(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-17
(45)【発行日】2023-05-25
(54)【発明の名称】注文端末装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20230518BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20230518BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20230518BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230518BHJP
【FI】
G07G1/12 301G
G07G1/00 301D
G07G1/12 361C
G06F3/0482
G06Q30/0601 340
(21)【出願番号】P 2019047952
(22)【出願日】2019-03-15
【審査請求日】2022-01-07
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-157421(JP,A)
【文献】特開2006-277436(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07G 1/00
G06F 3/0482
G06Q 30/0601
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル式の表示部からの入力情報を取得する取得部と、
複数のタブと当該タブに対応するビューア領域とを備えた表示画像を表示し、当該ビューア領域に表示されている複数の商品を前記表示部に注文可能に表示する制御を行う表示制御部と、
前記取得部で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された商品が表示されるタブとビューア領域とからなる前記表示画像
を複製し、新たな表示画像として作成する作成部と、を備え、
前記表示制御部は、前記作成部により作成された新たな表示画像のタブと、
前記作成部により作成された前記新たな表示画像以外の既存の表示画像のタブとを選択可能に表示する
注文端末装置。
【請求項2】
前記新たな表示画像には、前記取得部で取得された入力情報により、注文された商品が、他の商品とは異なる表示態様で表示される請求項1に記載の注文端末装置。
【請求項3】
前記作成部は、前記新たな表示画像を、前記取得部で商品が注文される毎に作成する
請求項1又は2に記載の注文端末装置。
【請求項4】
前記取得部で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された順番を記憶し、
前記新たな表示画像のタブには、注文された前記順番に
したがった表示がされる請求項1~3のいずれか1項に記載の注文端末装置。
【請求項5】
前記新たな表示画像のタブには、前記取得部で取得された入力情報により、注文された商品の名称が表示される請求項1~3のいずれか1項に記載の注文端末装置。
【請求項6】
コンピュータに、
タッチパネル式の表示部からの入力情報を取得する工程と、
複数のタブと当該タブに対応するビューア領域とを備えた表示画像を表示し、当該ビューア領域に表示されている商品を前記表示部に注文可能に表示する制御を行う工程と、
前記取得する工程で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された商品が表示されるタブとビューア領域とからなる前記表示画像
を複製し、新たな表示画像として作成する工程と、
前記作成する工程により作成された新たな表示画像のタブと、
前記作成する工程により作成された前記新たな表示画像以外の既存の表示画像のタブとを選択可能に表示する工程と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文端末装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店、特に、居酒屋や焼き肉店のように、注文回数が比較的多い飲食店において、客が操作し、客自身で注文を入力する注文端末装置と、複数の出力装置(プリンタ・ディスプレイ)と、これらを制御するオーダー管理装置から構成される、いわゆるテーブルトップオーダリングシステムが導入されている。
【0003】
かかるテーブルトップオーダリングシステムでは、客がそれぞれで直接注文入力を行う。
そのため、メニューの入力については、客にわかりやすいように、メニューをそれぞれ分類、階層化し、階層をたどる形で入力するのが一般的であるが、メニューの分類や階層は、店舗によって独自に設定されているものであるため、なかなか目的のメニューを探し出せないことがある。
【0004】
また、客は前に注文したメニューをまた頼みたいという要求がある。
しかしながら、客は当該メニューがどの分類にあったかというようなことはあまり覚えていない。そのため、また一から当該メニューを探すのが面倒になり、注文をあきらめてしまうこともある。
このような注文機会の損失を防止するため、一度注文したメニューについては、当該端末の注文履歴を参照し、注文入力済みのメニューを一覧で表示し、そこから再注文可能にする方法が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さらに、客の要求には、前に注文したメニューの類似のメニューを注文したいということもある。
例えば、前にサーモンの寿司を頼んでいたとして、今度はアボカドサーモンや、炙りサーモンなどの、サーマンの寿司に類似するメニューを頼みたいというような要望である。
