IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アポロ インテリジェント ドライビング テクノロジー(ペキン)カンパニー リミテッドの特許一覧

特許7281489自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体
<>
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図1
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図2
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図3
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図4
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図5
  • 特許-自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-17
(45)【発行日】2023-05-25
(54)【発明の名称】自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/13 20060101AFI20230518BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20230518BHJP
【FI】
G08G1/13
G08G1/00 X
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020570011
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2019125988
(87)【国際公開番号】W WO2020140746
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】201910007932.1
(32)【優先日】2019-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】321009845
【氏名又は名称】アポロ インテリジェント ドライビング テクノロジー(ペキン)カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ニン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ファン
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ,レイビン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チェンファ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジュンピン
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-122650(JP,A)
【文献】特開2006-170807(JP,A)
【文献】特開2014-141186(JP,A)
【文献】特開2018-025401(JP,A)
【文献】特開2018-041498(JP,A)
【文献】特開2018-185662(JP,A)
【文献】特開2015-95141(JP,A)
【文献】特開2003-196361(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G06Q 10/083
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転物流車両の自律動作方法であって、
自動運転物流車両がユーザの荷物運輸タスクを受注し、
前記自動運転物流車両が前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って目的地まで自動的に走行し、
前記目的地に到着した後に、前記自動運転物流車両がドアを制御して開くことを含み、
前記自動運転物流車両が前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って目的地まで自動的に走行することは、
前記荷物運輸タスクが受注された後に、現在の所在位置を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、前記現在の所在位置から前記荷取地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記荷取地点まで自動的に走行し、
積込が完成したと確定した後に、前記荷取地点を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、前記荷取地点から前記荷卸地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記荷卸地点まで自動的に走行することを含み、
前記走行路線に従って前記荷取地点まで自動的に走行した後に、更に、積込が完成したと確定した後に、前記ドアを制御して閉めることを含み、
前記走行路線に従って前記荷卸地点まで自動的に走行した後に、更に、荷卸が完成したと確定した後に、前記ドアを制御して閉めることを含み、
前記積込が完成したと確定することは、
所定のアプリケーションソフトウェアから送信された積込完成通知を受信し、或いは、
積込完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、
積込完成を示す音声指示を受信し、或いは、
前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出したことを含み、
前記荷卸が完成したと確定することは、
所定のアプリケーションソフトウェアから送信された荷卸完成通知を受信し、或いは、
荷卸完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、
荷卸完成を示す音声指示を受信し、或いは、
前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出したことを含む、
方法。
【請求項2】
