、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)ネットワーク、Personal Communications Service(PCS)ネットワーク、Time Division Multiple Access(TDMA)ネットワーク、Code Division Multiple Access(CDMA)ネットワーク、Next Generation Network(NON)およびPublic Switched Telephone Network(PSTN)を含むが、それらに限定されない。テクノロジーに応じて、通信ネットワーク108は、ゲートウェイ、ルータといった様々なネットワークエンティティを含むが、しかしながらそのような詳細は、本明細書を簡潔にするために割愛している。
【0013】
交流推薦システム102は、携帯電話、タブレット、ポケットベル、デスクトップコンピュータおよびラップトップコンピュータを含む従来の様々なコンピューティング装置のうちのいずれかとして実装されることができる。さらに、データベース106-1、106-2、…、106-nは、階層型データベース、ネットワーク型データベース、オブジェクト指向データベース、関係データベースなどであり得る。
【0014】
例において、交流推薦システム102は、ユーザ110に対するプロフィールパラメータを決定することができる。プロフィールパラメータは、ユーザ110の好きなもの、嫌いなもの、個人的選択、趣味であり得る。さらにプロフィールパラメータは、ユーザ110の心理学的、社会学的および環境要因に基づくこともできる。例えば、心理学的要因に基づいたプロフィールパラメータは、内向的な性格、外向的な性格などであり得、社会学的要因に基づいたプロフィールパラメータは、ユーザ110の社会的地位またはユーザ110の所得水準であり得る。さらに交流推薦システム102は、ユーザ110に関連付けられている交流パラメータを決定する。交流パラメータは、ユーザが関心を持ち得るイベント、他のユーザらとの会合頻度などといった、ユーザ110の交流傾向に基づいていてよい。プロフィールパラメータおよび交流パラメータに基づいて、交流推薦システム102は、ユーザ110についての交流プロフィールを作成することができる。さらに交流プロフィールに基づいて、交流推薦システム102の推薦モジュール104は、他のユーザとの交流のための提案を、ユーザ100へ提供する。例において提案は、他のユーザらとの会合場所、ディスカッションの話題、訪れるレストランなどであり得る。
【0015】
本発明の別の実施例によると、交流推薦システム102のユーザ110は、ユーザ110がコミュニケーションを取りたいと希望する第2のユーザ(表示されていない)を追加することができる。例においてユーザ110は、ユーザの装置に格納されたアドレス帳、ユーザ110のソーシャルメディアアカウント、ユーザ110のeメールなどから、第2のユーザを追加することができる。
【0016】
例において、交流推薦システム102は、第2のユーザに対するプロフィールパラメータを決定することができる。プロフィールパラメータは、第2のユーザの好きなもの、嫌いなもの、個人的選択、趣味であり得る。さらにプロフィールパラメータは、第2のユーザの心理学的、社会学的および環境要因に基づくこともできる。さらに、交流推薦システム102は、第2のユーザについての交流パラメータを決定する。プロフィールパラメータおよび交流パラメータに基づいて、交流推薦システム102は、第2のユーザに対する交流プロフィールを作成する。ユーザ110および第2のユーザの交流プロフィールに基づいて、推薦モジュール104は、相互のコミュニケーションのための提案を、ユーザ110および第2のユーザへ提供することができる。
【0017】
例において、交流推薦システム102は、データベース106-1、106-2、…、106-nにアクセスして、ユーザ110および第2のユーザに対するプロフィールパラメータおよび交流パラメータを決定することができる。例えば、連絡先の社会学的パラメータに基づくようなプロフィールパラメータを決定するために、交流推薦システム102は、ネットワーク108を経由して例えばデータベース106-2のデータベースにアクセスして、連絡先の社会活動に関連する情報を取り出すことができる。別の例において、他のユーザとの会合頻度といった交流パラメータを決定するために、交流推薦システム102は、ユーザ110のカレンダーデータにアクセスして他のユーザとの会合頻度を決定することができる。
【0018】
