(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-12
(45)【発行日】2023-05-22
(54)【発明の名称】負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構
(51)【国際特許分類】
H01F 29/04 20060101AFI20230515BHJP
【FI】
H01F29/04 502A
(21)【出願番号】P 2022527343
(86)(22)【出願日】2020-05-27
(86)【国際出願番号】 JP2020020841
(87)【国際公開番号】W WO2021240672
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-07-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 真一郎
(72)【発明者】
【氏名】江口 直紀
【審査官】秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-263620(JP,A)
【文献】特開平07-192939(JP,A)
【文献】特開2007-115919(JP,A)
【文献】特表2013-506276(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 29/04
H01F 29/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接点を有する環状の固定部と、
前記固定接点に接続可能な可動接点を有し、前記固定部の周方向に移動可能な可動部と、
前記可動部を前記固定部に向けて付勢する付勢部材と、
前記固定部に設けられ、前記可動接点が前記固定接点に接する接続位置と前記可動接点が前記固定接点に接しない非接続位置との間で前記可動部を案内するガイドと、を備える
負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項2】
前記固定接点は、前記固定部の軸方向の両面に設けられ、
前記可動接点は、前記固定部を軸方向両側から挟むように一対設けられる
請求項1に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項3】
前記固定接点は、前記周方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記ガイドは、前記可動接点が複数の前記固定接点のいずれかと接続可能に前記周方向に延びる
請求項1または2に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項4】
前記ガイドは、
前記可動接点を前記接続位置に保持する接続保持面と、
前記接続保持面よりも前記固定部の軸方向に離反し、前記可動接点を前記非接続位置に保持する非接続保持面と、
前記接続保持面及び前記非接続保持面に連なり、前記周方向において前記接続保持面から前記非接続保持面に向かうに従って前記固定部の軸方向に離反するように傾斜する傾斜面と、を備える
請求項1から3のいずれか一項に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項5】
前記可動部を前記固定部の軸方向に移動可能に保持する保持部材を更に備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項6】
前記保持部材は、前記可動部を挟んで一対設けられる
請求項5に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項7】
前記可動部と前記保持部材との間に設けられ、前記可動部よりも摩擦係数が小さい材料で形成された摺動部材を更に備える
請求項5または6に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項8】
前記可動部に設けられ、前記ガイドと前記固定部の軸方向に対向し、前記固定部の径方向に沿う軸の回りに回転可能なローラを更に備える
請求項1から7のいずれか一項に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項9】
前記ローラを前記軸の回りに回転可能に支持するシャフトを更に備え、
前記可動部は、前記シャフトを取り付け可能に窪む溝を有する
請求項8に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【請求項10】
前記シャフトが連結される締結部材を更に備え、
前記可動部は、前記締結部材を取り付け可能に窪む雌ねじを更に有する
請求項9に記載の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構に関する。
【背景技術】
【0002】
