(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】放送サービスの返送率測定装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/24 20110101AFI20230519BHJP
H04N 17/00 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
H04N21/24
H04N17/00 M
(21)【出願番号】P 2020533105
(86)(22)【出願日】2018-11-20
(86)【国際出願番号】 KR2018014241
(87)【国際公開番号】W WO2019124762
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2017-0173750
(32)【優先日】2017-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520202315
【氏名又は名称】エニーポイント メディア 株式会社
【住所又は居所原語表記】ANYPOINT MEDIA CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】パク ウォンジャン
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-150575(JP,A)
【文献】特表2012-507904(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0023788(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上のプロセッサと、一つ以上のメモリと、前記一つ以上のメモリに保存され、前記一つ以上のプロセッサにより実行されるよう構成される一つ以上のプログラムとを有し、
前記一つ以上のプログラムは、
放送サービスを受信して提供する第1受信機~第n受信機(但し、nは2以上の自然数)から、前記放送サービスの第1チャンネル~第mチャンネル(但し、mは2以上の自然数)のうち予め指定された一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて提供した内訳を少なくとも有する第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を各々受信する第1インストラクションと、
前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報を分析して、予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第1回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて、前記第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第2回数を決定する第2インストラクションと、
前記第1回数および前記第2回数を基に
前記第2回数対前記第1回数の割合を有する前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する第3インストラクションと、
を有する放送サービスの返送率測定装置。
【請求項2】
前記第2インストラクションは、
前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて前記第1閾値以上の時間に提供された回数の中から、前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報と前記一つ以上のチャンネルに対する編成情報を比較して決定された前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて、前記予め指定された期間のうち、前記一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、前記第1閾値以上の時間に提供された回数を除いて前記第1回数を決定する第1サブインストラクションと、
前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数の中から、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機を通じて、前記予め指定された期間のうち、前記一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を除いて前記第2回数を決定する第2サブインストラクションと、
を有する請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項3】
前記一つ以上のチャンネルは、前記第1チャンネル~前記第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項4】
前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、前記第1回数、前記予め指定された期間に対する情報、および前記一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに有する請求項
1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項5】
前記一つ以上のプログラムは、
前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報のうち第jサービス提供情報(但し、jは1以上n以下の自然数)を分析して、前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第1受信機~前記第n受信機のうち第j受信機を通じて、前記第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第3回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第j受信機を通じて、前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第4回数を決定する第4インストラクションと、
前記第3回数および前記第4回数を基に
前記第4回数対前記第3回数の割合を有する前記第j受信機の前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する第5インストラクションと、
をさらに有する請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項6】
前記第4インストラクションは、
前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第j受信機を通じて前記第1閾値以上の時間に提供された回数の中から、前記第jサービス提供情報と前記一つ以上のチャンネルに対する編成情報を比較して決定された前記一つ以上のチャンネルが前記第j受信機を通じて、前記予め指定された期間のうち、前記一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、前記第1閾値以上の時間に提供された回数を除いて前記第3回数を決定する第3サブインストラクションと、
前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが前記第j受信機を通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数のうち、前記一つ以上のチャンネルが前記第j受信機を通じて、前記予め指定された期間のうち、前記一つ以上のチャンネルに前記広告情報が編成された期間中に、前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を除いて前記第4回数を決定する第4サブインストラクションと、
を有する請求項
5に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項7】
前記一つ以上のチャンネルは、前記第1チャンネル~前記第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である請求項
5に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項8】
前記第j受信機の前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、前記第3回数、前記予め指定された期間に対する情報、前記第j受信機の識別情報、および前記一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに有する請求項
5に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項9】
前記一つ以上のプログラムは、
前記一つ以上のチャンネルに対する編成情報と前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報を分析して、前記予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが前記第1受信機~前記第n受信機から前記一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第5回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記コンテンツが前記第1受信機~前記第n受信機から前記一つ以上のチャンネルを通じて、前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第6回数を決定する第6インストラクションと、
前記第5回数および前記第6回数を基に
前記第6回数対前記第5回数の割合を有する前記コンテンツの前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する第7インストラクションと、
をさらに有する請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項10】
前記一つ以上のチャンネル、は前記第1チャンネル~前記第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である請求項
9に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項11】
前記第6インストラクションは、
