(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】検体メータ
(51)【国際特許分類】
G16H 10/40 20180101AFI20230515BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20230515BHJP
G16Y 10/60 20200101ALI20230515BHJP
【FI】
G16H10/40
G16H20/00
G16Y10/60
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020214949
(22)【出願日】2020-12-24
(62)【分割の表示】P 2017525901の分割
【原出願日】2015-11-13
【審査請求日】2021-01-15
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-29
(32)【優先日】2014-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516106184
【氏名又は名称】アセンシア・ダイアベティス・ケア・ホールディングス・アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Ascensia Diabetes Care Holdings AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リーバー,ハリス
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】レイノルズ,ジェフリー・エス
(72)【発明者】
【氏名】カラン,ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】メフタ,アシーム
(72)【発明者】
【氏名】ラウントリー,ドーン
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】松田 直也
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0322815(US,A1)
【文献】特表特表2013-544550号公報(JP,A)
【文献】ONETOUCH Verio Sync Blood Glucose Monitoring System Owner’s Booklet Instructions for use,[online],2014年6月,インターネット<URL:https://www.onetouch.com/sites/onetouch_us/files/veriosyncmeter.pdf>,[2021年9月16日検索](P.1~27)
【文献】[News]タッチするだけでペアリング、NFC対応で超簡単設定!会話も音楽もケーブルレスで楽しめるウルトラスリムなBluetoothヘッドセットを発売,[online],2013年5月21日,エレコム株式会社,インターネット<URL:https://www.elecom.co.jp/news/201305/lbt-mphs310m/index.html>,[2021年9月16日検索](P.1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
G16Y 10/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康データを管理するためのシステムであって、
ユーザに埋入された持続グルコースモニタから
測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を受信するコントロールメータと、
前記コントロールメータからの
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を受信するための第一の無線トランシーバを包含する検査装置であって、
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を表示するためのディスプレイ、及び、
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度をログブックに保存させるように作動可能であるコントローラ、を包含する検査装置と、
モバイル装置内のアプリケーションであって、前記モバイル装置によって実行されるときに、
前記モバイル装置上の第二の無線トランシーバを介して、前記モバイル装置が前記検査装置と対になるように、前記検査装置の前記第一の無線トランシーバと通信し;
前記第一の無線トランシーバおよび前記第二の無線トランシーバを介して、
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を、前記検査装置から前記モバイル装置へ送信させ;
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を分析し、
前記分析された一つ以上の示度の前記測定された血中グルコース濃度に基づいて、前記ユーザの一つ以上のパターンを検出し、
前記モバイル装置のディスプレイ上に、
前記測定された血中グルコース濃度の一つ以上の示度を表示させる
、ことができる、
前記アプリケーションと、
を含むシステム。
【請求項2】
前記モバイル装置は、前記
一つ以上の示度をクラウドサーバに送るためのネットワーク送信機を包含する、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記モバイル装置は、前記検査装置と対になると、前記検査装置からの前記
一つ以上の示度を受け取る、ように作動させることができる、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記対になることは、前記検査装置と前記モバイル装置との間の物理的なタップによってアクティブにされ、
前記物理的なタップは、前記検査装置および前記モバイル装置によって感知され、
前記検査装置および前記モバイル装置は、前記物理的なタップが前記検査装置と前記モバイル装置とを対にする意図を表すことを登録する、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記アプリケーションは、前記
測定された血中グルコース濃度が、グルコースのレベルが前記ユーザに対して選択されたグルコースのパラメータの範囲に収まらないことを示すときに警告を生成する、ように作動させることができる、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記一つ以上のパターンにおける一つのパターンは、所定の時間にわたる前記
ユーザの前記
測定された血中グルコース濃度のパターン
を包含する、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記アプリケーションは、
前記モバイル装置の前記ディスプレイ上に、
測定された血中グルコース濃度の前
記パターンに関する情報を表示する、ように作動させることができる、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
請求項1のシステムにおける検査装置が、持続グルコースモニタからグルコースデータを収拾するための検査装置であって、:
前記第一の無線トランシーバが、ユーザに装着された前記持続グルコースモニタと通信するコントロールメータからグルコースデータを受信する無線トランシーバであって、さらに前記グルコースデータをモバイル装置に送信する無線トランシーバ
であり、
前記コントローラが、前記検査装置に近接したモバイル装置を検出し、前記検出されたモバイル装置と前記検査装置とを対にし、前記グルコースデータを前記モバイル装置に送信するように前記無線トランシーバを制御する、ように作動させることができるコントローラ
である、
検査装置。
【請求項9】
前記コントローラが、前記検査センサのサンプル検査液中の検体を測定し、前記検体の測定から分析データを生成するように作動させることができるように、前記サンプル検査液を含む検査センサを受け取る、ように作動させることができる検査センサインターフェースと、
前記検体の測定の結果を表示するためのディスプレイと、
をさらに含む、請求項
8記載の検査装置。
【請求項10】
前記コントローラに結合されたインターフェースポートであって、前記データの有線送信を可能にするインターフェースポート、をさらに含む請求項
9記載の検査装置。
【請求項11】
前記検査装置の機能を示すための音を発するオーディオ出力、をさらに含む、請求項
9記載の検査装置。
【請求項12】
前記コントローラは、前記データがログブックに加えられ、前記検査装置からの病歴データのログブックをディスプレイ上に表示させる、ように作動させることができる、請求項
9記載の検査装置。
【請求項13】
請求項1のシステムにおける検査装置が、ユーザから採取されたサンプル液中の検体を測定する、ように作動させることができる検査装置であって、
前記第一の無線トランシーバが、前記検査装置とモバイル装置との間の物理的なタップ動作を前記モバイル装置が検出すると、前記モバイル装置が前記検査装置と対になるように、前記モバイル装置と通信する第一の無線トランシーバ
であり、さらに、
検査センサの挿入を許容するためのポートを含む検査センサインターフェースと、
前記ポートの周囲の照明パネルであって、前記ポート内への検査センサの挿入のガイドをアシストするためには第1の色の光を発し、前記検査装置と前記モバイル装置とが対であることを示すためには第2の色の光を発し、前記検査装置内の検体の測定に関する情報を通信するためには複数の他の色のうちの1つの光を発する、照明パネルと、
を包む検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、全体を引用例として本明細書に取り込む、2014年11月14日に出願された米国仮特許出願第62/080,067号に対する優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本発明は、健康メータおよびモバイル装置を介して、健康データを管理するための方法およびシステムに一般的に関する。より具体的には、本発明は、人の健康、例えば、検査装置によって行われた体液中の検体の測定と関連している情報をモバイル装置上で管理し表示する携帯システムに関する。
【0003】
発明の背景
体液中の検体の定量は、ある生理的状態の診断および維持において大変な重要性を持つ。例として、糖尿病の人は、自らの体液中のグルコース値を頻繁にチェックする。そのような検査の結果は、自らの食生活においてグルコース摂取を調節するためおよび/またはインスリンまたは他の薬を投与することが必要であるか否かを決定するために使用されることができる。
【0004】
診断システム、例えば、血中グルコースモニタリングシステムは、人からの液サンプル中のグルコース濃度値を計算するために、計器、例えば、メータを採用することができる。そのような計器は、サンプル中のグルコースとの反応からの出力、例えば、電流または光を測定することによって作動する。検査結果は、通常、メータによって表示され、保存される。ベーシックなシステムは、ユーザがディスプレイおよびキーパッドまたは他の双方向コンポーネントを介して、メータから検査結果に直接アクセスすることを可能にする。
【0005】
糖尿病の人にとっては測定が不可欠であるため、診断結果の簡便な示度を可能にする計器が利用可能なことが必須である。例として、専門的なシステムが利用可能であるが、これらのシステムは、高価である。さらに、情報が容易にアクセス可能である場合、測定に関する情報は、ユーザにとって役立つが、専門的な検査装置は、多くの場合、役立つ情報をユーザに提供するように設計されてない。
【0006】
したがって、検体メータと、分析ソフトウェアを実行するユビキタス装置、例えば、スマートモバイル装置との間の無線接続性を可能にするシステムが要望されている。患者への助言に費やされる時間を減らすために、信頼性のある患者データにアクセスしダウンロードすることと、傾向を識別することとを可能にするシステムが要望されている。ユーザのライフスタイルへのより統合的かつ自然な調和を考慮に入れて、ユーザのアクセスの容易さおよび健康関連アプリケーションとやりとりする能力を可能にするシステムが要望されている。
【0007】
発明の概要
健康示度データの簡便な分析および管理のためのシステムが開示される。検査装置またはメータは、ユーザからの液を検査するために作動する。検査装置またはメータは、検査装置をモバイルユーザ装置と対にするために、無線リンクを介して、データをモバイルユーザ装置、例えば、スマートフォンに通信する。モバイルユーザ装置は、ネットワーククラウドサーバからモバイル装置上にロードされることができるデータ分析・管理アプリケーションを起動する。データ分析・管理アプリケーションは、検査装置からの検査データならびに検査装置またはモバイル装置と対にした他の検査装置によって測られた他の示度の表示を可能にする。モバイル装置上のアプリケーションは、ヘルスケア目的のために、ネットワークを介して、データをクラウドサーバに送ることができる。アプリケーションは、判定基準、例えば、回数、場所または食事に基づいて検査装置を使用して検査を実施するようユーザにアラートを提供することができる。アプリケーションは、ユーザのために、データを分析し、行動のパターンを決定することができる。アプリケーションは、示度が正常パラメータの範囲に収まらないとき、警告を設定することもできる。
【0008】
アプリケーションは、検査装置の異なる機器構成をモニタリング・表示し、ユーザが検査装置のある機能をコントロールすることを可能にすることもできる。アプリケーションは、ユーザが情報、例えば、メモ、写真、食事の記載または示度と関連することになる薬を入力することを可能にする。モバイル装置130は、装置の向きに応じて、異なる形式のデータを示すことができる。
【0009】
