IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユルの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】多機能ヘアー演出用美容電熱機器
(51)【国際特許分類】
   A45D 1/00 20060101AFI20230515BHJP
   A45D 1/04 20060101ALI20230515BHJP
   A45D 1/28 20060101ALI20230515BHJP
【FI】
A45D1/00 501Z
A45D1/00 503D
A45D1/00 504Z
A45D1/00 505E
A45D1/00 502B
A45D1/04 C
A45D1/28 C
A45D1/00 501D
A45D1/00 503A
A45D1/00 507B
A45D1/00 507Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021560578
(86)(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 KR2020005010
(87)【国際公開番号】W WO2020218770
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2019-0047671
(32)【優先日】2019-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0036332
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521443209
【氏名又は名称】ユル
【氏名又は名称原語表記】YEUL
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ソンヨル
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0394529(KR,Y1)
【文献】特開昭59-064005(JP,A)
【文献】特開2014-226565(JP,A)
【文献】特開昭62-192107(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0385754(KR,Y1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2014-0002071(KR,U)
【文献】米国特許第04591695(US,A)
【文献】米国特許第05649555(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 1/00
A45D 1/04
A45D 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側面に多数の制御ボタンが形成された状態で長さ方向の一側内周縁の回りに沿ってガイド片が形成された把持本体部と、
長さ方向の一側が前記把持本体部の内側に回転可能に設置された状態で長さ方向の他側が前記把持本体部の下側方向に露出されて使用者の指の操作によって回転されるフィンガー操作部と、
長さ方向の一側が前記把持本体部のガイド片に沿って回転可能に設置される下部回転ボディーと前記下部回転ボディーに上下回転可能に設置される上部回転ボディーとで構成されて、外部から供給される電源によって熱を発生する毛髪演出部と、
前記毛髪演出部に連設されて前記フィンガー操作部によって前記上部回転ボディーを上下回転させたり、前記制御ボタンによって前記毛髪演出部を回転させることができるようにするアップダウンコントロールユニットと、を含んで構成されることを特徴とする多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項2】
アップダウンコントロールユニットは、
前記把持本体部の内側に設置されて、前記制御ボタンの操作によって駆動される駆動モーターと、
前記下部回転ボディーの長さ方向の一側に設置された状態で前記駆動モーターの駆動軸が連結されて前記毛髪演出部が回転されることができるようにする回転操作部と、
前記回転操作部に連結されるように前記上部回転ボディーの長さ方向の一側に形成されて前記フィンガー操作部の操作時に前記上部回転ボディーが拡開されることができるようにする上方回転ガイド部とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項3】
回転操作部は、
前記下部回転ボディーの長さ方向の一側に装着され、前記上方回転ガイド部がスライディング挿入されることができるようにする位置装着孔が形成された密着装着片と、
前記密着装着片の一側面で前記駆動モーター方向に延長されるように形成されて、前記上方回転ガイド部の長さ方向の一側がヒンジ軸を介して結合される一対の回転ガイド片と、
前記回転ガイド片の間に位置された状態で前記密着装着片の一側面で前記駆動モーター方向に延長されるように形成されて前記駆動モーターの駆動軸に連結される軸回転連結部とで構成されることを特徴とする請求項2に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項4】
上方回転ガイド部は、
前記上部回転ボディーの長さ方向の一側で延長されるように形成されて、前記位置装着孔にスライディング挿入される延長ガイド片と、
前記延長ガイド片の端部に形成されて前記回転ガイド片に前記ヒンジ軸を介して結合され、長さ方向の下側が前記把持本体部の内部下側に延長されるように形成されるレシーバーとで構成されることを特徴とする請求項3に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項5】
フィンガー操作部は、
前記把持本体部の内側に回転可能に設置される把持ボディー部と、
前記把持ボディー部の上側に形成されるサポーターと、
前記サポーターに突出されるように形成されて前記把持ボディー部の操作時に前記レシーバーを加圧して前記上部回転ボディーを回転させることができるようにする延長加圧部とで構成されることを特徴とする請求項4に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項6】
把持本体部に連結された状態で前記毛髪演出部から所定間隔離隔されるように設けられて、前記毛髪演出部の回転時にヘアーを把持することができるようにガイドする毛髪把持片をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項7】
毛髪把持片は前記把持本体部に分離可能に設置されることを特徴とする請求項6に記載の多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項8】
外側上面に温度および回転を制御する制御手段が形成された流線形の外側面形状を有する把持本体部と、
前記把持本体部の外側下部に露出されて、使用者の指の操作によって毛髪演出部の上部回転ボディーを上下に回転させるフィンガー操作部と、
前記把持本体部の前端部に長さ方向に形成され、前記把持本体部とは独立的に駆動されて時計回り方向または反時計回り方向に連続回転が可能な下部回転ボディーと、前記把持本体部とは独立的に駆動されて上下回転が可能な上部回転ボディーとが互いに対向するように接して対称構造をなす毛髪演出部と、
前記毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転する間に通電状態が保持される接地連続性により、前記毛髪演出部に搭載された加熱板に連続的に電源を印加することができて、回転する間にも発熱状態が保持されるようにする電力供給および発熱部と、を含み、