前記予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、前記第1受信機~前記第n受信機より前記一つ以上のチャンネルが選択された時点から、前記一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上の時間に提供された回数を基に前記第5回数を決定する第5サブインストラクションと、
前記予め指定された期間中、前記コンテンツが、前記第1受信機~前記第n受信機より前記一つ以上のチャンネルが選択された時点から、前記一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に前記第6回数を決定する第6サブインストラクションと、
を有する請求項
9に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項12】
前記一つ以上のプログラムは、
前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報のうちの第jサービス提供情報(但し、jは1以上n以下の自然数)を分析して、前記予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが前記第1受信機~前記第n受信機のうち第j受信機から前記一つ以上のチャンネルを通じて、前記第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第7回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記コンテンツが前記第j受信機から前記一つ以上のチャンネルを通じて、前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第8回数を決定する第8インストラクションと、
前記第7回数および前記第8回数を基に
前記第8回数対前記第7回数の割合を有する前記コンテンツの前記第j受信機および前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する第9インストラクションと、
をさらに有する請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項13】
前記一つ以上のチャンネルは、前記第1チャンネル~前記第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である請求項
12に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項14】
前記第8インストラクションは、
前記予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、前記第1受信機~前記第n受信機のうち第j受信機より前記一つ以上のチャンネルが選択された時点から、前記一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上の時間に提供された回数を基に前記第7回数を決定する第7サブインストラクションと、
前記予め指定された期間中、前記コンテンツが、前記第j受信機より前記一つ以上のチャンネルが選択された時点から、前記一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に前記第8回数を決定する第8サブインストラクションと、
を有する請求項
12に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項15】
前記nは、前記放送サービスに加入されている受信機の全体個数、および前記放送サービスに加入されている受信機のうち予め指定された受信機の個数のいずれか一つであり、
前記mは、前記放送サービスの全体チャンネルの個数、および前記放送サービスの前記チャンネルのうち予め指定されたチャンネルの個数のいずれか一つである請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【請求項16】
前記第1閾値は、前記第1受信機~前記第n受信機の信号処理遅延時間を考慮して決定される値であり、
前記第2閾値は、前記一つ以上のチャンネルの識別情報を基に動的に決定される値である請求項1に記載の放送サービスの返送率測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送サービスの返送率(bounce rate)を測定する返送率測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術およびコンピューティング技術の発展に伴い、放送サービスも早期に発展している。一方、放送サービスの効率性を評価する目的として、放送サービスの視聴率が測定される。例えば、放送サービス提供者は、放送サービスを視聴する視聴者の放送サービス満足度などの品質を把握するための基準として視聴率を使用することができ、広告主は放送サービスに広告を出す場合、広告効果を判断するための基準として視聴率を使用することができる。
【0003】
視聴率は、例えば、地域、年齢、性別および学歴別に等しく分布された標本集団を選定した後、標本集団に提供された放送サービスに対する視聴形態情報を収集することによって測定される。
【0004】
しかし、従来の視聴率を測定する方式は、標本集団に対して測定されるため、実際の視聴率とは差異がある。また、視聴率を測定するために複雑な方式を用いるため、標本集団に対する視聴率さえ正確に測定することができない短所もある。
【0005】
これを改善するために、例えば、韓国電子通信研究所にて2012年8月17日付で出願、2017年6月22日付で登録された「視聴形態認識基盤の視聴率および広告効果分析方法およびシステム」という名称の韓国登録特許第10-1751708号(特許文献1)は、視聴者を撮影した映像の入力を受けて、これを基に視聴者認識情報を生成した後、これを基に視聴形態情報を生成することによって、より正確に標本集団の視聴率を測定する構成を開示している。
【0006】
しかし、登録特許第10-1751708号に開示されている方式もまた、視聴率を測定するためには、予め視聴者を登録するなどの複雑な方式をそのまま用いている。
【0007】
一方、返送率は、一般的にウェブサイトの接続者がウェブサイトに接続したものの、サイト内で他のページに接続したり、情報を得ずにそのまま離脱したりする割合を指す。より具体的には、返送率は、例えばウェブサイトが開始ページ、および開始ページにリンクされる下位階層ページを備えている場合、接続者が開始ページに接続したものの、下位階層ページへ接続せずに離脱する割合を指す。返送率が高いということは、接続者がウェブサイトに接続しても、製品を購入するような行動につながる可能性が低いことを意味し、返送率が低いということは接続者が製品を購入するような行動につながる可能性が高いことを意味する。従って、返送率は、特にインターネットのウェブサイトを評価するための基準として使用され得る。
【0008】
しかし、返送率は、特にウェブページなどのインターネットサービスにおいて適用される基準として、放送サービスにおいては適用されないという短所がある。即ち、放送サービスはウェブページとは異なり、コンテンツが連続的に提供される方法を採っているため開始ページが存在せず、同様に下位階層ページも存在しない。従って、放送サービスにおいては、インターネットサービスに適用される返送率をそのまま適用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、視聴者がチャンネルを選択した後、当該チャンネルから離脱する行為を基に生成されたサービス提供情報を用いて放送サービスの返送率を測定する返送率測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記技術的課題を達成するために、本発明は、放送サービスを受信して提供する第1受信機~第n受信機(但し、nは2以上の自然数)から、前記放送サービスの第1チャンネル~第mチャンネル(但し、mは2以上の自然数)のうち予め指定された一つ以上のチャンネルが、前記第1受信機~前記第n受信機を通じて提供した内訳を少なくとも有する第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を各々受信する第1インストラクションと、前記第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報を分析して、予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが、前記第1受信機~前記第n受信機を通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第1回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記一つ以上のチャンネルが、前記第1受信機~前記第n受信機を通じて第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第2回数を決定する第2インストラクションと、前記第1回数および前記第2回数を基に前記一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する第3インストラクションと、を有する放送サービスの返送率測定装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、視聴者がチャンネルを選択した後、当該チャンネルから離脱する行為を基に生成されたサービス提供情報を用いて放送サービスの返送率を測定する返送率測定装置を提供することができる。例えば、放送サービスの特定チャンネルに関連する返送率を測定したり、特定受信機に関連する返送率を測定したり、放送サービスを通じて提供される特定コンテンツに関連する返送率を測定したりすることができる。また、測定された放送サービスの返送率を基に、より効率的に放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりすることができる。
【0013】
本発明によって、測定された返送率を基に、既存の放送サービスの視聴率では把握できなかった視聴者の反応と同じ追加的な情報を抽出することができる。また、本発明によって、測定された返送率を基に、特定チャンネル、特定コンテンツ、または特定受信機に対する視聴者の関心度を抽出することもできる。即ち、返送率が低ければ関心度が高いことを意味し、返送率が高ければ関心度が低いことを意味する。このように本発明によって、測定された返送率は、それ単独で、または既存の視聴率と組み合わせて、放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりする基準として使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る返送率測定装置の例示的な構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明に係る返送率測定装置が実行されるシステム環境を示す図面である。
