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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-17
(45)【発行日】2023-05-25
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/28 20060101AFI20230518BHJP
   B65G 39/16 20060101ALI20230518BHJP
   B65G 13/11 20060101ALI20230518BHJP
   B65G 15/12 20060101ALI20230518BHJP
【FI】
B65G47/28 M
B65G39/16
B65G13/11
B65G15/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019025345
(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2020132324
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000103426
【氏名又は名称】オークラ輸送機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】竹内 輝也
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-171579(JP,A)
【文献】実開昭57-162213(JP,U)
【文献】特開昭52-059457(JP,A)
【文献】米国特許第05701989(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/28
B65G 39/16
B65G 13/11
B65G 15/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送物を搬送路の上流側から下流側に向けた主搬送方向に搬送しながら、前記搬送路の幅方向の一側の幅寄せ側に幅寄せする搬送装置であって、
前記搬送路の前記主搬送方向に複数のローラを有し、前記ローラの中心軸が前記幅方向に対して前記幅寄せ側に向けて所定角度傾斜したローラ群と、
前記ローラを回転駆動する駆動部と、
複数の前記ローラに亘って巻き掛けられ、搬送面を形成する複数の平ベルトと
前記搬送路の前記幅寄せ側に、前記主搬送方向に沿って位置するガイド部と
を備え
前記主搬送方向に前記平ベルトが複数配置され、かつ、前記平ベルトが巻き掛けられる下流側の前記ローラの前記幅寄せ側の一端側を基準に前記幅寄せ側の前記平ベルトが配置されるとともに、前記主搬送方向の少なくとも上流側において前記幅寄せ側の前記平ベルトに対して前記幅方向の側部に並んで前記平ベルトが配置され、
前記平ベルトの前記搬送面は、前記ガイド部に接触した前記搬送物が接触時の前記ガイド部に向かう姿勢から前記ガイド部に沿う姿勢へと前記搬送面上を回転可能とする滑性表面を有する
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記ベルトが巻き掛けられる両端の前記ローラの周面に設けられ、前記ベルトの幅方向の幅寸法よりも小さい幅寸法を有し、前記ベルトに内包されるベルト規制部材を備え、
前記ベルトは、前記ベルト規制部材を内包する部分が隆起する
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置
【請求項3】
ベルトの前記搬送面は、ベルト長さ方向がベルト幅方向に対して長手となる矩形状である
ことを特徴とする請求項1または2記載の搬送装置。
【請求項4】
前記駆動部は、前記ローラの軸方向に対して直交する方向に沿って前記搬送路を対角線上に斜めに横断するように配置され、前記ローラの下面側に接触して前記ローラに回転駆動力を伝達する駆動伝達部材を有し、
前記ベルトは、前記搬送路の前記幅方向に前記駆動伝達部材を中心として分割される領域のうち、前記搬送方向の上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる前記幅寄せ側の領域に配置される
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の搬送装置。
【請求項5】
前記ローラの軸方向に配置される前記ベルトの数は、前記搬送方向の上流側から下流側に向かうのに従って減少する
ことを特徴とする請求項または記載の搬送装置。
【請求項6】
