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特許7282001自転車用ボトルホルダー及び自転車用ボトルホルダー構造体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】自転車用ボトルホルダー及び自転車用ボトルホルダー構造体
(51)【国際特許分類】
   B62J 11/04 20200101AFI20230519BHJP
   A45F 3/16 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
B62J11/04
A45F3/16
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019159451
(22)【出願日】2019-09-02
(65)【公開番号】P2021037810
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000175766
【氏名又は名称】三恵技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109243
【弁理士】
【氏名又は名称】元井 成幸
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 正己
(72)【発明者】
【氏名】元岡 新也
(72)【発明者】
【氏名】中原 睦男
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5427285(US,A)
【文献】特開2002-284255(JP,A)
【文献】米国特許第4088250(US,A)
【文献】米国特許第5529217(US,A)
【文献】特開2018-773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 11/04
A45F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略有底筒形の内筒と略有底筒形の外筒との間に減圧空間が設けられ、前記内筒の内側にドリンクボトルが挿入されるボトル保持部と、
前記ボトル保持部に固定される自転車取付用アタッチメントと、
挿入されたドリンクボトルの前記ボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部を備え
前記ボトル保持部の内壁に口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径する縮径部が形成されて前記離脱規制部が構成され、
ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記縮径部で周状に押圧可能であることを特徴とする自転車用ボトルホルダー。
【請求項2】
前記ボトル保持部の内壁に口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径する縮径部と前記縮径部の奥側の端部から奥側に向かって略テーパ状に漸次拡径する拡径部が形成されて前記離脱規制部が構成され、
ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記縮径部で周状に押圧可能であると共に、
別のドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に前記縮径部と前記拡径部が係合可能であることを特徴とする請求項記載の自転車用ボトルホルダー。
【請求項3】
請求項1又は2記載の自転車用ボトルホルダーと、
外周で外方に突出するように設けられ且つボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の前記段差部と、前記段差部のボトル口元側の端部から外方に突出するように形成され、前記ボトル保持部に挿入された状態で前記ボトル保持部の上端面に近接配置される位置規制面を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする自転車用ボトルホルダー構造体。
【請求項4】
略有底筒形の内筒と略有底筒形の外筒との間に減圧空間が設けられ、前記内筒の内側にドリンクボトルが挿入されるボトル保持部と、前記ボトル保持部に固定される自転車取付用アタッチメントと、挿入されたドリンクボトルの前記ボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部を備え、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記ボトル保持部の口元近傍で内方に押圧して保持する前記離脱規制部が設けられる自転車用ボトルホルダーと、
外周で外方に突出するように設けられ且つボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の前記段差部と、前記段差部のボトル口元側の端部から外方に突出するように形成され、前記ボトル保持部に挿入された状態で前記ボトル保持部の上端面に近接配置される位置規制面を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする自転車用ボトルホルダー構造体。
【請求項5】