このような場合、さっき注文したメニューの横にあったというような記憶はあるが、分類を覚えていないと、同じように、また一から当該メニューを探さなければならない。
【0007】
そこで、本願発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することが可能な注文端末装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、タッチパネル式の表示部からの入力情報を取得する取得部と、タブと当該タブに対応するビューア領域とを備えた表示画像を表示し、当該ビューア領域に表示されている複数の商品を前記表示部に注文可能に表示する制御を行う表示制御部と、前記取得部で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された商品が表示されるタブとビューア領域とからなる前記表示画像を、当該タブとビューア領域とを備えた新たな表示画像として作成する作成部と、を備え、前記表示制御部は、前記作成部により作成された新たな表示画像のタブと、他の表示画像のタブとを選択可能に表示する。
【0009】
本発明によれば、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することが可能な注文端末装置を提供することが可能となる。
【0010】
また、本発明は、前記新たな表示画像には、前記取得部で取得された入力情報により、注文された商品が、他の商品とは異なる表示態様で表示される。
【0011】
本発明によれば、表示された商品の中から既に注文されている商品を簡単に認識することができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0012】
また、本発明は、前記作成部は、前記新たな表示画像を、前記取得部で商品が注文される毎に作成する。
【0013】
本発明によれば、全ての注文履歴を元に新たな表示画像を作成できる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0014】
また、本発明は、前記取得部で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された順番を記憶し、前記新たな表示画像のタブには、注文された前記順番に基づく表示がされる。
【0015】
本発明によれば、タブの名称を見ることで、何回目の追加で注文した商品であるかなどの大まかな記憶が残っている場合に、再度商品を頼む際の目安にすることができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0016】
また、本発明は、前記新たな表示画像のタブには、前記取得部で取得された入力情報により、注文された商品の名称が表示される。
【0017】
本発明によれば、タブの名称を見ることで、再度商品を簡単に頼むことができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0018】
また、本発明は、コンピュータに、タッチパネル式の表示部からの入力情報を取得する工程と、タブと当該タブに対応するビューア領域とを備えた表示画像を表示し、当該ビューア領域に表示されている商品を前記表示部に注文可能に表示する制御を行う工程と、前記取得する工程で取得された入力情報が、前記ビューア領域に表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された商品が表示されるタブとビューア領域とからなる前記表示画像を、当該タブとビューア領域とを備えた新たな表示画像として作成する工程と、前記作成する工程により作成された新たな表示画像のタブと、他の表示画像のタブとを選択可能に表示する工程と、を実行させる。
【0019】
本発明によれば、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することができるプログラムを提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することが可能な注文端末装置、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態に係る決済処理システムの概略構成図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の概略ブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るオーダー管理装置の概略ブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の機能構成の例を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係るメニュー画面構成テーブルを説明するための説明図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の表示部に表示されるメニュー画面の表示の一例を説明するための説明図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の記憶部に記憶される注文履歴の一例を説明するための説明図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の作成部により作成される新たな表示画像の分類テーブルを示す説明図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の表示部に表示される新たな表示画像の表示の一例を説明するための説明図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の表示部に表示される新たな表示画像の表示の他の一例を説明するための説明図である。
