(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-17
(45)【発行日】2023-05-25
(54)【発明の名称】電力量計
(51)【国際特許分類】
G01R 11/04 20060101AFI20230518BHJP
G01R 22/06 20060101ALI20230518BHJP
G01R 11/24 20060101ALI20230518BHJP
G01R 1/04 20060101ALI20230518BHJP
【FI】
G01R11/04 B
G01R22/06 130H
G01R11/24 A
G01R1/04 A
(21)【出願番号】P 2019214211
(22)【出願日】2019-11-27
【審査請求日】2022-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】309042071
【氏名又は名称】東光東芝メーターシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】良知 慎一
【審査官】島▲崎▼ 純一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/183137(WO,A1)
【文献】特開2016-12447(JP,A)
【文献】特開2015-4545(JP,A)
【文献】特開2015-222213(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 11/04
G01R 22/06
G01R 11/24
G01R 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース、ベースを備え電力量を計量する計量装置と、前記計量装置に取り付けられ且つ前記計量装置で計量された電力量を外部に送信する通信装置と、前記計量装置に取り付けられ且つ電線と接続する端子ブロックと、前記計量装置、前記通信装置及び端子ブロックを覆うカバーとを有し、
前記端子ブロックは、磁性体挿入用穴部、電圧端子当接用穴部、開閉部端子当接用穴部を備えるブロックカバーを有するとともに、開閉部端子を備え導体を短絡及び開放する開閉部とを有し、
前記計量装置は、電圧接続端子、開閉部接続端子、センサ本体、可動ケース用磁性体、ベース用磁性体、前記可動ケース用磁性体を固定する可動ケース用磁性体固定部と引っ掛かり部とを備える可動ケースを有するとともに、前記ベース用磁性体を固定するベース用磁性体固定部、前記可動ケースを取り付け摺動可能な可動ケース摺動取付け部、スナップフィット構造を有し前記可動ケースを開状態又は閉状態の位置に固定する可動ケース固定部、センサ本体固定部、電圧接続端子用穴部、開閉部接続端子用穴部、端子ブロック挿入用リブを備えるベースを有し、
前記計量装置を前記端子ブロックに取り付ける時、前記端子ブロック挿入用リブをガイドにして前記計量装置を前記端子ブロックに挿入し、前記ベース用磁性体固定部が前記磁性体挿入用穴部に挿入され、前記電圧接続端子用穴部に挿入された前記電圧接続端子の先端が前記電圧端子当接用穴部から前記導体に当接して、回路部への電源供給を行って動作し、前記開閉部接続端子用穴部に挿入された前記開閉部接続端子の先端が前記開閉部端子当接用穴部から前記開閉部端子に当接して、前記回路部から電源供給を行って前記開閉部を動作させ、前記ベースの前記可動ケース固定部の固定解除用押付部を押して前記引っ掛かり部の引っ掛かり部下面から前記可動ケース固定部の凸部上面を外して前記可動ケースの開状態を解除し、前記可動ケースを摺動させて前記引っ掛かり部の引っ掛かり部上面に前記可動ケース固定部の凸部下面が引っ掛かけることで前記可動ケースを閉状態に固定し、前記導体の周囲を前記センサ本体と前記ベース用磁性体及び前記可動ケース用磁性体で覆うことにより、電流計測を行うことを特徴とする電力量計。
【請求項2】
前記開閉部は、駆動部と可動部とから構成され、前記駆動部は、前記計量装置に設けられ、前記可動部は、前記端子ブロックに設けられることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
【請求項3】
前記可動部は、駆動部内で可動する駆動可動部と、短絡部を有する短絡可動部とから構成され、前記駆動可動部は、前記計量装置に設けられ、前記短絡可動部は、前記端子ブロックに設けられることを特徴とする請求項2に記載の電力量計。
【請求項4】
前記端子ブロックは、複数の前記電圧端子当接用穴部を備えるブロックカバーを有するとともに、複数の前記短絡部を有する開閉部を有し、前記計量装置は、複数の前記電圧接続端子、複数の前記センサ本体、複数の前記可動ケース用磁性体、複数の前記ベース用磁性体、複数の前記可動ケース用磁性体固定部を備える前記可動ケースを有するとともに、複数の前記ベース用磁性体を固定する複数の前記ベース用磁性体固定部、複数の前記電圧接続端子用穴部を備える前記ベースを有し、複数の端子に対応した電流計測を行うことを特徴とする請求項3記載の電力量計。
【請求項5】
