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特許7279988情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20230516BHJP
【FI】
G06Q50/16
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023029283
(22)【出願日】2023-02-28
【審査請求日】2023-02-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522474963
【氏名又は名称】株式会社tenfold
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】大井手 真悟
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-071591(JP,A)
【文献】特開2017-228098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部とを具備し、
前記査定部は、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定金額を用いて取得されたスコアを取得し、当該スコアを有する前記提示情報を取得する情報処理装置。
【請求項2】
前記査定部は、
前記2以上の各買主識別子ごとに、査定金額、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数のうちの2以上の情報を用いて前記スコアを取得し、当該スコアを有する前記提示情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項3】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
前記物件情報受信部が前記物件情報を受信した場合に、当該物件情報に対応する検査対象情報を取得し、当該検査対象情報を検査端末に送信する検査支援部とを具備す情報処理装置。
【請求項4】
前記検査対象情報に対する検査結果を受信する検査結果受信部をさらに具備し、
前記検査結果に応じて異なる処理を行う請求項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検査結果が正当な売主であることを示す情報である場合のみ、前記物件情報受信部が受信した前記物件情報を1以上の買主端末に送信する物件提示情報送信部をさらに具備する請求項記載の情報処理装置。
【請求項6】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
1以上の各売主識別子に対応付けて、当該売主識別子で識別される売主の売主端末から受信された物件情報に関する情報を含む売主情報が格納される売主管理部とを具備し、
前記物件情報受信部は、
売主識別子に対応付けて前記物件情報を受信し、
前記物件情報の受信に応じて、前記売主識別子に対応付く前記売主情報を更新する更新部をさらに具備し、
前記物件情報受信部が受信した前記売主情報に対応する前記売主識別子で識別される売主に対して、査定数の制限が閾値を超えないようにする情報処理装置。
【請求項7】
売主識別子に対応付けて、売主端末からクーポンの購入指示を受信する受信部と、
前記購入指示に応じて、前記売主識別子で識別される売主の前記査定数の制限を多くする請求項記載の情報処理装置。
【請求項8】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部とを具備し、
前記査定条件は、エリアに対する査定条件であるエリア査定条件と特定の物件に対する査定条件である特定物件査定条件の少なくとも2種類の査定条件を採り得、
前記査定部は、
前記物件情報に対応するエリアの1以上の各エリア査定条件ごとに、当該エリア査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報であるエリア提示情報を取得し、かつ前記物件情報に対応する物件の1以上の各特定物件査定条件ごとに、当該特定物件査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報である特定物件提示情報を取得し、
前記提示情報送信部は、
前記エリア提示情報と前記特定物件提示情報とを前記売主端末に送信する情報処理装置。
【請求項9】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部とを具備し、
前記条件管理部には、
一の買主識別子に対応付けて、1または2以上の査定条件が格納され、
前記一の買主識別子に対応付く買主端末から、期間情報と条件変更情報とを有するキャンペーン情報を受信するキャンペーン情報受信部と、
前記キャンペーン情報の受信に応じて、前記キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、前記条件変更情報に従って、前記1以上の査定条件を変更する条件変更部とをさらに具備する情報処理装置。
【請求項10】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、

前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件を利用できないようにする条件削除部とを具備す情報処理装置。
【請求項11】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件の更新を促す警告情報を、前記査定条件に対応する買主に送信する送信部とを具備す情報処理装置。
【請求項12】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報売主端末に送信する提示情報送信ステップとを具備し、
前記査定ステップにおいて、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定金額を用いて取得されたスコアを取得し、当該スコアを有する前記提示情報を取得する、情報処理方法。
【請求項13】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部と、検査支援部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップと、
前記検査支援部が、前記物件情報受信ステップで前記物件情報が受信された場合に、当該物件情報に対応する検査対象情報を取得し、当該検査対象情報を検査端末に送信する検査支援ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項14】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、1以上の各売主識別子に対応付けて、当該売主識別子で識別される売主の売主端末から受信された物件情報に関する情報を含む売主情報が格納される売主管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部と、更新部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップとを具備し、
前記物件情報受信ステップにおいて、
売主識別子に対応付けて前記物件情報を受信し、
前記更新部が、前記物件情報の受信に応じて、前記売主識別子に対応付く前記売主情報を更新する更新ステップをさらに具備し、
前記物件情報受信ステップで受信された前記売主情報に対応する前記売主識別子で識別される売主に対して、査定数の制限が閾値を超えないようにする、情報処理方法。
【請求項15】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップとを具備し、
前記査定条件は、エリアに対する査定条件であるエリア査定条件と特定の物件に対する査定条件である特定物件査定条件の少なくとも2種類の査定条件を採り得、
前記査定ステップにおいて、
前記物件情報に対応するエリアの1以上の各エリア査定条件ごとに、当該エリア査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報であるエリア提示情報を取得し、かつ前記物件情報に対応する物件の1以上の各特定物件査定条件ごとに、当該特定物件査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報である特定物件提示情報を取得し、
前記提示情報送信ステップにおいて、
前記エリア提示情報と前記特定物件提示情報とを前記売主端末に送信する、情報処理方法。
【請求項16】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部と、キャンペーン情報受信部と、条件変更部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップとを具備し、
前記条件管理部には、
一の買主識別子に対応付けて、1または2以上の査定条件が格納され、
前記キャンペーン情報受信部が、前記一の買主識別子に対応付く買主端末から、期間情報と条件変更情報とを有するキャンペーン情報を受信するキャンペーン情報受信ステップと、
前記条件変更部が、前記キャンペーン情報の受信に応じて、前記キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、前記条件変更情報に従って、前記1以上の査定条件を変更する条件変更ステップとをさらに具備する、情報処理方法。
【請求項17】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部と、条件削除部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップと、
前記条件削除部が、前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件を利用できないようにする条件削除ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項18】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報受信部と、査定部と、提示情報送信部と、送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記物件情報受信部が、物件情報を受信する物件情報受信ステップと、
前記査定部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定ステップと、
前記提示情報送信部が、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定ステップで取得された前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信ステップとを具備し、
前記送信部が、前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件の更新を促す警告情報を、前記査定条件に対応する買主に送信する送信ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項19】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報売主端末に送信する提示情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記査定部は、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定金額を用いて取得されたスコアを取得し、当該スコアを有する前記提示情報を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム
【請求項20】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
前記物件情報受信部が前記物件情報を受信した場合に、当該物件情報に対応する検査対象情報を取得し、当該検査対象情報を検査端末に送信する検査支援部として機能させるためのプログラム。
【請求項21】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、1以上の各売主識別子に対応付けて、当該売主識別子で識別される売主の売主端末から受信された物件情報に関する情報を含む売主情報が格納される売主管理部とにアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記物件情報受信部は、
売主識別子に対応付けて前記物件情報を受信し、
前記コンピュータを、
前記物件情報の受信に応じて、前記売主識別子に対応付く前記売主情報を更新する更新部としてさらに機能させ、
前記物件情報受信部が受信した前記売主情報に対応する前記売主識別子で識別される売主に対して、査定数の制限が閾値を超えないようにするものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項22】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記査定条件は、エリアに対する査定条件であるエリア査定条件と特定の物件に対する査定条件である特定物件査定条件の少なくとも2種類の査定条件を採り得、
前記査定部は、
前記物件情報に対応するエリアの1以上の各エリア査定条件ごとに、当該エリア査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報であるエリア提示情報を取得し、かつ前記物件情報に対応する物件の1以上の各特定物件査定条件ごとに、当該特定物件査定条件と前記物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報である特定物件提示情報を取得し、
前記提示情報送信部は、
前記エリア提示情報と前記特定物件提示情報とを前記売主端末に送信するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項23】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記条件管理部には、
一の買主識別子に対応付けて、1または2以上の査定条件が格納され、
前記コンピュータを、
前記一の買主識別子に対応付く買主端末から、期間情報と条件変更情報とを有するキャンペーン情報を受信するキャンペーン情報受信部と、
前記キャンペーン情報の受信に応じて、前記キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、前記条件変更情報に従って、前記1以上の査定条件を変更する条件変更部としてさらに機能させるためのプログラム。
【請求項24】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件を利用できないようにする条件削除部として機能させるためのプログラム。
【請求項25】
2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、
物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部と、