前記自動運転物流車両は自動走行中に、前記目的地までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って到着注意を与えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の方式は、クラクションを鳴らすこと、特定のインジケーターライトを点滅させること、或いはスクリーン文字を展示することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
荷卸が完成したと確定した後に、前記自動運転物流車両が今回の荷物運輸の走行距離及び荷物重量を確定し、前記走行距離及び前記荷物重量に基づいて請求書を確定し、前記請求書を前記ユーザに送信することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
自動運転物流車両の自律動作装置であって、
受注ユニットと制御ユニットとを備え、
前記受注ユニットは、ユーザの荷物運輸タスクを受注し、
前記制御ユニットは、前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を目的地まで自動的に走行するように制御し、前記目的地に到着した後に、前記自動運転物流車両のドアを制御して開き、
前記制御ユニットは、現在の所在位置を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、前記現在の所在位置から前記荷取地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷取地点まで自動的に走行するように制御し、積込が完成したと確定した後に、前記荷取地点を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、前記荷取地点から前記荷卸地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷卸地点まで自動的に走行するように制御し、
前記制御ユニットは、更に、
前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷取地点まで自動的に走行するように制御した後に、積込が完成したと確定されると、前記ドアを閉めるように制御し、
前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷卸地点まで自動的に走行すると制御した後に、荷卸が完成したと確定されると、前記ドアを制御して閉め、
前記制御ユニットが所定のアプリケーションソフトウェアから送信された積込完成通知を受信し、或いは、積込完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、積込完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出した場合に、積込が完成したと確定し、
前記制御ユニットが所定のアプリケーションソフトウェアから送信された荷卸完成通知を受信し、或いは、荷卸完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、荷卸完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出した場合に、荷卸が完成したと確定する、
装置。
【請求項6】
前記制御ユニットは、更に、自動走行中に、前記目的地までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って到着注意を与える、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記所定の方式は、クラクションを鳴らすこと、特定のインジケーターライトを点滅させること、或いはスクリーン文字を展示することを含む、請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記制御ユニットは、更に、荷卸が完成したと確定した後に、今回の荷物運輸の走行距離及び荷物の重量を確定し、前記走行距離及び前記荷物の重量に基づいて請求書を確定し、前記請求書を前記ユーザに送信する、請求項に記載の装置。
【請求項9】
メモリと、
プロセッサと、
前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムとを備え、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項1~の何れか一つに記載の方法を実現するコンピュータデバイス。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記プログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1~の何れか一つに記載の方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
プロセッサにより実行されると、請求項1~の何れか一つに記載の方法を実現する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2019年01月04日、出願番号が201910007932.1、発明名称が「自動運転物流車両の自律動作方法、装置及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を要求した。
【0002】
本発明は、コンピュータユーティリティ技術に関し、特に自動運転物流車両の自律動作方法、装置、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の発展につれて、自動運転車両の適用範囲は益々広くなった。例えば、自動運転物流車両を利用して荷物の運輸などを行うことができる。
【0004】
現在、自動運転物流車両に関する開発は、比較的な初期段階にあり、自動運転物流車両による荷物の運輸中に、多くの段階において人工操作/支援、例えば人工で荷取地点と荷卸地点を設定し、人工で倉庫のドアを開いて積込と荷卸などを行う必要があるため、人件費が増加すると共に、荷物運輸の効率が低下した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、これに鑑みて、自動運転物流車両の自律動作方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
具体的な技術案は、自動運転物流車両がユーザの荷物運輸タスクを受注し、前記自動運転物流車両が前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って目的地まで自動的に走行し、前記目的地に到着した後に、前記自動運転物流車両がドアを制御して開くことを含む自動運転物流車両の自律動作方法を提供する。
