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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】新規の芳香族化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/166 20060101AFI20230519BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 5/00 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 13/00 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20230519BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230519BHJP
   C07C 69/92 20060101ALN20230519BHJP
   C07C 235/46 20060101ALN20230519BHJP
   C07C 259/10 20060101ALN20230519BHJP
   C07D 213/80 20060101ALN20230519BHJP
   C07D 213/82 20060101ALN20230519BHJP
   C07C 65/21 20060101ALN20230519BHJP
   A61K 31/216 20060101ALN20230519BHJP
   A61K 31/192 20060101ALN20230519BHJP
【FI】
A61K31/166
A61K31/455
A61P35/00
A61P35/02
A61P17/00
A61P21/00
A61P5/00
A61P13/00
A61P17/04
A61P31/12
A61P43/00 111
C07C69/92
C07C235/46
C07C259/10
C07D213/80
C07D213/82
C07C65/21 D CSP
A61K31/216
A61K31/192
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019543962
(86)(22)【出願日】2018-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-16
(86)【国際出願番号】 EP2018054686
(87)【国際公開番号】W WO2018154118
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-02-16
(31)【優先権主張番号】62/463,212
(32)【優先日】2017-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17160326.9
(32)【優先日】2017-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】17205950.3
(32)【優先日】2017-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】319001651
【氏名又は名称】ゼニオプロ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100113376
【弁理士】
【氏名又は名称】南条 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100179394
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬田 あや子
(74)【代理人】
【識別番号】100185384
【弁理士】
【氏名又は名称】伊波 興一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100137811
【弁理士】
【氏名又は名称】原 秀貢人
(72)【発明者】
【氏名】ラインミュラー ヴィクトリア
【審査官】三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-513703(JP,A)
【文献】特表2015-506345(JP,A)
【文献】国際公開第1993/024442(WO,A1)
【文献】特開2011-001294(JP,A)
【文献】特表2010-538065(JP,A)
【文献】国際公開第2005/073210(WO,A1)
【文献】英国特許出願公開第02380193(GB,A)
【文献】特表平06-511238(JP,A)
【文献】米国特許第03113849(US,A)
【文献】特開昭49-011885(JP,A)
【文献】米国特許第02754286(US,A)
【文献】特許第4618894(JP,B2)
【文献】RN:1937165-19-9,DATABASE REGISTRY [ONLINE] Retrieved from STN,2016年06月22日,検索日: 05 OCT 2021
【文献】RN:1099130-61-6,DATABASE REGISTRY [ONLINE] Retrieved from STN,2009年02月01日,検索日:05 OCT 2021
【文献】RN:1020936-29-1,DATABASE REGISTRY [ONLINE] Retrieved from STN,2008年05月15日,検索日:05 OCT 2021
【文献】Yabunaka, Hiromi,"Hybrid ubiquinone: novel inhibitor of mitochondrial complex I",Biochimica et biophysica acta. Bioenergetics,2002年,Vol.1556(2-3),p.106-112
【文献】Carrasco, Marta,"Probing the aurone scaffold against Plasmodium falciparum: Design, synthesis and antimalarial activity",European Journal of Medicinal Chemistry,2014年,Vol.80,p.523 -534
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
悪性の過剰増殖性障害の治療のための医薬組成物であって、
前記医薬組成物は、
(i)式IIの化合物、

(II)

ここで、Xは、CHまたはNであり、
は、C-C12アルキル、C-C12アルケニル、C-C12アルキニル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルケニル、C-C12ビシクロアルキル、C-C12ビシクロアルケニル、またはC-C14トリシクロアルキルであり、
ここで、全てのアルキル、アルケニルおよびアルキニル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよく;
ここで、全てのシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニルおよびトリシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよく;
ここで、全てのアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニルおよびトリシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化されてよい;
は、H、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
ここで、全てのアルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよく;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよく;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化されてよい;
は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、OHまたはOC-Cアルキルであり、
ここで、RがC-Cアルキルである場合、前記アルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換される;
ここで、RがC-Cシクロアルキル、OHまたはOC-Cアルキルである場合、前記のO-アルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化されてよい;
またはそれらの塩または溶媒和物、または、
(ii)式IVの化合物、

(IV)