複数の前記ベルトは、前記幅方向に隣り合う複数の前記ベルトであって、前記ベルトの上流側と下流側との両方または一方が前記搬送方向に異なる前記ローラに対して巻き掛けられる領域を含む
ことを特徴とする請求項ないしいずれか一記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送方向に搬送しながら搬送方向と交差する幅方向の第一方向側に幅寄せする搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された搬送装置が知られている。この搬送装置は、搬送方向に配置される複数のローラを備え、これらローラの軸方向が搬送方向と直交する方向に対して所定角度傾斜されている。これらローラの回転により、これらローラ上に受け入れた搬送物を搬送方向に搬送しながらローラの傾斜方向である搬送方向と交差する幅方向の第一方向側に幅寄せしている。
【0003】
このような搬送装置では、形状、重量、重心が異なる多様な種類の搬送物を搬送することがあるが、封筒や袋に代表される例えば形状が薄い、小さい、また偏荷重がある、また内容物が収納容器内で移動する等の搬送物の場合、搬送時に搬送物が上下や左右に揺れ動き、ばたつくような不規則な動作が発生することがある。この搬送物の不規則動作の原因は、搬送物が搬送方向の上流から下流のローラに移動中に、搬送物がローラの間に落ち込んだり、落ち込んだ搬送物がローラに乗り上げたりすることで発生していると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第4715454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように搬送物が不規則に動作した場合、例えば、搬送物間の搬送間隔が乱れる等、搬送方向への搬送物の移動に影響が生じてしまい、幅寄せ側への搬送物の移動が安定しないという問題が起こり得る。
【0006】
本発明は、搬送中の搬送物の不規則な動作を抑制し、安定した幅寄せができる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の搬送装置は、搬送物を搬送路の上流側から下流側に向けた主搬送方向に搬送しながら、前記搬送路の幅方向の一側の幅寄せ側に幅寄せする搬送装置であって、前記搬送路の前記主搬送方向に複数のローラを有し、前記ローラの中心軸が前記幅方向に対して前記幅寄せ側に向けて所定角度傾斜したローラ群と、前記ローラを回転駆動する駆動部と、複数の前記ローラに亘って巻き掛けられ、搬送面を形成する複数の平ベルトと、前記搬送路の前記幅寄せ側に、前記主搬送方向に沿って位置するガイド部とを備え、前記主搬送方向に前記平ベルトが複数配置され、かつ、前記平ベルトが巻き掛けられる下流側の前記ローラの前記幅寄せ側の一端側を基準に前記幅寄せ側の前記平ベルトが配置されるとともに、前記主搬送方向の少なくとも上流側において前記幅寄せ側の前記平ベルトに対して前記幅方向の側部に並んで前記平ベルトが配置され、前記平ベルトの前記搬送面は、前記ガイド部に接触した前記搬送物が接触時の前記ガイド部に向かう姿勢から前記ガイド部に沿う姿勢へと前記搬送面上を回転可能とする滑性表面を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の搬送装置によれば、搬送中の搬送物の不規則な動作が抑制され、安定した幅寄せができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施の形態を示す搬送装置の平面図である。
図2】同上搬送装置の側面図である。
図3】同上搬送装置のローラおよびベルトの側面図である。
図4】同上搬送装置のローラおよびベルトの断面図である。
図5】同上搬送装置による搬送物の移動軌跡の概要図である。
図6】本発明の第2の実施の形態を示す搬送装置の平面図である。
図7】本発明の第3の実施の形態を示す搬送装置の平面図である。
図8】本発明の第4の実施の形態を示す搬送装置の平面図である。
図9】本発明の第5の実施の形態を示す搬送装置の一部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
【0011】
搬送装置10は、上面に、搬送物を搬送方向(主搬送方向)Fに搬送する搬送路11を有している。搬送装置10は、搬送方向Fの上流側に配置される上流側コンベヤ12から搬入される搬送物を搬送路11上に受け入れ、搬送物を搬送方向Fに搬送しながら搬送方向Fと交差する幅方向の第一方向側に幅寄せし、搬送方向Fの下流側に配置される下流側コンベヤ13に搬出する。本実施の形態では、搬送路11の幅方向の第一方向側を搬送方向Fに向かって右側(図1上側)とし、第一方向側とは反対側の第二方向側を搬送方向Fに向かって左側(図1下側)とし、搬送物を第一方向側である搬送方向Fに向かって右側(図1上側)に幅寄せする。
