(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】UEが免許不要帯域内でM-TRPを通して基地局と通信するために用いる方法、及びこの方法を用いるUE
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20230512BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20230512BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230512BHJP
H04W 72/542 20230101ALI20230512BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/54 110
H04W16/28
H04W72/542
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021132929
(22)【出願日】2021-08-17
【審査請求日】2021-09-22
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509024640
【氏名又は名称】エイサー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】陳 仁賢
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
(72)【発明者】
【氏名】羅 立中
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0379506(US,A1)
【文献】国際公開第2020/090059(WO,A1)
【文献】Moderator (OPPO),FL summary for Multi-TRP/Panel Transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #100b_e R1-2002406,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100b_e/Docs/R1-2002406.zip>,2020年04月30日
【文献】Samsung,Summary of email Discussion for Rel.17 enhancements on MIMO for NR[online],3GPP TSG RAN #86 RP-192435,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_86/Docs/RP-192435.zip>,2019年12月12日
【文献】Apple Inc.,Remaining Issues for Multi-TRP Enhancement[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006494,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006494.zip>,2020年08月28日
【文献】Qualcomm Incorporated,Multi-TRP Enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912967,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912967.zip>,2019年11月22日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Discussion of multi-TRP/panel transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1- 1912316,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912316.zip>,2019年11月22日,第2.1.4節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)が免許不要帯域内で複数の送受信点(M-TRP)を通して基地局と通信するために用いる方法であって、
ネットワークとの通信動作用に、複数の制御リソースセット・プール・インデックス(CORESETPoolIndex)を含む設定を受信するステップと、
前記設定に応じた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するステップと
、
前記PDCCHからアベイラビリティ情報を特定するステップであって、前記アベイラビリティ情報が、前記CORESETPoolIndexに対応し、前記CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示す第1バイナリ値を含むステップと、
前記CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示す前記アベイラビリティ情報に応答して、当該CORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHの監視を停止するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記CORESETPoolIndexの各々がプライオリティに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CORESETPoolIndexの各々がCORESETPoolIndexグループに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記PDCCHが、最高のプライオリティを有する前記CORESETPoolIndexに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記最高のプライオリティがCORESETPoolIndexグループに対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のCORESETPoolIndexの各々に対応する前記PDCCHを受信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のCORESETPoolIndexの各々がCORESETPoolIndexグループに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アベイラビリティ情報が、前記CORESETPoolIndexに対応し、前記CORESETPoolIndex用の有効なリソースを示す第
2バイナリ値を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記有効なリソースが、次世代ノードB(gNB)によって示される期間である、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記期間が、シンボル、スロット、またはミリ秒の単位を有する、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のCORESETPoolIndexのうちの第1CORESETPoolIndexに対応する第1チャネル占有時間(COT)が有効であることが、前記アベイラビリティ情報によって示され、前記第1COTが、前記複数のCORESETPoolIndexのうちの第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTよりも低いプライオリティを有する場合に、前記第1CORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHの監視を停止するステップを更に含み、前記第2CORESETPoolIndexに対応する前記第2COTが有効であることが、前記アベイラビリティ情報によって示される、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のCORESETPoolIndexのうちの第1CORESETPoolIndexに対応する第1COTが有効であることが、前記アベイラビリティ情報によって示され、前記第1COTが、前記複数のCORESETPoolIndexのうちの第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTよりも低いプライオリティを有する場合に、前記第1CORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHの監視を停止するステップを更に含み、前記第2CORESETPoolIndexに対応する前記第2COTが有効であることが、前記アベイラビリティ情報によって示され、前記第1CORESETPoolIndexが前記第2CORESETPoolIndexと同じCORESETPoolIndexグループ・インデックスを有する、請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のCORESETPoolIndexのうちの1つのCORESETPoolIndexに対応する前記アベイラビリティ情報が、1つの期間用の有効なリソースが存在しないことを示す、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記期間が0である際に、前記複数のCORESETPoolIndexのうちの前記アベイラビリティ情報に対応するCORESETPoolIndex用の有効なリソースが存在する、請求項1
3に記載の方法。
【請求項15】
前記PDCCHに応じて、残りのCOTを特定するステップを更に含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項16】
有効なリソースが存在しないことが前記アベイラビリティ情報によって前記UEに対して示されている場合に、前記残りのCOT後に、前記複数のCORESETPoolIndexのうち前記最高のプライオリティを有するCORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHを監視するステップを更に含む、請求項1
5に記載の方法。
【請求項17】
有効なリソースが存在しないことが前記アベイラビリティ情報によって前記UEに対して示されている場合に、前記残りのCOT後に、前記複数のCORESETPoolIndexの各々に対応する前記PDCCHを監視するステップを更に含む、請求項1
4に記載の方法。
【請求項18】
前記残りのCOT後に、前記複数のCORESETPoolIndexのうちの1つのCORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHを監視するステップを更に含み、当該PDCCHが前記アベイラビリティ情報によって有効なリソースとして示されている、請求項1
4に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のCORESETPoolIndexのうち最高のプライオリティを有するCORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHを監視するステップを更に含み、当該PDCCHは有効なリソースを有することが前記アベイラビリティ情報によって示されている、請求項
