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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】電動遮蔽装置の制御装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/77 20150101AFI20230519BHJP
   E06B 9/30 20060101ALI20230519BHJP
   E06B 9/36 20060101ALI20230519BHJP
   E06B 9/13 20060101ALI20230519BHJP
   A47H 5/02 20060101ALI20230519BHJP
   E06B 9/68 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
E05F15/77
E06B9/30
E06B9/36 Z
E06B9/13 A
A47H5/02
E06B9/68 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019131722
(22)【出願日】2019-07-17
(65)【公開番号】P2021017685
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000201814
【氏名又は名称】双葉電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100129229
【弁理士】
【氏名又は名称】村澤 彰
(72)【発明者】
【氏名】馬場 義則
(72)【発明者】
【氏名】佐川 久雄
(72)【発明者】
【氏名】菰田 貴文
(72)【発明者】
【氏名】深山 雄理
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-054402(JP,A)
【文献】特開2012-225030(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0071926(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/77
E06B 9/56-9/92
E06B 9/26-9/327
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電動遮蔽装置を平行移動又は平行移動及びチルトさせる複数の電動モータと、前記複数の電動モータ近傍に配置され前記複数の電動モータの制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに前記複数の電動モータに前記制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する複数のリモコン受信機と、前記複数のリモコン受信機のいずれか1つ又は全てを選択する選択操作部とこの選択したリモコン受信機を表示する選択表示部とを有し前記選択したリモコン受信機に制御信号を無線で送信する単一のリモコン送信機とを備えた電動遮蔽装置の制御装置であって、
前記複数の電動遮蔽装置が、平行移動可能な幕体をそれぞれ有する複数の平行移動型電動遮蔽装置であるか、又は平行移動可能かつチルト可能なスラット群をそれぞれ有する複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置であり、
前記単一のリモコン送信機が、固定した位置に配置された選択操作部を有し、前記複数の平行移動型電動遮蔽装置を平行移動可能な平行移動モードに切換えるか、又は前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置を平行移動可能かつチルト可能な平行移動・チルトモードに切換える切換モードと、前記平行移動モード又は前記平行移動・チルトモードのいずれかに切換えた状態で前記平行移動型電動遮蔽装置又は前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置を操作可能な操作モードとを有する
ことを特徴とする電動遮蔽装置の制御装置。
【請求項2】
前記単一のリモコン送信機の前記選択操作部が、開ボタン、停止ボタン、閉ボタン、アドレス順送りボタン及びアドレス逆送りボタンを有し、
前記単一のリモコン送信機により前記複数の平行移動型電動遮蔽装置を操作する場合、前記単一のリモコン送信機を前記切換モードに移行した状態で前記平行移動モードに切換え、その状態で前記操作モードに移行して、前記開ボタン、前記停止ボタン又は前記閉ボタンを操作することにより前記平行移動型電動遮蔽装置の幕体が平行移動して折り畳まれ、停止し又は展開され、前記アドレス順送りボタン又は前記アドレス逆送りボタンを操作することにより前記平行移動型電動遮蔽装置が昇順又は降順に選択されるように構成され、