【0012】
搬送装置10は、フレーム17と、このフレーム17に搬送方向Fに沿って配置される複数のローラ18を有するローラ群19と、複数のローラ18を回転駆動する駆動部20と、複数のローラ18毎に巻き掛けられる複数のベルト21と、この各ベルト21が巻き掛けられる両端のローラ18に設けられるベルト規制部材22と、搬送物の幅寄せ側である搬送路11の幅方向の第一方向側に沿って配置されるガイド部23とを備えている。
【0013】
そして、フレーム17は、搬送路11の搬送方向Fと交差する幅方向の第一方向および第二方向の両側に配置される左右一対のサイドフレーム26、両側のサイドフレーム26の上部側および下部側をそれぞれ連結する複数の連結部材27,28、および両側のサイドフレーム26を設置面に対して支持する複数の脚部材29を有している。上部側の連結部材27は、棒状で、隣り合うローラ18間に、ローラ18と平行に配置されている。
【0014】
また、ローラ18は、軸部32と、この軸部32を中心として回転可能とする円筒状のローラ部33とを有するフリーローラが用いられている。そして、ローラ部33の両端から突出する軸部32が両側のサイドフレーム26に装着され、両側のサイドフレーム26間にローラ部33が回転可能に配置されている。そして、各ローラ18の上部側がフレーム17の上面から突出され、これらローラ18を有するローラ群19によって搬送路11が構成されている。
【0015】
ローラ18の中心軸aは、搬送方向Fと直交する幅方向に対して所定の角度θだけ傾斜されている。すなわち、ローラ18は、幅寄せ側である搬送路11の幅方向の第一方向側に位置するローラ18の第一端側(右端側)が、第一方向側とは反対側の第二方向側に位置する第二端側(左端側)よりも搬送方向Fの上流側に位置するようにフレーム17に支持されており、ローラ18の周面が搬送物を幅寄せする幅方向の第一方向側に向けて傾斜している。傾斜する角度θは、例えば8°程度であるが、搬送路11の長さ等に応じて適宜に設定される。
【0016】
搬送方向Fに対して複数のローラ18が傾斜していることによって搬送路11の上流端および下流端にはフレーム17の端部との間に隙間が生じるため、この隙間を埋めるようにローラ34が配置されている。このローラ34は、軸方向の長さがローラ18に比べて略半分で、中心軸が搬送方向Fと直交する幅方向に一致するように配置されている。このローラ34にも、ローラ18と同じ構造のフリーローラが用いられている。
【0017】
また、駆動部20は、複数のローラ18の下側に配置され、複数のローラ18を搬送方向Fに対応して回転駆動する。駆動部20は、複数のローラ18の下面側に接触して回転駆動力を伝達する駆動伝達部材37、この駆動伝達部材37を支持する支持機構38、および駆動伝達部材37を回転駆動するモータ39等を有している。
【0018】
駆動伝達部材37は、無端状の例えば平ベルト等で構成される駆動伝達ベルト37aが用いられている。
【0019】
支持機構38は、複数のローラ18の下側で、駆動伝達部材37の長手方向がローラ18の軸方向に対して直交する方向に沿って配置されるように駆動伝達ベルト37aを支持する。支持機構38は、フレーム17の下部側の連結部材28上に取り付けられる支持枠40、この支持枠40の搬送方向Fの上流側と下流側とに回転可能に取り付けられた一対のエンドローラ41、およびこれら一対のエンドローラ41間で支持枠40に回転可能に取り付けられた複数の押付ローラ42とを有している。一対のエンドローラ41に亘って駆動伝達ベルト37aが巻き掛けられている。押付ローラ42は、隣り合う2本のローラ18間に配置され、駆動伝達ベルト37aの上面側を2本のローラ18の下面側に押し付けている。
【0020】
モータ39は、駆動伝達ベルト37aが巻き掛けられた駆動ローラ43を回転駆動し、駆動伝達ベルト37aを回転させる。駆動伝達ベルト37aの回転駆動により、駆動伝達ベルト37aに接触する複数のローラ18が一斉に回転する。
【0021】
そして、駆動伝達部材37は、複数のローラ18の下側で、搬送路11の搬送方向Fの上流側の幅方向の第二方向側(左側)から下流側の幅方向の第一方向側(右側)に向けて、搬送路11を対角線上に斜めに横断するように配置されている。搬送路11は、駆動伝達部材37を中心に分割される幅方向の第一方向側の領域と幅方向の第二方向側の領域とを有している。搬送路11の幅方向の第一方向側の領域は、搬送物を幅方向の第一方向側に幅寄せする主幅寄せ領域(第一幅寄せ領域)44であり、また、幅方向の第二方向側の領域は、副幅寄せ領域(第二幅寄せ領域)45として構成されている。主幅寄せ領域44は、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域である。
