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特許7278679モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 61/4511 20220101AFI20230515BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230515BHJP
   H04L 67/289 20220101ALI20230515BHJP
【FI】
H04L61/4511
H04L67/02
H04L67/289
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021551817
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 CN2020086398
(87)【国際公開番号】W WO2020228505
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2021-08-31
(31)【優先権主張番号】201910387587.9
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】游 志▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】楼 佳嘉
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-508525(JP,A)
【文献】特表2011-512715(JP,A)
【文献】特開2015-525983(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0291943(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109640319(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 61/4511
H04L 67/02
H04L 67/289
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジクラウドゲートウェイにより実行されるモバイルエッジコンピューティング(MEC)ノードの選択方法であって、前記エッジクラウドゲートウェイは、モバイルエッジコンピューティングノードの選択システムに設けられ、前記選択システムは、少なくとも、ユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、
エッジクラウドゲートウェイが、ユーザープレーン機能により転送されるドメイン名要求を受信するステップであって、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であり、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、又は、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致するステップと、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得するステップと、
前記ユーザープレーン機能を介して端末にドメイン名応答を返信するステップであって、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれるステップと、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信するステップであって、前記業務要求の目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であるステップと、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するモバイルエッジコンピューティングMEC処理サーバを決定し、前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記方法はさらに、前記ドメイン名要求の要求状態を記録するステップを含み、前記要求状態は、DNS要求または第1HTTP DNS要求を表す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得する前記ステップは、具体的に、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングに第2HTTP DNS要求を送信するステップであって、前記第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、前記ソースアドレスは前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスは前記グローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであるステップと、
前記グローバルサーバロードバランシングにより返信される第1HTTP DNS応答を受信するステップであって、前記第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、前記グローバルサーバロードバランシングが前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、決定したものであるステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると、前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングに第2HTTP DNS要求を送信する前記ステップは、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、前記ドメイン名要求を解析し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングするステップと、
改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求を前記グローバルサーバロードバランシングに送信するステップと、を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザープレーン機能を介して前記端末にドメイン名応答を返信する前記ステップは、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信するステップと、
前記ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信するステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及び前記グローバルサーバロードバランシングはそれぞれ異なる事前設定規則に対応し、前記事前設定規則は業務加速のルーティング設定を表す請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザープレーン機能は第1事前設定規則に対応し、前記第1事前設定規則は少なくとも、ドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送することを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、前記第2事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含み、
前記グローバルサーバロードバランシングは第3事前設定規則に対応し、前記第3事前設定規則は少なくとも、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであるHTTP DNS要求に対して、HTTP DNS要求におけるエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信することを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザープレーン機能は第4事前設定規則に対応し、前記第4事前設定規則は少なくとも、プロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送することを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、前記第5事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含むとともに、DNS要求に対する解析能力を具備する請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1事前設定規則、前記第2事前設定規則、前記第4事前設定規則または前記第5事前設定規則は、設置されたエッジコントローラにより配置されるか、またはローカルに配置され、
前記エッジコントローラは、前記選択システムにおけるコアネットワークのクラウドセンターに設けられるとともに、エッジクラウドゲートウェイ及びユーザープレーン機能とそれぞれ通信接続する請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記エッジクラウドゲートウェイは、前記選択システムのMECノード側またはエッジデータセンターDC側に設けられる請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
モバイルエッジコンピューティングノード選択のためのエッジクラウドゲートウェイであって、前記エッジクラウドゲートウェイは、モバイルエッジコンピューティング(MEC)ノードの選択システムに設けられ、前記選択システムは、少なくともユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、具体的に、
ユーザープレーン機能により転送されるドメイン名要求を受信するための第1受信モジュールであって、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致する第1受信モジュールと、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得するための取得モジュールと、
前記ユーザープレーン機能を介して端末にドメイン名応答を返信するための送信モジュールであって、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる送信モジュールと、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信するための第2受信モジュールであって、前記業務要求の目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である第2受信モジュールと、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するモバイルエッジコンピューティングMEC処理サーバを決定するための決定モジュールと、
前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするためのルートモジュールと、を含むエッジクラウドゲートウェイ。
【請求項12】
モバイルエッジコンピューティングノードの選択システムであって、少なくともユーザープレーン機能、エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、具体的に、
前記ユーザープレーン機能は、端末から送信されるドメイン名要求を受信し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると決定する、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致すると決定した場合、前記ドメイン名要求を前記エッジクラウドゲートウェイに転送し、
