(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20230515BHJP
【FI】
G06Q10/1053
(21)【出願番号】P 2019051910
(22)【出願日】2019-03-19
【審査請求日】2021-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】300023589
【氏名又は名称】風本 真吾
(74)【代理人】
【識別番号】100081455
【氏名又は名称】橘 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100170966
【氏名又は名称】藤本 正紀
(72)【発明者】
【氏名】風本 真吾
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-331358(JP,A)
【文献】特開2002-140423(JP,A)
【文献】特開2004-220531(JP,A)
【文献】特開2000-057213(JP,A)
【文献】特開2006-072462(JP,A)
【文献】特開2007-323514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関と、該医療機関の事業に関心を持つ
医療従事者と、を各端末からネットワークを介して管理サーバ上で引き合わせる情報処理システムであって、
前記管理サーバは、選択式アンケート及び選択可能なアンケート回答と、定形質問及び選択可能な定形回答と、が予め設定されたQA設定部と、
前記複数の
医療機関及び前記複数の
医療従事者について、匿名情報
及び個人情報の入力と前記アンケート回答の入力とを含む所定の登録条件及び入会条件により、登録又は入会を判定して登録入会情報を生成する登録入会管理部と、
前記複数の
医療機関及び前記複数の
医療従事者毎に、前記登録入会情報、前記匿名情報及び前記アンケート回答からなる個別情報を記憶する個別情報記憶部と、
登録済の前記
医療機関及び前記
医療従事者による前記各端末からの入力に基づいて希望
する前記医療機関と希望
する医療従事者とを引き合わせるための引き合わせ部と
、
前記引き合わせ部は、前記
医療機関又は前記
医療従事者が前記匿名情報及び前記アンケート回答を用いて前記
医療機関又は前記
医療従事者の候補を検索可能な検索処理部と、
前記
医療機関又は前記
医療従事者と前記候補との間で、前記匿名情報と前記定形質問及び前記定形回答とを用いて交流可能な交流処理部と、
前記検索処理部及び前記交流処理部の入出力画像を前記各端末に表示するための画像処理部と
、を備え、
前記医療機関又は前記医療従事者と候補との間で行われる前記匿名情報と前記定形質問及び前記定形回答を用いた交流を前記交流処理部が実行した後、一方又は両方からの入会の促しに対して前記登録入会管理部は登録入会情報を生成し、前記交流処理部によって前記医療機関又は前記医療従事者と候補との間で自由作文による交流を可能とすることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記画像処理部は、前記個人情報の入出力画像及び前記検索処理部及び前記交流処理部の入出力画像を含んで前記
医療機関及び前記
医療従事者毎に作成されたウェブページを、前記各端末に表示可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記交流処理部は、入会済の前記
医療機関及び前記
医療従事者が、前記候補に対し、任意の質問を送信するとともに前記候補からの任意回答を受信することを許容することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自らが行う事業にとって必要な人材を探したい事業者と、該事業者の事業に関心を持つ複数の人材とを、各端末からネットワークを介して引き合せる情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
希望する人材を求める複数の機関と、希望する機関を求める複数の人材とを、各端末からネットワークを介して引き合せる情報処理システムとしては、例えば求人する企業と就職或いは転職する人材とのマッチングを図るシステムなどが知られている。
【0003】
医療関係では病院が自院で勤務する医師を確保しようとするとき、一般の人材募集広告に出すのが通常の手法であるが、なかなか獲得できない。そのためネットワーク上には医療機関が人材募集する広告があふれている。また人材紹介会社を通じて医師を雇用することもあるが、これも思うようにいかず、目的とする人材が得られない。なぜなら医療社会において、医師が職場を変えることは、教授や上司の命令による出向や知り合いの医療機関経営者に誘われた場合以外にはめったにないからである。
もともとの知り合いに誘われた場合という事情は、医師に限らず、看護師、薬剤師などの他の医療従事者の転職の場合でも、基本的には同様である。
【0004】
医師、看護師、薬剤師は、国家資格の所有者であり、引く手あまたであるがゆえに、無職状態で就職活動中という人材はごく少数である。各人は職探しをしていると思われるのを嫌い、また社会的責任が重い業務なので、自分が就業中に転職先探しをしていることを今の勤務先に知られることも嫌う。