データベース106-1、106-2、106-3は、Facebook、LinkedIn、Twitter、グーグルプレイスなどのデータベースに相当し得る。交流推薦システム102は、ユーザ110および第2のユーザに対してプロフィールパラメータおよび交流パラメータを決定するために、ソーシャルネットワークウェブサイトのデータベースにアクセスすることができる。例において、Facebook、Twitter、LinkedIn、グーグルプレイスに相当するデータベースは、GraphQLサーバを使ってアクセスすることができる。例においてコレクタは、Facebook、Twitter、LinkedIn、グーグルプレイスのデータベースと結びつくことができ、全てのコレクタが次にGraphQLサーバと結びつくことができる。交流推薦システム102は、Facebook、LinkedIn、グーグルプレイスのデータベースから詳細を取り出すために、graphQLサーバを使ってHyperText Tansfer Protocol(HTTPS)で通信することができる。例において、交流推薦システム102は、ユーザのソーシャルアカウントデータにアクセスするために、ユーザからの許可を要求することができる。例えばユーザ110のようなユーザは、プロンプト「Facebookから私のデータを収集する」を提供され得、ユーザがプロンプトを許可すると、ユーザはFacebookページに誘導され、ここでユーザは、交流推薦システム102を認証し、Facebookからデータが収集される。交流推薦システム102は、GraphQLサーバにメッセージを送り、該サーバは次にFacebookのコレクタを起動してFacebookからデータを収集することができる。コレクタはデータを収集してGraphQLサーバにデータを供給し、そしてその後交流推薦システム102は、GraphQlサーバからFacebookデータにアクセスすることができる。様々なソースからのデータの取出しは、
図3および
図4を参照して詳細に説明されている。
【0019】
プロフィールパラメータおよび交流パラメータに基づいて、交流推薦システム102は、ユーザ110および第2のユーザの交流プロフィールを作成することができる。ユーザ110および第2のユーザの交流プロフィールは、ユーザ110および第2のユーザの交流パラメータおよびプロフィールパラメータを反映している。推薦モジュール104はその後、ユーザ110および第2のユーザの交流プロフィールに基づいたユーザ110へ提案を提供することができる。例えば、ユーザ110および第2のユーザがデートに出掛ける予定になっており、交流プロフィールが、ユーザ110および第2のユーザが双方ともサッカーおよび宇宙論に関心があると示していると考える。この場合、推薦モジュール104は、デート中にサッカーおよび宇宙論について話し合うようユーザ110に薦めることができる。
【0020】
別の例において、交流推薦システム102はまた、ユーザとユーザの子供達との関係を改善するための提案をユーザ110へ提供するために使用されることもできる。10代の2人の子供達とだけで暮らすシングルマザー、ミシェルの例を考える。ミシェルは、彼女の10代の子供達と自身とのコミュニケーションを改善したいと思っている。このような場合、交流推薦システム102は、様々なソーシャルメディアで10代の子供達の活動を解析するであろうし、また、ミシェルによって提供される10代の子供達についての詳細を解析することもできる。これらの詳細およびソーシャルメディア活動に基づいて、交流推薦システム102は、10代の子供達に対する交流プロフィールを作り出すことができ、10代の子供達の交流プロフィールに基づいて、彼女の10代の子供達と交流するための提案をミシェルに提供することができる。
【0021】
図2は、本発明の実施例による交流推薦システム102を示している。交流推薦システム102は特に、単数または複数のプロセッサ200、ならびにプロセッサ200に結びついた単数または複数のインターフェース204およびメモリ202を含む。単数または複数のプロセッサ200は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、中央処理装置、状態機械、論理回路、および/または操作命令に基づいた信号を操るあらゆる装置として、実装されることができる。幾つかある機能の中で特に、単数または複数のプロセッサ200は、交流推薦システム102のメモリ202の中に格納されるコンピュータ読み取り可能な命令をフェッチおよび実行するように構成される。メモリ202は、例えば揮発性メモリ(例えばRAM)および/または不揮発性メモリ(例えばEPROM、フラッシュメモリなど)を含む、あらゆるコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0022】
図中で示される様々な要素の機能は、この要素には「プロセッサ」という表示をつけられたいかなる機能ブロックも含まれるが、専用ハードウェア、およびソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用によって提供されることができる。プロセッサによって提供される場合、機能は、単独の専用プロセッサによって、単独の共有プロセッサによって、または複数の個別のプロセッサ(そのうちの幾つかは共有であってよい)によって提供されることができる。さらに、「プロセッサ」なる用語の明確な用途は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを言及するものであると解釈されてはならず、これは暗黙的に、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するためのリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性ストレージを含み得、これに限定されない。従来のおよび/またはカスタムの、他のハードウェアもまた含まれ得る。単数または複数のプロセッサ200は、交流推薦システム102の動作を管理する責任がある。