本発明のなおも他の態様、フィーチャおよび効果は、本発明を遂行するために考えられた最良のモードを包含する多数の例示的な実施態様および具現化したものを図示することによって、以下の発明を実施するための形態から容易に明らかである。本発明は、他の異なる実施態様にも適応でき、そのいくつかの詳細は、すべてが本発明の本質および範囲を逸することなく、さまざまな面で変更されることができる。それゆえに、図面および記載は、実際は例証的であり、限定的ではないとみなされる。本発明は、本発明の本質および範囲内に収まるすべての変形、均等物および代替をカバーするものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本特許または出願申請は、カラーで実行される少なくとも一つの図面を含有する。カラー図面を持つ数部の本特許または特許出願刊行物は、要求および必要な料金の支払に応じて、官庁によって提供される。
例示的な実施態様は、参照された図に図示される。本明細書に開示された実施態様および図は、限定的ではなく、例証的であるものとして考慮されることが意図される。
【
図1】検体検査のためのメータまたは検査装置と通信するモバイル装置を包含するデータ収集システムを図示する。
【
図2A】
図1のシステムの検査センサの上面図およびメータの斜視図を図示する。
【
図2B】
図1のメータの電子コンポーネントのブロック図を図示する。
【
図3】
図1のメータから無線で送信された検体検査データの結果に関する関連情報を表示する分析プログラムを包含するモバイル装置のブロック図を図示する。
【
図4】
図1のモバイル装置によって実行される検体データ管理・分析アプリケーションのブロック図を図示する。
【
図5A】
図1のモバイル装置上に表示されることができる、データ管理アプリケーションの最初のインターフェース初期画面を図示する。
【
図5B】
図1のモバイル装置上に表示されることができる、異なるフィーチャをアクティブにするためのプルダウンメニューインターフェース画面を図示する。
【
図5C】
図1のモバイル装置上に表示されることができる、設定値をコントロールするためのインターフェース画面を図示する。
【
図5D】
図5Cの設定値画面から接続メータおよびユーザアカウントを設定するためのインターフェース画面を図示する。
【
図5E】
図5Cの設定値画面からボーラス計算機を設定するためのインターフェース画面を図示する。
【
図5F】
図5Cの設定値画面からデイディバイダを設定するためのインターフェース画面を図示する。
【
図5G】
図5Cの設定値画面からその他設定値を設定するためのインターフェース画面を図示する。
【
図5H】ユーザが
図1のモバイル装置と通信するメータを設定することを可能にするメータ情報画面を図示する。
【
図6A】
図1のモバイル装置上に健康示度を表示するためのデータ表示インターフェース画面を図示する。
【
図6B】
図1のモバイル装置上に健康示度を表示するための概要平均データ表示インターフェース画面を図示する。
【
図6C】横向きに回転されたときに
図1のモバイル装置上に健康示度を表示するためのデータ表示インターフェース画面を図示する。
【
図6D】横向きに回転されたときに
図1のモバイル装置上に健康示度を表示するためのもう一つのデータ表示インターフェース画面を図示する。
【
図6E】
図1のモバイル装置上にログ入力に関する詳細な情報を示す画面を図示する。
【
図7A】
図1のモバイル装置を介して、データをログブックに入力するための手入力画面を図示する。
【
図7B】
図1のモバイル装置のユーザにより示度を入力するための示度手入力画面を図示する。
【
図7C】
図1のモバイル装置のユーザにより食事マーカーを入力するための食事マーカー手入力画面を図示する。
【
図8A】
図1のモバイル装置上でユーザにパターンを知らせるパターン通知画面を図示する。
【
図8B】
図1のモバイル装置上で現在のパターンを示すパターン管理画面を図示する。
【
図8C】
図1のモバイル装置上でパターンに関する追加情報を伝達するパターン詳細画面を図示する。
【
図9A】
図1のモバイル装置上でリマインダを作成するリマインダ設定画面を図示する。
【
図9B】
図1のモバイル装置上の繰り返しリマインダ作成画面を図示する。
【
図9C】
図1のモバイル装置上でカスタムリマインダを作成するための入力画面を図示する。
【
図9D】
図1のモバイル装置上でカウントダウンリマインダの時間を選択するための入力画面を図示する。
【
図10A】
図1のモバイル装置上で機器構成のプロファイルを選択するためのプロファイル管理画面を図示する。
【
図10B】
図1のモバイル装置用の、目標範囲を選択するための目標範囲選択画面を図示する。
【
図10C】
図1のモバイル装置用の、糖尿病プロファイル入力画面を図示する。
【
図11A】
図1のモバイル装置用の、重大な状態を指し示す警告画面を図示する。
【
図11B】
図1のモバイル装置用の、フォローアップ検査のカウントダウンの警告画面を図示する。
【
図11C】
図1のモバイル装置用の、重大な状態に応答してフォローアップ検査を開始するリマインダ画面を図示する。
【
図11D】
図1のモバイル装置用の、重大な状態がなおも存在する後に表示された重大な警告画面を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図示した実施態様の記載
図1は、異なるユーザのために健康状態、例えば、糖尿病の検査データを収集するためのシステム100を示す。システム100は、モバイル装置130と無線通信するメータ検査装置110を包含する。この例では、検査装置110は、以下に説明されるように、検体の検査を可能にする。検査装置110は、無線リンクを介して、モバイル装置130と対にされる。一旦対が確立されると、検査装置110からの検査データは、データの詳細な分析を実施するソフトウェアを起動し、データの管理を可能にし、モバイル装置130のユーザによって容易に理解されることができる形式の他の関連情報を提供するモバイル装置130に渡される。ソフトウェアは、したがって、モバイル装置130のユーザの検査結果に関するデータ管理を実施する。
【0012】
この例では、液サンプル(例えば、血液または間質液)は、検査装置110に挿入されるように設定される検査センサ112を介して得られることができる。検査装置110は、コントロールメータ114と通信することもできる。コントロールメータは、インスリンポンプ116をコントロールするように設定される。ユーザは、インスリンポンプ116と連動するインスリンペン118およびコントロールメータ114を使用することができる。持続グルコースモニタ(CGM)センサ119は、グルコースデータを送信するためにコントロールメータ114と通信する。検査装置110以外の他のメータまたは検査装置120も検査センサ112からの液サンプルを分析し、検査データをモバイル装置130に通信するためにインターフェース装置122とインターフェースすることができる。
【0013】
モバイル装置130は、以下に説明されるように、検査装置110から得られたデータについてデータ分析を実施する。モバイル装置130は、ワイドエリアネットワーク、例えば、インターネット140との通信を可能にする。システム100は、データベース160に結合されるサーバ150を包含する。サーバ150は、患者データをデータベース160に維持する。他のユーザ、例えば、ヘルスケアプロバイダは、ネットワーク接続装置、例えば、パーソナルコンピュータ170を介して、データベース160内の患者データへのアクセスを有することができる。モバイル装置、例えば、モバイル装置130を介して、サーバ150にアクセスすることができる複数のユーザがいる。
【0014】
例として、サーバ150は、モバイル装置130によって収集されたデータのさらなる処理または保存を提供する中央集中ヘルスケアシステムの部分であることができる。中央集中ヘルスケアシステムは、ウェブベースのまたはクライアントサーバベースのフロントエンドをモバイル装置130上で起動しているデータ管理ソフトウェアに提供することができる。それに加えてまたは代えて、データは、ヘルスケアプロバイダ(HCP)と共有されることができる。それゆえに、データをモバイル装置130からサーバ150へ転送するために、モバイル装置130は、インターフェースを介して、例として、無線ネットワークまたはネットワーク140へのWi―Fiホットスポットに直接接続することができる。データ暗号化および認証手順は、データセキュリティを確実にするために採用されることができる。モバイル装置130は、無線ネットワークまたはWi―Fiホットスポットの存在を検出し、背景プロセスを通じてデータをサーバ150へ自動的に転送する。あるいは、モバイル装置130は、サーバ150へのアクセスが利用可能であり、所望の場合、ユーザがデータ転送を開始できることをユーザにアラートすることができる。
【0015】
サーバ150は、各種のヘルスケア機能のために使用されることができる。例として、データは、より効果的な受診のためにヘルスケアプロフェッショナルと共有されることができる。データは、ユーザのヘルスモニタリングまたは遠隔患者ケアのために使用されることができる。データは、ライフスタイルプログラムのために使用されることができる。以下に説明されるように、モバイル装置130は、他のアプリケーション、例えば、ユーザデータとインターフェースすることができる運動またはフィットネスモニタアプリケーションを包含することができる。データは、糖尿病の人からの動機付けサポートツールのために使用されることができる。他のヘルスケアプロバイダは、他の装置、例えば、サーバ180、ラップトップ182、パーソナルコンピュータ184、タブレット186または他のヘルスケアサービス、例えば、サービスおよび商品のモニタリング、販売および提供のためにデータベース160からのデータへのアクセスを可能にする任意の他の計算装置を介して、選択したデータを受け取ることができる。
【0016】
図2Aを参照して、検査メータまたは検査装置110の上面図および検査センサ112の斜視図が図示される。検査センサ112は、検査装置110を使用して分析される液サンプルを受け取るように設定される。分析されることができる検体は、グルコース、脂質プロファイル(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDLおよびHDL)、微量アルブミン、ヘモグロビンA1c、フルクトース、乳酸またはビリルビンを包含する。検体は、例として、全血サンプル、血清サンプル、血漿サンプル、ISF(間質液)および尿のような他の体液ならびに体液以外の液中にあることができる。
【0017】
検査センサ112は、液受けエリアを包含する。液受けエリアは、液サンプルの検体濃度を指し示すために、液サンプルと反応する試薬を含有する。例として、液受けエリアは、液サンプル、例えば、血液サンプルを受け取ることができる。液受けエリアは、液体対照溶液を受け取ることもできる。液体対照溶液は、対照マーカー(内部基準とも呼ばれる)を含有し、検査装置110および検査センサ112が正確に機能していることをチェックするために使用される。対照マーカーは、検査装置110によって起動される検出アルゴリズムを使用して検出される特徴的な現在のプロファイルを生成する。特徴的な現在のプロファイルを有することによって、検査装置110は、対照検査を検体液検査(例えば、グルコース血液サンプル)と自動的に区別することができる。
【0018】
使用されることができる一部の市販されている検査センサは、Bayer HealthCare LLC(ニュージャージー州ホイッパニー)から市販されているものを包含する。これらの検査センサは、Ascensia(登録商標)CONTOUR(登録商標)血中グルコースモニタリングシステム、CONTOUR(登録商標)LINK血中グルコースモニタリングシステム、CONTOUR(登録商標)NEXT USB血中グルコースモニタリングシステム、Ascensia(登録商標)BREEZE(登録商標)およびBREEZE(登録商標)2血中グルコースモニタリングシステムに使用されているものを非限定的に包含する。先に一覧にされたものに加えて、他の検査センサは、本開示内容の方法およびシステムに取り込まれることができる。
【0019】
検査センサは、電気化学検査センサ、例えば、センサ112であることができる。電気化学検査センサ112は、通常、複数の電極と、酵素を含有する液受けエリアとを包含する。液受けエリアは、液サンプル(例えば、血液)中の対象の検体(例えば、グルコース)を、それが生む電流に換算して電極パターンのコンポーネントによって電気化学的に測定可能な化学種に変換するための試薬を包含する。試薬は、通常、電極によって検出されることができる電気化学的に測定可能な種を生むために、酵素、例えば、例として、検体とおよび電子受容体、例えば、フェリシアン化塩と反応するグルコースオキシダーゼを含有する。グルコース、例えば、グルコースデヒドロゲナーゼと反応するために、他の酵素を使用することができると考えられる。概して、酵素は、所望の検体または検査される検体と反応するように選択され、液サンプルの検体濃度を決定する手助けをするようにする。もう一つの検体の濃度が決定される場合、検体と反応するように適切な酵素が選択される。
【0020】
試薬は、通常、検体と電極との間の電子を転送する手助けをするメディエータも包含する。試薬は、酵素とメディエータとを一緒に結び付けるバインダ、他の不活性成分、界面活性剤、ポリマー(例えば、セルロースポリマー)緩衝剤またはそれらの組み合わせを包含することができる。
【0021】
図2Aの検査装置110は、ディスプレイ222とユーザ入力装置224とを包含するユーザインターフェース220を包含する。ディスプレイ222は、通常、検査結果に関わる情報、検査手順および/またはテキスト・画像を包含する、ユーザによって入力された信号に応答した情報を表示する。ディスプレイ222は、グラフィック液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、セグメントLCDまたは同様のものであることができる。ユーザ入力装置224は、ユーザが検査装置110とやりとりすることを可能にし、プッシュボタン、ソフトキー、スクロールホイール、タッチ画面要素またはそれらの任意の組み合わせを包含することができる。この例では、ユーザ入力装置224は、ディスプレイ222周辺をナビゲートする円形コントロール226と、ディスプレイ222上で選択された機能をアクティブにするプッシュボタン228とを包含する。
【0022】
