(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】火災検出装置
(51)【国際特許分類】
G08B 17/107 20060101AFI20230516BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
G08B17/107 A
G08B17/00 G
(21)【出願番号】P 2019003212
(22)【出願日】2019-01-11
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】藤原 康治
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 功
【審査官】白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-010444(JP,A)
【文献】特開2012-048766(JP,A)
【文献】特開2019-207650(JP,A)
【文献】特開2011-215705(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B17/00-17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
検出対象の検出を行う検出空間と、
前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、
前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、
前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、
前記入射抑制手段は、
前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、
前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、
前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を
構成し、
前記収容手段は、
前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段を備え、
前記遮光壁は、
前記カバー手段に設けられた第1遮光壁であって、前記境界部が当該第1遮光壁の先端よりも前記設置面側に位置するように構成された第1遮光壁を備えた、
火災検出装置。
【請求項2】
設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
検出対象の検出を行う検出空間と、
前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、
前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、
前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、
前記入射抑制手段は、
前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、
前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、
前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、
前記収容手段は、
前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、
前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、を備え、
前記遮光壁は、
前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁であって、前記境界部が当該第2遮光壁の先端よりも前記設置面側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁を備えた、
火災検出装置。
【請求項3】
設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
検出対象の検出を行う検出空間と、
前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、
前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、
前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、
前記入射抑制手段は、
前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、
前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、
前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、
前記収容手段は、
前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、
前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、
前記内側収容手段よりも前記設置面側に設けられたカバー手段であって、前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段と、を備え、
前記遮光壁は、
前記カバー手段に設けられた第1遮光壁と、
前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁と、を備え、
前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を介して前記内側収容手段と前記カバー手段とが相互に嵌合可能となるように、前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を構成した、
火災検出装置。
【請求項4】
設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
検出対象の検出を行う検出空間と、
前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、
前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、
前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、
前記入射抑制手段は、
前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、
前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、
前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、
前記収容手段は、
前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、