【0005】
一方、人材を探そうとしている医療機関も、募集していることを従業員に知られることを嫌う。例えば、今のある専門科を任せている勤務医が教授らに紹介された医局所属の人材であった場合、その専門科における別の医師の募集を公に行うと紹介元との人間関係に悪影響を及ぼす。そのため一般募集することが困難で、同じ医師を雇用し続けるしかなかった。
【0006】
このような医療社会における転職、人材募集、人材確保、人材斡旋、人材招致などの従来の風習、仕組は、医療社会を進歩に歯止めをかけてきたので、希望人材を求める機関と希望機関を求める人材とを引き合せるための新しい仕組みを構築しなければいけないことが明らかである。
【0007】
下記特許文献1には、医師不足の医療機関あるいは診療所に医師を紹介可能とし、医師の転職をサポートする医師用転職支援システムが提案されている。これは転職支援システム用サーバ装置に、転職を希望する医師の技能情報を登録して管理する医師情報管理データベースを接続するとともに、医師情報管理データベースに登録された登録情報を検索する検索手段を設け、医療機関の医師求人担当者または医療施設物件の所有者が同検索手段によって検索を行うことにより医師を選択し、その医師を採用することにより医師の転職を支援するようなシステムであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら特許文献1のような従来の医師用転職支援システムでは、例えば医療機関が医師情報管理データベースに登録された登録情報を検索したり、検索結果を用いて通知等を行うと、転職及び採用が未確定の早い段階において、医療機関側が転職希望の医師の正確な個人情報を取得してしまい、医師側も医師を募集する医療機関の正確な情報や条件等を取得してしまうため、上述のような医療機関側及び医師側の懸念が解消されないという問題点があった。
このような懸念は、医療社会以外における希望人材を求める機関と希望機関を求める人材との関係においても同様に存在していた。
【0010】
そこで本発明では、正確な個人情報を伏せて希望人材を求める機関と希望機関を求める人材とをネットワーク上で安全に引き合せることができる信頼性の高い情報処理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、上記課題を鋭意検討したところ、ネットワーク上において、希望人材を求める機関と希望機関を求める人材とが、お互いに自己を特定させきらない程度の匿名性、漠然性、蓋然性、暖昧性を持たせた匿名情報を、正確な情報と組み合わせて登録しておき、サイト内で匿名情報を開示した状態で出会わせ、定形のメッセージのやり取りを行うことによって親密度、信用度を高めあい、その後に正確な情報を交換しあえるようにすることで、安全に高い信頼性で希望人材を求める機関と希望機関を求める人材とを引き合せることができ、特に医療機関にとっての人材招致、人材確保の多様化と安定化、および、医師、看護師、薬剤師らの医療従事者の転職環境の進歩、自由化を図ることを見出し、本発明をなすに至った。
【0012】
即ち、本発明の情報処理システムは、医療機関と、該医療機関の事業に関心を持つ医療従事者と、を各端末からネットワークを介して管理サーバ上で引き合わせる情報処理システムであって、前記管理サーバは、選択式アンケート及び選択可能なアンケート回答と、定形質問及び選択可能な定形回答と、が予め設定されたQA設定部と、前記複数の医療機関及び前記複数の医療従事者について、匿名情報及び個人情報の入力と前記アンケート回答の入力とを含む所定の登録条件及び入会条件により、登録又は入会を判定して登録入会情報を生成する登録入会管理部と、前記複数の医療機関及び前記複数の医療従事者毎に、前記登録入会情報、前記匿名情報及び前記アンケート回答からなる個別情報を記憶する個別情報記憶部と、登録済の前記医療機関及び前記医療従事者による前記各端末からの入力に基づいて希望する前記医療機関と希望する医療従事者とを引き合わせるための引き合わせ部と、前記引き合わせ部は、前記医療機関又は前記医療従事者が前記匿名情報及び前記アンケート回答を用いて前記医療機関又は前記医療従事者の候補を検索可能な検索処理部と、前記医療機関又は前記医療従事者と前記候補との間で、前記匿名情報と前記定形質問及び前記定形回答とを用いて交流可能な交流処理部と、前記検索処理部及び前記交流処理部の入出力画像を前記各端末に表示するための画像処理部と、を備え、前記医療機関又は前記医療従事者と候補との間で行われる前記匿名情報と前記定形質問及び前記定形回答を用いた交流を前記交流処理部が実行した後、一方又は両方からの入会の促しに対して前記登録入会管理部は登録入会情報を生成し、前記交流処理部によって前記医療機関又は前記医療従事者と候補との間で自由作文による交流を可能とすることを特徴とする。
【0013】
