(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】ホログラフィック感覚データ生成、操作および伝送システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04N 13/302 20180101AFI20230516BHJP
【FI】
H04N13/302
(21)【出願番号】P 2019501664
(86)(22)【出願日】2017-07-17
(86)【国際出願番号】 US2017042469
(87)【国際公開番号】W WO2018014047
(87)【国際公開日】2018-01-18
【審査請求日】2020-07-17
(32)【優先日】2016-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2017/042275
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2017/042276
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519006883
【氏名又は名称】ライト フィールド ラボ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラフィン、ジョナサン、ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ベヴェンシー、ブレンダン、エルウッド
【審査官】佐野 潤一
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-175866(JP,A)
【文献】特開2016-045644(JP,A)
【文献】特開2005-026772(JP,A)
【文献】特開2014-127789(JP,A)
【文献】特開2013-196532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 13/00
G06T 19/00
G09G 5/00
G02B 30/00
G03B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定する方法であって、
コンテンツデータを受信する段階と、
前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するために、第1の表面に対するデータ点の位置を決定する段階であって、前記第1の表面が基準表面であ
り、前記データ点は前記コンテンツデータに含まれる立体表現のデータ点である、決定する段階と、
複数の位置を通って前記第1の表面まで前記データ点の各々の位置を追跡することであって、前記複数の位置が第2の表面にある、追跡する段階と、
前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のための1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定する段階
であって、前記複数の追跡された交点は、前記第2の表面における前記複数の位置を通って追跡された前記第1の表面における前記データ点の位置である、決定する段階と、
第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源
変調値を決定する段階
であって、前記第1の収束点は前記第1のセットのエネルギー源変調値に従って伝搬された変調されたエネルギーの複数のエネルギー伝搬経路の交点である、決定する段階と、
前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源
変調値を決定する段階
であって、前記第2の収束点は前記第1の収束点とは異なる複数のエネルギー伝搬経路の交点であり、変調されたエネルギーが前記第2のセットのエネルギー源変調値に従って前記第2の収束点で収束する前記複数のエネルギー伝搬経路に沿って伝搬される、決定する段階と、を含み、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅
覚によって知覚可能な信号を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンテンツデータが、対象物位置
、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ
、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記コンテンツデータが、3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、前記3D空間内で前記データ点を調整する
段階を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
調整する段階が、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
調整する段階が、新たなデータ点を追加することを含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
調整する段階が、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように動作可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用する段階をさらに含み、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する、前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定され
、前記導波路システムの第1の側の前記エネルギー位置は前記第2の表面におけるエネルギー源位置である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記導波路システム内の歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが、前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
マッピングを適用する段階が、前記リレーシステム内の歪みについて較正する段階を含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記リレーシステム内の歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正する段階を含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記受信されたコンテンツデータが、ベクトル化された材料特性データをさらに含み、前記方法が、前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記ベクトル化された材料特性データに関連付ける段階をさらに含み、エネルギー源
変調値を決定することが、少なくとも前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づく、請求項1から
17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法の少なくとも一部が、リアルタイムで実施される、請求項1から
18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
方法が、完全にリアルタイムで実行される、請求項1から
19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記方法の少なくとも2つの部分が、異なる期間に実行される、請求項1から
20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定するためのシステムであって、
コンテンツデータを受信するように構成されている入出力インターフェースと、
前記入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサおよびトレーシングエンジンを含む処理サブシステムとを備え、
前記感覚データプロセッサが、第1の表面に対する前記コンテンツデータのデータ点の位置を決定し、前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するように構成され、前記第1の表面が基準表面であり、
前記データ点は前記コンテンツデータに含まれる立体表現のデータ点であり、
前記トレーシングエンジンが、複数の位置を通って前記第1の表面まで、前記データ点の各々の前記位置を追跡するように構成され、前記複数の位置が第2の表面にあり、
前記トレーシングエンジンが、前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のために1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定し、第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源
変調値を決定し、前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源
変調値を決定するようにさらに構成され、
前記複数の追跡された交点は、前記第2の表面における前記複数の位置を通って追跡された前記第1の表面における前記データ点の位置であり、前記第1の収束点は前記第1のセットのエネルギー源変調値に従って伝搬された変調されたエネルギーの複数のエネルギー伝搬経路の交点であり、前記第1のセットのエネルギー源変調値は前記第2の表面を通って追跡されたエネルギー位置であり、前記第2の収束点は前記第1の収束点とは異なる複数のエネルギー伝搬経路の交点であり、変調されたエネルギーが前記第2のセットのエネルギー源変調値に従って前記第2の収束点で収束する前記複数のエネルギー伝搬経路に沿って伝搬され、前記第2のセットのエネルギー源変調値は前記第2の表面を通って追跡された前記第1のセットのエネルギー源変調値とは異なるエネルギー位置であり、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定される、システム。
【請求項23】
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅
覚によって知覚可能な信号を含む、請求項
22に記載のシステム。
【請求項24】
前記コンテンツデータが、対象物位置
、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ
、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項
22または
23に記載のシステム。
【請求項25】
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、請求項
22から
24のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記コンテンツデータが、3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、前記3D空間内で前記データ点を調整することを含む、請求項
22から
25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
調整することが、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、請求項
26に記載のシステム。
【請求項28】
調整することが、新たなデータ点を追加することを含む、請求項
26または
27に記載のシステム。
【請求項29】
調整することが、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、請求項
26から
28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように構成されている、請求項
22から
29のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
前記トレーシングエンジンが、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用するようにさらに構成され、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定され
、前記導波路システムの第1の側の前記エネルギー位置は前記第2の表面におけるエネルギー源位置である、請求項
30に記載のシステム。
【請求項32】
前記マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、請求項
31に記載のシステム。
【請求項33】
前記導波路システム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、請求項
32に記載のシステム。
【請求項34】
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが、前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、請求項
30に記載のシステム。
【請求項35】
マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、請求項
34に記載のシステム。
【請求項36】
前記マッピングを適用することが、前記リレーシステム内の歪みについて較正することを含む、請求項
35に記載のシステム。
【請求項37】
前記リレーシステム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、請求項
36に記載のシステム。
【請求項38】
前記システムの少なくとも2つの機能が、異なる期間に実行される、請求項
22から
37のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、感覚情報を含むホログラフィックコンテンツの生成に関し、より具体的には、非ホログラフィック情報からのホログラフィックコンテンツの生成に関する。
【背景技術】
【0002】
Gene RoddenberryのStar Trekにより世間一般に普及され、1900年代初期に作家Alexander Moszkowskiによって当初計画された「ホロデッキ」室内のインタラクティブな仮想世界の夢は、ほぼ一世紀の間、空想科学小説および技術革新に対するインスピレーションである。しかしながら、この経験の画期的な実現は、文献、メディア、ならびに子供達および同様に大人達の総体的な想像力の外には、全く存在していない。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、コンテンツデータのための4次元(4D)プレノプティック座標を決定する方法は、コンテンツデータを受信することと、第1の表面に対するデータ点の位置を決定してコンテンツデータのデジタル立体表現を生成することであって、この第1の表面が基準表面である、生成することと、4D関数が適用される第2の表面まで、立体表現内の位置データ点を追跡することによって、第2の表面におけるデータ点の4Dプレノプティック座標を決定することと、第1の収束点を有する4Dプレノプティック座標に対するエネルギー源位置値を決定することと、を含み得る。
【0004】
一実施形態では、コンテンツデータのための4次元(4D)プレノプティック座標を決定する方法は、コンテンツデータを受信することと、基準点位置に対するデータ点の位置を決定することと、基準点位置に基づいて、データ点のベクトルを生成することによって、データ点をベクトル化することと、このベクトル化されたデータ点に基づいて、コンテンツデータのデジタル立体表現を生成することに対して、第1の表面に対するデータ点の位置を決定することであって、この第1の表面が基準表面である、決定することと、4D関数が適用される第2の表面まで、立体表現内の位置データ点を追跡することによって、第2の表面におけるデータ点の4Dプレノプティック座標を決定することと、を含み得る。
【0005】
一実施形態では、ベクトル化の方法は、第1のコンテンツデータを受信することと、このコンテンツデータ内の表面を識別することと、この表面の表面識別を決定することと、この表面の材料特性データを決定することと、この表面識別を表面の材料特性データと関連付けることと、材料特性データのベクトルを生成することと、生成されたベクトルに基づいて、ベクトル化された材料特性データを生成することと、を含み得る。
【0006】
一実施形態では、コンテンツデータのための4次元(4D)プレノプティック座標を決定するためのシステムは、コンテンツデータを受信するように動作可能な入出力インテーフェースと、この入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサとベクトル化エンジンとトレーシングエンジンとを含む処理サブシステムと、を備えることができ、感覚データプロセッサは、第1の表面に対するコンテンツデータ内のデータ点の位置を決定して、コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するように動作可能であり、この第1の表面は、基準表面であり、トレーシングエンジンは、4D関数が適用される第2の表面まで、デジタル立体表現内のデータ点の位置を追跡することによって、第2の表面におけるデータ点の4Dプレノプティック座標を決定するように動作可能であり、トレーシングエンジンは、第1の収束点を有する4Dプレノプティック座標に対するエネルギー源位置値を決定するように動作可能である。
【0007】
一実施形態では、コンテンツデータのための4次元(4D)プレノプティック座標を決定するためのシステムは、コンテンツデータを受信するように動作可能な入出力インテーフェースと、この入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサとベクトル化エンジンとトレーシングエンジンとを含む処理サブシステムと、を備えることができ、感覚データプロセッサは、基準点位置に対するコンテンツデータ内のデータ点の位置を決定するように動作可能であり、ベクトル化エンジンは、基準点位置に基づいて、データ点をベクトル化するように動作可能であり、感覚データプロセッサは、ベクトル化されたデータ点に基づいて、第1の表面に対するデータ点の位置を決定して、コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するようにさらに動作可能であり、この第1の表面は、基準表面であり、トレーシングエンジンは、4D関数が適用される第2の表面まで、立体表現内のデータ点の位置を追跡することによって、第2の表面におけるデータ点の4Dプレノプティック座標を決定するように動作可能である。
【0008】
一実施形態では、ベクトル化のためのシステムは、コンテンツデータを受信するように動作可能な入出力インテーフェースと、この入出力インターフェースと通信し、ベクトル化エンジンを含む処理サブシステムとを備えることができ、ベクトル化エンジンは、コンテンツデータ内以内の表面を識別して、この表面の表面識別を決定し、この表面の材料特性データを決定し、表面識別を表面の材料特性データと関連付けるように動作可能であり、ベクトル化エンジンは、材料特性データのベクトルを生成し、生成されたベクトルに基づいて、ベクトル化された材料特性データを生成するようにさらに動作可能である。
【0009】
一実施形態では、コンテンツデータのための4次元(4D)プレノプティック座標を決定するためのシステムは、コンテンツデータを受信するように動作可能な入出力インテーフェースと、この入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサとベクトル化エンジンとトレーシングエンジンとを含む処理サブシステムと、処理サブシステムおよび入出力インターフェースと通信する圧縮エンジンと、この圧縮モジュール、入出力インターフェース、および処理サブシステムと通信する任意選択的なメモリと、を備えることができ、感覚データプロセッサは、基準点位置に対するコンテンツデータ内のデータ点の位置を決定するように動作可能であり、ベクトル化エンジンは、基準点位置に基づいて、データ点をベクトル化するように動作可能であり、感覚データプロセッサは、ベクトル化されたデータ点に基づいて、第1の表面に対するデータ点の位置を決定して、コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するようにさらに動作可能であり、この第1の表面は、基準表面であり、トレーシングエンジンは、4D関数が適用される第2の表面まで、立体表現内のデータ点の位置を追跡することによって、第2の表面におけるデータ点の4Dプレノプティック座標を決定するように動作可能であり、圧縮エンジンは、処理サブシステムからデータを受信して、このデータを圧縮し、圧縮されたデータを任意選択的なメモリに格納するか、または圧縮されたデータを入出力インターフェースに送信するように動作可能であり、任意選択的なメモリは、入出力インターフェース、処理サブシステム、および圧縮エンジンからデータを受信して、このデータを格納し、格納されたデータを入出力インターフェース、処理サブシステム、または圧縮エンジンのいずれかに送信するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】エネルギー指向システムの設計パラメータを示す概略図である。
【
図2】機械的エンベロープを有する能動装置領域を有するエネルギーシステムを示す概略図である。
【
図3】エネルギーリレーシステムを示す概略図である。
【
図4】互いに接着されてベース構造体に固定されたエネルギーリレー素子の一実施形態を示す概略図である。
【
図5A】マルチコア光ファイバを介して中継された画像の一例を示す概略図である。
【
図5B】横方向アンダーソン局在原理の特性を示すエネルギーリレーを介して中継された画像の一例を示す概略図である。
【
図6】エネルギー表面から視認者に伝搬する光線を示す概略図である。
【
図7A】本開示の一実施形態による、ベース構造体と、4つのエネルギー装置と、シームレスなエネルギー表面を形成する4つのエネルギーリレー素子とを有するエネルギー導波路システムの斜視図を示す。
【
図7B】本開示の一実施形態による、エネルギーリレーシステムを示す。
【
図7C】本開示の一実施形態による、エネルギー導波路システムの一実施形態のトップダウン透視図を示す。
【
図7E】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7F】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7G】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7H】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7I】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7J】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7K】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図7L】エネルギー抑制素子の様々な実施形態を示す。
【
図8】ホログラフィック感覚データを処理するためのプロセスの一実施形態の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図9】感覚データから構築された仮想環境の概略図である。
【
図10】エネルギー追跡の一実施形態を示す概略図である。
【
図11】追跡プロセス実施中のエネルギー指向装置1000の一実施形態を示す概略図である。
【