ディスプレイ222は、静止および移動テキスト・画像の両方をユーザに提供することができる、高解像度の豊かな映像のディスプレイであることができる。しかし、例として、より低い解像度のモノクロLCDディスプレイを包含する他のタイプのディスプレイを採用することができる。概して、低コストのベーシックなディスプレイからフル機能を持つディスプレイまでの範囲のディスプレイタイプを採用することができる。ディスプレイ222は、任意の好適なサイズであることができる。一部のケースでは、ディスプレイ222は、検査装置110の一つの側全体をカバーすることができる。また、ディスプレイ222は、タッチ画面を包含することができる。加えて、ユーザインターフェース220は、検査装置110上で直接または検査装置110との通信インターフェースを介して利用可能である先進グラフィカルユーザディスプレイおよびオーディオ機能を提供することができる。
【0023】
検査装置110は、センサ112を受け取るための検査センサポートまたは開口230を包含する。照明パネル232は、検査片ポート230に挿入されるセンサ112をガイドする手助けをするために、検査片ポート230の周囲に配置される。充電ポート234は、検査装置110が充電されることを可能にする。この例では、充電ポート234は、検査データがコンピュータ接続、例えば、USBポート上にダウンロードされることも可能にする。検査装置110は、電源、例えば、電力供給との接続を介して再充電されることができる再充電可能バッテリーを有することができる。例として、電力は、電源と検査装置110との間のUSB接続を介して転送されることができる。
【0024】
無線インターフェース236は、検査データを検査装置110から無線で送信することを可能にする。無線送信プロトコルは、Bluetooth(登録商標)であることができるが、他のプロトコルを使用することができる。照明パネル232は、ユーザの手助けをし、情報をユーザに伝えるために、異なる色付けされた光を発することができる。例として、照明パネル232は、ユーザが検査センサ112を検査装置110に嵌合することの手助けをするために、白光を発することができる。照明パネル232は、モバイル装置、例えば、
図1のモバイル装置130と対になるBluetoothがあることを指し示すために、青光を発することができる。照明パネル232は、示度が正常パラメータ内にあることを指し示すために、緑色を発することができる。照明パネル232は、低血糖状態を指し示す、示度が正常パラメータに満たないことを指し示すために赤色を発することができる。照明パネル232は、高血糖状態を指し示す、示度が正常パラメータを超えることを指し示すために橙色を発することができる。ユーザに伝えられる作動または示度を指し示すために、他の追加的な色が使用され得ることが考えられる。
【0025】
既に記載したように、検査装置110は、通常、プログラムされた命令を実行する少なくとも一つのコントローラならびに情報をユーザに提供するディスプレイ222およびユーザとのやりとりを有効にする入力装置224、例えば、プッシュボタン、ソフトキー、スクロールホイール、タッチ画面要素またはそれらの任意の組み合わせを包含するユーザインターフェース220を採用する。
【0026】
図2Bに示されるように、検査装置110は、検査センサ112によって収集されたサンプルの検体濃度を測定するための反応検出システム250を包含する。先に記載したように、反応検出システム250は、検査センサポート230に挿入されるとき電気化学検査センサ112の電気化学反応を検出するために、電極のためのコンタクトを包含することができる。あるいは、反応検出システム250は、光検査センサのために反応の色彩結果または反射率結果を検出するために、光検出器を包含することができる。反応検出システムによって測定された電気化学または光学的に測定された反応から実際の検体濃度を計算し、一般的にサンプルを検査するための手順をコントロールするために、検査装置110は、通常、測定アルゴリズムによってプログラムされた命令を実行する少なくとも一つのコントローラ252を採用する。コントローラ252によって処理されたデータは、メモリ要素254に保存されることができる。
【0027】
コントローラ252は、
図2Aのディスプレイ222をドライブするディスプレイドライバ256に結合される。コントローラ252は、無線トランシーバ258に結合される。この例では、無線トランシーバ258は、モバイル装置、例えば、
図1のモバイル装置130と対にするためのBluetoothトランシーバである。検査装置110は、この例では充電ポート234を介して充電されることができる再充電可能バッテリーである電源260も包含する。コントローラ252は、パネルコントロール262を介して、照明パネル232によって発された色のコントロールもする。コントローラ252は、検査の成功または不成功を指し示すビープ音であることができ、他の音を使用することもできるオーディオ出力264をアクティブにもする。
【0028】
図2Cは、ディスプレイ222をより詳細に図示する。ディスプレイ222は、日付および時間270と、データ示度272とを包含する。データ示度272は、測定された血中グルコース濃度である。以下に説明されるように、マーカーアイコンは、この例では食事前、食事後および空腹時の異なるアイコンを表示することができる検査の状態を指し示す。当然ながら、他のアイコンを使用することができる。ディスプレイ222は、以下に説明されるように、モバイル装置130上のアプリケーションを使用して調整されることができる異なる状態の目標範囲、例えば、食事前および食事後を表示する。入力装置224は、状態および対応する目標範囲を選択するために使用されることができる。目標範囲は、目標アイコン274を選択することによって選択されることができる。
【0029】
作動中、検査装置110は、検査センサ、例えば、検査センサ112を検査センサポート232に挿入するかボタン228を押えるかのいずれかによってアクティブにされることができる。検査アイコン276は、検査センサ112が挿入されたことを指し示す。ユーザは、その後、一滴の血液を検査センサ112に挿入する。検査装置110は、検査センサ112に十分な血液がない場合、オーディオ表示を行う。示度の後、ユーザは、マーカーアイコン278または280のうち一つを選択することによって、示度をマーキングすることができる。この例では、食事前マーカー278と、食事後マーカー280とがある。ユーザが示度をマーキングすることを望まない場合、ノーマークアイコン282を選択することができる。先に説明したように、データ示度272は、検査されたサンプルの血中グルコース濃度を示す。チェックマークおよび矢印に関した追加的なインジケータは、示度が目標範囲内であるか、目標範囲を超えるか、目標範囲に満たないかを指し示すために、示度272に現れる。先に説明したように、照光パネル232は、目標範囲と比較して示度の値に応じて色も変える。ディスプレイ222は、場合によりユーザに状態を警告する適切なオーディオ信号とともに、異例に高いまたは低い血中グルコース示度を指し示すために「HI」または「LO」も表示する。コントローラ252は、ユーザに異常な状態を警告するために、オーディオ出力264をアクティブにすることができる。
【0030】
ログブックアイコン284は、ユーザが検査センサ112によって測られた所定の数の過去の示度の入力を表示することを可能にする。この例では、800件の示度が検査装置110によってログブックに保存されるが、程度の差はあるが示度は、ログブックに保存されることができる。示度値、時間および日付は、各入力に対して表示される。円形コントロール226は、ログブックアイコン284が選択されるとき、入力をスクロールアップ・ダウンするために使用されることができる。設定値アイコン286は、ユーザがディスプレイ222上で設定値を変えることを可能にする。ディスプレイ222は、低バッテリーを指し示すバッテリー低インジケータ288と、Bluetooth通信を指し示すBluetoothシンボル290とを包含する。サウンドアイコン292は、ユーザがオーディオをオンおよびオフにすることを可能にする。ディスプレイ222は、検査装置110が正しく機能していないことを指し示すエラーコードを表示することができる。光パネルアイコン294は、ユーザが照光パネル232をアクティブにしたり非アクティブにしたりすることを可能にする。
【0031】
図3は、
図1の検査装置110と通信し、検体検査データを分析・管理するための以下に記載したアプリケーションを起動するモバイル装置130のブロック図を示す。この例では、モバイル装置130は、情報を無線通信媒体、例えば、Bluetoothで送り、受け取るように設定される実質的にいかなる好ましくはモバイル計算装置であることができる。モバイル装置130は、ウェブ対応であることができ、ユーザへのウェブページの提供のためのブラウザソフトウェアを起動することができる。そのようなモバイルユーザ装置は、携帯装置、例えば、セルラー電話、スマートフォン、ディスプレイページャ、無線周波数(RF)装置、赤外線(IR)装置、全地球測位装置(GPS)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドヘルドコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、一つまたは複数の前述の装置を組み合わせた統合的な装置および同様のものを包含することができる。検査装置110からのデータを分析し、それと通信するために、他のBluetooth対応装置、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーションまたは他のコンピュータを使用することもできる。モバイル装置は、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのまたはプログラマブル家庭用電化製品および同様のものを包含することができる。そのように、以下に記載したアプリケーションを起動しているユーザ装置は、機能およびフィーチャに関して大きく広がることができる。
【0032】
以下に例が挙げられたように、ウェブ対応のユーザ装置は、無線アプリケーションプロトコルメッセージ(WAP)および/または有線アプリケーションメッセージならびに同様のものを受け取り、送るために有効にされるブラウザアプリケーションを包含することができる。一つの例では、ブラウザアプリケーションは、デジタル情報を表示するおよび/または送るために、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、ダイナミックHTML、ハンドヘルドデバイスマークアップ言語(HDML)、無線マークアップ言語(WML)、WMLScript、JavaScript(登録商標)、拡張可能HTML(xHTML)、コンパクトHTML(CHTML)および同様のものを採用するために有効にされる。
【0033】
ユーザ装置は、ネットワーク送信を介してもう一つの計算装置からコントロールデータおよび/またはコンテンツを受け取るように設定される、少なくとも一つのクライアントアプリケーションを包含することもできる。クライアントアプリケーションは、テキストコンテンツ、グラフィカルコンテンツ、動画コンテンツ、オーディオコンテンツおよび同様のものを提供および受け取りする機能を包含することができる。また、ユーザ装置は、メッセージ、例えば、ショートメッセージサービス(SMS)、ダイレクトメッセージング(例えば、Twitter)、Eメール、マルチメディアメッセージサービス(MMS)、インスタントメッセージング(IM)、インターネットリレーチャット(IRC)、mIRC、Jabber、発展系メッセージングサービス(EMS)、テキストメッセージング、スマートメッセージング、オーバー・ジ・エア(OTA)メッセージングまたは同様のものを通じたものをもう一つの計算装置とまたは同様のものとの間で通信および/または受け取りするようにさらに設定されることができる。
【0034】
図1のネットワーク140は、一つの計算装置ともう一つの計算装置との間の通信を可能にするように設定される。ネットワーク140は、情報を一つの電子装置からもう一つに通信するための任意の形態のコンピュータ可読媒体を採用するために有効にされることができる。異なったアーキテクチャおよびプロトコルに基づくものを包含する相互接続した一式のLAN上では、ルータおよび/またはゲートウェイ装置は、LAN間のリンクとしての役割を果たし、計算装置間に送られるメッセージを有効にする。同様に、LAN内の通信リンクは、通常、ツイストペア線または同軸ケーブルを包含し、一方では、ネットワーク間の通信リンクは、アナログ電話回線;T1、T2、T3およびT4を包含するフルまたは部分専用デジタル回線;統合的サービスデジタルネットワーク(ISDN);デジタル加入者回線(DSL);衛星リンクを包含する無線リンク;または当業者に公知の他の通信リンクを利用することができる。さらに、遠隔コンピュータおよび他の関連電子装置は、モデムおよび一時的な電話リンクを介して、LANまたはWANのいずれかに遠隔から接続されることができる。
【0035】
ネットワーク140は、インフラストラクチャ指向の接続を提供するために、独立型アドホックネットワークをさらに重ね合わせることができる任意の各種の無線サブネットワークおよび同様のものをさらに包含することができる。そのようなサブネットワークは、メッシュネットワーク、無線LAN(WLAN)ネットワーク、セルラーネットワークおよび同様のものを包含することができる。ネットワーク140は、ターミナルの自立システム、ゲートウェイ、ルータおよび無線ラジオリンクまたは無線トランシーバによって接続された同様のものを包含することもできる。これらのコネクタは、自由かつランダムに移動し、それら自身を任意に構造化するように設定されることができ、ネットワーク108のトポロジーは、迅速かつ任意に変わることができるようにする。
【0036】
ネットワーク140は、セルラーシステム;WLAN;無線ルータ(WR)メッシュおよび同様のもののための第二(2G)、第2.5、第三(3G)、第四(4G)世代無線アクセスを包含する複数のアクセス技術をさらに採用することができる。アクセス技術、例えば、2G、3G、4Gおよび将来のアクセスネットワークは、さまざまな度合いの移動性を持つモバイル装置のためのワイドエリアカバレッジを有効にすることができる。例として、ネットワーク140は、無線ネットワークアクセス、例えば、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、発展系データGSM環境(EDGE)、広帯域コード分割多元接続(WCDMA(登録商標))、CDMA1100および同様のものを通じて無線接続を有効にすることができる。ネットワーク140は、TCP/IP、UDP、SIP、SMS、RTP、WAP、CDMA、TDMA、EDGE、UMTS、GPRS、GSM、UWB、WiMax、IEEE 802.11xおよび同様のものを包含するさまざまな他の有線および無線通信プロトコルとの使用のために構築されることもできる。本質的に、ネットワーク140は、それにより情報が一つの計算装置と、もう一つの計算装置、ネットワークおよび同様のものとの間を進むことができる、実質的にいかなる有線および/または無線通信機構も包含することができる。
