(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】電子機器の収容構造
(51)【国際特許分類】
B65D 81/107 20060101AFI20230515BHJP
【FI】
B65D81/107 Z
(21)【出願番号】P 2021066734
(22)【出願日】2021-04-09
【審査請求日】2021-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】花崎 宏一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 勝夫
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-017355(JP,A)
【文献】特開2021-031074(JP,A)
【文献】実開平06-085274(JP,U)
【文献】実開昭57-037889(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/107
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体形状の収容空間(12)を有し、それぞれ直方体形状の第1の電子機器(ユニットA)、または前記第1の電子機器より幅の小さい第2の電子機器(ユニットB、C)を前記収容空間内に収容可能な本体筐体部(10)と、
前記収容空間を形成する平行な2つの側面(10a、10b)の内壁に、該2つの側面の横方向の
中央部の位置に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される一対の第1のスリット(16a)と、
前記2つの側面の内壁に、該2つの側面の横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対の第2のスリット(16b1、16b2)と、
一面に緩衝部材(20b、21b)が形成された矩形の平板部(20a、21a)からなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が前記一対の第1のスリット、前記各一対の第2のスリットのうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板(20、21)と、
を有し、前記第1の電子機器については、前記2枚の仕切り板を前記各一対の第2のスリットのいずれかにそれぞれ挿入し、前記2枚の仕切り板によって両側から前記第1の電子機器を挟むようにして前記収容空間内に収容し、前記第2の電子機器については、前記2枚の仕切り板を互いが前記緩衝部材を外側にして背中合わせとなるように前記一対の第1のスリットに挿入し、前記収容空間を一箇所に配置された前記2枚の仕切り板により2つの空間に仕切り、前記空間ごとに前記第2の電子機器を収容することを特徴とする電子機器の収容構造。
【請求項2】
直方体形状の収容空間(12)を有し、それぞれ直方体形状の第1の電子機器(ユニットA)、双方の幅を加算した幅が前記第1の電子機器に一致する各幅を有し、幅が狭い第2の電子機器(ユニットB1)、または幅が広い第2の電子機器(ユニットC1)の一方または双方を選択的に前記収容空間内に収容可能な本体筐体部(10)と、
前記収容空間を形成する平行な2つの側面(10a、10b)の内壁に、該2つの側面の横方向の前記幅の狭い第1の電子機器と前記幅の広い第2の電子機器の幅の比に対応した位置に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される一対の第1のスリット(16a1)と、
前記2つの側面の内壁に、該2つの側面の横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対の第2のスリット(16b1、16b2)と、
一面に緩衝部材(20b、21b)が形成された矩形の平板部(20a、21a)からなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が前記一対の第1のスリット、前記各一対の第2のスリットのうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板(20、21)と、
を有し、前記第1の電子機器については、前記2枚の仕切り板を前記各一対の第2のスリットのいずれかにそれぞれ挿入し、前記2枚の仕切り板によって両側から前記第1の電子機器を挟むようにして前記収容空間内に収容し、前記幅の狭い第2の電子機器および前記幅の広い第2の電子機器については、前記2枚の仕切り板を互いが前記緩衝部材を外側にして背中合わせとなるように前記一対の第1のスリットに挿入し、前記収容空間を一箇所に配置された前記2枚の仕切り板により2つの空間に仕切り、前記空間ごとに前記幅の狭い第2の電子機器および幅の広い第2の電子機器の一方または双方を選択的に収容することを特徴とする電子機器の収容構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置を構成する各種測定用ユニット等の電子機器を収容する電子機器の収容構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話システムにおいては、携帯端末の多機能化に伴い、無線基地局(以下、基地局)との間の無線による通信速度が高速化されており、近年では、例えば、LTE-Advanced方式等を採用している4G(第4世代)のサービスから5G(第5世代)のサービスへ移行するための技術開発が進展しつつある。これに伴い、携帯電話等の移動体通信端末(以下、移動端末)についても5G対応の新機種が次々と開発されるようになっている。