【
図3】本発明に係る返送率測定装置において、編成情報を例示的に示す図面である。
【
図4】本発明に係る返送率測定装置が保存および実行を行うプログラムの例示的なブロック図である。
【
図5】受信機よりチャンネルを選択してチャンネルを離脱する過程を示す図面である。
【
図6】
図5に図示されている過程に沿って生成されるサービス提供情報を例示的に示す図面である。
【
図7】
図5に図示されている過程に沿って生成されるサービス提供情報を例示的に示す図面である。
【
図8】
図5に図示されている過程に沿って生成されるサービス提供情報を例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る放送サービスの返送率測定装置の実施例を、添付した図面を参照しながらより具体的に説明する。一方、本発明の実施例を説明するための図面において、説明の便宜上、実際の構成のうち一部のみを図示したり、一部を省略して示したり、変形して図示したり、または縮尺が異なるように図示することがある。
【0016】
<第一の実施例>
図1は、本発明に係る返送率測定装置の例示的な構成を示すブロック図である。
【0017】
図1を参照すれば、本発明に係る返送率測定装置100は、一つ以上のプロセッサ110と、一つ以上のメモリ130と、一つ以上のメモリ130に保存され、一つ以上のプロセッサ110により実行されるよう構成される一つ以上のプログラム150とを有する。
【0018】
一つ以上のプロセッサ110は、一つ以上のメモリ130に保存された一つ以上のプログラム150を読み取って実行する。一つ以上のプロセッサ110は、例えば、x個(但し、xは自然数)として図示されているが、例えば1個であり、または複数個でもある。即ち、一つのプロセッサを用いて返送率測定装置100の機能を実行することもでき、または複数個のプロセッサが連動して返送率測定装置100の機能を実行することもできる。例えば、第1プロセッサが演算機能を実行し、第2プロセッサが通信機能を実行する方式を用いて、返送率測定装置100の機能を実行することもできる。
【0019】
一つ以上のメモリ130は、プログラム150を保存する。一つ以上のメモリ130は、例えば、記録および読み取り可能な非揮発性メモリまたは揮発性メモリなどの記録媒体である。一つ以上のメモリ130は、1個として図示されているが、複数個でもある。
【0020】
一つ以上のプログラム150は、例えばy個(但し、yは自然数)として図示されているが、例えば1個であり、または複数個でもある。即ち、一つのプログラムを用いて返送率測定装置100の機能を実現することもでき、または複数個のプログラムが連動して返送率測定装置100の機能を実現することもできる。例えば、第1プログラムが演算機能を実現し、第2プログラムが通信機能を実現する方式で、返送率測定装置100の機能を実現することもできる。
【0021】
以下、一つ以上のプロセッサ110、一つ以上のメモリ130および一つ以上のプログラム150を各々「プロセッサ110」、「メモリ130」および「プログラム150」と称する。
【0022】
図2は、本発明に係る返送率測定装置が実行されるシステム環境を示す図面であり、
図3は、本発明に係る返送率測定装置において、放送サービスのチャンネルおよび編成情報を例示的に示す図面である。
【0023】
図2を参照すれば、本発明に係る返送率測定装置が実行されるシステム環境は、返送率測定装置100と、第1受信機200-1~第n受信機200-nとを有する(但し、nは2以上の自然数)。
【0024】
返送率測定装置100は、放送サービスの返送率を測定するための装置である。返送率測定装置100は、例えば放送サービスを提供する放送サービスシステムの一部であるが、放送サービスシステムとは別途に具現されることもある。返送率測定装置100は、放送/通信ネットワークを通じて第1受信機200-1~第n受信機200-nと連結され、データを送受信することができる。
【0025】
第1受信機200-1~第n受信機200-nは、例えばデジタル放送を受信して提供するセットトップボックス、テレビ、パーソナルコンピュータおよびコンピューティング機能を備えた移動通信端末のいずれか一つである。本願明細書における「デジタル放送」は、デジタル地上波放送、デジタルケーブル放送、デジタル衛星放送、DMB放送、IP-TV、OTT(Over The Top)およびVOD放送などの形態の放送サービスを指す。望ましくは、第1受信機200-1~第n受信機200-nは、例えばIP-TVのように双方向通信が可能であり、返送率測定装置100とデータを送受信するよう構成されている。
【0026】
nは返送率測定装置100が返送率を測定するために指定する受信機の個数を基に適切に決定され得る。例えば、返送率測定装置100が放送サービスシステムに加入されている全体受信機に関連する返送率を測定する場合、nは放送サービスシステムに加入されている全体受信機の個数である。また、例えば、返送率測定装置100が放送サービスシステムに加入されている受信機のうち、特定グループの受信機に関連する返送率を測定する場合、nは特定グループの受信機の個数である。特定グループは、例えば、地域、受信機の性能、料金プランおよび加入者の年齢などのパラメーターを基に決定され得る。
【0027】
図3を参照すれば、第1チャンネル~第mチャンネル(但し、mは2以上の自然数)に対する編成情報が例示的に図示される。編成情報は、チャンネルを通じて提供されるコンテンツおよびコンテンツが提供される時間を含む。mは返送率測定装置100が返送率を測定するために指定するチャンネルの個数を基に適宜決定され得る。例えば、返送率測定装置100が放送サービスの全体チャンネルに関連する返送率を測定する場合、mは放送サービスの全体チャンネルの個数である。また、例えば、返送率測定装置100が放送サービスの全体チャンネルのうち、特定グループのチャンネルに関連する返送率を測定する場合、mは特定グループのチャンネルの個数である。
【0028】
図3を参照すれば、第1チャンネル300-1に対する編成情報は、例えば、第1コンテンツ、第1広告、第2コンテンツ、第2広告および第3コンテンツの順に提供するよう構成され、第2チャンネル300-2に対する編成情報は、例えば、第4コンテンツ、第3広告、第5コンテンツ、第4広告および第1コンテンツの順に提供するよう構成され、第mチャンネル300-mに対する編成情報は、例えば、第6コンテンツ、第5広告、第1コンテンツ、第6広告および第7コンテンツの順に提供するよう構成される。
図3に例示的に図示されるように、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mに対する編成情報は、全て第1コンテンツを提供するよう構成されることもある。第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mに対する編成情報が全て第1コンテンツを提供するよう構成された場合、後述するコンテンツに関連する返送率情報を抽出することができる。
【0029】
本願明細書において、放送サービスの品質を評価するための資料として「返送率」を定義して用いる。本願明細書における返送率は、下記のように定義される。
【0030】
a)チャンネルに関連する返送率
【0031】
チャンネルに関連する返送率は、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mのうち特定のチャンネル、即ち、第iチャンネル(iは1以上、m以下の自然数)が第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて提供された内訳を基に産出される。
【0032】
(式1)
第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、第iチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、第iチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0033】
予め指定された期間は、例えば、一日、一週間、または一ヶ月などの返送率を確認するための期間である。
【0034】
第1閾値は、第1受信機200-1~第n受信機200-nが第iチャンネルを選択するユーザ入力を受信した後、信号処理して提供するまでの遅延時間を考慮して決定される値である。例えば第1受信機200-1が第iチャンネル、例えばチャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した後、チャンネル11番を信号処理して提供するまで所定の時間が所要され得る。また、視聴者が所望するチャンネルを選択するために、チャンネル番号ではなく、チャンネルアップボタンを押すことによってチャンネルを変更することもできる。第1閾値は、このような時間を考慮して決定される。例えば、第1閾値は3秒である。
【0035】
第2閾値は、第iチャンネルの識別情報を基に動的に決定される値である。具体的には、第2閾値は、複数の閾値のうち第iチャンネルの識別情報を基に動的に選択される値であり、チャンネルの特性またはチャンネルで放送されるコンテンツの特性によって変更され得る。第2閾値は、例えば、第iチャンネルがニュースチャンネルであれば10秒、映画チャンネルであれば20秒、ホームショッピングチャンネルであれば30秒のように、異なるよう決定され得る。第2閾値は、視聴者が第iチャンネルを選択した後、コンテンツが提供されれば、その内容を確認して継続して視聴するか、または他のチャンネルを視聴するかを決定するまで所要される時間を意味する。即ち、第2閾値はチャンネルザッピング(zapping)を排除しつつ、視聴者が第iチャンネルを視聴するかを選択するまで所要される時間を意味する。
【0036】
以下、本明細書における第iチャンネルに関連する返送率を下記のように表記する。
【0037】
BR(第iチャンネルの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0038】
例えば、BR(チャンネル11番、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、チャンネル11番に関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒として測定された返送率を表す。
【0039】
b)受信機のチャンネルに関連する返送率
【0040】
受信機のチャンネルに関連する返送率は、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mのうち特定のチャンネル、即ち第iチャンネル(iは1以上、m以下の自然数)が第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち特定の受信機、即ち第j受信機(但し、jは1以上n以下の自然数)を通じて提供された内訳を基に産出される。
