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特許7279255装飾シート付きのヒンジ部品およびそれを備えた冷蔵庫
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】装飾シート付きのヒンジ部品およびそれを備えた冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20230515BHJP
【FI】
F25D23/02 306C
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022504593
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2020072256
(87)【国際公開番号】W WO2021012656
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2022-01-21
(31)【優先権主張番号】201910666787.8
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910667504.1
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522029969
【氏名又は名称】チンダオ ハイアール レフリジレーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER REFRIGERATOR CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Haier Industry Park, Haier Road No. 1 Laoshan District Qingdao,Shandong 266101, China
(73)【特許権者】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】シァ エンピン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ヂュ シァォビン
【審査官】五十嵐 公輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-118859(JP,A)
【文献】国際公開第2019/007271(WO,A1)
【文献】特表2009-541699(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01327841(EP,A2)
【文献】実公昭48-027871(JP,Y1)
【文献】実開平04-061288(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0263403(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/02
H05K 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合された第1のヒンジ部、第2のヒンジ部および装飾シートと、互いに嵌合された軸本体および溝本体と、を含み、庫本体と扉とを接続するために使用され、前記装飾シートは前記第1のヒンジ部と前記第2のヒンジ部との間に設けられ、前記装飾シートおよび前記第1のヒンジ部は取り外し可能に取り付けられ、前記溝本体は第1の溝本体および第2の溝本体を含み、前記軸本体は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体は初期位置および第1の停止位置を有し、前記第2の溝本体は対向して設けられた第1の端部および第2の端部を含み、前記扉が閉状態にあるとき、前記第1の軸本体は前記初期位置にあり、前記第2の軸本体は前記第1の端部にあり、前記扉が開く過程において、前記第2の軸本体は前記第2の溝本体内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記第1の停止位置に移動させるように駆動し、前記第2の溝本体の前記第1の端部と前記第2の端部の間に、接続された第1のセクションおよび第2のセクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置に保持され、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第1のセクション内を移動し、前記扉が継続的に前記第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記第1の停止位置に移動させるように駆動する、ことを特徴とする装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項2】
前記装飾シートは前記溝本体に互いに適合された溝穴を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項3】
前記第1のヒンジ部は、第1のヒンジ部本体と、前記第1のヒンジ部本体にある溝本体とを含み、前記溝本体は、前記第1のヒンジ部本体の表面から突出する突出部分を含み、前記溝穴と前記突出部分とは互いに適合される、ことを特徴とする請求項2に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項4】
前記第1の軸本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の一方に設けられ、前記第1の溝本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の他方に設けられ、前記第2の軸本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の一方に設けられ、前記第2の溝本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の他方に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項5】
前記第1の溝本体および前記第2の溝本体は前記第1のヒンジ部にあり、前記第1の軸本体および前記第2の軸本体は前記第2のヒンジ部にある、ことを特徴とする請求項4に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項6】
前記第1のヒンジ部はプラスチック製部品であり、前記装飾シートは金属製部品である、ことを特徴とする請求項1に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項7】
前記装飾シートは係止フックを含み、前記係止フックと前記第1のヒンジ部の側縁とが互いに嵌合される、ことを特徴とする請求項1に記載の装飾シート付きのヒンジ部品。
【請求項8】
庫本体と、扉と、請求項1から7のいずれか1項に記載の装飾シート付きのヒンジ部品とを含み、前記第1のヒンジ部は前記扉に接続され、前記第2のヒンジ部は前記庫本体に接続され、前記扉はドアトリムをさらに含み、前記ドアトリムは前記第1のヒンジ部を収容するための取付溝を含む、ことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項9】
前記第1のヒンジ部は、第1の取付固定穴および第1の結合固定穴を含み、前記取付溝は第2の取付固定穴および第2の結合固定穴を含み、前記装飾シートは第3の結合固定穴を含み、前記第1の取付固定穴と前記第2の取付固定穴とが取り付けねじを介して互いにロックされ、前記第1の結合固定穴、前記第2の結合固定穴と前記第3の結合固定穴とが結合ねじを介して互いにロックされる、ことを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記装飾シートは、前記第1の取付固定穴および前記取ねじを遮断する遮断部を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
