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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】仮設物支持ウエイト
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/32 20060101AFI20230515BHJP
【FI】
E04H15/32 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019227745
(22)【出願日】2019-11-29
(65)【公開番号】P2021085318
(43)【公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】592105697
【氏名又は名称】岸工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岸 昭文
【審査官】荒井 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-057420(JP,A)
【文献】登録実用新案第3200719(JP,U)
【文献】特開2005-304731(JP,A)
【文献】実開昭63-106865(JP,U)
【文献】登録実用新案第3214217(JP,U)
【文献】実開昭64-30591(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00-17/26
E04H 9/00- 9/16
E04G 21/24-21/32
E01F 1/00
E01F 9/00-11/00
E01F 13/00-15/14
E04G 1/00- 7/34
A62B 1/00- 5/00
A62B 35/00-99/00
G09F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項5】
前記支持軸が必要に応じて長くすべく、連結軸を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の仮設物支持ウエイト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
テント等の仮設物を支持する仮設物支持ウエイトに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的には、コンクリートブロック(例えば100kg位)を使用することが多く、人手で行うのは大変で、重機等を用いて作業をしているのが現状である。
従来技術として、ブロック本体とバネ材を備える。ブロック本体は、平面長方形である本体部分の略下半部に設けた切込凹所を挟んで形成された左脚部と右脚部を有し、上端部に設けた開口部によって形成された把手部を備え、さらに、左脚部と右脚部の相互に対向する面に形成された左孔部と右孔部を有する。バネ材は、ブロック本体の左孔部に嵌入される左端部と、右孔部に嵌入される右端部を備える針金上で、中央部分にコイル状に巻回にしたコイル部を有するものがある。(特許文献1参照)
【0003】
別の従来として、上面に雄部、下面に雌部を形成し、雌雄嵌合状態に積重可能な可搬重錘であって、該重錘の側面から中央部に至る立柱用切欠溝を形成し、該溝の奥部上下端を上記雄雌部内に開口し、上記側面に把持用凹部を形成し、かつ上記上下面に開口する透孔を穿設してなるものがある。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実用新案登録第3200719号公報
【文献】実開平7-19533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記前者においては、仮設柵を安定姿勢で保持するものであり、本発明のように、特にテントを支持するものとは構造・用途・効果が異なるものである。
【0006】
前記後者においては、傾斜地に水平に支持することのできるテント用のウエイトを得るもので、これもまた構造・用途・効果において異なるものである。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、支持台・支持蓋・支柱・支持軸・固定具・ウエイトブロックによる構造により、仮設物の大きさ等により一般に使用されているウエイトブロックを現場にて必要数設置でき、素人でも簡単に施工できる仮設物支持ウエイトを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、仮設物を支持する支持ウエイトであって、下部に支持台と上部に支持蓋を設け、この支持台と支持蓋間に支柱を設けると共に、下端にアンカー部を設けたウエイトブロックを取り付ける支持軸を支持台の中心に立設し、支持蓋を介して支持軸を固定する固定具を支持蓋の上方に設けてなること。前記支持軸の先端部と前記固定具の後端部に連結部を設けたこと。前記固定具にワイヤーやロープを止める止メ部を設けてなること。前記ウエイトブロックが円盤状で、1側面より中心まで挿入孔を設けてなること。支持軸が必要に応じて長くすべく、連結軸を設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
1)、支持台・支持蓋・支柱・支持軸・固定具・ウエイトブロックによる構造により、仮設物(特にテント等)の少なくとも4方のロープに対して、必要数、素人でも簡単・確実に施工できる。
2)、支持台と支持蓋により上下方向のウエイトブロックを保持できる。
3)、支柱により、ウエイトブロックの水平方向の移動を保持できる。
4)、支持軸(連結軸)により、ウエイトブロックの数を必要に応じて決めることができる。
5)、固定具により各ウエイトブロックを固定すると共に、止メ部によりテント支柱の上部に設けたワイヤーやロープを取り付けることにより、テントの倒壊を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの構成図。
図2】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの平面図。
図3】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトのウエイトブロックの平面図。
図4】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトのウエイトブロックの正面図。
図5】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの施工手順1図。
図6】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの施工手順2図。
図7】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの施工手順3図。
図8】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの施工手順4図。
図9】 本発明の一実施例を示す仮設物支持ウエイトの最終施工図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1は、仮設物支持ウエイトである。
2は下部に設けた支持台で、方形箱状本体2aの4隅に、後述する支柱を支持する筒状の受部2bを設けると共に、下面中央に4角形状のアンカー溝2cを設け、後述する支持軸を支持する支持孔2d1を穿設した支持板2dを設けてある。
3は上部に設けた支持蓋で、前記支持台2と構成は同じで、方形箱状本体3a・受部3b・アンカー溝3c・支持板3d(支持孔3d1)を設けてある。
4は、支持台2と支持蓋3の間に設ける4本のパイプ状の支柱で、受部2b・3bに着脱自在に取り付けるものである。
5はパイプ状の支持軸で、下端に4角形状のアンカー部5aを設けた後述するウエイトブロックを取り付ける支持パイプ5bを設けてある。
なお、先端部に雌ネジによる連結部5b1を設けてあり、支持孔2d1に差し込み立設するものである。
また、必要に応じてウエイトブロックを増やす時に、連結軸(図示せず)を設けるのも一考である。
6は、支持蓋3を介して支持軸5を固定する固定具で、アンカー溝3cにアンカー板6aの上部にワイヤーやロープを止めるリング状の止メ部6bと下部に連結部5a1に対応する雄ネジによる連結部6a1を設けてある。(図1図2参照)
7はウエイトブロックで、鋳物等(例えば1つの重さを20kgとする)による円盤状で1側面より中心まで挿入孔7aを設けてある。(図3図4参照)
【0012】
以下、仮設物支持ウエイト1の組立手順を説明する。
1、支持台2の支持孔2d1に、支持軸5の支持パイプ5aを挿入し、アンカー溝2cにアンカー部5aを係止固定する。(図5参照)
2、支持パイプ5bに必要個数(この実施例の場合3個)のウエイトブロック7を挿入孔7aにより差し込み、取り付ける。(図6参照)
3、支持台2における受部2bに支柱4の下部を差し込み立設する。(図7参照)
4、支柱4の上部を支持蓋3の受部3bに差し込んだ後、支持蓋3の支持孔3d1より固定具6の連結部6a1を挿入し、連結部5b1にて連結固定させる。(図8参照)
5、最後に、設置したテントTのテント支柱TSの上部に設けたロープ(ワイヤー)Rの下部を固定することによりテントTを強風等から倒れるのを防止するものである。
なお、本実施例の場合、仮設物支持ウエイト1自体の重量を20kgとし、ウエイトブロック7を4つ使用すれば全体で100kgとなり、例えば、テントTの4隅に使用すれば通常問題ない。
【0013】
上記各実施例において、各部材は鉄・ステンレス・鋳物等、必要に応じて決めるものとする。
また、大きさ等においても同じである。
さらに、用途としてテント以外に、イベント等の仮設看板等、色々考えられるものである。
【符号の説明】
【0014】
1―――仮設物支持ウエイト
2―――支持台
3―――支持蓋
4―――支柱
5―――支持軸
6―――固定具
7―――ウエイトブロック
T―――テント
TS――テント支柱
R―――ロープ(ワイヤー)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9