図12】ホログラフィック感覚データを処理するための処理システムの概略図である。
【
図13】ベクトル化プロセスの一実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ホロデッキ(Holodeck)(集合的に「ホロデッキ設計パラメータ」と呼ばれる)の一実施形態は、十分なエネルギー刺激を提供して人間の感覚受容器を欺き、仮想的、社会的、およびインタラクティブな環境内で受容されたエネルギーインパルスが真実であると信じ込ませ、1)外付けアクセサリ、ヘッドマウントアイウェア、または他の周辺機器を伴わない両眼視差、2)任意の数の視認者に対して同時に視体積全域にわたる正確な運動視差、遮へい、および不透明度、3)知覚されたすべての光線に対する、同期収束、目の遠近調節、および縮瞳を介した視覚的焦点、ならびに4)視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、および/またはバランスに対して人間の感覚「解像度」を超えるほどの十分な密度および解像度の収束エネルギー波伝搬を提供する。
【0012】
これまでの従来の技術に基づいて、視覚系、聴覚系、体性感覚系、味覚系、嗅覚系、および前庭系を含むホルデッキ設計パラメータ(Holodeck Design Parameter)によって示唆されたように、画期的な方法ですべての受容野を提供することが可能な技術から、我々は、数世紀とまでは言わないが、数十年経過したところにある。
【0013】
本開示では、ライトフィールドおよびホログラフィックという用語は、任意の感覚受容器応答の刺激のためのエネルギー伝搬を定義するために、同義的に使用され得る。最初の開示は、ホログラフィック画像および体積触覚に対するエネルギー表面を通るエネルギーおよび機械的エネルギー伝搬の例に言及し得るが、あらゆる形態の感覚受容器が、本開示の中で想定される。さらに、伝搬経路に沿ったエネルギー伝搬に対する本明細書に開示された原理は、エネルギー放出およびエネルギー捕捉の両方に適用可能であり得る。
【0014】
今日、多くの技術が存在し、それらは、残念ながら、レンチキュラー印刷、ペッパーズゴースト、裸眼立体ディスプレイ、水平視差ディスプレイ、ヘッドマウントVRおよびARディスプレイ(HMD)、ならびに「フォークスログラフィ」として一般化された他のそのような錯覚を含む、ホログラムと混同されていることが多い。これらの技術は、真のホログラフィックディスプレイの所望の特性のいくつかを呈し得るが、識別された4つのホルデッキ設計パラメータのうちの少なくとも2つに対処するのに十分な任意の方法で、人間の視覚感覚応答を刺激する能力が不足している。
【0015】
ホログラフィックエネルギー伝搬に十分シームレスなエネルギー表面を生成するために、これらの挑戦的な取り組みは、従来の技術によっては首尾よく実施されていない。しかしながら、体積式および方向多重化ライトフィールドディスプレイを実施するには、視差バリア、ホーゲル、ボクセル、回折光学素子、マルチビュー投影、ホログラフィック拡散器、回転ミラー、多層ディスプレイ、時系列ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ等を含む様々なアプローチがあるが、従来のアプローチは、画質、解像度、角度サンプリング密度、サイズ、コスト、安全性、フレームレート等に関する妥協を必要とすることがあり、最終的には実行不可能な技術となる可能性がある。
【0016】
視覚系、聴覚系、体性感覚系のためのホルデッキ設計パラメータを達成するために、それぞれの各系のそれぞれの人間の鋭敏さが研究され、人間の感覚受容器を十分に欺くためにエネルギー波を伝搬させることが理解される。視覚系は、おおよそ1分まで解像することができ、聴覚系は、わずか3度の配置差を区別することができ、手の体性感覚系は、2~12mm離れた点を識別することができる。これらの鋭敏さを測定するには、様々な相反する方法があるが、これらの値は、エネルギー伝搬の知覚を刺激するためのシステムおよび方法を理解するには十分である。
【0017】
よく知られている感覚受容器のうち、人間の視覚系は、単一の光子でさえ感覚を誘発することができるならば、はるかに感度が高い。この理由のため、本導入の多くは、視覚エネルギー波伝搬に焦点を絞り、開示されたエネルギー導波路表面内に結合された極めて低い解像度のエネルギーシステムが、適切な信号を収束させ、ホログラフィック感覚上の知覚を誘発することができる。特に断りのない限り、すべての開示は、すべてのエネルギーおよび感覚領域に当てはまる。
【0018】
視体積および視距離が与えられた視覚系の場合のエネルギー伝搬の有効設計パラメータを計算する場合、所望のエネルギー表面は、有効エネルギー位置密度の多くのギガピクセルを含むように設計されることができる。広い視体積、または近視野観察の場合、所望のエネルギー表面の設計パラメータは、数百ギガピクセルまたはそれ以上の有効エネルギー位置密度を含むことができる。比較すると、所望のエネルギー源は、入力環境変数に依存して、体積触覚学の超音波伝搬の場合の1~250有効ギガピクセルのエネルギー位置密度、またはホログラフィック音響の音響伝搬の場合の36~3,600個の有効エネルギー位置のアレイを有するように設計されることができる。注目すべき重要なことは、開示された双方向エネルギー表面アーキテクチャでは、すべての構成要素が、ホログラフィック伝搬を可能にするために、任意のエネルギー領域に対して適切な構造を形成するように構成され得ることである。
【0019】
しかしながら、今日、ホロデックキ(Holodeck)を可能にするための主な課題は、利用可能な視覚技術およびエネルギー装置の限界を内包している。音響装置および超音波装置は、それぞれの受容野における感覚的鋭敏さに基づいて所望の密度の大きさに数桁の違いがあるならば、それほど困難なものではないが、その複雑さを軽視すべきではない。ホログラフィックエマルジョンは、所望の密度を上回る解像度を伴って存在し、静止画像内の干渉パターンを符号化するが、これに対して、最先端のディスプレイ装置は、解像度、データ歩留まり、および製造可能性によって制限される。これまで、並外れたディスプレイ装置でも、視力に対してほぼ近いホログラフィック解像度を有する明視野を有意に生成することができなかった。
【0020】
画期的な明視野ディスプレイのための所望の解像度を満たすことが可能な単一のシリコンベースの装置の製造は、現実的ではなく、現在の製造能力を超える極めて複雑な製造プロセスをもたらし得る。既存の複数のディスプレイ装置を一緒にタイル状に並べることに対する制約により、パッケージング、電子機器回路、筐体、光学部品により形成された継ぎ目および間隙、ならびに撮像、コスト、および/またはサイズの観点から結果として必然的に実行不可能な技術となる他の多くの課題をもたらす。
【0021】
本明細書に開示された実施形態は、ホロデッキを構築するための現実世界の道筋を提供することができる。
【0022】
ここで、これ以降の本明細書に、添付図面を参照して、実施形態例について説明するが、添付図面は、本明細書の一部を形成し、実施することが可能な実施形態例を示している。本開示および付属の特許請求の範囲の中で使用されているように、「実施形態」、「実施形態例」、および「例示的実施形態」という用語は、必ずしも単一の実施形態を指しているわけではないが、それらは単一の実施形態であってもよく、また、様々な実施形態例が、実施形態例の範囲または趣旨から逸脱しなければ、容易に組み合わせられ、交換されることができる。さらに、本明細書内で使用される専門用語は、実施形態例を説明することのみを目的としており、限定されたものであることを意図されていない。この点において、本明細書内で使用されているように、用語「in」は、「の中(in)」および「の上(on)」を含むことができ、用語「a」、「an」、および「the」は、単数および複数の参照を含み得る。さらに、本明細書内で使用されているように、用語「by」は、また、その文脈に応じて「から(from)」をも意味し得る。さらに、本明細書内で使用されているように、用語「if」は、また、その文脈に応じて「when(の場合)」または「on(のとき)」をも意味し得る。さらに、本明細書内で使用されているように、単語「および/または」は、関連して列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意およびすべての可能な組み合わせを指し、包含し得る。
【0023】
[ホログラフィックシステムの考察]
[ライトフィールドエネルギー伝搬解像度の概要]
ライトフィールドおよびホログラフィック表示は、複数の投影の結果であり、ここで、エネルギー表面位置は、視体積内に伝搬された角度、色、および強度の情報を提供する。開示されたエネルギー表面は、追加の情報が同じ表面を通過して共存および伝搬する機会を提供し、他の感覚系応答を誘発する。立体表示とは異なり、空間内の収束エネルギー伝搬経路の視認される位置は、視認者が視体積の周りを移動しても変化せず、多数の視認者が、あたかも対象物が本当にそこに存在するかのように、現実世界の空間内に伝搬された対象物を同時に見ることができる。いくつかの実施形態では、エネルギーの伝搬は、同じエネルギー伝搬経路内に配置されることができるが、反対方向に配置されてもよい。例えば、エネルギー伝搬経路に沿ったエネルギー放出およびエネルギー捕捉は、本開示のいくつかの実施態様では、両方とも可能である。
【0024】
図1は、感覚受容器応答の刺激に関連した変数を例示する概略図である。これらの変数には、表面対角101、表面幅102、表面高さ103、確定したターゲット着座距離118、ディスプレイの中心からのターゲット着座視野視野104、両眼の間のサンプルとして本明細書に示された中間サンプルの数105、成人の瞳孔間の平均離隔距離106、人間の目の角度分単位の平均解像度107、ターゲット視認者位置と表面幅との間に形成される水平視野108、ターゲット視認者位置と表面高さとの間に形成される垂直視野109、結果として生じる表面全体の水平導波路素子解像度、または素子の総数110、結果として生じる表面全体の垂直導波路素子解像度、または素子の総数111、両眼の間における瞳孔間間隔、および両眼の間の角度投影に対する中間サンプル数に基づいたサンプル距離112、が含まれ、角度サンプリングは、サンプル距離およびターゲット着座距離に基づくことができ113、所望の角度サンプリングから導出された導波路素子当たり総水平解像度114、所望の角度サンプリングから導出された導波路素子当たり総垂直解像度115、装置水平は、所望の慎重なエネルギー源の確定数のカウントであり116、装置垂直は、所望の慎重なエネルギー源の確定数のカウントである117。
【0025】
所望の最小解像度を理解するための方法は、視覚(または他の)感覚受容器応答の十分な刺激を保証するための以下の基準、すなわち、表面サイズ(例えば、84インチ対角線)、表面アスペクト比(例えば、16:9)、着座距離(例えば、ディスプレイから128インチ)、着座視野(例えば、ディスプレイの中心に対して120度または±60度)、ある距離における所望の中間サンプル数(例えば、両眼の間に1つの追加伝搬経路)、成人の瞳孔間の平均離隔距離(ほぼ65mm)、および人間の目の平均解像度(ほぼ1角度分)に基づくことができる。これらの例の値は、具体的なアプリケーション設計パラメータに応じたプレースホルダとみなされる必要がある。
【0026】
さらに、視覚感覚受容器に起因する各々の値は、他の系と置き換えられ、所望の伝搬経路パラメータを決定することができる。他のエネルギー伝搬の実施形態の場合、聴覚系の角度感度を3度と低くなるように、また、手の体性感覚系の空間解像度を2~12mmと小さくなるように考慮することができる。
【0027】
これらの知覚の鋭敏さを測定するための様々な、相反する方法が存在するが、これらの値は、仮想エネルギー伝搬の知覚を刺激するシステムおよび方法を理解するのに十分である。設計解像度を考慮するための多くの方法が存在するが、以下に提案される原理体系は、実用的な製品検討と感覚系の生物学的な解像限界とを組み合わせる。当業者には理解されるように、以下の概要は、かかる任意のシステム設計を単純化したものであり、単なる例示的な目的のみのために考慮されるべきである。
【0028】
感覚系の解像限界が理解されると、以下が与えられれば、受け取る感覚系が、単一のエネルギー導波路素子と隣接する素子とを識別できないように、総エネルギー導波路素子密度を計算することができる。
[数1]
[数2]
[数3]
[数4]
[数5]
[数6]
[数7]
【0029】
上記の計算の結果、ほぼ32×18°の視野が得られ、ほぼ1920×1080個(最も近いフォーマットに丸められた)のエネルギー導波路素子が所望される。また、視野が(u,v)の両方に対して両立し、エネルギー位置のより規則正しい空間サンプリング(例えば、ピクセルアスペクト比)を提供するように、変数を制約することもできる。システムの角度サンプリングが、以下のように与えられた、最適化された距離における2点間で定義されたターゲット視体積位置、および追加伝搬エネルギー経路を仮定する。
[数8]
[数9]
【0030】
この場合、眼間距離を利用してサンプル距離を計算するが、任意の尺度を利用して所与の距離として適切なサンプル数を説明することができる。上記の変数を考慮すると、0.57°当たりほぼ1本の光線が所望され得、独立した感覚系当たりの系全体の解像度は、以下を考慮すると算出することができる。
[数10]
[数11]
[数12]
【0031】
上記のシナリオを使って、視力システムに対して対処されたエネルギー表面のサイズ、および角度解像度が与えられると、その結果得られるエネルギー表面は、望ましくは、ほぼ400k×225kピクセルのエネルギー解像度位置、または90ギガピクセルのホログラフィック伝搬密度を含むことができる。これらの与えられた変数は、単なる例示的な目的のみのためであり、他の多くの感覚およびエネルギー計測学上の考察は、エネルギーのホログラフィック伝搬の最適化の場合に検討されるべきである。追加の実施形態では、1ギガピクセルのエネルギー解像度位置が、入力変数に基づいて求められ得る。追加の実施形態では、1,000ギガピクセルのエネルギー解像度位置が、入力変数に基づいて求められ得る。
【0032】
[現在の技術の制限]
[能動領域、装置電子機器回路、パッケージング、および機械的エンベロープ]
図2は、ある特定の機械的形状因子を伴う能動領域220を有する装置200を示す。装置200は、電力供給のためのドライバ230および電子機器回路240を含み、能動領域220に接続することができ、その能動領域は、xおよびyの矢印により示されるような寸法を有する。この装置200は、電力および冷却のコンポーネントを駆動するためのケーブル配線および機械的構造を考慮に入れておらず、機械的実装面積は、可撓ケーブルを装置200の中に導入することによってさらに最小化され得る。また、かかる装置200の最小実装面積は、M:xおよびM:yの矢印により示されるような寸法を有する機械的エンベロープ210と呼ばれることもできる。この装置200は、単に説明目的のみのためであり、特定用途向け電子機器回路設計は、機械的エンベロープ間接費をさらに減少させ得るが、ほとんどすべての場合において、装置の能動領域の正確なサイズとはなり得ない。一実施形態では、この装置200は、マイクロOLED、DLPチップ、もしくはLCDパネル、または画像照明の目的を有する他の任意の技術に対する能動画像領域220と関連するため、電子機器回路の依存性を示す。
【0033】
いくつかの実施形態では、より大規模な全体ディスプレイ上に複数の画像を集約するために、他の投影技術を検討することも可能となり得る。しかしながら、このことは、投写距離、最小焦点、光学品質、均一なフィールド解像度、色収差、熱特性、較正、位置合わせ、追加サイズ、または形状因子がより複雑になることのコストをもたらし得る。最も実用的な応用の場合、数十または数百個のこれらの投影ソース200をホストとして機能させることは、結果として、より信頼性が低く、より大規模な設計となり得る。
【0034】
単に例示的な目的だけのため、3840×2160サイトのエネルギー位置密度を有するエネルギー装置を仮定すると、以下に与えられたエネルギー表面に対して所望される個別のエネルギー装置(例えば、装置100)の数を算出することができる。
[数13]
[数14]
【0035】
上記の解像度の考慮を前提とすると、
図2に示すものと同様の、ほぼ105×105個の装置が所望され得る。数多くの装置が、規則正しい格子状にマッピングされ、またはマッピングされなくてもよいような様々なピクセル構造体から構成されることに注意されたい。各完全なピクセル内に追加のサブピクセルまたは位置が存在するという場合には、これらは、活用され、追加の解像度または角度密度を生成することができる。追加の信号処理を使用して、ピクセル構造体の指定された位置に応じて、ライトフィールドを正しい(u,v)座標に変換する方法を決定することができ、各装置の、既知の、較正された明示的な特性とすることができる。さらに、他のエネルギー領域は、これらの比率および装置構造の異なる取り扱いを必要とし得、当業者は、所望の周波数領域のそれぞれの間にある直接的な内在的関係を理解するであろう。これについては、以降の開示の中でより詳細に示され、考察されるであろう。
【0036】
結果得られた計算を使用して、最大解像度エネルギー表面を生成するには、これらの個別の装置のうちのどれだけの個数が所望され得るかを理解することができる。この場合、視力閾値を達成するには、ほぼ105×105個、またはほぼ11,080個の装置が所望され得る。十分な感覚ホログラフィック伝搬のためにこれらの利用可能なエネルギー位置からシームレスなエネルギー表面を作り出すことの中には、挑戦および斬新さが存在する。
【0037】
[シームレスなエネルギー表面の概要]
[アレイエネルギーリレーの構成および設計]
いくつかの実施態様では、各装置の機械的構造の制約による継ぎ目がない個別装置のアレイから高エネルギー位置強度を生成する課題に対処するためのアプローチについて開示されている。一実施形態では、エネルギー伝搬リレーシステムにより、能動装置領域の有効サイズを増加させることが、機械的寸法を満たすか、または超過することを可能にして、リレーのアレイを構成し、かつ単一のシームレスなエネルギー表面を形成することができる。
【0038】
図3は、かかるエネルギーリレーシステム300の一実施形態を示す。図に示すように、リレーシステム300は、機械的エンベロープ320に搭載された装置310を含み得、エネルギーリレー素子330が、装置310からエネルギーを伝搬させる。リレー素子330は、装置の複数の機械的エンベロープ320が複数の装置310のアレイ中に配置されているときに生じ得る任意の間隙340を減らす機能を提供するように構成されることができる。
【0039】
例えば、装置の能動領域310が20mm×10mmであり、機械的エンベロープ320が40mm×20mmである場合、エネルギーリレー素子330は、2:1の倍率で設計されて、縮小端部(矢印A)において約20mm×10mm、拡大端部(矢印B)において40mm×20mmであるテーパ形状を作り出すことができ、各装置310の機械的エンベロープ320を変更または衝突させることなく、これらの素子330のアレイを一緒にシームレスに整列させる能力を提供し得る。機械的に、リレー素子330は、一緒に接合または融着され、各装置310間の最低限の継ぎ目間隙340を保証しながら整列され、かつ研磨されることができる。かかる一実施形態では、目の視力限界より小さい継ぎ目間隙340を達成することが可能になる。
【0040】
図4は、一緒に形成され、追加の機械的構造体430に確実に固定されたエネルギーリレー素子410を有するベース構造体400の一例を示す。シームレスなエネルギー表面420の機械的構造体は、複数のエネルギーリレー素子410、450を、リレー素子410、450を搭載するための結合または他の機械的プロセスを通じて、同じベース構造体に直列に結合する機能を提供する。いくつかの実施態様では、各リレー素子410は、融着され、結合され、接着され、圧力嵌合され、整列され、またはそれ以外では、一緒に取り付けられて、その結果得られるシームレスなエネルギー表面420を形成することができる。いくつかの実施態様では、装置480は、リレー素子410の後部に搭載され、決められた公差を維持する範囲内で適切なエネルギー位置に調芯することを保証するように、パッシブまたはアクティブ調芯されることができる。
【0041】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面は、1つまたは複数のエネルギー位置を含み、1つまたは複数のエネルギーリレー素子スタックは、第1および第2の側面を含み、各エネルギーリレー素子スタックは、1つまたは複数のエネルギー位置とシームレスなエネルギー表面との間で拡大する伝搬経路に沿ってエネルギーを指向する単一のシームレスなエネルギー表面を形成するように配置され、ここで、終端エネルギーリレー素子の任意の2つの隣接する第2の側面の端部間距離は、単一のシームレスなエネルギー表面の幅より大きい距離において視力20/40よりも良好な人間の視力によって定義されるような最小の認知可能な輪郭よりも小さい。
【0042】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面の各々は、横方向および長手方向に第1および第2の表面を形成する1つまたは複数の構造体をそれぞれ有する1つまたは複数のエネルギーリレー素子を含む。第1のリレー表面は、結果として正または負の倍率となる第2のリレー表面と異なる領域を有し、第2のリレー表面全体を横切る表面輪郭の法線に対して±10度の角度を実質的に満たすように、第2のリレー表面を通ってエネルギーを通過させる第1および第2のリレー表面の両方に対して明白な表面輪郭を伴って構成される。
【0043】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つまたは複数の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬経路を指向するように、単一エネルギーリレー内、または複数のエネルギーリレーの間に構成され得る。
【0044】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面は、1つまたは複数のエネルギー領域を同時に受信および放出の両方を行って、そのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝搬を提供するように、各第2の側面に対する2つ以上の第1の側面を含むエネルギーリレーで構成される。
【0045】
一実施形態では、エネルギーリレーは、ゆるやかなコヒーレント素子として提供される。
【0046】
[コンポーネント加工構造体概論:
横方向アンダーソン局在エネルギーリレーに関する開示された進展]
エネルギーリレーの特性は、横方向アンダーソン局在を誘発させるエネルギーリレー素子の本明細書に開示された原理に従って大幅に最適化されることができる。横方向アンダーソン局在は、横方向には無秩序であるが長手方向には一貫性のある物質を通過して輸送される光線の伝搬である。
【0047】
これは、アンダーソン局在現象を生じさせる物質の影響が、波の干渉が横方向の伝搬を完全に制限し得る一方で長手方向の伝搬を継続するような多重散乱経路間のランダム化によるよりも、全反射による影響を受けにくい可能性があることを意味している。
【0048】
追加の重要な利点としては、従来のマルチコア光ファイバ材料のクラッドを除去することである。このクラッドは、ファイバ間のエネルギーの散乱を機能的に除去するが、同時に光線エネルギーに対する障壁として機能し、これによって少なくともコア対クラッド比(例えば、70:30のコア対クラッド比では、受信されたエネルギー伝送のうちの最大70%で送信し得る)まで伝送を減少させ、伝搬されたエネルギー内にピクセル化パターニングをさらに形成する。
【0049】
