IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 船井電機株式会社の特許一覧

特許7281685位置に基づくアドレスアダプタ及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】位置に基づくアドレスアダプタ及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/14 20060101AFI20230519BHJP
   H04L 61/00 20220101ALI20230519BHJP
   G06F 13/12 20060101ALI20230519BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
G06F13/14 320F
H04L61/00
G06F13/12 340F
G06F13/14 320H
G06F1/16 312J
G06F1/16 312Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018152696
(22)【出願日】2018-08-14
(65)【公開番号】P2019087228
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】15/807,686
(32)【優先日】2017-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機・ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148460
【弁理士】
【氏名又は名称】小俣 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168125
【弁理士】
【氏名又は名称】三藤 誠司
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ・ブライアン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】マーラ サード・マイケル エー.
(72)【発明者】
【氏名】デボード・ブルース エー.
(72)【発明者】
【氏名】トカッシュ・ジェームズ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】バークリー・ルーカス ディー.
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-177386(JP,A)
【文献】特開2007-074346(JP,A)
【文献】特開2007-156774(JP,A)
【文献】特開平11-353266(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/10-13/14
G06F 1/16
H04L 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータと複数の周辺装置のうちの1つの周辺装置との間の通信を可能とする、位置に基づくアドレスアダプタであって、
前記1つの周辺装置のみに取外し可能に取り付けられた、本体と、
通信インターフェイス回路と、アダプタメモリ回路とを含む、電子回路と、を含み、
前記通信インターフェイス回路が、前記ホストコンピュータと、前記本体が取り付けられた前記1つの周辺装置との間で通信を行い、
前記アダプタメモリ回路が、前記本体が取り付けられた前記1つの周辺装置に関連付く物理的位置に関連付く、ネットワークに基づかないアドレスである一意な物理的位置アドレスを記憶し、
前記アダプタメモリ回路に記憶された前記物理的位置アドレスは、(i)前記位置に基づくアドレスアダプタが前記1つの周辺装置に初期接続されたとき、前記1つの周辺装置が、当該物理的位置アドレスを検索し、且つ、当該物理的位置アドレスを前記1つの周辺装置に関連付けられた周辺装置ネットワークアドレスと関連付けるアドレスマップを確立して当該1つの周辺装置に保持するために用いられ、
前記アドレスマップは、前記ホストコンピュータからのブロードキャスト要求に対する応答として、前記1つの周辺装置から前記ホストコンピュータにブロードキャストされ、且つ、前記ホストコンピュータにより受け取られて前記ホストコンピュータに記憶され、
前記アダプタメモリ回路に記憶された前記物理的位置アドレスは、さらに、ii)前記ホストコンピュータが、前記物理的位置を周辺装置通信パケットの受取先に指定するユーザ入力コマンドを受け付けた際に、当該ホストコンピュータに記憶された前記アドレスマップから、当該物理的位置に関連付けられた前記物理的位置アドレスを読み出し、当該物理的位置アドレスに関連付けられた前記周辺装置ネットワークアドレスを用いて、前記周辺装置通信パケットを前記1つの周辺装置に送信するために用いられる、
位置に基づくアドレスアダプタ。
【請求項2】
前記通信インターフェイス回路が、前記ホストコンピュータと、前記本体が取り付けられた前記1つの周辺装置との間の双方向通信を可能とするため、複数の通信入力コネクタと、複数の通信出力コネクタとを有し、
前記アダプタメモリ回路が、前記ホストコンピュータではなく、前記1つの周辺装置のみとの直接電気通信接続を可能とするため、メモリコネクタを有する、
請求項1に記載の位置に基づくアドレスアダプタ。
【請求項3】
前記電子回路が、電源入力コネクタと、電源出力コネクタとを有する電源回路を有し、
前記電源入力コネクタが、外部電源との電気接続を可能とし、前記電源出力コネクタが、前記本体が取り付けられた前記1つの周辺装置との電気接続を可能とする、
請求項1または2に記載の位置に基づくアドレスアダプタ。
【請求項4】
前記本体が、
前記通信インターフェイス回路の複数の通信入力コネクタのそれぞれと、前記電子回路の電源入力コネクタとを収容するための側壁を有する凹部と、
前記複数の通信入力コネクタと、前記電源入力コネクタとを覆うため、前記本体に回動可能に取り付けられた開き戸と、を含む、
請求項2または3に記載の位置に基づくアドレスアダプタ。
【請求項5】
前記開き戸が、前記開き戸が閉じた状態での前記複数の通信入力コネクタと前記電源入力コネクタのそれぞれの取り付けのため、少なくとも1つの通信ケーブルと、電源ケーブルとを収容する少なくとも1つの開口を有する、
請求項4に記載の位置に基づくアドレスアダプタ。
【請求項6】
システムであって、
ホストプロセッサ回路と、前記ホストプロセッサ回路と通信可能に結合され、複数のアドレスマップを記憶するマッピングライブラリを含むホストメモリ回路とを有する、ホストコンピュータと、
複数の周辺装置物理的位置にそれぞれ位置する複数の周辺装置のうちの1つの周辺装置であって、筐体及び周辺装置プロセッサ回路を有する、1つの周辺装置と、
前記筐体に取外し可能に取り付けられ、前記1つの周辺装置と前記ホストコンピュータとに電気通信接続された、1つの位置に基づくアドレスアダプタと、を含み、
各前記アドレスマップが、それぞれの一意な物理的位置アドレスと、それぞれの関連付けられた周辺装置ネットワークアドレスとを有し、
前記位置に基づくアドレスアダプタが、前記複数の周辺装置物理的位置のうちの1つの物理的位置に関連付けられる、ネットワークに基づかないアドレスである一意な物理的位置アドレスを記憶するアダプタメモリ回路を有し、