【0022】
また、ベルト21は、例えばストレッチベルト等、無端状の平ベルトが用いられている。ベルト21は、複数のローラ18に亘って巻き掛けられ、上面側に搬送物を載せて搬送する搬送面48が形成されている。ベルト21の搬送面48は、ベルト長さ方向がベルト幅方向に対して長手となる矩形状に形成されている。
【0023】
ベルト21の搬送面48を含む少なくとも外周面は、ベルト規制部材22よりも、摩擦抵抗を小さくしてもよい。また、ベルト21の外周面は、滑性が付与された滑性表面を有している。この滑性表面により、幅寄せ動作中にガイド部23に接触した搬送物が接触時の姿勢からガイド部23に沿った姿勢へと搬送面48上を滑らかに回転して姿勢変更でき、また、搬送物がベルト21間で滑らかに乗り移ることができる。なお、ベルト21の外周面の摩擦係数は、スチール、ステンレスまたは鉄等のローラコンベヤのローラに加工された金属と同等若しくはそれよりもより小さいものを使用することができるが、搬送物がガイド部23に接触した際に、ガイド部23に対して搬送物が引き摺られたり押圧されたりすることなく、搬送物の底面がベルト21の外周面に対して水平回転できる状態になるように、搬送物の種類等に応じてベルト21の外周面の摩擦係数、素材、形状、加工等の滑性の付与方法は適宜選択できる。
【0024】
ベルト21は、ベルト長さ方向の寸法が長過ぎると、ベルト21の弾力が低下し、ベルト21の中間部分で位置ずれや撓みが生じるおそれがある。ベルト21に位置ずれ等が生ずると、幅方向に並んで位置するベルト21間に隙間が生じてしまい、搬送物を載せたベルト21がローラ18間の隙間に落ち込み、搬送物が不規則に動作しやすくなる。そこで、ベルト21は、ベルト長さ方向が短くされ、搬送方向Fを分割するように複数に配置されている。また、ベルト21は、ベルト幅方向の寸法が広過ぎると、回転時にベルト21がローラ18の軸方向に蛇行しやすくなるため、ベルト幅が小さくされ、ベルト幅方向に複数に分割して配置される。
【0025】
なお、ベルト21は、ベルト長さ方向の寸法が短過ぎると、搬送方向Fに隣り合うベルト21間の隙間Gの数が多くなるため、ベルト21を巻き掛けるローラ18の本数は6本から3本程度が好ましい。
【0026】
そして、ベルト21は、搬送方向Fに複数配置されるとともに、搬送方向Fの少なくとも上流側であって、本実施の形態では搬送方向Fの上流側から中間域においてローラ18の軸方向に複数配置されている。
【0027】
ベルト21は、駆動伝達部材37を中心に分割される幅方向の第一方向側の領域であって、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域である主幅寄せ領域44に配置されている。ローラ18の軸方向に配置されるベルト21の数は、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って減少する。なお、ベルト21は、副幅寄せ領域45の下流側にも配置してもよい。このようなベルト21の配置は、駆動部20との干渉を避けるためである。
【0028】
さらに、ベルト21は、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域である主幅寄せ領域44内において、搬送路11の幅方向の略中央から幅方向の第一方向側の領域に配置されている。なお、ベルト21は、主幅寄せ領域44内の上流側において、搬送路11の幅方向の略中央から幅方向の第二方向側の領域にも配置されていてもよい。
【0029】
ベルト21は、搬送路11の幅方向の第一方向側(右側)を基準に、搬送路11の幅方向の第一方向側に寄せて配置されている。つまり、搬送路11の最も幅方向の第一方向側に配置される全てのベルト21が、そのベルト21の搬送方向Fの下流側が搬送路11の幅方向の第一方向側に沿って位置するように、ローラ18の一端側に寄せて配置されている。下流側に向かうに従って、幅寄せが完了した搬送物が幅方向の第一方向側に位置することになるため、搬送物の移動軌跡に沿ってベルト21を配置することができる。
【0030】
