(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】燃料タンクキャップのロック装置
(51)【国際特許分類】
B62J 35/00 20060101AFI20230516BHJP
B60K 15/05 20060101ALI20230516BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20230516BHJP
E05B 83/00 20140101ALI20230516BHJP
【FI】
B62J35/00 D
B60K15/05 A
E05B49/00 J
E05B83/00 H
(21)【出願番号】P 2019233857
(22)【出願日】2019-12-25
【審査請求日】2022-10-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000213954
【氏名又は名称】朝日電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】三村 庸平
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-196951(JP,A)
【文献】特開2015-123884(JP,A)
【文献】特開2013-124487(JP,A)
【文献】特開2005-075308(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102017004447(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 35/00
B60K 15/05
E05B 49/00
E05B 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の燃料タンクに通じた給油口を塞いだ閉塞位置と開放した開放位置との間で移動して当該給油口を開閉可能なキャップと、
操作者によって操作可能とされた操作手段と、
前記操作手段の操作に連動して移動可能とされるとともに、前記キャップが給油口を塞いだ状態を保持する係止位置と、当該係止を解除して当該キャップの開動作を許容する許容位置との間で動作する係止手段と、
前記係止手段の係止位置から許容位置への動作をロックし、又は当該ロックを解除して前記係止手段の係止位置から許容位置への動作を許容し得るロック手段と、
前記操作手段の操作に伴う前記係止手段の移動開始を検知可能な検知スイッチと、
を具備し、前記検知スイッチが前記係止手段の移動開始を検知したことを条件として、前記ロック手段によるロック解除を行わせる燃料タンクキャップのロック装置であって、
前記係止手段は、
前記操作手段の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を前記検知スイッチが検知可能とされた第1係止手段と、
前記ロック手段によるロックが可能とされるとともに、前記第1係止手段が所定寸法移動した後、当該第1係止手段と一体的に移動して前記係止位置から許容位置まで移動可能とされた第2係止手段と、
を有したことを特徴とする燃料タンクキャップのロック装置。
【請求項2】
前記第1係止手段に形成された第1当接面と前記第2係止手段に形成された第2当接面とが当接することにより当該第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動可能とされるとともに、前記第1当接面と第2当接面との間に所定寸法のクリアランスが形成されたことを特徴とする請求項1記載の燃料タンクキャップのロック装置。
【請求項3】
前記第1当接面又は第2当接面は、前記第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動する過程で所定以上の負荷が生じたとき、当該負荷を逃がすための過負荷防止部に形成されたことを特徴とする請求項2記載の燃料タンクキャップのロック装置。
【請求項4】
前記過負荷防止部は、前記操作手段の操作過程において、前記所定以上の負荷が生じないとき、前記第1係止手段及び第2係止手段を一体的に移動させ、前記所定以上の負荷が生じたとき、前記第1係止手段で受けた操作力を前記第2係止手段に伝達しない構成とされたことを特徴とする請求項3記載の燃料タンクキャップのロック装置。
【請求項5】
運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信する発信手段と、
車両側に配設されて前記発信手段からのIDコードを受信し得る受信手段と、
該受信手段で受信したIDコードが当該車両における正規のものであるか否かを判定する判定手段と、