庫本体と、前記庫本体を開閉するための扉と、前記庫本体と前記扉とに接続されたヒンジ部品とを含み、前記ヒンジ部品は請求項1から7のいずれか1項に記載のヒンジ部品であり、前記庫本体は、収容チャンバー、および、前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記扉が開く過程において、前記ヒンジ部品は前記扉を前記枢動側から前記収容チャンバーに移動させるように駆動する、ことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項12】
前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記扉が閉状態にあるとき、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とが互いに係合され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第1のセクション内を移動して前記第1の嵌合部を前記第2の嵌合部から分離させるように駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
前記扉は、前記庫本体に枢動接続されて水平方向に沿って並列された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直梁をさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直梁に設けられ、前記扉が閉状態にあるとき、前記垂直梁は前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記垂直梁は前記収容チャンバーに近い側へ回転して、前記第1の扉と前記垂直梁との間に第1の折畳角度が生じ、前記扉が継続的に第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記垂直梁と前記第1の扉とが相対的に静止したままである、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項14】
前記第1の溝本体は、前記初期位置の前記第1の停止位置から離れた側にある第2の停止位置をさらに有し、前記第2の溝本体は前記第2のセクションと前記第2の端部との間にある第3のセクション、第4のセクションをさらに含み、前記扉が継続的に第2の開角度から第3の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第3のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記第1の停止位置から前記第2の停止位置に移動させるように駆動し、前記扉が継続的に第3の開角度から最大開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第2の停止位置に保持され、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第4のセクション内を移動する、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2019年07月23日に出願された、出願番号201910666787.8の中国特許出願(発明名称「装飾シート付きのヒンジ部品およびそれを備えた冷蔵庫」)、2019年07月23日に出願された、出願番号201910667504.1の中国特許出願(発明名称「装飾シート付きの冷蔵庫」)の優先権を主張し、その内容全体は参照により本出願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、家電の技術分野に関し、特に装飾シート付きのヒンジ部品およびそれを備えた冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0003】
冷蔵庫は、通常、ヒンジ部品を使用して冷蔵庫の開閉を実現する。ヒンジ部品は冷蔵庫の開閉過程で摩耗しやすく、現在の冷蔵庫のヒンジ部品は取り外し難しく、交換やメンテナンスが不便である。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、ヒンジ部品の取り外しおよび交換を容易にする装飾シート付きのヒンジ部品およびそれを備えた冷蔵庫を提供することである。
【0005】
上記の発明の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態は、装飾シート付きのヒンジ部品を提供し、互いに嵌合された第1のヒンジ部、第2のヒンジ部および装飾シートを含み、前記装飾シートは前記第1のヒンジ部と前記第2のヒンジ部との間に設けられ、前記装飾シートおよび前記第1のヒンジ部は取り外し可能に取り付けられる。
【0006】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ヒンジ部品は互いに嵌合された軸本体および溝本体を含み、前記軸本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の一方に設けられ、前記溝本体は前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の他方に設けられ、前記装飾シートは前記溝本体に互いに適合された溝穴を含む。
【0007】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ部は、第1のヒンジ部本体と、前記第1のヒンジ部本体にある溝本体とを含み、前記溝本体は、前記第1のヒンジ部本体の表面から突出する突出部分を含み、前記溝穴と前記突出部分とは互いに適合される。
【0008】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記溝本体は、第1の溝本体および第2の溝本体を含み、前記軸本体は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の軸本体と前記第1の溝本体とが互いに嵌合され、前記第2の軸本体と前記第2の溝本体とが互いに嵌合され、前記第1の軸本体が前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の一方に設けられ、前記第1の溝本体が前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の他方に設けられ、前記第2の軸本体が前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の一方に設けられ、前記第2の溝本体が前記第1のヒンジ部および前記第2のヒンジ部の他方に設けられる。
【0009】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の溝本体および前記第2の溝本体は前記第1のヒンジ部にあり、前記第1の軸本体および前記第2の軸本体は前記第2のヒンジ部にある。
【0010】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ部はプラスチック製部品であり、前記装飾シートは金属製部品である。
【0011】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記装飾シートは係止フックを含み、前記係止フックと前記第1のヒンジ部の側縁とが互いに嵌合される。
【0012】
上記の発明の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態は冷蔵庫を提供し、庫本体と、扉と、上記の技術的解決策のいずれか1つに記載の装飾シート付きのヒンジ部品とを含み、前記第1のヒンジ部は前記扉に接続され、前記第2のヒンジ部は前記庫本体に接続され、前記扉はドアトリムをさらに含み、前記ドアトリムは前記第1のヒンジ部を収容するための取付溝を含む。
【0013】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ部は第1の取付固定穴および第1の結合固定穴を含み、前記取付溝は第2の取付固定穴および第2の結合固定穴を含み、前記装飾シートは第3の結合固定穴を含み、前記第1の取付固定穴と前記第2の取付固定穴とが取り付けねじを介して互いにロックされ、前記第1の結合固定穴、前記第2の結合固定穴と前記第3の結合固定穴とが結合ねじを介して互いにロックされる。
