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特許7281684表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20230519BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230519BHJP
【FI】
H04L12/28 500
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018130403
(22)【出願日】2018-07-10
(65)【公開番号】P2020009211
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】高下 剛一
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬一
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-282779(JP,A)
【文献】特開2005-130423(JP,A)
【文献】特開2005-102156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/10
H04L 12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器制御部と機器管理部とを有する機器情報出力システムに接続された情報端末の表示部への表示方法であって、
施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定た複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を前記機器管理部が生成して前記表示部に表示させるステップと、
以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を前記機器管理部が生成して前記表示部に表示させるステップとを有し、
前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり、
前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり、
前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、
前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域設置された機器を制御し、
前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる
表示方法。
【請求項2】
前記第2領域のいずれかは、複数の前記第1領域を包含する
請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方において、複数の前記機器同士において連動するように設定するための第3設定画面を前記表示部に表示するステップを有する
請求項1又は2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記第3設定画面において、連動する前記機器の機能に関する情報を前記表示部に表示する
請求項3に記載の表示方法。
【請求項5】
連動する複数の前記機器のうち、一部の機器を報知の対象から除外する第4設定画面を前記表示部に表示するステップを有する
請求項1~4のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項6】
施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を生成し、かつ、1以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を生成する機器管理部と、
記機器管理部が生成した前記第1設定画面及び前記第2設定画面を出力する出力部と、
器制御部とを有し、
前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり
前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり、
前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、
前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域に設置された機器を制御し、
前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる
機器情報出力システム。
【請求項7】
機器制御部と機器管理部とを有する機器情報出力システムを用いた機器情報出力方法であって、
施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定た複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を生成する第1分類ステップと、
以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を生成する第2分類ステップと、