前記単一のリモコン送信機により前記複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置を操作する場合、前記単一のリモコン送信機を前記切換モードに移行した状態で前記平行移動・チルトモードに切換え、その状態で前記操作モードに移行して、前記開ボタン、前記停止ボタン又は前記閉ボタンを操作することにより前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置のスラット群が平行移動して重合され、停止し又は展開され、前記アドレス順送りボタン又は前記アドレス逆送りボタンを操作することにより前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置のスラット群がチルトして開き又は閉じ、前記停止ボタン及び前記アドレス順送りボタンを同時に操作するか又は前記停止ボタン及び前記アドレス逆送りボタンを同時に操作することにより前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置が昇順又は降順に選択されるように構成された請求項1記載の電動遮蔽装置の制御装置。
【請求項3】
前記開ボタン、前記閉ボタン及び前記アドレス順送りボタンを同時に操作することにより、切換モードに移行して前記選択表示部に表示される数字が点滅し、この状態で前記アドレス順送りボタン又は前記アドレス逆送りボタンを操作することにより、前記選択表示部の表示が切換わり、前記選択表示部に所定の数字が点滅表示された状態で前記停止ボタンを長押しすることにより、平行移動モード又は平行移動・チルトモードに切換わるとともに、前記選択表示部の表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行するように構成された請求項2記載の電動遮蔽装置の制御装置。
【請求項4】
前記平行移動型電動遮蔽装置が電動ロールスクリーン、電動ローマンシェード、電動プリーツスクリーン又は電動カーテンであり、前記平行移動・チルト型電動遮蔽装置が電動横型ブラインド又は電動バーチカルブラインドである請求項1又は2記載の電動遮蔽装置の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータにより開閉可能又は開閉可能かつチルト可能な平行移動型又は平行移動・チルト型の電動遮蔽装置をリモコン送信機により制御する装置に関するものである。本明細書において、平行移動とは、幕体が昇降する電動遮蔽装置やスラット群が昇降及びチルトする電動遮蔽装置にあっては、昇降をいい、幕体が水平移動する電動遮蔽装置やスラット群が水平移動及びチルトする電動遮蔽装置にあっては、水平移動をいう。
【背景技術】
【0002】
従来、コントローラが操作スイッチの操作に基づいて電動駆動部を駆動して電動窓及び電動ロールスクリーンを制御するように構成された、複数個の電動窓及び電動ロールスクリーンの運転制御システムが開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、第7頁第3行~同頁第15行、第1図、第2図)参照。)。この運転制御システムでは、操作スイッチが、電動窓及び電動ロールスクリーンの設定位置を表示する表示部及びその制御回路と、上記電動窓及び電動ロールスクリーンを開方向及び閉方向に移動させる制御スイッチ並びに停止させる制御スイッチと、複数個の電動窓及び電動ロールスクリーンを一括制御する制御スイッチと、通常運転モードと位置設定モードのモード切替スイッチと、複数個のディジタル・スイッチとを備える。また、コントローラは、上記電動窓及び電動ロールスクリーンの駆動モータを制御する主回路切替スイッチ及び制御電源回路と、上記操作スイッチに設けられた制御スイッチの信号を入力して操作スイッチの表示部の表示を移動させるとともに主回路切替スイッチを介して駆動モータを制御する中央処理装置と、複数個のディジタル・スイッチとを備える。また、電動駆動部は、上記駆動モータ及び駆動モータに結合されたエンコーダを備える。
【0003】
更に、操作スイッチのモード切替スイッチ及び複数個の制御スイッチを選択操作することによって出力される信号を組合せて中央処理装置に入力させ、上記中央処理装置の出力信号によって操作スイッチの表示部の表示を移動させるとともに、上記表示を電動窓及び電動ロールスクリーンの設定位置表示から固有番号表示に変換させ、かつ上記固有番号を中央処理装置に記憶させる手段が、電動窓及び電動ロールスクリーンの全開及び全閉位置を設定する手段に付加される。
【0004】
このように構成された複数個の電動窓及び電動ロールスクリーンの運転制御システムでは、操作スイッチのモード切替スイッチを位置設定モードに切替え、一括制御スイッチとともに制御スイッチを押すと、これら制御スイッチからの信号はコントローラの中央処理装置に入力される。中央処理装置は上記信号に応じて表示部の制御回路を介して表示部の表示を移動させる。この表示が所望の設定番号になったことを確認して上記一括制御スイッチ及び制御スイッチから指を離すと、中央処理装置は入力信号に応じた固有番号を記憶する。このような簡単な操作によって設定位置を表示する表示部を固有番号設定に使用できるようになっている。
【0005】
一方、一括して操作するブラインドのエリアを設定するエリア設定手段と、上記エリアを選択するエリア選択手段と、全アドレスのブラインドを選択する全アドレス選択手段と、選択されたブラインドを操作する操作ボタンとが操作スイッチに設けられた電動ブラインドの制御装置が開示されている(例えば、特許文献2(請求項1、段落[0010]、[0046]~[0048]、図1図4)参照。)。この電動ブラインドの制御装置では、全アドレス選択手段に、全てのアドレスのブラインドを選択する第1選択動作と、エリア内の全てのアドレスのブラインドを選択する第2選択動作とを切替える切替手段が設けられる。
【0006】