を備えるとともに、前記判定手段により正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、前記第1係止手段の移動開始が検知されたことを条件として、前記ロック手段によるロック解除を行わせることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の燃料タンクキャップのロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンクに通じた給油口を塞ぐためのキャップの開閉をロック又はロック解除を行うための燃料タンクキャップのロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、大型の二輪車における燃料タンクの上部には、給油口が設けられるとともに、その給油口を塞いだ閉塞位置と開放した開放位置との間で移動して当該給油口を開閉可能なキャップと、キャップの開閉をロック又はロック解除を行うためのロック手段とを有した燃料タンクキャップのロック装置が提案されている。例えば、従来の燃料タンクキャップのロック装置として、特許文献1にて開示されているように、操作者によって揺動軸を中心とした揺動操作が可能とされた操作ノブと、操作ノブの揺動操作に連動して移動可能とされるとともに、キャップが給油口を塞いだ状態を保持する係止位置と、当該係止を解除して当該キャップの開動作を許容する許容位置との間で動作する係止手段と、係止手段の係止位置から許容位置への動作をロックし、又は当該ロックを解除して係止手段の係止位置から許容位置への動作を許容し得るロック手段と、操作手段の操作に伴う係止手段の移動開始を検知可能な検知スイッチを具備したものが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、操作手段(操作ノブ)を操作して係止手段が移動開始することを検知スイッチが検知したことを条件として、ロック手段によるロックを解除する構成であったので、操作手段の操作を極めて素早く行った場合、検知スイッチの検知からロック手段によるロック解除までの時間が短過ぎてロック解除が間に合わず、キャップを円滑に開状態にするのが困難となる虞があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、検知スイッチによる係止手段の移動開始の検知からロック手段によるロック解除までの時間を十分に確保することができ、操作手段による操作性を向上させることができる燃料タンクキャップのロック装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、車両の燃料タンクに通じた給油口を塞いだ閉塞位置と開放した開放位置との間で移動して当該給油口を開閉可能なキャップと、操作者によって操作可能とされた操作手段と、前記操作手段の操作に連動して移動可能とされるとともに、前記キャップが給油口を塞いだ状態を保持する係止位置と、当該係止を解除して当該キャップの開動作を許容する許容位置との間で動作する係止手段と、前記係止手段の係止位置から許容位置への動作をロックし、又は当該ロックを解除して前記係止手段の係止位置から許容位置への動作を許容し得るロック手段と、前記操作手段の操作に伴う前記係止手段の移動開始を検知可能な検知スイッチとを具備し、前記検知スイッチが前記係止手段の移動開始を検知したことを条件として、前記ロック手段によるロック解除を行わせる燃料タンクキャップのロック装置であって、前記係止手段は、前記操作手段の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を前記検知スイッチが検知可能とされた第1係止手段と、前記ロック手段によるロックが可能とされるとともに、前記第1係止手段が所定寸法移動した後、当該第1係止手段と一体的に移動して前記係止位置から許容位置まで移動可能とされた第2係止手段とを有したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃料タンクキャップのロック装置において、前記第1係止手段に形成された第1当接面と前記第2係止手段に形成された第2当接面とが当接することにより当該第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動可能とされるとともに、前記第1当接面と第2当接面との間に所定寸法のクリアランスが形成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の燃料タンクキャップのロック装置において、前記第1当接面又は第2当接面は、前記第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動する過程で所定以上の負荷が生じたとき、当該負荷を逃がすための過負荷防止部に形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の燃料タンクキャップのロック装置において、前記過負荷防止部は、前記操作手段の操作過程において、前記所定以上の負荷が生じないとき、前記第1係止手段及び第2係止手段を一体的に移動させ、前記所定以上の負荷が生じたとき、前記第1係止手段で受けた操作力を前記第2係止手段に伝達しない構成とされたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1~4の何れか1つに記載の燃料タンクキャップのロック装置において、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信する発信手段と、車両側に配設されて前記発信手段からのIDコードを受信し得る受信手段と、該受信手段で受信したIDコードが当該車両における正規のものであるか否かを判定する判定手段とを備えるとともに、前記判定手段により正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、前記第1係止