成した前記第1設定画面及び前記第2設定画面を出力するステップとを有し、
前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり
前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり
前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、
前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域設置された機器とを制御し、
前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる
機器情報出力方法。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の表示方法、又は、請求項7に記載の機器情報出力方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、複数台の家電機器をグループ化して管理することで、住民に対して適切な住環境を提供するシステムが登場してきている。例えば、特許文献1における火災報知システムでは、検知器、調理器、及び換気機器を登録処理することにより、所定の機器とは異なる他の機器を連動して運転制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-161098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、住民に対して適切な住環境を提供するための空調装置等の家電機器のグループと、住民に対する安全性を確保するために扉の開閉を検知する開閉センサー等の防犯用機器のグループとがある場合、これらのグループは互いに用途が異なるため、従来のシステムでは、グループ間で連動した動作を行うことができない。例えば、リビングの窓が開放されれば、防犯用機器のグループとして開閉センサーがリビングの窓が開放されていることを検知するが、開閉センサーは家電機器のグループではないため、リビングに存在する空調装置を停止するといった制御を行うことができない。このため、各々の機器の設定を最適化することができていない。
【0005】
そこで、環境負荷の軽減を図ることができる表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る表示方法は、機器制御部と機器管理部とを有する機器情報出力システムに接続された情報端末の表示部への表示方法であって、施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定た複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を前記機器管理部が生成して前記表示部に表示させるステップと、以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を前記機器管理部が生成して前記表示部に表示させるステップとを有し、前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり、前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり、前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域設置された機器を制御し、前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる。
【0007】
また、本発明の一態様に係る機器情報出力システムは、施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を生成し、かつ、以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を生成する機器管理部と、記機器管理部が生成した前記第1設定画面及び前記第2設定画面を出力する出力部と、器制御部とを有し、前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり、前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり、前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域に設置された機器を制御し、前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る機器情報出力方法は、機器制御部と機器管理部とを有する機器情報出力システムを用いた機器情報出力方法であって、施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定た複数の第1領域のそれぞれに設置されている1以上の機器を示す第1設定画面を生成する第1分類ステップと、以上の第2領域に属する1以上の前記機器を示す第2設定画面を生成する第2分類ステップと、成した前記第1設定画面及び前記第2設定画面を出力するステップとを有し、前記第1領域は、前記施設内に存在する複数の部屋を1部屋単位で設定した領域であって所定の用途に用いられる各々の前記機器が設置されている領域であり、前記第2領域は、前記施設内の領域であって、複数の前記第1領域を含んだフロア単位、及び、複数の前記第1領域を含まないフロア単位で設定した領域であり前記機器管理部は、複数の機器のそれぞれが設置されている複数の前記第1領域を示す第1の情報と、複数の前記第1領域のそれぞれが属する前記第2領域、及び、複数の前記第1領域が属さない前記第2領域を示す第2の情報とを生成し、前記機器制御部は、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記第2領域設置された機器とを制御し、前記機器制御部は、前記第2の情報が示す前記第2領域設置されている機器の動作に応じて、前記第1の情報が示す前記第1領域設置された機器が所定の動作を行うように連動制御させる。
