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特許7278303上りチャネルを送受信する方法及びデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】上りチャネルを送受信する方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20230512BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230512BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230512BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230512BHJP
   H04W 52/34 20090101ALI20230512BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/0453
H04W16/14
H04W74/08
H04W52/34
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020553623
(86)(22)【出願日】2018-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2018081999
(87)【国際公開番号】W WO2019191963
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-03-09
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0360532(US,A1)
【文献】国際公開第2018/047886(WO,A1)
【文献】Ericsson,On interlace design for NR-U uplink[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802776,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802776.zip>,2018年03月02日
【文献】Qualcomm Incorporated,Waveform Options Under PSD limitation[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802869,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802869.zip>,2018年03月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが第1のキャリアの伝送帯域幅での第1の伝送リソースを決定するステップと、
前記端末デバイスが前記第1の伝送リソースを通じて物理上り制御チャネルPUCCHを送信するステップ、を含み、
前記第1の伝送リソースは物理上り制御チャネルPUCCHを伝送するために使用され、前記第1の伝送リソースは前記伝送帯域幅での第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットを含み、前記N個の周波数領域ユニットには少なくとも周波数領域において不連続である第1の周波数領域ユニットと第2の周波数領域ユニットがあり、かつ、前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間には前記N個の周波数領域ユニットのうちのいずれの周波数領域ユニットも存在せず、Nは2以上の正の整数であり、前記伝送帯域幅は前記端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅であり、
前記端末デバイスが第1のキャリアの伝送帯域幅での第1の伝送リソースを決定するステップは、
前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報に従って、前記第1のキャリアの前記伝送帯域幅での前記第1の伝送リソースを決定するステップを含み、
前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースの周波数領域位置を指示するために使用され、
前記伝送帯域幅は前記第1のサブバンド及び第2のサブバンドを含み、前記第1のサブバンドと前記第2のサブバンドはそれぞれ前記伝送帯域幅の一部を占めるとともに、前記第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットの各々は、前記第2のサブバンドの最大周波数ポイントと最小周波数ポイントとの間になく、前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースが前記第1のサブバンドに位置することを指示するために使用されることを特徴とする上りチャネルの送信方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報は無線リソース制御RRCシグナリングであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記N個の周波数領域ユニット内の任意の前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔は等しく、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzである場合、前記周波数領域間隔は10個の周波数領域ユニットであり、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzである場合、前記周波数領域間隔は5個の周波数領域ユニットであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzである場合、前記第1の伝送リソースはN個の周波数領域ユニットを含み、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzである場合、前記第1の伝送リソースはN個の周波数領域ユニットを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記N個の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は通信システムによって規定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
上りチャネルの受信方法であって、
ネットワークデバイスが第1のキャリアの伝送帯域幅での第1の伝送リソースを決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第1の伝送リソースを通じて物理上り制御チャネルPUCCHを受信するステップを含み、
前記第1の伝送リソースは物理上り制御チャネルPUCCHを伝送するために使用され、前記第1の伝送リソースは前記伝送帯域幅での第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットを含み、前記N個の周波数領域ユニットには少なくとも周波数領域において不連続である第1の周波数領域ユニットと第2の周波数領域ユニットがあり、かつ、前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間には前記N個の周波数領域ユニットのうちのいずれの周波数領域ユニットも存在せず、Nは2以上の正の整数であり、前記伝送帯域幅は端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅であり、
前記方法は、
前記ネットワークデバイスが第1の指示情報を決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第1の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップをさらに含み、
前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースの周波数領域位置を指示するために使用され、
前記伝送帯域幅は前記第1のサブバンド及び第2のサブバンドを含み、前記第1のサブバンドと前記第2のサブバンドはそれぞれ前記伝送帯域幅の一部を占めるとともに、前記第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットの各々は、前記第2のサブバンドの最大周波数ポイントと最小周波数ポイントとの間になく、前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースが前記第1のサブバンドに位置することを指示するために使用されることを特徴とする上りチャネルの受信方法。
【請求項7】
前記第1の指示情報は無線リソース制御RRCシグナリングであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記N個の周波数領域ユニット内の任意の前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔は等しく、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzである場合、前記周波数領域間隔は10個の周波数領域ユニットであり、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzである場合、前記周波数領域間隔は5個の周波数領域ユニットであることを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzである場合、前記第1の伝送リソースはN個の周波数領域ユニットを含み、
前記第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzである場合、前記第1の伝送リソースはN個の周波数領域ユニットを含むことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1のキャリアの伝送帯域幅での第1の伝送リソースを決定するように構成される処理ユニットと、
前記第1の伝送リソースを通じて物理上り制御チャネルPUCCHを送信するように構成される通信ユニットを備え、
前記第1の伝送リソースは物理上り制御チャネルPUCCHを伝送するために使用され、前記第1の伝送リソースは前記伝送帯域幅での第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットを含み、前記N個の周波数領域ユニットには少なくとも周波数領域において不連続である第1の周波数領域ユニットと第2の周波数領域ユニットがあり、かつ、前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間には前記N個の周波数領域ユニットのうちのいずれの周波数領域ユニットも存在せず、Nは2以上の正の整数であり、前記伝送帯域幅は端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅であり、
前記処理ユニットはまた、前記ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報に従って、前記第1のキャリアの前記伝送帯域幅での前記第1の伝送リソースを決定するように構成され、