前記エッジクラウドゲートウェイは、前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得し、
前記ユーザープレーン機能を介して前記端末にドメイン名応答を返信し、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信し、前記業務要求は、前記ユーザープレーン機能が前記端末から送信される業務要求における目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると解析した場合に転送され、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するモバイルエッジコンピューティングMEC処理サーバを決定し、前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするシステム。
【請求項13】
前記エッジクラウドゲートウェイは具体的に、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングに第2HTTP DNS要求を送信し、前記第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、前記ソースアドレスは前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスは前記グローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、
前記グローバルサーバロードバランシングにより返信される第1HTTP DNS応答を受信し、前記第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、前記グローバルサーバロードバランシングが前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ドメイン名要求は、前記ユーザープレーン機能が端末から送信されるドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると決定した場合に転送され、前記エッジクラウドゲートウェイは具体的に、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、前記ドメイン名要求を解析し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、
改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求を前記グローバルサーバロードバランシングに送信する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
電子機器であって、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されるとともにプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行する際、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行する電子機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
命令を含むコンピュータプログラムであって、コンピュータで実行される際、前記コンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年05月10日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201910387587.9であり、出願の名称が「モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法、装置及びシステム」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用される。
【0002】
本出願は、移動通信分野に関し、特にモバイルエッジコンピューティングノードの選択に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、科学技術の発展に連れて、ユーザーの、通信業務処理及び伝送レートに対する需要がますます高くなり、特に第5世代移動通信技術(5-Generation、5G)の移動通信ネットワークに対して、処理速度に対する要求がより高くなり、モバイルエッジコンピューティングは、モバイルアクセスネットワークを利用してコンピューティング、記憶、処理などの能力を近くて提供し、遅延を減少させることができる。そのため、モバイル端末を当該モバイル端末に最も近いモバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing、MEC)ノードにスケジューリングする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、従来技術において、まだ5G移動通信ネットワークに対するMECノード選択の解決策がないという問題を解決するために、モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例が提供する具体的な技術案は以下のようであり、
1つの態様によれば、本出願の実施例はモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を提供し、前記方法はエッジクラウドゲートウェイにより実行され、前記エッジクラウドゲートウェイはモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムに設けられ、前記システムは少なくともユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、具体的に、
エッジクラウドゲートウェイがユーザープレーン機能により転送されるドメイン名要求を受信するステップであって、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致するステップと、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得するステップと、
前記ユーザープレーン機能を介して前記端末にドメイン名応答を返信するステップであって、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれるステップと、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信するステップであって、前記業務要求の目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であるステップと、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするステップと、を含む。
【0006】
他の態様によれば、本出願の実施例はモバイルエッジコンピューティングノード選択のためのエッジクラウドゲートウェイを提供し、前記エッジクラウドゲートウェイはモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムに設けられ、前記システムは少なくともユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、具体的、
ユーザープレーン機能により転送されるドメイン名要求を受信するための第1受信モジュールであって、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致する第1受信モジュールと、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得するための取得モジュールと、
前記ユーザープレーン機能を介して前記端末にドメイン名応答を返信するための送信モジュールであって、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる送信モジュールと、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信するための第2受信モジュールであって、前記業務要求の目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である第2受信モジュールと、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定するための決定モジュールと、
前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするためのルートモジュールと、を含む。
【0007】
好適な実現形態において、さらに、前記ドメイン名要求の要求状態を記録するための記録モジュールを含み、前記要求状態はDNS要求または第1HTTP DNS要求を表す
【0008】
好適な実現形態において、取得モジュールは具体的に、
前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングに第2HTTP DNS要求を送信し、前記第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、前記ソースアドレスが前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスが前記グローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであり、
前記グローバルサーバロードバランシングにより返信される第1HTTP DNS応答を受信し、前記第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、前記グローバルサーバロードバランシングが前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、決定したものである。
【0009】
好適な実現形態において、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると、取得モジュールは具体的に、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、前記ドメイン名要求を解析し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、
改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求を前記グローバルサーバロードバランシングに送信する。
【0010】
好適な実現形態において、送信モジュールは具体的に、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信し、
前記ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0011】
好適な実現形態において、前記ユーザープレーン機能、前記エッジクラウドゲートウェイ及び前記グローバルサーバロードバランシングはそれぞれ異なる事前設定規則に対応し、前記事前設定規則は業務加速のルーティング設定を表す
【0012】
好適な実現形態において、前記ユーザープレーン機能は第1事前設定規則に対応し、前記第1事前設定規則は少なくとも、ドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送されることを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、前記第2事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含み、
前記グローバルサーバロードバランシングは第3事前設定規則に対応し、前記第3事前設定規則は少なくとも、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであるHTTP DNS要求に対して、HTTP DNS要求におけるエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信することを含む。
