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特許7280639中古車の物流管理サービス方法及びそのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-16
(45)【発行日】2023-05-24
(54)【発明の名称】中古車の物流管理サービス方法及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0833 20230101AFI20230517BHJP
【FI】
G06Q10/0833
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021523642
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 KR2020017687
(87)【国際公開番号】W WO2021261685
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0077438
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521180577
【氏名又は名称】ブイエス・ロジスティックス・カンパニー・リミテッド
【住所又は居所原語表記】(Han-dong7ga) 150 Naehang-ro, Jung-gu, Incheon 22345, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ヨン・グ
【審査官】西村 直史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-062193(JP,A)
【文献】特開2011-243184(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1453342(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのメモリと少なくとも一つのプロセッサとを含むサーバがユーザ端末から中古車の車台番号の情報を受信して保存するステップと、
前記サーバが前記ユーザ端末から前記中古車に取り付けられた識別コードの情報を受信し、前記車台番号情報に割り当てるステップと、
前記サーバが前記ユーザ端末から入力された前記中古車に関する情報を受信し、車両DBに前記中古車を登録するステップと、
前記サーバが前記識別コードの情報を提供したユーザ端末の位置情報を受信し、前記車両DBの前記中古車の位置情報の項目に受信した前記位置情報を保存または更新するステップを含むことを特徴とする中古車の物流管理サービス方法。
【請求項2】
前記サーバが前記ユーザ端末から前記識別コードの情報を受信し、前記識別コードの情報に対応する中古車の作業工程の履歴情報を前記車両DBから抽出して前記ユーザ端末に提供するステップと,
前記サーバが前記ユーザ端末から前記中古車に関する現在の作業工程の類型を受信し、前記識別コードの情報に対応する前記車両DBの前記中古車の作業工程の履歴情報を更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項3】
前記中古車の前記作業工程の類型は、入庫,入庫キャンセル、搬出、出庫、出庫キャンセル、船積み、及び船積みキャンセルのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項4】
前記車台番号の入力は、前記ユーザ端末に取り付けられたカメラを用いて前記車台番号の映像撮影及び認識を介して入力されて、
前記サーバが認識された番号に対応する製造国、メーカー、車種、及び車両の特性情報を前記ユーザ端末に提供し、前記ユーザ端末が前記車台番号の撮影画像上にオーバーレイして表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項5】
前記サーバが前記識別コードの情報を前記車台番号に割り当てるステップは、前記識別コードの情報が既に割り当てられた情報または未発行された情報である場合、前記割り当てステップが未実行されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項6】
前記ユーザ端末から前記識別コードの情報が入力されたり、前記中古車の車台番号のうちの少なくとも一部が入力された場合には、前記サーバが前記車両DBから入力に対応する中古車に関する車両情報を抽出して前記ユーザ端末に提供するステップと、
前記サーバが前記ユーザ端末から前記車両情報の修正要請が受信された場合、ユーザー認証を行うステップと、
前記サーバが前記ユーザ端末から前記中古車の位置情報確認が入力された場合、前記車両DBから前記中古車に対応する位置情報を抽出して地図上に表示して提供するステップを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項7】
前記識別コードは、バーコード、QRコード、及びスマートタグのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中古車の物流管理サービス方法。
【請求項8】
中古車の物流管理サービスシステムであって、
少なくとも一つのメモリと、
少なくとも一つのプロセッサを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
ユーザ端末から中古車の車台番号を受信して保存する過程と、
前記ユーザ端末から前記中古車に取り付けられた識別コードの情報を受信し、前記車台番号に割り当てる過程と、