前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースの周波数領域位置を指示するために使用され、
前記伝送帯域幅は前記第1のサブバンド及び第2のサブバンドを含み、前記第1のサブバンドと前記第2のサブバンドはそれぞれ前記伝送帯域幅の一部を占めるとともに、前記第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットの各々は、前記第2のサブバンドの最大周波数ポイントと最小周波数ポイントとの間になく、前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースが前記第1のサブバンドに位置することを指示するために使用されることを特徴とする端末デバイス。
【請求項11】
第1のキャリアの伝送帯域幅での第1の伝送リソースを決定するように構成される処理ユニットと、
前記第1の伝送リソースを通じて物理上り制御チャネルPUCCHを受信するように構成される通信ユニットを備え、
前記第1の伝送リソースは物理上り制御チャネルPUCCHを受信するために使用され、前記第1の伝送リソースは前記伝送帯域幅での第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットを含み、前記N個の周波数領域ユニットには少なくとも周波数領域において不連続である第1の周波数領域ユニットと第2の周波数領域ユニットがあり、かつ、前記第1の周波数領域ユニットと前記第2の周波数領域ユニットとの間には前記N個の周波数領域ユニットのうちのいずれの周波数領域ユニットも存在せず、Nは2以上の正の整数であり、前記伝送帯域幅は端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅であり、
前記処理ユニットはまた、第1の指示情報を決定するように構成され、前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースの周波数領域位置を指示するために使用され、
前記通信ユニットはまた、前記第1の指示情報を前記端末デバイスに送信するように構成され、
前記伝送帯域幅は前記第1のサブバンド及び第2のサブバンドを含み、前記第1のサブバンドと前記第2のサブバンドはそれぞれ前記伝送帯域幅の一部を占めるとともに、前記第1のサブバンドにおけるN個の周波数領域ユニットの各々は、前記第2のサブバンドの最大周波数ポイントと最小周波数ポイントとの間になく、前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースが前記第1のサブバンドに位置することを指示するために使用されることを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信分野に関し、より具体的には、上りチャネルを送受信する方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ライセンスキャリアに新しい無線(New Radio, NR)システムが適用される場合、ライセンスキャリアでの信号伝送には最大送信電力スペクトル密度の制限がないので、端末デバイスは、上りカバレッジを確保するように、一つのリソースブロック(Resource Block,RB)で当該端末デバイスの最大送信電力を使用して上り信号を伝送することができ、ライセンスキャリアでの上り信号の伝送は、最大送信電力スペクトル密度の制限について考慮されていない。
【0003】
しかし、アンライセンススペクトルでは、アンライセンススペクトルのチャネルで伝送される信号のパワーが大きすぎて、レーダー信号などの当該チャネル上の他の重要な信号の伝送に影響を与えないようにするために、通信デバイスがアンライセンススペクトルのチャネルを信号伝送に使用する場合、最大送信電力スペクトル密度を超えないという制限に従う必要がある。アンライセンススペクトルへのNRの適用により、アンライセンススペクトルでの送信電力の要件、送信電力スペクトル密度の要件、及び上りカバレッジの要件を満たすために、上り信号の伝送をどのように設計するかは、検討に値する問題である。
【発明の概要】
【0004】
上りチャネルを送受信する方法及びデバイスが提供され、それにより、端末デバイスは、アンライセンススペクトル上で上りチャネル伝送を実行するときに送信電力をより効果的に利用することができる。
【0005】
第1の態様によれば、上りチャネルの送信方法が提供され、
端末デバイスが第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定するステップと、
前記端末デバイスが前記第1の伝送リソースを通じて第1の上りチャネルを送信するステップ、を含み、
前記第1の伝送リソースは前記第1の上りチャネルを伝送するために使用され、前記第1の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占め、Nは正の整数で、N≧2である。
【0006】
本発明の実施例において、第1の上りチャネルを伝送するために少なくとも2つの周波数領域ユニットを割り当てることにより、最大送信電力スペクトル密度が制限されている条件で、上りチャネルの送信電力を増加させることができる。
【0007】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0008】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットによって占有される帯域幅が、第1の帯域幅以下である。
【0009】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の帯域幅はXであり、Xは以下の条件を満たし、
10*lg(X)+D=P
ここで、Dは前記第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは前記第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0010】
本発明の実施例では、第1の上りチャネルを第1の帯域幅で伝送するように制限することで、端末デバイスが送信電力効率を失うことなく、より多くのチャネル伝送機会を取得できる。
【0011】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の帯域幅は第2の帯域幅より小さく、前記第2の帯域幅は、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0012】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットが、周波数領域において不連続である。
【0013】
いくつかの可能な実現形態で、N>2であり、前記N個の周波数領域ユニット内の任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔が等しい。
【0014】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の伝送リソースは、第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記方法は、
前記端末デバイスが前記第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースを決定するステップと、
前記端末デバイスが前記第2の伝送リソースを通じて第2の上りチャネルを送信するステップをさらに含み、
前記第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記第2の伝送リソースは前記第2の上りチャネルを送信するために使用され、前記第2の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占め、前記第2のサブキャリア間隔は前記第1のサブキャリア間隔よりも大きい。
【0016】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の伝送リソースは、第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記方法は、
前記端末デバイスが前記第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースを決定するステップと、
前記端末デバイスが前記第2の伝送リソースを通じて第2の上りチャネルを送信するステップをさらに含み、
前記第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記第2の伝送リソースは前記第2の上りチャネルを伝送するために使用され、前記第2の伝送リソースは周波数領域においてM個の周波数領域ユニットを占め、Mは正の整数で、M>Nであり、前記第2のサブキャリア間隔は前記第1のサブキャリア間隔より大きい。
【0017】
いくつかの可能な実現形態で、前記第2の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
いくつかの可能な実現形態で、前記端末デバイスが第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定するステップは、
前記端末デバイスがネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信するステップと、
前記端末デバイスはが前記第1の指示情報に従って前記第1の伝送リソースを決定するステップを含み、
前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースを決定するために使用される。
【0019】
第2の態様によれば、上りチャネルの受信方法が提供され、
ネットワークデバイスが第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第1の伝送リソースを通じて第1の上りチャネルを受信するステップを含み、
前記第1の伝送リソースは前記第1の上りチャネルを伝送するために使用され、前記第1の伝送リソースは周波数領域でN個の周波数領域ユニットを占め、Nは正の整数で、N≧2である。
【0020】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0021】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットによって占有される帯域幅が、第1の帯域幅以下である。
【0022】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の帯域幅はXであり、Xは以下の条件を満たし、
10*lg(X)+D=P
ここで、Dは前記第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは前記第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0023】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の帯域幅は第2の帯域幅より小さく、前記第2の帯域幅は、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0024】
いくつかの可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットが、周波数領域において不連続である。
【0025】