負荷時タップ切換器は、変圧器運転中(負荷時)にタップを切り換える装置である。一般に、負荷時タップ切換器は、タップ選択器と、切換開閉器と、を備える。タップ選択器は、変圧器タップ巻線において運転するタップを選択する。切換開閉器は、選択されたタップに回路を切り換える。タップ選択器は、固定接点に向けて移動可能な可動接点を備える。運転するタップの選択時には、固定接点に可動接点を接続する。固定接点に可動接点を接続する場合、固定接点の上下高さが合わないと、スペーサ等で固定接点の上下高さを調整する。このため、タップ選択器の調整工程の削減が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、タップ選択器の調整工程を削減できる負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構は、固定部と、可動部と、付勢部材と、ガイドと、を持つ。固定部は、固定接点を有する。固定部は、環状を有する。可動部は、前記固定接点に接続可能な可動接点を有する。可動部は、前記固定部の周方向に移動可能である。付勢部材は、前記可動部を前記固定部に向けて付勢する。ガイドは、前記固定部に設けられる。ガイドは、前記可動接点が前記固定接点に接する接続位置と前記可動接点が前記固定接点に接しない非接続位置との間で前記可動部を案内する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図4】実施形態のタップ選択器の一部を示す斜視図。
【
図5】実施形態の固定接点及び可動接点の配置の説明図。
【
図7】実施形態の主固定ユニットの一部を示す斜視図。
【
図9】実施形態の変形例の主可動ユニットの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の負荷時タップ切換器のタップ選択器の切換機構を、図面を参照して説明する。
【0008】
図1は、実施形態の負荷時タップ切換器1の斜視図である。
負荷時タップ切換器1は、運転状態において変圧器の巻数比(変圧比)を変えることで電圧を調整する装置である。負荷時タップ切換器1は、タップ選択器2と、駆動機構3と、減速機構4と、切換開閉器5と、油槽6と、を備える。
【0009】
タップ選択器2は、変圧器タップ巻線において運転するタップを選択する。
駆動機構3は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7を介して伝達される駆動力により、タップ選択器2を駆動する。
減速機構4は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7に伝達される回転動作の回転数を減速する。
【0010】
切換開閉器5は、選択されたタップに回路を切り換える。切換開閉器5は、油槽6の内部に配置されて絶縁油に浸漬されている。切換開閉器5は、複数のタップ端子(不図示)を備える。複数のタップ端子は、タップ選択器2に対して配線8により接続されている。
【0011】
実施形態のタップ選択器2について詳しく説明する。
図2は、実施形態のタップ選択器2の斜視図である。
図2に示すように、タップ選択器2は、上板10と、底板11と、支柱12と、を備える。
上板10及び底板11は、それぞれ水平方向に延びている。上板10は、タップ選択器2の上部を支持している。下板11は、タップ選択器2の下部(底部)を支持している。
支柱12は、上下方向に延びている。支柱12は、上板10と底板11とを連結している。支柱12は、複数設けられている。
【0012】
タップ選択器2は、接点を切り換えるための複数の切換器20,30(切換機構)を備える。複数の切換器20,30は、主切換器20と、ゼネバドライバ16を介して主切換器20に連結された副切換器30と、を含む。複数の支柱12には、主切換器20を支持する主支柱13と、副切換器30を支持する副支柱14とが含まれる。
【0013】
ゼネバドライバ16は、上板10と副切換器30との間に設けられている。ゼネバドライバ16は、駆動機構3の回転動作により回転する。上板10と主切換器20との間には、ゼネバドライバ16の回転に連動して回転するゼネバギア17が設けられている。ゼネバギア17は、主切換器20の中心軸C(柱体19の中心軸C)と同心に配置されている。
【0014】
図3は、実施形態のタップ選択器の他の斜視図である。
図3においては、上板10及びゼネバギア17等の図示を省略している。
図3に示すように、タップ選択器2は、集電リング18と、集電リング18を支持する柱体19と、を備える。
集電リング18は、上方から見て円環状に形成されている。集電リング18は、上下方向に間隔をあけて複数(例えば本実施形態では6つ)設けられている。
柱体19は、上下方向に延びている。柱体19は、円筒状に形成されている。柱体19の外周面には、6つの集電リング18が上下方向に実質的に同じ間隔をあけて連結されている。
【0015】