図5Aは、かかる1つの非アンダーソン局在エネルギーリレー500の一例の端面図を示し、ここでは、画像が、光ファイバの固有の特性のためにピクセル化およびファイバノイズが現れ得るマルチコア光ファイバを介して中継されている。従来のマルチモードおよびマルチコア光ファイバを使うと、中継された画像は、離散的なアレイコアの全反射特性のために本質的にピクセル化されやすく、そこでは、任意のコア間クロストークが変調伝達関数を低下させ、かつ輪郭ボケを増加させ得る。従来のマルチコア光ファイバを使って結果として生成された画像は、
図3に示すものと同様の残留固定ノイズファイバパターンを有する傾向がある。
【0050】
図5Bは、横方向アンダーソン局在の特性を示す材料を含むエネルギーリレーを通過する同じ中継画像550の一例を示し、ここでは、中継パターンが、
図5Aの固定されたファイバパターンと比較して、より大きな密度の粒子構造を有する。一実施形態では、ランダム化された微小コンポーネント加工構造体を含むリレーは、横方向アンダーソン局在を誘発し、市販のマルチモードガラス光ファイバよりも高い解決可能な解像度の伝搬で光をより効率的に輸送する。
【0051】
コストおよび重量の両方に関して、横方向アンダーソン局在材料特性には大きな利点があり、ここで、同様の光学グレードのガラス材料が、一実施形態内で生成された同じ材料のコストよりも10~100倍以上のコストおよび重量がかかる可能性があり、ここでは、開示されたシステムおよび方法は、当技術分野で既知の他の技術に勝ってコストおよび品質の両方を改善する重要な機会を示すランダム化された微小コンポーネント加工構造体を含む。
【0052】
一実施形態では、横方向アンダーソン局在を示すリレー素子は、一次元格子状に配置された3つの各々の直交平面内に、複数の少なくとも2つの異なるコンポーネント加工構造体を含むことができ、その複数の構造体は、一次元格子内の横方向平面内の物質波伝搬特性のランダム化された分布、および一次元格子内の長手方向平面内の物質波伝搬特性の同値チャネルを形成し、そこでは、エネルギーリレーを通過して伝搬する局在エネルギー波が、横方向に対して長手方向により高い輸送効率を有する。
【0053】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、単一の横方向アンダーソン局在エネルギーリレー内、または複数の横方向アンダーソン局在エネルギーリレーの間に構成され、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つまたは複数の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬経路を指向することができる。
【0054】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面は、1つまたは複数のエネルギー領域を同時に受信および放出の両方を行って、そのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝搬を提供するように、各第2の側面に対して2つ以上の第1の側面を含む横方向アンダーソン局在エネルギーリレーで構成される。
【0055】
一実施形態では、横方向アンダーソン局在エネルギーリレーは、ゆるやかなコヒーレント素子、またはフレキシブルなエネルギーリレー素子として構成されている。
【0056】
[4Dプレノプティック関数に関する考察]
[ホログラフィック導波路アレイを通過するエネルギーの選択的伝搬]
上記および本明細書全体にわたって考察されているように、ライトフィールドディスプレイシステムは、一般に、エネルギー源(例えば、照明源)、および上記の考察で明確に示したような、十分なエネルギー位置密度で構成されたシームレスなエネルギー表面を含む。複数のリレー素子を使用して、エネルギー装置からシームレスなエネルギー表面にエネルギーを中継することができる。一旦、エネルギーが所要のエネルギー位置密度を有するシームレスなエネルギー表面に送達されると、エネルギーは、開示されたエネルギー導波路システムを介して4Dプレノプティック関数に従って伝搬されることができる。当業者により理解されるように、4Dプレノプティック関数は、当技術分野で公知であり、本明細書では、これ以上詳述しない。
【0057】
エネルギー導波路システムは、4Dプレノプティック関数の角度コンポーネントを表すことを通じて通過するエネルギー波の角度方向を変化させるように構成された構造体と共に、4Dプレノプティック関数の空間座標を表すシームレスなエネルギー表面に沿って複数のエネルギー位置を通過するエネルギーを選択的に伝搬させ、ここでは、伝搬されたエネルギー波は、4Dプレノプティック関数により指向された複数の伝搬経路に従って空間に収束することができる。
【0058】
ここで、4Dプレノプティック関数に従って、4D画像空間におけるライトフィールドエネルギー表面の一例を示した
図6を参照する。この図は、エネルギーの光線が視体積内の様々な位置から空間630内でどのように収束するかを説明する際の視認者620へのエネルギー表面600の光線追跡を示している。図に示すように、各導波路素子610は、エネルギー表面600を通過するエネルギー伝搬640を説明する4次元情報を規定する。2つの空間次元(本明細書では、xおよびyと呼ばれる)は、画像空間内で観察され得る物理的な複数のエネルギー位置、および角度成分θおよびφ(本明細書では、uおよびvと呼ばれる)であり、このことは、エネルギー導波路アレイを通過して投影されるときに仮想空間内で観察される。通常、および4Dプレノプティック関数によれば、複数の導波路(例えば、小型レンズ)は、本明細書に記載されたホログラフィックまたはライトフィールドシステムを形成する際、u、v角度成分により定義された方向に沿って、x、y次元から仮想空間内の特定の位置にエネルギー位置を指向することができる。
【0059】
しかしながら、当業者であれば、ライトフィールドおよびホログラフィックディスプレイ技術に対する重要な課題は、回折、散乱、拡散、角度方向、較正、焦点、視準、曲率、均一性、素子クロストーク、ならびに減少する有効解像度ならびに極めて忠実にエネルギーを正確に収束させることができないことの一因となる他の多数のパラメータのいずれかを正確に考慮しなかった設計のために、制御されていないエネルギー伝搬を引き起こすことを理解するであろう。
【0060】
一実施形態では、ホログラフィックディスプレイに関する課題に対処するための選択的エネルギー伝搬へのアプローチは、エネルギー抑制素子、および4Dプレノプティック関数により画成された環境の中に、導波路の開口部をほぼ平行化されたエネルギーで実質的に満たすことを含み得る。
【0061】
一実施形態では、エネルギー導波路のアレイは、単一の導波路素子のみを通過するように各エネルギー位置の伝搬を制限するよう位置付けられた1つまたは複数の素子によって抑制されたシームレスなエネルギー表面に沿った複数のエネルギー位置に向う、所定の4D関数によって画成された固有の方向に、導波路素子の有効口径を貫通して、この有効口径を実質的に満たすように構成された各導波路素子のための複数のエネルギー伝搬経路を画成することができる。
【0062】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つまたは複数の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬を指向するように、単一エネルギー導波路内、または複数のエネルギー導波路の間に構成され得る。
【0063】
一実施形態では、エネルギー導波路およびシームレスなエネルギー表面は、システム全体にわたって双方向のエネルギー伝搬を提供するように、1つまたは複数のエネルギー領域の受信および放出の両方を行うように構成される。
【0064】
一実施形態では、エネルギー導波路は、非線形または不規則分布のエネルギーを伝搬するように構成され、non-transmitting void regions、leveraging digitally encoded、回折、屈折、反射、GRIN、ホログラフィック、フレネルなどの、壁、テーブル、床、天井、部屋、または他の形状ベースの環境を含む任意のシームレスなエネルギー表面の向きのための導波路構成を含む。追加の実施形態では、エネルギー導波路素子は、360度構成で、ユーザーがエネルギー表面の周りのいたるところからからホログラフィック画像を見ることを可能にする、任意の表面プロファイルおよび/または卓上観察を提供する、様々な形状を生成するように構成され得る。
【0065】
一実施形態では、エネルギー導波路アレイ素子は、反射面とすることができ、素子の配置は、六角形、正方形、不規則、半規則、湾曲、非平面、球形、円筒形、傾斜規則、傾斜不規則、空間的に変化、および/または多層化とすることができる。
【0066】
シームレスなエネルギー表面内の任意のコンポーネントについて、導波路またはリレーのコンポーネントには、光ファイバーリレー、シリコンリレー、ガラスリレー、ポリマーリレー、光学リレー、回折素子、ホログラフィック素子、屈折素子または反射素子、光学フェースプレート、エネルギー結合器、ビームスプリッタ、プリズム、偏光素子、空間光変調器、アクティブピクセル、液晶セル、透明ディスプレイ、またはアンダーソン局在または全反射を示す任意の同様の材料が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0067】
[ホロデッキの実現:
ホログラフィック環境内で人間の感覚受容器を刺激するための双方向シームレスエネルギー表面システムの集約]
複数のシームレスなエネルギー表面を一緒にタイル状に張り、融合し、接着し、貼付し、および/または縫い合わせて、部屋全体を含む任意のサイズ、形状、輪郭または形状因子を形成することによって、シームレスエネルギー表面システムの大規模環境を構築することができる。各エネルギー表面システムは、双方向ホログラフィックエネルギー伝搬、放出、反射、または感知用に集合的に構成された、ベース構造体、エネルギー表面、リレー、導波路、デバイス、および電子機器回路を有するアセンブリを備え得る。
【0068】
一実施形態では、タイル状のシームレスエネルギーシステムの環境は、所与の環境内の全表面までを含んだ装置を含む大きなシームレス平面壁または湾曲壁を形成するように集約され、シームレス、不連続平面状、切子面状、湾曲、円筒状、球形、幾何学的、または不規則な形状の任意の組み合わせとして構成される。
【0069】
一実施形態では、平坦な表面の集合タイルは、劇場用または会場ベースのホログラフィックエンターテイメント用の壁サイズのシステムを形成する。一実施形態では、平坦な表面の集合タイルは、洞窟ベースのホログラフィック装置のための天井と床の両方を含む4~6つの壁を有する部屋を覆う。一実施形態では、湾曲した表面の集合タイルは、没入型ホログラフィック装置のための円筒形のシームレス環境を作り出す。一実施形態では、シームレスな球面の集合タイルは、没入型ホロデッキベースの経験のためのホログラフィックドームを形成する。
【0070】
一実施形態では、シームレスな湾曲したエネルギー導波路の集合タイルは、エネルギー導波路構造体内のエネルギー抑制素子の境界に沿った正確なパターンに従った機械的エッジを提供し、隣接する導波路表面の隣接するタイル状の機械的エッジを接着、整列、または融合させて、モジュール式のシームレスなエネルギー導波路システムをもたらす。
【0071】
集合タイル状環境のさらなる実施形態では、エネルギーは、複数の同時エネルギー領域に対して双方向に伝搬される。追加の実施形態では、エネルギー面は、ライトフィールドデータが照明源によって導波路を通じて投影され、同時に同じエネルギー表面を通じて受信され得るように設計された導波路を用いて、同じエネルギー表面から同時に表示および捕捉する能力を提供する。追加の実施形態では、追加の深さ検知および能動スキャニング技術を利用して、正しいワールド座標におけるエネルギー伝搬と視認者との間の相互作用を可能にすることができる。追加の実施形態では、エネルギー表面および導波路は、触覚または体積触覚のフィードバックを誘発するために、周波数を放射、反射または収束するように動作可能である。いくつかの実施形態では、双方向エネルギー伝搬と集合表面との任意の組み合わせが可能である。
【0072】
一実施形態では、このシステムは、シームレスなエネルギー表面の同じ部分に対して、少なくとも2つのエネルギー装置を対にするために、2つ以上の経路のエネルギー結合器と独立に対にされた1つまたは複数のエネルギー装置を有するエネルギー表面を通して、エネルギーの双方向の放出および検知が可能なエネルギー導波路を備える、または1つまたは複数のエネルギー装置が、エネルギー表面の後ろの、ベース構造体に固定された追加のコンポーネントに近接して、または軸外直接または反射投影もしくは感知のための導波路のFOVの前および外部の位置に近接して固定されており、結果得られたエネルギー表面が、導波路がエネルギーを収束すること、第1の装置がエネルギーを放出すること、および第2の装置がエネルギーを検知することを可能にし、ここで、情報は、伝搬されたエネルギーパターン内の干渉の、目および網膜による4Dプレノプティック追跡または検知、深度予測、近接、動き追跡、画像、色または音の形成、または他のエネルギー周波数解析を含むがこれらに限定されない、コンピュータビジョンに関連したタスクを実行するように処理される。さらなる実施形態では、追跡された位置は、双方向捕捉データと投影情報との間の干渉に基づいて、エネルギーの位置を能動的に計算し修正する。
【0073】
いくつかの実施形態では、超音波センサ、可視エネルギーディスプレイ、および超音波放射装置を含む3つのエネルギー装置の複数の組み合わせは、単一の第2のエネルギーリレー表面に結合されたエネルギーを伝搬する3つの第1のリレー表面の各々のために共に構成されており、この3つの第1の表面の各々は、各装置のエネルギー領域に特有の設計された特性を含み、2つの設計された導波路素子は、各装置のエネルギーを独立に、および別のエネルギー領域用に構成された他の導波路素子によって実質的に影響されないように、指向および収束させる能力を提供するように、超音波およびエネルギー用にそれぞれ構成されている。
【0074】
いくつかの実施形態では、システムアーチファクトを除去し、符号化/復号化技術と共に使用するための、結果得られたエネルギー表面の幾何学的マッピングを生成するために、効率的な製造を可能にする較正手順、および較正された構成ファイルに基づいて、データを、エネルギー伝搬に適切な較正された情報に変換するための専用の統合システムが開示されている。
【0075】
いくつかの実施形態では、直列の追加のエネルギー導波路、および1つまたは複数のエネルギー装置をシステムに統合して、不透明ホログラフィックピクセルを生成することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、導波路の直径よりも大きい空間解像度および/または角度解像度を提供するために、または他の超解像目的で、エネルギー抑制素子、ビームスプリッタ、プリズム、アクティブ視差バリアまたは偏光技術を含む、追加の導波路素子を統合することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、開示されたエネルギーシステムは、仮想現実(VR)または拡張現実(AR)などの着用可能な双方向デバイスとして構成することもできる。他の実施形態では、エネルギーシステムは、視認者のために、表示または受信されたエネルギーを、空間内の決定された平面に近接して焦点させる調整光学素子を含むことができる。いくつかの実施形態では、導波路アレイは、ホログラフィックヘッドマウントディスプレイに組み込むことができる。他の実施形態では、システムは、視認者がエネルギーシステムと現実世界の環境の両方を見ることを可能にするために、複数の光路を含むことができる(例えば、透明ホログラフィックディスプレイ)。これらの例では、システムは、他の方法に加えて、近接場として提供され得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、データの送信は、情報およびメタデータの任意のデータセットを受信し、このデータセットを分析し、材料特性、ベクトル、表面ID、よりまばらなデータセットを形成する新しいピクセルデータを受信または割り当てる、選択可能または可変の圧縮比を用いた符号化プロセスを含み、受信されたデータは、2D、立体、マルチビュー、メタデータ、ライトフィールド、ホログラフィック、形状、ベクトルまたはベクトル化されたメタデータを含むことができ、符号器/復号器は、2D、2Dプラス深度、メタデータ、または他のベクトル化された情報、立体、立体プラス深度、メタデータ、または他のベクトル化された情報、マルチビュー、マルチビュープラス深度、メタデータ、または他のベクトル化された情報、ホログラフィック、またはライトフィールドコンテンツのための画像処理を含む、深度メタデータありまたはなしの深度推定アルゴリズムを通じて、データをリアルタイムまたはオフラインで変換する能力を提供することができ、 逆光線追跡の方法論は、様々な2D、立体、マルチビュー、体積、ライトフィールドまたはホログラフィックデータから逆光線追跡によって生成された、結果としての変換されたデータを、特徴付けられた4Dプレノプティック関数を通じて現実世界に適切にマッピングする。これらの実施形態では、所望の総データ送信は、生のライトフィールドデータセットよりも送信された情報が複数桁少なくなり得る。
【0079】
[ホログラフィック感覚データの提示に適したエネルギー指向装置]
一実施形態では、光学機械式表示装置は、光を放射および誘導して、2D、立体、マルチビュー、プレノプティック、4D、体積、ライトフィールド、ホログラフィック、または任意の他の光の視覚的表現を形成することができる。
【0080】
図7Aは、発光型表示装置、光学リレー、およびマイクロレンズアレイなどの屈折素子のアレイとして実現される導波路を用いて構成された場合のライトフィールド光学機械システムの一例であり、1つまたは複数のディスプレイからの可視画像は、光学的に中継された後にエネルギー表面に送信され得、屈折素子のアレイは、4D体積ライトフィールド画像が投影され得るように、エネルギー表面上の各位置とその位置からの光の投射方向との間のマッピングを提供する。
【0081】
一実施形態では、導波路は、観察者の視点から、輻輳と遠近調節の両方を引き起こすように光線を収束させるように動作可能であり得る。
【0082】
一実施形態では、導波路およびエネルギーリレーは、様々な表面形状を有して形成または研磨され得る。一実施形態では、エネルギーリレーは、横方向アンダーソン局在を誘発する素子を含む。一実施形態では、エネルギーリレーは双方向性であり、エネルギーを放出および/または投影することができる。
【0083】
一実施形態では、4次元(4D)プレノプティック関数に従って、エネルギーを指向するように構成されたエネルギーシステムは、複数のエネルギー装置を含む。いくつかの実施形態では、複数のエネルギー装置は、画像情報を放出する照明源を含んでおり、この画像情報は、可視、IR、UV、コヒーレント、レーザ、赤外線、偏光、または任意の他の電磁照明源を利用する、発光、投影、または反射ディスプレイ技術を含んでいる。他の実施形態では、複数のエネルギー装置は、音場から没入型音声または体積触覚を提供するように構成された機械的エネルギー放出装置を含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、上記のように構成されたエネルギーシステムは、複数のエネルギー装置、エネルギーリレーシステム、およびエネルギー導波路システムがすべてベース構造体に結合され得るように、ベース構造体(例えば72)をさらに含み得る。他の実施形態では、複数のエネルギー装置、エネルギーリレーシステム、およびエネルギー導波路システムは、1つまたは複数の取り付けブラケットを用いてベース構造体に結合することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、複数のエネルギー装置は、機械的、化学、伝達、熱、電気、ポテンシャル、運動、磁気、重力、放射、エネルギー、構造化、非構造化、または他の形態のエネルギーを含む、エネルギーを捕捉または検知するためのエネルギー装置を含む。他の実施形態では、複数のエネルギー装置は、機械的、化学、伝達、熱、電気、ポテンシャル、運動、磁気、重力、放射、エネルギー、構造化、非構造化、または他の形態のエネルギーを含む、エネルギーを伝搬または放出するためのエネルギー装置を含む。さらに他の実施形態では、複数のエネルギー装置は、感覚フィードバックまたは可聴制御を提供するように構成された音響受信装置を含む。
【0086】
一実施形態では、エネルギーシステムは、1つまたは複数のエネルギーリレー素子を有するエネルギーリレーシステム(例えば、
図7Bに最もよく示される6110)をさらに含み、1つまたは複数のエネルギーリレー素子の各々は第1の表面および第2の表面を含み、1つまたは複数のエネルギーリレー素子の第2の表面は、エネルギーリレーシステムの単一のシームレスなエネルギー表面を形成するように配置され、第1の複数のエネルギー伝搬経路は、複数のエネルギー装置内のエネルギー位置からエネルギーリレーシステムの単一のシームレスなエネルギー表面を通って延在する。これについては、以下でより詳細に考察する。
【0087】
ここで、本開示の一実施形態による、エネルギーリレーシステム6110を直交ビューで示した
図7Bを参照する。一実施形態では、エネルギーリレーシステム6110は、2つ以上のリレー素子6112を含むことができ、各リレー素子6112は、1つまたは複数の構造体で形成され、各リレー素子6112は、第1の表面6114、第2の表面6116、横方向(一般に、表面6114,6116に平行)および長手方向(一般に、表面6114、6116に対して垂直)を有する。一実施形態では、第1の表面6114の表面積は、第2の表面6116の表面積とは異なり得る。例えば、第1の表面6114の表面積は、第2の表面6116の表面積より大きくても小さくてもよい。別の実施形態では、第1の表面114の表面積は、第2の表面6116の表面積と同じであり得る。エネルギー波は、第1の表面6114から第2の表面6116へ、またはその逆に通過することができる。
【0088】
一実施形態では、エネルギーリレーシステム6110のリレー素子6112は、第1の表面6114と第2の表面6116との間に傾斜した輪郭部分6118を含む。動作中、第1の表面6114と第2の表面6116との間を伝搬するエネルギー波は、横方向よりも長手方向の方が高い輸送効率を有することができ、リレー素子6112を通過するエネルギー波は、空間拡大率または空間縮小率をもたらすことができる。言い換えれば、リレー素子装置6110のリレー素子6112を通過するエネルギー波は、増大した拡大率または減少した縮小率を経験する可能性がある。いくつかの実施形態では、エネルギーリレー素子6110を形成するための1つまたは複数の構造体は、ガラス、カーボン、光ファイバ、光学フィルム、プラスチック、ポリマー、またはそれらの混合物を含み得る。
【0089】
一実施形態では、第1の表面6114を通過するエネルギー波は第1の解像度を有し、第2の表面6116を通過するエネルギー波は第2の解像度を有し、第2の解像度は第1の解像度の約50%以上である。別の実施形態では、エネルギー波は、第1の表面に提供されたときには均一なプロファイルを有するが、第2のリレー表面の位置に関係なく、第2の表面の法線に対して±10度の開き角を有するコーンを実質的に満たす、前方方向のエネルギー密度であらゆる方向に放射しながら第2の表面を通過することができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1の表面6114は、エネルギー波源からエネルギーを受信するように構成することができ、エネルギー波源は、第1の表面6114および第2の表面6116のうちの少なくとも1つの幅とは異なる幅を有する機械的エンベロープを含む。
【0091】
各リレー6112において、エネルギーは、長手方向を画定する第1および第2の表面の間で輸送され、リレーの各々の第1および第2の表面は一般に、第1および第2の方向によって画定される横方向に沿って延在し、長手方向は、横方向に対して実質的に垂直である。一実施形態では、複数のリレーを通って伝搬するエネルギー波は、長手方向の最小屈折率変動と相まって横方向のランダム屈折率変動のために、横方向よりも長手方向の方が高い輸送効率を有する。各リレーがマルチコアファイバで構築されているいくつかの実施形態では、各リレー素子内を伝搬するエネルギー波は、この向きのファイバの配列によって決定される長手方向に進行し得る。