ここで、XおよびRは、式IIにおいて定義されるとおりであり
は、式IIにおいて定義されるとおりであり
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、OHまたはOC-Cアルキルであり、
ここで、全てのアルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよく;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、-F、-Cl、-Br、-I;および、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、および、ペルハロゲン化C-Cアルキル;および、OC-Cアルキル、ハロゲン化OC-Cアルキル、および、ペルハロゲン化OC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化されてよい;
またはそれらの塩または溶媒和物、
から選択される、化合物を含む、
医薬組成物。
【請求項2】
請求項1の医薬組成物であって、
が、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、イソ-プロピル、tert-ブチル、tert-ペンチル、3-ペンチル、-CF、-CFCF、-(CFCF、-(CFCF、-CH(CF、-CF(CF、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチル、および9-メチルビシクロ[3.3.1]ノニルから選択される、
医薬組成物。
【請求項3】
請求項1または2の医薬組成物であって、
が、Hまたはメチルである、
医薬組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬組成物であって、
前記式IIの化合物に関し、が、OHまたは置換されメチルであり
前記式IVの化合物に関し、R が、H、OH、非置換のメチルまたは置換されたメチルである、
医薬組成物。
【請求項5】
悪性の過剰増殖性障害の治療のための医薬組成物であって、
以下の化合物138~340
のいずれかから選択される化合物、またはそれらの立体異性体、塩、または溶媒和物、
を含む、
医薬組成物。
【請求項6】
悪性の過剰増殖性障害の治療のための医薬組成物であって、
以下の化合物495~702
のいずれかから選択される化合物、またはそれらの立体異性体、塩、または溶媒和物、
を含む、
医薬組成物。
【請求項7】
腫瘍の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項8】
扁平上皮癌および基底細胞癌を含む、非黒色腫皮膚癌および前癌性病変を含む、皮膚、粘膜、皮膚および粘膜付属物、角膜、および上皮組織の悪性の過剰増殖性障害の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項9】
慢性骨髄単球性白血病(CMML)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、B細胞急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)、プレB細胞急性リンパ芽球性白血病(pre-B-ALL)、ホジキンリンパ腫、骨髄腫、および、MLL遺伝子転座を伴う急性骨髄性混合系統白血病を含む、骨髄性系統またはリンパ系の障害を含む、血液系の悪性の過剰増殖性障害を含む造血系の悪性の過剰増殖性障害の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項10】
横紋筋腫および横紋筋肉腫を含む、筋肉の悪性の過剰増殖性障害の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項11】
小細胞癌腫、大細胞癌腫およびカルチノイド腫瘍を含む、神経内分泌系の癌を含む、悪性の過剰増殖性障害の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項12】
甲状腺髄様癌および子宮頸癌を含む、脳、膵臓、肝臓、甲状腺、泌尿生殖路および内皮組織の癌または前癌性病変の治療のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項13】
前記皮膚および粘膜の過剰増殖性障害が、ウイルス感染と関連する、それを伴う、および/または、それに起因する、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項14】
悪性の過剰増殖性障害の治療のためのヒト医療または獣医療における使用のための、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項15】
腫瘍を含む前記過剰増殖性障害が、異常なNotchシグナリングと関連する、それを伴う、および/または、それに起因する、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【請求項16】
腫瘍を含む前記悪性の過剰増殖性障害の治療のためのNotchシグナリングのエンハンサーとしての、請求項1~6のいずれか一項の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の芳香族化合物、および、ヒトおよび獣医学において、癌、皮膚障害、筋肉障害、および、血液系を含む造血系の障害のような免疫系関連の障害などの病状の治療において使用され得る、治療的薬剤としてのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
Notchシグナリングは、胚発生ならびに成体組織の維持における中心的なプロセスを調節する基礎的な細胞間連通経路である。Notchシグナルの効果は、シグナル強度、持続時間、および最も重要なことには細胞状況に高く依存している。この点について、Notch活性は、例えば、細胞運命の決定、分化の誘導または阻害、および、細胞激増の調節に関与する非常に多くの細胞型特異的な応答を導く。
【0003】
シグナリングイベントが適切に制御されない場合、準じた細胞プロセスにおけるバランスの結果としての喪失は、異常な細胞変化を駆動し得て、最終的に癌のような様々な疾患状況に終わる。
【0004】
はじめに、Notchシグナリングは、発癌経路として発見された。対応する病状は、異常に増加したシグナリングレベルと関連している。これらの特定の場合では、Notch阻害剤の使用は、治療的介入に関する有望なストラテジーを示し、非常に多くの対応する薬物が、現在のところ開発されている。
【0005】
反対に、他の細胞状況において、Notch経路の腫瘍抑制因子機能に関する証拠が増大していて(Lobry et al.,J.Exp.Med.2011,208,1931-1935;South et al.,Semin.Cell Dev.Biol.2012,23,458-464)、最も著しく関係する臓器においては、Notchは、激増に対して負に影響を及ぼし、または、例えば皮膚または神経内分泌系において分化をトリガーする(Dotto,Oncogene 2008,27,5115-5123;Kunnimalaiyaan et al.,The Oncologist 2007,12,535-542)。この知見は、特定の腫瘍がNotch活性において機能障害を示すという観察に基づくだけではない。加えて、様々な成功的な説明が、Notchシグナリングの人工的な活性化が、準じた悪性変性に対して有益な影響を有することを確認した(Jaskula-Sztul et al,J.Surg.Res.2011,171,23-27;Yu et al.,Cancer 2013,119,774-781;Ye et al.,Sci.Rep.2016,6,26510)。顕著な例は、非黒色腫皮膚癌、神経内分泌腫瘍、および造血系の特定の癌を含む。