いくつかの可能な実現形態で、N>2であり、前記N個の周波数領域ユニット内の任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔が等しい。
【0026】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の伝送リソースは、第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが前記第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースを決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第2の伝送リソースを通じて第2の上りチャネルを受信するステップをさらに含み、
前記第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記第2の伝送リソースは前記第2の上りチャネルを伝送するために使用され、前記第2の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占め、前記第2のサブキャリア間隔は前記第1のサブキャリア間隔よりも大きい。
【0028】
本発明の実施例では、ネットワークデバイスは、異なる時間に1つの端末デバイスに対して当該第1のサブキャリア間隔及び当該第2のサブキャリア間隔を構成することができ、異なる端末デバイスに対して異なるサブキャリア間隔を構成することもできることを理解されたい。
【0029】
いくつかの可能な実現形態で、前記第1の伝送リソースは、第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが前記第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースを決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第2の伝送リソースを通じて第2の上りチャネルを受信するステップをさらに含み、
前記第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、前記第2の伝送リソースは前記第2の上りチャネルを伝送するために使用され、前記第2の伝送リソースは周波数領域においてM個の周波数領域ユニットを占め、Mは正の整数で、M>Nであり、前記第2のサブキャリア間隔は前記第1のサブキャリア間隔より大きい。
【0030】
本発明の実施例では、ネットワークデバイスは、異なる時間に1つの端末デバイスに対して当該第1のサブキャリア間隔及び当該第2のサブキャリア間隔を構成することができ、異なる端末デバイスに対して異なるサブキャリア間隔を構成することもできることを理解されたい。
【0031】
いくつかの可能な実現形態で、前記第2の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
いくつかの可能な実現形態で、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが第1の指示情報を決定するステップと、
前記ネットワークデバイスが前記第1の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップをさらに含み、
前記第1の指示情報は前記第1の伝送リソースを決定するために使用される。
【0033】
第3の態様によれば、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行する端末デバイスが提供される。具体的に、このデバイスは、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0034】
第4の態様によれば、上記の第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するネットワークデバイスが提供される。具体的に、このデバイスは、上記の第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0035】
第5の態様によれば、メモリ、プロセッサー、入力インタフェース及び出力インタフェースを含む端末デバイスが提供される。ここで、上記メモリ、プロセッサー、入力インターフェース及び出力インターフェースは、バスシステムを介して接続される。上記メモリは命令を格納するために使用され、上記プロセッサーは上記メモリに格納された命令を実行するために使用され、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行する。
【0036】
第6の態様によれば、メモリ、プロセッサー、入力インタフェース及び出力インタフェースを含むネットワークデバイスが提供される。ここで、上記メモリ、プロセッサー、入力インターフェース及び出力インターフェースは、バスシステムを介して接続される。上記メモリは命令を格納するために使用され、上記プロセッサーは上記メモリに格納された命令を実行するために使用され、上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行する。
【0037】
第7の態様によれば、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な媒体が提供され、上記コンピュータプログラムは、上記第1の態様または第2の態様の方法の実施例を実行するための命令を含む。
【0038】
第8の態様によれば、入力インターフェース、出力インターフェース、少なくとも一つのプロセッサー、及びメモリを含むシステムチップが提供され、上記プロセッサーは、上記メモリに格納されたコードを実行するために使用され、上記コードが実行されると、上記プロセッサーは、前述の第1の態様及び各実現形態における上りチャネルの送信方法で端末デバイスによって実行される各プロセスを実現することができる。
【0039】
第9の態様によれば、入力インターフェース、出力インターフェース、少なくとも一つのプロセッサー、及びメモリを含むシステムチップが提供され、上記プロセッサーは、上記メモリに格納されたコードを実行するために使用され、上記コードが実行されると、上記プロセッサーは、前述の第2の態様及び各実現形態における上りチャネルの受信方法でネットワークデバイスによって実行される各プロセスを実現することができる。
【0040】
第10の態様によれば、前記のネットワークデバイス及び前記の端末デバイスを備える通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明実施例に係る端末デバイスによって上りチャネルを送信する概略フローチャートである。
図2】本発明実施例に係る第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの概略図の一例である。
図3】本発明実施例に係る第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの概略図の別の例である。
図4】本発明実施例に係る第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの概略図の別の例である。
図5】本発明実施例に係る第1の帯域幅及び第2の帯域幅の例示的な図の一例である。
図6】本発明実施例に係る第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニット及び第2の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの概略図の一例である。
図7】本発明実施例に係る第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニット及び第2の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの概略図の別の例である。
図8】本発明実施例に係るネットワークデバイスによって上りチャネルを受信する概略的なフローチャートである。
図9】本発明実施例に係る端末デバイスの概略ブロック図である。
図10】本発明実施例に係るネットワークデバイスの概略ブロック図である。
図11】本発明実施例に係る別の端末デバイスの概略ブロック図である。
図12】本発明実施例に係る別のネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本出願の実施例に係る図面を参照しながら、本出願における技術手段を説明する。
【0043】
本出願の実施例は、例えばグローバルモバイル通信(Global System of Mobile communication,GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、アドバンスドロングタームエボリューション(Advanced long term evolution,LTE-A)システム、新しい無線(New Radio,NR)システム、NRシステムの進化システム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum,LTE-U)システム、アンライセンススペクトル上のNR(NR-based access to unlicensed spectrum,NR-U)システム、ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System,UMTS)、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks,WLAN)、ワイヤレスフィディリティー(Wireless Fidelity,WiFi)、次世代通信システム、又は他の通信システム等の様々な通信システムに適用することができる。一般的には、従来の通信システムは限られた数の接続をサポートし、実装も容易である。しかし、通信技術の発展に伴って、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、例えば、デバイス対デバイス(Device to Device,D2D)通信、マシン対マシン(Machine to Machine,M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication,MTC)、及び車両対車両(Vehicle to Vehicle,V2V)通信などにも対応する。本出願の実施例は、これらの通信システムに適用されてもよい。オプションとして、本出願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)シナリオに適用されてもよいし、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity,DC)シナリオに適用されてもよいし、スタンドアロン(Standalone,SA)に適用されてもよい。本出願の実施例は、適用されるスペクトルを限定しない。例えば、本出願の実施例は、ライセンススペクトルに適用されてもよく、アンライセンススペクトルに適用に適用されてもよい。
【0044】
本出願の実施例では、ネットワークデバイス及び端末デバイスに関連しながら各実施例を説明する。
【0045】