本実施の形態では、搬送方向Fの上流側から下流側に向かって、4本のローラ18に亘って巻き掛けられる複数のベルト21a、6本のローラ18に亘って巻き掛けられる複数のベルト21b、5本のローラ18に亘って巻き掛けられる複数のベルト21cが配置されている。搬送方向Fの上流側から中間域に配置される各ベルト21a,21b、および複数のベルト21cのうちの最上流のベルト21cは、それぞれ同じローラ18の軸方向に並んで複数配置されている。ローラ18の軸方向に複数配置される各ベルト21a,21b,21cは、搬送方向Fの上流側から4本のローラ18に亘って3つのベルト21aが巻き掛けられ、次の4本のローラ18に亘って3つのベルト21aが巻き掛けられ、次の6本のローラ18に亘って3つのベルト21bが巻き掛けられるというように、それぞれ同じローラ18の軸方向に並んで巻き掛けられている。
【0031】
ベルト21a,21b,21cのベルト幅方向の寸法は、所定の基本幅を有するが、配置箇所の幅寸法が狭いところは、つまり、ベルト21cのうちの最上流のベルト21cの1つ、および最下流のベルト21cは、所定の基本幅よりも狭い寸法のものが用いられている。
【0032】
ベルト21の両端側は、フレーム17の上部側の連結部材27の両側に位置されるローラ18以外のローラ18に巻き掛けられている。すなわち、上部側の連結部材27がベルト21の内側を挿通するように、ベルト21の両端側がローラ18に巻き掛けられている。
【0033】
また、ベルト規制部材22は、例えばゴムリング等が用いられる。ベルト規制部材22は、ローラ18の表面やベルト21の搬送面48よりも摩擦抵抗が大きい材料によって形成されている。ベルト規制部材22は、ベルト21の両端側が巻き掛けられる両端のローラ(エンドローラ)18の周面に装着され、ローラ18と一体に回転する。なお、図1等には、ベルト規制部材22の位置を分かりやすくするために、ベルト規制部材22の範囲内に複数の斜線を入れて図示する。
【0034】
ベルト規制部材22の外周にベルト21が巻き掛けられる。ベルト規制部材22は、巻き掛けられるベルト21の幅方向の幅寸法よりも小さい幅寸法を有し、ベルト21の内側に内包される。なお、ベルト21のベルト幅方向の中間位置でベルト規制部材22が内包される。そのため、ベルト21は、ベルト規制部材22を内包する部分が隆起する。
【0035】
また、ガイド部23は、搬送路11の幅方向の第一方向側に幅寄せされた搬送物が接触し、その搬送物を搬送方向Fに沿って移動するようにガイドする可動ガイドを使用している。ガイド部23は、搬送路11の幅方向の第一方向側に搬送方向Fに沿って配置されるガイドベルト51を有している。ガイドベルト51は、搬送路11の幅方向の第一方向側に略垂直に配置され、搬送路11による搬送物の搬送速度と同一となる移動速度で回転される。なお、ガイド部23は、搬送路11の幅方向の第一方向側に沿って配置されるローラ等の回転体を用いたガイドでもよいし、棒状または板状等の固定ガイド等でもよい。
【0036】
次に、搬送装置10の動作について説明する。図5に搬送装置10による搬送物Aの移動軌跡の概要図を示す。図5には搬送物Aの移動軌跡の状態をA1、A2、A3、A4、A5の順に示す。
【0037】
搬送装置10は、モータ39の駆動により、駆動伝達ベルト37aが回転し、この駆動伝達ベルト37aから各ローラ18に駆動力が伝達され、各ローラ18が回転するとともに、ローラ18に巻き掛けられている各ベルト21が回転する。駆動伝達ベルト37aと各ローラ18と各ベルト21は連動する。
【0038】
搬送装置10の搬送路11に、上流側コンベヤ12から搬入される搬送物A(図5のA1の状態)を受け入れる。搬送路11に受け入れる搬送物Aは、搬送路11の上流側の幅方向のいずれの位置からも受け入れ可能とし、ローラ18上またはベルト21上、あるいはローラ18とベルト21とに跨って受け入れる。
【0039】
搬送路11に受け入れられた搬送物Aは、ローラ18の回転およびベルト21の回転により、ガイド部23に向けた斜め方向fに搬送力を受け続ける。そのため、搬送物Aは、搬送方向Fに向けて搬送されながら、搬送路11の幅方向の第一方向側に向けて斜行する。この斜行により、ローラ18上あるいはローラ18とベルト21とに跨っていた搬送物Aは、ベルト21上に載って搬送されていく(図5のA2の状態)。
【0040】
続いて、搬送方向Fに向けて搬送されながら幅方向の第一方向側に斜行した搬送物Aは、ガイド部23に接触すると(図5のA3の状態)、このガイド部23に斜行が規制されるとともにガイド部23に沿う搬送姿勢が矯正され、ガイド部23に沿って幅方向の第一方向側に幅寄せされた状態を保ちながら搬送方向Fに向けて搬送される(図5のA4の状態)。
【0041】