電力供給および発熱部は、
多数の金属材の円形リング構造体を形成し、前記円形リング構造体の内周面に沿って回転接地ガイド溝が形成される非回転構造の通電回転ガイド部と、
前記多数の円形リング構造体のそれぞれの外周面一側に一つずつ連結されて、外部電源を印加する第1電源供給線と、
前記通電回転ガイド部の回転接地ガイド溝に締結されて、面と面の接地状態を保持しながら前記回転接地ガイド溝に沿って時計または反時計回り方向に連続的に回転する接地回転部と、
毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に一側が電気的に連結され、他側が前記接地回転部に電気的に連結されて前記第1電源供給線を通じて印加される外部電源を前記加熱板に供給する第2電源供給線と、
前記第2電源供給線を通じて供給される外部電源で発熱する加熱板とを含むことを特徴とする回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項9】
通電回転ガイド部は回転接地ガイド溝を通じて接地回転部とそれぞれ1:1接地状態が保持されるように多数で形成されることを特徴とする請求項に記載の回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項10】
加熱板は下部回転ボディーおよび上部回転ボディーの各内側上下部に対で搭載されて、前記下部回転ボディーと上部回転ボディーが互いに当接する面と外周面を含む全面を通じて熱が発散されるように構成されることを特徴とする請求項8に記載の回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項11】
加熱板は下部回転ボディーおよび上部回転ボディーの各内側上下部に対で搭載されて、前記下部回転ボディーと上部回転ボディーが互いに異なる温度を保持するように操作されることを特徴とする請求項8に記載の回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【請求項12】
把持本体部は、外側下面に毛髪演出部の回転ロックおよび解除機能のロックボタンが形成されることを特徴とする請求項8に記載の回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能ヘアー演出用美容電熱機器に関し、より詳しくは、把持本体部を把持した状態でヘアーを把持する毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転するか、前記毛髪演出部の上部回転ボディーが広がることができるようにして状況によるヘアー演出を容易に行うことができ、このように連続的に回転が可能な前記毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に持続的に電源が供給されるように接地連続性構造をなすことにより、連続回転中にも電流の発熱作用による前記加熱板の発熱状態が持続的に保持されて前記毛髪演出部による多様なヘアー演出がより効果的に行われることができるようにして、状況によるヘアー演出を容易にし、また、操作疲労度を低減して使用上の便宜性を向上させることができる多機能ヘアー演出用美容電熱機器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ヘアー演出用美容器機のコテは熱くなった加熱板を利用して髪の毛にカールを付与するために用いられる美容器具で、略ニッパーの形状を有し、長い髪の毛をコテに巻いたりコテを適当に回転させて、多様なカールを作ったりくせ毛は真っ直ぐに伸ばすのに用いられる。
【0003】
コテの加熱板は電流が流れることによって発熱する熱線を利用することが一般的で、コテの本体内側にニッパー状の加熱板が互いに対向するように設置され、前記加熱板の間に髪の毛を挟んだ状態でコテを滑らせる方式で用いられる。この時、加熱板が髪の毛に接触する時間と加える圧力によってカールの完成度と髪の毛の損傷程度が変わる。また、コテを用いる時に、髪の毛の先端から末端部分までを加熱板の間に挟んで加熱された髪の毛を引っ張ることから、加熱板を髪の毛に密着させるきらいがあるが、この場合、セッティングされた髪の毛の形状の固定力と持続力は向上されるが、加熱板の熱が髪の毛に強く伝達されながら髪質が容易に損傷されるという問題がある。また、コテは櫛と一緒に用いられるが、櫛はコテに進入する髪の毛を均一にして、コテを通過する全ての髪の毛が正しい方向に巻かれたり伸ばされるようにしてカールの完成度を高める効果を奏する。しかし、両手を全部使わなければならないので個人が一人で鏡を見ながら櫛とコテを同時に利用することは簡単でない。これに関して、コテに係る先行技術の一つとして、コテの一側面に櫛を設置して、加熱板に挟まれる髪の毛を櫛の歯を経て進入するようにしたのがあるが、櫛が付加されたコテを用いてもカールをきれいに作るためにはコテを強く握らなければならないため、それによる髪質の損傷などの問題が依然として存在する。また、コテは長さ方向の一側のヒンジ軸を介して一対の本体が回転可能に設置される場合が一般的である。使用時、前記本体を互いに密着させて手を握る動作を保持するとともに、手をしっかり握った状態で髪の毛を巻いて引っ張る動作などを繰り返し的に行わなければならないため、相当な物理的力が連続的に必要となるという不便がある。
【0004】
本発明による背景技術としては、大韓民国登録特許第10-1788727号公報におけるヘアーコテが開示されている。前記登録特許に開示されているコテは、断面が半円形の柱状に形成され、外部電源が印加される本体と、前記本体の一端に連結され、外部から電源が供給されて熱を発生する加熱部と、前記本体と一面が接触するように前記本体と相応する形状に形成され、前記本体の他端に所定範囲内で回転可能に一端が連結される押圧部と、前記押圧部の他端に連結され、前記押圧部の作動によって使用者の髪の毛を加圧する加圧部と、前記本体およびこれに連結された前記加熱部と前記押圧部およびこれに連結された前記加圧部が結合される時に押されないようにガイドするガイド部とを含み、
前記加熱部は長さ方向の中心を基準として両側に傾斜するように形成された上部面と、曲線状に形成された下部面とを含み、
前記加圧部は前記上部面と密着されることができるように前記上部面と対応する形状に形成され、
前記ガイド部は、前記本体の前記加熱部と連結される端部に形成されるドーム状の突出部と、前記押圧部の前記突出部に相応する位置に前記突出部が挿入固定されるように相応する形状に形成される挿入溝と、前記挿入溝の内側に前記加圧部の連結位置に突出して形成され、上面がラウンドされるように形成されるクッション部とを含み、
前記ガイド部の前記クッション部は耐熱性を有するシリコーン材質で形成され、前記突出部が前記挿入溝に挿入される時、使用者の髪の毛が挟まれて抜けることを防止するように前記本体と前記押圧部の一端部分との間が広がるようにすることを特徴とするヘアーコテに対する技術である。前記登録特許のヘアーコテは加熱部の上部面が両側に傾斜するように形成されて用いられることによって、使用者の髪の毛の根元までボリュームアップして髪の毛がボリュームがあるようにする機能を有する。
【0005】
一方、本発明は、ヘアーを把持する毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転が可能で、このように、連続回転が可能な前記毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に持続的に電源が供給されるように接地連続性構造をなすことにより、連続回転中にも電流発熱作用による前記加熱板の発熱状態が持続的に保持されて前記毛髪演出部による多様なヘアー演出がより効果的に行われることができ、