【0023】
インターフェース204は、様々なソフトウェアおよびハードウェアインターフェース、例えば外部メモリといった接続用の単数または複数の周辺機器のためのインターフェースを含むことができる。単数または複数のインターフェース204はさらに、交流推薦システム102が他の装置と通信することができるようにすることができる。単数または複数のインターフェース204は、例えばLAN、ケーブルなどの有線ネットワーク、および例えばWLAN、セルラー、サテライトなどの無線ネットワークを含む、ネットワーク108といった、幅広い種類のプロトコルおよびネットワーク内での多重通信を容易にすることができる。インターフェース204は、交流推薦システム102への入力を供給するために用いられることができる。例において、入力はユーザによって提供され得る。
【0024】
モジュール206およびデータ214は、メモリ202の中に存在する。モジュール206は、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み、これらは特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データタイプを実装する。例においてモジュール206は、パラメータモジュール208と、推薦モジュール104に類似した推薦モジュール210とを含む。モジュール206は、交流推薦システム102の機能を補う他のモジュール212を有することもできる。
【0025】
データ214は特に、モジュール206によってフェッチ、処理、受信または作成されることができるデータを格納するための保存場所としての役割を果たす。データ214は、他のモジュール212に対応する他のデータ216を有する。示された実施例において、交流推薦システム102のデータ214は、パラメータデータ218およびプロフィールデータ220もまた含む。
【0026】
例において、交流推薦システム102のユーザは、ユーザがコミュニケーションを取る必要のある個人、すなわち別のユーザを追加することができる。例において、ユーザは、第2のユーザを追加するための入力を交流推薦システム102へ提供することができる。第2のユーザは、家族の一員、友人、親類などであり得る。ユーザは、交流推薦システム102に第2のユーザを追加することができる。例においてユーザは、ユーザの装置のアドレス帳から第2のユーザを追加することができる。別の例においてユーザは、他の個人、個人から成るグループ、個人から成るコミュニティ、個人から成る団体を交流推薦システム102に追加することができる。「個人」なる用語はこれ以降、ユーザがコミュニケーションを取りたいと願う単一ユーザ、ユーザグループ、ユーザコミュニティ、ユーザの団体を含む。
【0027】
例において、個人を追加している間に、ユーザは個人に関する詳細、例えばユーザの性/ジェンダー、ユーザの趣味、個人の年齢、およびユーザが知っている他のあらゆる情報などを追加することができる。これらの詳細は、ユーザおよび個人に対するプロフィールパラメータを構成することができる。例において、ユーザが個人に関する詳細を知らない場合、ユーザは個人のいかなる詳細も追加することができない。
【0028】
さらに例において、ユーザおよび個人に対するプロフィールパラメータが、交流推薦システム102によって決定されることができ、ユーザおよび個人に対して更新されることができる。例えば、交流推薦システム102のパラメータモジュール208は、ユーザおよび個人に関連付けられている心理学的パラメータ、社会学的パラメータおよび環境パラメータを決定することができる。例においてパラメータモジュール208は、ユーザおよび個人のソーシャルメディア活動に基づいてユーザおよび個人に対するパラメータを決定することができる。このように、複数のプロフィールパラメータを、ユーザおよび個人に対して格納することができる。例においてプロフィールパラメータは、ユーザおよび個人の人柄、感情の状態、人生の目標、ビジネス目標、行動様式、態度、職業上の目標、恋愛目標に基づいていることができる。プロフィールパラメータを決定するために、パラメータモジュール208は、ユーザおよび個人のソーシャルメディアプロフィール、ステータス、ソーシャルメディアアカウント、投稿メッセージにアクセスして、ユーザのプロフィールパラメータを決定することができる。例において、ソーシャルメディアの投稿メッセージ、ステータス、イベントは、ユーザおよび個人の雰囲気、性格および社会的つながりを表すことができる。さらに、パラメータモジュール208は、ユーザの装置の画像ギャラリーといったユーザのデータベースを解析して、体形、性格タイプなどといったプロフィールパラメータを決定することもできる。プロフィールパラメータは、パラメータデータ218の中に格納されることができる。
【0029】
