(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】マッサージ装置、マッサージ制御方法及びマッサージ制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G07F 17/32 20060101AFI20230515BHJP
G07F 7/08 20060101ALI20230515BHJP
A61H 15/00 20060101ALI20230515BHJP
【FI】
G07F17/32
G07F7/08 S
A61H15/00 350Z
(21)【出願番号】P 2018171952
(22)【出願日】2018-09-13
【審査請求日】2021-09-10
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516382098
【氏名又は名称】株式会社ボディワークサービス
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】大野 政嗣
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0130043(KR,A)
【文献】特開2003-319991(JP,A)
【文献】特開2005-137703(JP,A)
【文献】登録実用新案第3124930(JP,U)
【文献】特開2004-160128(JP,A)
【文献】特開2017-117336(JP,A)
【文献】特開2010-122861(JP,A)
【文献】特開2009-175996(JP,A)
【文献】特開2013-041346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 5/00- 9/10,
17/00-17/42,
19/00
G07B 1/00-17/04
A61H 7/00-15/02
G07D 1/00- 3/16,
9/00-13/00
G06K 7/00- 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ装置であって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金決済受付部
及び現金決済表示部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備え、
前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部は、マッサージ装置本体に対向し、更に前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部の面が下方に向かうに伴い前記マッサージ装置本体に近接するように傾斜し、
前記電子決済装置は、アタッチメントを介して、前記現金決済装置に取り付けられ、
前記現金決済装置は、前記マッサージ装置本体に当接し、
前記アタッチメントは、前記現金決済装置と前記マッサージ装置本体の当接面と隣り合う面に取り付けられ、
前記電子決済受付部及び電子決済表示部は、前記現金決済受付部及び現金決済表示部よりも上方に位置するように取り付けられ、
前記現金決済受付部は、現金決済による支払額を集計する現金決済受付手段を有し、
前記電子決済受付部は、電子決済情報を授受する電子決済受付手段を有し、
前記電子決済部は、前記電子決済情報を送受信する電子決済手段を有し、
前記管理装置は、前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理手段を有することを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記電子決済装置は、前記アタッチメントを介して、前記現金決済装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項
1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記電子決済受付手段は、前記電子決済情報を保持する端末又は情報記憶カードから、近接場型の無線通信により、前記電子決済情報を授受することを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記現金決済表示部は、前記現金決済受付手段により集計された前記現金決済の支払額を表示処理する現金決済表示手段を有することを特徴とする請求項1~
3の何れかに記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記電子決済表示部は、前記電子決済手段により受信した前記電子決済の支払額を表示処理する電子決済表示手段を有することを特徴とする請求項1~
4の何れかに記載のマッサージ装置。
【請求項6】
現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ制御方法であって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金決済受付部
及び現金決済表示部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備え、
前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部は、マッサージ装置本体に対向し、更に前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部の面が下方に向かうに伴い前記マッサージ装置本体に近接するように傾斜し、
前記電子決済装置は、アタッチメントを介して、前記現金決済装置に取り付けられ、