【0009】
また、本発明の一態様に係るプログラムは、表示方法、又は、機器情報出力方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラムによれば、環境負荷の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係る機器情報出力システムを例示するブロック図である。
図2図2は、実施の形態に係る機器情報出力システムを例示する模式図である。
図3A図3Aは、機器テーブルを例示する図である。
図3B図3Bは、第2区分のテーブルを例示する図である。
図3C図3Cは、第1区分のテーブルを例示する図である。
図4A図4Aは、実施の形態に係る機器情報出力システムの第2設定画面を例示する図である。
図4B図4Bは、実施の形態に係る機器情報出力システムの第1設定画面を例示する図である。
図5A図5Aは、実施の形態に係る機器情報出力システムの第3設定画面を例示する図である。
図5B図5Bは、実施の形態に係る機器情報出力システムの第3設定画面を例示する図である。
図6図6は、実施の形態に係る機器情報出力システムの第4設定画面を例示する図である。
図7A図7Aは、実施の形態に係る機器情報出力システムの動作を例示する図である。
図7B図7Bは、実施の形態に係る機器情報出力システムにおける第4設定画面を用いて各々の機器の連動制御の設定を例示する図である。
図8図8は、変形例に係る機器情報出力システムを例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0013】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0014】
まず、本実施の形態に係る表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法、及びプログラムについて説明する。
【0015】
(実施の形態)
[構成]
図1は、実施の形態に係る機器情報出力システム1を例示するブロック図である。図2は、実施の形態に係る機器情報出力システム1を例示する模式図である。
【0016】
図1及び図2に示すように、機器情報出力システム1は、複数の機器が搭載された施設において、複数の機器のそれぞれを、1以上の区分に分類し、分類されたそれぞれの区分の間で、連動した動作を行わせることができるシステムである。
【0017】
例を挙げて具体的に説明すると、機器情報出力システム1では、施設のリビングに存在する照明装置44、空調装置43(例えばエアコン)等の機器を第1区分R1と規定し、施設のリビングにある窓センサー41を第2区分R2と規定する。機器情報出力システム1は、第2区分R2に属する窓センサー41が窓の開放を検知すると、第1区分R1に属する空調装置43の動作を自動的に停止させる。このように、機器情報出力システム1では、異なる区分に属する機器であっても、各々の機器を連動した動作を行わせる。第1区分R1は、第1領域の一例である。第2区分R2は、第2領域の一例である。
【0018】
ここで第2区分R2は、施設における所定のエリアであり、例えば、玄関、1階のフロア、2階のフロア等の単位で設定された区分である。また、第1区分R1は、リビング、台所、寝室等の1部屋単位で設定された区分である。第2区分R2のいずれかは、複数の第1区分R1を包含している。1以上の第1区分R1及び1以上の第2区分R2のそれぞれには、1以上の機器が設置されている。このような区分は予め設定されており、ユーザが任意で設定変更することができる。例を挙げれば、第○○区分に属する××という場合は、××が第○○区分に配置されていることを意味する。
【0019】
また、機器情報出力システム1では、第1区分R1に属する各々の機器に対して連動した動作を行わせる。例えば、機器情報出力システム1は、ユーザの操作によって第1区分R1に属する空調装置43がONになると、人が存在していると考えられるため、第1区分R1の照明装置44を自動的に点灯させるといった動作を、各々の機器に行わせることもできる。
【0020】
機器情報出力システム1は、施設における各々の部屋に設置されている各々の機器と通信可能に接続され、それぞれの機器の動作を制御する。ここで、施設とは、例えば、オフィスビル、倉庫、住宅等の建築物である。本実施の形態では住宅を例示している。また、機器は、窓センサー41、空気清浄機42、空調装置43、照明装置44、IH調理器45、電気錠46等であり、施設に設置される家電機器、防犯用機器等である。
【0021】