例において、パラメータモジュール208は、ユーザと個人との間の交流歴を観察して、ユーザおよび個人の交流パラメータを決定することもできる。例えばパラメータモジュール208は、ユーザおよび個人が彼らのコミュニケーションにおいて使用するアプリケーション、通話の頻度および通話時間を解析することができる。一実施形態において、システムはコミュニケーションおよび交流を解析して、意味解析のための特定フォーマットにおいてデータを標準化することができる。システムはそのとき、言語解析アルゴリズムを使用してやりとりの意味を抽出して、プロフィールパラメータを作成することができる。例においてパラメータモジュール208は、プロフィールパラメータそれぞれに値を割り当てる。例えばプロフィールパラメータのあるセットを下の表1中に示す。
【0030】
【0031】
例においてパラメータモジュール208は、プロフィールパラメータそれぞれに値を割り当てることができる。例えば、ソーシャルメディア活動および他の生理学的要因に基づいて、パラメータモジュール208は、ユーザの人柄を解析することができ、またユーザに貢献性があると決定することができ、またプロフィールパラメータ貢献性に値を割り当てることができる。例において貢献性は、最低値が1でありまた最大値が10であり得る。例においてユーザの貢献性は、ユーザのメールにおける寄付の受領証明書の受取りといった、ユーザの日々の活動を解析することによって決定されることができ、ユーザに貢献性があることが採用され得る。さらに値は、プロフィールパラメータそれぞれに割り当てられることができる。
【0032】
一実施形態においてシステムは、データにパラメータおよび測定基準のいくつかが欠けていることを指摘することができる。システムは、ニューラルネットワークの中にデータを投入して、不足している情報を推測することができる。これは、ユーザによってまたはユーザの交流によって特に示されることのない追加の関心対象を決定することを可能にする。一実施形態において、下のようなプロフィールが、様々なソーシャルメディアプラットフォームでの新たな交流に基づいて、リアルタイムで作成および更新されることができる。
【0033】
【0034】
推薦モジュール210は、決定されたプロフィールパラメータとユーザに関連付けられている交流パラメータとに基づいた交流プロフィールを作成することができる。交流プロフィールは、ユーザおよび個人の行動様式、態度、目標、性格といった詳細を有することができる。例において推薦モジュールは、プロフィールパラメータそれぞれに割り当てられている値に基づいた交流プロフィールを作り出すことができる。交流プロフィールに関連するデータは、プロフィールデータ220の中に格納することができる。交流プロフィールに基づいて、推薦モジュール210は、個人と交流するための提案をユーザへ提供する。例において、ユーザおよび他の個人のプロフィールパラメータに割り当てられている値を比較することによって、提案を提供することができる。例えばユーザAについて、貢献性に割り当てられている値がユーザBに割り当てられている貢献性の値と一致する場合、推薦モジュール210は、社会福祉制度、思いやりなどといった話題でディスカッションを開始することをユーザに薦めることができる。さらに例において、推薦モジュール210は、ユーザAおよびユーザBに対して活動を提案することができる。さらに別の例において、交流推薦システム102はまた、活動を提案するためにユーザおよび個人の地理的位置を考慮することもできる。例において、推薦モジュール210は、ユーザおよび個人の位置に基づいた最も近い場所を提案する。
【0035】
あるユーザ、ウィリアムがコミュニケーションにおいて非常に内気であるという例を考える。彼は時々、彼の仲間とのコミュニケーション方法が分からない。交流推薦システム102は、彼の仲間とのコミュニケーション方法を知るためのプッシュ通知を、ウィリアムの交流プロフィールに基づいて提供することができる。
【0036】
例において、推薦モジュール210は、ユーザに関連付けられているイベントを確認することができ、イベントのための提案、例えばディスカッションの話題、イベントの場所を提供することができる。さらに例において、推薦モジュール210は、イベントに関連付けられている別のユーザ/個人を決定することができ、またそのユーザについての交流プロフィールを作成することができる。理解されているように、ユーザのための交流プロフィールは既に作成されており、推薦モジュール210は、ユーザの交流プロフィールおよび個人の交流プロフィールに基づいて、ユーザおよび個人のための提案を作成することができる。提案は、イベントの場所、イベントのディスカッションの話題、イベントのために特別に必要なものであり得る。
【0037】
例えばあるユーザ、ダニエルが女性とデートをする約束がある場合、推薦モジュール210は、デートについての提案を提供することができる。推薦モジュール210は、ダニエルと女性の交流プロフィールを解析することができ、ダニエルが女性に贈るべきギフトを提案することができる。別の例において、推薦モジュール210は、デートのための待ち合わせ場所を提案することができる。デートをする場所は、ダニエルと女性のプロフィールパラメータに基づくことができる。
【0038】
例において、推薦モジュール210は、個人およびユーザのグループ、性、職業上の目標、ビジネス目標、人生の目標に基づいた提案をユーザへ提供することができる。例えば、ユーザおよびユーザグループが20~25歳の年齢層である場合、推薦モジュール210は、ショッピング、映画、トレッキングなどについての提案を提供することができる。別の例において、ユーザおよび個人の年齢層が50~60歳である場合、推薦モジュール210は精神活動を行う提案を提供することができる。別の例において、ユーザおよび個人がスポーツに共通の関心を持っている場合、提案はスポーツに基づいて提供される可能性がある。
