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▶ 新垣 良繁の特許一覧

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  • 特許-補助ブレーキ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】補助ブレーキ装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 26/02 20060101AFI20230516BHJP
【FI】
B60K26/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019186348
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021049962
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】517128488
【氏名又は名称】新垣 良繁
(74)【代理人】
【識別番号】100192496
【弁理士】
【氏名又は名称】西平 守秀
(72)【発明者】
【氏名】新垣 良繁
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/169477(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109878476(CN,A)
【文献】特開2018-162048(JP,A)
【文献】特開2004-84624(JP,A)
【文献】特開2012-99079(JP,A)
【文献】特開2019-53775(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 26/02
B60K 23/02
B60T 7/04
B60T 7/06
B60T 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキペダルを踏んだ積りが勘違いした場合に、踏み間違いに気づいたら即座に踏み直す緊急用に設けた補助ブレーキのペダルをブレーキペダルの取り付けレバーと約90度で連結された連結部を介してブレーキが連動する構造としたことを特徴とする補助ブレーキ装置。
【請求項2】
アクセルペダルの上方3cmから4cmの位置に、前記補助ブレーキペダルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の補助ブレーキ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車のブレーキに増設した補助ブレーキ作動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車を運転すると、アクセルペダルをブレーキペダルと踏み間違えて、車が急発進して危険な凶器の様になり、取り返しのつかない大事故で加害者になる事もあり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】中国特許出願公開第109878476公報明細書
【文献】特開2018-162048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明は、ブレーキペダルに2重パニックブレーキペダルを接続して、両方
同時に動く構造である。一方、特許文献2の発明は、車のブレーキにおける補助ブレーキ作動装置において、アクセルペダルは踏めず、アクセルペダルを踏もうとすると補助ブレーキペダルが緊急に作動してブレーキ機構が作動する技術である。しかし、連結部がT状の補助のブレーキの構造は開示されていない。
【0005】
特許文献2の発明は、補助ブレーキペダルにおいて、右足が前進するとアクセルペダルを踏めないようにした邪魔台の上側か下側かに円滑に判別出来ず、結果的に迅速・正確な運転が出来ない。
本発明の技術的課題は、このような弊害を防止して、補助のブレーキペダルをT状に連結し、かつ上側か下側かを容易に判別でき、迅速に上側か下側かを判別して補助ブレーキペダルが作動可能とし、より安全なブレーキシステムを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術的課題は、次のような手段によって解決される。請求項1は、ブレーキペダルを踏んだ積りが勘違いした場合に、踏み間違いに気づいたら即座に踏み直す緊急用に設けた補助ブレーキのペダルをブレーキペダルの取り付けレバーと約90度で連結された連結部を介してブレーキが連動する構造としたことを特徴とする補助ブレーキ装置である。
【0007】
請求項2は、アクセルペダルの上方3cmから4cmの位置に、前記補助ブレーキペダルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の補助ブレーキ装置である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1のように、ブレーキペダルを踏んだ積りが勘違いした場合に、踏み間違いに気づいたら即座に踏み直す緊急用に設けた補助ブレーキのペダルをブレーキペダルの取り付けレバーと約90度で連結された連結部を介してブレーキが連動する構造にしたので、アクセルペダルの近隣に配置した補助ブレーキペダルを迅速に踏んで停止し、急発進を防止できる。
【0009】
請求項2のように、アクセルペダルの上方3cmから4cmの位置に、前記補助ブレーキペダルを設けたので、踏み間違いに気づいたら即座に3cmから4cm上方の補助のブレーキペダルを踏めるし、急発進せず、安全である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】補助のブレーキペダルを有する装置全体を示す正面図である。
図2】アクセルペダルの後半を踏んでいる状態を示す斜視図である。
図3】アクセルペダルを踏めなくした邪魔プレートの角を踏んでいる状態を示す斜視図である。
図4】補助ブレーキペダルを踏んでいる状態を示す斜視図である。
図5】補助ブレーキペダル支柱を右足で前方に押した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
先ず、本発明による補助ブレーキ装置が実際上どのように具体化されるか実施形態で図示説明する。図1は、本説明による補助ブレーキ装置の全体構成を示す正面図であり、写真で表現してある。1は、正規のブレーキペダルであり、補助のブレーキペダル2も有している。この補助ブレーキペダル2は正規のブレーキペダル1と連動するように一体に連結してある。3がこの連結部であり、ブレーキペダルの取り付けレバーと約90度のT状に溶接して連結されている。4はアクセルペダルであるが、邪魔プレート5の下に前端寄りが隠れているので、後半だけが露出して見えている。図3のようにこの邪魔プレート5の下面後端に、前記補助ブレーキペダル2の支柱6、7を、アクセルペダル4の左右7mm~10mmの間隔で配置し、取り付け固定してある。
【0012】
次に、この補助ブレーキ装置の動作を説明する。先ず、図3のようにアクセルペダル4の前端寄りは、前記邪魔プレート5の下に隠れているので、踏むことは出来ず、したがって急発進の恐れは無い。図2のように前記邪魔プレート5の下に隠れていないアクセルペダル4の後半を踏んだ場合だけ、アクセルが少量だけ作動してゆっくりと前進する。
【0013】
しかし、アクセルの前端の上に靴が間に入らない様にした支柱6、7を設けて、アクセル前半を踏めないようカバーする邪魔プレート5の下面後端に固定してある。したがって、足を踏み直し、蹴る様に同じ動作でアクセルの上を踏もうとしても、邪魔プレート5が有ってアクセルを踏めないので加速は出来ないし、ブレーキも効かず、車は定速で走ったままとなる。
【0014】
図4のように補助ブレーキペダル2を直接に靴8で踏むのが緊急に減速走行する際の正規で理想的な操作手法である。このように、補助的に補助ブレーキペダル2を直接に靴8で踏むのが確実で、補助ブレーキペダル2の正確な操作方法である。
【産業上の利用可能性】
【0015】
以上のように、ブレーキペダルを踏んだ積りが勘違いしてアクセルペダルを踏んだ場合に、踏み間違いに気づいたら即座に踏み直す緊急用の補助ブレーキペダルを設けたので、補助ブレーキペダルを迅速に踏んで停止し、急発進を防止できる。しかも、前記アクセルペダルの上方3cmから4cmの位置に、前記の補助のブレーキペダルを設けたので、踏み間違いに気づいたら即座に3cmから4cm上方の補助のブレーキペダルを迅速に踏んで停止できる。
【符号の説明】
【0016】
1.ブレーキペダル
2.補助のブレーキペダル
3.ブレーキペダルと補助ブレーキペダルとの連結部
4.アクセルペダル
5.邪魔プレート
6.7 補助ブレーキペダル支柱(アクセルペダルの両横7mm~10mmの位置)
8.靴
図1
図2
図3
図4
図5