【0014】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記装飾シートは、前記第1の取付固定穴および前記取付ねじを遮断する遮断部を含む。
【0015】
上記の発明の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態は冷蔵庫を提供し、前記冷蔵庫は、庫本体と、前記庫本体を開閉するための扉と、前記庫本体と前記扉とに接続されたヒンジ部品とを含み、前記ヒンジ部品は上記の技術的解決策のいずれか1つに記載のヒンジ部品であり、前記庫本体は、収容チャンバー、および,前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記扉が開く過程において、前記ヒンジ部品は前記扉を前記枢動側から前記収容チャンバーに移動させるように駆動する。
【0016】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ヒンジ部品は互いに嵌合された軸本体および溝本体を含み、前記溝本体は第1の溝本体および第2の溝本体を含み、前記軸本体は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体は初期位置および第1の停止位置を有し、前記第2の溝本体は対向して設けられた第1の端部および第2の端部を含み、前記扉が閉状態にあるとき、前記第1の軸本体は前記初期位置にあり、前記第2の軸本体は前記第1の端部にあり、前記扉が開く過程において、前記第2の軸本体は前記第2の溝本体内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記第1の停止位置に移動させるように駆動する。
【0017】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第2の溝本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に、接続された第1のセクションおよび第2のセクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置に保持され、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第1のセクション内を移動し、前記扉が継続的に前記第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記第1の停止位置に移動させるように駆動する。
【0018】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記扉が閉状態にあるとき、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とが互いに係合され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第1のセクション内を移動して前記第1の嵌合部を前記第2の嵌合部から分離させるように駆動する。
【0019】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉は、前記庫本体に枢動接続されて水平方向に沿って並列された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は、前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直梁をさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直梁に設けられ、前記扉が閉状態にあるとき、前記垂直梁は前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記垂直梁は前記収容チャンバーに近い側に回転して、前記第1の扉と前記垂直梁との間に第1の折畳角度が生じ、前記扉が継続的に第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記垂直梁と前記第1の扉とが相対的に静止したままである。
【0020】
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の溝本体は前記初期位置の前記第1の停止位置から離れた側にある第2の停止位置をさらに有し、前記第2の溝本体は前記第2のセクションと前記第2の端部との間にある第3のセクション、第4のセクションを含み、前記扉が継続的に第2の開角度から第3の開角度まで開く過程において、前記第2の軸本体は前記第3のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記第1の停止位置から前記第2の停止位置に移動させるように駆動し、前記扉が継続的に第3の開角度から最大開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第2の停止位置に保持され、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を円心として前記第4のセクション内を移動する。
【0021】
従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。本発明によれば、装飾シートが第1のヒンジ部を保護し、ヒンジ部品を容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態のヒンジ部品(第2のヒンジ部を含まない)の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態のヒンジ部品の分解図である。
図3】本発明の一実施形態の冷蔵庫の一部の構造の概略図である。
図4】本発明の一実施形態の冷蔵庫の一部の構造の分解図である。
図5】本発明の一実施形態の冷蔵庫の斜視図である。
図6】本発明の一実施形態の冷蔵庫が閉状態にある場合の概略図である。
図7】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第1の開角度まで開く場合の概略図である。
図8】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第2の開角度まで開く場合の概略図である。
図9】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第3の開角度まで開く場合の概略図である。
図10】本発明の一実施形態の冷蔵庫が最大開角度まで開く場合の概略図である。
図11】本発明の他の具体的な例の冷蔵庫全体の概略図である。
図12】本発明の他の具体的な例の冷蔵庫の一部を省略した構造の概略図である。
図13】本発明の一実施形態の冷蔵庫の背面図である(一部のデバイスを省略している)。
図14】本発明の一実施形態の第1の嵌合部、第2の嵌合部の分解図である。
図15】本発明の一実施形態の第1のヒンジ部品の概略図である。
図16】本発明の一実施形態の第2のヒンジ部品の概略図である。
図17】本発明の一実施形態の第3のヒンジ部品の概略図である。
図18】本発明の一実施形態の第1のヒンジ部品の分解図である。
図19】本発明の一実施形態の冷蔵庫が閉状態にある場合の上面図である。
図20図19中のヒンジ部品の斜視図である。
図21】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第1の開角度まで開く場合の上面図である。
図22図21中のヒンジ部品の斜視図である。
図23】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第2の開角度まで開く場合の上面図である。
図24図23中のヒンジ部品の斜視図である。
図25】本発明の一実施形態の冷蔵庫が第3の開角度まで開く場合の上面図である。
図26図25中のヒンジ部品の斜視図である。
図27】本発明の一実施形態の冷蔵庫が最大開角度まで開く場合の上面図である。
