(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】検査装置及び検査方法
(51)【国際特許分類】
G01N 21/956 20060101AFI20230519BHJP
G01N 21/84 20060101ALI20230519BHJP
H05K 13/08 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
G01N21/956 B
G01N21/84 D
H05K13/08 Q
(21)【出願番号】P 2019066784
(22)【出願日】2019-03-29
【審査請求日】2022-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河崎 武士
【審査官】小野寺 麻美子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-032645(JP,A)
【文献】特開2004-153462(JP,A)
【文献】特開2018-097563(JP,A)
【文献】国際公開第2011/074183(WO,A1)
【文献】特開平10-207980(JP,A)
【文献】特開2017-125695(JP,A)
【文献】特開昭60-144884(JP,A)
【文献】米国特許第06573523(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2008-0082278(KR,A)
【文献】特開2000-55820(JP,A)
【文献】特開平11-312216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84 - G01N 21/958
G06T 1/00 - G06T 9/40
G06V 30/00 - G06V 30/12
G06V 30/18 - G06V 30/222
G06V 30/226 - G06V 30/32
G06V 30/42 - G06V 30/424
H05K 3/30
H05K 13/00 - H05K 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記号が設けられ基板に実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品の複数の画像を取得する画像取得部と、
複数の前記画像を表示装置の表示画面に並べて表示させる表示制御部と、
前記表示画面に表示された複数の前記画像から選択された画像に含まれる記号を光学文字認識の技術を用いて認識する記号認識部と、を備え
、
前記照明条件は、前記電子部品に入射する照明光の入射角度を含む、
検査装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示画面において複数の前記画像をマトリクス状に配置する、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記画像を画像処理する画像処理部を備え、
前記表示制御部は、画像処理前の画像と画像処理後の画像とを並べて表示させる、
請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記画像を画像処理する画像処理部を備え、
前記表示制御部は、画像処理後の複数の画像を並べて表示させる、
請求項1又は請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記画像処理は、複数の画像の四則演算処理を含む、
請求項3又は請求項4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記画像処理は、シャープネス処理及びコントラスト処理の少なくとも一方を含む、
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の検査装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記表示画面に表示された複数の前記画像から選択された画像と選択されなかった画像とを異なる表示形態で表示させる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の検査装置。
【請求項8】
前記記号認識部により認識された記号と登録記号とを比較して、前記電子部品の適否を判定する判定
部を備える、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の検査装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記記号認識部により認識された記号と認識されなかった記号とを異なる表示形態で表示させる、
請求項8に記載の検査装置。
【請求項10】
記号が設けられ基板に実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品の複数の画像を表示装置の表示画面に並べて表示させることと、
前記表示画面に表示された複数の前記画像から選択された画像に含まれる前記記号を
光学文字認識の技術を用いて認識することと、
認識された前記記号と登録記号とを比較して、前記電子部品の適否を判定することと、を含
み、
前記照明条件は、前記電子部品に入射する照明光の入射角度を含む、
検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の製造工程において、電子部品を基板に実装する電子部品実装装置が使用される。基板に実装された電子部品の適否が検査装置により検査される。検査において光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)の技術が利用される。検査装置は、文字又は数字のような記号が設けられている電子部品の画像を取得し、電子部品の画像から記号を抽出して認識することにより、電子部品の適否を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検査において光学文字認識の技術を利用する場合、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品の複数の画像が取得される。光学文字認識に使用される画像は、複数の画像から選択される。光学文字認識に使用される画像が作業者により選択される場合、作業効率の低下を抑制できる技術が要望される。
【0005】
本発明の態様は、検査における作業効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に従えば、記号が設けられ基板に実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品の複数の画像を取得する画像取得部と、複数の前記画像を表示装置の表示画面に並べて表示させる表示制御部と、を備える検査装置が提供される。
【0007】
本発明の第2の態様に従えば、記号が設けられ基板に実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品の複数の画像を表示装置の表示画面に並べて表示させることと、前記表示画面に表示された複数の前記画像から選択された画像に含まれる前記記号を認識することと、認識された前記記号と登録記号とを比較して、前記電子部品の適否を判定することと、を含む検査方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様によれば、検査における作業効率の低下が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る電子機器の生産ラインを模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る電子部品を模式的に示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る電子部品実装装置を模式的に示す平面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る実装ヘッドを模式的に示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る検査装置を模式的に示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る表示装置の表示画面に表示された表示データの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る制御装置を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る検査方法を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。一部の構成要素を用いない場合もある。