本発明の情報処理システムでは、前記画像処理部は、前記個人情報の入出力画像及び前記検索処理部及び前記交流処理部の入出力画像を含んで前記医療機関及び前記医療従事者毎に作成されたウェブページを、前記各端末に表示可能に構成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の情報処理システムでは、前記交流処理部は、入会済の前記医療機関及び前記医療従事者が、前記候補に対し、任意の質問を送信するとともに前記候補からの任意回答を受信することを許容することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の情報処理システムによれば、QA設定部に複数の機関及び複数の関心保持者に対する選択式アンケート及びアンケート回答と定形質問及び選択可能な定形回答とが予め設定されている。そのため情報処理システムの目的に応じて必要となる各機関及び各関心保持者の個性等に関するアンケートを準備でき、各機関及び各関心保持者のアンケート回答を入手することで個性等に関する情報を取得できる。また情報処理システムの目的に応じて必要となる定形質問及び定形回答を準備でき、各機関と各関心保持者との間で定形質問及び定形回答を用いて交流することで、それぞれ希望関心保持者又は希望機関に適するか否かの情報を取得できる。
【0016】
また登録入会管理部が、匿名情報及び真の情報の入力とアンケート回答の入力とを登録条件及び入会条件として登録又は入会を判定し、個別情報記憶部が、機関及び関心保持者毎に登録入会情報、匿名情報、真の情報及びアンケート回答からなる個別情報を記憶するので、登録済又は入会済の各機関及び各関心保持者について、匿名情報に真の情報及びアンケート回答を関連づけて管理及び記憶できる。そのため各機関と各関心保持者とを匿名情報を用いて引き合せることが可能となり、匿名であっても、正確な個人情報や個性を特定できる環境を担保することができる。
【0017】
そして引き合せ部では、検索処理部で、このような匿名情報及びアンケート回答から希望機関又は希望関心保持者の候補を検索できるので、機関及び関心保持者の真の情報を伏せた状態で、希望条件に合う情報や個性等を有する機関又は関心保持者の候補の匿名情報を取得できる。
さらに交流処理部で、検索結果を取得した機関又は関心保持者と候補との間で、匿名情報と定形質問及び定形回答とを用いて交流を行うことができるので、両者のコミュニケーションを図って親密度や信用度を高め、機関の希望に沿う関心保持者であるか否か及び関心保持者の希望に沿う機関であるか否かを匿名情報で慎重に検討できる。
【0018】
その結果、早い段階では正確な個人情報を伏せて、匿名性、漠然性、蓋然性、暖昧性を持たせた状態で目的に適した個性等に関する必要な情報を取得するとともに目的に適した必要なコミュニケーションを図ることで、希望関心保持者を求める機関と希望機関を求める関心保持者とをネットワーク上で安全に引き合せることができる信頼性の高い情報処理システムを提供することが可能である。
【0019】
本発明の情報処理システムにおいて、画像処理部が個人情報の入出力画像及び検索処理部及び交流処理部の入出力画像を含んで機関及び関心保持者毎に作成されたウェブページを、各端末に表示可能に構成されていれば、各端末からの各種の処理を効率よく行え、機関及び関心保持者が検索や交流を円滑に行うことができて使い勝手がよい。
【0020】
本発明の情報処理システムにおいて、交流処理部が入会済の機関及び関心保持者が各端末から検索処理部で検索された候補に対し、自由文による交流の中で質問を送信するとともに候補からの任意回答を受信することを許容するのであれば、各機関及び各関心保持者がより詳細な情報を得ることができ、機関の希望に沿う関心保持者であるか否か及び関心保持者の希望に沿う機関であるか否かについてより深く検討することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を説明する図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る情報処理システムに記憶される医療機関の匿名情報の構成例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る情報処理システムに記憶される医療事業者の匿名情報の構成例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る情報処理システムに記憶される医療機関の真の情報の構成例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る情報処理システムに記憶される医療従事者の真の情報の構成例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る情報処理システムに設定された医療機関向の選択式アンケート及びアンケート回答の構成例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る情報処理システムに設定された医療従事者向の選択式アンケート及びアンケート回答の構成例を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る情報処理システムに記憶される各医療機関及び医療従事者のアンケート回答の構成例を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおいて画像表示部により各医療機関及び医療従事者の端末に表示するウェブページの構成例を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける交流画面の構成例を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける登録手続の流れを示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける引き合わせ処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