【0007】
本発明の好ましい実施例によれば、当該方法は、更に、前記自動運転物流車両は自動走行中に、前記目的地までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って到着注意を与えることを含む。
【0008】
本発明の好ましい実施例によれば、前記所定の方式は、クラクションを鳴らすこと、特定のインジケーターライトを点滅させること、或いはスクリーン文字を展示することを含む。
【0009】
本発明の好ましい実施例によれば、前記自動運転物流車両が前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って目的地まで自動的に走行することは、前記荷物運輸タスクが受注された後に、現在の所在位置を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、前記現在の所在位置から前記荷取地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記荷取地点まで自動的に走行し、積込が完成したと確定した後に、前記荷取地点を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、前記荷取地点から前記荷卸地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記荷卸地点まで自動的に走行することを含む。
【0010】
本発明の好ましい実施例によれば、前記走行路線に従って前記荷取地点まで自動的に走行した後に、更に、積込が完成したと確定した後に、前記倉庫のドアを閉めるように制御し、前記走行路線に従って前記荷卸地点まで自動的に走行した後に、更に、荷卸が完成したと確定した後に、前記ドアを制御して閉めることを含む。
【0011】
本発明の好ましい実施例によれば、前記積込が完成したと確定したことは、所定のAPPから送信された積込完成通知を受信し、或いは、積込完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、積込完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出したことを含み、前記荷卸が完成したと確定したことは、所定のAPPから送信された荷卸完成通知を受信し、或いは、荷卸完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、荷卸完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出したことを含む。
【0012】
本発明の好ましい実施例によれば、当該方法は、更に、荷卸が完成したと確定した後に、前記自動運転物流車両が今回の荷物運輸の走行距離及び荷物重量を確定し、前記走行距離及び前記荷物重量に基づいて請求書を確定し、前記請求書を前記ユーザに送信することを含む。
【0013】
受注ユニットと制御ユニットを備え、前記受注ユニットは、ユーザの荷物運輸タスクを受注し、前記制御ユニットは、前記荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を目的地まで自動的に走行するように制御し、前記目的地に到着した後に、前記自動運転物流車両のドアを制御して開く自動運転物流車両の自律動作装置を提供する。
【0014】
本発明の好ましい実施例によれば、前記制御ユニットは、更に、自動走行中に、前記目的地までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って到着注意を与える。
【0015】
本発明の好ましい実施例によれば、前記所定の方式は、クラクションを鳴らすこと、特定のインジケーターライトを点滅させること、或いはスクリーン文字を展示することを含む。
【0016】
本発明の好ましい実施例によれば、前記制御ユニットは、現在の所在位置を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、前記現在の所在位置から前記荷取地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷取地点まで自動的に走行するように制御し、積込が完成したと確定した後に、前記荷取地点を出発点とし、前記荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、前記荷取地点から前記荷卸地点までの走行路線を計画し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷卸地点まで自動的に走行するように制御する。
【0017】
本発明の好ましい実施例によれば、前記制御ユニットは、更に、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷取地点まで自動的に走行するように制御した後に、積込が完成したと確定されると、前記倉庫のドアを閉めるように制御し、前記走行路線に従って前記自動運転物流車両を前記荷卸地点まで自動的に走行すると制御した後に、荷卸が完成したと確定されると、前記ドアを制御して閉める。
【0018】
本発明の好ましい実施例によれば、前記制御ユニットが所定のAPPから送信された積込完成通知を受信し、或いは、積込完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、積込完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出した場合に、積込が完成したと確定し、前記制御ユニットが所定のAPPから送信された荷卸完成通知を受信し、或いは、荷卸完成を示す所定のジェスチャーを検出し、或いは、荷卸完成を示す音声指示を受信し、或いは、前記自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出した場合に、荷卸が完成したと確定する。
【0019】
本発明の好ましい実施例によれば、前記制御ユニットは、更に、荷卸が完成したと確定した後に、今回の荷物運輸の走行距離及び荷物の重量を確定し、前記走行距離及び前記荷物の重量に基づいて請求書を確定し、前記請求書を前記ユーザに送信する。
【0020】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、前記のような方法を実現するコンピュータデバイスを提供する。