【0011】
実施形態においては、XYZ直交座標系を規定し、XYZ直交座標系を参照しながら各部の位置関係について説明する。水平面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。X軸と直交する水平面内のY軸と平行な方向をY軸方向とする。水平面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含む平面を適宜、XY平面、と称する。XY平面は、水平面と平行である。Z軸は鉛直線と平行である。Z軸方向は上下方向である。+Z方向は上方向であり、-Z方向は下方向である。
【0012】
[生産ライン]
図1は、実施形態に係る電子機器の生産ライン1を模式的に示す図である。
図1に示すように、生産ライン1は、印刷機2と、電子部品実装装置3と、リフロー炉4と、検査装置5とを備える。
【0013】
印刷機2は、電子部品が実装される基板にクリーム半田を印刷する。電子部品実装装置3は、クリーム半田が印刷された基板に電子部品を実装する。リフロー炉4は、電子部品が実装された基板を加熱してクリーム半田を溶かす。リフロー炉4において溶けたクリーム半田が冷却されることにより、電子部品が基板に半田付けされる。
【0014】
検査装置5は、基板に実装された電子部品の適否を検査する。検査装置5は、基板に正しい電子部品が実装されているか否かを検査する。
【0015】
[電子部品]
図2は、実施形態に係る電子部品Cを模式的に示す図である。電子部品Cは、ボディCbを有する。電子部品Cは、ボディCbから突出するリードを有するリード型電子部品でもよい。電子部品Cは、リードを有しない搭載型電子部品でもよい。
【0016】
ボディCbは、直方体状である。なお、ボディCbは、円柱状でもよいし、円板状でもよい。ボディCbの表面に記号Dが設けられる。記号Dは、文字及び数字の少なくとも一方を含む。実施形態において、記号Dは、「102」という数字である。記号Dは、ボディCbの表面に刻印される。なお、記号Dは、ボディCbの表面に印刷されてもよい。
【0017】
[電子部品実装装置]
図3は、実施形態に係る電子部品実装装置3を模式的に示す平面図である。電子部品実装装置3は、電子部品Cを基板Pに実装する。電子部品実装装置3は、ベース部材31と、基板Pを搬送する基板搬送装置32と、電子部品Cを供給する電子部品供給装置33と、ノズル34を有する実装ヘッド35と、実装ヘッド35を移動するヘッド移動装置36と、ノズル34を移動するノズル移動装置37とを備える。
【0018】
ベース部材31は、基板搬送装置32、電子部品供給装置33、実装ヘッド35、ヘッド移動装置36、及びノズル移動装置37を支持する。
【0019】
基板搬送装置32は、基板Pを実装位置DMに搬送する。実装位置DMは、基板搬送装置32の搬送経路に規定される。基板搬送装置32は、基板Pを搬送する搬送ベルト32Bと、基板Pをガイドするガイド部材32Gと、基板Pを保持する保持部材32Hとを有する。搬送ベルト32Bは、アクチュエータの作動により移動して、基板PをX軸方向に搬送する。基板Pは、実装位置DMに移動された後、保持部材32Hに保持される。
【0020】
電子部品供給装置33は、電子部品Cを供給位置SMに供給する。電子部品供給装置33は、複数のテープフィーダ33Fを含む。電子部品供給装置33は、基板搬送装置32の両側に配置される。なお、電子部品供給装置33は、基板搬送装置32の片側のみに配置されてもよい。
【0021】
実装ヘッド35は、電子部品供給装置33から供給された電子部品Cをノズル34で保持して基板Pに実装する。実装ヘッド35は、電子部品供給装置33から電子部品Cが供給される供給位置SMと、基板Pが配置されている実装位置DMとの間を移動可能である。実装ヘッド35は、供給位置SMに供給された電子部品Cをノズル34で保持して、実装位置DMに移動した後、実装位置DMに配置されている基板Pに実装する。
【0022】
ヘッド移動装置36は、実装ヘッド35を移動させる。ヘッド移動装置36は、実装ヘッド35をX軸方向に移動させる第1移動装置36Xと、実装ヘッド35をY軸方向に移動させる第2移動装置36Yとを有する。第1移動装置36X及び第2移動装置36Yのそれぞれは、アクチュエータを含む。第1移動装置36Xは、実装ヘッド35に連結される。第1移動装置36Xの作動により、実装ヘッド35がX軸方向に移動する。第2移動装置36Yは、第1移動装置36Xを介して実装ヘッド35に連結される。第2移動装置36Yの作動により第1移動装置36XがY軸方向に移動することによって、実装ヘッド35がY軸方向に移動する。
【0023】
図4は、実施形態に係る実装ヘッド35を模式的に示す図である。
図4に示すように、実装ヘッド35は、複数のノズル34を有する。ノズル34は、電子部品Cを着脱可能に保持する。ノズル34は、電子部品Cを吸着保持する吸引ノズルである。ノズル34の先端部34Tに開口が設けられる。ノズル34の開口は、真空システムと接続される。ノズル34の先端部34Tと電子部品Cとが接触した状態で、ノズル34の先端部34Tに設けられた開口からの吸引動作が実施されることにより、ノズル34の先端部34Tに電子部品Cが吸着保持される。開口からの吸引動作が解除されることにより、ノズル34から電子部品Cが解放される。
【0024】
ノズル移動装置37は、ノズル34をZ軸方向及びZ軸を中心とする回転方向のそれぞれに移動させる。ノズル移動装置37は、実装ヘッド35に支持される。ノズル34は、シャフト34Sの下端部に接続される。シャフト34Sは、複数設けられる。複数のノズル34は、複数のシャフト34Sのそれぞれに接続される。ノズル移動装置37は、複数設けられる。複数のノズル移動装置37は、複数のシャフト34Sのそれぞれに接続される。ノズル34は、シャフト34S及びノズル移動装置37を介して実装ヘッド35に支持される。ノズル移動装置37は、シャフト34SをZ軸方向及びZ軸を中心とする回転方向に移動させることによって、ノズル34を移動させる。
【0025】
ノズル34は、ヘッド移動装置36及びノズル移動装置37により、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びZ軸と中心とする回転方向のそれぞれに移動可能である。ノズル34が移動することにより、ノズル34に保持されている電子部品Cも、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びZ軸を中心とする回転方向のそれぞれに移動可能である。
【0026】
なお、ノズル34は、電子部品Cを挟んで保持する把持ノズルでもよい。
【0027】
[検査装置]
図5は、実施形態に係る検査装置5を模式的に示す図である。
図5に示すように、検査装置5は、電子部品Cが実装された基板Pを保持する基板保持装置51と、基板Pに実装された電子部品Cを複数の照明条件のそれぞれで照明可能な照明装置52と、基板Pに実装された電子部品Cを撮像する撮像装置53と、コンピュータシステムを含む制御装置6と、表示データを表示可能な表示装置7と、作業者に操作される入力装置8とを備える。
【0028】