図28図27中のヒンジ部品の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に示される具体的な実施形態を参照して、本発明を詳しく説明する。しかしながら、これらの実施形態は本発明を制限するものではなく、当業者はこれらの実施形態に基づいてなされた構造、方法や機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0024】
本発明の各図面では、例示の便宜上、構造または部品のあるサイズは他の構造や部分に比べて誇張されるため、本発明の基本構造を説明するためにのみ使用される。
【0025】
さらに、本明細書で使用される「上」、「上方」、「下」、「下方」、「左」、「右」などの相対的な空間位置を示す用語は、図面に示されるあるユニットまたは特徴と別のユニットまたは特徴の関係の説明を容易にするためにのみ使用される。相対的な空間位置の用語は、使用中または動作中のデバイスの図示方位以外の様々な方位を含むことを意図することができる。例えば、図中のデバイスを裏返すと、別のユニットまたは特徴の「下方」または「の下」に配置されるあるユニットは、別のユニットまたは特徴の「上方」になる。したがって、「下」という例示的な用語は、上方と下方の両方を包含することができる。デバイスは他の方法で方法付けられ得る(90度または他の方向で回転)、対応して本明細書で使用される空間に関する用語を説明する。
【0026】
図1図3は、本発明の一実施形態の装飾シート60付きのヒンジ部品30の概略図である。
【0027】
ヒンジ部品30は、互いに嵌合された第1のヒンジ部32、第2のヒンジ部31および装飾シート60を含む。
【0028】
装飾シート60は、第1のヒンジ部32と第2のヒンジ部31との間に設けられる。装飾シート60および第1のヒンジ部32は、取り外し可能に取り付けられる。
【0029】
このようにして、装飾シート60は第1のヒンジ部32を保護し、ヒンジ部品30を容易に交換することができる。
【0030】
本実施形態では、ヒンジ部品30は、互いに嵌合された軸本体311、312および溝本体321、322を含む。軸本体311、312は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の一方に設けられ、溝本体321、322は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の他方に設けられる。装飾シート60は、溝本体321、322に互いに適合された溝穴61、62を含む。
【0031】
具体的には、溝本体321、322は第1の溝本体321および第2の溝本体322を含み、軸本体311、312は第1の軸本体311および第2の軸本体312を含み、第1の軸本体311と第1の溝本体321とが互いに嵌合され、第2の軸本体312と第2の溝本体322とが互いに嵌合される。第1の軸本体311は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の一方に設けられ、第1の溝本体321は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の他方に設けられる。第2の軸本体312は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の一方に設けられ、第2の溝本体322は第1のヒンジ部32および第2のヒンジ部31の他方に設けられる。
【0032】
ここで、第1の溝本体321および第2の溝本体322が第1のヒンジ部32にあり、第1の軸本体311および第2の軸本体312が第2のヒンジ部31にある場合を例にする。
【0033】
装飾シート60は、第1の溝本体321および第2の溝本体322に互いに適合された第1の溝穴61および第2の溝穴62を含み、第1の軸本体311は第1の溝穴61を通過して第1の溝本体321内に可動に設けられ、第2の軸本体312は第2の溝穴62を通過して第2の溝本体322内に可動に設けられる。
【0034】
第1のヒンジ部32は、第1のヒンジ部本体323と、第1のヒンジ部本体上323にある第1の溝本体321および第2の溝本体322とを含む。第1の溝本体321および第2の溝本体322は、それぞれ、第1のヒンジ部本体323の表面から突出する第1の突出部分3211、第2の突出部分3223を含む、第1の溝穴61と第1の突出部分3211とが互いに適合され、第2の溝穴62と第2の突出部分3223とが互いに適合される。
【0035】
ここで、第1の突出部分3211および第2の突出部分3223は互いに接続され、第1の溝穴61および第2の溝穴62は互いに連通する。
【0036】
一方、第1の突出部分3211および第2の突出部分3223を設けることで装飾シート60の取付を実現し、装飾シート60を制限し、装飾シート60と第1のヒンジ部32とが互いに組み込まれる場合、第1の突出部分3211および第2の突出部分3223が装飾シート60から突出する。このとき、第2のヒンジ部31と第1のヒンジ部32との接触面積が減少し、第2のヒンジ部31と第1のヒンジ部32との間の相対的な移動が妨げられることが防止される。
【0037】
本実施形態では、第1のヒンジ部32はプラスチック製部品であり、装飾シート60は金属製部品である。具体的には、装飾シート60は、外観の色を容易に制御するために、ブラッシュドアルミニウム合金装飾シートである。
【0038】
装飾シート60の外形と第1のヒンジ部本体323の外形とは互いに適合される。つまり、装飾シート60は第1のヒンジ部本体323を完全に被覆し得る。
【0039】
装飾シート60は、第1のヒンジ部32の側縁324に嵌合される係止フック63を含む。
【0040】
具体的には、装飾シート60の縁に、第1のヒンジ部32の方向へ突出する係止フック63が設けられる。装飾シート60が第1のヒンジ部32に組み込まれる場合、係止フック63がちょうど第1のヒンジ部32の側縁324に係止される。
【0041】
図4を参照すると、本発明の一実施形態は、庫本体10、扉20、および、装飾シート60付きのヒンジ部品30を含み、第1のヒンジ部32が扉20に接続され、第2のヒンジ部31が庫本体10に接続される、冷蔵庫100をさらに提供する。
【0042】
扉20は、扉本体20aと、扉本体20aの上方または下方に設けられるドアトリム205とを含む。ドアトリム205は、第1のヒンジ部32を収容するための取付溝2051を有する。
【0043】
第1のヒンジ部32は、第1の取付固定穴325および第1の結合固定穴326を含む。ここで、第1のヒンジ部32が2つの第1の取付固定穴325および1つの第1の結合固定穴326を含む場合を例にすると、第1の取付固定穴325および第1の結合固定穴326は第1の溝本体321および第2の溝本体322の周囲領域にある。
【0044】
取付溝2051は、第2の取付固定穴2051aおよび第2の結合固定穴2051bを含む。ここで、取付溝2051が2つの第2の取付固定穴2051aおよび1つの第2の結合固定穴2051bを含む場合を例にする。
【0045】
装飾シート60は、第3の結合固定穴64を含む。
【0046】
第1の取付固定穴325と第2の取付固定穴2051aとは取付ねじ71を介して互いにロックされる。
【0047】
第1の結合固定穴326、第2の結合固定穴2051bおよび第3の結合固定穴64は、結合ねじ72を介して互いにロックされる。
【0048】
装飾シート60は遮断部65を含み、遮断部65は第1の取付固定穴325および取付ねじ71を遮断する。
【0049】
ここで、装飾シート60、第1のヒンジ部32および取付溝2051は、取付ねじ71、結合ねじ72および係止フック63を介して、互いに固定される。これにより、第1のヒンジ部32および装飾シート60の取り外しやメンテナンスや交換などが容易になる。さらに、装飾シート60の遮断部65が第1の取付固定穴325および取付ねじ71を遮断することで、全体の外観が向上する。
【0050】
さらに、装飾シート60は、特に扉20が開く過程において、冷蔵庫100外部に露出する。本実施形態の装飾シート60は金属製部品であるため、装飾シート60の色を容易に制御でき、装飾シート60と冷蔵庫100全体の色を一致させ、外観が大幅に向上する。
【0051】
図5図10を参照すると、本発明の一実施形態は、装飾シート60付きの冷蔵庫100をさらに提供する。
【0052】
冷蔵庫100は、庫本体10と、庫本体10を開閉するための扉20と、庫本体10と扉20とに接続されたヒンジ部品30とを含む。
【0053】