続いて、幅方向の第一方向側に幅寄せされた搬送物Aは、搬送方向Fに向けて搬送されて搬送路11から下流側コンベヤ13に送り出される(図5のA5の状態)。
【0042】
そして、搬送装置10では、複数のローラ18に亘って巻き掛けられたベルト21上に搬送物を載せて搬送するため、ベルト21の両端が巻き掛けられているローラ18間においては、そのローラ18間の隙間上を搬送物がベルト21に載って通過し、そのローラ18間の隙間に搬送物が落ち込んだり、落ち込んだ搬送物がローラ18に乗り上げたりすることがなく、したがって、搬送物が上下や左右に揺れ動き、ばたつくような不規則な動作が発生するのが軽減される。
【0043】
本実施形態では、各ベルト21(21a,21b,21c)がそれぞれ同じローラ18の軸方向に並んで複数配置され、搬送方向Fに配置されるベルト21間に隙間Gが存在し、この隙間Gが搬送方向Fに断続的に配置されるが、ベルト21が用いられずに全てのローラ18間に隙間が存在する場合に比べて、隙間Gの数が減少するため、搬送物が隙間Gに落ち込んだり、落ち込んだ後にベルト21に乗り上げる頻度が少なくなる。しかも、搬送物は、ベルト21間の隙間Gに落ち込んだり、落ち込んだ後にベルト21に乗り上げたとしても、ベルト21上に載ってしまえば、上下や左右に揺れ動きや、ばたつくような不規則な動作が抑制される。
【0044】
したがって、搬送装置10は、形状、重量、重心が異なる多様な種類の搬送物を搬送することがあるが、封筒や袋に代表される例えば形状が薄い、小さい、また偏荷重がある、また内容物が収納容器内で移動する等の搬送物の場合でも、搬送時に搬送物が上下や左右に揺れ動き、ばたつくような不規則な動作が発生するのが軽減される。
【0045】
このように、搬送物の不規則な動作が発生するのが軽減されることにより、搬送方向Fへの搬送物の移動に生じる影響が少なくなって搬送物の搬送間隔が安定しやすく、さらに、幅寄せ位置への搬送物の移動も安定しやすくなる。
【0046】
また、ベルト18は、ローラ18の周面に設けられたベルト規制部材22に巻き掛けられているため、ローラ18に対してベルト21がスリップすることが防止され、ベルト21がローラ18と一体かつ安定して回転し、搬送物の搬送および幅寄せが安定する。
【0047】
さらに、ベルト規制部材22は、ベルト21の幅寸法よりも小さく、巻き掛けられるベルト21の内側に内包されるため、ベルト21の蛇行が防止される。ベルト21のうちベルト規制部材22に接する部分が隆起して、ベルト走行位置が規制されることで、ベルト21の回転時に、ベルト21が例えば幅方向の第一方向側に位置ずれを起こした場合、ベルト規制部材22に対するベルト21の接触位置が幅方向にずれることで、ベルト21が位置ずれした幅方向の第一方向側の抵抗が小さくなって位置ずれ方向とは反対の幅方向の第二方向側の抵抗が相対的に大きくなり、ベルト18に幅方向の第二方向側に戻る力が作用し、ベルト21の位置ずれが自動的に防止される。
【0048】
また、ベルト21の搬送面48は、滑性表面を有するため、幅方向の第一方向側に幅寄せされた搬送物がガイド部23に接触した際にベルト21上でガイド部23に向かう姿勢からガイド部23に沿った姿勢に素早く滑らかに姿勢変更(図5のA3の状態からA4の状態への変更)できる。例えば、搬送物がガイド部23に接触した際(図5のA3の状態)に、搬送物がベルト21にグリップされて素早く滑らかに回転できない場合、搬送物がガイド部23に向かう姿勢の状態(図5のA3の状態)で、ガイド部23に接触する部分(図5のA3の状態にある搬送物Aがガイド部23に接触する角部の部分であり、ガイド部23に点接触する部分である)が引き摺られたり押圧されてしまい、搬送物が損傷したり、搬送物の移動軌跡が乱れたりする。ベルト21が活性表面を有していることにより、ガイド部23に向かう姿勢からガイド部23に沿った姿勢に素早く滑らかに姿勢変更(図5のA3の状態からA4の状態への変更であり、ガイド部23に面接触する姿勢への変更である)できるため、搬送物の損傷が防止され、搬送物の移動軌跡が乱れることが防止される。さらに、ベルト21が活性表面を有していることにより、ベルト21間での搬送物の乗り移りが円滑となるため、搬送物の移動軌跡が乱れることが防止される。また、ベルト21が活性表面を有していることにより、上述の引き摺り、押圧または、移動軌跡の乱れによって搬送物の移動が不規則になることで、搬送間隔が乱れてしまうことが防止される。
【0049】
また、ベルト21は、搬送方向Fに複数配置されるとともに、搬送方向Fの少なくとも上流側のローラ18の軸方向に複数配置され、つまり複数に分割され、かつ搬送面48のベルト長さ方向がベルト幅方向に対して長手となる矩形状となるため、ベルト長さ方向の寸法が長過ぎることによる弾力の低下、およびベルト幅方向の寸法が広過ぎることによる蛇行の発生を低減することができる。