基板保持装置51は、電子部品実装装置3において電子部品Cが実装された基板Pを保持する。基板保持装置51は、ベース部材51Aと、基板Pを保持する保持部材51Bと、保持部材51Bを移動させる動力を発生するアクチュエータ51Cとを有する。ベース部材51Aは、保持部材51Bを移動可能に支持する。保持部材51Bは、基板Pの表面に実装された電子部品Cと撮像装置53とが対向するように、基板Pを保持する。保持部材51Bは、基板Pを保持した状態で、アクチュエータ51Cの作動により、XY平面内において移動可能である。
【0029】
照明装置52は、基板Pが基板保持装置51に保持された状態で、基板Pに実装された電子部品Cを照明光で照明する。照明装置52は、照明光を射出する光源54と、光源54を支持する支持部材52Sとを有する。
【0030】
光源54は、円環状である。光源54として、例えば発光ダイオード(LED:light emitting diode)が例示される。光源54は、照明光として白色光を射出する。支持部材52Sは、光源54の周囲の少なくとも一部に配置される。
【0031】
照明装置52は、複数の照明条件のそれぞれで電子部品Cを照明する。照明装置52は、基板保持装置51よりも上方に配置される。照明装置52は、電子部品Cを異なる照明条件のそれぞれで照明可能な複数の光源54を有する。複数の光源54のそれぞれは、円環状である。実施形態において、光源54は、第1の内径を有する第1光源54Aと、第1の内径よりも大きい第2の内径を有する第2光源54Bと、第2の内径よりも大きい第3の内径を有する第3光源54Cとを含む。複数の光源54のうち、第1光源54Aが基板保持装置51から最も遠い位置に配置され、第1光源54Aに次いで第2光源54Bが基板保持装置51から遠い位置に配置され、第3光源54Cが基板保持装置51に最も近い位置に配置される。すなわち、複数の光源54のうち、第1光源54Aが最も高い位置に配置され、第1光源54Aに次いで第2光源54Bが高い位置に配置され、第3光源54Cが最も低い位置に配置される。
【0032】
照明条件は、電子部品Cに入射する照明光の入射角度θを含む。第1光源54Aから射出された照明光が電子部品Cに入射する入射角度θ1と、第2光源54Bから射出された照明光が電子部品Cに入射する入射角度θ2と、第3光源54Cから射出された照明光が電子部品Cに入射する入射角度θ3とは、異なる。照明装置52は、複数の入射角度θのそれぞれで電子部品Cに照明光を照射する。
【0033】
以下の説明においては、第1光源54Aから射出された照明光で電子部品Cを照明する照明条件を適宜、第1照明条件、と称し、第2光源54Bから射出された照明光で電子部品Cを照明する照明条件を適宜、第2照明条件、と称し、第3光源54Cから射出された照明光で電子部品Cを照明する照明条件を適宜、第3照明条件、と称する。
【0034】
第1光源54Aから照明光が射出されるときに第2光源54B及び第3光源54Cのそれぞれから照明光は射出されない。第2光源54Bから照明光が射出されるときに第3光源54C及び第1光源54Aのそれぞれから照明光は射出されない。第3光源54Cから照明光が射出されるときに第1光源54A及び第2光源54Bのそれぞれから照明光は射出されない。
【0035】
撮像装置53は、基板Pに実装された電子部品Cを撮像して、電子部品Cの画像を取得する。撮像装置53は、照明装置52よりも上方に配置される。撮像装置53は、光学系53Aと、光学系53Aを介して電子部品Cの画像を取得するイメージセンサ53Bとを含む。実施形態において、光学系53Aの光軸AXは、Z軸と平行である。光学系53Aの光軸AXは、円環状の光源54の内側に配置される。イメージセンサ53Bとして、CCD(Couple Charged Device)イメージセンサ及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの少なくとも一方が例示される。撮像装置53は、電子部品Cのカラー画像を取得することができる。
【0036】
撮像装置53は、照明装置52により電子部品Cが照明された状態で、電子部品Cを撮像する。光源54は、撮像装置53の視野よりも外側に配置される。撮像装置53は、光源54の内側の空間を介して、電子部品Cを撮像する。
【0037】
保持部材51Bは、XY平面内において移動する。保持部材51Bは、基板Pに実装された電子部品Cが撮像装置53の視野に配置されるように移動する。例えば基板Pに実装された複数の電子部品Cが撮像装置53の視野に同時に配置されなくても、電子部品Cが撮像装置53の視野に順次配置されるように、保持部材51Bに保持された基板Pと撮像装置53の視野とのXY平面内における相対位置が調整されることにより、撮像装置53は、基板Pに実装された複数の電子部品Cのそれぞれの画像を取得することができる。
【0038】
なお、保持部材51Bに保持された基板Pと撮像装置53の視野とのXY平面内における相対位置が調整されればよく、撮像装置53がXY平面内において移動してもよいし、撮像装置53及び保持部材51Bの両方がXY平面内において移動してもよい。撮像装置53がXY平面内において移動する場合、照明装置52も撮像装置53と一緒にXY平面内において移動する。
【0039】
制御装置6は、基板保持装置51、照明装置52、及び撮像装置53を制御する。制御装置6は、基板保持装置51を制御して、保持部材51Bに保持された基板Pと撮像装置53の視野との相対位置を調整する。制御装置6は、照明装置52を制御して、基板Pに実装された電子部品Cの照明条件を調整する。制御装置6は、撮像装置53を制御して、電子部品Cを撮像するタイミング、シャッター速度、及び光学系53Aの絞りの少なくとも一つを含む撮像条件を制御する。
【0040】
制御装置6は、照明装置52を制御して、基板Pに実装された電子部品Cを複数の照明条件のそれぞれで照明する。制御装置6は、撮像装置53を制御して、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像を取得する。
【0041】
制御装置6は、第1光源54Aから射出された照明光で電子部品Cを照明する第1照明条件、第2光源54Bから射出された照明光で電子部品Cを照明する第2照明条件、及び第3光源54Cから射出された照明光で電子部品Cを照明する第3照明条件のそれぞれで、電子部品Cを照明する。制御装置6は、第1照明条件で照明されたときの電子部品Cの画像、第2照明条件で照明されたときの電子部品Cの画像、及び第3照明条件で照明されたときの電子部品Cの画像のそれぞれを取得する。
【0042】
制御装置6は、光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)の技術を利用して、撮像装置53により取得された電子部品Cの画像から記号Dを抽出して認識する。制御装置6は、記号Dの認識結果に基づいて、基板Pに実装されている電子部品Cの適否を判定する。すなわち、制御装置6は、記号Dの認識結果に基づいて、基板Pに正しい電子部品Cが実装されているか否かを判定する。制御装置6は、電子部品Cの画像から認識された記号Dと、予め登録されている登録記号とを比較して、基板Pに実装されている電子部品Cの適否を判定する。
【0043】
表示装置7は、表示データを表示させる表示画面を有する。表示装置7として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。作業者は、表示装置7の表示画面を確認することができる。
【0044】
入力装置8は、作業者に操作される。作業者に操作されることにより、入力装置8は、入力データを生成する。入力装置8により生成された入力データは、制御装置6に出力される。入力装置8として、コンピュータ用キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、及びタッチパネルの少なくとも一つが例示される。
【0045】
[表示装置]
図6は、実施形態に係る表示装置7の表示画面に表示された表示データの一例を示す図である。制御装置6は、撮像装置53により取得された電子部品Cの画像に基づいて、表示データを生成し、生成した表示データを表示装置7に表示させる。
【0046】