【0021】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記プログラムがプロセッサにより実行されると、前記のような方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0022】
前記の説明からわかるように、本発明の前記技術案を採用すれば、自動運転物流車両がユーザの荷物運輸タスクを受注した後に、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を自動的に計画し、走行路線に従って目的地まで自動的に走行することができ、目的地に到着した後に、倉庫のドアの開きなどを自動的に制御することができるため、多くの人工操作を省略し、人件費を節約し、荷物運輸の効率などを向上した。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第1の実施例のフローチャートである。
図2】本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第2の実施例のフローチャートである。
図3】本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第3の実施例のフローチャートである。
図4】本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方式の全体的な実現過程の模式図である。
図5】本発明の前記自動運転物流車両の自律動作装置の実施例の構成模式図である。
図6】本発明の実施形態を実現可能な例示的なコンピュータシステム/サーバ12のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に本願実施例における図面と合わせて本願実施例における技術案を明確で完全的に説明する。明らかに、説明された実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例である。当業者は、本願における実施例に基づいて、創造的な労働がなされていない前提で得られた全ての他の実施例は、本願の保護範囲に入る。
【0025】
また、理解すべきなのは、本願中の専門語である「及び/又は」は、関連対象を描画する関連関係に過ぎず、三つの関係がある可能性を示す。例えば、A及び/又はBは、Aだけが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bだけが存在する、という三つの状況を示すことができる。また、本願中の文字である“/”は、一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係を有すると示す。
【0026】
図1は、本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第1の実施例のフローチャートである。図1に示されたように、以下の具体的な実現方式を含む。
【0027】
101において、自動運転物流車両はユーザの荷物運輸タスクを受注する。
【0028】
102において、自動運転物流車両は、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、走行路線に従って目的地まで自動的に走行する。
【0029】
103において、目的地に到着した後に、自動運転物流車両は、ドアを制御して開く。
【0030】
ユーザに荷物運輸のニーズがある場合に、ある方式で発注可能である。前記方式は、具体的に制限されていない。例えば、ユーザは、携帯電話で発注する方式を採用しても良く、個人コンピュータ(PC、Personal Computer)により発注プラットフォームで発注する方式などを採用しても良い。なお、携帯電話で発注する方式は、ウィーチャットアプリで発注しても良く、フォローされている公式アカウントで発注しても良い。
【0031】
ユーザが発注を行う場合に、荷取地点と荷卸地点を設定する必要がある。自動運転物流車両は、荷物運輸タスクを受注した後に、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を自動的に計画し、計画された走行路線に従って目的地まで自動的に走行することができる。
【0032】
一般的に、一つの荷物運輸タスクについて、自動運転物流車両が二回の走行路線の計画を行う必要がある。そのうち、一回は現在の所在位置から荷取地点までの走行路線の計画であり、他の一回は荷取地点から荷卸地点までの走行路線の計画である。
【0033】
つまり、荷物運輸タスクが受注された後に、自動運転物流車両は、現在の所在位置を出発点とし、荷取地点を目的地として、現在の所在位置から荷取地点までの走行路線を計画し、計画された走行路線に従って荷取地点まで自動的に走行して荷取することができる。積込が完成したと確定した後に、自動運転物流車両は、荷取地点を出発点とし、荷卸地点を目的地として、荷取地点から荷卸地点までの走行路線を計画し、計画された走行路線に従って荷卸地点まで自動的に走行して荷卸することができる。
【0034】
自動運転物流車両は、自動走行中に、目的地に近づいている時に、即ち目的地までの距離が所定の閾値よりも小さい時に、所定の方式に従って到着注意を与えて目的地の作業員に積込又は荷卸を準備するように通知して良い。
【0035】
目的地に到着した後に、自動運転物流車両は、倉庫のドアを開くように自動的に制御して目的地の作業員に積込又は荷卸を行わせることができる。積込又は荷卸が完成したと確定した後に、自動運転物流車両は更に、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御することができる。
【0036】
前記の説明によれば、図2は本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第2の実施例のフローチャートである。図2に示されたように、以下のような具体的な実現方式が含まれる。
【0037】
201において、ユーザから荷物運輸タスクが受注される。
【0038】
202において、現在の所在位置を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、現在の所在位置から荷取地点までの走行路線を計画し、計画された走行路線に従って荷取地点まで自動的に走行する。
【0039】
計画された現在の所在位置から荷取地点までの走行路線は、現在の所在位置から荷取地点までの走行距離が最も短い走行路線であっても良く、現在の所在位置から荷取地点までの走行時間が最も短い走行路線などであっても良い。