前記接地連続性構造が点と点が当接する構造でない連続的に面と面が当接する構造を有することにより、点が当接する構造に比べて高い熱を発生させることができて熱効率に優れ、
フィンガー操作部を通じた使用者の指の曲げ繰り返し動作によってヘアーを上部回転ボディーと下部固定ボディーとの間に容易に挟まれるようにしてヘアー演出による操作疲労度を低減することができるとともに、下部固定ボディーによる連続的が回転が行われることができるようにすることにより、状況による多様なヘアー演出を容易に行うことができるヘアー演出用美容電熱機器を提供しようとすることであり、このような効果は前記登録特許に開示されている技術から期待することは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1目的は、使用者が把持本体部を把持した状態で親指で前記把持本体部に設けられた制御ボタンを操作してヘアー演出に必要な電源供給を制御したり、前記制御ボタンを操作してヘアーが挟まれた毛髪演出部を回転させることができるようにしてヘアー演出による操作便宜性を高め、フィンガー操作部に位置した人差し指や中指の繰り返し曲げ動作によってヘアーを上部回転ボディーと下部固定ボディーとの間に容易に挟まれるようにしてヘアー演出による操作疲労度を低減することができ、また、状況によるヘアー演出を容易に行うことができる多機能ヘアー演出用美容電熱機器を提供することにある。
【0007】
本発明の第2目的は、ヘアーを把持する毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転が可能で、このように連続回転が可能な前記毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に持続的に電源が供給されることができるように接地連続性構造をなすことにより、連続回転中にも電流発熱作用による前記加熱板の発熱状態が持続的に保持されて前記毛髪演出部による多様なヘアー演出がより効果的に行われることができ、
前記接地連続性構造が点と点が当接する構造ではない連続的に面と面が当接する構造を有することにより、点が当接する構造に比べて高い熱を発生させることができて熱効率に優れ、
フィンガー操作部を通じた使用者の指の曲げ繰り返し動作によってヘアーを上部回転ボディーと下部固定ボディーとの間に容易に挟まれるようにしてヘアー演出による操作疲労度を低減することができるとともに、下部固定ボディーによる連続的な回転が行われることができるようにすることにより、状況による多様なヘアー演出を容易に行うことができる多機能ヘアー演出用美容電熱機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための第1実施形態として、
上側面に多数の制御ボタンが形成された状態で長さ方向の一側内周縁の回りに沿ってガイド片が形成された把持本体部と、
長さ方向の一側が前記把持本体部の内側に回転可能に設置された状態で長さ方向の他側が前記把持本体部の下側方向に露出されて使用者の指の操作によって回転されるフィンガー操作部と、
長さ方向の一側が前記把持本体部のガイド片に沿って回転可能に設置される下部回転ボディーと、前記下部回転ボディーに上下に回転可能に設置される上部回転ボディーとで構成されて、外部から供給される電源によって熱を発生する毛髪演出部と、
前記毛髪演出部に連結されるように設置されて、前記フィンガー操作部によって前記上部回転ボディーを上下に回転させたり、前記制御ボタンによって前記毛髪演出部を回転させることができるようにするアップダウンコントロールユニットとを含んで構成される多機能ヘアー演出用美容電熱機器を提供する。
【0009】
前記目的を達成するための第2実施形態として、
外側上面に温度および回転を制御する制御手段が形成された流線形の外側面形状を有する把持本体部と、
前記把持本体部の外側下部に露出されて、使用者の指の操作によって毛髪演出部の上部回転ボディーを上下回転させるフィンガー操作部と、
前記把持本体部の前端部に長さ方向に形成され、前記把持本体部とは独立的に駆動されて時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転が可能な下部回転ボディーと、前記把持本体部とは独立的に駆動されて上下に回転が可能な上部回転ボディーとが互いに対向するように接して対称構造をなす毛髪演出部と、
前記毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転する間にも通電状態が保持される接地連続性により、前記毛髪演出部に搭載された加熱板に連続的に電源を印加することができて、回転する間にも発熱状態が保持されるようにする電力供給および発熱部と、を含む多機能ヘアー演出用美容電熱機器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は以下のような効果を奏する。
【0011】
第一、ヘアーの演出時に、従来のように、手で握る把持動作ではないフィンガー操作部に指を位置させて曲げる動作のみで前記上部回転ボディーが回転されるようにすることにより、ヘアー演出による操作疲労度を低減することができ、状況によってヘアーを挟んで滑らせるか毛髪演出部を回転させてヘアーにカールを付与することができて使用性が向上されるという効果を期待することができる。
【0012】
第二、ヘアーを把持する毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転が可能で、このように、連続回転が可能な前記毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に持続的に電源を供給することができるように接地連続性構造を有することにより、連続回転中にも電流発熱作用による前記加熱板の発熱状態が持続的に保持されて前記毛髪演出部による多様なヘアー演出が可能である。
【0013】
第三、回転連続接地式通電構造により、従来の点形態の接地方式から面形態の接地方式を採用することにより、従来の点接地方式に比べて熱の発生効率をさらに向上させることができ、また、毛髪演出部が回転する間にも持続的な接地状態が保持されることができるようにすることにより毛髪演出部の機能性を極大化させることができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施例による操作性の向上された美容電熱機器の状態を示した状態図。
図2】本発明の第1実施例による美容電熱機器の把持本体部内側にガイド片が形成された状態を示した状態図。
図3】本発明の第1実施例による美容電熱機器のフィンガー操作部状態を示した状態図。
図4】本発明の第1実施例による美容電熱機器の毛髪演出部状態を示した状態図。
図5】本発明の第1実施例による美容電熱機器のアップダウンコントロールユニット状態を示した状態図。
図6】本発明の第1実施例による美容電熱機器の回転操作部状態を拡大示した状態図。
図7】本発明の第1実施例による美容電熱機器のアップダウンコントロールユニット連結状態を示した状態図。
図8】本発明の第1実施例による美容電熱機器のフィンガー操作部と上方回転ガイド部状態を拡大して示した状態図。
図9】本発明の第1実施例による美容電熱機器の毛髪把持片の設置状態を示した状態図。
図10】本発明の第2実施例による美容電熱機器を一側から見た全体斜視図。
図11】本発明の第2実施例による美容電熱機器を他側から見た全体斜視図。
図12】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する毛髪演出部の円形方向の回転状態を示した斜視図。
図13】本発明の第2実施例による美容電熱機器の毛髪演出部を構成する上部回転ボディーがフィンガー操作部の操作によって上部方向に回転される状態を示した側面図。