なお、上記電動ブラインドは、リモコン操作装置によっても操作可能に構成される。このリモコン操作装置は、壁面等に取付けられ最寄のブラインドのコントローラにそれぞれ接続された複数のリモコン受信機と、これらのリモコン受信機に操作信号を送信可能なリモコンとを有する。このリモコンには、操作面の中央部にスラットの昇降操作及びスラットの角度調節操作を停止させる停止ボタンが設けられ、停止ボタンの上方及び下方に、スラットを引上げ操作するための上昇ボタンと、スラットを下降操作するための下降ボタンが設けられる。また、停止ボタンの左方及び右方には、スラットを全閉方向或いは逆全閉方向に回動させるためのチルトボタンが設けられる。更に、上昇ボタンの上方には、全てのブラインドを一括操作するための一括操作ボタンが設けられ、その一括操作ボタンの上方には4つのエリア選択ボタンが設けられる。
【0007】
このように構成された電動ブラインドの制御装置では、ブラインドの一括操作範囲の選択肢を容易に増大させ、かつ一括操作範囲の設定作業及び選択操作を簡略化できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】実開平03-95498号公報
【文献】特開2010-174498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1に示された複数個の電動窓及び電動ロールスクリーンの運転制御システムでは、操作スイッチ(リモコン)が、電動ロールスクリーンを昇降するための2つの制御スイッチと、昇降を停止するための1つの制御スイッチと、複数の電動ロールスクリーンを一括制御する制御スイッチとを有する。これに対し、上記特許文献2に示された電動ブラインドの制御装置では、リモコンが、スラットを引上げ操作するための上昇ボタンと、スラットを下降操作するための下降ボタンと、スラットを停止させる停止ボタンと、全てのブラインドを一括操作するための一括操作ボタンとを有し、更にスラットを全閉方向或いは逆全閉方向に回動させるためのチルトボタンを更に有する。即ち、電動ブラインドに使用するリモコンでは、電動ロールスクリーンに使用する操作スイッチ(リモコン)より多くのボタン(チルトボタン)を必要とするため、電動ブラインド等の昇降チルト型電動遮蔽装置用のリモコンと、電動ロールスクリーン等の昇降型電動遮蔽装置用のリモコンをそれぞれ個別に製作しなければならず、2機種分のリモコンの開発費、製造コスト及び在庫が必要になり、開発工数、製造工数及び部品管理工数が増大する不具合があった。
【0010】
本発明の目的は、モード切換えにより1種類のリモコン送信機を平行移動・チルト型電動遮蔽装置と平行移動型電動遮蔽装置のどちらにも使用できる、電動遮蔽装置の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点は、図1図3及び図5図7に示すように、複数の電動遮蔽装置11~16,21~26を平行移動又は平行移動及びチルトさせる複数の電動モータ11e~16e,21f~26fと、複数の電動モータ11e~16e,21f~26f近傍に配置され複数の電動モータ11e~16e,21f~26fの制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに複数の電動モータ11e~16e,21f~26fに制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する複数のリモコン受信機31~36,41~46と、複数のリモコン受信機31~36,41~46のいずれか1つ又は全てを選択する選択操作部51aとこの選択したリモコン受信機31~36,41~46を表示する選択表示部51bとを有し上記選択したリモコン受信機31~36,41~46に制御信号を無線で送信する単一のリモコン送信機51とを備えた電動遮蔽装置の制御装置であって、複数の電動遮蔽装置が、平行移動可能な幕体11b~16bをそれぞれ有する複数の平行移動型電動遮蔽装置11~16であるか、又は平行移動可能かつチルト可能なスラット群21d~26dをそれぞれ有する複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26であり、単一のリモコン送信機51が、固定した位置に配置された選択操作部51aを有し、複数の平行移動型電動遮蔽装置11~16を平行移動可能な平行移動モードに切換えるか、又は平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26を平行移動可能かつチルト可能な平行移動・チルトモードに切換える切換モードと、平行移動モード又は平行移動・チルトモードのいずれかに切換えた状態で平行移動型電動遮蔽装置11~16又は平行移動・チルルト型電動遮蔽装置21~26を操作可能な操作モードとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1図3及び図7に示すように、単一のリモコン送信機51の選択操作部51aが、開ボタン51c、停止ボタン51d、閉ボタン51e、アドレス順送りボタン51f及びアドレス逆送りボタン51gを有し、単一のリモコン送信機51により複数の平行移動型電動遮蔽装置11~16を操作する場合、単一のリモコン送信機51を切換モードに移行した状態で平行移動モードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより平行移動型電動遮蔽装置11~16の幕体11b~16bが平行移動して折り畳まれ、停止し又は展開され、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより平行移動型電動遮蔽装置11~16が昇順又は降順に選択されるように構成され、単一のリモコン送信機51により複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26を操作する場合、単一のリモコン送信機51を切換モードに移行した状態で平行移動・チルトモードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26のスラット群21d~26dが平行移動して重合され、停止し又は展開され、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26のスラット群21d~26dがチルトして開き又は閉じ、停止ボタン51d及びアドレス順送りボタン51fを同時に操作するか又は停止ボタン51d及びアドレス逆送りボタン51gを同時に操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26が昇順又は降順に選択されるように構成されたことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図1図3及び図7に示すように、開ボタン51c、閉ボタン51e及びアドレス順送りボタン51gを同時に操作することにより、切換モードに移行して選択表示部51bに表示される数字が点滅し、この状態でアドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、選択表示部51bの表示が切換わり、選択表示部51bに所定の数字が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすることにより、平行移動モード又は平行移動・チルトモードに切換わるとともに、選択表示部51bの表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行するように構成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、平行移動型電動遮蔽装置が電動ロールスクリーン11~16、電動ローマンシェード、電動プリーツスクリーン又は電動カーテンであり、平行移動・チルト型電動遮蔽装置が電動横型ブラインド21~26又は電動バーチカルブラインドであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の第1の観点の電動遮蔽装置の制御装置では、単一のリモコン送信機が、複数の平行移動型電動遮蔽装置を平行移動可能な平行移動モードに切換えるか、又は平行移動・チルト型電動遮蔽装置を平行移動可能かつチルト可能な平行移動・チルトモードに切換える切換モードと、平行移動モード又は平行移動・チルトモードのいずれかに切換えた状態で平行移動型電動遮蔽装置又は平行移動・チルト型電動遮蔽装置を操作可能な操作モードとを有するので、切換モードに移行して平行移動モード又は平行移動・チルトモードのいずれかに切換えた後に操作モードに移行することにより、1種類のリモコン送信機を平行移動・チルト型電動遮蔽装置と平行移動型電動遮蔽装置のどちらにも使用できる。
【0016】
本発明の第2の観点の電動遮蔽装置の制御装置では、単一のリモコン送信機により複数の平行移動型電動遮蔽装置を操作する場合、単一のリモコン送信機を切換モードに移行した状態で平行移動モードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン、停止ボタン又は閉ボタンを操作することにより平行移動型電動遮蔽装置の幕体が平行移動して折り畳まれ、停止し又は展開され、アドレス順送りボタン又はアドレス逆送りボタンを操作することにより平行移動型電動遮蔽装置が昇順又は降順に選択される。また、単一のリモコン送信機により複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置を操作する場合、単一のリモコン送信機を切換モードに移行した状態で平行移動・チルトモードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン、停止ボタン又は閉ボタンを操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置のスラット群が平行移動して重合され、停止し又は展開され、アドレス順送りボタン又はアドレス逆送りボタンを操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置のスラット群がチルトして開き又は閉じ、停止ボタン及びアドレス順送りボタンを同時に操作するか又は停止ボタン及びアドレス逆送りボタンを同時に操作することにより平行移動・チルト型電動遮蔽装置が昇順又は降順に選択される。この結果、1種類のリモコン送信機を平行移動・チルト型電動遮蔽装置と平行移動型電動遮蔽装置のどちらにも使用できる。
【0017】
本発明の第3の観点の電動遮蔽装置の制御装置では、単一のリモコン送信機の開ボタン、閉ボタン及びアドレス順送りボタンを同時に操作することにより、切換モードに移行して選択表示部に表示される数字が点滅し、この状態でアドレス順送りボタン又はアドレス逆送りボタンを操作することにより、選択表示部の表示が切換わり、選択表示部に所定の数字が点滅表示された状態で停止ボタンを長押しすることにより、平行移動モード又は平行移動・チルトモードに切換わるとともに、選択表示部の表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行する。このように極めて簡単な操作で切換モード又は操作モードに移行できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明実施形態の平行移動型電動遮蔽装置であるロールスクリーンをリモコン送信機で操作している状態を示す構成図である。