前記現金決済装置は、前記マッサージ装置本体に当接し、
前記アタッチメントは、前記現金決済装置と前記マッサージ装置本体の当接面と隣り合う面に取り付けられ、
前記電子決済受付部及び電子決済表示部は、前記現金決済受付部及び現金決済表示部よりも上方に位置するように取り付けられるマッサージ装置において、
現金決済による支払額を集計する現金決済受付ステップと、
電子決済情報を授受する電子決済受付ステップと、
前記電子決済情報を送受信する電子決済ステップと、
前記管理装置は、前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理ステップと、を有することを特徴とするマッサージ制御方法。
【請求項7】
現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ制御プログラムであって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金決済受付部
及び現金決済表示部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備え、
前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部は、マッサージ装置本体に対向し、更に前記電子決済受付部及び前記電子決済表示部の面が下方に向かうに伴い前記マッサージ装置本体に近接するように傾斜し、
前記電子決済装置は、アタッチメントを介して、前記現金決済装置に取り付けられ、
前記現金決済装置は、前記マッサージ装置本体に当接し、
前記アタッチメントは、前記現金決済装置と前記マッサージ装置本体の当接面と隣り合う面に取り付けられ、
前記電子決済受付部及び電子決済表示部は、前記現金決済受付部及び現金決済表示部よりも上方に位置するように取り付けられるマッサージ装置において、
前記現金決済受付部を、現金決済による支払額を集計する現金決済受付手段と、
前記電子決済受付部を、電子決済情報を授受する電子決済受付手段と、
前記電子決済部を、前記電子決済情報を送受信する電子決済手段と、
前記管理装置を、前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理手段と、として機能させることを特徴とするマッサージ制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ装置、マッサージ制御方法及びマッサージ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、マッサージ装置は、公衆浴場、宿泊施設ならびに娯楽施設に設置され、公衆一般が利用する筐体として認知されている。
【0003】
特許文献1には、硬貨のみならず、プリペイドカードを投入することで、マッサージ器を作動できるマッサージチェアが記載されている(引用文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、硬貨又は磁気カード等に加えて、FeliCa(登録商標)を始めとする、非接触型IC(Integrated Circuit)カードによる、電子決済に対応したマッサージ装置の需要が高まっている。
【0006】
硬貨等による現金決済とICカードによる電子決済との両方に対応するためには、現金決済のための現金投入口と、電子決済を受け付けるための端末と、備える必要がある。
【0007】
しかしながら、上述の現金投入口と電子決済を受け付けるための端末とをマッサージ装置に付属する場合、現金投入口又は端末の設置箇所によっては、ユーザが該設置箇所を把握することなく、マッサージサービスの利用を試みる恐れがある。
【0008】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、利用料金の支払いを好適に受け付けるマッサージ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ装置であって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金検知部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備え、
前記硬貨による支払額を集計する現金決済受付手段を有し、
前記電子決済部は、電子決済情報を授受する電子決済受付手段と、
前記電子決済情報を送受信する電子決済手段を有し、
前記管理装置は、前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理手段を有することを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることで、現金決済又は電子決済による利用料金の支払いを受け付けるマッサージ装置を実現できる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記現金決済装置は、前記マッサージ装置本体に当接し、
前記電子決済装置は、アタッチメントを介して、前記現金決済装置に対して着脱可能であることを特徴とする。
このような構成とすることで、マッサージ装置の構成に柔軟性を付与できる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記電子決済受付手段は、前記電子決済情報を保持する端末又は情報記憶カードから、近接場型の無線通信により、前記電子決済情報を授受することを特徴とする特徴とする。
このような構成とすることで、簡便にマッサージ料金の支払いが可能となる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記現金決済装置は現金決済表示部を有し、