【0003】
新規に開発された移動端末については、当該移動端末が正常に動作するか否かを試験する必要がある。この種の試験を行う装置のなかには、信号発生器、シグナルアナライザなどの個別の機能を果たす測定用ユニットを複数組み合わせて1つの試験装置(テストユニット)を実現する様式が知られている。かかる様式の装置においては、着脱式の測定用ユニットを取り出し、取り出した測定用ユニットを収容箱に収容して運搬するなどの運用が行われることもある。
【0004】
測定用ユニットのような機器を、運搬、あるいは保管を目的として収納する収納ボックスとしては、例えば、機器を、該機器を保護するための複数の緩衝材とともに箱体に収納する構造が従来から知られている。(例えば、特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載される収納ボックス(以下、従来技術に係る収納ボックスと記載)にあっては、例えば、サイズの異なる収容物を選択的に収容する運用については考慮されていなかった。
【0007】
このため、従来技術に係る収納ボックスでは、サイズの異なる収容物(例えば、上述した測定用ユニットなどの各種電子機器)を収容する場合、収容箱内に収容物のサイズ毎に個別のスペースを確保するか、大きいサイズの収容物(例えば、
図4におけるユニットA)に合わせた収容箱をつくり、小さいサイズの収容物(例えば、
図6におけるユニットB,C)を収容するときは隙間を埋めるための着脱式の緩衝材を詰める方法がある。後者の方法では、大きいサイズの収容物を収容するときは着脱式の緩衝材を収容箱から取り出して保管する必要があった。
【0008】
また、従来技術に係る収納ボックスでは、大きいサイズの収容物に合わせた収容箱に、小さいサイズの収容物を収容する場合、小さいサイズの収容物であるユニットBまたはCのいずれか1つしか収容することができず、収容効率が悪かった。
【0009】
このように、従来技術に係る収納ボックスは、小サイズの電子機器を収容する際には緩衝材としての内部の構成部材を配置して対応していたため、大サイズの電子機器を収容する際には、緩衝材を外部に取り出しておく必要があった。このため、外部に緩衝材の保管場所を確保する必要があり、緩衝材の紛失が発生し易いという問題点があった。また、従来技術に係る収納ボックスは、小サイズの電子機器2台相当分の大サイズの電子機器と上記小サイズの電子機器(最大2台)を選択的に収容することは困難であるという問題点があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、小サイズの電子機器2台相当分の大サイズの電子機器と小サイズの電子機器を、緩衝材を外部に取り出すことなく選択的に収容することができ、緩衝材の紛失を防止可能な電子機器の収容構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る電子機器の収容構造は、直方体形状の収容空間(12)を有し、それぞれ直方体形状の第1の電子機器(ユニットA)、または前記第1の電子機器より幅の小さい第2の電子機器(ユニットB、C)を前記収容空間内に収容可能な本体筐体部(10)と、前記収容空間を形成する平行な2つの側面(10a、10b)の内壁に、該2つの側面の横方向の中央部の位置に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される一対の第1のスリット(16a)と、前記2つの側面の内壁に、該2つの側面の横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対の第2のスリット(16b1、16b2)と、一面に緩衝部材(20b、21b)が形成された矩形の平板部(20a、21a)からなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が前記一対の第1のスリット、前記各一対の第2のスリットのうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板(20、21)と、を有し、前記第1の電子機器については、前記2枚の仕切り板を前記各一対の第2のスリットのいずれかにそれぞれ挿入し、前記2枚の仕切り板によって両側から前記第1の電子機器を挟むようにして前記収容空間内に収容し、前記第2の電子機器については、前記2枚の仕切り板を互いが前記緩衝部材を外側にして背中合わせとなるように前記一対の第1のスリットに挿入し、前記収容空間を一箇所に配置された前記2枚の仕切り板により2つの空間に仕切り、前記空間ごとに前記第2の電子機器を収容することを特徴とする。
