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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】記録装置、記録方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20230516BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20230516BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
H04N5/77 200
H04N7/18 J
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019096651
(22)【出願日】2019-05-23
(65)【公開番号】P2020190976
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2022-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田端 清史
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-148325(JP,A)
【文献】特開2007-334760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 5/00
H04N 5/77
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得部と、
第1のイベントの発生を、車両に加わった加速度に基づいて検出する第1のイベント検出部と、
第2のイベントの発生を、前記第1のイベント検出部による前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて検出する第2のイベント検出部と、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録制御部と、
を備え
前記第2のイベント検出部は、前記撮影データ取得部が取得した映像データから他の車両の挙動を分析し、分析結果に基づいて前記車両を含まずに発生したイベントを前記第2のイベントとして検出する、記録装置。
【請求項2】
前記第2のイベント検出部は、前記撮影データ取得部が取得した映像データから前記車両から他の車両までの距離を算出し、
前記記録制御部は、前記車両から所定距離以上離間した他の車両の挙動に基づいた前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する、請求項に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第1のイベント検出部は、前記車両に加わった加速度が、前記車両が起こした事故か否かを判定するための第1の閾値未満であって、且つ前記車両が通常走行か否かを判定するための第2の閾値以上であることを検出し、
前記記録制御部は、前記第2のイベント検出部が前記第2のイベントの発生を検出したときに、前記第1のイベント検出部による検出結果が、前記車両が含まれるイベントか否かを判定するための第1の閾値未満であって、且つ前記車両が通常走行か否かを判定するための第2の閾値以上である場合、前記第2のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを前記記録部に保存する、請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
車両に加わった加速度に基づいて、第1のイベントを検出する第1のイベント検出ステップと、
前記第1のイベント検出ステップによる前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて、第2のイベントを検出する第2のイベント検出ステップと、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録ステップと、
を備え
前記第2のイベント検出ステップでは、前記映像データから他の車両の挙動を分析し、分析結果に基づいて前記車両を含まずに発生したイベントを前記第2のイベントとして検出する、記録方法。
【請求項5】
記録装置を動作させるコンピュータに、
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
車両に加わった加速度に基づいて、第1のイベントを検出する第1のイベント検出ステップと、
前記第1のイベント検出ステップによる前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて、第2のイベントを検出する第2のイベント検出ステップと、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録ステップと、
を実行させるプログラムであって、