図14】本発明の第2実施例による美容電熱機器の毛髪演出部を構成する上部回転ボディーがフィンガー操作部の操作によって上部方向に回転される過程を示した側面図。
図15】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する把持本体部の切開断面図。
図16】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する把持本体部の切開斜視図。
図17】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する上方回転ガイド部を示した斜視図。
図18】本発明の第2実施例による回転操作部の全体斜視図。
図19】本発明の第2実施例による回転操作部の回転駆動のロックおよび解除機能を有するロック(Lock)構造を示した斜視図。
図20】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する上方回転ガイド部とフィンガー操作部の締結構造を示した斜視図。
図21】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する毛髪演出部の下部回転ボディーと把持本体部の結合関係を示した側断面図。
図22】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する毛髪演出部の上部回転ボディーと上方回転ガイド部との結合関係を示した側断面図。
図23】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する毛髪演出部の全体分解斜視図。
図24】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する電力供給および発熱部の全体斜視図。
図25】本発明による美容電熱機器を構成する電力供給および発熱部の第1一部拡大図。
図26】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する電力供給および発熱部の第2一部拡大図。
図27】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する電力供給および発熱部の第3一部拡大図。
図28】本発明の第2実施例による美容電熱機器を構成する電力供給および発熱部の第4一部拡大図。
図29】本発明の第2実施例による美容電熱機器の電力供給および発熱部を構成する通電回転ガイド部と接地回転部との締結関係を示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
外側上面に温度および回転を制御する制御手段が形成された流線形の外側面形状を有する把持本体部と、
前記把持本体部の外側下部に露出されて、使用者の指の操作によって毛髪演出部の上部回転ボディーを上下回転させるフィンガー操作部と、
前記把持本体部の前端部に長さ方向に形成され、前記把持本体部とは独立的に駆動されて時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転が可能な下部回転ボディーと、前記把持本体部とは独立的に駆動されて上下に回転が可能な上部回転ボディーとが互いに対向するように接して対称構造をなす毛髪演出部と、
前記毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転する間にも通電状態が保持される接地連続性により、前記毛髪演出部に搭載された加熱板に連続的に電源が印加されることができて、回転する間にも発熱状態が保持されるようにする電力供給および発熱部と、を含むことを特徴とする回転状態で接地連続性を有する多機能ヘアー演出用美容電熱機器。
【0016】
発明の実施のための形態
以下、添付された図面を参照して本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器について詳しく説明する。これに先たち、本発明を説明するにおいて係わる公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にする虞があると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0017】
また、後述される用語は本発明での機能を考慮して設定された用語で、その用語は製品を生産する生産者や製造者の意図または慣例によって変わることができ、図面に示された複数の線の厚さや構成要素の大きさ等は説明の明瞭性および便宜上誇張して示されることができる。本明細書に記載された実施例と図面に示した構成は本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を代弁するのではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0018】
また、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとする時、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」される場合も含む。また、ある構成要素を「含む」ということは特別に反対される記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
【0019】
また、本発明に用いられる方向性用語は、開示された複数の図面の配向に関連して用いられる。本発明の実施例の構成要素は多様な配向に位置づけされることができるので、方向性用語は例示を目的で用いられたのであって、これを限定するのではない。
【0020】
本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は、図1図9に示された第1実施形態と図10図29に示された第2実施形態で提示されることができる。
【0021】
まず、第1実施形態による多機能ヘアー演出用美容電熱機器について説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は本発明による操作性が向上された多機能ヘアー演出用美容電熱機器の状態を示した状態図であり、図2は本発明による把持本体部の内側にガイド片が形成された状態を示した状態図であり、図3は本発明によるフィンガー操作部の状態を示した状態図であり、図4は本発明による毛髪演出部の状態を示した状態図であり、図5は本発明によるアップダウンコントロールユニットの状態を示した状態図であり、図6は本発明による回転操作部の状態を拡大示した状態図であり、図7は本発明によるアップダウンコントロールユニットの連結状態を示した状態図であり、図8は本発明によるフィンガー操作部と上方回転ガイド部の状態を拡大して示した状態図であり、図9は本発明による毛髪把持片の設置状態を示した状態図である。
【0023】
前記図1図9に示したように、本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は、上側面に多数の制御ボタン110が設けられ、使用者が把持することができるようにする把持本体部10と、前記把持本体部10に設置されて、使用者の指の操作によって回転されるフィンガー操作部20と、前記把持本体部10に連結される下部回転ボディー31と上部回転ボディー32とからなり、ヘアーを演出するためにヘアーを挟む毛髪演出部30と、前記毛髪演出部30を回転させたり、前記上部回転ボディー32を上方へ回転させることができるアップダウンコントロールユニット400とで構成される。
【0024】
