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  • 特許-空調機の点検報告書作成支援システム 図1
  • 特許-空調機の点検報告書作成支援システム 図2
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  • 特許-空調機の点検報告書作成支援システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】空調機の点検報告書作成支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230516BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019037981
(22)【出願日】2019-03-01
(65)【公開番号】P2020140667
(43)【公開日】2020-09-03
【審査請求日】2022-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 舜斗
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-288269(JP,A)
【文献】特開2019-016079(JP,A)
【文献】特開2007-046864(JP,A)
【文献】特開2008-033470(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調機の外観に現れた異状を撮影した異状事例を示す動画を予め記憶しているデータベースと、
目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された現場の動画と前記データベースから取得された同じ点検項目に対応する異状事例を示す動画とが再生可能となるように並んで配置されるレイアウトで点検報告書を作成する作成部と、
を備えた空調機の点検報告書作成支援システム。
【請求項2】
空調機の外観に現れた異状を撮影した異状事例を示す動画を予め記憶しているデータベースと、
目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された現場の動画にアクセスするための文字列またはコードと前記データベースから取得された同じ点検項目に対応する異状事例を示す動画にアクセスするための文字列またはコードとが並んで配置されるレイアウトで点検報告書を作成する作成部と、
を備えた空調機の点検報告書作成支援システム。
【請求項3】
外観点検の対象となった空調機の識別情報及び点検項目を示す情報の入力を受け付ける操作部と、
前記操作部を用いて入力された識別情報及び点検項目に対応する異状事例を示す動画を前記データベースから取得するデータ取得部と、
を更に備え、
前記作成部は、前記データ取得部によって取得された異状事例を示す動画を現場の動画と並べて配置する請求項1に記載の空調機の点検報告書作成支援システム。
【請求項4】
外観点検の対象となった空調機の識別情報及び点検項目を示す情報の入力を受け付ける操作部と、
前記操作部を用いて入力された識別情報及び点検項目に対応する異状事例を示す動画を前記データベースから取得するデータ取得部と、
を更に備え、
前記作成部は、前記データ取得部によって取得された異状事例を示す動画にアクセスするための文字列またはコードを現場の動画にアクセスするための文字列またはコードと並べて配置する請求項2に記載の空調機の点検報告書作成支援システム。
【請求項5】
動画を撮影する撮影部、
を更に備え、
前記作成部、前記操作部、前記データ取得部及び前記撮影部は、携帯端末に設けられ、
前記データ取得部は、前記撮影部によって現場の動画が撮影された場合に、撮影された空調機の識別情報及び点検項目の入力を要求し、要求に応じて前記操作部を用いて入力された識別情報及び点検項目に対応する異状事例を示す動画をネットワークを介して前記データベースから取得する請求項3または請求項4に記載の空調機の点検報告書作成支援システム。
【請求項6】
前記携帯端末に設けられた表示部と、
前記携帯端末に設けられた出力部と、
を更に備え、
前記出力部は、前記作成部によって作成された点検報告書を前記表示部に表示させる機能を有する請求項に記載の空調機の点検報告書作成支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、空調機の点検報告書作成支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスビル等に設置されている業務用の空調機は、例えば、設備管理会社によって点検される。この場合、点検担当者は、空調機の点検終了後に点検報告書を顧客に提出する。設備の保守作業の報告書に関する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-301936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、フロン排出抑制法に基づく空調機の簡易点検としては、「目視による外観点検」が実施される。