(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20230519BHJP
G16H 80/00 20180101ALI20230519BHJP
【FI】
G16H20/10
G16H80/00
(21)【出願番号】P 2023012612
(22)【出願日】2023-01-31
【審査請求日】2023-02-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519388413
【氏名又は名称】mederi株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】坂梨 亜里咲
(72)【発明者】
【氏名】大池 優貴
(72)【発明者】
【氏名】吉田 千咲
【審査官】佐伯 憲太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-525363(JP,A)
【文献】特開2021-197059(JP,A)
【文献】特開2002-024406(JP,A)
【文献】特開2022-018178(JP,A)
【文献】特開2017-146914(JP,A)
【文献】特開2021-177305(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
識別情報登録ステップでは、前記ユーザによる操作に基づき、前記ユーザの識別情報を登録し、
ここで、前記識別情報登録ステップで登録される前記ユーザの識別情報には、少なくとも前記ユーザのクレジットカードに関する情報が含まれ、かつ、
前記識別情報登録ステップにおいては、前記ユーザのクレジットカードに関する情報は、与信枠の額が第1の額に設定されており、
オンライン診療実行ステップでは、前記ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行し、
処方画面表示制御ステップでは、前記医師の所有する医師端末に、予め設定された複数種の前記薬を選択可能な画面を表示させ、
処方受付ステップでは、前記オンライン診療の実行以降
の前記医師端末の前記画面に対して行われる薬の選択操作により、前記医師から前記薬の処方に関する操作を受け付け、
購入登録ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記ユーザが前記薬を購入することを登録し、
ここで、前記購入登録ステップでは、前記薬の選択操作の内容に基づき、前記ユーザのクレジットカードに関する情報の前記与信枠が前記第1の額から、前記第1の額とは異なる第2の額に変更され、
送信ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記薬を発送する者の所有する発送者端末に、処方された前記薬と、
前記識別情報登録ステップで登録された前記ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信し、
確定ステップでは、前記薬を発送する者が前記薬を発送したことに基づき、前記購入登録ステップで登録した前記薬
を前記第2の額で購入することを確定させる、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
通知ステップでは、前記確定ステップが実行されたことを、前記ユーザが所有するユーザ端末を介して、前記ユーザに通知する、情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記通知ステップでは、前記ユーザ端末にインストールされたチャットサービスの画面に、前記確定ステップが実行されたことを表示させるように通知を行う、情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記識別情報登録ステップでは、前記ユーザによる、ユーザ端末にインストールされたチャットサービスを介した操作に基づき、前記ユーザの識別情報を登録
する、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記薬は、経口避妊薬(ピル)である、情報処理システム。
【請求項6】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項
5のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項7】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項
5のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野においても技術革新が進んでおり、特に、オンライン診療に関する種々の技術開拓がなされている。たとえば、特許文献1には、ユーザが受診したい時期に医師から受診ができるよう、ユーザビリティに優れたオンライン診療のための医師とユーザとのマッチング方法が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、利便性の高い遠隔診療及び調剤システムとして、患者が利用する患者端末、コンシェルジュ端末、管理装置、医療機関が利用する医療機関端末及び薬局が利用する薬局端末がネットワークを介して通信可能に接続される遠隔診療及び服薬指導システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2022-18178号公報