【0041】
(式2)
第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、第iチャンネルが第j受信機から第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、第iチャンネルが第j受信機から第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0042】
以下、本明細書における第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率を下記のように表記する。
【0043】
BR(第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0044】
例えば、BR(チャンネル11番、第1受信機の識別情報、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、第1受信機200-1のチャンネル11番に関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒として測定された返送率を表す。
【0045】
c)コンテンツに関連する返送率
【0046】
コンテンツに関連する返送率は、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて提供された内訳を基に産出される。
【0047】
(式3)
コンテンツに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0048】
一方、望ましくは、コンテンツに関連する返送率は、視聴者が当該コンテンツを選択した時点から、例えばチャンネルの切り替えを通じて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば視聴者が特定チャンネルに切り替えていない状態で当該コンテンツを視聴する場合、および特定チャンネルが選択された時点で、当該コンテンツではなく、例えば広告、または他のコンテンツが放送されている場合には、返送率を測定する際に除外され得る。例えば、式4のようにコンテンツに関連する返送率が定義され得る。
【0049】
(式4)
コンテンツに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nの第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mが選択された時点から、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nの第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mが選択された時点から、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0050】
以下、本明細書におけるコンテンツに関連する返送率を下記のように表記する。
【0051】
BR(コンテンツの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0052】
例えば、BR(第1コンテンツの識別情報、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、第1コンテンツに関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒として測定された返送率を表す。
【0053】
d)コンテンツのチャンネルに関連する返送率
【0054】
コンテンツのチャンネルに関連する返送率は、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから特定チャンネル、例えば、第iチャンネルを通じて提供された内訳を基に産出される。
【0055】
(式5)
コンテンツの第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第iチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから第iチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0056】
一方、望ましくは、コンテンツのチャンネルに関連する返送率は、視聴者が特定チャンネルに切り替えて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば、視聴者が特定チャンネルに切り替えていない状態で当該コンテンツを視聴している場合、および特定チャンネルが選択された時点で、当該コンテンツではなく、例えば広告または他のコンテンツが放送されている場合には、返送率を測定する際に除外され得る。例えば、式6のようにコンテンツに関連する返送率が定義され得る。
【0057】
(式6)
コンテンツの第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから、第iチャンネルが選択された時点から第iチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから、第iチャンネルが選択された時点から第iチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0058】
以下、本明細書におけるコンテンツの第iチャンネルに関連する返送率を下記のように表記する。
【0059】
BR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0060】
例えば、BR(第1コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、第1コンテンツの第iチャンネルに関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒として測定された返送率を表す。
e)コンテンツの受信機に関連する返送率
【0061】
コンテンツの受信機に関連する返送率は、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち特定の受信機、即ち第j受信機(但し、jは1以上n以下の自然数)を通じて提供された内訳を基に産出される。
【0062】
(式7)
コンテンツの第j受信機に関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが第j受信機から第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが第j受信機から第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0063】
一方、望ましくは、コンテンツのチャンネルに関連する返送率は、視聴者が特定チャンネルに切り替えて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば、視聴者が特定チャンネルに切り替えていない状態で当該コンテンツを視聴する場合、および特定チャンネルが選択された時点で当該コンテンツではなく、例えば広告、または他のコンテンツが放送されている場合は、返送率を測定する際に除外され得る。例えば、式8のようにコンテンツに関連する返送率が定義され得る。
【0064】
(式8)
コンテンツの第j受信機に関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが、第j受信機より第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mが選択された時点から、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nより第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mが選択された時点から、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0065】
以下、本明細書におけるコンテンツの第j受信機に関連する返送率を下記のように表記する。
【0066】
BR(コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0067】
例えば、BR(第1コンテンツ、第1受信機の識別情報、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、第1受信機200-1の第1コンテンツに関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒として測定された返送率を表す。
【0068】
また、本願明細書におけるBR(コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、単にBR(コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、第1閾値、第2閾値)とも表記される。
【0069】
f)コンテンツの受信機およびチャンネルに関連する返送率
【0070】
コンテンツの受信機およびチャンネルに関連する返送率は、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち特定の受信機、即ち第j受信機(但し、jは1以上n以下の自然数)で、第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mのうち特定のチャンネル、即ち第iチャンネル(iは1以上、m以下の自然数)を通じて提供された内訳を基に産出される。
【0071】
(式9)
コンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが第j受信機から第iチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが第j受信機から第iチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0072】
一方、望ましくは、コンテンツのチャンネルに関連する返送率は、視聴者が特定チャンネルに切り替えて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば視聴者が特定チャンネルに切り替えていない状態で当該コンテンツを視聴している場合、および特定チャンネルが選択された時点で、当該コンテンツではなく、例えば広告、または他のコンテンツが放送されている場合は、返送率を測定する際に除外され得る。例えば、式10のようにコンテンツに関連する返送率が定義され得る。
【0073】
(式10)
コンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率=(予め指定された期間中、コンテンツが、第j受信機より第iチャンネルが選択された時点から、第iチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数)/(予め指定された期間中、コンテンツが、第j受信機より第iチャンネルが選択された時点から、第iチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された全体回数)
【0074】
以下、本明細書におけるコンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率を下記のように表記する。
【0075】
BR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)
【0076】
例えば、BR(第1コンテンツ、チャンネル11番、第1受信機の識別情報、2017年11月1日00時00分00秒、2017年11月30日23時59分59秒、3秒、10秒)は、第1受信機200-1の第1コンテンツおよびチャンネル11番に関連する返送率として、2017年11月1日00時00分00秒から2017年11月30日23時59分59秒の一ヶ月間に第1閾値を3秒、第2閾値を10秒にして測定された返送率を表す。
【0077】
また、本願明細書におけるBR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、単にBR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、第1閾値、第2閾値)とも表記される。
【0078】
図2を再び参照すれば、返送率測定装置100は、第1受信機200-1~第n受信機200-nへ、例えば第1閾値および第2閾値を伝送することができる。また、第1受信機200-1~第n受信機200-nは、第1閾値および第2閾値を基に第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を生成した後、返送率測定装置100へ各々伝送することができる。また、返送率測定装置100は、第1受信機200-1~第n受信機200-nへ、例えば第iチャンネルの識別情報、またはコンテンツの識別情報をさらに伝送することもできる。第1受信機200-1~第n受信機200-nは、第iチャンネルの識別情報、またはコンテンツの識別情報と第1閾値および第2閾値を基に第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を生成した後、返送率測定装置100へ各々伝送することができる。
【0079】
以下、本発明に係る返送率測定装置100の構成をより詳細に説明する。
【0080】
図4は、本発明に係る返送率測定装置が保存および実行を行うプログラムの例示的なブロック図である。
【0081】
図4を参照すれば、プログラム150は、第1インストラクション150-1~第3インストラクション150-3を有する。プログラム150は、第4インストラクション150-4~第9インストラクション150-9のうち少なくとも一つをさらに有することができる。第2インストラクション150-2は、第1サブインストラクション150-2-1と第2サブインストラクション150-2-2とを有することができる。第4インストラクション150-4は、第3サブインストラクション150-4-1と第4サブインストラクション150-4-2とを有することができる。第6インストラクション150-6は、第5サブインストラクション150-6-1と第6サブインストラクション150-6-2とを有することができる。第8インストラクション150-8は、第7サブインストラクション150-8-1と第8サブインストラクション150-8-2とを有することができる。
【0082】
第1インストラクション150-1は、放送サービスを受信して提供する第1受信機200-1~第n受信機200-nから、放送サービスの第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mのうち予め指定された一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて提供した内訳を少なくとも有する第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を各々受信するよう構成される。
【0083】
一つ以上のチャンネルは、例えば、第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である。または、一つ以上のチャンネルは、例えば第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された2個以上のチャンネルでもある。
【0084】
以下、一つ以上のチャンネルが第iチャンネルである場合を基に説明する。
【0085】
例えば、第1インストラクション150-1は、第1受信機200-1から第1サービス提供情報を受信して、第n受信機200-nから第nサービス提供情報を受信する。
【0086】
以下、第1サービス提供情報~第nサービス提供情報について、
図5~
図8を参照しながらより詳細に説明する。
【0087】
図5~
図8を参照して、例えば、第1受信機200-1にて第iチャンネルとしてチャンネル11番が指定された場合、少なくともチャンネル11番を選択するユーザ入力、およびチャンネル11番から離脱するユーザ入力を基に、第1サービス提供情報を生成する過程が説明される。その他のサービス提供情報、例えば第nサービス提供情報もまた、第n受信機200-nから第1サービス提供情報と同様に生成される得るため、その他のサービス提供情報を生成する過程については説明を省略する。
【0088】
図5は、受信機よりチャンネルを選択してチャンネルを離脱する過程を示す図面である。
【0089】
図5を参照すれば、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル11番を選択するユーザ入力を、例えばAM7時15分5秒に受信する(S110)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル9番を選択するユーザ入力を、例えばAM7時15分24秒に受信する(S120)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル7番を選択するユーザ入力を、例えばAM7時25分10秒に受信する(S130)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル11番を再び選択するユーザ入力を、例えばAM7時50分23秒に受信する(S140)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル13番を再び選択するユーザ入力を、例えばAM7時50分25秒に受信する(S150)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じてチャンネル11番を再び選択するユーザ入力を、例えばAM8時5分10秒に受信する(S160)。その後、第1受信機200-1は、視聴者が例えばリモコンを通じて電源を終了するユーザ入力を、例えばAM8時5分30秒に受信する(S170)。
【0090】
図6~
図8は、
図5に図示されている過程に沿って生成されるサービス提供情報を例示的に示す図面である。
【0091】
図6を参照すれば、第1サービス提供情報が例示的に図示される。
【0092】
第1サービス提供情報は、第1受信機200-1の識別情報(「第1受信機ID」)、チャンネルの識別情報、およびリモコンを通じてイベントが発生した時刻を含むことができる。例えば、
図6に示すように、第1サービス提供情報は、「チャンネル11番、AM7時15分05秒」、「チャンネル9番、AM7時15分24秒」、「チャンネル7番を、AM7時25分10秒」、「チャンネル11番、AM7時50分23秒」、「チャンネル13番、AM7時50分25秒」、「チャンネル11番、AM8時5分10秒」、および「終了、AM8時5分30秒」を含むことができる。
【0093】
図6を参照すれば、第1受信機200-1は、チャンネルの変更、または離脱に対する全てのユーザ入力を基に第1サービス提供情報を生成して、これを本発明に係る返送率測定装置100へ伝送する構成である。しかし、チャンネルの変更、または離脱に対する全てのユーザ入力を基に第1サービス提供情報が生成される場合、第1サービス提供情報のデータサイズが大きくなる。従って、第1サービス提供情報を返送率測定装置100へ伝送する場合、通信負荷および第1受信機200-1の演算負荷が発生する可能性がある。また、返送率測定装置100でもチャンネルの変更、または離脱に対する全てのユーザ入力を基に演算をしなければならない短所もある。
【0094】
従って、第1サービス提供情報は、第1受信機200-1の識別情報、第iチャンネルの識別情報、第1受信機200-1が第iチャンネルを選択するユーザ入力を受信した時刻、および第1受信機200-1が第iチャンネルから離脱するユーザ入力を受信した時刻を有することで単純化させることができる。
【0095】
図7を参照すれば、第iチャンネルとしてチャンネル11番が指定された場合、第1受信機200-1は、チャンネル11番を選択するユーザ入力、およびチャンネル11番から離脱するユーザ入力を基に第1サービス提供情報を生成する。チャンネル11番を離脱するユーザ入力は、段階S170に図示されている電源ボタン入力、即ち終了の場合を含む。
【0096】
図7を参照すれば、第1サービス提供情報は、第1受信機200-1の識別情報(「第1受信機ID」)、第iチャンネルの識別情報(「チャンネル11番」)、第1受信機200-1がチャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した時刻、および第1受信機200-1がチャンネル11番から離脱するユーザ入力を受信した時刻を含むことができる。例えば、チャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した時刻、および第1受信機200-1がチャンネル11番から離脱するユーザ入力を受信した時刻は、
図7を参照すれば、「AM7時15分05秒、AM7時15分24秒」、「AM7時50分23秒、AM7時50分25秒」および「AM8時5分10秒、AM8時5分30秒」と図示される。
【0097】
一方、
図8を参照すれば、第1サービス提供情報は、第1受信機200-1の識別情報(「第1受信機ID」)、第iチャンネルの識別情報(「チャンネル11番」)、チャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した時刻、および第1受信機200-1がチャンネル11番から離脱するユーザ入力を受信した時刻と、チャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した時刻との差値を含むことができる。例えば、チャンネル11番を選択するユーザ入力を受信した時刻、および差値は、