ただし、端末デバイスは、ユーザデバイス(User Equipment,UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザ局、モバイルステーション、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザ装置などと呼ばれてもよい。端末デバイスは、WLANにおけるステーション(STAION,ST)であってもよく、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)デバイス、ワイヤレス通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、及びNRネットワークにおける端末デバイスなど又は未来進化の公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)ネットワークにおける端末デバイスなどの次世代通信システムであってよい。限定ではなく例として、本出願の実施例では、当該端末デバイスはウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルスマートデバイスと呼ばれてもよく、ウェアラブル技術を使用して日常のウェアをスマート化設計して開発されるメガネ、手袋、腕時計、衣類、及び靴等のウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、直接身に着けるか、又はユーザの衣類又はアクセサリーに統合される携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、さらには、ソフトウェアサポート、データインタラクション、及びクラウドインタラクションを通じて機能を実現する。一般的なウェアラブルスマートデバイスには、フル機能、大型、スマートフォンに依存することなく完全又は部分的な機能を実現できる、スマートウォッチ又はスマートグラス等、及び特定の種類のアプリケーション機能のみに着目して、スマートフォンのような他のデバイスと組み合わせて使用する必要のある、様々なサイン監視用のスマートブレスレット、スマートジュエリー等が含まれる。ネットワークデバイスは、モバイルデバイスと通信するためのデバイスであってもよく、ネットワークデバイスは、WLANにおけるアクセスポイント(Access Point,AP)、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMAにおける基地局(NodeB,NB)であってもよく、また、LTEにおける進化型基地局(Evolutional Node B,eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は車載デバイス、ウェアラブルデバイス、及びNRネットワークにおけるネットワークデバイス(gNB)又は将来進化の公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)におけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0046】
本出願の実施例では、ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供し、端末デバイスは、このセルに使用される伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又は、スペクトルリソース)を介してネットワークデバイスと通信し、このセルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属してもよいし、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここでのスモールセル(Small cell)には、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)等が含まれてもよく、これらのスモールセルは、カバレッジが小さく、送信電力が低いという特徴があり、高速データ伝送サービスの提供に適している。
【0047】
選択的に、本出願の実施例に係る上りチャネルには、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)、物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control channel,PUCCH)、物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared channel,PUSCH)等が含まれてもよい。上り参照信号には、上りDMRS、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)、PT-RS等が含まれてもよい。ここで、上りDMRSは、上りチャネルの復調に使用されることができ、SRSは、上りチャネルの測定、上り時間‐周波数同期又は位相追跡に使用されることができ、PT-RSも、上りチャネルの測定、上り時間‐周波数同期又は位相追跡に使用されることができる。本出願の実施例には、上記と同じ名称及び異なる機能の上り物理チャネル又は上り参照信号が含まれてもよいし、上記と異なる名称及び同じ機能の上り物理チャネル又は上り基準信号が含まれてもよく、本出願はこれを限定しないことを理解されたい。
【0048】
本出願の実施例は、上りチャネルの伝送に用いられてもよく、上り基準信号の伝送に用いられてもよい。以下では、上りチャネルの伝送を例として説明する。上り参照信号の伝送について同様の方法を採用することができ、ここでは繰り返さない。
【0049】
以下、図1から図8を参照しながら、本出願の実施例に係る上りチャネルを送信する方法について説明する。図1から図8は、本出願の実施例に係る上りチャネルを送信する方法の概略フローチャートであり、この方法の詳しい通信ステップや動作を示しているが、これらのステップや動作は例にすぎず、本出願の実施例は他の動作又は図1図8における様々な動作の変形を実行してもよいことを理解されたい。
【0050】
なお、図1図8における各ステップはそれぞれ、図1図8に提示されたものとは異なる順序で実行されてもよく、図1図8における全ての動作を実行する必要のない可能性もある。
【0051】
図1に示すように、端末デバイスが上りチャネルを送信する方法には、次の内容が含まれる。
【0052】
S110で、端末デバイスは、第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定し、当該第1の伝送リソースは第1の上りチャネルを伝送するために使用され、第1の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占める。ここで、Nは正の整数であり、N≧2である。
【0053】
S120で、当該端末デバイスは、当該第1の伝送リソースを通じて当該第1の上りチャネルを伝送する。
【0054】
選択的に、当該第1のキャリアはアンライセンススペクトル上のキャリアである。
【0055】
一実現可能な形態として、当該端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信することができ、当該第1の指示情報は、当該第1の伝送リソースを決定するために使用され、その後、当該端末デバイスは、当該第1の指示情報に従って当該第1の伝送リソースを決定する。
【0056】
選択的に、端末デバイスは、当該第1の指示情報に従って、当該第1の伝送リソースの時間領域リソース、周波数領域リソース、及びコード領域リソースのうちの少なくとも1つを決定する。
【0057】
限定ではなく例として、当該第1の指示情報は、下り制御情報(Downlink Control Information,DCI)、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング、及びメディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)における制御要素(Control element,CE)シグナリングのうちの1つであってよい。
【0058】
選択的に、当該第1の上りチャネルは、PRACH及びPUCCHのうちの少なくとも1つを含み得る。これに対応して、当該第1の伝送リソースは、PRACH伝送に使用される1つ又は複数のPRACHリソース、及び/又はPUCCHの伝送に使用される1つ又は複数のPUCCHリソースを含み、本発明では限定されない。
【0059】
本発明では限定されないが、1つのPRACHリソース又はPUCCHリソースが時間領域において1つ又は複数のシンボルを占めることができることを理解されたい。
【0060】
選択的に、本発明の実施例におけるN個の周波数領域ユニットのそれぞれは、1つ又は複数のRBを含むことができる。以下、説明の便利上、一つの周波数領域ユニットが1つのRBを含むことを例として説明する。
【0061】
次に、本発明の実施例に係る第1の伝送リソースについて説明する。
【0062】
アンライセンスキャリアでは、平均等価全方向放射電力(equivalent isotropically radiated power,EIRP)と平均等価全方向放射電力密度(equivalent isotropically radiated power density,EIRP density)が特定の上限値を超えてはいけない。ここで、平均等価全方向放射電力密度は単位帯域幅内に制限され、例えば、平均等価全方向放射電力密度の上限値が10dBm/MHzであるとすると、1MHz帯域幅内の信号の最大平均等価全方向放射電力は10dBmであり、当該信号は当該1MHz帯域幅内の一部又はすべての帯域幅を占有できる。
【0063】
選択的に、本発明の実施例では、平均等価全方向放射電力の上限値は最大送信電力と同じであり、平均等価全方向放射電力度の上限値は最大送信電力スペクトル密度と同じである。
【0064】
従って、本発明の実施例では、少なくとも2つの周波数領域ユニットを上りチャネルに割り当てることができ、ここで、当該少なくとも2つの周波数領域ユニットが異なる単位帯域幅に配置され、各周波数領域ユニットが当該単位帯域幅内の最大送信電力で伝送を行うようにすることで、最大送信電力スペクトル密度が制限されている場合に、上りチャネルの送信電力を増加することができる。
【0065】
一つの選択可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットは、周波数領域において不連続である。
【0066】
例えば、このN個のRBにRB#1、RB#2、RB#5、RB#6が含まれているとすると、RB#2とRB#5は、このN個のRBのうち2つの隣接するRBであり、かつ、RB#2とRB#5は周波数領域で不連続である(RB#3とRB#4によって離れている)。
【0067】
一つの選択可能な実現形態で、前記N個の周波数領域ユニットにおける任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔は等しい。
【0068】
例えば、このN個のRBにRB#0、RB#5、RB#10、RB#15、RB#20が含まれ、ここで、このN個のRB内の2つの隣接するRB間の周波数領域間隔がすべて等しいと仮定する。選択的に、2つの隣接するRB間の周波数領域距離には、前のRBの開始サブキャリアから次のRBの開始サブキャリアまでの距離が含まれる。
【0069】
図2は、当該N個のRB内の2つの隣接するRB間の周波数領域間隔がすべて等しい(インターレース構造とも呼ばれる)概略図を示している。図2に示すように、伝送帯域幅に100個のRBが含まれていると仮定すると、この100個のRBには10個のインターレースリソースが含まれ、各インターレースリソースには10個のRBが含まれ、この10個のRB内の任意の2つの隣接するRBは周波数領域で同じ間隔を持っている。ここで、このN個のRBは、インターレースリソース#0に含まれるRBである。図2に示すように、インターレースリソース#0に含められるRBの番号は、RB#0、RB#10、RB#20、RB#30、RB#40、RB#50、RB#60、RB#70、RB#80及びRB#90である。