【
図11】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の表示部に表示される新たな表示画像の表示の他の一例を説明するための説明図である。
【
図12】本発明の実施の形態での作成処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0023】
図1は、本実施の形態に係る注文処理システム10の概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る注文処理システム10は、飲食店などの店舗内に収容されており、複数の注文端末装置100と、オーダー管理装置200と、プリンター300と、調理・配膳用ディスプレイ400とを備えている。
【0024】
なお、オーダー管理装置200は、店舗内に収容される場合に限定されず、インターネット回線などを通じて注文端末装置100、プリンター300、調理・配膳用ディスプレイ400と接続されることにより、店舗外に設置されても良い。
【0025】
注文端末装置100は、店舗の客が商品を注文する際に使用する装置であり、本実施の形態では、タブレット型の端末装置である。注文端末装置100は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う。
ここで、注文端末装置100がオーダー管理装置200に送信する情報は、客の人数や卓の情報、及び、注文された商品の番号、商品名、その数量、注文が入力された日時を示す日時情報等の注文情報等である。
なお、注文端末装置100は、無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介してオーダー管理装置200と通信を行っても良い。
【0026】
オーダー管理装置200は、本実施の形態では、注文端末装置100から入力された注文情報等に応じて、プリンター300にお客様伝票を印刷させる等や、調理・配膳用ディスプレイ400に注文状況を表示される等の制御を行う。
【0027】
プリンター300は、会計の際に使用するお客様伝票などを印刷する装置である。プリンター300は、例えば、無線LAN、インターネットなどの無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う。
オーダー管理装置200からプリンター300に送信される情報は、お客様伝票を印字するための情報である伝票イメージ等である。
なお、プリンター300は、無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介してオーダー管理装置200と通信を行っても良い。
【0028】
調理・配膳用ディスプレイ400は、調理や配膳の際に参照する情報が表示される装置である。調理・配膳用ディスプレイは、例えば、無線LAN、インターネットなどの無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う。
オーダー管理装置200から調理・配膳用ディスプレイ400に送信される情報は、注文された商品の一覧、注文された商品が今どのような状況であるかの注文状況、注文してからどのくらいの時間が経っているのか、などの情報である。
なお、調理・配膳用ディスプレイ400は、無線通信を介してオーダー管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介してオーダー管理装置200と通信を行っても良い。
【0029】
(注文端末装置100)
図2は、本実施の形態に係る注文端末装置100のブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態に係る注文端末装置100は、制御部101、記憶部102、表示部103、入力部104、通信部105を備えている。
各構成は、バス106を介して相互に通信可能に接続されている。
【0030】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)を備え、各種プログラムを実行したり、注文端末装置100の各部を制御したりする。すなわち、制御部101は、記憶部102に記録されているプログラムに基づいて、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0031】
記憶部102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、情報を記憶する。ここで、記憶部102に記憶される情報としては、例えば、注文可能なメニューに関するメニュー情報などや、注文履歴などがある。
【0032】
表示部103は、例えば、液晶ディスプレイであり、制御部101の制御に応じて各種の情報を表示する。
【0033】
また、表示部103は、タッチパネル方式を採用して、入力部104として機能する。
入力部104により入力される情報としては、商品を注文する情報、注文を確定する情報などが含まれる。
通信部105は、無線LANなどの無線通信により、オーダー管理装置200と通信する。
【0034】
ここで、記憶部102に記憶されているプログラムは、注文端末装置100に予めインストールされていても良い。また、プログラムは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、注文端末装置100に適宜インストールすることで実現しても良い。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等が想定される。