庫本体10は、収容チャンバーS、および、ヒンジ部品30に接続された枢動側Pを含む。
【0054】
ここで、「枢動側P」とは、扉20が庫本体10に対して回転する領域、つまり、ヒンジ部品30が設けられている領域として定義される。枢動側Pから収容チャンバーSに向かう方向を第1の方向Xとして定義し、収容チャンバーSから枢動側Pに向かう方向を第2の方向Yとして定義する。
【0055】
具体的には、冷蔵庫100の左右両側にそれぞれヒンジ部品30が設けられている場合、庫本体10は左側枢動側P1および右側枢動側P2を含む。枢動側Pが左側枢動側P1である場合、第1の方向Xは左から右への方向であり、第2の方向Yは右から左への方向である。枢動側Pが右側枢動側P2である場合、第1の方向Xは右から左への方向であり、第2の方向Yは左から右への方向である。すなわち、異なる枢動側Pに応じて、第1の方向Xおよび第2の方向Yの実際の方向が異なる。後述の説明では、枢動側Pが左側枢動側P1である場合を例にする。
【0056】
ヒンジ部品30は、互いに嵌合された第1のヒンジ部32、第2のヒンジ部31および装飾シート60を含む。
【0057】
装飾シート60は、第1のヒンジ部32と第2のヒンジ部31との間に設けられている。装飾シート60および第1のヒンジ部32は、取り外し可能に取り付けられている。
【0058】
扉20が開く過程において、第2の軸本体312は第2の溝本体322内を移動して扉20を枢動側Pから収容チャンバーSへ移動させるように駆動する。
【0059】
ここで、扉20が開く過程において、扉20が収容チャンバーSの一側へ移動する。つまり、このとき扉20が庫本体10に対して回転するとともに庫本体10に対して第1の方向Xに沿って変位することで、扉20が回転する過程で収容チャンバーSから離れた側へ庫本体10から突出する距離が大幅に減少する。つまり、第1の方向Xに沿った扉20の変位により扉20が回転過程で第2の方向Yに沿って庫本体10から突出する部分を相殺し、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することを回避し、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい状況に適している。
【0060】
また、装飾シート60は第1のヒンジ部32を保護し、ヒンジ部品30を容易に交換することができる。
【0061】
装飾シート60の他の説明は、上述したヒンジ部品30の説明を参照されたい(繰り返しの説明を省略する)。
【0062】
本実施形態では、図7に示すように、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、ヒンジ部品30は、扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動する。
【0063】
ここで、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転する。つまり、扉20が他の方向の変位がなく回転する場合、扉20のある方向への変位により扉20が正常に開けない現象を回避できる。詳細については、以下の具体例の説明を参照されたい。
【0064】
図8を参照すると、扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、ヒンジ部品30が扉20を枢動側Pから収容チャンバーSへ移動させるように駆動する。
【0065】
ここで、扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、扉20が収容チャンバーSの一側に移動する。つまり、このとき扉20が庫本体10に対して回転するとともに庫本体10に沿って第1の方向Xへ変位することで、扉20が回転する過程で収容チャンバーSから離れた側へ庫本体10から突出する距離が大幅に減少する。つまり、第1の方向Xに沿った扉20の変位により、扉20が回転する過程で第2の方向Yに沿って庫本体10から突出する部分を相殺し、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することを回避し、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい状況に適している。
【0066】
図9を参照すると、扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、ヒンジ部品30が扉20を収容チャンバーSから枢動側Pへ移動させるように駆動する。
【0067】
ここで、扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、扉20が枢動側Pの一側へ移動する。つまり、このとき扉20は、庫本体10に対して回転するとともに、庫本体10に沿って第2の方向Xへ変位する。このようにして、扉20が庫本体10から可能な限り離れて、庫本体10の開度を確保し、庫本体10内の引出しや載置棚などが扉20と干渉して開くことができない問題を回避できる。
【0068】
図10を参照すると、扉20が継続的に第3の開角度α3から最大開角度α4まで開く過程において、ヒンジ部品30が扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動する。
【0069】
再び図5図10を参照すると、本発明の具体例では、扉20に第1の嵌合部21が設けられ、庫本体10に第2の嵌合部11が設けられる。
【0070】
図6を参照すると、扉20が閉状態にあるとき、第1の嵌合部21と第2の嵌合部11とが互いに係合される。
【0071】
ここで、第1の嵌合部21と第2の嵌合部11とが互いに係合されることにより、扉20および庫本体10の閉鎖を実現する。第1の嵌合部21および第2の嵌合部11の具体的な形態は実際の状況に応じて設定すればよい。
【0072】
図7を参照すると、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、ヒンジ部品30は、扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動して、第1の嵌合部21を第2の嵌合部11から分離させる。
【0073】
ここで、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転する。つまり、扉20が他の方向へ変位せず回転し、ある方向への扉20の変位により第1の嵌合部21が第2の嵌合部11から分離できない現象を回避できる。
【0074】
なお、本例中の冷蔵庫100は、第1の嵌合部21および第2の嵌合部11を含むシングルドア冷蔵庫であってもよく、第1の嵌合部21および第2の嵌合部11を含むサイドバイサイド冷蔵庫やマルチドア冷蔵庫などであってもよい。
【0075】
他の具体例では、冷蔵庫100は、第1の嵌合部21および第2の嵌合部11を含まなくてもよい。図11および図12を参照すると、冷蔵庫100はサイドバイサイド冷蔵庫100’である。冷蔵庫100’は隔離して分布された2つの室を含み、2つの室同士が固定梁200’を介して互いに隔離している。冷蔵庫100’は2つの室にそれぞれ対応する第1の扉201’および第2の扉202’をさらに含む。第1の扉201’および第2の扉202’は互いに隣接して配置されている。冷蔵庫100’が閉状態にあるとき、第1の扉201’および第2の扉202’はそれぞれ固定梁200’に接触して密閉される。第1の扉201’および/または第2の扉202’が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の扉201’および/または第2の扉202’は、庫本体10’に対してその場で回転する。
【0076】
ここで、第1の扉201’が開く間に、水平方向の変位が生じると、第1の扉201’と第2の扉202’とが干渉し、第1の扉201’、第2の扉202’を正常に開くことができない。しかしながら、本例では、冷蔵庫100’が開く間、第1の扉201’、第2の扉202’がその場で回転するため、隣接する第1の扉201’と第2の扉202’とが干渉するのを効果的に防ぐことができる。
【0077】
もちろん、冷蔵庫100の種類は、上記の具体例に限定されず、実際の状況に応じて決定することができる。
【0078】