図2】本発明実施形態の平行移動・チルト型電動遮蔽装置である横型ブラインドをリモコン送信機で操作している状態を示す構成図である。
図3】そのリモコン送信機の拡大正面図である。
図4】(a)はリモコン送信機を切換モードに移行して平行移動モードに切換えたときに選択表示部に表示される表示状態を示す図であり、(b)はリモコン送信機を切換モードに移行して平行移動・チルトモードに切換えたときに選択表示部に表示される表示状態を示す図である。
図5】リモコン送信機が操作モードで送信した制御信号(無線信号)をロールスクリーンのリモコン受信機が受信している状態を示す構成図である。
図6】リモコン送信機が操作モードで送信した制御信号(無線信号)を横型ブラインドのリモコン受信機が受信している状態を示す構成図である。
図7】平行移動モードのリモコン送信機を切換モードに移行して、平行移動モードから平行移動・チルトモードに切換えた後、操作モードに移行する手順を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、電動遮蔽装置の制御装置は、複数の電動遮蔽装置11~16,21~26を平行移動又は平行移動及びチルトさせる複数の電動モータ11e~16e,21f~26fと、複数の電動モータ11e~16e,21f~26f近傍に配置され複数の電動モータ11e~16e,21f~26fの制御信号をそれぞれ無線で受信するとともに複数の電動モータ11e~16e,21f~26fに制御信号に基づく制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する複数のリモコン受信機31~36,41~46と、複数のリモコン受信機31~36,41~46のいずれか1つ又は全てを選択する選択操作部51aとこの選択したリモコン受信機31~36,41~46を表示する選択表示部51bとを有し上記選択したリモコン受信機31~36,41~46に制御信号を無線で送信する単一のリモコン送信機51とを備える。複数の電動遮蔽装置は、平行移動可能な幕体11b~16bをそれぞれ有する複数の平行移動型電動遮蔽装置11~16であるか、又は平行移動可能かつチルト可能なスラット群21d~26dをそれぞれ有する複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置21~26である。この実施の形態では、複数の平行移動型電動遮蔽装置は6基の電動ロールスクリーン、即ち第1~第6電動ロールスクリーン11~16であり、複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置は6基の電動横型ブラインド、即ち第1~第6電動横型ブラインド21~26である。
【0020】
第1~第6電動ロールスクリーン11~16は、建物の窓の第1~第6開口部(図示せず)からの日射をそれぞれ取込み可能に遮蔽するように水平方向に並べて設けられる(図1)。具体的には、第1~第6電動ロールスクリーン11~16は、第1~第6開口部の上縁にそれぞれ取付けられた略門型の第1~第6支持バー(図示せず)と、両端がこれらの支持バーの両端に回転可能にそれぞれ保持された第1~第6巻取ドラム11a~16aと、これらの巻取ドラム11a~16aに繰出し可能にそれぞれ巻取られることにより平行移動(昇降)する第1~第6幕体11b~16bと、これらの幕体11b~16bの下端にそれぞれ設けられ第1~第6幕体11b~16bに張力を付与する第1~第6錘部材11c~16cとを有する。上記複数の電動モータは、この実施の形態では、第1~第6支持バー及び第1~第6巻取ドラム11a~16a間にそれぞれ設けられ、第1~第6巻取ドラム11a~16aを回転駆動させて第1~第6幕体11b~16bを第1~第6巻取ドラム11a~16aにそれぞれ繰出し可能に巻取ることにより、第1~第6幕体11b~16bを平行移動(昇降)させる第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eである。
【0021】
一方、第1~第6電動横型ブラインド21~26は、建物の窓の第1~第6開口部(図示せず)からの日射をそれぞれ取込み可能に遮蔽するように水平方向に並べて設けられる(図2)。具体的には、第1~第6電動横型ブラインド21~26は、第1~第6開口部の上縁にそれぞれ取付けられる第1~第6ヘッドボックス21a~26aと、これらのヘッドボックス21a~26aから2本1組としてそれぞれ垂下された第1~第6昇降コード21b~26bと、第1~第6ヘッドボックス21a~26aから2本1組としてそれぞれ垂下された第1~第6ラダーコード(図示せず)と、第1~第6昇降コード21b~26b及び第1~第6ラダーコードの下端に水平方向に延びて設けられ自重により昇降コード21b~26bに張力を付与する第1~第6錘部材21c~26cと、1組のラダーコードにこれらの長手方向に所定の間隔をあけて水平方向に延びて支持され複数枚のスラットによりそれぞれ構成された第1~第6スラット群21d~26dとをそれぞれ有する。上記第1~第6ヘッドボックス21a~26aには、第1~第6昇降コード21b~26bの上端が固定された第1~第6巻取ドラム(図示せず)がそれぞれ回転可能に収容されるとともに、第1~第6ラダーコードの上端が固定された第1~第6ラダードラム(図示せず)がそれぞれ揺動可能に収容される。また、上記複数の電動モータは、第1~第6巻取ドラムを回転駆動させて第1~第6スラット群21d~26dを第1~第6巻取ドラムにそれぞれ繰出し可能に巻取ることにより、第1~第6スラット群21d~26dを平行移動(昇降)させる第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eと、第1~第6ラダードラムを揺動駆動させることにより、第1~第6スラット群21d~26dをチルトさせる第1~第6チルト用電動モータ21f~26fとを有する。