主切換器20は、主固定ユニット21(固定部)と、主固定ユニット21に対して移動可能な主可動ユニット22(可動部)と、を備える。
主固定ユニット21は、集電リング18と同じ数(例えば本実施形態では6つ)設けられている。主固定ユニット21は、U相、V相及びW相の三相に対応した数(例えば本実施形態では各相につき2つずつ計6つ)設けられている。複数の主固定ユニット21は、上下方向に実質的に同じ間隔をあけて主支柱13に固定されている。
【0016】
主可動ユニット22は、主固定ユニット21と同じ数(例えば本実施形態では6つ)設けられている。主可動ユニット22は、集電リング18の表面と主固定ユニット21の表面とを摺動することにより、接点の開極(非接続)又は閉極(接続)を行う。
【0017】
副切換器30は、副固定ユニット31と、副固定ユニット31に対して移動可能な副可動ユニット32と、を備える。
副固定ユニット31は、U相、V相及びW相の三相に対応した数(例えば本実施形態では各相につき1つずつ計3つ)設けられている。複数の副固定ユニット31は、上下方向に実質的に同じ間隔をあけて副支柱14に固定されている。
副可動ユニット32は、副固定ユニット31と同じ数(例えば本実施形態では3つ)設けられている。
【0018】
以下、主切換器20の構成について詳しく説明する。副切換器30は、主切換器20と同様の構成を有するため詳細説明は省略する。
主固定ユニット21は、主切換器20の中心軸C(柱体19の中心軸C)と同心の環状を有する。以下、主切換器20の中心軸Cに沿う方向を「軸方向」、軸方向と直交する方向を「周方向」、中心軸Cの周りの方向を「周方向」とする。本実施形態では、軸方向は、水平方向に対して直交する方向(鉛直方向)である。
【0019】
図6に示すように、主固定ユニット21は、固定板40と、固定接点41と、ガイド42と、を備える。
固定板40は、軸方向から見て環状に形成されている。例えば、固定板40は、絶縁性を有する樹脂等の絶縁体で形成されている。例えば、固定板40は、金型による樹脂部品で作製する。固定板40は、固定板40の周方向に並ぶ複数の凹部44,45を有する。複数の凹部44,45は、固定板40の周方向の全周にわたって形成されている。複数の凹部44,45は、周方向に間隔をあけて配置されている。複数の凹部44,45は、固定板40の上面及び下面のそれぞれに形成されている(
図5参照)。
【0020】
図6に示すように、複数の凹部44,45には、固定接点41が設けられる接点凹部44と、固定接点41が設けられない非接点凹部45と、が含まれる。接点凹部44は、固定接点41を嵌め込んで取り付け可能に窪んでいる。固定板40の周方向において、接点凹部44の長さは、非接点凹部45の長さよりも大きい。接点凹部44及び非接点凹部45は、固定板40の周方向に交互に配置されている。接点凹部44及び非接点凹部45は、それぞれ複数(例えば本実施形態では6つ)ずつ配置されている。複数の固定接点41が複数の接点凹部44にそれぞれ取り付けられた状態で、周方向に隣り合う複数の固定接点41同士は、それぞれ同じ高さ(軸方向の高さ)を有する。
【0021】
固定板40には、上下方向(固定板40の厚み方向)に開口する貫通孔46(開口部)が設けられている。貫通孔46は、接点凹部44の径方向内側の周方向中央部位に連なっている。貫通孔46は、内側差込み部51(曲げ部)を引っ掛け可能に開口している(
図7参照)。
【0022】
以下、固定板40の上面に形成された接点凹部44を「上側接点凹部44A」、固定板40の下面に形成された接点凹部44を「下側接点凹部44B」、固定板40の上面に形成された非接点凹部45を「上側非接点凹部45A」、固定板40の下面に形成された非接点凹部45を「下側非接点凹部45B」とする。
図7に示すように、上側接点凹部44Aは、軸方向から見て(固定板40の厚み方向から見て)下側接点凹部44Bと全体的に重なる。上側非接点凹部45Aは、軸方向から見て下側非接点凹部45Bと全体的に重なる。
【0023】
図6に示すように、固定板40には、固定板40の外周から径方向外方に張り出す突起47が設けられている。突起47は、固定板40の外周に沿って間隔をあけて複数(例えば本実施形態では4つ)設けられている。4つの突起47は、周方向に実質的に同じ間隔をあけて配置されている。
【0024】
図3に示すように、主支柱13には、固定板40の突起47を差し込むための差込孔13aが設けられている。差込孔13aは、突起47を差込可能に開口している。差込孔13aは、上下方向に実質的に同じ間隔をあけて複数(例えば本実施形態では6つ)配置されている。主固定ユニット21は、固定板40の突起47を主支柱13の差込孔13aに差し込むことにより、主支柱13に取り付けられる。
【0025】
図6に示すように、固定接点41は、固定板40の周方向に間隔をあけて複数(例えば本実施形態では6つ)設けられている。固定接点41は、固定板40の軸方向の両面に設けられている。固定接点41は、固定板40の接点凹部44に取り付けられている。以下、上側接点凹部44Aに取り付けられる固定接点41を「上側固定接点41A」、下側接点凹部44Bに取り付けられる固定接点41を「下側固定接点41B」とする(