本実施形態では、自らが行う事業にとって必要な人材を探したい機関(医療機関)と、希望機関である医療機関の事業に関心を持つ、あるいは、希望機関である医療機関を探す人材(医療従事者)とを、転職乃至就職の目的で引き合せる情報処理システムの例を用いて説明する。
希望人材である医療従事者とは医療機関の希望条件をより多く満足する医療従事者であり、希望機関である医療機関とは医療従事者の希望条件をより多く満足する医療機関である。
【0023】
情報処理システム10は、
図1に示すように、医療機関11及び複数の医療従事者12の各端末13がネットワーク15を介して管理サーバ20にアクセス可能に接続されたシステムである。
この情報処理システム10では、所定の登録条件を満たして登録した医療機関11及び医療従事者12、又は、所定の入会条件を満たして入会した医療機関11及び医療従事者12が、管理サーバ20にアクセス可能に設定されている。
【0024】
管理サーバ20は、医療機関11及び医療従事者12の登録や入会を管理する登録入会管理部21と、医療機関11及び医療従事者12に対する質問及び回答が予め設定されたQA設定部22と、医療機関11及び医療従事者12毎に個別情報を記憶する個別情報記憶部23と、登録済又は入会済の医療機関11と登録済又は入会済の医療従事者12との引き合せ処理を実行する引き合せ処理部25と、を備えている。
【0025】
登録入会管理部21は、ネットワーク15を介して各端末13から管理サーバ20にアクセスした医療機関11及び複数の医療従事者12について、登録及び入会の処理を実行し、所定の登録条件及び入会条件で登録又は入会を判定して各医療機関11及び各医療従事者12に対する登録入会情報31を生成するように構成されている。
【0026】
登録条件には、各医療機関11及び各医療従事者12の
図2,3に示すような匿名情報32及び
図4,5に示すような真の情報33の入力と、QA設定部22に設定された
図6,7に示すような選択式アンケート35に対するアンケート回答36の入力と、が含まれ、適宜設定された他の条件が含まれていてもよい。
【0027】
匿名情報32とは、自己の匿名性、蓋然性、漠然性、暖昧性を有するプロフィールなどの情報である。
具体的には、例えば医療機関11側では、施設のニックネーム、所在地のエリア、施設の規模等であってもよく、医療従事者12側ではニックネーム、年齢区分、性別、婚姻歴、家族人数、現時点での居住エリア等であってもよい。
匿名情報32の各項目は選択式アンケート35に含めることで、アンケート回答36の入力とともに匿名情報32を入力するように構成することも可能である。
【0028】
この匿名情報は、登録済の医療機関11及び複数の医療従事者12に対して、匿名性、漠然性、蓋然性、暖昧性を持たせた情報として公開される対象となる。お互いに開示できる匿名情報は、項目ごとに複数選択制としてもよい。
また匿名情報32には医療機関11又は医療従事者12が特定されない程度に記載された自己紹介文を入力できるようにしていてもよい。
【0029】
一方、真の情報とは、自己を正確に特定できるプロフィールなどの情報であり、例えば医療機関11側では正式名称、設立年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどを含み、医療従事者12側では本名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどを含んでもよい。これらには、情報処理システム10の目的に適した必要な他の情報を含んでいてもよい。
この真の情報は、登録済の医療機関11及び登録済の医療従事者12に対しては公開対象とはせず、入会済の医療機関11及び入会済の医療従事者12に対して必要な場合に公開対象としてもよい。
【0030】
登録入会管理部21では、これらの匿名情報32及び真の情報33の入力と後述のQA設定部のアンケート回答36とが完了した段階で、医療機関11及び医療従事者12の各端末13からの登録要求により、登録済であることを示す登録入会情報31を生成するように構成されている。
【0031】
入会する場合には、登録済の医療機関11及び登録済の医療従事者12に対して、例えば会費制の利用料の支払いなど、情報処理システム10の目的に適した追加の入会条件が設定されている。会員期間に応じたコースを複数設け、各コースに会費を設定することも可能である。
登録入会管理部21では、入会条件を満たした状態で医療機関11及び医療従事者12の各端末13からの入会要求に応じて、入会済であることを示す登録入会情報31を生成するように構成されている。
【0032】