【0022】
複数のリモコン受信機は、第1~第6幕体11b~16bを平行移動(昇降)させる第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eに制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する第1~第6幕体用リモコン受信機31~36、又は第1~第6スラット群21d~26dを平行移動(昇降)及びチルトさせる第1~第6平行移動用電動モータ11e~16e及び第1~第6チルト用電動モータ21f~26fに制御電力又は制御信号をそれぞれ供給する第1~第6スラット用リモコン受信機41~46のいずれか一方である。
【0023】
第1~第6幕体用リモコン受信機31~36は、第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eの近傍、この実施の形態では、第1~第6支持バーの上方であって、単一のリモコン送信機51からの無線信号を良好に受信できる位置の壁面にそれぞれ取付けられる(図1)。また、第1~第6幕体用リモコン受信機31~36は、第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eを正転、逆転又は停止のいずれかに切換えるように構成される。また、第1~第6幕体用リモコン受信機31~36は、図5に詳しく示すように、アンテナ31a~36aと、アンテナ31a~36aにバンドパスフィルタ31b~36bを介して電気的に接続された無線周波数(RF)回路31c~36cと、無線周波数(RF)回路31c~36cに電気的に接続された復調回路31d~36dと、制御入力に復調回路31d~36dが電気的に接続され制御出力に平行移動用駆動回路31e~36eが電気的に接続されたCPU31f~36fと、入力に交流電源(商用電源)が接続され出力に各回路が電気的に接続されたレギュレータ31g~36gとをそれぞれ有する。アンテナ31a~36aはUHF波等の無線信号を受信可能に構成され、平行移動用駆動回路31e~36eの出力は第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eに電気的に接続される。また、第1~第6幕体用リモコン受信機31~36のレギュレータ31g~36gの入力には、建物に配索された商用電源ケーブルに電気的に接続されたコンセントから電力が供給されるように構成される。更に、レギュレータ31g~36gの出力には、バンドパスフィルタ31b~36b、無線周波数(RF)回路31c~36c、復調回路31d~36d、駆動回路31e~36e及びCPU31f~36fがそれぞれ電気的に接続され、これらの回路に電力を供給するように構成される。
【0024】
一方、第1~第6スラット用リモコン受信機41~46は、第1~第6平行移動用電動モータ11e~16e及び第1~第6チルト用電動モータ21f~26fの近傍、この実施の形態では、第1~第6ヘッドボックス21a~26aの上方であって、単一のリモコン送信機51からの無線信号を良好に受信できる位置の壁面にそれぞれ取付けられる(図2)。また、第1~第6スラット用リモコン受信機41~46は、第1~第6平行移動用電動モータ11e~16eを正転、逆転又は停止のいずれかに切換え、かつ第1~第6チルト用電動モータ21f~26fを正転、逆転又は停止のいずれかに切換えるように構成される。また、第1~第6スラット用リモコン受信機41~46は、図6に詳しく示すように、アンテナ41a~46aと、アンテナ41a~46aにバンドパスフィルタ41b~46bを介して電気的に接続された無線周波数(RF)回路41c~46cと、無線周波数(RF)回路41c~46cに電気的に接続された復調回路41d~46dと、制御入力に復調回路41d~46dが電気的に接続され制御出力に平行移動用駆動回路41e~46e及びチルト用駆動回路41f~46fが電気的に接続されたCPU41g~46gと、入力に交流電源が接続され出力に各回路が電気的に接続されたレギュレータ41h~46hとをそれぞれ有する。アンテナ41a~46aはUHF波等の無線信号を受信可能に構成され、平行移動用駆動回路41e~46eの出力は平行移動用電動モータ11e~16eに電気的に接続され、チルト用駆動回路41f~46fの出力はチルト用電動モータ21f~26fに電気的に接続される。また、第1~第6スラット用リモコン受信機41~46のレギュレータ41h~46hの入力には、建物に配索された商用電源ケーブルに電気的に接続されたコンセントから電力が供給されるように構成される。更に、レギュレータ41h~46hの出力には、バンドパスフィルタ41b~46b、無線周波数(RF)回路41c~46c、復調回路41d~46d、平行移動用駆動回路41e~46e、チルト用駆動回路41f~46f及びCPU41g~46gがそれぞれ電気的に接続され、これらの回路に電力を供給するように構成される。