本実施の形態では、施設のリビングには、第1区分R1の空気清浄機42、空調装置43、照明装置44等の機器と、第2区分R2の窓センサー41等の機器とが設置されている。また、台所には、第2区分R2の窓センサー41等の機器と、第1区分R1の空調装置43、IH調理器45等の機器とが設置されている。
【0022】
また、機器情報出力システム1は、ネットワークを介して情報表示端末30に接続されている。情報表示端末30は、ディスプレイを備えた、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。
【0023】
機器情報出力システム1は、機器制御部21と、機器管理部22と、記憶部23と、通信部25とを備える。
【0024】
機器制御部21は、第2区分R2に分類された機器の動作に応じて、第1区分R1に分類された機器が所定の動作を行うように制御する。機器制御部21は、同一の区分に属する各々の機器の動作を連動するように制御し、かつ、異なる区分に属する各々の機器の動作をも連動するように制御する。具体的には、ユーザがリビングの空調装置43(第1区分R1)が起動させると、機器制御部21はリビングの照明装置44(第1区分R1)を点灯させたり、ユーザが窓を開けると(リビングの窓センサー41(第2区分R2)が窓の開放を検知すると)、機器制御部21は空調装置43(第1区分R1)の運転を停止させたりする。
【0025】
機器管理部22は、上述したように、施設のエリアを複数に区分する設定を行うことができる。具体的には、機器管理部22は、施設内のエリアにおいて、例えば玄関、1階のフロア、2階のフロア等を第1区分R1として分類することができる。また、機器管理部22は、施設内のエリアにおいて、例えば、リビング、台所、寝室等を第2区分R2として分類することができる。
【0026】
ここで、第1区分R1は、施設のエリアを所定の用途ごとに分類した第1区分テーブルを、情報表示端末30の表示部31に表示するための区分である。本実施の形態では、施設に住居するユーザの住環境を整えるために用いられる、空調装置43、照明装置44等の機器が分類されている。第1区分テーブルは、第1の情報の一例である。
【0027】
また、第2区分R2は、施設のエリアを第1区分テーブルとは異なる所定の用途ごとに分類した第2区分テーブルを、情報表示端末30の表示部31に表示するための区分である。本実施の形態では、第2区分R2には、施設における防犯のために用いられる、窓、扉等の開閉を検知する窓センサー41、電気錠46等の機器が分類されている。第2区分テーブルは、第2の情報の一例である。
【0028】
機器管理部22は、ユーザが各々の機器から機器に関する情報を機器情報出力システム1に取得させると、1以上の第1区分R1に基づいて1以上の機器を各々に分類するための第1設定画面101、1以上の第2区分R2に基づいて1以上の機器を各々に分類するための第2設定画面102、各々の機器同士における連動の有無を設定するための第3設定画面103、及び、ユーザの選択によって任意の機器を連動制御の対象から除外する第4設定画面104を生成する。機器管理部22は、生成した第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、及び第4設定画面104のそれぞれを、情報表示端末30の表示部31に出力する。第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、及び第4設定画面104については、後述する。
【0029】
機器管理部22は、記憶部23に格納されている各々の機器に関する情報を管理する。具体的には、機器管理部22は、各々の機器に関する情報を生成し、生成した各々の機器に関する情報を記憶部23に格納し、記憶部23のデータベースに含まれる各々の機器に関する情報を更新する。
【0030】
各々の機器に関する情報について具体的に説明する。各々の機器に関する情報は、図3Aに示す機器テーブル、図3Bに示す第2区分テーブル、及び図3Cに示す第1区分テーブルを含む。図3Aは、機器テーブルを例示する図である。図3Bは、第2区分テーブルを例示する図である。図3Cは、第1区分テーブルを例示する図である。
【0031】
図3Aに示すように、機器テーブルは、各々の機器を識別する「機器ID」、機器IDが示す機器が第2区分R2のどの区分に属しているかを識別する「第2区分ID」、機器IDが示す機器が第1区分R1のどの区分に属しているかを識別する「第1区分ID」、各々の機器IDに対応する「機器の名称」で構成されている。機器テーブルにおける各々の機器は、第2区分R2及び第1区分R1に属する区分、及び機器の名称が、機器IDにそれぞれ紐付けられている。このため、各々の機器は、施設のどこに配置され、どのような用途の機器であるかどうかが分かる。
【0032】
図3Bに示すように、第2区分テーブルは、各々の第2区分R2をそれぞれ識別する「第2区分ID」、窓等が開いていることを知らせる設定がonであるかoffであるかを示す「警報」、各々の第1区分R1をそれぞれ識別する「第1区分ID」、各々の第2区分IDに対応する「第2区分の名称」で構成されている。
【0033】
図3Cに示すように、第1区分テーブルは、各々の第1区分R1をそれぞれ識別する第1区分ID、各々の第1区分R1に対応する第1区分R1の名称で構成されている。
【0034】