【0092】
一実施形態では、終端エネルギーリレー素子の任意の2つの隣接する第2の側面の端部間の間隔は、単一のシームレスなエネルギー表面の高さ、または単一のシームレスなエネルギー表面の幅のうちの小さいほうよりも大きい、シームレスなエネルギー表面からの距離における視力20/40よりも良い値を有する人間の視力によって規定される最小の認知可能な輪郭よりも小さくなり得る。
【0093】
一実施形態では、積層構成の複数のエネルギーリレー素子は、複数のフェースプレートを含むことができる。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートは、異なる長さを有してもよく、またはゆるやかなコヒーレント光学リレーである。他の実施形態では、複数の素子は、
図7Bのものと同様の傾斜した輪郭部分を有することができ、傾斜した輪郭部分は、傾斜、直線、湾曲、テーパ、切子面状、またはリレー素子の法線軸に対して非直角に配列させ得る。さらに別の実施形態では、複数のリレー素子を通って伝搬するエネルギー波は、長手方向の最小屈折率変動と相まって横方向のランダム屈折率変動のために、横方向よりも長手方向の方が高い輸送効率を有する。各エネルギーリレーがマルチコアファイバで構築されている実施形態では、各リレー素子内を伝搬するエネルギー波は、この向きのファイバの配列によって決定される長手方向に進行し得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のリレー素子(例えば6112)は、融着された、またはタイル状のモザイクを含み、隣接する融着された、またはタイル状のモザイクの間の任意の継ぎ目は、単一のシームレスなエネルギー表面の幅または高さで、またはそれより大きい距離において視力20/40よりも良い値を有する人間の視力によって定義されるような最小の認知可能な輪郭によって離隔される、または最小の認知可能な輪郭より小さい。
【0095】
他の実施形態では、1つまたは複数のリレー素子(例えば6112)は、光ファイバ、シリコン、ガラス、ポリマー、光学リレー、回折素子、ホログラフィック光学素子、屈折素子、反射素子、光学フェースプレート、光結合器、ビームスプリッタ、プリズム、偏光コンポーネント、空間光変調器、アクティブピクセル、液晶セル、透明ディスプレイ、または単一のシームレスなエネルギー表面を形成するための、アンダーソン局在または全反射特性を有する任意の同様の材料を含む。
【0096】
さらに他の実施形態では、1つまたは複数のリレー素子(例えば6112)は、平面、球形、円筒形、円錐形、切子面状、タイル状、規則的、非規則的、または指定されたアプリケーションのための任意の他の幾何学的形状を含む、単一のシームレスなエネルギー表面の形状に適応するように構成される。
【0097】
別の実施形態では、システムは、エネルギー導波路のアレイを有するエネルギー導波路システム(例えば、
図7C~
図7Lに最もよく示される7100)をさらに含み、第2の複数のエネルギー伝搬経路は、単一のシームレスなエネルギー表面からエネルギー導波路のアレイを通って、4Dプレノプティック関数によって決定される方向に延在する。
【0098】
図7Cは、複数のエネルギー伝搬経路7108を画成するように動作可能なエネルギー導波路システム7100の一実施形態のトップダウン透視図を示す。エネルギー導波路システム7100は、複数のエネルギー伝搬経路7108に沿ってエネルギー導波路のアレイ7112を通過するようにエネルギーを指向するよう構成されたエネルギー導波路のアレイ7112を備える。一実施形態では、複数のエネルギー伝搬経路7108は、アレイの第1の側7116の複数のエネルギー位置7118を通ってアレイの第2の側7114まで延びる。
【0099】
図7Cおよび
図7Lを参照すると、一実施形態では、複数のエネルギー伝搬経路7108の第1のサブセット7290は、第1のエネルギー位置7122を通って延びる。第1のエネルギー導波路7104は、複数のエネルギー伝搬経路7108の第1のサブセット7290の第1のエネルギー伝搬経路7120に沿ってエネルギーを指向するように構成される。第1のエネルギー伝搬経路7120は、第1のエネルギー位置7122と第1のエネルギー導波路7104との間に形成された第1の主光線7138によって画成され得る。第1のエネルギー伝搬経路7120は、第1のエネルギー位置7122と第1のエネルギー導波路7104との間に形成され、それぞれエネルギー伝搬経路7120Aおよび7120Bに沿って第1のエネルギー導波路7104によって指向される光線7138Aおよび7138Bを含むことができる。第1のエネルギー伝搬経路7120は、第1のエネルギー導波路7104からアレイの第2の側7114に向かって延び得る。一実施形態では、第1のエネルギー伝搬経路7120に沿って指向されるエネルギーは、第1の主光線7138が第2の側7114を通って伝搬される角度と実質的に平行な方向に第1のエネルギー導波路7104を通って指向されるエネルギー伝搬経路7120Aと7120Bとの間またはこれらを含む1つまたは複数のエネルギー伝搬経路を含む。
【0100】
実施形態は、第1のエネルギー伝搬経路7120に沿って指向されるエネルギーが、エネルギー伝搬経路7120Aおよび7120B、ならびに第1の主光線7138と実質的に平行な方向に第1のエネルギー導波路7104を出ることができるように構成され得る。第2の側7114のエネルギー導波路素子7112を通って延びるエネルギー伝搬経路は、実質的に同様の伝搬方向の複数のエネルギー伝搬経路を含むと仮定することができる。
【0101】
図7Dは、エネルギー導波路システム7100の一実施形態の正面図である。第1のエネルギー伝搬経路7120は、少なくとも第1のエネルギー位置7122によって決定される、第1のエネルギー導波路7104から延びる一意の方向7208に、アレイの第2の側7114に向かって延び得る。第1のエネルギー導波路7104は空間座標7204によって定義され得、少なくとも第1のエネルギー位置7122によって決定される一意の方向7208は、第1のエネルギー伝搬経路7120の方向を定義する角度座標7206によって定義され得る。空間座標7204および角度座標7206は、第1のエネルギー伝搬経路7120の一意の方向7208を定義する4次元プレノプティック座標セット7210を形成することができる。
【0102】
一実施形態では、第1のエネルギー導波路7104を通って第1のエネルギー伝搬経路7120に沿って指向されるエネルギーは、第1のエネルギー導波路7104の第1の開口部7134を実質的に満たし、エネルギー伝搬経路7120Aと7120Bとの間に位置し、第1のエネルギー伝搬経路7120の方向と平行な1つまたは複数のエネルギー伝搬経路に沿って伝搬する。実施形態では、第1の開口部7134を実質的に満たす1つまたは複数のエネルギー伝搬経路は、第1の開口部7134の直径の50%超を含んでもよい。
【0103】
好ましい実施形態では、第1の開口部7134を実質的に満たす第1のエネルギー導波路7104を通って第1のエネルギー伝搬経路7120に沿って指向されるエネルギーは、第1の開口部7134の直径の50%~80%を含み得る。
【0104】
図7Cおよび
図7E~
図7Lを再び参照すると、一実施形態では、エネルギー導波路システム7100は、第1の側7116と第2の側7114との間のエネルギーの伝搬を制限し、隣接する導波路7112間のエネルギー伝搬を抑制するように位置付けられた「エネルギー抑制素子7124をさらに備え得る。一実施形態では、エネルギー抑制素子は、第1の開口部7134を貫通しない、複数のエネルギー伝搬経路7108の第1のサブセット7290の一部に沿ったエネルギー伝搬を抑制するように構成される。一実施形態では、エネルギー抑制素子7124は、第1の側7116で、エネルギー導波路7112のアレイと複数のエネルギー位置7118との間に配置され得る。一実施形態では、エネルギー抑制素子7124は、第2の側7114で、複数のエネルギー位置7118とエネルギー伝搬経路7108との間に配置され得る。一実施形態では、エネルギー抑制素子7124は、第1の側7116または第2の側7114で、エネルギー導波路7112のアレイまたは複数のエネルギー位置7118と直交に配置することができる。
【0105】
一実施形態では、第1のエネルギー伝搬経路7120に沿って指向されるエネルギーは、第2のエネルギー導波路7128を通る第2のエネルギー伝搬経路7126に沿って指向されるエネルギーと収束し得る。第1および第2のエネルギー伝搬経路は、アレイ7112の第2の側7114の位置7130に収束し得る。一実施形態では、第3および第4のエネルギー伝搬経路7140、7141も、アレイ7112の第1の側7116の位置7132に収束し得る。一実施形態では、第5および第6のエネルギー伝搬経路7142、7143もまた、アレイ7112の第1および第2の側7116、7114の間の位置7136に収束し得る。
【0106】
図7E~
図7Lは、エネルギー抑制素子7124の様々な実施形態を示す。疑義を避けるために明記すると、これらの実施形態は例示目的で提供されており、決して本開示の範囲内で提供される組み合わせまたは実装の範囲を限定するものではない。
【0107】
図7Eは、エネルギー抑制素子7251が、エネルギー位置7118の表面に隣接して配置され、特定の屈折、回折、反射、または他のエネルギー変更特性を含む、複数のエネルギー位置7118の実施形態を示す。エネルギー抑制素子7251は、エネルギー伝搬経路7252に沿ったエネルギーの伝搬を抑制することによって、エネルギー伝搬経路7290の第1のサブセットをより狭い範囲の伝搬経路7253に制限するように構成され得る。一実施形態では、エネルギー抑制素子は、1未満の開口数を有するエネルギーリレーである。
【0108】
図7Fは、エネルギー抑制構造体7254がエネルギー位置7118の領域間に直交して配置され、エネルギー抑制構造体7254が吸収特性を示し、エネルギー抑制構造体7254が、特定のエネルギー伝搬経路7255が抑制されるように、エネルギー伝搬経路7256に沿って画定された高さを有する、複数のエネルギー位置7118の一実施形態を示す。一実施形態では、エネルギー抑制構造体7254は六角形の形状である。一実施形態では、エネルギー抑制構造体7254は円形である。一実施形態では、エネルギー抑制構造体7254は、伝搬経路の任意の向きに沿った形状またはサイズが不均一である。一実施形態では、エネルギー抑制構造体7254は、追加の特性を有する別の構造体内に埋め込まれる。
【0109】
図7Gは、第1のエネルギー抑制構造体7257が、それを通って伝搬するエネルギー7259を実質的に第1の状態に配向するように構成された、複数のエネルギー位置7118を示す。第2のエネルギー抑制構造体7258は、実質的に第1の状態に配向されているエネルギー7259がそれを通って伝搬することを可能にし、第1の状態と実質的に異なるように配向されたエネルギー7260の伝搬を制限するように構成される。一実施形態では、エネルギー抑制素子7257、7258はエネルギー偏光素子対である。一実施形態では、エネルギー抑制素子7257、7258はエネルギー波帯域通過素子対である。一実施形態では、エネルギー抑制素子7257、7258は回折導波路対である。
【0110】
図7Hは、複数のエネルギー位置7118のうちのどれを通ってエネルギー伝搬経路7263が延びるかに応じて、エネルギー伝搬経路7263をある程度変更するようにエネルギー抑制素子7261が構成される、複数のエネルギー位置7118の一実施形態を示す。エネルギー抑制素子7261は、特定のエネルギー伝搬経路7262が抑制されるように、エネルギー伝搬経路7263に沿って均一または不均一にエネルギー伝搬経路7263を変更することができる。エネルギー抑制構造体7254はエネルギー位置7118の領域間に直交して配置され、エネルギー抑制構造体7254は吸収特性を示し、エネルギー抑制構造体7254は、特定のエネルギー伝搬経路7262が抑制されるように、エネルギー伝搬経路7263に沿って画定された高さを有する。一実施形態では、抑制素子7261はフィールドレンズである。一実施形態では、抑制素子7261は回折導波路である。一実施形態では、抑制素子7261は湾曲した導波路表面である。
【0111】
図7Iは、エネルギー抑制素子7264が、吸収特性を提供してエネルギー7266の伝搬を制限しながら、他の伝搬経路7267を通過可能にする、複数のエネルギー位置7118の一実施形態を示す。
【0112】
図7Jは、第1のエネルギー抑制構造体7268が、それを通って伝搬するエネルギー7270を実質的に第1の状態に配向するように構成された、複数のエネルギー位置7118、および複数のエネルギー導波路7112の一実施形態を示す。第2のエネルギー抑制構造体7271は、実質的に第1の状態に配向されているエネルギー7270が、それを通って伝搬することを可能にし、第1の状態と実質的に異なるように配向されたエネルギー7269の伝搬を制限するように構成される。漂遊エネルギー伝搬7272によって例示される、システムを通るエネルギー伝搬をさらに制御するために、エネルギー抑制構造体7268、7271は、エネルギー伝搬が正確な伝搬経路を維持することを確実にするために、複合エネルギー抑制素子を必要とし得る。
【0113】
図7Kは、エネルギー抑制素子7276は、吸収特性を提供してエネルギー伝搬経路7278に沿ったエネルギーの伝搬を制限しながら、エネルギー伝搬経路7277に沿った他のエネルギーが、導波路7112のアレイ内の有効開口部7284のための一対のエネルギー導波路7112を通過することを可能にする、複数のエネルギー位置7118の一実施形態を示す。一実施形態では、エネルギー抑制素子7276はブラッククロムを含む。一実施形態では、エネルギー抑制素子7276は吸収性材料を含む。一実施形態では、エネルギー抑制素子7276は透明画素アレイを含む。一実施形態では、エネルギー抑制素子7276は陽極酸化材料を含む。
【0114】
図7Lは、第1のエネルギー抑制構造体7251が、エネルギー位置7118の表面に隣接して配置され、特定の屈折、回折、反射、または他のエネルギー変更特性を含む、複数のエネルギー位置7118および複数のエネルギー導波路7112を含む一実施形態を示す。エネルギー抑制構造体7251は、エネルギー伝搬経路7274に沿ったエネルギーの伝搬を抑制することによって、エネルギー伝搬経路7290の第1のサブセットをより狭い範囲の伝搬経路7275に制限するように構成され得る。第2のエネルギー抑制構造体7261は、エネルギー伝搬経路7275が複数のエネルギー位置7118のうちのどれを通って延びるかに応じて、エネルギー伝搬経路7275をある程度変更するように構成される。エネルギー抑制構造体7261は、特定のエネルギー伝搬経路7274が抑制されるように、エネルギー伝搬経路7275を均一または不均一に変更することができる。第3のエネルギー抑制構造体7254は、エネルギー位置7118の領域間に直交して配置されている。エネルギー抑制構造体7254は、吸収特性を示し、特定のエネルギー伝搬経路7274が抑制されるようにエネルギー伝搬経路7275に沿って画定された高さを有する。エネルギー抑制素子7276は、吸収特性を提供してエネルギー280の伝搬を制限しながら、エネルギー7281の通過を可能にする。類似または異なる導波路素子7112の複合システムは、導波路素子の有効開口部7285を複数のエネルギー位置7118からのエネルギーで実質的に満たし、特定のシステムによって画定されるエネルギーの伝搬経路7273を変更するように位置付けられる。
【0115】
一実施形態では、エネルギー抑制構造体7124は、第1のエネルギー位置7122に近接して配置され、一般に第1のエネルギー導波路7104に向かって延在し得る。一実施形態では、エネルギー抑制構造体7124は、第1のエネルギー導波路7104に近接して配置され、一般に第1のエネルギー位置7122に向かって延在し得る。
【0116】
一実施形態では、エネルギーシステムは、第2の複数のエネルギー伝搬経路に沿ったエネルギーを、エネルギー導波路システムを通って単一のシームレスなエネルギー表面に指向し、第1の複数のエネルギー伝搬経路に沿ったエネルギーを、単一のシームレスなエネルギー表面からエネルギーリレーシステムを通って複数のエネルギー装置に指向するように構成される。
【0117】
別の実施形態では、エネルギーシステムは、第1の複数のエネルギー伝搬経路に沿ったエネルギーを、複数のエネルギー装置からエネルギーリレーシステムを通って単一のシームレスなエネルギー表面に指向し、第2の複数のエネルギー伝搬経路に沿ったエネルギーを、単一のシームレスなエネルギー表面からエネルギー導波路システムを通るように指向するように構成される。
【0118】
さらに別の実施形態では、単一のシームレスなエネルギー表面は、局所的な光透過を3つ以下の波長の可視光に規制するように動作可能である。
【0119】
[ホログラフィックディスプレイに好適な感覚データ]
エネルギー指向表面からの表面を通るプレノプティック4D関数は、エネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む第2の面に沿って第2の座標を通して指向される、第1の表面から2つの空間座標xl、ylを提供する。複数のエネルギー指向表面を考慮すると、プレノプティック5D関数は、1つまたは複数のエネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、zl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む面に沿って第2の座標を通して指向される、第1の座標から3つの空間座標xl、yl、zlを提供する。4Dまたは5Dのそれぞれについて、関数の簡略化および考察のために明示的に注記されていなくても、時間および色のための追加の変数fl(λl、tl)は、用途に必要であるとして、プレノプティック関数のいずれかを含むものと考慮及び推定され得る。疑義を避けるために明記すると、エネルギー指向表面への言及は、例示目的のみであり、5D座標のローカライゼーションのための空間内の任意の追加の点、位置、方向、または平面を含むことができ、「エネルギー指向表面」と総称される。
【0120】
図8は、コンテンツデータ用の4次元(4D)プレノプティック座標を決定するためのプロセス800の一実施形態を示すフローチャート図である。プロセス800は、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅覚センサによって知覚可能な任意の信号を含み得るコンテンツデータが受信されるステップ802を含むことができる。
図9は以下、対象の位置、材料特性(材料特性906、907および908など)、仮想光源904、非対象位置における形状902、基準表面からのコンテンツ、仮想カメラ位置914、対象のセグメンテーション910、背景テクスチャ912、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含み得るコンテンツデータの一実施形態を示す概略図である。
【0121】
図8および
図9を参照すると、プロセス800は、コンテンツデータのデジタル立体表現922の生成に対して、データ点の位置が第1の表面920に対して決定されるステップ804をさらに含むことができる。第1の表面920は、空間内のデータ点の位置を定義するための基準面として使用され得る。一実施形態では、プロセス800は、立体表現内のデータ点の位置を4D関数が適用される第2の表面まで追跡することによって、データ点の4Dプレノプティック座標が第2の表面で決定されるステップ806をさらに含むことができる。一実施形態では、プロセス800は、エネルギー源位置値が第1の収束点を有する4Dプレノプティック座標に対して決定されるステップ808をさらに含むことができる。
【0122】
ステップ802で受信されたコンテンツデータはN個のビューを含むことができ、ここでNは1以上である。単一のビューは、深度チャネルを用いて、または用いずに提示され得る。立体ビューは、深度チャネルを用いて、または用いずに提示され得る。マルチビュー画像は、深度チャネルを用いて、または用いずに提示され得る。さらに、4Dライトフィールドは、深度チャネルを用いて、または用いずに提示され得る。
【0123】
ステップ806の追跡では、グローバルモデルまたは個別に特徴付けられたシステムまたはこの2つの方法論の何らかの組み合わせとしてメモリに格納することができる、エネルギーシステムの較正された形状の事前知識を使用することができる。
【0124】
一実施形態では、入力データと出力エネルギー源との間のマッピングは、様々なビット速度源の間で正確にマッピングするための方法論を提供する。ステップ806の追跡は、先に列挙した部分サンプルから完全な4D体積データセットを推論する能力を提供する。深度情報は、提供されるか、または利用可能なデータから計算する必要がある。既知のまたは計算された深度情報を用いて、4D空間への深度座標に基づいて、既知の立体表現からのサンプルの三角測量によってN個のビューを逆追跡することができる。
【0125】
三角測量では、エネルギー導波路とエネルギー源位置フォーマット解像度との間のマッピングが提供される場合、Nソースコンテンツ内の各利用可能なエネルギー源位置が、各エネルギー導波路に対するエネルギー源位置を表すと仮定することができる。N個のソースコンテンツの解像度がより低い場合には、超解像またはスケーリングアルゴリズムを実施することができる。N個のソース画像の解像度がエネルギー指向装置内のエネルギー導波路の数よりも高い場合には、スーパーサンプリングされたエネルギー源位置間の補間を実行して、結果としての4D光線逆追跡においてエネルギー導波路当たりより多くのエネルギー源位置を生成することができる。
【0126】
上記では、距離情報は、提供または計算された深度情報の形式に応じて正確であるまたは正確でない可能性のある深度マップから決定することができると仮定しており、既知のまたは仮定された距離情報があれば、x-yエネルギー源位置座標、およびエネルギー指向装置の特性によって決定される(u、v)角度情報と組み合わされた距離情報は、限定された撮像データサンプルを有する4Dまたは5Dライトフィールドとみなさすことができる。撮像サンプルは、距離情報に基づいて、各エネルギー導波路の後ろにそれぞれ存在し得る適切なエネルギー源位置に三角測量により戻され、本明細書に含まれる開示を通して、ステップ808で欠落データが生成され得る。
【0127】
図7C、
図8、
図9、および
図10を参照すると、一実施形態では、エネルギー位置は第1の表面920内に位置し得、4D関数が適用される第2の表面はエネルギー指向装置の導波路システム7100に対応し得、エネルギーは、データ点の4Dプレノプティック座標に従って導波路システムを通って指向され、コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するように動作可能である。
【0128】
一実施形態では、プロセス800は、エネルギー源位置値が、第1の収束点を有する4D座標に対して決定されるステップ810をさらに含むことができる。本開示の例示的な実装例を提供するために、
図11は、画像1002の形態のコンテンツデータが、エネルギー位置1010に関連して決定された最小位置1006および最大位置1008の範囲内に提供または計算され得る距離位置1004と一緒に提供される追跡プロセスを経るエネルギー指向装置1000の一実施形態を示す。一実施形態では、エネルギー位置1010は、エネルギー指向装置の表面を含み得る。4Dプレノプティック関数によって規定されたエネルギー位置1010からの既知の形状は、画像1002の仮想表面上の点1014の三角測量により、光線1016に沿って、各々が一意のx-y座標を有する特定のエネルギー位置1018まで遡ることを可能にする。欠落したサンプルは、データセット内に含まれている利用可能な情報に基づいて、コンピュータにより計算することができる。
【0129】