この場合、点検作業が正しく実施されたか否かが顧客にとって分かりにくいことがある。特に、点検対象の空調機に異状が見られなかった場合は、点検作業が実施されたことが実感されにくい。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、空調機の点検作業が正しく実施されたことを分かり易く示す点検報告書を作成できる空調機の点検報告書作成支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る空調機の点検報告書作成支援システムは、空調機の外観に現れた異状を撮影した異状事例を示す動画を予め記憶しているデータベースと、目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された現場の動画とデータベースから取得された同じ点検項目に対応する異状事例を示す動画とが再生可能となるように並んで配置されるレイアウトで点検報告書を作成する作成部と、を備える。
また、この発明に係る空調機の点検報告書作成支援システムは、空調機の外観に現れた異状を撮影した異状事例を示す動画を予め記憶しているデータベースと、目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された現場の動画にアクセスするための文字列またはコードとデータベースから取得された同じ点検項目に対応する異状事例を示す動画にアクセスするための文字列またはコードとが並んで配置されるレイアウトで点検報告書を作成する作成部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された現場写真とデータベースから取得された同じ点検項目に対応する異状事例写真とが並んで配置されるレイアウトで点検報告書が作成される。このため、空調機の点検作業が正しく実施されたことを分かり易く示す点検報告書を作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1における点検報告書作成支援システムの概要を示す模式図である。
図2】実施の形態1における点検報告書作成支援システムの全体構成図である。
図3】実施の形態1における点検報告書作成支援システムで作成される点検報告書の一例を示す図である。
図4】携帯端末のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して実施の形態について説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号が付される。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における点検報告書作成支援システムの概要を示す模式図である。
【0011】
空調機は、室外機1及び室内機2を備える。室外機1は、冷媒配管3で室内機2と接続されている。図1では、天井埋め込み型の室内機2が例示されている。
【0012】
空調機の点検報告書作成支援システムは、例えば、携帯端末4及びデータベース5を備える。携帯端末4は、例えば、点検担当者によって使用される。携帯端末4は、例えば、専用の装置であってもよい。携帯端末4は、例えば、タブレット端末、スマートフォン又はノートパソコン等であってもよい。
【0013】
携帯端末4は、例えば、無線通信機能を有する。携帯端末4は、例えば、インターネット等のネットワーク6を介してデータベース5を参照する。
【0014】
データベース5には、空調機の異状の事例を示す情報が予め記憶されている。空調機の異状の事例を示す情報には、例えば、過去に他の室外機1又は室内機2の外観に現れた異状を撮影した「異状事例写真」が含まれる。異状事例写真は、例えば、静止画である。
【0015】
携帯端末4は、例えば、撮影機能を有する。携帯端末4で撮影可能な画像は、少なくとも静止画を含む。
【0016】
点検担当者は、目視による空調機の外観点検の際に、室外機1の外観及び室内機2の外観の画像を撮影する。室内機2については、例えば、天井パネル又はグリルを外した状態で視認可能な熱交換器などの部分も外観に含まれる。以下、点検対象となった空調機の室外機1及び室内機2の外観の静止画を「現場写真」とも呼ぶ。
【0017】
点検担当者は、例えば、携帯端末4を用いて現場写真を撮影する。現場写真は、機器の点検項目に応じて撮影される。一つの機器について複数の点検項目が実施される場合、同一の機器について複数の現場写真が撮影され得る。
【0018】
室外機1の点検項目としては、例えば、「機器の異常振動、異常運転音」、「機器及び機器周辺の油にじみ」、「機器のキズ、腐食、錆」などが設定される。室内機2の点検項目としては、例えば、「熱交換器の霜付き」などが設定される。
【0019】
外観点検の終了後に、点検担当者は、例えば、携帯端末4を用いて点検報告書7を作成する。点検報告書7の内容には、例えば、点検時に撮影された現場写真及びデータベース5から取得された異状事例写真が含まれる。
【0020】
図2は、実施の形態1における点検報告書作成支援システムの全体構成図である。
【0021】
データベース5は、例えば、サーバー8に設けられる。サーバー8は、例えば、空調機の保守を行う設備管理会社に設置される。サーバー8は、例えば、ネットワーク6を介して携帯端末4と通信可能である。