請求項記載の自転車用ボトルホルダーと、
外周で外方に突出するように設けられる前記係合凹部を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする自転車用ボトルホルダー構造体。
【請求項6】
略有底筒形の内筒と略有底筒形の外筒との間に減圧空間が設けられ、前記内筒の内側にドリンクボトルが挿入されるボトル保持部と、前記ボトル保持部に固定される自転車取付用アタッチメントと、挿入されたドリンクボトルの前記ボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部を備え、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に係合する係合部が前記離脱規制部として設けられる自転車用ボトルホルダーと、
外周で外方に突出するように設けられる前記係合凹部を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする自転車用ボトルホルダー構造体。
【請求項7】
前記ボトル側部材が前記ボトル保持部の内径より外径が小さいドリンクボトルを内周壁で保持することを特徴とする請求項3~6の何れかに記載の自転車用ボトルホルダー構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車フレームに取り付けられる自転車用ボトルホルダー及び自転車用ボトルホルダー構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自転車フレームのダウンチューブやシートチューブに取り付けられてドリンクボトルを保持する自転車用ボトルホルダーが知られている。この自転車用ボトルホルダーは、ドリンクボトルに収容された飲料の温度を長時間に亘って保てる構造でないため、特許文献1では、断熱性を高め、且つ保冷材又は保温材を用いる構造により、長時間に亘る温度保持を図ることが提案されている。
【0003】
特許文献1の構造は、ダウンチューブやシートチューブに取り付けられる自転車用ボトルホルダーと、自転車用ボトルホルダーに収められたドリンクボトルの全体が、内側に発泡スチロールの張付やアルミ蒸着で断熱性が高められたケースに収容されると共に、ドリンクボトルの底部側や側壁下部の外周側に位置するケースの空間に保冷材又は保温材が収容されるようになっている。更に、このケースには、ボトル出し入れ用の開閉可能な蓋がヒンジ連結され、ドリンクボトル収納時には蓋の固定フックを係合して閉状態を維持するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-312435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、ヒンジ連結で大きく開閉する蓋の閉状態を固定フックの係合で維持している構造に過ぎないため、蓋の閉状態においてもケースに収容されたドリンクボトルの周囲にある程度の空気が流通し、断熱効果の低い構造になっている。そのため、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持は、保冷材による冷却又は保温材による加熱に依拠するところが大きく、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持には保冷材又は保温材の使用が必須になっている。
【0006】
また、特許文献1は、自転車用ボトルホルダーとは別部材のケースを追加で設ける構造になっているが、舗装路仕様のロードバイクなど高価なスポーツ用自転車では高度な軽量化が図られているため、車重を増加させる別部材のケースの追加設置は、自転車の速度低下を大きくし、自転車利用者の嗜好を妨げることとなる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、高い断熱性を有し、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持を図ることができると共に、自転車利用者の嗜好に沿うように自転車の速度低下を極力抑制することができる自転車用ボトルホルダー及び自転車用ボトルホルダー構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、略有底筒形の内筒と略有底筒形の外筒との間に減圧空間が設けられ、前記内筒の内側にドリンクボトルが挿入されるボトル保持部と、前記ボトル保持部に固定される自転車取付用アタッチメントと、挿入されたドリンクボトルの前記ボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部を備えることを特徴とする。
これによれば、内筒と外筒との間に減圧空間が設けられるボトル保持部とすることにより、高い断熱性を発揮し、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持を図ることができる、また、保冷材や保温材を用いずとも、ドリンクボトルの飲料の温度を長時間に亘って保持することができる。また、自転車用ボトルホルダーの他に車重を増加させる全体を覆う別部材のケース等を追加設置しないことから、自転車利用者の嗜好に沿うように自転車の速度低下を極力抑制することができる。また、ドリンクボトルのボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部を設けることにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。