電子部品CのボディCbの表面に記号Dが設けられる。制御装置6は、照明装置52を制御して、複数の照明条件のそれぞれで、基板Pに実装された電子部品Cを照明する。制御装置6は、撮像装置53を制御して、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像を取得する。制御装置6は、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像Mを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。
【0047】
光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)の技術を利用して記号Dを認識する場合、光学文字認識に適した記号Dの画像を取得する必要がある。光学文字認識に適した記号Dの画像として、鮮明な記号Dの画像が例示される。鮮明な記号Dの画像を取得することができれば、記号Dの認識率の低下が抑制される。
【0048】
鮮明な記号Dの画像の取得を妨げる要因が電子部品Cに存在する場合がある。鮮明な記号Dの画像の取得を妨げる要因として、記号Dの刻印の浅さ、ボディCbの表面に存在する微細な凹凸、及びボディCbの表面に局所的に存在する照明光の反射率が異なる領域の少なくとも一つが例示される。
【0049】
記号DがボディCbの表面に刻印される場合において記号Dの刻印が浅い場合、鮮明な記号Dの画像を取得することが困難となる可能性がある。ボディCbの表面に微細な凹凸が存在する場合、鮮明な記号Dの画像を取得することが困難となる可能性がある。ボディCbの表面に局所的に照明光の反射率が異なる領域が存在する場合、鮮明な記号Dの画像を取得することが困難となる可能性がある。
【0050】
鮮明な記号Dの画像の取得を妨げる要因が電子部品Cに存在する場合においても、電子部品Cの画像を取得するときの照明条件が調整されることにより、鮮明な記号Dの画像を取得できる可能性がある。すなわち、電子部品Cの画像を取得するときの照明条件が調整されることにより、記号Dの認識率の低下を抑制できる可能性がある。
【0051】
複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像Mが表示装置7に表示される。作業者は、表示装置7に表示された電子部品Cの複数の画像Mを確認して、複数の画像Mから、光学文字認識で使用する画像Mを選択する。作業者は、表示装置7に表示された電子部品Cの複数の画像Mを確認して、複数の画像Mから、鮮明な記号Dの画像M、すなわち記号Dの認識率の低下を抑制できるような光学文字認識に適した記号Dの画像Mを選択する。
【0052】
制御装置6は、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像Mを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。作業者は、表示装置7の表示画面に並べられた複数の画像Mを確認して、光学文字認識に適した記号Dの画像Mを効率良く選択することができる。これにより、検査における作業効率の低下が抑制される。
【0053】
制御装置6は、撮像装置53により取得された電子部品Cの画像Mを画像処理することができる。表示装置7に表示される画像Mは、画像処理前の画像Ma及び画像処理後の画像Mbを含む。制御装置6は、画像処理前の画像Maと画像処理後の画像Mbとを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。また、制御装置6は、画像処理前の複数の画像Maを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。制御装置6は、画像処理後の複数の画像Mbを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。
【0054】
図6に示すように、表示装置7の表示画面は、画像処理前の画像Maが表示される第1表示エリア100と、画像処理後の画像Mbが表示される第2表示エリア200と、画像処理前及び画像処理後の少なくとも一方の画像Mcが表示される第3表示エリア300と、画像処理前及び画像処理後の少なくとも一方の画像Mdが表示される第4表示エリア400と、画像処理前及び画像処理後の少なくとも一方の画像Meが表示される第5表示エリア500とを含む。
【0055】
第1表示エリア100の少なくとも一部は、表示画面の左上部に設定される。第2表示エリア200は、表示画面において第1表示エリア100の下方に設定される。第3表示エリア300は、表示画面の右上部に設定される。第4表示エリア400は、表示画面において第3表示エリア300の下方に設定される。第5表示エリア500は、表示画面において第4表示エリア400の下方に設定される。
【0056】
画像処理前の画像Maは、第1照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma1と、第2照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma2と、第3照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma3とを含む。制御装置6は、第1表示エリア100のエリア101に、第1照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma1を表示させる。制御装置6は、第1表示エリア100のエリア102に、第2照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma2を表示させる。制御装置6は、第1表示エリア100のエリア103に、第3照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma3を表示させる。
【0057】
エリア101とエリア102とエリア103とは、第1表示エリア100において横方向に配置される。
【0058】
図6において、「上画像」とは、第1照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma1をいう。「中画像」とは、第2照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma2をいう。「下画像」とは、第3照明条件で照明された電子部品Cの画像Ma3をいう。
【0059】
画像処理は、画像処理前の複数の画像Maの四則演算処理を含む。四則演算処理は、複数の画像Maを加算する加算処理、複数の画像Maのうち第1の画像Maから第2の画像Maを減算する減算処理、複数の画像Maを乗算する乗算処理、及び複数の画像Maのうち第1の画像Maを第2の画像Maで除算する除算処理を含む。
【0060】
制御装置6は、画像Ma1と、画像Ma1、画像Ma2、及び画像Ma3の少なくとも一つとを加算する加算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma2と、画像Ma2及び画像Ma3の少なくとも一つとを加算する加算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma3と、画像Ma3とを加算する加算処理を実行することができる。
【0061】
制御装置6は、画像Ma1から、画像Ma2及び画像Ma3の少なくとも一つを減算する減算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma2から、画像Ma3及び画像Ma1の少なくとも一つを減算する減算処理を実行することができる。制御装置6は、及び画像Ma3から、画像Ma1及び画像Ma2の少なくとも一つを減算する減算処理を実行することができる。
【0062】
制御装置6は、画像Ma1と、画像Ma1、画像Ma2、及び画像Ma3の少なくとも一つとを乗算する乗算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma2と、画像Ma2及び画像Ma3の少なくとも一つとを乗算する乗算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma3と、画像Ma3とを乗算する乗算処理を実行することができる。