また、請求項2に係る電子機器の収容構造は、直方体形状の収容空間(12)を有し、それぞれ直方体形状の第1の電子機器(ユニットA)、双方の幅を加算した幅が前記第1の電子機器に一致する各幅を有し、幅が狭い第2の電子機器(ユニットB1)、または幅が広い第2の電子機器(ユニットC1)の一方または双方を選択的に前記収容空間内に収容可能な本体筐体部(10)と、前記収容空間を形成する平行な2つの側面(10a、10b)の内壁に、該2つの側面の横方向の前記幅の狭い第1の電子機器と前記幅の広い第2の電子機器の幅の比に対応した位置に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される一対の第1のスリット(16a1)と、前記2つの側面の内壁に、該2つの側面の横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、前記収容空間の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対の第2のスリット(16b1、16b2)と、一面に緩衝部材(20b、21b)が形成された矩形の平板部(20a、21a)からなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が前記一対の第1のスリット、前記各一対の第2のスリットのうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板(20、21)と、を有し、前記第1の電子機器については、前記2枚の仕切り板を前記各一対の第2のスリットのいずれかにそれぞれ挿入し、前記2枚の仕切り板によって両側から前記第1の電子機器を挟むようにして前記収容空間内に収容し、前記幅の狭い第2の電子機器および前記幅の広い第2の電子機器については、前記2枚の仕切り板を互いが前記緩衝部材を外側にして背中合わせとなるように前記一対の第1のスリットに挿入し、前記収容空間を一箇所に配置された前記2枚の仕切り板により2つの空間に仕切り、前記空間ごとに前記幅の狭い第2の電子機器および幅の広い第2の電子機器の一方または双方を選択的に収容することを特徴とする。
【0022】
この構成により、本発明の請求項1に係る電子機器の収容構造、及び請求項2に係る電子機器の収容構造によれば、第2の電子機器を1台、若しくは2台収容する場合は勿論、第1の電子機器1台を収容する場合でも仕切り板を収容空間内部に保持することができ、仕切り板の保持個所を別に用意する必要はなく、紛失する危険性もなくなる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、小サイズの電子機器2台相当分の大サイズの電子機器と小サイズの電子機器を、緩衝材を外部に取り出すことなく選択的に収容することができ、緩衝材の紛失を防止可能な電子機器の収容構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスに収容可能な測定用ユニットを実装してなる測定装置の外観構成を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスの蓋部を開けた状態での全体構成を示す斜視図である。
【
図3】
図2におけるユニット収容ボックスの上から俯瞰したときの全体構成を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットAを収容したときの本体筐体部の上方から見た平面構成を示す概念図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットAを収容したときの蓋部を開けた状態での全体構成を示す斜視図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットB、Cを収容したときの上方から見た平面構成を示す概念図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットB、Cを収容したときの本体筐体部の上方から見た平面構成を示す概念図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットAを収容したときの本体筐体部の上方から見た平面構成を示す概念図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係るユニット収容ボックスのユニットB1、C1を収容したときの本体筐体部の上方から見た平面構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る電子機器収容箱、及び電子機器収容構造の実施形態について図面を用いて説明する。
【0026】
本発明に係る電子機器収容箱は、直方体形状の収容空間を有する本体筐体部を有し、該本体筐体部の収容空間内に、それぞれ直方体の形状を有し、サイズ(幅)が異なる電子機器を選択的に収容するものである。
【0027】
本発明に係る電子機器収容箱が収容対象とする電子機器としては、例えば、
図1に示す測定装置50を構成する測定用ユニット60、61A、61Bなどが挙げられる。
図1に示すように、測定装置1は、各測定用ユニット60、61A、61Bがラック51に対して着脱可能な構成を有している。測定用ユニット60、61A、61Bは、それぞれ、例えば、シグナルアナライザ、信号発生器、信号受信器等の機能を実現するものである。
【0028】
測定用ユニット60、61A、61Bは、それぞれ、矩形形状の前面パネルPLが設けられ、該前面パネルPLの幅及び高さで後方(奥行方向)へ延びる直方体形状からなる。測定用ユニット60は、例えば、後述するユニットA(