【0009】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、前記ボトル保持部の内壁に口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径する縮径部が形成されて前記離脱規制部が構成され、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記縮径部で周状に押圧可能であることを特徴とする。
これによれば、縮径部で段差部を周状に押圧することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。また、ボトル保持部の口元周辺の縮径部で段差部を周状に押圧することにより、ドリンクボトル或いはその外周に設けられる段差部とボトル保持部との間の隙間を塞ぎ、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。
【0010】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、前記ボトル保持部の内壁に口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径する縮径部と前記縮径部の奥側の端部から奥側に向かって略テーパ状に漸次拡径する拡径部が形成されて前記離脱規制部が構成され、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記縮径部で周状に押圧可能であると共に、別のドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に前記縮径部と前記拡径部が係合可能であることを特徴とする。
これによれば、縮径部でドリンクボトルの外周に設けられる段差部を周状に押圧することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。また、ボトル保持部の口元周辺の縮径部で段差部を周状に押圧することにより、ドリンクボトル或いはその外周に設けられる段差部とボトル保持部との間の隙間を塞ぎ、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。また、別のドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に縮径部と拡径部が係合可能とすることにより、係合凹部が設けられるドリンクボトルにも対応することが可能となり、汎用性を高めることができる。また、縮径部と拡径部が別のドリンクボトルの外周に設けられる係合凹部に係合することにより、自転車の走行中等に別のドリンクボトルが離脱することも確実に防止することができる。また、係合凹部が被せるように係合されることから、この構成からも、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。
【0011】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる段差部を前記ボトル保持部の口元近傍で内方に押圧して保持する前記離脱規制部が設けられることを特徴とする。
これによれば、離脱規制部で段差部を内方に押圧して保持することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。また、ボトル保持部の口元近傍で段差部を押圧することにより、ドリンクボトル或いはその外周に設けられる段差部とボトル保持部との間の隙間を塞ぎ或いは極力小さくし、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を抑制して、温度保持効果を高め且つ安定させることができる。
【0012】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に係合する係合部が前記離脱規制部として設けられることを特徴とする。
これによれば、ドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に係合部が係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することも確実に防止することができる。また、係合凹部が被せるように係合されることから、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。
【0013】
本発明の自転車用ボトルホルダーは、前記ボトル保持部の前記内筒の内壁に内方に突出して形成される突部で前記離脱規制部が構成され、挿入されたドリンクボトルの弾性の周壁、若しくは挿入されたドリンクボトルの周壁に設けられる周壁凹部に前記突部が係合可能であることを特徴とする。
これによれば、ボトル保持部の突部がドリンクボトルの弾性の周壁、若しくはドリンクボトルの周壁に設けられる周壁凹部に係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。
【0014】