機器管理部22は、ユーザによって第2区分R2に分類された機器と第1区分R1に分類された機器とが連動するように設定されると、例えば第2区分R2の機器の動作によって、第1区分R1の機器の動作を制御するための制御情報を生成し、生成した制御情報を機器制御部21に出力する。機器制御部21は、制御情報に応じた制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを、通信部25を介して対応する機器に送信する。
【0035】
記憶部23は、各々の機器に関する情報を含むデータベースを格納する。記憶部23は、例えば、半導体メモリ又はハードディスク装置を用いて構成される。
【0036】
情報表示端末30は、第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、第4設定画面104等を表示するディスプレイである表示部31を有する。表示部31は、施設に設けられた各々の機器を分類するための第1設定画面101、各々の機器を分類するための第2設定画面102等を表示する。表示部31は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
【0037】
図4Aは、実施の形態に係る機器情報出力システム1の第2設定画面102を例示する図である。図4Bは、実施の形態に係る機器情報出力システム1の第1設定画面101を例示する図である。
【0038】
図4Aに示すように、第2設定画面102は、各々の機器が1以上の第2区分R2のうち、どの第2区分R2に属しているかを示している。ユーザが各々の機器から機器に関する情報を機器情報出力システム1に取得させることで、第2設定画面102は、機器管理部22によって生成される。第2設定画面102には、各々の機器から取得した機器種別が表示される。第2設定画面102は、ユーザによる、第2区分R2の名称の入力、機器種別に対応する各々の機器の名称の入力等を受付ける(第2分類ステップに相当する)。
【0039】
図4Bに示すように、第1設定画面101は、各々の機器が1以上の第1区分R1のうち、どの第1区分R1に属しているかを示している。ユーザが各々の機器から機器に関する情報を機器情報出力システム1に取得させることで、第1設定画面101は、機器管理部22によって生成される。第1設定画面101には、各々の機器から取得した機器種別が表示される。第1設定画面101は、ユーザによる、第1区分R1の名称の入力、機器種別に対応する各々の機器の名称の入力等を受付ける(第1分類ステップに相当する)。
【0040】
また、情報表示端末30の表示部31は、複数の機器同士における連動の有無を設定するための第3設定画面103を表示する。図5Aは、実施の形態に係る機器情報出力システム1の第3設定画面103を例示する図である。図5Bは、実施の形態に係る機器情報出力システム1の第3設定画面103を例示する図である。
【0041】
図5Aに示すように、第3設定画面103は、第1区分R1に属する機器と第2区分R2に属する機器とを連動するように設定することができる画面である。例えば、第3設定画面103は、検知した動作を報知する機器を示す「報知対象」、報知対象の「制御条件」、報知対象が設置されている「部屋」、報知対象の機器と連動させる機器を示す「制御対象」、報知対象の機器と連動する際に制御対象が行う動作を示す「制御内容」で構成されている。「制御内容」における「運転モード」、「温度」は、連動する機器の機能に関する情報の一例である。表示部31は、機器の機能に関する情報を表示する。
【0042】
第3設定画面103によって、各々の機器を連動させる設定(連動制御設定)を行うことで、例えば、リビングに設置された窓センサー41(第2区分R2に属する機器)が窓の開放を検知した場合に、リビングに設置された空調装置43(第1区分R1に属する機器)の動作を停止させるといった制御を行うことができる。
【0043】
例えば図5Bに示すように、報知対象を1階のフロアの窓センサー41に設定し、制御条件を「窓が閉じた場合に制御」に設定し、制御内容をリビングに設置されている全ての空調装置43の運転モードを冷房に設定する。この場合、機器情報出力システム1は、1階のフロアの窓センサー41が窓の閉鎖を検知すると、リビングの全ての空調装置43を28℃の冷房運転に制御する。
【0044】
また、表示部31は、連動する複数の機器のうち、一部の機器を連動制御の対象から除外するための第4設定画面104を表示する。図6は、実施の形態に係る機器情報出力システム1の第4設定画面104を例示する図である。
【0045】
図6に示すように、第2区分R2において、例えば複数の窓センサーA1~A6が存在する場合、機器管理部22は、表示部31に表示された第4設定画面104を介したユーザの操作を受付けることで、任意の窓センサー41を報知対象から除外する。例えば、図6では窓センサーA6の選択を解除している。この場合、機器情報出力システム1は、窓センサーA1~A5の開閉を検知すれば空調装置43の動作を制御するが、窓センサーA6が窓の開閉を検知しても空調装置43の動作を制御しない。
【0046】
なお、図示はしないが、機器情報出力システム1は、ユーザの操作を受付ける入力部を有する。入力部は、例えばタッチパネル等である。入力部は、第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、第4設定画面104に応じた入力を受付ける。
【0047】