前記第2のイベント検出ステップでは、前記映像データから他の車両の挙動を分析し、分析結果に基づいて前記車両を含まずに発生したイベントを前記第2のイベントとして検出する、プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、記録方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドライブレコーダを搭載した車両が増加している。ドライブレコーダは、車両内や車両外の状況を撮影して撮影データを記録する記録装置として用いられている。ドライブレコーダが記録する撮影データの利用形態が多様化しており、自らの車両が事故の当事者ではない場合に記録された撮影データに含まれる会話内容や発話内容のプライバシーが守られないという問題が発生する。
【0003】
そこで、特許文献1の記録装置は、イベントの発生が検出された場合、映像データに加えて音声データを含むイベント記録データを保存し、イベントの発生が検出されていない場合、音声データを含まない映像データを保存する構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-82390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自らの車両が事故の当事者である場合は、事故の状況分析の際、映像データに音声データが含まれることは有用であるが、ドライブレコーダが撮影データを保存するきっかけとなるイベントは、自らの車両が事故を起こした場合のみならず、車両利用者による操作や、他の車両の事故に巻き込まれるなど、様々な要因がある。
【0006】
このような要因に基づいてイベント記録データが保存される場合、イベント記録データの保存先が車両の管理者や契約者のサーバーである場合や、イベント記録データが所定期間消去できないように設定されている場合など、特許文献1の記録装置は、自らの車両が事故の当事者ではない場合のイベント検出時における会話内容や発話内容が、他の利用者に聞かれてしまう場合がある。
【0007】
本発明は、事故原因を究明する撮影データを保存するとともに、車両利用者のプライバシーを保護することができる、記録装置、記録方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様の記録装置は、
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得部と、
第1のイベントの発生を、車両に加わった加速度に基づいて検出する第1のイベント検出部と、
第2のイベントの発生を、前記第1のイベント検出部による前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて検出する第2のイベント検出部と、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録制御部と、
を備える。
【0009】
本発明の第2の態様の記録方法は、
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
車両に加わった加速度に基づいて、第1のイベントを検出する第1のイベント検出ステップと、
前記第1のイベント検出ステップによる前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて、第2のイベントを検出する第2のイベント検出ステップと、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録ステップと、
を備える。
【0010】
本発明の第3の態様のプログラムは、
記録装置を動作させるコンピュータに、
映像データ及び音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
車両に加わった加速度に基づいて、第1のイベントを検出する第1のイベント検出ステップと、
前記第1のイベント検出ステップによる前記第1のイベントの検出とは異なる情報に基づいて、第2のイベントを検出する第2のイベント検出ステップと、
前記第1のイベントの発生に起因する第1のイベント記録データとして、前記音声データを含む撮影データを記録部に保存し、前記第2のイベントの発生に起因する第2のイベント記録データとして、前記音声データを含まない撮影データを前記記録部に保存する記録ステップと、
を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、事故原因を究明する撮影データを保存するとともに、車両利用者のプライバシーを保護することができる記録装置、記録方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1にかかる記録装置の構成図である。
図2】実施の形態1にかかる記録部に記録されるデータと、バッファメモリに記録されるデータとの関係を示す図である。
図3】実施の形態1にかかる撮影データの記録処理の流れを示す図である。
図4】検出されるイベントと保存されるイベント記録データとの関係を示す図である。
図5】検出されるイベントと保存されるイベント記録データとの関係を示す図である。
図6】検出されるイベントと保存されるイベント記録データとの関係を示す図である。