QA設定部22には、登録時に医療機関11及び複数の医療従事者12に対して行う選択式アンケート35と、その選択式アンケート35に対する選択可能なアンケート回答36と、が予め作成されて設定され、さらに引き合せ処理の際医療機関11及び医療従事者12が使用するための定形質問と、定形質問に対する選択可能な定形回答とが、予め作成されて設定されている。
【0033】
選択式アンケート35及び選択可能なアンケート回答36としては、
図6に示すように医療機関11向の選択式アンケート35及びアンケート回答36と、
図7に示すように医療従事者12向けの選択式アンケート35及びアンケート回答36とが設けられている。
例えば医療従事者12向の選択式アンケート35には、仕事の今までの足取り、仕事の現状、転職に対する思惑など、医療従事者12の希望や個性などについての選択式アンケート35と、各選択式アンケート35に対するアンケート回答36などを適宜作成して設定してもよい。
【0034】
一方、医療機関11向の選択式アンケート35には、健康保険外の診療の頻度、手術の頻度、電子カルテ、医療機関11の希望や個性などについての選択式アンケート35及びアンケート回答36などを適宜作成して設定してもよい。
【0035】
定形質問及び定形回答は、引き合せ処理の際に登録済の医療機関11と登録済の医療従事者12とが交流するために使用するもので、情報処理システム10の目的に応じて予め適宜作成されて設定された定形文からなる質問及び回答である。例えば登録済又は入会済の医療機関11が関心を持った医療従事者12に対し、詳細な連絡を可能にするために入会を促すような定形質問を設定したり、その医療従事者12が入会することや、入会しないことを伝えたりする定形回答を設定してもよい。
【0036】
個別情報記憶部23は、登録入会管理部21において各端末13から入力された情報、例えば
図2乃至
図5に示すような匿名情報32及び真の情報33や
図8に示すようなアンケート回答36に登録入会情報31を合わせて、医療機関11及び複数の医療従事者12の個別情報のデータベースとして記憶するように構成されている。
【0037】
引き合せ処理部25は、登録済の医療機関11及び登録済の医療従事者12による各端末13からの入力に基づいて希望医療機関11と希望医療従事者12との引き合せ処理を実行するように構成されている。
引き合せ処理部25には、希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補を検索するための検索処理部26と、登録済の医療機関11又は登録済の医療従事者12と検索された候補との間の交流を実行するための交流処理部27と、登録入会管理部21、検索処理部26、及び交流処理部27の入出力画面を各端末13に表示するための画像処理部28と、が設けられている。
【0038】
検索処理部26では、登録済の医療機関11又は登録済の医療従事者12が各端末13から入力することで、個別情報記憶部23に記憶された登録済の医療機関11又は登録済の医療従事者12の匿名情報32及びアンケート回答36を用いて希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補を検索することが可能となっている。
【0039】
交流処理部27では、検索を行った医療機関11又は医療従事者12と検索により抽出された希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補との間で、匿名情報32と定形質問及び定形回答とを用いて交流を実行できる。即ち、検索を行った医療機関11又は医療従事者12と希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補とが互いに匿名情報により相手を把握し、定形質問を送り、定形回答を受けることで交流することが可能である。
定形質問及び定形回答による交流を実行することで互いの親密度や信用度を高めることができる。
【0040】
この交流処理部27では、入会済の医療機関11及び医療従事者12が、各端末13から検索処理部26で検索された候補に対し、任意に作成した質問を送信するとともに候補からの任意に作成された回答を受信することを許容してもよい。
検索を行った医療機関11又は医療従事者12と希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補との双方が入会すれば、任意に作成した文を用いてメールによりさらに交流を図ることができる。
【0041】
画像処理部28は、検索処理部26の入出力画像26a及び交流処理部27の入出力画像27aを医療機関11及び医療従事者12の各端末13に表示するように構成されている。
本実施形態の画像処理部28は、医療機関11及び各医療従事者12毎に作成された
図9に示すようなウェブページ30を各端末13に表示するように構成されている。ウェブページ30には、検索処理部26の入出力画像26aと交流処理部27の入出力画像27aとともに個人情報の入出力画像23aも含まれている。
【0042】
ウェブページ30は、適宜設定可能であるが、本実施形態では
図9に示すように、個別情報、検索処理部26、交流処理部27の各入出力画像が設けられたマイページとして設定されている。各表示位置を選択することで、各位置に対応する別画面が表示されて各処理を実行可能となっているが、詳細な図示は省略している。