本発明の自転車用ボトルホルダー構造体は、本発明の自転車用ボトルホルダーと、前記ボトル保持部に挿入されて離脱を規制される前記ドリンクボトルを備えることを特徴とする。
これによれば、内筒と外筒との間に減圧空間が設けられるボトル保持部により、高い断熱性を発揮し、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持を図ることができる、また、保冷材や保温材を用いずとも、ドリンクボトルの飲料の温度を長時間に亘って保持することができる。また、自転車用ボトルホルダーの他に車重を増加させる全体を覆う別部材のケース等を追加設置しないことから、自転車利用者の嗜好に沿うように自転車の速度低下を極力抑制することができる。また、ドリンクボトルのボトル保持部からの離脱を規制する離脱規制部により、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。
【0015】
本発明の自転車用ボトルホルダー構造体は、本発明の自転車用ボトルホルダーと、外周で外方に突出するように設けられ且つボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の前記段差部と、前記段差部のボトル口元側の端部から外方に突出するように形成され、前記ボトル保持部に挿入された状態で前記ボトル保持部の上端面に近接配置される位置規制面を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする。
これによれば、離脱規制部でボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の段差部を内方に押圧して保持することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。また、ボトル保持部の口元近傍で段差部を押圧することにより、ドリンクボトル或いはその外周に設けられる段差部とボトル保持部との間の隙間を塞ぎ或いは極力小さくし、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を抑制して、温度保持効果を高め且つ安定させることができる。また、ボトル保持部の上端面に近接配置される位置規制面により、自転車用ボトルホルダーにドリンクボトルを容易に位置決めして配置することができると共に、自転車用ボトルホルダーに対するドリンクボトルの所定位置への配置状態をより安定させることができる。
【0016】
本発明の自転車用ボトルホルダー構造体は、本発明の自転車用ボトルホルダーと、外周で外方に突出するように設けられる前記係合凹部を有するドリンクボトルのボトル側部材を備えることを特徴とする。
これによれば、ボトル側部材のドリンクボトルの外周で外方に突出するように設けられる係合凹部に係合部が係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することも確実に防止することができる。また、係合凹部が被せるように係合されることから、ボトル保持部内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。
【0017】
本発明の自転車用ボトルホルダー構造体は、前記ボトル側部材が前記ボトル保持部の内径より外径が小さいドリンクボトルを内周壁で保持することを特徴とする。
これによれば、例えば市販のペットボトルなどボトル保持部の内径よりも外径が小さいドリンクボトルをボトル側部材の内周壁で保持することができ、自転車用ボトルホルダーで保持可能なドリンクボトルの対象を拡げ、汎用性、利用者の便宜性を高めることができる。
【0018】
本発明の自転車用ボトルホルダー構造体は、本発明の自転車用ボトルホルダーと、自転車フレームに取り付けられる台座と、前記台座のガイドレールをスライドする前記自転車取付用アタッチメントのスライド部と、前記台座に対して前記自転車用ボトルホルダーを位置決めする前記自転車取付用アタッチメントの位置決め部を備えることを特徴とする。
これによれば、台座のガイドレールをスライドさせて位置決め部で位置決めすることにより、自転車用ボトルホルダーを自転車フレームに簡単に且つ所望の位置に取り付けることができる。また、スライドと位置決めで自転車用ボトルホルダーを取り付けることにより、自転車用ボトルホルダーを自転車フレームに対して着脱自在にすることができ、自転車用ボトルホルダーの取り付け状態と取り外し状態の双方の状態を利用者が享受することができる。また、自転車用ボトルホルダーの取り外しを自在にすることにより、自転車用ボトルホルダーの清掃等のメンテナンスの容易化、自転車用ボトルホルダーの盗難防止を図ることもできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の自転車用ボトルホルダー或いは自転車用ボトルホルダー構造体によれば、高い断熱性を発揮し、ドリンクボトルの飲料の長時間に亘る温度保持を図ることができると共に、自転車利用者の嗜好に沿うように自転車の速度低下を極力抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体を自転車のダウンチューブに取り付けた状態の正面図。
図2】第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第1例のドリンクボトルを挿入した状態の正面図。