手段の移動開始が検知されたことを条件として、前記ロック手段によるロック解除を行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、係止手段は、操作手段の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を検知スイッチが検知可能とされた第1係止手段と、ロック手段によるロックが可能とされるとともに、第1係止手段が所定寸法移動した後、当該第1係止手段と一体的に移動して係止位置から許容位置まで移動可能とされた第2係止手段とを有したので、検知スイッチによる係止手段の移動開始の検知からロック手段によるロック解除までの時間を十分に確保することができ、操作手段による操作性を向上させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、第1係止手段に形成された第1当接面と第2係止手段に形成された第2当接面とが当接することにより当該第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動可能とされるとともに、第1当接面と第2当接面との間に所定寸法のクリアランスが形成されたので、簡単な構成により検知スイッチによる係止手段の移動開始の検知からロック手段によるロック解除までの時間を十分に確保することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、第1当接面又は第2当接面は、第1係止手段及び第2係止手段が一体的に移動する過程で所定以上の負荷が生じたとき、当該負荷を逃がすための過負荷防止部に形成されたので、操作手段の操作過程で生じた過負荷により装置が破損してしまうのを防止することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、過負荷防止部は、操作手段の操作過程において、所定以上の負荷が生じないとき、第1係止手段及び第2係止手段を一体的に移動させ、所定以上の負荷が生じたとき、第1係止手段で受けた操作力を第2係止手段に伝達しない構成とされたので、操作手段の操作過程で生じた過負荷を確実に逃がして装置の破損をより確実に防止することができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信する発信手段と、車両側に配設されて発信手段からのIDコードを受信し得る受信手段と、該受信手段で受信したIDコードが当該車両における正規のものであるか否かを判定する判定手段とを備えるとともに、判定手段により正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、第1係止手段の移動開始が検知されたことを条件として、ロック手段によるロック解除を行わせるので、防犯効果を向上させつつ操作手段による操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置を示す平面図及び側面図
【
図2】
図1におけるII-II線断面図であって、(a)キャップが閉塞位置にある状態(b)キャップが開放位置にある状態を示す模式図
【
図4】同燃料タンクキャップのロック装置における操作手段の操作前の状態(係止手段が係止位置にある状態)を示す模式図
【
図5】同燃料タンクキャップのロック装置おける操作手段の操作後の状態(係止手段が許容位置にある状態)を示す模式図
【
図6】同燃料タンクキャップのロック装置においてキャップを取り外した状態を上方から見た状態を示す平面図
【
図7】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段に対するソレノイド及びスライダの位置関係を示す模式図
【
図8】同燃料タンクキャップのロック装置におけるキャップを示す平面図及び側面図
【
図9】同燃料タンクキャップのロック装置における操作手段を示す平面図及び側面図
【
図10】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す5面図
【
図11】同係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す斜視図
【
図12】同係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す斜視図
【
図13】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作前)を示す模式図
【
図14】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作開始)を示す模式図
【
図15】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作終了)を示す模式図
【
図16】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作過程で過負荷が生じた場合)を示す模式図
【
図17】同燃料タンクキャップのロック装置における第1係止手段を示す3面図
【
図18】同燃料タンクキャップのロック装置における第2係止手段を示す3面図
【
図19】同燃料タンクキャップのロック装置における過負荷防止部を示す3面図
【