前記ユーザ端末から入力された前記中古車に関する情報を受信し、車両DBに前記中古車を登録する過程と、
前記識別コードの情報を提供したユーザ端末の位置情報を受信し、前記車両DBの前記中古車の位置情報の項目に受信した前記位置情報を保存または更新する過程を処理することを特徴とする中古車の物流管理サービスシステム。
【請求項9】
前記車台番号の入力は、前記ユーザ端末に取り付けられたカメラを用いて前記車台番号の映像撮影及び認識を介して入力されて、
前記プロセッサは、
認識された番号に対応する製造国、メーカー、車種、及び車両の特性情報を前記ユーザ端末に提供し、前記車台番号の撮影画像上にオーバーレイして表示する過程をさらに処理することを特徴とする請求項8に記載の中古車の物流管理サービスシステム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記ユーザ端末からの識別コードの情報を受信し、前記識別コードの情報に対応する中古車の作業工程の履歴情報を前記車両DBから抽出して前記ユーザ端末に提供する過程と、
前記ユーザ端末から前記中古車に関する現在の作業工程の類型の情報を受信すると、前記識別コードの情報に対応する前記車両DBの前記中古車の作業工程の履歴情報に受信された前記現在の作業工程の類型の情報を更新する過程をさに処理することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の中古車の物流管理サービスシステム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記ユーザ端末から前記中古車の車台番号のうちの少なくとも一部が入力された場合、前記車両DBから入力に対応する少なくとも一つの中古車に関する車両情報を抽出して前記ユーザ端末に提供する過程と、
前記ユーザ端末から前記少なくとも一つの中古車のうちいずれかの位置情報確認が入力された場合、前記車両DBから前記中古車に対応する位置情報を抽出して地図上に表示して過程をさらに処理することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の中古車の物流管理サービスシステム。
【請求項12】
前記識別コードは、バーコード、QRコード、及びスマートタグのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の中古車の物流管理サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は中古車の物流管理サービス方法及びそのシステムに関し、より具体的には、ユーザ端末用アプリケーションを用いて、中古車の物流を管理するサービスに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の市場は大きく新車市場と中古車市場で区別することができる。車両の生産量と需要の増加に応じて、中古車市場の規模も徐々に拡大している傾向にある。中古車は、工場出庫された後に一定期間運行した車両を意味する。
【0003】
一般に,中古車を売買する場合、個人間取引よりは中古車売買業者やディーラーを介して取引が行われる場合が多い。最近、通信とネットワーク技術の発達により、インターネットを用いた電子商取引に対する関心と活用が急速に拡大しており、このような傾向に便乗して、インターネットのネットワークを介してオンライン上で中古車を売買するウェブサイトが続々開設されている。
【0004】
一方、中古車輸出の場合には、国内ディーラー、輸出ディーラー、輸入ディーラーなど多数のトレーダーを通じて仲介が行われ、輸出車両の選定、船便スケジュールの確定、コンテナ積込み、最終積載地保税区域の搬入後輸出申告、船積み完了後輸出履行申告などの複雑な手続きを経ることになる。
【0005】
ところが、中古車の特性上、保管や管理等が難しく、複雑な輸出工程の手順を経る間に、それぞれの車両がどのような輸出作業工程にあるかをいちいち確認しにくく、盗難などにも容易に対応できない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したような問題を解決するために、本発明では、ユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションを用いて、現場での車両の固有な車台番号を認識し、車台番号に識別コードを割り当てて、車両を登録することにより、以降の中古車の物流作業工程を入力して管理することができるサービス方法及びそのシステムを提供することに目的がある。
【0007】
また、車両に取り付けられた識別コードを認識したユーザ端末の位置情報を受信して、車両の位置情報を更新することにより、車両の位置を追跡することができるサービス方法及びそのシステムを提供することに目的がある。
【0008】
また、作業工程が行われる場合の識別コードを認識して、当該車両の作業工程を記録することにより、車両の作業工程履歴を確認し、管理することができるサービス方法及びそのシステムを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的は、ユーザ端末から中古車の車台番号の情報を受信して保存するステップと、前記ユーザ端末から前記中古車に取り付けられた識別コードの情報を受信し、前記車台番号情報に割り当てるステップと、前記ユーザ端末から入力された前記中古車に関する情報を受信し、車両DBに前記中古車を登録するステップと、前記識別コードの情報を提供したユーザ端末の位置情報を受信し、前記車両DBの前記中古車の位置情報の項目に受信した前記位置情報を保存または更新するステップを含むことを特徴とする中古車の物流管理サービス方法により達成することができる。