【0063】
制御装置6は、画像Ma1を、画像Ma2及び画像Ma3の少なくとも一つで除算する除算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma2を、画像Ma3及び画像Ma1の少なくとも一つで除算する除算処理を実行することができる。制御装置6は、画像Ma3を、画像Ma1及び画像Ma2の少なくとも一つで除算する除算処理を実行することができる。
【0064】
作業者は、入力装置8を操作して、加算処理、減算処理、乗算処理、及び除算処理の少なくとも一つの画像処理方法を選択することができる。制御装置6は、入力装置8の操作により選択された画像処理方法を実行する。例えば加算処理が選択された場合、表示装置7の表示画面の演算表示エリア600に、加算処理を示すマークである「+」が表示される。
【0065】
加算処理が選択された場合、制御装置6は、第2表示エリア200のエリア201に、画像Ma1と画像Ma1とを加算処理した画像Mb1を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア202に、画像Ma1と画像Ma2とを加算処理した画像Mb2を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア203に、画像Ma1と画像Ma3とを加算処理した画像Mb3を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア204に、画像Ma2と画像Ma1とを加算処理した画像Mb4を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア205に、画像Ma2と画像Ma2とを加算処理した画像Mb5を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア206に、画像Ma2と画像Ma3とを加算処理した画像Mb6を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア207に、画像Ma3と画像Ma1とを加算処理した画像Mb7を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア208に、画像Ma3と画像Ma2とを加算処理した画像Mb8を表示させる。制御装置6は、第2表示エリア200のエリア209に、画像Ma3と画像Ma3とを加算処理した画像Mb9を表示させる。
【0066】
エリア201とエリア202とエリア203とは、第2表示エリア200において横方向に配置される。エリア204とエリア205とエリア206とは、第2表示エリア200において横方向に配置される。エリア207とエリア208とエリア209とは、第2表示エリア200において横方向に配置される。エリア201とエリア204とエリア207とは、第2表示エリア200において縦方向に配置される。エリア202とエリア205とエリア208とは、第2表示エリア200において縦方向に配置される。エリア203とエリア206とエリア209とは、第2表示エリア200において縦方向に配置される。
【0067】
このように、制御装置6は、表示装置7の表示画面において、画像処理前の複数の画像Ma及び画像処理後の複数の画像Mbを含む複数の画像Mをマトリクス状に配置する。
【0068】
なお、減算処理が選択された場合、演算表示エリア600に、減算処理を示すマークである「-」が表示される。乗算処理が選択された場合、演算表示エリア600に、乗算処理を示すマークである「×」が表示される。除算処理が選択された場合、演算表示エリア600に、除算処理を示すマークである「÷」が表示される。
【0069】
制御装置6は、画像Maに重み係数を付加して、四則演算処理を実行することができる。作業者は、入力装置8を操作して、重み係数を指定することができる。表示装置7の表示画面は、指定された重み係数が表示される係数表示エリア700を含む。
【0070】
係数表示エリア700は、表示画面においてエリア101とエリア201との間に設定されるエリア701と、エリア102とエリア202との間に設定されるエリア702と、エリア103とエリア203との間に設定されるエリア703と、表示画面においてエリア201の左方に設定されるエリア704と、エリア204の左方に設定されるエリア705と、エリア207の左方に設定されるエリア706とを含む。
【0071】
エリア701に表示される重み係数は、エリア201、エリア204、及びエリア207に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma1に付加される重み係数である。エリア702に表示される重み係数は、エリア202、エリア205、及びエリア208に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma2に付加される重み係数である。エリア703に表示される重み係数は、エリア203、エリア206、及びエリア209に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma3に付加される重み係数である。エリア704に表示される重み係数は、エリア201、エリア202、及びエリア203に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma1に付加される重み係数である。エリア705に表示される重み係数は、エリア204、エリア205、及びエリア206に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma2に付加される重み係数である。エリア706に表示される重み係数は、エリア207、エリア208、及びエリア209に表示される画像Mbの演算処理に共用される画像Ma3に付加される重み係数である。
【0072】
作業者は、表示装置7に表示された電子部品Cの複数の画像Mを確認して、複数の画像Mから、光学文字認識で使用する画像Mを選択する。作業者は、表示装置7に表示された電子部品Cの複数の画像Mを確認して、複数の画像Mから、光学文字認識に適した記号Dの画像Mを選択する。
【0073】
画像処理は、シャープネス処理及びコントラスト処理の少なくとも一方を含む。シャープネス処理とは、画像Mを鮮明にする処理及び画像Mをぼかす処理をいう。コントラスト処理とは、画像Mのコントラストを強くする処理及び画像Mのコントラストを弱くする処理をいう。
【0074】
シャープネス処理される画像Mは、第1表示エリア100に表示された複数の画像Ma及び第2表示エリア200に表示された複数の画像Mbから選択される。作業者は、第1表示エリア100に表示された複数の画像Ma及び第2表示エリア200に表示された複数の画像Mbから、光学文字認識に適した記号Dの画像Ma又は画像Mbを選択する。
【0075】
作業者は、入力装置8を操作して、第1表示エリア100に表示された複数の画像Ma及び第2表示エリア200に表示された複数の画像Mbから、シャープネス処理される画像Ma又は画像Mbを選択する。実施形態においては、エリア103に表示された画像Ma3が選択されたこととする。
【0076】
制御装置6は、第1表示エリア100及び第2表示エリア200のそれぞれに表示された複数の画像Ma又は画像Mbから入力装置8の操作により選択された画像Ma3と、選択されなかった画像M(Ma1,Ma2,Mb1~Mb9)とを異なる表示形態で表示させる。実施形態において、制御装置6は、エリア103における画像Ma3の背景を、選択されなかった画像M(Ma1,Ma2,Mb1~Mb9)の背景とは異なる色で表示させる。
【0077】
制御装置6は、第3表示エリア300のエリア301に、シャープネス処理により画像Ma3をぼかした画像Mc1を表示させる。制御装置6は、第3表示エリア300のエリア302に、画像Ma3をシャープネス処理しない画像Mc2を表示させる。制御装置6は、第3表示エリア300のエリア303に、シャープネス処理により画像Ma3を鮮明にした画像Mc3を表示させる。