図7】実施の形態3にかかる記録装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1を用いて実施の形態1にかかる記録装置10の構成例について説明する。記録装置10は、例えば、車両に搭載されるドライブレコーダとして用いられてもよい。記録装置10は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。
【0014】
プロセッサは、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、以降の図面を用いて説明されるアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。
【0015】
記録装置10は、制御部20、カメラ31、マイクロフォン32、記録部33、センサ34、操作部35、表示部36、及びスピーカ37を備える。制御部20と、カメラ31、マイクロフォン32、記録部33、センサ34、操作部35、表示部36、及びスピーカ37と、は所定のケーブル等を用いて直接接続されてもよく、車内ネットワークであるCAN(Controller Area Network)などを介して接続されてもよい。
【0016】
また、記録装置10は、制御部20によって実現される構成要素を備える構成としてもよい。具体的には、記録装置10は、撮影データ取得部21、第1のイベント検出部22、第2のイベント検出部23、記録制御部24、及び再生制御部26を備える。
【0017】
カメラ31は、車両外に向けて配置され、車両外を撮影した映像データを生成する。マイクロフォン32は、車両内や車両外の音声を収集して音声データを生成する。記録部33は、ハードディスク、カード型メモリ等であってもよく、映像データ及び音声データを記録する。
【0018】
センサ34は、加速度センサであり、記録装置10を搭載した車両に加わる加速度を検出する。このとき、センサ34は、車両のスピード等を検知してもよい。操作部35は、運転者や同乗者がイベント(第2のイベント)を入力するために操作する入力装置である。
【0019】
表示部36は、記録部33に記録された映像データを再生するディスプレイである。スピーカ37は、記録部33に記録された音声データを出力する。スピーカ37は、スピーカ37の入力前に図示しない音声増幅部や音声処理部を含み、スピーカ37と記載した場合であってもこれらを含む。
【0020】
続いて、制御部20の構成例について説明する。制御部20は、撮影データ取得部21、第1のイベント検出部22、第2のイベント検出部23、記録制御部24、バッファメモリ25、及び再生制御部26を備える。
【0021】
撮影データ取得部21、第1のイベント検出部22、第2のイベント検出部23、記録制御部24、及び再生制御部26等の制御部20を構成する各構成要素は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェア若しくはモジュールであってもよい。又は、制御部20を構成する各構成要素は、回路若しくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0022】
撮影データ取得部21は、カメラ31において生成された映像データ及びマイクロフォン32において生成された音声データを取得する。映像データ及び音声データを含むデータは、撮影データと称されてもよい。
【0023】
つまり、撮影データ取得部21は、カメラ31及びマイクロフォン32から撮影データを取得すると言い換えられてもよい。映像データは、例えば、H.264若しくはH.265等の方式を用いて生成されてもよい。
【0024】
また、音声データは、PCM(Pulse Code Modulation)方式等を用いて生成されてもよく、映像データ及び音声データを含んだ動画像データである撮影データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2-TS(Transport Stream)又はAVI(Audio Video Interleave)等を用いて生成されてもよい。
【0025】
撮影データ取得部21は、映像データ及び音声データを含む撮影データをバッファメモリ25へ出力する。バッファメモリ25は、出力された撮影データを一時的に記録する。バッファメモリ25は、制御部20内に内蔵される内蔵メモリと称されてもよい。
【0026】
「一時的に記録する」とは、例えば、バッファメモリ25が、所定期間経過した撮影データを消去することであってもよい。又は、「一時的に記録する」とは、撮影データ取得部21から出力されるデータを、バッファメモリ25内のデータに上書きして記録することであってもよい。又は、「一時的に記録する」とは、バッファメモリ25が、撮影データ取得部21から出力された撮影データを記録制御部24へ出力した場合に、出力した撮影データを消去することであってもよい。
【0027】
第1のイベント検出部22は、センサ34から出力された情報に基づいて第1のイベントの発生を検出する。詳細には、第1のイベント検出部22は、加速度センサとして動作するセンサ34において検出した自らの車両に生じた加速度が予め設定された第1の閾値以上の場合に、第1のイベントが発生したことを検出する。第1の閾値は、自らの車両が事故を起こした場合に当該車両に加わる加速度が検出されるように設定することができ、例えば、1.5G~2Gに設定される。