図3】第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第1例のドリンクボトルを挿入した状態の縦断面図。
図4図3のA部の拡大断面図。
図5図3のB部の拡大断面図。
図6】第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーの縦断面図。
図7】第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーの側面図。
図8】第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーの平面図。
図9】第2実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第2例のドリンクボトルを挿入した状態の正面図。
図10】第2実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第2例のドリンクボトルを挿入した状態の縦断面図。
図11図10のC部の拡大断面図。
図12図10のD部の拡大断面図。
図13】第3実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第3例のドリンクボトルを挿入した状態の正面図。
図14】第3実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体の自転車用ボトルホルダーに第3例のドリンクボトルを挿入した状態の縦断面図。
図15図14のE部の拡大断面図。
図16図14のF部の拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
〔第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体〕
本発明による第1実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体は、図1図8に示すように、自転車用ボトルホルダー1と、ダウンチューブ或いはシートチューブなど自転車フレーム500に取り付けられる台座10を備える。そして、自転車用ボトルホルダー1は、略有底筒形の内筒21と略有底筒形の外筒22との間に減圧空間DSが設けられ、内筒21の内側にドリンクボトル100が挿入されるボトル保持部2と、ボトル保持部2に固定される自転車取付用アタッチメント3と、挿入されたドリンクボトル100のボトル保持部2からの離脱を規制する離脱規制部を備える。
【0022】
ボトル保持部2は、ステンレスなど金属製の略有底筒形の内筒21とステンレスなど金属製の略有底筒形の外筒22が溶接等による接合部23で固着して形成されていると共に、外筒22の底部の吸引孔から真空引きされ、真空引き後に吸引孔が閉塞されて形成された閉塞部24を有する。ボトル保持部2の内壁25には、口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径する縮径部26が形成されており、更に、縮径部26の奥側の端部から奥側に向かって略テーパ状に漸次拡径する拡径部27が形成されている(図3図4図6参照)。縮径部26、拡径部27は、ボトル保持部2の口元の周方向に亘って周状に形成されている。
【0023】
縮径部26は、後述するドリンクボトル100の外周で外方に突出するように設けられる段差部131を周状に押圧可能であり、挿入されたドリンクボトル100のボトル保持部2からの離脱を規制する離脱規制部を構成している。尚、ドリンクボトル100の外周で外方に突出するように設けられる段差部131をボトル保持部2の口元近傍で内方に押圧して保持する離脱規制部は、周状に形成された縮径部26以外の構成とすることも可能であり、例えばボトル保持部2の口元近傍の内壁25に内方に突出する周状の突条を設け、この突条で段差部131を内方に周状に押圧して保持する変形例の構成としても良好であり、或いはボトル保持部2の口元近傍の内壁25に内方に突出する周方向に点在する突起を設け、この突起で段差部131を内方に押圧して保持する変形例の構成としても良好である。
【0024】
ボトル保持部2の内筒21の内壁25には、内方に突出して形成される突部28が設けられ、本実施形態における突部28は、ボトル保持部2の口元の周方向に亘って周状に形成されている(図3図5図6参照)。突部28は、後述する挿入されたドリンクボトル100の周壁111に設けられる周壁凹部112に係合可能になっており、挿入されたドリンクボトル100のボトル保持部2からの離脱を規制する縮径部26とは別の離脱規制部を構成している。尚、突部28も内方に突出する周方向に点在する突起としても良好である。
【0025】
自転車フレーム500に取り付けられる台座10は、自転車フレーム500にビス止め、ボルト締め等で固定される略直方体形の基部101と、基部101の長手方向に延びるように基部101の両側壁に固着された一対のガイドレール102・102を有する。ガイドレール102・102は、自転車フレーム500への取付側と逆側に突出するように設けられ、その突出した部分は略Y字状に拡がって設けられている(図1図8参照)。
【0026】