前記ベースに封印用部品を埋め込んだ封印部を設け、前記可動ケースに封印部通し穴を設け、前記可動ケースを摺動させて開状態から閉状態にする時、前記封印用部品を前記封印部通し穴に通し、前記封印用部品の先端部分に封印キャップを取付けることで封印することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の電力量計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力量計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力量計は、計量装置と、計量装置に取り付けられ且つ計量装置で計量された電力量を外部に送信する通信装置と、端子ブロック、カバーを有している。
【0003】
図22は、従来の電力量計の斜視図である。
図22(a)、
図22(b)は電力量計の外観を示し、
図22(c)はカバー11を取り外して、通信装置をベース4に取り付けた状態を示し、
図22(d)は通信装置を取り外した状態を示す。
図23(a)は、計量装置を設置状態の端子ブロック10から取り外した状態を示し、
図23(b)は、計量装置を端子ブロック10に取り付けて設置した状態を示す。
図24(a)は、従来の電力量計用通信装置の外観を示し、
図24(b)は、通信装置に設けられた計量装置取付部13bを示す。
図25、
図26は、従来の電力量計用計量装置の分解図を示す。
【0004】
計量装置は、
図25、26に示すように、電力量を表示する表示部1a及び通信装置接続部1bを有する回路部1と、回路部に電源供給する回路接続部3aと、端子ブロック10の端子9と接続する端子接続部3bと、導体3の短絡と開放を行う開閉部3cとを備える導体3と、導体3に流れる電流を検出するセンサ部2と、通信装置接続部通し穴4aと通信装置取付部4bと端子ブロック取付部4cとを備えるベース4と、これらを収納するケース5で構成されている。
【0005】
開閉部3cの基本的な構成は、
図27に示すように、一次側導体部3ca、二次側導体部3cb、一次側導体部3caと二次側導体部3cbを短絡する短絡部3cc、短絡部3ccを可動させる軸となる磁性体の可動部3cd、短絡部3ccと可動部3cdの間を絶縁する絶縁部3ck、絶縁部3ckおよび短絡部3ccを押し付けて短絡状態を維持するばね3ce、可動部3cdを駆動するコイル3cf、コイル3cfに電流を印加するための開閉部端子3cg、可動部3cdを固定して短絡部3ccを開放状態に維持する磁石3ch、コイル3cfを覆う磁性体3ci、全体を覆うケース3cjを有している。
【0006】
また、開閉部3cの接点部分の可動方式については、
図27に示す押し込み方式、
図28に示す板ばね方式、
図29に示すスライド方式の3種類が挙げられる。
【0007】
押し込み方式は、開閉部3cの可動部3cdの先端に絶縁体の絶縁部3ckを介して導体の短絡部3ccを設けており、開放状態の
図27(a)から短絡状態の
図27(b)に遷移するには、開閉部端子3cgよりコイル3cfに電流が流れることにより起磁力が発生し、短絡部3ccを開放状態に維持する磁石3chの磁力が打ち消され、ばね3ceにより絶縁部3ckおよび短絡部3ccを押し付け、一次側導体部3caと二次側導体部3cbに短絡部3ccが当接することで短絡する。短絡状態の
図27(b)から開放状態の
図27(a)に遷移するには、開閉部端子3cgよりコイル3cfに逆方向の電流が流れることにより逆方向の起磁力が発生し、短絡部3ccを短絡状状態に維持するばね3ceのばね力が打ち消され、磁石3chにより可動部3cdを固定して短絡部3ccを開放状態に維持する。
【0008】
板ばね方式は、開放状態と短絡状態間の遷移は押し込み方式と同じだが、短絡部が板ばね3clになっており、開放状態において、板ばね3clの片側端部3cmが一次側導体部3caに固定され、もう片側端部の3cnは二次側導体部3cbから離れている。開放状態の
図28(a)から短絡状態の
図28(b)に遷移するときは、板ばね3clの二次側導体部側の3cnが絶縁部3ckに押し付けられて、二次側導体部3cbに当接することで短絡する。短絡状態の
図28(b)から開放状態の
図28(a)に遷移するときは、絶縁部3ckが引かれることで、板ばね3clの二次側導体部側の3cnが二次側導体部3cb離れて開放状態となる。
【0009】
スライド方式は、開閉部の可動部3cdの可動方向が一次側導体部3caと二次側導体部3cbと平行で、絶縁部3cOが直角形状となっており、短絡部3ccがその絶縁部3ckの導体に平行な部分に固定されている。開放状態において、短絡部3ccは一次側導体部3caに当接しており、二次側導体部3cbから離れている。開放状態の
図29(a)から短絡状態の
図29(b)に遷移するときは、絶縁部3ckが二次側導体部側に移動することで、短絡部3ccが二次側導体部に当接することで短絡する。短絡状態の
図29(b)から開放状態の
図29(a)に遷移するときは、絶縁部3ckが引かれることで、短絡部3ccが二次側導体部3cbから離れて開放状態となる。
【0010】
通信装置は、
図24に示すように、計量装置接続部13a、計量装置取付部13bを有している。
【0011】
端子ブロックは、
図25、
図26に示すように、端子ブロック取付ねじ6、導体接続ねじ7、電線取付ねじ8、端子9、ベース取付部10aとカバー取付部10bと電線通し穴10cを備えているブロック10で構成されている。
【0012】
カバーは、