【0037】
図3は、モバイル装置、例えば、
図1のモバイル装置130のコンポーネントのブロック図である。モバイル装置130は、アプリケーションプロセッサ310と、電源312と、ディスプレイ314と、ベースバンドプロセッサ316と、CODEC318とを包含する。この例では、ディスプレイ314は、ユーザがタッチ入力を介してアプリケーションプロセッサ310によって起動されたアプリケーションならびにアプリケーションプロセッサ310によって生成された図グラフィックをコントロールすることを可能にするLCDタッチ画面である。ディスプレイ314は、タッチ画面コントローラ320によってコントロールされる。アプリケーションプロセッサ310は、さまざまな装置、例えば、カメラ322および他のインターフェース、例えば、通信ポートなどに結合されることができる。
【0038】
ベースバンドプロセッサ316は、
図1のネットワーク140との通信を可能にするネットワーク送受信機330、モバイル装置130の場所を決定するために測位データの受信を可能にするジオリファレンス受信機332およびBluetooth対応の装置、例えば、検査装置110との通信を可能にするBluetooth受信機334からの信号を受け取る。ベースバンドプロセッサ316は、信号において処理し、アプリケーションプロセッサ310による使用のために信号を変換するCODEC318に結合される。CODEC318は、機能、例えば、アプリケーションプロセッサ310によって起動された電話アプリケーションのために、マイクロフォン340によって受け取られたオーディオ信号をデコードし、スピーカ342による出力のためにデータ信号を符号化もする。他のオーディオ装置、例えば、ヘッドセットは、CODEC318を通じて結合されることができると考えられる。
【0039】
プロセッサ310、316は、コンピュータ、ソフトウェアおよびネットワーキングの当業者によって認められるように、本明細書に記載および図示した教示によってプログラムされた、一つまたは複数の汎用コンピュータシステム、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルロジックデバイス(FPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および同様のものを使用して好都合に具現化されることができる。
【0040】
オペレーティングシステムソフトウェアおよび他のアプリケーションは、アプリケーションプロセッサ310によるアクセスのために、リードオンリーメモリ(ROM)350、ランダムアクセスメモリ(RAM)352およびメモリ保存装置354上に保存される。この例では、メモリ保存装置354は、フラッシュメモリであるが、他のメモリ装置を使用することができる。メモリ保存装置354上に保存されるアプリケーションは、ディスプレイ上にインターフェースグラフィックを作成し、ブラウジングアプリケーションとインターフェースする情動スコアデータ収集・送信アプリケーションを包含する。他の形態のアプリケーションが以下に説明される原理を取り込むことができると考えられる。この例では、分析アプリケーションは、モバイル装置130上にプレロードされることができまたはネットワーク140を介して、ネットワーク接続装置、例えば、サーバ150からモバイル装置130にダウンロードされることができるアプリケーションとして供されることができる。
【0041】
メモリ保存装置354は、その上に本明細書に記載した任意の一つまたは複数の手法または機能を具体化する一式または複数式の命令が保存される機械可読媒体(例えば、ソフトウェア)を包含する。命令は、モバイル装置130によるその実行中に、完全にまたは少なくとも部分的にメモリ保存装置354、ROM350、RAM352内におよび/またはプロセッサ310もしくは316内にあることもできる。命令は、ネットワーク送受信機330を介して、ネットワーク、例えば、
図1のネットワーク140でさらに送信または受け取られることができる。機械可読媒体がこの例では単一媒体であると示されているが、用語「機械可読媒体」は、一式または複数式の命令を保存する単一の媒体または複数の媒体(例えば、中央集中もしくは分散データベースおよび/または関連しているキャッシュおよびサーバ)を包含すると取られる。用語「機械可読媒体」は、機械による実行のための一式の命令を保存、符号化または遂行することに適応でき、機械にさまざまな実施態様の一つまたは複数の手法を実施させるまたはそのような一式の命令によって利用されるもしくはそれと関連しているデータ構造を保存、符号化または遂行することに適応できる任意の媒体を包含すると取られることもできる。用語「機械可読媒体」は、それゆえに、固体メモリ、光媒体および磁気媒体を非限定的に包含すると取られることができる。
【0042】
各種の異なるタイプのメモリ保存装置、例えば、システム内のランダムアクセスメモリ(RAM)またはリードオンリーメモリ(ROM)またはフロッピーディスク、ハードディスク、CD ROM、DVD ROM、フラッシュもしくはプロセッサに結合される磁気、光もしくは他の読み取りおよび/または書き込みシステムから読み取られるおよび/またはそれによって書き込まれる他のコンピュータ可読媒体は、ユーザ装置130内の一つのメモリまたは複数の8メモリに使用されることができる。
【0043】
モバイル装置130上で起動しているデータ管理ソフトウェアは、プログラムの集合体または測定されたデータおよび/または他の入力を受け取り、処理するコンピュータコードであることができる。データ管理ソフトウェアは、ユーザまたは他の人によって所望または選択された方法でこの入力を処理および/または表示する。この情報は、ユーザ、ホームケアプロバイダ(HCP)、医者および/または他の人によって使用されることができる。既に論じられたように、測定されたデータは、グルコースの濃度および/または人の血液または他の液中の他の検体を包含する検体の検査からの情報を包含することができる。ソフトウェアは、先進ディスプレイおよび1日につき複数の回数(例えば、1日につきおよそ6~およそ10回)検査するユーザによって必要とされるであろうデータ処理を提供することができる。例として、ソフトウェアは、Bayer HealthCare LLC(ニュージャージー州ホイッパニー)から市販されているWINGLUCOFACTS(登録商標)糖尿病管理ソフトウェアに類似の製品を包含することができる。そのように、ソフトウェアは、血中グルコース測定システムから検査結果を受け取り・保存し、他の検査情報、例えば、検査回数および食事マーカーを受け取り・保存し、電子ログブック内の検査結果を追跡し、平均を計算し他の統計分析を提供し、検査結果に関するフィードバックを要約し提供し、カスタマイズ可能なグラフィカルユーザインターフェースを提供し、検査結果のユーザフレンドリーなチャートおよびグラフを表示し、ユーザ固有の目標範囲に対する検査結果を追跡し、予測分析を提供しおよび/またはファックス、Eメールまたは同様のものを介してデータをヘルスケアプロバイダに送る、一揃いのツールキットを提供することができる。
【0044】
システム100は、検体、例えば、血中グルコースの検査からの情報の受け取りおよび管理に限定されない。実際に、システム100は、健康データを測定および/または記録し、検体検査、例えば、体温測定、血圧測定、心拍数測定、血液酸素含有量測定、慢性閉塞性肺疾患(COPD)分析のための呼吸測定、Lasix使用を分析するための体重測定または同様のものを要しない他のシステムまたは装置からのデータを受け取ることができる。
【0045】
加えて、ソフトウェアは、検査結果を受け取り・保存するためにデータ保存所、例えば、内蔵データベースを採用することができる。システム100は、(1)ユーザの所有のまま残る本質的にすべてのデータがモバイル装置130上に保存・処理されることと;(2)他の人がアクセスすることができるいかなる可読データもデータ保存所からサーバ150へ永続的に転送されないこととを確実にすることによって、データのセキュリティ、例えば、パーソナル医療情報に関する課題に取り組む。したがって、ユーザは、システム100とインターフェースするために公共のコンピュータを使用することができ、いかなるデータも他人が閲覧できる公共のコンピュータ上に残らない。システム100がデータをネットワーク装置、例えば、コンピュータ170上のRAMまたは他の類似保存所上へ一時的に転送することができるものの、システム100におけるクリーンアップまたは終了手順は、任意のそのような転送されたデータがコンピュータ170から削除されることを確実にする。
【0046】
データセキュリティは、データ管理ソフトウェアによってのみアクセスまたは復号されることができるデータ保存所(例えば、内蔵データベース)を採用することによって高められることもできる。さらに、ソフトウェアは、プログラムまたはコンポーネント、例えば、データ完全性およびセキュリティを守るユーザ認証ルーチンを包含することもできる。データ管理ソフトウェアが立ち上がるとき、それは、即座にユーザIDおよびパスワード、個人識別番号(PIN)および/または他の認証情報を催促するプロンプトをユーザに出す。ユーザは、セキュリティプロンプトに対する応答がデータ管理システム100で保存された認証情報と一致する場合、モバイル装置130上のみでデータへのアクセスを可能にされる。ユーザ認証ルーチンは、データがモバイル装置130からサーバ150へ転送されることを許可するために採用されることもできる。
【0047】
それに加えてまたは代えて、
図2Bおよび3のトランシーバ258および334は、それぞれ、無線周波数(RF)リンク(例えば、短距離RFテレメトリ)、例えば、Bluetooth(登録商標)無線技術、Zigbee、Z-Sense(商標)技術、FitSense、BodyLAN(商標)システムおよびその他のRF技術を介して通信するために、検査装置110およびモバイル装置130を有効にすることもできる。RF技術、例えば、Bluetooth(登録商標)は、例として、ラップトップパーソナルコンピュータおよびモバイルフォンと無線で通信するために、外部装置を有効にする。他の無線または非物理的通信技術、例えば、赤外線(IR)リンクを使用することもできる。
【0048】
データ、例えば、血中グルコース測定システムからの試験結果およびデータ管理ソフトウェアによって処理された他の健康データを保存することに加えて、モバイル装置130は、その携帯性および互換性に起因して、携帯医療記録装置の機能を取り込むために採用されることができる。そのように、モバイル装置130は、救急救命士(EMT)、医師、他のヘルスケアプロバイダまたは同様のものとの重要な情報の共有を容易にするために使用されることができる。
【0049】
特定の実施態様では、モバイル装置130は、緊急事態中、重要な情報を提供することができる。ユーザが意識不明またはさもなければケア提供者と通信することが不可能な場合、ケア提供者は、モバイル装置130を計算装置と接続することができ、一旦データ管理ソフトウェアが立ち上げられると、重要な情報は、スプラッシュ画面または初期画面上に現れることができる。このタイプの機能は、可能であり、なぜならばモバイル装置130は、各種の計算装置との互換性が高く、ケア提供者は、ソフトウェアを立ち上げるためにそのような装置上にソフトウェアコンポーネントをプレインストールする必要がないからである。
【0050】
一部のケースでは、データ管理システムソフトウェアまたはアプリケーションは、ヘルスケアコミュニティに分配されることができ、モバイル装置130上のデータは、権限を与えられた場合、データ管理システムソフトウェアがヘルスケアプロバイダの処理装置、例えば、コンピュータ170上にインストールされて、アクセスされることができる。セキュリティ目的のために、データは、暗号化されることができ、それは、ヘルスプロバイダ処理装置上で復号キーでのみ読み取られることができる。
【0051】
概して、保存され、他の人、例えば、ヘルスケアプロバイダと共有されるデータのタイプは、:名前およびアドレス情報;疾患状態を追跡したデータ(ログブック情報、慢性的な病気の日次追跡および測定可能なマーカー、過去12時間に収集された測定値など);併存疾患データ;服用されたインスリンまたは他の薬の最後の用量;主たる医師の名前およびコンタクト情報;医師への過去の受診に関する情報;生前遺言;ヘルスケア委任状に関する情報;保険情報;アレルギー情報;および他のユーザ提供情報を非限定的に包含する。それに代えてまたは加えて、情報は、モバイル装置130に貼付されたステッカーまたは他のラベル上に提供されることができる。
【0052】
ユーザのプライバシーを保護するために、モバイル装置130を通じて共有される情報は、ユーザによって厳重にコントロールされる。共有されるデータをコントロールするためのさらなる技法として、データ管理ソフトウェアは、複数のレベルのアクセスを提供することができ、あるタイプのデータは、ある人/機関に対してのみアクセス可能であるようにする。例として、EMTは、情報、例えば、医師の情報および医療ブレスレット上に一般的に利用可能であるデータにのみアクセスすることが可能である。換言すると、ソフトウェアは、より高い権限のないものに対してはより機密性の低いパーソナル情報を提供するために、非常にベーシックな機能、例えば、単一のスプラッシュ画面を表示することを提供する。その一方で、医師は、より機密性の高い健康に関する情報にアクセスすることが可能であることができる。さらに、より多いアクセスは、血縁者または近親のケア提供者、例えば、糖尿病の子供の両親に提供されることができる。
【0053】