ボトル保持部2の外周面に溶接或いは接着等で固定される自転車取付用アタッチメント3は、スライド部31を有する。スライド部31は、台座10の一対のガイドレール102・102を両外側から抱え込むようにして係合する形状になっており、一対のガイドレール102・102に係合されたスライド部31は一対のガイドレール102・102をスライドするようになっている(図1図2図7図8参照)。また、自転車取付用アタッチメント3の上端部には、台座10に対して自転車用ボトルホルダー1を位置決めする板状の位置決め部32が設けられており、スライド部31がスライドする台座20の基部101の上端若しくは一対のガイドレール102・102の上端に位置決め部32が引っかかって係止されることにより、自転車用ボトルホルダー1が自転車フレーム500に対して位置決めされる。図示例のスライド部31、位置決め部32は平板状の板材を切り起こして形成されている。
【0027】
ボトル保持部2に収容される第1実施形態におけるドリンクボトル100は、図1図5に示すように、略有底筒形のボトル本体110と、ボトル本体110の上端部に螺着された飲口121を有するキャップ120と、ボトル本体110の上寄りの位置で且つキャップ120の下の位置でボトル本体110に外装されて周設された略筒状のグリップ130を有する。
【0028】
ボトル本体110は、収容された飲料を圧搾で飲むことが可能なスクウィーズボトルになっており、例えば薄肉のポリエチレンなど、弾性を有し且つ弾性復元可能な材料、肉厚で形成されている。ボトル本体110の周壁111には、ボトル保持部2の内壁25に形成された突部28を係合可能な周壁凹部112が周状に形成されている。キャップ120は、例えばポリプロピレンのような硬質合成樹脂等で形成され、ボトル本体110より高剛性で形成されている。
【0029】
グリップ130は、例えばシリコン、ゴムなど弾性材料で形成され、ボトル本体110に外嵌して所定位置に配置されている。グリップ130の下端部には、外周で外方に突出するように設けられ且つボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の段差部131と、段差部131のボトル口元側の端部から外方に突出するように形成され、ボトル保持部2に挿入された状態でボトル保持部2の上端面29に近接配置される位置規制面132が設けられている。グリップ130は、外周で外方に突出するように設けられる段差部131を有するドリンクボトル100のボトル側部材を構成している。
【0030】
そして、ボトル保持部2に挿入されたドリンクボトル100は、図3図5に示すように、ボトル保持部2の口元近傍でドリンクボトル100の段差部131を内方に押圧して保持する縮径部26の離脱規制部と、ドリンクボトル100の周壁凹部112に係合するボトル保持部2の内壁25で内方に突出して形成された突部28の別の離脱規制部により、自転車用ボトルホルダー1のボトル保持部2からの離脱が防止される。
【0031】
第1実施形態によれば、内筒21と外筒22との間に減圧空間DSが設けられるボトル保持部2により、高い断熱性を発揮し、ドリンクボトル100の飲料の長時間に亘る温度保持を図ることができる、また、保冷材や保温材を用いずとも、ドリンクボトル100の飲料の温度を長時間に亘って保持することができる。また、自転車用ボトルホルダー1の他に車重を増加させる全体を覆う別部材のケース等を追加設置しないことから、自転車利用者の嗜好に沿うように自転車の速度低下を極力抑制することができる。また、ドリンクボトル100のボトル保持部2からの離脱を規制する離脱規制部を設けることにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができる。
【0032】
また、ボトル保持部2の口元周辺の縮径部26で段差部131を周状に押圧することにより、自転車の走行中等にドリンクボトル100が離脱することを確実に防止することができることに加え、ドリンクボトル100或いはその外周に設けられる段差部131とボトル保持部2との間の隙間を塞ぎ、ボトル保持部2内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。また、ボトル保持部2の口元近傍で離脱規制部で段差部131を押圧する変形例の構成によっても、ドリンクボトル100或いはその外周に設けられる段差部131とボトル保持部2との間の隙間を塞ぎ或いは極力小さくし、ボトル保持部2内への風、雨、雪等の浸入を抑制して、温度保持効果を高め且つ安定させることができる。
【0033】
また、別の離脱規制部を構成する突部28がドリンクボトル100の周壁111に設けられる周壁凹部112に係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトル100が離脱することを確実に防止することができる。更に、この別の離脱規制部と、ボトル保持部2の口元近傍で段差部131を押圧する縮径部26等の別の離脱規制部の双方を設けることにより、ドリンクボトル100が離脱することをより一層確実に防止することができる。
【0034】
また、ボトル保持部2の上端面29に近接配置される位置規制面132により、自転車用ボトルホルダー1にドリンクボトル100を容易に位置決めして配置することができると共に、自転車用ボトルホルダー1に対するドリンクボトル100の所定位置への配置状態をより安定させることができる。
【0035】