前記現金決済表示部は、前記現金決済受付手段により集計された前記現金決済の支払額を表示処理する現金決済表示手段を有することを特徴とする。
このような構成とすることで、現金決済支払い額を逐次、確認できる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記電子決済表示部は、前記電子決済手段により受信した前記電子決済の支払額を表示処理する電子決済表示手段を有することを特徴とする。また、前記電子決済表示部は、前記電子決済手段により受信した前記電子決済の支払額を表示処理する電子決済表示手段を有することを特徴とする。
このような構成とすることで、電子決済支払額を逐次、確認できる。
【0015】
本発明は、現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ制御方法であって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金検知部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備えるマッサージ装置において、
硬貨による支払額を集計する現金決済受付ステップと、
前記電子決済部は、電子決済情報を授受する電子決済受付ステップと、
前記電子決済情報を送受信する電子決済ステップと、
前記管理装置は、前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理ステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明は、現金決済又は電子決済による決済処理に基いて、マッサージ動作を実施するマッサージ制御プログラムであって、
前記マッサージ動作を行うマッサージ装置本体と、現金検知部を有する現金決済装置と、電子決済受付部、電子決済部及び電子決済表示部を有する電子決済装置と、マッサージ動作に係る処理命令を決定する管理装置と、を備えるマッサージ装置を、
硬貨による支払額を集計する現金決済受付手段と、
電子決済情報を授受する電子決済受付手段と、
前記電子決済情報を送受信する電子決済手段と、
前記決済処理に基いて、前記マッサージ動作を前記マッサージ装置本体に実施させる処理命令を行う管理手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、利用料金の支払いを好適に受け付けるマッサージ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係るマッサージ装置の模式図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るマッサージ装置の演算処理を行う装置のハードウェア構成図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るマッサージ装置の機能ブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る決済処理と、決済処理に基づくマッサージ動作と、に係る処理フローチャートを図示している。
【
図5】本発明の実施形態に係る現金決済表示画面及び電子決済表示画面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて、本発明に係るマッサージ装置について説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0020】
例えば、本実施形態では、マッサージ装置の構成、動作などについて説明するが、同様の構成の方法、コンピュータプログラムに基づき制御される装置も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。該記録媒体は、制御装置としてのコンピュータにプログラムをインストールする用に供される。ここで、該記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係るマッサージ装置1の模式図を示している。
【0022】
図1(a)は、マッサージ装置1を図示している。マッサージ装置1は、マッサージ装置本体2と、現金決済装置3と、電子決済装置4と、管理装置5と、を備える。
【0023】
図1(a)に示す通り、マッサージ装置本体2は、マッサージ部21と、マッサージ操作部22と、を備える。
【0024】
マッサージ部21は、マッサージ動作を行うための外力発生器21A及び外力検出器21Bを備える。外力発生器21Aは、1以上の振動子を備え、ローラーの形態をとる構成が好ましい。外力検出器21Bは、該振動子を介してユーザによる押圧を検出する構成が好ましい。
【0025】
マッサージ操作部22は、マッサージ動作に対応付けられたマッサージ動作選択ボタン22Aを備える。該ボタンは、所定の端末に複数配置され、マッサージ部21と有線又は無線ネットワークを介して通信する構成としてもよい。
【0026】
図1(b)は、現金決済装置3を図示している。現金決済装置3は、現金決済受付部31と、現金決済表示部32と、を備える。
【0027】
現金決済受付部31は、硬貨投入口31Aと、現金保管部31Bと、を備え、現金決済表示部32は、現金決済表示画面32Aを備える。
【0028】
図1(c)は、電子決済装置4を図示している。電子決済装置4は、電子決済受付部41と、電子決済部42と、電子決済表示部43と、を備える。
【0029】
電子決済受付部41は、読取機41Aを備え、電子決済部42は、電子決済情報格納部42Aを備え、電子決済表示部43は、電子決済表示画面43Aを備える。