図5参照)。
【0026】
図5に示すように、上側固定接点41A及び下側固定接点41Bは、互いに同じ形状を有する。すなわち、固定板40の軸方向の両面に設けられた固定接点41A,41B同士は、互いに同じ形状を有する。下側固定接点41Bは、上側固定接点41Aを上下方向に反転させた形状を有する。下側固定接点41Bは、上側固定接点41Aと同様の構成を有するため詳細説明は省略する。
【0027】
図7に示すように、上側固定接点41Aは、固定接点本体50と、内側差込み部51(曲げ部)と、外側傾斜部52と、外側接続部53と、を備える。例えば、固定板本体50、内側差込み部51、外側傾斜部52及び外側接続部53は、同一の部材(例えば銅等の金属)で一体に形成されている。例えば、上側固定接点41Aは、薄板の板金をレーザーカットした後に曲げ加工することで作製する。
【0028】
固定接点本体50は、固定板40の接点凹部44内に配置される。固定接点本体50は、軸方向から見て固定板40の周方向に延びている。
図5に示すように、上側固定接点41Aの固定接点本体50の上面は、上側固定接点41Aが上側接点凹部44Aに取り付けられた状態で、固定板40の上面と同一面上に配置される。一方、下側固定接点41Bの固定接点本体50の下面は、下側固定接点41Bが下側接点凹部44Bに取り付けられた状態で、固定板40の下面と同一面上に配置される。
【0029】
図7に示すように、内側差込み部51は、固定接点本体50の径方向内側の周方向中央部位(固定接点の一部)から屈曲して軸方向内側に向けて延びている。内側差込み部51は、固定板40の貫通孔46に差し込まれる。これにより、内側差込み部51は、周方向及び径方向に移動不能に固定板40の貫通孔46に引っ掛けられる。上側固定接点41Aの内側差込み部51は、固定板40の貫通孔46に対して上方から差し込まれる。一方、下側固定接点41Bの内側差込み部51は、固定板40の貫通孔46に対して下方から差し込まれる。
【0030】
外側傾斜部52は、固定接点本体50の径方向外側の周方向中央部位に連結されている。外側傾斜部52は、上下方向に対して傾斜した方向に延びている。具体的に、外側傾斜部52は、固定接点本体50から径方向外側に向かうに従って軸方向内側に位置するように傾斜している。
【0031】
外側接続部53は、外側傾斜部52の径方向外端から径方向外側に向けて水平方向に延びている。外側接続部53は、ボルト54を挿通可能に軸方向に開口する挿通孔53aを有する(
図5参照)。挿通孔53は、上側固定接点41A及び下側固定接点41Bのそれぞれの外側接続部53において同軸に開口している。
【0032】
挿通孔53aは、不図示の配線を外側接続部53に取り付けるための孔である。配線は、ボルト54等の締結部材により固定接点に接続される。本実施形態では、固定接点41を固定板40の軸方向の両面に設けた構造であるため、配線を通じて電流を上下で分流する構造となっている。
【0033】
例えば、固定接点41は、以下の手順により固定板40に取り付けられる。
先ず、上側固定接点41A及び下側固定接点41Bのそれぞれの固定接点本体50を、上側接点凹部44A内及び下側接点凹部44B内にそれぞれ嵌め込んで配置する。このとき、上側固定接点41A及び下側固定接点41Bのそれぞれの内側差込み部51を、固定板40の貫通孔46に差し込む。次に、各固定接点本体50を各接点凹部44内に配置した状態で、上側固定接点41A及び下側固定接点41Bのそれぞれの外側接続部53の挿通孔53aにボルト54を挿通しナット55に螺合する。
【0034】
図6に示すように、ガイド42は、固定板40の内周に設けられている。ガイド42は、固定板40の軸方向の両面に設けられている。ガイド42は、軸方向から見て固定板40と同心の環状に形成されている。ガイド42は、主可動ユニット22の外側接点62(可動接点)が固定接点41に接する接続位置(
図5参照)と、主可動ユニット22の外側接点62が固定接点41に接しない非接続位置との間で主可動ユニット22を案内する。
【0035】
ここで、接続位置は、主可動ユニット22の外側接点62が固定接点本体50に接する位置を意味する。言い換えると、接続位置は、固定板40の接点凹部44上(固定接点本体50上)の位置である。
非接続位置は、主可動ユニット22の外側接点62が固定接点本体50に接しない位置を意味する。言い換えると、非接続位置は、固定板40の非接点凹部45上の位置である。
【0036】
ガイド42は、主可動ユニット22の外側接点62が複数の固定接点41のいずれかと接続可能に周方向に延びている。以下、固定板40の上面に設けられたガイド42を「上側ガイド42A」、固定板40の下面に設けられたガイド42を「下側ガイド42B」とする(
図5参照)。
【0037】