図4、
図8参照)に相当し、測定用ユニット61A、61Bは、後述するユニットB、C(
図6参照)に相当する。
【0029】
ここで、測定用ユニット60は、例えば、幅Wを有し、測定用ユニット61A、61Bは、それぞれ、例えば、1/2・Wの幅を有するものである。本発明に係る電子機器収容箱は、測定用ユニット60と、測定用ユニット61A、61Bの双方または一方とを選択的に収容可能であり、幅の大きな測定用ユニット60を収容する際も、着脱式の緩衝材(例えば、後述する仕切り板20、21)を本体筐体外に取り出さずに済む構成となっている。
【0030】
以下、本発明の電子機器収容箱について、電子機器として、例えば、測定用ユニット60、61A、61B(以下、それぞれ、ユニットA、B、Cという)を収容するユニット収容ボックスを例に挙げてその構成及び使用例の実施形態について説明する。測定用ユニット60(ユニットA)は、本発明の第1の電子機器を構成し、測定用ユニット61A、61B(ユニットB、C:後述のユニットB1、C1も同様)は、本発明の第2の電子機器を構成する。
【0031】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の構成について
図2、
図3、
図5及び
図7を参照して説明する。ユニット収容ボックス1(後述のユニット収容ボックス1Aも同様)は、本発明の電子機器収容箱を構成する。
【0032】
本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、
図2、
図3、
図5及び
図7に示すように、本体筐体部10と、蓋部30とを有して構成されている。
【0033】
本体筐体部10は、矩形形状を有する底面10eと、該底面10eの4つの辺から鉛直方向に立設する4つの側面10a、10b、10c、10dによって囲まれ、底面10eに対向する位置が開口部11を形成している収容空間12を有する。本体筐体部10は、開口部11よりそれぞれ直方体形状の外観をなすユニットA、またはユニットAよりも幅が小さいユニットB、Cを、前面パネルPLを上にした状態で機器全体が収まるように収容空間12内に収容できるようになっている。収容空間12は、直方体形状を有し、例えば、ユニットAを収容するのに十分な幅、高さ及び奥行を有している。本体筐体部10は、側面10a、10b、10c、10d及び底面10eが、例えば、合板に金属板を張り合わせることにより形成されている。
【0034】
本体筐体部10において、側面10aの内壁には、所定の幅及び厚さを有する保持部材15a、15b、15c、15dが幅方向に並んで設けられている。また、側面10aと平行する側面10bの内壁には、保持部材15a、15b、15c、15dにそれぞれ対向する位置に、保持部材15a、15b、15c、15dが幅方向に並んで設けられている。側面10aの内壁に形成される(上側の)保持部材15a、15b、15c、15dと、側面10bの内壁に形成される(下側の)保持部材15a、15b、15c、15dとは、互いに対をなしている。これら上下一対の保持部材15a、15b、15c、15dは、例えば、合板、または樹脂からなり、本体筐体部10の側面内壁面に接着によって取り付けられている。なお、本体筐体部10の側面10a、10b、10c、10dは、例えば、合板に金属を貼り合わせた構造を有している。
【0035】
本体筐体部10の収容空間12において、側面10aに設けられる保持部材15bと保持部材15cとの間(離間スペース)、及び側面10bに設けられる保持部材15bと保持部材15cとの間は、それぞれ、本体筐体部10の開口部11から底面10eまで深さ方向に沿って、後述する仕切り板20、21を2枚挿入可能な幅を有するスリット16aを形成している。
【0036】
また、側面10aに設けられる保持部材15aと保持部材15bとの間、及び側面10bに設けられる保持部材15aと保持部材15bとの間は、それぞれ、本体筐体部10の開口部11から底面10eまで深さ方向に沿って、仕切り板20、21を1枚挿入可能なスリット16b1を形成している。同様に、側面10aに設けられる保持部材15cと保持部材15dとの間、及び側面10bに設けられる保持部材15cと保持部材15cとの間は、それぞれ、本体筐体部10の開口部11から底面10eまで深さ方向に沿って、仕切り板20、21を1枚挿入可能なスリット16b2を形成している。
【0037】
上記スリット16aの配置位置は、側面10a及び側面10bの横方向(幅方向)の中央部の位置となっている。また、上記スリット16b1、16b2の配置位置は、側面10a及び側面10bの横方向(幅方向)の両端部近傍の位置となっている。このように、本体筐体部10の内壁には、本体筐体部10の深さ方向に沿って上下一対のスリット16a、スリット16b1、スリット16b2が設けられる。上下一対のスリット16aは、後述する上下一対のスリット16a1(第2の実施形態参照)とともに、本発明の第1のスリットを構成し、各上下一対のスリット16b1、16b2は、本発明の第2のスリットを構成する。
【0038】