図20】同燃料タンクキャップのロック装置におけるソレノイド及びスライダを有したユニットを示す斜視図
【
図23】同燃料タンクキャップのロック装置におけるスライダと及び検知スイッチ(オフ状態)の位置関係を示す模式図
【
図24】同燃料タンクキャップのロック装置におけるスライダと及び検知スイッチ(オン状態)の位置関係を示す模式図
【
図25】同燃料タンクキャップのロック装置の全体構成を示すブロック図
【
図26】本発明の第2の実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す5面図
【
図27】同係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す斜視図
【
図28】同係止手段(第1係止手段及び第2係止手段が一体化された状態)を示す斜視図
【
図29】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作前)を示す模式図
【
図30】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作開始)を示す模式図
【
図31】同燃料タンクキャップのロック装置における係止手段(操作手段による操作終了)を示す模式図
【
図32】同燃料タンクキャップのロック装置における第1係止手段を示す3面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置は、大型二輪車における燃料タンクに通じた給油口を塞ぐためのキャップの開閉をロック又はロック解除するものであり、
図1~3に示すように、キャップ1と、操作ノブ2(操作手段)と、係止手段3と、ロック手段としてのソレノイド5と、スライダ6と、検知スイッチ8とを有して構成されている。なお、上記構成部品は、給油口Taを有する燃料タンクTに固定された本体R内に収容されている。また、本体Rの上部には、
図1~3に示すように、円環状のカバー部Hが複数のボルトにて固定されている。
【0018】
キャップ1は、車両の燃料タンクに通じた給油口Taを塞いだ閉塞位置(
図2(a)参照)と開放した開放位置(
図2(b)参照)との間で移動して当該給油口Taを開閉可能なもので、上側キャップ部1a及び下側キャップ部1bから構成されている。本実施形態においては、運転者等の操作者が操作ノブ2を手で摘まんで上方に引き上げることにより、キャップ1が揺動軸Laを中心に揺動し、閉塞位置から開放位置に移動して給油口Taを外部に臨ませ得るようになっている。
【0019】
上側キャップ部1aは、
図8に示すように、所定位置部位にキャップ1を閉塞位置と開放位置との間で揺動させる揺動軸Laが形成されている。また、上側キャップ部1aは、その上部にて操作ノブ2(操作手段)を揺動操作可能に保持している。下側キャップ部1bは、キャップ1が閉塞位置にあるとき、給油口Taをシールするシール材Sが取り付けられるとともに、
図4~6に示すように、係止手段3を係止位置と許容位置との間で移動可能な状態で収容して構成されている。
【0020】
操作ノブ2(操作手段)は、
図9に示すように、揺動軸Lbが一体的に形成されたもので、当該揺動軸Lbの両端部には、突出部2aがそれぞれ形成されるとともに、キャップ1(上側キャップ部1a)の上面に形成された凹部に取り付けられている。そして、操作者が操作ノブ2を上方に引き上げて操作すると、当該操作ノブ2が揺動軸Lbを中心に揺動操作可能とされている。
【0021】
係止手段3は、操作ノブ2の操作と連動して移動可能とされるとともに、キャップ1が給油口Taを塞いだ状態を保持する係止位置(
図4参照)と、当該係止を解除して当該キャップ1の開動作を許容する許容位置(
図5参照)との間で動作するものである。より具体的には、本実施形態に係る係止手段3は、下側キャップ部1b内の作動空間(
図6参照)において略直線状にスライド可能とされており、係止位置にあるとき、
図4に示すように、先端の係止部3ba(後述する第2係止手段3bに形成された部位)がカバー部Hに形成された被係止部Haに係止してキャップ1の閉塞位置から開放位置への移動を規制するとともに、操作ノブ2が操作されて許容位置にあるとき、
図5に示すように、係止部3baが被係止部Haから離間して係止が解かれ、キャップ1の閉塞位置から開放位置への移動を許容するよう構成されている。
【0022】
ここで、本実施形態に係る係止手段3は、
図10~12に示すように、第1係止手段3a及び第2係止手段3bを有して構成されている。これら第1係止手段3a及び第2係止手段3bは、別個の部材から成り、それぞれが第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動又は第2係止手段3bに対して第1係止手段3aが別個に移動可能とされるとともに、
図4、5に示すように、コイルスプリング9の付勢力により許容位置から係止位置に向かって付勢されている。
【0023】
第1係止手段3aは、操作ノブ2(操作手段)の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を検知スイッチ8が検知可能とされたもので、
図17に示すように、当接部3aaと、延設部3abと、収容凹部3acと、受け部3adと、過負荷防止部15とを有して構成されている。当接部3aaは、第1係止手段3aの先端部に形成された部位から成り、