図5に示すように、上側ガイド42A及び下側ガイド42Bは、互いに同じ形状を有する。下側ガイド42Bは、上側ガイド42Aを上下方向に反転させた形状を有する。下側ガイド42Bは、上側ガイド42Aと同様の構成を有するため詳細説明は省略する。
【0038】
図7に示すように、上側ガイド42Aは、接続保持面57と、非接続保持面58と、傾斜面59と、を備える。
接続保持面57は、主可動ユニット22の外側接点62を接続位置に保持する面である。接続保持面57は、固定板40の軸方向外面から軸方向内側に窪む溝の底面近傍に形成されている(
図5参照)。接続保持面57は、固定板40の接点凹部44よりも径方向内側に配置されている。接続保持面57は、水平方向に延びている。固定板40の周方向において、接続保持面57の長さは、接点凹部44の長さよりも小さい。
【0039】
非接続保持面58は、接続保持面57よりも固定板40の軸方向に離反し、主可動ユニット22の外側接点62を非接続位置に保持する面である。非接続保持面58は、固定板40の軸方向外面から軸方向外側に張り出す張出し部の上面に形成されている。非接続保持面58は、固定板40の非接点凹部45よりも径方向内側に配置されている。非接続保持面58は、固定板40の周方向において接続保持面57と離反している。非接続保持面58は、接続保持面57よりも上方で水平方向に延びている。固定板40の周方向において、非接続保持面58の長さは、非接点凹部45の長さよりも大きい。
【0040】
傾斜面59は、接続保持面57及び非接続保持面58に連なっている。傾斜面59は、水平方向に対して傾斜した方向に延びている。具体的に、傾斜面59は、固定板40の周方向において接続保持面57の外端から非接続保持面58の外端に向かうに従って固定板40の軸方向に離反するように直線的に傾斜している。
【0041】
図4に示すように、主可動ユニット22は、主固定ユニット21の周方向(
図4の矢印V1方向)に移動可能である。主可動ユニット22は、主固定ユニット21を軸方向両側から挟むように一対設けられている。主可動ユニット22は、1つの主固定ユニット21につき1対設けられている。以下、主固定ユニット21の上側に位置する主可動ユニット22を「上側主可動ユニット22A」、主固定ユニット21の下側に位置する主可動ユニット22を「下側主可動ユニット22B」とする。上側主可動ユニット22A及び下側主可動ユニット22Bは、互いに同じ形状を有する。下側主可動ユニット22Bは、上側主可動ユニット22Aを上下方向に反転させたものである。下側主可動ユニット22Bは、上側主可動ユニット22Aと同様の構成を有するため詳細説明は省略する。
【0042】
図8に示すように、上側主可動ユニット22Aは、可動板60と、内側接点61と、外側接点62(可動接点)と、ローラ63と、シャフト64と、摺動部材65と、を備える。例えば、可動板60、内側接点61及び外側接点62は、同一の部材(例えば銅等の金属)で一体に形成されている。
【0043】
可動板60は、集電リング18と固定板40とに跨るように径方向に延びている(
図4参照)。可動板60は、内側接点61から外側接点62に向けてクランク状に形成されている。可動板60は、内側連結部70と、外側連結部71と、傾斜連結部72と、を備える。
【0044】
図5に示すように、内側連結部70の一部は、軸方向から見て集電リング18と重なっている。内側連結部70は、水平方向に延びている。
外側連結部71は、内側連結部70よりも径方向外側に配置されている。外側連結部71の一部は、軸方向から見て固定板40と重なっている。外側連結部71は、内側連結部70よりも軸方向外側で水平方向に延びている。
【0045】
図8に示すように、傾斜連結部72は、内側連結部70と外側連結部71とを連結している。傾斜連結部72は、水平方向に対して傾斜する方向に延びている。具体的に、傾斜連結部72は、可動板60の径方向において内側連結部70の外端から外側連結部71の内端に向かうに従って可動板60の軸方向に離反するように傾斜している。
【0046】
図5に示すように、内側接点61は、可動板60の径方向内側部に設けられている。内側接点61は、内側連結部70の軸方向内面に設けられている。内側接点61は、内側連結部70から軸方向内側に向けて湾曲状に張り出している。内側接点61は、集電リング18の軸方向外面に接している。
【0047】
外側接点62は、内側接点61よりも可動板60の径方向外側に配置されている。外側接点62は、可動板60の径方向外側部に設けられている。外側接点62は、外側連結部71の軸方向内面に設けられている。外側接点62は、外側連結部71から軸方向内側に向けて湾曲状に張り出している。外側接点62は、固定接点41に接続可能とされている。
図5においては、外側接点62は、固定接点本体50の軸方向外面に接している。
【0048】
図8に示すように、可動板60は、ボルト用孔74と、ローラ用孔75と、を有する。ボルト用孔74及びローラ用孔75は、可動板60の外側連結部71を軸方向に開口している。