即ち、本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は、前記把持本体部10を把持した状態で前記制御ボタン110の操作によって前記毛髪演出部30を回転させてヘアーにカールを容易に付与することができるようにし、ヘアーを真っ直ぐに伸ばす作業をする時にはフィンガー操作部20の操作によって前記上部回転ボディー32を上方へ回転させて前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31との間にヘアーを位置させた後、前記フィンガー操作部20の操作を解除して前記上部回転ボディー32が前記下部回転ボディー31に閉じられてヘアーを容易に挟むことができるようにすることにより、ヘアーを真っ直ぐに伸ばす作業を容易に行うことができるようにするのである。
【0025】
前記把持本体部10は外部電源が印加されるように形成され、上側面に多数の制御ボタン110が形成された状態で長さ方向の一側内周縁の回りに沿ってガイド片120が形成されるように構成される。この時、前記ガイド片120は前記把持本体部10の長さ方向の一側内周縁に相互所定間隔離隔されて形成される第1係止片120aと第2係止片120bとで構成されることができる。
【0026】
ここで、前記把持本体部10は使用者の把持力を高めることができるように外側面が流線形の形状を有するように形成されることが好ましく、外部電源が印加されることができるようにする電力線(図示しない)が設けられることができる。
【0027】
この時、前記把持本体部10が電力線を介して外部電源が印加されることができるようにすることで説明したが、これに限定されず、前記把持本体部10の内側に別途の乾電池収容部(図示しない)が形成された構造からなってもよい。
【0028】
また、前記フィンガー操作部20は長さ方向の一側が前記把持本体部10の内側に回転可能に設置された状態で長さ方向の他側が前記把持本体部10の下側方向に露出されて使用者の指の操作によって回転されるように形成される。
【0029】
即ち、前記フィンガー操作部20は前記毛髪演出部30の下部回転ボディー31と上部回転ボディー32との間にヘアーを挟む場合、指の曲げ動作のみで前記上部回転ボディー32を上方へ回転させて前記下部回転ボディー31と上部回転ボディー32との間にヘアーを容易に位置させて挟まれることができるようにする。
【0030】
この時、前記把持本体部10には前記フィンガー操作部20に弾性力を付与する別途の弾性スプリング(図示しない)が設置されることが好ましいが、これは前記フィンガー操作部20を操作して後述する上部回転ボディー32を拡開させる場合には、前記弾性スプリングが圧縮され、前記フィンガー操作部20の操作を解除すれば、前記弾性スプリングの弾性力によって前記上部回転ボディー32が前記下部回転ボディー31の方向に円滑に閉じられて前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31によるヘアーの挟みを容易に行うことができるようにするためである。前記フィンガー操作部20に対する詳細な説明は後述する。
【0031】
また、前記毛髪演出部30は長さ方向の一側が前記把持本体部10のガイド片120について回転可能に設置される下部回転ボディー31と、前記下部回転ボディー31に上下回転可能に設置される上部回転ボディー32とで構成されて、外部から供給される電源によって熱を発生させて状況による適切なヘアー演出を可能にする。
【0032】
即ち、前記毛髪演出部30は前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31との間にヘアーを挟んだ状態で滑られてヘアーを真っ直ぐに伸ばすか、前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31との間にヘアーを挟んだ状態で回転させてヘアーにカールを付与することができるようにする。
【0033】
この時、前記下部回転ボディー31と上部回転ボディー32との間にヘアーを挟む場合、前記フィンガー操作部20に位置した指の曲げ動作によって前記上部回転ボディー32を上方へ回転させて開けた後、前記下部回転ボディー31と上部回転ボディー32との間にヘアーを位置させた状態で前記フィンガー操作部20の曲げ動作を解除すれば、前記上部回転ボディー32が前記下部回転ボディー31に閉じられて、ヘアーを容易に挟むことができるようになる。
【0034】
ここで、前記下部回転ボディー31は、外部から供給される電源によって熱を発生する下方加熱板321が装着された状態で長さ方向の一側にキャップ装着部322が設けられた下側挟持部320と、前記下側挟持部320の下側に装着される下側カバー部330と、前記キャップ装着部322に装着される装着カバー340とで構成されることができる。この時、前記キャップ装着部322には一対の挿入長孔323が形成され、前記装着カバー340には露出孔341が形成されることが好ましい。
【0035】
このような前記下部回転ボディー31は長さ方向の一側が前記把持本体部10の内側に位置した状態で前記装着カバー340が前記ガイド片120の第1係止片120aと第2係止片120bとの間に位置されて回転可能に設置される。
【0036】
また、前記上部回転ボディー32は外部から供給される電源によって熱を発生する上方加熱板361が装着された上側挟持部360と、前記上側挟持部360の上側に装着される上側カバー部370と構成されることができる。
【0037】
また、前記アップダウンコントロールユニット400は前記毛髪演出部30に連設されて前記フィンガー操作部20によって前記上部回転ボディー32を上下に回転させたり、前記制御ボタン110によって前記毛髪演出部30を回転させることができるようにする。
【0038】
即ち、前記フィンガー操作部20を操作すれば、前記アップダウンコントロールユニット400によって前記上部回転ボディー32が拡開され、前記制御ボタン110を操作すれば、前記アップダウンコントロールユニット400によって前記毛髪演出部30が回転されてヘアーにカールを演出することができる。
【0039】
ここで、一実施例としての前記アップダウンコントロールユニット400を説明すれば、前記把持本体部10の内側に設置されて前記制御ボタン110の操作によって駆動される駆動モーター15と、前記下部回転ボディー31の長さ方向の一側に設置された状態で前記駆動モーター15の駆動軸が連結されて前記毛髪演出部30が回転されることができるようにする回転操作部420と、前記回転操作部420に連結されるように前記上部回転ボディー32の長さ方向の一側に形成されて前記フィンガー操作部20を操作する時に前記上部回転ボディー32が拡開されることができるようにする上方回転ガイド部460とで構成されることができる。
【0040】
この時、前記回転操作部420は、前記下部回転ボディー31の長さ方向の一側に装着され、前記上方回転ガイド部460がスライディングして挿入されることができるようにする位置装着孔431が形成された密着装着片430と、前記密着装着片430の一側面で前記駆動モーター15の方向に延長されるように形成されて、前記上方回転ガイド部460の長さ方向の一側がヒンジ軸441を介して結合される一対の回転ガイド片440と、前記回転ガイド片440の間に位置された状態で前記密着装着片430の一側面で前記駆動モーター15の方向に延長されるように形成されて前記駆動モーター15の駆動軸に連結される軸回転連結部450とで構成される。
【0041】
ここで、前記回転操作部420は前記キャップ装着部322と装着カバー340との間に位置するように設置され、前記軸回転連結部450は前記装着カバー340の露出孔341を通じて前記駆動モーター15の方向に突出されるように設置される。
【0042】