【0035】
(オーダー管理装置200)
図3は、本実施の形態に係るオーダー管理装置200のブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態に係るオーダー管理装置200は、制御部201、記憶部202、通信部203、入力部204、表示部205、を備えている。
各構成は、バス206を介して相互に通信可能に接続されている。
【0036】
制御部201は、CPUを備え、各種プログラムを実行したり、オーダー管理装置200の各部を制御したりする。すなわち、制御部201は、記憶部202に記録されているプログラムに基づいて、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
また、制御部201は、注文端末装置100から入力された注文情報等に基づき、伝票イメージを作成し、プリンター300に印刷指示し、調理・配膳用ディスプレイ400に表示する。
【0037】
記憶部202は、ROM、RAMを備え、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、情報を記憶する。
記憶部202として、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0038】
ここで、記憶部202に記憶されているプログラムは、オーダー管理装置200に予めインストールされていても良い。また、プログラムは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、オーダー管理装置200に適宜インストールすることで実現しても良い。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM、DVD-ROM、及びUSBメモリ、メモリカード等が想定される。
【0039】
通信部203は、注文端末装置100、プリンター300等の他の機器と通信するものであり、無線LANなどを介して注文端末装置100、プリンター300から受信した情報を制御部201に出力し、又、制御部201から入力された入力情報を、無線LANなどを介して注文端末装置100、プリンター300、調理・配膳用ディスプレイ400に送信する。
【0040】
入力部204は、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0041】
表示部205は、例えば、液晶ディスプレイであり、制御部201の制御に応じて各種の情報を表示する。
また、表示部205は、タッチパネル方式を採用して、入力部204として機能しても良い。
【0042】
(プリンター300)
プリンター300は、会計で使用するお客様伝票などを印刷するものである。
【0043】
(調理・配膳用ディスプレイ400)
調理・配膳用ディスプレイ400は、注文の一覧、注文が今どのような状況か、注文してからどのくらいの時間が経っているのか、などを表示するものである。
【0044】
上記のプログラムを実行する際に、注文端末装置100は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。
注文端末装置100が実現する機能構成について説明する。
図4は、注文端末装置100の制御部(CPU)101の機能構成の例を示すブロック図である。
【0045】
図4に示すように、注文端末装置100は、機能構成として、取得部110、表示制御部120、作成部130を有する。各機能構成は、制御部(CPU)101が記憶部102に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0046】
(取得部110)
取得部110は、少なくとも、タッチパネル式の表示部103である入力部104からの入力情報として、例えば、商品の注文情報を取得するものである。
【0047】
(表示制御部120)
表示制御部120は、タブTと当該タブTに対応するビューア領域Vとを備えた表示画像を表示し、当該ビューア領域Vに表示されている複数の商品を表示部103に注文可能に表示する制御を行うものである。
ここで、表示制御部120により表示される表示画像は、
図6を用いて後述する。
【0048】
また、表示制御部120は、作成部130により作成された新たな表示画像のタブTと、他の表示画像のタブTとを選択可能に表示する。
すなわち、表示制御部120は、新たな表示画像を表示しつつ、既存の表示画像についても表示することで、新たな表示画像のビューア領域Vに表示される商品だけではなく、既存の表示画像のビューア領域Vに表示される商品も新たな表示画像を表示する前と同様、注文可能としている。
【0049】
そのため、一度注文した商品については、既存の表示画像のビューア領域Vでも、新たな表示画像のビューア領域Vでも注文することが可能となっている。
また、一度注文した商品だけではなく、一度注文した商品と同じビューア領域Vで表示される商品についても、新たな表示画像のビューア領域Vに表示されることとなるため、一度注文した商品と関連する商品の注文を促すことも可能となっている。
【0050】
ここで、表示制御部120により表示される新たな表示画像の表示態様については、
図9~
図11を用いて後述する。
【0051】
また、表示制御部120は、表示部103に表示させた表示画像の分類CやタブTが選択された場合に、選択された分類CやタブTに対応するビューア領域Vを、既に表示されているビューア領域Vと切り替えて表示部103に表示させる制御を行う。