【0040】
自動運転物流車両は、計画された走行路線に従って荷取地点まで自動的に走行して荷取して良い。
【0041】
203において、荷取地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って到着注意を与える。
【0042】
自動運転物流車両は、荷取地点に向いている途中で、荷取地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定されると、所定の方式に従って到着注意を与えて良い。
【0043】
例えば、荷取地点に向いている途中で、現在の所在位置と荷取地点との間の距離を周期的に判断することができ、当該距離が所定の閾値よりも小さい場合に、所定の方式に従って到着注意を与え、即ち荷取地点の作業員に積込の準備を提示することができる。
【0044】
前記閾値の具体的な値は、実際の必要に応じて設定して良く、例えば20メートル又は10メートルなどであっても良い。
【0045】
前記所定の方式は具体的に制限されず、同様に実際の必要に応じて設定して良い。例えば、クラクションを鳴らすことにより荷取地点の作業員に車両がすぐに到着し、積込の準備を行うように提示するというクラクションを鳴らす方式であっても良く、特定のインジケーターライトを点滅させる方式であっても良く、スクリーン文字を展示する方式などであっても良い。
【0046】
204において、荷取地点に到着した後に、ドアを制御して開く。
【0047】
自動運転物流車両は、荷取地点に到着して駐車した後に、倉庫のドアを開くように自動的に制御して荷取地点の作業員に積込を行わせることができる。積込の作業員は、人間であっても良く、ロボットであっても良い。
【0048】
205において、積込が完成したと確定した後に、ドアを制御して閉める。
【0049】
自動運転物流車両は、所定の方式により積込が完成したか否かを確定して良い。
【0050】
例えば、所定のAPPから送信された積込完成通知を受信すると、積込が完成したと確定して良い。積込が完成した後に、荷取地点の作業員は、携帯電話にインストールされているAPPを操作することにより、自動運転物流車両とインタラクションを行って自動運転物流車両に積込の完成を通知することができる。
【0051】
また、例えば、積込完成を示す所定のジェスチャーが検出されると、積込が完成したと確定して良い。積込が完成した後に、荷取地点の作業員は、積込完成を示す所定のジェスチャーを発して良く、自動運転物流車両におけるカメラにより当該ジェスチャーが採集されると、積込が完成したと確定することができる。
【0052】
また、例えば、積込完成を示す音声指示が受信されると、積込が完成したと確定して良い。積込が完成した後に、荷取地点の作業員は、積込完成を示す音声指示を発して自動運転物流車両に積込の完成を通知して良い。
【0053】
また、例えば、自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出されると、積込が完成したと確定して良い。自動運転物流車両の車体のある箇所に一つのボタンが設置可能である。積込が完成した後に、荷取地点の作業員は、当該ボタンを押下して自動運転物流車両に積込の完成を通知して良い。
【0054】
積込が完成したと確定した後に、自動運転物流車両は、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御可能である。
【0055】
図3は、本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方法の第3の実施例のフローチャートである。図3に示されたように、以下のような具体的な実現方式が含まれる。
【0056】
301において、積込が完成したと確定した後に、荷取地点を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、荷取地点から荷卸地点までの走行路線を計画し、走行路線に従って荷卸地点まで自動的に走行する。
【0057】
計画された荷取地点から荷卸地点までの走行路線は、荷取地点から荷卸地点までの走行距離が最も短い走行路線であっても良く、荷取地点から荷卸地点までの走行時間が最も短い走行路線などであっても良い。
【0058】
自動運転物流車両は、計画された走行路線に従って荷卸地点まで自動的に走行して荷卸を行って良い。
【0059】
302において、荷卸地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定されると、所定の方式に従って到着注意を与える。
【0060】
自動運転物流車両は、荷卸地点に向いている途中で、荷卸地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定されると、所定の方式に従って到着注意を与えて良い。
【0061】
前記所定の方式は具体的に制限されていない。例えば、クラクションを鳴らすことにより荷卸地点の作業員に車両がすぐに到着し、荷卸を準備するように提示するという、クラクションを鳴らす方式であっても良く、特定のインジケーターライトを点滅させる方式であっても良く、スクリーン文字を展示する方式などであっても良い。
【0062】
303において、荷卸地点に到着した後に、ドアを制御して開く。
【0063】
自動運転物流車両は、荷卸地点に到着して駐車した後に、倉庫のドアを開くように自動的に制御して荷卸地点の作業員に荷卸を行わせて良い。
【0064】
304において、荷卸が完成したと確定した後に、ドアを制御して閉める。
【0065】
自動運転物流車両は、所定の方式により荷卸が完成したか否かを確定して良い。例えば、所定のAPPから送信された荷卸完成通知が受信されると、荷卸が完成したと確定して良い。また、例えば、荷卸完成を示す所定のジェスチャーが検出されると、荷卸が完成したと確定して良い。また、例えば、荷卸完成を示す音声指示が受信されると、荷卸が完成したと確定して良い。また、例えば、自動運転物流車両における所定のボタンが押下されたと検出されると、荷卸が完成したと確定して良い。
【0066】
荷卸が完成したと確定した後に、自動運転物流車両は、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御して良い。
【0067】
305において、今回の荷物運輸の走行距離及び荷物重量を確定し、走行距離及び荷物重量に基づいて請求書を確定してユーザに送信する。
【0068】
自動運転物流車両は、重量センサにより荷物重量を取得しても良く、車両の動力学により荷卸重量を算出しても良く、具体的に制限しない。