通信部25は、有線通信又は無線通信により各々の機器及び情報表示端末30と接続されている通信モジュールである。通信部25は、機器制御部21が生成した制御コマンドを各々の機器に出力したり、第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、及び第4設定画面104を示す情報を、ネットワークを介して情報表示端末30に送信したりする。
【0048】
[動作]
図7Aは、実施の形態に係る機器情報出力システム1の動作を例示する図である。
【0049】
ここでは、施設に複数の機器が設置されている場合を想定する。
【0050】
図7Aに示すように、まず、機器情報出力システム1において、複数の機器の初期設定を行う。具体的には、機器情報出力システム1の機器管理部22は、通信部25を介して各々の機器から機器に関する情報を取得する(S11)。機器管理部22は、取得した機器に関する情報のそれぞれを記憶部23に格納する。具体的には、機器管理部22は、各々の機器を識別する機器IDを各々の機器に関する情報に付与してデータベース化し、データベースを記憶部23に格納する。
【0051】
次に、機器管理部22は、ステップS11で取得した各々の機器に関する情報に基づいて、第1設定画面101を生成し、第1設定画面101を示す情報を情報表示端末30に出力する。情報表示端末30の表示部31は、第1設定画面101を示す情報を取得し、第1設定画面101を表示する(S12:第1設定画面101を表示部31に表示するステップの一例)。ユーザは、第1設定画面101に表示されている名称の欄に第1区分R1の名称を入力する。図4Aでは、ユーザが「1階のフロア」と入力している。また、ユーザは、第1設定画面101に表示されている機器名称の欄に機器名称を入力する。図4Aでは、ユーザが「1階のフロア 窓センサー1」等と入力している。こうして、機器管理部22は、図3Cの第1区分テーブルを生成し、記憶部23のデータベースに格納する。
【0052】
本実施の形態において、第1設定画面101では、ユーザが第1設定画面101を操作して、1階のフロア、玄関、2階のフロア等を入力する。
【0053】
次に、機器管理部22は、ステップS11で取得した各々の機器に関する情報に基づいて、第2設定画面102を生成し、第2設定画面102を示す情報を情報表示端末30に出力する。情報表示端末30の表示部31は、第2設定画面102を示す情報を取得し、第2設定画面102を表示する(S13:第2設定画面102を表示部31に表示するステップの一例)。ユーザは、第2設定画面102に表示されている「名称」の欄に第2区分R2の名称を入力する。図4Bでは、ユーザが「リビング」と入力している。また、ユーザは、第2設定画面102に表示されている機器名称の欄に「機器名称」を入力する。図4Bでは、ユーザが「リビング 空調装置43」等と入力している。こうして、機器管理部22は、第2区分テーブルを生成し、記憶部23のデータベースに格納する。
【0054】
本実施の形態において、第2設定画面102では、ユーザが第2設定画面102を操作して、リビング、台所、寝室等を入力する。
【0055】
なお、ステップS12及びS13は順番が逆であってもよい。また、表示部31には、第1設定画面101及び第2設定画面102を1つの画面に同時に表示してもよく、第1設定画面101及び第2設定画面102をタブ表示してもよい。なお、第1設定画面101及び第2設定画面102の表示形態はこれらに限定されない。
【0056】
次に、機器管理部22は、ステップS12及びS13において、第1設定画面101及び第2設定画面102の入力が完了しているかどうかを判断する(S14)。
【0057】
入力が完了している場合(S14でYES)、機器管理部22は、第1区分テーブル及び第2区分テーブルに基づいて、第3設定画面103を生成し、第3設定画面103を情報表示端末30に出力する。情報表示端末30の表示部31は、第3設定画面103を表示する(S15:第3設定画面103を表示部31に表示するステップの一例)。ユーザは、例えば図5Aに示すように、第3設定画面103に表示されている、「報知対象」、「制御条件」、「部屋」、「制御対象」、及び「制御内容」を設定する。これにより、リビングの窓センサー41とリビングの空調装置43とが連動制御設定される。こうして、機器管理部22は、機器テーブルを生成し、記憶部23のデータベースに格納する。
【0058】
また、入力が完了していない場合(S14でNO)、ステップS12に戻り、ユーザは、第1設定画面101及び第2設定画面102の入力を行う。
【0059】
機器管理部22は、ステップS15において、第3設定画面103の入力が完了、つまり各々の機器の連動制御設定が完了しているかどうかを判断する(S16)。例えば、第3設定画面103における決定ボタンが選択されているかどうかで判断する。
【0060】
入力が完了している場合(S16でYES)、機器管理部22は、連動制御設定された各々の機器の連動制御を開始する(S17)。こうして、機器情報出力システム1の処理を終了する。
【0061】
図7Bは、実施の形態に係る機器情報出力システム1における第4設定画面104を用いて各々の機器の連動制御の設定を例示する図である。
【0062】
ユーザは、入力部を操作することで、第4設定画面104を呼び出す。機器管理部22は、ユーザの操作によって、第4設定画面104を情報表示端末30に出力する。情報表示端末30の表示部31は、第4設定画面104を表示する(S21:第4設定画面104を表示部31に表示するステップの一例)。ここで、図6に示すように、ユーザは、入力部を介して、選択によって任意の機器を連動制御の対象から除外する。