【0028】
第1のイベント検出部22は、第1のイベントの発生を検出した場合、第1のイベントが発生したことを示す情報を記録制御部24へ出力する。第1のイベントが発生したことを示す情報には、第1のイベントが発生した時刻が含まれる。
【0029】
第2のイベント検出部23は、操作部35から出力された情報に基づいて第2のイベントの発生を検出する。第2のイベント検出部23は、運転者や同乗者が撮影データを保存するために操作部35を操作した場合に、第2のイベントが発生したことを検出する。
【0030】
第2のイベント検出部23は、第2のイベントの発生を検出した場合、第2のイベントが発生したことを示す情報を記録制御部24へ出力する。第2のイベントが発生したことを示す情報には、第2のイベントが発生した時刻が含まれる。
【0031】
記録制御部24は、バッファメモリ25に記録された撮影データをファイル形式として記録部33へ記録する。記録制御部24は、第1のイベント検出部22が検出した第1のイベントに起因して、バッファメモリ25に記録された撮影データを記録部33へ保存する場合、バッファメモリ25から取得した撮影データをそのまま第1のイベント記録データとして記録部33へ保存する。
【0032】
バッファメモリ25から取得した撮影データは、映像データ及び音声データを含む。言い換えると、記録制御部24は、バッファメモリ25から記録部33へ撮影データを移行する。具体的には、記録制御部24は、バッファメモリ25に記録された撮影データから映像データ及び音声データを含む動画像ファイルを生成して、記録部33へ記録する。
【0033】
また、記録制御部24は、第2のイベント検出部23が検出した第2のイベントに起因して、バッファメモリ25に記録された撮影データを記録部33へ保存する場合、バッファメモリ25から取得した撮影データのうち、映像データのみのデータを第2のイベント記録データとして記録部33へ保存する。つまり、記録制御部24は、音声データを含まない撮影データ、つまり映像データを含み、且つ音声データを含まない撮影データを記録部33へ記録する。
【0034】
言い換えると、記録制御部24は、撮影データから音声データを消去したデータを、バッファメモリ25から記録部33へ記録する。具体的には、記録制御部24は、バッファメモリ25へ記録された撮影データに対して、音声データを無音の音声データに置き換えて、映像データと共に動画像ファイルを生成して、記録部33へ記録する。
【0035】
このように第1のイベントに起因する映像データ及び音声データを含む第1のイベント記録データを記録部33へ保存する場合、当該第1のイベント記録データを上書き禁止のデータとして記録部33へ保存する。
【0036】
また、記録制御部24は、第2のイベントに起因する映像データを含み、且つ音声データを含まない第2のイベント記録データを記録部33へ保存する場合、当該第2のイベント記録データを上書き禁止のデータとして記録部33へ保存してもよい。
【0037】
例えば、記録制御部24は、データの上書きを禁止する記録部33内のメモリ領域のアドレスを指定して、第1のイベント記録データ及び第2のイベント記録データを記録部33へ保存してもよい。又は、記録制御部24は、第1のイベント記録データ及び第2のイベント記録データのヘッダ又はペイロードに上書き禁止を示すフラグ情報等を設定してもよい。
【0038】
一方、記録制御部24は、第1のイベント及び第2のイベントの発生に起因せずに、バッファメモリ25に記録された撮影データを記録部33へ記録する場合、バッファメモリ25から取得した撮影データのうち、映像データのみのデータを記録部33へ記録することとしてもよい。
【0039】
このように第1のイベント及び第2のイベントの発生に起因しない、映像データを含み、且つ音声データを含まない撮影データを記録部33へ記録する場合、映像データのみを含む撮像データを上書き可能なデータとして記録部33へ記録してもよい。
【0040】
例えば、記録制御部24は、記録部33のデータの上書きを可能とするメモリ領域のアドレスを指定して、映像データのみを含む撮影データを記録部33へ記録してもよい。又は、記録制御部24は、映像データのみを含む撮影データのヘッダ又はペイロードに上書き可能を示すフラグ情報を設定してもよい。
【0041】
再生制御部26は、記録部33に記録されている撮影データを取得し、取得した撮影データに基づく映像データを表示部36へ出力し、取得した撮影データに基づく音声データをスピーカ37等へ出力する。
【0042】
図1においては、記録装置10が、再生制御部26、表示部36、及びスピーカ37を含む構成を示しているが、記録装置10とは異なる再生装置等が、再生制御部26、表示部36、及びスピーカ37を含んでもよい。
【0043】
言い換えると、記録装置10は、再生制御部26、表示部36、及びスピーカ37を含まなくてもよい。つまり、再生制御部26、表示部36、及びスピーカ37を含む再生装置等が、記録装置10の記録部33に記録されたデータを再生してもよい。
【0044】
例えば、再生装置等は、カード型記録媒体等の持ち運び可能な記録媒体に記録されたデータを再生する装置であってもよい。記録部33に記録されたデータは、持ち運び可能な記録媒体に移行されてもよい。