【0039】
さらに例において、推薦モジュール210は、ユーザの交流歴に基づいた提案を提供することができる。例において推薦モジュール210は、ソーシャルメディアステータス、イベント、または投稿メッセージを解析して、ユーザのための提案を決定することができる。
【0040】
図3は、ユーザのソーシャルメディアアカウントのデータベースといったデータベースから、交流パラメータといったデータを取り出すためのシステムのアーキテクチャ300を示している。先に説明したように、交流推薦システム102は、ソーシャルネットワークウェブサイトのデータベースにアクセスして、選択パラメータを決定することができる。
図3は、graphQLサーバ306を経由して交流推薦システム304に結びついたデータベース302-1、データベース302-2、…、データベース302-Nを示している。例において、コレクタ302-1’、コレクタ302-2’、およびコレクタ302-N’はそれぞれ、データベース302-1、データベース302-2、およびデータベース302-Nにそれぞれ結びつくことができる。コレクタ302-1’、コレクタ302-2’、およびコレクタ302-N’はまた、graphQLサーバ306とも結びつくことができる。交流推薦システム304は、graphQLサーバ306を使ってHTTPSで通信し、データベース302-1、データベース302-2およびデータベース302-Nから詳細を取り出すことができる。例において、データベース302-1、データベース302-2およびデータベース302-Nは、Facebook、LinkedIn、グーグルプレイス、Twitterなどといった、ユーザのソーシャルメディアアカウントのデータベースに相当し得る。例において、交流推薦システム304は、ユーザのソーシャルアカウントデータにアクセスするためにユーザからの許可を要求することができる。例えばユーザは、プロンプト「Twitterから私のデータを収集する」を提供され得、ユーザがプロンプトを許可すると、ユーザはTwitterのページに誘導され、ここでユーザは交流推薦システム304を認証し、Facebookからデータが収集される。例において、データベース302-1はFacebookに相当すると考える。交流推薦システム304はGraphQLサーバ306にメッセージを送り、このサーバは次に、データベース302-1のコレクタ302-1’を起動してデータベース302-1からデータを収集することができる。例において、graphQLサーバ306は、要求されたデータを示すメッセージを送ることができる。例においてメッセージは、「最近10回のビデオ通話の連絡先」「最近10回のチャット会話の連絡先」などのようなキーワードを有することができる。コレクタ302-1’は、データを収集してGraphQLサーバ306にデータを供給し、graphQLサーバ306は、システムデータベース308の中にデータを格納することができる。同様に、他の全てのデータベースからのデータは、収集されてシステムデータベース308の中に格納される。要求されると、graphQLサーバ306は、交流パラメータといった要求されたデータを、交流推薦システム304に供給することができる。例において、データベース302-1、302-3、…、302-Nは、mongoDBで実装されることができ、graphQLサーバは、コレクタ302-1’、302-2’、…、302-N’との通信用にmongoDbプロトコルを使用することができる。例において、コンピューティングシステムのクラスタおよびデータベースのクラスタを管理するために、Apache Sparkを使用することができる。
【0041】
例において、システムデータベース308の中のデータは、暗号化された形で格納されることができる。データの暗号化は、NTRUアルゴリズムを使用して行われ得る。NTRUアルゴリズムといった強力な保護メカニズムにより、悪意あるユーザが機密性の高い個人データにアクセスすることは非常に困難である。このように、プライバシーの侵害のチェンジは、従来のシステムと比べると現行システムにおいて極めて最小限である。
【0042】
さらに例において、データは、
図4で示されるようなグラフ構造400でシステムデータベース308の中に格納されることができる。例中、ユーザ402のデータは、データのより良い解析および使用のために、グラフ構造400において互いにリンクしている。例えばユーザ402について、ユーザがサッカーに関心があることが決定しており、さらにユーザのアドレス帳の中の連絡先の1つである別のユーザ404もまたサッカーに関心があることが決定している場合、連結406がユーザ402に対して作り出される。別の例においては、ユーザ408が、ユーザ404とは知り合いであるがユーザ402とは知り合いでなく、間接的な連結410がユーザ402とユーザ408との間に作り出される例において、ユーザ402、ユーザ404およびユーザ408の関心、好きなもの、嫌いなもの、嗜好もまた、グラフ構造400に反映されている。ユーザ404およびユーザ408は、例えばクリケットという共通の関心事を有する。別の例において、ユーザ402、ユーザ404およびユーザ408は、政治という共通の関心事を有する。