前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、
前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第1開口部であって、前記外側収容手段に流入した前記気体を前記内側収容手段の内部に流入させるための第1開口部と、
前記入射抑制手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第2開口部であって、前記内側収容手段の内部に流入した前記気体を前記検出空間に流入させるための第2開口部と、を備え、
前記内側収容手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第1開口部の周縁部と、前記入射抑制手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第2開口部の周縁部とが連続状となるように、前記入射抑制手段と前記内側収容手段とを一体に形成した、
火災検出装置。
【請求項5】
前記入射抑制手段の外径を、前記設置面に近づくにつれて大きくした、
請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視領域の火災を検出する煙感知器を対象として、外乱光を遮蔽しながら煙感知器の内部に煙を流入させるための技術が提案されている。この技術においては、検煙空間と、検煙空間を収容する検煙部とを備えた煙感知器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、この検煙部は、検煙空間の設置面側の側面を覆う検煙部本体と、検煙空間の設置面側と反対側の側面及び側方側の側面を覆う検煙部カバーとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の煙感知器においては、上述したように、検煙部本体と検煙部カバーとを組み合わせることで検煙部が構成されているので、例えば、検煙部本体と検煙部カバーとの境界部を介して外乱光が検煙空間内に入射することにより煙感知器の検出精度を維持することが難しくなるおそれがあることから、煙感知器の如き火災検出装置の検出精度を維持する観点からは、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、前記入射抑制手段は、前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、前記収容手段は、前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段を備え、前記遮光壁は、前記カバー手段に設けられた第1遮光壁であって、前記境界部が当該第1遮光壁の先端よりも前記設置面側に位置するように構成された第1遮光壁を備えた。
【0007】
請求項2に記載の火災検出装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、前記入射抑制手段は、前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、を備え、前記遮光壁は、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁であって、前記境界部が当該第2遮光壁の先端よりも前記設置面側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁を備えた。
【0008】
請求項3に記載の火災検出装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、前記入射抑制手段は、前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、前記内側収容手段よりも前記設置面側に設けられたカバー手段であって、前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段と、を備え、前記遮光壁は、前記カバー手段に設けられた第1遮光壁と、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁と、を備え、前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を介して前記内側収容手段と前記カバー手段とが相互に嵌合可能となるように、前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を構成した。
【0009】
請求項4に記載の火災検出装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、前記入射抑制手段は、前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成し、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第1開口部であって、前記外側収容手段に流入した前記気体を前記内側収容手段の内部に流入させるための第1開口部と、前記入射抑制手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第2開口部であって、前記内側収容手段の内部に流入した前記気体を前記検出空間に流入させるための第2開口部と、を備え、前記内側収容手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第1開口部の周縁部と、前記入射抑制手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第2開口部の周縁部とが連続状となるように、前記入射抑制手段と前記内側収容手段とを一体に形成した。
【0010】
請求項5に記載の火災検出装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記入射抑制手段の外径を、前記設置面に近づくにつれて大きくした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、入射抑制手段が、検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、第1入射抑制手段よりも設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、設置面に直交する方向から見て第1入射抑制手段と第2入射抑制手段との境界部と遮光壁とが重複するように、遮光壁を構成したので、遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
また、遮光壁が、カバー手段に設けられた第1遮光壁であって、境界部が当該第1遮光壁の先端よりも設置面側に位置するように構成された第1遮光壁を備えたので、第1遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持しやすくなる。
【0013】