既に記載したように、モバイル装置130は、各種の装置と接続し、通信するために、各種のインターフェースを包含することができる。モバイル装置130は、ユーザによりワイドな範囲の機能およびフィーチャを提供するために、外部システムと遠隔から、例えば、ネットワークで接続する通信機能を採用することができる。一部の実施態様では、これらの外部システムは、モバイル装置130とこれらの外部システムとの間の通信を管理するホスト機能を提供することができる。これらの外部システムは、データ管理ソフトウェアまたはモバイル装置130と外部システムとの間の通信を有効にするためにモバイル装置130上に保存された他のソフトウェアコンポーネントの態様を実行することができる。あるいは、これらの外部システムは、必要なソフトウェアコンポーネントをローカルに保存することができる。
【0054】
それゆえに、モバイル装置130は、データを遠隔から他の人、例えば、ヘルスケアプロバイダへ送信するために、インターネットまたはセルラーネットワークにアクセスすることができる。そのように、ユーザは、データを共有するために、モバイル装置130を他の人の処理装置と直接接続する必要がない。モバイル装置130上に保存された健康データは、それ故に、離れたまたは遠隔の場所に位置することができるヘルスケア専門家を包含する他の人と簡単に共有される。このフィーチャは、健康問題、距離、コストなどに起因して、ヘルスケアプロバイダの施設に行くことが不可能なユーザにとって特に有利であることができる。また、このフィーチャは、より多い頻度および即時性でユーザの健康データをモニタリングするためのヘルスケアプロバイダの能力を高める。
【0055】
加えて、モバイル装置130は、サーバ150上に保存されたデータおよび/またはソフトウェアに対するフィールドアップグレードを受け取るために、ネットワーク140に接続することができる。例として、モバイル装置130は、遠隔ダウンロードサーバに接続することによって、データ管理ソフトウェアの更新された/パッチされたバージョンまたは完全に新規のバージョンでさえも好都合に受け取ることができる。さらなる例として、モバイル装置130は、モバイル装置130上でのソフトウェアまたはアプリケーションの実行のための新規のまたは更新されたパラメータを受け取ることができる。一部の実施態様では、システム100のための新規のプログラムまたはフィーチャは、遠隔ダウンロードサーバから受け取られる、例えば、購入されることができる。データ管理アプリケーションのためのグラフィカルユーザインターフェースをカスタマイズまたはパーソナライズすることができる任意のフィーチャは、インターネットを通じてアクセス可能であるシステムを通じて利用可能であることができる。モバイル装置130上のデータおよびソフトウェアの完全性を維持するために、フィールドアップグレードを介してダウンロードされたデータまたはソフトウェアは、モバイル装置130に採用される前に確認されることができる。例として、チェックサムルーチンは、データまたはソフトウェア全体のダウンロードが成功したことを確かめるために採用されることができる。モバイル装置130は、フィールドアップグレードの態様を管理するために、ソフトウェアコンポーネントをローカルに実行することができるプロセッサを包含することができる。例として、モバイル装置130上のプロセッサは、データ更新ファイル(DUF)またはソフトウェアのダウンロードが成功したことを確実にする他のコンポーネントによって、モバイル装置130上のデータ完全性を保護することができる。追加的なデータセキュリティのために、DUFは、データ暗号化/復号と共に採用される。
【0056】
モバイル装置130は、各種の装置に接続するために、USBインターフェースを採用することができる。従来のシステムでは、標準的なUSBは、処理装置がホストとしての役割を果たし、USB対応の周辺装置がスレーブとしての役割を果たす、処理装置と周辺装置との接続性を提供するように設計される。概して、標準的なUSBでは、USBホストのみが接続されたUSB周辺装置へのデータ転送を開始することができ、USB周辺装置は、ホストによって与えられた命令に応えることのみができる。したがって、USB対応の周辺装置は、ピアツーピア通信チャンネルで他のUSB対応の周辺装置と接続することが可能ではない。
【0057】
図4は、
図1のモバイル装置130によって実行される管理・分析アプリケーション400のブロック図を示す。以下に説明されるように、管理・分析アプリケーション400は、
図1の検査装置110によって実施された液の検査に関するデータを受け取り、ユーザに管理・分析機能を提供する。管理・分析アプリケーション400は、アプリケーションフレームワーク402およびオペレーティングシステムレイヤー404を包含する。オペレーティングシステムレイヤー404は、異なるモバイル装置の異なるオペレーティングシステム、例えば、Android、Windows、iOSおよびOSXのためのプラグイン406を包含する。
【0058】
アプリケーションフレームワーク402は、異なるAPI、例えば、ユーザインターフェースおよびJSONパーサーAPI410、クラウドサービスAPI412、データベースAPI414、通信API416、BCP API418および血中グルコースプロファイルAPI420を包含する。アプリケーションフレームワーク402は、他の機能を持つモジュールを一緒につなぎ、アプリケーション400にベーシックなサービスを提供するミドルウェア408を包含する。これらのサービスの多くがプラットフォーム固有であるが、それらは、十分小さく、単純な方法で抽象化されることができる。
【0059】
ユーザインターフェースAPI402は、言語サポートモジュール422、言語モジュール424、スタイルシートセレクタ426、ユーザインターフェースモジュール428およびプラットフォーム抽象化レイヤー430を包含する。ユーザインターフェース428は、HTML5で書き込まれ、ダイナミックHTML、JavaScriptおよびCSSスタイルシートを網羅する。このダイナミックHTMLは、ページ内でJavaScriptによって操作され、C/C++ミドルウェアに/から通報する。ページは、アプリケーションバンドル内にパッケージングされる。プラットフォーム抽象化レイヤー430は、モバイル装置のネイティブブラウザエンジンをインスタンス化・管理し、それをアプリケーションのメインウィンドウにバインドし、アプリケーションバンドルからホームページHTMLをロードし、JavaScript世界とC/C++世界との間のコードの往復を扱うために必要とされる、プラットフォーム固有のシムコードの非常に薄い一片である。iOS/OSXでは、ブラウザエンジンは、WebKitであり、Androidでは、ブラウザエンジンは、Blinkであり、Windowsでは、ブラウザエンジンは、Internet Explorerである。
【0060】
スタイルシートセレクタ426は、HTMLのルック&フィールを管理し(例えば、所与のプラットフォーム上でよりネイティブのような外観を作るために)、言語中心のリソース(例えば、特有の言語翻訳テキスト文字列、スタイル、色、左から右へ対右から左へなど)の選択を潜在的に管理する。プラットフォーム抽象化レイヤー430は、どの特有のCSSスタイルシートがHTMLによって使用されるべきであるかに関する決定を行う。言語サポートモジュール422は、マルチ言語サポートを可能にする。CSSスタイルシートは、言語固有の書式設定およびレイアウトを可能にするために、文字列IDによって定義されたテキストで、先に記載したように各サポート言語に対して維持される。言語モジュール424は、各文字列がネストされた各サポート言語に翻訳された、文字列IDのXML表である。
【0061】
ミドルウェア408は、コールバックマネージャ432、システムヘルパー434、ロギングモジュール436、モーションサービスモジュール438、設定値マネージャ440、情報・モチベーション・行動(IMB)マネージャ442、アプリケーションセキュリティモジュール444、データ完全性マネージャ446、ユーザ管理サービス448、フィーチャセレクタモジュール450および購入サービスモジュール452を包含する。コールバックマネージャ432は、コールバック機構を手段として用いて作動するスマートデバイスオペレーティングシステムによって必要とされる。アプリケーションは、背景で起動するまたはあるイベントの発生に対してポーリングすることを期待されない。処理能力およびマルチタスクは、スマートデバイス上に限定される。それ故に、ホストオペレーティングシステムは、アプリケーションがそれにイベントの発生を通知するために提供したコールバック機能をイベントトリガーが通報する、コールバック機構を提供する。コールバックマネージャ432は、これらのシステムコールバックすべての意図された目標であり、それがそれらを受け取るとき、システムの他のどこかで適切なコードを通報する。
【0062】
システムヘルパー434は、アプリケーションにシステムイベントおよびホストオペレーティングシステムに関する他の情報を通知する。例として、iOSでは、このコンセプトは、「デリゲート」として公知である。システムヘルパー434は、これらのシステム通知およびサービスに対してクリアリングハウスとしての役割を果たす。例は、時間変化イベントなどに応えるシステム通知の投稿を包含する。
【0063】
ロギングサービスモジュール436は、機能、例えば、トレースメッセージの表示、一般デバッグ情報ならびにログファイルおよび報告の保存をログするために、アプリケーションの至るところで中央集中の一元化されたアクセスを提供する。
【0064】
モーションサービスモジュール438は、センサ、例えば、モバイル装置130内の加速度センサおよびジャイロスコープを扱う。これらのサービスの一つの意図された目的は、それと対になるようにする検査装置110の信号強度の分析と組み合わせた、バンプ/タップを検出する装置の加速度センサの知識を要する、モバイル装置130に対して検査装置110のタップで対にするボンディングを扱うことである。
【0065】
設定値マネージャ440は、主にアプリケーションに対してであるが、検査装置110の機器構成およびクラウド機器構成の態様に対しても、ユーザの機器構成設定値を管理する。この例では、設定値マネージャ440は、設定データをデータベース474に書き込むが、XMLファイル、.plist、テキストファイルなどに保存することもできる。
【0066】
IMBマネージャ442は、ユーザのデータのパターンを検出し、ユーザが自らの糖尿病を管理することを助けることを目的として、ユーザがこれらのパターンを認識しそれらを改善するために自らの行動を改変するようにガイドする。IMBマネージャ442は、情報、モチベーションおよび行動パターンも適切な回数検出し、多くが検出された場合、どの情報、モチベーションおよび行動パターンにユーザの注意を喚起させるべきかを決定する。それは、ユーザの経験の長期管理に対して責任がある。
【0067】
アプリケーションセキュリティマネージャ444は、アプリケーションのハッキングおよび改ざんに対するバルクヘッドとしての役割を果たす。軽減または検出されることができる多くの潜在的な脆弱性がある。アプリケーションセキュリティマネージャ444が検出および軽減する識別された脆弱性の一部は、ジェイルブレイクされた/root化されたホスト装置、添付されたデバッガ、変更されたコード、ランタイムコードインジェクションおよびホストOSルーチンの置き換えを包含する。
【0068】
データ完全性マネージャ446は、データベース474が暗号化され、安全であり、改ざんされていないことを確実にする。これは、一般的なデータ完全性(データベース474が一般的な偶発性手段、例えば、装置の電源遮断、アプリケーションの強制終了、バッテリー低下などを通じて破損していないことを確かにするための)ならびに改ざん軽減、例えば、データベース474の外部編集または他の危殆化を包含する。手順の例は、ロバストチェックサム計算およびモニタリング、状態チェックまたはデータベース圧縮を包含する。
【0069】
ユーザ管理サービス448は、ユーザ識別およびアカウント管理、例えば、新規ユーザの作成、既存ユーザの記憶、パスワードが正しいか否かのチェックおよびユーザによる自らのアカウント管理を可能にすることを管理する。それは、以下に記載したクラウドサービスマネージャ490を使用する。
【0070】
フィーチャセレクタモジュール450は、フィーチャのロック解除を確認し、それらの状態を残りのアプリケーションで管理する。例として、アプリケーションは、ユーザがベーシックな機能を無料で受け取るが、以下に記載したアプリケーション内購入の使用を通じてプレミアムフィーチャのために任意で支払うことができる「フリーミアム」製品として販売されることができる。例として、IMBおよびボーラス計算は、無料インストールによってロックされることができるが、プレミアムフィーチャとしてアップグレードでロック解除されることができる。
【0071】
アプリケーション内購入モジュール452は、プラットフォームのネイティブアプリケーションストア購買の呼び出しおよび管理を扱う。アプリケーション購入モジュール452は、ネイティブ施設のインスタンス化を管理し、それらの結果を処理する。
【0072】
通信API416は、この例では異なるオペレーティングシステムのBluetoothプロトコルの通信を扱う通信プラグインマネージャ460および通信プラグイン462を包含する。通信マネージャ460は、クラウドサービスサポートを例外としてアプリケーションとのすべての形態のデータ通信を扱う。先に説明したように、装置通信の方法の例は、Bluetooth 4.0(Bluetooth Low EnergyまたはBLE)である。装置通信の他の方法を使用することができると考えられる。異なるプラグイン462は、異なるオペレーティングシステムのためにアクセスされることができる。
【0073】
この例では、プラグイン462は、iOS Bluetoothプラグインと、Android Bluetoothプラグインと、OSX Bluetoothプラグインと、Windows Bluetoothプラグインとを包含するが、他のオペレーティングシステムの他のプラグインを使用することができる。例として、iOS Bluetoothプラグインは、ジェネリックプラグインインターフェースの裏で、iOSのCoreBluetoothスタックの機能を整然とした、抽象化されたパッケージにまとめる。CoreBluetoothの詳細は、ここでは論じられないが、プラグインの高レベルの機能は、以下の機能:CoreBluetoothの初期化、コントロールパネル上でBLE無線がオンにされていることのチェック、装置のスキャン、装置が検出される際のそれらのミドルウェアへの提供、ミドルウェアが求めるときの装置への接続、接続された装置に添付されたサービスおよび特徴の発見、イベントが起きたときの特徴への加入およびミドルウェアへの通知、ミドルウェアが要求するときの特徴への書き込み、装置からの離脱および予期せぬ離脱の扱いを実施することである。