図25に示すように、カバー11とカバー取付ねじ12で構成されている。計量装置の端子接続部3bが、端子ブロックの導体接続ねじ7で端子9に固定され、計量装置の端子ブロック取付部4cが、端子ブロック取付ねじ6で端子ブロックのベース取付部10aに固定されることで、計量装置を端子ブロックに取り付けることができる。
【0013】
その後、通信装置の計量装置取付部13bを、計量装置のベース4の通信装置取付部4bに嵌合させ、通信装置の計量装置接続部13aを、計量装置のベース4の通信装置接続部通し穴4aを通して、回路部1の通信装置接続部1bに接続し、カバー11に備えてあるカバー取付ねじ12をブロック10のカバー取付部10bに取り付けることで、電力量計が組み立てられることになる(
図22~
図29)。
【0014】
設置された端子ブロックを流用して計量装置を交換する時において、端子ブロックの端子ブロック取付ねじ6と導体接続ねじ7を緩めて、取付けられた古い計量装置を取外し、新しい計量装置を端子ブロックに乗せた後、端子ブロック取付ねじ6と導体接続ねじ7を締付けて固定する必要がある。
【0015】
従来の技術として、端子台に接続されている電源側給電用導線および負荷側給電用導線を取り外す必要がなく、給電制御装置の着脱作業を容易かつ安全に行うことができる電力量計が挙げられる(特許文献1)。センサの構造については、分割してスライドで取付けが可能な構造が挙げられる(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【文献】特許第4991340号公報
【文献】特許第5731876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、電力量計交換時において、端子ブロック取付ねじ6と導体接続ねじ7を緩めて取付けられた古い計量装置を取外し、新しい計量装置を端子ブロックに乗せた後、端子ブロック取付ねじ6と導体接続ねじ7を締付けて固定する必要があった。
【0018】
ねじを緩める作業と締付ける作業が発生し、作業時間の長期化によるコストアップと、ねじの締め付け忘れによる動作不良が発生する可能性がある。また、計量装置を端子ブロックに取り付ける際、計量装置の端子接続部3bが端子ブロックの異極端子間を短絡させる可能性がある。
【0019】
本発明の課題は、電力量計交換時の導体接続ねじの取付作業を無くし計量装置取付時の作業性を向上するとともに動作不良の発生を抑制し短絡を防止する電力量計を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1は、ケース、ベースを備え電力量を計量する計量装置と、前記計量装置に取り付けられ且つ前記計量装置で計量された電力量を外部に送信する通信装置と、前記計量装置に取り付けられ且つ電線と接続する端子ブロックと、前記計量装置、前記通信装置及び端子ブロックを覆うカバーとを有し、前記端子ブロックは、磁性体挿入用穴部、電圧端子当接用穴部、開閉部端子当接用穴部を備えるブロックカバーを有するとともに、開閉部端子を備え導体を短絡及び開放する開閉部とを有し、前記計量装置は、電圧接続端子、開閉部接続端子、センサ本体、可動ケース用磁性体、ベース用磁性体、前記可動ケース用磁性体を固定する可動ケース用磁性体固定部と引っ掛かり部とを備える可動ケースを有するとともに、ベース用磁性体を固定するベース用磁性体固定部、可動ケースを取り付け摺動可能な可動ケース摺動取付け部、スナップフィット構造を有し前記可動ケースを開状態又は閉状態の位置に固定する可動ケース固定部、センサ本体固定部、電圧接続端子用穴部、開閉部接続端子用穴部、端子ブロック挿入用リブを備えるベースを有し、計量装置を端子ブロックに取り付ける時、端子ブロック挿入用リブをガイドにして計量装置を端子ブロックに挿入し、ベース用磁性体固定部が磁性体挿入用穴部に挿入され、電圧接続端子用穴部に挿入された電圧接続端子の先端が電圧端子当接用穴部から導体に当接して、回路部への電源供給を行って動作し、開閉部接続端子用穴部に挿入された開閉部接続端子の先端が開閉部端子当接用穴部から開閉部端子に当接して、回路部から電源供給を行って開閉部を動作させ、ベースの可動ケース固定部の固定解除用押付部を押して引っ掛かり部の引っ掛かり部下面から可動ケース固定部の凸部上面を外して可動ケースの開状態を解除し、可動ケースを摺動させて引っ掛かり部の引っ掛かり部上面に可動ケース固定部の凸部下面が引っ掛けることで可動ケースを閉状態に固定し、導体の周囲を前記センサ本体とベース用磁性体及び可動ケース用磁性体で覆うことにより、電流計測を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項2の発明では、開閉部は、駆動部と可動部とから構成され、駆動部は、計量装置に設けられ、可動部は、端子ブロックに設けられることを特徴とする。
【0022】
請求項3の発明では、可動部は、駆動部内で可動する駆動可動部と、短絡部を有する短絡可動部とから構成され、駆動可動部は、計量装置に設けられ、短絡可動部は、端子ブロックに設けられることを特徴とする。
【0023】