請求項2に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、入射抑制手段が、検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、第1入射抑制手段よりも設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、設置面に直交する方向から見て第1入射抑制手段と第2入射抑制手段との境界部と遮光壁とが重複するように、遮光壁を構成したので、遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
また、遮光壁が、内側収容手段の側部のうち設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁であって、境界部が当該第2遮光壁の先端よりも設置面側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁を備えたので、第2遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持しやすくなる。
【0014】
請求項3に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、入射抑制手段が、検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、第1入射抑制手段よりも設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、設置面に直交する方向から見て第1入射抑制手段と第2入射抑制手段との境界部と遮光壁とが重複するように、遮光壁を構成したので、遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
また、遮光壁が、カバー手段に設けられた第1遮光壁と、内側収容手段の側部のうち設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁と、を備え、第1遮光壁及び第2遮光壁を介して内側収容手段とカバー手段とが相互に嵌合可能となるように、第1遮光壁及び第2遮光壁を構成したので、第1遮光壁及び第2遮光壁を介して内側収容手段とカバー手段とを相互に嵌合でき、内側収容手段とカバー手段とを強固に接続することが可能となる。
【0015】
請求項4に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、入射抑制手段が、検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、第1入射抑制手段よりも設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、設置面に直交する方向から見て第1入射抑制手段と第2入射抑制手段との境界部と遮光壁とが重複するように、遮光壁を構成したので、遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
また、内側収容手段における設置面側の側部とは反対側の側部のうち第1開口部の周縁部と、入射抑制手段における設置面側の側部とは反対側の側部のうち第2開口部の周縁部とが連続状となるように、入射抑制手段と内側収容手段とを一体に形成したので、内側収容手段における第1開口部の周縁部と入射抑制手段における第2開口部の周縁部との相互間に隙間が形成されることを抑制でき、検出空間内に外乱光又は内乱光が入射することを抑制できる。
【0016】
請求項5に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段の外径を、設置面に近づくにつれて大きくしたので、入射抑制手段の側部のうち側方側の側部をテーパ状に形成でき、入射抑制手段に入射した外乱光又は内乱光を効果的に減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。
【
図2】取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。
【
図4】
図2のB-B矢視断面図である(一部図示省略)。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る火災検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置に関するものである。
【0021】
ここで、「火災検出装置」は、実施の形態では、検出対象の検出結果に基づいて監視領域の火災を検出して報知する装置であり、例えば、光学的、電気学的、及び熱学的な火災感知器や火災警報器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、監視の対象となる領域であって、例えば、建物の内部の領域、建物の外部の領域等を含む概念である。また、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、イベント施設、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「報知する」とは、例えば、所定情報を外部装置に向けて出力すること、所定情報を出力手段(表示手段又は音声出力手段)を介して表示又は音声出力すること等を含む概念である。以下、実施の形態では、「火災検出装置」が、「熱学的且つ光学的な火災感知器」であり、「監視領域」が「オフィスビルの内部の領域」である場合について説明する。
【0022】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0023】
(構成)
まず、実施の形態に係る火災検出装置の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。
図2は、後述の取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。
図3は、
図2のA-A矢視断面図である。以下の説明では、
図1のX方向を火災検出装置の左右方向(-X方向を火災検出装置の左方向、+X方向を火災検出装置の右方向)、
図2のY方向を火災検出装置の前後方向(+Y方向を火災検出装置の前方向、-Y方向を火災検出装置の後方向)、
図1のZ方向を火災検出装置の上下方向(+Z方向を火災検出装置の上方向、-Z方向を火災検出装置の下方向)と称する。
【0024】
火災検出装置1は、監視領域の熱を検出すると共に、気体に含まれている検出対象(例えば、煙等)を検出して報知する装置である。この火災検出装置1は、建物の屋内において建物の天井部の下面にある設置面2に設置されており、
図1から
図3に示すように、取付ベース10、外カバー20、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、下カバー90、及び基板100を備えている。
【0025】
(構成-取付ベース)
図1に戻り、取付ベース10は、設置面2に対して外カバー20を取り付けるための取付手段である。この取付ベース10は、例えば公知の火災検出装置用の取付ベース(一例として、樹脂製である略板状の取付ベース)等を用いて構成されており、
図1に示すように、設置面2に対して固定具等によって固定されている。