図13~16に示すように、第1係止手段3aの動作に応じて、スライダ6の突出部6aに対して当接又は離間可能とされている。
【0024】
延設部3abは、第1係止手段3aの基端部に形成された部位から成り、既述のコイルスプリング9の一端と当接可能とされている。また、当接部3aa及び延設部3abの間に位置する受け部3adは、
図4、5に示すように、操作ノブ2の突出部2aと当接した状態とされ、操作ノブ2が揺動軸Lbを中心に揺動すると、その操作力を受けて突出部2aにて押圧され、第1係止手段3aを移動させ得るようになっている。
【0025】
収容凹部3acは、過負荷防止部15を移動可能に収容させ得る凹形状から成る。かかる過負荷防止部15は、第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動する過程で所定以上の負荷が生じたとき、当該負荷を逃がすためのもので、
図19に示すように、第1当接面15a及びバネ受け部15bを有した別体部材から成る。そして、
図10、11に示すように、コイルスプリング16を介して収容凹部3acに過負荷防止部15を収容させるとともに、その過負荷防止部15が第2係止手段3bの切欠き部3beにて摺動し得るよう第1係止手段3a及び第2係止手段3bが組み付けられている。
【0026】
第2係止手段3bは、ソレノイド5(ロック手段)によるロックが可能とされるとともに、第1係止手段3aが所定寸法移動した後、当該第1係止手段3aと一体的に移動して係止位置から許容位置まで移動可能とされたもので、
図18に示すように、係止部3baと、テーパ面3bbと、被干渉部3bcと、延設部3bdと、切欠き部3beと、第2当接面3bfとを有して構成されている。
【0027】
係止部3baは、既述のように、被係止部Haに対して係止することによりキャップ1の閉塞位置から開放位置への移動を規制する部位から成り、その裏面側にはテーパ面3bbが形成されている。そして、キャップ1を開放位置から閉塞位置に向かって揺動させると、テーパ面3bbがカバー部Hの被係止部Haに干渉し、第2係止手段3bがコイルスプリング9の付勢力に抗して許容位置に向かう方向に僅かに移動するようになっている。このようにして、第2係止手段3bが移動して、テーパ面3bbが被係止部Haに干渉しなくなる位置に達すると、キャップ1が閉塞位置まで揺動するとともに第2係止手段3bがコイルスプリング9の付勢力にて係止位置まで移動するので、係止部3baが被係止部Haに係止することとなる。
【0028】
被干渉部3bcは、第2係止手段3bの裏面に形成された部位から成り、ソレノイド5のプランジャ5aと干渉することにより、係止手段3(第2係止手段3b)がロックされ得るようになっている。延設部3bdは、第2係止手段3bの基端部に形成された部位から成り、既述のコイルスプリング9の一端と当接可能とされている。切欠き部3beは、第2係止手段3bにおける移動方向に延びた切欠き形状から成り、過負荷防止部15が摺動可能とされるとともに、当該過負荷防止部15の第1当接面15aと当接又は離間可能な第2当接面3bfを有している。
【0029】
しかるに、本実施形態に係る第1係止手段3a及び第2係止手段3bは、
図10~12に示すように、左右に並行状態にて組み付けられるとともに、第1係止手段3aの過負荷防止部15が第2係止手段3bの切欠き部3beに位置して組み付けられている。また、かかる組み付け状態において、
図13に示すように、第1係止手段3a(過負荷防止部15)の第1当接面15aと第2係止手段3bの第2当接面3bfとが対峙するとともに、当該第1当接面15aと第2当接面3bfとの間に所定寸法tのクリアランスが形成されている。
【0030】
さらに、本実施形態においては、係止手段3の係止位置から許容位置への動作をロックし、又は当該ロックを解除して係止手段3の係止位置から許容位置への動作を許容し得るロック手段を具備している。具体的には、本実施形態に係るロック手段は、通電によりプランジャ5aを変位可能なソレノイド5から成るとともに、当該プランジャ5aは、操作ノブ2の揺動操作により係止手段3(第2係止手段3b)が係止位置から許容位置まで移動するとき、当該第2係止手段3bの所定部位に形成された被干渉部3bcに干渉してロックする干渉位置と、被干渉部3bcに干渉しないでロックを解除する非干渉位置との間を移動可能なロック部材を構成している。
【0031】
なお、プランジャ5aは、通電によって、突出状態と収縮状態との間で変位可能とされ、突出状態で干渉位置及び収縮状態で非干渉位置となるよう設定されるとともに、ソレノイド5の内部に形成されたスプリング(不図示)によって、収縮状態(非干渉位置)から突出状態(干渉位置)に向かう方向に常時付勢されている。すなわち、プランジャ5aは、通電されない状態において、内部のスプリングの付勢力にて突出状態(干渉位置)とされて係止手段3をロックし、通電されると、内部のスプリングの付勢力に抗して収縮状態(非干渉位置)とされて係止手段3のロックを解除するのである。
【0032】
すなわち、本実施形態に係る被干渉部3bcは、キャップ1が閉塞位置にあるとき、第2係止手段3bを係止位置から許容位置に移動させようとすると、干渉位置にあるプランジャ5aが干渉して第2係止手段3bの許容位置に向かう移動を規制してロックするとともに、ソレノイド5に対して通電することにより、プランジャ5aが干渉位置から非干渉位置まで移動してロックが解除されるので、第2係止手段3bの許容位置に向かう移動が許容されてロックが解除され、キャップ1を開放位置まで揺動可能とされている。