【0078】
エリア301とエリア302とエリア303とは、第3表示エリア300において横方向に配置される。
【0079】
コントラスト処理される画像Mは、第3表示エリア300に表示された複数の画像Mcから選択される。作業者は、第3表示エリア300に表示された複数の画像Mcから、光学文字認識に適した記号Dの画像Mcを選択する。
【0080】
作業者は、入力装置8を操作して、第3表示エリア300に表示された複数の画像Mcから、コントラスト処理される画像Mcを選択する。実施形態においては、エリア302に表示された画像Mc2(Ma3)が選択されたこととする。
【0081】
制御装置6は、第3表示エリア300に表示された複数の画像Mから入力装置8の操作により選択された画像Mc2と、選択されなかった画像M(Mc1,Mc3)とを異なる表示形態で表示させる。実施形態において、制御装置6は、エリア302における画像Mc2の背景を、選択されなかった画像Mc(Mc1,Mc3)の背景とは異なる色で表示させる。
【0082】
制御装置6は、第4表示エリア400のエリア401に、コントラスト処理により画像Mc2のコントラストを弱めた画像Md1を表示させる。制御装置6は、第4表示エリア400のエリア402に、画像Mc2をコントラスト処理しない画像Md2を表示させる。制御装置6は、第4表示エリア400のエリア403に、コントラスト処理により画像Mc2のコントラストを強めた画像Md3を表示させる。
【0083】
エリア401とエリア402とエリア403とは、第4表示エリア400において横方向に配置される。
【0084】
第1表示エリア100、第2表示エリア200、第3表示エリア300、及び第4表示エリア400のそれぞれに表示される電子部品Cの複数の画像Mの大きさは、実質的に等しい。また、第1表示エリア100、第2表示エリア200、第3表示エリア300、及び第4表示エリア400のそれぞれに表示される電子部品Cの画像Mに含まれる記号Dの色は、第1色(例えば白色)である。
【0085】
光学文字認識に使用する画像Mは、第4表示エリア400に表示された複数の画像Mdから選択される。作業者は、第4表示エリア400に表示された複数の画像Mdから、光学文字認識に適した記号Dの画像Mを選択する。
【0086】
作業者は、入力装置8を操作して、第4表示エリア400に表示された複数の画像Mdから、光学文字認識に使用する画像Mdを選択する。実施形態においては、エリア402に表示された画像Md2(Ma3)が選択されたこととする。
【0087】
制御装置6は、第4表示エリア400に表示された複数の画像Mから入力装置8の操作により選択された画像Md2と、選択されなかった画像M(Md1,Md3)とを異なる表示形態で表示させる。実施形態において、制御装置6は、エリア402における画像Md2の背景を、選択されなかった画像Md(Md1,Md3)の背景とは異なる色で表示させる。
【0088】
制御装置6は、第5表示エリア500に、光学文字認識に使用する画像Me(Md2)を表示させる。第5表示エリア500に表示される電子部品Cの画像Meの大きさは、第1表示エリア100、第2表示エリア200、第3表示エリア300、及び第4表示エリア400のそれぞれに表示される電子部品Cの複数の画像M(Ma,Mb,Mc,Md)の大きさよりも大きい。
【0089】
制御装置6は、光学文字認識の技術を利用して、選択された画像Meに含まれる記号Dを抽出する。制御装置6は、例えばパターンマッチング法により、抽出した記号Dを認識する。
【0090】
実施形態において、表示装置7の表示画面には、「更新」と表示されたボタン800が表示される。作業者は、入力装置8を介してボタン800を操作する。制御装置6は、ボタン800が操作されることにより、抽出した記号Dの認識を開始する。
【0091】
制御装置6は、記号Dの認識に成功した場合、第5表示エリア500に表示される画像Meに含まれる記号Dを、第1表示エリア100、第2表示エリア200、第3表示エリア300、及び第4表示エリア400のそれぞれに表示される電子部品Cの画像Mに含まれる記号Dの第1色(白色)とは異なる第2色(例えば青色)で表示させる。一方、制御装置6は、記号Dの認識に失敗した場合、第5表示エリア500に表示される画像Meに含まれる記号Dを、第1表示エリア100、第2表示エリア200、第3表示エリア300、及び第4表示エリア400のそれぞれに表示される電子部品Cの画像Mに含まれる記号Dの第1色と同じ(白色)で表示させる。すなわち、制御装置6は、認識に成功した記号Dと認識に失敗した記号Dとを異なる表示形態で表示装置7に表示させる。
【0092】
作業者は、ボタン800を操作した後、画像Meに含まれる記号Dの色を確認することにより、記号Dの認識が成功したか否かを確認することができる。ボタン800を操作後、画像Meに含まれる記号Dの色が第1色から第2色に変更されたとき、作業者は、記号Dの認識が成功したことを確認することができる。ボタン800を操作後、画像Meに含まれる記号Dの色が第1色のままであるとき、作業者は、記号Dの認識が失敗したことを確認することができる。
【0093】
[制御装置]
図7は、実施形態に係る制御装置6を示す機能ブロック図である。制御装置6は、入力データ取得部61と、相対位置制御部62と、照明制御部63と、撮像制御部64と、画像取得部65と、画像処理部66と、記号認識部67と、判定部68と、記憶部69と、表示制御部70と、を有する。
【0094】
入力データ取得部61は、入力装置8が操作されることにより生成された入力データを取得する。
【0095】
相対位置制御部62は、基板保持装置51に制御指令を出力して、基板Pを保持する保持部材51Bと撮像装置53とのXY平面内における相対位置を調整する。相対位置制御部62は、基板Pに実装された電子部品Cと撮像装置53の視野とのXY平面内における相対位置を調整する。
【0096】
照明制御部63は、照明装置52に制御指令を出力して、基板Pに実装された電子部品Cを照明光で照明するときの照明条件を調整する。照明制御部63は、第1照明条件、第2照明条件、及び第3照明条件の少なくとも一つの照明条件で電子部品Cが照明されるように、照明装置52を制御する。
【0097】
撮像制御部64は、撮像装置53に制御指令を出力して、電子部品Cを撮像するタイミング、シャッター速度、及び光学系53Aの絞りの少なくとも一つを含む撮像条件を制御する。
【0098】
画像取得部65は、基板Pに実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明装置52により照明された電子部品Cの複数の画像を取得する。電子部品Cに記号Dが設けられる。画像取得部65は、複数の照明条件のそれぞれで照明され、撮像装置53により撮像された電子部品Cの複数の画像を取得する。画像取得部65は、第1照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像、第2照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像、及び第3照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像のそれぞれを取得する。
【0099】
画像処理部66は、画像取得部65により取得された画像を画像処理する。画像処理は、画像処理前の複数の画像Maの四則演算処理を含む。画像処理は、シャープネス処理及びコントラスト処理の少なくとも一方を含む。
【0100】
記号認識部67は、表示装置7の表示画面に表示された複数の画像Mから入力装置8を介して作業者により選択された画像Meに含まれる記号Dを抽出する。記号認識部67は、画像Meから記号Dを切り出す。記号認識部67は、例えばパターンマッチング法に基づいて、抽出した記号Dを認識する。
【0101】
判定部68は、記号認識部67により認識された記号Dと記憶部69に記憶されている登録記号とを比較して、基板Pに実装されている電子部品Cの適否を判定する。登録記号は、基板Pに実装されるべき正しい電子部品Cに付与される記号である。登録記号は、予め定められた記号であり、記憶部69に登録されている。