【0030】
読取機41Aは、ユーザ端末又は情報記憶カードと短距離通信を行うための、所定のアンテナパターンを形成したプリント基板を内蔵する検知面を具備する。なお、検知面裏面における所定以上の電気伝導率を有する金属材料による影響を抑えるために、電波吸収体を具備する構成としてもよい。
【0031】
管理装置5は、管理部51と、通信部52と、を備える。
図2は管理装置5のハードウェア構成図を示している。管理装置5は、CPU等の演算装置51A、RAM等の主記憶装置51B、入力装置51C、出力装置51D、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置を備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等のコンピュータ装置を用いることができる。また、記憶装置51Eは、オペレーティングシステム51Fと、オペレーティングシステム51Fと協調してその機能を発揮するマッサージ制御プログラム51G等と、が記録されている。
【0032】
本実施形態におけるマッサージ装置本体2、現金決済装置3及び電子決済装置4は、隣接していることが好ましい。このとき、現金決済装置3はマッサージ装置本体2の端部又は側面に当接し、電子決済装置4は、現金決済装置3の端部又は側面に当接している。なお、本実施形態における現金決済装置3は、コインタイマーの態様である構成としてもよい。
【0033】
電子決済装置4は、アタッチメントAMT1及びAMT2を介して、現金決済装置3に対して着脱できる。このとき、該アタッチメントAMT2は、傾斜面を有し、前記マッサージ装置本体2に対向し、下方に向かうに伴いマッサージ装置本体2に近接するように傾斜している構成が好ましい。
【0034】
本実施形態では、アタッチメントAMT2上に、電子決済装置4を配置することにより、電子決済部42及び電子決済表示部43が傾斜する。そのため、マッサージ装置本体2に座したユーザによる、電子決済部42へのユーザ端末又は情報記憶カードの近接が、容易となる。また、該ユーザによる電子決済表示部43の視認が、容易となる。
【0035】
図3は、本実施形態におけるマッサージ装置の機能ブロック図を示している。
【0036】
マッサージ装置1は、マッサージ手段201、マッサージ操作手段202、現金決済受付手段301、現金決済表示手段302、電子決済受付手段401、電子決済手段402、電子決済表示手段403及び管理手段501を、有する。
【0037】
マッサージ手段201は、マッサージ部21において、外力発生器21Aを用いてマッサージ動作に係る振動を発生させる。このとき、ユーザの身体動作を起因として発生した外力を、外力検出器21Bが検出することを転機として、該振動が発生する構成としてもよい。なお、該検出に基きユーザの体型を推定し、該振動を調整する構成としてもよい。
【0038】
マッサージ操作手段202は、マッサージ操作部22において、マッサージ動作選択ボタン22Aの押下を検知する。このとき、マッサージ動作選択ボタン22Aは、所定の強弱及び時間の1以上のマッサージ動作に係る振動パターンと、マッサージ動作に係る振動の強弱と、マッサージ動作に係る振動時間と、に対応付けられ、マッサージ操作手段202により、該押下による入力処理が受け付けられる構成が好ましい。
【0039】
現金決済受付手段301は、硬貨投入口31Aを介して投入された硬貨を検知し、該硬貨を集計し、投入された現金の総額を算出する。このとき、所定の硬貨の投入を受け付ける構成が好ましい。
【0040】
現金決済表示手段302は、現金決済表示部32において、現金決済受付手段301により受付/集計された現金の総額を、現金決済表示画面32A上に表示処理する。該総額は、現金投入が行われる都度、更新されることが好ましい。
【0041】
電子決済受付手段401は、電子決済受付部41において、読取機41A及び近距離無線通信ネットワークを介して、電子決済情報を保持するユーザ端末又は情報記憶カードから、該電子決済情報を授受する。このとき、読取機41Aは、電子決済情報の授受が可能であることを示すために、発光ダイオード素子を具備し、所定の発光パターンに基いて点滅する構成が好ましい。
【0042】
電子決済手段402は、通信部52を介して、電子決済情報及びマッサージ部21の識別情報を含む電子決済情報を送信し、電子決済の結果を受信する。このとき、読取機41Aは、該受信を転機として、所定パターンに基づく発光ダイオード素子の点滅を行う構成が好ましい。
【0043】
電子決済表示手段403は、電子決済手段402が電子決済の結果を受信することを転機として、該電子決済によって決済処理が行われた支払額を、電子決済表示画面43Aに表示処理する。このとき該表示処理は、電子決済手段402による電子決済の結果の受信を転機とした、読取機41Aの点滅と同時に行われる構成としてもよい。
【0044】
現金決済表示手段302及び電子決済表示手段403は、マッサージ操作手段202による入力受付が行われることを転機として、該入力に対応付けられた料金を、現金決済表示画面32A及び電子決済表示画面43Aに表示処理する。このとき、現金決済又は電子決済による支払額と、該料金とを同時に表示処理する構成が好ましい。
【0045】
管理手段501は、現金決済又は電子決済を起点とした決済処理と、マッサージ操作手段202によるマッサージ動作に係る入力受付と、が行われることを転機として、マッサージ部21に、マッサージ動作を実行させる。また、通信手段502は、通信部52と有線又は無線ネットワークを介して、電子決済情報を送受信する。
【0046】