【0074】
もう一つの例は、Android BluetoothスタックがiOSに対して先に概説されたものと同じ機能を実施するが、二つのスタックが完全に異なる、Android Bluetoothプラグインである。Android 4.3に導入されたAndroid BLEスタックは、ここでは論じられない。Androidプラグインは、iOS BLEプラグインに使用されたものと同じインターフェースの裏で、Android BLEスタックの機能をまとめる。
【0075】
BCP API418は、BLE(Bluetooth)仕様がかねてから提供するものを超える追加的なセキュリティを提供するリンクセキュリティモジュール464を包含する。リンクセキュリティモジュール464は、アプリケーションのBluetoothインターフェースの独占的部分にわたり追加データを暗号化することができ、特有の検査装置またはアプリケーションのみがそのようなデータを復号/デコードすることができるようにする。方法は、ハッシュアルゴリズムのキーとしての共有された機密または秘密キーの交換を包含する。リンクセキュリティモジュール464のもう一つの潜在的な使用は、アクセスコントロールを提供し、権限を与えられた交換のみがある独占的フィーチャにアクセスできるようにすることである。
【0076】
血中グルコースプロファイル420は、血中グルコース結果パーサー466を包含する。どのホストオペレーティングシステムが働いているかにかかわらず、血中グルコース結果は、
図1の検査装置110のある特徴に関する通知の結果として出る。これらの通知は、パックされ、人間が可読である結果にデコードされる必要がある。血中グルコース結果パーサー466は、それ故に、あらゆるプラットフォーム間で共有されることができる;しかし、それは、Bluetoothに密結合され、ミドルウェアの他のどこかに属さないようにする。それは、各プラグインで複製された単一の一片のC/C++コードであることができる。
【0077】
データベースAPI414は、アプリケーション、同期マネージャ480およびパターン検出モジュール482でのデータの永続的なローカル保存を扱うために、データベースマネージャ470を包含する。この例では、データベースマネージャ470は、データベース474とインターフェースするSQLプラグイン472とインターフェースする。データベース474は、アプリケーション400によって必要とされる関連データおよび設定値を保存する。データベースマネージャ470は、SQLiteデータベースの機能をジェネリックプラグインインターフェースにまとめるSQLプラグイン472とインターフェースする。使用されることができる他のタイプのデータベースは、非SQLデータベース、XMLファイル、prefsファイルなどを包含すると考えられる。
【0078】
同期マネージャ480は、
図1のインターネット140までのローカルデータベースコンテンツのクラウド同期およびインターネット140から戻されたデータを同期することを扱う。理想的には、同期マネージャ480は、クラウドサービスマネージャ490によってコントロールされる。この例では、同期マネージャ480は、SQLiteと非常に密結合され、それは、データベースAPI414内に位置する。
【0079】
パターン検出モジュール482は、ユーザのデータのパターンを検出する。この理由のため、それは、ミドルウェアの他のどこかにある代わりに、データベース474と非常に密結合される。パターン検出モジュール482は、ユーザの血中グルコース示度の一式のパターンを探し、結果をミドルウェア408のIMBモジュール442に渡す。説明されるように、パターン検出は、オンデマンドで(例えば、示度の受け取り後、それがパターンをトリガーするか否かを決定する)またはバッチ/オフライン/背景モードでトリガーされることができる。
【0080】
クラウドサービスAPI412は、クラウドサービスマネージャ490と、ネットワークリンクセキュリティモジュール492とを包含する。クラウドサービスマネージャ490は、概して任意のウェブ技術、例えば、TCP/IP、UDP、ソケット、HTTPS、SSLなどを包含するすべてのネットワーク関連サービスのための中央集中クリアリングハウスとしての役割を果たす。この例では、クラウドサービスマネージャ490は、すべてのクラウド、インターネットおよび第三者接続性のためのセントラルハブとしての役割を果たす。クラウドサービスマネージャ490は、WiFi/3Gネットワーク検出、血中グルコース示度同期、ユーザアカウント同期、設定値、管理、メータ登録、オンラインサービス、購買インフラストラクチャおよびオンラインポータルを提供することができる。
【0081】
図5Aは、
図4のデータ分析・管理アプリケーション400によって計算装置、例えば、
図1のモバイル装置130上に生成された、最初の画面表示500を図示する。ユーザは、モバイル装置130を作動させるための一般的なセキュリティ処置で、あるいは先に記載したように強化されたセキュリティ手順でアプリケーションにアクセスすることができる。画面表示500は、サーバ150と通信する他の装置上に、アプリケーションによって生成されることもできる。最初の画面表示500は、ペアリングボタン502と、ツアーを開始ボタン504と、アカウントボタン506とを包含する。ペアリングボタン502は、検査装置をモバイル装置130と対にするために、ユーザが画面にアクセスすることを可能にする。この例では、ユーザが
図1のサーバ150上にアカウントを維持する場合、複数の検査装置は、携帯装置と対にすることができる。この例では、ユーザがアカウントを有しない場合、ユーザは、一つのメータをモバイル装置130に対にすることのみができる。他のタイプの検査または調量装置、例えば、ヘルスモニタ、歩数計、パーソナルフィットネスモニタなどは、モバイル装置130と対にすることができる。
【0082】
ツアーを開始ボタン504は、ユーザがデータ表示および分析機能の双方向トレーニングがモバイル装置130上に提供されることを可能にし、携帯装置130上のアプリケーションを介して、
図2Aの検査装置110のようなモバイル装置130と対にした検査装置の設定を通じてユーザをガイドする。ツアーを開始ボタン504は、アプリケーションの機能または検査装置110の作動についてユーザをトレーニングするプロセスにおいて、異なる音をアクティブにし、ディスプレイグラフィックまたは色を表示することができる。アカウントボタン506は、選択されるとき、ユーザが
図1のデータベース160上に保存されたユーザに関するデータにアクセスすることを可能にする。アクセスは、医療データにアクセスするためのユーザの安全な識別を包含する。アカウントボタン506は、ユーザがサーバ150上でアカウントを作成することを可能にする。アカウントボタンは、ユーザがメータまたは検査装置を
図1のサーバ150によって維持されたユーザと関連しているアカウントに登録することも可能にする。サーバ150によって管理されたユーザアカウントは、説明されるように、メータおよびメータとユーザの関係の登録ならびにユーザに関するデータの保存を可能にする。
【0083】
図5Bは、ユーザが携帯装置130上の分析・管理プログラムの機能にアクセスすることを可能にするプルダウンメニュー510を示す。プルダウンメニュー510は、この実施態様では、任意の画面から、モバイル装置130のディスプレイにわたりユーザが指をスワイプすることによってアクセスされる。プルダウンメニュー510は、「自分のデータ」選択512と、パターン選択514と、リマインダ選択516と、プロファイル選択518と、設定値選択520と、ヘルプ選択522とを包含する。「自分のデータ」選択512は、現在の示度および追加情報、例えば、以下に説明されるように、過去の示度に関するデータを表示する。パターン選択514は、ユーザが過去の示度データに基づいて運動の任意のパターンを検出することを可能にする。この例では、パターン選択は、検出されたがユーザによって読み取られなかったパターンを指し示すことができる警告アイコン524を包含する。
【0084】
リマインダ選択516は、ユーザが異なるイベントに対してアクティブにされることができるリマインダを表示し、コントロールすることを可能にする。プロファイル選択518は、ユーザが検査に使用される自らの医療プロファイルを表示することを可能にする。この例では、プロファイルは、主たるヘルスケアプロバイダまたはユーザがユーザの現在の医療状態に関する情報を更新するためにプロファイルを変えることができるものの、ユーザのために設定される。設定値選択520は、ユーザが
図1のサーバ150上で検査装置および自らのアカウントに対して設定値を設定することを可能にする。ヘルプ選択522は、さまざまなヘルプウィンドウを開いて、モバイル装置130上のアプリケーションを作動させる際にユーザの手助けをする。
【0085】
図5Cは、
図5Bのプルダウンメニュー510の設定値オプション520を選択することによってアクセスされる設定画面530を示す。設定画面530は、メータフィールド532と、クラウドアカウント情報フィールド534と、ボーラス計算機フィールド536と、デイディバイダフィールド538と、「その他」設定値フィールド540とを包含する。フィールド432、534、536、538および540の各々は、アプリケーションのさまざまな機能を設定するために、追加的な選択を展開し、表示するように選択されることができる。
【0086】
図5Dは、メータフィールド532およびクラウドアカウント情報フィールド534が展開された設定値選択画面530を示す。メータフィールド532は、今回は、モバイル装置130と通信するまたは通信したメータ542の一覧を包含する。通信のプロセスは、モバイル装置130を
図1の検査装置110のような検査装置と対にすることである。一覧542の各々は、メータの名称と、検査データを送信するために前回メータがモバイル装置130と通信した時間を包含する。メータフィールド532は、選択されるとき、ユーザが新規の検査装置またはメータをモバイル装置130と対にすることを可能にするメータ追加ボタン544も包含する。この例では、モバイル装置130上のアプリケーションは、ユーザがセントラルサーバ150にアカウントを有する場合、四つまでのメータを対にすることができる。四つを超えるメータを対にさせようと試みられる場合、モバイル装置130との通信からの間隔が最も長いメータがドロップされる。
【0087】
対にする手順は、メータ追加ボタン544を選択することによって開始される。モバイル装置130は、新規の検査装置またはメータを対にするために、命令をユーザに表示する。この例では、検査装置110は、モバイル装置130に近接して設置され、オンにされる。プッシュボタン228は、Bluetooth通信が確立されたことを指し示す照明パネル232が青になるまでしばらくの時間押下される。ユーザは、その後、メータに関する情報、例えば、メータをモバイル装置130で識別するシリアル番号を選択することができる。必要とされる情報が入力された後、モバイル装置130上の表示は、その後、対にすることの成功を指し示し、新規のメータがメータフィールド532に追加される。既に対にしたメータまたは検査装置のケースでは、モバイル装置130上の表示は、対にすることの成功が発生したことを指し示す。対にすることが不成功の場合、モバイル装置130は、対にすることが不成功だったことをユーザに知らせる情報を表示し、問題に対する解決策のための情報を表示する。任意の対にした検査装置は、適切な選択を行うユーザによって対にすることが解除されることができる。
【0088】
一旦モバイル装置130がメータまたは検査装置、例えば、検査装置110と対にすると、モバイル装置130は、検査装置によって得られた情報を同じように詳細にまたはより詳細に表示することができる。例として、モバイル装置130は、
図2Cのディスプレイ222上に示される情報を表示することができる。モバイル装置130は、検査装置110の異なる機能、例えば、照明パネル232をアクティブにすること、オーディオをアクティブにすること、検査通知または目標範囲を設定することを設定するために使用されることができる。モバイル装置130は、検査装置作動の際のエラーを示すことも、エラーの修正の仕方に関する情報を包含することもできる。
【0089】
クラウドアカウントフィールド534は、ユーザが
図1のサーバ150を介してデータベース160上で自らのアカウントにアクセスすることを可能にする情報および選択を包含する。クラウドアカウントフィールド534は、ユーザおよびサーバ160上のアカウントへの最後のサインインに関する情報を有する情報フィールド546に関するサインを包含する。ユーザは、アカウントを管理するために、情報フィールド546上でサインを選択することができる。Eメール概要情報フィールド548は、いつ結果がユーザにEメールされるかを表示し、結果がEメールされる頻度をユーザが設定することを可能にする。結果は、異なる形式またはドキュメント、例えば、pdf形式でEメールされることができる。「自分のデータを共有」オプション550は、ユーザが第三者、例えば、ヘルスケアプロフェッショナルに対し、アカウントに関するデータを共有することを可能にする。「自分のデータを共有」オプション550の選択は、データを共有するために第三者に関する情報をユーザが入力するための特有の入力フィールドを持つウィンドウをポップアップする。アカウントは、ユーザがデータベース160または他のクラウド保存からアプリケーションへデータをバックアップし、復元することを可能にする。
【0090】
図5Eは、ボーラス計算機フィールド536が展開された設定値選択画面530を示す。ユーザは、計算機タイプの機器構成を可能にする計算機タイプフィールド552、炭水化物インスリン比フィールド554およびインスリン感受性フィールド556から選択することによってボーラス計算機機能を設定することができる。
【0091】
図5Fは、デイディバイダフィールド538が展開された設定値選択画面530を示す。デイディバイダフィールド538は、異なる区分に割り当てられた時刻を示す時間区分560の一覧を包含する。例として、
図5Fの機器構成は、五つのデイディバイダを有する。一覧560の各々は、区分562、例えば、朝食や昼食および区分と関連している時間範囲564の記載を包含する。ユーザは、各区分の時間の調整を可能にするポップアップウィンドウを通じて、デイディバイダの設定値を変えることができる。