17に記載の方法。
【請求項20】
免許不要帯域内で複数の送受信点(M-TRP)を通して基地局と通信するユーザ装置(UE)であって、
送信機と、
受信機と、
前記送信機及び前記受信機に結合されたプロセッサとを具え、前記プロセッサが、
前記受信機により、ネットワークとの通信動作用に、複数のCORESETPoolIndexを含む設定を受信し、
前記受信機により、前記設定に応じた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信
し、
前記PDCCHからアベイラビリティ情報を特定し、前記アベイラビリティ情報が、前記CORESETPoolIndexに対応し、前記CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示す第1バイナリ値を含み、
前記CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示す前記アベイラビリティ情報に応答して、当該CORESETPoolIndexに対応する前記PDCCHの監視を停止する
ように構成されているUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ装置(UE:user equipment)が免許不要帯域(アンライセンスバンド)内で複数の送受信点(M-TRP:multiple transmission and reception point)を通して基地局と通信するために用いる方法、及び同じ方法を用いるUEに指向したものである。
【背景技術】
【0002】
現在、第5世代(5G:fifth-generation)、及びその先の次世代ノードB(gNB)は、免許不要スペクトル内で1つ以上のTRPを通してネットワークに接続するようにUEを構成することができる。
図1に、gNBが、1つまたは複数のTRPを通してネットワークと通信すべくスケジュールされるようにUEを構成する様子を示す。
図1中のM-TRPは、TRP#0、TRP#1、TRP#2、TRP#3、等を含むことができ、但しこれらに限定されない。gNB101は、M-TRPのうちの1つがCORESETPoolIndex(制御リソースセット・プール・インデックス)パラメータをUEに対して指定することによって当該UEがスケジュールされるように、UE102を構成することができる、というのは、各CORESETPoolIndexパラメータは異なるM-TRPに対応するからである。従って、gNB101は、複数のTRPが複数のCORESETPoolIndexをUE102に対して指定することによって当該UEがスケジュールされるように、UE102を構成することができる。また、各TRPは異なる疑似コロケーション(QCL:quasi-colocation)仮定に関連することができる。
図1の例では、TRP#0が基準信号(RS:reference signal)#0に対応するようにQCLされ、TRP#1がRS#1に対応するようにQCLされ、等である。構成されたM-TRPからの各TRP間の干渉は比較的低い。
【0003】
図2に、UEが品質測定の結果をgNBに報告する様子を示す。60ギガヘルツ(GHz)のような高周波帯域内で動作する際には、免許不要帯域内でgNBに接続する前に、UE201は、まず、免許不要のサービングセル(サービス提供するセル、在圏セル、自セル)または帯域幅部分(BWP:bandwidth part)について信号品質測定を実行することができ、そしてUE201は信号品質測定の結果をgNB202に報告することができる。信号品質報告に含まれる信号品質パラメータは、受信信号強度表示(RSSI:received signal strength indication)の計量(メトリクス)、チャネル占有報告、コンテンション(競合)または負荷の計量、等を含むことができ、但しこれらに限定されない。UE201は、異なる基準信号の異なる品質パラメータの異なる組をgNB202に送信することができる。例えば、第1組の信号品質パラメータは基準信号(RS)#0 203に関連することができ、第2組の信号品質パラメータはRS#1 204に関連することができる。
【0004】
免許不要スペクトル内で通信する際には、gNBがダウンリング(DL:downlink)サービスを何ら提供することができない期間が存在し得ることが挑戦である。1つの理由は、UEがその期間内に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を監視する際の、UEの電力消費に関係し得る。こうした問題を克服するために、UE用に構成された2つの探索空間集合(SSS:search space set)グループが存在することができる。
図3に、UEが免許不要帯域内でネットワークに接続する際に2つのSSSグループ間で切り換えを行う様子の一例を示す。第1タイムスロット301中には、第1タイムスロット301がgNBのチャネル占有時間(COT:channel occupancy time)の一部である間に、UEがSSSグループ#1に対応する第1PDCCHを監視することができる。第2タイムスロット302中には、UEがSSSグループ#0に対応する第2PDCCHを監視することができ、但し第2タイムスロット中のある時点ではgNBがたまたまサービスを何ら提供していない。第3タイムスロット303中には、第1タイムスロットと同じパターンを繰り返し、従って、UEはSSSグループ#0を監視することから再びSSSグループ#1を監視することに切り換わる。基本的には、第1タイムスロット301後に、UEはSSSグループ#1内で第1PDCCHを監視することからSSSグループ#0内で第2PDCCHを監視することに切り換わる。第2タイムスロット302後には、UEはSSSグループ#0内で第2PDCCHを監視することからSSSグループ#1内で第1PDCCHを監視することに切り換わり、次にこのパターンが継続することができる。このSSSグループ切り換え方式では、SSSグループ#0内でPDCCHを監視する頻度がSSSグループ#1内よりも小さいので、UEはPDCCHを監視する負担を低減することができ、UEは、他のPDCCHに切り換わった後に監視されていたPDCCHを監視するオーバーヘッドを解放することができ、但し同時に、UEは、gNBが時としてDLサービスを何ら提供していないことがある間にもネットワークに接続することができる。
【0005】
免許不要スペクトル内で動作する際の伝送効率を更に増加させるために、UEはビームベース動作を採用することができ、ビームベース動作は5G通信及びその先に利用可能である。5Gシステムはその前の世代よりも高い周波数の下で動作するので、ビームベース動作を採用して伝送損失を最小化する。
図4に、無指向性センシングと指向性センシングとの比較を示す。免許不要スペクトル内で動作する間には、あらゆる送信の前にリッスン・ビフォア・トーク(LBT:listen before talk)を実行することが必要である。しかし、無指向性センシングの下でLBTを実行することは、より干渉され易く、より障害が生じ易い。従って、
図4の右側に示すような、指向性センシングの第2UEによって受信される第1UEからの指向性の送信は、
図4の左側に示すような、無指向性センシングの第2UEによって受信される第1UEからの指向性の送信よりも成功することが多い。
【0006】
ビームベース動作の一例を
図5に示し、
図5は、UEが、少なくとも2つのM-TRPを通したビームベースの動作を実行する様子を示す。
図5を参照すれば、UEを、TRP#0によって第1ビーム501を通してスケジュールし、TRP#1によって第2ビーム502を通してスケジュールすることができる。第1ビーム501中にはリッスン・ビフォア・トーク(LBT)タイムスロットLBT0が存在し、TRP#0のCOTがこれに続き、TRP#0のCOT中にUEがTRP#0で情報を送信及び受信することができる。第2ビーム502中にはLBTタイムスロットLBT1が存在し、TRP#1のCOTがこれに続き、TRP#1のCOT中にUEがTRP#1で情報を送信及び受信することができる。
図5に示すように、gNBのCOTはTRP#0のCOTとTRP#1のCOTとの組合せとすることができる。従って、ビームベースの動作手段の下で動作することは、より多数の伝送の機会を生じさせ易いことを意味する。例えば、gNBは、TRP#0のCOTを利用することによってUEにサービスを提供し始めることができ、TRP#0のCOTが終わる際に、TRP#1のCOTに切り換えられてUEにサービスを提供する。
【0007】
ビームベース動作の下で動作する際には、gNBが、複数のCORESETPoolIndex(即ち、M-TRP)を、免許不要スペクトル内の高周波帯域での伝送確率を増加させるように構成することができる。UEは、M-TRPと通信するための1つまたは複数のパネルを含むこともでき、各パネルはミリメートル波のハードウェア・トランシーバの別個の組を含むことができる。
図6の例では、第1UE601が、物理的パネルを1つだけ含むことができ、あるいは利用可能な物理的パネルを1つだけ有するのに対し、第2UE602は、複数のパネルを含み、あるいは利用可能な複数の物理的パネルを有する。
図6に示すように、第1UE601は、パネル#0を用いることによって1つのRSに関連するDL受信を一度に実行することができるのに対し、第2UE602は、パネル#0を用いることによって1つのRSに関連するDL受信を実行すると同時に、パネル#1を用いることによって他のRSに関連するDL受信を実行することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
技術的課題
1つだけのパネルを有するUEまたは複数のパネルを有するUEについては、免許不要スペクトルを通してネットワークに接続する際に、現在のgNBはUEのハードウェア能力を考慮せず、従ってUEがM-TRPと相互作用する方法を最適化することができないままであった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題の解決策
従って、本発明は、ユーザ装置(UE)が免許不要帯域内で複数の送受信点(M-TRP)を通して基地局と通信するため用いる方法、及び同じ方法を用いるUEに指向している。
【0010】
1つの好適例では、本発明はUEが免許不要帯域内でM-TRPを通して基地局と通信するために用いる方法に指向している。この方法は:ネットワークとの通信動作用に、複数のCORESETPoolIndexを含む設定を受信するステップと;この設定に応じた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するステップとを含み、但しこれらに限定されない。
【0011】
好適例の1つでは、本発明はUEに指向し、このUEは:送信機、受信機、及びこれらの送信機及び受信機に結合されたプロセッサを含み、但しこれらに限定されない。プロセッサは、少なくとも:ネットワークとの通信動作用の受信機により、複数のCORESETPoolIndexを含む設定を受信し、この設定に応じた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するように構成されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、無線通信システム内で用いるのに適し、UEのハードウェア能力を考慮に入れることによって、免許不要帯域内でのM-TRPを通したUEのスケジューリングをより効率的に実行することができる。
【0013】