【0010】
また、前記ユーザ端末から前記識別コードの情報を受信し、前記識別コードの情報に対応する中古車の作業工程の履歴情報を前記車両DBから抽出して前記ユーザ端末に提供するステップと,前記ユーザ端末から前記中古車に関する現在の作業工程の類型を受信し、前記識別コードの情報に対応する前記車両DBの前記中古車の作業工程の履歴情報を更新するステップをさらに含むことができる。
【0011】
また、前記中古車の前記作業工程の類型は、入庫,入庫キャンセル、搬出、出庫、出庫キャンセル、船積み、及び船積みキャンセルのうちの少なくとも一つを含むことにとり、輸出作業工程に関する情報を記録し、管理することができる。
【0012】
ここで、前記車台番号の入力は、前記ユーザ端末に取り付けられたカメラを用いて前記車台番号の映像撮影及び認識を介して入力されて、認識された番号に対応する製造国、メーカー、車種、及び車両の特性情報を前記ユーザ端末に提供し、前記車台番号の撮影画像上にオーバーレイして表示するステップをさらに含むことにより、ユーザーが肉眼で車両と車台番号が一致するかを確認が可能である。
【0013】
また、前記識別コードの情報を前記車台番号に割り当てるステップは、前記識別コードの情報が既に割り当てられた情報または未発行された情報である場合、前記割り当てステップが未実行されるようにして、重複割り当てや不正確なデータの入力を予め防止する。
【0014】
そして、前記ユーザ端末から前記識別コードの情報が入力されたり、前記中古車の車台番号のうちの少なくとも一部が入力された場合、前記車両DBから入力に対応する中古車に関する車両情報を抽出して前記ユーザ端末に提供するステップと、前記ユーザ端末から前記車両情報の修正要請が受信された場合、ユーザー認証を行うステップと、前記ユーザ端末から前記中古車の位置情報確認が入力された場合、前記車両DBから前記中古車に対応する位置情報を抽出して地図上に表示して提供するステップを含むことにより、希望する車両の位置を容易に知ることができる。
【0015】
一方、前記目的は、中古車の物流管理サービスシステムであって、少なくとも一つのメモリと、少なくとも一つのプロセッサを含み、前記少なくとも一つのプロセッサは、ユーザ端末から中古車の車台番号を受信して保存する過程と、前記ユーザ端末から前記中古車に取り付けられた識別コードの情報を受信し、前記車台番号に割り当てる過程と、前記ユーザ端末から入力された前記中古車に関する情報を受信し、車両DBに前記中古車を登録する過程と、前記識別コードの情報を提供したユーザ端末の位置情報を受信し、前記車両DBの前記中古車の位置情報の項目に受信した前記位置情報を保存または更新する過程を処理することを特徴とする中古車の物流管理サービスシステムにより達成することができる。
【0016】
この時、前記車台番号の入力は、前記ユーザ端末に取り付けられたカメラを用いて前記車台番号の映像撮影及び認識を介して入力されて、前記プロセッサは、認識された番号に対応する製造国、メーカー、車種、及び車両の特性情報を前記ユーザ端末に提供し、前記車台番号の撮影画像上にオーバーレイして表示する過程をさらに処理する。
【0017】
また、前記プロセッサは、前記ユーザ端末から識別コードの情報を受信し、前記識別コードの情報に対応する中古車の作業工程の履歴情報を前記車両DBから抽出して前記ユーザ端末に提供する過程と、前記ユーザ端末から前記中古車に関する現在の作業工程の類型の情報を受信すると、前記識別コードの情報に対応する前記車両DBの前記中古車の作業工程の履歴情報に受信された前記現在の作業工程の類型の情報を更新する過程をさに処理することができる。
【0018】
そして、前記プロセッサは、前記ユーザ端末から前記中古車の車台番号のうちの少なくとも一部が入力された場合、前記車両DBから入力に対応する少なくとも一つの中古車に関する車両情報を抽出して前記ユーザ端末に提供する過程と、前記ユーザ端末から前記少なくとも一つの中古車のうちいずれかの位置情報確認が入力された場合、前記車両DBから前記中古車に対応する位置情報を抽出して地図上に表示して過程をさらに処理する。
【0019】
前記識別コードは、バーコード、QRコード、及びスマートタグのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【発明の効果】
【0020】
前記したように、本発明による中古車の物流管理サービス方法及びそのシステムは、ユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションを用いて、現場ですぐに車両の固有な車台番号と車両に取り付けられた識別コードを認識し、マッチングすることにより、車両を登録し、管理することが可能である。
【0021】
また、ユーザ端末が車両に取り付けられた識別コードを認識するたびに、ユーザ端末の位置情報を用いて、当該車両の位置情報を更新して、車両の位置を地図上で容易に確認できる。
【0022】
また、作業工程が行われる現場での車両の識別コードを認識して、すぐに作業工程を記録することができることにより、それぞれの車両の作業工程履歴を確認し、管理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る中古車の物流管理サービスの提供環境を説明するための一例である。