【0045】
ここで、図2を用いて、記録部33に記録されるデータと、バッファメモリ25に記録されるデータと、の関係について説明する。図2に示される横軸は、時間の経過を示している。D-4~D+2のそれぞれは、所定期間の間に撮影された撮影データを示している。図2においては、D-4が、最も古く撮影された撮影データであり、D+2が最も新しく撮影された撮影データである。所定期間とは、例えば、数秒、数十秒、数分等であってもよい。
【0046】
撮影データ取得部21が取得した撮影データは、すぐにバッファメモリ25へ出力される。そのため、図2においては、撮影データ取得部21において取得した撮影データが、そのままバッファメモリ25に記録されていることが示されている。
【0047】
言い換えると、図2においては、撮影データ取得部21が撮影データを取得したタイミングと、バッファメモリ25に撮影データが記録されるタイミングと、が実質的に一致していることが示されている。
【0048】
「実質的に一致している」とは、撮影データ取得部21が撮影データを取得したタイミングと、バッファメモリ25に撮影データが記録されるタイミングと、が完全に一致しない場合も含まれる。
【0049】
例えば、「実質的に一致している」とは、バッファメモリ25に撮影データが記録されるタイミングが、撮影データ取得部21が撮影データを取得したタイミングよりも後にずれることも含まれる。一方、記録部33に記録される撮影データは、一時的にバッファメモリ25に記録された後に、記録制御部24によって記録部33に記録される。
【0050】
そのため、撮影データ取得部21が取得した撮影データが、バッファメモリ25に記録されるタイミングと、記録部33に記録されるタイミングと、は異なる。具体的には、撮影データが記録部33に記録されるタイミングは、撮影データがバッファメモリ25に記録されるタイミングよりも遅い。
【0051】
t1~t6は、時刻を示す。記録制御部24は、撮影データ取得部21が撮影データを取得している期間、つまりカメラ31が撮影を行っている期間は、第1のイベント又は第2のイベントが発生したか否かを判定する。言い換えると、記録制御部24は、第1のイベント検出部22及び第2のイベント検出部23からイベントを検出したことを示す情報を取得したか否かを判定する。
【0052】
記録制御部24は、例えば、時刻t2において、時刻t1から時刻t2までの間に、第1のイベント及び第2のイベントが発生していないと判定した場合、バッファメモリ25に記録されている撮影データD-2から音声データを消去し、つまり、撮影データD-2の音声データを無音化して、映像データのみとなった撮影データをファイル化し、上書き可能なファイルとして記録部33へ記録する。
【0053】
一方、記録制御部24は、時刻t4において、時刻t3から時刻t4までの間の時刻t6に第1のイベント又は第2のイベントが発生したと判定する。記録制御部24は、時刻t6に第1のイベントが発生したと判定した場合、時刻t4において撮影データ取得部21が取得したデータDから音声データを消去することなく、バッファメモリ25に記録されているデータDをそのままファイル化して、第1のイベント記録データとして記録部33へ上書き禁止のファイルとして保存する。
【0054】
又は、記録制御部24は、時刻t6に第2のイベントが発生したと判定した場合、時刻t4においてバッファメモリ25に記録されている撮像データDから音声データを消去し、映像データのみとなった撮影データをファイル化して、第2のイベント記録データとして記録部33へ上書き禁止のファイルとして保存する。
【0055】
なお、図2においては、バッファメモリ25への記録が完了された撮影データが、即座に記録部33へ記録されることを示しているが、バッファメモリ25へ記録されている撮影データを記録部33へ記録するタイミングは、図2に制限されない。
【0056】
例えば、記録制御部24は、バッファメモリ25へ記録している最中の撮影データを取得し、取得した撮影データを記録部33へ記録してもよい。又は、記録制御部24は、バッファメモリ25への撮影データの記録が完了した場合、撮影データの記録が完了した時点から所定期間経過後に、その撮影データを記録部33へ記録してもよい。ここで、撮影データとは、図2に示すD-4~D+2のいずれかを意図している。
【0057】
また、図2においては、記録制御部24は、第1のイベント又は第2のイベントが発生した時刻を含む期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データをそのまま、又は当該撮影データから音声データを消去したデータを記録部33へ記録することを示している。
【0058】
しかしながら、記録制御部24は、これに制限されず、例えば、第1のイベント又は第2のイベントが発生した時刻を含む期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データに加えて、第1のイベント又は第2のイベントが発生した時刻を含む期間の前後の期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データをそのまま、又はこれらの撮影データから音声データを消去したデータを記録部33へ保存してもよい。