図8を参照すると、「AM7時15分05秒、19秒」、「AM7時50分23秒、2秒」および「AM8時5分10秒、20」と図示される。差値は、第1受信機200-1からチャンネル11番が提供された時間、即ち、持続時間を意味する。
【0098】
一方、第1受信機200-1は、第1閾値および第2閾値を基に第1サービス提供情報を生成することもできる。
【0099】
例えば、第1閾値が3秒である場合、第1受信機200-1は、第iチャンネル、例えばチャンネル11番が第1受信機200-1から3秒以上の時間に提供された場合のみ、第1サービス提供情報を生成することができる。
【0100】
例えば、
図8に図示されている第1サービス提供情報において、第1受信機200-1が第1ユーザ入力を受信した時刻および持続時間のうち「AM7時50分23秒、2秒」という第iチャンネル、即ちチャンネル11番が第1受信機200-1から第1閾値未満に提供された場合である。従って、第1閾値を用いる場合、「AM7時50分23秒、2秒」という第1サービス提供情報から除外され得る。
【0101】
図4を再び参照すれば、第2インストラクション150-2は、第1インストラクション150-1を通じて受信された第1サービス提供情報~第nサービス提供情報を分析して、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第1回数を決定し、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第2回数を決定する。
【0102】
第1回数および第2回数は、後述する第3インストラクション150-3から、一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出するための値である。
【0103】
第1回数は、例えば、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数をそのまま使用することができる。また、第2回数は、例えば、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数をそのまま使用することができる。
【0104】
一方、一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報、例えば、第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出するために第1回数および第2回数を決定する場合、第iチャンネルを通じて広告情報が提供される場合は排除することが望ましい。即ち、広告情報が提供される場合、視聴者は当該チャンネルを継続して視聴せず、他のチャンネルに変更する場合がほとんどだからである。
【0105】
第2インストラクション150-2は、第1サブインストラクション150-2-1と第2サブインストラクション150-2-2とを有することができる。
【0106】
第1サブインストラクション150-2-1は、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数の中から、第1サービス提供情報~第nサービス提供情報と上述の一つ以上のチャンネルに対する編成情報とを比較して決定された上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて、予め指定された期間のうち上述の一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、第1閾値以上の時間に提供された回数を除いて第1回数を決定する。
【0107】
例えば、
図6において、第iチャンネル、例えば、チャンネル11番を通じてAM7時50分23秒から2秒間提供されたものが広告情報であれば、チャンネル11番がAM7時50分23秒から2秒間提供されたものは、第1回数を算出する際に除外される。例えば、上述の一つ以上のチャンネルが第iチャンネル以外にも他のチャンネルを有するのであれば、当該チャンネルで広告情報が提供された場合は、第1回数を算出する際に除外される。
【0108】
第2サブインストラクション150-2-2は、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数の中から、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて、予め指定された期間のうち、上述の一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を除いて第2回数を決定することができる。
【0109】
第1サブインストラクション150-2-1および第2サブインストラクション150-2-2を通じて、上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報、例えば第iチャンネルに関連する返送率情報は、より正確に抽出され得る。
【0110】
図4を再び参照すれば、第3インストラクション150-3は、第2インストラクション150-2を通じて決定された第1回数および第2回数を基に、上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。例えば、上述の一つ以上のチャンネルが第iチャンネルであれば、第3インストラクション150-3は第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。
【0111】
一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第2回数対第1回数の割合を有する。一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第1回数、予め指定された期間に対する情報、および一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに有することができる。
【0112】
一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報が第1回数を有する理由は、上述の一つ以上のチャンネルを視聴者が選択した回数を基に、上述の一つ以上のチャンネルに対する訪問頻度を抽出するためである。
【0113】
一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報が予め指定された期間に対する情報および一つ以上のチャンネルの識別情報を有する理由は、例えば、返送率測定装置100が一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を他の外部の装置へ伝送する場合、一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報が抽出された期間および対象チャンネルを識別するためである。
【0114】
例えば、BR(チャンネルの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1~第3インストラクション150-3を通じて抽出され得る。
【0115】
また、第1閾値、第2閾値、期間始点、期間終点およびチャンネルの識別情報を変更して、所望のチャンネルに関連する返送率情報を、所望の閾値および望む期間に対して抽出することもできる。
【0116】
第iチャンネルに関連する返送率は、例えば、第iチャンネルに対する視聴者のロイヤルティを評価する指標として使用され得る。即ち、第iチャンネルの視聴率が低くても返送率が低ければ、第iチャンネルは視聴者のロイヤルティが高いことを意味することになる。逆に、第iチャンネルの視聴率が高くても返送率が高ければ、第iチャンネルは視聴者のロイヤルティが低いことを意味することもできる。
【0117】
<第二の実施例>
上述の第一の実施例は、第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出することを基に説明された。即ち、第1受信機200-1~第n受信機200-n全体に対して、第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する例を基に説明された。
【0118】
しかし、各受信機別に第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出することもできる。
【0119】
図4を再び参照すれば、プログラム150は、第4インストラクション150-4および第5インストラクション150-5をさらに有することができる。
【0120】
第4インストラクション150-4は、第1サービス提供情報~第nサービス提供情報のうち第jサービス提供情報(但し、jは1以上n以下の自然数)を分析して、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-n中の第j受信機を通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第3回数を決定し、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第4回数を決定する。
【0121】
上述の一つ以上のチャンネルは、例えば第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である。または、一つ以上のチャンネルは、例えば第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された2個以上のチャンネルでもある。
【0122】
第3回数および第4回数は、後述する第5インストラクション150-5で一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出するための値である。
【0123】
第3回数は、例えば予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-n中の第j受信機を通じて第1閾値以上の時間に提供された回数をそのまま使用することができる。また、第4回数は、例えば予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数をそのまま使用することができる。
【0124】
しかし、上述の第一の実施例と同様に、第j受信機の上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出するために第3回数および第4回数を決定する場合、第j受信機から第iチャンネルを通じて広告情報が提供される場合は排除することが望ましい。即ち、広告情報が提供される場合、視聴者は当該チャンネルを継続して視聴せず、他のチャンネルに変更する場合がほとんどだからである。
【0125】