図13および図14を参照すると、扉20は、庫本体10に枢動接続されて水平方向に並列された第1の扉201および第2の扉202を含む。
【0079】
冷蔵庫100は、第1の扉201の第2の扉202に近接する側に可動に接続された垂直梁40をさらに含む。第1の嵌合部21は垂直梁40に配置される。
【0080】
ここで、垂直梁40は第1の扉201の右側に可動に接続され、垂直梁40と第1の扉201とが戻りばね41を介して互いに接続され、垂直梁40は垂直方向の軸線を中心として第1の扉201に対して回転する。言い換えれば、垂直梁40は、戻りばね41の作用により、所定の位置を維持するように、第1の扉201に対して回転することができる。
【0081】
第1の嵌合部21は垂直梁40から上方に突出する突起21である。
【0082】
第2の嵌合部11は庫本体10に固定されている。例えば、第2の嵌合部11は台座101上の溝11であり、台座101が収容チャンバーSの頂部に固定され、溝11の一端に切欠111が形成され、切欠111は前方へ開口され、突起21および溝11はともに円弧状であり、突起21が切欠111を介して溝11に対して進入または分離することで、突起21と溝11との相互制限および分離を実現する。
【0083】
もちろん、第1の嵌合部21、第2の嵌合部11の具体的な構造は、上記の説明に限定されない。つまり、第1の嵌合部21は垂直梁40の突起21に限定されず、第2の嵌合部11も突起21に嵌合された溝11に限定されない。第1の嵌合部21および第2の嵌合部11は、冷蔵庫100の他の領域における相互に嵌合された構造であってもよい。
【0084】
本実施形態では、扉20は、庫本体10に枢動接続され水平方向に沿って並列された第3の扉203および第4の扉204をさらに含む。第3の扉203は第1の扉201の下方に配置され、第4の扉204は第2の扉202の下方に配置される。冷蔵庫100は、第3の扉203および第4の扉204の下方に配置された引出し50をさらに含む。
【0085】
ここで、第1の扉201および第2の扉202に対応する収容チャンバーSは冷蔵室である。つまり、冷蔵室はサイドバイサイド構造であり、第3の扉203および第4の扉204にそれぞれ対応する独立した2つの温度変更室S1であり、引出し50は冷凍引出しである。
【0086】
なお、冷蔵庫100は、庫本体10内部に固定されて2つの温度変更室S1を隔離するための固定梁を含む。第3の扉203および第4の扉204は固定梁に嵌合されて密閉される。すなわち、このとき第3の扉203および第4の扉204に垂直梁を設ける必要がなくなる。
【0087】
本実施形態の冷蔵庫100は、他の構造、例えば第1の扉201および第2の扉202のみを含むサイドバイサイド冷蔵庫などであってもよい。
【0088】
本実施形態では、扉20の異なる領域に設けられたヒンジ部品30の構造が異なる。例えば、第1の扉201の上端と庫本体10との間に第1のヒンジ部品30aが設けられ、第1の扉201の下端、第3の扉203の上端と庫本体10との間に第2のヒンジ部品30bが設けられ、第3の扉203の下端と庫本体10との間に第3のヒンジ部品30cが設けられ、ヒンジ部品30は左右対称に設けられる。つまり、第2の扉202のヒンジ部品30は第1の扉201の第1のヒンジ部品30a、第2のヒンジ部品30bの説明を参照して説明され、第4の扉204のヒンジ部品30は第3の扉203の第2のヒンジ部品30b、第3のヒンジ部品30cの説明を参照して説明され得る。
【0089】
ここで、第2のヒンジ部品30bは第1の扉201と第3の扉203との間に設けられる。つまり、第1の扉201および第3の扉203はこの第2のヒンジ部品30bを共有し、第2のヒンジ部品30bを適切に処理すればよい。
【0090】
図15図17を参照すると、図15は第1のヒンジ部品30aの概略図であり、図16は第2のヒンジ部品30bの概略図であり、図17は第3のヒンジ部品30cの概略図である。
【0091】
以下、第1の扉201の上端と庫本体10との間の第1のヒンジ部品30aを例にして本実施形態のヒンジ部品30を説明するが、他のヒンジ部品は第1のヒンジ部品30aの説明を参照して説明され得る。
【0092】
図18図28を参照すると、本実施形態では、第1の溝本体321は、初期位置A1および第1の停止位置A2を有し、第2の溝本体322は対向して設けられた第1の端部3221および第2の端部3222を含む。扉20が閉状態にあるとき、第1の軸本体311は初期位置A1にあり、第2の軸本体312は第1の端部3221にある。扉20が開く過程において、第2の軸本体312が第2の溝本体322内を移動して、第1の軸本体311を初期位置A1から第1の停止位置A2に移動させるように駆動する。
【0093】
庫本体10は、ヒンジ部品30に近接し扉20の回転経路の延伸部分にある外面12を含む。扉20は、収容チャンバーSから離れた前壁22、および、常に前壁22と収容チャンバーSとの間に介在された側壁23を含む。前壁22と側壁23との間に、側稜24がある。
【0094】
ここで、外面12は庫本体10の左側面(左側枢動側P1に対応する)または右側面(右側枢動側P2に対応する)である。異なる枢動側Pは異なる外面12に対応し、前壁22は扉20の前面であり、側壁23は扉20の側面である。
【0095】
第2の溝本体322の第1の端部3221と第2の端部3222との間に、接続された第1のセクションL1および第2のセクションL2を含む。
【0096】
図19および図20を参照すると、扉20が閉状態にあるとき、第1の嵌合部21と第2の嵌合部11とは互いに係合される。つまり、突起21は溝11に制限され、第1の軸本体311は初期位置A1にあり、第2の軸本体312は第1の端部3221にある。
【0097】
具体的には、突起21は溝11に制限されて垂直梁40が第2の扉202まで延伸している。つまり、このとき垂直梁40は、第1の扉201、第2の扉202の内側面に密着されて、収容チャンバーS内の冷気が冷蔵庫100の外部に漏れるのを防ぐ。
【0098】
さらに、外面12と側壁23とは同一平面に配置されている。これにより、外観の滑らかさを確保し、外観を向上させ、かつ、扉20の取付にも便利であるが、これに限定されない。
【0099】
図21および図22を参照すると、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の軸本体311は初期位置A1に保持され、第2の軸本体312は第1の軸本体311を円心として第1のセクションL1内を移動して第1の嵌合部21を第2の嵌合部11から分離させるように駆動する。
【0100】
具体的には、突起21が切欠111を通って溝11から徐々に分離すると同時に、垂直梁40は、第1の扉201と垂直梁40とが第1の折畳角度βをなすように、収容チャンバーSに近い側に向かって回転する。
【0101】
ここで、突起21が溝11から完全に分離する場合、垂直梁40が第2の扉202の開閉に影響を与えるのを防ぐために、第1の折畳角度βは好ましく90度未満である。
【0102】
なお、突起21と溝11とは円弧状に嵌合されているため、扉20が閉状態にあるとき、第1の方向Xまたは第2の方向Yにおいて、突起21および溝11が互いに制限される。ここで、扉20が第1の開角度α1まで開く過程において第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位すると、突起21と溝11とが互いに干渉して引っ掛かり、突起21が溝11から分離できず、ひいては扉20を開くことができなくなる。
【0103】
本実施形態では、扉20が第1の開角度α1まで開く過程において庫本体10に対してその場で回転するため、扉20が第1の方向Xまたは第2の方向Yに変位せず、突起21が溝11からスムーズに分離できる。
【0104】
ここで、第1の開角度が10°以下である。すなわち、扉20が10°まで開いたとき、突起21が溝11によって制限されない。このとき、突起21が溝11から分離するか、あるいは、突起21が第1の方向Xまたは第2の方向Yに変位しても溝11と互いに干渉しない状態になる。
【0105】
さらに、扉20が閉状態にあるとき、外面12と側壁23とが同一平面にある。このとき、側稜24は、扉が回転する過程で、第2の方向Yに沿って外面12から突出する(突出距離は一般に3mm以下である)。
【0106】