請求項4の発明は、前記端子ブロックは、複数の電圧端子当接用穴部を備えるブロックカバーを有するとともに、複数の短絡部を有する開閉部を有し、前記計量装置においては、複数の電圧接続端子、複数のセンサ本体、複数の可動ケース用磁性体、複数のベース用磁性体、複数の可動ケース用磁性体固定部を備える可動ケースを有するとともに、複数のベース用磁性体を固定する複数のベース用磁性体固定部、複数の電圧接続端子用穴部を備えるベースを有し、複数の端子に対応した電流計測ができるようになることを特徴とする。
【0024】
請求項5の発明は、ベースに封印用部品を埋め込んだ封印部を設け、可動ケースに封印部通し穴を設け、前記可動ケースを摺動させて開状態から閉状態にする時、封印用部品を封印部通し穴に通し、封印用部品の先端部分に封印キャップを取付けることで封印することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
請求項1の発明によれば、電力量計交換時の導体接続ねじの取り付け作業が無くなるため、電力量計取付作業の作業性を向上するとともに、動作不良の発生を抑制し、短絡を防止をすることができる。また、計量装置を端子ブロックから外しても、端子ブロックだけで通電状態を維持することができるため、二次側配線側を停電状態にすることなく電気を利用することができる。
【0026】
請求項2の発明によれば、駆動部が計量装置内にあるため、駆動部を計量装置と一緒に交換することができる。
【0027】
請求項3の発明によれば、可動部の端部がブロックカバーの表面から突出しないため、短絡可動部を破損させるリスクが減り、電力量計取付作業の作業性を向上することができる。
【0028】
請求項4によれば、電線が複数になっても電力量計を組立てることができる。また、複数の導体接続ねじ7の取り付け作業が無くなるため、電力量計取付作業の作業性を向上することができる。
【0029】
請求項5によれば、センサ部を封印することができるため、いたずら防止をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
【
図2】
図1に示す電力量計の可動ケースに取り付けに関する状態遷移を示す図の拡大図である。
【
図3】
図1に示す電力量計の計量装置とブロックとの断面図である。
【
図4】
図1に示す電力量計の計量装置とブロックとの断面図である。
【
図5】
図1に示す電力量計のベースの構成図である。
【
図6】
図1に示す電力量計の可動ケースの詳細図である。
【
図7】
図1に示す電力量計の計量装置の分解図である。
【
図8】
図1に示す電力量計の端子ブロックの構成図である。
【
図9】
図1に示す電力量計の端子ブロックの分解図である。
【
図10】
図1に示す電力量計の開閉部のオンオフ時の断面図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態に係る電力量計の開閉部のオンオフ時の断面図である。
【
図12】本発明の第3の実施形態に係る電力量計の開閉部のオンオフ時の断面図である。
【
図13】
図12に示す電力量計の端子ブロックの分解図である。
【
図14】本発明の第4の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
【
図17】
図14に示す電力量計の開閉部のオンオフ時の断面図である。
【
図18】
図14に示す電力量計の端子ブロックの分解図である。
【
図19】本発明の第5の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
【
図23】従来の電力量計計量装置の取り付け状態の斜視図である。
【
図27】従来の電力量計計量装置の押し込み方式の開閉部の断面図である。
【
図28】従来の電力量計用計量装置の板ばね方式の開閉部の断面図である。
【
図29】従来の電力量計用計量装置のスライド方式の開閉部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態に係る電力量計について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
図1(a)は、計量装置を端子ブロックに取付ける方向を示す図である。
図1(b)は、計量装置を端子ブロックに取り付けた状態を示す図である。
図1(c)~
図1(e)は、可動ケースの取り付けに関する状態遷移を示す図である。
【0033】
図2(a)~
図2(d)は、
図1(b)~
図1(e)に示す電力量計の可動ケースの取り付けに関する状態遷移を示す図の拡大図である。
図3(a)~
図3(b)は、
図1(a)~
図1(b)の断面図である。
図4(a)~
図4(c)は、
図1(c)~
図1(e)の断面図である。
図5(a)は、ケースを取り外した計量装置の内部を示し、
図5(b)は、ケースを取り外した計量装置の端子ブロック挿入側から見た図を示し、
図5(c)及び
図5(d)は、ベース4Aを示す。
図6(a)~
図6(b)は、可動ケース105の詳細図である。
図7は、計量装置の分解図を示す。
図8は、端子ブロックを示す。
図9は、端子ブロックの分解図を示す。
図10(a)~
図10(b)は、開閉部の状態遷移を示す部分断面図である。
電力量計は、
図1に示すように、ケース5Aとベース4Aを有する計量装置と、図示していないが、
図24に示すような上ケース14と下ケース13を設けた通信装置と、
図22に示すようなカバーと、ブロックカバー106を備えた端子ブロックを有している。計量装置は、