前記位置に基づくアドレスアダプタが前記1つの周辺装置の前記筐体に初期接続されたとき、前記周辺装置プロセッサ回路が、前記位置に基づくアドレスアダプタの前記アダプタメモリ回路から前記一意な物理的位置アドレスを検索し、当該一意な物理的位置アドレスを、前記1つの周辺装置に関連付けられた周辺装置ネットワークアドレスと関連付ける前記アドレスマップを確立して保持し、
前記周辺装置プロセッサ回路が、確立した前記アドレスマップをブロードキャストすることにより、前記ホストコンピュータからの、利用可能なサービスのためのブロードキャスト要求に応答し、
前記ホストプロセッサ回路が、ブロードキャストされた前記アドレスマップを受け取り、前記アドレスマップを前記マッピングライブラリに記憶し、
前記ホストプロセッサ回路が、前記1つの物理的位置を周辺装置通信パケットの受取先に指定するユーザ入力コマンドを受け付けた際に、前記マッピングライブラリに記憶された前記アドレスマップから、前記1つの物理的位置に関連付けられた前記一意な物理的位置アドレスを読み出し、当該一意な物理的位置アドレスに関連付けられた前記周辺装置ネットワークアドレスを用いて、前記周辺装置通信パケットを前記1つの周辺装置に送信する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は周辺装置のアドレス割当に関するものであり、より具体的には、ある物理的位置での単純な周辺装置の置換えを可能とする位置に基づくアドレスアダプタ及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くのシステムにおいて、周辺装置は、システム内のある位置、又はベースプロダクトに割り当てられ、その位置又は割り当てられたベースプロダクトに基づき、コマンドはアドレス指定される。このように、アドレスが装置に関連付けられているため、その位置にある周辺装置の置換えは複雑でありえ、周辺機器の置換えに情報技術(IT)に精通した者を必要としうる。
【0003】
別々のシステムの装置が連携して、例えば印刷といった、特定の機能をエンドユーザに対し提供する場合、別々のシステム間のマッピングが作成され、維持されなければならない。このマッピングによる関係付けは、ユーザに対するシームレスで継続的な機能を提供するために維持される。
【0004】
例えば、店内に2つの別々のシステム、即ちPOS(point-of-sale)システムと、顧客に関連するクーポンを印刷する報償システムとを有する小売店を想定する。POSシステムは複数のコンピュータ化されたキャッシュレジスタを有し、報償システムは複数のプリンタを有しており、各プリンタは、顧客レーンといった、店内の特定の物理的位置に関連付けられる。報償システムは、購入される物品についてPOSシステムから情報を受け取り、対応する顧客レーンにある特定のプリンタへ、適切なクーポン画像を送信する。報償システムは、例えばコンピュータ化されたキャッシュレジスタであるPOS装置と、店内の特定の物理的位置に関連付けられたプリンタのアドレスとの間のマッピングを維持しなければならない。
【0005】
プリンタがネットワークを介し報償システムと通信する場合、各ネットワークプリンタは対応するIP(Internet protocol)アドレスによりアドレス指定される。しかし、特定のプリンタを置き換えなければならないときに、問題が発生する。ネットワークアドレスは一般的にプリンタに伴い移動し、報償システムソフトウェアにより維持されるマップは無効となり、報償システムは新たなプリンタと通信するために再プログラムされなければならない。言い換えると、既存のシステムにおいて、旧プリンタを、容易に、そして単純に、新たなプリンタに置き換えることができない。
【0006】
プリンタのネットワークIPアドレスに依存しない方法で、プリンタをアドレス指定する方法も知られている。例えば、IPP(Internet Protocol Printing)は、機能に基づきプリンタをアドレス指定する方法の一例である。しかし、IPPは、プリンタの物理的位置に基づき、プリンタをアドレス指定することを容易にしない。
【0007】
また、物理的位置への通信バスノードのマップを維持することが知られている(例えば、米国特許第6131119号明細書を参照)。例えば、IEEE1394は、ツリー状アドレス指定構造を有するインターフェイス標準であり、通信バスノードはツリー状アドレス指定構造の論理的位置に基づきアドレス指定される。その後、周辺機器の物理的位置は、通信バスの、例えばプリンタといった周辺装置の論理的位置に基づき示唆される。通信内容は、別の(IPベースの)ネットワークにおいて、周辺装置へ届けられる。周辺装置のネットワークアドレス(IP)は、制御バスにおいて通信され、通信内容は正しい位置へ届けられる。
【0008】
ネットワークにおけるアダプタの使用も知られており(例えば、米国特許出願公報第2009/0262382号明細書を参照)、アダプタはイーサネット(登録商標)ケーブルとプリンタとの間に位置しており、記憶されたIP又はMAC(media access control)アドレスを有し、このアドレスは特定の位置に関連付けられうる。しかし、このような手法は、IPネットワークの標準のMAC-to-IPマッピングに依存する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本技術分野において求められるのは、位置に基づくアドレスアダプタと、関連システムであり、位置に基づくアドレスアダプタは、ネットワークに基づかない物理的位置アドレスを定義し、位置に基づくアドレスアダプタに通信可能に結合された周辺装置と通信するために用いられ、これにより、位置に基づくアドレスアダプタに通信可能に結合された周辺装置の単純な置換えを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、位置に基づくアドレスアダプタと、関連システムを提供し、そのうち、位置に基づくアドレスアダプタに通信可能に結合された周辺装置の単純な置換えを可能とするため、位置に基づくアドレスアダプタはネットワークに基づかない物理的位置アドレスを定義し、位置に基づくアドレスアダプタに通信可能に結合された周辺装置と通信するために用いられ、これにより、位置に基づくアドレスアダプタに通信可能に結合された周辺装置の単純な置換えを可能とする。
【0011】
本発明は、一様態において、ホストコンピュータと、複数の周辺装置のうちの1つの周辺装置との間の通信を可能とする、位置に基づくアドレスアダプタを対象とする。位置に基づくアドレスアダプタは、本体と電子回路とを含む。本体は、1つの周辺装置のみに取外し可能に取り付けられる。電子回路は、通信インターフェイス回路とアダプタメモリ回路とを含む。通信インターフェイス回路は、ホストコンピュータと、本体が取り付けられたそれぞれの周辺装置との間の通信を行う。アダプタメモリ回路は、本体が取り付けられた周辺装置に関連付く物理的位置に関連付けられる、一意な物理的位置アドレスを記憶する。一意な物理的位置アドレスは、ネットワークに基づかないアドレスである。
【0012】
本発明の一実施形態において、通信インターフェイス回路は、ホストコンピュータと、本体が取り付けられたそれぞれの周辺装置との間の双方向通信を可能とするため、複数の通信入力コネクタと、複数の通信出力コネクタとを有する。アダプタメモリ回路は、ホストコンピュータではなく、それぞれの周辺装置のみとの直接的な電気通信接続を可能とするための、メモリコネクタを有する。
【0013】