【文献】特開2021-177305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザの状況によっては、いち早く薬を提供すべき場合がある。このような観点で、依然として、より効果的な仕組みを構築する余地がある。
【0006】
本発明では上記事情に鑑み、ユーザに対し、迅速に薬を提供することが可能な情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。オンライン診療実行ステップでは、ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行する。処方受付ステップでは、オンライン診療の実行以降に医師の所有する医師端末からの薬の処方に関する操作を受け付ける。購入登録ステップでは、処方受付ステップが実行されたことを契機に、ユーザが薬を購入することを登録する。送信ステップでは、処方受付ステップが実行されたことを契機に、薬を発送する者の所有する発送者端末に、処方された薬と、ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信する。確定ステップでは、薬を発送する者が薬を発送したことに基づき、購入登録ステップで登録した薬の購入することを確定させる。
【0008】
上記態様によれば、ユーザに対し、迅速に薬を提供することが可能な情報処理システム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。
【
図2】ユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態の情報処理方法の流れを表すアクティビティ図である。
【
図6】医師端末2に表示される表示画面の一例である。
【
図7】医師端末2に表示される表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
すなわち、本実施形態の情報処理システムは以下に示されるものである。
ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
オンライン診療実行ステップでは、前記ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行し、
処方受付ステップでは、前記オンライン診療の実行以降に前記医師の所有する医師端末からの前記薬の処方に関する操作を受け付け、
購入登録ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記ユーザが前記薬を購入することを登録し、
送信ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記薬を発送する者の所有する発送者端末に、処方された前記薬と、前記ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信し、
確定ステップでは、前記薬を発送する者が前記薬を発送したことに基づき、前記購入登録ステップで登録した前記薬を購入することを確定させる、情報処理システム。
【0012】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0013】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0016】
1.1 情報処理システム100
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100はユーザ端末1と、医師端末2と、サーバ3と、発送者端末4とを備え、これらがネットワーク5を通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ3単体であってもシステムの一例となる。
【0017】
1.2 ユーザ端末1
ユーザ端末1は、薬を欲するユーザが所持する端末である。例えば、ユーザ端末1は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、
図1においてユーザ端末1はスマートフォン単体(1-1,1-2,・・・1-n)の集合体として記載しているが、本明細書においては端末単体をユーザ端末1と表記することもある。
【0018】
図2は、ユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
ユーザ端末1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14と、入力部15とを有し、これらの構成要素がユーザ端末1の内部において通信バス10を介して電気的に接続されている。通信部11、記憶部12及び制御部13の説明は、後述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0019】
表示部14は、例えば、ユーザ端末1の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部14は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、端末の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。ここでは、表示部14は、ユーザ端末1の筐体に含まれるものとして説明する。
【0020】