第4インストラクション150-4は、第3サブインストラクション150-4-1と第4サブインストラクション150-4-2とを有することができる。
【0126】
第3サブインストラクション150-4-1は、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第j受信機を通じて第1閾値以上の時間に提供された回数の中から、第jサービス提供情報と上述の一つ以上のチャンネルに対する編成情報を比較して決定された上述の一つ以上のチャンネルが第j受信機を通じて、予め指定された期間のうち、上述の一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、第1閾値以上の時間に提供された回数を除いて第3回数を決定する。
【0127】
第4サブインストラクション150-4-2は、予め指定された期間中、上述の一つ以上のチャンネルが第j受信機を通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数の中から、上述の一つ以上のチャンネルが第j受信機を通じて、予め指定された期間のうち、上述の一つ以上のチャンネルに広告情報が編成された期間中に、第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を除いて第4回数を決定する。
【0128】
第3サブインストラクション150-4-1と第4サブインストラクション150-4-2に対する説明は、第1サブインストラクション150-2-1および第2サブインストラクション150-2-2に対する説明と実質的に同じであるため省略する。
【0129】
第3サブインストラクション150-4-1と第4サブインストラクション150-4-2を通じて、第j受信機の上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報、例えば第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率情報は、より正確に抽出され得る。
【0130】
図4を再び参照すれば、第5インストラクション150-5は、第4インストラクション150-4を通じて決定された第3回数および第4回数を基に、第j受信機の上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。例えば、上述の一つ以上のチャンネルが第iチャンネルであれば、第5インストラクション150-5は、第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。
【0131】
第j受信機の上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第4回数対第3回数の割合を有する。第j受信機の上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は第3回数、予め指定された期間に対する情報、第j受信機の識別情報、および上述の一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに有することができる。
【0132】
例えば、BR(チャンネルの識別情報、受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第4インストラクション150-4~第5インストラクション150-5を通じて抽出され得る。
【0133】
また、第1閾値、第2閾値およびチャンネルの識別情報、受信機の識別情報、期間始点、期間終点、受信機の識別情報を変更して、所望の受信機の所望のチャンネルに関連する返送率情報を、所望の閾値および所望の期間に対して抽出することもできる。
【0134】
第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率は、例えば第iチャンネルに対する第j受信機の視聴者のロイヤルティを評価する指標として使用され得る。即ち、第iチャンネルの視聴率が低くても第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率が低ければ、第j受信機の視聴者は第iチャンネルに対してロイヤルティが高いことを意味することになる。逆に第iチャンネルの視聴率が高くても第j受信機の第iチャンネルに関連する返送率が高ければ、第j受信機の視聴者は第iチャンネルに対してロイヤルティが低いことを意味することもできる。
【0135】
<第三の実施例>
上述の第一の実施例は、第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出することを基に説明された。即ち、第1受信機200-1~第n受信機200-n全体に対して、第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する例を基に説明された。
【0136】
しかし、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nにおいて、上述の一つ以上のチャンネルを通じて提供される場合の返送率情報を抽出することもできる。
【0137】
図4を再び参照すれば、プログラム150は、第6インストラクション150-6および第7インストラクション150-7をさらに有することができる。
【0138】
第6インストラクション150-6は、上述の一つ以上のチャンネルに対する編成情報と第1サービス提供情報~第nサービス提供情報とを分析して、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが上述の一つ以上のチャンネルと第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第5回数を決定し、予め指定された期間中、上述のコンテンツが上述の一つ以上のチャンネルと第1受信機200-1~第n受信機200-nを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第6回数を決定する。
【0139】
上述の一つ以上のチャンネルは、例えば、第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された第iチャンネル(但し、iは1以上、m以下の自然数)である。または、一つ以上のチャンネルは、例えば、第1チャンネル~第mチャンネルのうち指定された2個以上のチャンネルでもある。
【0140】
第7インストラクション150-7は、第6インストラクション150-6を通じて抽出した第5回数および第6回数を基に、上述のコンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。例えば、上述の一つ以上のチャンネルが第iチャンネルであれば、第7インストラクション150-7は、上述のコンテンツの第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。
【0141】
コンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第6回数対第5回数の割合を有する。コンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第5回数、予め指定された期間に対する情報、コンテンツの識別情報および上述の一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに有することができる。
【0142】
一方、望ましくは、コンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、視聴者が特定チャンネルに切り替えて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば、視聴者が特定チャンネルに切り替えていない状態で当該コンテンツを視聴している場合、および特定チャンネルが選択された時点で、当該コンテンツではなく、例えば広告、または他のコンテンツが放送されている場合は、返送率を測定する際に除外され得る。
【0143】
第6インストラクション150-6は、第5サブインストラクション150-6-1と第6サブインストラクション150-6-2とを有することができる。
【0144】
第5サブインストラクション150-6-1は、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nより上述の一つ以上のチャンネルが選択された時点から、上述の一つ以上のチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第5回数を決定する。
【0145】
第6サブインストラクション150-6-2は、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nより上述の一つ以上のチャンネルが選択された時点から、上述の一つ以上のチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第6回数を決定する。
【0146】
これにより、コンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報をより正確に算出することができる。
【0147】
例えば、BR(コンテンツの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第6インストラクション150-6~第7インストラクション150-7を通じて抽出され得る。即ち、一つ以上のチャンネルが第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを全て有する場合、BR(コンテンツの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第6インストラクション150-6~第7インストラクション150-7を通じて抽出され得る。
【0148】
例えば、BR(コンテンツの識別情報、チャンネルの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第6インストラクション150-6~第7インストラクション150-7を通じて抽出され得る。即ち、一つ以上のチャンネルが、例えば第iチャンネルであれば、BR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第6インストラクション150-6~第7インストラクション150-7を通じて抽出され得る。
【0149】
また、第1閾値、第2閾値、コンテンツの識別情報、チャンネルの識別情報、期間始点および期間終点を変更して、所望のコンテンツの所望のチャンネルに関連する返送率情報を、所望の閾値および所望の期間に対して抽出することもできる。
【0150】