【0013】
好適な実現形態において、前記ユーザープレーン機能は第4事前設定規則に対応し、前記第4事前設定規則は少なくとも、プロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送することを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、前記第5事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含むとともに、DNS要求に対する解析能力を具備する。
【0014】
好適な実現形態において、前記第1事前設定規則、前記第2事前設定規則、前記第4事前設定規則または前記第5事前設定規則は設置されたエッジコントローラにより配置されるか、またはローカルに配置され、
前記エッジコントローラは、前記システムにおけるコアネットワークのクラウドセンターに設けられるとともに、エッジクラウドゲートウェイ及びユーザープレーン機能とそれぞれ通信接続する。
【0015】
他の態様によれば、本出願の実施例はモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムを提供し、少なくともユーザープレーン機能、エッジクラウドゲートウェイ及びグローバルサーバロードバランシングを含み、具体的に、
前記ユーザープレーン機能は、端末から送信されるドメイン名要求を受信し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると決定し、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致すると決定した場合、前記ドメイン名要求を前記エッジクラウドゲートウェイに転送し、
前記エッジクラウドゲートウェイは、前記ドメイン名要求に基づき、前記グローバルサーバロードバランシングから、対応するエッジアプリケーションバーチャルネットワークの間の互いに接続されたエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得し、
前記ユーザープレーン機能を介して前記端末にドメイン名応答を返信し、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、
前記ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信し、前記業務要求は、前記ユーザープレーン機能が前記端末から送信される業務要求における目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると解析した場合に転送され、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートする。
【0016】
本出願の他の実施例は電子機器を提供し、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されるとともにプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行する際、以上の態様のモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実行する。
【0017】
他方の態様によれば、本出願の実施例は記憶媒体を提供し、前記記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは以上の態様のモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実行する。
【0018】
他方の態様によれば、本出願の実施例は命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータで実行される際、前記コンピュータに以上の態様のモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実行させる。
【0019】
本出願の実施例が提供する技術案は少なくとも以下の有益な効果を含み、
モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を提供し、エッジクラウドゲートウェイにより実行され、エッジクラウドゲートウェイはモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムに設けられ、当該システムは少なくともユーザープレーン機能、エッジクラウドゲートウェイ、及びグローバルサーバロードバランシングを含み、端末から送信されるドメイン名要求に対して、当該ドメイン名要求はDNS要求またはHTTP DNS要求であってもよく、ユーザープレーン機能は当該ドメイン名要求に対して分析処理を行って、業務加速を必要とする場合、エッジクラウドゲートウェイに転送し、さらに、エッジクラウドゲートウェイにより処理し、グローバルサーバロードバランシングからエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得し、ユーザープレーン機能を介して、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を端末に送信することで、端末は目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求を送信し、当該端末の業務要求を対応するMEC処理サーバにルートし、このように、エッジクラウドゲートウェイを追加し、従来のネットワークフローを改良することで、DNS及びHTTP DNSアドレッシングシーンを両立でき、適用シーンがより柔軟になり、モバイルエッジコンピューティングノードの選択メカニズムを実現し、5G移動通信ネットワークに対するMECノード選択の解決策という問題を解决し、エッジコンピューティングノードを近くて選択し、エッジ加速という目的を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】関連技術におけるCDNスケジューリングの方法フローの概略図である。
図2】本出願の実施例における、モバイルエッジコンピューティングノードの選択システムのアーキテクチャ概略図である。
図3】本出願の実施例における、モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のフローチャートである。
図4】本出願の実施例における、モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のインタラクションフローチャートである。
図5】本出願の実施例の他のモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のインタラクションフローチャートである。
図6】本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノードの選択装置の構成概略図である。
図7】本出願の実施例における電子機器の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本出願の実施例の図面を結合し、本出願の実施例の技術案を明らか且つ完全に説明し、明らかに、説明する実施例は全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例に過ぎない。本出願の実施例に基づき、当業者が進歩性に値する労働をしない前提で取得した他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0022】
コンテンツデリバリネットワーク(Content Delivery Network、CDN)の基本的な考えは、インターネットで、データ伝送速度と安定性に影響する恐れがあるボトルネック及びリンクをなるべく避けることで、コンテンツをより早く、より安定に伝送し、CDNは、近くでアクセスして、加速することを目的とする。
【0023】
ドメイン名システム(Domain Name System、DNS)は、ドメイン名とネットワークとの間の、互いに接続されたプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスを互いにマッピングできる分散型データベースとして、ユーザーに、より便利にインターネットにアクセスさせ、マシンにより直接に読み取られるIPアドレスデータストリングを覚える必要がない。
【0024】
ユーザープレーン機能(User plane Function、UPF)は、ユーザープレーンの処理を担当する。
【0025】
グローバルサーバロードバランシング(Global Server Load Balance、GSLB)は、広域ネットワークでの異なる地域のサーバの間のトラフィック配分を実現し、ユーザーの要求を最も近いノード(またはエリア)にダイレクトすることで、アクセス品質を確保する。
【0026】
MECは、5G進化に基づくアーキテクチャであり、モバイルアクセスネットワークとインターネット業務とを深く融合させた技術であり、無線アクセスネットワークを利用して、電気通信ユーザーインターネット技術(Internet Technology、IT)の必要なサービス及びクラウドコンピューティング機能を近くて提供し、ハイパフォーマンス、低遅延、及び高帯域幅を具備する電気通信レベルサービス環境を創造し、ネットワークにおける各項コンテンツ、サービス及びアプリケーションの高速ダウンロードを加速させ、消費者に途切れない高品質のネットワークエクスペリエンスを享有させる。
【0027】
バーチャルIP(Virtual IP、VIP)は、特定のコンピュータまたはコンピュータにおけるネットワークインターフェースカードに接続されないIPアドレスであり、データパケットは当該VIPアドレスに送信されるが、全てのデータは実のネットワークインターフェースを経由する。
【0028】
エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、エッジルームにあり、アプリケーションにローカル加速のバーチャルIPを提供することを示す。
【0029】
現在、5G移動通信ネットワークは徐々に発展して、通信業務処理及び伝送レートに対する要求がより高くなり、MECはモバイルアクセスネットワークを利用してコンピューティング、記憶、処理などの能力を近くて提供し、遅延を減少させることができるが、如何にモバイル端末を自分に最も近いMECノードにスケジューリングするかということは、解决しようとする問題であり、5Gは先端技術であるため、関連研究は少なくて、5G移動通信ネットワークで、如何にMECノードを選択するかということに対する関連解決策がまだ存在しない。
【0030】
また、関連技術において、伝統のDNSアドレッシングメカニズムは、対応するIPアドレスを決定し、データを伝送し、類似するように、図1を参照し、関連技術におけるCDNスケジューリングの方法フローの概略図であり、以下のステップを含み、
ステップ1:端末は、ローカルDNS(local DNS)にDNS要求を送信する。
ステップ2:ローカルDNSは、GSLBにDNS再帰クエリを要求する。
ステップ3:GSLBは、ローカルDNSに最適なアクセスIPアドレスを返信するとともに、ローカルDNSは当該IPアドレスをキャッシュする。
ステップ4:ローカルDNSは、最適なIPアドレスを端末に送信する。
ステップ5:端末は、CDNノードに業務要求を送信する。
なお、当該CDNノードは、エッジノード(Outer Center、OC)である。
ステップ6:CNDノードは、内部ルーティングに基づき、中間ソースCDNノードに転送される。
ステップ7:中間ソースCDNノードは、業務要求を業務ソースCDNノードに転送する。
ステップ8:業務ソースCDNノードは、中間ソースCDNノードに要求されたデータを返信する。
ステップ9:CDNノードは、中間ソースCDNノードからデータを取得し、キャッシュする。
ステップ10:端末は、CDNノードからデータを取得する。
【0031】