【0022】
データベース5は、例えば、異状の事例を示す情報を空調機の機種ごと且つ点検項目ごとに記憶している。データベース5は、例えば、各建物に設置されている空調機の識別情報と当該空調機の機種とを関連付けて記憶している。なお、機器の識別情報とは、例えば、当該機器が設置されている建物を特定する建物番号及び当該機器の号機番号を組み合わせた情報である。
【0023】
携帯端末4には、例えば、表示部9、操作部10、撮影部11、データ取得部12、作成部13及び出力部14が設けられる。
【0024】
表示部9は、視覚情報を表示する。操作部10は、人による入力操作を受け付ける。表示部9は、例えば、液晶ディスプレイ又はタッチパネル等である。操作部10は、例えば、押しボタン、キーボード又はタッチパネル等である。タッチパネルは、表示部9と操作部10とを兼ねることが可能である。
【0025】
撮影部11は、画像を撮影する。携帯端末4の撮影機能は、撮影部11によって実現される。撮影部11は、例えば、携帯端末4に内蔵された可視光カメラである。
【0026】
データ取得部12は、データベース5に記憶されているデータを取得する。
【0027】
データ取得部12は、例えば、撮影部11によって現場写真が撮影された場合に、撮影された室外機1又は室内機2の識別情報、点検項目及び点検結果の入力を要求するメッセージ等を表示部9に表示させる。外観点検を実施している点検担当者は、この要求に応じて、操作部10を用いて識別情報、点検項目及び点検結果を入力する。データ取得部12は、入力された識別情報に関連付けられた機種の異状事例写真のうち、入力された点検項目に対応する異状事例写真をデータベース5から取得する。
【0028】
なお、例えば、同一の現場写真について複数の点検項目の入力がなされた場合、データ取得部12は、それぞれの点検項目に対応する複数の異状事例写真をデータベース5から取得してもよい。
【0029】
作成部13は、点検報告書7を作成する。作成部13は、例えば、撮影部11によって撮影された現場写真及びデータ取得部12によって取得された異状事例写真が掲載された点検報告書7の電子データを作成する。
【0030】
出力部14は、例えば、作成部13によって作成された点検報告書7を表示部9に表示させる機能を有する。出力部14は、例えば、作成部13によって作成された点検報告書7を紙などに印刷する機能を有する。出力部14は、例えば、作成部13によって作成された点検報告書7を他の端末装置又は記録媒体などに移動又はコピーする機能を有する。
【0031】
図3は、実施の形態1における点検報告書作成支援システムで作成される点検報告書の一例を示す図である。
【0032】
作成部13は、例えば、図3に示すように、同じ点検項目15に対応する現場写真16と異状事例写真17とが並んで配置されるレイアウトで点検報告書7を作成する。現場写真16及び異状事例写真17は、例えば、点検項目15ごとに掲載される。現場写真16には、例えば、点検担当者によって入力された点検結果を示すキャプションが添えられる。異状事例写真17には、例えば、異状の例であることを示すキャプションが添えられる。なお、同じ点検項目15に対応する現場写真16及び異状事例写真17は、横に並べられてもよいし、縦に並べられてもよい。
【0033】
以上で説明した実施の形態1によれば、データベース5は、空調機の室外機1又は室内機2の外観に現れた異状を撮影した異状事例写真を予め記憶している。作成部13は、目視による空調機の外観点検の際に点検項目に応じて撮影された室外機1又は室内機2の現場写真とデータベース5から取得された同じ点検項目に対応する異状事例写真とが並んで配置されるレイアウトで点検報告書7を作成する。このため、点検結果が視覚的に分かり易い点検報告書7を作成できる。特に、点検対象の空調機に異状が見られなかった場合であっても、現場写真と比較し易いレイアウトで異状事例写真が配置されるため、点検作業が実施されたことを顧客に実感させることができる。その結果、空調機の点検作業が正しく実施されたことを分かり易く示す点検報告書7を作成できる。
【0034】
また、操作部10は、外観点検の対象となった空調機の室外機1又は室内機2の識別情報及び点検項目を示す情報の入力を受け付ける。データ取得部12は、操作部10を用いて入力された識別情報及び点検項目に対応する異状事例写真をデータベース5から取得する。作成部13は、データ取得部12によって取得された異状事例写真を現場写真と並べて配置する。つまり、外観点検の対象となった機器ごとに適した異状事例写真が自動で選択され、点検報告書7に掲載される。このため、点検結果が視覚的に分かり易い点検報告書7を容易に作成できる。
【0035】
また、作成部13、操作部10、データ取得部12及び静止画を撮影する撮影部11は、例えば、一つの携帯端末4に設けられる。データ取得部12は、例えば、撮影部11によって現場写真が撮影された場合に、撮影された空調機の室外機1又は室内機2の識別情報及び点検項目の入力を点検担当者に要求し、要求に応じて操作部10を用いて入力された識別情報及び点検項目に対応する異状事例写真をネットワーク6を介してデータベース5から取得する。この場合、携帯端末4を持つ点検担当者は、点検作業を実施しながら現場で点検報告書7を作成することができる。