コンテンツの第iチャンネルに関連する返送率は、例えばコンテンツに対する第iチャンネルの視聴者のロイヤルティを評価する指標として使用され得る。即ち、第iチャンネルの視聴率が低くてもコンテンツの第iチャンネルに関連する返送率が低ければ、第iチャンネルの視聴者はコンテンツに対してロイヤルティが高いことを意味することになる。逆に、第iチャンネルの視聴率が高くてもコンテンツの第iチャンネルに関連する返送率が高ければ、第iチャンネルの視聴者はコンテンツに対してロイヤルティが低いことを意味することもできる。
【0151】
<第四の実施例>
上述の第三の実施例は、特定のコンテンツの上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出することを基に説明された。即ち、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nから上述の一つ以上のチャンネルを通じて提供される例が説明された。
【0152】
しかし、特定のコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち特定の受信機、例えば第j受信機から上述の一つ以上のチャンネルを通じて提供される場合の返送率情報を抽出することもできる。
【0153】
図4を再び参照すれば、プログラム150は、第8インストラクション150-8および第9インストラクション150-9をさらに有することができる。
【0154】
第8インストラクション150-8は、第1サービス提供情報~前記第nサービス提供情報のうち第jサービス提供情報を分析して、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち第j受信機から上述の一つ以上のチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第7回数を決定し、予め指定された期間中、上述のコンテンツが第j受信機から上述の一つ以上のチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第8回数を決定する。
【0155】
第9インストラクション150-9は、第8インストラクション150-8を通じて決定された第7回数および第8回数を基に、上述のコンテンツの第j受信機、および上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。例えば、上述の一つ以上のチャンネルが第iチャンネルであれば、第9インストラクション150-9は、上述のコンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率情報を抽出する。
【0156】
コンテンツの第j受信機、および上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第8回数対第7回数の割合を有する。コンテンツの第j受信機、および上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、第7回数、予め指定された期間に対する情報、コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、および上述の一つ以上のチャンネルの識別情報のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0157】
一方、望ましくは、コンテンツの第j受信機および上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報は、視聴者が第j受信機から上述の一つ以上のチャンネルに切り替えて当該コンテンツを選択した時点から産出され得る。即ち、本願明細書における返送率は、特に視聴者がチャンネルを切り替えた場合を基準として測定されるため、例えば視聴者が特定チャンネルに切り替えて状態で当該コンテンツを視聴している場合、および特定チャンネルが選択された時点で、当該コンテンツではなく、例えば広告、または他のコンテンツが放送されている場合には、返送率を測定する際に除外され得る。
【0158】
第8インストラクション150-8は、第7サブインストラクション150-8-1と第8サブインストラクション150-8-2とを有することができる。
【0159】
第7サブインストラクション150-8-1は、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、第1受信機200-1~第n受信機200-nのうち第j受信機より上述の一つ以上のチャンネルが選択された時点から、上述の一つ以上のチャンネルを通じて第1閾値以上の時間に提供された回数を基に第7回数を決定する。
【0160】
第8サブインストラクション150-8-2は、予め指定された期間中、予め指定されたコンテンツが、第j受信機より上述の一つ以上のチャンネルが選択された時点から、上述の一つ以上のチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間に提供された回数を基に第8回数を決定する。
【0161】
これにより、コンテンツの第j受信機および上述の一つ以上のチャンネルに関連する返送率情報をより正確に算出することができる。
【0162】
例えば、BR(コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第8インストラクション150-8~第9インストラクション150-9を通じて抽出され得る。即ち、一つ以上のチャンネルが第1チャンネル300-1~第mチャンネル300-mを全て有する場合、BR(コンテンツの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第8インストラクション150-8~第9インストラクション150-9を通じて抽出され得る。
【0163】
例えば、BR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第8インストラクション150-8~第9インストラクション150-9を通じて抽出され得る。即ち、一つ以上のチャンネルが、例えば第iチャンネルであれば、BR(コンテンツの識別情報、第iチャンネルの識別情報、第j受信機の識別情報、期間始点、期間終点、第1閾値、第2閾値)は、第1インストラクション150-1、第8インストラクション150-8~第9インストラクション150-9を通じて抽出され得る。
【0164】
また、第1閾値、第2閾値、コンテンツの識別情報、チャンネルの識別情報、受信機の識別情報、期間始点および期間終点を変更して、所望のコンテンツの所望の受信機および所望のチャンネルに関連する返送率情報を、所望の閾値および所望の期間に対して抽出することもできる。
【0165】
コンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率は、例えば第j受信機でのコンテンツに対する第iチャンネルの視聴者のロイヤルティを評価する指標として使用され得る。即ち、第iチャンネルの視聴率が低くてもコンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率が低ければ、第j受信機での第iチャンネルの視聴者はコンテンツに対してロイヤルティが高いことを意味することになる。逆に、第iチャンネルの視聴率が高くてもコンテンツの第j受信機および第iチャンネルに関連する返送率が高ければ、第j受信機での第iチャンネルの視聴者はコンテンツに対してロイヤルティが低いことを意味することもできる。
【0166】
以上説明したとおり、本発明によれば、視聴者がチャンネルを選択した後、当該チャンネルから離脱する行為を基に生成されたサービス提供情報を用いて、放送サービスの返送率を測定する返送率測定装置を提供することができる。例えば、放送サービスの特定チャンネルに関連する返送率を測定したり、特定受信機に関連する返送率を測定したり、放送サービスを通じて提供される特定コンテンツに関連する返送率を測定することができる。また、測定された放送サービスの返送率を基により効率的に放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりすることができる。
【0167】
本発明によって、測定された返送率を基に、既存の放送サービスの視聴率では把握できなかった視聴者の反応などの追加的な情報を抽出することができる。また、本発明によって、測定された返送率を基に、特定チャンネル、特定コンテンツ、または特定受信機に対する視聴者の関心度を抽出することもできる。即ち、返送率が低ければ関心度が高いことを意味し、返送率が高ければ関心度が低いことを意味する。このように本発明によって、測定された返送率は、それ単独、または既存の視聴率と組み合わせて、放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりする基準として使用され得る。
【0168】
以上本発明の構成を具体的に説明したが、これは単に本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から脱しない範囲内で様々な変形が可能である。
【0169】
従って、本明細書に開示されている実施例は、本発明を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例によって本発明の思想および範囲が限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと均等な範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明によれば、視聴者がチャンネルを選択した後、当該チャンネルから離脱する行為を基に生成されたサービス提供情報を用いて、放送サービスの返送率を測定する返送率測定装置を提供することができる。例えば、放送サービスの特定チャンネルに関連する返送率を測定したり、特定受信機に関連する返送率を測定したり、放送サービスを通じて提供される特定コンテンツに関連する返送率を測定したりすることができる。また、測定された放送サービスの返送率を基に、より効率的に放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりすることができる。
【0171】
本発明によって、測定された返送率を基に、既存の放送サービスの視聴率では把握できなかった視聴者の反応などの追加的な情報を抽出することができる。また、本発明によって、測定された返送率を基に、特定チャンネル、特定コンテンツ、または特定受信機に対する視聴者の関心度を抽出することもできる。即ち、返送率が低ければ関心度が高いことを意味し、返送率が高ければ関心度が低いことを意味する。このように本発明によって、測定された返送率は、それ単独で、または既存の視聴率と組み合わせて、放送サービスの品質を評価したり、視聴者の関心事項を把握したりする基準として使用され得る。
【符号の説明】
【0172】
100 返送率測定装置
110 プロセッサ
130 メモリ
150 プログラム
200 受信機
300 チャンネル