前記条件管理部の前記査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、前記査定条件の更新を促す警告情報を、前記査定条件に対応する買主に送信する送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産の査定を行い査定結果に関する情報を出力する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物件の立地に関する要素別の相場指標に応じて推定価格を算定し、その中から最終的な推定価格を選定することにより、不動産価格を算定する不動産査定支援システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-111162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、不動産の適切な売買を支援できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部と、物件情報を受信する物件情報受信部と、2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く査定条件と物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、2以上の各買主識別子ごとに、査定部が取得した提示情報を売主端末に送信する提示情報送信部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、2以上の各買主識別子に対応付けて、1以上の買主属性値を有する買主情報が格納される買主管理部と、2以上の各買主識別子ごとに、買主管理部から1以上の買主属性値を取得する属性値取得部とをさらに具備し、査定部は、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額と1以上の買主属性値とを有する提示情報を取得する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援するための買主の候補の情報を売主に提示できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、査定部は、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額を用いて取得されたスコアを取得し、スコアを有する提示情報を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援するための買主の候補のスコアを売主に提示できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、査定部は、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数のうちの2以上の情報を用いてスコアを取得し、スコアを有する提示情報を取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援するために、買主の候補の適切なスコアを取得できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、物件情報受信部が物件情報を受信した場合に、物件情報に対応する検査対象情報を取得し、検査対象情報を検査端末に送信する検査支援部をさらに具備する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、真正か否かの売主の検査を支援できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第五の発明に対して、検査対象情報に対する検査結果を受信する検査結果受信部をさらに具備し、検査結果に応じて異なる処理を行う情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、売主の検査結果に応じて、異なる処理ができる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、検査結果が正当な売主であることを示す情報である場合のみ、物件情報受信部が受信した物件情報を1以上の買主端末に送信する物件提示情報送信部をさらに具備する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、売主の検査結果に応じた適切な情報の提示ができる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、査定部は、物件情報受信部が受信した物件情報に含まれる要素情報の内容を検査し、物件情報に応じて、異なる内容の提示情報を取得する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、物件情報の中味に応じて、買主の候補に適切な情報の提示ができる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、査定部は、2以上の各買主識別子に対応する買取価格の平均値を取得する簡易査定を行う場合、および2以上の各買主識別子に対応する買取価格を取得する詳細査定を行う場合がある情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、1以上の各売主識別子に対応付けて、売主識別子で識別される売主の売主端末から受信された物件情報に関する情報を含む売主情報が格納される売主管理部をさらに具備し、物件情報受信部は、売主識別子に対応付けて物件情報を受信し、物件情報の受信に応じて、売主識別子に対応付く売主情報を更新する更新部をさらに具備し、物件情報受信部が受信した売主情報に対応する売主識別子で識別される売主に対して、査定数の制限が閾値を超えないようにする情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、売主の査定の乱用を防止できる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、売主識別子に対応付けて、売主端末からクーポンの購入指示を受信する受信部と、購入指示に応じて、売主識別子で識別される売主の査定数の制限を多くする情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、不動産の適切な売買を支援できる。
【0027】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第一から第十一いずれか1つの発明に対して、査定条件は、エリアに対する査定条件であるエリア査定条件と特定の物件に対する査定条件である特定物件査定条件の少なくとも2種類の査定条件を採り得、査定部は、物件情報に対応するエリアの1以上の各エリア査定条件ごとに、エリア査定条件と物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、査定金額を用いた提示情報であるエリア提示情報を取得し、かつ物件情報に対応する物件の1以上の各特定物件査定条件ごとに、特定物件査定条件と物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、査定金額を用いた提示情報である特定物件提示情報を取得し、提示情報送信部は、エリア提示情報と特定物件提示情報とを売主端末に送信する情報処理装置である。
【0028】
かかる構成により、不動産のより適切な売買を支援できる。
【0029】
また、本第十三の発明の情報処理装置は、第一から第十二いずれか1つの発明に対して、条件管理部には、一の買主識別子に対応付けて、1または2以上の査定条件が格納され、一の買主識別子に対応付く買主端末から、期間情報と条件変更情報とを有するキャンペーン情報を受信するキャンペーン情報受信部と、キャンペーン情報の受信に応じて、キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、条件変更情報に従って、1以上の査定条件を変更する条件変更部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0030】
かかる構成により、不動産のより適切な売買を支援できる。
【0031】
また、本第十四の発明の情報処理装置は、第一から第十三いずれか1つの発明に対して、条件管理部の査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、査定条件を利用できないようにする条件削除部をさらに具備する情報処理装置である。
【0032】
かかる構成により、不動産の価格変動を考慮した、不動産のより適切な売買を支援できる。
【0033】
また、本第十五の発明の情報処理装置は、第一から第十四いずれか1つの発明に対して、条件管理部の査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、査定条件の更新を促す警告情報を、査定条件に対応する買主に送信する送信部をさらに具備する情報処理装置である。
【0034】
かかる構成により、査定条件の適切な時期での更新を促すことができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明による情報処理装置によれば、不動産の適切な売買を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図6】同査定処理の例について説明するフローチャート
図7】同除外条件処理の例について説明するフローチャート
図8】同査定金額取得処理の例について説明するフローチャート
図9】同購入支援処理の例について説明するフローチャート
図10】同条件変更処理の例について説明するフローチャート
図11】同スコア取得処理の例について説明するフローチャート
図12】同条件削除処理の例について説明するフローチャート
図13】同買主端末2の動作例について説明するフローチャート
図14】同売主端末3の動作例について説明するフローチャート
図15】同検査端末4の動作例について説明するフローチャート
図16】同買主管理表を示す図
図17】同売主管理表を示す図
図18】同条件管理表を示す図
図19】同物件管理表を示す図
図20】同詳細査定結果の出力のイメージ図
図21】同簡易査定結果の出力のイメージ図
図22】同出力のイメージ図
図23】同出力のイメージ図
図24】同コンピュータシステムの概観図
図25】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0038】
(実施の形態1)
本実施の形態において、不動産の2以上の買主ごとに査定条件が格納されており、売主から物件情報を受信し、当該査定条件を用いて、買主ごとの査定金額を算出し、当該査定金額を用いた情報を買主ごとに出力する情報処理装置について説明する。
【0039】
また、本実施の形態において、査定金額に加えて、買主の成約率に関する情報も出力する情報処理装置について説明する。
【0040】
また、本実施の形態において、不動産の2以上の買主ごとに、スコアを出力する情報処理装置について説明する。なお、スコアの算出に使用する具体的なパラメータは、例えば、査定金額、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った数である。
【0041】
また、本実施の形態において、売主からの物件情報を受信した場合、検査端末に、検査に使用される情報を送信する情報処理装置について説明する。
【0042】
また、本実施の形態において、ユーザが正当な売主か否かを示す検査結果を検査端末から受信し、当該検査結果に応じて異なる処理を行う情報処理装置について説明する。ここで、例えば、検査結果が正当な売主である場合のみ、当該売主の物件情報を含む売主情報が、買主に送信される。
【0043】
また、本実施の形態において、物件情報の内容や物件情報のデータ構造等に応じて、売主に提示する査定金額に関する情報が異なる情報処理装置について説明する。なお、異なる情報は、例えば、複数の買主の買取価格の平均値、または複数の買主の買取価格である。
【0044】
また、本実施の形態において、場合に応じて、簡易査定の結果である複数の買主の買取価格の平均値、または詳細査定の結果である複数の各買主の買取価格の2種類以上の情報のうちのいずれかの情報を、売主に提示する情報処理装置について説明する。
【0045】
また、本実施の形態において、一の売主に対して、一定期間における査定数の制限機能を有する情報処理装置について説明する。
【0046】
また、本実施の形態において、一定期間の査定数の制限機能に関わらず、売主がクーポンを購入することにより、査定数の制限を超えた査定が可能となる情報処理装置について説明する。
【0047】
また、本実施の形態において、後述するエリア査定条件と後述する特定物件査定条件とを含む2種類以上の査定条件を用いて、物件情報に対する査定金額を算出し、当該査定金額を用いた情報を出力する情報処理装置について説明する。
【0048】
さらに、本実施の形態において、査定条件の登録から所定期間の経過後に当該査定条件が使用できなくなる情報処理装置について説明する。
【0049】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0050】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の買主端末2、1または2以上の売主端末3、および1または2以上の検査端末4を備える。
【0051】
情報処理装置1は、売主の物件の物件情報に対する査定金額を算出し、出力する装置である。情報処理装置1は、通常、サーバである。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。
【0052】
買主端末2とは、買主が使用する端末である。なお、買主は、査定者と言い換えても良い。つまり、買主は、通常、不動産の購入の候補者であるが、査定を行うだけの者、査定を行い別の買主への仲介を行う者等でも良い。本明細書における買主は、例えば、買主の候補である、と言える。
【0053】
売主端末3とは、売主が使用する端末である。なお、売主は、例えば、不動産の物件(単に、「物件」「不動産」と言っても良い)を販売する者である。売主は、例えば、不動産の販売を希望する者、銀行や弁護士等の物件の価格査定をする者等である。売主は、例えば、不動産の所有者であるが、不動産の販売を仲介する者でも良い。売主は、通常、物件情報を送信する者である。
【0054】
検査端末4とは、検査者が使用する端末である。なお、検査者とは、物件情報に対する検査を行う者である。検査は、通常、物件情報が正当か否かの検査である。検査は、例えば、物件情報に誤りがあるか否かの検査である。物件情報に含まれる当該物件の所有者の情報と登記簿謄本における所有者の情報とが一致しない場合、取得される検査結果は「不正」である。なお、「不正」は、真正でないことである。一方、「正当」は真正であることである。
【0055】
買主端末2、売主端末3、および検査端末4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ、等であり、その種類は問わない。
【0056】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0057】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、買主管理部111、売主管理部112、条件管理部113、および物件管理部114を備える。受信部12は、物件情報受信部121、検査結果受信部122、キャンペーン情報受信部123、および購入指示受信部124を備える。処理部13は、検査支援部131、属性値取得部132、査定部133、更新部134、条件変更部135、条件削除部136、購入処理部137、およびスコア取得部138を備える。送信部14は、物件情報送信部141、および提示情報送信部142を備える。
【0058】
買主端末2は、買主格納部21、買主受付部22、買主処理部23、買主送信部24、買主受信部25、および買主出力部26を備える。
【0059】
売主端末3は、売主格納部31、売主受付部32、売主処理部33、売主送信部34、売主受信部35、および売主出力部36を備える。
【0060】
検査端末4は、検査格納部41、検査受付部42、検査処理部43、検査送信部44、検査受信部45、および検査出力部46を備える。
【0061】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する買主情報、後述する売主情報、後述する査定条件、後述する物件情報である。
【0062】
買主管理部111には、1または2以上の買主情報が格納される。買主情報は、通常、買主識別子に対応付いている。買主識別子とは、買主を識別する情報である。買主識別子は、例えば、買主のID、電話番号、メールアドレス、会社名、氏名等であり、問わない。
【0063】
買主情報とは、買主に関する情報である。買主情報は、1以上の買主属性値を有する。買主属性値とは、買主に関する属性値である。買主属性値は、例えば、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数、スコア、メールアドレス、電話番号である。