【0050】
さらに、複数のベルト21は、搬送路11の幅方向に駆動伝達部材37を中心に分割される領域のうち、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域に配置されるため、搬送物が幅寄せ移動する領域にベルト21を有効に配置でき、ベルト21の使用量を抑制することができる。
【0051】
さらに、ローラ18の軸方向に配置されるベルト21の数は、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って減少するため、搬送物が幅寄せ移動する領域にベルト21を有効に配置でき、ベルト21の使用量を抑制することができる。
【0052】
また、本実施の形態のように、複数のベルト21を同じローラ18の軸方向に並んで配置する場合、複数のベルト21をローラ18に装着する作業性がよい。
【0053】
次に、図6に第2の実施の形態を示す。
【0054】
複数のベルト21は、搬送路11の搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域である主幅寄せ領域44内で、駆動部20の駆動伝達部材37を基準に、その駆動伝達部材37に寄せて配置されている。複数のベルト21は、駆動伝達部材37の長手方向と平行に列をなすように配置されており、搬送方向Fの上流側では幅方向の列数が最大の4列であり、搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅方向の列数が減少する。
【0055】
また、第2の実施の形態では、幅方向の第一方向側に位置するベルト21のうちの一部のベルト21は、幅方向に並ぶ他のベルト21とは異なるローラ18に巻き掛けられている。すなわち、複数のベルト21は、幅方向に隣り合う複数のベルト21であって、ベルト21の上流側と下流側との両方または一方が搬送方向Fに異なるローラ18に対して巻き掛けられる領域を含んでいる。例えば、搬送路11の搬送方向Fの最上流側から下流側に向かって、幅方向の第一方向側以外では、4本のローラ18に亘って巻き掛けられるベルト21a、6本のローラ18に亘って巻き掛けられる複数のベルト21bの順に配置されるが、幅方向の第一方向側では、5本のローラ18に亘って巻き掛けられるベルト21c、6本のローラ18に亘って巻き掛けられるベルト21bの順に配置される。また、搬送方向Fの下流側では、3本のローラ18に亘って巻き掛けられるベルト21d、およびベルト幅が狭いベルト21cが配置される。なお、ベルト幅が狭いベルト21cに対応してベルト規制部材22の幅も狭くなっている。
【0056】
複数のベルト21が駆動伝達部材37に寄せて配置される場合、全ての複数のベルト21を同じローラ18の軸方向に並んで配置すると、搬送路11の幅方向の第一方向側には寸法的にベルト21を配置できないローラ18の箇所が発生しやすくなる。そこで、ベルト21が配置できないローラ18の箇所が少なくなるように、幅方向の第一方向側に配置されるベルト21には、幅方向に並ぶ他のベルト21とはベルト長手方向の寸法が異なるものを用い、幅方向に並ぶ他のベルト21とは異なるローラ18に巻き掛けられる。
【0057】
また、ベルト21は、搬送路11の搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が広がる領域である副幅寄せ領域45にも配置されている。この副幅寄せ領域45に配置されるベルト21eは、副幅寄せ領域45の搬送方向Fの下流側で、駆動部20の駆動伝達部材37を基準に、その駆動伝達部材37に寄せて配置されている。なお、副幅寄せ領域45に配置されるベルト21eは、主幅寄せ領域44内に配置されるベルト21と同じローラ18に巻き掛けられていてもよいし、異なるローラ18に巻き掛けられていてもよい。
【0058】
そして、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0059】
さらに、複数のベルト21は、搬送路11の搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が狭まる領域である主幅寄せ領域44内で、駆動部20の駆動伝達部材37を基準に、その駆動伝達部材37に寄せて配置されているため、搬送物の不規則な動作の発生が軽減され、搬送物の搬送間隔を保ち、安定した幅寄せができる。
【0060】