【0063】
機器管理部22は、ステップS21において、第4設定画面104の入力が完了、つまり各々の機器の連動制御設定が完了しているかどうかを判断する(S22)。例えば、第4設定画面104における決定ボタンが選択されているかどうかで判断する。
【0064】
入力が完了している場合(S22でYES)、機器管理部22は、連動制御設定された各々の機器の連動制御を開始する(S23)。機器管理部22は、複数の機器のうち、連動制御設定が選択された一部の機器についてのみ連動制御を開始する。こうして、機器情報出力システム1の処理を終了する。
【0065】
このように、この機器情報出力システム1では、第2区分R2に分類された各々の機器(例えば窓センサー41等)と第1区分R1に分類された各々の機器(例えば空調装置43)を関連付けることで、連動制御を行う。例えば、ユーザがリビングの窓を開けた場合、窓センサー41は、窓の開放を検知して機器情報出力システム1に出力する。これにより、機器管理部22は、図5A又は図5Bで示す第3設定画面103で設定された、制御条件の「窓が開いた場合に制御」、制御対象の「空調装置」、制御内容の「運転モード 停止」をデータベースから読み出し、機器制御部21に機器の制御情報を出力する。機器制御部21は、機器管理部22から取得した制御情報に基づいて、空調装置43を制御する制御コマンドを生成する。ここでは、機器制御部21は、空調装置43の運転を停止させる制御コマンドを生成する。機器制御部21は、生成した制御コマンドを、通信部25を介してリビングの空調装置43に出力する。これによって、空調装置43は、運転を停止する。
【0066】
また、ユーザがリビングの窓を開けた場合において、窓センサー41が連動制御設定されていない場合は、機器情報出力システム1は、窓センサー41が窓の開閉を検知しても、空調装置43の動作を制御しない。
【0067】
[作用効果]
次に、本実施の形態における表示方法、機器情報出力システム1、機器情報出力方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0068】
上述したように、本実施の形態に係る表示方法は、情報表示端末30の表示部31への表示方法である。表示方法は、施設のエリアを区分する1以上の第1区分R1に基づいて、施設に設けられた1以上の機器を各々に分類するための第1設定画面101を表示部31に表示するステップと、施設のエリアを区分する第1区分R1とは異なる1以上の第2区分R2に基づいて、1以上の機器を各々に分類するための第2設定画面102を表示部31に表示するステップとを有する。
【0069】
これによれば、表示部31は、第1区分R1に基づいて第1設定画面101を表示し、第2区分R2に基づいて第2設定画面102を表示する。第1設定画面101及び第2設定画面102のように、表示部31は、異なる区分単位で表示することができるため、区分単位で各々の機器を個別に制御することができる。例えば、第1設定画面101及び第2設定画面102に基づいて、異なる区分に属する各々の機器を連動させれば、各々の機器の設定を最適化することができる。
【0070】
したがって、環境負荷の軽減を図ることができる。特に、機器情報出力システム1によって、異なる区分に属する各々の機器を連動させることができれば、施設内の居住環境の最適化を図ることができる。
【0071】
また、本実施の形態に係る機器情報出力システム1は、施設のエリアを区分する1以上の第1区分R1に基づいて、取得した情報を分類し、かつ、施設のエリアを区分する第1区分R1とは異なる1以上の第2区分R2に基づいて、情報を分類する機器管理部22と、情報を取得したとき、機器管理部22の分類に基づいた情報を出力する通信部25と有する。
【0072】
また、本実施の形態に係る機器情報出力方法は、施設のエリアを区分する1以上の第1区分R1に基づいて、取得した情報を分類する第1分類ステップと、施設のエリアを区分する第1区分R1とは異なる1以上の第2区分R2に基づいて、情報を分類する第2分類ステップと、情報を取得したとき、第1分類ステップおよび第2分類ステップの少なくとも一方の分類ステップに基づいた情報を出力するステップと有する。
【0073】
また、本実施の形態に係るプログラムは、表示方法、又は、機器情報出力方法をコンピュータに実行させる。
【0074】
これらにおいても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0075】
また、本実施の形態に係る表示方法において、第1区分R1は、所定の用途に用いられる各々の機器を分類した第1の情報を、表示部31に表示するための区分である。そして、第2区分R2は、第1の情報とは異なる第2の情報を、表示部31に表示するための区分である。
【0076】
これによれば、各々の機器を第1区分R1に応じた用途と第2区分R2に応じた用途とに分類することができる。このため、各々の機器の用途に応じた制御を行うことができる。
【0077】
また、本実施の形態に係る表示方法において、第2区分R2のいずれかは、複数の第1区分R1を包含する。
【0078】
これによれば、第2区分R2は1以上の第1区分R1を包含しているため、大きな単位で各々の機器を制御することができる。