【0070】
アンライセンスキャリアでは、信号の最大送信電力(又は平均等価全方向放射電力の上限値)が一定であるため、最大送信電力スペクトル密度(又は平均等価全方向放射電力密度の上限値)を使用して伝送されるチャネルがデバイスの最大送信電力(又は平均等価全方向放射電力の上限値)に達した場合、信号が占有する帯域幅を増やす(又は信号が占有する周波数領域ユニットの数を増やす)ことによっては、送信電力を上げる効果が得られない。例えば、5G周波数帯域において、通信デバイスの最大送信電力が23dBmであると仮定すると、当該通信デバイスの信号送信帯域幅が20MHz、40MHz、又はそれ以上の帯域幅であるかどうかに関係なく、この最大送信電力は23dBmであるが、帯域幅が大きいほど、対応する送信電力スペクトル密度が低くなる。
【0071】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は、第1の帯域幅以下である。
【0072】
例えば、当該第1の帯域幅が20MHz、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が60kHz、第1の伝送リソースが周波数領域で10RB(即ち、Nの値が10)を占有すると仮定すると、10RBに対応する帯域幅サイズは7.2MHzであり、第1の帯域幅である20MHzより小さい。
【0073】
一つの選択可能な実現形態で、第1の帯域幅のサイズは、通信デバイスが信号伝送に最大送信電力(又は平均等価全方向放射電力の上限値)と最大送信電力スペクトル密度(又は平均等価全方向放射電力密度の上限値)を使用するときに占有される帯域幅のサイズである。つまり、第1の帯域幅での信号伝送に使用できる送信電力は、最大送信電力に達することができる。信号伝送に第1の帯域幅を超えるリソースを使用しても、信号の送信電力を増やすことができない。
【0074】
アンライセンスキャリアでは、チャネル検出を通じてチャネルが利用可能かどうかを判断する必要があることを理解されたい。通常、チャネル検出帯域幅が信号伝送帯域幅と一致しない場合、例えば、チャネル検出帯域幅が20MHz、信号伝送帯域幅が40MHzである場合、20MHzチャネルを使用できると決定する確率は、40MHzチャネルを使用できると決定する確率より大きい。即ち、信号が占有する帯域幅が小さいほど、チャネルを使用する権利を得られる確率が高くなる。
【0075】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅Xは次の条件を満たす。
10*lg(X)+D=P
ただし、Dは当該第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは当該第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0076】
選択的に、D=10dBm/MHz、P=23dBm、X=20MHz。例えば、5GHzスペクトルでは、当該第1の帯域幅のサイズは20MHzである。
【0077】
選択的に、D=13dBm/MHz、P=40dBm、X=512MHz。例えば、60GHzスペクトルでは、当該第1の帯域幅のサイズは512MHzである。
【0078】
本発明の実施例における第1の帯域幅の単位は、RBに対応する帯域幅(例えば、当該第1の帯域幅に含まれるRBの数)であってもよいし、メガヘルツ(MHz)であってもよいことを理解されたい。本発明の実施例は、具体的な制限を行わない。ここで、当該第1の帯域幅に含まれるRBの数は、第1の帯域幅のサイズ及びサブキャリア間隔のサイズによって決定され得る。言い換えれば、第1帯域幅のサイズが一定である場合、当該第1帯域幅に含まれるRBの個数は、サブキャリア間隔のサイズによって決定されるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0079】
例えば、第1の帯域幅が20MHzであり、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzであると仮定すると、当該第1の帯域幅は、周波数領域の両側でガードバンドを予約した後に100個のRBを含み得る。
【0080】
例えば、第1の帯域幅が20MHzであり、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzであると仮定すると、第1の帯域幅は、周波数領域の両側でガードバンドを予約した後、50個のRBを含み得る。
【0081】
別の例として、第1の帯域幅が20MHzであり、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が60kHzであると仮定すると、第1の帯域幅は、周波数領域の両側で保護帯域を予約した後、26個のRBを含み得る。
【0082】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0083】
選択的に、本発明の実施例における2つの周波数領域ユニット間の周波数領域間隔は、前の周波数領域ユニットの開始サブキャリアと次の周波数領域ユニットの開始サブキャリアとの間の距離として理解することができる。
【0084】
選択的に、本発明の実施例における当該周波数領域間隔は、2つのRB間におけるRBの数として理解することができ、例えば、RB#0とRB#1の周波数領域間隔は1RBであり、RB#0とRB#9の周波数領域間隔は9RBである。
【0085】
当該第1の帯域幅の単位がRBに対応する帯域幅である例を挙げて、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅以下である実現形態を説明する。
【0086】
例えば、第1の帯域幅が20MHzで、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzで、第1の帯域幅は周波数領域の両側でガードバンドを予約した後に100個のRBを含むと仮定すると、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅以下であることは、当該N個のRBにおける最初のRBと最後のRBの間の周波数領域間隔が99RBに対応する帯域幅以下であると理解できる。
【0087】
別の例として、第1の帯域幅が20MHzで、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzで、第1の帯域幅は周波数領域の両側でガードバンドを予約した後に50個のRBを含むと仮定すると、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅以下であることは、当該N個のRBにおける最初のRBと最後のRBの間の周波数領域間隔が49RBに対応する帯域幅以下であると理解できる。
【0088】
別の例として、第1の帯域幅が20MHzで、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が60kHzで、第1の帯域幅は周波数領域の両側でガードバンドを予約した後に26個のRBを含むと仮定すると、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅以下であることは、当該N個のRBにおける最初のRBと最後のRBの間の周波数領域間隔が25RBに対応する帯域幅以下であると理解できる。
【0089】
本発明の実施例では、第1の上りチャネル(例えば、PUCCH又はPRACH)を第1の帯域幅で伝送するように制限することで、端末デバイスが送信電力効率を失うことなく、より多くのチャネル伝送機会を取得できることを理解されたい。当該N個の周波数領域ユニットの最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅以下であるという上記の限定形態は、単なる例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0090】
さらに、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅と第1の帯域幅の間の関係、及び周波数領域間隔と第1の帯域幅の間の関係に組み合わせて、第1の上りチャネル(例えば、PUCCH又はPRACHなど)の伝送を第1の帯域幅に制限してもよい。言い換えれば、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔、及び当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅を、それぞれ当該第1の帯域幅Xと一定の関係にすることができる。
【0091】
例えば、一実施例では、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は、第1の帯域幅以下であり、かつ、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は第1の帯域幅以下である。
【0092】
図3は、本発明の実施例に係る当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅より小さく、かつ、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅が第1の帯域幅以下である模式図である。
【0093】
図3に示すように、第1の帯域幅は10個の周波数領域ユニットを含み、当該第1の伝送リソースは5個の周波数領域ユニットを含み、具体的には、第1の伝送リソースはRB#0、RB#1、RB#4、RB#5、RB#8を占める。この場合、RB#0とRB#8の間の周波数領域間隔が第1の帯域幅を超えないことがわかる。また、第1の伝送リソースが占める帯域幅も第1の帯域幅を超えない。
【0094】
例えば、別の実施例では、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は第1の帯域幅以下であり、かつ、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は第1の帯域幅より大きい。
【0095】
図4は、本発明の実施例に係る当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットとの間の周波数領域間隔が第1の帯域幅より大きく、かつ、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅が第1の帯域幅以下である模式図である。
【0096】
図4に示すように、当該第1の帯域幅は10個の周波数領域ユニットを含み、当該第1の伝送リソースは5個の周波数領域ユニットを含み、具体的には、第1の伝送リソースはRB#0、RB#5、RB#10、RB#15、RB#20を占める。この場合、RB#0とRB#20の周波数領域間隔が第1帯域幅を超えていることがわかる。また、第1の伝送リソースが占める帯域幅は、第1の帯域幅を超えない。
【0097】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅のサイズは、第2の帯域幅のサイズより小さくてもよく、当該第2の帯域幅は、ネットワークデバイスによって当該端末デバイスのために構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0098】