本発明の一実施形態において、電子回路は、電源入力コネクタと電源出力コネクタとを有する電源回路を含み、電源入力コネクタは外部電源との電気接続を可能とし、電源出力コネクタは本体が取り付けられたそれぞれの周辺装置との電気接続を可能とする。
【0014】
本発明の一実施形態において、本体は、通信インターフェイス回路の複数の通信入力コネクタのそれぞれと電子回路の電源入力コネクタとによりアクセスされる側壁を有する凹部と、複数の通信入力コネクタと電源入力コネクタとを覆うために本体に回動可能に取り付けられた開き戸とを含む。
【0015】
本発明の一実施形態において、開き戸は、開き戸が閉じた状態での複数の通信入力コネクタと電源入力コネクタのそれぞれの取り付けのため、少なくとも1つの通信ケーブルと、電力ケーブルとを収容する、少なくとも1つの開口を有する。
【0016】
本発明は、別の様態において、複数の周辺装置物理的位置にある複数の周辺装置を有するシステムを対象とする。ホストコンピュータは、ホストプロセッサ回路とホストメモリ回路とを有する。ホストメモリ回路は、ホストプロセッサ回路と通信可能に結合されている。ホストメモリ回路は、複数のアドレスマップを記憶するマッピングライブラリを含む。各アドレスマップは、それぞれの一意な物理的位置アドレスと、それぞれの関連付けられた周辺装置ネットワークアドレスとを有する。複数の周辺装置のうちの少なくとも1つの周辺装置は、筐体を有する。少なくとも1つの位置に基づくアドレスアダプタは、筐体に取外し可能に取り付けられる。位置に基づくアドレスアダプタは、周辺装置とホストコンピュータとに電気通信接続される。位置に基づくアドレスアダプタは、アダプタメモリ回路を有する。アダプタメモリ回路は、複数の周辺装置物理的位置のうちの1つの物理的位置に関連付けられる、一意な物理的位置アドレスを記憶する。一意な物理的位置アドレスは、ネットワークに基づかないアドレスである。
【0017】
本発明の一実施形態において、周辺装置は、周辺装置プロセッサ回路を含む。周辺装置プロセッサ回路は、位置に基づくアドレスアダプタが周辺装置の筐体に初期接続されたとき、位置に基づくアドレスアダプタのアダプタメモリ回路から一意な物理的位置アドレスを検索するためプログラム命令を実行する、周辺装置プロセッサ回路を含む。
【0018】
本発明の一実施形態において、周辺装置は、周辺装置プロセッサ回路を含む。周辺装置プロセッサ回路は、位置に基づくアドレスアダプタのアダプタメモリ回路に記憶された一意な物理的位置アドレスを、周辺装置に関連付けられた周辺装置ネットワークアドレスと関連付けるアドレスマップを確立するため、プログラム命令を実行する。
【0019】
本発明の一実施形態において、周辺装置プロセッサ回路は、アドレスマップをブロードキャストすることにより、ホストコンピュータからの、利用可能なサービスのブロードキャスト要求に応答するため、プログラム命令を実行する。
【0020】
本発明の一実施形態において、ホストプロセッサ回路は、ブロードキャストされたアドレスマップを受け取り、アドレスマップをマッピングライブラリに記憶するため、プログラム命令を実行する。
【発明の効果】
【0021】
後述の、本発明の開示された実施形態の利点のいくつかは、次のとおりである。
【0022】
1.全ての必要とされる電力と通信接続は、位置に基づくアドレスアダプタを通じて送受される。これは、周辺装置の置換えといった、周辺装置の物理的設置を単純化する。
【0023】
2.電力は、位置に基づくアドレスアダプタによりなされる周辺装置への接続に含まれる。物理的接続の単純化に加え、位置に基づくアドレスアダプタのメモリから物理的位置アドレス(即ち物理的位置ID)が読み込まれなければならないのは、たった1つの事象、即ち電源オン、においてのみである。物理的位置情報アドレスは、ネットワークにおけるその他の如何なるトリガにおいても読み込まれる必要はない。
【0024】
3.物理的位置アドレスとして、ネットワークに基づかないアドレスが用いられる。これは、ネットワーク設定又はネットワーク種別からシステムを独立させる。このため、位置に基づくアドレスアダプタは、位置に基づくアドレスアダプタが使用される、例えばイーサネット(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)等といった実際のネットワークの種類から独立している。
【0025】
4.ネットワークアドレスが変わった(例えば、ルータといったネットワーク構成要素が再起動した)場合、位置マッピングはシステムにより自動で維持される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明の上記とその他の特徴と利点、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と併せて後述の本発明の実施形態の説明を参照することにより明白となり、また本発明がより理解される。
図1図1は、複数のホストコンピュータと、異なる物理的位置にある複数の周辺装置を有する、ネットワークシステムの図であり、各周辺装置はそれぞれの位置に基づくアドレスアダプタを有する。
図2図2は、それぞれのマッピングライブラリを含む、図1で図示された2つのホストコンピュータのそれぞれのブロック図である。
図3A図3Aは、図1で図示された複数の周辺装置のうちの1つの周辺装置のブロック図と、その周辺装置の筐体に取り付けられた、関連付く位置に基づくアドレスアダプタのブロック図である。
図3B図3Bは、図3Aの位置に基づくアドレスアダプタの電子回路の電気回路概略図である。
図3C図3Cは、図1に図示された複数の周辺装置のうちの、別の周辺装置のブロック図と、その周辺装置の筐体に取り付けられた、関連付く位置に基づくアドレスアダプタのブロック図である。
図3D図3Dは、図3Cの位置に基づくアドレスアダプタの電子回路の電気回路概略図である。
図4A図4Aは、図3Aの位置に基づくアドレスアダプタの斜視上面図である。
図4B図4Bは、開き戸が閉位置にある図3Aの位置に基づくアドレスアダプタの斜視図である。
図4C図4Cは、開き戸が開位置にある図3Aの位置に基づくアドレスアダプタの斜視図である。
【0027】
いくつかの図を通して、対応する符号文字は、対応する部材を表わす。ここでの例示は、本発明の少なくとも1つの実施形態を示し、そのような例示は、いかなる様態であれ本発明の範囲を限定するものとして解釈されない。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面、より具体的には図1、を参照し、本発明の一様態のネットワークシステム10が示される。ネットワークシステム10は、少なくとも1つのホストコンピュータ12と、少なくとも1つの周辺装置14と、少なくとも1つの位置に基づくアドレスアダプタ16とを含み、しばしば複数のホストコンピュータ12と、複数の周辺装置14と、対応する複数の位置に基づくアドレスアダプタ16とを含む。複数の周辺装置14のそれぞれと、複数の位置に基づくアドレスアダプタ16のそれぞれは、複数の周辺装置物理的位置18のそれぞれの物理的位置に位置する。物理的位置は、例えば、1以上の小売店、倉庫及び/又は事務所にわたる様々な位置でありうる。
【0029】
説明を容易にするため、本発明は、それぞれホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2として識別される2つのホストコンピュータ12と、それぞれ周辺装置14-1と周辺装置14-2として識別される2つの周辺装置14と、それぞれ位置に基づくアドレスアダプタ16-1と位置に基づくアドレスアダプタ16-2として識別される2つの位置に基づくアドレスアダプタ16とを有する、簡略化したシステムについて説明するが、本発明はこれに限定されない。本例では、各周辺装置14-1と14-2は、複数の周辺装置物理的位置18のそれぞれの物理的位置18-1、18-2に位置する。