入力部15は、ユーザ端末1の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部15は、表示部14と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部15がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス10を介して制御部13に転送され、制御部13が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0021】
なお、このユーザ端末1には緯度経度情報を発信する機能が備えられていてもよい。具体的には、ユーザ端末1には、GPS(Global Positioning System)等の信号を発信することができる機能が備えられていてもよい。
また、ユーザ端末1は、たとえばコードなどを読み出すカメラ機能などや、NFC(Near Field Communication)タグ等の各種タグを読み出し可能なリーダーを有していてもよい。
【0022】
1.3 医師端末2
医師端末2は、薬の処方を行う医師が扱う端末である。例えば、医師端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、
図1においてはデスクトップ型のコンピュータとして医師端末2が示されている。
【0023】
医師端末2のハードウェア構成は、前述のユーザ端末1のハードウェア構成と同様である場合が例示される。すなわち、医師端末2は
図2で示される各種構成(通信部、記憶部、制御部、表示部、入力部および通信バス)を有していてもよいが、ここでは省略のため、説明を割愛する。
【0024】
1.4 サーバ3
図3は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素がサーバ3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0025】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ3は、通信部31を介して、ユーザ端末1や医師端末2、発送者端末4等とネットワーク5を介して種々の情報を通信する。
【0026】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、記憶部32は、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0027】
制御部33は、サーバ3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、2.節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0028】
1.5 発送者端末4
発送者端末4は、薬の発送を行う発送者が扱う端末である。例えば、発送者端末4は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。発送者端末4のハードウェア構成は、前述のユーザ端末1のハードウェア構成と同様である場合が例示される。すなわち、発送者端末4は
図2で示される各種構成(通信部、記憶部、制御部、表示部、入力部および通信バス)を有していてもよいが、ここでは省略のため、説明を割愛する。
【0029】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0030】
図4は、サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム100の一例であるサーバ3は、登録部331と、オンライン診療実行部332と、処方受付部333と、決済実行部334と、送信部335と、通知部336と、表示制御部337と、確定部338と、を備えるものである。
【0031】
登録部331は、登録ステップを実行可能に構成される。登録ステップにおいて、登録部331は、ユーザ端末1や、医師端末2、発送者端末4等から、種々の情報を受け付け、所定の領域(記憶領域)に登録する。この記憶領域は、たとえばサーバ3の記憶部32や各種端末の記憶部が例示されるが、この記憶領域は必ずしも情報処理システム100のシステム内である必要はなく、登録部331は、種々の情報を外部記憶装置などに記憶するように管理することもできる。なお、本実施形態において、登録部331は、後述する処方受付ステップが実行されたことを契機に、ユーザが薬を購入することを登録することができ、また、ユーザによる、ユーザ端末1にインストールされたチャットサービスを介した操作に基づき、ユーザの識別情報を登録するように構成されてもよい。なお、このような具体的な処理に関し、便宜上、前者を「購入登録ステップ」、後者を「識別情報登録ステップ」と称してもよい。より具体的な態様については追って説明することとする。
【0032】
オンライン診療実行部332は、オンライン診療実行ステップを実行可能に構成される。オンライン診療実行ステップにおいて、オンライン診療実行部332は、ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行する。
【0033】
処方受付部333は、処方受付ステップを実行可能に構成される。処方受付ステップにおいて、処方受付部333は、オンライン診療の実行以降に医師の所有する医師端末2からの薬の処方に関する操作を受け付ける。このステップの具体的な処理については、追って説明することとする。
【0034】
決済実行部334は、決済実行ステップを実行可能に構成される。決済実行ステップにおいて、決済実行部334は、処方受付ステップが実行されたことを契機に、ユーザが薬を購入することの決済を実行する。このステップの具体的な処理については、追って説明することとする。