【0043】
図5は、本発明の例による、交流のための提案を提供する方法500を示している。方法500は様々な交流推薦システムにおいて実装されることができるが、説明を容易にするために、提案を提供するための方法例500の本記載は、上述の交流推薦システム102に関して提供される。
【0044】
方法500が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記述された方法のあらゆるブロックは、方法500または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0045】
ブロック502で、ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータが決定される。プロフィールパラメータは、ユーザの行動様式、好き嫌いを示す。例えばプロフィールパラメータは、ユーザの好きなスポーツ、好きな食べ物、お気に入りのレストランなどといった詳細を含むことができる。
【0046】
ブロック504で、ユーザに関連付けられている交流パラメータが決定される。交流パラメータは、ユーザの交流局面を示す。例において交流パラメータは、ユーザが通信用にどのアプリケーションを使用したかを示すことができる。
【0047】
ブロック506で、ユーザに対する交流プロフィールが、決定されたプロフィールパラメータとユーザに関連付けられている交流パラメータとに基づいて決定される。最後にブロック508で、ユーザへの提案が、ユーザの交流プロフィールに基づいて提供される。提案は、他のユーザとの交流のために提供される。例えば提案は、ディスカッションの話題、会合場所、他のユーザと食べるべき食べ物を推薦することができる。
【0048】
図6は、本発明の例による、交流のための提案を提供する別の方法600を示している。方法600は様々な交流推薦システムにおいて実装されることができるが、説明を容易にするために、提案を提供するための方法例600の本記載は、上述の交流推薦システム102に関して提供される。
【0049】
方法600が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記述された方法のあらゆるブロックは、方法600または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0050】
方法はブロック602で開始する。ブロック602で、ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータが決定される。プロフィールパラメータは、ユーザの行動様式、好きなもの、嫌いなもの、態度、性格、心理、および行動様式を示す。例えば、ユーザが内向的な人である場合、プロフィールパラメータは「内向的」であり得る。
【0051】
ブロック604で、ユーザに関連付けられている交流パラメータが決定される。すでに記述されているように、交流パラメータは、ユーザの交流傾向およびユーザの交流歴によって決まる。例において交流パラメータは、ユーザのソーシャルメディアアカウントにアクセスすることによって決定されることができる。
【0052】
ブロック606で、ユーザの交流プロフィールがプロフィールパラメータおよび交流パラメータに基づいて作成され、方法はブロック608へと進む。ブロック608で、ユーザに関連付けられているイベントが確認される。例においてイベントは、デート、ビジネス会議、専門会議であり得る。例においてイベントは、ユーザの装置のカレンダーにアクセスすることによって確認されることができる。
【0053】
ブロック610で、イベントに関連付けられている少なくとも1人の個人が確認される。例において少なくとも1人の個人は、イベントがデートである場合は女性であり得、会合がビジネス会議である場合はビジネスパートナーであり得る。
【0054】
ブロック612で、少なくとも1人の個人の交流プロフィールが作成される。例において交流プロフィールは、ユーザの交流プロフィールがブロック304~308において作成されるのと同じ方法で作成されることができる。
【0055】
ブロック614で、ユーザおよび少なくとも1人の個人に、ユーザおよび個人の交流プロフィールに基づいて提案が提供される。例において提案は、イベントを行うための提案を提供することができる。例えば確認されたイベントがデートである場合、デートに行くための場所、レストラン、行楽地が、ユーザおよび女性のプロフィールパラメータに基づいて提案されることができる。別の例においてイベントがビジネス会議である場合、提案場所は、ホテル、ホール、会議場などであり得る。また、別の例において提案は、ディスカッションの話題、注文するべき食べ物の種類などに対して提供されることもできる。最後に、ブロック618で方法は終了する。
【0056】
図7は、本発明の例による、交流のための提案を提供する方法700を示している。方法700は様々な交流推薦システムにおいて実装されることができるが、説明を容易にするために、提案を提供するための方法例700の本記載は、上述の交流推薦システム102に関して提供される。
