特許7281142IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

NTCサーミスタの熱応答速度の向上

要約特許出願時に添付された[要約書]

厚さが1~100μm、面積が1~10mm2の範囲にあり、NiMn2O4の組成を有する焼結体の単体からなるサーミスタ焼結体10。このサーミスタ焼結体10は、回転可能に支持される基板20の表面に原料液RLを滴下する第1工程と、原料液RLが滴下された基板20を回転させて原料液RLを引き延ばす第2工程と、原料液RLと原料液RLが載せられた基板20を加熱保持することにより、NiMn2O4の組成を有する焼結体10を基板20の表面に生成する第3工程と、基板20から焼結体10を分離する第4工程と、により製造できる。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1の開示内容によると、特許文献1のNTCサーミスタ膜は、ガラス、セラミックスなどからなる基板に接合された状態が前提と解される。したがって、特許文献1のサーミスタ膜は、基板の存在が前提となるために、使用が制約されるのに加えて、熱応答速度を阻害する熱容量が高くなる。使用の制約を取り除くためには、基板からサーミスタ膜を分離すればよい。しかし、分離できたとしてもサーミスタ膜は蒸着膜であるために強度が不足するために、温度センサとしての実用に耐えることができないことが想定される。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るサーミスタ焼結体は、厚さが1~100μm、面積が1~10mm2の範囲にあり、NiMn2O4の組成を有する焼結体の単体からなる。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、基板から分離したとしても温度センサとして必要な強度を有するサーミスタ焼結体が得られる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明のサーミスタ焼結体を製造する手順を示す図である。
【図2】 図1の手順で製造されたサーミスタ焼結体の断面を示す顕微鏡写真であり、(a)は走査電子顕微鏡(SEM,1000倍)によるサーミスタ焼結体10と基板20の一部の断面を示し、(b)は走査電子顕微鏡(SEM,20000倍)によるサーミスタ焼結体10と基板20との境界近傍の断面を示す。
【図3】 図1の手順で製造されたサーミスタ焼結体を示し、(a)はX線回折パターンであり、(b)は基板および基板から分離したNiMn2O4焼結体を示す写真である。
【図4】 図1の手順で製造された焼結体の測定温度(Temperature/℃)と電気抵抗(Resistance/kΩ)の関係を示し、(a)は試料2についてのグラフであり、(b)は試料4についてのグラフである。
【図5】 図1の手順で製造された焼結体の熱応答性を示し、(a)は試料1および試料4についてのグラフであり、(b)は試料3についてのグラフである。
【図6】 基板の面積を変えて製造されたサーミスタ焼結体を示す写真であり、(a)は試料2の例であり、(b)は試料3の例である。
【図7】 (a)は基板が分離されたサーミスタ焼結体を塩酸に30分間だけ浸漬した後のサーミスタ焼結体の分離面の側を示し、(b)は同様に塩酸に120分だけ浸漬した後のサーミスタ焼結体の分離面の側を示し、(c)は塩酸に120分間浸漬した後のサーミスタ焼結体をピンセットで掴んだ様子を示す。
【図8】 基板が分離されたサーミスタ焼結体を塩酸に120分間だけ浸漬した後のサーミスタ焼結体の分離面および自由面を示すSEM写真であり、(a)は分離面(15000倍)、(b)は分離面(2000倍)、(b)は自由面(15000倍)を示している。
【図9】 Fe置換型NiMn2O4の仮焼粉末に関し、(a)はX線回折パターンであり、(b)はFeの置換率(Fe substitution)と格子定数(Lattice constant)の関係を示すグラフである。
【図10】 Fe置換型NiMn2O4の仮焼粉末のSEM写真である。
【図11】 Fe置換型NiMn2O4焼結体に関し、(a)はX線回折パターンであり、(b)はFeの置換率と焼結体の密度などとの関係を示す表である。
【図12】 Fe置換型NiMn2O4焼結体の表面および断面のSEM写真である。
【図13】 Fe置換型NiMn2O4焼結体のFe置換率と電気抵抗の関係を示すグラフである。
【図14】 Fe置換型NiMn2O4焼結体のFe置換率と特性の関係を示すグラフであって、(a)はB定数、(b)は室温抵抗値、応答速度
【図15】 Fe置換型NiMn2O4仮焼粉末における磁場(Magnetic field)と磁化(Magnetization)の関係を示すグラフである。
【図16】 Fe置換型NiMn2O4仮焼粉末における残留磁化と飽和磁化を示すグラフである。
【図17】 フェリ磁性を利用したサーミスタ焼結体の回収手順を示す図である。
【図18】 第1実施形態の変形手順により得られたサーミスタ焼結体を走査電子顕微鏡(5000倍)で観察した結果を示し、(a)は表面、(b)は断面である。
RL 原料液 10 サーミスタ焼結体 20 基板 30 サーミスタ接合体 40 サーミスタ分割体 MG 磁石

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