【0064】
成約率とは、買主に対応する提示情報が売主により選択された中で、成約にまで至った割合いである。提示情報の選択は、買主に選択、または査定金額の選択と言っても良い。
【0065】
選択数とは、所定期間(例えば、最近1ヶ月、今年になってから、最近1年)において、買主に対応する提示情報が売主により選択された数である。
【0066】
選択率とは、所定期間(例えば、最近1ヶ月、今年になってから、最近1年)において、買主に対応する提示情報が売主に提示された場合において、売主により選択された割合いである。
【0067】
なお、買主に対応する提示情報が売主に提示される場合は、例えば、買主の査定金額を含む提示情報が上位N社の中に入って、売主に提示される場合である。
【0068】
上位N社の中に入った率(以下、適宜「上位率」という)とは、買主の査定金額が算出された中で、上位N社の中に入った割合いである。なお、Nは、自然数であり、例えば、「5」であるが、問わない。
【0069】
上位N社の中に入った回数(以下、適宜「上位回数」という)とは、買主の査定金額が上位N社の中に入った数である。
【0070】
スコアとは、買主のスコアである。なお、スコアとは、買主の良好さを示す値である。また、スコアは、査定部133が取得した値である。スコアは、例えば、「1」から「5」の5段階のいずれかの自然数、「A」「B」「C」の3段階のいずれか、100点満点の中の値等、問わない。
【0071】
売主管理部112は、1または2以上の売主情報が格納される。売主情報は、通常、売主識別子に対応付いている。売主識別子とは、売主を識別する情報である。売主識別子は、例えば、売主のID、電話番号、メールアドレス、氏名等であり、問わない。
【0072】
売主情報とは、売主に関する情報である。売主情報は、例えば、1または2以上の物件関連情報、物件情報を送信した回数を含む。物件関連情報とは、売主の物件情報に関する情報である。物件関連情報は、例えば、物件情報そのもの、物件情報を受信した時を特定する時情報である。売主情報は、例えば、1または2以上の売主属性値を有する。売主属性値は、例えば、メールアドレス、電話番号、ポイントである。売主情報は、例えば、物件情報に対応付いている。売主情報は、例えば、物件情報の登録日を有する。
【0073】
条件管理部113には、1または2以上の査定条件が格納される。1以上の各査定条件は、買主識別子に対応付いている。査定条件は、登録日が対応付いていることは好適である。登録日とは、査定条件が条件管理部113に登録された日である。
【0074】
条件管理部113の1以上の各査定条件には、1以上の除外条件が対応付いていても良い。除外条件が査定条件に対応付くことは、除外条件が買主識別子に対応付くことでも良い。つまり、除外条件は、買主ごとに異なっており、当該買主の査定条件に共通でも良い。また、除外条件は、査定条件ごとに異なっていても良い。
【0075】
査定条件とは、買主が物件を査定する際の条件を示す情報である。査定条件は、査定金額を取得するための情報である。査定条件には、2種類以上の条件があることは好適である。2種類以上の条件は、例えば、エリア査定条件、特定物件査定条件、路線査定条件である。なお、査定条件は1種類でも良い。査定条件は、条件種類識別子に対応付いていても良い。条件種類識別子とは、査定条件の種類を識別する情報である。条件種類識別子は、例えば「エリア査定条件(例えば「1」)」「特定物件査定条件(例えば「2」)」「路線査定条件(例えば「3」)」である。
【0076】
エリア査定条件とは、特定のエリアに対する一括した査定の条件である。エリア査定条件は、エリア識別子に対応付いている。エリア識別子とは、エリアを識別する情報である。
エリア識別子は、例えば、エリア名、エリアのIDである。エリアは、例えば、市、町、村、または区である。エリアは、例えば、市町村区と丁を特定する情報である。エリア識別子は、例えば、駅識別子、路線識別子でも良い。駅識別子とは、駅を識別する情報である。駅識別子は、例えば、駅名、駅のIDである。路線識別子とは、路線を識別する情報である。路線識別子は、例えば、路線の名称、路線のIDである。路線は、例えば、鉄道の路線、バスの路線である。
【0077】
特定物件査定条件とは、特定の物件に対する査定の条件である。特定物件査定条件は、物件識別子に対応付いている。物件識別子とは、物件を識別する情報である。物件識別子は、例えば、マンション名、マンションのID、住宅のIDである。なお、特定の物件とは、例えば、特定のマンション、特定のマンションの特定の階の住宅、特定の戸建て住宅である。物件は、マンションやアパート等の集合住宅でも良く、戸建て住宅でも良い。
【0078】
路線査定条件とは、特定の路線に対する一括した査定の条件である。路線査定条件は、路線識別子に対応付いている。 条件管理部113には、一の買主識別子に対応付けて、2以上の査定条件が格納されていても良い。
【0079】
査定条件は、例えば、築年数、駅距離、広さ(例えば、m数、坪数)をパラメータとする条件である。査定条件は、例えば、広さをパラメータとする条件である。査定条件は、例えば、階数と広さをパラメータとする条件である。査定条件は、例えば、幅のある査定金額を算定する情報でも良い。幅のある査定金額とは、例えば、最高金額と最低金額である。査定条件は、例えば、築年数、駅からの徒歩の時間が決まった場合の上限の金額および下限の金額を特定する表である査定表でも良い。なお、駅距離とは、駅からの距離に関する情報である。駅距離は、例えば、駅から徒歩でかかる時間、駅からの距離(例えば、m)である。
【0080】
除外条件とは、査定を行わないための条件である。査定を行わないことは、通常、査定金額を取得しないことである。除外条件は、例えば、築年数に関する条件(例えば、築年数が閾値以上または閾値より古い場合は除外する)、駅距離に関する条件(例えば、徒歩10分以上または10分より遠い場合は除外する)、広さに関する条件(例えば、広さが50m未満の場合は除外する)である。
【0081】
物件管理部114には、1または2以上の物件情報が格納される。物件管理部114の物件情報は、通常、物件識別子に対応付いている。物件情報は、通常、売主識別子に対応付いている。物件情報は、例えば、エリア識別子に対応付いている。物件識別子とは、物件を識別する情報である。物件識別子は、例えば、物件のID、物件の名称である。物件とは、不動産である。物件は、例えば、マンション等の集合住宅の1室であるが、マンション等の集合住宅の全体、戸建て住宅等でも良い。物件情報は、1以上の物件属性値を有する。物件属性値は、例えば、物件名(例えば、マンション名)、所在地、最寄駅情報、建物構造情報、築年数情報、広さ、階数である。最寄駅情報とは、最寄駅に関する情報である。最寄駅情報は、例えば、路線名、駅名、駅距離を有する。建物構造情報とは、建物の構造を特定する情報である、建物構造情報は、例えば、「SRC造」「RC造」「鉄骨造」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」である。築年数情報とは、築年数を特定する情報である。築年数情報は、例えば、築年月、築年数である。
【0082】
受信部12は、各種の指示または情報を受信する。各種の指示または情報は、例えば、物件情報、検査結果、キャンペーン情報、購入指示、査定条件、選択指示、買主登録指示、売主登録指示、クーポン購入指示である。
【0083】
選択指示とは、売主に提示された2以上の提示情報からの1以上の提示情報に対する選択の指示である。選択指示は、例えば、選択された提示情報を特定する情報を有する。選択指示は、例えば、選択された提示情報に対応する買主識別子を有する。選択指示は、通常、選択された提示情報に対応する買主識別子に対応付いている。
【0084】
なお、例えば、選択指示の受信により、当該選択された1以上の提示情報に対応する買主に、選択されたことを示す情報が送信される。かかる情報は、例えば、売主情報の全部または一部を含む。そして、かかる情報が買主に送信されることにより、今後、当該売主と当該買主とが、物件の売買のための交渉に入る。
【0085】
買主登録指示とは、買主情報の登録の指示である。買主登録指示は、例えば、1以上の買主属性値を有する。買主属性値は、例えば、組織名(例えば、会社名)、担当者の氏名、電話番号、メールアドレスである。
【0086】
売主登録指示とは、売主情報の登録の指示である。売主登録指示は、例えば、1以上の売主属性値を有する。売主属性値は、例えば、組織名(例えば、会社名)、担当者の氏名、電話番号、メールアドレスである。
【0087】
クーポン購入指示とは、クーポンの購入の指示である。クーポンは、ここでは、物件情報の詳細査定を行う権利である。
【0088】
物件情報受信部121は、物件情報を受信する。物件情報受信部121は、通常、売主端末3から物件情報を受信する。かかる物件情報は、通常、売主識別子に対応付いている。
【0089】
検査結果受信部122は、検査対象情報に対する検査結果を受信する。検査結果受信部122は、通常、検査端末4から検査結果を受信する。
【0090】
検査結果とは、物件情報に対する検査の結果である。物件情報に対する検査は、当該物件情報に基づく検査対象情報に対する検査である。検査結果は、例えば、「正当」「不当」のいずれかである。ただし、検査結果は、物件情報の正当な具合の3以上の段階のいずれかでも良い。
【0091】
検査結果は、例えば、検査者が検査対象情報を検査した結果の情報である。ただし、検査結果は、例えば、が検査対象情報と登記簿謄本情報とに基づいて、自動的に取得された情報でも良い。
【0092】
キャンペーン情報受信部123は、買主端末2からキャンペーン情報を受信する。キャンペーン情報とは、1または2以上の検査条件を変更するための情報である。キャンペーン情報は、通常、一時的に検査条件を変更するための情報である。キャンペーン情報は、例えば、査定金額を上げて、不動産の売買を促進するための情報である。ただし、キャンペーン情報は、例えば、査定金額を下げるための情報でも良い。キャンペーン情報は、期間情報と条件変更情報とを有する。期間情報とは、キャンペーン情報に含まれる条件変更情報を適用し、査定条件を変更する期間を特定する情報である。期間情報は、例えば、開始日と終了日とを有する。条件変更情報とは、査定条件の変更を特定する情報である。条件変更情報は、例えば、元の査定条件に基づいて取得された査定金額に乗算する値(値>1)、元の査定条件に基づいて取得された査定金額に加算する金額(金額>0)である。条件変更情報は、通常、元の検査条件に基づく査定金額をアップさせる情報であるが、査定金額をダウンさせる情報でも良い。
【0093】
購入指示受信部124は、購入指示を受信する。購入指示受信部124は、通常、買主端末2または売主端末3から購入指示を受信する。購入指示とは、不動産の購入または販売の指示である。購入指示とは、不動産の売買の成約があったことを示す情報である。購入指示は、通常、売主、買主、および不動産を特定する情報を有する。購入指示は、例えば、提示情報を特定する情報を有する。購入指示は、例えば、売主識別子、買主識別子、および不動産識別子を有する。
【0094】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、検査支援部131、属性値取得部132、査定部133、更新部134、条件変更部135、条件削除部136、購入処理部137、スコア取得部138が行う処理である。
【0095】
処理部13は、買主登録指示が受信されたことに応じて、当該買主登録指示に応じた買主情報を構成し、買主管理部111に蓄積する。処理部13は、例えば、ユニークな買主識別子を生成する。また、処理部13は、例えば、買主登録指示に1以上の買主属性値と、成約率の初期値「0」、選択数の初期値「0」、選択率の初期値「0」、上位N社の中に入った率の初期値「0」、上位N社の中に入った回数の初期値「0」、スコアの初期値「0」を有する買主情報を構成する。次に、処理部13は、例えば、買主識別子に対応付けて、構成した買主情報を買主管理部111に蓄積する。
【0096】
処理部13は、売主登録指示が受信されたことに応じて、当該売主登録指示に応じた売主情報を構成し、売主管理部112に蓄積する。処理部13は、例えば、ユニークな売主識別子を生成する。また、処理部13は、例えば、売主登録指示に1以上の売主属性値と、物件情報を送信した回数の初期値「0」を有する売主情報を構成する。次に、処理部13は、例えば、売主識別子に対応付けて、構成した売主情報を売主管理部112に蓄積する。
【0097】
検査支援部131は、物件情報受信部121が物件情報を受信した場合に、物件情報に対応する検査対象情報を取得し、検査対象情報を検査端末4に送信する。
【0098】
検査対象情報とは、検査者が検査する物件に関する情報である。検査対象情報は、物件情報でも良い。検査対象情報は、例えば、物件情報の全部または一部を含む。検査対象情報は、例えば、当該物件情報と対になる売主識別子と対になる売主情報の全部または一部を含む。検査対象情報は、例えば、図示しないサーバから取得した当該物件の登記簿謄本情報を含む。
【0099】
属性値取得部132は、2以上の各買主識別子ごとに、買主管理部111から1以上の買主属性値を取得する。かかる1以上の買主属性値は、成約率を含むことは好適である。
【0100】
査定部133は、2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く査定条件と物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する。
【0101】
提示情報とは、売主に提示するための情報である。提示情報は、通常、査定金額に関する情報を含む。査定金額に関する情報は、例えば、査定金額、または査定金額の平均値である。提示情報は、例えば、買主ごとの買取金額およびスコアを含む。提示情報は、例えば、査定金額が上位Nの買主識別子ごとの査定金額を有する提示情報を取得する。なお、Nは自然数であり、例えば、「5」である。提示情報は、例えば、査定対象の物件情報の全部または一部を含む。
【0102】
査定部133は、例えば、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額と1以上の買主属性値とを有する提示情報を取得する。かかる1以上の買主属性値は、属性値取得部132が取得した情報である。
【0103】
査定部133は、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額を用いて取得されたスコアを取得し、当該スコアを有する提示情報を取得する。スコアは、買主のスコアである。
【0104】
査定部133は、例えば、2以上の各買主識別子ごとに、買主識別子と対になるスコアを買主管理部111から取得する。査定部133は、例えば、スコア取得部138が取得したスコアを取得する。なお、査定部133は、後述するスコア取得部138と同じ処理により、スコアを取得しても良い。
【0105】
査定部133は、例えば、物件情報受信部121が受信した物件情報に含まれる要素情報の内容を検査し、当該物件情報に応じて、異なる内容の提示情報を取得する。なお、物件情報に含まれる要素情報の内容を検査とは、要素情報が存在するか否かの判断も含む。査定部133は、例えば、物件情報の中に特定の情報(例えば、電話番号)が存在しない場合、2以上の買主の査定金額の平均値を有し、各買主の査定金額を有さない提示情報を取得する。一方、査定部133は、例えば、物件情報の中に特定の情報が存在する場合、2以上の各買主の査定金額を有する提示情報を取得する。
【0106】
査定部133は、簡易査定を行う場合、および詳細査定を行う場合があることは好適である。簡易査定とは、2以上の各買主識別子に対応する買取価格の平均値を取得する処理であり、2以上の各買主の買取価格は提示しないための処理である。詳細査定とは、2以上の各買主識別子に対応する買取価格を取得する処理であり、2以上の各買主の買取価格は提示するための処理である。
【0107】
査定部133は、例えば、売主がクーポンを使用する場合は詳細査定を行い、売主がクーポンを使用しない場合は簡易査定を行う。査定部133は、例えば、売主が閾値以上のポイントを消費する場合は詳細査定を行い、売主が閾値以上のポイントを消費しない場合は簡易査定を行う。つまり、査定部133は、売主が閾値以上の金額を負担する場合は詳細査定を行い、売主が閾値以上の金額を負担しない場合は簡易査定を行うことは好適である。なお、クーポンを使用する場合は、ポイントを消費する場合と同じである、と考えても良い。