これは主に、PUCCHやPRACHなどの運ばれる情報量が少ない上りチャネルの場合、上り信号の伝送帯域幅を増やすことは信号の送信電力を増やすためであるが、帯域幅が一定の値(例えば、第1の帯域幅)に達すると、帯域幅を続いて増やしても、送信電力を増やす目的を達成できないからである。しかし、PUSCHの場合、より大きな伝送帯域幅を使用すると、より多くの上りデータを送信できるため、それにより、端末デバイスがより良いユーザー体験を得ることができる。従って、PUSCH伝送の帯域幅は、第1の帯域幅に限定されなくてよい。
【0099】
選択的に、PUSCH伝送のために端末デバイスによって使用される帯域幅は、第1の帯域幅よりも大きい。
【0100】
図5は、本発明の実施例に係る第1の帯域幅が第2の帯域幅よりも小さい概略図である。図5に示すように、上りデータ伝送のためにネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられる第2の帯域幅は、第1のサブバンド及び第2のサブバンドを含み、第1のサブバンドのサイズは第1の帯域幅のサイズと同じである。端末デバイスは、第1の時間ユニットの第2の帯域幅で上りデータ伝送を実行し、第2の時間ユニットの第1の帯域幅でPUCCH又はPRACHの伝送を実行することができる。本発明の実施例は、当該第1の時間ユニットと当該第2の時間ユニットとの位置関係を特に限定せず、例えば、第2の時間ユニットが第1の時間ユニットより遅くてもよく、第2の時間ユニットが第1の時間ユニットより早くてもよいことを理解されたい。本発明の実施例では、第1の伝送リソースの周波数領域位置も制限せず、例えば、PUCCH又はPRACHは、PUCCH又はPRACHによって占有される帯域幅が第1の帯域幅以下である限り、第1のサブバンド又は第2のサブバンドのいずれで伝送されても構わない。
【0101】
一つの選択可能な実現形態で、周波数領域で第1の伝送リソースによって占有される周波数領域ユニットの数は、当該第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔のサイズとは関係ない。
【0102】
例えば、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHz、30kHz、又は60kHzのいずれかである場合、第1の伝送リソースは、周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占有する。
【0103】
これは主に、サブキャリア間隔が異なっても、N個のRBのそれぞれが使用できる最大送信電力が同じであり、異なるサブキャリア間隔での上りチャネルの最大送信電力を同じN構成で同じにすることができるためである。
【0104】
一つの選択可能な実現形態で、周波数領域において第1の伝送リソースによって占有される周波数領域ユニットの数は、当該第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔のサイズに従って決定される。
【0105】
選択的に、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が大きいほど、周波数領域で第1の伝送リソースによって占有される周波数領域ユニットの数が多くなる。
【0106】
選択的に、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzの場合、第1の伝送リソースは周波数領域上でN個の周波数領域ユニットを占め、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が30kHzの場合、第1の伝送リソースは周波数領域上で2N個の周波数領域ユニットを占める。
【0107】
選択的に、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が15kHzの場合、第1の伝送リソースは周波数領域上でN個の周波数領域ユニットを占め、第1の伝送リソースに対応するサブキャリア間隔が60kHzの場合、第1の伝送リソースは周波数領域上で4N個の周波数領域ユニットを占める。
【0108】
これは主に、サブキャリア間隔が大きいほど、シンボルが短くなり、同じ送信電力の下で、大きいサブキャリア間隔を使用して上り伝送が実行される信号は、より少ないエネルギーに対応するためです。最大送信電力に達していない場合、サブキャリア間隔が大きい伝送リソースに対してより多くの周波数領域ユニットが構成されると、サブキャリア間隔が小さい伝送リソースと同じカバレッジを実現できる。
【0109】
一例として、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該端末デバイスは当該第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースをさらに決定してもよく、当該第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、第2の上りチャネルを伝送するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域でN個の周波数領域ユニットを占有する。ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔よりも大きく、さらに、当該端末デバイスは当該第2の伝送リソースを通じて当該第2の上りチャネルをネットワークデバイスに送信することもできる。
【0110】
本発明の実施例では、ネットワークデバイスは、異なる時間に1つの端末デバイスに対して当該第1のサブキャリア間隔及び当該第2のサブキャリア間隔を構成することができ、異なる端末デバイスに対して異なるサブキャリア間隔を構成することもできることを理解されたい。
【0111】
図6は、本発明の実施例に係る第1のサブキャリア間隔に対応する第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの数が、第2のサブキャリア間隔に対応する第2の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの数と同じ概略ブロック図である。
【0112】
具体的には、図6に示すように、Nの値が5であると仮定すると、第1のサブキャリア間隔は15kHzで、第1の伝送リソースがRB#0、RB#10、RB#20、RB#30、及びRB#40を占め、第2のサブキャリア間隔は30kHzで、第2の伝送リソースはRB#0、RB#5、RB#10、RB#15、及びRB#20を占める。この場合、第1の伝送リソースと第2の伝送リソースは、異なるサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであるが、同じ数のRBを占有していることがわかる。それに対応して、N個のRBのそれぞれが使用できる最大送信電力が同じであるため、第1の伝送リソースと第2の伝送リソースが使用する最大送信電力は同じである。
【0113】
本発明の実施例では、より大きなサブキャリア間隔の伝送リソースに対してより多くの周波数領域ユニットを構成することもでき、より小さなサブキャリア間隔の伝送リソースと同じカバレッジを達成することができる。
【0114】
一例として、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該端末デバイスは当該第1のキャリアの第2の時間ユニットにおける第2の伝送リソースをさらに決定してもよく、当該第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、第2の上りチャネルを伝送するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域でM個の周波数領域ユニットを占有し、Mは正の整数で、M>Nである。ただし、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔よりも大きく、さらに、当該端末デバイスは、当該第2の伝送リソースを通じて当該第2の上りチャネルをネットワークデバイスに送信することもできる。
【0115】
本発明の実施例では、ネットワークデバイスは、異なる時間に1つの端末デバイスに対して当該第1のサブキャリア間隔及び当該第2のサブキャリア間隔を構成してもよく、異なる端末デバイスに対して異なるサブキャリア間隔を構成してもよいことを理解されたい。
【0116】
図7は、本発明の実施例に係る第1のサブキャリア間隔に対応する第1の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの数が、第2のサブキャリア間隔に対応する第2の伝送リソースに含まれる周波数領域ユニットの数より少ない概略ブロック図である。
【0117】
具体的には、図7に示すように、Nの値が5で、Mの値が10であると仮定すると、第1のサブキャリア間隔は15kHzで、第1の伝送リソースがRB#0、RB#10、RB#20、RB#30、及びRB#40を占め、第2のサブキャリア間隔は30kHzで、第2の伝送リソースはRB#0、RB#2、RB#5、RB#7、RB#10、RB#12、RB#15、RB#17、RB#20、RB#22を占める。つまり、サブキャリアの間隔が大きいほど、占有されるRBが多くなる。サブキャリア間隔が大きいほど、シンボルは短くなり、同じ送信電力の下で、大きなサブキャリア間隔を使用して上り伝送が実行される信号は、より少ないエネルギーに対応するため、最大送信電力に達していない場合、サブキャリア間隔が大きい伝送リソースに対してより多くの周波数領域ユニットが構成されると、サブキャリア間隔が小さい伝送リソースと同じカバレッジを実現できる。
【0118】
選択的に、当該第2の上りチャネルは、PRACH及びPUCCHのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0119】
一つの実現可能な形態として、1つのPRACHリソース又は1つのPUCCHリソースが周波数領域上で占めるリソースは、第1の帯域幅以下である。
【0120】
選択的に、1つのPUCCHリソース(又は1つのPRACHリソース)が周波数領域上で占める1番目のRBと最後のRBとの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0121】
選択的に、1つのPUCCHリソース(又は1つのPRACHリソース)が周波数領域上で占めるリソースのサイズは、通信システムによって規定される(例えば、Nの値はシステムによって規定される)か、又はネットワークデバイスによって構成される(例えば、Nの値は、ネットワークデバイスからRRCを介して端末デバイスに伝えられる)。
【0122】
選択的に、1つのPUCCHリソース(又は1つのPRACHリソース)は周波数領域上でN個のRBを占め、ここで、当該N個のRB間の相対位置関係は、通信システムによって規定されるか、ネットワークデバイスによって構成される。さらに選択的に、端末デバイスは、第1の指示情報に従って当該PUCCHリソース(又はPRACHリソース)の周波数領域位置を決定する。
【0123】
選択的に、1つのPUCCHリソース(又は1つのPRACHリソース)が周波数領域上で占めるリソースのサイズは、当該PUCCHリソース(又は当該PRACHリソース)に対応するサブキャリア間隔のサイズに従って決定される。
【0124】
選択的に、1つのPUCCHリソース(又は1つのPRACHリソース)が占めるリソースは、インターレース構造を採用してもよい。