【0030】
より具体的には、本例において、位置に基づくアドレスアダプタ16-1は物理的位置18-1に割り当てられ、周辺装置14-1は物理的位置18-1において位置に基づくアドレスアダプタ16-1に接続されるものであり、周辺装置14-1も複数の周辺装置物理的位置18の物理的位置18-1に割り当てられる。同様に、位置に基づくアドレスアダプタ16-2は物理的位置18-2に割り当てられ、周辺装置14-2は物理的位置18-2において位置に基づくアドレスアダプタ16-2に接続されており、周辺装置14-2も複数の周辺装置物理的位置18の物理的位置18-2に割り当てられる。
【0031】
各ホストコンピュータ12と周辺装置14は、例えばイーサネット(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)等といった標準ネットワーク通信プロトコルを用いて、位置に基づくアドレスアダプタ16を介し、ネットワーク20にて通信する。ただし、本発明の様態によれば、以下により詳細に説明されるように、各位置に基づくアドレスアダプタ16は非ネットワーク依存であり、例えば周辺装置故障の際の、ネットワーク通信の専門的技術を必要としない単純化された取換えによる、特定の物理的位置での1つの周辺装置から別の周辺装置への単純化された置換えに用いられる。
【0032】
ネットワーク20は、有線ネットワーク(例えば有線イーサネット(登録商標))、無線ネットワーク(例えば(IEEE802.11を用いた)無線イーサネット(登録商標)又は(IEEE802.15.1を用いた)ブルートゥース(登録商標))、又は、例えばイーサネット(登録商標)といった有線と無線の組合せであってよい。ネットワーク20は、当該技術分野において知られているように、ネットワーク20のために選択された特定の標準通信プロトコルを用いた通信を可能とする、関連付けられた有線及び/又は無線インターフェイス装置(例えば通信カード、ケーブルコネクタ等)を有する。具体的には、各ホストコンピュータ12と複数の周辺装置14のそれぞれは、本発明の一様態によると、それぞれの位置に基づくアドレスアダプタ16を介して起こる、ネットワーク20における双方向通信を可能とするため、通信ハードウェアと通信ソフトウェアを含む。
【0033】
各ホストコンピュータ12は、例えば、POS端末、パーソナルコンピュータ、複数のユーザインターフェイス端末を有するファイルサーバ等の1つであってよい。複数の周辺装置14のそれぞれは、例えば、1以上のプリンタ、画像スキャナ、バーコードスキャナ等であってよく、各周辺装置14-1と14-2は、それぞれ、複数の周辺装置物理的位置18の特定の物理的位置18-1、18-2に関連付けられる。
【0034】
図2を参照し、ホストコンピュータ12-1は、ホストプロセッサ回路22-1と、ホストメモリ回路24-1とを有する。ホストメモリ回路24-1は、例えばバス回路又は回路トレースといった、有線通信リンク26-1を介し、ホストプロセッサ回路22-1に通信可能に結合される。
【0035】
ホストプロセッサ回路22-1は、当該技術分野において知られているように、1以上のプログラマブルマイクロプロセッサと、入出力インターフェイス、クロック、バッファ、メモリ等といった、関連回路構成とを有する。
【0036】
ホストメモリ回路24-1は、非一時的な電子メモリであり、RAM(ランダムアクセスメモリ)といった揮発性メモリ回路と、ROM(読み出し専用メモリ)、EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブルメモリ)、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路とを含んでよい。ホストメモリ回路24-1は、複数のアドレスマップ30-1、30-2、・・・、30-nを記憶する、分割された複数のメモリ位置の形式でありうる、マッピングライブラリ28-1を含み、nは、ホストコンピュータ12が収容できるアドレスマップの最大数を示す自然数である。マッピングライブラリ28-1に記憶された各アドレスマップ30-1、30-2、・・・、30-nは、複数の周辺装置14のそれぞれにより提供された2部アドレスであり、2部アドレスは、それぞれ一意な物理的位置アドレス、即ち、複数の位置に基づくアドレスアダプタ16のそれぞれの位置に基づくアドレスアダプタに記憶された、複数の一意な潜在的物理的位置アドレス34(例えば、34-1、34-2、・・・、34-n)のうちの1つと、それぞれの周辺装置ネットワークアドレス、即ち、ネットワークシステム10により、それぞれの位置に基づくアドレスアダプタに取り付けられた周辺装置に割り当てられた複数の潜在的周辺装置ネットワークアドレス36(例えば、36-1、36-2、・・・、36-n)のうちの1つとを有する。
【0037】
同様に、図2に示されるように、ホストコンピュータ12-2は、ホストプロセッサ回路22-2と、ホストメモリ回路24-2とを有する。ホストメモリ回路24-2は、例えばバス回路又は回路トレースといった、有線通信リンク26-2を介し、ホストプロセッサ回路22-2に通信可能に結合される。
【0038】
ホストプロセッサ回路22-2は、当該技術分野において知られているように、1以上のプログラマブルマイクロプロセッサと、入出力インターフェイス、クロック、バッファ、メモリ等といった、関連回路構成とを有する。
【0039】
ホストメモリ回路24-2は、非一時的な電子メモリであり、RAMといった揮発性メモリ回路と、ROM、EEPROM、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路とを含んでよい。ホストメモリ回路24-2は、複数のアドレスマップ30-1、30-2、・・・、30-nを記憶する、分割された複数のメモリ位置の形式でありうる、マッピングライブラリ28-2を含む。再度、マッピングライブラリ28-2に記憶された各アドレスマップ30-1、30-2、・・・、30-nは、複数の周辺装置14のそれぞれにより生成され提供された2部アドレスであり、2部アドレスは、それぞれ一意な物理的位置アドレス、即ち、複数の位置に基づくアドレスアダプタ16のそれぞれの位置に基づくアドレスアダプタに記憶された複数の一意な潜在的物理的位置アドレス34(例えば、34-1、34-2、・・・、34-n)のうちの1つと、それぞれの周辺装置ネットワークアドレス、即ち、ネットワークシステム10により、それぞれの位置に基づくアドレスアダプタに取り付けられた周辺装置に割り当てられた複数の潜在的周辺装置ネットワークアドレス36(例えば、36-1、36-2、・・・、36-n)のうちの1つとを有する。
【0040】
本例において、ホストコンピュータ12-1のマッピングライブラリ28-1と、ホストコンピュータ12-2のマッピングライブラリ28-2の内容とは一致しているが、全てのシステムにてそうであるとは限らず、例えば、ホストコンピュータ12がネットワーク20上の周辺装置のうちの1つをサポートしないといった場合がある。
【0041】