【0059】
例えば、記録制御部24は、時刻t6において第1のイベントが発生したと判定した場合、撮影データ取得部21に取得されたデータDに加えて、データD-1及びD+1をそのまま記録部33へ保存してもよい。又は、記録制御部24は、時刻t6において第2のイベントが発生したと判定した場合、撮影データ取得部21に取得されたデータDに加えてデータD-1及びD+1からも音声データを消去したデータを記録部33へ保存してもよい。
【0060】
続いて、図3を用いて実施の形態1にかかる撮影データの記録処理の流れについて説明する。はじめに、撮影データ取得部21は、映像データ及び音声データを含む撮影データをバッファメモリ25へ出力し、バッファメモリ25は、撮影データの記録を開始する(S11)。
【0061】
次に、記録制御部24は、バッファメモリ25に記録されている撮影データの記録部33への記録を開始するにあたり、第1のイベントが発生したか否かを判定する(S12)。具体的には、記録制御部24は、移行する撮影データの撮影期間に、第1のイベント検出部22からイベントを検出したことを示す情報を取得したか否か、つまり第1のイベントの発生が検出されたか否かを判定する。
【0062】
記録制御部24は、第1のイベントが発生したと判定した場合(S12のYES)、撮影期間に第1のイベントが発生したタイミングを含む撮影データを記録部33へ保存する(S13)。ステップS13において保存される撮影データは、映像データ及び音声データを含む動画像ファイルである。
【0063】
言い換えると、記録制御部24は、バッファメモリ25に記録されている撮影データから音声データを消去することなくファイル化して、第1のイベント記録データとして記録部33へ保存する。このとき、第1のイベント記録データは、上書き禁止のデータとして記録部33へ保存する。
【0064】
一方、記録制御部24は、第1のイベントが発生していないと判定した場合(S12のNO)、移行する撮影データの撮影期間に、第2のイベント検出部23からイベントを検出したことを示す情報を取得したか否か、つまり第2のイベントの発生が検出されたか否かを判定する(S14)。
【0065】
記録制御部24は、第2のイベントが発生したと判定した場合(S14のYES)、第2のイベントが発生したタイミングを含む撮影データから音声データを消去し、映像データのみを含む撮影データを記録部33へ保存する(S15)。ステップS15において保存される撮影データは、映像データ及び無音化された音声データを含む動画像ファイル、または映像データのみからなる動画像ファイルである。
【0066】
言い換えると、記録制御部24は、バッファメモリ25に記録されている撮影データから音声データを消去してファイル化し、第2のイベント記録データとして記録部33へ保存する。このとき、第2のイベント記録データは、上書き禁止のデータとして記録部33へ保存する。
【0067】
一方、記録制御部24は、第2のイベントが発生していないと判定した場合(S14のNO)、つまり、第1のイベントおよび第2のイベントのいずれも発生していない場合、撮影データを、通常記録される撮影データ、つまり上書き可能でループ記録される撮影データとして記録部33へ保存する(S16)。ステップS16において保存される撮影データは、音声データの有無は任意である。
【0068】
記録制御部24は、ステップS13、S15及びS16においてバッファメモリ25内に記録されている撮影データを記録部33へ保存した後に、バッファメモリ25内に記録部33へ保存していない撮影データが存在するか否かを判定する(S17)。
【0069】
記録制御部24は、バッファメモリ25内に記録部33に保存していない撮影データが存在しないと判定した場合(S17のNO)、処理を終了する。「バッファメモリ25内に記録部33へ保存していない撮影データが存在しない場合」とは、例えば、運転者が撮影を停止する操作を実施した場合、又は、エンジンが停止し撮影が停止された場合等がある。
【0070】
記録制御部24は、バッファメモリ25内に記録部33へ保存していない撮影データが存在すると判定した場合(S17のYES)、ステップS12以降の処理を繰り返し実行する。
【0071】
以上説明したように、実施の形態1にかかる記録装置10は、第1のイベントが発生したタイミングを撮影期間に含む撮影データに関しては、映像データ及び音声データを記録部33へ保存することができる。また、記録装置10は、第2のイベントが発生したタイミングを撮影期間に含む撮影データに関しては、撮影データから音声データを消去し、映像データのみを記録部33へ保存することができる。
【0072】
これにより、記録装置10は、自らの車両が事故の当事者、つまり第1のイベントが検出された事故である場合の撮影データに関しては、映像データ及び音声データを含むため事故原因の究明等に役立てることができる。一方、記録装置10は、運転者や同乗者が撮影データの保存を希望する等の第2のイベントが発生した際の撮影データに関しては、運転者の発話内容や同乗者との間の会話内容等を含む可能性のある音声データを消去することによって、運転者及び同乗者のプライバシーを保護することができる。
【0073】