前述した本発明の特徴及び利点をより分かり易くするために、図面を添付した好適な実施形態を以下に詳細に説明する。以上の一般的説明及び以下の詳細な説明は共に例示的なものであり、特許請求する本発明の更なる説明を提供することを意図していることも明らかである。
【0014】
しかし、この概要は本発明の態様及び実施形態の必ずしもすべてを含まず、従って、いかなる方法でも限定的または制限的であることを意味しない。また、本発明は、当業者にとって明らかである改良及び変更を含む。
【0015】
添付した図面は、本発明の更なる理解をもたらすために含め、本明細書中に含まれ、本明細書の一部を構成する。これらの図面は、本発明の実施形態を示し、その説明と共に本発明の原理を説明する役目を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】gNBが、M-TRPのうちの1つまたは複数に接続するようにUEを構成する様子を示す図である。
【
図2】UEが品質測定の結果をgNBに報告する様子を示す図である。
【
図3】UEが免許不要帯域内でネットワークに接続する際に2つのSSSグループ間の切り換えを行う様子の一例を示す図である。
【
図4】無指向性センシングと指向性センシングとの比較を示す図である。
【
図5】UEが少なくとも2つのM-TRPを通したビームベースの動作を実行する様子を示す図である。
【
図6】1つのパネルを有するUEを複数のパネルを有するUEと比較して示す図である。
【
図7】本発明の好適な実施形態による、UEが免許不要帯域内でM-TRPを通して基地局と通信するために用いる方法を示す図である。
【
図8】本発明の好適な実施形態によるUEのハードウェア・ブロック図である。
【
図9】本発明の好適な実施形態による、1つのパネルを有するUEがTRPからスケジューリングを受信する様子を示す図である。
【
図10】本発明の好適な実施形態によるTRPのプライオリティの概念を示す図である。
【
図11】本発明の好適な実施形態による、UEによるCOTにおけるPDCCH監視を示す図である。
【
図12】本発明の他の好適な実施形態による、UEによるCOTにおけるPDCCH監視を示す図である。
【
図13】本発明の好適な実施形態による、UEによるCOTにおけるPDCCH監視の変形例を示す図である。
【
図14】本発明の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータのビットマップを示す図である。
【
図15】本発明の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータに基づいてアベイラビリティをスケジュールする様子を示す図である。
【
図16】本発明の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータに基づいて、サービス中のCOTを変更する様子を示す図である。
【
図17】本発明の好適な実施形態による、
図16の実施形態の第1変形例を示す図である。
【
図18】本発明の好適な実施形態による、
図16の実施形態の第2変形例を示す図である。
【
図19】本発明の好適な実施形態による、最高のプライオリティ及びavailabilityTRPパラメータに基づいて、サービス中のCOTを変更する様子を示す図である。
【
図20】本発明の好適な実施形態による、
図19の実施形態の第1変形例を示す図である。
【
図21】本発明の好適な実施形態による、
図19の実施形態の第2変形例を示す図である。
【
図22】本発明の好適な実施形態による、有効なリソースが存在しない際のUEのスケジューリングを示す図である。
【
図23】有効なリソースが存在しない際のUEのスケジューリングの代案実施形態を示す図である。
【
図24】本発明の好適な実施形態によるDL RSの受信を示す図である。
【
図25】本発明の好適な実施形態によるDL RSの構成及び受信を示す図である。
【
図26】本発明の好適な実施形態による無効シンボルの処理を示す図である。
【
図27】本発明の好適な実施形態による無効シンボルの他の処理を示す図である。
【
図28】本発明の好適な実施形態による、UEが複数の利用可能なパネルを有する際に、免許不要帯域内でM-TRPを通したスケジューリング用にUEを構成するネットワークを示す図である。
【
図29】本発明の好適な実施形態による、M-TRPとUEのパネルとのマッピングを示す図である。
【
図30】高周波帯域用のサブキャリア・スペーシングを示す図である。
【
図31】TRPがDLサービスを何ら提供しない問題を示す図である。
【
図32】本発明の第1の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータに基づく、複数のパネルを有するUEによるPDCCH監視を示す図である。
【
図33】本発明の第2の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータに基づく、複数のパネルを有するUEによるPDCCH監視を示す図である。
【
図34】本発明の第3の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータに基づく、複数のパネルを有するUEによるPDCCH監視を示す図である。
【
図35】PDCCHの検出時にUEが特定のPDCCHを監視することを停止した後のリソースの無駄の問題を示す図である。
【
図36】TRPのCOT内に以前に割り当てられた有効なリソースの時間切れ時に、UEが特定のTRPのPFCCHを監視することを開始した後に電力消費が増加する問題を示す図である。
【
図37】本発明の好適な実施形態によるRRC設定テーブルを示す図である。
【
図38】本発明の好適な実施形態による、更新したavailabilityTRPパラメータを示す図である。
【
図39】本発明の第1の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータ・テーブル内のRRC設定テーブルを用いる様子を示す図である。
【
図40】本発明の第2の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータ・テーブル内のRRC設定テーブルを用いる様子を示す図である。
【
図41】本発明の第3の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータ・テーブル内のRRC設定テーブルを用いる様子を示す図である。
【
図42】本発明の第4の好適な実施形態による、availabilityTRPパラメータ・テーブル内のRRC設定テーブルを用いる様子を示す図である。
【
図43】SSSグループとTRPとのマッピングを示す図である。
【
図44】SSSグループ切り換えに関係する問題を示す図である。
【
図45】本発明の好適な実施形態によるSSSグループ切り換えを示す図である。
【
図46】本発明の好適な実施形態によるSSSグループ切り換えを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
開示する実施形態の詳細な説明
以下、本発明の好適な実施形態を詳細に参照し、その例を添付した図面中に示す。可能ならばいつでも、図面及びその説明中では、同じ参照番号は同一または同様の部分を参照するために用いる。
【0018】
本発明では、例えばUEが利用可能な1つのパネルを有する際に、UEを一度に1つのTRPによってスケジュールすることができ、こうしたUEは、TRPのプライオリティ(優先度)、及びパラメータavailabilityTRP(アベイラビリティTRP)フィールドに応じてスケジュールすることができる。例えば、UEが複数の利用可能なパネルを有する際には、UEは一度に複数のTRPによってスケジュールすることもでき、こうしたUEは、複数のM-TRP間の情報共有によって強化した物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視によりスケジュールすることができる。UEがリッスン・ビフォア・トーク(LBT)モードで動作する際には、UEは異なるビームの空間領域多重化を可能にすることができ、こうしたUEは1つのLBTビームを用いて全部の伝送ビームをカバーすることができ、あるいは複数のLBTビームを用いて複数の伝送ビームをカバーすることができる。
【0019】
なお、本発明では、次世代ノードB(gNodeBまたはgNB)は、セル、サービングセル、TRP、免許不要セル、免許不要サービングセル、免許不要TRP、gNB、進化型ノードB(eNB)、等とすること、あるいはこれらのセルとして代用することもできる。本発明が種々の好適な実施形態を提供するとしても、本発明はこうした実施形態の組合せを含むことができることは、通常の当業者にとって明らかである。また、本発明におけるの多数の概念の応用はライセンス(要免許)サービングセルに拡張することができることも明らかである。本文書中のTRPはCORESETPoolIndexに関連付けることができ、CORESETは制御リソース集合(control resource set)の略である。本発明におけるパネルをCORESETPoolIndexグループに関連付けることができ、これによりUEはパネルを介してCORESETPoolIndexグループに対応するPDCCH監視を実行することができる。本発明における高周波帯域は例えば60GHzとすることができ、但しこれに限定されない。本発明におけるバンドベース動作は指向性LBT動作を含むことができ、但しこれに限定されない。UEがパネルをオフ状態にすることは、このパネルを物理的にオフ状態にすることを含むことができ、但しUEがこのパネルに対応するPDCCHの監視を停止することも暗に意味することができるのに対し、UEがパネルをオン状態にすることは、UEがこのパネルに対応するPDCCHの監視を開始することができることを暗に意味することができる。
【0020】
本発明における省略表現LBT#Aは、装置が「A」ビームに関連する指向性のLBTを実行することを暗に意味することができ、ここに「A」ビームは、同期信号ブロック(SSB:synchronization signal block)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel state information reference signal)、等のような基準信号(RS)と疑似コロケート(QLC:quasi-colocate:疑似的に同一場所配置)することができる。本発明におけるグループ共通(GC:group common)PDCCH(GC-PDCCH)は、ダウンリンク制御インジケータ(DCI:downlink control indicator)フォーマット2_0を仮定するべきことを暗に意味することができる。本発明においてUEがPDCCHを監視することは、UEが探索空間に応じてPDCCHを監視することを暗に意味することができ、探索空間の集合は、グループ・インデックス0を有することができ、グループ・インデックス1を有することができ、グループ・インデックスを何ら有さないことができ、あるいはグループ・インデックスはgNBによって示されることになる。
【0021】
上述した技術課題を解決して、UEのハードウェア能力を考慮に入れることによって、UEがビームバンド動作で免許不要スペクトルを通してネットワークに接続するメカニズムを改良するために、本発明は、UEが免許不要帯域内でM-TRPを通して基地局と通信するために用いる方法、及び同じ方法を用いるUEを提供する。