また、前記上方回転ガイド部460は、前記上部回転ボディー32の長さ方向の一側に延長されるように形成されて前記位置装着孔431にスライディング挿入される延長ガイド板461と、前記延長ガイド板461の端部に形成されて前記回転ガイド片440に前記ヒンジ軸441を介して結合され、長さ方向下側が前記把持本体部10の内部下側、即ち前記フィンガー操作部20の長さ方向の一側方向に延長されるように形成されるレシーバー462とで構成されることができる。
【0043】
ここで、前記位置装着孔431は、前記キャップ装着部322の挿入長孔323と連通される構造っからなり、前記延長ガイド板461が前記挿入長孔323と位置装着孔431にスライディング挿入される。
【0044】
上記のように構成されたアップダウンコントロールユニットの作動状態を説明すれば、まず、前記上部回転ボディー32を上方へ回転させて拡開する場合、前記フィンガー操作部20を操作すれば、前記フィンガー操作部20の一側が前記上方回転ガイド部460のレシーバー462を加圧するようになり、それにより、前記上部回転ボディー32が前記ヒンジ軸441を基準として上方へ回転されて拡開されることができるようになる。
【0045】
その後、前記フィンガー操作部20の操作を解除すれば、前記弾性スプリングの弾性力によって前記上部回転ボディー32が前記下部回転ボディー31に閉じられてヘアーを容易に挟むことができるようになる。
【0046】
この時、前記弾性スプリングは前記フィンガー操作部20の回転軸に設置されるか、前記回転操作部420のヒンジ軸441に設置されることができることを明らかにしておく。
【0047】
このような状態でヘアーを真っ直ぐに伸ばす演出を行う際には、作業者が前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31との間にヘアーを挟んだ状態で滑らせてヘアーを真っ直ぐに伸ばすことができるようになり、ヘアーにカールを演出する場合、前記制御ボタン110を操作すれば、前記駆動モーター15が駆動して前記回転操作部420が回転されることによって、前記回転操作部420に連結された前記上部回転ボディー32と下部回転ボディー31が時計回り方向や反時計回り方向に回転されてヘアーにカールを演出することができるようになる。
【0048】
一方、前記フィンガー操作部20は前記上部回転ボディー32を上方へ回転させて拡開させるもので、一実施例としての前記フィンガー操作部20は、前記把持本体部10の内側に回転可能に設置される把持ボディー部210と、前記把持ボディー部210の上側に形成されるサポーター220と、前記サポーター220に突出されるように形成されて、前記把持ボディー部210の操作時に前記レシーバー462を加圧して前記上部回転ボディー32が前記ヒンジ軸441を基準として上方へ回転されて拡開されることができるようにする延長加圧部230とで構成されることができる。
【0049】
この時、前記サポーター220の上面には凹溝部221が形成されることができ、前記凹溝部221の上側には前記駆動モーター15が位置されることができる。
【0050】
また、前記把持本体部10の内側には、前記駆動モーター15の一側に装着されて、前記フィンガー操作部20の回転を制限する別途の回転制限部材411が設置されることができる。
【0051】
また、本発明による多機能ヘアー演出用美容電熱機器には、前記毛髪演出部30によってヘアーが挟まれた状態でカールを演出するために前記毛髪演出部30を回転させる場合、ヘアーを把持することができるようにする毛髪把持片500が設置されることができる。
【0052】
即ち、前記毛髪把持片500は長さ方向の一側が前記把持本体部10に連結された状態で前記毛髪演出部30から所定間隔離隔されるように設けられて、前記毛髪演出部30の回転時にヘアーを把持することができるようにガイドする。
【0053】
この時、前記毛髪把持片500は幅断面で弧状を有する構造を有し、前記下部回転ボディー31から所定間隔離隔された位置に設置されることができる。
【0054】
また、前記毛髪把持片500は前記把持本体部10に分離可能に設置されることができる。これはヘアーにカールを演出する場合には、前記毛髪把持片500を用いることができるようにしながら、ヘアーを真っ直ぐに伸ばす演出をする時には、前記毛髪把持片500を前記把持本体部10から分離して保管することにより、状況による適切な使用を可能にするためである。
【0055】
このように、本発明の実施例1による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は、ヘアーを真っ直ぐに伸ばす演出やヘアーにカールを付与する演出を一つの器機を通じて行うことができるようにすることにより、使用性の向上を期待することができ、指の操作で上部回転ボディーを上方へ回転させたり、毛髪演出部を時計回り方向または反時計回り方向に回転させることができて、操作性が向上されるという効果を期待することができる。
【実施例2】
【0056】
図10図14に示したように、本発明の実施例2による多機能ヘアー演出用美容電熱機器は、回転状態で接地連続性を有するもので、外側上面に温度および回転を制御する制御手段が形成された流線形の外側面形状を有する把持本体部10と、前記把持本体部10の外側下部に露出され、使用者の指の操作によって毛髪演出部の上部回転ボディーを上下へ回転させるフィンガー操作部20と、前記把持本体部10の前端部に長さ方向に形成され、前記把持本体部10とは独立的に駆動されて時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転可能な下部回転ボディー31と前記把持本体部10とは独立的に駆動されて上下回転が可能な上部回転ボディー32とが互いに対向するように接して対称構造を有する毛髪演出部30と、前記毛髪演出部30が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転する間にも通電状態が保持される接地連続性があって、前記毛髪演出部30に搭載された加熱板に連続的に電源が印加されることができるようにして、回転する間にも発熱状態が保持されるようにする電力供給および発熱部40と、を含む。
【0057】
図12図14に示したように、本発明による毛髪演出部30は前記把持本体部10の前端部に長さ方向に設置されて物理的な結合構造をなすが、前記把持本体部10と別途に作動して独立的な回転駆動が可能である。
【0058】
前記毛髪演出部30を構成する下部回転ボディー31は時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転可能である。即ち、使用者は制御手段を通じて所望の時間の間または方向に下部回転ボディー31を連続的に回転させることができる。
【0059】
前記毛髪演出部30を構成する上部回転ボディー32は上部方向に開放されるように回転する。この時、上部方向への回転は使用者によるフィンガー操作部20の指の操作によって達成される。
【0060】
また、本発明では前記毛髪演出部30が回転駆動する間にも絶えずに加熱板に連続的に電流を供給するので、電流の発熱作用で加熱板の発熱が持続的に行われることができ、さらに、前記加熱板による発熱が前記毛髪演出部30の全面にかけて発生するので、容易にヘアー演出をすることができるという効果を奏する。
【0061】
前記ヘアー演出用美容電熱機器1を構成する各部構成別具体的な記述内容について説明する。
【0062】
図10図15および図16に示したように、前記把持本体部10は外側上面に温度および回転を制御する制御手段が形成された流線形の外側面形状を有する。
【0063】