【0108】
査定部133は、物件情報に対応するエリアの1以上の各エリア査定条件ごとに、エリア査定条件と物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報であるエリア提示情報を取得することは好適である。
【0109】
査定部133は、物件情報に対応する物件の1以上の各特定物件査定条件ごとに、特定物件査定条件と物件情報とを用いて、買主識別子ごとの査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報である特定物件提示情報を取得することは好適である。
【0110】
エリア提示情報、および特定物件提示情報は、上述した提示情報と同じ情報でも良い。
【0111】
更新部134は、物件情報の受信に応じて、売主識別子に対応付く売主情報を更新する。更新部134は、例えば、物件情報の受信に応じて、当該物件情報を売主情報に追記する。更新部134は、例えば、物件情報の受信に応じて、当該物件情報を登録した日を売主情報に追記する。
【0112】
更新部134は、例えば、物件情報に対する査定金額の算出に応じて、売主情報が有する査定数を1、インクリメントする。査定数とは、一の売主が物件情報の査定を依頼した回数である。査定を依頼した回数は、通常、新たな物件情報を送信してきた回数である、と言える。ここでの査定数は、所定期間の物件情報の査定の回数であることは好適である。更新部134は、例えば、物件情報の受信に応じて、当該物件情報に対応付く売主識別子と対になるポイントを減じる。
【0113】
更新部134は、例えば、物件情報に対する査定金額の算出に応じて、売主情報が有するポイントまたはクーポンを減じる。
【0114】
更新部134は、例えば、物件情報に対する査定金額の算出に応じて、当該査定金額に対する買主情報が有する上位率を変更する。
【0115】
更新部134は、例えば、購入指示の受信に応じて、当該購入指示に対応する買主識別子と対になる買主情報を更新する。ここで、更新される買主情報は、例えば、成約率である。
【0116】
更新部134は、例えば、選択指示の受信に応じて、当該選択指示に対応する買主識別子と対になる買主情報を更新する。ここで、更新される買主情報は、例えば、選択数、選択率である。
【0117】
更新部134は、例えば、購入指示の受信に応じて、当該購入指示に対応する売主識別子と対になる売主情報を更新する。
【0118】
更新部134は、例えば、購入指示の受信に応じて、当該購入指示に対応する買主識別子と対になる買主情報を更新する。ここで、更新される買主情報は、例えば、成約率である。
【0119】
更新部134は、例えば、査定部133が提示情報を取得したことに応じて、当該提示情報に対応する買主識別子で識別される買主の買主情報を更新する。ここで、更新される買主情報は、例えば、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数である。
【0120】
条件変更部135は、キャンペーン情報の受信に応じて、当該キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、当該キャンペーン情報に含まれる条件変更情報に従って、当該キャンペーン情報に対応する売主識別子と対になる1または2以上の査定条件を変更する。条件変更部135は、一括して、2以上の査定条件を変更することは好適である。なお、査定条件を変更することは、査定金額を取得するための査定条件が変更されれば良く、査定条件を書き換えることは必須ではない。
【0121】
条件変更部135は、例えば、キャンペーン情報の受信に応じて、当該キャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間において、当該キャンペーン情報に含まれる条件変更情報に従って、当該キャンペーン情報に対応する売主識別子と対になる1または2以上の査定条件であり、当該キャンペーン情報に含まれる条件(例えば、エリアの条件、最寄駅の条件、広さの条件)に対応する2以上の査定条件を変更する。
【0122】
条件削除部136は、条件管理部113の査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、査定条件を利用できないようにする。
【0123】
条件削除部136は、例えば、条件管理部113の査定条件と対になる登録日を取得する。また、条件削除部136は、例えば、図示しない時計から現在の日を取得する。次に、条件削除部136は、例えば、「現在の日-登録日>=所定期間」であるか否かを判断する。次に、条件削除部136は、例えば、「現在の日-登録日>=所定期間」を満たす場合、当該査定条件を条件管理部113から削除する。なお、削除することは、査定条件を利用できないようにすることである。削除することは、例えば、査定条件に削除フラグを対応付けることである。また、ここでの登録日は、査定条件が登録された日である。
【0124】
条件削除部136は、例えば、「現在の日-登録日」が所定期間より少し前(第一期間前)である場合、当該査定条件と対に警告情報を付加しても良い。警告情報が買主に提示されることにより、買主に査定条件の更新を促すことができる。なお、当該警告情報は、通常、送信部14が買主に送信する。
【0125】
購入処理部137は、購入指示が受信されたことに応じて、当該購入指示に対応する売主が、当該購入指示に対応する買主に、当該購入指示に対応する物件を販売することを支援する購入支援処理を行う。購入支援処理は、例えば、売主に、物件が売れたことを通知する処理である。購入支援処理は、例えば、当該購入指示に対応する物件情報に、成約したことを示す成約情報を付加することである。なお、成約情報は、例えば、成約日を含む。成約日は、例えば、図示しない時計から取得された本日の日である。成約情報は、例えば、買主識別子、売主識別子を含む。成約情報は、例えば、成約金額を含む。
【0126】
スコア取得部138は、2以上の各買主識別子ごとに、スコアを取得する。スコアを取得するアルゴリズムは問わない。
【0127】
スコア取得部138は、例えば、格納部11のスコア元情報を取得する。次に、スコア取得部138は、例えば、当該スコア元情報を用いてスコアを取得するために使用する1以上の買主属性値を買主管理部111から取得する。また、スコア取得部138は、例えば、査定金額を取得する。次に、スコア取得部138は、取得した1または2以上の買主属性値と査定金額とスコア元情報とを用いて、スコアを取得する。なお、スコア元情報は、例えば、後述する演算式、後述する学習モデル、後述する対応表である。
【0128】
スコア取得部138は、例えば、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額、および買主情報に含まれる1または2以上のパラメータを用いて、スコアを取得することは好適である。1以上のパラメータは、例えば、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数である。
【0129】
スコア取得部138は、例えば、2以上の各買主識別子ごとに、査定金額、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数のうちの2以上の情報を用いてスコアを取得する。
【0130】
スコア取得部138は、例えば、1以上のパラメータを演算式に代入し、スコアを算出する。演算式は、例えば、査定金額をパラメータとする増加関数である。演算式は、例えば、成約率をパラメータとする増加関数である。演算式は、例えば、選択数をパラメータとする増加関数である。演算式は、例えば、選択率をパラメータとする増加関数である。演算式は、例えば、上位N社の中に入った率をパラメータとする増加関数である。演算式は、例えば、上位N社の中に入った回数をパラメータとする増加関数である。
【0131】
スコア取得部138は、例えば、査定金額を含む2以上の各パラメータを要素とするベクトルを構成する。次に、スコア取得部138は、例えば、当該ベクトルと学習モデルとを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、スコアを取得する。
【0132】
なお、学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。ここでの学習モデルは、査定金額を含む2以上の各パラメータを要素とするベクトルとスコアとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行い、取得されたモデルである。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0133】
スコア取得部138は、例えば、査定金額を含む2以上の各パラメータを要素とするベクトルを構成する。次に、スコア取得部138は、例えば、当該ベクトルと対応表が有する2以上の各対応情報が有するベクトルとの類似度を算出し、類似度が最も大きいベクトルと対になるスコアを対応情報から取得する。なお、対応表は、査定金額を含む2以上の各パラメータを要素とするベクトルとスコアとの組である2以上の対応情報を有する表である。
【0134】
送信部14は、各種の情報を端末に送信する。各種の情報は、例えば、物件情報、提示情報である。送信部14は、検査対象情報を送信する、と考えても良い。なお、ここでの端末は、買主端末2、売主端末3、または検査端末4である。
【0135】
送信部14は、例えば、条件管理部113の査定条件が登録されてから所定期間の経過後に、当該査定条件の更新を促す警告情報を、当該査定条件に対応する買主に送信する。買主に送信することは、買主端末2に送信することである。なお、警告情報の送信のタイミング、トリガーは問わない。
【0136】
物件情報送信部141は、物件情報を端末に送信する。例えば、送信指示の受信に応じて、物件情報送信部141は、当該送信指示に対応する物件情報を端末に送信する。物件情報を端末に送信するタイミング、トリガーは問わない。
【0137】
提示情報送信部142は、査定部133が取得した提示情報を売主端末3に送信する。提示情報を売主端末3に送信するタイミング、トリガーは問わない。
【0138】
提示情報送信部142は、例えば、買主識別子ごとのエリア提示情報と、買主識別子ごとの特定物件提示情報とを売主端末3に送信する。
【0139】
提示情報送信部142は、例えば、詳細査定の結果である提示情報を売主端末3に送信する。提示情報送信部142は、例えば、簡易査定の結果である提示情報を売主端末3に送信する。
【0140】
買主端末2を構成する買主格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、買主識別子、査定条件である。
【0141】
買主受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、買主登録指示、購入指示、査定条件、キャンペーン情報、出力指示である。
【0142】
出力指示とは、情報の出力の指示である。ここでの情報は、例えば、買主情報、売主情報、検索条件、物件情報である。出力指示は、通常、検索条件を含む。
【0143】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0144】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0145】
買主処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0146】
買主送信部24は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、購入指示、査定条件、キャンペーン情報、出力指示である。
【0147】
買主受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、物件情報、売主情報である。
【0148】
買主出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、物件情報、売主情報である。
【0149】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0150】
売主端末3を構成する売主格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、売主識別子、物件情報である。
【0151】
売主受付部32は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、物件情報、購入指示である。
【0152】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0153】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0154】
売主処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0155】
売主送信部34は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、物件情報、購入指示である。
【0156】
売主受信部35は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、提示情報、物件情報、買主情報である。
【0157】
売主出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、提示情報、物件情報、買主情報である。
【0158】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0159】
検査端末4を構成する検査格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、検査結果である。
【0160】
検査受付部42は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、検査結果である。
【0161】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0162】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0163】
検査処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0164】
検査送信部44は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、検査結果である。
【0165】
検査受信部45は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、検査対象情報、売主情報、物件情報である。
【0166】
検査出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、検査対象情報、売主情報、物件情報である。
【0167】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0168】
格納部11、買主管理部111、売主管理部112、条件管理部113、物件管理部114、買主格納部21、売主格納部31、および検査格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0169】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0170】
受信部12、物件情報受信部121、検査結果受信部122、キャンペーン情報受信部123、購入指示受信部124、買主受信部25、売主受信部35、および検査受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0171】
処理部13、検査支援部131、属性値取得部132、査定部133、更新部134、条件変更部135、条件削除部136、購入処理部137、スコア取得部138、買主処理部23、売主処理部33、および検査処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0172】
