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特許7278310電磁タッチ構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイ
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  • 特許-電磁タッチ構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】電磁タッチ構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20230512BHJP
【FI】
G06F3/041 662
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020568670
(86)(22)【出願日】2018-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2018118461
(87)【国際公開番号】W WO2019237669
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】201820927188.8
(32)【優先日】2018-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲ぱん▼ ▲遠▼▲楊▼
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0062948(US,A1)
【文献】特開平07-104935(JP,A)
【文献】特開平07-013144(JP,A)
【文献】特開2011-022661(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体構造と、前記枠体構造に設けられた電磁スクリーン構造と、を含み、
前記枠体構造は、凹溝状の金属後部筐体と、前記金属後部筐体の周縁に周設された枠構造と、を含み、
前記電磁スクリーン構造は、前記金属後部筐体と前記枠構造との間に積み重なるように設けられた拡散板及び電磁フィルムと、前記電磁フィルムの周縁に設けられた永久磁石構造と、を含み、
前記永久磁石構造は、前記金属後部筐体と前記枠構造との間に位置し、
前記電磁フィルムは、前記拡散板の上方又は下方に設けられ、
前記拡散板及び前記電磁フィルムの周囲の縁部は、前記金属後部筐体と前記枠構造との間に形成された位置決め溝内に位置し、
前記金属後部筐体は、凹溝状の後部筐体本体と、前記後部筐体本体の周辺側に設けられた後部筐体縁部と、を含み、
前記電磁フィルムは、前記後部筐体本体に吊設されたフィルム本体と、前記フィルム本体の周辺側に設けられ、且つ前記後部筐体縁部に対応するフィルム縁部と、を含み、
前記永久磁石構造は、前記フィルム縁部と前記後部筐体縁部との間に設けられた永久磁石本体と、前記フィルム縁部と前記枠構造との間に位置する永久磁石補助体と、を含み、
前記永久磁石本体及び前記永久磁石補助体は、それぞれ前記フィルム縁部の両側に覆設されていることを特徴とする電磁タッチ構造。
【請求項2】
前記永久磁石構造は珪素鋼板により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁タッチ構造。
【請求項3】
前記永久磁石構造は、前記永久磁石本体に接続され、且つ前記後部筐体本体の内側に延在する永久磁石接続部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の電磁タッチ構造。
【請求項4】
前記永久磁石本体と前記永久磁石補助体とは、互いに独立して設けられ、或いは、
前記永久磁石本体は、前記フィルム縁部に沿って延在し、前記フィルム縁部の端部を迂回して前記永久磁石補助体に接続されていることを特徴とする請求項に記載の電磁タッチ構造。
【請求項5】
前記金属後部筐体の内側に設けられ、且つ前記拡散板に対応する反射シートをさらに含み、
前記永久磁石構造は、前記金属後部筐体と前記反射シートとの間に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁タッチ構造。
【請求項6】
前記電磁スクリーン構造は、前記枠構造内に設けられた表示スクリーンを含み、
前記表示スクリーンは、前記電磁フィルムに対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁タッチ構造。
【請求項7】
請求項1乃至の何れかに記載の電磁タッチ構造を含むことを特徴とする直下型バックライト表示モジュール。
【請求項8】
請求項に記載の直下型バックライト表示モジュールを含むことを特徴とするディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術分野に関し、特に電磁タッチ構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、電磁タッチ技術は、大型(40インチ以上)のタッチオールインワンマシン(touch all-in-one