【0025】
単一のリモコン送信機51は、図1図3に示すように、第1~第6電動ロールスクリーン11~16を平行移動可能(昇降可能)な平行移動モードに切換えるか、又は第1~第6電動横型ブラインド21~26を平行移動可能(昇降可能)かつチルト可能な平行移動・チルトモードに切換える切換モードと、平行移動モード又は平行移動・チルトモードのいずれかに切換えた状態で第1~第6電動ロールスクリーン11~16又は第1~第6電動横型ブラインド21~26を操作可能な操作モードとを有する。また、単一のリモコン送信機51は、選択表示部51b、開ボタン51c、停止ボタン51d、閉ボタン51e、アドレス順送りボタン51f及びアドレス逆送りボタン51gを有する。これらのボタン51c~51gにより選択操作部51aが構成される。即ち、上記アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、第1~第6幕体用リモコン受信機31~36のいずれか1つ又は全てを選択することができ、その選択された幕体用リモコン受信機31~36の番号が選択表示部51bに表されるようになっている。ここで、第1~第6幕体用リモコン受信機31~36の全てを選択した場合には、選択表示部51bにAと表示される。更に、単一のリモコン送信機51の開ボタン51c、閉ボタン51e及びアドレス順送りボタン51gを同時に操作することにより、切換モードに移行して選択表示部51bに表示される数字が点滅し、この状態でアドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、選択表示部51bの表示が切換わり、選択表示部51bに所定の数字が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすることにより、平行移動モード又は平行移動・チルトモードに切換わるとともに、選択表示部51bの表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行するように構成される。この実施の形態では、選択表示部51bに、図4(a)に示すように『1』が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすることにより、平行移動モードに切換わり、選択表示部51bに、図4(b)に示すように『2』が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすることにより平行移動・チルトモードに切換わるようになっている。
【0026】
図5及び図6に示すように、単一のリモコン送信機51には、CPU51hの制御入力に接続された上記選択操作部51aと、CPU51hの制御出力に接続された発信回路51iと、この発信回路51iに接続された変調回路51jと、この変調回路51jに接続された無線周波数(RF)回路51kと、この無線周波数(RF)回路51kに接続されたアンテナ51mと、各回路がレギュレータ51nを介して電力を供給するバッテリ51pとが内蔵される。このリモコン送信機51のCPU51hは、発信回路51iで発生した無線信号を変調回路51jで搬送波に載せて変調させ、無線周波数(RF)回路51kで所定の高周波の信号に変換した後に、アンテナ51mから無線で送信するように構成される。
【0027】
単一のリモコン送信機51により第1~第6電動ロールスクリーン11~16を操作する場合、単一のリモコン送信機51を切換モードに移行した状態で平行移動モードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより第1~第6電動ロールスクリーン11~16の幕体が上昇(平行移動)して折り畳まれ、停止し又は下降(平行移動)して展開され、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより第1~第6電動ロールスクリーン11~16が昇順又は降順に選択されるように構成される(図1及び図3)。
【0028】
一方、単一のリモコン送信機51により第1~第6電動横型ブラインド21~26を操作する場合、単一のリモコン送信機51を切換モードに移行した状態で平行移動・チルトモードに切換え、その状態で操作モードに移行して、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより第1~第6電動横型ブラインド21~26のスラット群21d~26dが上昇(平行移動)して重合され、停止し又は下降(平行移動)して展開されるようになっている(図2及び図3)。また、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより第1~第6電動横型ブラインド21~26のスラット群21d~26dがチルトして開き又は閉じるように構成される。また、停止ボタン51d及びアドレス順送りボタン51fを同時に操作するか又は停止ボタン51d及びアドレス逆送りボタン51gを同時に操作することにより第1~第6電動横型ブラインド21~26が昇順又は降順に選択されるようになっている。
【0029】
このように構成された電動遮蔽装置の制御装置の使用方法を説明する。