【0036】
また、携帯端末4には、例えば、表示部9及び出力部14が設けられる。出力部14は、作成部13によって作成された点検報告書7を表示部9に表示させる機能を有する。この場合、携帯端末4を持つ点検担当者は、点検作業の終了後、その場で顧客に点検報告書7を閲覧させることができる。
【0037】
また、データベース5は、例えば、同一の機種の同一の点検項目に対応する異状事例写真として複数の画像を記憶していてもよい。データ取得部12は、例えば、操作部10に対する点検担当者の操作に基づいて、当該複数の画像のうち一つを選択的に取得してもよい。データ取得部12は、例えば、当該複数の画像のうち前回の外観点検の点検報告書7に掲載したものとは異なる画像を取得してもよい。この場合、状況に応じて、より適切な異状事例写真が掲載された点検報告書7を作成できる。
【0038】
また、作成部13は、例えば、操作部10に対する点検担当者の操作により指定された画像を点検報告書7に配置してもよい。例えば、点検担当者によって機器の外観点検だけでなく修理作業が実施された場合には、点検報告書7に修理前の現場写真と修理後の現場写真とが並んで配置されてもよい。この場合、修理作業の前後の変化が分かり易い点検報告書7を作成できる。
【0039】
また、携帯端末4は、例えば、動画を撮影可能であってもよい。データベース5は、例えば、空調機の異状事例を示す情報として、室外機1又は室内機2の外観を撮影した動画を記憶していてもよい。作成部13は、例えば、外観点検の現場で撮影された動画及び異状事例を示す動画が掲載された点検報告書7の電子データを作成してもよい。動画が掲載された点検報告書7とは、例えば、表示部9に点検報告書7が表示されている状態で動画が再生可能となるように作成されたものでもよい。動画が掲載された点検報告書7とは、例えば、紙などに印刷された場合を想定して、動画にアクセスするためのURL文字列又はQRコード(登録商標)等が記載されたものでもよい。この場合、機器の異常振動についても分かり易い点検報告書7を作成できる。
【0040】
また、携帯端末4は、例えば、音付き動画の撮影又は録音が可能であってもよい。データベース5は、例えば、空調機の異状事例を示す情報として、室外機1又は室内機2の異常運転音が含まれる音付き動画又は録音データを記憶していてもよい。作成部13は、例えば、外観点検の現場で収録された音付き動画又は録音データ及び異状事例を示す音付き動画又は録音データが掲載された点検報告書7の電子データを作成してもよい。音付き動画又は録音データが掲載された点検報告書7とは、例えば、表示部9に点検報告書7が表示されている状態で音付き動画又は録音データが再生可能となるように作成されたものでもよい。音付き動画又は録音データが掲載された点検報告書7とは、例えば、紙などに印刷された場合を想定して、音付き動画又は録音データにアクセスするためのURL文字列又はQRコード(登録商標)等が記載されたものでもよい。この場合、機器の異常運転音についても分かり易い点検報告書7を作成できる。
【0041】
図4は、携帯端末のハードウェア構成図である。
【0042】
携帯端末4における表示部9、操作部10、撮影部11、データ取得部12、作成部13及び出力部14の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51およびメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51およびメモリ52を備えていてもよい。図4は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51およびメモリ52を備えている場合の例を示している。
【0043】
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
【0044】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51および少なくとも1つのメモリ52を備える場合、携帯端末4の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPとも呼ぶ。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
【0045】
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、携帯端末4の各機能を実現することができる。なお、データベース5の機能も、図4に示す処理回路と同様の処理回路により実現される。
【符号の説明】
【0046】
1 室外機
2 室内機
3 冷媒配管
4 携帯端末
5 データベース
6 ネットワーク
7 点検報告書
8 サーバー
9 表示部
10 操作部
11 撮影部
12 データ取得部
13 作成部
14 出力部
15 点検項目
16 現場写真
17 異状事例写真
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ
図1
図2
図3
図4