【0102】
表示制御部70は、表示装置7に表示データを表示させる。
図6を参照して説明したように、表示制御部70は、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像Maを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。表示制御部70は、画像処理前の画像Maと画像処理後の画像Mbとを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。表示制御部70は、画像処理後の複数の画像Mbを表示装置7の表示画面に並べて表示させる。表示制御部70は、表示装置7の表示画面において複数の画像Mをマトリクス状に配置する。
【0103】
図6のエリア103、エリア302、及びエリア402を参照して説明したように、表示制御部70は、表示装置7の表示画面に表示された複数の画像Mから入力装置8を介して作業者に選択された画像Mと、選択されなかった画像Mとを、異なる表示形態で表示装置7の表示画面に表示させる。
【0104】
また、表示制御部70は、記号認識部67により認識された記号Dと、認識されなかった記号Dとを、異なる表示形態で表示画面に表示させる。
図6の画像Meを参照して説明したように、記号認識部67による記号Dの認識が成功した場合、表示制御部70は、第5表示エリア500に表示される画像Meに含まれる記号Dを第2色(青色)で表示させる。記号認識部67による記号Dの認識が失敗した場合、表示制御部70は、第5表示エリア500に表示される画像Meに含まれる記号Dを第1色(白色)で表示させる。
【0105】
[検査方法]
図8は、実施形態に係る検査方法を示すフローチャートである。電子部品実装装置3により電子部品Cが実装され、リフロー炉4によりリフロー及び冷却された基板Pが、検査装置5に搬入される。基板保持装置51の保持部材51Bは、電子部品Cが実装された基板Pを保持する。相対位置制御部62は、撮像装置53の視野に電子部品Cが配置されるように、保持部材51Bに保持された基板Pと撮像装置53の視野とのXY平面内における相対位置を調整する。
【0106】
照明制御部63は、照明装置52を制御して、複数の照明条件のそれぞれで基板Pに実装された電子部品Cを照明させる。撮像制御部64は、撮像装置53を制御して、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cを撮像させる。
【0107】
照明制御部63は、第1光源54Aから照明光を射出させて、基板Pに実装された電子部品Cを第1照明条件で照明する。撮像制御部64は、撮像装置53を制御して、第1照明条件で照明された電子部品Cを撮像させる。
【0108】
照明制御部63は、第2光源54Bから照明光を射出させて、基板Pに実装された電子部品Cを第2照明条件で照明する。撮像制御部64は、撮像装置53を制御して、第3照明条件で照明された電子部品Cを撮像させる。
【0109】
照明制御部63は、第3光源54Cから照明光を射出させて、基板Pに実装された電子部品Cを第3照明条件で照明する。撮像制御部64は、撮像装置53を制御して、第3照明条件で照明された電子部品Cを撮像させる。
【0110】
画像取得部65は、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像を取得する(ステップS1)。
【0111】
画像取得部65は、第1照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像、第2照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像、及び第3照明条件で照明されたときの記号Dを含む電子部品Cの画像のそれぞれを取得する。
【0112】
作業者は、入力装置8を操作して、四則演算処理の画像処理方法を選択する。作業者は、入力装置8を操作して、加算処理、減算処理、乗算処理、及び除算処理の少なくとも一つを選択する。入力装置8が操作されることにより、画像処理方法を選択するための入力データが生成される。入力データ取得部61は、画像処理方法を選択するための入力データを取得する(ステップS2)。
【0113】
画像処理部66は、入力装置8を介して作業者により選択された画像処理方法に基づいて、画像Maを四則演算処理する(ステップS3)。
【0114】
実施形態において、画像処理部66は、画像Maの加算処理を実行する。画像処理が実行されることにより、画像処理後の画像Mbが生成される。
【0115】
表示制御部70は、ステップS1において取得された、複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像Ma(Ma1~Ma3)を、表示装置7の第1表示エリア100に並べて表示させる。また、表示制御部70は、ステップS3において生成された画像処理後の複数の画像Mb(Mb1~Mb9)、表示装置7の第2表示エリア200に並べて表示させる(ステップS4)。
【0116】
作業者は、表示装置7に表示されている複数の画像M(Ma1~Ma3、Mb1~Mb9)を確認して、表示装置7に表示されている複数の画像Mから、光学文字認識で使用する画像Mを選択する。作業者は、光学文字認識に適した記号Dの画像Mを選択するために、入力装置8を操作する。入力装置8が操作されることにより、画像Mを選択するための入力データが生成される。入力データ取得部61は、画像Mを選択するための入力データを取得する(ステップS5)。
【0117】
図6のエリア103を参照して説明したように、表示制御部70は、表示装置7に表示された複数の画像Mから入力装置8を介して作業者により選択された画像Ma3と選択されなかった画像M(Ma1,Ma2,Mb1~Mb9)とを異なる表示形態で表示させる。
【0118】
画像処理部66は、入力装置8を介して作業者により選択された画像Ma3のシャープネス処理を実行する(ステップS6)。
【0119】
表示制御部70は、表示装置7の第3表示エリア300のエリア301及びエリア303に、シャープネス処理された画像Mcを表示させる。また、表示制御部70は、表示装置7の第3表示エリア300のエリア302に、シャープネス処理されない画像Mcを表示させる(ステップS7)。
【0120】
作業者は、表示装置7に表示されている複数の画像Mc(Mc1~Mc3)を確認して、表示装置7に表示されている複数の画像Mcから、光学文字認識で使用する画像Mを選択する。作業者は、光学文字認識に適した記号Dの画像Mcを選択するために、入力装置8を操作する。入力装置8が操作されることにより、画像Mcを選択するための入力データが生成される。入力データ取得部61は、画像Mcを選択するための入力データを取得する(ステップS8)。
【0121】
図6のエリア302を参照して説明したように、表示制御部70は、表示装置7に表示された複数の画像Mcから入力装置8を介して作業者により選択された画像Mc2と選択されなかった画像Mc(Mc1,Mc3)とを異なる表示形態で表示させる。
【0122】
画像処理部66は、入力装置8を介して作業者により選択された画像Mのコントラスト処理を実行する(ステップS9)。
【0123】
表示制御部70は、表示装置7の第4表示エリア400のエリア401及びエリア403に、コントラスト処理された画像Mdを表示させる。また、表示制御部70は、表示装置7の第4表示エリア400のエリア402に、シャープネス処理されない画像Mdを表示させる(ステップS10)。
【0124】
作業者は、表示装置7に表示されている複数の画像Md(Md1~Md3)を確認して、表示装置7に表示されている複数の画像Mdから、光学文字認識で使用する画像Mdを選択する。作業者は、光学文字認識に適した記号Dの画像Mdを選択するために、入力装置8を操作する。入力装置8が操作されることにより、画像Mdを選択するための入力データが生成される。入力データ取得部61は、画像Mdを選択するための入力データを取得する(ステップS11)。
【0125】