また、本体筐体部10において、側面10aに設けられる上側のスリット16aを挟む保持部材15bと保持部材15c、及び側面10bに設けられる下側のスリット16aを挟む保持部材15bと保持部材15cには、それぞれ、緩衝材17a、17bが設けられている。また、本体筐体部10において、側面10c、側面10dには、それぞれ、収容空間12側に突き出した緩衝材18a、18bがさらに設けられる。緩衝材18a、18bは収容空間12を挟んで互いに対向する位置に設けられ、所定の厚さを有する方形の板部材で構成されている。
【0039】
上述した各一対の緩衝材17a、17b、及び緩衝材18a、18bは、例えば、発砲ポリエチレン等の素材を用いて構成することができる。これらの緩衝材17a、17b、18a、18bは、取り付ける側である本体筐体部10の各保持部材15b、15c、あるいは内壁面に対して、例えば、接着によって取り付けることができる。
【0040】
次に、仕切り板20、21の構成について説明する。仕切り板20、21は、例えば、
図4、
図6に示すように、本体筐体部10の内壁面に設けられる上下の一対のスリット16b1、16b2の溝幅に相当する厚さを有し、該一対のスリット16b1間(上下一対のスリット16b2間、上下一対のスリット16a間においても同じ)に亘る高さを有する方形の平板部20a、21aで構成されている。平板部20a、21aの一方の面には緩衝部材20b、21bがそれぞれ貼り付けられている。平板部20a、21aは、例えば、合板製、樹脂製のものを用いることができる。緩衝部材20b、21bは、平板部20a、21aに対して、例えば、接着によって取り付けることができる。
【0041】
かかる構成の仕切り板20、21は、上下一対のスリット16a間、並びに上下各一対のスリット16b1、16b2間に、上下の両端部を挿入した状態でそれぞれ各位置における仕切り板として取り付けることができる。具体的に、仕切り板20、21は、例えば、上下各一対のスリット16b1、16b2に対しては、
図4に示すように、緩衝部材20b、21bが取り付けられた面が収容空間12中心側を向くように各1枚ずつ挿入する必要がある。また、仕切り板20、21は、上下一対のスリット16aに対しては、
図6に示すように、緩衝部材20b、21bが外側を向くように2枚重ねて挿入する必要がある。
【0042】
ユニット収容ボックス1において、蓋部30は、本体筐体部10の開口部11を塞ぐ閉蓋状態と、開口部11を開放する開蓋状態との間で開閉可能となるように、本体筐体部10に対してヒンジ等を介して連結されている。蓋部30の内面全面には、蓋部30を閉じたときにユニットA、B、Cの前面パネルPLを覆う蓋部緩衝材30aが形成されている。蓋部緩衝材30aには、ユニットA、ユニットB、ユニットCの前面パネルPLにそれぞれ対応したパターン溝30bが形成されている。
【0043】
上記構成を有するユニット収容ボックス1におけるユニットA、B、Cの収容形態について
図4~
図7を参照して説明する。本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、ユニットAを収容する場合と、ユニットB、Cの双方または一方を収容する場合を選択することができる。
【0044】
<ユニットAを収容する場合>
この場合、ユニット収容ボックス1の蓋部30を開け、収容空間12内が空の状態で、例えば
図4に示すように、仕切り板20、21を、それぞれ、一対のスリット16b1、16b2に挿入する。
【0045】
このとき、仕切り板20は、収容空間12の内方側に緩衝部材20bが配置されるように平板部20aの上下端部を一方の一対のスリット16b1間に挿入し、同様に、仕切り板21についても、収容空間12の内方側に緩衝部材21bが配置されるように平板部21aの上下両端部を他方の一対のスリット16b2間に挿入する。この状態において、仕切り板20の緩衝部材20bと、仕切り板21の緩衝部材21b間の距離が、ユニットAの幅と同等になるように、一対のスリット16b1と一対の16b2間の離間距離が予め設定(設計)されている。
【0046】
仕切り板20、21の配置作業が完了した後、仕切り板20の緩衝部材20b、仕切り板21の緩衝部材21b、上下一対の緩衝材17a及び17bにより形成される空間内にユニットAを収容させる作業を行う。この作業は、ユニットAを、前面パネルPLを手前にして奥行方向に移動が止まるまで押し込むことにより行う。
【0047】
この作業により、ユニット収容ボックス1では、ユニットAが、
図4に示すように、上下一対の緩衝材17a及び17bにより上下から挟まれ、かつ、仕切り板20の緩衝部材20bと仕切り板21の緩衝部材21bによって左右両側から挟まれるような状態で上記空間に収容される。
【0048】
図5は、このときのユニット収容ボックス1の蓋部30を開けた状態での全体構成を示している。この状態から蓋部30を閉じることにより、ユニットAの収容作業が終了する。蓋部30には、
図5に示すように、内面全面に蓋部緩衝材30aが貼り付けられている。蓋部緩衝材30aは、ユニットA、ユニットB、ユニットCの前面パネルPLにそれぞれ対応したパターン溝30が形成されている。これにより、ユニット収容ボックス1では、蓋部30を閉じたときには、ユニットAの前面パネルPLが蓋部緩衝材30aによって覆われるようになっている。このため、ユニットAの前面パネルPLに接続端子等の突起体が設けられていたとしても、当該突起体の損傷を防止することができる。
【0049】
<ユニットB、Cを収容する場合>
この場合、ユニット収容ボックス1の蓋部30を開け、収容空間12内が空の状態で、例えば