machine)に適用され、特に直下型バックライト表示モジュールを表示スクリーンモジュールとして採用している設計に適用される場合、表示スクリーンの金属製の後部筐体の縁部が電磁アンテナに近いため、電磁による手書きを行う際に、表示スクリーンの縁部の電磁信号の一部が金属製の後部筐体により遮蔽され、金属製の後部筐体の縁部に位置する電磁アンテナの電磁コイルの磁束量が減少してしまう。よって、手書き信号の認識が困難になり、ディスプレイでは電磁ペンによる手書き又は制御を行う際に、ディスプレイの縁部で正常に使用できなくなってしまう(不連続的な線が生じたり、線を書けないなどの問題)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記問題点を鑑み、金属後部筐体により遮蔽された電磁信号を強化することができ、タッチ又は手書き信号を正常に認識することができる、電磁タッチ構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つの態様では、枠体構造と、前記枠体構造に設けられた電磁スクリーン構造と、を含み、前記枠体構造は、凹溝状の金属後部筐体と、前記金属後部筐体の周縁に周設された枠構造と、を含み、前記電磁スクリーン構造は、前記金属後部筐体と前記枠構造との間に積み重なるように設けられた拡散板及び電磁フィルムと、前記電磁フィルムの周縁に設けられた永久磁石構造と、を含み、前記永久磁石構造は、前記金属後部筐体と前記枠構造との間に位置し、前記電磁フィルムは、前記拡散板の上方又は下方に設けられている、電磁タッチ構造を提供する。
【0005】
従来の技術では、電磁フィルム及び電磁スクリーン構造の周囲の縁部が金属製の後部筐体と枠構造との間に設けられているため、電磁フィルムに対応する電磁アンテナモジュールと金属製の後部筐体との間の距離が比較的に近くなり、金属製の後部筐体及び枠構造が両者の間の電磁スクリーン構造の縁部に対して電磁シールドを形成し、金属製の後部筐体に位置する電磁アンテナモジュールの電磁コイルの磁束量が減少してしまう。これに対し、本発明では、電磁スクリーン構造の縁部に永久磁石構造を設けることで、縁部に位置する電磁アンテナモジュールの一部のコイルの磁束量を強化することができるため、金属後部筐体及び枠構造の電磁フィルム及び電磁スクリーン構造の電磁信号への遮蔽を低減又は排除することができる。これによって、電磁スクリーン構造を用いて電磁での手書きを行う際に、電磁スクリーン構造の縁部位置でも電磁信号を正常に認識することができ、電磁スクリーン構造の正常な使用を確保することができる。
【0006】
本発明の更なる態様は以下の通りである。
【0007】
さらに、前記永久磁石構造は珪素鋼板により構成されている。
【0008】
さらに、前記金属後部筐体は、凹溝状の後部筐体本体と、前記後部筐体本体の周辺側に設けられた後部筐体縁部と、を含み、前記電磁フィルムは、前記後部筐体本体に吊設されたフィルム本体と、前記フィルム本体の周辺側に設けられ、且つ前記後部筐体縁部に対応するフィルム縁部と、を含み、前記永久磁石構造は、前記フィルム縁部と前記後部筐体縁部との間に設けられている。
【0009】
さらに、前記永久磁石構造は、前記フィルム縁部と前記後部筐体縁部との間に設けられた永久磁石本体を含み、前記永久磁石本体に接続され、且つ前記後部筐体本体の内側に延在する永久磁石接続部をさらに含む。
【0010】
さらに、前記永久磁石構造は、前記フィルム縁部と前記後部筐体縁部との間に設けられた永久磁石本体を含み、前記フィルム縁部と前記枠構造との間に位置する永久磁石補助体をさらに含み、前記永久磁石本体及び前記永久磁石補助体は、それぞれ前記フィルム縁部の両側に覆設されている。
【0011】
さらに、前記永久磁石本体と前記永久磁石補助体とは、互いに独立して設けられ、或いは、前記永久磁石本体は、前記フィルム縁部に沿って延在し、前記フィルム縁部の端部を迂回して前記永久磁石補助体に接続されている。
【0012】
さらに、前記金属後部筐体の内側に設けられ、且つ前記拡散板に対応する反射シートをさらに含み、前記永久磁石構造は、前記金属後部筐体と前記反射シートとの間に設けられている。
【0013】
さらに、前記電磁スクリーン構造は、前記枠構造内に設けられた表示スクリーンを含み、
前記表示スクリーンは、前記電磁フィルムに対応する。
【0014】
また、本発明は、上記の電磁タッチ構造を含む、直下型バックライト表示モジュールをさらに提供する。
【0015】
また、本発明は、上記の直下型バックライト表示モジュールを含む、ディスプレイをさらに提供する。
【0016】
本発明の有利な効果は以下の通りである。電磁タッチ構造の周囲の縁部に永久磁石構造(例えば珪素(シリコン)鋼板)を追加することで、金属後部筐体の縁部に対応する電磁アンテナモジュールの縁部のコイルの磁束量を強化することができるため、この応用シナリオにおける縁部での電磁による手書きの信号応答を改善し、手書きが縁部で異常になるとの問題を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る電磁タッチ構造の断面構造を示す概略的なブロック図である。
図2】本発明の幾つの実施例に係る電磁タッチ構造の横断面構造を示す概略的なブロック図である。
図3図2の部分Aの部分拡大概略図である。
図4】本発明の他の実施例に係る電磁タッチ構造の横断面構造を示す概略的なブロック図である。
図5図4の部分Bの部分拡大概略図である。
【符号の説明】
【0018】
100 金属後部筐体
110 後部筐体本体
120 後部筐体縁部
200 枠構造
210 枠本体
220 位置決め溝
300 拡散板
400 電磁フィルム
410 フィルム本体
420 フィルム縁部
500 永久磁石構造
510 永久磁石本体