【0125】
本発明の実施例では、第1の上りチャネル(例えば、PUCCH又はPRACH)が第1の帯域幅で伝送されるように制限することによって、端末デバイスは、送信電力効率を失うことなく、より多くのチャネル伝送機会を得ることができる。さらに、当該第1の帯域幅への当該第1の上り信号のマッピングは、最大の電力利用効率を達成するためにインターレース構造を採用することもできる。
【0126】
図8に示すように、ネットワークデバイスが上りチャネルを受信する方法には、以下が含まれる。
【0127】
S210で、ネットワークデバイスは、第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定し、当該第1の伝送リソースは第1の上りチャネルを受信するために使用され、当該第1の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占める。ここで、Nは正の整数で、N≧2である。
【0128】
S220で、当該ネットワークデバイスは、当該第1の伝送リソースを通じて第1の上りチャネルを受信する。
【0129】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0130】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は、第1の帯域幅以下である。
【0131】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅はXで、Xは次の条件を満たす。
10*lg(X)+D=P
ただし、Dは当該第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは当該第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0132】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅は当該第2の帯域幅よりも小さく、ここで、当該第2の帯域幅は、ネットワークデバイスによって当該端末デバイスのために構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0133】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットは、周波数領域で不連続である。
【0134】
一つの選択可能な実現形態で、N>2で、当該N個の周波数領域ユニット内の任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔が等しい。
【0135】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記方法はさらに以下を含む。
【0137】
当該ネットワークデバイスは、当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを受信するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占有し、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔より大きい。
【0138】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記方法はさらに以下を含む。
【0139】
当該端末デバイスは、当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは、第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを受信するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてM個の周波数領域ユニットを占有し、Mは正の整数で、M>Nであり、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔よりも大きい。
【0140】
一つの選択可能な実現形態で、当該第2の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
一つの選択可能な実現形態で、上記方法にはさらに以下が含まれる。
【0142】
当該ネットワークデバイスは第1の指示情報を決定し、当該第1の指示情報は当該第1の伝送リソースを決定するために使用される。
【0143】
当該ネットワークデバイスは、当該第1の指示情報を当該端末デバイスに送信する。
【0144】
上りチャネルの伝送方法200におけるステップは、上りチャネルの伝送方法100における対応するステップを参照できることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を繰り返さない。
【0145】
以上は図1から図8と併せて本出願の方法実施例を詳細に説明したが、以下は図9から図12と併せて本出願の装置実施例が詳細に説明される。装置実施例と方法実施例は、互いに対応し得ることを理解されたい。同様の説明は、方法実施例を参照することができる。繰り返しを避けるため、ここでは繰り返さない。
【0146】
図9は、本発明の実施例に係る端末デバイスの概略ブロック図である。
【0147】
具体的には、図9に示すように、当該端末デバイスには処理ユニット310と通信ユニット320が含まれる。
【0148】
処理ユニット310は、第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定するように構成され、当該第1の伝送リソースは第1の上りチャネルを伝送するために使用され、当該第1の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占める。ここで、Nは正の整数で、N≧2である。
【0149】
通信ユニット320は、当該第1の伝送リソースを通じて当該第1の上りチャネルを伝送するように構成される。
【0150】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0151】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は、第1の帯域幅以下である。
【0152】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅はXで、Xは次の条件を満たす。
10*lg(X)+D=P
ただし、Dは当該第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは当該第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0153】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅は当該第2の帯域幅よりも小さく、ここで、当該第2の帯域幅は、当該ネットワークデバイスによって当該端末デバイスのために構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0154】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットは、周波数領域で不連続である。
【0155】
一つの選択可能な実現形態で、N>2で、当該N個の周波数領域ユニット内の任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔が等しい。
【0156】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0157】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記処理ユニット310はさらに、以下のように構成される。
【0158】
当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを伝送するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占有し、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔より大きい。当該通信ユニット320はさらに当該第2の伝送リソースを通じて当該第2の上りチャネルを伝送するように構成される。
【0159】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記処理ユニット310はさらに、以下のように構成される。
【0160】
当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは、第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを伝送するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてM個の周波数領域ユニットを占有し、Mは正の整数で、M>Nであり、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔よりも大きい。当該通信ユニット320はさらに当該第2の伝送リソースを通じて当該第2の上りチャネルを送信するように構成される。
【0161】
一つの選択可能な実現形態で、当該第2の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0162】
一つの選択可能な実現形態で、上記処理ユニット310は、具体的には以下のように構成される。
【0163】
ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信し、当該第1の指示情報は当該第1の伝送リソースを決定するために使用され、当該第1の指示情報に従って当該第1の伝送リソースを決定する。
【0164】
図10は、本発明の実施例に係るネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【0165】
具体的には、図10に示されるように、当該ネットワークデバイスは処理ユニット410と通信ユニット420を含み得る。
【0166】
処理ユニット410は、第1のキャリアの第1の時間ユニットでの第1の伝送リソースを決定するように構成され、当該第1の伝送リソースは第1の上りチャネルを受信するために使用され、当該第1の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占める。ここで、Nは正の整数で、N≧2である。
【0167】
通信ユニット420は、当該第1の伝送リソースを通じて当該第1の上りチャネルを受信するように構成される。
【0168】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットにおける最初の周波数領域ユニットと最後の周波数領域ユニットの間の周波数領域間隔は、第1の帯域幅以下である。
【0169】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットが占める帯域幅は、第1の帯域幅以下である。
【0170】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅はXで、Xは次の条件を満たす。
10*lg(X)+D=P
ただし、Dは当該第1のキャリアでの最大送信電力スペクトル密度を表し、単位はdBm/MHzであり、Pは当該第1のキャリアでの最大送信電力を表し、単位はMHzであり、Xの単位はMHzであり、lgは10を底とする対数を表す。