図3Aを参照し、周辺装置14-1は、筐体40-1と、周辺装置プロセッサ回路42-1と、周辺装置メモリ回路44-1と、インターフェイス回路46-1と、電源回路48-1と、有線通信リンク50-1と、有線通信リンク52-1とを有する。周辺装置メモリ回路44-1は、例えばバス回路又は回路トレースといった有線通信リンク50-1を介し、周辺装置プロセッサ回路42-1に通信可能に結合されている。インターフェイス回路46-1は、例えばバス回路又は回路トレースといった有線通信リンク52-1を介し、周辺装置プロセッサ回路42-1に通信可能に結合されている。本例において、周辺装置14-1はインクジェットプリンタであるが、レーザープリンタ、バーコードリーダ等といった、別の種類の周辺装置であってよい。
【0042】
インターフェイス回路46-1は、位置に基づくアドレスアダプタ16-1との通信に対応するための電子部品と電気コネクタとを含む。電源回路48-1は、位置に基づくアドレスアダプタ16-1との電源接続に対応するための電子部品と電気コネクタとを含み、また、電源回路48-1は、周辺装置14-1内で必要とされる電力を供給するための電子部品を含む。
【0043】
周辺装置プロセッサ回路42-1は、印刷機能を実行するためのプリンタ制御部として動作するため、ソフトウェア及び/又はファームウェアを介し設定されてもよい。周辺装置プロセッサ回路42-1は、当該技術分野において知られているように、1以上のプログラマブルマイクロプロセッサと、入出力インターフェイス、クロック、バッファ、メモリ等といった、関連回路構成とを有する。周辺装置メモリ回路44-1は、非一時的な電子メモリであり、RAMといった揮発性メモリ回路と、ROM、EEPROM、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路とを含んでよい。
【0044】
同様に、図3Cに示されるように、周辺装置14-2は、筐体40-2と、周辺装置プロセッサ回路42-2と、周辺装置メモリ回路44-2と、インターフェイス回路46-2と、電源回路48-2と、有線通信リンク50-2と、有線通信リンク52-2とを有する。周辺装置メモリ回路44-2は、例えばバス回路又は回路トレースといった有線通信リンク50-2を介し、周辺装置プロセッサ回路42-1に通信可能に結合されている。インターフェイス回路46-2は、例えばバス回路又は回路トレースといった有線通信リンク52-2を介し、周辺装置プロセッサ回路42-2に通信可能に結合されている。本例において、周辺装置14-2はレーザープリンタであるが、インクジェットプリンタ、バーコードリーダ等といった、別の種類の周辺装置であってよい。
【0045】
インターフェイス回路46-2は、位置に基づくアドレスアダプタ16-2との通信に対応するための電子部品と電気コネクタとを含む。電源回路48-2は、位置に基づくアドレスアダプタ16-2との電力接続に対応するための電子部品と電気コネクタとを含み、また、電源回路48-2は、周辺装置14-2内で必要とされる電力を供給するための電子部品を含む。
【0046】
周辺装置プロセッサ回路42-2は、印刷機能を実行するためのプリンタ制御部として動作するため、ソフトウェア及び/又はファームウェアを介し設定されてもよい。周辺装置プロセッサ回路42-2は、当該技術分野において知られているように、1以上のプログラマブルマイクロプロセッサと、入出力インターフェイス、クロック、バッファ、メモリ等といった、関連回路構成とを有する。周辺装置メモリ回路44-2は、非一時的な電子メモリであり、RAMといった揮発性メモリ回路と、ROM、EEPROM、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路とを含んでよい。
【0047】
再度図1を参照し、位置に基づくアドレスアダプタ16-1は、例えばホストコンピュータ12-1といった少なくとも1つのホストコンピュータ12と、複数の周辺装置のうち、一度に1つの、例えば位置に基づくアドレスアダプタ16-1が割り当てられた物理的位置18-1といった同一の物理的位置に関連付けられた周辺装置14-1といった、特定の周辺装置との間の通信を可能とする。
【0048】
再度図3Aも参照し、位置に基づくアドレスアダプタ16-1は、本体60-1と電子回路62-1とを含み、電子回路62-1は、アダプタメモリ回路64-1と、通信インターフェイス回路66-1と、電源回路68-1とを含む。図3Bは、位置に基づくアドレスアダプタ16-1の電子回路62-1の電気回路図である。任意的に、電子回路62-1は、電話といった補助装置を、位置に基づくアドレスアダプタ16-1が取り付けられた、例えば周辺装置14-1といった周辺装置とインターフェイス接続するためのコネクタを含む、補助回路69-1を含んでもよい。
【0049】
本体60-1は、複数の周辺装置14の各周辺装置に取外し可能に取り付けられるが、複数の周辺装置14のうち一度に1つの周辺装置のみに取外し可能に取り付けられる。本例において、本体60-1は、周辺装置14-1に取外し可能に取り付けられる。ここで用いられる場合、「取外し可能に取り付けられる」とは、周辺装置から本体を取り外すための明白なユーザ操作により取外すことが可能な、固定取付けを意味する。
【0050】
図3Aと3Bを参照し、本例では、通信インターフェイス回路66-1は周辺装置14-1と電気通信接続され、ネットワーク20を介し、ホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2のそれぞれと電気通信接続される。通信インターフェイス回路66-1は、ホストコンピュータ12-1及び/又はホストコンピュータ12-2と、例えば本体60-1が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-1といった、それぞれの周辺装置との間の双方向通信を可能とするため、複数の通信入力コネクタ70-1と、複数の通信出力コネクタ72-1と、複数の通信入力コネクタ70-1と複数の通信出力コネクタ72-1のそれぞれとの間のパススルー有線接続74-1とを含む。より具体的には、複数の通信出力コネクタ72-1は、例えば本体60-1が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-1といったそれぞれの周辺装置の、例えばインターフェイス回路46-1といったインターフェイス回路に、取外し可能に取り付けられる。複数の通信入力コネクタ70-1は、例えばイーサネット(登録商標)・ネットワーク環境におけるイーサネット(登録商標)ケーブルといった通信ケーブル75-1を介した有線接続か、無線環境における外部無線周波(r.f.)装置(図示せず)を介した無線接続にて、ネットワーク20に電気通信接続される。
【0051】
電源回路68-1は、電源入力コネクタ76-1と、電源出力コネクタ78-1と、電源入力コネクタ76-1と電源出力コネクタ78-1との間のパススルー接続80-1とを含む。電源入力コネクタ76-1は、電源ケーブル84-1を介した、例えばDC電源(即ちVccとグランド)或いはAC電源といった外部電源82-1との電気接続を可能とする。電源出力コネクタ78-1は、例えば本体60-1が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-1といったそれぞれの周辺装置の、例えば電源回路48-1といったそれぞれの電源回路への電気接続を可能とする。
【0052】