520 永久磁石接続部
530 永久磁石補助体
600 表示スクリーン
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は本発明の実施例を詳細に説明する。全ての実施例の例は図面に示されており、各図における同一の符号は同一の部分を表す。以下の図面を参照しながら説明される実施例は、単なる本発明を説明するための例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0020】
図1及び図2に示すように、本発明の実施例に係る電磁タッチ構造は、枠体構造、該枠体構造に設けられた電磁スクリーン構造を含む。該枠体構造は電磁スクリーン構造を支持、固定することができ、電磁スクリーン構造は電磁による手書き及び制御の機能を実現することができる。
【0021】
具体的には、図3に示すように、該枠体構造は、凹溝状の金属後部筐体100(該金属後部筐体100が外側に突出することを意味する)、及び金属後部筐体100の周縁に周設された枠構造200を含む。該電磁スクリーン構造の縁部は金属後部筐体100に設けられ、該電磁スクリーン構造の中央部は金属後部筐体の中央の凹溝に対応し、枠構造200は該電磁スクリーン構造の周囲から位置決め及び固定を行うことで、該電磁スクリーン構造を枠体構造に固定する。さらに、金属後部筐体100は、凹溝状の後部筐体本体110、及び後部筐体本体の周辺側に設けられた後部筐体縁部120を含み、該電磁スクリーン構造の周縁は後部筐体縁部120に設けられ、該電磁スクリーン構造の中央部は該後部筐体本体110の上方に吊設されている。また、枠構造200は、後部筐体縁部120に設けられた枠本体210、及び枠本体210に開設された位置決め溝220を含み、位置決め溝220は枠本体210と後部筐体縁部120との間に位置し、該電磁スクリーン構造の周縁は位置決め溝220内に位置し、これによって、該電磁スクリーン構造の位置決めと固定が実現された。
【0022】
また、該電磁スクリーン構造は、金属後部筐体100と枠構造200との間に積み重なるように設けられた拡散板300及び電磁フィルム400を含む。電磁フィルム400は、拡散板300の上方(拡散板の金属後部筐体100から離れた側を意味する)又は下方(拡散板の金属後部筐体100に面する側を意味する)に設けられてもよい。また、拡散板300及び電磁フィルム400の固定を実現するために、拡散板300及び電磁フィルム400の周囲の縁部は、何れも金属後部筐体100と枠構造200との間の位置決め溝220内に設けられている。
【0023】
また、該電磁スクリーン構造は、電磁フィルム400の周縁に設けられた永久磁石構造をさらに含み、永久磁石構造500は金属後部筐体100と枠構造200との間に位置する。従来の技術では、電磁フィルム400及び電磁スクリーン構造の周囲の縁部が金属後部筐体100と枠構造200との間に設けられているため、電磁フィルム400に対応する電磁アンテナモジュールと金属後部筐体100との間の距離が比較的に近くなり、金属後部筐体100及び枠構造200が両者の間の電磁スクリーン構造の縁部に対して電磁シールドを形成し、金属後部筐体100に位置する電磁アンテナモジュールの電磁コイルの磁束量が減少してしまう。これに対し、本発明では、電磁スクリーン構造の縁部に永久磁石構造500を設けることで、縁部に位置する電磁アンテナモジュールの一部のコイルの磁束量を強化することができるため、金属後部筐体100及び枠構造200の電磁フィルム400及び電磁スクリーン構造の電磁信号への遮蔽を低減又は排除することができる。これによって、電磁スクリーン構造を用いて電磁での手書きを行う際に、電磁スクリーン構造の縁部位置でも電磁信号を正常に認識することができ、電磁スクリーン構造の正常な使用を確保することができる。
【0024】
さらに、電磁フィルム400は、後部筐体本体110に吊設されたフィルム本体410、及びフィルム本体410の周辺側に設けられ、且つ後部筐体縁部120に対応するフィルム縁部420を含む。永久磁石構造500はフィルム縁部420と後部筐体縁部120との間に設けられ、フィルム縁部420は後部筐体縁部120と枠本体210との間の位置決め溝220内にさらに位置する。即ち、永久磁石構造500により、後部筐体縁部120と枠本体210との間に位置する電磁フィルム400のフィルム縁部420の電磁性能を強化することができ、フィルム縁部420に位置する電磁アンテナモジュールの一部のコイルの磁束量を強化することができ、金属後部筐体100及び枠構造200のフィルム縁部420の電磁信号への遮蔽を低減又は排除することができ、フィルム縁部420でも電磁信号を正常に認識することができる。これによって、電磁フィルム400全体でも電磁信号を正常に認識することができ、電磁タッチ構造全体の正常な動作を確保することができる。
【0025】
また、図2及び図3に示すように、幾つかの実施例では、永久磁石構造500は、フィルム縁部420と後部筐体縁部120との間に設けられた永久磁石本体510を含み、永久磁石本体510に接続され、且つ後部筐体本体110の内側(拡散板300に面する側を意味する)に延在する永久磁石接続部520をさらに含む。永久磁石接続部520を設けることで、永久磁石構造500全体を容易に位置決め、固定することができる。フィルム縁部420に位置する永久磁石本体510を設けることで、フィルム縁部420の電磁性能を容易に強化することができる。また、永久磁石本体510は、フィルム本体410まで部分的に延在するため、フィルム本体410とフィルム縁部420との間の接続境界部の電磁性能を保証する。また、この場合、電磁フィルム400は拡散板300の下方に設けられてもよく、即ち、電磁フィルム400は金属後部筐体100に面する側に設けられてもよい。