図2】本発明の一実施形態に係る中古車輸出のための物流管理サービスの過程の中で、車両の登録過程を説明するフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態に係る中古車輸出のための物流管理サービスの過程で作業工程を入力する一例を示すフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態に係るモバイルユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションのメイン画面の一例を示したものである。
図5】本発明の一実施形態に係るモバイルユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションの車台番号の認識画面の一例を示したものである。
図6】本発明の一実施形態に係るユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションのバーコードの割り当て画面の一例を示したものである。
図7】本発明の一実施形態に係るユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションの車両情報を入力する画面の一例を示したものである。
図8】本発明の一実施形態に係るモバイルユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションの作業工程の入力画面の一例を示したものである。
図9】本発明の一実施形態に係るモバイルユーザ端末にインストールしたユーザ・アプリケーションの自動車位置追跡画面の一例を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る中古車の物流管理サービスの提供環境を説明するための一例である。
【0026】
ユーザ端末10は、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル端末と、PCなどのユーザ端末10を含むことができ、本発明の実施形態に係るサービスの提供を受けるためのユーザ・アプリケーションをインストールすることができる。一例として、ユーザ端末10は、アプリケーションの制御に従いサービスサーバ20と通信してサービスサーバ20が提供するサービスの提供を受けることができる。ユーザ端末10にインストールされるユーザ・アプリケーションは、スマートフォン用のアプリとPC用のウェブ・アプリケーションに区分することができる。
【0027】
一方、ユーザ・アプリケーションのインストールのためのファイルを配布するファイル配布サーバが設けられる。一例として、ファイル配布サーバは、ファイルを保存し、管理することができ、ユーザ端末10のリクエストに応じて保存されたファイルをユーザ端末10に提供し、ユーザ端末10は、ファイル配布サーバから提供されたファイルを用いてアプリケーションをインストールすることができ、インストールされたユーザ・アプリケーションを用いてサービスの提供を受けることができる。ファイル配布サーバは、サービスサーバ20に含まれているサーバであり得るが、第三者のサーバとしてサービスサーバ20との連携されているサーバであり得る。
【0028】
サービスサーバ20は、本発明の実施形態に係るサービスを提供するためのサーバとして、アプリケーションがインストールされたユーザ端末10とデータを送受信してサービスを提供することができる。サービスサーバ20は、データ及びコンピュータプログラムコードを保存するメモリ、及びコンピュータプログラムコードを実行するプロセッサを含む。サービスサーバ20は、物流管理対象の中古車に関する車両DBを保存し、車両DBを保存する別のDBサーバを含むこともできる。ユーザ端末10とサービスサーバ20は、インターネットなどのネットワークを介してデータを送受信し、それぞれのネットワーク通信のための通信モジュールを含む。
【0029】
本発明の実施形態に係るサービスサーバ20は、中古車の物流管理サービスを提供するためのもので、ユーザ端末10から中古車の情報の入力を受け登録し、ユーザ端末10から中古車の売買情報と物流情報を入力及び管理することができるサービスを提供する。
【0030】
以下、本発明の一実施形態に係るサービスサーバ20が中古車輸出のための物流管理サービスを提供することを一例として説明することにする。
【0031】
図2及び図3は、本発明の一実施形態に係る中古車輸出のための物流管理サービスの過程の一例を示すフローチャートであり、図4乃至図9は、この過程でユーザ・アプリケーションで提供される画面の一例を示したものである。
【0032】
ユーザーは、ユーザ端末10を介して本発明に係る中古車輸出のための物流管理サービスの関連アプリケーションをダウンロードしてインストールすることができる。ユーザーは、ファイル配布サーバに接続してアプリケーションをダウンロードしたり、特定のサイトや特定の人から受信してダウンロードすることもできる。本実施形態では、モバイル端末用アプリケーションをインストールしたことを一例として説明する。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態に係る中古車輸出のための物流管理サービスの過程の中で、車両の登録過程を説明するフローチャートである。
【0034】
ユーザーは、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションを実行して、会員加入及びログイン情報を入力する(S10)。サービスサーバ20は、入力された情報に基づいて会員加入の手順を実行して、ユーザーのログイン認証を行う(S11)。本発明に係るサービスは、不特定なユーザーを対象とするのではなく、特定のユーザーを対象にするため、予めユーザIDを発行して、ユーザーにとって当該IDで加入させたり、加入後に後認証を通じて加入処理をすることもできる。
【0035】