図6のエリア402を参照して説明したように、表示制御部70は、表示装置7に表示された複数の画像Mdから入力装置8を介して作業者により選択された画像Md2と選択されなかった画像Md(Md1,Md3)とを異なる表示形態で表示させる。
【0126】
表示制御部70は、選択された画像Meを第5表示エリア500に表示させる(ステップS12)。
【0127】
作業者は、入力装置8を介して、ボタン800を操作する。ボタン800が操作されることにより、記号認識部67は、画像Meに含まれる記号Dを抽出する。記号認識部67は、抽出された記号Dを、例えばパターンマッチング法に基づいて認識する。すなわち、記号認識部67は、光学文字認識の技術を用いて記号Dを認識する。
【0128】
記号認識部67は、記号Dの認識が成功したか否かを判定する(ステップS13)。
【0129】
ステップS13において、記号認識部67による記号Dの認識が成功したと判定された場合(ステップS13:Yes)、表示制御部70は、画像Meに含まれる記号Dを第2色(青色)で表示させる(ステップS14)。
【0130】
ステップS13において、記号認識部67による記号Dの認識が失敗したと判定された場合(ステップS13:No)、表示制御部70は、画像Meに含まれる記号Dを第1色(白色)で表示させる(ステップS15)。
【0131】
判定部68は、記号認識部67により認識された記号Dと記憶部69に記憶されている登録記号とを比較して、基板Pに正しい電子部品Cが実装されているか否かを判定する(ステップS16)。
【0132】
ステップS16において、記号認識部67により認識された記号Dと記憶部69に記憶されている登録記号とが一致し、基板Pに正しい電子部品Cが実装されていると判定された場合(ステップS16:Yes)、表示制御部70は、電子部品Cが正しいことを示す第1表示データを表示装置7に表示させる(ステップS17)。
【0133】
ステップS16において、記号認識部67により認識された記号Dと記憶部69に記憶されている登録記号とが一致せず、基板Pに正しくない電子部品Cが実装されていると判定された場合(ステップS16:No)、表示制御部70は、電子部品Cが正しくないことを示す第2表示データを表示装置7に表示させる(ステップS18)。
【0134】
[コンピュータシステム]
図9は、実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の制御装置6は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。制御装置6の機能は、プログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0135】
プログラムは、上述の実施形態に従って、コンピュータシステム1000に、記号Dが設けられ基板Pに実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像を表示装置7の表示画面に並べて表示させることと、表示画面に表示された複数の画像Mから選択された画像Meに含まれる記号Dを認識することと、認識された記号Dと登録記号とを比較して、電子部品Cの適否を判定することと、を実行させることができる。
【0136】
[効果]
以上説明したように、記号Dが設けられ基板Pに実装された状態で複数の照明条件のそれぞれで照明された電子部品Cの複数の画像が取得され、取得された複数の画像Mが表示装置7の表示画面に並べて表示される。これにより、作業者は、表示装置7の表示画面に並べられた複数の画像Mを確認して、光学文字認識に使用するのに適した画像Mを効率良く選択することができる。そのため、検査における作業効率の低下が抑制される。
【0137】
画像取得部65により取得された画像Maは、画像処理部66において画像処理される。これにより、複数の画像Maに、光学文字認識に適した記号Dの画像Maが存在しなくても、画像処理により、光学文字認識に適した記号Dの画像Mbが生成される可能性がある。画像処理前の画像Maのみならず、画像処理後の画像Mbも、表示装置7の表示画面に並べて表示される。これにより、作業者は、表示装置7の表示画面に並べられた複数の画像M(Ma,Mb)から、光学文字認識に使用するのに適した画像Mを効率良く選択することができる。
【0138】
作業者が入力装置8を介して画像Mを選択した場合、選択された画像Mと選択されなかった画像Mとが異なる表示形態で表示される。これにより、作業者は、選択した画像Mを、視覚を通じて確認することができる。
【0139】
作業者がボタン800を操作することにより、光学文字認識の処理が開始される。記号Dの認識が成功した場合、画像Meにおいて記号Dの色が変化する。すなわち、認識が成功した記号Dは、認識が失敗した記号Dとは異なる表示形態で表示される。これにより、作業者は、光学文字認識が成功したか否かを、視覚を通じて確認することができる。
【0140】
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、第1光源54Aから照明光が射出されるときに第2光源54B及び第3光源54Cのそれぞれから照明光が射出されず、第2光源54Bから照明光が射出されるときに第3光源54C及び第1光源54Aのそれぞれから照明光が射出されず、第3光源54Cから照明光が射出されるときに第1光源54A及び第2光源54Bのそれぞれから照明光は射出されないこととした。照明条件は、第1光源54Aから照明光が射出された状態で、第2光源54B及び第3光源54Cの一方又は両方から照明光が射出される条件を含んでもよい。照明条件は、第2光源54Bから照明光が射出された状態で、第3光源54C及び第1光源54Aの一方又は両方から照明光が射出されル条件を含んでもよい。照明条件は、第3光源54Cから照明光が射出された状態で、第1光源54A及び第2光源54Bの一方又は両方から照明光が射出される条件を含んでもよい。
【0141】
上述の実施形態において、照明条件は、電子部品Cに入射する照明光の入射角度θであることとした。照明条件は、光源54から射出される照明光の光量でもよい。照明装置52は、複数の光量のそれぞれで電子部品Cに照明光を照射してもよい。また、照明条件は、光源54から射出される照明光の波長(色)でもよい。照明装置52は、例えば赤色光、緑色光、及び青色光のそれぞれを電子部品Cに照射してもよい。
【符号の説明】
【0142】
1…生産ライン、2…印刷機、3…電子部品実装装置、4…リフロー炉、5…検査装置、6…制御装置、7…表示装置、8…入力装置、31…ベース部材、32…基板搬送装置、32B…搬送ベルト、32G…ガイド部材、32H…保持部材、33…電子部品供給装置、33F…テープフィーダ、34…ノズル、34S…シャフト、34T…先端部、35…実装ヘッド、36…ヘッド移動装置、36X…第1移動装置、36Y…第2移動装置、37…ノズル移動装置、51…基板保持装置、51A…ベース部材、51B…保持部材、51C…アクチュエータ、52…照明装置、52S…支持部材、53…撮像装置、53A…光学系、53B…イメージセンサ、54…光源、54A…第1光源、54B…第2光源、54C…第3光源、61…入力データ取得部、62…相対位置制御部、63…照明制御部、64…撮像制御部、65…画像取得部、66…画像処理部、67…記号認識部、68…判定部、69…記憶部、70…表示制御部、100…第1表示エリア、101…エリア、102…エリア、103…エリア、200…第2表示エリア、201…エリア、202…エリア、203…エリア、204…エリア、205…エリア、206…エリア、207…エリア、208…エリア、209…エリア、300…第3表示エリア、301…エリア、302…エリア、303…エリア、400…第4表示エリア、401…エリア、402…エリア、403…エリア、500…第5表示エリア、600…演算表示エリア、700…係数表示エリア、701…エリア、702…エリア、703…エリア、704…エリア、705…エリア、706…エリア、800…ボタン、AX…光軸、C…電子部品、Cb…ボディ、D…記号、DM…実装位置、M…画像、Ma…画像、Mb…画像、Mc…画像、Md…画像、Me…画像、SM…供給位置。