【0092】
図5Gは、その他設定値フィールド540が展開された設定値選択画面530を示す。その他設定値フィールド540は、ユーザがアプリケーションの言語を選ぶことを可能にする言語選択フィールド570およびユーザがカスタマーサービスにコンタクトすることを可能にするカスタマーサービスフィールド572を包含する。
【0093】
図5Hは、
図5Aのメータ一覧542のメータの任意のものが選択されるときに表示されるメータ情報画面580を示す。メータ情報画面580は、メータまたは検査装置のグラフィック582と、最後の同期時間584と、名称フィールド586とを包含する。ユーザは、日時同期トグルスイッチ588、サウンドトグルスイッチ590、食事マーキングスイッチ592および目標インジケータライトトグルスイッチ594を選択することによって、メータまたは検査装置を設定することができる。メータまたは検査装置は、ペアリング解除ボタン596を選択することによって対にすることを解除され得る。
【0094】
メータまたは検査装置のグラフィック582は、識別目的のためにメータまたは検査装置のシリアル番号を包含する。名称フィールド586は、メータまたは検査装置の名称を入力してそれをモバイル装置130と対にした他の検査装置と区別するために、ユーザによって選択されることができる。最後の同期時間584は、前回検査装置からのデータがモバイル装置130上のデータと同期された日付および時間を表示する。
【0095】
図6Aは、「自分のデータ」選択512が
図5Bのメニュー510から選択されるときに表示されるパーソナルデータ画面600を示す。この例では、パーソナルデータ画面600は、アプリケーションによって表示されるデフォルト画面である。パーソナルデータ画面600は、タイムラインエリア602と、示度表示エリア604とを包含する。示度表示エリア604は、特定の日に対する示度を表す一連の日付ウィンドウ606を包含する。示度は任意の順に表示されることができるものの、この例では、示度は、古い順に配置される。この例では、ユーザは、画面600の下部近くに直近の示度を示すために、スクロールダウンすることができる。日付ウィンドウ606は、特定の示度を持つ異なる発生を包含するために、特定の日に対して選択されることができる、一連のマーカーアイコン608を包含する。例として、マーカーアイコン608は、関連している写真を指し示す写真アイコン、関連しているメモを指し示すメモアイコン、運動後に発生した示度を指し示す運動アイコン、食事後に発生した示度を指し示す食事アイコンまたは薬の用量を指し示すインスリンアイコンを包含することができる。
【0096】
日付ウィンドウ606は、ユーザによって測られた各示度に対する一覧610および結果として生じる測定された血中グルコースデータを包含する。一覧610は、示度が測られた時間、示度値およびこの例では食事前、食事後または空腹時であることができるログアイコンを包含する。示度値は、示度値が関連している目標範囲内であることを指し示す緑色、示度が目標範囲に満たないことを指し示す赤または示度が目標範囲を超えることを指し示す橙で囲まれることができる。目標範囲に対する示度値を指し示すために、他の色、パターンまたは可視的インジケータを使用することができると考えられる。
【0097】
タイムラインエリア602は、しばらくの時間(例えば、この例では3日)にわたる示度をプロットするグラフ612を包含する。示度をプロットするためにより長いまたはより短い期間を使用することができる。グラフ612は、検査装置110から測られ、モバイル装置130に通信された測定値に基づいて示度が発生した時刻を表す丸614を包含する。丸614は、目標範囲に対する示度によって色付けされることができる。ドットの線図は、日付ウィンドウ606の画面のトップにある1日に対して表示される。この例では、一覧610の日曜の四つの示度がグラフ612に線図として表示される。プロット線616は、血中グルコーススケールに対して、丸614の異なる値を示す。この例では、データがモバイル装置130によって自動的に受け取られない事態では、異なる形状、例えば、菱形がユーザによる示度の手入力のためにプロットされることができる。
【0098】
図6Bは、モバイル装置130上に表示されることができる平均化データ表示画面620を示す。表示画面620は、
図6Aの一覧610を
図6Bのより小さい現在の示度エリア624にユーザが折り畳むことによって表示される。表示画面620は、
図6Aのデータ一覧画面600のタイムラインエリア602と同一であるタイムラインエリア622を包含する。表示画面620は、現在の示度エリア624および週次示度エリア626も有する。現在の示度エリア624は、ユーザが示度と関連させたマーカーを指し示す一連のアイコン628を包含する。現在の示度エリア624は、示度が目標範囲内であるかまたは目標範囲を超えるもしくは満たないかを意味する色である、フィールド630の示度も包含する。示度フィールド630は、食事前または食事後の示度を指し示すアイコンも包含する。
【0099】
週次示度エリア626は、情報バー632を包含する。情報バー632は、週からの示度を、どのくらい多くの示度が範囲内(真ん中の緑)にある、範囲を超える(左の橙)および範囲に満たない(右の赤)かを指し示す三つの異なるカラーエリアに分類する。各カラーエリアの長さは、情報バー632のエリアによって表される範囲に収まる示度の数と一致する。情報バー632は、三つのエリア各々の示度のパーセンテージならびに各エリアの示度の数も指し示す。週次示度エリア626は、平均が計算される間、すべてが示度に関する概要データを提供する、示度の数フィールド634、平均示度値フィールド636および変動フィールド638も包含する。
【0100】
この例では、
図6Aの画面600または
図6Bの画面620は、ユーザがモバイル装置130を縦方向に向けるときに表示される。横向きに表示するようにユーザがモバイル装置130を回す場合、表示は、
図6Cに示す詳細なデータ画面640に変えられる。詳細なデータ画面640は、展開されたグラフ642を包含する。この例では、グラフ642のY軸は、血中グルコースの値を表し、X軸は、時間スケールである。より長いまたはより短い期間を表示することができるものの、この例の展開されたグラフ642は、1日分の示度を示す。展開されたグラフ642は、円形形状であるプロット点644を包含する。プロット点644の各々は、示度を表し、円形形状で示度の値を示す。
図6Aの前のグラフの場合と同様に、プロット点644の円形形状は、示度が範囲内であるかまたは範囲を超えるもしくは満たないかを指し示すために、色付けされることができる。
図6Aの前のグラフの場合と同様に、ユーザによる手入力を表すために、異なる形状、例えば、菱形を使用することができる。プロット線646は、プロット点644を接続する。
【0101】
グラフ642は、関連しているユーザログブックへの他の入力を指し示す異なるアイコンも包含する。例として、一連のメモアイコン648は、示度が記録されたときにユーザがメモを入力したことを指し示す。より大きいメモアイコン652は、示度と関連していなかったメモの入力を指し示した。メモアイコン652は、メモが入力された時点でプロット線646上に現れる。カメラアイコン650は、写真が装置130上のカメラ322で撮影されたことを指し示す。もう一つの1日の示度は、他の日付を選択するために移動されることができるスライダコントロール654によって表示されることができる。あるいは、ユーザは、画面を右または左にスワイプし、グラフを移動して表示された日の前または後の比を表示することができる。現在の日である表示されたデフォルト日のみならずもう一つのデフォルト期間からのデータを使用することができる。インスリン投与バー656は、服用されたインスリンのユニットの数ならびに回数を指し示す。
【0102】
日付範囲セレクタ660は、ユーザが選択された日数によってグラフ642上のデータをフィルターにかけることを可能にする。
図6Cでは、ユーザは、セレクタ660に示されるように、30日からのデータを選択したが、他の選択、例えば、3、7、14または90日を選択することができる。食事マーカーセレクタ662は、ユーザが異なる食事マーカーから選択することを可能にするドロップダウンメニューを表示する。したがって、
図6Cの食事マーカーセレクタ662ですべてが選択されるとき、すべてのデータは、表示される。食事マーカーセレクタ662の食事前マーカーが選択される場合、食事前示度のデータのみが表示され、食事後マーカーが選択される場合、食事後のデータのみが表示される。適切な関連しているアイコンは、どのマーカーフィルターが現在使用されているかを指し示すために、食事マーカーセレクタ662に示される。
【0103】
表示データは、日/平均スイッチボタン664を介して、変えられることができる。この例では、日が選択され、したがって、
図6Cのディスプレイは、日次示度を示す。ボタン664を切り替えて平均を選択することによって、
図6Dの平均データ表示670が表示される。ディスプレイ670は、グラフ672上にしばらくの時間にわたるプロットを示す。グラフ672上に表示されたデータに対する日付の範囲674は、ディスプレイ670のトップの近くに示される。グラフ672は、時刻を包含し、さまざまなデータ点は、しばらくの時間中にそれらが測られた時刻に応じてプロットされる。目標範囲内に収まるあるデータ点676は、緑色によって指し示される。目標範囲を上回るあるデータ点678は、橙色によって指し示される。目標範囲を下回るあるデータ点680は、赤色によって指し示される。
【0104】
各示度の詳細な情報は、特定の示度を選択またはタッチすることによって、アクセスされることができる。
図6Eは、
図6Cのディスプレイ640のプロット点644の一つまたは
図6Aのディスプレイ600もしくは
図6Bのディスプレイ620の示度を選択することによって表示されることができる詳細な情報画面684を示す。選択は、ディスプレイのエリアをタップすることによってまたはモバイル装置130上のもう一つの選択入力によってなされることができる。詳細な情報画面684は、画面のトップに示度の日付および時間を示し、選択された示度を示す示度フィールド686を包含する。示度フィールド686は、示度が目標範囲内であるかまたは目標範囲を超えるもしくは満たないかを指し示すために、色付けされ、コード化されることができる。インスリンエリア688は、インスリンが服用されたか否かおよび服用された量を示す。食事記載エリア690は、食事に関する情報を表示する。写真エリア692は、示度と関連している任意の写真を示す。メモエリア694は、示度と関連しているユーザによって入力された任意のメモを表示する。詳細な情報画面684は、キャンセルアイコン696を選択することによって閉じられることができる。
【0105】
図7Aは、モバイル装置130のユーザによる手入力を追加するための手入力画面700を図示する。手入力画面700は、アプリケーションによって示される任意の画面の一覧図からアクセスされることができる。画面インターフェース700は、ユーザが血中グルコース値を手入力することを可能にする「示度を追加」ボタン702を包含する。ユーザは、写真を追加するにはカメラアイコン704、メモを追加するにはメモアイコン706、運動の発生を追加するには運動アイコン708、食事データを入力するには食事アイコン710、薬データを入力するには薬アイコン712を選択することを通じて、異なる入力を追加することもできる。アイコン704、706、708、710および712の各々は、選択された場合、追加画面を開いて、ユーザが対応する入力をロードすることを可能にする。
【0106】
カメラアイコン704は、ユーザがモバイル装置130のカメラから撮影されたまたはモバイル装置130によってアクセス可能である任意の保存装置に保存された写真を追加することを可能にする一連の画面を開く。メモアイコン706は、ユーザがメモを入力することを可能にするキーボードを開く。運動アイコン708は、運動の記載、運動の持続時間および運動の激しさを入力または選択する画面を開く。食事アイコン710は、ユーザが食事の記載および栄養情報、例えば、一食当たりの食事のカロリーを入力または選択することを可能にする画面を開く。薬アイコン712は、ユーザが薬の記載および他の情報、例えば、薬の用量を入力することを可能にする画面を開く。
【0107】
図7Bは、示度手入力に関するデータを入力するためのポップアップ画面720を示す。ユーザは、表示された数字キーパッド724を介して、濃度示度フィールド722に濃度量を入力することができる。ユーザは、時間選択フィールド726を介して時間を、日付選択フィールド728を介して日付を選択することができる。一旦ユーザが濃度値、日付および時間の入力を完了すると、ユーザは、完了ボタン730を選択することができ、アプリケーションは、手入力画面700に戻る。
【0108】
「示度を追加」ボタン702が選択され、データがポップアップ画面720を介して入力される場合、追加的な食事マーカーアイコンは、示度を整理するために手入力画面700上に表示される。食事マーカーアイコンが選択される場合、
図7Cの食事マーカー入力画面750が表示される。ユーザは、空腹時選択752、食事前選択754および食事後選択756から選択することができる。ユーザは、特定の食事に示度を割り当てるために、異なる食事ボタン758から選択することもできる。一旦マーカーが選択され、食事が選択されると、ユーザは、続けるボタン760を介して、画面を終了させることができる。一旦手入力が完了すると、それは、
図6A~6Dに示されるデータ画面にもう一つの入力として示される。
【0109】
先に説明したように、アプリケーションは、集められたデータに基づいてパターンを検出し、ユーザにパターンを知らせ、必要な場合、是正措置を提案する。パターンに関する情報は、
図5Bのプルダウンメニュー画面510上でパターンフィールド514を選択することによって表示されることができる。パターンに関する情報は、それらが検出されるときにポップアップウィンドウの形態で現れることもできる。
【0110】
検出されたパターンは、アクティブ、追加またはアーカイブカテゴリーのものであることができる。パターンは、破棄された状態、改善された状態またはタイムアウト状態のうち一つをさらに有することもできる。パターンを開いた後、ユーザがパターンを破棄する場合、パターンは、破棄された状態を有する。各パターンに対して、改善するために、一式の判定基準が割り当てられる。パターンが判定基準を満たすとき、パターンは、改善された状態を有し、アーカイブカテゴリーに移動されることができる。各パターンは、タイムアウト状態が割り当てられる所定の時間を有する。何も発生しない場合、パターンは、所定の時間後タイムアウトし、アーカイブカテゴリーに移動される。