追加のN個のサンプルが提供される場合には、同じ方法論が、より豊富なセットの逆光線追跡サンプルを生成する追加の多視点撮像データを使用して適用され、優れたホログラフィック結果を提供する。複数のN個のサンプルからの深度情報が、ソース位置(N+X個の視点)とソース深度マップ(N+X個の深度マップ)との間の既知のマッピングを有する単一の深度マップ、またはN個までもしくはN個を超える数の深度マップを通じて提供され、適切な逆光線追跡が実行されることを確実にすることができる。
【0130】
例えば中心のN個の視点のための単一の深度マップが提供される場合には、隣接するビューの各々の間の差異について計算することによって追加の深度マップを補間し、N個の視点とN+X個の視点との間のソースおよびターゲットの位置を正確にマッピングすることができる。この方法を使用して、正しい視点が、適切な導波路座標に投影され、関連する視点での正しい視野依存性を維持する視認者の能力をもたらすように、視野依存マッピングを4Dライトフィールドまで逆光線追跡することができる。
【0131】
符号器および復号器は頑強であり、2D/フラットファイル、深度を有する2D、立体、単一深度チャネルを有する立体、デュアル深度チャネルを有する立体、深度を有しないN+Xマルチビュー、N+Y深度を有するN+Xマルチビュー、テクスチャ、形状、照明、材料特性などを含んで環境を再構築し得る、形状またはベクトルベースのシーンファイル、複数のRGBAZ値が、各x-y座標、4Dまたは5D(4Dプラス深度)ライトフィールドのために提供され得る、または決定されたエネルギー指向装置の視野のために必要な特定の量のエネルギー源位置データをレンダリングするためだけのより低い帯域幅の方法論を深度チャネルが提供するN+XビュープラスN+Yデルタチャネルデータセットとして提供され得るディープイメージングファイルを含むための、これらに限定されない複数のデータタイプを解釈することができる。ワールド座標位置を含んでまたはそれを含まないで、補償された最小および最大投影ワールド位置を含んでまたはそれを含まないで、ならびに特徴付けられたおよび/または設計されたものとして固有のエネルギー指向装置を考慮して、視認者に提示すべき適切な4Dライトフィールドをプロビジョニングするために、プロセッサはリアルタイム速度まで、またはそれを超える速度で逆光線追跡することができる。
【0132】
一実施形態では、プロセス800は、導波路システム7100の第1の側のエネルギー位置7122と、導波路システム7100の第2の側の導波路素子7100からのエネルギー伝搬経路7120の角度方向との間のマッピングが適用されるステップ812をさらに含むことができる。そうすることによって、データ点の4Dプレノプティック座標に対応する導波路システム7100の第1の側の複数のエネルギー位置を決定することが可能になる。
【0133】
図12は、感覚データプロセッサ1202、ベクトル化エンジン1204、およびトレーシングエンジン1206を有する処理サブシステムと通信するデータ入出力インターフェース1201を備える処理システム1200の概略図である。感覚データプロセッサ1202、ベクトル化エンジン1204、およびトレーシングエンジン1206は、個別であれ、それらの任意の組み合わせであれ、1つまたは複数のプロセッサ上で実装され得ることを理解すべきである。プロセス800のステップ802は、コンテンツデータをデータ入出力インターフェース1201を介して処理サブシステム1220に入力することができる。ステップ804は感覚データプロセッサ1202によって実行されて、コンテンツデータの立体表現を生成することができる(ステップ806)。
【0134】
一実施形態では、マッピングの適用は、導波路システム7100内の歪みについて較正することを含み得、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色ひずからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することをさらに含み得る。
【0135】
一実施形態では、エネルギー指向装置は、導波路システム7100の第1の側にリレーシステム6110をさらに備えることができ、このリレーシステムは、導波路システム7100に隣接する第1の表面6116を有し、導波路システムの第1の側のエネルギー位置7112は、リレーシステム6110の第2の表面6114に隣接して位置付けられ得る。
【0136】
一実施形態では、マッピングの適用は、導波路システム7100内の歪みについて較正することを含み得る。一実施形態では、マッピングを適用することは、リレーシステム6110内の歪みおよび導波路システム7100内の歪みの両方について較正することを含み得る。一実施形態では、較正される歪みは、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色ひずからなる群から選択される少なくとも1つの歪みを含み得る。
【0137】
一実施形態では、この方法の一部はリアルタイムで実行することができるか、もしくはこの方法は完全にリアルタイムで実行することができるか、またはこの方法の少なくとも2つの部分を異なる期間に実行することができる。
【0138】
[2Dからライトフィールドへの変換]
一実施形態では、コンテンツデータは、2次元(2D)空間内のデータ点を含むことができ、ステップ704の位置を決定することは、2次元空間内のデータ点に深度マップを適用することを含み得る。
【0139】
2次元または平面画像をライトフィールドデータに変換するためのいくつかの方法が存在する。これらは、動き分析からの深度を通じての深度情報の推定、手動もしくはレンダリングされた手段により提供される深度チャネル、または視差、深度、閉塞、形状の手動生成、ならびに/または手動および自動化されたプロセスによる環境全体の再生成を通じて完全なライトフィールドを再生成する、視覚効果コンテンツ生成のための標準として既知の任意の他の方法論を含む。
【0140】
第1の実施形態では、利用可能なエネルギー源位置情報から深度の推定を実行するためのリアルタイムまたはオフラインプロセッサを含むシステムが可能である。これは、エネルギー指向装置でセットトップボックスとして、またはオフラインプロセスとして実行することができる。時間情報および/または最先端のテクスチャ合成または当技術分野で既知の他の技術を利用して、欠落している体積データのための追加の計算を実行することができる。
【0141】
第2の実施形態では、深度情報は、画像ストリームとして提供され、画像フォーマットに埋め込むことができる。同様に、欠落した体積測定データのために追加の計算を実行することができる。
【0142】
第3の実施形態では、アーティストまたはプロセスを利用して欠落した環境情報を生成するが、これには、シーン内の各対象を分離またはセグメント化し、経時的に対象を手動で、半自動的に、または自動的に追跡し、視差空間、エネルギー指向装置空間、光学空間またはワールド座標を利用し、環境を再生成するために背景、透明度、縁部の詳細などを再生成する既知の視覚効果プロセスにより背景および前景の欠落情報を合成して対象を空間内に配置するプロセスを含み得る。疑義を避けるために明記すると、実施されるプロセスは、これらの環境の再構成のために列挙された実施形態のうちのいずれか、全くなし、またはすべてであり得る。生成された環境情報は、エネルギー指向装置の画角によって決定されるできるだけ多くの欠落した情報を含むべきであり、これらの画角は、適切な閉塞および視野依存情報が的確に生成されることを確実にすることをアーティストは知っているであろう。
【0143】
さらに、部分モデルまたは完全に構築されたモデルのいずれかとして、シーン内の各対象の表面モデルを生成することができ、画像データからのテクスチャを形状の表面に投影して、次の逆光線追跡のための適切な形状を提供する。
【0144】
さらに、材料特性を計算して、または手動で導入して、仮想照明源を用いて視野依存照明を導入して4Dライトフィールドの再生成の精度をさらに高め得ることを確実にすることができる。
【0145】
さらに、CGまたは合成コンテンツの追加を導入して、既存の変換材料を増強することができる。体積データの追加も組み込むことができる。N+Xコンテンツの相互混合も導入して、CG、2D、立体、マルチビューおよび/または4Dメディア間のシームレスなブレンドを単一の合成画像内に提供することができる。
【0146】
結果として得られる2Dからライトフィールドへ変換されたコンテンツは、CGシーン自体に示されるような、形状、テクスチャ、照明、材料などを含む形状シーンファイルとして保持され得、N+D深度チャネルを有するN+Xビューとしてレンダリングされ得、4Dまたは5D(4D+深度)ライトフィールド、x-y座標あたりZサンプルの積み重ねの制限のあるまたはないx-yエネルギー源位置座標あたり複数のRGBAZサンプルを可能にするフォーマットである深層画像としてレンダリングされ得、または決定されたエネルギー指向装置の視野のために必要な特定の量のエネルギー源位置データをレンダリングするためだけのより低い帯域幅の方法論を深度チャネルが提供するN+XビュープラスN+Yデルタチャネルデータセットとして提供され得る。これらのそれぞれの出力フォーマットの全部、一部、または1つの生成を可能にするためのツールが提供され得る。
【0147】
[立体およびマルチビューからライトフィールドへの変換]
単一視野のコンテンツを利用する上記からのプロセスを、立体視材料およびマルチビュー材料に適用することができる。深度情報の推定は、動き分析からの、ならびに立体、マルチビューおよび/または視差解析、手動またはレンダリングされた手段を通じて提供される1つの深度チャネルまたは提供される複数の深度チャネル、もしくは視差、深度、閉塞、形状の手動生成、ならびに/または手動もしくは自動化されたプロセスによる環境全体の再生成を通じて、および適切なデータを利用して完全なライトフィールドを再生成する視覚効果コンテンツ生成のための標準として既知の任意の他の方法論からの、深度を通じて得られる。
【0148】
一実施形態では、ステップ102で受信されるコンテンツデータは3次元(3D)空間内のデータ点を含み得、位置の決定は、3D空間内のデータ点を調整することを含み得る。
【0149】
一実施形態では、3D空間内のデータ点の調整は、3D空間内のデータ点に深度マップを適用すること、新しいデータ点を追加すること、閉塞されたデータ点を再構成すること、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0150】
このアプローチの重要な利点は、立体視差推定の精度が、運動視差または他の類似の2D推定プロセスだけのものよりもはるかに高いということにある。さらに、結果として得られる変換された4Dライトフィールドの画質は、照明、透明度、材料、閉塞などを含むがこれらに限定されない視野依存条件のいくつかの利用可能性のために、より正確である。
【0151】
マルチビュー画像データの明確な角度依存性を保持する能力は、中央視点カメラ、または他の何らかの定義された中心点に関して面法線を計算する能力に依存する。これらの法線および視差または深度情報が既知であれば、エネルギー指向装置の画角に基づいて視点間を補間することが可能であり、得られた補間は次に、逆光線追跡に直接適用されるか、または逆光線追跡の間、テクスチャ合成の一部として合成される。
【0152】
簡略化のために、2Dからライトフィールド画像への再構成のための以前に開示された方法論のすべては、立体またはマルチビューデータセットの再構成に適用され得る。
【0153】
[4Dまたは5DライトフィールドからのN×N RGB画像の生成]
4Dまたは5Dライトフィールドを利用することによって、N×Nの数、またはN×Nまでの任意の値の数のRGBマルチビュー画像を生成することが可能である。このプロセスは、正方形グリッド、0、0位置、およびN、N位置としての右上位置を仮定して、各導波路の下の各左下座標を考慮することによって適応される。このグリッドは単なる例示であり、他のマッピング方法論も利用することができる。0、0からN、Nの各位置に対して、利用される捕捉システムに基づいて可能な限り広い被写界深度で、ライトフィールドからフル解像度の画像を形成することが可能であり、アレイ内の各導波路は単一のエネルギー源位置と考えられ、各導波路の下の各座標は、0、0からN、Nまでの各完全画像に対する、より大きなエネルギー源位置アレイのなかの単一のエネルギー源位置である。これは、5Dライトフィールドの深度情報についても繰り返され得る。このようにして、様々な分布の理由から、2D、立体、マルチビュー、点群、CGシーンファイル、または4Dもしくは5Dライトフィールドから導出され得るデータの任意の他の所望の組み合わせを含むことが所望されるデータセットの任意のサブセットに対して、4Dまたは5Dライトフィールド間を容易に変わることが可能である。不規則または正方形充填4Dまたは5D構造については、エネルギー源位置を規則的グリッドに整列させるためにさらなる補間が必要である、またはエネルギー源位置と非正方形充填構造との間の線形マッピングが実施行され得、結果得られた画像は直線的に見えない可能性があり、エネルギー源位置のアーチファクトを含む可能性がある。
【0154】
図11は、エネルギー導波路素子位置およびエネルギー位置座標のそれぞれに従って、各エネルギー導波路素子1104の下からエネルギー位置1102を配置することによって、4Dまたは5Dライトフィールドから複数の視点に変換する方法論を例示したものである。これにより、シームレスに、ライトフィールドとより小さいデータセットとの間をシームレスに移転する能力が提供される。
【0155】
[N+X RGBおよびN+Y深度データセット]
データ送信サイズのバランスを有して最高品質を提供する理想的なデータセットのフォーマットは、N+X RGBおよびN+Y深度+ベクトル化チャネルの使用を含み、ここでN+X RGB情報は、特定の解像度およびフォーマットを表し得るN個のRGB画像と、より低い解像度、デルタ情報などを含めるためにRGBデータ用の異なる解像度およびフォーマットを表し得るXと、特定の解像度およびフォーマットを表し得るN深度+ベクトル化チャネル、およびより低い解像度、デルタ情報などを含めるために深度+ベクトルデータ用の異なる解像度およびフォーマットを表し得るYを含むN+Y深度+ベクトル化チャネルとを含む。
【0156】
N+Xビューの数は、規則的なグリッド上に、中心ビューを有してまたは有しないで中心点の周りの1つの半径から、中心ビューを有してまたは有しないで中心点の周りの複数の半径、またはビューの数と、関連するパッキングまたは視線位置とのマッピングを決定するための任意方法論から、生成され得る。視点のための構成はファイルのメタデータに含むことができる、または提供される深度+ベクトル化チャンネルは、他の必要なメタデータなしに撮像データがXYZ空間の同じ座標に整列するように、ワールド座標への直接マッピングを含むことができる。
【0157】
[4Dディスク反転およびエネルギー指向装置の互換性処理]
4Dまたは5Dライトフィールドシステムの光学シミュレーションを使用する仮想リグで捕捉されたものを含む可能性のある、プレノプティックまたはライトフィールド4Dまたは5Dシステムを使用して捕捉された任意のデータについては、結果得られるフライアイパースペクティブは、ライトフィールドのuvベクトルを表すディスクを含んでいる。しかしながら、これらの座標は、エネルギー指向装置には存在しない可能性のあるエネルギー集束素子を仮定している。提案されたエネルギー指向装置のソリューションでは、集束素子は視認者の目であり得、捕捉システム間のマッピング、および元の捕捉方法と観察されたエネルギー指向装置との間のマッピングはもはや正しくない。
【0158】
これを反転させて、捕捉システムと比較したときにシステム内の追加的に欠落しているエネルギー指向素子を補正するために、各ディスクを独立して個別にフリップすることが可能であり、各導波路の中心点に基づいて各(u、v)座標のx-y位置がリターゲットされる。このようにして、主導波路の結果として形成する像の反転が反転され、ライトフィールドエネルギー指向装置が光線を正しいx-y-u-v方向に投射することを可能にする。
【0159】
これのさらなる実施形態は、エネルギー導波路アレイを活用することが、提示されたすべてのエネルギー導波路のエネルギー源位置の直接反転を提供する、ハードウェア修正を実装し得る。ライトフィールドエネルギー指向装置にとって、これは、予想される捕捉システムとエネルギー指向装置との間の直接マッピングを有する利点がある。これは、正確なx-y-u-v座標のために追加の回数中継する必要性をなくすことによって、アレイ全体の中の一群のエネルギー導波路を除去できるように、HMDシステムまたは体積不透明エネルギー指向装置を含む実施形態がさらに有利であり得る。
【0160】
さらに、すべてのライトフィールドが同一ではない。それらは、異なるNA、FOV、N値、光学的処方などを用いて捕捉され得る。入力ライトフィールドデータの内因性および外因性は理解され得、エネルギー指向装置の特性に変換し得る。これは、ホログラフィックデータおよびライトフィールドデータのユニバーサルパラメータ化のための本開示内に含まれる実施形態によって実行され得る。
【0161】
[エネルギー指向システムのための逆エネルギー追跡および感覚特性のベクトル化によるホログラフィック感覚データ輸送のユニバーサルパラメータ化]
エネルギー指向表面からの表面を通るプレノプティック4D関数は、エネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む第2の面に沿って第2の座標を通して指向される、第1の表面から2つの空間座標xl、ylを提供する。複数のエネルギー指向表面を考慮すると、プレノプティック5D関数は、1つまたは複数のエネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、zl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む面に沿って第2の座標を通して指向される、第1の座標から3つの空間座標xl、yl、zlを提供する。4Dまたは5Dのそれぞれについて、時間および色のための追加の変数fl(λl、tl)を考慮して、関数および説明を簡単にするために明示的に注記されていなくても、アプリケーションのために必要な場合、プレノプティック関数のいずれかを含むものとみなすことができる。疑義を避けるために明記すると、エネルギー指向表面への言及は例示目的のみであり、5D座標のローカライゼーションのための空間内の任意の追加の点、位置、方向、または平面を含むことができ、「エネルギー指向表面」と総称される。
【0162】
エネルギー伝搬経路の第1のベクトルに沿って、エネルギーの収束を含む複数の交点が追加のエネルギー伝搬経路と共に発生し得る。この交点では、3D点または深度パラメータが、4Dまたは5D関数を有する複数のエネルギー伝搬経路の間の位置Xl、Yl、Zlに形成し、ここで、1つまたは複数のエネルギー指向表面内に含まれる各xl、ylまたはxl、yl、zl座標に対して、第1の座標と3D収束点との間に形成する単一のul、vl伝搬経路のみが存在する、複数のエネルギー伝搬経路の間の3D収束点Xl、Yl、Zl。4D関数 fz(xl、yl、ul、vl)または5D関数fz(xl、yl、zl、ul、vl)は、すべての4Dxl、ylまたは5Dxl、yl、zl座標、および各収束点に対してXl、Yl、Zlに存在する、対応するul、vl伝搬経路を集合的に画定する。
【0163】
エネルギー指向表面Xl、Yl、Zlを通る複数のエネルギー伝搬経路に沿ったエネルギーの収束によって生じる第1の5D座標では、この座標は、より大きい対象、体積、粒子または局所的なエネルギーパラメータ内の点を表すことができ、第1の5D座標に近接する追加の座標において収束するエネルギーは、環境またはホログラフィックデータセット内の感覚エネルギーに対して追加のベクトル化された特性を示し得る。これらのベクトル化された特性は、各5D座標、4Dデータセット内の各エネルギー位置座標、4Dまたは5Dデータセットのいずれか内の領域、またはエネルギー表面を含む座標の他のサブセットに関する情報を含み得る。
【0164】
一実施形態では、ラスターおよびベクトルの2D、3D、4Dおよび5Dデータセットのために、視覚エネルギー、聴覚エネルギー、体性感覚エネルギー、味覚エネルギー、嗅覚エネルギー、前庭エネルギー、または感覚系の応答のための他の所望のエネルギーの伝搬のための4Dおよび5Dホログラフィック感覚エネルギー特性のユニバーサルパラメータ化が開示されており、4Dエネルギー指向表面の第2の面の第2の座標に関して、2Dデータは単一の角度サンプルを含むことができ、3Dデータは単一の次元に2つ以上の角度サンプルを含むことができ、4Dデータは2つの次元に複数の角度サンプルを含むことができ、または5Dデータは3つ以上の次元に複数の角度サンプルを含むことができる。
受信サンプルデータの実施形態は、以下のいずれかを含み得る:
1)2Dもしくはモノスコピック、フラット、点群、UVマッピングジオメトリ、内的幾何形状、深層画像、レイヤードイメージ、CADファイル(固有)、単点サンプリング、シングルカメラキャプチャ、シングルプロジェクター投影、ボリュメトリック(体積内のベクトルを有するモノスコピック単一サンプル点)、3自由度のソース(DoF、単一点を中心としたモノスコピックx、y、z回転を有するラスター)、非ライトフィールド6 DoFのソース(ラスター+モノスコピックサンプルからのベクトル)、体積エネルギー指向装置(体積内のモノスコピックサンプル)、ペッパーズゴーストのソース(シングルポイント投影)、2D AR HMDのソース(モノスコピック単一または複数焦点面、レイヤードモノスコピック)、2D VR HMDのソース(モノスコピック単一または複数焦点面、レイヤードモノスコピック)、または2次元ラスターもしくはベクトル情報の任意の他の表現。
2)3Dもしくはステレオスコピック、トリスコピック(シングルベースライン)、マルチビュー(1D)、1Dマルチサンプル、1D多視点、水平もしくは垂直のみの視差、1D投影アレイ、2点サンプリング、1Dポイントサンプリング、水平もしくは垂直アレイ、バレットタイム、3DoFのソース(ラスター、単一点を中心としたステレオスコピックx、y、z回転)、3DoFのソース(単一点を中心としたステレオスコピックx、y、z回転内の3Dラスター)、非ライトフィールド6 DoFのソース(3Dラスター+ステレオスコピックサンプルからのベクトル)、1D体積エネルギー指向装置のソース(1D視差含有サンプル)、オートステレオスコピックデータのソース、水平多視点エネルギー指向装置のソース、3D AR HMDのソース(ステレオスコピック単一もしくは複数焦点面、レイヤードステレオスコピック)、3D VR HMDのソース(ステレオスコピック単一焦点面または複数焦点面、レイヤードステレオスコピック)、または3次元ラスターもしくはベクトル情報の任意の他の表現。
3)4Dもしくはプレノプティック(5D)、マルチスコピック、積分画像、ライトフィールド(4D)、ホログラフィック(4D)、2Dマルチビュー、2Dマルチサンプル、2D多視点、2D視差、水平および垂直視差、2D投影アレイ、2Dポイントサンプリング、モーションキャプチャステージ(表面に沿った)、平面アレイ、目撃カメラアレイ、レンダリングもしくはレイトレースによる形状表現(4D表現)、外的幾何形状(4D表現)、ライトフィールド6 DoFのソース(平面ライトフィールドサンプル内の4Dラスター)、自由視点6 DoFのソース(4Dラスター+4Dライトフィールドサンプルからのベクトル)、4D体積エネルギー指向装置のソース(2D視差含有サンプル)、ライトフィールドエネルギー指向装置のソース(4Dサンプリング)、ライトフィールドHMDのソース(ニアフィールド4Dサンプリング)、ホログラフィックエネルギー指向装置のソース(4Dサンプリング)、または4次元ラスターもしくはベクトル情報の任意の他の表現。