図7に示すように、電圧接続端子103、開閉部接続端子104、センサ本体2A、可動ケース用磁性体101、ベース用磁性体102、可動ケース105、ベース4A、回路部1、ケース5Aを有し、
図4(c)に示すように、センサ本体2Aと可動ケース用磁性体101とベース用磁性体102とで、端子9A1のセンサ用導体部9Acの周囲を覆うことにより電流を測定することができる。センサ本体2Aは、ベース4Aのセンサ本体固定部4A12に取付けられているが、可動ケース105に取付けても良い。
【0034】
可動ケース105は、
図3(a)、
図6(a)~
図6(b)に示すように、可動ケース用磁性体101を固定する可動ケース用磁性体固定部105f、持ち上げ部105a、引っ掛かり部105b、摺動部105eを備える。また、引っ掛かり部105bは、引っ掛かり部上面105c及び引っ掛かり部下面105dを有する。ベース4Aは、
図3(a)、
図5(c)~
図5(d)に示すように、中央にスナップフィット構造を有する固定解除用押付部4A2、持ち上げ部挿入用穴部4A11、左右に可動ケース固定用凸部4A3を備える可動ケース固定部4A1、ベース用磁性体102を固定するベース用磁性体固定部4A6、端子ブロック挿入用リブ4A7、可動ケース105の摺動部105eを取り付け摺動可能な可動ケース摺動取付け部4A8、開閉部接続端子用穴部4A9、電圧接続端子用穴部4A10、センサ本体固定部4A12、通信装置接続部通し穴4Aa、通信装置取付部4Ab、端子ブロック取付部4Acを備える。また、可動ケース固定用凸部4A3は、凸部上面4A4及び凸部下面4A5を有する。また、可動ケース固定部4A1は、ベース4Aに設けられているが、可動ケース105に設けても良い。
【0035】
端子ブロックは、
図8、
図9に示すように、磁性体挿入用凹部106a、電圧端子当接用穴部106b、開閉部端子当接用穴部106c、ブロック取付用穴部106dを備えるブロックカバー106、開閉部端子3cAgを備え端子の短絡と開放を行う開閉部3cA、ベース取付部10Aa、カバー取付部10Ab、電線通し穴10Ac、ブロックカバー取付用凸部10Ad、磁性体固定部用凹部10Aeを備えるブロック10A、一次側導体部9Aa、二次側導体部9Ab、一次側導体部9Aaの一部にあたるセンサ用導体部9Ac、電圧接続端子当接部9Adを備える端子9A1、電圧接続端子当接部9Adを備える端子9A2、端子ブロック取付ねじ6、電線取付ねじ8を有している。また、端子9A1のセンサ用導体部9Acを一次側導体部9Aaに設けているが、二次側導体部9Abに設けても良い。
【0036】
次にこのように構成された第1の実施の形態に係る電力量計の動作を説明する。まず、
図1(a)~
図1(b)、
図3(a)~
図3(b)に示す状態遷移について説明する。
【0037】
計量装置を端子ブロックに取り付ける時、端子ブロック挿入用リブ4A7をガイドにして、端子ブロックのブロックカバー106で覆われた部分を挿入すると、ベース4Aのベース用磁性体固定部4A6が、ブロックカバー106の磁性体挿入用凹部106aと、端子9A1のセンサ用導体部9Acに挟まれた空間である磁性体挿入用穴部106eに誘導されて挿入される。
【0038】
同時に、計量装置のベース4Aの電圧接続端子用穴部4A10に挿入された電圧接続端子103の先端が、端子ブロックのブロックカバー106の電圧端子当接用穴部106bを貫通して端子9A1および端子9A2の電圧接続端子当接部9Adに当接する。この当接により、回路部1への電源供給を行って回路を動作させることができる。
【0039】
同時に、計量装置のベース4Aの開閉部接続端子用穴部4A9に挿入された開閉部接続端子104の先端が、端子ブロックのブロックカバー106の開閉部端子当接用穴部106cを貫通して開閉部3cAの開閉部端子3cAgに当接する。この当接により、回路部1から開閉部接続端子104を通して開閉部端子3cAgに電源供給を行い開閉部3cAを動作させることができる。
【0040】
【0041】
ベース4Aの固定解除用押付部4A2をS1の方向に押して、可動ケース105の引っ掛かり部105bの引っ掛かり部下面105dから、可動ケース固定部4A1の凸部上面4A4を外して可動ケース105の開状態の固定を解除する。
【0042】
【0043】
ベース4Aの固定解除用押付部4A2を押しながら、可動ケース105をS2の方向に押して摺動させる。
【0044】
【0045】
可動ケース105の引っ掛かり部105bの引っ掛かり部上面105cに、可動ケース固定部4A1の凸部下面4A5が引っ掛かけることで、可動ケース105を閉状態に固定することができる。可動ケース105の閉状態では、可動ケース用磁性体101がベース用磁性体102に当接し、前記センサ本体2Aと可動ケース用磁性体101とベース用磁性体102とで、端子9A1のセンサ用導体部9Acの周囲を覆うことにより電流を測定することができる。
【0046】
最後に、計量部取付けねじ6を締め付けることで計量装置の取り付けが完了する。また、計量装置を端子ブロックから取り外す方法について、以下に説明する。
【0047】
ベース4Aの固定解除用押付部4A2をS1の方向に押して、可動ケース105の引っ掛かり部上面105cから可動ケース固定部4A1の凸部下面4A5を外して、可動ケース105の閉状態の固定を解除する。