図7に、本発明の好適な実施形態による、UEが免許不要帯域内でM-TRPを通して基地局と通信するために用いる方法を示す。ステップS701では、UEが、ネットワークとの通信動作用に、複数のCORESETPoolIndexを含む設定を受信することができる。ステップS702では、UEがこの設定に応じたPDCCHを受信することができる。
【0022】
本開示の後半部分に記載する種々の好適な実施形態によれば、CORESETPoolIndexの各々を1つのプライオリティに関連付けることができる。CORESETPoolIndexの各々は、CORESETPoolIndexグループに関連付けることもできる。上述したPDCCHは、最高のプライオリティを有するCORESETPoolIndexに対応することができる。この最高のプライオリティは、1つのCORESETPoolIndexグループに対応する。
【0023】
種々の好適な実施形態によれば、UEは、複数のCORESETPoolIndexの各CORESETPoolIndexに対応するPDCCHを更に受信することができる。複数のCORESETPoolIndexの各CORESETPoolIndexは1つのCORESETPoolIndexグループに対応することができる。PDCCHより、UEはアベイラビリティ(利用可能性)情報を特定することができ、アベイラビリィ情報は、CORESETPoolIndex用の有効なリソースを示す第1バイナリ(二進数)値を含むことができる。アベイラビリティ情報はCORESETPoolIndexに対応することもでき、CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示す第2バイナリ値を含む。上述した有効なリソースは、gNBによって示される期間とすることができる。この期間は、シンボル、スロット、またはミリ秒の単位を有することができる。
【0024】
種々の好適な実施形態によれば、UEは、更に、CORESETPoolIndex用の有効なリソースがないことを示すアベイラビリティ情報に応答して、このCORESETPoolIndexに対応するPDCCHの監視を停止することができる。同様に、UEは、更に、第1CORESETPoolIndexに対応する第1COTがアベイラビリティ情報によって示されるように有効であり、複数のCORESETPoolIndexうちの第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTよりも低いプライオリティを有する場合に、複数のCORESETPoolIndexのうちの第1CORESETPoolIndexに対応するPDCCHの監視を停止することができ、第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTはアベイラビリティ情報によって示されるように有効である。
【0025】
種々の好適な実施形態によれば、UEは、更に、第1CORESETPoolIndexに対応する第1チャネル占有時間がアベイラビリティ情報によって示されるように有効であり、複数のCORESETPoolIndexのうちの第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTよりも低いプライオリティを有する場合に、複数のCORESETPoolIndexのうちの第1CORESETPoolIndexに対応するPDCCHの監視を停止することもでき、第2CORESETPoolIndexに対応する第2COTはアベイラビリティ情報によって示されるように有効であり、第1CORESETPoolIndexは第2CORESETPoolIndexと同じCORESETPoolIndexグループ・インデックスを有する。
【0026】
種々の好適な実施形態によれば、複数のCORESETPoolIndexグループ・インデックスのうちの1つのCORESETPoolIndexグループ・インデックスに対応するアベイラビリティ情報は、ある期間中に有効なリソースが存在しないことを示すことができる。アベイラビリティ情報からの期間が0を示す場合、このことは有効なリソースが存在することを表すことができる。アベイラビリティ情報によってUEに対して示される有効なリソースが存在しない場合、UEは、残りのCOT後に、複数のCORESETPoolIndexのうち最高のプライオリティを有するCORESETPoolIndexに対応するPDCCHを監視することができる。
【0027】
アベイラビリティ情報によってUEに対して示される有効なリソースが存在しない場合、UEは、次に、残りのCOT後に、複数のCORESETPoolIndexの各CORESETPoolIndexに対応するPDCCHを監視する。同様に、残りのCOT後にアベイラビリティ情報によってPDCCHが有効なリソースとして示されているので、UEは複数のCORESETPoolIndexのうちの1つのCORESETPoolIndexに対応するPDCCHを監視することができる。同様に、UEは、複数のCORESETPoolIndexのうち最高プライオリティのCORESETPoolIndexに対応するPDCCHを監視することができ、最高プライオリティのCORESETPoolIndexはアベイラビリティ情報によって有効なリソースを有するものとして示されている。
【0028】
図8に、本発明の好適な実施形態によるUEのハードウェア・ブロック図を示す。このUEは、ハードウェア・プロセッサ801、1つまたは複数のパネル、及び非一時的記憶媒体804を含むことができ、複数のパネルは第1パネル802及び第2パネル803を含むことができ、但しこれらに限定されない。ハードウェア・プロセッサ801は、パネル802、803、及び非一時的記憶媒体804に電気接続され、少なくとも、
図7に記載する方法及びその後の好適な実施形態を実現するように構成されている。
【0029】
パネル802、803の各々は1つ以上のトランシーバを含むことができ、これらのトランシーバは、送信機と受信機との統合型にも分離型にもすることができ、信号を無線周波数またはmm波周波数でそれぞれ送信及び受信するように構成されている。これらのハードウェア・トランシーバは、低雑音増幅、インピーダンス整合、周波数混合、周波数のアップコンバージョン及びダウンコンバージョン、フィルタ処理、増幅、等のような動作を実行することができる。これらのハードウェア・トランシーバは、各々が1つ以上のアナログ-デジタル(A/D)変換器及びデジタル-アナログ(D/A)変換器を含むことができ、これらの変換器は、アップリンク信号処理中にはアナログ信号フォーマットからデジタル信号フォーマットに変換するように構成され、ダウンリンク信号処理中にはデジタル信号フォーマットからアナログ信号フォーマットに変換するように構成されている。これらのハードウェア・トランシーバは、各々がアンテナアレイを更に含むことができ、このアンテナアレイは、無指向性アンテナビームまたは指向性アンテナビームを送信及び受信するための1つまたは複数のアンテナを含むことができる。
【0030】
ハードウェア・プロセッサ801は、デジタル信号を処理して、本発明の提案する好適な実施形態による、提案する階層的登録方法の手順を実行するように構成されている。また、ハードウェア・プロセッサ801は非一時的記憶媒体803にアクセスすることができ、非一時的記憶媒体803は、ハードウェア・プロセッサ801によって割り当てられたプログラミングコード、コードブック構造、バッファ記憶データ、及び記録構成を記憶する。ハードウェア・プロセッサ801は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP(digital signal processor:デジタルシグナルプロセッサ)チップ、FPGA(field programmable gate array:フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)、等のようなプログラマブル装置を用いることによって実現することができる。ハードウェア・プロセッサ801の機能は、独立した電子デバイスまたはIC(integrated circuit:集積回路)で実現することもできる。なお、ハードウェア・プロセッサ801の機能はハードウェアでもソフトウェアでも実現することができる。
【0031】
上述した概念を実現するために、本発明は多数の好適な実施形態を提供する。まず、本発明は、一度に1つのTRPによってスケジュールされるUEの種々の好適な実施形態を提供する。UEが物理的パネルを1つだけ有するか物理的パネルを1つだけ有効にする場合、UEは一度に1つのTRPによってスケジュールすることができる。
図9に、TRPからスケジューリングを受信する1つのパネルを有するUEを示す。UEを、免許不要帯域内での2つのTRPとの無線通信用に構成することができるが、UEは一度に1つのTRPによってスケジュールすることしかできないものと仮定すれば、UEはまずステップS900で無線リソース制御(RRC:radio resource control)設定または再設定を受信し、RRC設定または再設定900はTRP#0及びTRP#1をそのビット列内に含む。
図9は、TRP#0がLBTタイムスロットLBT0を有し、COTタイムスロットであるTRP#0のCOTがこれに続く様子を示すのに対し、TRP#1は、LBTタイムスロットLBT1を有し、COTタイムスロットであるTRP#1のCOTがこれに続く。UEは、TRP#0またはTRP#1に関連するPDCCHの一方または両方を監視することができる。一方のTRPのタイムスロットは他方のタイムスロットよりも長い。UEがPDCCHを監視することは探索空間集合に応じることができ、当該探索空間集合のグループ・インデックスが0または1、あるいはグループ・インデックスなしである。RRC(再)設定を受信した後に、ステップA S901では、UEが、TRPのうちの1つ以上からのPDCCHをCOTにおいて監視することができる。ステップB S902では、UEがTRPのCOT内で動作する。ステップC S903では、UEが最終的にCOT外に出る。
【0032】
ステップA S301の目的は、スケジューリングをネットワークから受信するためのTRPプライオリティを決定することとすることができる。
図10に、TRPのプライオリティの概念を示す。UEは、gNBが複数のCORESETPoolIndexを当該UE用に指定することによって、複数のTRPと共に構成することができる。
図10に示すように、TRP#0、TRP#1、及びTRP#2の3つのTRPが存在するものと仮定すれば、gNBはTRP#0に対応するCORESETPoolIndex#0を上記UE用に指定することができ、gNBはTRP#1に対応するCORESETPoolIndex#1を上記UE用に指定することができ、そしてgNBはTRP#2に対応するCORESETPoolIndex#2を上記UE用に指定することができる。しかし、この好適な実施形態では、TRPがプライオリティに関連する。このプライオリティはTRPのインデックスに関連付けることができる。例えば、TRP#0のインデックスは0であり、TRP#1のインデックスは1であり、TRP#2のインデックスは2である。より小さい数がより大きい数よりも高いプライオリティを有するものと仮定すれば、本例におけるプライオリティの順序はTRP#0>TRP#1>TRP#2である。
【0033】
TRPはプライオリティに関連するので、UEは、あるTRPのどのPDCCHを監視すべきかを、当該TRPのプライオリティに基づいて決定することができる。UEが複数のTRP RRC(再)設定を受信した後に(ステップS1101)、この好適な実施形態では、UEは最高のプライオリティを有するTRPに関連するPDCCHのみを監視することができる。このPDCCHは、グループ・インデックス0を有するかグループ・インデックスなしの探索空間に関連付けることができる。