また、自転車用ボトルホルダー1を台座10のガイドレール102をスライドさせて位置決め部32で位置決めすることにより、自転車用ボトルホルダー1を自転車フレーム500に簡単に且つ所望の位置に取り付けることができる。また、スライドと位置決めで自転車用ボトルホルダー1を取り付けることにより、自転車用ボトルホルダー1を自転車フレーム500に対して着脱自在にすることができ、自転車用ボトルホルダー1の取り付け状態と取り外し状態の双方の状態を利用者が享受することができる。また、自転車用ボトルホルダー1の取り外しを自在にすることにより、自転車用ボトルホルダー1の清掃等のメンテナンスの容易化、自転車用ボトルホルダー1の盗難防止を図ることもできる。
【0036】
〔第2実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体〕
本発明による第2実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体は、第1実施形態と同一構成である、ボトル保持部2と自転車取付用アタッチメント3を有する自転車用ボトルホルダー1と、台座10を有し、自転車フレーム500に台座10を介して自転車用ボトルホルダー1が取り付けられるものであるが、ボトル保持部2に挿入されて離脱を規制されるドリンクボトル200の構成が第1実施形態のドリンクボトル100と異なる(図9図12参照)。
【0037】
第2実施形態におけるドリンクボトル200は、略有底筒形のボトル本体210と、ボトル本体210の上端部に外嵌された飲口221が設けられたキャップ220を有する。更に、ドリンクボトル200には、ボトル側部材としてリング部材230がボトル本体210の長手方向の略中間位置に外嵌されている。
【0038】
ボトル本体210も、収容された飲料を圧搾で飲むことが可能なスクウィーズボトルになっており、例えば薄肉のポリエチレンなど、弾性を有し且つ弾性復元可能な材料、肉厚で形成されている。キャップ220は、例えばポリプロピレンのような硬質合成樹脂等で形成され、ボトル本体210より高剛性で形成されている。
【0039】
リング部材230は、例えばシリコン、ゴムなど弾性材料で形成され、ボトル本体210の外周で外方に突出するように設けられ、且つボトル底側に向かって漸次縮径する弾性の段差部231と、段差部231のボトル口元側の端部から外方に突出するように形成され、ドリンクボトル200がボトル保持部2に挿入された状態でボトル保持部2の上端面29に近接配置される位置規制面232を有する。
【0040】
そして、ボトル保持部2に挿入されたドリンクボトル200は、図10図12に示すように、ボトル保持部2の口元近傍でドリンクボトル100の段差部231を内方に押圧して保持する縮径部26の離脱規制部と、挿入されたドリンクボトル200の弾性の周壁211を押圧するようにして係合する突部28の別の離脱規制部により、自転車用ボトルホルダー1のボトル保持部2からの離脱が防止される。
【0041】
第2実施形態によれば、第1実施形態と対応する構成から対応する効果が得られる。また、ボトル保持部2の突部28がドリンクボトル200の弾性の周壁211に係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトルが離脱することを確実に防止することができると共に、周壁211に周壁凹部がないドリンクボトル200に対してもボトル保持部2の突部28による離脱規制部で離脱を規制することができる。
【0042】
〔第3実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体〕
本発明による第3実施形態の自転車用ボトルホルダー構造体は、第1実施形態と同一構成である、ボトル保持部2と自転車取付用アタッチメント3を有する自転車用ボトルホルダー1と、台座10を有し、自転車フレーム500に台座10を介して自転車用ボトルホルダー1が取り付けられるものであるが、ボトル保持部2に挿入されて離脱を規制されるドリンクボトル300の構成が第1実施形態のドリンクボトル100と異なる(図13図16参照)。
【0043】
第3実施形態におけるドリンクボトル300は、市販のペットボトルであり、略有底筒形で上方の飲口311に向かうに従って窄まる形状で形成されたボトル本体310と、ボトル本体310の上端部に飲口311を閉じるように外嵌されたキャップ320を有する。更に、ドリンクボトル300には、ボトル側部材として上面331の略中央にキャップ320を挿通する挿通穴332が形成された略ハット形状のジャケット330が設けられている。ジャケット330は、キャップ320に挿通穴332を外挿してボトル本体310の上部に嵌め込まれ、ボトル本体310の上部を覆うように設けられると共に、ボトル保持部2の内径より外径が小さいドリンクボトル300のボトル本体310を内周壁333で保持する。
【0044】
ジャケット330は、例えばシリコン、ゴムなど弾性材料で形成されており、その下端部には外方に突出する鍔部334が設けられ、鍔部334には下方に開放する係合凹部335が周状に形成されている。即ち、ドリンクボトル300の外周で外方に突出するように係合凹部335が設けられている。係合凹部335は、ボトル保持部2の縮径部26、拡径部27、上端面29、外周面291に略対応する形状で形成され、ボトル保持部2の上端部に嵌り込ませて係合可能になっている。また、鍔部334の係合凹部335より内側の部分は、ドリンクボトル300の外周で外方に突出するように設けられる段差部336になっている。