一方、ユーザ・アプリケーションはサービスサーバ20との接続のための設定メニューを含むことができ、ユーザーは設定メニューに入り、サービスサーバ20(またはDBサーバ)の接続環境、例えば、IPアドレス、DB名称、ポート番号などを入力して、接続環境を設定することができる。このようなユーザ・アプリケーションの接続環境に関するデータは、サービスの実装のために設定されたデータであって、ユーザーに予め提供される。
【0036】
図4は、モバイルユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションのメイン画面の一例を示したものである。ユーザ・アプリケーションのメインメニューは6つであり、自動車登録(CAR REGISTRATION)、作業工程のスキャン入力(SCAN WORK)、位置管理(MANAGEMENT)、自動車の位置追跡(SEARCH CAR POSITION)、自動車情報の確認(CAR INFORMATION)、無料情報読み(Free Information)の項目を含むことができる。
【0037】
自動車登録(CAR REGISTRATION)の項目は、管理対象の中古車を初登録するメニューで、中古車の車台番号(車両識別情報)と識別コードの認識を介して車両をサービスサーバ20の車両DBに登録することができる。ここで、識別コードは、中古車を識別するために、車両に取り付けたもので、バーコード、QRコード、及びスマートタグのうちの少なくとも一つを含むことができる。本実施形態では、中古車の識別情報として、バーコードを用いることを一例として説明することにする。
【0038】
作業工程のスキャン入力(SCAN WORK)の項目は、選択作業工程を、車両の識別情報、例えば、バーコードスキャンを介して入力することができるメニューである。これにより、車両DBに当該車両の作業工程が記録される。
【0039】
位置管理(MANAGEMENT)の項目は、中古車の位置を更新するメニューで、その項目を選択すると、現在のユーザ端末10の位置情報が現在の車両の位置情報として車両DBに保存される。
【0040】
自動車の位置追跡(SEARCH CAR POSITION)の項目は、車両の位置を追跡するためのメニューで、当該項目を選択すると、現在の車両の位置を確認することができる。
【0041】
自動車情報の確認(CAR INFORMATION)の項目は、車両DBに登録された中古車の情報を照会または修正するためのメニューで、当該項目を選択すると、当該車両のすべての情報を確認する一方、車両DBに記録された情報を修正することができる。
【0042】
無料情報読み(Free Information)項目は、車両DBに登録された車両の情報を見ることができるメニューで、ログインせずにアプリケーションのユーザーなら誰でも用いられるメニュー項目である。
【0043】
図2を再び参照して、車両の登録過程を説明する。車両登録メニューは、ユーザーが自動車に印刷されたバーコードを現場で車両の車台番号に一対一で割り当てて、車両DBに保存する過程として最も使用が頻繁なメニュー項目である。
【0044】
ユーザーが自動車登録(CAR REGISTRATION)の項目を選択すると、ユーザ・アプリケーションはユーザ端末10のカメラを活性化させ、車両の車台番号の認識工程を行う。ユーザーは、ユーザ端末10を用いて、車両のエンジンや車のドアまたは椅子の下に刻まれている車両の車台番号(つまり、車両の識別情報)を画像認識するようにする。ユーザ・アプリケーションは、カメラの撮影画面の一定領域に車台番号が撮影されるようにガイドして、ユーザーは、このガイドの領域に車台番号が入るようユーザ端末10の位置を調節する。ユーザ・アプリケーションはMOCR(Mobile Optical Character Reader)プログラムを含み、これを用いて撮影映像から文字つまり、車台番号を認識する。
【0045】
車台番号は、車両の固有な識別情報として、車両の製造時のエンジンや車のドアや椅子の下に刻まれる。車台番号は、米国道路交通安全局によって標準化され、全世界で共通して使用されており、車台番号の形式は、国際規格(ISO指定の表記)あるいは国際メーカー識別符号(World Manufacturer Identification)規格に従う。売買手順にかけて車主の変更に応じて変更可能な車両番号とは異なり、車台番号は、自動車の生産当時に付与される指定の固有番号で、車両のエンジンルームまたは車両の内部などのさまざまな位置に刻印されて廃車時までに変更されない。車台番号17桁の形式のアルファベット文字とアラビア数字の組み合わせになっている。
【0046】
車台番号は製造国、メーカー、自動車区分、車種、細部車種、車体形状、安全装置、排気量、チェックボックス、製造年度、生産工場、生産シリアル番号が指定されたコードと数字でシリアル番号の形式で表記されている。車台番号の最初の桁は製造国、第二桁はメーカー、三桁は、車両区分(例えば、乗用車、乗合、貨物、特長、トレーラー)、第四桁は車種(例えば、軽自動車、中小型車、小型車、準中型車、中型車、準大型車、大型車)、第五桁は詳細車種(例えば、カーゴ、ダンプ、ミキサー、基本仕様、高級仕様、最高級仕様)、第六桁は車体形状(例えば、リムジン、ドア数、クーペ、ワゴン、ピックアップ)は、第七桁は安全装置(例えば、装置なし、マニュアルシートベルト、自動シートベルト、エアバッグ)、第八桁は排気量(例えば、1800cc、2000cc、2500ccなど)、第九桁はチェックボックス(HHD、RHD、アメリカ)、第十桁は製造年度、第十一桁は生産工場、第十二桁乃至第十七桁は生産番号を示す。
【0047】