図6に示すように、仕切り板20、21を、共に、一対のスリット16aに挿入する。
【0050】
このとき、2枚の仕切り板20、21は、緩衝部材20b、21bが設けられる側を背として、互いが緩衝部材20b、21bを外側にして背中合わせに配置されるように平板部20a、21aのそれぞれの上下端部を一対のスリット16a間に挿入する。この状態において、仕切り板20の緩衝部材20bと、側面10cに設けられた緩衝材18aとの間の距離、及び仕切り板21の緩衝部材21bと、側面10dに設けられた緩衝材18bとの間の距離が、それぞれ、ユニットB(ユニットCも同様)の幅と同等になるように、一対のスリット16aの位置が予め設定(設計)されている。
【0051】
仕切り板20、21の配置作業が完了した後、例えば、仕切り板20の緩衝部材20b、側面10cに設けられた緩衝材18a、上下一対の緩衝材17aにより形成される空間内にユニットBを収容させる作業を行う。また、仕切り板21の緩衝部材21b、側面10dに設けられた緩衝材18b、上下一対の緩衝材17bにより形成される空間内にはユニットCを収容させる作業を行う。この作業は、ユニットB、Cを、前面パネルPLを手前にして奥行方向に移動が止まるまで押し込むことにより行う。
【0052】
この作業により、ユニット収容ボックス1では、本体筐体部10の収容空間12の一箇所に配置された2枚の仕切り板20、21により2つの空間に仕切り、空間ごとにそれぞれユニットB、Cを収容されることとなる。ここでユニットBは、
図6に示すように、上下一対の緩衝材17aにより上下から挟まれ、かつ、仕切り板20の緩衝部材20bと側面10cに設けられた緩衝材18aによって左右から挟まれるような状態で上記空間に収容される。また、ユニットCは、上下一対の緩衝材17bにより上下から挟まれ、かつ、仕切り板21の緩衝部材21bと側面10dに設けられた緩衝材18bによって左右から挟まれるような状態で上記空間に収容される。
【0053】
図7は、このときのユニット収容ボックス1の蓋部30を開けた状態での全体構成を示している。蓋部30を閉じたときには、ユニットB、Cのそれぞれの前面パネルPLが蓋部緩衝材30aによって覆われるようになっている。このため、ユニットB、Cの前面パネルPLに接続端子等の突起体が設けられていたとしても、当該突起体の損傷を防止することができる。
【0054】
このように、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、矩形の底面10eと、該底面10eの4つの辺から立設する4つの側面10a、10b、10c、10dによって囲まれ、底面10eに対向する位置が開口した収容空間12を有し、開口からそれぞれ直方体形状のユニットA、またはユニットAより幅の小さいユニットB、Cを、前面パネルPLを上にした状態で収容空間12内に収容可能な本体筐体部10と、2つの側面10a、10bの内壁に、該2つの側面10a、10bの横方向の所定の位置に互いに対向して配置され、開口部11から底面10eまで収容空間12の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される上下一対のスリット16aと、2つの側面10a、10bの内壁に、該2つの側面10a、10bの横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、開口部11から底面10eまで収容空間12の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対のスリット16b1、16b2と、一面に緩衝部材20b、21bが形成された矩形の平板部20a、21aからなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が上下一対のスリット16a、各一対のスリット16b1、16b2のうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板20、21と、を有する構成である。
【0055】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、ユニットAについては、2枚の仕切り板20、21を各一対のスリット16b1、16b2のいずれかの側にそれぞれ挿入し、2枚の仕切り板20、21によって両側からユニットAを挟むようにして収容空間12内に収容し、ユニットB、Cについては、2枚の仕切り板20、21を互いが緩衝部材20b、21bを外側にして背中合わせとなるように一対のスリット16aに挿入し、収容空間12を一箇所に配置された2枚の仕切り板20、21により2つの空間に仕切り、空間ごとにユニットB、Cを収容することをできる。これにより、ユニットB、Cを1台、若しくは2台収容する場合は勿論、ユニットAを収容する場合でも仕切り板20、21を収容空間12内部に保持することができ、仕切り板20、21の保持個所を別に用意する必要はなく、紛失する危険性もなくなる。
【0056】
また、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、本体筐体部10が、ユニットAと、ユニットAの半分の幅を有するユニットB、若しくはユニットCとを選択的に収容し、上下一対のスリット16b1、16b2は、2つの側面10a、10bの横方向の中央部に配置される構成を有している。