【0035】
送信部335は、送信ステップを実行可能に構成される。送信ステップにおいて、送信部335は、所定の端末に対して、特定された情報を送信する。本実施形態において、送信部335は、処方受付ステップが実行されたことを契機に、薬を発送する者の所有する発送者端末4に、処方された薬と、ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信する。
【0036】
通知部336は、通知ステップを実行可能に構成される。通知ステップにおいて、通知部336は、決済実行ステップが実行されたことを、ユーザが所有するユーザ端末1を介して、ユーザに通知する。より典型的な例では、通知部336は、ユーザ端末1にインストールされたチャットサービスの画面に、決済実行ステップが実行されたことを表示させるように通知を行う。
【0037】
表示制御部337は、表示制御ステップを実行可能に構成される。表示制御ステップにおいて、表示制御部337は、種々の表示情報を生成して、ユーザ等が視認可能な表示内容を制御するように構成される。なお、表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えばユーザ端末1や医師端末2、発送者端末4等に画面、画像、アイコン、テキスト等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。なお、この表示制御部337は、処方画面表示制御ステップを実行可能に構成されてもよい。処方画面表示制御ステップにおいて、表示制御部337(便宜上、「処方画面表示制御部」と称してもよい。)は、医師端末2に、予め設定された複数種の薬を選択可能な画面を表示させる。
【0038】
確定部338は、確定ステップを実行可能に構成される。確定ステップにおいて、薬を発送する者が薬を発送したことに基づき、購入登録ステップで登録した薬を購入することを確定させる。
【0039】
なお、本実施形態の制御部33は必ずしも
図4に示される機能部すべてを備えている必要はなく、適用場面などに応じ、適宜、機能部の一部が省略等されていてもよい。また、本実施形態の制御部33は、本発明の目的に相反しない範囲で、
図4に示されない機能を発現する機能部を備えていてもよい。
【0040】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム100の実行する情報処理方法の各ステップについて
図5のアクティビティ図を交えながら説明を行う。
【0041】
ここで、本実施形態の情報処理システム100は、ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムである。この薬はユーザが欲するいずれの薬であってもよいが、典型的には内服薬や外用薬が挙げられる。内服薬としての錠剤、カプセル剤、舌下錠、粉薬(散剤)、水薬(水剤)等がある。また、外用薬として、点眼薬(目薬)、点鼻薬、軟膏等の塗り薬、湿布薬、吸入薬、うがい薬、トローチ、消毒液、座薬等が挙げられる。また、薬の用途についても適宜選択することができる。
【0042】
なお、例示的な実施形態において、この薬は、経口避妊薬(ピル)であってもよい。本実施形態の情報処理システム100によれば、ユーザに対し、迅速に薬を提供することが可能となる。上述の経口避妊薬(ピル)は、ユーザがいち早く欲する場合も多く、本実施形態の情報処理システム100によって、このようなユーザのニーズに応えやすい。なお、この経口避妊薬(ピル)の具体例には、低用量ピルや、中用量ピル等が含まれる。
【0043】
図5は、本実施形態の情報処理方法の流れを表すアクティビティ図である。本アクティビティ図に示されるように、本実施形態の情報処理方法では、まず、サーバ3にユーザ識別情報を登録する処理が行われる(アクティビティA101)。
【0044】
このアクティビティA101は、登録部331の機能によって実現され得る。すなわち、登録部331は、ユーザ端末1等から、種々の情報を受け付け、所定の領域(記憶領域;例えば記憶部32)に登録する。
【0045】
典型的には、登録部331は、ユーザによる、ユーザ端末1にインストールされたチャットサービスを介した操作に基づき、ユーザの識別情報を登録する。
【0046】
このユーザの識別情報の詳細は適宜設定することができるが、例えば、ユーザの氏名、性別、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、病歴、身長、体重、喫煙の有無、飲酒の有無、ユーザの望む薬の詳細、アレルギーの有無、決済に関連する情報(クレジットカードや、電子決済サービスに関する情報等)等を包含してもよい。なお、後述するように、サーバ3の決済実行部334が薬の購入に関する決済を行うという観点で、この登録部331が登録するユーザの識別情報には、少なくともユーザの決済に関連する情報(クレジットカードや、電子決済サービスに関する情報等)が含まれていることが好ましい。また、後述するように、発送者端末4にユーザの識別情報が送られるとの観点で、この登録部331が登録するユーザの識別情報には、少なくともユーザの氏名と住所が含まれていることが好ましい。
【0047】
また、チャットサービスを介した操作に基づき、ユーザの識別情報を登録する場合、このチャットサービスは公知のいずれのサービスを適用することができる。例えば、LINE(登録商標)、Facebook(登録商標)、Skype(登録商標)等の種々のチャットサービスのシステムを適用することができる。
【0048】