図23および図24を参照すると、扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、第2の軸本体312は第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から第1の停止位置A2に移動させる。これと同時に、第2の軸本体312を第1の位置3221から第2の位置3222に移動させるように駆動する。
【0107】
具体的には、垂直梁40と第1の扉201とは相対的に静止したままである。つまり、垂直梁40と第1の扉201とが第1の折畳角度βを維持する。このとき、第1の扉201が再び閉じられると、突起21が溝11の切欠111を通って溝11に挿入され、溝11の延伸軌跡に沿って移動し、垂直梁40を完全な展開状態になるように徐々に回転させる。つまり、このとき垂直梁40は同時に第1の扉201、第2の扉202の内側面に密着される。
【0108】
さらに、側稜24は外面12の収容チャンバーSに近い側に移動する。すなわち、このときヒンジ部品30が側稜24を収容チャンバーSに近い側に移動させるように駆動し、扉20が開く過程において、外面12から突出している側稜24により、周囲のキャビネットや壁などと干渉することを防ぐ。
【0109】
ここで、庫本体10の開度を可能な限り確保し、庫本体10内の引出し、載置棚などが扉20と干渉して開けられないという問題を回避するために、側稜24が収容チャンバーSに近い側へ外面12の平面内まで移動した後、ヒンジ部品30は側稜24をこの平面内を移動して徐々に収容チャンバーSに近接させるように駆動する。
【0110】
すなわち、このとき側稜24は、対応する外面12から突出せず、可能な限り外面12の近くにある。このようにして、扉20が開く過程において、周囲のキャビネットや壁などと干渉することを防ぐと同時に、庫本体10の開度をできるだけ確保する。
【0111】
別の実施形態において、第1の溝本体321は、初期位置A1の第1の停止位置A2から離れた側にある第2の停止位置A3をさらに有し、第2の溝本体322は、第2のセクションL2と第2の端部3222との間にある第3のセクションL3、第4のセクションL4をさらに含む。
【0112】
図25および図26を参照すると、扉20は継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、第2の軸本体312は第3のセクションL3内を移動して第1の軸本体311を第1の停止位置A2から第2の停止位置A3に移動させるように駆動する。このとき扉20は、扉20が庫本体10内の引出し、載置棚等の開きを妨げないように、収容チャンバーSから枢動側Pへ移動する。
【0113】
具体的には、垂直梁40と第1の扉201とは相対的に静止したままである。
【0114】
さらに、側稜24が外面12の平面内を移動して徐々に収容チャンバーSに近接する。
【0115】
扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転すると、側稜24が徐々に収容チャンバーSに近い側へ移動すると同時に、扉20が徐々に収容チャンバーSに近接して移動し、扉20が庫本体10内の引出し、載置棚等の開きを妨げ、つまり、庫本体10の開度が小さくなる。
【0116】
本実施形態のヒンジ部品30は側稜24を外面12の平面内を移動させるように駆動し、つまり、扉20が可能な限り庫本体10から離れ、庫本体10の開度を確保し、庫本体10内の引出し、載置棚などが扉20との干渉により開けられないという問題を回避するだけでなく、側稜24が収容チャンバーSから離れた方向へ外面12から突出することを防ぐこともできる。
【0117】
図27および図28を参照すると、扉20が継続的に第3の開角度α3から最大開角度α4まで開く過程において、第1の軸本体311は第2の停止位置A3に保持され、第2の軸本体312は第1の軸本体311を円心として第4のセクションL4内を移動する。
【0118】
ここで、側稜24が常に外面12の収容チャンバーSに近い側に位置する。
【0119】
さらに、第2の開角度が90°以下であり、第3の開角度が90°であり、最大開角度が90°を超える。すなわち、扉20が90°まで開く過程において、扉20は、まず第1の方向Xに沿って変位し、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することが回避され、次に、第2の方向Yに沿って変位し、扉20が庫本体10内の引出し、載置棚等の開きを妨げることが回避される。最終的に、扉20は、90°まで開いた後、庫本体10に対してその場で回転し、さらに開かれる。
【0120】
扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、扉20は、庫本体10に対してその場で回転し、収容チャンバーSから離れた側(左側)へ庫本体10からやや突出する。扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、扉20が第1の方向Xに沿って変位し、回転過程の全体で第2の方向Yに沿って庫本体10から突出する扉20のすべての部分を相殺する。次に、扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、扉20は第2の方向Yに沿って変位し、扉20が庫本体10から突出せず、庫本体10の開度をできるだけ確保する。
【0121】
他の実施形態では、第1の溝本体321は、第2の停止位置A3の初期位置A1から離れた側にある枢動位置A4をさらに有し、第2の溝本体322は、第3のセクションL3と第4のセクションL4との間にある遷移セクションLをさらに含み、第2の停止位置A3と枢動位置A4とを結ぶ線が遷移セクションLと平行である。
【0122】
第1の停止位置A2、初期位置A1および第2の停止位置A3は直線上にあるが、枢動位置A4はこの直線上になく、枢動位置A4とこの直線とは角度をなす。
【0123】
扉20が継続的に第3の開角度α3から最大開角度α4まで開く過程において、第1の軸本体312は遷移セクションL内を移動して第2の軸本体311を第2の停止位置A3から枢動位置A4に移動させるように駆動し、その後第2の軸本体311が枢動位置A4に保持され、第1の軸本体312が第2の軸本体311を円心として第4のセクションL4内を移動する。
【0124】
ここで、扉20が庫本体10に対してその場で回転して継続的に開くと、第2の軸本体311が第2の停止位置A3に保持されたままで、第1の停止位置A2と第2の停止位置A3との間の部分に第4のセクションLと平行な部分があるため、扉20が横滑りしたり揺れたりする可能性がある。
【0125】
本実施形態では、第1の軸本体312が第4のセクションL4内を移動する時、第2の軸本体311が揺れずに枢動位置A4に保持されるため、扉20の横滑りしたり揺れたりする問題を解決できる。
【0126】
本実施形態では、第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心、第2の軸本体311が第1の停止位置A2にある時の中心、および、第2の軸本体311が第2の停止位置A3にある時の中心を結ぶ第1の結線が、扉20の側稜24を通過する。
【0127】
第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と側稜24との間の距離は、第2の軸本体311が第1の停止位置A2にある時の中心と側稜24との間の距離よりも大きく、第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と側稜24との間の距離は、第2の軸本体311が第2の停止位置A3にある時の中心と側稜24との間の距離よりも小さい。
【0128】
第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と前壁22との間の距離は、第2の軸本体311が第1の停止位置A2にある時の中心と前壁22との間の距離よりも大きく、第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と前壁22との間の距離は、第2の軸本体311が第2の停止位置A3にある時の中心と前壁22との間の距離よりも小さい。
【0129】