【0069】
走行距離及び荷物重量に基づいて、所定の演算ルールに従って請求書を算出し、請求書をユーザに送信してユーザに請求書の通りに支払わせて良い。
【0070】
前記の説明と合わせて、図4は本発明の前記自動運転物流車両の自律動作方式の全体的な実現過程の模式図である。図4に示されたように、自動運転物流車両は、ユーザから荷物運輸タスクを受注した後に、現在の所在位置を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、現在の所在位置から荷取地点までの走行路線を計画し、計画された走行路線に従って荷取地点まで自動的に走行して荷取することができる。なお、荷取地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って積込の準備を提示し、荷取地点に到着した後に、倉庫のドアを開くように制御して積込を行い、積込が完成した後に、倉庫のドアを閉めるように制御して良い。そして、荷取地点を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、荷取地点から荷卸地点までの走行路線を計画し、走行路線に従って荷卸地点まで自動的に走行して荷卸を行い、荷卸地点までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、所定の方式に従って荷卸の準備を提示し、荷卸地点に到着した後に、倉庫のドアを開くように制御して荷卸を行い、荷卸が完成すると、倉庫のドアを閉めるように制御し、ユーザが費用を支払って今回の荷物運輸タスクを完成させるように請求書を算出してユーザに送信して良い。
【0071】
説明すべきなのは、前記の各方法実施例について、説明を簡単にするために、一連の動作の組合せとして記述された。しかし、当業者であればわかるように、本願により幾つかのステップが他の順番を採用し、或いは同時に実行可能であるため、本願は説明された動作の順番に限定されない。次に、当業者であればわかるように、明細書に説明された実施例は何れも好適な実施例であり、関わる動作とモジュールが必ずしも本願に必要なものではない。
【0072】
前記実施例において、各実施例に対する説明にそれぞれ偏重する箇所がある。ある実施例に詳しく説明されていない部分は、他の実施例における関連の説明を参照可能である。
【0073】
要するには、本発明の方法実施例における前記技術案を採用すれば、自動運転物流車両は、ユーザ的荷物運輸タスクを受注した後に、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を自動的に計画し、走行路線に従って目的地まで自動的に走行し、目的地に到着した後に、倉庫のドアを開くように自動的に制御し、積込又は荷卸が完成すると、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御することができるため、多くの人工操作を省略し、更に人件費を節約し、荷物運輸の効率などを向上した。
【0074】
以上で方法の実施例を説明した。以下で装置の実施例により、本発明の前記技術案を更に説明する。
【0075】
図5は、本発明の前記自動運転物流車両の自律動作装置の実施例の構成模式 図である。図5に示されたように、受注ユニット501と制御ユニット502とが備えられる。
【0076】
受注ユニット501は、ユーザの荷物運輸タスクを受注する。
【0077】
制御ユニット502は、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を計画し、走行路線に従って自動運転物流車両を目的地まで自動的に走行するように制御し、目的地に到着した後に、自動運転物流車両のドアを制御して開く。
【0078】
一般的に、一つの荷物運輸タスクについて、二回の走行路線の計画を行う必要がある。そのうち、一回は現在の所在位置から荷取地点までの走行路線の計画であり、他の一回は荷取地点から荷卸地点までの走行路線の計画である。
【0079】
具体的に、制御ユニット502は、現在の所在位置を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷取地点を目的地として、現在の所在位置から荷取地点までの走行路線を計画し、走行路線に従って自動運転物流車両を荷取地点まで自動的に走行するように制御し、積込が完成したと確定した後に、荷取地点を出発点とし、荷物運輸タスクにおける荷卸地点を目的地として、荷取地点から荷卸地点までの走行路線を計画し、走行路線に従って自動運転物流車両を荷卸地点まで自動的に走行するように制御することができる。
【0080】
なお、自動走行中に、目的地までの距離が所定の閾値よりも小さいと確定した場合に、制御ユニット502は、更に、所定の方式に従って到着注意を与えて目的地の作業員に積込又は荷卸の準備を行うように通知して良い。例えば、クラクションを鳴らし、特定のインジケーターライトを点滅させ、或いはスクリーン文字を展示するような方式により到着注意を与えることができる。
【0081】
荷取地点に到着した後に、制御ユニット502は、倉庫のドアを開くように自動的に制御して荷取地点の作業員に積込を行わせて良い。荷卸地点に到着した後に、制御ユニット502は、倉庫のドアを開くように自動的に制御して荷卸地点の作業員に荷卸を行わせて良い。
【0082】
また、荷取地点に到着した後に、積込が完成したと確定されると、制御ユニット502は、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御して良い。荷卸地点に到着した後に、荷卸が完成したと確定されると、制御ユニット502は、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御して良い。
【0083】
制御ユニット502により積込完成を確定する方式は、所定のAPPから送信された積込完成通知を受信することであっても良く、積込完成を示す所定のジェスチャーを検出することであっても良く、積込完成を示す音声指示を受信することであっても良く、自動運転物流車両における所定のボタンの押下を検出することであっても良い。
【0084】
同様に、制御ユニット502により荷卸完成を確定する方式は、所定のAPPから送信された荷卸完成通知を受信することであっても良く、荷卸完成を示す所定のジェスチャーを検出することであっても良く、荷卸完成を示す音声指示を受信することであっても良く、自動運転物流車両における所定のボタンの押下を検出することであっても良い。
【0085】