【0045】
第3実施形態では、ボトル保持部2の内壁25に口元から奥側に向かって略テーパ状に漸次縮径するように形成された縮径部26と、縮径部26の奥側の端部から奥側に向かって略テーパ状に漸次拡径するように形成された拡径部27で離脱規制部が構成されている。 そして、ボトル保持部2に挿入されたドリンクボトル300は、図14及び図15に示すように、縮径部26で段差部336が周状に押圧されると共に、縮径部26と拡径部27が係合凹部335に係合、より詳細には縮径部26、拡径部27、上端面29、外周面291が係合凹部335に係合されることにより、自転車用ボトルホルダー1のボトル保持部2からの離脱が防止される。
【0046】
尚、第3実施形態では、ボトル保持部2の突部28はドリンクボトル300に係合しないが、縮径部26による段差部336の周状の押圧と、縮径部26と拡径部27等の係合凹部335への係合により、ドリンクボトル300のボトル保持部2からの離脱防止は確実に確保される。また、係合凹部335に係合される係合部の構成は、本例の縮径部26と拡径部27、或いは縮径部26、拡径部27、上端面29、外周面291に限定されず、例えば上端面29の内端から拡径部27に相当する形状が形成されたボトル保持部2の上端部で構成される係合部に対応する形状の係合凹部が係合する構成等としても良好である。また、係合凹部に係合する係合部だけで離脱規制部を構成するようにしても良好である。
【0047】
第3実施形態によれば、第1実施形態と対応する構成から対応する効果が得られる。また、ドリンクボトル300の外周で外方に突出するように設けられる係合凹部335に縮径部26と拡径部27或いは係合部が係合可能とすることにより、ジャケット330の取り付けで係合凹部335が設けられる市販のペットボトルのようなドリンクボトル330にも対応することが可能となり、汎用性を高めることができる。また、縮径部26と拡径部27或いは係合部がドリンクボトル300の外周に設けられる係合凹部335に係合することにより、自転車の走行中等にドリンクボトル300が離脱することを確実に防止することができる。また、係合凹部335が被せるように係合されることから、ボトル保持部2内への風、雨、雪等の浸入を防止して、温度保持効果を一層高め且つより安定させることができる。
【0048】
また、例えば市販のペットボトルなどボトル保持部2の内径よりも外径が小さいドリンクボトル300をボトル側部材であるジャケット330の内周壁333で保持することができ、自転車用ボトルホルダー1で保持可能なドリンクボトルの対象を拡げ、汎用性、利用者の便宜性を高めることができる。
【0049】
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態及びその変形例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
【0050】
例えば本発明の自転車用ボトルホルダー或いは自転車用ボトルホルダー構造体における離脱規制部には、ボトル保持部に挿入されたドリンクボトルのボトル保持部からの離脱を規制する適宜の構成が含まれ、上記第1~第3実施形態における離脱規制部に限定されない。例えばドリンクボトル100の段差部131をボトル底側に第1実施形態よりも長く延設し、この延設した段差部をボトル保持部2の縮径部26ではない内壁25で周状に押圧する離脱規制部、或いは、ボトル保持部2の上端部と、グリップ130の下端部若しくはリング部材230若しくは鍔部334がないジャケットの下端部とに跨るように外嵌されて周状に内方に押圧する弾性リングで構成される離脱規制部等としても良好である。
【0051】
また、本発明の自転車用ボトルホルダー或いは自転車用ボトルホルダー構造体における離脱規制部は、単数或いは複数設けることが可能であり、複数の離脱規制部を設ける場合、各々が別部材や別部で構成される離脱規制部とする他、同一部材を重複して用いて複数の離脱規制部を構成することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、自転車フレームに取り付けられてドリンクボトルを保持する自転車用ボトルホルダーに利用することができる。
【符号の説明】
【0053】
1…自転車用ボトルホルダー 2…ボトル保持部 21…内筒 22…外筒 23…接合部 24…閉塞部 25…内壁 26…縮径部 27…拡径部 28…突部 29…上端面 291…外周面 3…自転車取付用アタッチメント 31…スライド部 32…位置決め部 10…台座 101…基部 102…ガイドレール 100…ドリンクボトル 110…ボトル本体 111…周壁 112…周壁凹部 120…キャップ 121…飲口 130…グリップ 131…段差部 132…位置規制面 200…ドリンクボトル 210…ボトル本体 211…周壁 220…キャップ 221…飲口 230…リング部材 231…段差部 232…位置規制面 300…ドリンクボトル 310…ボトル本体 311…飲口 320…キャップ 330…ジャケット 331…上面 332…挿通穴 333…内周壁 334…鍔部 335…係合凹部 336…段差部 500…自転車フレーム DS…減圧空間
図1
図2
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