関連技術において、このようなスケジューリング方式はオペレータにより割り当てられたIPアドレスにより端末が所在する位置を位置決めし、それを最も近いCDNノードにスケジューリングするが、IP位置決め技術に大きいずれが存在し、精度が低く、省レベルにしか達しない可能性があり、当該エリアのモバイルエッジコンピューティングノードは多いため、モバイルエッジコンピューティングノードの精度要求を満たすことができず、即ち、最も近いMECノードへのスケジューリングを実現できない。
【0032】
従って、本出願の実施例において、主に5G移動通信ネットワークに対して、モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を提出し、標準DNS及びハイパーテキストトランスファープロトコル(Hyper Text Transport Protocol、HTTP)DNSを両立でき、端末は標準DNS及びHTTP DNSアドレッシング過程を応用し、端末アプリケーションに感知がない前提で、既存のネットワークフローを改良し、エッジコンピューティングノードに近くてアクセスすることを実現し、業務加速という目的に達する。
【0033】
図2を参照し、本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムのアーキテクチャ図であり、少なくともUPF200、エッジクラウドゲートウェイ210、GSLB220、及びエッジコントローラ230を含む。
【0034】
なお、本出願の実施例において、ネットワークアーキテクチャの配置で、データ経路はオペレータコアネットワークのセンタークラウドとエッジクラウドとを接続でき、データをエッジコンピューティングノードにルートするために、エッジクラウドゲートウェイ210及びエッジコントローラ230を追加する。エッジクラウドゲートウェイ210は、MECノード側またはエッジデータセンター(Data Center、DC)側に設けられ、エッジコントローラ230は、コアネットワークのセンタークラウドに設けられ、エッジクラウドゲートウェイ210及びUPF200とそれぞれ通信接続し、GSLB220もコアネットワークのセンタークラウド側に配置され、エッジコントローラ230と並列する機器であり、UPF200、エッジクラウドゲートウェイ210及びGSLB220はそれぞれ異なる事前設定規則に対応し、事前設定規則は業務加速のルーティング設定を表す
【0035】
1)エッジコントローラ230は、主にグローバル業務トラフィックのスケジューリングを担当し、業務トラフィックをエッジクラウドゲートウェイ210にスケジューリングするように制御した後、エッジクラウドゲートウェイ210により、そのローカルの具体的なMEC処理サーバにスケジューリングし、以下のステップを含み、
a、オペレータ能力オープニングプラットフォームとドッキングし、エッジ業務を配置する場合、UPF200及びエッジクラウドゲートウェイ210に対して事前設定を行う。
【0036】
具体的に、エッジコントローラ230は、UPF200の第1事前設定規則、第4事前設定規則、及びエッジクラウドゲートウェイ210の第2事前設定規則、第5事前設定規則をそれぞれ配置する。上記の配置規則について、後続の実施例において詳細に紹介する。
【0037】
例えば、図2に示すように、エッジコントローラ230は、オペレータ能力オープニングプラットフォーム、オペレータ5Gコアネットワークにより、UPF200に対する事前設定を実現できる。
【0038】
b、オペレータ5Gコアネットワーク側からユーザーの位置情報を動的に収集し、各ホスティング業務に対して、エッジコンピューティングノードを近くて選択し、各ホスティング業務は、5G移動通信ネットワークにおいて、エッジコンピューティング必要がある業務であり、即ち、業務加速を必要とする業務である。
【0039】
c、IaaS (Infrastructure as a Service)、またはPaaS(Platform-as-a-Service)コントローラとドッキングし、エッジDCリソースに対する制御を完成する。
【0040】
IaaS及びPaaSは、図2に図示されていないが、実際に、エッジクラウドゲートウェイ210とエッジコントローラ230との間に位置してもよく、主に、エッジコントローラ230はIaaS及びPaaSによりエッジクラウドゲートウェイ210のロード状態を監視し、エッジクラウドゲートウェイ210のロードスケジューリングを制御する。
【0041】
2)GSLB220:エッジ業務を配置する場合、GSLB220に対しても事前設定を行う必要があり、具体的に、GSLB220は第3事前設定規則に対応し、第3事前設定規則は少なくとも以下を含み、
a、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレスであるHTTP DNS要求に対して、HTTP DNS要求におけるエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信する。
【0042】
例えば、GSLB220は、エッジクラウドゲートウェイ210から送信される第2HTTP DNS要求を受信した場合、エッジクラウドゲートウェイ210に第1HTTP DNS応答を返信し、第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、ソースアドレスはエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレスであり、目的アドレスはGSLB220のIPアドレスであり、第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、GSLB220がエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである。
【0043】
b、GSLB220に対して、人為的に介入方式を追加してもよく、HTTP DNS要求における異なるソースアドレスに対して、配置されたIPアドレスを返信する。
【0044】
3)UPF200:本出願の実施例において、UPF200に対して事前設定を行う必要があり、事前設定機能は業務加速のルーティング設定をし、UPF200はルーティング設定機能を提供する必要があり、UPF200は第1事前設定規則または第4事前設定規則に対応する。
【0045】
第1事前設定規則は少なくとも以下を含み、
a、ドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0046】
本出願の実施例において、端末が送信するドメイン名要求は、標準のDNS要求または第1HTTP DNS要求であってもよく、本出願の実施例は限定しない。
【0047】
当該規則は主に、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求を対象とし、UPF200はDNS要求を解析し、DNS要求におけるドメイン名をチェックし、即ち、第1事前設定規則において、UPF200はDNS要求に対する解析機能を具備し、当該DNS要求におけるドメイン名をチェックすることで、エッジクラウドゲートウェイ210に転送することができる。
【0048】
b、目的アドレスがGSLB220のIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0049】
UPF200の第1事前設定規則において、a及びbは端末から送信されるドメイン名要求を対象とし、UPF200は端末から送信されるドメイン名要求を受信した後、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求に対して、DNS要求を解析し、ドメイン名をチェックするか、または、要求状態が第1HTTP DNS要求であるドメイン名要求に対して、目的アドレスをチェックする。
【0050】
具体的に、UPF200は、端末から送信されるドメイン名要求を受信し、ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または、目的アドレスがGSLB220のIPアドレスであると決定した場合、ドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイ210に転送する。
【0051】
c、目的アドレスがエッジアプリケーションVIPである業務要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0052】
具体的に、UPF200は、端末から送信される業務要求を受信し、業務要求における目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると決定した場合、業務要求をエッジクラウドゲートウェイ210に転送する。
【0053】
第4事前設定規則は少なくとも以下を含み、
a、プロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0054】
本出願の実施例において、第4事前設定規則では、UPF200はDNS要求のドメイン名要求に対する解析機能を具備せず、主にエッジクラウドゲートウェイ210により解析し、従って、第4事前設定規則では、UPF200は端末から送信されるドメイン名要求を受信した後、そのプロトコルポート情報または目的アドレスのみをチェックしてもよい。
【0055】
プロトコルポート情報に対するチェックは、主に要求状態がDNS要求であるドメイン名要求を対象とし、DNS要求のプロトコルポート情報をチェックし、例えば、プリセットプロトコルポート要求はユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)ポート(port)53であり、プロトコルポート情報がUDP port 53であると決定した場合、当該ドメイン名要求がDNS要求であることを示し、エッジクラウドゲートウェイ210に転送し、後続でエッジクラウドゲートウェイ210に、対応するDNS要求に対する解析能力を実行させ、ドメイン名を取得し、加速を必要かどうかを判定する。
【0056】
b、目的アドレスがGSLB220のIPアドレスであるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0057】
具体的に、UPF200は、端末から送信されるドメイン名要求を受信し、ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがGSLB220のIPアドレスであると決定した場合、ドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイ210に転送する。
【0058】
c、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイ210に転送される。
【0059】
なお、第1事前設定規則または第4事前設定規則は、設置されたエッジコントローラ230により配置されるか、またはローカルに配置され、つまり、UPF200はエッジコントローラ230により統一に配置管理できるだけではなく、さらに、ローカル配置によりロードされてもよく、本出願の実施例は限定しない。
【0060】
4)エッジクラウドゲートウェイ210は、主に、ローカルトラフィック、即ち担当地域範囲内のトラフィックのスマートスケジューリング、ロードバランシング、統計分析などに用いられ、業務トラフィックを具体的なMEC処理サーバにスケジューリングする。 本出願の実施例において、エッジ業務を配置する場合、エッジクラウドゲートウェイ210に対しても事前設定を行う必要があり、具体的に、エッジクラウドゲートウェイ210は第2事前設定規則または第5事前設定規則に対応する。
【0061】
第2事前設定規則は、少なくともプリセットルートポリシーを含む。
【0062】
例えば、プリセットルートポリシーは、IP5タプル情報に基づきルートを行って、例えば、一般的に、IPクインタプルにはソースIPアドレス、目的IPアドレス、プロトコル番号、ソースポート及び目的ポートが含まれ、ロードバランシングアルゴリズムに基づき、ルートを行ってもよく、例えばロードバランシングアルゴリズムはソースアドレスハッシュアルゴリズムであり、ソースIPアドレスに対してハッシュ計算を行って、ハッシュ計算を介して1つのハッシュ値を取得し、当該ハッシュ値及びMEC処理サーバリストの配置規則に基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、対応するMEC処理サーバに転送し、処理する。