【0079】
また、本実施の形態に係る表示方法は、第1区分R1及び第2区分R2の少なくとも一方において、複数の機器同士における連動の有無を設定するための第3設定画面103を表示部31に表示するステップを有する。
【0080】
これによれば、ユーザは、各々の機器同士の連動の有無を確認することができる。また、ユーザは、連動させたい各々の機器を設定することができる。このため、各々の機器の用途に応じた制御を行うことができる。
【0081】
また、本実施の形態に係る表示方法は、第3設定画面103において、連動する機器の機能に関する情報を表示部31に表示する。
【0082】
これによれば、ユーザは、機器の機能に関する情報を確認することができる。このため、各々の機器における設定を詳細に行うことができる。
【0083】
また、本実施の形態に係る表示方法は、連動する複数の機器のうち、一部の機器を報知の対象から除外する第4設定画面104を表示部31に表示するステップを有する。
【0084】
これによれば、ユーザの設定によって連動させない機器を任意に選択することができる。
【0085】
また、本実施の形態に係る機器情報出力システム1は、第1区分R1に分類された機器と、第2区分R2に分類された機器とを制御する機器制御部21をさらに備える。そして、機器制御部21は、第2区分R2に分類された機器の動作に応じて、第1区分R1に分類された機器が所定の動作を行うように連動制御する。
【0086】
これによれば、異なる区分に属する機器が関連付けることで、第2区分R2の機器の動作を第1区分R1の機器の動作に連動させることができる。
【0087】
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記表示方法、機器情報出力システム、機器情報出力方法及びプログラムに限定されるものではない。
【0088】
例えば、上記実施の形態に係り、機器情報出力システム1aは、図8の構成であってもよい。図8は、変形例に係る機器情報出力システムを例示するブロック図である。機器情報出力システム1aは、さらに、表示部24を有していてもよい。表示部24は、実施の形態の情報表示端末30に搭載されている図1の表示部31と同様の構成であってもよい。また、図示は省略しているが、機器情報出力システム1aは、ネットワークを介して情報表示端末30と接続し、第1設定画面101、第2設定画面102、第3設定画面103、及び第4設定画面104を、情報表示端末30に表示させてもよい。
【0089】
また、上記実施の形態に係り、ユーザの操作によって、各々の機器を連動する連動モードと、各々の機器を連動制御させない通常モードとに切り替えることができてもよい。この場合、機器情報出力システムは、連動モードと通常モードとを相互に切り替えることが可能な切替部を有していてもよい。
【0090】
また、上記実施の形態に係り、ステップS12及びS13は順番が連続しているが、これらは連続している必要はなくそれぞれが独立したタイミングで、第1設定画面101と第2設定画面102とが表示されて、それぞれを設定することができてもよい。具体的には、所定の設定画面から第1設定画面101に遷移して設定され、また第1設定画面101の設定とは別の機会において、所定の設定画面から第2設定画面102に遷移して設定することができてもよい。このため、図7Aのフローにおいて、ステップS11、S12、及び第1設定画面101への入力の完了を判断するステップのフローと、ステップS11、S13、及び第2設定画面102への入力の完了を判断するステップのフローとが別々に独立していてもよい。
【0091】
また、上記実施の形態に係る表示方法、又は、機器情報出力方法を用いたプログラムは、コンピュータに搭載された記憶装置に格納されていてもよい。
【0092】
また、上記実施の形態に係る機器情報出力システムに含まれる各処理部は、典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0093】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0094】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0095】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
【0096】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0097】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【0098】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【符号の説明】
【0099】
1、1a 機器情報出力システム
22 機器管理部
24 表示部
25 通信部(出力部)
30 情報表示端末(情報端末)
41、42、43、44、45 機器(41、A1~A6 窓センサー、42 空気清浄機、43 空調装置、44 照明装置、45 IH調理器)
101 第1設定画面
102 第2設定画面
103 第3設定画面
104 第4設定画面
R1 第1区分
R2 第2区分
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8