【0026】
(構成-外カバー)
外カバー20は、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、下カバー90、及び基板100を収容する外側収容手段であって、検出対象を含む気体を当該外側収容手段に流入出させることが可能な外側収容手段である。この外カバー20は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、
図1から
図3に示すように、外カバー本体21、天面部22、リブ部23を備えている。
【0027】
このうち、外カバー本体21は、外カバー20の基本構造体である。この外カバー本体21は、例えば上面及び下面が開放された略中空円柱状体にて形成されており、
図1に示すように、外カバー本体21の上端部が取付ベース10の下面と当接するように配置され、取付ベース10に対して嵌合構造(又は固定具)等によって固定されている。
【0028】
また、天面部22は、流入空間40を区画するための区画手段である。この天面部22は、例えば略円形状の板状体にて形成されており、
図1から
図3に示すように、外カバー本体21よりも下方において略水平に設けられている。
【0029】
また、リブ部23は、流入空間40を区画するための区画手段である。このリブ部23は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、
図1、
図3に示すように、外カバー20の中央付近から放射状に複数設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。なお、外カバー20の構成の詳細については、後述する。
【0030】
(構成-流入空間)
図1に戻り、流入空間40は、外カバー20に流入した気体を内カバー30における気体の流入部分(後述する第1開口部30a)に誘導するための空間であり、
図1、
図3に示すように、外カバー20の内部空間のうち、天面部22と内カバー30との相互間の隙間が流入空間40として形成されている。
【0031】
(構成-内カバー)
内カバー30は、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容する内側収容手段であって、検出対象を含む気体を当該内側収容手段に流入出させることが可能な内側収容手段であると共に、流入空間40を区画するための区画手段である。この内カバー30は、例えば、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されており、
図3に示すように、外カバー20の内部において、内カバー30の下側側部が流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように設けられている。また、
図3に示すように、内カバー30の下側側部には、第1開口部30aが形成されている。第1開口部30aは、外カバー20に流入した気体を内カバー30の内部に流入させるための開口部であり、
図3に示すように、内カバー30の側部のうち設置面2側の側部とは反対側の側部(
図3では、内カバー30の下側側部)のうち略中央部及びその近傍部分に設けられている。なお、上述した「外カバー20」、「内カバー30」、及び「下カバー90」は、特許請求の範囲における「収容手段」に対応する。
【0032】
(構成-検出空間)
検出空間60は、検出対象を検出するための空間であり、
図3に示すように、内カバー30の内部空間のうち、検出部カバー70及び検出部本体80によって囲繞される空間が検出空間60として形成されている。
【0033】
(構成-検出部カバー)
検出部カバー70は、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための第1入射抑制手段であって、検出対象を含む気体を当該第1入射抑制手段に流入出させることが可能であり、且つ検出空間60の一部を覆う第1入射抑制手段である。この検出部カバー70は、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この検出部カバー70は、
図3に示すように、内カバー30の内部において、検出部カバー70の下側側部が第1開口部30a及び流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように配置され、検出部本体80に対して固定されている。また、
図3に示すように、検出部カバー70の下側側部には、第2開口部70aが形成されている。第2開口部70aは、内カバー30の内部に流入した気体を検出空間60に流入させるための開口部であり、
図3に示すように、検出部カバー70の側部のうち設置面2側の側部とは反対側の側部(
図3では、下側側部)のうち第1開口部30aと対応する部分に設けられている。
【0034】
(構成-防虫網)
防虫網50は、火災検出装置1の外部にいる虫が検出空間60に侵入するのを防止するための網である。この防虫網50は、メッシュ状且つ円形状の網を用いて構成されており、
図3に示すように検出部カバー70に取り付けられている。
【0035】
(構成-検出部本体)
検出部本体80は、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための第2入射抑制手段であって、検出対象を含む気体を当該第2入射抑制手段に流入出させることが可能であり、且つ検出空間60の他の一部を覆う第2入射抑制手段である。この検出部本体80は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成された肉厚な板状体(一例として、略円形状の板状体)であり、検出部カバー70よりも設置面2側(
図3では、上方側)に設けられており、具体的には、
図3に示すように、検出部カバー70の上面を覆うように配置されており、基板100に対して固定具等によって固定されている。なお、上述した「検出部カバー70」及び「検出部本体80」は、特許請求の範囲における「入射抑制手段」に対応する。
【0036】
(構成-下カバー)
下カバー90は、内カバー30の設置面2側の側面をカバーするカバー手段である。この下カバー90は、下面が開放された略中空円柱状であり、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この下カバー90は、
図3に示すように、内カバー30を上方から覆うように設けられ、外カバー20に対して嵌合構造等によって固定されていると共に、且つ取付ベース10に対して取付部材91に形成された第1取付孔(図示省略)を介して固定具等によって固定されている。
【0037】
(構成-基板)
基板100は、各種の電気回路(図示省略)が実装される実装手段である。この基板100は、例えば公知の平板状の回路基板等を用いて構成されており、
図3に示すように、下カバー90の内部において、下カバー90の上端部及び下端部と間隔を隔てて略水平に配置され、下カバー90に対して下カバー90に形成された取付孔(図示省略)及び取付部材91に形成された第2取付孔(図示省略)を介して固定具によって固定されている。
【0038】