アダプタメモリ回路64-1は、ROM、EEPROM、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路を有する、非一時的な電子メモリである。アダプタメモリ回路64-1は、例えば18-1といった物理的位置に関連付けられる、例えば34-1といった一意な物理的位置アドレスを記憶する。例えば、一意な物理的位置アドレス34-1は、位置に基づくアドレスアダプタ16-1の製造時に、アダプタメモリ回路64-1にプログラムされていてもよい。アダプタメモリ回路64-1がプログラム可能である実装において、アダプタメモリ回路64-1は、例えば、位置に基づくアドレスアダプタ16-1がこれまでに取り付けられた各周辺装置の識別コードを記憶することにより、位置に基づくアドレスアダプタ16-1が用いられる又は用いられた環境に関する情報を含んでもよい。
【0053】
アダプタメモリ回路64-1は、ホストコンピュータ12のいずれでもなく、例えば位置に基づくアドレスアダプタ16-1が取り付けられた周辺装置14-1といった対応する周辺装置のみとの電気通信接続を可能とするため、例えばワイヤケーブル、バス又は回路トレースといった、メモリコネクタ86-1を有する。言い換えると、ホストコンピュータ12又はネットワーク20上の他装置は、アダプタメモリ回路64-1のメモリ内容を検索又は読むことができない。本例において、これは、例えば周辺装置14-1といった、対応する周辺装置との直接電気通信接続である。
【0054】
位置に基づくアドレスアダプタ16-1のアダプタメモリ回路64-1に記憶された一意な物理的位置アドレス34-1は、通信ネットワーク20の複数の周辺装置物理的位置18のうちの単一の物理的位置のみに関連付けられる、ネットワークに基づかないアドレスであり、ネットワーク20で用いられる複数の位置に基づくアドレスアダプタ16のうちの、その他の位置に基づくアドレスアダプタに関連付けて用いることはできない。ここで用いられる場合、「ネットワークに基づかないアドレス」は、例えばホストコンピュータと周辺機器といった、ネットワーク装置間の通信が発生する標準ネットワークに関連する通信プロトコルにて用いられるアドレスフォーマットにない、物理的位置アドレスである。例えば34-1といった一意な物理的位置アドレスは、通信ネットワーク20の複数の周辺装置物理的位置18のうちの特定の1つに関連付く。ここで用いられる場合、「一意な」という用語は、ネットワーク20といった特定のネットワークにおいて、1度のみ現れることを意味する。
【0055】
例えば、アダプタメモリ回路64-1に記憶された一意な物理的位置アドレス34-1はネットワークに基づかないアドレスであり、このため、イーサネット(登録商標)・ネットワークにおいて、一意な物理的位置アドレス34-1はIP(Internet Protocol)アドレスフォーマットではなく、MAC(Media access code)アドレスフォーマットでもない。アダプタメモリ回路64-1に記憶された一意な物理的位置アドレス34-1は、例えばID 872655といった、英字、数字、及びスペースの組合せであってよい。
【0056】
再度図1を参照し、位置に基づくアドレスアダプタ16-2は、例えばホストコンピュータ12-2といった少なくとも1つのホストコンピュータと、複数の周辺装置のうち、一度に1つの、例えば位置に基づくアドレスアダプタ16-2が割り当てられた物理的位置18-2といった同一の物理的位置に関連付けられた周辺装置14-2といった、特定の周辺装置との間の通信を可能とする。
【0057】
再度図3Cも参照し、位置に基づくアドレスアダプタ16-2は、本体60-2と、電子回路62-2とを含み、電子回路62-2は、アダプタメモリ回路64-2と、通信インターフェイ回路66-2と、電源回路68-2とを含む。図3Dは、位置に基づくアドレスアダプタ16-2の電子回路62-2の電気回路図である。任意的に、電子回路62-2は、電話といった補助装置を、例えば位置に基づくアドレスアダプタ16-2が取り付けられた周辺装置14-1といった周辺装置とインターフェイス接続するためのコネクタを含む、補助回路69-2を含んでもよい。
【0058】
本体60-2は、複数の周辺装置14の各周辺装置に取外し可能に取り付けられるが、複数の周辺装置14のうち一度に1つの周辺装置のみに取外し可能に取り付けられる。本例において、本体60-2は、周辺装置14-2に取外し可能に取り付けられる。
【0059】
通信インターフェイス回路66-2は、周辺装置14-2と電気通信接続され、ネットワーク20を介し、ホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2のそれぞれと電気通信接続される。通信インターフェイス回路66-2は、ホストコンピュータ12-1及び/又はホストコンピュータ12-2と、例えば本体60-2が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-2といったそれぞれの周辺装置との間の双方向通信を可能とするため、複数の通信入力コネクタ70-2と、複数の通信出力コネクタ72-2と、複数の通信入力コネクタ70-2と複数の通信出力コネクタ72-2のそれぞれとの間のパススルー有線接続74-2とを含む。より具体的には、複数の通信出力コネクタ72-2は、例えば本体60-2が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-2といったそれぞれの周辺装置の、例えばインターフェイス回路46-2といったインターフェイス回路に取外し可能に取り付けられる。複数の通信入力コネクタ70-2は、例えばイーサネット(登録商標)・ネットワーク環境におけるイーサネット(登録商標)ケーブルといった通信ケーブル75-2を介した有線接続か、無線環境における外部無線周波(r.f.)装置(図示せず)を介した無線接続にて、ネットワーク20に電気通信接続される。
【0060】
電力回路68-2は、電源入力コネクタ76-2と、電源出力コネクタ78-2と、電源入力コネクタ76-2と電源出力コネクタ78-2との間のパススルー接続80-2とを含む。電源入力コネクタ76-2は、電源ケーブル84-2を介した、例えばDC電源(即ちVccとグランド)或いはAC電源といった外部電源82-2との電気接続を可能とする。電源出力コネクタ78-2は、例えば本体60-2が取外し可能に取り付けられた周辺装置14-2といったそれぞれの周辺装置の、例えば電源回路48-2といったそれぞれの電源回路への電気接続を可能とする。
【0061】
アダプタメモリ回路64-2は、ROM、EEPROM、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリ等といった不揮発性メモリ回路を有する、非一時的な電子メモリである。アダプタメモリ回路64-2は、例えば18-2といった物理的位置に関連付く、例えば34-2といった一意な物理的位置アドレスを記憶する。例えば、一意な物理的位置アドレス34-2は、位置に基づくアドレスアダプタ16-2の製造時に、アダプタメモリ回路64-2にプログラムされていてもよい。アダプタメモリ回路64-2がプログラム可能である実装において、アダプタメモリ回路64-2は、例えば、位置に基づくアドレスアダプタ16-2がこれまでに取り付けられた各周辺装置の識別コードを記憶することにより、位置に基づくアドレスアダプタ16-2が用いられる又は用いられた環境に関する情報を含んでもよい。
【0062】