送信部14、物件情報送信部141、提示情報送信部142、買主送信部24、売主送信部34、および検査送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、検査支援部131は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0173】
買主受付部22、売主受付部32、検査受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0174】
買主出力部26、売主出力部36、および検査出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。買主出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0175】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0176】
(ステップS401)受信部12は、買主端末2から買主登録指示を受信したか否かを判断する。買主登録指示を受信した場合はステップS402に行き、買主登録指示を受信しなかった場合はステップS403に行く。
【0177】
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で買主登録指示が受信されたことに応じて、当該買主登録指示に応じた買主情報を構成し、買主識別子に対応付いて当該買主情報を買主管理部111に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、かかる処理により、買主情報が登録される。
【0178】
(ステップS403)受信部12は、売主端末3から売主登録指示を受信したか否かを判断する。売主登録指示を受信した場合はステップS404に行き、売主登録指示を受信しなかった場合はステップS405に行く。
【0179】
(ステップS404)処理部13は、ステップS403で売主登録指示が受信されたことに応じて、当該売主登録指示に応じた売主情報を構成し、売主識別子に対応付いて当該売主情報を売主管理部112に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、かかる処理により、売主情報が登録される。
【0180】
(ステップS405)受信部12は、買主識別子に対応付けられた査定条件を、買主端末2から受信したか否かを判断する。査定条件を受信した場合はステップS406に行き、受信しなかった場合はステップS407に行く。ここで、受信部12は、査定条件に対応付けて、1以上の除外条件を受信しても良い。
【0181】
(ステップS406)処理部13は、ステップS405で受信された査定条件を、買主識別子に対応付けて条件管理部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0182】
なお、査定条件は、例えば、エリア識別子、路線識別子、物件識別子に対応付いている。査定条件は、例えば、条件種類識別子に対応付いている。処理部13は、図示しない時計から本日の日付けである登録日を取得し、当該登録日を査定条件に対応付けて、条件管理部113に蓄積することは好適である。
【0183】
また、受信部12が、査定条件に対応付けて1以上の除外条件を受信した場合、処理部13は、当該1以上の除外条件を査定条件に対応付けて蓄積する。
【0184】
(ステップS407)物件情報受信部121は、売主端末3から物件情報を受信したか否かを判断する。物件情報を受信した場合はステップS408に行き、物件情報を受信しなかった場合はステップS411に行く。なお、ここでの物件情報は、売主識別子に対応付く。
【0185】
(ステップS408)処理部13は、ステップS407で受信された物件情報と対になる売主識別子を取得する。次に、処理部13は、当該売主識別子と対になるポイントまたは残りの査定回数を、売主管理部112から取得する。次に、処理部13は、ポイントまたは残りの査定回数から、受信された物件情報を査定するか否かを判断する。査定する場合はステップS409に行き、査定しない場合はステップS401に戻る。
【0186】
なお、査定するか否かの判断は、査定数の制限に達していないか否かの判断と同意義である、と考えても良い。また、査定しない場合、送信部14は、売主端末3に「査定できない旨」のエラーメッセージを送信することは好適である。
【0187】
(ステップS409)処理部13は、ステップS407で受信された物件情報を、売主識別子に対応付けて、物件管理部114に蓄積する。かかる処理により、物件情報が仮登録される。
【0188】
(ステップS410)検査支援部131は、ステップS407で受信された物件情報を用いて、検査対象情報を構成する。検査支援部131は、例えば、ステップS407で受信された物件情報と、物件識別子と、当該物件情報に対応する売主情報と、売主識別子とを有する検査対象情報を構成する。次に、検査支援部131は、構成した検査対象情報を検査端末4に送信する。ステップS401に戻る。
【0189】
なお、検査端末4に送信することは、検査端末4を使用する検査者のメールアドレス宛に送信したり、検査端末4が情報処理装置1にアクセスした際に出力される画面に含まれる情報の中に書き込んだりすることも含む。
【0190】
(ステップS411)検査結果受信部122は、検査端末4から物件識別子に対応付く検査結果を受信したか否かを判断する。検査結果を受信した場合はステップS412に行き、受信しなかった場合はステップS418に行く。
【0191】
(ステップS412)処理部13は、ステップS411で受信された検査結果が「正当」であったか、「不当」であったかを判断する。検査結果が「正当」であればステップS413に行き、「不当」であればステップS416に行く。
【0192】
(ステップS413)査定部133は、検査結果に対応付く物件識別子で識別される物件情報に対して、査定処理を行い、提示情報を取得する。査定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0193】
(ステップS414)査定部133は、ステップS413で取得した提示情報を、検査結果に対応付く物件識別子に対応付けて、物件管理部114に蓄積する。
【0194】
(ステップS415)提示情報送信部142は、当該物件識別子に対応付く売主識別子に対応する売主端末3に、ステップS413で取得した提示情報を送信する。ステップS401に戻る。なお、売主端末3に送信することは、例えば、売主識別子と対になるメールアドレス宛にメールで提示情報を送信することである。ただし、売主端末3に送信することは、売主が提示情報を受け取れる処理を行うことであれば良い。
【0195】
(ステップS416)処理部13は、当該物件識別子に対応付く物件情報を物件管理部114から削除する。
【0196】
(ステップS417)送信部14は、当該物件識別子に対応付く物件情報に対応する売主にエラーメッセージ(例えば、「物件情報が不当であった旨の情報」)を送信する。ステップS401に戻る。なお、エラーメッセージの送信は、例えば、電子メールによるが、売主への他の連絡手段(例えば、ショートメッセージ)によっても良い。
【0197】
(ステップS418)受信部12は、端末から出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS419に行き、出力指示を受信しなかった場合はステップS421に行く。なお、端末は、買主端末2、売主端末3、または検査端末4である。なお、出力指示は、出力する情報を特定する情報を含む。
【0198】
(ステップS419)処理部13は、出力指示に対応する情報を格納部11から取得する。なお、出力指示に対応する情報は、例えば、買主情報、売主情報、査定条件、物件情報であり、問わない。
【0199】
(ステップS420)送信部14は、ステップS419で取得された情報を、出力指示を送信してきた端末に送信する。ステップS401に戻る。
【0200】
(ステップS421)受信部12は、売主端末3から選択指示を受信したか否かを判断する。選択指示を受信した場合はステップS422に行き、選択指示を受信しなかった場合はステップS425に行く。
【0201】
(ステップS422)処理部13は、選択指示に対応する物件情報と提示情報とを取得する。
【0202】
(ステップS423)送信部14は、自分の査定結果である提示情報が選択された旨の情報であり、物件情報と提示情報とを含む情報を、当該提示情報に対応する買主に送信する。送信部14は、例えば、電子メールで当該情報を買主に送信するが、他の手段により、当該情報を買主に通知しても良い、
【0203】
(ステップS424)更新部134は、当該買主の買主識別子と対になる買主情報に含まれる選択数を1加算し、選択率を更新する。ステップS401に戻る。
【0204】
(ステップS425)購入指示受信部124は、購入指示を受信したか否かを判断する。 購入指示を受信した場合はステップS426に行き、購入指示を受信しなかった場合はステップS427に行く。なお、)購入指示受信部124は、例えば、買主端末2から購入指示を受信するが、売主端末3から購入指示を受信しても良い。
【0205】
(ステップS426)購入処理部137は、購入指示に対応付く物件識別子で識別される物件情報に対して、購入支援処理を行う。ステップS401に戻る。購入支援処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0206】
(ステップS427)キャンペーン情報受信部123は、キャンペーン情報を受信したか否かを判断する。キャンペーン情報を受信した場合はステップS428に行き、キャンペーン情報を受信しなかった場合はステップS429に行く。
【0207】
(ステップS428)条件変更部135は、ステップS427で受信されたキャンペーン情報に従って、査定条件を変更する。ステップS401に戻る。かかる条件変更処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0208】
(ステップS429)スコア取得部138は、買主のスコアを取得するタイミングであるか否かを判断する。スコアを取得するタイミングでればステップS430に行き、スコアを取得するタイミングでなければステップS435に行く。なお、買主のスコアを取得するタイミングは、問わない。買主のスコアを取得するタイミングは、例えば、査定金額が取得された直後等でも良い。
【0209】
(ステップS430)スコア取得部138は、カウンタiに1を代入する。
【0210】
(ステップS431)スコア取得部138は、スコアを取得するi番目の対象の買主が存在するか否かを判断する。i番目の対象の買主が存在する場合はステップS432に行き、存在しない場合はステップS401に戻る。
【0211】
(ステップS432)スコア取得部138は、スコアを取得するi番目の対象の買主のスコアを取得する。スコア取得処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0212】
(ステップS433)スコア取得部138は、ステップS432で取得したスコアを、i番目の対象の買主の買主識別子と対に、買主管理部111に蓄積する。なお、ここで、スコア取得部138は、図示しない時計から現在日時または本日の日付けを取得し、当該現在日時または本日の日付けと対に、スコアを蓄積することは好適である。かかることにより、スコアが取得された時が管理できる。
【0213】
(ステップS434)スコア取得部138は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS43に戻る。
【0214】
(ステップS435)条件削除部136は、条件削除処理のタイミングであるか否かを判断する。条件削除処理のタイミングであるか否かを判断する。条件削除処理のタイミングでればステップS435に行き、条件削除処理のタイミングでなければステップS401に戻る。なお、条件削除処理のタイミングは問わない。条件削除処理のタイミングは、例えば、予め決められた時刻であり、例えば、定期的である。
【0215】
(ステップS436)条件削除部136は、条件削除処理を行う。条件削除処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0216】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0217】
次に、ステップS413の査定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0218】
(ステップS601)査定部133は、査定対象の物件情報等を取得する。物件情報等は、例えば、物件情報だけでも良いし、物件情報と売主情報でも良い。
【0219】
(ステップS602)査定部133は、カウンタiに1を代入する。
【0220】
(ステップS603)査定部133は、条件管理部113に、i番目のエリア査定条件が存在するか否かを判断する。i番目のエリア査定条件が存在する場合はステップS604に行き、存在しない場合はステップS611に行く。
【0221】
(ステップS604)査定部133は、i番目のエリア査定条件と対になる1以上のエリア識別子を条件管理部113から取得する。
【0222】
(ステップS605)査定部133は、ステップS601で取得した物件情報に含まれるエリア識別子を取得する。査定部133は、当該エリア識別子がステップS604で取得したエリア識別子に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS606に行き、合致しない場合はステップS610に行く。なお、当該エリア識別子がステップS604で取得したエリア識別子に合致することは、通常、当該エリア識別子がステップS604で取得した1以上のエリア識別子のうちのいずれかのエリア識別子が一致することであるが、当該エリア識別子がステップS604で取得した1以上のエリア識別子のうちのいずれかのエリア識別子に含まれることを含んでも良い。
【0223】
(ステップS606)査定部133は、ステップS601で取得された物件情報等がi番目のエリア査定条件に対応する除外条件に合致するか否かを判断する。かかる判断処理を除外条件処理と言う。除外条件処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0224】
(ステップS607)査定部133は、ステップS606における判断結果が「除外しない」であればステップS608に行き、「除外する」であればステップS610に行く。
【0225】
(ステップS608)査定部133は、条件管理部113からi番目のエリア査定条件を取得する。ここで、査定部133は、図示しない時計から本日の日付を取得し、当該日付が、i番目のエリア査定条件に対応するキャンペーン情報が有する期間情報の特定する期間の中の日である場合、当該キャンペーン情報が有する条件変更情報を用いて変更されたエリア査定条件を取得する。
【0226】
(ステップS609)査定部133は、ステップS608で取得したエリア査定条件に基づいて、物件情報に対応する物件の査定金額を取得する。かかる査定金額取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0227】
(ステップS610)査定部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0228】
(ステップS611)査定部133は、ステップS609で取得された1または2以上の各査定金額を用いてエリア提示情報を構成する。
【0229】
査定部133は、例えば、ステップS609で取得された1または2以上の各査定金額のうち、上位Nまでの査定金額ごとに、査定金額と当該査定金額に対応する買主情報の全部または一部とを有するエリア提示情報を構成する。
【0230】
スコア取得部138は、例えば、ステップS609で取得された1または2以上の各査定金額ごとに、査定金額と当該査定金額に対応する買主情報の1以上の買主属性値(例えば、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数のうちの1以上の情報)とを用いて、スコアを取得する。そして、査定部133は、例えば、上位Nまでのスコアごとに、当該スコアとスコアに対応する査定金額と当該査定金額に対応する買主情報の全部または一部とを有するエリア提示情報を構成する。