【0049】
ボルト用孔74は、外側連結部71の径方向内側部に配置されている。ボルト用孔74は、軸方向から見て集電リング18と固定板40との間に配置されている(
図5参照)。ボルト用孔74は、軸方向から見て円形状に形成されている。
ローラ用孔75は、外側連結部71のボルト用孔74と外側接点62との間に配置されている。ローラ用孔75は、軸方向から見てガイド42と重なっている(
図5参照)。ローラ用孔75は、軸方向から見て矩形状に形成されている。
【0050】
可動板60は、シャフト64を取り付け可能に窪む溝76を有する。溝76は、可動板60の外側連結部71の軸方向内面から軸方向外側に向けて窪んでいる。溝76は、径方向に延びている。溝76は、ローラ用孔75に連なっている。溝76は、ローラ用孔75の径方向両側に一対設けられている。可動板60には、外側連結部71における溝76の形成部位を補強するための補強部77が一対設けられている(
図5参照)。
【0051】
可動板60は、摺動部材65を取り付け可能に窪む凹部78を有する。凹部78は、可動板60の周方向外側から周方向内側に向けて窪んでいる。凹部78は、可動板60の周方向両側部に設けられている。凹部78は、内側連結部70の傾斜連結部72寄りの部位、傾斜連結部72、及び外側連結部71の傾斜連結部72寄りの部位にわたって連続的に設けられている。
【0052】
ローラ63は、上側主可動ユニット22Aに設けられている。ローラ63は、軸方向においてガイド42と対向している(
図5参照)。ローラ63は、シャフト64(固定板40の径方向に沿う軸)の周りに回転可能である。ローラ63は、ベアリング67を介してシャフト64に取り付けられている。
【0053】
シャフト64は、ローラ63をシャフト64の周りに回転可能に支持する。シャフト64の長さは、ローラ63の長さよりも大きい。シャフト64においてローラ63からはみ出る部位は、外側連結部71のローラ用孔75に嵌め込まれている。例えば、シャフト64がローラ用孔75に嵌め込まれた状態でローラ用孔75の周囲をハンマー等で叩いて潰すことにより、シャフト64を外側連結部71のローラ用孔75に取り付けてもよい。
【0054】
摺動部材65は、主可動ユニット22と保持部材90との間に設けられている(
図4参照)。摺動部材65は、主可動ユニット22の可動板60の凹部78に取り付けられている。摺動部材65は、可動板60の凹部78に沿う形状を有する。摺動部材65は、凹部78において内側連結部70の傾斜連結部72寄りの部位、傾斜連結部72、及び外側連結部71の傾斜連結部72寄りの部位に跨って延びている。摺動部材65は、軸方向両側から可動板60を挟むU字断面を有する。例えば、摺動部材65は、圧入により可動板60の凹部78に固定されている。
【0055】
摺動部材65は、主可動ユニット22の可動板60よりも摩擦係数が小さい材料で形成されている。例えば、可動板60が銅等の金属で形成されている場合、摺動部材65は、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber-Reinforced Plastics)等の樹脂で形成されているとよい。
【0056】
図4に示すように、主切換器20は、主可動ユニット22を主固定ユニット21に向けて付勢する付勢部材80を備える。例えば、付勢部材80は、圧縮コイルばねである。付勢部材80は、上側主可動ユニット22Aに設けられている。付勢部材80は、下側主可動ユニット22Bには設けられていない。付勢部材80は、上側主可動ユニット22Aの可動板60のボルト孔74上に配置されている(
図5参照)。付勢部材80のコイル内径は、可動板60のボルト孔74の直径よりも大きい。付勢部材80は、上側主可動ユニット22A及び下側主可動ユニット22Bのそれぞれを軸方向内側に向けて常時付勢している。
【0057】
図5に示すように、付勢部材80は、ボルト81により主可動ユニット22に取り付けられている。例えば、付勢部材80が上側主可動ユニット22Aの可動板60のボルト孔74上に配置された状態で、付勢部材80の上方から上側主可動ユニット22A及び下側主可動ユニット22Bの可動板60の各ボルト孔74にボルト81を挿通しナット82に螺合する。
【0058】
図4に示すように、主切換器20は、主可動ユニット22を主固定ユニット21の軸方向(
図4の矢印V2方向)に移動可能に保持する保持部材90を備える。保持部材90は、上下方向に延びている。保持部材90の上端は、ゼネバギア17(
図2参照)の下面に固定されている。これにより、保持部材90は、ゼネバギア17と一体回転する。主可動ユニット22は、保持部材90を介してゼネバギア17と一体回転する。
【0059】
保持部材90は、主可動ユニット22を挟んで一対設けられている。一対の保持部材90は、主可動ユニット22の周方向両側に配置されている。保持部材90は、主可動ユニット22の可動板60の傾斜連結部72(