【0063】
また例えば、プリセットルートポリシーは、ユニフォームリソースロケータ(Uniform Resource Locator、URL)情報に基づきルートを行うことであり、例えば、業務要求におけるドメイン名要求業務のタイプ、及び各MEC処理サーバに記憶される特定ドメイン名、またはリソースタイプに基づき、例えば、特定ドメイン名、またはリソースタイプは処理ピクチャまたはビデオ業務タイプをし、業務要求を、対応する業務タイプを処理するためのMEC処理サーバに転送する。
【0064】
具体的なルートポリシーに対して、本出願の実施例は限定せず、実際のニーズ及び状況に基づき選択し使用すればよい。
【0065】
第5事前設定規則は、少なくともプリセットルートポリシーを含むとともに、DNS要求に対する解析能力を具備する。
【0066】
即ち、エッジクラウドゲートウェイ210の2つの事前設定規則として、第2事前設定規則に比べて、第5事前設定規則は、エッジクラウドゲートウェイ210に標準DNS要求に対する解析能力を具備させ、DNSメッセージを解析でき、携帯のドメイン名を取得し、さらに、対応する第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングすることができる。
【0067】
なお、第2事前設定規則または第5事前設定要求は設置されたエッジコントローラ230により配置されるか、またはローカルに配置され、つまり、エッジクラウドゲートウェイ210はエッジコントローラ230により統一に配置管理できるだけではなく、さらに、ローカル配置によりロードされてもよく、本出願の実施例は限定しない。
【0068】
なお、エッジクラウドゲートウェイ210の事前設定規則は、UPF200の事前設定規則に対応し、UPF200は端末から送信されるドメイン名要求を受信した後、対応する第1事前設定規則に基づき、対応する動作を実行し、即ち、ドメイン名または目的アドレスを解析し、さらにエッジクラウドゲートウェイ210に転送すると、エッジクラウドゲートウェイ210は第2事前設定規則に基づき、対応する動作を実行し、直接的にドメイン名などの情報に基づき、第2HTTP DNS要求としてパッケージングし、GSLB220に送信できる。UPF200は、第4事前設定規則に基づき、対応する動作を実行し、即ち、解析しなく、プロトコルポート情報または目的アドレスのみをチェックし、さらに、エッジクラウドゲートウェイ210に転送すると、エッジクラウドゲートウェイ210は第5事前設定規則に基づき、対応する動作を実行し、DNS要求であれば、解析してから、第2HTTP DNS要求としてパッケージングし、GSLB220に送信し、この2つの実施形態について、本出願の実施例は限定しない。
【0069】
具体的に、エッジクラウドゲートウェイ210は、
S1、ドメイン名要求に基づき、GSLB220から対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得する。
【0070】
エッジクラウドゲートウェイ210はさらに、ドメイン名要求の要求状態を記録し、要求状態はDNS要求または第1HTTP DNS要求を表す
【0071】
即ち、本出願の実施例において、標準DNSまたは第1HTTP DNS要求を介してオリジナルドメイン名に対するドメイン名要求をトリガーするように、端末を支持でき、目的アドレスはGSLB220のIPアドレスである。
【0072】
S1を実行する際、エッジクラウドゲートウェイ210は具体的に、
S1.1、ドメイン名要求に基づき、GSLB220に第2HTTP DNS要求を送信し、第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレスであり、目的アドレスがGSLB220のIPアドレスである。
【0073】
具体的に、ステップS1.1を実行する際、2つの状況があり得て、
第1の状況:ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスはGSLB220のIPアドレスである。
【0074】
即ち、UPF200の事前設定規則は第1事前設定規則であり、UPF200は、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求を解析し、DNS要求におけるドメイン名を取得し、そうすれば、端末から送信されるドメイン名要求がDNS要求であるか、それとも第1HTTP DNS要求であるかに関わらず、エッジクラウドゲートウェイ210はUPF200から送信されるドメイン名要求を受信した後、具体的に、ドメイン名要求に基づき、自分のIPアドレスを改めてソースアドレスとし、第2HTTP DNSとしてパッケージングし、GSLB220に転送する。
【0075】
即ち、第1の状況は、UPF200に対応する第1事前設定規則を対象とし、UPF200はDNS要求に対する解析能力を具備し、エッジクラウドゲートウェイ210は第2事前設定規則に対応し、即ち、エッジクラウドゲートウェイ210はドメイン名要求を受信した後、DNS要求であるドメイン名要求を解析しない。
【0076】
第2の状況:ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報は、プリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスはGSLB220のIPアドレスである。
【0077】
エッジクラウドゲートウェイ210は具体的に、ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、当該ドメイン名要求を解析し、ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を改めて第2HTTP DNS要求としてパッケージングし、改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求をGSLB220に送信する。
【0078】
即ち、第2の状況はUPF200に対応する第4事前設定規則を対象とし、UPF200はDNS要求に対する解析能力を具備せず、ドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイ210に送信した後、エッジクラウドゲートウェイ210は第5事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイ210はDNS要求に対する解析能力を具備し、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求を解析し、改めて第2HTTP DNS要求としてパッケージングし、GSLB220に送信する。
【0079】
また、ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、エッジクラウドゲートウェイ210は解析する必要がないが、改めてパッケージングしなければならなく、例えば、ソースアドレスを自分のIPアドレスに修正してから、GSLB220に送信する。
【0080】
S1.2、GSLB220から返信される第1HTTP DNS応答を受信し、第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)はGSLB220がエッジクラウドゲートウェイ210のIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定するものである。
【0081】
S2、UPF200により端末にドメイン名応答を返信し、ドメイン名応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる。
【0082】
ステップS2を実行する際、エッジクラウドゲートウェイ210は具体的に、
ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信し、
ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0083】
本出願の実施例において、エッジクラウドゲートウェイ210はGSLB220から返信される第1HTTP DNS応答を受信した後、端末から送信されるドメイン名要求の要求状態に基づき、UPF200を介して対応する応答パケットを端末に返信し、即ち、端末から送信される要求状態がDNS要求であると、標準DNS応答パケットとしてパッケージングされ、UPF200に返信され、端末から送信される要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答パケットとしてパッケージングされ、UPF200に返信されてため、UPF200は受信した応答パケットを端末に送信する。
【0084】
S3、UPF200により転送される業務要求を受信し、業務要求は、UPF200が端末から送信される業務要求における目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると解析した際に転送される。
【0085】
S4、業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、業務要求を対応するMEC処理サーバにルートする。
【0086】
このように、本出願の実施例において、標準DNS及びHTTP DNSアドレッシングメカニズムを両立でき、エッジクラウドゲートウェイ及びエッジコントローラを追加し、端末は標準DNS要求または第1HTTP DNS要求を介して、オリジナルドメイン名に対するドメイン名要求をトリガーし、業務加速を必要とするドメイン名要求はエッジクラウドゲートウェイに転送する。端末から送信されるドメイン名要求がDNS要求であると、DNS要求を解析するようにUPFを配置してもよく、または、DNS要求に対する解析能力を具備するようにエッジクラウドゲートウェイを配置してもよく、さらに、エッジクラウドゲートウェイは処理でき、GSLBからエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得し、UPFを介してエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を端末に送信することで、端末はエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)に基づき、業務要求を送信し、端末の業務要求を具体的なMEC処理サーバにルートする。エッジクラウドゲートウェイがより端末に近接し、エッジクラウドゲートウェイを介して、オリジナルのDNS要求をHTTP DNS要求に変換でき、ローカルDNSをバイパスでき、アクセスフローを簡略化し、従って、処理レートがより速くなり、遅延を減少させることができ、DNSまたはHTTP DNSアドレッシングシーンに適用でき、エッジコンピューティングノードを近くて正確に選択し、エッジ加速という目的を実現する。また、従来技術の枠組みで、インターネットを介して、ユーザーに各種のアプリケーションサービス(Over The Top、OTT)業務を提供することは、スムーズアクセスエッジコンピューティングノードを改良する必要がなく、ユーザーに感知がなく、実現の簡便性及びユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0087】
上記の実施例の図2に示すシステムのアーキテクチャ図に基づき、図3を参照し、本出願の実施例における、モバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のフローチャートであり、主にエッジクラウドゲートウェイに適用され、当該方法は以下のステップを含み、
ステップ300:エッジクラウドゲートウェイは、ユーザープレーン機能により転送されるドメイン名要求を受信する。
【0088】