【0231】
(ステップS612)査定部133は、カウンタjに1を代入する。
【0232】
(ステップS613)査定部133は、条件管理部113に、j番目の特定物件査定条件が存在するか否かを判断する。j番目の特定物件査定条件が存在する場合はステップS614に行き、存在しない場合はステップS621に行く。
【0233】
(ステップS614)査定部133は、j番目の特定物件査定条件と対になる物件識別子を条件管理部113から取得する。
【0234】
(ステップS615)査定部133は、ステップS611で取得した物件情報に含まれる物件識別子を取得する。査定部133は、当該物件識別子がステップS614で取得した物件識別子と一致するか否かを判断する。一致する場合はステップS616に行き、一致しない場合はステップS620に行く。
【0235】
(ステップS616)査定部133は、ステップS601で取得された物件情報等がj番目の特定物件査定条件に対応する除外条件に合致するか否かを判断する。かかる除外条件処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0236】
(ステップS617)査定部133は、ステップS616における判断結果が「除外しない」であればステップS618に行き、「除外する」であればステップS620に行く。
【0237】
(ステップS618)査定部133は、条件管理部113からj番目の特定物件査定条件を取得する。ここで、査定部133は、図示しない時計から本日の日付を取得し、当該日付が、i番目の特定物件査定条件に対応するキャンペーン情報が有する期間情報の特定する期間の中の日である場合、当該キャンペーン情報が有する条件変更情報を用いて変更された特定物件査定条件を取得する。
【0238】
(ステップS619)査定部133は、ステップS618で取得した特定物件査定条件に基づいて、物件情報に対応する物件の査定金額を取得する。かかる査定金額取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0239】
(ステップS620)査定部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS613に戻る。
【0240】
(ステップS621)査定部133は、ステップS619で取得された1または2以上の各査定金額を用いて特定物件提示情報を構成する。
【0241】
査定部133は、例えば、ステップS619で取得された1または2以上の各査定金額のうち、上位Nまでの査定金額ごとに、査定金額と当該査定金額に対応する買主情報の全部または一部とを有する特定物件提示情報を構成する。
【0242】
スコア取得部138は、例えば、ステップS619で取得された1または2以上の各査定金額ごとに、査定金額と当該査定金額に対応する買主情報の1以上の買主属性値(例えば、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数のうちの1以上の情報)とを用いて、スコアを取得する。そして、査定部133は、例えば、上位Nまでのスコアごとに、特定物件提示情報を構成する。
【0243】
次に、ステップS606、ステップS616の除外条件処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0244】
(ステップS701)査定部133は、カウンタiに1を代入する。
【0245】
(ステップS702)査定部133は、処理の対象となる査定条件と対になっているi番目の除外条件が存在するか否かを判断する。i番目の除外条件が存在する場合はステップS703に行き、i番目の除外条件が存在しない場合はステップS708に行く。
【0246】
なお、査定条件は、例えば、エリア査定条件または特定物件査定条件である。査定条件と対になっている除外条件は、当該査定条件と対になる買主識別子と対になる除外条件でも良いし、当該査定条件と直接的に対になる除外条件でも良い。
【0247】
(ステップS703)査定部133は、i番目の除外条件を条件管理部113から取得する。
【0248】
(ステップS704)査定部133は、ステップS703で取得した除外条件の判断のために使用される1または2以上の物件属性値を、査定の対象の物件情報から取得する。なお、物件属性値は、例えば、広さ、階数であるが、問わない。
【0249】
(ステップS705)査定部133は、ステップS703で取得した除外条件に、ステップS704で取得した1以上の物件属性値が合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS706に行き、合致しない場合はステップS707に行く。
【0250】
(ステップS706)査定部133は、判断結果に「除外する」を代入する。上位処理にリターンする。
【0251】
(ステップS707)査定部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0252】
(ステップS708)査定部133は、判断結果に「除外しない」を代入する。上位処理にリターンする。
【0253】
次に、ステップS619の査定金額取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0254】
(ステップS801)査定部133は、物件情報が有する築年数情報に基づいて、築年数を取得する。
【0255】
(ステップS802)査定部133は、物件情報が有する駅距離を取得する。
【0256】
(ステップS803)査定部133は、物件情報が有する広さを取得する。
【0257】
(ステップS804)査定部133は、取得された査定条件を用いて、築年数と駅距離とに対応する単価(単位広さ当たりの価格)を取得する。なお、査定部133は、例えば、査定条件に築年数と駅距離とを適用し、単価を取得する。
【0258】
(ステップS805)査定部133は、ステップS804で取得した単価と広さとを乗算し、査定金額を算出する。上位処理にリターンする。
【0259】
なお、図8のフローチャートにおいて、査定部133は、物件情報が有する築年数情報、駅距離、広さを査定条件に適用し、査定金額を取得した。しかし、査定部133は、他の1または2以上の物件属性値を用いて、査定金額を取得しても良い。また、査定部133は、他のアルゴリズムにより、査定条件と1以上の物件属性値とを用いて、査定金額を取得しても良い。
【0260】
次に、ステップS426の購入支援処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0261】
(ステップS901)購入処理部137は、受信された購入指示に基づいて、成約通知情報を構成する。なお、成約通知情報は、例えば、購入指示に含まれる物件識別子で識別される物件情報の全部または一部、購入指示に含まれる売主識別子と対になる売主情報の全部または一部、購入指示に含まれる買主識別子と対になる買主情報の全部または一部、および成約日を有する。
【0262】
(ステップS902)購入処理部137は、ステップS901で構成した成約通知情報を、購入指示に含まれる売主識別子で識別される売主、購入指示に含まれる買主識別子で識別される買主に送信する。なお、売主または買主に成約通知情報を送信する手段は、例えば、電子メールであるが、問わない。売主または買主に成約通知情報を送信する手段は、例えば、売主または買主が情報処理装置1にアクセスしたことによる。
【0263】
(ステップS903)購入処理部137は、受信された購入指示に基づいて、成約情報を構成する。購入処理部137は、当該成約情報を、購入指示に含まれる物件識別子で識別される物件情報に付加する。なお、成約情報は、例えば、成約日を有する。
【0264】
(ステップS904)更新部134は、購入指示に含まれる買主識別子と対になる成約率を更新する。上位処理にリターンする。
【0265】
次に、ステップS428の条件変更処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0266】
(ステップS1001)条件変更部135は、カウンタiに1を代入する。
【0267】
(ステップS1002)条件変更部135は、受信されたキャンペーン情報と対になる買主識別子と対になるi番目の査定条件が条件管理部113に存在するか否かを判断する。i番目の査定条件が存在する場合はステップS1003に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0268】
(ステップS1003)条件変更部135は、受信されたキャンペーン情報が有する期間情報を取得し、当該期間情報をi番目の査定条件に対応付けて蓄積する。
【0269】
(ステップS1004)条件変更部135は、当該買主識別子と対になるi番目の査定条件を条件管理部113から取得する。
【0270】
(ステップS1005)条件変更部135は、受信されたキャンペーン情報が有する条件変更情報を取得する。
【0271】
(ステップS1006)条件変更部135は、i番目の査定条件を、条件変更情報を用いて変更し、一時的査定条件を取得する。
【0272】
(ステップS1007)条件変更部135は、一時的査定条件をi番目の査定条件に対応付けて蓄積する。
【0273】
(ステップS1008)条件変更部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1002に戻る。
【0274】
なお、図10のフローチャートにおいて、条件変更部135は、受信されたキャンペーン情報を、買主識別子と対に蓄積するだけでも良い。かかる場合、条件変更部135は、査定条件が使用される時がキャンペーン情報に含まれる期間情報が特定する期間であれば、当該キャンペーン情報に含まれる条件変更情報を用いて、当該査定条件を変更する。そして、査定部133は、変更された査定条件を用いて、査定金額を取得する。
【0275】
次に、ステップS432のスコア取得処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0276】
(ステップS1101)スコア取得部138は、スコア元情報を取得する。なお、スコア元情報は、例えば、スコアを算出する演算式、スコアを取得するための学習モデル、またはスコアを取得するための対応表である。
【0277】
(ステップS1102)スコア取得部138は、カウンタiに1を代入する。
【0278】
(ステップS1103)スコア取得部138は、スコア元情報を用いてスコアを取得するために使用するi番目の買主属性値が存在するか否かを判断する。i番目の買主属性値が存在する場合はステップS1104に行き、存在しない場合はステップS1106に行く。
【0279】
(ステップS1104)スコア取得部138は、スコア元情報を用いてスコアを取得するために使用するi番目の買主属性値を取得する。なお、i番目の買主属性値は、例えば、査定金額、成約率、選択数、選択率、上位N社の中に入った率、上位N社の中に入った回数である。
【0280】
(ステップS1105)スコア取得部138は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1103に戻る。
【0281】
(ステップS1106)スコア取得部138は、ステップS1104で取得した1または2以上の買主属性値と、スコア元情報とを用いて、スコアを取得する。上位処理にリターンする。
【0282】
次に、ステップS436の条件削除処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0283】
(ステップS1201)条件削除部136は、図示しない時計から本日の日付けを取得する。
【0284】
(ステップS1202)条件削除部136は、カウンタiに1を代入する。
【0285】
(ステップS1203)条件削除部136は、条件管理部113にi番目の査定条件が存在するか否かを判断する。i番目の査定条件が存在する場合はステップS1204に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0286】
(ステップS1204)条件削除部136は、i番目の査定条件と対になる登録日を条件管理部113から取得する。
【0287】
(ステップS1205)条件削除部136は、「本日の日付け-登録日」を算出する。次に、条件削除部136は、「本日の日付け-登録日」が削除条件を満たすか否かを判断する。削除条件を満たす場合はステップS1206に行き、削除条件を満たさない場合はステップS1207に行く。なお、削除条件は、通常、日数が第一閾値以下または第一閾値より小さいことである。
【0288】
(ステップS1206)条件削除部136は、i番目の査定条件に削除フラグを付加する。なお、ここで、条件削除部136は、i番目の査定条件を使用できない状態にすれば良い。条件削除部136は、i番目の査定条件を削除しても良い。
【0289】
(ステップS1207)条件削除部136は、「本日の日付け-登録日」が警告条件を満たすか否かを判断する。警告条件を満たす場合はステップS1208に行き、警告条件を満たさない場合はステップS1209に行く。なお、警告条件は、通常、日数が第二閾値以下または第二閾値より小さいことである。また、通常、「第二閾値>第一閾値」である。
【0290】
(ステップS1208)条件削除部136は、i番目の査定条件に警告フラグを付加する。なお、警告フラグとは、査定条件を更新すべき旨の警告を示す情報である。
【0291】
(ステップS1209)条件削除部136は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1203に戻る。
【0292】
なお、図12のフローチャートにおいて、削除条件や警告条件は、全買主に共通でも良いし、買主により異なっていても良い。
【0293】
次に、買主端末2の動作例について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0294】
(ステップS1301)買主受付部22は、買主登録指示を受け付けたか否かを判断する。買主登録指示を受け付けた場合はステップS1302に行き、買主登録指示を受け付けなかった場合はステップS1305に行く。
【0295】
(ステップS1302)買主処理部23は、送信する買主登録指示を構成する。買主送信部24は、当該買主登録指示を情報処理装置1に送信する。
【0296】
(ステップS1303)買主受信部25は、買主識別子等を受信したか否かを判断する。買主識別子等を受信した場合はステップS1304に行き、受信しなかった場合はステップS1303に戻る。買主識別子等は、例えば、買主識別子と買主情報が登録された旨の情報とを含む。
【0297】
(ステップS1304)買主処理部23は、買主識別子等を含む情報であり、出力する情報を構成する。買主出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1301に戻る。
【0298】
(ステップS1305)買主受付部22は、査定条件を受け付けたか否かを判断する。査定条件を受け付けた場合はステップS1306に行き、査定条件を受け付けなかった場合はステップS1307に行く。
【0299】
(ステップS1306)買主処理部23は、買主格納部21の買主識別子を取得し、当該買主識別子に対応する査定条件であり、送信する査定条件を構成する。買主送信部24は、買主識別子に対応する査定条件を情報処理装置1に送信する。ステップS1301に戻る。
【0300】
なお、送信される情報は、査定条件に加えて、エリア識別子、路線識別子、物件識別子のうちのいずれかを有することは好適である。送信される情報は、査定条件に加えて、条件種類識別子、1以上の除外条件を有しても良い。
【0301】
(ステップS1307)買主受付部22は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1308に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS1311に行く。
【0302】
(ステップS1308)買主処理部23は、買主格納部21の買主識別子を取得し、当該買主識別子に対応する出力指示であり、送信する出力指示を構成する。買主送信部24は、買主識別子に対応する出力指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1301に戻る。