【0033】
本実施形態に係るソレノイド5は、
図20~24に示すように、本体R内の所定位置に固定されるユニット4内に収容され、プランジャ5aがユニット4の外部まで突出した状態とされている。かかるユニット4は、スライダ6及び検知スイッチ8が取り付けられた取付ケース10を具備しており、ソレノイド5、スライダ6及び検知スイッチ8を一体化された部品としている。
【0034】
またさらに、本実施形態においては、第1係止手段3aと連動するスライダ6と、スライダ6の移動を検知可能な検知スイッチ8とを具備し、検知スイッチ8がスライダ6の移動を検知したことを条件として、ソレノイド5(ロック手段)によるロック解除を行わせ得るよう構成されている。具体的には、スライダ6及び検知スイッチ8は、
図20~24に示すように、ユニット4を構成する取付ケース10に取り付けられており、スライダ6の突出部6aがユニット4の外部まで突出した状態とされている。なお、図中符号fは、防水のためのシール材を示している。
【0035】
スライダ6は、取付ケース10に取り付けられたコイルスプリング7にて
図23、24中右側に付勢された状態とされており、突出部6aの突端が係止手段3の当接部3aaと当接した状態にて組み付けられている。また、スライダ6は、突出部6aと異なる部位において、検知スイッチ8の作動部8aを押圧可能な押圧面6bを有しており、スライダ6の移動に応じて、押圧面6bが作動部8aを押圧して検知スイッチ8を電気的にオン(
図24参照)し、或いは押圧面6bが作動部8aから離間して検知スイッチ8を電気的にオフ(
図23参照)し得るよう構成されている。
【0036】
そして、操作ノブ2を操作する前において、スライダ6は、
図23に示すように、押圧面6bが作動部8aから離間した状態とされており、検知スイッチ8は電気的にオフした状態となっているとともに、操作ノブ2を操作開始して第1係止手段3aが移動開始すると、スライダ6がコイルスプリング7の付勢力によって第1係止手段3aに追従して同方向に移動し、押圧面6bが作動部8aを押圧して検知スイッチ8が電気的にオンする。このように、検知スイッチ8がスライダ6の移動を検知して電気的にオンすると、ソレノイド5に対して通電し、ロックが解除されるので、操作ノブ2を引き続き操作することによって、係止手段3(第2係止手段3b)が許容位置まで移動されることとなる。
【0037】
加えて、本実施形態に適用される車両は、
図25に示すように、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを電波に乗せて発信する発信手段11と、車両側に配設されて発信手段11からのIDコードを受信し得る受信手段12と、該受信手段12で受信したIDコードが当該車両における正規のものであるか否かを判定する判定手段13とを有しており、判定手段13が正規のIDコードを受信したと判定したことを条件として、ECU14に制御信号を送信してエンジン始動を許可するようになっている。
【0038】
さらに、本実施形態に係る判定手段13は、検知スイッチ8と電気的に接続されており、判定手段13が正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、検知スイッチ8により第1係止手段3aの移動開始が検知されたことを条件として、ソレノイド5のプランジャ5aを収縮状態として非干渉位置とし、ロック解除を行わせるよう構成されている。すなわち、判定手段13が正規のIDコードを受信したと判定している場合、検知スイッチ8により第1係止手段3aの移動開始を検知することにより、ソレノイド5のプランジャ5aを突出状態(干渉位置)から収縮状態(非干渉位置)としてロック手段のロックを解除するとともに、判定手段15が正規のIDコードを受信していると判定されない場合、検知スイッチ8により第1係止手段3aの移動開始を検知しても、ソレノイド5のプランジャ5aを突出状態(干渉位置)に維持してロック手段によるロック解除動作が行われないようになっている。
【0039】
次に、本実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置における作用について、
図13~16を用いて説明する。
操作ノブ2の操作を開始すると、第1係止手段3aが
図13中下方に向かって移動するとともに、過負荷防止部15が切欠き部3beの延設方向に沿って摺動し、停止状態の第2係止手段3bに対して第1係止手段3aが相対的に移動する。かかる第1係止手段3aの移動により、
図14に示すように、スライダ6の突出部6aが当接部3aaに追随して検知スイッチ8をオンすることとなる。これにより、検知スイッチ8にて第1係止手段3aの移動開始を検知することができるので、判定手段13により正規のIDコードを受信したと判定している場合、ソレノイド5に通電することによりプランジャ5aを干渉位置から非干渉位置に移動させてロックを解除することができる。
【0040】
そして、第1係止手段3aが所定寸法tだけ移動すると、
図14に示すように、過負荷防止部15の第1当接面15aが第2当接面3bfに当接するので、操作ノブ2を継続して操作することにより、