【0026】
また、図4及び図5に示すように、他の実施例では、永久磁石構造500は、フィルム縁部420と後部筐体縁部120との間に設けられた永久磁石本体510を含むだけではなく、フィルム縁部420と枠構造200との間に位置する永久磁石補助体530をさらに含む。永久磁石本体510及び永久磁石補助体530は、それぞれフィルム縁部420の両側に覆設されている。フィルム縁部420の両側に共に永久磁石構造500を設けることで、両側からフィルム縁部420の電磁性能を強化することができ、フィルム縁部420で電磁信号をより良く認識することができる。また、永久磁石本体510及び永久磁石補助体530は、何れもフィルム本体410まで部分的に延在するため、フィルム本体410とフィルム縁部420との間の接続境界部の電磁性能を保証する。また、この場合、電磁フィルム400は拡散板300の上方又は下方に設けられてもよい。また、永久磁石本体510と永久磁石補助体530とは、互いに独立して設けられてもよく、即ち、両者はそれぞれフィルム縁部420の両側に単独して設けられてもよい。或いは、永久磁石本体510は、フィルム縁部420に沿って延在し、フィルム縁部420の端部を迂回して永久磁石補助体530に接続されてもよく、即ち、永久磁石構造500は、フィルム縁部420の両側に覆設されるようにU字形構造に設けられてもよい。
【0027】
また、永久磁石構造500は珪素鋼板(silicon steel sheet)により構成されてもよい。このような珪素鋼板は、優れた電磁性能を有し、電磁フィルム400の縁部での電磁性能を良く強化することができる。また、永久磁石構造500は、一体化構造に設けられ、即ち金属後部筐体100及び枠構造200の周縁形状に応じて一体化の枠体状構造に設けられてもよい。また、永久磁石構造500は、別体型の構造に設けられてもよく、即ち、永久磁石構造500は、複数の珪素鋼板として設けられ、それぞれ金属後部筐体100及び枠構造200の周縁に設けられてもよい。
【0028】
また、該電磁タッチ構造は、金属後部筐体100の内側に設けられ、且つ拡散板300に対応する反射シートをさらに含み、永久磁石構造500は、金属後部筐体100と反射シートとの間に設けられている。これによって、永久磁石構造500は、該電磁タッチ構造の光学性能に影響を及ぼさない。
【0029】
また、該電磁スクリーン構造は、枠構造200内に設けられた表示スクリーン600を含み、表示スクリーン600は、電磁フィルム400に対応する。電磁スクリーン構造は、表示スクリーン600を設けることで、電磁タッチ機能を実現するだけではなく、表示機能も実現することができる。また、本実施例では、枠構造200は、金属材料又はプラスチック材料により形成されてもよいし、必要に応じて他の材料により形成されてもよい。
【0030】
また、本発明は、上記の電磁タッチ構造を含む直下型バックライト表示モジュールをさらに提供する。また、本発明は、上記の直下型バックライト表示モジュールを含むディスプレイをさらに提供する。これによって、電磁タッチ構造の周囲の縁部に永久磁石構造(例えば珪素(シリコン)鋼板)を追加することで、金属後部筐体の縁部に対応する電磁アンテナモジュールの縁部のコイルの磁束量を強化することができるため、この応用シナリオにおける縁部での電磁による手書きの信号応答を改善し、手書きが縁部で異常になるとの問題を改善することができ、ディスプレイのエッジで電磁タッチ構造の手書き及びタッチの機能を正常に利用することができる。
【0031】
なお、本実施例では、用語「下」、「上」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内部」、「外部」、「上部、「下部」、「一方側」、「他方側」、「一方の端」、「他方の端」などで示される位置関係は、図面に基づいて示される位置関係である。「第1」、「第2」などの用語は、異なる構成部材を区別するためのものである。これらの用語は、単に本発明を説明、或いは簡単に説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0032】
上述した各実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせてもよく、簡潔に説明するために、上述した各実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合せに矛盾がない限り、これらの組み合わせは全て本明細書に記載された範囲に属する。
【0033】
以上は具体的な実施例を参照しながら本発明の幾つかの態様を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の特許の範囲を限定するものではない。なお、当業者にとって、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び改良を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲に属する。よって、本発明の特許の保護範囲は、添付する特許請求の範囲に依るものである。
図1
図2
図3
図4
図5