また、基板100には、従来の火災検出装置1に用いられる公知の部品(電気部品)が実装されていることに加えて、第1発光部(図示省略)、第2発光部(図示省略)、受光部(図示省略)、熱感知部110、表示部(図示省略)、通信部(図示省略)、電源部(図示省略)、制御部(図示省略)、及び記憶部(図示省略)が実装されている。
【0039】
(構成-基板-第1発光部、第2発光部、受光部)
このうち、第1発光部は、検出空間60に検出光(以下、「第1検出光」と称する)を照射する第1発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として赤外LED等)を用いて構成されている。また、第2発光部は、第1検出光とは波長が異なる検出光(以下、「第2検出光」と称する)を検出空間60に照射する第2発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として青色LED等)を用いて構成されている。また、受光部は、第1発光部から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段であり、例えば公知の受光素子(一例としてフォトダイオード等)を用いて構成されている。また、第1発光部、第2発光部、及び受光部の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1発光部又は第2発光部から照射された第1検出光又は第2検出光が検出部本体80の各種の光路孔を介して直接的に受光部されることを回避できるように設置している。例えば、第1発光部の光軸(以下、「第1発光側光軸」と称する)と受光部の光軸(以下、「受光側光軸」と称する)との角度が135°程度となる位置に、第1発光部及び受光部を設置する。また、第2発光部の光軸(以下、「第2発光側光軸」と称する)と受光側光軸との角度が90°程度となる位置に、第2発光部及び受光部を設置している。
【0040】
(構成-基板-熱感知部、表示部、通信部、電源部)
また、熱感知部110は、火災を検出するための熱感知手段である。この熱感知部110は、例えば公知の熱感知素子(一例として、サーミスタ等)を用いて構成されており、
図1から
図3に示すように、内カバー30、検出部カバー70、及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔(図示省略)及び後述する外カバー20の挿通孔120を介して熱感知部110の一部が火災検出装置1の外部に露出するように配置されている。また、表示部は、各種情報(例えば、火災の検出の有無を示す情報)を表示するための表示手段であり、例えば公知の表示手段(LED等)を用いて構成されている。なお、この表示部の投光方法については任意であるが、例えば、内カバー30、検出部カバー70、及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔及び後述する外カバー20の挿通孔120に挿通されたライトガイド(図示省略)を介して表示部からの光を火災検出装置1の外部に向けて誘導することにより投光すること等が該当する。また、通信部は、外部装置(例えば、受信機等)との間で通信する通信手段である。また、電源部は、商用電源又は電池(図示省略)から供給された電力を、火災検出装置1の各部に供給する電源手段である。
【0041】
(構成-基板-制御部、記憶部)
また、制御部は、火災検出装置1を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。また、記憶部は、火災検出装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
【0042】
(構成-外カバーの構成の詳細)
図1に戻り、次に、外カバー20の構成の詳細について説明する。ただし、この外カバー20は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
【0043】
実施の形態では、
図1から
図3に示すように、外カバー20の天面部22には、挿通孔120及びガード部130が設けられている。
【0044】
(構成-外カバーの構成の詳細-挿通孔)
図2に戻り、挿通孔120は、熱感知部110の一部を火災検出装置1の外部に露出させると共に、表示部からの表示光を火災検出装置1の外部に照射するための貫通孔である。
【0045】
また、この挿通孔120の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、挿通孔120の平面形状については、
図2に示すように、略楕円形状に設定している(あるいは、四角形状等の多角形状であってよい)。また、挿通孔120の径については、熱感知部110の一部のみを外部に露出させることができ、且つ表示光を火災検出装置1の外部に照射することが可能な大きさに設定しており、例えば、熱感知部110の径とライトガイドの径とを加算した長さよりも長く設定している。
【0046】
(構成-外カバーの構成の詳細-ガード部)
図1に戻り、ガード部130は、熱感知手段を保護するためのガード手段であり、
図1から
図3に示すように、第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、第4ガード側リブ134、及びガード側連結部135を備えている。
【0047】
(構成-外カバーの構成の詳細-ガード部-第1ガード側リブから第4ガード側リブ)
図2に戻り、第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、及び第4ガード側リブ134は、ガード部130の基本構造体である。これら第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、及び第4ガード側リブ134は、長尺な板状体にて形成されており、
図2、
図3に示すように、熱感知部110における火災検出装置1の外部に露出する部分及び挿通孔120の周囲を覆うように設けられている。具体的には、第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、及び第4ガード側リブ134の各々の長手方向が上下方向に略沿うように設けられている(
図3では、若干傾斜して設けられている)と共に、天面部22の下面に対して立設されている。
【0048】
(構成-外カバーの構成の詳細-ガード部-ガード側連結部)
図2に戻り、ガード側連結部135は、第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、及び第4ガード側リブ134を連結するための連結手段である。このガード側連結部135は、例えば、外カバー20と同一の材料にて形成されており、
図2、
図3に示すように、第1ガード側リブ131、第2ガード側リブ132、第3ガード側リブ133、及び第4ガード側リブ134の先端部の近傍部分に対して接続されている。
【0049】
(構成-入射抑制構造)
火災検出装置1の入射抑制構造について説明する。
図4は、
図2のB-B矢視断面図である。
図5は、
図4のC領域周辺の拡大図である。なお、
図4、