【0303】
(ステップS1309)買主受信部25は、送信された出力指示に対応する情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1310に行き、受信しなかった場合はステップS1309に戻る。
【0304】
(ステップS1310)買主処理部23は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。買主出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1301に戻る。
【0305】
(ステップS1311)買主受付部22は、購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS1312行き、購入指示を受け付けなかった場合はステップS1313に行く。
【0306】
(ステップS1312)買主処理部23は、買主格納部21の買主識別子を取得し、当該買主識別子に対応する購入指示であり、送信する購入指示を構成する。買主送信部24は、買主識別子に対応する購入指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1301に戻る。
【0307】
(ステップS1313)買主受付部22は、キャンペーン情報を受け付けたか否かを判断する。キャンペーン情報を受け付けた場合はステップS1314行き、キャンペーン情報を受け付けなかった場合はステップS1315に行く。
【0308】
(ステップS1314)買主処理部23は、買主格納部21の買主識別子を取得し、当該買主識別子に対応するキャンペーン情報であり、送信するキャンペーン情報を構成する。買主送信部24は、買主識別子に対応するキャンペーン情報を情報処理装置1に送信する。ステップS1301に戻る。
【0309】
(ステップS1315)買主受信部25は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1316に行き、情報を受信しなかった場合はステップS1301に戻る。
【0310】
(ステップS1316)買主処理部23は、ステップS1315で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。買主出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1301に戻る。
【0311】
なお、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0312】
次に、売主端末3の動作例について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0313】
(ステップS1401)売主受付部32は、売主登録指示を受け付けたか否かを判断する。売主登録指示を受け付けた場合はステップS1402に行き、売主登録指示を受け付けなかった場合はステップS1405に行く。
【0314】
(ステップS1402)売主処理部33は、送信する売主登録指示を構成する。売主送信部34は、当該売主登録指示を情報処理装置1に送信する。
【0315】
(ステップS1403)売主受信部35は、売主識別子等を受信したか否かを判断する。売主識別子等を受信した場合はステップS1404に行き、受信しなかった場合はステップS1403に戻る。売主識別子等は、例えば、売主識別子と売主情報が登録された旨の情報とを含む。
【0316】
(ステップS1404)売主処理部33は、売主識別子等を含む情報であり、出力する情報を構成する。売主出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1401に戻る。
【0317】
(ステップS1405)売主受付部32は、物件情報を受け付けたか否かを判断する。物件情報を受け付けた場合はステップS1406に行き、物件情報を受け付けなかった場合はステップS1407に行く。
【0318】
(ステップS1406)売主処理部33は、売主格納部31の売主識別子を取得し、当該売主識別子に対応する物件情報であり、送信する物件情報を構成する。買主送信部24は、売主識別子に対応する物件情報を情報処理装置1に送信する。ステップS1401に戻る。
【0319】
(ステップS1407)売主受付部32は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1408に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS1411に行く。
【0320】
(ステップS1408)売主処理部33は、売主格納部31の売主識別子を取得し、当該売主識別子に対応する出力指示であり、送信する出力指示を構成する。売主送信部34は、売主識別子に対応する出力指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1401に戻る。
【0321】
(ステップS1409)売主受信部35は、送信された出力指示に対応する情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1410に行き、受信しなかった場合はステップS1409に戻る。
【0322】
(ステップS1410)売主処理部33は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。売主出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1401に戻る。
【0323】
(ステップS1411)売主受付部32は、選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付けた場合はステップS1412行き、選択指示を受け付けなかった場合はステップS1413に行く。
【0324】
(ステップS1412)売主処理部33は、売主格納部31の売主識別子を取得し、当該売主識別子に対応する選択指示であり、送信する選択指示を構成する。売主送信部34は、売主識別子に対応する選択指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1401に戻る。
【0325】
(ステップS1413)売主受付部32は、購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS1412行き、購入指示を受け付けなかった場合はステップS1413に行く。
【0326】
(ステップS1414)売主処理部33は、売主格納部31の売主識別子を取得し、当該売主識別子に対応する購入指示であり、送信する購入指示を構成する。売主送信部34は、売主識別子に対応する購入指示を情報処理装置1に送信する。ステップS1401に戻る。
【0327】
(ステップS1415)売主受信部35は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1416に行き、情報を受信しなかった場合はステップS1401に戻る。
【0328】
(ステップS1416)売主処理部33は、ステップS1415で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。売主出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1401に戻る。
【0329】
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0330】
次に、検査端末4の動作例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0331】
(ステップS1501)検査受信部45は、情報処理装置1から検査対象情報を受信したか否かを判断する。検査対象情報を受信した場合はステップS1502に行き、検査対象情報を受信しなかった場合はステップS1503に行く。
【0332】
なお、検査対象情報の受信のトリガーは問わない。検査受信部45は、例えば、情報処理装置1へのアクセスに応じて、検査対象情報を受信する。検査受信部45は、例えば、電子メールまたはショートメッセージ等により検査対象情報を受信する。
【0333】
(ステップS1502)検査処理部43は、ステップS1501で受信された検査対象情報を用いて、出力する検査対象情報を構成する。検査出力部46は、当該検査対象情報を出力する。ステップS1501に戻る。
【0334】
(ステップS1503)検査受付部42は、検査結果を受け付けたか否かを判断する。検査結果を受け付けた場合はステップS1504に行き、検査結果を受け付けなかった場合はステップS1505に行く。
【0335】
(ステップS1504)検査処理部43は、ステップS1503で受け付けられた検査結果を用いて、送信する検査結果を構成する。検査送信部44は、当該検査結果を情報処理装置1に送信する。ステップS1501に戻る。
【0336】
(ステップS1505)検査受付部42は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1506に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS1301に戻る。
【0337】
(ステップS1506)検査処理部43は、検査格納部41の検査者識別子を取得し、当該検査者識別子に対応する出力指示であり、送信する出力指示を構成する。検査送信部44は、検査者に対応する出力指示を情報処理装置1に送信する。
【0338】
(ステップS1507)検査受信部45は、送信された出力指示に対応する情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1308に行き、受信しなかった場合はステップS1307に戻る。
【0339】
(ステップS1508)検査処理部43は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。検査出力部46は、当該情報を出力する。ステップS1501に戻る。
【0340】
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0341】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
【0342】
今、情報処理装置1の買主管理部111には、図16に示す買主管理表が格納されている、とする。買主管理表とは、買主情報を管理する表である。買主管理表の各レコードは、買主端末2から送信された買主登録指示に応じて、構成されたレコードである。各レコードは、更新部134等により更新された買主属性値を含む。
【0343】
買主管理表は、「ID」「買主識別子」「査定物件」「上位物件」「選択物件」「成約物件」「買主属性値」「アドレス」を有する1以上のレコードを管理する。「買主属性値」は、「成約率」「選択数」「選択率」「上位率」「上位回数」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「買主識別子」は、ここでは買主のIDである。「査定物件」は、当該買主の査定条件に基づいて査定が行われた物件の物件識別子である。「上位物件」は、査定が行われた物件の中で、当該買主が上位N社の中に入った物件の物件識別子である。なお、ここでは、Nは「5」である、とする。「選択物件」は、上位5社の中に入った物件の中で、売主により選択された物件の物件識別子である。「成約物件」は、成約した物件の物件識別子である。なお、成約とは、当該買主が物件を購入することを契約したことである。「成約率」は「成約した物件の数/売主に選択された物件の数」である。「選択数」は「選択物件」の物件数である。「選択率」は「選択された物件の数/上位回数」である。「上位率」は「上位回数/査定された物件の数」である。「上位回数」は、上位N社の中に入った物件の数である。「アドレス」は、買主のメールアドレスである。なお、「査定物件」「上位物件」「選択物件」「成約物件」は、ここでは、記号であるが、記号はマンション名等の物件名に対応付いている、または記号はマンション名等の物件名である。
【0344】
売主管理部112には、図17に示す売主管理表が格納されている、とする。売主管理表とは、売主情報を管理する表である。売主管理表の各レコードは、売主端末3から送信された売主登録指示に応じて、構成されたレコードである。各レコードは、更新部134等により更新された売主属性値を含む。
【0345】
売主管理表は、「ID」「売主識別子」「アドレス」「登録物件」「登録日」「物件状態」「ポイント」を有する1以上のレコードを管理する。「アドレス」は、売主のメールアドレスである。「登録物件」は、当該売主が登録した物件の物件識別子である。「登録物件」は、ここでは、記号であるが、記号はマンション名等の物件名に対応付いている、または記号はマンション名等の物件名である。「登録日」は、物件情報が登録された日である。「物件状態」は、物件の状態(例えば、成約または選択等)である。「ポイント」は、当該売主が、現在、保持しているポイントである。なお、ここでは、ポイントが示す回数だけ、売主は物件を詳細査定してもらえる、とする。また、ポイントは、売主が費用を支払うことにより増加させることができる、とする。また、簡易査定は、ここではポイントを消費しない(無料である)、とする。
【0346】
条件管理部113には、図18に示す条件管理表が格納されている、とする。条件管理表とは、査定条件を管理する表である。条件管理表の各レコードは、買主端末2から送信された査定条件等を含むレコードである。
【0347】
条件管理表は、「ID」「エリア/路線/物件」「買主識別子」「登録日」「条件種類識別子」「査定条件」「除外条件」「キャンペーン情報」を有する1以上のレコードを管理する。「キャンペーン情報」は、「期間情報」「条件変更情報」を有する。「エリア/路線/物件」とは、査定条件を適用する物件のエリアを識別するエリア識別子(ここではエリア名)、または査定条件を適用する物件の路線を識別する路線識別子(ここでは路線名)、または査定条件を適用する物件の識別子(ここでは、マンション名)である。「買主識別子」は、査定条件を入力した買主の識別子である。「登録日」は、査定条件が登録された日である。「条件種類識別子」は、査定条件の種類を識別する情報であり、ここでは「1」はエリア査定条件、「2」は特定物件査定条件、「3」は路線査定条件である。「査定条件」は、ここでは単位面積(例えば、1mあたり、1坪あたり)の金額を示す情報である。「ID=1」の査定条件は、築年数と駅距離とに対する単位面積あたりの金額である。「ID=2」の査定条件は、マンションの各階の住戸の単位面積あたりの金額である。「除外条件」とは、査定を行わない住戸の条件である。「ID=1」の除外条件は、広さが40m以下の住戸の査定は行わない(購入しない)ことを示す。「ID=2」の除外条件は、マンションの1Fの住戸の査定は行わない(購入しない)ことを示す。
【0348】
物件管理部114には、図19に示す物件管理表が格納されている、とする。物件管理表とは、物件情報を管理する表である。物件管理表は、「ID」「物件識別子」「エリア識別子」「最寄駅情報」「築年月」「築年数」「建物構造」を有する1以上のレコードを管理する。「物件識別子」は、ここでは、記号であるが、記号はマンション名等の物件名に対応付いている、または記号はマンション名等の物件名である。「最寄駅情報」は、ここでは「路線識別子」「駅識別子」「駅距離(徒歩)」を有する。「路線識別子」は、ここでは路線名であるが、路線のID等でも良い。「駅識別子」は、ここでは駅名であるが、駅のID等でも良い。「駅距離(徒歩)」は、徒歩での時間(分)である。
【0349】
かかる状況において、3つの具体例を説明する。具体例1は、詳細査定を行う場合である。具体例2は、詳細査定を行えず、簡易査定を行う場合である。具体例3は、査定条件に対する警告情報を出力する場合である。
【0350】
(具体例1)
情報処理装置1の物件情報受信部121は、売主識別子「S001」で識別される売主の売主端末3から送信された物件情報を、売主識別子「S001」と対にして受信した、とする。なお、この物件情報「<物件識別子>ABCマンション503 <エリア識別子>大阪府大阪市北区・・・ <最寄駅情報><路線識別子>路線L1 <駅識別子>大阪駅 <駅距離>3分 </最寄駅情報> <築年月>2019年02月 <築年数>3年 <建物構造>SRC造 <広さ>80m <階数>3 ・・・」である、とする。