このようにして、ユーザの識別情報の登録を行った後、ユーザ端末1と医師端末2との間で、オンライン診療を実行する(アクティビティA102)。
【0049】
このオンライン診療は、オンライン診療実行部332の機能によって実現され得る。このオンライン診療はユーザ端末1と医師端末2を接続しつつ、オンラインでの診療を行うことが可能な態様のいずれであってもよい。このオンライン診療は、典型的には、ユーザと、医師との間での音声、動画、またはこれらの組み合わせの情報の授受によって行われる。
【0050】
なお、
図5のアクティビティ図には詳細は示されていないが、このオンライン診療を実行するに先立って、事前診察が行われてもよい。すなわち、前述のアクティビティA101と同様に、ユーザの、健康状態や、所望とする薬の詳細等を、サーバ3が(典型的には登録部331が)事前に受け付けることができる。
【0051】
また、オンライン診療を行うにあたり、ユーザ端末1の操作に基づき、診療の予約を行うこともできる。典型的には、前述のチャットサービスを表示する画面に対する操作に基づき、医師との間でオンライン診療を実行する時間帯等を指定することができる。なお、この予約は、一度予約時間が確定された後であっても、ユーザ端末1によるさらなる操作によって、診療を実行する時間帯の変更等を行うことができてもよい。一方、所定の時間の診療枠がない場合であっても、ユーザ端末1等の操作に応じて、この所定の時間に診療を実行できるような機能が設けられてもよい。
【0052】
また、本実施形態においては、オンライン診療が実行される前(例えば前日)に、ユーザや医師に対して、診療があることをリマインドするように構成されてもよい。このリマインドは、例えばユーザ端末1等にインストールされたチャットサービスに関する画面を介して実行されてもよく、ユーザの属性等に応じて、適宜リマインドのメッセージが変更されてもよい。
【0053】
本実施形態の情報処理方法においては、このようなオンライン診療の実行以降に、処方受付部333は、医師の所有する医師端末2からの薬の処方に関する操作を受け付ける(アクティビティA103)。
【0054】
この処方の受付は、典型的には医師端末2に表示される画面に対する操作を介して実行される。すなわち、本実施形態においては、表示制御部337(処方画面表示制御部)は、医師端末2に、予め設定された複数種の薬を選択可能な画面を表示させることができる。また、処方受付部333は、医師端末における画面に対する操作に基づき、薬の処方に関する操作を受け付けることができる。
【0055】
このような処方画面について、
図6を用いて説明する。
図6は、医師端末2に表示される表示画面の一例である。この表示画面D1には、患者であるユーザ(日本春江)に関する診療予約情報や、事前問診情報等が表示されている。また、表示画面D1における領域R11には、オンライン診療を担当する医師(東京花子)に関する情報が表示されている。また、領域R12には、ユーザのオンライン診療に関する日時、使用ツール、診療内容、診療回数等に関する情報が表示される。
【0056】
また、表示画面D1における領域R13には、事前問診の結果が表示されている。この事前問診の項目は適宜設定することができるが、たとえば、
図6に示されるような、薬の服用経験、服用経験のある薬、改善したい項目(病状)、希望する薬、年齢、月経周期、最新月経日等がある。また、
図6には示さないが、患者(ユーザ)の身長、体重、BMI、妊娠・出産経験、アレルギーに関する情報、喫煙に関する情報、不正出血に関する情報、家族の病歴、その他疾患に関する情報、採血の有無に関する情報などを、問診の結果としてこの領域R13に表示してよい。
【0057】
また、表示画面D1における領域R14には、過去の処方履歴に関する情報が表示される。
【0058】
さらに、表示画面D1における領域R15には、医師から受け付ける処方内容の詳細が表示される。すなわち、領域R15には、処方に先立って記録するカルテや、予め設定された複数種の薬を選択可能な領域が設けられている。この表示画面D1に接した医師は、患者(ユーザ)に処方する薬を選択し、ボタンBT11をクリック操作等で押下することによって、薬の処方を行うことができる。換言すれば、医師が、医師端末2に表示された表示画面D1の処方確定に関するボタンBT11(オブジェクト)を操作することによって、サーバ3の処方受付部333が、薬の処方に関する操作を受け付けることとなる。
【0059】
なお、
図5のアクティビティ図では、アクティビティA102の後に、当該アクティビティA103が実行される態様が示されているが、例示的な態様においては、アクティビティA102の実行中に、アクティビティA103が実行されてもよい。換言すれば、オンライン診療の最中に、処方受付部333による処方の受付が実行されてもよい。
【0060】
なお、薬の処方に関する受け付けを行うに際して、医師端末2に確認画面を表示させることもできる。
図7は、医師端末2に表示される表示画面の一例である。この表示画面D2に示されるように、表示制御部337(処方画面表示制御部)は、医師端末2には、医師に対し、処方内容を確認させる画面を表示させることができる。すなわち、
図7の表示画面D2に接した医師は、この表示画面D2にある処方薬の詳細等を確認した上で、ボタンBT21を押下することにより、薬の処方に関する操作を終了させることができる。
【0061】
このようにして、医師端末2から処方の受け付けが行われた後、サーバ3の登録部331は処方受付ステップが実行されたことを契機に、ユーザが薬を購入することを登録し、サーバ3の送信部335は、処方受付ステップが実行されたことを契機に、薬を発送する者の所有する発送者端末4に、処方された薬と、ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信する(アクティビティA104)。