図8参照)の近傍に配置されている。上側主可動ユニット22A及び下側主可動ユニット22Bのそれぞれは、一対の保持部材90に保持されることにより軸方向に移動可能とされている。
【0060】
以上説明したように、本実施形態の負荷時タップ切換器1のタップ選択器2の切換機構20は、固定ユニット21と、可動ユニット22と、付勢部材80と、ガイド42と、を備える。固定ユニット21は、固定接点41を有する。固定ユニット21は、環状を有する。可動ユニット22は、固定接点41に接続可能な可動接点62を有する。可動ユニット22は、固定ユニット21の周方向に移動可能である。付勢部材80は、可動ユニット22を固定ユニット21に向けて付勢する。ガイド42は、固定ユニット21に設けられる。ガイド42は、可動接点62が固定接点41に接する接続位置と可動接点62が固定接点41に接しない非接続位置との間で可動ユニット22を案内する。この構成によれば、可動接点62が接続位置と非接続位置との間で案内されることで、接点の開極又は閉極を行うことができる。このため、固定接点41に可動接点62を接続する場合にスペーサ等で固定接点41の上下高さを調整する必要がない。したがって、タップ選択器2の調整工程を削減できる。
【0061】
付勢部材80により可動ユニット22が固定ユニット21に向けて付勢されることで、可動接点62と固定接点41との間に寸法誤差が生じた場合でも、寸法誤差を吸収することができる。したがって、寸法誤差の調整工程を削減できる。
【0062】
固定接点41は、固定ユニット21の軸方向の両面に設けられている。可動接点62は、固定ユニット21を軸方向両側から挟むように一対設けられることで、可動接点62と固定接点41との軸方向の間に寸法誤差が生じた場合でも、寸法誤差を吸収することができる。したがって、寸法誤差の調整工程を削減できる。
【0063】
固定接点41は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。ガイド42は、可動接点62が複数の固定接点41のいずれかと接続可能に周方向に延びる。この構成によれば、複数の固定接点41のいずれかに可動接点62を接続する場合にスペーサ等で固定接点41の上下高さを調整する必要がない。したがって、タップ選択器2の調整工程を削減できる。
【0064】
ガイド42は、接続保持面57と、非接続保持面58と、傾斜面59と、を備える。接続保持面57は、可動接点62を接続位置に保持する面である。非接続保持面58は、接続保持面57よりも固定ユニット21の軸方向に離反し、可動接点62を非接続位置に保持する面である。傾斜面59は、接続保持面57及び非接続保持面58に連なる。傾斜面59は、周方向において接続保持面57から非接続保持面58に向かうに従って固定ユニット21の軸方向に離反するように傾斜する面である。この構成によれば、ガイド42によって可動接点62の軸方向の高さを変化させながら接点の開極又は閉極を行うことができる。このため、可動ユニット22の周方向への移動により、接点の開極又は閉極をスムーズに行うことができる。よって、機械加工で固定接点41の表面を滑らかに加工する必要がない。したがって、タップ選択器2の材料コストを低減できる。
【0065】
切換機構20は、可動ユニット22を固定ユニット21の軸方向に移動可能に保持する保持部材90を備える。この構成によれば、固定接点41に可動接点62を接続する場合にスペーサ等で固定接点41の上下高さを調整する必要がない。したがって、タップ選択器2の調整工程を削減できる。
【0066】
保持部材90は、可動ユニット22を挟んで一対設けられる。この構成によれば、保持部材90が可動ユニット22の側方に1つのみ設けられた場合と比較して、可動ユニット22を軸方向により安定して移動できる。
【0067】
切換機構20は、可動ユニット22と保持部材90との間に設けられ、可動ユニット22よりも摩擦係数が小さい材料で形成された摺動部材65を備える。この構成によれば、可動ユニット22と保持部材90との間の摺動性が向上する。したがって、可動ユニット22をよりスムーズに軸方向に移動できる。
【0068】
切換機構20は、可動ユニット22に設けられ、ガイド42と固定ユニット21の軸方向に対向し、固定ユニット21の径方向に沿う軸の回りに回転可能なローラ63を備える。この構成によれば、可動ユニット22とガイド42との間の摺動性が向上する。したがって、可動ユニット22をよりスムーズに周方向に移動できる。
【0069】
切換機構20は、ローラ63を軸の回りに回転可能に支持するシャフト64を備える。可動ユニット22は、シャフト64を取り付け可能に窪む溝76を有する。この構成によれば、シャフト64が可動ユニット22の溝76に取り付けられるため、シャフト64を取り付けるための部材を別途設ける必要がない。したがって、構成を簡素化し、コストを低減できる。
【0070】
本実施形態では、固定接点41は、固定ユニット21の軸方向の両面に設けられている。しかしながら、固定接点41の設置位置はこれに限定されない。例えば、固定接点41は、固定ユニット21の軸方向の片面のみに設けられていてもよい。