図15に示すように、第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動して第2係止手段3bが係止位置から許容位置まで移動する。これにより、キャップ1を開放位置まで揺動することが可能とされる。
【0041】
一方、操作ノブ2の操作に伴う第1係止手段3aの移動過程において、例えば係止部3baと被係止部Haの間に異物が介在して第2係止手段3bが動作不良を生じたり、或いはソレノイド5のプランジャ5aが干渉位置にあるときなど、過負荷が生じた場合、
図16に示すように、過負荷防止部15がコイルスプリング16の付勢力に抗して同図左側に移動し、第1当接面15aと第2当接面3bfとの当接が回避される。これにより、第1係止手段3aは、第2係止手段3bに対して相対的に移動するとともに、第2係止手段3bの停止状態が維持されるので、第1係止手段3aで受けた操作力が第2係止手段3bに伝達されないこととなる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置について説明する。
第2の実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置は、第1の実施形態と同様、大型二輪車における燃料タンクに通じた給油口を塞ぐためのキャップの開閉をロック又はロック解除するものであり、係止手段3以外は、第1の実施形態と同様の構成部品を有して構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成部品及び部位には、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【0043】
本実施形態に係る係止手段3は、
図26~28に示すように、第1係止手段3a及び第2係止手段3bを有して構成されている。これら第1係止手段3a及び第2係止手段3bは、別個の部材から成り、それぞれが第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動又は第2係止手段3bに対して第1係止手段3aが別個に移動可能とされるとともに、
図4、5に示すように、コイルスプリング9の付勢力により許容位置から係止位置に向かって付勢されている。
【0044】
第1係止手段3aは、操作ノブ2(操作手段)の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を検知スイッチ8が検知可能とされたもので、
図32に示すように、当接部3aaと、延設部3abと、受け部3adと、第1当接面3aeとを有して構成されている。第1当接面3aeは、第1係止手段3aの側方に形成された突出部位の面から成り、
図26~28に示すように、当該突出部位が第2係止手段3bの切欠き部3beにて摺動し得るよう第1係止手段3a及び第2係止手段3bが組み付けられている。
【0045】
しかるに、本実施形態に係る第1係止手段3a及び第2係止手段3bは、
図26~28に示すように、左右に並行状態にて組み付けられるとともに、第1当接面3aeが形成された突出部位が第2係止手段3bの切欠き部3beに位置して組み付けられている。また、かかる組み付け状態において、
図29に示すように、第1係止手段3aの第1当接面3aeと第2係止手段3bの第2当接面3bfとが対峙するとともに、当該第1当接面3aeと第2当接面3bfとの間に所定寸法tのクリアランスが形成されている。
【0046】
次に、本実施形態に係る燃料タンクキャップのロック装置における作用について、
図29~31を用いて説明する。
【0047】
操作ノブ2の操作を開始すると、第1係止手段3aが
図29中下方に向かって移動するとともに、第1当接面3aeが形成された突出部位が切欠き部3beの延設方向に沿って摺動し、停止状態の第2係止手段3bに対して第1係止手段3aが相対的に移動する。かかる第1係止手段3aの移動により、
図30に示すように、スライダ6の突出部6aが当接部3aaに追随して検知スイッチ8をオンすることとなる。これにより、検知スイッチ8にて第1係止手段3aの移動開始を検知することができるので、判定手段13により正規のIDコードを受信したと判定している場合、ソレノイド5に通電することによりプランジャ5aを干渉位置から非干渉位置に移動させてロックを解除することができる。
【0048】
そして、第1係止手段3aが所定寸法tだけ移動すると、
図30に示すように、第1当接面3aeが第2当接面3bfに当接するので、操作ノブ2を継続して操作することにより、
図31に示すように、第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動して第2係止手段3bが係止位置から許容位置まで移動する。これにより、キャップ1を開放位置まで揺動することが可能とされる。
【0049】
上記第1、2の実施形態によれば、係止手段3は、操作ノブ2(操作手段)の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を検知スイッチ8が検知可能とされた第1係止手段3aと、ソレノイド5(ロック手段)によるロックが可能とされるとともに、第1係止手段3aが所定寸法t移動した後、当該第1係止手段3aと一体的に移動して係止位置から許容位置まで移動可能とされた第2係止手段3bとを有したので、検知スイッチ8による係止手段3の移動開始の検知からソレノイド5によるロック解除までの時間を十分に確保することができ、操作ノブ2による操作性を向上させることができる。