前記制御手段は、前記把持本体部10の外側上面に形成される電力供給ON/OFFボタン111、温度制御ボタン112を含む第1制御部11と、前記第1制御部11と所定距離を隔てて外側上面に形成されて、毛髪演出部30の時計回り方向、反時計回り方向への回転方向制御ボタン121、毛髪演出部30が回転する前の初期状態に復旧させる初期化ボタン122を含む第2制御部12とを含む。
【0064】
前記第1制御部11は前記把持本体部10の内側上部に設置されて外部電源が印加されるメインボード13と電気的に連結され、前記メインボード13に設置されるコントローラーを通じて毛髪演出部30の内部に搭載される多数の下方加熱板321と上方加熱板361で構成される加熱板を通じて発散される熱温度を制御する。
【0065】
この時、前記下部回転ボディー31の下方加熱板321と上部回転ボディー32の上方加熱板361による発熱温度は前記コントローラーを通じて互いに違うように操作可能である。
【0066】
前記把持本体部10の外形は多様な形状を有することができるが、使用者の把持力を高めるために流線形の形状を有することが好ましい。
【0067】
そして、外部電源を印加することができるようにする電力線14が設けられる。前記電力線14を介して外部電源が印加される方式の以外に前記把持本体部10の内側に別途の乾電池収容部(図示しない)が形成される方式も可能である。
【0068】
前記把持本体部10の長さ方向へ内側中心部には第2制御部12の操作によって駆動される回転駆動部が設置される。
【0069】
前記回転駆動部は、前記第2制御部12と電気的に連結される駆動モーター15と、前記駆動モーター15に連結される駆動軸16と、前記駆動軸16に連結される回転操作部17とを含む。
【0070】
前記第2制御部12のボタン操作を通じて前記回転駆動部の駆動モーター15が作動すれば、前記駆動モーター15の回転動力が駆動軸16に伝達されて、前記駆動軸16と結合構造を有する回転操作部17が回転する。
【0071】
それにより、前記回転操作部17と物理的結合構造を有する毛髪演出部30の下部回転ボディー31は時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転するか、または回転される前の初期状態に復旧される。
【0072】
図15および図16に示したように、前記回転操作部17の内側中心部には上方回転ガイド部18が結合構成される。
【0073】
前記上方回転ガイド部18の前端部は毛髪演出部30の上部回転ボディー32と物理的結合を有し、後端部はフィンガー操作部20の一側端と接するように形成される。
【0074】
前記上方回転ガイド部18は内側に中空の通路181が多数形成される。前記通路181は第2電源供給線44が設置される空間である。
【0075】
前記上方回転ガイド部18は上部回転ボディー32とフィンガー操作部20との間に設置されて、使用者の指の操作で前記フィンガー操作部20を引くと、前記フィンガー操作部20と接している上方回転ガイド部18の後端部を下方へ押すようになり、この時、前記上方回転ガイド部18の前端部と物理的結合をなしている上部回転ボディー32が自然に上方へ回転するようになる。前記上方回転ガイド部18の上方への回転は一側に形成される回転軸部18aを回転中心として行われる。
【0076】
反対に、前記フィンガー操作部20による引き操作を解除すれば、上方回転ガイド部18の後端部を下方へ押した力が解除されながら原状態に復帰する。
【0077】
これは図17に示したように、上方回転ガイド部18の回転軸部18aには弾性スプリング181aが設置される。前記フィンガー操作部20に対する引き操作が解除されると、前記弾性スプリング181aの弾性力の作用で前記上方回転ガイド部18は初期位置状態に復帰する。
【0078】
図18に示したように、前記回転操作部17の前端部には枠に沿ってギアの構造を有する円形回転体171が形成される。
【0079】
図19に示したように、前記把持本体部10の外側下面には必要によって下部回転ボディー31が回転駆動を遮断するための回転ロック機能を有するロックボタン172が形成される。
【0080】
図19に示したように、前記ロックボタン172は前記把持本体部10の内側方向に突出して形成される止め突起172aと一体に形成される。
【0081】
使用者はロックが必要な場合、前記ロックボタン172を前記ギア構造を有する円形回転体171の方向に押し入れて前記止め突起172aが前記円形回転体171の枠に沿って形成されるギア構造の溝171aに装入されるようにすることによって、前記円形回転体171が回転することを防ぐことができる。
【0082】
反対に、下部回転ボディー31の回転ロック状態を解除しようとする場合には、前記ロックボタン172を操作して前記ロックボタン172の止め突起172aを前記溝171aから取り除くことにより達成される。
【0083】
図14図16図20に示したように、前記フィンガー操作部20は前記把持本体部10の外側下部に露出されて引き金構造をなす。
【0084】
使用者は前記外側下部に露出されたフィンガー操作部20を指の曲げ繰り返し動作によって上部回転ボディー32と下部固定ボディー31との間にヘアーが容易に挟まれることができるようにして、ヘアー演出による操作疲労度を低減することができる。
【0085】
また、このような操作の容易性により状況によるヘアー演出をより容易に行うことができる。
【0086】
前記フィンガー操作部20に対する使用者の引き操作で、前記上部回転ボディー32は前記下部固定ボディー31から上方へ回転しながら開放され、前記引き操作を解除すれば上部回転ボディー32が原状態に復帰しながら閉まるようになる。
【0087】
前述したように、前記フィンガー操作部20を使用者の指曲げ動作で引き金を引くように操作すれば、前記フィンガー操作部20は前記上方回転ガイド部18の後端部を下方へ押すようになり、自然に前記上方回転ガイド部18の前端部は回転軸部18aを回転軸として上方へ回転するようになる。
【0088】
前記上方回転ガイド部18の前端部が上方へ回転すれば、前記前端部と物理的に結合されている毛髪演出部30の上部回転ボディー32が自然に上方へ回転するようになる。
【0089】
図12および図13に示したように、前記毛髪演出部30は、時計回り方向または反時計回り方向に円を描きながら使用者所望の操作範囲内で連続回転が可能な下部回転ボディー31と、前記下部回転ボディー31に上下回転可能に対称構造で設置される上部回転ボディー32とを含む。
【0090】
前記下部回転ボディー31は、図19および図21に示したように、回転操作部17と物理的に結合される。
【0091】
前記回転操作部17は、図19および図21に示したように、駆動軸16および駆動モーター15と直線構造で連結され、前記駆動モーター15の回転動力による前記駆動軸16および回転操作部17が回転する。前記回転操作部17の回転駆動は物理的に結合されている下部回転ボディー31に伝達されて時計回り方向または反時計回り方向に回転されるようになる。
【0092】
前記上部回転ボディー32は、図22に示したように、上方回転ガイド部18の前端部と物理的に結合される。
【0093】
前記上部回転ボディー32は上方へ回転駆動され、このような上方回転駆動に対しては上述した通りである。
【0094】
図23は毛髪演出部30の全体分解斜視図である。
【0095】
前記図23に示したように、前記下部回転ボディー31は下部ヘアー挟持部31a、下部ボディーで部31bおよび下部カバー部31cを含んで積層構造の一体に形成される。そして、前記下部ヘアー挟持部31aと下部ボディーで部31bとの間、及び下部ボディーで部31bと下部カバー部31cとの間には一対の下方加熱板321が搭載される。
【0096】
前記下部回転ボディー31には一対の下方加熱板321が搭載されて、下部ヘアー挟持部31aの方向および下部カバー部31cの方向の両方向に熱を発散することにより、前記下部回転ボディー31を構成する全面にかけて熱を発散するという効果を奏する。