【0071】
本実施形態では、可動接点62は、固定ユニット21を軸方向両側から挟むように一対設けられている。しかしながら、可動接点62の設置位置はこれに限定されない。例えば、可動接点62は、固定ユニット21の軸方向片側のみに設けられていてもよい。
【0072】
本実施形態では、固定接点41は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。しかしながら、固定接点41の設置数はこれに限らない。例えば、固定接点41は、固定ユニット21の周方向において1つのみ設けられていてもよい。例えば、固定接点41の設置数は、要求仕様に応じて変更することができる。
【0073】
本実施形態では、ガイド42は、軸方向から見て固定板40と同心の環状に形成されている。しかしながら、ガイド42の形状はこれに限らない。例えば、ガイド42は、軸方向から見て弧状に(固定板40の内周の一部のみに)形成されていてもよい。例えば、ガイド42の形状は、要求仕様に応じて変更することができる。
【0074】
本実施形態では、ガイド42は、接続保持面57と、非接続保持面58と、傾斜面59と、を備える。しかしながら、ガイド42の構成はこれに限らない。例えば、ガイド42は、傾斜面59を備えていなくてもよい。すなわち、ガイド42の接続保持面57は、非接続保持面58に隣接していてもよい。
【0075】
本実施形態では、傾斜面59は、周方向において接続保持面57から非接続保持面58に向かうに従って固定ユニット21の軸方向に離反するように直線的に傾斜している。しかしながら、傾斜面59の形状はこれに限定されない。例えば、傾斜面59は、周方向において接続保持面57から非接続保持面58に向かうに従って固定ユニット21の軸方向に離反するように湾曲しつつ傾斜していてもよい。
【0076】
本実施形態では、保持部材90は、可動ユニット22を挟んで一対設けられる。しかしながら、保持部材90の設置数はこれに限定されない。例えば、保持部材90は、可動ユニット22の側方に1つのみ設けられていてもよい。例えば、保持部材90の設置数は、要求仕様に応じて変更することができる。
【0077】
本実施形態では、切換機構20は、可動ユニット22と保持部材90との間に摺動部材65を備える。しかしながら、切換機構20の構成はこれに限定されない。例えば、切換機構20は、摺動部材65を備えていなくてもよい。すなわち、可動ユニット22は、保持部材90に直に接してもよい。
【0078】
本実施形態では、切換機構20は、可動ユニット22に設けられたローラ63を備える。しかしながら、切換機構20の構成はこれに限定されない。例えば、切換機構20は、ローラ63を備えていなくてもよい。すなわち、可動ユニット22は、ガイド42に直に接してもよい。
【0079】
本実施形態では、可動ユニット22は、シャフト64を取り付け可能に窪む溝76を有する。しかしながら、可動ユニット22の構成はこれに限らない。例えば、
図9に示すように、可動ユニット122は、シャフト64が連結される締結部材190を備えてもよい。可動ユニット122は、締結部材190を取り付け可能に窪む雌ねじ191を有してもよい。例えば、締結部材190のボルト頭部190aにシャフト64の軸端を連結してもよい。
この構成によれば、シャフト64が締結部材190を介して可動ユニット122の雌ねじ191に取り付けられるため、ローラ用孔75の周囲をハンマー等で叩いて潰す必要がない。したがって、シャフト64の取付工数を低減できる。
【0080】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ガイド42は、可動接点62が固定接点41に接する接続位置と可動接点62が固定接点41に接しない非接続位置との間で可動ユニット22を案内する。この構成によれば、可動接点62が接続位置と非接続位置との間で案内されることで、接点の開極又は閉極を行うことができる。このため、固定接点41に可動接点62を接続する場合にスペーサ等で固定接点41の上下高さを調整する必要がない。したがって、タップ選択器2の調整工程を削減できる。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0082】
1…負荷時タップ切換器、2…タップ選択器、20…主切換器(切換機構)、21…主固定ユニット(固定部)、22…主可動ユニット(可動部)、22A…上側主可動ユニット(可動部)、22B…下側主可動ユニット(可動部)、30…副切換器(切換機構)、41…固定接点、41A…上側固定接点(固定接点)、41B…下側固定接点(固定接点)、42…ガイド、42A…上側ガイド(ガイド)、42B…下側ガイド(ガイド)、57…接続保持面、58…非接続保持面、59…傾斜面、62…外側接点(可動接点)、63…ローラ、64…シャフト、65…摺動部材、80…付勢部材、90…保持部材