第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と側壁23との間の距離は、第2の軸本体311が第1の停止位置A2にある時の中心と側壁23との間の距離よりも大きく、第2の軸本体311が初期位置A1にある時の中心と側壁23との間の距離は、第2の軸本体311が第2の停止位置A3にある時の中心と側壁23との間の距離よりも小さい。
【0130】
第2の軸本体311の中心と側稜24とは第1の間隔を空けて、第2の軸本体311の中心と前壁22とは第2の間隔を空けて、第2の軸本体311の中心と側壁23とは第3の間隔を空けている。扉20が開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔が変化する。
【0131】
扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔がすべて減少する傾向がある。扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔がすべて増加する傾向がある。扉20が継続的に第3の開角度α3から最大開角度α4まで開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔はすべて変化しない。
【0132】
本発明の別の実施形態では、図1図28を参照すると、装飾シート付きの冷蔵庫100は、庫本体10と、庫本体10を開閉するための扉20と、庫本体10と扉20とに接続されるヒンジ部品30とを含む。
【0133】
庫本体10は、収容チャンバーSおよびヒンジ部品30に接続された枢動側Pを含む。
【0134】
ヒンジ部品30は、扉20にある第1のヒンジ部32、および、庫本体10にある第2のヒンジ部31を含む。
【0135】
装飾シート60は第1のヒンジ部32と第2のヒンジ部31との間に設けられている。装飾シート60および第1のヒンジ部32は、取り外し可能に取り付けられている。
【0136】
第1のヒンジ部32は第1の駆動部品を含み、第2のヒンジ部31は第2の駆動部品を含む。
【0137】
ヒンジ部品30は、互いに嵌合された第1の軸本体311、第1の溝本体321と、互いに嵌合された第2の軸本体312、第2の溝本体322とを含む。第1の軸本体311は第1の駆動部品および第2の駆動部品の一方に設けられ、第1の溝本体321は第1の駆動部品および第2の駆動部品の他方に設けられる。第2の軸本体312は第1の駆動部品および第2の駆動部品の一方に設けられ、第2の溝本体322は第1の駆動部品および第2の駆動部品の他方に設けられる。
【0138】
第1の溝本体321は初期位置A1および第1の停止位置A2を有し、第2の溝本体322は対向して設けられた第1の端部3221および第2の端部3222を含む。
【0139】
扉20が閉状態にあるとき、第1の軸本体311は初期位置A1にあり、第2の軸本体312は第1の端部3221にある。
【0140】
扉20が開く過程において、第2の軸本体312は第2の溝本体322内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から第1の停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20は枢動側Pから収容チャンバーSに移動する。
【0141】
本実施形態は、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することを回避し、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい状況に適している。
【0142】
他の実施形態では、扉20は第1の嵌合部21を含み、庫本体10は第2の嵌合部11を含み、第1の溝本体321は第1の停止位置A2の初期位置A1から離れた第2の停止位置A3をさらに有し、第2の溝本体322は順次接続された第1のセクションL1、第2のセクションL2、第3のセクションL3および第4のセクションL4を含む。
【0143】
扉20が閉状態にあるとき、第1の嵌合部21と第2の嵌合部11とは互いに係合され、第1の軸本体311は初期位置A1にあり、第2の軸本体312は第1のセクションL1の第2のセクションL2から離れた側にある。
【0144】
扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の軸本体311は初期位置A1に保持され、第2の軸本体312は第1の軸本体311を円心として第1のセクションL1内を移動して第1の嵌合部21を第2の嵌合部11から分離させるように駆動し、第1の係合部61は第2の係合部62から分離される。
【0145】
扉20が継続的に第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、第2の軸本体312は第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から第1の停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20は枢動側Pから収容チャンバーSに移動する。
【0146】
扉20が継続的に第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、第2の軸本体312は第3のセクションL3内を移動して第1の軸本体311を第1の停止位置A1から第2の停止位置A2に移動させるように駆動する。
【0147】
扉20が継続的に第3の開角度α3から最大開角度α4まで開く過程において、第1の軸本体311は第2の停止位置A2に保持され、第2の軸本体312は第1の軸本体311を円心として第4のセクションL4内を移動する。
【0148】
本実施形態は、第1の嵌合部21を第2の嵌合部11からスムーズに分離させ、かつ、第1の係合部61を第2の係合部62からスムーズに分離させることを確保し、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することを防ぎ、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい状況に適し、さらに、庫本体10の十分の開度を確保する。
【0149】
本実施形態の他の説明は、上述の説明を参照すればよく、ここでは繰り返さない。
【0150】
以上のように、本発明は、第1の軸本体311、第1の溝本体321、第2の軸本体312、第2の溝本体322という2軸2溝の嵌合構造を介して、第1の嵌合部21が第2の嵌合部11からスムーズに分離することを確保する。冷蔵庫100が垂直梁40を含む場合、扉20の初期開き段階において、垂直梁40上の突起21がスムーズに庫本体10上の溝11から分離して互いに干渉することがない。扉20が継続的に開く過程において、扉20が枢動側Pから収容チャンバーSに移動して、扉20が開く過程で周囲のキャビネットや壁などと干渉することを回避し、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい状況に適している。さらに、扉20がより大きい角度まで開くと、扉20が収容チャンバーSから枢動側Pに移動し、扉20により庫本体10内の引出し、載置棚等の開きを妨げることを防ぐ。本発明のバッフル60は、埃や不純物などが第2の溝本体322に侵入するのを防止することができる。
【0151】
以上の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、それを限定するものではなく、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、異なる実施例中のいくつかの技術を組み合わせて同様の効果を達成すれば、その解決策も本発明の保護範囲に含まれるべきである。当業者は、本発明の技術的解決策の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解決策を変更または同等置換することができることを理解されたい。
図1
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図3
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