【0097】
前記上部回転ボディー32は上部ヘアー挟持部32a、上部ボディー部32bおよび上部カバー部32cを含んで積層構造の一体に形成される。そして、前記上部ヘアー挟持部32aと上部ボディー部32bとの間、及び上部ボディー部32bと上部カバー部32cとの間には一対の上方加熱板361が搭載される。
【0098】
前記上部回転ボディー32には一対の上方加熱板361が搭載されて、上部ヘアー挟持部32aの方向および上部カバー部32cの方向の両方向に熱を発散することにより、前記上部回転ボディー32を構成する全面にかけて熱を発散するという効果を奏する。
【0099】
この時、前記下部回転ボディー31を通じて発散される熱の温度と上部回転ボディー32を通じて発散される熱の温度は同じであるか、互いに違う温度を保持するように制御することができる。このような制御は、前述したメインボード13に搭載されるコントローラーによって制御されることができる。
【0100】
このような回転機能および発熱機能によって前記毛髪演出部30を利用したヘアー演出がより多様になりながらも簡便に行われることができる。
【0101】
電力供給および発熱部40は前記把持本体部10と物理的な結合関係をなしながら前記毛髪演出部30とともに時計回り方向または反時計回りの方向に連続的に回転駆動する構成で、連続的に回転駆動する間にも通電状態が持続的に保持されることができる構造をなす。
【0102】
即ち、前記毛髪演出部30が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転する間にも一緒に回転しながら通電状態が保持される接地連続性を有し、それにより、前記毛髪演出部30に搭載された加熱板による発熱状態が回転駆動する間にも持続的に保持されることができる。
【0103】
このような接地連続性を有する通電構造によって前記毛髪演出部30による所望の多様なヘアー演出が容易で便利になりながら効果的に行われることができる。
【0104】
図24および図29に示したように、前記電力供給および発熱部40は金属材の非回転円形リング構造体を形成し、前記円形リング構造体の内周面に沿って回転接地ガイド溝41aが形成される通電回転ガイド部41と、前記円形リング構造体の外周面一側に多数連結されて、外部電源を印加する第1電源供給線42と、前記通電回転ガイド部41の回転接地ガイド溝41aに締結されて接地状態を保持しながら前記回転接地ガイド溝41aに沿って時計回り方向または反時計回り方向に無限回転が可能な接地回転部43と、毛髪演出部30の下部回転ボディー31と上部回転ボディー32内に設置された加熱板と、一側が電気的に連結され、他側が前記接地回転部42と電気的に連結されて前記第1電源供給線42を通じて印加される外部電源を前記加熱板に供給する第2電源供給線44と、前記第2電源供給線44を通じて供給される外部電源で発熱する加熱板とを含む。
【0105】
図24図25図29に示したように、前記電力供給および発熱部40は非回転部構成と回転部構成を含む。
【0106】
即ち、把持本体部10の内部に固設される通電回転ガイド部41、および前記通電回転ガイド部41の円形リング構造体の外周面一側に多数連結されて、外部電源を印加する第1電源供給線42を含む非回転部と、前記通電回転ガイド部41の回転接地ガイド溝41aに締結されて、面と面の接地状態を保持しながら前記回転接地ガイド溝41aに沿って回転する接地回転部43、毛髪演出部30の下部回転ボディー31と上部回転ボディー32内に設置された加熱板と一側が電気的に連結され、他側が前記接地回転部43と電気的に連結されて、前記第1電源供給線42を通じて印加される外部電源を前記加熱板に提供する第2電源供給線44、および前記第2電源供給線44を通じて提供される電流の発熱作用で発熱する加熱板を含んで、時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転可能な回転部とで構成される。
【0107】
即ち、第1電源供給線42を通じて供給される外部電源は、前記通電回転ガイド部41を通じて接地回転部43、第2電源供給線44および加熱板に提供され、電流発熱作用によって前記加熱板が発熱される構造をなす。
【0108】
毛髪演出部30の内部に搭載される前記加熱板と、前記加熱板に一側が電気的に連結され、他側が前記接地回転部43に連結される第2電源供給線44と、前記通電回転ガイド部41を構成する円形リング構造体の内周面に形成される回転接地ガイド溝41aに締結される接地回転部43は回転部の構成で、毛髪演出部30の回転方向および速度によって同一に回転する。
【0109】
この時、前記通電回転ガイド部41は把持本体部10の内部に固設される構造体として回転しない。即ち非回転部の構成である。
【0110】
本発明では、前記回転部の構成の接地回転部43と非回転部の構成の通電回転ガイド部41が相互締結構造をなして毛髪演出部30の連続回転中にも面と面の接地状態が持続されて通電が行われる。
【0111】
前記締結構造は、図29に示したように、前記通電回転ガイド部41の円形リング構造体の内周面に沿って形成される回転接地ガイド溝41aに前記接地回転部43が締結される構造である。このような締結構造によって前記接地回転部43が前記回転接地ガイド溝41aに沿って連続回転中にも面と面の接地状態が持続的に保持されることができる。
【0112】
このような締結構造により、前記毛髪演出部30が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転しても接地された状態が持続的に保持されることができ、このような接地連続性による加熱板の発熱状態が前記毛髪演出部30の回転駆動中にも持続することができる。
【0113】
前記通電回転ガイド部41は回転接地ガイド溝41aを通じて接地回転部43とそれぞれ1:1の接地状態が保持されるように多数形成される。具体的な例として、図16図28に示したように、接地回転部43が4個であり、前記接地回転部43とそれぞれ接地状態が独立的に保持される円形リング構造体は最小4個以上設置される。
【0114】
このような接地回転部43の数および通電回転ガイド部41をなす円形リング構造体の数は前記毛髪演出部30に多層に搭載される加熱板の数に合わせて多数を形成する。
【0115】
以上、本発明の具体的な実施例について詳しく説明したが、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば本発明の範疇から逸脱しない範囲で多様な変形実施が可能であり得る。したがって、本発明の範囲は上述した実施例に限定されず、後述する特許請求範囲だけでなく、この請求範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は把持本体部を把持した状態でヘアーを把持する毛髪演出部が時計回り方向または反時計回り方向に連続的に回転したり、前記毛髪演出部の上部回転ボディーが拡開されるようにして状況によるヘアー演出を容易に行うことができ、上記のように、連続回転が可能な前記毛髪演出部の内部に搭載された加熱板に持続的に電源が供給されることができるように接地連続性構造をなすことにより、連続回転中にも電流発熱作用による前記加熱板の発熱状態が持続的に保持されて、前記毛髪演出部による多様なヘアー演出がより効果的に行われるようにして、状況によるヘアー演出が容易に行われることができるようにすることはもちろん、操作疲労度を低減して使用上の便宜性を向上させることができるようにする多機能ヘアー演出用美容電熱機器を提示することで、産業上の利用可能性がある。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29