4)5Dもしくはプレノプティック+深度、ライトフィールド+深度、ホログラフィック(5Dサンプリング、4D+深度)、任意のマルチビュー(x、y、およびz軸すべてに沿って)、マルチサンプル(xyzすべてに沿って)、多視点(xyzすべてに沿って)、体積視差(xyzすべてに沿って)、投影アレイ(xyzすべてに沿って)、ポイントサンプリング(xyzすべてに沿って)、モーションキャプチャステージ(xyzすべてに沿って)、目撃カメラアレイ(任意のxyz構成)、レンダリングもしくはレイトレースによる形状表現(5D表現)、立方体もしくは体積レンダリング(xyzすべてに沿って)、外的幾何形状(5D表現)、ライトフィールド6 DoFのソース(体積ライトフィールドサンプル内の5Dラスター)、自由視点6 DoFのソース(5Dラスター+5Dライトフィールドサンプルからのベクトル)、5D体積エネルギー指向装置のソース(マルチプレーナ4Dサンプリング)、5Dライトフィールドエネルギー指向装置のソース(5Dサンプリング、4D+複数平面)、5DライトフィールドHMDのソース(ニアフィールド5Dサンプリング、4D+複数平面)、ホログラフィックエネルギー指向装置のソース(5Dサンプリング、4D+複数平面)、または5次元ラスターもしくはベクトル情報の任意の他の表現。
【0165】
第2の座標のそれぞれにおいて、提供されるデータは、ラスターサンプルまたはベクトルサンプルのいずれかのサブセットもしくはスーパーセットを含むことができ、サンプルは、ラスターサンプルまたはベクトルサンプルのサブセットもしくはスーパーセットの解釈または処理を通じて、増加したサンプリング密度への変換を可能にする追加のベクトル化情報を表し、含むことができる。
【0166】
2D、3D、4D、または5Dの提供されるデータセットの各々について、情報はベクトル化情報、手動識別、コンピュータビジョン解析、自動処理、または提供されたサンプルを元のデータセットから5D座標系に変換する他の手段によって変換される。2D、3D、4D、もしくは5Dの提供されるデータセットの各々について、情報は、4Dエネルギー指向表面の第2の平面の第2の座標を参照して、各提供されたデータセットのための、元の角度サンプリングコンポーネントに関する複数のサンプルもしくはサンプルの層および追加のベクトル化された特性を含むことができる、または2D、3D、4D、もしくは5Dの追加の提供されたデータセットのいずれかのための寄与サンプルの組み合わせを含むことができる。
【0167】
提供されたサンプルの各々は、所望の座標ごとに固有エネルギーを含み、固有エネルギーは追加の外在的エネルギー属性を含むことができ、固有エネルギーは、他の外部サンプル、特性または環境条件がない場合の所与の5D座標における値を表す。電磁スペクトルにおいて、これは、すべての入射放射線を反射する白体に対応し、無次元値の範囲が特定の感覚エネルギーに相応する各所望の感覚エネルギーに明らかに及ぶ、反射率の無次元測定値としてアルベドと呼ばれることがある。視覚系内ではこの範囲は約400nm~700μmであり、聴覚系内ではこの範囲は約20Hz~20kHzである。
【0168】
過去数十年にわたり、検出された感覚、香り、および風味の高度パターン認識を電子的手段によって人為的に活用して、人間の感覚の再現を可能にする莫大な技術的改良。電磁スペクトルの外側に存在し得る他の系では、これらの無次元値は、感知された鋭さ応答に基づいて同じ方法で特徴付けることができる。ホログラフィック感覚エネルギー技術が新たに出現しているが、この実施形態内に開示されている、は仮想環境においてすべての人間の感覚を刺激するためのシステム、方法およびフォーマットを含んでおり、様々な感覚パラメータのためのユニバーサルな構築を明確にし、そうすることによって、データの適切な処理、送信、保存、ベクトル化、構築された仮想環境の完全な投入のために所望される任意の感覚エネルギーパラメータまたは装置への、それらからの、またはそれらの間の移転をプロビジョニングするものであり、ホログラフィック感覚技術のためのエネルギー伝搬の実施形態が、将来の出願において開示されるであろう。さらに、古典的な「スメロビジョン」のような目先の変わった商品、またはFeelRealの匂いがするVRヘッドセットのような現代バージョンを含む他のアナログ装置が、本明細書のデータセットのベクトル化内に提供されるパラメータ化された値を活用できるようにすることが、本開示の意図である。
【0169】
一実施形態では、体性感覚系は、50Hz~300Hzで正規化され得る皮膚内の圧力感受性範囲を有するテクスチャ用の機械受容体、0℃~50℃で正規化され得る皮膚内の温度感受性範囲を有する温度受容器(ただし、この範囲は過度の温度によって画定される上限および下限を有するはるかに広い範囲となり得る)、または他の動力学特性の中の時間、歪み、弾性率用の変数を含む多くの物理的特性を提供し、本開示の目的のために、花こう岩などの動かない固体に対しては0で、水のような低粘性流体に対しては1の値を有する無次元正規化スケールに単純化された、経時的に応力と歪みとの間の変形を被るときの、粘性的および弾性的両方の材料測定の粘弾性挙動の範囲を定義する表面変形性を含む、感受性を規定するコンポーネントに基づいて定義され得る。当業者は、提供される実際のベクトルは、材料の粘弾性を適切に定義するために必要な物理的特性を含み、例示の目的のためにのみ正規化されることを理解するであろう。
【0170】
最後に、味覚装置および嗅覚装置を含む人工電子センシングにおける技術水準の進歩は、ホロデッキ設計パラメータについて開示された感覚パラメータをさらにベクトル化し、本明細書に記載されたようなホログラフィック導波手段を介して人工の味覚および嗅覚の電子的再生を可能にする実行可能な道筋を示す。人工電子味覚および嗅覚受容体は、新たに出現したナノデバイスを通じてかなりの進歩を遂げており、人間の味覚を構成する味の検出をもたらすパターン認識システムを通じて、サンプリングされた化学組成の周波数として味を繰り返しおよび正確に検出する周波数ベースのパルスへの符号化および変換を通じて化学的刺激の強度をサンプリングするための酵素バイオセンサを使用する周波数ベースの人工味覚受容器。この技術はあらゆる種類の検出可能な味に拡張され得ると考えられており、人工嗅覚システムにおける同様の進歩が、電子信号の変化によって特定の嗅覚応答の周波数内に含まれるパターンをさらにパラメータ化する現在行われている研究と共に、鼻甲介を標的とする弱い電気パルスを使用して人の嗅受容器体を刺激するためのデジタルインターフェースを実証した。
【0171】
嗅覚、味覚および他の感覚系を表す周波数および複雑な電子パターンを任意に生成するための経路が確立され、一実施形態では、酸味、塩味、苦味(スパイシーさ)、甘味、およびおいしさ(うまみ)のためのベクトルを含み得るがこれらに限定されない、平均的な人間の2,000~8,000個の味覚芽を飽和させるための最小および最大味覚応答を表す0~1のスケールに沿って電子的に制御されるパラメータの各々のための正規化されたスケールを含むように味覚の鋭さ応答をベクトル化することができ、ベクトル化された信号のベクトルおよび空間座標は、複雑な嗅覚の実現のための製作に情報を与え得る。
【0172】
別の実施形態では、よい香り、果物臭、柑橘類臭、木質(樹脂)臭、薬品臭、甘い匂い、ミント(ペパーミント)臭、こんがり焼けた(ナッツの)匂い、刺激臭および腐敗臭のためのベクトルを含み得るがこれらに限定されない、非常に複雑な嗅覚空間の各々ついて、人間の平均10cm2の嗅上皮を飽和させるための最小および最大嗅覚応答を表す0~1のスケールに沿って電子的に制御されるパラメータの各々のための正規化されたスケールを含むように嗅覚の鋭さ応答をさらにベクトル化することができ、ベクトル化された信号のベクトルおよび空間座標は、複雑な嗅覚の実現のための製作に情報を与え得る。
【0173】
これらのベクトルの各々は、提供されたベクトル化値の適切な適用のために、必要に応じて、波、振幅、大きさ、または他の属性に変換された味、匂い、または他の感覚領域のためにこれらのパターンを表す正規化された値を提供し得る。嗅覚および味覚は、感覚系内の最も劣化した感覚のうちの2つであるが、複雑な融合体をベクトル化するためのパラメータ化された値があれば、実施形態において、任意のそのような感覚エネルギーの感受性のユーザーベースの対話型制御を提供して、視覚系、聴覚系、体性感覚系、味覚系、嗅覚系、前庭系または他の所望の感覚系応答の各々の個別化のカスタマイズを提供することがさらに可能である。
【0174】
一実施形態では、サンプルの表された感覚アルベドエネルギー値の各々は、他の外部サンプル、特性または環境条件のそれぞれについて提供された各サンプルの加算結果を表す単一のサンプル値にベークインされた外在的エネルギー属性をさらに含み得る。この構成では、複合サンプル値は、物理ベースのまたはシミュレートされた環境において、他のサンプルからの他のエネルギーの潜在的属性を示してもよく、または示さなくてもよい。パラメータ化され再構成されたホログラフィックデータセットを送信するための最も効率的で純粋な方法は、簡略化されより低い帯域幅の周波数情報を提供する単一の固有サンプル情報に基づいているが、この方法は、特に物理ベースの撮像または音響システムでは、完全な合成環境の外で受信することは必ずしも可能ではない。任意の実世界環境では、結果として得られるサンプル情報に対するある程度の外因的寄与が常にある。ライトステージのような特定のシステム、または反射率、形状、テクスチャ、およびモーションキャプチャの推定を容易にすることが当該技術分野で既知の他のシステムは、何らかの形態の構造化照明、およびアルベド、深度情報、面法線および双方向散乱分布の表面特性の直接または間接解析を提供する1つまたは複数の撮像装置を利用する。
【0175】
双方向散乱分布関数(BSDF)は、超関数fr(wi、wr)で表され、当技術分野で知られているコンピュータグラフィックスおよび視覚アルゴリズムにおいて表面特性をパラメータ化し識別するためのモデルとして集合的に作用する、双方向透過率分布関数(BTDF)、双方向テクスチャ関数(BTF)、および双方向反射率分布関数(BRDF)の一般化されたスーパーセットである。この関数は、面法線が対象表面の接線に垂直である場合に、エネルギー伝搬経路に対して入射光の入射方向wiおよび出射光の反射または透過方向wrが与えられたときに、可視光がどのように反射され、透過され、またはそうでなければ表面と相互作用するかを表し、関数は、出射経路wrに沿って出射する反射放射輝度の入射経路wiに沿って表面に入射する放射照度に対する割合を表し、wi、wrの各々は、入射経路および出射経路の各々のパラメータ化された方位角および天頂角を規定する4D関数を含み得る。
【0176】
表面に当たるエネルギーλiの第1の位置xi、および材料特性がこのエネルギーをエネルギー λrの第2の位置xrに内部散乱させた後の出口のためにこれらの機能をさらに明確にして、虹色、発光、表面下散乱、非局所散乱効果、鏡面反射、影付け、マスキング、相互反射など、表面の材料特性に基づいて得られる出力エネルギー、入力エネルギーおよび位置、および対象、体積または点の表面全体にわたる出力エネルギーおよび位置などの可視波長の影響を説明することができる。
【0177】
したがって、波長または周波数依存性、および空間的に変化する材料特性または表面を含むために、表面に当たる任意の2つのエネルギー線の間にエネルギーがどのように輸送されるかを説明するための一般化された特性は10D関数として表すことができ、データセット内の利用可能または提供されたサンプルの各々またはいずかに対してfr(λi、xi、wi、λr、xr、wr)として指定して、入力エネルギー、ベクトル化された表面形状の影響、および反射、屈折、鏡面、透過、散乱、拡散、または任意のエネルギー領域からの他の材料特性の結果の出力を、関数の一般化frが与えられたときに説明することができる。
【0178】
ここでエネルギー指向表面を考慮すると、プレノプティック4D関数は、エネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む第2の平面に沿って第2の座標を通して指向される第1の平面から2つの空間座標xl、ylを提供する。複数のエネルギー指向表面を考慮すると、プレノプティック5D関数は、1つまたは複数のエネルギー位置を含み、エネルギー伝搬経路のベクトルfl(xl、yl、zl、ul、vl)を定義する導波パラメータul、vlを含む平面に沿って第2の座標を通して指向される、第1の座標から3つの空間座標xl、yl、zlを提供する。4Dまたは5Dのそれぞれについて、時間および色のための追加の変数fl(λl、tl)を考慮して、関数および説明を簡単にするために明示的に注記されていなくても、アプリケーションのために必要な場合、プレノプティック関数のいずれかを含むものとみなすことができる。
【0179】
エネルギー伝搬経路の第1のベクトルに沿って、エネルギーの収束を含む複数の交点が追加のエネルギー伝搬経路と共に発生し得る。この交点では、3D点または深度パラメータが、4Dまたは5Dプレノプティック関数を有する複数のエネルギー伝搬経路の間の位置Xl、Yl、Zlに形成し、ここで、エネルギー指向4D表面または5D表面内に含まれる各xl、ylまたはxl、yl、zl座標に対して、第1の座標と3D収束点との間に形成する単一のul、vl伝搬経路角度のみが存在する、複数のエネルギー伝搬経路の間の3D収束点Xl、Yl、Zl。4D関数fz(xl、yl、ul、vl)または5D関数fz(xl、yl,zl、ul、vl)は、すべての4Dxl、ylまたは5Dxl、yl、zl座標、および各収束点に対してXl、Yl、Zlに存在する、対応するul、vl伝搬経路を集合的に画定する。
【0180】
収束座標Xl、Yl、Zlに表面が形成され、この表面は、収束エネルギー伝搬経路の3D位置を含む点、体積、物体または他の具象を含むことができる。各表面位置に対して提供されるサンプルは、結果得られるエネルギーを特徴付ける、またはそうでなければ処理するための1つまたは複数の表面特性、ベクトル、材料、特徴付け、または他の識別特性Vi、ならびに表面位置に近接した特定の点に当たる1つまたは複数の入力エネルギー源を含むことができ、反射率関数はここで、表面の様々な特性のための、11Dユニバーサルオブジェクトパラメータ化関数fr(λi、xi、wi、λr、xr、wr、Vi)として表される一般化されたベクトルを含む。
【0181】
11Dユニバーサルホログラフィックパラメータ化関数fr(λi、xi、wi、λr、xr、wr、Vi)は特定の環境およびベクトル化された特性のための結果得られる値を規定し、4D関数fl(xl、yl、ul、vl)はエネルギー指向装置表面からのエネルギー伝搬経路を規定し、そのため、15Dユニバーサルホログラフィックパラメータ化関数fr(λi、xi、wi、λr、xr、wr(xl、yl、ul、vl)、Vi)としてさらに一般化することができ、ここで、送信される方向wrがul、vlの伝搬経路を規定して等しくし、それにより空間座標xl、ylを規定し、各送信される方向wrでは、wr=ul、vlを満たすただ1つのfl(xl、yl、ul、vl)セットの値が存在する。当業者は、4Dおよび5Dホログラフィック感覚エネルギー特性の開示されたユニバーサルパラメータ化に関連するレンダリングの要件に加えて、様々な変換および数学的構成概念を理解するであろう。
【0182】
空間内の収束点から形成される表面と一致するようにすべての感覚エネルギー特性をベクトル化することを示す完全な15D関数を用いて、複数桁の必要なデータが根本的に省かれ、真にホログラフィックデータセットの送信を可能にする実行可能な経路をプロビジョニングする。
【0183】
ベクトル化された特性は、合成的にプログラムされ得る、捕捉され得る、またはコンピュータにより評価され得る特性に対する感覚領域の各々の正確な物理的特性を提供することを目指しており、Viは、以下のものを含む、一般的なシステムメタデータ用、またはそれぞれのもしくは任意の感覚エネルギー領域用に提供されるデータセット内の特定のサンプルについて、対象に関する各表面、体積または3D座標Xl、Yl、Zlでベクトル化された特性の属性を指定することができる。
1)システムメタデータは、法線、深度情報、環境特性、所与の3D座標に対する複数の角度サンプル、プロシージャルテクスチャ、幾何学的形状、点群、ディープイメージデータ、静的フレーム、時間フレーム、ビデオデータ、表面ID、表面パス、座標マップ、仮想カメラ座標、仮想照明および可視エネルギー情報、環境マップ、視覚サンプル情報のフィールド外のシーン情報、曲線、頂点、時間情報、ネットワークデータ、データベース、対象認識、エネルギー装置、外部データフィード、システムの変更および対話のためのセンサ、システムステータス、音声認識、嗅覚検出、聴覚検出、顔認識、体性感覚認識、味覚認識、UI、UX、ユーザープロファイル、フローおよびモーションベクトル、レイヤー、領域、透明度、セグメント、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、変位マップ、または各サンプルの適正な処理のための十分なデータを提供するのに必要な任意の他のシーンデータを含む、各サンプルの表面特性に関する感覚エネルギー特有の属性またはシステム全体の参照のうちのいずれかを提供し得る。
2)視覚エネルギーは、可視または非可視電磁エネルギー、虹色、発光、表面下散乱、非局所散乱効果、鏡面反射、影付け、吸光度、透過率、マスキング、相互反射、アルベド、透明性、物理的特性、動力学的特性、反射、屈折、回折、光学効果、大気効果、周波数、変調、表面形状、テクスチャ、変位マップ、プロビジョニングされたエネルギーに基づいて特に他の感覚エネルギーと相互関係を持ち応答するための物理的特性および動力学的特性(例えば、反射率特性を変える音の振動、または表面の変形を引き起こす触感材料の変形)、レイヤー、領域、透明度、セグメント、曲線、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、材料のサイズ、環境条件、ルームダイナミックス、または表面、環境、部屋、対象、点、体積などに関連する他の材料特性の適切なレンダリングを規定するための表面特性を提供し得る。
3)聴覚エネルギー:局所音場の配置、大きさ、振幅、質量、材料伝搬パラメータ、吸光度、透過率、音響反射率を示す材料特性、拡散、透過率、増強、マスキング、散乱、局在化、周波数依存性または変調、ピッチ、トーン、粘性、滑らかさ、テクスチャ、弾性率、物体内の音波の伝搬を決定する任意の他のパラメータ、表面、媒体またはその他、プロビジョニングされたエネルギーに基づいて特に他の感覚エネルギーと相互関係を持ち応答するための物理的特性および動力学的特性(例えば、素材の音を変える温度)、レイヤー、領域、透明度、セグメント、曲線、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、材料のサイズ、環境条件、ルームダイナミックス、または表面、環境、部屋、対象、点、体積などに関連する他の材料特性、に関係するベクトル。
4)テクスチャのための機械的受容器、圧力、温度受容器、温度、他の動力学特性の中の時間、歪み、弾性率用の変数を含む多くの物理的特性を提供し、経時的に応力と歪みとの間の変形を被るときの、粘性的および弾性的両方の材料測定の粘弾性挙動の範囲を規定する表面変形性パラメータおよびベクトル、レイヤー、領域、透明度、セグメント、曲線、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、材料のサイズ、環境条件、ルームダイナミックス、または表面、環境、部屋、対象、点、体積、または他の体性感覚パラメータに関連する他の材料特性、に関連する体性感覚エネルギーベクトル。
5)よい香り、果物臭、柑橘類臭、木質(樹脂)臭、薬品臭、甘い匂い、ミント(ペパーミント)臭、こんがり焼けた(ナッツの)匂い、刺激臭および腐敗臭に対する味覚エネルギーベクトル、ここで、ベクトル化された信号のベクトルおよび空間座標は、複雑な嗅覚の実現のための製作に情報を与え得、持続時間、大きさ、周波数、長さ、時間、半径、変調、レイヤー、領域、透明度、セグメント、曲線、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、材料のサイズ、環境条件、ルームダイナミックス、または表面、環境、部屋、対象、点、体積、または他の味覚パラメータに関連する他の材料特性をさらに提供する。
6)酸味、塩味、苦味(スパイシーさ)、甘味、およびおいしさ(うまみ)に対する嗅覚エネルギーベクトル、ここで、ベクトル化された信号のベクトルおよび空間座標は、複雑な嗅覚の実現のための製作に情報を与え得、持続時間、大きさ、周波数、長さ、時間、半径、変調、レイヤー、領域、透明度、セグメント、曲線、アニメーション、シーケンス情報、手順情報、材料のサイズ、環境条件、ルームダイナミックス、または表面、環境、部屋、対象、点、体積、または他の味覚パラメータに関連する他の材料特性をさらに提供する。
7)あるいは任意の他の感覚サンプルデータセットからの物理的な、合成の、伝達された、または計算上の相互依存性、必要とされる、設計された、または要求された感覚ベクトル、および特定の特徴のパラメータ化が、一般化されたホログラフィック構成データの再構成、保存、処理または送信に有益な場合の任意の追加の感覚特性、に基づく他の相互に関連する感覚ダイナミックス。
【0184】
単一の角度サンプルを有する2Dデータ、単一の次元に2つ以上の角度サンプルを有する3Dデータ、2つの次元に複数の角度サンプルを有する4Dデータ、または3つ以上の次元に複数の角度サンプルを有する5Dデータを含む受信されたデータセットがあれば。
【0185】
提供されるすべてのソース材料について、各ソース材料は、ホログラフィックデータセットの効率的なベクトル化の準備を適切に行うために、追加のプロセスを経ることができる。より低い空間分解能または角度分解能のそのエネルギー指向面を示す任意の提供されたシース材料について、元のソースを4Dまたは5Dデータセットに正確に変換するために、変換プロセスが必要になることがある。
【0186】
適切な準備のために、一実施形態では、提供される2Dまたは3Dソース材料は、標準のイメージングシステムからの写真捕捉を含む。この一連の画像内には、ラスター反射、屈折、透明要素、および物理ベースの照明との材料特性の相互作用の他の同様の例がある。
【0187】
既にラスター化された材料特性を有する表面の表面IDを単に識別することによってコンテンツが準備される場合、有効なデータは4D座標系に収斂するのに十分であり得るが、これらの表面に適用される任意の追加のレンダリングは、写真特性、およびパラメータ化された、合成レンダリングされた反射特性の物理的特性のために二重像を示すであろう。効率的なホログラフィック送信のための理想的なソースデータセットは、サンプルソース情報のアルベド表現と、アルベドマルチビューサンプルのオブジェクトベースの体積サンプリングを形成するメタデータを有する特定のエネルギー領域の各々のためのベクトル化された材料特性とを含み、すべての材料特性は、特定のベクトル化された表面特性に正確に基づいて、正確な表面識別およびレンダリング、ならびに他の感覚エネルギーの局在化または投影を提供する。
【0188】
一実施形態では、手動、半自動、コンピュータビジョン、または自動化プロセスが、ソースサンプルデータセット内のコンテンツをアルゴリズム的にまたは手動で評価するためにプロビジョニングされ、手動またはアルゴリズム的解析が実行され、それによりセグメンテーションおよび当技術分野で既知の他のオブジェクト分離方法が実行されて、所望されない物理的ラスター化効果を含む領域を識別する。一実施形態では、背景の前で人物が撮影され、人物の物質的特性は環境からの反射を含み、背景オブジェクトは撮影された人物によって遮られる。これらの領域が望ましくないと識別された後、プロセスを利用して、1)問題のオブジェクトを隔離すること、2)すべてのオブジェクト要素を分離して、閉塞、透明度、エッジ、または他の要素を明らかにすること、ができ、3)機械学習、コンピュータビジョン、およびシーン、オブジェクトおよび/または環境に関する情報を追加的に捕捉した追加のハードウェアおよびエネルギー装置の容易化により、画像解析、時間解析、エネルギー解析を通じて、または完全に手動の手段を通じて、材料特性を示すべき任意の表面が、コンピュータビジョン、アルゴリズム、プロセッサ、または手動視覚効果によって除去された任意のそのようなベークイン材料特性を有するように、オブジェクト要素がプロビジョニングされ、ここで手動プロセスは、外因的な材料特性がないときに内在性材料特性を再生して、前記データセットの最も効率的な送信および伝搬のためのコンテンツを準備するために、ワイヤー消し、ペイントフィックス、クリーンプレート、画像修復、アルファマット作成、オクルージョンフィリング、オブジェクトレクリエーション、画像投影、モーショントラッキング、カメラトラッキング、ロトスコープ、オプティカルフローなどを実行する方法用に一般に当技術分野で既知のものである、4)上記の追加のプロセスは、所望のサンプルの各々について、深度または3D座標値の手動またはコンピュータ支援識別を含む、5)さらにこの実施形態の範囲内には、エネルギー指向装置のディスプレイドライバ内、またはパラメータ化されたデータセットを符号化または復号化することが可能な任意の追加のシステム内でデータが容易にさらにレンダリングされ得るように、点、データ領域、表面、オブジェクト、または材料の他の表現を各々が表す、関連する材料特性の識別がある。