【0043】
交流処理部27の入出力画像27aは、画面正面視で左側と右側とに分かれて設けられている。左側にはメッセージ交換の相手の表示欄が設けられており、例えばニックネームで相手が表示されている。各相手を選択することで相手毎に作成される
図10に示すような交流画面27bが表示されて定形質問及び定形回答を用いた交流処理を実施可能となっている。交流画面27bは過去のやり取りが全てチャット形式で時系列で表示される。
右側には新着メッセージ欄と返信メッセージ欄とが設けられており、各相手を選択することで、メッセージ交換の相手の表示欄に表示されるとともに、交流画面27bが表示されて定形質問及び定形回答を用いた交流処理を実施できる。
なお、入出力画像27aの画面構成は一例であるため、各種情報の表示位置についての変更は可能である。
【0044】
このウェブページ30では、個人情報の入出力画像23aを操作することで、自己の個人情報を表示可能であり、自己の匿名情報の修正や真の情報の修正等が可能となっている。またアンケート回答36を表示して修正可能に構成されていてもよい。
一方、登録済の医療機関11又は医療従事者12のウェブページ30の場合、他の医療機関11又は他の医療従事者12の真の情報33は、定型文のみの交流のため、表示不能であり、入会済医療機関11又は入会済医療従事者12のウェブページ30は、自由文による交流が可能なため、自由文の交換の中で入会済みの医療機関11又は入会済みの医療従事者12の積極的な意思の下に表示可能となっている。
【0045】
検索処理部26の入出力画像26aには、個別情報記憶部23の匿名情報32の各項目毎、選択式アンケート35に対するアンケート回答36毎に、検索項目を特定して入力する欄が設けられている。複数の検索項目を選択して判定基準を入力した状態で、検索を実行することで、他の登録済の医療機関11又は医療従事者12が個別情報記憶部23に個人情報として記憶している内容を検索し、検索結果を希望医療機関又は希望医療従事者12の候補としてリスト表示するように構成されている。リストは例えばメッセージ交換の相手一覧として表示することも可能である。
【0046】
メッセージ交換の相手一覧のリストに表示された希望医療機関又は希望医療従事者12の候補を選択することで、
図10に示すように各メッセージ交換の相手毎に生成される交流画面27bが表示されて交流が可能となる。
各候補を選択した際、このとき各候補のウェブページ30を閲覧可能にしてもよい。本実施形態の画像処理部28では、登録済の医療機関11又は医療従事者12は検索処理の有無に拘わらず、他の医療機関又は医療従事者12を適切に特定してメッセージ交換の相手一覧にリストアップできれば、他の医療機関又は医療従事者12の個別情報記憶部23に記憶された一部又は全ての匿名情報32、アンケート回答36、ウェブページ30を閲覧することを可能に構成してもよい。
【0047】
このウェブページ30には、管理者からのメッセージを受けとるための機能が設けられ、さらに偽の医療従事者や偽の医療機関、或いは人材募集会社などによる不正な使用が確認されたときに、管理者に不正を申告する機能が設けられている。
【0048】
次に、以上のような情報処理システム10における操作方法について説明する。
まず希望の医療従事者12を探す医療機関11と、希望の医療機関11を探す複数の医療従事者12がそれぞれの端末13からネットワーク15を介して管理サーバ20にアクセスする。初回のアクセス時にID及びパスワードが設定され、そのID及びパスワードを使うことで、予め設定されているフレームを利用して自己のウェブページ30を作成しつつ、登録入会管理部21で要求される種々の情報の入力を行う。
【0049】
本実施形態では、
図11に示すように登録手続を行う。登録手続では、
図2、
図3に示すような匿名情報32を入力し(S11)、
図4、
図5に示すような真の情報を入力し(S12)、
図6、
図7に示すような選択式アンケート35に対する
図8のようなアンケート回答36を入力する(S13)。
匿名情報32は、ウェブページ30が登録済の医療機関11及び複数の医療従事者12に対し、匿名性、漠然性、蓋然性、暖昧性を持たせた情報として公開されるものであるため、匿名情報32が公開されることが明記されるとともに、匿名情報32の作成画面にはそのために敢えて蓋然性、漠然性、暖昧性、広範囲性の選択項目にしている旨が自動で掲載されるように設定されている。
【0050】
匿名情報32の入力が終了したら、真の情報33を入力する画面を表示して真の情報を入力する。
その後、入力画面に表示された登録するだけであるか入会するかを選択し、登録するだけの場合には、これらの入力が完了して登録条件が満たされると、各医療機関11又は医療従事者12の登録情報が生成されて(S14)、個別情報記憶部23に記憶される。入会する場合には、入会期間を選択して会費の支払などの入会条件を満足させた状態で入会を選択する。
そしてこれらの入力されたアンケート回答36、匿名情報、真の情報、登録入会情報が管理サーバ20の個別情報記憶部23において、医療機関11及び複数の医療従事者12毎に記憶される。
【0051】
次いで、登録済の医療機関11又は医療従事者12が引き合わせ処理を希望する場合には、