図11に、TRP#0のプライオリティがTRP#1のプライオリティよりも大きいシナリオにおける、UEによるCOTにおけるPDCCH監視を示す。TRP#0が第1ビームに関連し、TRP#1が第2ビームに関連するものと仮定する。TRP#0については、
図11に示すように、LBT0にTRP#0のCOTが続き、これらは第1ビームによってカバーされ、LBT1にTRP#1のCOTが続き、これらは第2ビームによってカバーされる。TRP#0はTRP#1よりも高いプライオリティを有するので、UEはTRP#0に関連するPDCCHのみを監視することができるが(ステップS1103)、TRP#1に関連するPDCCHは監視することができない。従って、UEはLBT1中にTRP#0に関連するPDCCHを検出し(ステップS1104)、UEはTRP#0のCOT中にデータを送信及び/または受信する。
【0034】
代案の好適な実施形態では、UEは、より小さいプライオリティを有するTRPのPDCCHを監視することを決心することができるが、どのTRPがスケジューリングを受信するかを、当該TRPのプライオリティに基づいて優先順位付けする。
図12にこうした好適な実施形態を示す。UEが複数のTRP RRC(再)設定を受信した後に(ステップS1201)、この好適な実施形態では、UEは、より高いプライオリティ(あるいは、本実施形態では最高のプライオリティを有するTRP)を有するTRP並びにより小さいプライオリティを有するTRPの両方に関連するPDCCHを監視する。このPDCCHは、グループ・インデックス0を有するかグループ・インデックスなしの探索空間に関連付けることができる。
図12では、TRP#0のプライオリティがTRP#1のプライオリティよりも大きく、TRP#0が第1ビームに関連するのに対しTRP#1は第2ビームに関連するものと仮定する。TRP#0については、LBT0にTRP#0のCOTが続き、これらは第1ビームによってカバーされ、LBT1にTRP#1のCOTが続き、これらは第2ビームによってカバーされる。TRP#0がTRP#1よりも高いプライオリティを有するとは言え、UEは、TRP#0に関連するPDCCH(ステップS1203)並びにTRP#1に関連するPDCCH(ステップS1204)を共に監視することができる。しかし、TRP#0及びTRP#1が共に利用可能であるものと仮定すれば、UEはTRP#1に関連するPDCCHをLBT0中に検出して(ステップS1202)、TRP#1を通してスケジューリングを受信する。
【0035】
再び
図9を参照すれば、UEがステップA S901で1つ以上のTRPからのPDCCHをCOTにおいて監視した後に、ステップB S902では、UEが1つのTRPのCOT内で動作する。
図13に、より高い(または最高の)プライオリティを有するTRPのCOT内で動作するUEの好適な実施形態を示す。UEが、
図11及び
図12の好適な実施形態におけるように複数のTRP RRC(再)設定を受信しているものと仮定すれば(ステップS1301)、UEはTRP#0に関連するPDCCHを監視するが、UEがTRP#0のCOT内で動作を開始し次第、UEはTRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する。
【0036】
どのTRPがデータ・スケジューリングを受信するために利用可能であるかをUEが特定するために、availabilityTRPパラメータをUEに提供することができ、availabilityTRPパラメータは、グループ共通(GC)PDCCH(GC-PDCCH)のようなPDCCH内に配置され、availabilityTRPのビット長はTRPの数に直接関連することができる。換言すれば、availabilityTRPはビットマップとして機能することができる。
図14には、3つのTRPとしての一組のM-TRPを示し、従って、availabilityTRPの第1ビットは、TRP#0が利用可能であるか否かを表す二進数である。同様に、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1のアベイラビリティ(利用可能性)を表し、availabilityTRPの第3ビットはTRP#2のアベイラビリティを表す。一例として、バイナリ「1」はTRPがスケジューリング用に利用可能であることを示すことができ、バイナリ「0」はTRPがスケジューリング用に利用可能でないことを示すことができ、但し実現は任意にすることができるので、その逆も成り立つことができる。
【0037】
図15に、availabilityTRPパラメータを利用する好適な実施形態を示す。UEがTRP#0に関連するPDCCHを受信して復号化に成功したことに応答して(ステップS1503)、このPDCCHから、UEはavailabilityTRPパラメータを得ることができ、このavailabilityTRPパラメータでは、第1ビット1501がバイナリ「1」を示し、第2ビット1502もバイナリ「1」を示す。このことは、TRP#0及びTRP#1が共にUEをスケジュールするために利用可能であることを意味する。従って、PDCCHの最終シンボル後のシンボルから始まる継続時間は有効なリソースとして処理することができる。この継続時間は
図15に示すようにP個のスロットであり、ミリ秒(ms)の単位で示すことができる。
【0038】
図16に、availabilityTRPパラメータを利用し、但しCOT切り換えを含む他の好適な実施形態を示す。この好適な実施形態では、UEがTRP#1のCOTからスケジューリングを受信しており、第1PDCCHをTRP#1から受信する(ステップS1602)。第1PDCCH(ステップS1602)より、TRP#1のCOTはN(例えば10)個のスロットをスケジュールするために利用可能である。TRP#1のCOTから、UEはその後に第2PDCCHを受信し(ステップS1603)、第2PDCCHはavailabilityTRPを含む。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1に関連しバイナリ「0」を示す。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEはTRP#0に関連するPDCCHを監視し、UEは、TRP#1の残りのCOTの最終シンボル後に、TRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する(ステップ1601)。このことは、
図16のP個のスロット中に示すように、TRP#1の残りのCOTの最終シンボル後に、UEがTRP#0に関連するPDCCHをTRP#0のCOT中に監視することができることを意味する。また、UEは、availabilityTRPビットマップによって有効として示されていないTRPに関連するPDCCHは監視しない。TRP#0またはTRP#1のPDCCHを、探索空間集合グループ・インデックス0に関連付けることができ、探索空間集合グループ・インデックス1に関連付けることができ、グループ・インデックスのない探索空間集合に関連付けることができることは、注目に値する。PDCCH用の探索空間集合のグループ・インデックスはgNBによって示すことができる。
【0039】
図17に、
図16の実施形態の第1変形例を示す。この好適な実施形態は
図16と同様である。TRP#1のCOTから、UEはavailabilityTRPを含むPDCCHを受信する。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第1ビットはTRP#1に関連しバイナリ「0」を示す。このことは、TRP#1はもはやスケジューリング用に利用可能でなく、UEのサービスをTRP#0に切り換えるべきであることを意味する。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEはTRP#0に関連するPDCCHを監視し、UEはTRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する(ステップS1701)。このことは、availabilityTRP中に示される情報を受信した後に、UEのサービスは、PDCCHの最終シンボル後にTRP#0に切り換えられることを意味する、というのは、
図16のP個のスロット中に示すように、UEはTRP#0のCOT中にTRP#0に関連するPDCCHを監視することができるからである。また、UEは、availabilityTRPビットマップによって有効として示されないTRPに関連するPDCCHは監視しない。
【0040】
図18に、
図16の実施形態の第2変形例を示す。この好適な実施形態は
図16と同様である。TRP#1のCOTから、UEはavailabilityTRPを含むPDCCHを受信する。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1に関連しバイナリ「0」を示す。このことは、TRP#1はもはやスケジューリング用に利用可能でなく、UEのサービスをTRP#0に切り換えるべきであることを意味する。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEはTRP#0に関連するPDCCHを監視し、UEはTRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する(ステップS1801)。このことは、availabilityTRP中に示される情報を受信した後に、UEのサービスは、PDCCHの最終シンボルの期間(P)(ステップS1802)後にTRP#0に切り換えられることを意味する、というのは、
図16のP個のスロット中に示すように、UEはTRP#0のCOT中にTRP#0に関連するPDCCHを監視することができるからである。また、UEは、availabilityTRPビットマップによって有効として示されないTRPに関連するPDCCHは監視しない。期間(P)はgNBによって示すことができる。
【0041】
図19に、本発明の好適な実施形態による、最高プライオリティ及びavailabilityTRPパラメータに基づいてサービス中のCOTを変更する様子を示す。
図16に示すように、UEはTRP#0のCOTから第1PDCCHを受信し、第1PDCCHは、このCOTがN(例えば10)個のスロット用に利用可能であることを示す。これら10個のスロット内から、UEはその後に第2PDCCHを受信し、第2PDCCHはavailabilityTRPを含む。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「0」を示し、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第3ビットはTRP#2に関連しバイナリ「1」を示す。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEは、第1TRPのCOTの最終シンボル後に、TRP#0のような有効なリソースを有さないTRPのPDCCHの監視を停止する(ステップ1901)。このことは、これら10個のタイムスロットの終了後に、UEがTRP#1及びTRP#2に関連するPDCCHを監視することに切り換わることができることを意味する。従って、TRP#1及びTRP#2のP個のスロットがスケジューリング用に利用可能である。
【0042】