例えば、後述する
図6(A)に示す、分類C「料理」、タブT「肴」が選択され、当該タブT「肴」に対応するビューア領域Vが表示されている状態で、入力部104によりタブT「一品」が選択された場合は、ビューア領域Vを、タブT「肴」に対応するビューア領域Vから、タブT「一品」に対応するビューア領域Vに切り替えて表示させる。
【0052】
(作成部130)
作成部130は、取得部110で取得された入力情報が、ビューア領域Vに表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された商品が表示されるタブTとビューア領域Vとからなる表示画像を、当該タブTとビューア領域Vとを備えた新たな表示画像として作成するものである。
【0053】
すなわち、記憶部102に記憶される注文履歴(
図7参照)から、当該注文された商品が表示されるタブTとビューア領域Vとからなる表示画像を複製し、別のタブTとビューア領域Vとからなる表示画像を作成するものである。
そのため、既存の表示画像のタブTとビューア領域Vとは、そのまま表示制御部120により表示されると共に、新たな表示画像のタブTとビューア領域Vとしても表示制御部120により表示されることとなる。
【0054】
また、作成部130は、新たな表示画像を、取得部110で商品が注文される毎に作成する。
すなわち、商品が注文されるにつれ、表示画像が増えていくことになる。
なお、同じ表示画像のビューア領域Vに表示される商品が注文された場合、例えば、
図6に示す枝豆とキムチとが別の機会に注文され、既に枝豆の新たな表示画像が作成されている場合は、キムチが注文された場合であっても新たな表示画像を作成しないようにしている。
また、新たな表示画像の数に上限を設定し、上限に達した場合は、新たな表示画像の作成と、最も古い新たな表示画像の削除とを行うようにしても良い。
【0055】
図5、
図6を用いて、メニュー画面の表示について説明する。
図5は、本実施の形態におけるタブTに対応するビューア領域Vに表示されるメニューについてのメニュー画面構成テーブルの一例を示すものである。
【0056】
例えば、
図5の分類C「B01」は、
図6の分類C「料理」に表示されるメニューを設定するものである。
そして、サブ分類「SB1」は、タブT「肴」に表示されるメニューを設定するものである。タブT「肴」には、メニューとして、「枝豆」、「キムチ」、「さつま揚げ」、「冷奴」、「明太子」、「しめサバ」、「もずく酢」、「しらすおろし」、「蓮根きんぴら」があり、そのうち、「枝豆」、「キムチ」、「さつま揚げ」、「冷奴」、「明太子」、「しめサバ」をビューア領域Vの1頁目に、「もずく酢」、「しらすおろし」、「蓮根きんぴら」を2頁目に、それぞれ表示する。
なお、
図6は、ビューア領域Vにメニューの名称を表示しているが、これに限定されず、メニューのイメージ画像を表示しても良いし、又、名称とイメージ画像の両方を表示しても良い。
【0057】
また、一度に表示される画面構成には、画面番号が付与されている。
例えば、タブT「肴」の1頁目は「B01-SB1-1」、2頁目は「B01-SB1-2」の画面番号が付与されている。
かかる画面番号は、後述する
図7の注文履歴として記憶される。
【0058】
また、メニューにはコード番号が付与されている。
例えば、「枝豆」には「6061」、「キムチ」には「1200」がコード番号付与されている。
かかるコード番号は、後述する
図7の注文履歴として記憶される。
【0059】
同様に、分類C「B02」は、
図6の分類C「ドリンク」に表示されるメニューを設定するものである。
そして、サブ分類「SB1」は、タブT「ビール」に表示されるメニューを設定するものである。タブT「ビール」には、メニューとして、「生ビール(中)」、「生ビール(大)」、「生ビール(小)」があり、これらをビューア領域Vに表示する。
【0060】
また、かかるタブT「ビール」の画面構成には、「B02-SB1-1」の画面番号が付与されている。
【0061】
同様に、分類C「B04」は、
図6の分類C「その他」に表示されるメニューを設定するものである。
そして、サブ分類「SB4」は、タブT「サラダ」に表示されるメニューを設定するものである。タブT「サラダ」には、メニューとして、「シーザーサラダ」、「グリーンサラダ」、「バーニャカウダ」があり、これらをビューア領域Vに表示する。
【0062】
また、かかるタブT「サラダ」の画面構成には、「B04-SB4-1」の画面番号が付与されている。
【0063】
図6は、本実施の形態における表示部103に表示されるメニュー画面の表示の一例を示すものである。
図6(A)は、分類C「料理」が選択され、サブ分類「肴」が選択されている状態の表示例を示すものである。
図6(A)のビューア領域Vには、
図5の分類C「B01」、サブ分類「SB1」の1頁目のメニュー、すなわち、
図5で付与されている画面番号「B01-SB1-1」に対応する画面が表示されている。
【0064】
同様に、
図6(B)は、分類C「その他」が選択され、サブ分類「サラダ」が選択されている状態の表示例を示すものである。
図6(B)のビューア領域Vには、
図5の分類C「B04」、サブ分類「SB4」のメニュー、すなわち、
図5で付与されている画面番号「B04-SB4-1」に対応する画面が表示されている。
【0065】
図7は、本実施の形態における記憶部202に記憶される注文履歴の一例を示すものである。
例えば、1回目の商品の注文である「新規1」には、コード番号「6061」の「枝豆」が1個、コード番号「6303」の「生ビール(中)」が3個、注文されたことが記憶される。