【0062】
なお、この薬を購入することの登録の実行と、発送者端末4への情報の送信とは、いずれか一方が先に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。以下では、登録の実行と、発送者端末4への情報の送信と、がこの順に行われる例を示す。
【0063】
すなわち、本実施形態では、前述の処方受付ステップが実行されたことを契機に、登録部331が、ユーザが薬を購入することの登録を実行する。換言すれば、医師による、医師端末2に対する操作を契機に、ユーザが薬を購入することの登録を実行する。この登録の実行方法は、商取引分野で用いられる公知の方法を採用すればよいが、一例としては、以下の処理が行われる。すなわち、所定のECサイトにおけるカートに、処方される薬を、ユーザと紐付けて登録することが例示される。ここでのECサイトはサーバ3を所有・管理する者が運用するサイトであっても、外部サイトであっても構わない。
【0064】
さらに、この購入登録ステップでは、以下の処理が行われてもよい。すなわち、識別情報登録ステップ時点のユーザのクレジットカードに関する情報として、与信枠の額を所定の額(例えば1円、2円、3円、10円、100円・・・等いずれの額でもよい)に設定しておき、上述の処方受付ステップが実行された時点で、登録部331が、この与信枠の額を、実際の薬の購入額(その他付随費用を含んでよい)となるように変更するように構成されてもよい。これにより、ユーザの特段の操作を行うことなく、後述する確定処理へと進行することができる。
なお、ユーザが電子決済サービスを利用している場合においても、上記と同様に、所定の購入額での決済が行われる処理が行われてもよい。
【0065】
一方、本実施形態では、前述の処方受付ステップが実行されたことを契機に、送信部335が、薬を発送する者の所有する発送者端末4に、処方された薬と、ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信する。この送信の処理は種々の方法が採用できるが、一例としては、送信部335は、識別情報登録ステ府で登録されたユーザの識別情報を、発送者端末4に送信する。すなわち、登録部331が登録するユーザの識別情報としては、ユーザの氏名や住所等の送付先に関する情報を含み得ることから、この登録された情報を発送者端末4に送信(典型的には端末に表示)させることで、発送者端末4に接した発送者が、発送業務を行うことができる。
【0066】
また、このようにして発送者が薬の発送業務を終えると、確定部338は、薬を発送する者が薬を発送したことに基づき、登録部331が登録した薬を購入すること(換言すれば薬の取引)を確定させる。この確定に関する処理のトリガーは、発送者が発送者端末4に発送業務を終えたことを入力することが例示されるが、必ずしもこれには限定されない。例えば、薬を発送する発送業者のサービスから薬の発送が進行していることをサーバ3が受け付けた上で、上述の確定ステップを実行するように構成されてもよい。
【0067】
また、本実施形態では、サーバ3の通知部336が、確定ステップが実行されたことを、ユーザが所有するユーザ端末1を介して、ユーザに通知するように構成されてもよい(アクティビティA106)。より典型的な例では、通知部336は、ユーザ端末1にインストールされたチャットサービスの画面に、確定ステップが実行されたことを表示させるように通知を行うように構成されてもよい。このようにすることで、ユーザが自身の購入した薬の詳細を把握しやすくなる。
【0068】
なお、本実施形態の情報処理システム100において、このようにして発送者による発送業務が完了した後、ユーザ端末1から薬の到着予定時間が把握できるように構成されてもよい。たとえば、前述のチャットサービスの画面上に、薬の到着予定時間が表示されるように構成されてもよい。また、このユーザによる、ユーザ端末1に対する操作に従い、この到着予定時間が変更可能となるように構成されてもよい。
【0069】
また、このように各種処理が実行されると、ユーザの識別情報、処方内容等の各アクティビティで実行された処理に関する情報の詳細が所定の領域にデータとして格納される(アクティビティA107)。この記憶領域は、例えば、記憶部32である。これにて一連の処理が完了する。
【0070】
以上、本実施形態の情報処理システム100においては、処方受付ステップが実行されたことを契機に、決済実行ステップと、送信ステップと、が実行されるように構成されている。これにより、手続上、滞りのない取引が実現可能となり、ユーザに対し、迅速に薬を提供することができる。
【0071】
4.その他
その他、情報処理システム100に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0072】
以上の実施形態では、情報処理システム100の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム100の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0073】
以上の実施形態では、医師端末2の操作を契機に、薬の処方に関する決済と、発送者端末4への情報発信がともに行われる態様を示したが、所定の処理に従い、発送者端末4への情報発信を実行しないように設定することも可能である。例えば、