【0111】
アクティブカテゴリーのパターンは、優先レベルおよびグループ考慮によって決定される。アクティブパターンは、パターンを現在満たすデータを包含する。ユーザは、アクティブ状態に移動するために、パターンを選択することができる。以下に説明されるように、ユーザは、アクティブパターンを知らされ、パターンに関する情報を読む。
【0112】
追加カテゴリーのパターンは、データを収集せず、検出の優先レベル、グループおよび日付によって決定されるパターンである。アクティブパターンは、パターンに導かれるデータをユーザが改善する場合、追加カテゴリーに改変されることができる。ユーザは、追加パターンに関する情報を得るまたはパターンを破棄するオプションを供される。破棄されたまたは改善された任意の認識されたパターンは、アーカイブカテゴリーに移動され、保存される。
【0113】
パターンは、改善されることができる措置または有益な実施であることができるものを示唆することができる。例として、改善の要望を示唆するパターンは、特定の食事の後の高いまたは低い示度、特定の食事の前の高いまたは低い示度、一貫した検査頻度の欠如、設定された時刻に一貫して検査することの欠如、低頻度の検査、特定の時刻における高いまたは低い示度、極めて高いまたは低い示度への一貫した接近および高いまたは低い曜日を包含することができる。有益であるパターンは、安定した血糖または一貫した検査のために最良の時刻を包含することができる。
【0114】
図8Aは、モバイル装置130上のアプリケーションによって分析された示度に基づいてユーザにパターンを警告するために発生するパターン通知画面800である。パターンが検出されるとき、アイコンは、アプリケーションが現在アクティブであるか否かにかかわらず、モバイル装置130のディスプレイ上に現れる。パターン通知画面800は、アイコンを選択するユーザによって表示されることができる。パターン通知画面800は、パターンが有益であるか問題があるかを指し示すグラフィック802を包含する。この例では、上昇傾向または下降傾向の矢印は、パターンが増加していることを指し示す。パターン通知画面800は、検出されたパターンに関する情報も包含する。この例では、パターンは、ユーザの血中グルコース値が土曜の夜に異常に高かったと検出された。対照的に、有益なパターンは、笑顔または他の類似グラフィックを表示することができる。パターン通知画面800は、ユーザが発見されたパターンに関するより多くの情報を得ることを可能にする、次を閲覧ボタン806を包含する。あとでボタン804は、ユーザが検出されたパターンを無視することを可能にする。
【0115】
ユーザがあとでボタン804を選択する場合、
図5Bのプルダウンメニュー510に戻される。
図5Bのプルダウンメニュー510のパターン選択514は、一つまたは複数のパターンがユーザによって読まれていないことを指し示すアイコンを有することができる。メニュー510のパターン選択514の選択は、
図8Bに示されるように表示されるパターン管理画面820を結果的にもたらす。パターン管理画面820は、アクティブカテゴリーパターンを示すアクティブタブ822と、追加パターンを示す追加カテゴリータブ824と、アーカイブカテゴリーパターンを示すアーカイブタブ826とを包含する。タブ822、824および826は、各カテゴリー下のすべてのパターンを示すために、
図8Bに示されるように展開されることができる。
図8Bに示されるように、アクティブタブ822は、ユーザによって読まれていないパターンの数のインジケータを示す。タブ822、824および826の各々は、そのカテゴリー下のすべてのパターンを一覧にする。一覧にされたパターンは、パターン、パターンが検出された時間およびパターンが改善または破棄されたかの記載を包含する。
【0116】
ユーザは、分析されたパターンをサポートするデータを示すパターン詳細画面にアクセスする、
図8Aの次を閲覧ボタン806または
図8Bのパターン一覧830の任意のものを選択することができる。パターン詳細画面のコンテンツは、パターンを記載することおよび是正措置を推奨することを対象としている。パターン詳細画面は、それ故に、特定のパターンに合わせられることができる。パターン詳細画面850の一つの例は、
図8Cに示される。パターン詳細画面850は、パターンおよびパターンの原因となった潜在的な要因に関する情報を包含する、検出されたパターンの記載852を包含する。パターンに導かれる示度を示すグラフ854は、表示される。関連示度タブ856は、ユーザがパターンをサポートする示度に関する追加情報を表示することを可能にする。そのような表示は、示度の日付および時間ならびに示度値それら自身を包含する。メモタブ858は、ユーザがパターンに関するメモを入力することを可能にする。関連リマインダタブ860は、ユーザがパターンの原因に潜在的に取り組むための措置のリマインダを設定することを可能にする。パターンを破棄ボタン862は、ユーザがパターンを破棄することを可能にする。他のタイプのパターン詳細画面は、パターンに取り組む改善、パターンが取り組まれなかったリマインダ、特定のパターンに関するフィードバックのレベルの選択およびフォローアップ措置に関する情報を文書化することができる。
【0117】
図9Aは、ユーザが
図5Bのプルダウンメニュー510のリマインダオプション516を選択するときに表示されるリマインダ画面900である。リマインダ画面900は、繰り返しリマインダ選択902と、カウントダウンリマインダ選択904と、スマートリマインダ選択906とを包含する。選択902、904および906の任意のものの選択は、ユーザのためのリマインダを作成する。
【0118】
繰り返しリマインダ選択902は、
図9Bに示される繰り返しリマインダ画面910に基づいて一連のリマインダを作成する。繰り返しリマインダ画面910は、「自分の薬を服用」選択912、ログ選択914、自分の血糖を検査選択916またはその他選択918を包含する。
【0119】
ユーザが自分の血糖を検査選択916を選択する場合、追加画面が現れて、ユーザが特定の時間、食事前示度の後または場所に基づくから選択することを可能にする。特定の時間の選択は、ユーザにリマインドするために、ユーザが時間および日を設定することを可能にする。食事前示度の後の選択は、ユーザが食事前示度の後に検査しなかった場合、ユーザに自らの血糖の検査をリマインドする時間を設定するオプションを与える。時間の選択は、リマインダに対するカウントダウンタイマーをスタートさせる。場所に基づくリマインダの選択は、ユーザがリマインダをトリガーするための場所を選択することを可能にする。
【0120】
ユーザが「自分の薬」選択912を選択する場合、ユーザが薬および用量を指定することを可能にする追加画面が提供される。もう一つの画面は、ユーザが特定の時間、血糖値に基づいてまたは場所に基づいてリマインダをトリガーすることを選択することを可能にする。リマインダの他の選択要因を使用することができる。ユーザがログ選択914を選択する場合、もう一つの選択画面が表示されて、ユーザがログへの入力のためのアイテム、例えば、写真、メモ、運動または食事を選択することを可能にする。もう一つの画面は、ユーザが特定の時間、血糖値に基づいてまたは場所に基づいてリマインダを選択することを可能にする。
【0121】
ユーザがその他選択918を選択する場合、
図9Cに示される入力画面940が現れて、ユーザが自ら自身のリマインダイベントを作成することを可能にする。入力画面940は、ユーザがキーボード944からリマインダの記載を入力することを可能にするカスタムリマインダテキストフィールド942を包含する。前のリマインダ946の一覧も表示され、ユーザが既に入力されたリマインダ記載を選択することを可能にする。記載の入力後、もう一つの画面は、ユーザが特定の時間、血糖値に基づいてまたは場所に基づいてリマインダをトリガーすることを選択することを可能にする。
【0122】
図9Dは、
図9Aのカウントダウンリマインダ選択904が選択される場合に表示される入力画面950を示す。入力画面950は、ユーザが時間オプション952から選択することによって時間を設定することを可能にする。一旦選択されると、タイマーは、リマインダ時間までカウントダウンを始める。
【0123】
図9Aのスマートリマインダ選択906が選択されるとき、イベント、例えば、ユーザの健康を管理する手助けをするヘルスケアプロフェッショナルへの受診を包含する追加画面が表示される。イベントは、健康管理、例えば、医師受診、ストレスの多いイベントおよび動機付けメッセージの手助けをするために、ユーザによって使用されることができるプリセットされた検査リマインダである。これらの各々は、選択されることができ、追加情報は、リマインダに添付されることができる。例として、ユーザは、受診に先立ってそのリマインダの一部として、モバイル装置130からの医療データまたは
図1のデータベース150に保存されたユーザアカウントのデータをヘルスケアプロフェッショナルに送る権限を与えることができる。
【0124】
図10Aは、
図5Bのプルダウンメニュー510でプロファイル選択518が選択されるときに表示されるプロファイル管理画面1000である。プロファイル管理画面1000は、目標範囲選択1002と、予約選択1004と、ヘルスケアチーム選択1006と、糖尿病プロファイル選択1008と、ヘモグロビンA1c選択1010とを包含する。予約選択1004は、ユーザがヘルスケアプロフェッショナルとの予約に関わる情報、例えば、そのような予約の日付、時間および場所を設定することを可能にする。ユーザは、予約の前のある時間に関連健康データの報告をヘルスケアプロフェッショナルに送るようにモバイル装置130を設定することもできる。ヘルスケアチーム選択1006は、ユーザがヘルスケアプロフェッショナル、例えば、コンタクト情報に関する情報を入力することを可能にする。ヘモグロビンA1c選択1010は、ユーザが新規のヘモグロビンA1c値を追加することを可能にする。
【0125】
目標範囲選択1002の選択は、
図10Bに示される範囲選択画面1030を表示する。範囲選択画面1030は、極めて高いフィールド1032と、食事後全体的に高いフィールド1034と、食事前/空腹時高いフィールド1036と、低いフィールド1038と、極めて低いフィールド1040とを包含する。ユーザは、次にさまざまなパターンおよび警告ならびに表示される示度の色を決定するこれらのフィールドの任意のものの値を調整することができる。一部のケースでは、ユーザは、専任ヘルスケアプロフェッショナルのみが目標範囲値を調整することができることに同意することができる。
【0126】
図10Cは、
図10Aの糖尿病プロファイル選択1008が選択されるときに表示される糖尿病プロファイル画面1050である。糖尿病プロファイル画面1050は、生年月日フィールド1052と、性別フィールド1054と、糖尿病タイプフィールド1056と、インスリン情報フィールド1058とを包含する。フィールド1052、1054、1056および1058は、ユーザが診断および計画のために自らのプロファイルを調整することを可能にする。
【0127】
図11Aは、ユーザへの警告を要する検査センサ110からの検査データに基づいて、状態が検出されるときに表示される警告画面の例1100である。例として、警告画面1100は、示度が極めて高いまたは低い示度のいずれかを指し示す所定の値を超える分だけ目標範囲を超えるまたは満たないときにポップアップすることができる。
図11Aに示される例では、濃度示度は、極めて低い。警告画面1100は、極めて低い示度を示す示度フィールド1102を包含する。警告メッセージ1104は、ユーザに警告の記載および低い示度をなおすための推奨を与える。この例では、背景色は、極めて低い示度状態が発生したことを指し示す赤である。他の色、例えば、極めて高い測定値に対して、橙を使用することができる。スタートタイマーボタン1106は、もう一つの測定を行って、推奨に従うか否かを決定するために、ユーザがタイマーを設定することを可能にする。通報ボタン1108は、モバイル装置130上で電話をアクティブにし、ユーザの手助けをするために緊急コンタクトに通報する。
【0128】
スタートタイマーボタン1106がアクティブにされるとき、警告画面は、
図11Bに示されるように、タイマーカウントダウン表示画面1110に移行する。カウントダウン表示画面は、
図11Aの警告画面1100からの示度1102および警告情報1104を保つ。カウントダウン画面1110は、次の測定までの時間を示すカウントダウン時間1112を包含する。タイマーをキャンセルボタン1114は、ユーザがカウントダウンをキャンセルすることを可能にする。
【0129】
カウンターが測定の時間に達したとき、ディスプレイは、
図11Cに示されるアラート画面1140を示す。アラート画面1140は、ユーザに検査を実施することを教える情報提供メッセージ・アイコン1142を包含する。OKボタン1144は、ユーザがアラートを了解することを可能にする。通報ボタン1108は、モバイル装置130上の電話をアクティブにし、ユーザの手助けをするために緊急コンタクトに通報する。第二の検査示度が許容パラメータ内である場合、アプリケーションは、正常作動に戻る。
【0130】
第二の検査示度が重大な範囲内に残る場合、アプリケーションは、
図11Dに示されるように、重大な警告画面1160を表示する。重大な警告画面1160は、新規の示度と、示度がなおも重大な範囲内にあることの警告とを含有する情報エリア1162を包含する。画面1160は、緊急サービスに自動的に通報する、911に通報ボタン1164を包含する。画面1160は、モバイル装置130上の電話をアクティブにし、ユーザの手助けをするために緊急コンタクトに通報する通報ボタン1166も包含する。最後に、画面1160は、ユーザが検査装置110を使用して再検査することを指し示す再検査ボタン1168を包含する。
【0131】
本発明は、さまざまな変形および代替形態を許すが、その特有の実施態様および方法は、図面に例として示されており、本明細書に詳述される。しかし、本発明を特定の形態または開示された方法に限定することを意図しておらず、それとは反対に、意図は、本発明の本質および範囲内にあるすべての変形、均等物および代替をカバーすることであることが理解される。