また、荷卸が完成したと確定した後に、制御ユニット502は、更に、今回の荷物運輸の走行距離及び荷物重量を確定し、走行距離及び荷物重量に基づいて請求書を確定してユーザに送信して良い。
【0086】
図5に示された装置の実施例の具体的に動作手順は、前記方法実施例における関連説明を参照でき、ここでは詳しく説明しない。
【0087】
要するには、本発明の装置実施例における前記技術案を採用すれば、自動運転物流車両は、ユーザ的荷物運輸タスクを受注した後に、荷物運輸タスクに基づいて走行路線を自動的に計画し、走行路線に従って目的地まで自動的に走行し、目的地に到着した後に、倉庫のドアを開くように自動的に制御し、積込又は荷卸が完成すると、倉庫のドアを閉めるように自動的に制御することができるため、多くの人工操作を省略し、更に人件費を節約し、荷物運輸の効率などを向上した。
【0088】
図6は、本発明の実施形態を実現可能な例示的なコンピュータシステム/サーバ12のブロック図を示した。図6に示されたコンピュータシステム/サーバ12は、例示に過ぎず、本発明の実施例の機能及び使用範囲に制限しない。
【0089】
図6に示されたように、コンピュータシステム/サーバ12は、汎用コンピューティングデバイスの形で表現される。コンピュータシステム/サーバ12のコンポーネントは、一つ又は複数のプロセッサ(処理ユニット)16と、メモリ28と、異なるシステムコンポーネント(メモリ28とプロセッサ16を含む)を接続するバス18を含むが、それらに限定されない。
【0090】
バス18は、幾つかの種類のバス構造のうち一つ又は複数を示し、メモリバス又はメモリコントローラ、周辺バス、グラフィックスアクセラレーションポート、プロセッサ或いは複数のバス構造のうち何れか一つのバス構造を使用するローカルエリアバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、工業標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャンネルアーキテクチャ(MAC)バス、強化型ISAバス、ビデオ電子標準協会(VESA)ローカルエリアバス及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バスを含むが、それらに限定されない。
【0091】
コンピュータシステム/サーバ12は、一般的に複数種のコンピュータシステム可読媒体を含む。これらの媒体は、コンピュータシステム/サーバ12からアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても良く、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル媒体及び固定媒体を含む。
【0092】
メモリ28には、揮発性メモリの形のコンピュータシステム可読媒体、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)30及び/又は高速キャッシュメモリ32が含まれても良い。コンピュータシステム/サーバ12は更に、他のリムーバブル/固定的、揮発的/不揮発的なコンピュータシステム記憶媒体を含んでも良い。例として、記憶システム34は、固定な不揮発性磁気媒体(図6に示されていないが、一般的に「ハードディスクドライバ」と呼ばれる)を読み書きすることができる。図6に示されていないが、リムーバブルな不揮発性磁気ディスク(例えば「フロッピーディスク」)を読み書きする磁気ディスクドライバ、及びリムーバブルな不揮発性光ディスク(例えばCD-ROM、DVD-ROM又は他の光メディア)を読み書きする光ディスクドライバを提供可能である。この場合に、各ドライバは、一つ又は複数のデータメディアインターフェースを介してバス18と接続可能である。メモリ28は、本発明の各実施例の機能を実行するように配置される1セット(例えば少なくとも一つ)のプログラムモジュールを具備する少なくとも一つのプログラム製品を含んでも良い。
【0093】
1セット(少なくとも一つ)のプログラムモジュール42を具備するプログラム/実用ツール40は、例えばメモリ28に記憶されてもよい。このようなプログラムモジュール42は、オペレーティングシステム、一つ又は複数のアプリプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、それらに限定されない。これらの例示のうちの何れか一つ、或いはある組合わせは、ネットワーク環境の実現を含むことが可能である。プログラムモジュール42は、一般的に本発明に説明されている実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0094】
コンピュータシステム/サーバ12は、一つ又は複数の外部デバイス14(例えばキーボード、ポインティングデバイス、ディスプレー24など)と通信しても良く、ユーザと当該コンピュータシステム/サーバ12とのインタラクションを可能にする一つ又は複数のデバイスと通信しても良く、及び/又は当該コンピュータシステム/サーバ12と一つ又は複数の他のコンピューティングデバイスとを通信可能にする任意のデバイス(例えばネットワークカード、モデムなど)と通信しても良い。このような通信は、入力/出力(I/O)インターフェース22により実行可能である。更に、コンピュータシステム/サーバ12は、ネットワークアダプタ20を介して一つ又は複数のネットワーク(例えばローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及び/又は公衆ネットワーク、例えばインターネット)と通信しても良い。図6に示されたように、ネットワークアダプタ20は、バス18によりコンピュータシステム/サーバ12における他のモジュールと通信する。理解すべきなのは、未図示であるが、コンピュータシステム/サーバ12と合わせて他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを使用しても良い。他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長プロセッサ、外部磁気ディスク駆動アレー、RAIDシステム、磁気テープドライバ及びデータバックアップ記憶システムなどを含むが、それらに限定されない。
【0095】
プロセッサ16は、メモリ28に記憶されているプログラムを運行することにより、各種の機能アプリ及びデータ処理を実行し、例えば図1図2又は図3に示された実施例の方法を実現した。
【0096】