図7の表示画面D2においては、「発送のみ一次保留」とする設定を行うことができる。すなわち、ユーザの検討状況などを踏まえ、この表示画面D2に接した医師は、処方実施後の処理の選択を行うことができる。
【0074】
以上の実施形態では、サーバ3が種々の記憶や制御を行ったが、サーバ3に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、ブロックチェーン技術等を用いて、登録した各種情報や、実行した情報処理の履歴等の情報を分散して複数の外部装置に記憶させてもよい。
【0075】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0076】
(1)ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、オンライン診療実行ステップでは、前記ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行し、処方受付ステップでは、前記オンライン診療の実行以降に前記医師の所有する医師端末からの前記薬の処方に関する操作を受け付け、購入登録ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記ユーザが前記薬を購入することを登録し、送信ステップでは、前記処方受付ステップが実行されたことを契機に、前記薬を発送する者の所有する発送者端末に、処方された前記薬と、前記ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信し、確定ステップでは、前記薬を発送する者が前記薬を発送したことに基づき、前記購入登録ステップで登録した前記薬の購入することを確定させる、情報処理システム。
【0077】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、通知ステップでは、前記確定ステップが実行されたことを、前記ユーザが所有するユーザ端末を介して、前記ユーザに通知する、情報処理システム。
【0078】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記通知ステップでは、前記ユーザ端末にインストールされたチャットサービスの画面に、前記確定ステップが実行されたことを表示させるように通知を行う、情報処理システム。
【0079】
(4)上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、処方画面表示制御ステップでは、前記医師端末に、予め設定された複数種の前記薬を選択可能な画面を表示させ、前記処方受付ステップでは、前記医師端末における前記画面に対する操作に基づき、前記薬の処方に関する操作を受け付ける、情報処理システム。
【0080】
(5)上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、識別情報登録ステップでは、前記ユーザによる、ユーザ端末にインストールされたチャットサービスを介した操作に基づき、前記ユーザの識別情報を登録し、前記送信ステップでは、前記識別情報登録ステップで登録された前記ユーザの識別情報を、前記発送者端末に送信する、情報処理システム。
【0081】
(6)上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記薬は、経口避妊薬(ピル)である、情報処理システム。
【0082】
(7)情報処理方法であって、上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【0083】
(8)プログラムであって、コンピュータに上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0084】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0085】
1 :ユーザ端末
2 :医師端末
3 :サーバ
4 :発送者端末
5 :ネットワーク
10 :通信バス
11 :通信部
12 :記憶部
13 :制御部
14 :表示部
15 :入力部
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
100 :情報処理システム
331 :登録部
332 :オンライン診療実行部
333 :処方受付部
334 :決済実行部
335 :送信部
336 :通知部
337 :表示制御部
338 :登録部
BT11、BT21 :ボタン
D1、D2 :表示画面
R11~R15 :領域
【要約】
【課題】ユーザに対し、迅速に薬を提供することが可能な情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ユーザに対する薬の処方を支援する情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。オンライン診療実行ステップでは、ユーザと、医師と、の間でのオンライン診療を実行する。処方受付ステップでは、オンライン診療の実行以降に医師の所有する医師端末からの薬の処方に関する操作を受け付ける。購入登録ステップでは、処方受付ステップが実行されたことを契機に、ユーザが薬を購入することを登録する。送信ステップでは、処方受付ステップが実行されたことを契機に、薬を発送する者の所有する発送者端末に、処方された薬と、ユーザの識別情報とを紐付けた情報を送信する。確定ステップでは、薬を発送する者が薬を発送したことに基づき、購入登録ステップで登録した薬の購入することを確定させる。
【選択図】
図1