また、2回目の商品の注文である「追加1」には、コード番号「5401」の「シーザーサラダ」が1個注文されたことが記憶される。
また、全ての注文された商品について、シリアル番号が1から順に付与されて記憶される。
【0066】
図8は、本実施の形態における
図7に示す注文履歴から作成部130により作成される新たな表示画像の分類テーブルの一例を示すものである。
【0067】
分類C「B00」は、新たな表示画像に付与された分類番号であり、分類Cの名称は「同じもの」という名称が付けられて記憶部102に記憶される。
サブ分類「1」には、
図7に示す注文履歴のシリアル番号「1」が割り当てられ、シリアル番号「1」の注文履歴である「枝豆」が表示される画面番号「B01-SB1-1」(
図5参照)のタブTとビューア領域Vとが設定され記憶部102に記憶される。
【0068】
また、サブ分類「2」には、
図7に示す注文履歴のシリアル番号「2」が割り当てられ、シリアル番号「2」の注文履歴である「生ビール(中)」が表示される画面番号「B02-SB1-1」(
図5参照)のタブTとビューア領域Vとが設定され記憶部102に記憶される。
【0069】
また、サブ分類「3」には、
図7に示す注文履歴のシリアル番号「3」が割り当てられ、シリアル番号「2」の注文履歴である「シーザーサラダ」が表示される画面番号「B04-SB4-1」(
図5参照)のタブTとビューア領域Vとが設定され記憶部102に記憶される。
【0070】
図9~
図11は、本実施の形態における新たな表示画像の表示の一例を示すものである。
図9は、新たな表示画像のタブTの名称を、注文履歴のシリアル番号と一致させたものであり、タブTの名称の数字を見ることで、食事の始めの頃に頼んだ商品を再度頼みたい場合は、小さい数字のタブTを選択し、頼んだばかりの商品を再度頼みたい場合は、大きい数字のタブTを選択するなどにより、再度商品を頼む際の目安にすることが可能となる。
【0071】
具体的には、
図9(A)は、
図8の枝豆を頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、枝豆が表示される画面番号「B01-SB1-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(A)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
また、
図9(B)は、
図8のシーザーサラダを頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、シーザーサラダが表示される画面番号「B04-SB4-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(B)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
すなわち、注文履歴から、注文された商品のビューア領域Vと同じビューア領域Vが新たに作成されて、表示されることとなる。
【0072】
また、
図9の表示例では、注文された商品が、他の商品とは異なる表示態様で表示されるようにしている。
すなわち、
図9(A)では、枝豆の注文履歴を元に作成された表示画像であるため、枝豆のメニュー部分を他の商品であるキムチ、さつま揚げ、冷奴、明太子、しめサバとは異なる表示態様として、枝豆を注文していたことが分かるような表示、例えば、枝豆のメニュー部分のみ目立つように枠線を二重にするなどの表示が行われる。
なお、他の商品とは異なる表示態様には、枠線を二重にする場合の他、色を変えることや、他の商品よりもメニューの表示サイズを大きくすること、など種類を問わない。
【0073】
また、同様に、
図9(B)では、シーザーサラダの注文履歴を元に作成された表示画像であるため、シーザーサラダのメニュー部分を他の商品であるグリーンサラダ、バーニャカウダとは異なる表示態様として、シーザーサラダを注文していたことが分かるような表示、例えば、シーザーサラダのメニュー部分のみ目立つように枠線を二重にするなどの表示が行われる。
【0074】
図10は、新たな表示画像のタブTの名称を、注文された順番に基づく表示がされるものの表示例である。
本表示のために、取得部110で取得された入力情報が、ビューア領域Vに表示されている商品を注文するものであった場合に、当該注文された順番を記憶する。なお、注文された順番は、ビューア領域Vに表示されている商品を選択後、注文ボタン(図示せず)を選択することで注文されたこととなる。
かかる表示をすることにより、タブTの名称を見ることで、何回目の追加で注文した商品であるかなどの大まかな記憶が残っている場合に、再度商品を頼む際の目安にすることが可能となる。
【0075】
具体的には、
図10(A)に示すように、1回目の注文で、枝豆と生ビール(中)3杯が注文された場合は、注文が確定された順番に基づく表示として、「新規1」の名称を、1回目の注文の1つめの商品である枝豆に「新規1-1」とし、1回目の注文の2つめの商品である生ビール(中)に「新規1-2」として表示し、
図10(B)に示すように、2回目の注文、すなわち、1回目の追加注文で、シーザーサラダが注文された場合は、注文が確定された順番に基づく表示として、「追加1」の名称を表示する。
【0076】
ビューア領域Vの表示例は、
図9と同様であるが、
図10(A)は、
図8の枝豆を頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、枝豆が表示される画面番号「B01-SB1-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(A)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