本発明は、更にコンピュータプログラムが記憶されており、当該プログラムがプロセッサにより実行されると、図1図2又は図3に示された実施例の方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体を開示した。
【0097】
一つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを採用可能である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であっても良い。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、半導体のシステム、装置又は素子、或いは任意の組み合わせであっても良く、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の更なる具体的な例(網羅的ではない列挙)は、一つ又は複数の導線を備える電気的な接続、リムーバブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラミング読取専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、光ファイバ、携帯可能なコンパクト磁気ディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶素子、磁気記憶素子、或いは前記の任意の組合わせを含む。本願において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか記憶する任意の有形の媒体であっても良い。当該プログラムは、コマンド実行システム、装置又は素子に使用され、或いはそれらと組合わせて使用されても良い。
【0098】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドに伝送され或いはキャリアの一部として伝送され、コンピュータ可読プログラムコードがロードされるデータ信号を含んでも良い。このような伝送されるデータ信号は、各種の形式を採用しても良く、電磁気信号、光信号又は前記の任意の適当の組合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であっても良い。当該コンピュータ可読媒体は、コマンド実行システム、装置又は素子に使用され又はそれらと組合わせて使用されるプログラムを送信し、伝播し又は伝送することができる。
【0099】
コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当の媒体で伝送されても良く、無線、電線、光ケーブル、RFなど、或いは前記の任意の適当の組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0100】
一つ又は複数種のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで本出願の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードをプログラミングすることができる。前記プログラミング言語には、Java、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語が含まれ、更にC言語又は類似のプログラミング言語のような通常の手続き型プログラミング言語が含まれる。プログラムコードは、全体がユーザコンピュータに実行されても良く、一部がユーザコンピュータに実行されても良く、一つの独立なパッケージとして実行されても良く、一部がユーザコンピュータに実行され且つ一部がリモートコンピュータに実行されても良く、或いは全体がリモートコンピュータ又はサーバに実行されても良い。リモートコンピュータに関する場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークによりユーザコンピュータに接続されても良く、或いは外部のコンピュータ(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットにより接続する)に接続されても良い。
【0101】
理解すべきなのは、本願により提供された幾つかの実施例に開示された方法及び装置は、他の方式で実現可能である。例えば、前述された装置実施例は例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際の実現において他の分割手段もある。
【0102】
前記分離部品として説明されたユニットは、物理的な分離であってもなくても良い。ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであってもなくても良い。つまり、一箇所に位置されても良く、複数のネットワークユニットに分散されても良い。実際の必要に応じて一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現可能である。
【0103】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されても良く、各ユニットが独自で物理的に存在しても良く、二つ又はそれ以上のユニットが一つのユニットに集積されても良い。前記集積されたユニットは、ハードウェアで実現されても良く、ハードウェアと共にソフトウェア機能ユニットで実現されても良い。
【0104】
前記ソフトウェア機能ユニットで実現される集積ユニットは、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されても良い。前記ソフトウェア機能ユニットは、一つの記憶媒体に記憶されており、一つのコンピュータデバイス(個人コンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであっても良い)又はプロセッサ(processor)に本発明の各実施例における前記方法の一部のステップを実行させるための複数のコマンドを備える。前記の記憶媒体は、メモリカード、モバイルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フロッピー又は光ディスクなどの各種のプログラムコード記憶可能な媒体を含む。
【0105】
前記の説明は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限しない。本発明の精神と主旨内になされたあらゆる補正、等価な置換、改善などは、何れも本発明の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6