図12に示すように引き合わせ処理を実行する。
この情報処理システム10を用いて引き合わせ処理により希望の医療従事者12又は希望の医療機関11を探すには、まず自己の希望に沿う医療従事者12又は医療機関11を絞り込むために、各端末13にウェブページ30を表示させて、このウェブページ30から検索処理部26の検索処理を実行する。
検索処理では、検索項目を複数選択してそれぞれの判定基準を入力することで検索条件を入力し(S21)、検索ボタンにより検索を実行する(S22)。各検索項目は、個別情報記憶部23に記憶された選択式アンケート35、匿名情報等から判定され、検索結果となる希望の医療従事者12の候補又は希望の医療機関11の候補のニックネームが、メッセージ交換の相手一覧のリストに表示される(S23)。
【0052】
そしてリストに表示された医療機関11又は医療従事者12の候補との交流を希望する場合には、その候補をリストで選択することで、各相手との交流処理を開始する。
交流処理では、相手の匿名情報32を閲覧でき、匿名情報32に含まれる自己紹介文等を見ることができ、また相手のアンケート回答36を閲覧可能にしてもよい。このとき相手の真の情報33は閲覧できない状態で保たれている。
そして交流を進めたい相手には、
図10に示すように各メッセージ交換の相手毎に生成される交流画面27bを表示させ、予めQA設定部22に設定されている定形質問を選択して交流画面27b内に入力することで、当該定形質問を相手に送信する(S24)。
【0053】
また登録済の医療機関11又は医療従事者12や入会済の医療機関11又は医療従事者12が、他の医療機関11又は医療従事者12をニックネーム等で特定できる場合には、検索処理を行うことなく、当該他の医療機関11又は医療従事者12の匿名情報32を閲覧したり、匿名情報32に含まれる個性を表現するアンケート回答36を閲覧してもよい。これにより、効率よく他の医療機関11又は医療従事者12の検討を進めることができる。
【0054】
定形質問が送付された相手側では、ウェブページ30の新着メッセージ欄のリスト中に送信者のニックネームが表示される。相手側はリスト中の送信者ニックネームを選択することで、メッセージ交換の相手画面のリストに送信者のニックネームを表示させる。
メッセージ交換の相手から送信者を選択することで、送信者の匿名情報32を閲覧し、匿名情報32に含まれる個性を表現するアンケート回答等を見ることができる。また送信者のアンケート回答36を閲覧可能にしてもよい。このとき送信者の真の情報33は閲覧できない状態で保たれる。
【0055】
そして相手側が送信者を検討し、交流を進めたい場合には、相手側も
図10に示す交流画面27bを表示させ、予めQA設定部22に設定されている定形回答を選択して交流画面27b内に入力することで、定形質問を送信した送信者に対して定形回答を返信する。 送信者側のウェブページ30では、この返信により、返信メッセージありの欄に送信者のニックネームがリストアップされる。
【0056】
送信者側及び相手側が、さらに他の定形質問を送りたい場合には、再度同様にして定形質問を送信し、定形回答からなる返信を受信する。
適宜送信者と返信者との間で1回乃至複数回の定形質問及び定形回答の送受信により交信した後、詳細な交流を希望して自由作成の文により交流を行う場合には、相手側に定形質問により入会を促し、双方の医療機関11又は医療従事者12が入会手続を実行する(S25)。入会条件が満たされることで、それぞれに入会情報が生成され(S26)、個別情報記憶部23に記憶される。
その後、自由作成文を互いに送受信して交流することで(S27)、正確な情報を交換しあい、互いに親密度、信用度を高めることができる。そして希望の医療従事者12と希望の医療機関11とを引き合せ処理を完了する(S28)。
【0057】
以上のような情報処理システム10によれば、QA設定部22に医療機関11及び複数の医療従事者12に対する選択式アンケート35及びアンケート回答36と定形質問及び選択可能な定形回答とが予め設定されている。そのため情報処理システム10の目的に応じて必要となる各医療機関11及び各医療従事者12の個性等に関する選択式アンケート35及びアンケート回答36を準備でき、各医療機関11及び各医療従事者12のアンケート回答36を入手することで個性等に関する情報を取得できる。また情報処理システム10の目的に応じて必要となる定形質問及び定形回答を準備でき、各医療機関11と各医療従事者12との間で定形質問及び定形回答を用いて質疑応答することで、それぞれ希望医療従事者12又は希望医療機関11に適するか否かの情報を取得できる。
【0058】
さらに登録入会管理部21が、匿名情報32及び真の情報33の入力とアンケート回答36の入力とを登録条件及び入会条件として登録又は入会を判定し、個別情報記憶部23が、医療機関11及び医療従事者12毎に登録入会情報31、匿名情報32、真の情報33及びアンケート回答36からなる個別情報を記憶するので、登録済又は入会済の各医療機関11及び各医療従事者12について、匿名情報32に真の情報33及びアンケート回答36を関連づけて管理及び記憶できる。そのため各医療機関11と各医療従事者12とを匿名情報32を用いて引き合せることが可能となり、匿名であっても、正確な個人情報や個性を特定できる環境を担保することができる。