ドメイン名要求は、ユーザープレーン機能が端末から送信されるドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると解析した際に転送されるか、或いは、ドメイン名要求は、ユーザープレーン機能が端末から送信されるドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスであると決定した際に転送される。
【0089】
また、ドメイン名要求の要求状態を記録するステップを含み、要求状態はDNS要求または第1HTTP DNS要求を表す
【0090】
本出願の実施例において、端末から送信されるドメイン名要求を、エッジクラウドゲートウェイに転送する際、UPFとエッジクラウドゲートウェイとの異なる配置規則に基づき、2つの可能な実施形態を提供し、具体的に、
第1の実施形態:UPFは第1事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、GSLBは第3事前設定規則に対応し、即ち、UPFに、DNS要求に対する解析能力を具備させ、そうすれば、
UPFは端末から送信されるドメイン名要求を受信し、ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、端末から送信されるドメイン名要求を解析し、ドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であると決定した場合、エッジクラウドゲートウェイに転送し、ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、当該ドメイン名要求の目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると決定した場合、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0091】
第2の実施形態:UPFは第4事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、GSLBは第3事前設定規則に対応し、即ち、エッジクラウドゲートウェイにDNS要求に対する解析能力を具備させ、そうすれば、
UPFは端末から送信されるドメイン名要求を受信し、ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致すると決定した場合、エッジクラウドゲートウェイに転送し、ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、当該ドメイン名要求の目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると決定した場合、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0092】
ステップ310:ドメイン名要求に基づき、グローバルサーバロードバランシングから対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得する。
【0093】
具体的に、ステップ310を実行する場合、以下のステップを含み、
S1、ドメイン名要求に基づき、GSLBに第2HTTP DNS要求を送信し、第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスがグローバルサーバロードバランシングのIPアドレスである。
【0094】
ステップ300で説明した2つの実施形態に基づき、当該S1を実行する場合、対応して、以下の2つの実施形態を有し、
第1の実施形態:UPFは第1事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、GSLBは第3事前設定規則に対応し、即ち、UPFにDNS要求に対する解析能力を具備させ、そうすれば、
ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、UPFはDNS要求に対する解析を完成しており、エッジクラウドゲートウェイに転送し、そうすれば、エッジクラウドゲートウェイは解析されたドメイン名要求を直接的に第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、GSLBに第2HTTP DNS要求を送信すればよく、ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、エッジクラウドゲートウェイは、ドメイン名要求におけるソースアドレスを、エッジクラウドゲートウェイのIPアドレスに修正することで、第2HTTP DNS要求を取得し、GSLBに転送する。
【0095】
第2の実施形態:UPFは第4事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、GSLBは第3事前設定規則に対応し、即ち、エッジクラウドゲートウェイにDNS要求に対する解析能力を具備させ、そうすれば、
ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、エッジクラウドゲートウェイはドメイン名要求を解析し、ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求をグローバルサーバロードバランシングに送信し、ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、エッジクラウドゲートウェイはドメイン名要求におけるソースアドレスを修正することで、第2HTTP DNS要求を取得し、GSLBに転送する。
【0096】
S2、GSLBから返信される第1HTTP DNS応答を受信し、第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、グローバルサーバロードバランシングがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである。
【0097】
ステップ320:ユーザープレーン機能により、端末にドメイン名応答を返信し、ドメイン名応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる。
【0098】
ステップ320を実行する場合、以下の2つの状況に分け、
第1の状況:ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信する。
第2の状況:ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0099】
ステップ330:ユーザープレーン機能により転送される業務要求を受信し、業務要求の目的アドレスはエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である。
【0100】
この場合、UPFはその第1事前設定規則または第4事前設定規則において、当該規則を予め配置しており、即ち、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求を、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0101】
ステップ340:業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、業務要求を対応するMEC処理サーバにルートする。
【0102】
このように、本出願の実施例において、エッジクラウドゲートウェイを追加し、DNS及びHTTP DNSアドレッシングシーンを両立でき、端末のドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイに転送し、エッジクラウドゲートウェイを介して処理し、結果として、端末の業務要求を対応するMEC処理サーバにルートし、モバイルエッジコンピューティングノードの選択メカニズムを実現し、業務加速という目的を実現し、5G移動通信ネットワークに対するMECノード選択方法の問題を解决する。
【0103】
上記の実施例に基づき、以下は、具体的な適用シーンを利用して説明し、UPFとエッジクラウドゲートウェイとの異なる事前設定規則に対して、以下は、2つの異なる実施形態を採用して、本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を説明する。
【0104】
第1の実施形態:UPFは第1事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、即ち、UPFがDNS要求を解析するシーンである。
【0105】
具体的に、図4を参照し、本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のインタラクションフローチャートである。
【0106】
ステップ400:端末はUPFにドメイン名要求を送信する。
【0107】
具体的に、端末は標準DNSまたはHTTP DNSを介してオリジナルドメイン名に対する要求をトリガーし、即ち、端末は伝統のDNSまたはHTTP DNSアドレッシングメカニズムに基づく。
【0108】
当該ドメイン名要求の要求状態は、DNS要求、または第1HTTP DNS要求である。
【0109】
ステップ401:UPFは、端末から送信されるドメイン名要求を受信する。
【0110】
ステップ402:UPFは、ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると決定した場合、ドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0111】
本出願の実施例において、UPFに対して第1事前設定規則を配置し、UPFにDNS要求に対する解析能力を具備させ、UPFは対応する第1事前設定規則に基づき、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求に対して、DNS要求を解析し、業務加速を必要とするドメイン名であるかどうかを決定し、要求状態が第1HTTP DNS要求であるドメイン名要求に対して、目的アドレスをチェックし、目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると、業務加速を必要とすると決定し、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0112】
ステップ403:エッジクラウドゲートウェイは、UPFにより転送されるドメイン名要求を受信する。
【0113】
ステップ404:エッジクラウドゲートウェイは、GSLBに第2HTTP DNS要求を送信する。
【0114】
第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、ソースアドレスはエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスはGSLBのIPアドレスである。
【0115】
また、エッジクラウドゲートウェイは、ドメイン名要求の要求状態を記録する。
【0116】
即ち、エッジクラウドゲートウェイは自分のIPアドレスをソースアドレスとし、GSLBに第2HTTP DNS要求をトリガーし、このように、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求に対して、エッジクラウドゲートウェイを介して、オリジナルDNS要求を第2HTTP DNS要求に変換し、再び送信する際、ローカルDNSをバイパスし、直接的にGSLBに送信でき、アクセスフローを簡略化し、要求状態が第1HTTP DNS要求であるドメイン名要求に対して、エッジクラウドゲートウェイはソースアドレスを自分のIPアドレスに修正し、GSLBに第2HTTP DNS要求を送信することで、GSLBはソースアドレスに基づき、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであると決定した場合、対応するように、業務加速のエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信する。
【0117】
ステップ405:GSLBは、エッジクラウドゲートウェイから送信される第2HTTP DNS要求を受信する。
【0118】