本実施形態では、現金決済表示画面32A又は電子決済表示画面43Aにおける支払額の表示処理と、該振動の発生と、が同時に行われる構成としてもよい。また、読取機41Aにおける点滅と、該振動の発生とが同時に行われる構成としてもよい。
【0047】
なお、本実施形態における現金は、法定通貨のみならず、店舗内で利用が認められる専用コイン等を含めてもよい。
【0048】
図4は、マッサージ動作選択及び決済処理を転機として行われるマッサージ動作に係る処理フローチャートである。
【0049】
マッサージ操作手段202によってマッサージ動作に係る情報の入力が行われた場合(ステップS101でYes(Y))、現金決済表示手段302又は電子決済表示手段403により、マッサージ動作に係る料金が表示処理される(ステップS102)。
【0050】
マッサージ動作に係る料金が表示処理(ステップS102)された後、現金決済受付手段301又は電子決済受付手段401により決済処理が行われた場合(ステップS103AでYes(Y))、現金決済表示手段302又は電子決済表示手段403により、支払額が表示処理される(ステップS104)。
該受付を転機とした該決済処理が行われなかった場合(ステップS103AでNo(N))、ステップS103A直前の状態に遷移する。
【0051】
マッサージ操作手段202によるボタン押下の検知を転機としたマッサージ動作に係る情報の入力が行われなかった場合(ステップS101でNo(N))、現金決済受付手段301又は電子決済受付手段401による決済処理が行われることで(ステップS103BでYes(Y))、現金決済表示手段302又は電子決済表示手段403により、支払額が表示処理される(ステップS104)。
該受付を転機とした該決済処理が行われなかった場合(ステップS103AでNo(N))、ステップS101直前の状態に遷移する。
【0052】
現金決済又は電子決済による支払額の表示処理(ステップS104)が行われた後、該支払額がマッサージ動作に係る料金以上であった場合(ステップS105でYes(Y))、管理手段501はマッサージ動作としての振動発生に係る処理命令を決定し、マッサージ手段201に実行させる(ステップS106)。
このとき、ステップS103Bを経ていた場合、マッサージ動作選択(ステップS101A)を経て、ステップS106は実行される。
【0053】
決済処理による支払額がマッサージ動作に係る料金以上でなかった場合(ステップS105でNo(N))、ステップS101直前の状態に遷移する。なお、マッサージ操作手段202によるボタン押下の検知を転機としたマッサージ動作に係る情報の入力が行われず、該料金が表示処理されていない場合、該料金が支払額以上であると判定する(ステップS105でNo(N))。
【0054】
なお、本実施形態では、所定額が、現金決済又は電子決済により支払われることを転機として、所定時間、マッサージ装置本体2が有するマッサージ動作に係る機能が開放される構成としてもよい。
【0055】
本実施形態におけるマッサージ管理に係る表示処理について、
図5に図示する。
【0056】
図5(a)は、本実施形態における現金決済表示画面32Aを図示している。
【0057】
現金決済表示画面32Aは、マッサージ内容表示画面32A1と、料金表示画面32A2と、支払額表示画面32A3と、を有する。
【0058】
図5(b)は、本実施形態における電子決済表示画面43Aを図示している。
【0059】
電子決済表示画面43Aは、マッサージ内容表示画面43A1と、料金表示画面43A2と、ICカード種別表示画面43A3と、支払額表示画面43A4と、を有する。
【0060】
ICカード種別表示画面43A3では、ユーザが利用した端末又は情報記憶カードが保持する電子決済情報に基いて、Suica(登録商標)、Edy(登録商標)等の、近接場型の非接触無線通信方式の電子決済サービスの種別を示す情報が、表示処理される。なお、本実施形態における電子決済は、PiTaPa(登録商標)等によるポストペイ型サービスに基づかない構成が好ましい。
【0061】
本実施形態では、マッサージ装置1は、現金決済表示部32、現金決済表示画面32A及び現金決済表示手段302に係る機能を、含まない構成としてもよい。
【0062】
本実施形態では、マッサージ動作の料金に係る決済処理を、現金決済及び電子決済により行う構成としてもよい。このとき、現金決済による支払いで生じた不足額は、電子決済により支払われる。
【0063】
本発明によれば、利用料金の支払いを好適に受け付けるマッサージ装置を提供できる。
【符号の説明】
【0064】
1 マッサージ装置
2 マッサージ装置本体
3 現金決済装置
4 電子決済装置
5 管理装置
21 マッサージ部
22 マッサージ操作部
21A 外力発生器
21B 外力検出器
22A マッサージ動作選択ボタン
31 現金決済受付部
32 現金決済表示部
31A 硬貨投入口
31B 現金保管部
32A 現金決済表示画面
41 電子決済受付部
42 電子決済部
43 電子決済表示部
41A 読取機
42A 電子決済情報格納部
43A 電子決済表示画面
51 管理部
52 通信部
51A CPU
51B RAM
51C 入力装置
51D 出力装置
51E 記憶装置
51F オペレーティングシステム
51G マッサージ制御プログラム
NW ネットワーク
AMT1,AMT2 アタッチメント
201 マッサージ手段
202 マッサージ操作手段
301 現金決済受付手段
302 現金決済表示手段
401 電子決済受付手段
402 電子決済手段
403 電子決済表示手段
501 管理手段
32A1 マッサージ内容表示画面
32A2 料金表示画面
32A3 支払額表示画面
43A1 マッサージ内容表示画面
43A2 料金表示画面
43A3 ICカード種別表示画面
43A4 支払額表示画面