しかし、好適な一実施形態については、UEのスケジューリングがTRPのプライオリティに基づくことができる。従って、
図19の実施形態については、プライオリティはTRPの番号付けに基づくものと仮定し、従ってTRP#1はTRP#2よりも高いプライオリティを有する。このことは、UEがTRP#2のPDCCHの代わりにTRP#1のPDCCHを監視することを意味する。TRP#0またはTRP#1のPDCCHは、探索空間集合グループ・インデックス0に関連付けることができ、探索空間集合グループ・インデックス1に関連付けることができ、グループ・インデックスのない探索空間集合に関連付けることができる。PDCCH用の探索空間集合のグループ・インデックスはgNBによって示すことができる。また、上記N個のタイムスロットは、TRP#0からの第1PDCCHから受信した情報に基づいて調整することができる。
【0043】
図20に、
図19の実施形態の第1変形例を示す。この好適な実施形態は
図19と同様である。TRP#1のCOTから、UEはavailabilityTRPを含むPDCCHを受信する。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「0」を示し、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第3ビットはTRP#2に関連しバイナリ「1」を示す。このことは、TRP#0はもはやスケジューリング用に利用可能でなく、UEのサービスをTRP#1に切り換えるべきことを意味する、というのは、TRP#1のプライオリティはTRP#2のプライオリティよりも大きいものと仮定しているからである。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEはTRP#1に関連するPDCCHを監視し、UEはTRP#0に関連するPDCCHの監視を停止する(ステップS2001)。このことは、availabilityTRP中に示される情報を受信した後に、UEのサービスは、PDCCHの最終シンボル後にTRP#1に切り換えられることを意味する、というのは、
図20のP個のスロット中に示すように、UEはTRP#0のCOT中にTRP#0に関連するPDCCHを監視することができるからである。また、UEは、availabilityTRPビットマップによって示されないTRPに関連するPDCCHは監視しない。
【0044】
図21に、本発明の好適な実施形態による、
図19の実施形態の第2変形例を示す。この好適な実施形態は
図19と同様である。TRP#1のCOTから、UEはavailabilityTRPを含むPDCCHを受信する。availabilityTRPの第1ビットはTRP#0に関連しバイナリ「0」を示し、availabilityTRPの第2ビットはTRP#1に関連しバイナリ「1」を示し、availabilityTRPの第3ビットはTRP#2に関連しバイナリ「1」を示す。このことは、TRP#0はもはやスケジューリング用に利用可能でなく、UEのサービスをTRP#1に切り換えるべきことを意味する、というのは、TRP#1のプライオリティはTRP#2のプライオリティよりも大きいものと仮定しているからである。従って、availabilityTRPパラメータを受信したことに応答して、UEはTRP#1に関連するPDCCHを監視し、UEはTRP#0に関連するPDCCHの監視を停止する(ステップS2001)。このことは、availabilityTRP中に示される情報を受信した後に、UEのサービスは、PDCCHの最終シンボル後にTRP#1に切り換えられることを意味する、というのは、
図20のP個のスロット中に示すように、UEはTRP#0のCOT中にTRP#0に関連するPDCCHを監視することができるからである。また、UEは、availabilityTRPビットマップによって示されないTRPに関連するPDCCHは監視しない。
【0045】
あるTRPに関連するPDCCHから、当該TRPの残りのCOTをUEに提供することができる。
図22に示すように、UEがTRP#1から第1PDCCHを受信した後に、この第1PDCCHはN(例えば10)スロット分のCOTを提供するが、第2PDCCHはavailabilityTRPパラメータを含み、このavailabilityTRPパラメータはTRP#0及びTRP#1の両方についてバイナリ「0」を示す。こうした状況下では、これらN個のスロットが時間切れになった後に、UEはTRP#0のような最高のTRPに関連するPDCCHを監視するように事前にプログラムされている。また、この好適な実施形態では、UEはTRP#1のような他のTRPに関連するPDCCHの監視を停止することができる。
【0046】
図23に、有効なリソースが存在しない際のUEのスケジューリングの代案実施形態を示す。
図22の実施形態と同様に、UEに対して示される有効なリソースが存在しない場合に、N個のスロットが時間切れになった後に、UEは、デフォルトで、残りのCOTの最終シンボルが時間切れになった後に、本実施形態におけるTRP#0及びTRP#1を含む構成されたTRPの各々に関連するPDCCHを監視することができる。
【0047】
図24は、UEによるDL RS受信に関係する好適な実施形態である。この好適な実施形態では、UEは、TRP#0のCOTから、PDCCH(例えば、GC-PDCCH)からのavailabilityTRPパラメータを受信しており、このavailabilityTRPパラメータは{1, 1}を示し、この値はTRP#0及びTRP#1の両方についてバイナリ値が「1」であることを意味する。従って、TRP#1用のDL RS設定のオケージョンがavailabilityTRPパラメータによって示される有効なリソース内にあるので、UEはTRP#1用のDL RS受信を実行することができる(ステップS2402)。
【0048】
図25に、
図24と同様の代案実施形態を示す。この好適な実施形態では、UEが、TRP#0のCOTから、PDCCH(例えば、GC-PDCCH)からのavailabilityTRPパラメータを受信しており、このavailabilityTRPパラメータは{1, 1}を示し、この値はTRP#0及びTRP#1の両方についてバイナリ値が「1」であることを意味し、次に、UEは、TRP#0からのオケージョンにおけるDL受信(例えば、PDCCH、PDSCH、SSB、CSI-RS)を実行することができる。しかし、
図25中に示すオーバーラップする時間領域T1中には、UEはTRP#1からのDL RS受信を実行しないことがある。
【0049】
図26の好適な実施形態はシンボルの処理を示す。TRP(例えばTRP#1)のN(例えば10)スロット分のCOTをUEに提供することができる。TRP#1のCOT内で、UEはTRP#1に関連する第1PDCCHを受信することができる。その後に、UEは、TRP#1についてバイナリ「1」を示すavailabilityTRPパラメータを有する第2PDCCHを受信することができる。しかし、TRP#1に対応するavailabilityTRPパラメータによって示される有効なリソースのシンボルが、UEに提供されているCOTに属さない場合、このシンボルは無効として処理されることになる。代案として、
図27の好適な実施形態は、UEに提供されているCOTを超えて当該COTが延長されるものとUEが仮定することができることを除いて、
図26の好適な実施形態と同様である。換言すれば、有効なリソースは所定時間量のCOTを超えて延長される。従って、UEはCOTが有効であった期間外にシンボルを処理することができる。
【0050】
次に、本発明は、UEが利用可能な複数のパネルを有する際に、免許不要帯域内でのM-TRPを通したスケジューリング用にUEを構成するための、ネットワーク用のメカニズムを提供する。
図28に、UEが免許不要帯域内でM-TRPを通してネットワークに接続する様子を示す。
図28に示すように、こうした状況下でUEを構成することに関連する2つのステップが存在することができる。ステップ1では、UEが、複数のパネルを用いることによって、M-TRPによって送信される基準信号の測定を実行する。ステップ2では、この測定を実行した後に、UEは、どのRSを同時に受信することができるかを表す複数の組合せをgNBに返信で報告することができる(ステップS2801)。
図29は、M-TRPとUEのパネルとのマッピング(対応付け)を示す。gNBは、複数のTRP、例えばTRP#0~TRP#(n-1)をUEに対して設定することができる。UEはm個のパネルを有することができ、ここにmは0よりも大きい整数である。UEは、パネルによって1つ以上のTRPからのDL受信を実行することができる。
図30に、高周波帯域用のサブキャリア・スペーシング(SCS:subcarrier spacing:副搬送波の間隔をとること)を示す。高周波帯域用のSCSは、240キロヘルツ(kHz)、480kHz、及び960kHzとすることができる。1ミリ秒については、15kHzのSCS用には1スロットが1ミリ秒(ms)間に存在することができる。しかし、240kHzのSCS用には、16スロットが1ms間に存在することができる。240kHz用のPDCCHオケージョンの数は、15kHzのSCSの16倍にすることができる。
【0051】
図31に、複数のパネルを用いてM-TRPと通信する様子を示す。
図31に示すように、パネル#0を用いてTRP#0と通信することができるのに対し、パネル#1を用いてTRP#1と通信することができる。TRP#0とTRP#1とは、互いを意識することができ、互いに支援し合うことができる。LBT0及びTRP#0のCOTは第1ビームに関連し、LBT1及びTRP#1のCOTは第2ビームに関連する。
図31に示すようにLBT1とTRP#0のCOTとがオーバーラップする期間には、UEはTRP#1に関連する探索空間集合(SSS)に応じてPDCCHを監視することができ、このSSSはグループ・インデックス0を有することができ、あるいはこのSSSはグループ・インデックスなしにすることができる。しかし、こうした期間中には、TRP#1はDLサービスを何ら提供しないことがある、というのは、TRP#1は通信チャネルを得ていないことがあるからである。更に、PDCCH監視のオーバーヘッドは、より高いSCSにより増加し得る。
【0052】
複数のパネルを考慮に入れることによって、免許不要帯域内でのM-TROを通したスケジューリング用にUEを構成し、同時に上述した問題を解決するために、本発明は、M-TRP間の情報共有により強化したPDCCH監視用のメカニズムを提供する。本発明は、パネルによるPDCCH監視を停止または再開すべき時点、及びパネルによるPDCCH監視の期間についての状況を提供する。
【0053】
図32に、availabilityTRPパラメータに基づく、複数のパネルを有するUEによるPDCCH監視の好適な実施形態を示す。UEはパネル#0及びパネル#1を有し、但しこれらに限定されない。パネル#0はTRP#0及びTRP#1と通信するために用いることができるのに対し、パネル#1はTRP#2及びTRP#3と通信するために用いることができる。4つのTRPが存在するので、availabilityTRPパラメータは4ビットを有することができ、これらは4桁の二進数である。
図31に示すように、availabilityTRPパラメータは{1, 0, 0, 0}であり、この値は、TRP#0がスケジューリング用に利用可能であるのに対し他のTRPはスケジューリング用に利用可能でないことを意味する。第3及び第4ビットは共に「0」であるので、このことは、パネル#1が何の目的でも機能しておらず、従ってパネル#1をオフ状態にすることができることを意味する。パネル#1を切り離すことによって、UEはPDCCH、PDSCH、SSB、CSI-RSのようなDL信号の受信を停止し、これにより電力を節約することができる。