ステップ406:GSLBは、エッジクラウドゲートウェイに第1HTTP DNS応答を返信する。
【0119】
第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、GSLBがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである。
【0120】
本出願の実施例において、当該ステップGSLBは、対応する第3事前設定規則に基づき実現でき、GSLBは第2HTTP DNS要求におけるソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、要求されるドメイン名が業務加速ドメイン名であると決定した場合、エッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に対応する業務配置に基づき、実際のエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信するように選択する。
【0121】
ステップ407:エッジクラウドゲートウェイは、GSLBから返信される第1HTTP DNS応答を受信する。
【0122】
ステップ408:エッジクラウドゲートウェイは、第1HTTP DNS応答に基づき、UPFを介して端末にドメイン名応答を返信する。
【0123】
ドメイン名応答には、少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる。
【0124】
具体的に、以下の2つの状況を有し、
1)ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信する。
2)ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0125】
ステップ409:端末は、エッジクラウドゲートウェイがUPFを介して返信したドメイン名応答を受信する。
【0126】
ステップ410:端末はドメイン名応答に基づき、UPFに業務要求を送信する。
【0127】
具体的に、端末はドメイン名応答を受信した後、可以ドメイン名応答におけるエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)に基づき、これを目的アドレスとして業務要求をトリガーし、業務要求における目的アドレスはエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である。
【0128】
ステップ411:UPFは、端末から送信される業務要求を受信する。
【0129】
ステップ412:UPFは、業務要求の目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると決定した場合、業務要求をエッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0130】
ここで、UPFは対応する第1事前設定規則または第4事前設定規則に基づき、実現でき、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送される。
【0131】
ステップ413:エッジクラウドゲートウェイはUPFにより転送される業務要求を受信し、業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、業務要求を対応するMEC処理サーバにルートする。
【0132】
このように、本出願の実施例において、主に5G移動通信ネットワークに対して、モバイルエッジコンピューティングノードの選択のための業務データフローを提出し、UPFにDNS要求に対する解析能力を具備させるように配置し、エッジクラウドゲートウェイなどの機器を介して、端末のDNSアドレッシングまたはHTTP DNSアドレッシングシーンに適用でき、業務を最も近いMEC処理サーバにルートし、精度がより高く、エッジコンピューティングノードに対する選択を実現し、遅延を低減させ、業務加速という目的を実現する。
【0133】
第2の実施形態:UPFは第4事前設定規則に対応し、エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、即ち、エッジクラウドゲートウェイがDNS要求を解析するシーンである。
【0134】
具体的に、図5を参照し、本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のインタラクションフローチャートである。
【0135】
ステップ500:端末は、UPFにドメイン名要求を送信する。
【0136】
当該ドメイン名要求の要求状態は、DNS要求、または第1HTTP DNS要求である。
【0137】
ステップ501:UPFは、端末から送信されるドメイン名要求を受信する。
【0138】
ステップ502:UPFは、ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると決定した場合、ドメイン名要求をエッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0139】
当該ステップは、UPFが対応する第4事前設定規則に基づき実現する。
【0140】
本出願の実施例において、UPFに対して第4事前設定規則を配置することで、UPFはDNS要求を解析せず、UPFは第4事前設定規則に基づき、要求状態がDNS要求であるドメイン名要求に対して、そのプロトコルポート情報をチェックし、プリセット要求に合致し、例えば、プロトコルポート情報がUDP port 53であると、DNS要求であると決定し、エッジクラウドゲートウェイに転送することで、エッジクラウドゲートウェイは対応する第5事前設定規則に基づき、DNS要求を解析する。要求状態が第1HTTP DNS要求であるドメイン名要求に対して、目的アドレスをチェックし、目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると、業務加速を必要とすると決定し、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0141】
ステップ503:エッジクラウドゲートウェイは、UPFにより転送されるドメイン名要求を受信する。
【0142】
ステップ504:ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、GSLBに第2HTTP DNS要求を送信する。
【0143】
ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、エッジクラウドゲートウェイは当該ドメイン名要求を解析し、ドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングする。
【0144】
第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、ソースアドレスはエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスはGSLBのIPアドレスである。
【0145】
また、エッジクラウドゲートウェイはドメイン名要求の要求状態を記録する。
【0146】
ここで、エッジクラウドゲートウェイは配置された第5事前設定規則に対応し、本出願の実施例において、エッジクラウドゲートウェイにDNS要求に対する解析能力を具備させるように配置し、ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、当該ドメイン名要求を解析し、ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求をGSLBに送信する。
【0147】
ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、直接的に自分のIPアドレスをソースアドレスとし、第2HTTP DNSとしてパッケージングし、GSLBに転送する。
【0148】
ステップ505:GSLBは、エッジクラウドゲートウェイから送信される第2HTTP DNS要求を受信する。
【0149】
ステップ506:GSLBは、エッジクラウドゲートウェイに第1HTTP DNS応答を返信する。
【0150】
第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、GSLBがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである。
【0151】
ここで、GSLBは対応する第3事前設定規則に基づき実現できる。
【0152】
ステップ507:エッジクラウドゲートウェイは、GSLBから返信される第1HTTP DNS応答を受信する。
【0153】
本出願の実施例において、上記のステップ504、ステップ507について、エッジクラウドゲートウェイは、伝統のローカルDNS(local DNS、LDNS) をプロキシするとみなし、LDNS機能を具備してもよい。
【0154】
ステップ508:エッジクラウドゲートウェイは、第1HTTP DNS応答に基づき、UPFを介して端末にドメイン名応答を返信する。
【0155】
ドメイン名応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる。
【0156】
具体的に、以下の2つの状況を有し、
1)ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信する。
2)ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0157】
ステップ509:端末は、エッジクラウドゲートウェイがUPFを介して返信したドメイン名応答を受信する。
【0158】
ステップ510:端末は、ドメイン名応答に基づき、UPFに業務要求を送信する。
【0159】
具体的に、端末は、ドメイン名応答を受信した後、ドメイン名応答におけるエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)に基づき、これを目的アドレスとして、業務要求をトリガーし、業務要求における目的アドレスはエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である。
【0160】
ステップ511:UPFは、端末から送信される業務要求を受信する。
【0161】
ステップ512:UPFは、業務要求の目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)であると決定した場合、業務要求をエッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0162】
ここで、UPFは対応する第1事前設定規則または第4事前設定規則に基づき、実現でき、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送する。
【0163】
ステップ513:エッジクラウドゲートウェイは、UPFにより転送される業務要求を受信し、業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定し、業務要求を対応するMEC処理サーバにルートする。
【0164】
このように、本出願の実施例において、主に5G移動通信ネットワークに対して、モバイルエッジコンピューティングノードの選択のための他の業務データフローを提出し、エッジクラウドゲートウェイにDNS要求に対する解析能力を具備させるように配置し、エッジクラウドゲートウェイなどの機器を介して、端末のDNSアドレッシングまたはHTTP DNSアドレッシングシーンに適用でき、近いエッジコンピューティングノードを正確に選択し、業務を最も近いMEC処理サーバにルートし、位置精度がより高く、エッジ加速を実現する。
【0165】
上記の実施例に基づき、図6を参照し、本出願の実施例におけるモバイルエッジコンピューティングノード選択のためのエッジクラウドゲートウェイであり、エッジクラウドゲートウェイはモバイルエッジコンピューティングノードの選択システムに設けられ、当該システムには少なくともUPF、エッジクラウドゲートウェイ、GSLBが含まれ、具体的に、