【0059】
そして引き合せ処理部25では、検索処理部26で、このような匿名情報32及びアンケート回答36から希望医療機関11又は希望医療従事者12の候補を検索できるので、医療機関11及び医療従事者12の真の情報33を伏せた状態で、希望条件に合う情報や個性等を有する医療機関11又は医療従事者12の候補を匿名情報32を取得できる。
【0060】
さらに交流処理部27で、検索結果を取得した医療機関11又は医療従事者12と候補との間で、匿名情報32と定形質問及び定形回答とを用いて交流を行うことができるので、両者の交流を図って親密度や信用度を高め、医療機関11の希望に沿う医療従事者12であるか否か及び医療従事者12の希望に沿う医療機関11であるか否かを匿名情報32で慎重に検討できる。
【0061】
その結果、早い段階では正確な個人情報を伏せて、匿名性、漠然性、蓋然性、暖昧性を持たせた状態で目的に適した個性等に関する必要な情報を取得するとともに目的に適した必要な交流を図ることで、希望医療従事者12を求める医療機関11と希望医療機関11を求める医療従事者12とをネットワーク15上で安全に引き合せ、双方の交流の中でお互いの真の情報を交換することができ、高い信頼性を実現できる。
【0062】
本実施形態の情報処理システム10では、画像処理部28が、個人情報の入出力画像23a、検索処理部26の入出力画像26a及び交流処理部27の入出力画像27aを含んで各医療機関11及び各医療従事者12毎に作成されたウェブページ30を、各端末13に表示可能に構成されている。そのため各端末13からの各種の処理を効率よく行え、各医療機関11及び各医療従事者12が検索や交流を円滑に行うことができて使い勝手がよい。
【0063】
本実施形態の情報処理システム10では、交流処理部27は、入会済の医療機関11及び医療従事者12が各端末13から検索処理部26で検索された候補に対し、任意の質問を送信するとともに候補からの任意回答を受信することを許容する。そのため各医療機関11及び各医療従事者12がより詳細な情報を得ることができ、医療機関11の希望に沿う医療従事者12であるか否か及び医療従事者12の希望に沿う医療機関11であるか否かについてより深く検討することが可能である。
【0064】
なお、このシステムにおいて、お互いに会費を払っている会員であれば、自己作成メッセージを送ることができるが、一方でも会員でなければ、あらかじめ定められた定型文の中から選択したものしか送れない、というようにしてもよい。
【0065】
また、本実施形態では、医療機関と医療従事者との間で転職乃至就職の目的で引き合せる情報処理システムの例を用いての説明をしてきたが、その理由は、医療の分野において、人材を募集する際は、まず専門科の選択を第一とするからである。即ち、「眼科医募集」「整形外科医募集」というものである。これは、医師の持つ機能のみを対象としていることを示す。
【0066】
病院長が大学医学部教授に医師を送り込んでもらうために頼みに行く時も、「○○科教授」のもとに依頼に行き、その教授の支配下の当該科の医師から選んでもらう、
というように、必ず専門科が前提になる。そして、人間性を二の次、三の次の問題としている。それが医療社会における常識ではあるが、そのことがすぐに転職を繰り返す「渡り鳥医師」を跋扈させ、医療社会を疲弊させる一因ともなっている。そのような専門科最優先と言ってもいいような求人・求職の基本システムの中で、本発明では、その医師が持つ人間性、過ごしてきた環境のウェイトを重くしている。
【0067】
このため、匿名性プロフィールの中では、専門科に関しては秘密を保持できるように「まだ秘密です」というような項目を設け、メッセージ交換の中で、人格を認め、人間関係を築いた上で、「ところで、専門科は何ですか」「脳外科です」というやりとりで、初めて専門科を知るということもありえる展開にする。この手法により、医療社会において、求人側と求職側に発想の焦点を変更させることができる。まさに「コロンブスの卵」であり、医療社会の疲弊を救う一つのキーとなり得る。
【0068】
なお、上記実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では自己の希望に沿う医療従事者12を探す医療機関11と、自己の希望に沿う医療機関11を探す複数の医療従事者12と、を引き合せるために情報処理システム10を用いたが、医療業界に限られるものではなく、人材を募集する企業と転職希望者との間など、他の機関と人材とを引き合せる情報処理システム10であっても同様に適用することが可能である。のみならず、例えば、経営側・従業員候補を引き合せるための情報処理システムにも用いることができる。
【符号の説明】
【0069】
10 情報処理システム
11 医療機関
12 医療従事者
13 端末
15 ネットワーク
20 管理サーバ
21 登録入会管理部
22 QA設定部
23 個別情報記憶部
23a 入出力画像
25 引き合せ処理部
26 検索処理部
26a 入出力画像
27 交流処理部
27a 入出力画像
27b 交流画面
28 画像処理部
30 ウェブページ
31 登録入会情報
32 匿名情報
33 真の情報
35 選択式アンケート
36 アンケート回答