(1) 単一のリモコン送信機51により第1~第6電動ロールスクリーン11~16を操作する場合を図7に基づいて説明する。先ず、単一のリモコン送信機51の開ボタン51c、閉ボタン51e及びアドレス順送りボタン51gを同時に操作することにより、切換モードに移行する。このとき、選択表示部51bに表示される数字が点滅する。次に、単一のリモコン送信器51のアドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、選択表示部51bの表示を切換える。そして、選択表示部51bに、図4(a)に示すように『1』が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすると、平行移動モードに切換わるとともに、選択表示部51bの表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行する。この状態で、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、第1~第6電動ロールスクリーン11~16が昇順又は降順に選択され、選択された電動ロールスクリーン11~16の番号が選択表示部51bに表示される。そして、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより、上記選択された電動ロールスクリーン11~16の幕体11b~16bが上昇して折り畳まれ、停止し又は下降して展開される。
【0030】
(2) 単一のリモコン送信機51により第1~第6電動横型ブラインド21~26を操作する場合を図7に基づいて説明する。先ず、上記第1~第6電動ロールスクリーン11~16を操作するために用いた単一のリモコン送信機51の開ボタン51c、閉ボタン51e及びアドレス順送りボタン51gを同時に操作することにより、切換モードに移行する。このとき、選択表示部51bに表示される数字が点滅する。次に、単一のリモコン送信器51のアドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、選択表示部51bの表示を切換える。そして、選択表示部51bに、図4(b)に示すように『2』が点滅表示された状態で停止ボタン51dを長押しすると、平行移動・チルトモードに切換わるとともに、選択表示部51bの表示が点滅から点灯に切換わり、同時に操作モードに移行する。この状態で、停止ボタン51d及びアドレス順送りボタン51fを同時に操作するか、又は停止ボタン51d及びアドレス逆送りボタン51gを同時に操作することにより、第1~第6電動横型ブラインド21~26が昇順又は降順に選択され、選択された電動横型ブラインド21~26の番号が選択表示部51bに表示される。そして、開ボタン51c、停止ボタン51d又は閉ボタン51eを操作することにより、上記選択された電動横型ブラインド21~26のスラット群21d~26dが上昇して重合され、停止し又は下降して展開され、アドレス順送りボタン51f又はアドレス逆送りボタン51gを操作することにより、上記選択された電動横型ブラインド21~26のスラット群21d~26dがチルトして開き又は閉じる。
【0031】
このように単一のリモコン送信機51の極めて簡単な操作で切換モード又は操作モードに移行できるとともに、平行移動モード又は平行移動・チルトモードに切換えることができるので、1種類のリモコン送信機51を、第1~第6電動ロールスクリーン11~16又は第1~第6電動横型ブラインド21~26のどちらにも使用できる。
【0032】
なお、上記実施の形態では、複数の平行移動型電動遮蔽装置として6基の電動ロールスクリーンを挙げたが、6基の電動ローマンシェード、6基の電動プリーツスクリーン又は電動カーテンでもよく、或いは2基以上5基以下又は7基以上の電動ロールスクリーン、電動ローマンシェード、電動プリーツスクリーン又は電動カーテンでもよい。また、上記実施の形態では、複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置として6基の電動横型ブラインドを挙げたが、鉛直方向に延びる複数のスラットを有し、これらのスラットが鉛直軸を中心にチルト可能に構成される6基の電動バーチカルブラインドでもよく、或いは2基以上5基以下又は7基以上の電動横型ブラインド又は電動バーチカルブラインドでもよい。また、上記実施の形態では、リモコン受信機の電源として商用電源(交流電源)を挙げたが、バッテリ等でもよい。更に、上記実施の形態では、複数の平行移動型電動遮蔽装置として電動ロールスクリーンを挙げ、複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置として電動横型ブラインドを挙げたが、複数の平行移動型電動遮蔽装置と複数の平行移動・チルト型電動遮蔽装置が混在していてもよい。
【符号の説明】
【0033】
11~16 第1~第6電動ロールスクリーン(複数の平行移動型電動遮蔽装置)
11b~16b 第1~第6幕体
11e~16e 第1~第6平行移動用電動モータ
21~26 第1~第6電動横型ブラインド(複数の平行移動・チルト型電動ブラインド)
21d~26d 第1~第6スラット群
21f~26f 第1~第6チルト用電動モータ
31~36 第1~第6幕体用リモコン受信機
41~46 第1~第6スラット用リモコン受信機
51 リモコン送信機
51a 選択操作部
51b 選択表示部
51c 開ボタン
51d 停止ボタン
51e 閉ボタン
51f アドレス順送りボタン
51g アドレス逆送りボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7