【0171】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の帯域幅は当該第2の帯域幅よりも小さく、ここで、当該第2の帯域幅は、当該ネットワークデバイスによって当該端末デバイスのために構成される上り伝送用の帯域幅である。
【0172】
一つの選択可能な実現形態で、当該N個の周波数領域ユニットのうちの少なくとも2つの隣接する周波数領域ユニットは、周波数領域で不連続である。
【0173】
一つの選択可能な実現形態で、N>2で、当該N個の周波数領域ユニット内の任意の2つの隣接する周波数領域ユニット間の周波数領域間隔が等しい。
【0174】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0175】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記処理ユニット410はさらに、以下のように構成される。
【0176】
当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを受信するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてN個の周波数領域ユニットを占有し、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔より大きい。当該通信ユニット420はさらに、前記第2の伝送リソースを通じて前記第2の上りチャネルを受信するように構成される。
【0177】
一つの選択可能な実現形態で、当該第1の伝送リソースは第1のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、上記処理ユニット410はさらに、以下のように構成される。
【0178】
当該第1のキャリアの第2の時間ユニットでの第2の伝送リソースを決定し、当該第2の伝送リソースは、第2のサブキャリア間隔に対応する伝送リソースであり、当該第2の伝送リソースは第2の上りチャネルを受信するために使用され、当該第2の伝送リソースは周波数領域においてM個の周波数領域ユニットを占有し、Mは正の整数で、M>Nであり、ここで、当該第2のサブキャリア間隔は当該第1のサブキャリア間隔よりも大きい。当該通信ユニット420はさらに前記第2の伝送リソースを通じて前記第2の上りチャネルを受信するように構成される。
【0179】
一つの選択可能な実現形態で、当該第2の上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH及び物理上り制御チャネルPUCCHのうちの少なくとも1つを含む。
【0180】
一つの選択可能な実現形態で、上記処理ユニット410はさらに、第1の表示情報を決定するように構成され、当該第1の表示情報は当該第1の伝送リソースを決定するために使用され、当該ネットワークデバイスは、当該第1の指示情報を当該端末デバイスに送信するように構成された送信ユニットをさらに含む。
【0181】
実装プロセスでは、本発明の実施例における方法の実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了することができる。より具体的には、本発明の実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されて完了するか、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了するように直接具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野の成熟した記憶媒体に配置されてもよい。当該記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0182】
本発明の実施例で言及されるプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであり得、本発明の実施例で開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行できることを理解されたい。例えば、前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、又はその他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。なお、汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、又は任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0183】
また、本発明の実施例で言及されるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(programmable ROM,PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(erasable PROM,EPROM)、及び電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)であってもよい。上記メモリは例示的なものであって、限定的な説明でないことを理解されたい。例えば、本発明の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM,SLDRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)などであってもよい。つまり、本明細書で説明されるシステム及び方法のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0184】
一例として、前述の処理ユニット310は、プロセッサによって実装されてもよく、通信ユニット320は、トランシーバによって実装されてもよい。具体的には、図11に示すように、端末デバイス500は、プロセッサ510、トランシーバ520、及びメモリ530を含み得る。端末デバイス500は、図1から図8の前述の方法の実施例において端末デバイスによって実装される各プロセスを実装することができ、繰り返しを避けるために、詳細はここで再び説明されない。つまり、本発明の実施例における方法の実施例は、プロセッサ及びトランシーバによって実装され得る。
【0185】
別の例として、前述の処理ユニット410は、プロセッサによって実装されてもよく、通信ユニット420は、トランシーバによって実装されてもよい。具体的には、図12に示すように、ネットワークデバイス600は、プロセッサ610、トランシーバ620、及びメモリ630を含み得る。ネットワークデバイス600は、図1から図8の前述の方法の実施例においてネットワークデバイスによって実装される様々なプロセスを実装することができ、繰り返しを避けるために、詳細はここで再び説明されない。つまり、本発明の実施例における方法の実施例は、プロセッサ及びトランシーバによって実装され得る。
【0186】
本出願の実施例はまた、1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案し、その1つ又は複数のプログラムは命令を含み、複数のアプリプログラムを含む携帯電子デバイスによって当該命令が実行されると、図1から図8に示される実施例の方法を当該携帯電子デバイスに実行させることができる。
【0187】
本出願の実施例はまた、命令を含むコンピュータプログラムを提案し、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、図2から図4に示される実施例の方法の対応するプロセルをコンピュータに実行させることができる。
【0188】
最後に、本発明の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的とし、本発明の実施例を限定することを意図しないことに留意されたい。
【0189】
例えば、本発明の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形である「一つ」、「前記」、「上記」、及び「当該」は、文脈から他の意味を明確に示さない限り、複数形も含むことを意図する。
【0190】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔さのために、前述したシステム、装置、及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで詳細な説明を省略することを理解することができる。
【0191】
本出願に提供された幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上述のような装置の実施例は、単なる例にすぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するときは他の区分方式によってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされるか又は別のシステムに集積されてもよく、或いは幾つかの特徴が省略され又は実行されなくてもよい。一方、示された又は検討された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイスを介してもよく、装置又はユニットの間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0192】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、つまり、あるところに位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実際の需要に応じて、一部又は全部のユニットを選択し、本発明の実施例の目的を実現することができる。
【0193】
なお、本発明の各実施例に係る各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。
【0194】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合には、1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されることができる。このような理解に基づき、本発明実施例の技術手段は本質的に、従来技術に貢献した部分又は前記技術手段の一部がソフトウェア製品の形で具現化されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記録媒体に格納され、1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させる命令を若干備える。ここで、前述の記憶媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納可能な様々な媒体を含む。
【0195】
以上は、本発明実施例の好ましい実施例にすぎず、本発明実施例の保護範囲はこれらに限定されない。この技術分野の当業者であれば、いずれも本発明に提示された技術範囲内で、変更又は置き換えを行うことを容易に想到でき、このような変更又は置き換えはいずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。従って、本発明実施例の保護範囲は、特許請求の範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12