ユーザ端末10は、認識した車台番号をサービスサーバ20へ送信して(S12)、サービスサーバ20は車台番号に対応する車両情報、例えば、製造国、車種、及び車両の特性情報などをユーザ端末10へ送信する(S13)。
【0048】
図5は、モバイルユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションの車台番号認識画面の一例を示したものである。A領域は、ユーザ端末10の車台番号の撮影画像を示す。車台番号が認識されると、ユーザ・アプリケーションはB領域に認識された車台番号(CAR ID NUMBER)を表示し、C領域に認識された車台番号が示す情報、例えば、製造国、車種、及び車両の特性情報を表示するようにする。ユーザ・アプリケーションは、認識した車台番号と受信した車両情報に関する画面をそれぞれ生成し、B領域とC領域に撮影画像であるA領域の上に透明度が調整された状態でオーバーレイして表示されるようにする。図5を参照すると、ユーザ・アプリケーションは車台番号の認識を介して、当該車両の製造国が日本であり、詳細車種がダンプであり、車体形状がリムジンであることを画面に表示する。ユーザーは、表示された車両情報を見ながら、自分が登録している車両が正しいかもう一度確認することができる。
【0049】
一方、他の実施形態に係ると、ユーザ端末10のユーザ・アプリケーションが車台番号に対応する車両情報のデータを保存することができ、この場合には、サービスサーバ20との連動を介して車両情報を受信せずに自体のデータを用いて車両情報を抽出して、画面に表示することができる。
【0050】
もし、車台番号の陰刻が高いし、錆や垢が多く、ユーザ・アプリケーションで認識率が低下した場合、ユーザーは肉眼で車台番号を再確認して、間違って認識された部分を画面上でタッチして、ソフトキーボードで修正することができる。車台番号の形式に合わせて認識されたり修正が行われた場合、「NEXT STEP」ボタンが活性化され、このボタンを押して、次のステップに進むことができる。
【0051】
次のステップは、バーコードの割り当ての過程が行われる。ユーザ端末10を用いて、車両に取り付けられたバーコード情報を認識し、サービスサーバ20へ送信する(S15)。ユーザ・アプリケーションは、バーコードスキャン機能を有するプログラムが含まれており、前述した文字認識プログラムがバーコードのスキャンに用いられる。バーコードは、各車両の物流工程を管理するための識別情報で、発行されたバーコード情報は、サービスサーバ20の車両DBに保存されて管理される。サービスサーバ20から発行されたバーコードは、車両に予め付着された後、ユーザ端末10を介して認識され、車台番号に割り当てることもでき、ユーザーによってスキャン及び割り当ての後に付着されることもできる。前述したように、車両の識別情報として、バーコードに加えて、QRコード、スマートタグなどの他の識別コードが用いられる。
【0052】
サービスサーバ20はバーコード情報を受信し、当該バーコード情報が有効であるか否かを判断し、これをユーザ端末10へ送信する。図6は、ユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションのバーコードの割り当て画面の一例を示したものである。図6で、D領域は、バーコードのスキャン画面の領域であり、E領域には認識されたバーコード情報が表示される。
【0053】
サービスーバ20は、車両DBで対応するバーコード情報を確認して有効であるか否かを判断する。例えば、当該バーコード情報が既に他の車両に割り当てられているか、サービスサーバ20から発行されたバーコードがない場合、サービスサーバ20は有効でないことをユーザ端末10に通知し、ユーザ・アプリケーションのF領域に表示される割り当てボタン(ASSIGN)が非活性化される。バーコード認識が間違っている場合には、バーコードを再スキャンすることができ、間違ったバーコードである場合、エラーを確認し、これに伴う措置をとることができる。
【0054】
もし、サービスサーバ20から予め発行されたバーコードであることが車両DBで確認されると、確認信号をユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10は、バーコードの割り当てボタン(ASSIGN BARCODE)を活性化する。ユーザーは、図6のバーコードの割り当てボタンを選択すると(S18)、サービスサーバ20は受信した車台番号のバーコードを割り当てて、車両DBに保存する(S19)。
【0055】
次のステップは、車両情報を入力する過程が行われる。ユーザーは、車両情報入力画面で車両の各種情報を入力することができる(S20)。図7は、ユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションの車両情報を入力する画面の一例を示したものである。
【0056】
図7を参照すると、ユーザ・アプリケーションの車両情報入力画面は、車両のブランド(Brand)、モデル名(Model)、色(Color)、トレーダー(trader)、荷主(Shipper)、フォワーダー(forwarder)、バイヤー(buyer)、コンサイニー(Consignee)、荷揚港(Discharging Port)、位置、輸出許可(Expert Permit)、船積み(Shipment)、スペアタイヤの有無、ナビゲーションの有無、オーディオシステムの有無などが入力及び選択できる項目を含んでいる。ユーザーは、各入力項目の右側に位置する三角形状のボタンGをクリックして、所望の項目が選択または入力できる。各項目は、互いに連動され、ユーザーが一番最初の行でブランドとして「Hyundai」を選択した場合、下のモデル名で三角形状のボタンを選択すると、「Hyundai」に対応するモデルのみリストに表記されて、ユーザーが容易に選択することができ、モデル名を選択した後、下の色欄の三角形状ボタンを押すと、対応するモデルのカラーのみが表記されて、製造年度も当該モデルと色に対応する年度のみが表示され、ユーザーが容易に選択できる。