また、
図10(B)は、
図8のシーザーサラダを頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、シーザーサラダが表示される画面番号「B04-SB4-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(B)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
すなわち、注文履歴から、注文された商品のビューア領域Vと同じビューア領域Vが新たに作成されて、表示されることとなる。
【0077】
図11は、新たな表示画像のタブTの名称を、注文された商品の名称が表示されるものの表示例である。
かかる表示をすることにより、タブTの名称を見ることで、再度商品を簡単に頼むことが可能となる。
【0078】
具体的には、
図11(A)に示すように、枝豆とシーザーサラダとが注文された場合は、枝豆のビューア領域VのタブTに「枝豆」の名称を表示し、シーザーサラダのビューア領域VのタブTに「シーザーサラダ」の名称を表示する。
【0079】
ビューア領域Vの表示例は、
図9と同様であるが、
図11(A)は、
図8の枝豆を頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、枝豆が表示される画面番号「B01-SB1-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(A)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
また、
図11(B)は、
図8のシーザーサラダを頼んだ場合の表示例を示し、分類C「同じもの」に、シーザーサラダが表示される画面番号「B04-SB4-1」のタブTとビューア領域Vとが表示されている。これは、
図6(B)に示す枝豆のビューア領域Vと同じである。
すなわち、注文履歴から、注文された商品のビューア領域Vと同じビューア領域Vが新たに作成されて、表示されることとなる。
【0080】
次に、本実施の形態における注文端末装置100の作用について説明する。
図12は、注文端末装置100による新たな表示画像の作成処理の流れを示すフローチャートである。制御部101が記憶部102からプログラムを読み出して、展開して実行することにより、作成処理が行なわれる。
【0081】
図12を用いて、注文端末装置100による作成処理の流れの一例を説明する。
まず、ステップS100において、取得部110により、入力部104により入力された商品の注文情報が取得される。そして、次のステップS110に進む。
ステップS110において、記憶部102により、注文された商品の履歴が注文履歴として記憶される。そして、次のステップS120に進む。
【0082】
ステップS120において、作成部130により、ステップS110において記憶された注文履歴から新たな表示画像が作成される。そして、次のステップS130に進む。
ステップS130において、表示制御部120により、表示部103にステップS120において作成された新たな表示画像が、既存の表示画像と共に表示される。
そして、処理を終了する。
【0083】
なお、上述した実施の形態では、作成部130を注文端末装置100に備えさせたが、これに限定されず、オーダー管理装置200に備えさせても良い。
この場合には、オーダー管理装置200が注文履歴から、新たな表示画像を作成し、注文端末装置100に表示させることとなる。
【0084】
本実施の形態によれば、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することが可能な注文端末装置を提供することが可能となる。
【0085】
また、本実施の形態によれば、表示された商品の中から既に注文されている商品を簡単に認識することができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0086】
また、本実施の形態によれば、全ての注文履歴を元に新たな表示画像を作成できる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0087】
また、本実施の形態によれば、タブTの名称を見ることで、何回目の追加で注文した商品であるかなどの大まかな記憶が残っている場合に、再度商品を頼む際の目安にすることができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0088】
また、本実施の形態によれば、タブTの名称を見ることで、再度商品を簡単に頼むことができる注文端末装置を提供することが可能となる。
【0089】
また、本実施の形態によれば、過去に注文した商品の再注文を、手間をかけずに簡単に行えるようにするとともに、過去に注文した商品の近隣の商品も合わせて簡単に注文可能にすることで、注文機会の損失を防止することができるプログラムを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0090】
10 注文処理システム
100 注文端末装置
101 制御部
102 記憶部
103 表示部
104 入力部
105 通信部
106 バス
110 取得部
120 表示制御部
130 作成部
200 オーダー管理装置
201 制御部
202 記憶部
203 通信部
204 記憶部
204 入力部
205 表示部
206 バス
300 プリンター
400 調理・配膳用ディスプレイ
V ビューア領域
C 分類
T タブ