【0054】
図33に、UEのパネルによる他のパネルのためのPDCCH監視の好適な実施形態を示す。この好適な実施形態では、UEはTRP#0のCOT内で第1PDCCHから{1, 0, 0, 0}を示すavailabilityTRPパラメータを受信し、このことは、パネル#1をオフ状態にするようにUEを設定することができ、その間にTRP#0のCOTのP個のスロットが有効なリソースを含むことを意味する。UEがTRP#0のCOT内で第2PDCCHから{1, 0, 1, 1}を示すavailabilityTRPパラメータを受信したことに応答し、このことは、TRP#0、TRP#2、及びTRP#3がすべてUEのスケジューリング用に利用可能であることを意味する。availabilityTRPパラメータの第3ビットも第4ビットもバイナリ「1」を示すので、UEはパネル#1に戻ることができる、というのは、TRP#2のCOT及びTRP#3のCOTは共に、それぞれのP個のスロット内に有効なリソースを含むことができるからである。しかし、TRP#2及びTRP#3は共に利用可能であるので、UEのスケジューリングはTRPのプライオリティに基づくことができる。TRP#2がTRP#3よりも高いプライオリティを有するものと仮定すれば、UEは、TRP#2に関連するPDCCHを監視することができ、TRP#3に関連するPDCCHの監視を停止することができる。
【0055】
図34に、利用可能なCOTが時間切れになった後の、availabilityTRPパラメータに基づく、複数のパネルを有するUEによるPDCCH監視の好適な実施形態を示す。この好適な実施形態では、UEがTRP#0のCOTで、{1, 0, 0, 0}を示すavailabilityTRPパラメータを有するPDCCHを受信しており、このことは、TRP#0のみがUEをスケジュールするために利用可能であり、従ってパネル#1はオフ状態であることを意味する。受信したPDCCHはTRP#0のCOT内にN個のスロットを示している。しかし、TRP#0のCOT内に示されたこれらN個のスロットが時間切れになった後には、availabilityTRPパラメータを送信するために利用可能な有効なリソースが存在しない、というのは、前に示されたN個のスロットが時間切れになっているからである。こうした状況下では、UEはパネル#1に戻ることができる。
【0056】
次に、本発明は、パネルによるPDCCH監視用の期間設計を含むメカニズムを提供する。このメカニズムは、
図35及び
図36に示して説明する少なくとも次の2つの問題を解決することを目的とする。
図35に、UEがPDCCHの検出時に特定のTRPのPDCCHの監視を停止した後の、リソースの浪費の問題を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成されており、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。{1, 0}を示すavailabilityTRPパラメータを含む第1PDCCHがTRP#0のCOTから受信された後に、パネル#0はオン状態に留まるように構成されているのに対し、パネル#1はオフ状態にされる。{1, 1}を示すavailabilityTRPパラメータを含む第2PDCCHがTRP#0のCOTから受信された後に、パネル#1はオン状態に戻るように構成されている。パネル#1がオフ状態である間に、UEは、第1PDCCHを検出した後に、TRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する。パネル#1がオン状態に戻った後に、UEは、第2PDCCHを検出した後に、TRP#1に関連するPDCCHを監視する。しかし、パネル#1がオフ状態である間には、リソースが浪費される期間がTRP#1のCOT内に存在する。
【0057】
図36に、UEが、あるTRPのCOT内に以前に割り当てられた有効なリソースの時間切れ時に、特定のTRPのPDCCHの監視を開始した後に電力消費が増加する問題を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成されており、パネル#1がTRP#1と通信しているように構成されているものと仮定する。{0, 0}を示すavailabilityTRPパラメータを含むPDCCHがTRP#0のCOTから受信された後に、UEは、このPDCCHを検出した後に、TRP#1に関連するPDCCHの監視を停止することができる。しかし、TRP#0のCOT内にUE用に割り当てられた有効なリソースが時間切れになった後に、UEは、TRP#0のCOTの最終シンボル後に、TRP#1に関連するPDCCHを再び監視することがある。このことは電力消費の増加をもたらす。
【0058】
図35及び
図36の問題に対処するために、本発明は
図37に示すようなRRC設定テーブル(表)の実施形態を提供する。
図37は、本発明の好適な実施形態によるRRC設定テーブルを示す。このRRC設定テーブルを用いて、特定の時点で実行される特定の動作を設計することができる。このテーブルの行は特定のビット値に対応する期間とすることができ、この期間は、1つのシンボル、1つのタイムスロット、複数のシンボル、複数のタイムスロット、または以上の任意の組合せとすることができる。例えば、
図37を参照すれば、ビット値「00」は8つのシンボルに対応することができ、ビット値「01」は5つのスロットに対応することができ、ビット値「10」は9つのシンボル+4つのスロットに対応することができ、ビット値「11」は6つのシンボル+10個のスロットに対応することができる。
【0059】
RRC設定テーブルを利用するために、availabilityTRPパラメータを長くして、追加期間情報をTRP毎に収容する。
図38に、更新したavailabilityTRPパラメータを示し、更新したavailabilityTRPパラメータは、各TRP用の既存のビット並びにTRP毎の追加の2ビットを有する。各TRPが2ビットに対応するので、例えば3つのTRPを有することは、availabilityTRPパラメータが6ビットを有することを意味する。
【0060】
availabilityTRPパラメータの1つの利用を
図39に示す。この好適な実施形態では、UEがTRP#0のCOTから{0, 0}を示すavailabilityTRPパラメータを受信している。
図39に示すように、ビット値「00」は0の期間に対応する。このことは、PDCCHの最終シンボル後のシンボルから始まる継続時間(例えばP個のスロット)はTRP#0の有効なリソースとして処理することができる。換言すれば、TRP#0の有効なリソースは、PDCCHの最終シンボルのすぐ後のシンボルから始まる。
【0061】
図40に、2つのTRPを含む他の好適な実施形態を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。UEがTRP#0のCOT内にPDCCHから受信し、PDCCH内のavailabilityTRPパラメータが{00, 01}を示すことに応答して、このことは、PDCCHの最終シンボルの直後に、UEがTRP#0のPDCCHの監視を開始することを意味する。ビット値「01」が5つのタイムスロットに対応するので、これら5つのタイムスロット内では、UEがTRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する。
【0062】
図41に、
図40の好適な実施形態と同様の他の好適な実施形態を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。UEがTRP#0のCOT内にPDCCHから受信し、PDCCH内のavailabilityTRPパラメータが{00, 01}を示すことに応答して、このことは、PDCCHの最終シンボルの直後に、UEがTRP#0のPDCCHの監視を開始することを意味する。換言すれば、availabilityTRPパラメータ中のTRP#1に対応するビットが0でない限り、UEはTRP#1に対応するPDCCHの監視を、RRC設定テーブルによって示される期間だけ停止する。ビット値「01」が5つのタイムスロットに対応するので、これら5つのタイムスロット内では、UEがTRP#1に関連するPDCCHの監視を停止する。これら5つのタイムスロットが時間切れになった後に、UEはTRP#1に関連するPDCCHの開始を再開する。
【0063】
図42に、2つのTRPを含む他の好適な実施形態を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。UEがTRP#0のCOT内にPDCCHから受信し、PDCCH内のavailabilityTRPパラメータが{00, 00}を示すことに応答して、UEはTRP#1のPDCCHの監視を開始する。ビット値「00」が0の期間に対応するので、UEは、PDCCHの最終シンボルのすぐ直後にTRP#1のPDCCHの監視を開始する。
【0064】
次に、本発明はTRPの概念をSSSグループ切り換えに加える。
図43に、SSSグループとTRPとのマッピングを示す。例えば、SSSグループ#0は、CORSET#1にリンクするSSS#1及びCORSET#2にリンクするSSS#2を含むことができる。SSSグループ#1は、CORSET#1にリンクするSSS#3及びCORSET#2にリンクするSSS#4を含むことができる。一旦、SSSグループ切り換えの条件を満足すると、UEはTRP#0及びTRP#1に対応するSSSグループを同時に変更することができる。なお、gNBのCOT外では、UEがSSSグループ#0に応じてPDCCHオケージョンを監視することができ、その間にgNBのCOT内では、UEがSSSグループ#1に応じてPDCCHオケージョンを監視することができる。
【0065】
図44に、SSSグループ切り換えに関係する問題を示す。パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。UEがTRP#0に関連するPDCCHを検出した後に、UEはSSSグループ#0からSSSグループ#1に切り換えて、LBT1中にUEの電力消費をもたらす。更に、UEがSSSグループ#1から再びSSS#0に切り換える前の、TRP#1のCOT外の切り換えも、TRP#1のCOT内にUEの電力消費をもたらす。
【0066】
上述したSSSグループ切り換えに関係する問題における追加的な電力消費を最小にするために、本発明は、SSSグループ切り換えにCORESETPoolIndexを追加することによるSSSグループ切り換えメカニズムを提供する。
図45を参照し、パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。また、LBT0がTRP#0によって実行され第1ビームに関連するのに対し、LBT1がTRP#1によって実行され第2ビームに関連するものと仮定する。TRP#0に関連するLBT0の期間中には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#0に関連する。SSSグループ#0がSSSグループ#1に切り換えられた後には、SSSグループ#1がCORESETPoolIndex#0に関連する。SSSグループ#1が再びSSSグループ#0に切り換えられた後には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#0に関連する。TRP#1に関連するLBT1の期間中には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#1に関連する。SSSグループ#0がSSSグループ#1に切り換えられた後には、SSSグループ#1がCORESETPoolIndex#1に関連する。SSSグループ#1が再びSSSグループ#0に切り換えられた後には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#1に関連する。