【0189】
一実施形態では、上記からのデータセットは、各々が複数レイヤーのrgba情報、各セグメント化された材料を表面IDに関連付けるための一連のベクトル化された材料特性、および外因性画像データの除去前に元のソースデータセットを厳密に再構成するための一連の表面パラメータを有する、アルベド視覚エネルギーサンプルを用いて準備された3Dマルチビューサンプルを含み、音響データセットは、視覚エネルギーシステムの材料特性、ならびに各々が識別された周波数、変調、空間配置および他の音源定位特性を有する複数の音響チャネルに関連付けられたベクトル化された材料特性を有してプロビジョニングされ、いずれもが他のベクトル化されたデータセットに関係付けられた、粘弾性および温度のベクトル化された材料特性の両方をさらに含むように、体性感覚エネルギーデータセットが、視覚エネルギーデータセット内に含まれる表面のサブセットに対して提供される。
【0190】
任意の提供されたデータセットから、視覚エネルギーデータセットからの各提供されたサンプルが、エネルギー指向装置の表面に対する相対深度位置について評価され、視覚エネルギーサンプルのいずれかについて、サンプルの各々が3D座標系に配置され、提供されたサンプルの各々に対するエネルギー伝搬経路長が、4Dまたは5Dプレノプティック関数内の複数のエネルギー伝搬経路の中の位置Xl、Yl、Zlにおいて第1の3D点と交差する複数の共存する収束エネルギー伝搬経路に関して各3D座標を相関させる関数に関して評価され、ここでエネルギー指向4D表面または5D表面内に含まれる各xl、ylまたはxl、yl、zl座標については、第1の座標と3D収束点との間に形成する単一のul、vl伝搬経路角度のみが存在する。4D関数fz(xl、yl、ul、vl)または5D関数fz(xl、yl、zl、ul、vl)は、エネルギー指向装置内に含まれるすべての4D xl、yl、または5D xl、yl、zl座標、およびXl、Yl、Zlにおける各収束点に対して対応するul、vl伝搬経路を集合的に画定し、この解析プロセス実行後に、提供されるまたは利用可能な4D xl、yl、または5D xl、yl、zl空間座標当たりのサンプルの総数が既知となり、位置Xl、Yl、Zlにおける各3D点と4Dまたは5D座標位置との間の総エネルギー伝搬経路長が既知となり、4Dまたは5D座標当たりの利用可能な総サンプルに基づいた重み付け分布、および利用可能な複数の3D座標データからサンプリングされた3D座標値までの最小経路長が、任意のデータセットからの4Dまたは5Dライトフィールドの完全なサンプリングを提供する。
【0191】
上記のさらなる実施形態として、1)視覚、聴覚、体性感覚、および任意の他の提供されるエネルギーサンプルのいずれかに対するサンプルの各々が、2)提供されたデータセット、追加の処理、または追加のベクトル化された特性に基づいて3D座標系に配置された後、および座標解析を実行する前に、3)15Dユニバーサルホログラフィックパラメータ化関数fr(λi、xi、wi、λr、xr、wr(xl、yl、ul、vl)、Vi)が評価され、4)独立したベクトル化された材料特性を各々が有する、追加の既知の環境シーン、幾何学的形状、メタデータなどが提供され、5)仮想照明情報が提供されて、追加の感覚エネルギーメタデータ特性が、レンダリング機能を変更する可能性のある特性の間の任意の可能性のある干渉について評価され、6)15Dパラメータ化関数が、各提供された3D座標および対応するベクトル化された材料特性について評価を行って、7)任意の提供されたデータセットが与えられると、レンダリングプロセスをオンライン、オフライン、リアルタイム、ASIC、FPGA,クラウド、または他の形態のレンダリングプロセスを介して実行して新たな複数の角度変化する材料特性をもたらし、ここで8)このレンダリングプロセスは、伝搬経路ul、vlの各々を画定し、それらに等しい送信方向wrの各々に特有であり、こうして空間座標xl、ylを規定し、各送信方向wrに対して、wr=ul、vlを満たすだた1つのセットのfl(xl、yl、ul、vl)の値のみが存在し得、9)レンダリングの結果および結果として得られた利用可能な新たな角度変化する材料特性に基づいて、提供されたサンプルの各々に対するエネルギー伝搬経路長を含む4Dまたは5D座標の各々について、4Dまたは5Dプレノプティック関数内の複数のエネルギー伝搬経路の中の位置Xl、Yl、Zlにおける第1の3D点に交差する複数の共存する収束エネルギー伝搬経路に対して各3D座標を関連付ける関数に関連して評価され、ここでエネルギー指向4Dまたは5D表面内に含まれる各xl、ylまたはxl、yl、zl座標に対して、第1の座標と収束3D点との間に形成するただ1つのul、vl伝搬経路角度のみが存在する。4D関数fz(xl、yl、ul、vl)または5D関数fz(xl、yl、zl、ul、vl)は、エネルギー指向装置内に含まれるすべての4D xl、yl、または5D xl、yl、zl座標、および各収束点に対してXl、Yl、Zlにおいて存在する、対応するul、vl伝搬経路を集合的に画定し、この解析プロセス実行後に、提供されるまたは利用可能な4D xl、yl、または5D xl、yl、zl空間座標当たりのサンプルの総数が既知となり、位置Xl、Yl、Zlにおける各3D点と4Dまたは5D座標位置との間の総エネルギー伝搬経路長が既知となり、4Dまたは5D座標当たりの利用可能な総サンプルに基づいた重み付け分布、および利用可能な複数の3D座標データからサンプリングされた3D座標値までの最小経路長が、任意のデータセットからの全ての提供される感覚エネルギーについて、4Dまたは5Dライトフィールドの完全なサンプリングを提供する。
【0192】
実世界環境の照明を表す感知された電磁エネルギー、または環境内の特定の音響周波数の吸光度が、レンダリングプロセスまたは他の感知された対話型の実世界素子に対して動的またはオフラインでの更新をもたらし得るように、レンダリングが双方向エネルギー指向表面をさらに明らかにする、上述のシステムのさらなる実施形態が評価され、照明および音響または他のソースが、環境条件の変更に適応するように調整される。
【0193】
図8を再び参照し、上記の原理を考慮すると、プロセス800の一実施形態では、受信されたコンテンツデータはベクトル化された材料特性データをさらに含むことができ、プロセス800は、コンテンツデータのデジタル立体表現が、ベクトル化された材料特性データに関連付けられるステップ830をさらに含み、ステップ804では、エネルギー源位置値を決定することは、少なくとも、コンテンツデータの体積表現に関連付けられたベクトル化された材料特性データに基づく。
【0194】
図9および
図13を参照すると、一実施形態では、ベクトル化プロセス1300は、第1のコンテンツデータが受信されるステップ1302と、コンテンツデータ内の表面915を識別するステップ1304と、を含み得る。一実施形態では、表面915を識別することは、コンテンツデータ内のセグメンテーションデータを使用することを含み得る。ベクトル化プロセス1300は、表面915の表面識別が決定されるステップ1306と、表面915の材料特性データが決定されるステップ1308と、をさらに含み得る。一実施形態では、材料特性データを決定することは、手動での決定、または所定のプロセスを使用することを含み得る。ステップ1306および1308の後、ベクトル化プロセス1300は、表面識別が表面915の材料特性データと関連付けられるステップ1310をさらに含み得る。ベクトル化プロセス1300は、材料特性データのベクトルが生成されるステップ1312をさらに含み得る。ベクトル化プロセス1300は、生成されたベクトルに基づいて、ベクトル化された材料特性データが生成されるステップ1314をさらに含み得る。
【0195】
一実施形態では、プロセス1300は、材料特性データが第1のコンテンツデータから除去され、ステップ1314でベクトル化された材料特性データに置き換えられるステップ1316を任意選択的に含むことができる。一実施形態では、ステップ1314でベクトル化された材料特性データを、上述したようにプロセス800で使用して、上述したように本開示のエネルギー指向装置の4Dプレノプティック座標を決定することができる。
【0196】
プロセス1300は、処処理システム1200を含む、本開示の任意の処理システムを使用して実行することができる。一実施形態では、コンテンツデータは、ステップ1302でデータ入出力インターフェース1201を介して受信され得、ベクトル化プロセス1300のステップ1304~1314は、ベクトル化エンジン1204を使用して実行され得る。さらに、ステップ1314で生成されたベクトル化された材料特性データは、上述したようにプロセス800のステップに従って処理するために、感覚データプロセッサ1202およびトレーシングエンジン1206によって使用され得る。ステップ808および812は、ホログラフィック表示のための4D座標を決定するために、トレーシングエンジンによって実行され得る。ステップ810は、感覚データプロセッサ1202によって実行され得る。処理サブシステムの出力は、圧縮エンジン1210に提供され得、そこから圧縮データがメモリに格納されるか、またはシステム1210にローカルまたはリモートに接続されたエネルギー指向システムに送信するために、データ入出力インターフェース1201に提供され得る。データはまた、後で検索されるまで、メモリ1208に格納され得る。
【0197】
ホーゲルは、ライトフィールドホログラムの一部である。図のホーゲルは、レンダリングされ得る。
【0198】
本明細書に開示された原理に従って様々な実施形態を上述してきたが、これらは、あくまで例示を目的としており、限定は目的としていないことを理解されたい。したがって本発明の範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されず、特許請求の範囲および本開示から生じるそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。さらに、説明した実施形態において利点および特徴を提示したが、これらは、そのような発行された特許請求の範囲の適用を上記の利点のいずれかまたはすべてを達成するプロセスおよび構造に限定するものではない。
【0199】
本開示の主な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な実施形態において採用され得ることが理解されるであろう。当業者であれば、本明細書に記載されている特定の手順に対する多数の等価物を認識し、または通常の実験を使用して、確認することができるであろう。そのような等価物は本開示の範囲内であり、特許請求の範囲によって網羅されている。
【0200】
さらに、本明細書における節の見出しは、米国特許法施行規則第1.77条との整合性のために、あるいはそうでなければ構成の手がかりを提供するために提供される。これらの見出しは、本開示から発行される可能性のある任意の請求項に記載されている発明を限定または特徴付けるものではない。具体的に、かつ例として、見出しは「発明の分野」を指すが、そのような請求項は、いわゆる技術分野を説明するこの見出しの下の言葉によって限定されるべきではない。さらに、「発明の背景」の節における技術の説明は、その技術が本開示における任意の発明に対する先行技術であることの承認として解釈されるべきではない。「発明の概要」も、発行された特許請求の範囲に記載された発明の特徴付けとみなされるべきでもない。さらに、本開示における単数形での「発明」への言及は、本開示には単一の新規点しかないという議論に使用されるべきではない。本開示から生じる複数の請求項の限定に従って複数の発明を提示することができ、かかる請求項は、それ相応に、それによって保護される発明およびその等価物を定義する。いかなる場合においても、そのような請求項の範囲は、この開示に照らしてそれら自体の長所に関して考慮されるべきであるが、本明細書に記載される見出しによって制約されるべきではない。
【0201】
単語「1つの(aまたはan)」の使用は、特許請求の範囲および/または明細書中の用語「含む(comprising)」と組み合わせて使用される場合「1つ」を意味し得るが、「1つまたは複数」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは1つを超える」の意味とも整合している。特許請求の範囲における「または(or)」という用語の使用は、本開示が代替物のみおよび「および/または(and/or)」を指す定義を支持するとはいえ、代替物のみを意味すると明確に示されておらずかつ代替物が互いに排他的でない限り、「および/または(and/or)」を意味するために使用される。本出願全体を通して、「約(about)」という用語は、ある値が、その値を決定するために用いられている装置または方法に関して誤差の固有のばらつき、または研究課題の間に存在するばらつきを含むことを示すために使用される。一般に、ただし上述の論議に従うことを条件に、「約(about)」などの近似の語によって修飾される本明細書中の数値は、少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12、または15%だけ記載された値から変わり得る。
【0202】
本明細書および請求項において使用されるとき、単語「含む(comprising)」(ならびに「含む(comprise)」および「含む(comprises)」などの含む(comprising)の任意の形態)、「有する(having)」(ならびに「有する(have)」および「有する(has)」などの有する(having)の任意の形態)、「含む(including)」(ならびに「含む(includes)」および「含む(include)」などの含む(including)の任意の形態)、または「含む(containing)」(ならびに「含む(contains)」および「含む(contain)」などの含む(containing)の任意の形態)は、包含的または非限定的であり、さらなる記載されていない要素または方法のステップを除外しない。
【0203】
「時点で(at the time)」、「等価の(equivalent)」、「間(during)」、「完全(complete)」などのような比較、測定およびタイミングの単語は、「実質的に~の時点で(substantially at the time)」、「実質的に~の間(subtantially during)」、「実質的に等価(substantially equivalent)」、「実質的に完全(substantially complete)」などを意味するものと理解されるべきであり、ここで「実質的に(substantially)」は、そのような比較、測定およびタイミングが暗黙的にまたは明示的に述べられた所望の結果を達成するために実行可能であることを意味する。「近い(near)」、「近接した(proximate)」、「隣接した(adjacent to)」などの要素の相対位置に関する用語は、それぞれのシステム要素の相互作用に重要な影響を与えるのに十分に近いことを意味するものとする。他の近似の単語は同様に、そのように修飾されたときに、必ずしも絶対でも完全でもないと理解されるが、その条件が存在すると指定することを当業者が保証するのに十分近いと考えられる条件を指す。説明が変化し得る範囲は、どれほど大きな変化が起こり得るかに依存し、修飾された特徴が、修飾されない特徴に必要とされる特徴および能力を依然として持つことを当業者にさらに認識させる。
【0204】
本明細書において使用されるとき、用語「またはこれらの組み合わせ(or combinations thereof)」は、その用語の前に列挙された項目のすべての順列および組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、又またはこれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、またはABCと、特定の文脈において順序が重要である場合には、さらに、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABとの少なくとも1つを含むことが意図される。この例について続けると、はっきりと含まれるのは、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの1つまたは複数の項目または用語の繰り返しを含む組み合わせである。当業者は、そうでないことが文脈から明らかでない限り、任意の組み合わせにおける項目または用語の数に通常制限がないことを理解するであろう。
【0205】
本明細書において開示され、特許請求された構成および/または方法のすべては、本開示に照らして過度の実験をすることなく製造および実行することができる。本開示の構成および方法が好ましい実施形態に関して説明されているが、本開示の概念、趣旨、および範囲を逸脱することなく、構成および/または方法に対して、ならびに本明細書において説明された方法のステップまたはステップのシーケンスにおいて、変更が適用され得ることは、当業者に明らかであろう。当業者に明らかなすべてのそのような同様の代用および修正は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本開示の趣旨、範囲、および概念内にあるとみなされる。
[項目1]
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定する方法であって、
コンテンツデータを受信する段階と、
前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するために、第1の表面に対するデータ点の位置を決定する段階であって、前記第1の表面が基準表面である、決定する段階と、
複数の位置を通って前記第1の表面まで前記データ点の各々の位置を追跡することであって、前記複数の位置が第2の表面にある、追跡する段階と、
前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のための1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定する段階と、
第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源位置値を決定する段階と、
前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源位置値を決定する段階と、を含み、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定される、方法。
[項目2]
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅覚セニョールによって知覚可能な信号を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記コンテンツデータが、対象物位置、材料特性、仮想光源、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ、仮想カメラ位置、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記コンテンツデータが、3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、前記3D空間内で前記データ点を調整することを含む、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
調整する段階が、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目5に記載の方法。
[項目7]
調整する段階が、新たなデータ点を追加することを含む、項目5または6に記載の方法。
[項目8]
調整する段階が、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、項目5から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように動作可能である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
前記方法が、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用する段階をさらに含み、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する、前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定される、項目9に記載の方法。
[項目11]
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、項目10に記載の方法。
[項目12]
前記導波路システム内の歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが、前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、項目9から12のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、項目13に記載の方法。
[項目15]
マッピングを適用する段階が、前記リレーシステム内の歪みについて較正する段階を含む、項目13または14に記載の方法。
[項目16]
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、項目15に記載の方法。
[項目17]
前記リレーシステム内の歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正する段階を含む、項目15または16に記載の方法。
[項目18]
エネルギー位置が、前記第1の表面内に配置されている、項目9から17のいずれか一項に記載の方法。
[項目19]
前記受信されたコンテンツデータが、ベクトル化された材料特性データをさらに含み、前記方法が、前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記ベクトル化された材料特性データに関連付ける段階をさらに含み、エネルギー源位置値を決定することが、少なくとも前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づく、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目20]
前記方法の少なくとも一部が、リアルタイムで実施される、項目1から19のいずれか一項に記載の方法。
[項目21]
方法が、完全にリアルタイムで実行される、項目1から20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
前記方法の少なくとも2つの部分が、異なる期間に実行される、項目1から21のいずれか一項に記載の方法。
[項目23]
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定する方法であって、