【0057】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、ユニットAと、ユニットB、Cとを選択的に収容する場合においても、2枚の仕切り板20、21を常に収容空間12内部に保持することができ、仕切り板20、21を紛失する危険性もなくなる。
【0058】
また、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、平行な2つの側面10a、10bの内壁の一対のスリット16aを避けた位置に設けられる上下一対の緩衝材17a、17bと、上記2つの側面10a、10bと直交する他の2つの側面10b、10cの内壁にそれぞれ設けられる左右一対の緩衝材18a、18bと、をさらに有している。
【0059】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、ユニットA、またはユニットBを1台若しくはユニットB、Cを収容する場合において、ユニットA、またはユニットBを1台若しくはユニットB、Cを上下及び左右から緩衝材で覆うことができ、損傷に強い構造を実現できる。
【0060】
また、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、開口部11を開放する開蓋状態と開口部11を閉鎖する閉蓋状態とに開閉可能な蓋部30をさらに有し、蓋部30は、閉蓋状態で、収容中のユニットA、またはユニットB、Cのそれぞれの前面パネルPLを覆う蓋部緩衝材30aが設けられている。
【0061】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容ボックス1は、閉蓋状態とした際に前面パネルPLが蓋部緩衝材30aに覆われて保護されるため、前面パネルPLの損傷を防止することができる。
【0062】
また、本実施形態に係るユニット収容構造は、矩形の底面10eと、該底面10eの4つの辺から立設する4つの側面10a、10b、10c、10dによって囲まれ、底面10eに対向する位置が開口した収容空間12を有し、開口からそれぞれ直方体形状のユニットA、またはユニットAより幅の小さいユニットB、Cを、前面パネルPLを上にした状態で収容空間12内に収容可能な本体筐体部10と、2つの側面10a、10bの内壁に、該2つの側面10a、10bの横方向の所定の位置に互いに対向して配置され、開口部11から底面10eまで収容空間12の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される上下一対のスリット16aと、2つの側面10a、10bの内壁に、該2つの側面10a、10bの横方向の一方の端部近傍と他方の端部近傍との2箇所に互いに対向して配置され、開口部11から底面10eまで収容空間12の深さ方向に沿ってそれぞれ形成される各一対のスリット16b1、16b2と、一面に緩衝部材20b、21bが形成された矩形の平板部20a、21aからなり、該矩形の互いに対向する2つの辺が上下一対のスリット16a、各一対のスリット16b1、16b2のうちのいずれか1つに挿入可能な2枚の仕切り板20、21と、を有し、ユニットAについては、2枚の仕切り板20、21を各一対のスリット16b1、16b2のいずれかにそれぞれ挿入し、2枚の仕切り板20、21によって両側からユニットAを挟むようにして収容空間12内に収容し、ユニットB、Cについては、2枚の仕切り板20、21を互いが緩衝部材20b、21bを外側にして背中合わせとなるように一対のスリット16aに挿入し、収容空間12を一箇所に配置された2枚の仕切り板20、21により2つの空間に仕切り、空間ごとにユニットB、Cを収容することを特徴とする。
【0063】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容構造は、ユニットB、Cを1台、若しくは2台収容する場合は勿論、ユニットAを収容する場合でも仕切り板20、21を収容空間12内部に保持することができ、仕切り板20、21の保持個所を別に用意する必要はなく、紛失する危険性もなくなる。
【0064】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るユニット収容ボックス1Aは、
図1に示す測定用ユニット60(ユニットA)と、該ユニットAより幅の小さい測定用ユニット(以下、ユニットB1という)、若しくはユニットAより幅が小さく、かつユニットB1より幅の大きな測定用ユニット(以下、ユニットC1という)とを選択的に収容できるものである。
図8及び
図9に示すユニット収容ボックス1Aにおいて、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1と同等の部分には同一の符号を付している。
【0065】
本実施形態に係るユニット収容ボックス1Aにおいて、本体筐体部10Aは、収容空間12に面した上下一対の保持部材15b1、15c1、並びに上下一対の緩衝材17a1、17b1の横方向の幅が、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の本体筐体部10における上下一対の保持部材15b、15c、並びに上下一対の緩衝材17a、17bの横方向の幅と異なっている。それ以外の構成は、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1と同様である。