アダプタメモリ回路64-2は、ホストコンピュータ12のいずれでもなく、例えば位置に基づくアドレスアダプタ16-2が取り付けられた周辺装置14-2といった対応する周辺装置のみとの電気通信接続を可能とするため、例えばワイヤケーブル、バス又は回路トレースといった、メモリコネクタ86-2を有する。言い換えると、ホストコンピュータ12又はネットワーク20上の他装置は、アダプタメモリ回路64-2のメモリ内容を検索又は読むことができない。本例において、これは、例えば周辺装置14-2といった対応する周辺装置との直接電気通信接続である。
【0063】
位置に基づくアドレスアダプタ16-2のアダプタメモリ回路64-2に記憶された一意な物理的位置アドレス34-2は、通信ネットワーク20の複数の周辺装置物理的位置18のうちの単一の物理的位置のみに関連付けられる、ネットワークに基づかないアドレスであり、ネットワーク20で用いられる複数の位置に基づくアドレスアダプタ16の、その他の位置に基づくアドレスアダプタに関連付けて用いることはできない。再度、ここで用いられる場合、「ネットワークに基づかないアドレス」は、例えばホストコンピュータと周辺機器といった、ネットワーク装置間の通信が発生する標準ネットワークに関連する通信プロトコルにて用いられるアドレスフォーマットにない、物理的位置アドレスである。一意な物理的位置アドレス34-2は、通信ネットワーク20の複数の周辺装置物理的位置18のうちの特定の1つに関連付く。
【0064】
例えば、アダプタメモリ回路64-2に記憶された一意な物理的位置アドレス34-2はネットワークに基づかないアドレスであり、このため、イーサネット(登録商標)・ネットワークにおいて、一意な物理的位置アドレス34-2はIP(Internet Protocol)アドレスフォーマットではなく、MAC(Media access code)アドレスフォーマットでもない。アダプタメモリ回路64-2に記憶された一意な物理的位置アドレス34-2は、例えばID 234587といった、英字、数字、及びスペースの組合せであってよい。
【0065】
図4Aから4Cは、位置に基づくアドレスアダプタ16-1の本体60-1の例を示している。位置に基づくアドレスアダプタ16-1の本体60-1と、位置に基づくアドレスアダプタ16-2の本体60-2(図3Cを参照)の構造は同一であり、以下の本体60-1を対象とした説明は、複数の位置に基づくアドレスアダプタ16のそれぞれにも等しく適用される。
【0066】
本体60-1は、タブ90とラッチ92とを含むタブ・ラッチ配置を介し、複数の周辺装置14のうちの1つの周辺装置に取外し可能に取り付けられる。本体60-1は、ヒンジ96を介し本体60-1に回動可能に取り付けられた、開き戸94を含む。本体60-1は、複数の通信入力コネクタ70-1のそれぞれと電源入力コネクタ76-1によりアクセスされる側壁を有する、凹部98を有する。開き戸94は、閉じられたとき、凹部98と、複数の通信入力コネクタ70-1と、電源入力コネクタ76-1とを覆う。開き戸94は、開き戸94が閉じられた状態における通信ケーブル75-1と電源ケーブル84-1の複数の通信入力コネクタ70-1と電源入力コネクタ76-1への接続部分を収容するため、開き戸94が閉じられたときに、例えばイーサネット(登録商標)ケーブルといった少なくとも1つの通信ケーブル75-1と、電源ケーブル84-1との通路を凹部98に収容する、少なくとも1つの開口102を有する。
【0067】
本発明に基づき構成されたネットワークシステム10の動作を、以下に説明する。
【0068】
位置に基づくアドレスアダプタ16-1が周辺装置14-1の筐体40-1に初期接続されたとき、周辺装置14-1の周辺装置プロセッサ回路42-1は、非ネットワークの一意な物理的位置アドレス34-1(例:ID 872655)を位置に基づくアドレスアダプタ16-1のアダプタメモリ回路64-1から検索するため、プログラム命令を実行する。そして、周辺装置プロセッサ回路42-1は、位置に基づくアドレスアダプタ16-1のアダプタメモリ回路64-1に記憶された非ネットワークの一意な物理的位置アドレス34-1(例:ID 872655)を、周辺装置14-1に関連付けられた第1の周辺装置ネットワークアドレス36-1(例:191.168.1.100)に関連付けるアドレスマップ30-1を確立するため、プログラム命令を実行する。
【0069】
同様に、位置に基づくアドレスアダプタ16-2が周辺装置14-2の筐体40-2に初期接続されたとき、周辺装置14-2の周辺装置プロセッサ回路42-2は、一意な物理的位置アドレス34-2(例:ID 234587)を、位置に基づくアドレスアダプタ16-2のアダプタメモリ回路64-2から検索するため、プログラム命令を実行する。そして、周辺装置プロセッサ回路42-2は、位置に基づくアドレスアダプタ16-1のアダプタメモリ回路64-2に記憶された一意な物理的位置アドレス34-2(例:ID 234587)を、周辺装置14-2に関連付けられた第2の周辺装置ネットワークアドレス36-2(例:191.168.1.101)に関連付けるアドレスマップ30-2を確立するため、プログラム命令を実行する。
【0070】
例えばホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2のいずれか又は両方といったホストコンピュータ12からの、利用可能なサービスのためのブロードキャスト要求への応答において、周辺装置14-1の周辺装置プロセッサ回路42-1は、アドレスマップ30-1をブロードキャストするため、プログラム命令を実行する。同様に、周辺装置14-2の周辺装置プロセッサ回路42-2は、アドレスマップ30-2をブロードキャストすることによりホストコンピュータ12-1及び/又は12-2からの利用可能なサービスのブロードキャスト要求に応答するため、プログラム命令を実行する。それぞれのアドレスマップを送信するためにブロードキャストを用いることにより、周辺装置14-1と周辺装置14-2のいずれも、ホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2にそれぞれ割り当てられたネットワークアドレスを知る必要はない。
【0071】
本例においては、ホストコンピュータ12-1が、利用可能なサービスのためのブロードキャスト要求を送信したと仮定する。ホストコンピュータ12-1は、その後、ブロードキャスト応答を待ち受け、ホストプロセッサ回路22-1は、ブロードキャストされたアドレスマップ30-1とブロードキャストされたアドレスマップ30-2のそれぞれを受け取るため、プログラム命令を実行し、次に、ホストメモリ回路24-1のマッピングライブラリ28-1に、アドレスマップ30-1とアドレスマップ30-2のそれぞれを記憶する。
【0072】
さらに、ホストコンピュータ12-2も利用可能なサービスのためのブロードキャスト要求を送信し、次いで、周辺装置14-1と周辺装置14-2のそれぞれからのブロードキャストによる応答がなされたと仮定する。ホストコンピュータ12-2は、その後、ブロードキャスト応答を待ち受け、ホストプロセッサ回路22-2は、ブロードキャストされたアドレスマップ30-1とブロードキャストされたアドレスマップ30-2のそれぞれを受け取るため、プログラム命令を実行し、次に、ホストメモリ回路24-2のマッピングライブラリ28-2にアドレスマップ30-1とアドレスマップ30-2のそれぞれを記憶する。
【0073】