UPFにより転送されるドメイン名要求を受信するための第1受信モジュール60であって、前記ドメイン名要求におけるドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるか、または目的アドレスがGSLBのIPアドレスである、或いは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致する第1受信モジュール60と、
前記ドメイン名要求に基づき、前記GSLBから対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を取得するための取得モジュール61と、
前記UPFを介して前記端末にドメイン名応答を返信するための送信モジュール62であって、前記ドメイン名応答には少なくとも前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれる送信モジュール62と、
前記UPFにより転送される業務要求を受信するための第2受信モジュール63であって、前記業務要求の目的アドレスが前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である第2受信モジュール63と、
前記業務要求及びプリセットルートポリシーに基づき、対応するMEC処理サーバを決定するための決定モジュール64と、
前記業務要求を前記対応するMEC処理サーバにルートするためのルートモジュール65と、を含む。
【0166】
好ましくは、さらに、前記ドメイン名要求の要求状態を記録するための記録モジュール66を含み、前記要求状態はDNS要求または第1HTTP DNS要求を表す
【0167】
好ましくは、取得モジュール61は具体的に、
前記ドメイン名要求に基づき、前記GSLBに第2HTTP DNS要求を送信し、前記第2HTTP DNS要求には少なくとも業務加速ドメイン名、ソースアドレス、及び目的アドレスが含まれ、前記ソースアドレスは前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであり、目的アドレスは前記GSLBのIPアドレスであり、
前記GSLBから返信される第1HTTP DNS応答を受信し、前記第1HTTP DNS応答には少なくともエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)が含まれ、前記エッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)は、前記GSLBが前記エッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき決定したものである。
【0168】
好ましくは、前記ドメイン名要求におけるプロトコルポート情報が、プリセットプロトコルポート要求に合致するか、または目的アドレスがGSLBのIPアドレスであると、取得モジュール61は具体的に、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、前記ドメイン名要求を解析し、前記ドメイン名要求におけるドメイン名を取得し、解析されたドメイン名要求を第2HTTP DNS要求として改めてパッケージングし、改めてパッケージングされた第2HTTP DNS要求を前記GSLBに送信する。
【0169】
好ましくは、送信モジュール62は具体的に、
前記ドメイン名要求の要求状態がDNS要求であると、DNS応答を返信し、
前記ドメイン名要求の要求状態が第1HTTP DNS要求であると、第2HTTP DNS応答を返信する。
【0170】
好ましくは、前記UPF、前記エッジクラウドゲートウェイ及び前記GSLBはそれぞれ異なる事前設定規則に対応し、前記事前設定規則は業務加速のルーティング設定を表す
【0171】
好ましくは、前記UPFは第1事前設定規則に対応し、前記第1事前設定規則は少なくとも、ドメイン名がプリセット業務加速ドメイン名であるドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、または、目的アドレスがGSLBのIPアドレスであるドメイン名要求はエッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送することを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第2事前設定規則に対応し、前記第2事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含み、
前記GSLBは第3事前設定規則に対応し、前記第3事前設定規則は少なくとも、ソースアドレスがエッジクラウドゲートウェイのIPアドレスであるHTTP DNS要求に対して、HTTP DNS要求におけるエッジクラウドゲートウェイのIPアドレス及び業務加速ドメイン名に基づき、対応するエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)を返信することを含む。
【0172】
好ましくは、前記UPFは第4事前設定規則に対応し、前記第4事前設定規則は少なくとも、プロトコルポート情報がプリセットプロトコルポート要求に合致するドメイン名要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送すること、または、目的アドレスがGSLBのIPアドレスであるドメイン名要求はエッジクラウドゲートウェイに転送すること、或いは、目的アドレスがエッジアプリケーションバーチャルIP(VIP)である業務要求は、エッジクラウドゲートウェイに転送することを含み、
前記エッジクラウドゲートウェイは第5事前設定規則に対応し、前記第5事前設定規則は少なくともプリセットルートポリシーを含むとともに、DNS要求に対する解析能力を具備する。
【0173】
好ましくは、前記第1事前設定規則、前記第2事前設定規則、前記第4事前設定規則または前記第5事前設定規則は、設置されたエッジコントローラにより配置されるか、またはローカルに配置され、
前記エッジコントローラは、前記システムにおけるコアネットワークのクラウドセンターに設けられるとともに、エッジクラウドゲートウェイ及びUPFとそれぞれ通信接続する。
【0174】
上記の実施例に基づき、図7を参照し、本出願の実施例における電子機器の構成概略図である。
【0175】
本出願の実施例は、電子機器を提供し、当該電子機器はプロセッサ710(Center Processing Unit、CPU)、メモリ720、入力機器730及び出力機器740などを含んでもよく、入力機器730はキーボード、マウス、タッチスクリーンなどを含んでもよく、出力機器740は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)などの表示機器を含んでもよい。
【0176】
メモリ720は、読み取り専用メモリ(ROM)、及びランダムアクセスメモリ(RAM)を含み、プロセッサ710に、メモリ720に記憶されるプログラム命令及びデータを提供する。本出願の実施例において、メモリ720は、本出願の実施例の何れかのモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法のプログラムを記憶できる。
【0177】
プロセッサ710は、メモリ720に記憶されるプログラム命令を呼び出すことで、取得したプログラム命令に従って、本出願の実施例の何れかのモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実行する。
【0178】
上記の実施例に基づき、本出願の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサに実行される場合、上記の任意の方法実施例のモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実現する。
【0179】
本出願の実施例は方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供できる。従って、本出願は、ハードウェアのみの実施例、ソフトウェアのみの実施例、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを用いた実施例の形式を採用し得る。そして、本出願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用し得る。
【0180】
例示的な実施例において、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品は実行される場合、上記の実施例が提供するモバイルエッジコンピューティングノードの選択方法を実現する。
【0181】
本出願は、本出願の実施例による方法、機器(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/またはブロック図を参照して説明する。コンピュータプログラム命令で、フローチャート及び/またはブロック図の各フロー及び/またはブロック、及びフローチャート及び/またはブロック図のフロー及び/またはブロックの組合せを実現することができる。これらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋込み型プロセッサ、または他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供して、マシンを生成し、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つまたは複数のフロー及び/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実現するための装置を生成することができる。
【0182】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で動作するようにガイドすることができるコンピュータ可読メモリに記憶されて、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、命令装置を含む製品を生成することもできる。当該命令装置は、フローチャートの1つまたは複数のフロー、及び/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実現する。
【0183】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器にインストールされて、一連の操作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル機器上で実行させることによって、コンピュータにより実現される処理を生成することもでき、これによって、コンピュータまたは他のプログラマブル機器で実行される命令は、フローチャートの1つまたは複数のフロー、及び/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0184】
本出願の好適な実施例を説明したが、当業者は基本的な創造的概念を理解すると、これらの実施例に対して、別の変更及び修正を行うことができる。従って、添付の請求項は、好適な実施例及び本出願の範囲に該当する全ての変更及び修正を含むと解釈されることを意図する。
【0185】
明らかに、本出願の実施例の精神及び範囲から逸脱しない前提で、当業者は本出願の実施例に対していろんな改良及び変更を行うことができる。このように、本出願の実施例のこれらの修正及び変更は本出願の請求項及びその等価技術範囲内に属すると、本出願はこれらの修正及び変更も含む。
【符号の説明】
【0186】
200 UPF
210 エッジクラウドゲートウェイ
220 GSLB
230 エッジコントローラ
60 第1受信モジュール
61 取得モジュール
62 送信モジュール
63 第2受信モジュール
64 決定モジュール
65 ルートモジュール
710 プロセッサ
720 メモリ
730 入力機器
740 出力機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7