コンテンツデータを受信する段階と、
基準点位置に対するデータ点の位置を決定する段階と、
前記基準点位置に基づいて、前記データ点のベクトルを生成することによって、前記データ点をベクトル化する段階と、
前記ベクトル化されたデータ点に基づいて、前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するために、第1の表面に対するデータ点の位置を決定する段階であって、前記第1の表面が基準表面である、決定する段階と、
複数の位置を通って前記第1の表面まで前記データ点の各々の前記位置を追跡する段階であって、前記複数の位置が第2の表面にある、追跡する段階と、
前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のための1つのセットの4D座標を決定する段階と、を含む、方法。
[項目24]
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅覚セニョールによって知覚可能な信号を含む、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記コンテンツデータが、対象物位置、材料特性、仮想光源、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ、仮想カメラ位置、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、項目23または24に記載の方法。
[項目26]
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用する段階を含む、項目23から25のいずれか一項に記載の方法。
[項目27]
前記コンテンツデータが、3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定する段階が、前記3D空間内で前記データ点を調整することを含む、項目23から26のいずれか一項に記載の方法。
[項目28]
調整する段階が、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用する段階を含む、項目27に記載の方法。
[項目29]
調整する段階が、新たなデータ点を追加することを含む、項目27または28に記載の方法。
[項目30]
調整することが、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、項目27から29のいずれか一項に記載の方法。
[項目31]
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように動作可能である、項目23から30のいずれか一項に記載の方法。
[項目32]
前記方法が、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用する段階をさらに含み、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する、前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定される、項目31に記載の方法。
[項目33]
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正する段階を含む、項目32に記載の方法。
[項目34]
前記導波路システム内の歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正する段階を含む、項目33に記載の方法。
[項目35]
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが、前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、項目31から34のいずれか一項に記載の方法。
[項目36]
マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、項目35に記載の方法。
[項目37]
マッピングを適用する段階が、前記リレーシステム内の歪みについて較正することを含む、項目35または36に記載の方法。
[項目38]
前記マッピングを適用する段階が、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、項目37に記載の方法。
[項目39]
前記リレーシステム内の前記歪みについて較正する段階が、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正する段階を含む、項目37または38に記載の方法。
[項目40]
エネルギー位置が、前記第1の表面内に配置されている、項目31から39のいずれか一項に記載の方法。
[項目41]
前記受信されたコンテンツデータが、ベクトル化された材料特性データをさらに含み、前記方法が、前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記ベクトル化された材料特性データに関連付ける段階をさらに含み、エネルギー源位置値を決定する段階が、少なくとも前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づく、項目23から40のいずれか一項に記載の方法。
[項目42]
第1のコンテンツデータを受信する段階と、
前記第1のコンテンツデータ内の表面を識別する段階と、
前記表面の材料特性データを決定する段階と、
前記材料特性データのベクトルを生成する段階と、
前記生成されたベクトルに基づいて、ベクトル化された材料特性データを生成する段階であって、前記ベクトル化された材料特性データが、1つのセットの4次元プレノプティック座標(4次元プレノプティク座標)によって定義される、さもなければ前記ベクトル化された材料特性データとは独立した、前記表面の表面識別との関連付けに適応可能なフォーマットを含む、生成する段階と、を含むベクトル化についての方法。
[項目43]
前記表面を識別する段階が、前記第1のコンテンツデータ内のセグメンテーションデータを使用することを含む、項目42に記載の方法。
[項目44]
前記材料特性データを決定する段階が、手動による決定を含む、項目42または43に記載の方法。
[項目45]
前記材料特性データを決定する段階が、予め定められたプロセスを使用することを含む、項目42から44のいずれか一項に記載の方法。
[項目46]
前記第1のコンテンツデータのデジタル立体表現を生成する段階についての基準表面に関する前記表面のデータ点の位置を決定する段階と、
前記第1のコンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記ベクトル化された材料特性データに関連付ける段階と、
4D関数が適用される第2の表面まで、前記デジタル立体表現内の前記データ点の前記位置を追跡する段階によって、4D適用表面における前記表面の前記データ点の前記セットの4Dプレノプティック座標を決定することと、
第1の収束点を有する4D座標のエネルギー源位置値を決定する段階であって、エネルギー源位置値を決定することが、少なくとも前記第1のコンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づく、決定する段階と、をさらに含む、項目42から45のいずれか一項に記載の方法。
[項目47]
材料特性データを除去する段階をさらに含む、項目46に記載の方法。
[項目48]
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定するためのシステムであって、
コンテンツデータを受信するように構成されている入出力インターフェースと、
前記入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサおよびトレーシングエンジンを含む処理サブシステムとを備え、
前記感覚データプロセッサが、第1の表面に対する前記コンテンツデータのデータ点の位置を決定し、前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するように構成され、前記第1の表面が基準表面であり、
前記トレーシングエンジンが、複数の位置を通って前記第1の表面まで、前記データ点の各々の前記位置を追跡するように構成され、前記複数の位置が第2の表面にあり、
前記トレーシングエンジンが、前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のために1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定し、第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源位置値を決定し、前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源位置値を決定するようにさらに構成され、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定される、システム。
[項目49]
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅覚セニョールによって知覚可能な信号を含む、項目48に記載のシステム。
[項目50]
前記コンテンツデータが、対象物位置、材料特性、仮想光源、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ、仮想カメラ位置、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、項目48または49に記載のシステム。
[項目51]
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目48から50のいずれか一項に記載のシステム。
[項目52]
前記コンテンツデータが、3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、前記3D空間内で前記データ点を調整することを含む、項目48から51のいずれか一項に記載のシステム。
[項目53]
調整することが、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目52に記載のシステム。
[項目54]
調整することが、新たなデータ点を追加することを含む、項目52または53に記載のシステム。
[項目55]
調整することが、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、項目52から54のいずれか一項に記載のシステム。
[項目56]
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように構成されている、項目48から55のいずれか一項に記載のシステム。
[項目57]
前記トレーシングエンジンが、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用するようにさらに構成され、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定される、項目56に記載のシステム。
[項目58]
前記マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、項目57に記載のシステム。
[項目59]
前記導波路システム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、項目58に記載のシステム。
[項目60]
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが、前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、項目56に記載のシステム。
[項目61]
マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、項目60に記載のシステム。
[項目62]
前記マッピングを適用することが、前記リレーシステム内の歪みについて較正することを含む、項目61に記載のシステム。
[項目63]
前記リレーシステム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、項目62に記載のシステム。
[項目64]
エネルギー位置が、前記第1の表面内に配置されている、項目56から63のいずれか一項に記載のシステム。
[項目65]
前記システムの少なくとも2つの機能が、異なる期間に実行される、項目48から64のいずれか一項に記載のシステム。
[項目66]
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定するためのシステムであって、
コンテンツデータを受信するように構成されている入出力インターフェースと、
前記入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサ、ベクトル化エンジン、およびトレーシングエンジンを含む処理サブシステムとを備え、
前記感覚データプロセッサが、基準点位置に対する前記コンテンツデータ内のデータ点の位置を決定するように構成され、
前記ベクトル化エンジンが、前記基準点位置に基づいて、前記データ点をベクトル化するように構成され、
前記感覚データプロセッサが、前記ベクトル化されたデータ点に基づいて、第1の表面に対するデータ点の位置を決定して、前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するようにさらに構成され、前記第1の表面が基準表面であり、
前記トレーシングエンジンが、複数の位置を通って前記第1の表面まで、前記データ点の各々の前記位置を追跡するように構成され、前記複数の位置が第2の表面にあり、
前記トレーシングエンジンが、前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のために1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定し、第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源位置値を決定し、前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源位置値を決定するようにさらに構成され、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定される、システム。
[項目67]
前記コンテンツデータが、視覚、聴覚、触覚、感覚、または嗅覚セニョールによって知覚可能な信号を含む、項目66に記載のシステム。
[項目68]
前記コンテンツデータが、対象物位置、材料特性、仮想光源、非対象物位置における形状のコンテンツ、前記基準表面からのコンテンツ、仮想カメラ位置、対象物のセグメンテーション、および階層化コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、項目66または67に記載のシステム。
[項目69]
前記コンテンツデータが、2次元空間(2D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、2次元空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目66から68のいずれか一項に記載のシステム。
[項目70]
前記コンテンツデータが3次元空間(3D空間)内のデータ点を含み、位置を決定することが、前記3D空間内で前記データ点を調整することを含む、項目66から69のいずれか一項に記載のシステム。
[項目71]
調整することが、前記3D空間内の前記データ点に深度マップを適用することを含む、項目70に記載のシステム。
[項目72]
調整することが、新たなデータ点を追加することを含む、項目70または71に記載のシステム。
[項目73]
調整することが、遮蔽されたデータ点を再構成することを含む、項目70から72のいずれか一項に記載のシステム。
[項目74]
前記第2の表面が、エネルギー指向装置の導波路システムに対応し、エネルギーが、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に従って、前記コンテンツデータの検出可能な立体表現を形成するために、前記導波路システムを介して指向するように構成されている、項目66から72のいずれか一項に記載のシステム。
[項目75]
前記システムが、前記導波路システムの第1の側のエネルギー位置と、前記導波路システムの第2の側の導波路素子からのエネルギー伝搬経路の角度方向との間にマッピングを適用することをさらに含み、前記データ点の前記4Dプレノプティック座標に対応する、前記導波路システムの前記第1の側の複数のエネルギー位置が、前記マッピングを適用することによって決定される、項目74に記載のシステム。
[項目76]
前記マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む 、項目75に記載のシステム。
[項目77]
前記導波路システム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される、少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、項目76に記載のシステム。
[項目78]
前記エネルギー指向装置が、前記導波路システムの第1の側にリレーシステムをさらに備え、前記リレーシステムが前記導波路システムに隣接する第1の表面を有し、さらに前記導波路システムの前記第1の側のエネルギー位置が、前記リレーシステムの第2の表面に隣接して位置付けられている、項目74から77のいずれか一項に記載のシステム。
[項目79]
マッピングを適用することが、前記導波路システム内の歪みについて較正することを含む、項目78に記載のシステム。
[項目80]
マッピングを適用することが、前記リレーシステム内の歪みについて較正することを含む、項目78または79に記載のシステム。
[項目81]
前記リレーシステム内の前記歪みについて較正することが、空間歪み、角度歪み、強度歪み、および色歪みからなる群から選択される少なくとも1つの歪みについて較正することを含む、項目80に記載のシステム。
[項目82]
エネルギー位置が、前記第1の表面内に配置されている、項目74から81のいずれか一項に記載のシステム。
[項目83]
前記受信されたコンテンツデータが、ベクトル化された材料特性データをさらに含み、前記処理サブシステムが、前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記ベクトル化された材料特性データに関連付け、少なくとも前記コンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づいて、エネルギー源位置値を決定するようにさらに構成されている、項目66から82のいずれか一項に記載のシステム。
[項目84]
ベクトル化のためのシステムであって、
コンテンツデータを受信するように構成されている入出力インターフェースと、
前記入出力インターフェースと通信し、ベクトル化エンジンを備える、処理サブシステムと、を備え、
前記ベクトル化エンジンが、前記コンテンツデータ内の表面を識別し、前記表面の材料特性データを決定するように構成され、
前記ベクトル化エンジンが、前記材料特性データのベクトルを生成し、前記生成されたベクトルに基づいて、ベクトル化された材料特性データを生成するようにさらに構成され、
前記ベクトル化された材料特性データが、さもなければ前記ベクトル化された材料特性データとは独立した1つのセットの4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)によって定義される前記表面の表面識別との関連付けに適応可能なフォーマットを含んでいる、システム。
[項目85]
前記表面を識別することが、前記コンテンツデータ内のセグメンテーションデータを使用することを含む、項目84に記載のシステム。
[項目86]
前記材料特性データを決定することが、手動による決定を含む、項目84または85に記載のシステム。
[項目87]
前記材料特性データを決定することが、予め定められたプロセスを使用することを含む、項目84から86のいずれか一項に記載のシステム。
[項目88]
前記処理サブシステムが、
第1のコンテンツデータのデジタル立体表現を生成することに対して、基準表面に対する前記表面のデータ点の位置を決定し、前記第1のコンテンツデータの前記デジタル立体表現を前記材料特性データに関連付けるように構成されている感覚データプロセッサと、
4D関数が適用される第2の表面まで、前記デジタル立体表現内の前記データ点の前記位置を追跡することによって、4D適用表面における前記表面の前記データ点の前記セットの4Dプレノプティック座標を決定するように構成されているトレーシングエンジンと、をさらに備え、
前記トレーシングエンジンが、第1の収束点を有する4D座標に対するエネルギー源位置値を決定するようにさらに構成され、エネルギー源位置値を決定することが、少なくとも前記第1のコンテンツデータの前記デジタル立体表現に関連付けられた前記ベクトル化された材料特性データに基づく、項目84から87のいずれか一項に記載のシステム。
[項目89]
材料特性データを除去することをさらに含む、項目88に記載のシステム。
[項目90]
コンテンツデータのための4次元プレノプティック座標(4Dプレノプティック座標)を決定するためのシステムであって、
コンテンツデータを受信するように構成されている入出力インターフェースと、
前記入出力インターフェースと通信し、感覚データプロセッサと、ベクトル化エンジンと、トレーシングエンジンと、を備える、処理サブシステムと、
前記処理サブシステムおよび前記入出力インターフェースと通信する圧縮エンジンと、
前記圧縮エンジン、前記入出力インターフェース、および前記処理サブシステムと通信する任意選択的なメモリと、を備え、
前記感覚データプロセッサが、基準点位置に対する前記コンテンツデータ内のデータ点の位置を決定するように構成され、
前記ベクトル化エンジンが、前記基準点位置に基づいて、前記データ点をベクトル化するように構成され、
前記感覚データプロセッサが、前記ベクトル化されたデータ点に基づいて、前記コンテンツデータのデジタル立体表現を生成するために、第1の表面に対するデータ点の位置を決定するようにさらに構成され、前記第1の表面が、基準表面であり、
前記トレーシングエンジンが、複数の位置を通って前記第1の表面まで、前記データ点の各々の前記位置を追跡するように構成され、前記複数の位置が、第2の表面にあり、
前記トレーシングエンジンが、前記第1の表面および前記第2の表面における複数の追跡された交点に基づいて、各データ点のために1つのセットの4Dプレノプティック座標を決定し、第1のデータ点に第1の収束点を有する第1のセットの4Dプレノプティック座標に対する第1のセットのエネルギー源位置値を決定し、前記第1のデータ点とは異なる第2のデータ点に第2の収束点を有する第2のセットの4Dプレノプティック座標に対する第2のセットのエネルギー源位置値を決定するようにさらに構成され、
前記第1のセットおよび前記第2のセットの4Dプレノプティック座標が、前記第1の表面および前記第2の表面における異なる複数の追跡された交点に基づいて決定され、
前記圧縮エンジンが、前記処理サブシステムからデータを受信し、前記データを圧縮し、前記圧縮されたデータを前記任意選択的なメモリに格納するか、または前記圧縮されたデータを前記入出力インターフェースに送信するように構成され、
前記任意選択的なメモリが、前記入出力インターフェース、前記処理サブシステム、および前記圧縮エンジンからデータを受信し、前記データを格納し、前記格納されたデータを前記入出力インターフェース、前記処理サブシステム、または前記圧縮エンジンのいずれかに送信するように構成されている、システム。