【0057】
ユーザーが図7の車両情報入力画面では、車両の各種情報を入力した後、保存ボタンを押すと、当該情報がサービスサーバ20へ送信され、サービスサーバ20は車両DBに当該情報を保存する。これにより、車両登録過程が完了される。
【0058】
車両登録が完了すると、サービスサーバ20の車両DBに当該車両の情報が保存され、当該車両に関する各種の車両物流工程の情報を入力し、更新することができる。車両登録過程は、車両を初めて取得たり、引き継がれた後に行うことができる。
【0059】
このように、本発明の車両の固有な車台番号を用いて、車両を識別して、物流管理のためのバーコードを別に付与して、バーコードスキャンを介して車台番号とバーコードを1対1でマッチングして車両の登録を行い、登録された車両について車両情報、輸出関連情報、物流情報、作業工程などの情報を容易に入力し、管理することができる。
【0060】
一方、図4のメイン画面でユーザーが位置管理(Management)ボタンをクリックすると、ユーザ・アプリケーションはユーザ端末10の位置情報(例えば、緯度と経度)を受信し、サービスサーバ20へ送信する(S22)。サービスサーバ20は、ユーザ端末10の位置情報を受信して、対応する車両の位置情報として保存及び更新する(S23)。本発明は、モバイルユーザ端末10を用いて、車両に取り付けられたバーコードと車台番号を割り当てて、車両DBに登録した後、ユーザ端末10の位置情報をサービスサーバ20へ送信することにより、現在の車両の位置情報を記録することができる。ユーザーは、図4のメイン画面での位置管理(Management)ボタンをクリックすることにより、容易に現在の位置を記録することができる。
【0061】
他の例では、位置管理(Management)ボタンをクリックすると、バーコードスキャンモードが実行され、所望する車両のバーコードをスキャンすると、当該車両のバーコード情報とユーザ端末10の位置情報をサービスサーバ20へ送信するように実装されることができる。また他の例では、車両登録過程や作業工程中に位置管理(Management)ボタンをクリックすると、対応する車両のバーコード情報とユーザ端末10の位置情報をサービスサーバ20へ送信するように実装されることもできる。また他の例では、位置管理(Management)ボタンをクリックしなくても、車両のバーコードをスキャンするたびに、当該バーコード情報とユーザ端末10の位置情報をサービスサーバ20へ送信するように実装することもできる。
【0062】
図3は、本発明の一実施形態に係る中古車の輸出のための物流管理サービスの過程で作業工程を入力する一例を示すフローチャートである。
【0063】
ユーザーは、ユーザ・アプリケーションを実行してログインすることができ、(S30)、サービスサーバ20はログイン情報を用いて、ユーザーのログイン認証を行う(S31)。ユーザーは、ユーザ・アプリケーションのメイン画面で作業工程のスキャン入力(SCAN WORK)の項目を選択すると、図8のような現在の作業工程が入力できる画面が表示される。図8は、モバイルユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションの作業工程入力画面の一例を示したものである。
【0064】
図8を参照すると、作業工程の類型は入庫(Enter)、入庫キャンセル(Cancel Enter)、搬出(Take Out)、出庫(Release)、出庫キャンセル(Cancel Release)、船積み(Shipping)、及び船積みキャンセル(Cancel Shipping)を含む。
【0065】
ユーザーは、図8の(a)の画面で所望する「WORK TYPE」を選択して、工程を入力することができる。ユーザーが作業工程を選択して、図8の(b)に示すように、当該作業工程の対象の車両のバーコードをスキャンすると設定された作業工程(Work Type)が入力されてサービスサーバ20へ送信される(S32)。サービスサーバ20は、車両のバーコード情報と作業工程の情報を受信して、車両DBに保存する(S35)。そして、対応する車両の作業工程履歴をユーザ端末10へ送信する(S36)。ユーザ端末10をサービスサーバ20から受信した車両の作業工程履歴を画面に表示する(S37)。図8の(b)で、画面下のリストビュー(ListView)は工程履歴が最新の工程入力帯別で表示される。工程作業の類型と日時などが順次教示される。ユーザーは、工程履歴情報から間違った工程情報を「DELETE」で削除することができる。
【0066】
一方、ユーザーが図4のメイン画面に戻り、位置管理(Management)ボタンをクリックすると、ユーザ端末10は、ユーザ端末10の位置情報を受信し、サービスサーバ20へ送信する(S22)。サービスサーバ20は、ユーザ端末10の位置情報を受信して、対応する車両の位置情報として保存及び更新する(S23)。
【0067】
これにより、後日、管理者は当該作業工程が如何なる場所で行われたことを確認可能である。
【0068】
図9は、モバイルユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションの自動車位置追跡画面の一例を示したものである。
【0069】