【0351】
次に、処理部13は、当該物件情報と対になる売主識別子「S001」を取得する。次に、処理部13は、当該売主識別子「S001」と対になるポイント「1」を売主管理表(図17)から取得する。次に、処理部13は、ポイント「1」から、受信された物件情報に対して、詳細査定の対象となり得る、と判断する。次に、処理部13は、当該物件情報を、売主識別子「S001」に対応付けて、物件管理表(図19)に蓄積する。
【0352】
次に、検査支援部131は、受信された物件情報を用いて、検査対象情報を構成する。なお、ここで、検査対象情報は、物件情報と、売主識別子「S001」に対応する売主情報(図17の「ID=1」のレコードの情報)である、とする。次に、検査支援部131は、構成した検査対象情報を検査端末4に送信する。
【0353】
次に、検査端末4は、当該検査対象情報を受信し、出力する。また、検査端末4のユーザである検査者が、当該物件の登記簿謄本を取り寄せ、登記簿謄本の所有者が、売主識別子「S001」で識別される売主と一致すること等を確認し、当該物件情報は「正当」である、と判断した、とする。そして、検査者は、検査端末4に、物件識別子「ABCマンション503」に対応付けた検査結果「正当」を入力する。次に、検査端末4は、当該検査結果「正当」を受付、当該物件情報の物件識別子「ABCマンション503」に対応付けて、検査結果「正当」を情報処理装置1に送信する。
【0354】
次に、情報処理装置1の検査結果受信部122は、検査端末4から当該物件識別子「ABCマンション503」に対応付く検査結果を受信する。そして、処理部13は、受信された検査結果が「正当」である、と判断する。
【0355】
次に、査定部133は、検査結果に対応付く物件識別子「ABCマンション503」で識別される物件情報に対して、以下のように査定処理を行う、
【0356】
つまり、査定部133は、条件管理表(図18)の各レコードの査定条件に基づいて、査定金額を算出した、とする。
【0357】
つまり、査定部133は、条件種類識別子「1」と対になる多数の特定物件査定条件ごとに、各特定物件査定条件に当該物件情報(ここでは、階数、広さ)を適用し、査定金額を算出した、とする。そして、査定部133は、査定金額をキーとして、査定金額を降順にソートし、査定金額が上位4社の「買主識別子」「成約率」「査定金額」を取得した、とする。次に、査定部133は、取得した4社の情報である4つの特定物件提示情報を構成する。
【0358】
また、査定部133は、条件種類識別子「2」と対になる多数のエリア査定条件ごとに、各エリア査定条件に当該物件情報(ここでは、築年数、駅距離、広さ)を適用し、査定金額を算出した、とする。そして、査定部133は、査定金額をキーとして、査定金額を降順にソートし、査定金額が上位4社の「買主識別子」「成約率」「査定金額」を取得した、とする。次に、査定部133は、取得した4社の情報である4つのエリア提示情報を構成する。
【0359】
次に、査定部133は、4つの定物件提示情報および4つのエリア提示情報を、検査結果に対応付く物件識別子に対応付けて、物件管理部114に蓄積する。
【0360】
次に、提示情報送信部142は、当該物件識別子に対応付く売主識別子「S001」に対応する売主端末3に、取得した4つの定物件提示情報と4つのエリア提示情報とを送信する。
【0361】
次に、更新部134は、売主識別子「S001」と対になるポイントを1減じて、「0」に書き換える。
【0362】
また、更新部134は、査定金額を算出した査定条件に対応する買主識別子と対になる査定物件に、当該物件の物件識別子を追記する。また、更新部134は、上位4社に選択された買主の買主識別子と対になる「上位物件」「上位回数」「上位率」を更新する。また、更新部134は、査定金額を算定し、上位4社に入らなかった買主の買主識別子と対になる「上位率」を減じる。
【0363】
次に、当該売主端末3は、当該提示情報を受信し、出力する。かかる出力のイメージが、図20である。図20によれば、当該売主は、査定金額の高い企業の情報を得ることができる。
【0364】
また、当該売主は、図20の画面に対して、「買取依頼」ボタン2001を指示した、とする。すると、当該売主端末3は、「買取依頼」ボタン2001に対する選択指示を受け付け、当該選択指示を情報処理装置1に送信する。
【0365】
次に、情報処理装置1の受信部12は、売主端末3から当該選択指示を受信する。次に、処理部13は、選択指示に対応する物件情報と提示情報とを取得する。次に、送信部14は、自分の査定結果である提示情報が選択された旨の情報であり、物件情報と提示情報とを含む情報を、当該提示情報に対応する買主に送信する。
【0366】
また、更新部134は、当該買主情報に含まれる「選択物件」に当該物件の物件識別子を追記する。また、更新部134は、当該買主の買主識別子と対になる買主情報に含まれる選択数を1加算し、選択率を更新する。
【0367】
その後、情報処理装置1の購入指示受信部124は、選択された買主の買主端末2から、当該物件の購入指示を受信した、とする。
【0368】
次に、購入処理部137は、受信された購入指示に基づいて、成約通知情報を構成する。次に、購入処理部137は、構成した成約通知情報を、購入指示に含まれる売主識別子で識別される売主、購入指示に含まれる買主識別子で識別される買主に送信する。また、購入処理部137は、受信された購入指示に基づいて、成約情報を構成する。購入処理部137は、当該成約情報を、購入指示に含まれる物件識別子で識別される物件情報に付加する。また、更新部134は、購入指示に含まれる買主識別子と対になる成約率を更新する。
【0369】
(具体例2)
現在、売主識別子「S001」と対になるポイントは「0」である、とする。そして、 情報処理装置1の物件情報受信部121は、売主識別子「S001」で識別される売主の売主端末3から送信された物件情報を、売主識別子「S001」と対にして受信した、とする。ここでの物件情報は、具体例1の物件情報と同じであり、「<物件識別子>ABCマンション503 <エリア識別子>大阪府大阪市北区・・・ <最寄駅情報><路線識別子>路線L1 <駅識別子>大阪駅 <駅距離>3分 </最寄駅情報> <築年月>2019年02月 <築年数>3年 <建物構造>SRC造 <広さ>80m <階数>3 ・・・」である、とする。
【0370】
そして、具体例1と同様の処理が行われ、査定部133は、エリア査定条件ごと、または特定物件査定条件ごとに、査定金額を算出し、上位4社の各査定金額を取得した、とする。
【0371】
次に、査定部133は、ポイントが「0」であるので、簡易査定を行うと判断し、上位4社の査定金額の平均値「3,795万円」を取得した、とする。次に、査定部133は、査定金額の平均値「3,795万円」を含む提示情報を構成する。
【0372】
次に、提示情報送信部142は、当該物件識別子に対応付く売主識別子「S001」に対応する売主端末3に、当該提示情報を送信する。
【0373】
次に、当該売主端末3は、当該提示情報を受信し、出力する。かかる出力のイメージが、図21である。図21によれば、当該売主は、上位4社の査定金額の平均値のみを知ることができる。
【0374】
(具体例3)
「B001」で識別される買主は、買主端末2から情報処理装置1にアクセスした、とする。
【0375】
次に、情報処理装置1の受信部12は、当該アクセスを受け付ける。次に、条件削除部136は、条件削除処理のタイミングである、と判断した、とする。次に、条件削除部136は、図示しない時計から本日の日付けを取得する。次に、条件削除部136は、アクセスした買主の買主識別子「B001」を取得する。次に、条件削除部136は、買主識別子「B001」と対になる1以上の各査定条件に対して、登録日を条件管理表(図18)から取得する。次に、条件削除部136は、買主識別子「B001」と対になる1以上の各査定条件に対して、削除条件「本日の日付け-登録日 >= 第一閾値(例えば、2ヶ月)」を満たすか否かを判断する。そして、条件削除部136は、削除条件を満たす査定条件を条件管理表(図18)から削除する。
【0376】
また、条件削除部136は、買主識別子「B001」と対になる1以上の各査定条件に対して、警告条件「本日の日付け-登録日 >= 第二閾値(例えば、50日)」を満たすか否かを判断する。次に、条件削除部136は、警告条件を満たす査定条件に対応付けて警告フラグを付加する。
【0377】
次に、処理部13は、「B001」で識別される買主のトップ画面を構成する。ここでトップ画面は、警告フラグが対応付いている査定条件が存在する場合に、査定条件の更新を促す情報を含む画面である。また、トップ画面は、査定条件の種類(ここでは、エリア査定条件、路線査定条件、および特定物件査定条件)ごとに、警告フラグが対応付いている査定条件が存在するか否かを判断し、警告フラグが対応付いている査定条件が存在する条件の種類に対応付けて、査定条件の更新を促す情報を付加した画面である。
【0378】
次に、送信部14は、当該トップ画面を、「B001」で識別される買主の買主端末2に送信する。
【0379】
次に、当該買主端末2は、当該トップ画面を受信し、出力する。かかる出力のイメージは、図22である。図22において、「B001」で識別される買主が入力した査定条件の中に、警告条件を満たす査定条件が存在しており、査定条件を更新することを促す情報2201を含む。また、図22において、当該買主が入力した査定条件の種類(ここでは、エリア査定条件、路線査定条件、および特定物件査定条件)ごとに、査定条件の更新を促す情報(2202)が表示されている。査定条件の更新を促す情報(2202)は、「!」を有するアイコンである。
【0380】
なお、警告フラグが対応付いている査定条件が存在しており、査定条件の更新を促す情報を付加した画面は、トップ画面に限らず、他の画面でも良い。他の画面の例は、図23である。図23は、エリア査定条件を入力する画面である。図23において、警告フラグが対応付いているエリア査定条件が存在している場合に、当該エリアに対応付けて、査定条件を更新することを促す情報(「!」を有するアイコン)が含まれる。
【0381】
図23において、「i」を有するアイコンは、査定条件のステータスを特定するアイコンである。査定条件のステータスは、ここでは、「査定条件を登録しているが、公開していない(査定処理に使用されない)」状態、または「査定条件を登録しているが、公開している(査定処理に使用される)」状態である。査定条件のステータスを管理することは、査定条件に対応付けて、公開するか否かのフラグを管理することである。つまり、買主は、査定条件に登録時に、公開するか否かの情報も、買主端末2から情報処理装置1に送信できる。そして、処理部13は、当該公開するか否かの情報に対応するフラグを、査定条件と対にして蓄積する。
【0382】
また、図23において、(件数/会社数)における「会社数」は、対応するエリアに対して査定条件を登録している会社数であり、「件数」は、当該ユーザである買主が登録している査定条件の数である。
【0383】
図23は、処理部13が、条件管理部113を参照し、エリア識別子ごとに、査定条件と対になるステータスのフラグを取得し、かつ「件数/会社数」を取得し、当該フラグと「件数/会社数」とを明示する情報を含む画面を構成したことにより取得された画面の例である。
【0384】
以上、本実施の形態によれば、不動産の適切な売買を支援できる。
【0385】
また、本実施の形態によれば、不動産の適切な売買を支援するための買主の候補の情報を売主に提示できる。
【0386】
また、本実施の形態によれば、不動産の適切な売買を支援するための買主の候補のスコアを売主に提示できる。
【0387】
また、本実施の形態によれば、売主の正当性の検査を支援できる。
【0388】
また、本実施の形態によれば、売主の検査結果に応じて、異なる処理ができる。つまり、例えば、売主の検査結果に応じた適切な情報の提示ができる。
【0389】
さらに、本実施の形態によれば、物件情報の中味に応じて、買主の候補に適切な情報の提示ができる。
【0390】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部にアクセス可能なコンピュータを、物件情報を受信する物件情報受信部と、
前記2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く前記査定条件と前記物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、当該査定金額を用いた提示情報を取得する査定部と、前記2以上の各買主識別子ごとに、前記査定部が取得した前記提示情報を前記売主端末に送信する提示情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0391】
また、図24は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図24は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図25は、システム300のブロック図である。
【0392】
図24において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0393】
図25において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0394】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0395】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0396】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0397】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0398】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0399】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0400】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0401】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置1は、不動産の適切な売買を支援できるという効果を有し、不動産取引用サーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0402】
1 情報処理装置
2 買主端末
3 売主端末
4 検査端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 買主格納部
22 買主受付部
23 買主処理部
24 買主送信部
25 買主受信部
26 買主出力部
31 売主格納部
32 売主受付部
33 売主処理部
34 売主送信部
35 売主受信部
36 売主出力部
41 検査格納部
42 検査受付部
43 検査処理部
44 検査送信部
45 検査受信部
46 検査出力部
111 買主管理部
112 売主管理部
113 条件管理部
114 物件管理部
121 物件情報受信部
122 検査結果受信部
123 キャンペーン情報受信部
124 購入指示受信部
131 検査支援部
132 属性値取得部
133 査定部
134 更新部
135 条件変更部
136 条件削除部
137 購入処理部
138 スコア取得部
141 物件情報送信部
142 提示情報送信部
【要約】
【課題】従来、不動産の適切な売買を支援できなかった。
【解決手段】2以上の各買主識別子に対応付けて、不動産の査定の条件である査定条件が格納される条件管理部113と、物件情報を受信する物件情報受信部121と、2以上の各買主識別子ごとに、各買主識別子に対応付く査定条件と物件情報とを用いて、物件の査定金額を取得し、査定金額を用いた提示情報を取得する査定部133と、2以上の各買主識別子ごとに、査定部133が取得した提示情報を売主端末3に送信する提示情報送信部142とを具備する情報処理装置1により、不動産の適切な売買を支援できる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25