【0048】
ベース4Aの固定解除用押付部4A2を押しながら、可動ケース105の持ち上げ部105aを指で持ち上げて可動ケース105を摺動させる。
【0049】
可動ケース105の引っ掛かり部105bの引っ掛かり部下面105dに、可動ケース固定部4A1の凸部上面4A4が引っ掛かけることで、可動ケース5A1を開状態に固定することができ、可動ケース105の開状態では、可動ケース用磁性体101がベース用磁性体102から離れた状態であり、最後に、計量部取付けねじを緩めることで計量装置を取り外すことができる。
【0050】
図10(a)は、
図1に示す電力量計の押し込み方式の開閉部3cAの短絡状態(オン)時の断面図である。
図10(b)は、
図1に示す電力量計の押し込み方式の開閉部3cAの開放状態(オフ)時の断面図である。開閉部3cAは、可動部3cAd、短絡部3cAc、ばね3cAeを備える。
【0051】
図10(a)では、短絡部3cAcが一次側導体部9Aaと二次側導体部9Abに当接して、短絡状態にある。
図10(b)では、短絡部3cAcが一次側導体部9Aaと二次側導体部9Abとから離れて、開放状態にある。
【0052】
また、開閉部3cAの接点部分の可動方式については、押し込み方式、板ばね方式、スライド方式の3種類が挙げられ、どの場合においても、対応可能である。
【0053】
このように構成された第1の実施形態の電力量計によれば、電力量計交換時の導体接続ねじ7の取り付け作業が無くなるため、電力量計取付作業の作業性を向上するとともに、動作不良の発生を抑制し、短絡を防止をすることができる。また、計量装置を端子ブロックから外しても、端子ブロックだけで通電状態を維持することができるため、二次側配線側を停電状態にすることなく電気を利用することができる。
【0054】
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態に係る電力量計の部分断面図である。
図11(a)は、開閉部3cBの短絡状態(オン)時の部分断面図である。
図11(b)は、開閉部3cBの開放状態(オフ)時の断面図である。第2の実施形態に係る電力量計は、第1の実施形態に係る電力量計に対して、開閉部の可動部3cBd、短絡部3cBc、ばね3cBe、絶縁部3cBkを端子ブロックに設け、残りのコイル3cBf、磁石3cBh、開閉部端子3cBg、磁性体3cBiを合せて駆動部3cB1として計量装置に設けている。また、計量装置のベース4Bには可動部挿入穴4B13が設けられ、ブロックカバー206には可動部貫通穴206cが設けられている。端子ブロック単体においては、短絡部3cBc、ばね3cBe、絶縁部3cBkがブロックカバー206と端子ブロックと一次側導体部9Baと二次側導体部9Bbに囲まれた部分に収納されており、初期状態としては、短絡部3cBcは絶縁部3cBkを介してばね3cBeによって押さえられて、一次側導体部9Baと二次側導体部9Bbに当接して短絡状態にある。また、可動部3cBdの短絡部3cBc側とは反対側の端部3cBdaは、可動部貫通穴206cから外部に突き出している。
【0055】
計量装置と端子ブロックを組立てたとき、外部に突き出している可動部3cBdの端部3cBdaは、ベース4Bの可動部挿入穴4B13を通り、駆動部3cB1内の可動部収納部3cB2に挿入される。
【0056】
短絡状態の
図11(a)から開放状態の
図11(b)に遷移するには、駆動部3cB1に電流を流して発生した起磁力により、可動部3cBdを引き上げて、端部3cBdaを磁石3cBhにて固定することで、短絡部3cBcが一次側導体部9Baと二次側導体部9Bbとが離れて、開放状態を維持する。
【0057】
開放状態の
図11(b)から短絡状態の
図11(a)に遷移するには、駆動部3cB1に逆方向の電流を流して発生した逆方向の起磁力により、可動部3cBdを押し下げて、短絡部3cBcを絶縁部3cBkを介してばね3cBeによって押さえられて、短絡部3cBcが一次側導体部9Baと二次側導体部9Bbに当接して、短絡状態を維持する。
【0058】
このように構成された第2の実施形態の電力量計によれば、駆動部3cB1が計量装置内にあるため、駆動部3cB1を計量装置と一緒に交換することができる。
【0059】
(第3の実施形態)
図12は、本発明の第3の実施形態に係る電力量計の部分断面図である。
図12(a)は、開閉部3cCの短絡状態(オン)時の部分断面図である。
図12(b)は、開閉部3cCの開放状態(オフ)時の断面図である。
図13は、
図12に示す電力量計の端子ブロックの分解図である。
【0060】
第3の実施形態に係る電力量計は、第2の実施形態に係る電力量計に対して、開閉部の可動部を、計量装置側に設けた駆動部内で可動する磁性体の駆動可動部3cCdと、端子ブロック側に設けた絶縁体の短絡可動部308に分けている。計量装置においては、駆動可動部3cCd、ばね307を含めた駆動部3cC1と、ベース4Cに可動部挿入穴4C13が設けられており、初期状態としては、駆動可動部3cCdの駆動側端部3cCdaは可動部収納部3cC2に挿入され磁石3cChにて固定されている。また、駆動可動部3cCdの当接側端部3cCdbは可動部挿入穴4C13を通り、ベース4Cの表面と駆動可動部3cCdの当接側端部3cCdbが同一平面となっている。端子ブロック側においては、ブロックカバー306には可動部貫通穴306cが設けられており、短絡部3cCc、ばね307、絶縁部3cCkがブロック10Cと一次側導体部9Caと二次側導体部9Cbに囲まれた部分に収納され、初期状態としては、短絡部3cCcは絶縁部3cCkを介してばね307によって押さえられて、一次側導体部9Caと二次側導体部9Cbに当接して短絡状態にある。短絡可動部308の当接側端部308aは可動部貫通穴306cを通り、ブロックカバー306表面と短絡可動部308の当接側端部308aが同一平面となっている。