図5では、後述する境界部150から左方向に向けて張り出された直線Lを点線で示す。火災検出装置1は、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制構造を備えており、この入射抑制構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
【0050】
(構成-入射抑制構造-第1の特徴)
まず、入射抑制構造の第1の特徴については、
図4、
図5に示すように、遮光壁140を備えている。
【0051】
(構成-入射抑制構造-第1の特徴-遮光壁)
遮光壁140は、検出部カバー70と検出部本体80との境界部150を介して外乱光が入射することを抑制するためのものである。この遮光壁140は、
図4、
図5に示すように、外カバー20の内部において検出部カバー70及び検出部本体80を囲繞するように設けられており、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を備えている。
【0052】
このうち、第1遮光壁141は、遮光壁140の基本構造体の一部である。この第1遮光壁141は、円筒状に形成されており、下カバー90に設けられている。具体的には、
図5に示すように、下カバー90から下方に向けて突出するように配置され、且つ検出部カバー70及び検出部本体80を囲繞するように配置されている。また、第2遮光壁142は、遮光壁140の基本構造体の他の一部である。この第2遮光壁142は、円筒状に形成されており、内カバー30の側部のうち設置面2側とは反対側の側部(
図5では、内カバー30の下側側部)に設けられている。具体的には、
図5に示すように、内カバー30の下側側部から上方に向けて突出するように配置され、且つ検出部カバー70及び検出部本体80を囲繞するように配置されている。
【0053】
また、遮光壁140の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、設置面2に直交する方向(具体的には、側方)から見て上記境界部150と遮光壁140(具体的には、第1遮光壁141及び第2遮光壁142)とが重複するように構成されている。
【0054】
具体的には、第1遮光壁141については、上記境界部150が当該第1遮光壁141の先端よりも設置面2側(
図5では、上方側)に位置するように構成されている。より具体的には、第1遮光壁141の上下方向の長さが、下カバー90から上記境界部150までの長さよりも長く設定されている。また、第2遮光壁142については、上記境界部150が当該第2遮光壁142の先端よりも設置面2側とは反対側(
図5では、下方側)に位置するように構成されている。より具体的には、第2遮光壁142の上下方向の長さが、内カバー30の下側側部から上記境界部150までの長さよりも長く設定されている。このような構成により、第1遮光壁141又は第2遮光壁142によって上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して入射することを抑制できる。
【0055】
このような第1の特徴により、遮光壁140によって上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して入射することを抑制でき、火災検出装置1の検出精度を維持することが可能となる。
【0056】
(構成-入射抑制構造-第2の特徴)
次に、入射抑制構造の第2の特徴については、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とが相互に嵌合可能となるように、第1遮光壁141及び第2遮光壁142は構成されている。
【0057】
具体的には、第2遮光壁142の内側側面に第1突起部(図示省略)が少なくとも1つ以上設けられていると共に、第1遮光壁141のうち第1突起部に対応する部分に位置する第1切欠部であって、第1突起部を嵌合可能な第1切欠部(図示省略)が少なくとも1つ以上設けられている。また、第1遮光壁141の外側側面に第2突起部(図示省略)が少なくとも1つ以上設けられていると共に、第2遮光壁142の内側側面のうち第2突起部に対応する部分に位置する第2切欠部であって、第2突起部を嵌合可能な第2切欠部(図示省略)が少なくとも1つ以上設けられている。ただし、これに限らず、例えば、第1突起部及び第1切欠部を省略してもよく、又は第2突起部及び第2切欠部を省略してもよい。
【0058】
このような第2の特徴により、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とを相互に嵌合でき、内カバー30と下カバー90とを強固に接続することが可能となる。
【0059】
(構成-入射抑制構造-第3の特徴)
図4に戻り、次に、入射抑制構造の第3の特徴については、
図4に示すように、内カバー30における設置面2側の側部とは反対側の側部(
図4では、内カバー30の下側側部)のうち第1開口部30aの周縁部と、検出部カバー70における設置面2側の側部とは反対側の側部(
図4では、検出部カバー70の下側側部)のうち第2開口部70aの周縁部とが連続状となるように、検出部カバー70と内カバー30とは一体に形成されている。
【0060】
具体的には、遮光性を有する樹脂材等を射出成形することにより、内カバー30の下側側部のうち第1開口部30aの周縁部と、検出部カバー70の下側側部のうち第2開口部70aの周縁部とが連続状となるように形成されている。一方で、内カバー30の下側側部における第1開口部30aの周縁部以外の他の部分と検出部カバー70の下側側部における第2開口部70aの周縁部以外の他の部分とが非連続状となるように形成されていると共に、内カバー30の下側側部以外の他の側部と検出部カバー70の下側側部以外の他の側部とが非連続状となるように形成されている。
【0061】
このような第3の特徴により、内カバー30における第1開口部30aの周縁部と検出部カバー70における第2開口部70aの周縁部との相互間に隙間が形成されることを抑制でき、検出空間60内に外乱光又は内乱光が入射することを抑制できる。
【0062】
(構成-入射抑制構造-第4の特徴)
次に、入射抑制構造の第4の特徴については、
図4に示すように、検出部カバー70の外径は、設置面2に近づくにつれて大きくなるように設定されている。
【0063】
具体的には、検出部カバー70の側部のうち側方側の側部の傾斜角度が45度程度となる大きさに設定されている。ただし、これに限らず、例えば、上記側方側の側部の傾斜角度が45度よりも大きく90度よりも小さな角度となる大きさに設定されてもよく、あるいは、上記側方側の側部の傾斜角度が0度よりも大きく45度よりも小さな角度となる大きさに設定されてもよい。
【0064】
このような第4の特徴により、検出部カバー70の側部のうち側方側の側部をテーパ状に形成でき、検出部カバー70に入射した外乱光又は内乱光を効果的に減衰できる。
【0065】
(火災検出装置の作用について)
次に、このように構成された火災検出装置1の作用について説明する。
【0066】
すなわち、例えば、火災検出装置1が設置面2に取り付けられた状態において、外乱光が検出部カバー70と検出部本体80との境界部150を介して検出空間60内に入射しようとすると、この外乱光の入射が第1遮光壁141又は第2遮光壁142によって遮られるので、上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することが抑制される。