【0050】
また、第1、2の実施形態によれば、第1係止手段3aに形成された第1当接面(15a、3ae)と第2係止手段3bに形成された第2当接面3bfとが当接することにより当該第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動可能とされるとともに、第1当接面(15a、3ae)と第2当接面3bfとの間に所定寸法tのクリアランスが形成されたので、簡単な構成により検知スイッチ8による係止手段3の移動開始の検知からソレノイド5によるロック解除までの時間を十分に確保することができる。
【0051】
さらに、第1の実施形態に係る第1当接面15a(又は第2当接面3bfであってもよい)は、第1係止手段3a及び第2係止手段3bが一体的に移動する過程で所定以上の負荷が生じたとき、当該負荷を逃がすための過負荷防止部15に形成されたので、操作ノブ2(操作手段)の操作過程で生じた過負荷により装置が破損してしまうのを防止することができる。
【0052】
かかる過負荷防止部15は、操作ノブ2の操作過程において、所定以上の負荷が生じないとき、第1係止手段3a及び第2係止手段3bを一体的に移動させ、所定以上の負荷が生じたとき、第1係止手段3aで受けた操作力を第2係止手段3bに伝達しない構成とされたので、操作ノブ2の操作過程で生じた過負荷を確実に逃がして装置の破損をより確実に防止することができる。
【0053】
またさらに、第1、2の実施形態によれば、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信する発信手段11と、車両側に配設されて発信手段11からのIDコードを受信し得る受信手段12と、該受信手段12で受信したIDコードが当該車両における正規のものであるか否かを判定する判定手段13とを備えるとともに、判定手段13により正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、第1係止手段3aの移動開始が検知されたことを条件として、ソレノイド5(ロック手段)によるロック解除を行わせるので、防犯効果を向上させつつ操作ノブ2による操作性を向上させることができる。
【0054】
加えて、第1、2の実施形態によれば、判定手段13により正規のIDコードを受信したと判定され、且つ、第2係止手段3bの移動が検知されたことを条件として、ロック手段によるロック解除を行わせるので、操作ノブ2の操作の過程でロック解除を行わせることができ、例えば車両側に取り付けられた別個の操作手段(アクセススイッチ等)にてロック解除を行わせるものに比べて、操作性を向上させることができる。
【0055】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばロック手段は、ソレノイド5に限定されず、他のアクチュエータ等であってもよい。また、本実施形態においては、ロック手段としてのソレノイド5と、スライダ6及び検知スイッチ8とがユニット4にて一体化された部品とされているが、これらがユニット4を介さず別個に配設されていてもよい。さらに、第1、2の実施形態においては、スライダ6を介して係止手段3の移動を検知スイッチ8にて検知しているが、係止手段3の移動を直接検知スイッチ8にて検知するようにしてもよい。
【0056】
またさらに、第1の実施形態に係る過負荷防止手段15は、コイルスプリング16で付勢されつつ収容凹部3ac内に収容されたものとされているが、他の構成のもの(例えばコイルスプリング16とは異なる付勢手段としたもの、或いは専ら摩擦力により第1係止手段3a及び第2係止手段3bの連結力を保持するもの等)としてもよい。なお、適用される車両は、自動車や二輪車の他、バギー又は雪上車等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
係止手段は、操作手段の操作力を受けて移動するとともに、その移動開始を検知スイッチが検知可能とされた第1係止手段と、ロック手段によるロックが可能とされるとともに、第1係止手段が所定寸法移動した後、当該第1係止手段と一体的に移動して係止位置から許容位置まで移動可能とされた第2係止手段とを有した燃料タンクキャップのロック装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 キャップ
1a 上側キャップ部
1b 下側キャップ部
1c アーム部
2 操作ノブ(操作手段)
2a 突出部
3 係止手段
3a 第1係止手段
3aa 当接部
3ab 延設部
3ac 収容凹部
3ad 受け部
3ae 第1当接面
3b 第2係止手段
3ba 係止部
3bb テーパ面
3bc 被干渉部
3bd 延設部
3be 切欠き部
3bf 第2当接面
4 ユニット
5 ソレノイド(ロック手段)
5a プランジャ(ロック部材)
6 スライダ
6a 突出部
6b 押圧面
7 コイルスプリング
8 検知スイッチ
8a 作動部
9 コイルスプリング
10 取付ケース
11 発信手段
12 受信手段
13 判定手段
14 ECU
15 過負荷防止部
15a 第1当接面
15b バネ受け部
16 コイルスプリング
T 燃料タンク
Ta 給油口
R 本体
H カバー部
Ha 被係止部
S シール材