【0061】
計量装置と端子ブロックを組立てたとき、可動部挿入穴4C13にある駆動可動部3cCdの当接側端部3cCdbは、可動部貫通穴306cにある短絡可動部308の当接側端部308aに対向している。
【0062】
短絡状態の
図12(a)から開放状態の
図12(b)に遷移するには、駆動部3cC1に電流を流して発生した起磁力により、駆動可動部3cCdを押し下げることで、駆動可動部3cCdの当接側端部3cCdbが、短絡可動部308の当接側端部308aに当接して押し下げ、駆動可動部3cCdをばね3cCeによって押さえることで、短絡部3cCcが一次側導体部9Caと二次側導体部9Cbと離れて、開放状態を維持する。
【0063】
開放状態の
図12(b)から短絡状態の
図12(a)に遷移するには、駆動部3cC1に逆方向の電流を流して発生した逆方向の起磁力により、駆動可動部3cCdを引き上げて、駆動側端部3cCdaを磁石3cChにて固定することで、ばね3cCeのばね力が短絡可動部308側に加えられなくなり、短絡部3cCcを含める短絡可動部308をばね307によって押さえられて、短絡部3cCcが一次側導体部9Caと二次側導体部9Cbに当接して、短絡状態を維持する。ここで、ばね3cCeのばね力>307のばね力となっている。
【0064】
このように構成された第3の実施形態に係る電力量計によれば、短絡可動部308の端部がブロックカバー306の表面から突出しないため、短絡可動部308を破損させるリスクが減り、電力量計取付作業の作業性を向上することができる。
【0065】
(第4の実施形態)
図14は、本発明の第4の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
図14(a)は、計量装置を端子ブロックに取付ける方向を示す図である。
図14(b)は、計量装置を端子ブロックに取り付けた状態を示す図である。
図14(c)は、可動ケースを取り付けた状態を示す図である。
図14(d)~
図14(e)は、可動ケースの取り付けに関する状態遷移を示す図である。
図15(a)は、ケースを取り外した計量装置の内部を示し、
図15(b)は、ケースを取り外した計量装置の端子ブロック挿入側から見た図を示し、
図15(c)及び
図15(d)は、ベース4Dを示す。
図16は、可動ケース405の詳細図である。
【0066】
図17(a)~
図17(b)は、開閉部の状態遷移を示す部分断面図である。
図18は、端子ブロックの分解図である。第4の実施形態に係る電力量計は、第3の実施形態に係る電力量計に対して、端子ブロックの電路となる端子が1つ増えることにより、計量装置においては、電圧接続端子403、ベース用磁性体102、可動ケース用磁性体101、センサ本体2Dが1つ増え、ベース4Dにおいては、電圧接続端子用穴部4D10、ベース用磁性体固定部4D6、センサ本体固定部4D12が1つ増え、可動ケース405においては、可動ケース用磁性体固定部405fが1つ増えることになる。可動ケース405には、二つの可動ケース用磁性体101を取付けることができ、動作は第1の実施形態で説明した内容と同じである。
【0067】
また、端子ブロックにおいては、端子9D2、ばね407、短絡部3cDcが1つ増え、ブロックカバーに電圧端子当接用穴部406b、磁性体挿入用凹部406aが1つ増えることになる。また、開閉部3cDの短絡可動部408には、短絡部3cDcが2つ取り付けられ、端子9D1および9D2の一次側端子9D1a、9D2aと、二次側端子9D1b、9D2b間の短絡と開放を同時に行うことができる。動作は第3の実施形態で説明した内容と同じである。
【0068】
この実施例では、2系統の電路の電流測定および開閉部による短絡と開放ができることを示しているが、センサ、可動ケース用磁性体、ベース用磁性体、短絡部を複数用意し、可動ケースに複数の可動ケース用磁性体固定部を設け、ベースに複数のベース用磁性体固定部およびセンサ本体固定部を設け、開閉部の絶縁部に複数の短絡部を取付け、端子ブロックに複数の端子を設けることで、複数の電路の電流測定および開閉部による短絡と開放ができるようになる。また、この実施例では、開閉部を第3の実施形態に合せて説明したが、第1及び第2の実施形態で説明した開閉部でも対応可能である。
【0069】
このように構成された第4の実施形態に係る電力量計によれば、電線が複数になっても電力量計を組立てることができる。また、複数の導体接続ねじ7の取り付け作業が無くなるため、電力量計取付作業の作業性を向上することができる。
【0070】
(第5の実施形態)
図19は、本発明の第5の実施形態に係る電力量計の計量装置と端子ブロックを組立てる手順を示した工程図である。
図19(a)は、計量装置を端子ブロックに取付ける方向を示す図である。