【0067】
また、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して検出空間60内に入射しようとすると、この内乱光の入射が第1遮光壁141又は第2遮光壁142によって遮られるので、上記境界部150を介して検出空間60内に内乱光が入射することが抑制される。
【0068】
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁140と、を備え、入射抑制手段が、検出空間60の一部を覆う検出部カバー70と、検出部カバー70よりも設置面2側に設けられた検出部本体80であって、検出空間60の他の一部を覆う検出部本体80と、を備え、設置面2に直交する方向から見て検出部カバー70と検出部本体80との境界部150と遮光壁140とが重複するように、遮光壁140を構成したので、遮光壁140によって上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して入射することを抑制でき、火災検出装置1の検出精度を維持することが可能となる。
【0069】
また、遮光壁140が、下カバー90に設けられた第1遮光壁141であって、上記境界部150が当該第1遮光壁141の先端よりも設置面2側に位置するように構成された第1遮光壁141を備えたので、第1遮光壁141によって上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して入射することを抑制でき、火災検出装置1の検出精度を維持しやすくなる。
【0070】
また、遮光壁140が、内カバー30の側部のうち設置面2側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁142であって、上記境界部150が当該第2遮光壁142の先端よりも設置面2側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁142を備えたので、第2遮光壁142によって上記境界部150を介して検出空間60内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部150を介して外部に出た内乱光が上記境界部150を介して入射することを抑制でき、火災検出装置1の検出精度を維持しやすくなる。
【0071】
また、遮光壁140が、下カバー90に設けられた第1遮光壁141と、内カバー30の側部のうち設置面2側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁142と、を備え、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とが相互に嵌合可能となるように、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を構成したので、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とを相互に嵌合でき、内カバー30と下カバー90とを強固に接続することが可能となる。
【0072】
また、内カバー30における設置面2側の側部とは反対側の側部のうち第1開口部30aの周縁部と、入射抑制手段における設置面2側の側部とは反対側の側部のうち第2開口部70aの周縁部とが連続状となるように、入射抑制手段と内カバー30とを一体に形成したので、内カバー30における第1開口部30aの周縁部と入射抑制手段における第2開口部70aの周縁部との相互間に隙間が形成されることを抑制でき、検出空間60内に外乱光又は内乱光が入射することを抑制できる。
【0073】
また、入射抑制手段の外径を、設置面2に近づくにつれて大きくしたので、入射抑制手段の側部のうち側方側の側部をテーパ状に形成でき、入射抑制手段に入射した外乱光又は内乱光を効果的に減衰できる。
【0074】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0075】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0076】
(火災検出装置の適用対象)
上記実施の形態では、火災検出装置1が、熱学的且つ光学的な火災感知器であると説明したが、これに限らず、例えば、光学的な火災感知器であってもよい。この場合には、熱感知部110及びガード部130を省略できる。
【0077】
(収容手段について)
上記実施の形態では、収容手段が内カバー30を備えていると説明したが、これに限らず、内カバー30を省略してもよい。この場合には、第2遮光壁142を省略できる。
【0078】
(入射抑制構造について)
上記実施の形態では、入射抑制構造が、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1遮光壁141又は第2遮光壁142のいずれか1つのみを備えてもよい。
【0079】
また、上記実施の形態では、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とが相互に嵌合可能となるように、第1遮光壁141及び第2遮光壁142が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1遮光壁141及び第2遮光壁142を介して内カバー30と下カバー90とが相互に嵌合不能となるように、第1遮光壁141及び第2遮光壁142が構成されてもよい。
【0080】
また、上記実施の形態では、検出部カバー70と内カバー30とは一体に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、検出部カバー70と内カバー30とは別体に形成されてもよい。
【0081】
また、上記実施の形態では、検出部カバー70の外径が、設置面2に近づくにつれて大きくなるように設定されていると説明したが、これに限らず、例えば、設置面2に近づくにつれて小さくなるように設定されてもよく、あるいは、均一に設定されてもよい。
【0082】
(付記)
付記1の火災検出装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる火災検出装置であり、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であって、前記検出対象を含む気体を当該入射抑制手段に流入出させることが可能な入射抑制手段と、前記入射抑制手段を収容する収容手段であって、前記気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、前記収容手段の内部において前記入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、前記入射抑制手段は、前記検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、前記第1入射抑制手段よりも前記設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、前記検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、前記設置面に直交する方向から見て前記第1入射抑制手段と前記第2入射抑制手段との境界部と前記遮光壁とが重複するように、前記遮光壁を構成した。