ユーザーが図4のメイン画面で、自動車の位置追跡(SEARCH CAR POSITION)の項目を選択すると、車台番号の入力できる項目が表示される。ユーザーが車台番号を入力すると、対応する車両のリストが表示される。図9の(a)を参照すると、ユーザーが車台番号の入力窓に38番号を入力すると、入力データをサービスサーバ20へ送信し、サービスサーバ20は38番号が含まれている車台番号を有する車両の情報をユーザ端末10へ送信する。ユーザ端末10は、受信した車両情報をリストの形式で画面の下に表示する。もし、ユーザーが所望する車両の車台番号を選択して、「Tracking」ボタンを選択すると、ユーザ端末10は対応する車台番号の位置情報をサービスサーバ20へリクエストして、サービスサーバ20は車両の位置情報を含む地図情報をユーザ端末10へ送信する。ユーザ端末10は、図9の(b)に示すように対応する車両の位置を地図上に表示する。図9の(b)を参照すると、車両の現在位置が「Car is here」と図形で表記され、車両が保管されている地域がsite 1(sector 1 / sector 2)で表記されている。これにより、ユーザは直感的に車両の位置を認知することができる。
【0070】
前述した図3乃至7は、モバイルユーザ端末10にインストールされたユーザ・アプリケーションの一例を示したもので、PCにインストールされているユーザーのウェブアプリケーションの場合、GUI画面が図3乃至図9と異なるように実装されることができる。PCの特性上、入力が便利で、ディスプレイが大きいため、複雑なデータも入力及び出力できるように、モバイルアプリの画面よりも少し複雑なGUIで実装することができる。例えば、図7の車両情報入力画面で、トレーダー(trader)、荷主(Shipper)、フォワーダー(forwarder)、バイヤー(buyer)、コンサイニー(Consignee)などの情報は、コードや名前のフィルタ機能を介して情報を入力すると、自動的に入力されるように実装することができる。また、一種の条件の多数の車両のデータを一度に検索して表示及び出力したり、統計などの資料としてダウンロードすることができる機能を含むことができる。
【0071】
このように、本発明の車両の固有な車台番号を用いて、車両を識別して、物流管理のためのバーコードを別に付与して、バーコードスキャンを介して車台番号とバーコードを1対1でマッチングして車両登録を行い、登録された車両について車両情報、輸出関連情報、物流情報、作業工程などの情報を容易に入力し、管理することができる。
【0072】
以上、本発明の実施形態を構成するすべての構成要素が一つに結合したり、結合して動作するものとして説明されたとして、本発明は必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の目的の範囲内であれば、そのすべての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することもできる。さらに、そのすべての構成要素が、それぞれ一つの独立したハードウェアで実装することができるが、各構成要素の一部または全部が選択的に組み合わされて、一つまたは複数のハードウェアで組み合わせた一部または全部の機能を遂行するプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして実装されることもできる。そのコンピュータプログラムを構成するコード及びコードセグメントは、本発明の技術分野の当業者によって容易に推論することができるだろう。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取られる記憶媒体(Computer Readable Media)に保存され、コンピュータによって読み取られ、実行されることにより、本発明の実施形態を実装することができる。コンピュータプログラムの記憶媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体などが含まれることができる。
【0073】
また、前記で記載された「含む」、「構成する」または「有する」などの用語は、特に反対する記載がない限り、当該構成要素が内在することを意味することなので、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素がさらに含めることと解釈されるべきである。技術的または科学的な用語を含むすべての用語は、別に定義されていない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されることと同じ意味がある。辞典に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されるべきであり、本発明では明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されない。
【0074】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないことであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正や変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのことではなく説明するためのことであり、このような実施形態により、本発明の技術思想の範囲が限定されることではない。本発明の保護範囲は次の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれることと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9