さらに、記録装置10が、第1のイベントおよび第2のイベントが発生していない期間の撮影データに関しては、音声データを消去して記録部33へ記録することによって、運転者及び同乗者のプライバシーを保護することができるとともに、音声データを含む撮影データを記録する場合と比較して、記録するデータ容量を削減することができる。これにより、記録部33において撮影データを上書きして記録する回数を削減することができるため、記録部33は、より長期間の撮影データを記録することができる。
【0074】
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる記録装置10の第1のイベント検出部22は、センサ34が検出した車両に加わる加速度が、自らの車両が事故を起こしたか否かを判定するための第1の閾値以上の場合、第1のイベントの発生を検出しているが、車両が通常走行であるか否かを判定するために設定される、第1の閾値より小さい第2の閾値以上であることを検出してもよい。
【0075】
第2の閾値は、イベントとして検出する必要がない加速度で第1のイベントが検出されないような値である第1の閾値未満であり、自らの車両が通常走行時に当該車両に加わる加速度より大きい値に設定することができ、例えば、0.5G~1Gに設定される。
【0076】
このような第1の閾値未満で第2の閾値以上の加速度がセンサ34によって検出された場合、自らの車両が事故を起こしていなくても、自らの車両が急停止や急加速したり、他の車両の事故に巻き込まれたような状態を示す。
【0077】
そのため、第2のイベント検出部23が第2のイベントの発生を検出したときに、第1のイベント検出部22による検出結果が、第1の閾値未満であって、且つ第2の閾値以上である場合、記録制御部24は、第2のイベント記録データとして、映像データ及び音声データを含む撮影データを記録部33へ保存する。
【0078】
詳細には、図4に示すように、センサ34によって第1の閾値以上の加速度が検出されることで第1のイベント検出部22が第1のイベントの発生を検出した場合、記録制御部24は、例えば、第1のイベントが発生した時刻を含む前後の期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データをそのまま、第1のイベント記録データとして記録部33へ保存する。
【0079】
また、図5に示すように、センサ34によって第2の閾値未満の加速度が検出されている状態で、第1のイベント検出部22が第1のイベントの発生を検出せず、且つ第2のイベント検出部23が第2のイベントの発生を検出した場合、記録制御部24は、例えば、第2のイベントが検出された時刻を含む前後の期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データから音声データを消去したデータを、第2のイベント記録データとして記録部33へ保存する。
【0080】
さらに、図6に示すように、第2のイベント検出部23が第2のイベントの発生を検出したときに、例えば第2のイベント検出部23が第2のイベントの発生を検出した時点の前後所定期間において、第1のイベント検出部22による検出結果が、第1の閾値未満であって、且つ第2の閾値以上である場合、記録制御部24は、第2のイベントが検出された時刻を含む前後の期間に撮影データ取得部21において取得された撮影データをそのまま、第2のイベント記録データとして記録部33へ保存する。ここでいう第2のイベントの発生を検出した時点の前後所定期間とは、第2のイベントと、第1のイベント検出部22による検出結果が関連していると判断できる程度の期間であり、例えば第2のイベントの発生を検出した時点の前後5秒間などである。ちなみに、図4乃至6では、センサ34によって検出される加速度を絶対値として示している。
【0081】
これにより、自らの車両が事故を起こした場合だけでなく、自らの車両が急停止や急加速したり、他の車両の事故に巻き込まれるなどの状態においては、第2のイベント記録データとして、映像データ及び音声データを含む撮影データを保存するため、他の車両の事故の検証に有用なイベント記録データを保存することができる。
【0082】
なお、本実施の形態では、イベントが検出された時刻に取得された撮影データに加えて、当該時刻の前後の期間に取得された撮影データに基づくイベント記録データを記録部33へ保存しているが、少なくともイベントが検出された時刻に取得された撮影データに基づくイベント記録データを記録部33へ保存すればよい。
【0083】
(実施の形態3)
続いて、図7を用いて実施の形態3にかかる記録装置40の構成例について説明する。なお、実施の形態3の記録装置40の説明では、重複する説明は省略し、等しい要素には、等しい符号を用いて説明する。
【0084】
記録装置40は、図1の記録装置10における制御部20の代わりに制御部41を備える。また、記録装置40は、図1の記録装置10における操作部35が省略されている。制御部41は、図1の制御部20とは、第2のイベント検出部42の機能が異なる。第2のイベント検出部42は、撮影データ取得部21が取得した映像データから他の車両の挙動を分析し、分析結果に基づいて第2のイベントの発生を検出する。
【0085】