【0083】
また、付記2の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記収容手段は、前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段を備え、前記遮光壁は、前記カバー手段に設けられた第1遮光壁であって、前記境界部が当該第1遮光壁の先端よりも前記設置面側に位置するように構成された第1遮光壁を備えた。
【0084】
また、付記3の火災検出装置は、付記1又は2に記載の火災検出装置において、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、を備え、前記遮光壁は、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁であって、前記境界部が当該第2遮光壁の先端よりも前記設置面側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁を備えた。
【0085】
また、付記4の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、前記内側収容手段よりも前記設置面側に設けられたカバー手段であって、前記入射抑制手段の前記設置面側の側面を覆うカバー手段と、を備え、前記遮光壁は、前記カバー手段に設けられた第1遮光壁と、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁と、を備え、前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を介して前記内側収容手段と前記カバー手段とが相互に嵌合可能となるように、前記第1遮光壁及び前記第2遮光壁を構成した。
【0086】
また、付記5の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記収容手段は、前記入射抑制手段を収容する内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段と、前記内側収容手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第1開口部であって、前記外側収容手段に流入した前記気体を前記内側収容手段の内部に流入させるための第1開口部と、前記入射抑制手段の側部のうち前記設置面側の側部とは反対側の側部に設けられた第2開口部であって、前記内側収容手段の内部に流入した前記気体を前記検出空間に流入させるための第2開口部と、を備え、前記内側収容手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第1開口部の周縁部と、前記入射抑制手段における前記設置面側の側部とは反対側の側部のうち前記第2開口部の周縁部とが連続状となるように、前記入射抑制手段と前記内側収容手段とを一体に形成した。
【0087】
また、付記6の火災検出装置は、付記1から5のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記入射抑制手段の外径を、前記設置面に近づくにつれて大きくした。
【0088】
(付記の効果)
付記1に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段を収容する収容手段であって、気体を当該収容手段に流入出させることが可能な収容手段と、収容手段の内部において入射抑制手段を囲繞するように設けられた遮光壁と、を備え、入射抑制手段が、検出空間の一部を覆う第1入射抑制手段と、第1入射抑制手段よりも設置面側に設けられた第2入射抑制手段であって、検出空間の他の一部を覆う第2入射抑制手段と、を備え、設置面に直交する方向から見て第1入射抑制手段と第2入射抑制手段との境界部と遮光壁とが重複するように、遮光壁を構成したので、遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
【0089】
付記2に記載の火災検出装置によれば、遮光壁が、カバー手段に設けられた第1遮光壁であって、境界部が当該第1遮光壁の先端よりも設置面側に位置するように構成された第1遮光壁を備えたので、第1遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持しやすくなる。
【0090】
付記3に記載の火災検出装置によれば、遮光壁が、内側収容手段の側部のうち設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁であって、境界部が当該第2遮光壁の先端よりも設置面側とは反対側に位置するように構成された第2遮光壁を備えたので、第2遮光壁によって上記境界部を介して検出空間内に外乱光が入射することを抑制できると共に、上記境界部を介して外部に出た内乱光が上記境界部を介して入射することを抑制でき、火災検出装置の検出精度を維持しやすくなる。
【0091】
付記4に記載の火災検出装置によれば、遮光壁が、カバー手段に設けられた第1遮光壁と、内側収容手段の側部のうち設置面側とは反対側の側部に設けられた第2遮光壁と、を備え、第1遮光壁及び第2遮光壁を介して内側収容手段とカバー手段とが相互に嵌合可能となるように、第1遮光壁及び第2遮光壁を構成したので、第1遮光壁及び第2遮光壁を介して内側収容手段とカバー手段とを相互に嵌合でき、内側収容手段とカバー手段とを強固に接続することが可能となる。
【0092】
付記5に記載の火災検出装置によれば、内側収容手段における設置面側の側部とは反対側の側部のうち第1開口部の周縁部と、入射抑制手段における設置面側の側部とは反対側の側部のうち第2開口部の周縁部とが連続状となるように、入射抑制手段と内側収容手段とを一体に形成したので、内側収容手段における第1開口部の周縁部と入射抑制手段における第2開口部の周縁部との相互間に隙間が形成されることを抑制でき、検出空間内に外乱光又は内乱光が入射することを抑制できる。
【0093】
付記6に記載の火災検出装置によれば、入射抑制手段の外径を、設置面に近づくにつれて大きくしたので、入射抑制手段の側部のうち側方側の側部をテーパ状に形成でき、入射抑制手段に入射した外乱光又は内乱光を効果的に減衰できる。
【符号の説明】
【0094】
1 火災検出装置
2 設置面
10 取付ベース
20 外カバー
21 外カバー本体
22 天面部
23 リブ部
30 内カバー
30a 第1開口部
40 流入空間
50 防虫網
60 検出空間
70 検出部カバー
70a 第2開口部
80 検出部本体
90 下カバー
91 取付部材
100 基板
110 熱感知部
120 挿通孔
130 ガード部
131 第1ガード側リブ
132 第2ガード側リブ
133 第3ガード側リブ
134 第4ガード側リブ
135 ガード側連結部
140 遮光壁
141 第1遮光壁
142 第2遮光壁
150 境界部
L 境界部から左方向に向けて張り出された直線