【0057】
方法700が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記述された方法のあらゆるブロックは、方法700または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0058】
ブロック702で、複数のユーザのプロフィールパラメータから、複数のユーザに対するプロフィールパラメータにアクセスする。例においてプロフィールパラメータは、ユーザの選択、好きなもの、嗜好を示すことができる。方法はそれからブロック704へと進む。
【0059】
ブロック704で、値が複数のユーザのプロフィールパラメータに割り当てられる。値は、複数のユーザのソーシャルメディア活動、ユーザの社会的交流といった様々な要因に基づいて、プロフィールパラメータに割り当てられる。
【0060】
ブロック706で、割り当てられた値は比較される。段落34で説明されたように、複数のプロフィールパラメータの値が比較される。最後にブロック708で、比較に基づいた提案がユーザに提供される。例えば、2人のユーザが例えばスポーツのプロフィールパラメータにおいて同じ割り当て値を有することが決定されている場合、交流推薦システムは、スポーツに関連する話題について話し合うことを双方のユーザに薦めることができる。
【0061】
図8は、本発明の例による、交流のための提案を提供するさらに別の方法800を示している。方法800は様々な交流推薦システムにおいて実装されることができるが、説明を容易にするために、提案を提供するための方法例800の本記載は、上述の交流推薦システム102に関して提供される。
【0062】
方法800が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記述された方法のあらゆるブロックは、方法800または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0063】
ブロック802で、ユーザに関連付けられているプロフィールパラメータが決定される。プロフィールパラメータは、すでに述べられた技術のいずれかによって決定されることができる。方法はその後、ブロック804へと進み、ここで複数の連絡先が、ユーザのプロフィールパラメータに基づいて作成される。例においてプロフィールパラメータは、ユーザの誕生日やユーザのあらゆる特別な日といった詳細を有することができる。さらに、人が自分の誕生日に自分の家族と話すのは自然なことである。したがって例において、ユーザのアドレス帳から複数の連絡先が選択されてユーザに提供されることができ、この複数の連絡先にはユーザの家族の連絡先が含まれ得る。
【0064】
ブロック806で、ユーザに関連付けられている交流パラメータが決定され、方法はブロック808へと進むが、ここで複数の連絡先に関連付けられているプロフィールパラメータおよび交流パラメータが決定される。
【0065】
ブロック810で、ユーザおよび複数の連絡先に対する交流プロフィールが作成され、方法はブロック812へと進むが、ここで通信プラットフォームリストが交流プロフィールに基づいて作成される。通信プラットフォームリストは、通信のためにユーザが使用できるアプリケーションを示すことができる。例えばユーザおよび複数の連絡先が、スカイプ、WhatsApp、eメールを通信用に頻繁に使用することが交流プロフィールに基づいて示される場合、通信プラットフォームリストは、スカイプ、WhatsAppおよびeメールプラットフォームを通信用に推奨される手段として有することができる。最後にブロック814で、コミュニケーションのための提案が交流プロフィールに基づいてユーザに提供されることができる。提案は、ディスカッションの話題、イベント、イベントの場所などに関していることができる。このように、本発明の方法および装置は、交流のための提案を提供する技術を提供する。記載されたような交流のための提案の提供例は、構造物の特徴および/または方法に特有の言語で記載されているが、添付の請求項は記載された特有の特徴や方法に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。むしろ特有の特徴および方法は、交流のための提案を提供する一例として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0066】
【符号の説明】
【0067】
102 交流推薦システム
106-1 データベース
106-2 データベース
106-n データベース
108 ネットワーク
200 プロセッサ
202 メモリ
204 単数または複数のインターフェース
206 モジュール
208 パラメータモジュール
210 推薦モジュール
212 単数または複数の他のモジュール
214 データ
216 他のデータ
218 パラメータデータ
220 プロフィールデータ
302-1 データベース
302-2 データベース
302-N データベース
302-1’ コレクタ
302-2’ コレクタ
302-N’ コレクタ
306 GraphQLサーバ
308 システムデータベース
402 ユーザ
404 ユーザ
408 ユーザ