ホストコンピュータ12-1とホストコンピュータ12-2はそれぞれ、例えばワードプロセッシング応用プログラム、表計算応用プログラム等といった、少なくとも1つのクライアント応用プログラムを実行する。本発明の本実施形態では、クライアント応用プログラムは、複数の周辺装置14のうちいずれかに関連付けられた、例えば周辺装置ネットワークアドレス36-1、36-2、・・・、36-nのうちの1つといった、それぞれの周辺装置ネットワークアドレスを知ることはない。或いは、別の実装において、もしクライアント応用プログラムによる周辺装置ネットワークアドレスの関知が問題でなければ、クライアントアプリケーションは、ネットワークアドレスにアクセスするためにアドレスマップを用いてもよく、ライブラリルーチンを行う代わりに直接ネットワークアドレスを用いてもよい。
【0074】
以下の例において、ホストコンピュータ12-1の使用者が、例えばワードプロセッシング応用プログラムといったクライアント応用プログラムを実行しており、商店の物理的位置18-1の勘定レーンにて第1のクーポンを印刷し、物理的位置18-2の別の勘定レーンにて第2のクーポンを印刷したいと仮定する。図1に関して先に説明したように、位置に基づくアドレスアダプタ16-1は物理的位置18-1に関連付けられており、周辺装置14-1は物理的位置18-1に位置に基づくアドレスアダプタ16-1が取り付けられている。また、位置に基づくアドレスアダプタ16-2は物理的位置18-2に関連付けられており、周辺装置14-2は物理的位置18-2の位置に基づくアドレスアダプタ16-2に取り付けられている。
【0075】
ホストコンピュータ12-1のホストプロセッサ回路22-1は、下記のためにプログラム命令を実行する。
【0076】
(1)クライアント応用プログラムを実行する。
【0077】
(2)使用者からの第1のユーザ入力コマンドを受け取る。第1のユーザ入力コマンドは、第1の物理的位置18-1を第1の周辺機器通信パケットの受取先に指定し、第1のユーザ入力コマンドへの応答として、クライアント応用プログラムは、マッピングライブラリ28-1に記憶されたアドレスマッピング30-1を指定するため、物理的位置18-1に関連付けられた第1の一意な物理的位置アドレス34-1を用いる。
【0078】
(3)アドレスマップ30-1から、第1の一意な物理的位置アドレス34-1に関連付けられた第1の周辺装置ネットワークアドレス36-1を検索する。
【0079】
(4)位置に基づくアドレスアダプタ16-1を通じて第1の周辺機器通信パケットを周辺装置14-1へ送信するため、第1の周辺装置ネットワークアドレス36-1を用いる。
【0080】
(5)第2のユーザ入力コマンドを受け取る。第2のユーザ入力コマンドは、物理的位置18-2を第2の周辺機器通信パケットの受取先に指定し、第2のユーザ入力コマンドへの応答として、クライアント応用プログラムは、マッピングライブラリ28-1に記憶されたアドレスマッピング30-2を指定するため、物理的位置18-2に関連付けられた第2の一意な物理的位置アドレス34-2を用いる。
【0081】
(6)アドレスマップ30-2から、第2の一意な物理的位置アドレス34-2に関連付けられた第2の周辺装置ネットワークアドレス36-2を検索する。そして、
(7)位置に基づくアドレスアダプタ16-2を通じて第2の周辺機器通信パケットを送信するため、第2の周辺装置ネットワークアドレス36-2を用いる。
【0082】
ネットワークルータが再起動すると、周辺装置プロセッサ回路42-1は、第1の一意な物理的位置アドレス34-1を新たな第1のネットワークアドレスに関連付けるためにアドレスマップ30-1を更新するため、プログラム命令を実行してもよい。周辺装置プロセッサ回路42-1はさらに、ネットワーク10に対し、周辺装置14-1の可用性を更新するために物理的位置18-1に関連付く更新されたアドレスマップ30-1をブロードキャストするため、プログラム命令を実行する。同様に、周辺装置プロセッサ回路42-2は、第2の一意な物理的位置アドレス34-2を新たな第2のネットワークアドレスに関連付けるためにアドレスマップ30-2を更新するため、プログラム命令を実行してもよい。周辺装置プロセッサ回路42-2はさらに、ネットワーク10に対し、周辺装置14-2の可用性を更新するために物理的位置18-2に関連付く更新されたアドレスマップ30-2をブロードキャストするため、プログラム命令を実行する。
【0083】
本発明の一実装において、位置に基づくアドレスアダプタ16-1が周辺装置14-1に取り付けられたとき、周辺装置14-1は電源がオンにされ、位置に基づくアドレスアダプタ16-1が周辺装置14-1から取り外されたとき、周辺装置14-1は電源がオフにされる。周辺装置14-1の電源がオンにされたとき、周辺装置プロセッサ回路42-1は、周辺装置14-1に関連付けられた第1の周辺装置ネットワークアドレス36-1における変化によりアドレスマップ30-1を更新するため、プログラム命令を実行する。
【0084】
同様に、位置に基づくアドレスアダプタ16-2が周辺装置14-2に取り付けられたとき、周辺装置14-2は電源がオンにされ、位置に基づくアドレスアダプタ16-2が周辺装置14-2から取り外されたとき、周辺装置14-2は電源がオフにされる。周辺装置14-2の電源がオンにされたとき、周辺装置プロセッサ回路42-2は、周辺装置14-2に関連付けられた第2の周辺装置ネットワークアドレス36-2における変化によりアドレスマップ30-2を更新するため、プログラム命令を実行する。
【0085】
上記説明に基づき、本発明の実施形態は以下の利点を提供する。
【0086】
1.全ての必要とされる電力と通信接続は、位置に基づくアドレスアダプタを通じて送受される。これは、周辺装置の置換えといった、周辺装置の物理的設置を単純化する。
【0087】
2.電力は、位置に基づくアドレスアダプタによりなされる周辺装置への接続に含まれる。物理的接続の単純化に加え、位置に基づくアドレスアダプタのメモリから一意な物理的位置アドレス(即ち物理的位置ID)が読み込まれなければならないのは、たった1つの事象、即ち電源オン、においてのみである。物理的位置アドレスは、ネットワークにおけるその他の如何なるトリガにおいても(例えば、ポーリングを通じて又はケーブルの挿入を検知して)読み込まれる必要はない。
【0088】
3.一意な物理的位置アドレスとして、ネットワークに基づかないアドレスが用いられる。これは、ネットワーク設定又はネットワーク種別から、システムを独立させる。このため、位置に基づくアドレスアダプタは、位置に基づくアドレスアダプタが使用される、例えばイーサネット(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)等といった実際のネットワークの種類から独立している。
【0089】
4.ネットワークアドレスが変わった(例えば、ルータといった、ネットワーク構成要素が再起動した)場合、位置マッピングは自動で維持される。
【0090】
ここで説明された実施形態の変形は、説明された実施形態の全ての特徴を含むわけではなく、従って、記載された各利点は、特定の利点を達成する特徴がその変形に含まれる場合に限り、適用されることを意図している。
【0091】
本発明が1つの実施形態に関し説明されているとはいえ、本発明は、本開示の精神と範囲内において、更に改変されることができる。このため、本出願は、その一般的原理を用いた本発明の任意の変形、使用、又は適合をカバーすることを意図している。さらに、本出願は、本発明が関連する技術分野における既知又は慣習的な実施内に由来し、添付の請求項の範囲内に含まれる、本開示からの変更をカバーすることを意図している。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C