図19(b)は、計量装置を端子ブロックに取り付けた状態を示す図である。
図19(c)は、可動ケース505を取り付けた状態を示す図である。
図19(d)は封印用部品509を封印キャップ510で封印した図である。
図20は、ベース4Eの詳細図である。
図21は、可動ケース505の詳細図である。
【0071】
図20に示すようにベース4Eには、
図5(c)に示したものと同一構成の可動ケース固定部4E1、可動ケース固定用凸部4E3、凸部上面4E4、凸部下面4E5、端子ブロック挿入用リブ4E7等と、封印用部品509までの可動ケース渡し部を収納する可動ケース用凹部4E14、封印用部品509を埋め込んだ封印部4E15が設けられている。
【0072】
図21に示すように可動ケース505には、
図6(a)に示す構成と同一構成の持ち上げ部505a、引っ掛かり部上面505c及び引っ掛かり部下面505dを有する引っ掛かり部505b、摺動部505eと、可動ケース用磁性体固定部505f、封印部通し穴までの可動ケース渡り部505g、封印部通し穴505hが設けられている。
【0073】
このように構成された第5の実施形態に係る電力量計によれば、可動ケース505を摺動させて開状態から閉状態にする時、封印用部品509を可動ケース505の封印部通し穴505hに通し、封印用部品509の先端部分に封印キャップ510を取付けることで、封印することができる。また、センサ部を封印することができるため、いたずら防止をすることができる。
【符号の説明】
【0074】
1,1A 回路部
1a 表示部
1b 通信装置接続部
2 センサ部
2A センサ本体
3 導体
3a 回路接続部
3b 端子接続部
3c,3cA,3cB,3cC,3cD 開閉部
3ca 一次側導体部
3cb 二次側導体部
3cc,3cAc,3cBc,3cCc,3cDc 短絡部
3cd,3cAd,3cBd 可動部
3cDd 駆動可動部
3ce,3cAe,3cBe,3cCe,307,3cDe,407 ばね
3cf コイル
3cg,3cAg,3cBg 開閉部端子
3ch,3cBh,3cCh 磁石
3ci 磁性体
3cj ケース
3ck、3cO,3cAk,3cBk,3cCk,3cDk 絶縁部
3cl 板ばね
3cm,3cn 片側端部
3cB1,3cC1,3cD1 駆動部
3cB2,3cC2 可動部収納部
3cBda 端部
3cCd 駆動可動部
3cCda 駆動側端部
3cCdb 当接側端部
4,4A,4B,4C,4D,4E ベース
4A1,4D1,4E1 可動ケース固定部
4A2,4E2 固定解除用押付部
4A3,4D3,4E3 可動ケース固定用凸部
4A4,4D4,4E4 凸部上面
4A5,4D5,4E5 凸部下面
4A6,4D6 ベース用磁性体固定部
4A7,4D7,4E7 端子ブロック挿入用リブ
4A8,4D8 可動ケース摺動取付け部
4A9 開閉部接続端子用穴部
4A10,4D10 電圧接続端子用穴部
4A11,4D11 持ち上げ部挿入用穴部
4A12,4D12 センサ本体固定部
4B13,4C13,4D13 可動部挿入穴
4E14 可動ケース用凹部
4E15 封印部
4a,4Aa 通信装置接続部通し穴
4b,4Ab 通信装置取付部
4c,4Ac 端子ブロック取付部
4C13 可動部挿入穴
5,5A,5B,5C,5D,5E ケース
6 端子ブロック取付ねじ
7 導体接続ねじ
8 電線取付ねじ
9,9A1,9A2,9B1,9B2,9C1,9C2,9D1,9D2,9D3 端子
9Aa,9Ba,9Ca,9D1a,9D2a 一次側導体部
9Ab,9Bb,9Cb,9D1b,9D2b 二次側導体部
9Ac,9Cc,9D1c,9D2c センサ用導体部
9Ad,9Cd,9Dd 電圧接続端子当接部
10,10A,10B,10C,10D,10E ブロック
10a,10Aa,10Ca,10Da ベース取付部
10b,10Ab,10Cb,10Db カバー取付部
10c,10Ac,10Cc,10Dc 電線通し穴
10Ad,10Cd,10Dd ブロックカバー取付用凸部
10Ae,10Ce,10De1,10De2 磁性体固定部用凹部
10Cf 短絡可動部端部収納部
11 カバー
12 カバー取付ねじ
13 下ケース
13a 計量装置接続部
13b 計量装置取付部
14 上ケース
15 電線
16 電力量計用取付板
101 可動ケース用磁性体
102 ベース用磁性体
103,403 電圧接続端子
104 開閉部接続端子
105,405,505 可動ケース
105a,405a,505a 持ち上げ部
105b,405b,505b 引っ掛かり部
105c,405c,505c 引っ掛かり部上面
105d,405d,505d 引っ掛かり部下面
105e,405e,505e 摺動部
105f,405f 可動ケース用磁性体固定部
106,206,306,406 ブロックカバー
106a,306a,406a1,406a2 磁性体挿入用凹部
106b,306b,406b 電圧端子当接用穴部
106c,406c 開閉部端子当接用穴部
106d,306d,406d ブロック取付用穴部
106e 磁性体挿入用穴部
206c,306c 可動部貫通穴
308,408 短絡可動部
308a 当接側端部
308b 摺動用端部
505g 可動ケース渡り部
505h 封印部通し穴
509 封印用部品
510 封印キャップ