【0067】
図46に、TRP#0に関連する第1タイマーP0及びTRP#1に関連する第2タイマーP1を用いる好適な実施形態を示す。、パネル#0がTRP#0と通信するように構成され、パネル#1がTRP#1と通信するように構成されているものと仮定する。また、LBT0がTRP#0によって実行され第1ビームに関連するのに対し、LBT1がTRP#1によって実行され第2ビームに関連するものと仮定する。TRP#0に関連するLBT0の期間中には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#0に関連する。第1タイマーP0が時間切れになった後に、SSSグループ#1の下で動作する間には、SSSグループ#1がCORESETPoolIndex#0に関連する。SSSグループ#1がSSSグループ#0に切り換えられた後には、SSSグループ#0がCORESETPoolIndex#0に関連する。同様に、TRP#1に関連するLBT1の期間中には、SSSグループ#1がCORESETPoolIndex#1に関連する。第2タイマーP1が時間切れになった後には、SSSグループ#1がSSSグループ#0に切り換えられ、SSSグループ#1がORESETPoolIndex#1に関連する。
【0068】
本発明は、SearchSpaceSwitchTrigger(探索空間切り換えトリガ)に関係する好適な実施形態も提供する。UEが、SearchSpaceSwitchTriggerによって、サービングセル用の探索空間切り換えビットのDCIフォーマット2_0中の位置を提供されている場合、UEは、CORESETPoolIndexに対応するこのDCI2_0フォーマットを1スロット内に検出する。UEが、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じてPDCCHを監視していない場合、UEは、探索空間集合切り換えビットが0である場合に、サービングセル上での第1スロットにおける、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を開始し、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を停止し、第1スロットは、DCIフォーマット2_0を有するPDCCHの最終シンボル後の少なくともP個のシンボルである。
【0069】
同様に、UEが、SearchSpaceSwitchTriggerによって、サービングセル用の探索空間切り換えビットのDCIフォーマット2_0中の位置を提供されている場合、UEは、CORESETPoolIndexに対応するこのDCI2_0フォーマットを1スロット内に検出する。UEが、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じてPDCCHを監視していない場合、UEは、探索空間集合切り換えビットが1である場合に、サービングセル上での第1スロットにおける、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を開始し、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を停止し、第1スロットは、DCIフォーマット2_0を有するPDCCHの最終シンボル後の少なくともP個のシンボルである。
【0070】
同様に、UEが、SearchSpaceSwitchTriggerによって、サービングセル用の探索空間切り換えビットのDCIフォーマット2_0中の位置を提供されている場合、UEは、CORESETPoolIndexに対応するこのDCI2_0フォーマットを1スロット内に検出する。UEが、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じて、サービングセル上でPDCCHを監視する場合、UEは、第1スロットの開始時に、サービングセル上での、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を開始し、サービングセル上での、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を停止し、第1スロットは、CORESETPoolIndexに関連するタイマーが時間切れになるスロット後の少なくともP個のシンボルであり、あるいは、DCIフォーマット2_0によって示されるサービングセル用の残りのチャネル占有継続時間の最終シンボル後の少なくともP個のシンボルである。
【0071】
本発明は、UEがSearchSpaceSwitchTriggerを提供されていない際の状況に関係する好適な実施形態を更に提供する。UEがサービングセル用のSearchSpaceSwitchTriggerを提供されていない場合、かつUEが、CORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じてPDCCHを監視することによってDCIフォーマットを検出する場合、UEは、サービングセル上での第1スロットにおける、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を開始し、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を停止し、第1スロットは、DCIフォーマット2_0を有するPDCCHの最終シンボル後の少なくともP個のシンボルである。UEが任意の探索空間集合内でPDCCHを監視することによってDCIフォーマットを検出する場合、UEは、CORESETPoolIndexに関連するタイマー値を、SearchSpaceSwitchingTimer-r16(探索空間切り換えタイマーr16)によって提供される値に設定する。
【0072】
同様に、UEがサービングセル用のSearchSpaceSwitchTriggerを提供されていない場合、かつUEが、CORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じてサービングセル上でPDCCHを監視する場合、UEは、第1スロットの開始時に、サービングセル上での、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス0を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を開始し、このCORESETPoolIndexに関連しグループ・インデックス1を有する探索空間集合に応じたPDCCHの監視を停止し、第1スロットは、CORESETPoolIndexに関連するタイマーが時間切れになるスロット後の少なくともP個のシンボルであり、あるいは、UEが、DCIフォーマット2_0を検出するためにPDCCHを監視するためのCORESETPoolIndexに関連する探索空間集合を提供されている場合には、DCIフォーマット2_0によって示されるサービングセル用の残りのチャネル占有継続時間の最終シンボル後の、少なくともP個のシンボルである。
【0073】
本願に開示する実施形態の詳細な説明に用いる要素、動作、または命令は、特に明示的断りのない限り、本発明にとって絶対的に重要または不可欠であるものと解釈するべきでない。また、本明細書中に用いる「ある」及び「1つの」は、2つ以上のアイテムを含み得る。1つだけのアイテムを意図する場合、「単一の」または同様の文言を用いる。本明細書中に用いる、更に、複数のアイテム、またはアイテムの複数のカテゴリの列挙が先行する「...のいずれか」は、これらのアイテム及び/またはアイテムの複数のカテゴリの「任意のもの」、「任意の組合せ」、「任意数のもの」、及び/または「任意数のものの任意の組合せ」を、単独で、あるいは他のアイテム及び/またはアイテムの他のカテゴリと共に含むことを意図している。更に、本明細書中に用いる「集合」とは、0個を含めた任意数のアイテムを含むことを意図している。更に、本明細書中に用いる「数」とは、0を含めた任意の数を含むことを意図している。
【0074】
本発明の範囲または精神から逸脱することなしに、開示する実施形態の構造に種々の変更及び変形を加えることができることは、当業者にとって明らかである。以上のことを考慮すれば、本発明の変更及び変形が以下の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内に入るものとすれば、本発明はこれらの変更及び変形をカバーすることを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0075】
前述した説明を考慮すれば、本発明は、無線通信システムにおいて用いられることに適し、UEのハードウェア能力を考慮に入れることによって、M-TRPを通した免許不要帯域でのUEのスケジューリングをより効率的に実行することができる。
【符号の説明】
【0076】
101 gNB
201 UE
202 gNB
203 RS#0に関連するパラメータ
204 RS#1に関連するパラメータ
301 SSSグループ#1のPDCCH
302 SSSグループ#0のPDCCH
303 SSSグループ#1のPDCCH
501 第1ビームのリソース
502 第2ビームのリソース
601 第1UE
602 第2UE
S701 方法のステップ
S702 方法のステップ
801 プロセッサ
802 パネル#0
803 パネル#1
804 記憶媒体
900 RRC(再)設定
901 ステップA
902 ステップB
903 ステップC
1001 TRP#0
1002 TRP#1
1003 TRP#2
1101 RRC(再)設定
1102 TRP#0のPDCCHを検出する
1103 TRP#0のPDCCH監視
1104 TRP#1のPDCCH監視
1201 RRC(再)設定
1202 TRP#0のPDCCHを検出する
1203 TRP#0のPDCCH監視
1204 TRP#1のPDCCH監視
S1301 RRC(再)設定
S1302 UEがTRP#0のPDCCHを監視する
S1303 UEがTRP#1のPDCCHの監視を停止する
1501 アベイラビリティTRPフィールド中の第1ビット
1502 アベイラビリティTRPフィールド中の第2ビット
S1601 UEがTRP#1のCOT外のPDCCHを監視する
S1602 UEが第1PDCCHを受信する
S1603 UEが第2PDCCHを受信する
S1701 UEがTRP#0のPDCCHを監視する
S1801 UEがTRP#0のPDCCHを監視する
S1802 UEがP後にPDCCHを監視する
S1901 UEがTRP#0のCOT外のPDCCHを監視する
S2001 UEがTRP#1及び/またはTRP#2のPDCCHを監視する
S2101 UEがTRP#1及び/またはTRP#2のPDCCHを監視する
S2201 UEが最高プライオリティのTRPを監視する
S2301 UEが、構成されたTRPの各々を監視する
S2401 UEがavailabilityTRPフィールドを受信する