また、搬送路11の搬送方向Fの上流側から下流側に向かうのに従って幅が広がる領域である副幅寄せ領域45にもベルト21が配置されているため、副幅寄せ領域45のベルト21に載って搬送する搬送物が不規則に動作するのを軽減でき、さらに、搬送方向Fの前後の搬送物間の搬送間隔が乱れることを防止し、安定した幅寄せができる。
【0061】
次に、図7に第3の実施の形態を示す。
【0062】
第2の実施の形態のベルト21の配置を備え、それに加えて、幅方向の第一方向側でのベルト21が配置されないローラ18の箇所がより少なくなるように、ベルト幅方向の寸法の小さいベルト21cが配置されている。
【0063】
また、複数のベルト21のうちの一部のベルト21は、幅方向に並ぶ他のベルト21とは異なるローラ18に巻き掛けられている。すなわち、複数のベルト21は、幅方向に隣り合う複数のベルト21であって、ベルト21の上流側と下流側との両方または一方が搬送方向Fに異なるローラ18に対して巻き掛けられる領域を含んでいる。
【0064】
そして、第3の実施の形態においても、第1および第2の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0065】
さらに、幅方向の第一方向側でのベルト21が配置されないローラ18の箇所がより少なくなるように、ベルト幅方向の寸法の小さいベルト21cが配置されているため、搬送路11の幅方向の第一方向側において搬送物に不規則な動作が発生するのを軽減することができ、さらに、搬送方向Fの前後の搬送物間の搬送間隔が乱れることを防止し、安定した幅寄せができる。
【0066】
また、複数のベルト21のうちの一部のベルト21は、幅方向に並ぶ他のベルト21とは異なるローラ18に巻き掛けられているため、搬送方向Fのベルト21間の隙間Gが、
次に、図8に第4の実施の形態を示す。
【0067】
搬送路11の幅方向に並ぶ複数のベルト21は、搬送方向Fに互い違いずれて千鳥状に配置されるように、搬送方向Fに異なるローラ18に巻き掛けられている。すなわち、複数のベルト21は、幅方向に隣り合う複数のベルト21であって、ベルト21の上流側と下流側との両方または一方が搬送方向Fに異なるローラ18に対して巻き掛けられる領域を含んでいる。
【0068】
本実施の形態では、幅方向に隣り合って並ぶベルト21が、搬送方向Fに1本ずつずらして異なるローラ18に巻き掛けられている。
【0069】
なお、搬送方向Fの最上流のローラ18には幅方向に並ぶ全てのベルト21の上流側の端部が巻き掛けられるが、これらベルト21の下流側の端部は、搬送方向Fに互い違いずれて千鳥状に配置されるように、搬送方向Fに異なるローラ18に巻き掛けられている。
【0070】
そして、搬送路11の幅方向に並ぶ複数のベルト21は、搬送方向Fに互い違いにずれて千鳥状に配置されるように、搬送方向Fに異なるローラ18に巻き掛けられているため、搬送方向Fのベルト21間の隙間Gは幅方向に隣り合わず、隙間Gの幅方向の側部には他のベルト21が配置される。
【0071】
そのため、ベルト21上に載って搬送する搬送物は隙間Gの影響を受けにくくなり、搬送物に不規則な動作が発生するのを軽減することができ、さらに、搬送方向Fの前後の搬送物間の搬送間隔が乱れることを防止し、安定した幅寄せができる。
【0072】
また、図9に第5の実施の形態に示すように、幅方向に隣り合って並ぶ複数のベルト21は、搬送方向Fに2本ずつずらして異なるローラ18に巻き掛けてもよい。
【0073】
なお、幅方向に隣り合って並ぶ複数のベルト21は、搬送方向Fに3本以上ずつずらして異なるローラ18に巻き掛けてもよい。
【0074】
そして、以上の各実施の形態のベルト21を用いた搬送装置10の構成は、既設の搬送装置10にも容易に導入できる。
【0075】
なお、搬送装置10の幅方向左右の構成を勝手違いの構造とし、搬送方向Fに向かって左側に幅寄せするように構成してもよい。
【0076】
また、駆動部20の駆動伝達部材37は、ローラ18に接触する複数の駆動伝達ローラでもよい。駆動部20は、モータ内蔵ローラで構成されるローラ18を用いてもよく、各ローラ18を丸ベルト等で駆動、連動してもよい。
【0077】
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0078】
10 搬送装置
11 搬送路
18 ローラ
19 ローラ群
20 駆動部
21 平ベルトであるベルト
22 ベルト規制部材
23 ガイド部
37 駆動伝達部材
48 搬送面
A 搬送物
a 中心軸
F 搬送方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9