詳細には、第2のイベント検出部42は、撮影データ取得部21が取得した映像データに対して、一般的な車両認識処理及び認識した他の車両の追跡を行い、認識した他の車両がブレーキによる停止では有り得ない挙動で停止したか否かを判定し、認識した他の車両がブレーキによる停止では有り得ない挙動で停止したと判定した場合、第2のイベントの発生を検出する。例えば、第2のイベント検出部42は、認識した他の車両が自らの車両に異常接近した場合や当該他の車両の姿勢が急激に変化した場合などに、第2のイベントの発生を検出するとよい。
【0086】
これにより、他の車両の挙動の分析結果に基づいて、自動的に第2のイベント記録データとして、映像データを含み、且つ音声データを含まない撮影データを記録部33へ保存することができる。このため、第1のイベント検出部22が検出した第1のイベントは、自らの車両が事故の当事者であるため、事故原因の究明に有用な撮影データとして、音声データを含む撮影データを第1のイベント記録データとして保存する。また、第2のイベント検出部42が検出した第2のイベントは、自らの車両を含まずに発生した事故、つまり、自らの車両が事故の当時者である可能性は低いため、事故原因の究明に有用な撮影データとして、映像データからなる第2のイベント記録データを保存するが、自らの車両の車部における会話などが含まれた音声データは含まない。
【0087】
第2のイベント検出部42は、他の車両の挙動の分析結果に基づいて第2のイベントの発生を検出した場合、撮影データ取得部21が取得した映像データに含まれる他の車両の大きさや映像データの上下方向の位置に基づき、自らの車両と他の車両との距離を算出してもよい。
【0088】
この場合、記録制御部24は、第2のイベントが発生したと判定した場合、自らの車両と第2のイベントとして検出された挙動をとった他の車両との距離が、所定距離として例えば10m以上離間していると判断された場合は、音声データを含まない撮影データを第2のイベント記録データとして保存する。また、自らの車両と第2のイベントとして検出された挙動をとった他の車両との距離が、例えば10m未満であると判断された場合は、音声データを含むイベント記録データを第2のイベント記録データとして保存する。
【0089】
この場合の所定距離とは、他の車両の挙動に基づいて検出された第2のイベントが、明らかに自らの車両が当事者ではないと判断できる距離が設定される。言い換えると、他の車両の挙動に基づいて第2のイベントが検出されたときの、自らの車両と他の車両との距離が所定距離未満である場合は、検出された第2のイベントに自らの車両が間接的に関与している可能性もあるため、第2のイベント記録データには音声データが含まれていることが、事故原因の究明に有用である。
【0090】
このため、第2のイベントが検出される前の自らの車両の走行速度に応じて所定距離が変更されてもよい。第2のイベントが検出される前の自らの車両の走行速度が高いほど、所定距離が長くなるように設定される。例えば、第2のイベントが検出される前の自らの車両の走行速度が60km/h以上であれば、所定距離を20mに設定し、60km/h未満であれば所定距離を10mに設定する。また、自らの車両が走行している道路区分に基づいて所定距離が変更されてもよい。例えば、第2のイベントが検出されたときの自らの車両の走行路が高速道路である場合は、所定距離を20mに設定し、一般道路であれば所定距離を10mに設定する。これらの値は一例であり、限定されるものではなく、適切な値が設定されればよい。
【0091】
このとき、第2のイベント検出部42は、映像データの分析に加え、マイクロフォン32で取得した音声データが、例えば、叫び声や悲鳴など事故に該当するような単語を含む音声を発しているか否かを音声認識処理によって分析し、認識した他の車両がブレーキによる停止では有り得ない挙動で停止し、且つ事故に該当するような単語を含む音声を発している場合に、第2のイベントの発生を検出してもよい。
【0092】
ここで、本実施の形態の記録装置40も、実施の形態2と同様に、第2のイベントの発生が検出されたときに、第1の閾値未満であって第2の閾値以上の加速度が検出された場合、記録制御部24は、例えば、第2のイベント記録データとして、映像データ及び音声データを含む撮影データを記録部33へ保存してもよい。
【0093】
なお、本実施の形態の記録装置40は、操作部35を省略しているが、操作部35を備えていてもよい。
【0094】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0095】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、第2のイベントは、上述の限りでなく、センサ34によって検出される加速度以外の情報に基づいて、検出することができるイベントであればよい。
【符号の説明】
【0096】
10 記録装置
20 制御部、21 撮影データ取得部、22 第1のイベント検出部、23 第2のイベント検出部、24 記録制御部、25 バッファメモリ、26 再生制御部、
31 カメラ、32 マイクロフォン、33 記録部、34 センサ、35 操作部、36 表示部、37 スピーカ
40 記録装置
41 制御部
42 第2のイベント検出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7