【0066】
ユニット収容ボックス1Aにおいて、本体筐体部10Aにおける上下一対の保持部材15b1は、ユニットB1に対応する幅を有し、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の本体筐体部10における上下一対の保持部材15bよりも小さい幅となっている。また、本体筐体部10Aにおける上下一対の保持部材15c1は、ユニットC1に対応する幅を有し、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の本体筐体部10における上下一対の保持部材15cよりも大きい幅となっている。
【0067】
これにより、ユニット収容ボックス1Aの本体筐体部10Aにおいて、上下一対の保持部材15b1と上下一対の保持部材15c1との間に形成される上下一対のスリット16a1は、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の本体筐体部10における上下一対のスリット16aよりも側面10cにより近い位置となっている。
【0068】
また、ユニット収容ボックス1Aの本体筐体部10Aにおいて、それぞれ上下一対の保持部材15b1、15c1に取り付けられる上下一対の緩衝材17a1、17b1も、ユニットB1、ユニットC1の幅にそれぞれに対応し、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1の本体筐体部10における上下一対の緩衝材17aよりも小さく幅で、上下一対の緩衝材17aよりも大きい幅となっている。
【0069】
かかる構成を有するユニット収容ボックス1Aでは、ユニットAについては、
図8に示すように、仕切り板20を一方の一対のスリット16b1間に挿入し、仕切り板21を他方の一対のスリット16b2間に挿入したうえ、第1の実施形態と同様の手順(
図4参照)で収容空間12内に収容することができる。
【0070】
また、ユニットB1、C1については、
図9に示すような態様で収容空間12内に収容することができる。この収容作業においては、2枚の仕切り板20、21を、それぞれの緩衝部材20b、21bが設けられる側を背として、互いが緩衝部材20b、21bを外側にして背中合わせとなって配置されるように平板部20a、21aのそれぞれの上下端部を一対のスリット16a1間に挿入する。
【0071】
次いで、ユニットB1については、例えば、仕切り板20の緩衝部材20b、側面10cに設けられた緩衝材18a、上下一対の緩衝材17a1により形成される空間内に収容させる作業を行う。さらには、仕切り板21の緩衝部材21b、側面10dに設けられた緩衝材18b、上下一対の緩衝材17b1により形成される空間内にユニットC1を収容させる作業を行う。
【0072】
このように、本実施形態に係るユニット収容ボックス1Aでは、ユニットAと、双方の幅を加算した幅がユニットAの幅に一致する各幅を有し、幅が狭い方のユニットB1、または幅が広い方のユニットC1の一方または双方とを選択的に収容し、2枚の仕切り板20、21を挿入するスリット16a1は、2つの側面10a、10bの横方向のユニットB1と、ユニットC1の幅の比に対応した位置に設けられている。
【0073】
この構成により、本実施形態に係るユニット収容ボックス1Aは、ユニットAと、双方の幅を加算した幅がユニットAの幅に一致する各幅を有し、幅が狭い方のユニットB1、または幅が広い方のユニットC1の一方または双方とを選択的に収容する場合において、2枚の仕切り板20、21を常に収容空間12内部に保持することができ、仕切り板20、21を紛失する危険性を低減できる。
【0074】
また、本実施形態に係るユニット収容ボックス1Aは、ユニットAと、ユニットB1若しくはユニットC1とを選択的に収容する部分以外の構成は、第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1と同様であり、この部分においては第1の実施形態に係るユニット収容ボックス1と同様の作用効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
以上のように、本発明に係る電子機器の収容構造は、小サイズの電子機器2台相当分の大サイズの電子機器と小サイズの電子機器を、緩衝材を外部に取り出すことなく選択的に収容することができ、緩衝材の紛失を防止可能であるという効果を奏し、測定装置を構成する各種測定用ユニット等の電子機器を収容する電子機器の収容構造全般に有用である。
【符号の説明】
【0076】
1、1A ユニット収容ボックス(電子機器収容箱)
10、10A 本体筐体部
10e 底面
10a、10b、10c、10d 側面
11 開口部
12 収容空間
16a、16a1 上下一対のスリット(第1のスリット)
16b1、16b2 各上下一対のスリット(第2のスリット)
17a、17b、17a1、17b1 上下一対の緩衝材
18a、18b 左右一対の緩衝材
20、21 仕切り板
20a、21a 平板部
20b、21b 緩衝材
30 蓋部
30a 蓋部緩衝材
60 測定用ユニット(第1の電子機器、ユニットA)
61A、61B 測定用ユニット(第2の電子機器、ユニットB、C)