【0006】
より広い意味において、この経路の中心的な役割に起因して、Notchエンハンサーの潜在的使用は、癌の治療に制限されるだけでなく、皮膚、筋肉または免疫系の疾患のようなNotch誘導に応答性であることが示されている他の病理学的状態においても有益であることが同様に期待される。
【0007】
この目的を達成するために、Notchシグナリングを高める治療的薬剤を開発することが非常に望ましい。
【0008】
[Notchエンハンサーの技術水準]
潜在的な治療的使用のためにNotchシグナリングを高めるための現行の方法は、Notch増加特性を示す小分子または受容体活性化ペプチドの適用を必然的に伴う。しかしながら、承認されたNotchエンハンサーは、まだ診療所において利用可能でない。それに加えて、ほんの少数の準じた薬剤が現在までに知られていて、さらにいっそう少ない数が、これまで薬物開発プログラムに入っている。報告された小分子Notchエンハンサーは、レスベラトロール(Pinchot et al.,Cancer 2011,117,1386-1398;Truong et al.,Ann.Surg.Oncol.2011,18,1506-1511;Yu et al.,Mol.Cancer Ther.2013,12,1276-1287)、バルプロ酸(Greenblatt et al.,Oncologist 2007,12,942-951;Platta et al.,J.Surg.Res.2008,148,31-37;Mohammed et al.,Oncologist 2011,16,835-843)、ヘスペレチン(Patel et al.,Ann.Surg.Oncol.2014,21,497-504)、クリシン(Yu et al.,Cancer 2013,119,774-778)、フェネチルイソチオシアネート(Kim et al.,PLoSOne2011,6,10)、チオコラリン(Wyche et al.,Cancer Gene Ther.2014,21,518-525)およびN-メチルヘメアンシジンクロリド(N-methylhemeanthidinechloride)(Ye et al.,Sci.Rep.2016,6,26510)を含む。
【0009】
言及した化合物の大部分と関連する一般的な欠点は、効能の欠如である。
【0010】
それ故に、高い治療的有効性を有する新規のNotchエンハンサーを提供することが、絶対的に極めて重要である。
【0011】
Notch依存性ルシフェラーゼレポーターアッセイにおける化学分子の小さなライブラリーのスクリーニングは、Notch増加特性を有する新規の化合物ファミリーを明らかにした(Reinmuller et al.,2015,EPFL Thesis 6887,March2016年3月に公表)。その内容は、参照により本明細書中に援用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、Notchエンハンサー分子の初めに発見された制限されたセットに対する精巧な構造をカバーする。これらの第二世代化合物は、増大した効能およびより大きな代謝安定性を示すように設計されていて、そのようになっている。あるいは、それらは、化学残基の特定の改変を提供し、それは、Notch増加活性を損なわないが一般の薬物開発プロセスにおいて取り組まれる薬理学的および物理化学的パラメーターに有利に影響することが判明し得る新規の分子特性を提供すると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、本発明は、Notch増強活性を特徴とする、本明細書において定義される化合物に関し、ヒトおよび獣医学における、癌、皮膚疾患、筋肉障害、および、血液系を含む造血系の障害のような免疫系関連の障害などの、Notch調節に応答性の病状の治療において用いられ得る。
【0014】
生物学的活性、例えば、特許請求の範囲に記載される化合物の抗増殖性活性は、制限され得ないが、Notchシグナリング増強活性に起因し得る。したがって、本発明は、抗増殖性活性を特徴付ける本明細書において定義される化合物にも関し、ヒトおよび獣医学における、良性および悪性過剰増殖性障害の治療において用いられ得る。特に、本発明は、ヒトおよび獣医学における、骨髄性系統の悪性腫瘍のような血液系を含む造血系の障害のような免疫系関連の障害、皮膚および粘膜の悪性および非悪性障害、例えば、扁平上皮および基底細胞癌、日光角化症、および、皮膚および粘膜の過剰増殖性障害、例えば角化障害、筋肉過形成および筋肉肥大のような筋肉の過剰増殖性障害を含む筋肉の悪性および非悪性障害、甲状腺髄様癌のような神経内分泌系の障害、および、泌尿生殖路の過剰増殖性障害、例えば子宮頸癌の治療のための、本明細書に定義される化合物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第1の態様は、式Iの化合物およびそれらの塩および溶媒和物に関する:
(I)

ここでXは、CHまたはNであり、
は、C-C12、好ましくはC-Cアルキル、C-C12好ましくはC-Cアルケニル、C-C12好ましくはC-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルケニル、C-C12ビシクロアルキル、C-C12ビシクロアルケニル、C-C14トリシクロアルキルであり、
ここで、全てのアルキル、アルケニルおよびアルキニル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニルおよびトリシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニルおよびトリシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよい;
およびここで、Rは、好ましくは、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、イソ-プロピル、tert-ブチル、tert-ペンチル、3-ペンチル、-CF、-CFCF、-(CFCF、-(CFCF、-CH(CF、-CF(CF、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチル、および9-メチルビシクロ[3.3.1]ノニルから選択される;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキルであり、
ここで、全てのアルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよい;
およびここで、Rは、好ましくは、H、メチルおよびエチルから選択される。
【0016】
一部の実施態様では、表Iaに示される以下の化合物は、本発明の範囲から明示的に除外される:

【0017】
表Iaの化合物I-A~I-Tは、医学の分野における特定の適用に関して当技術分野で知られていて、一方で、発明者の知識の限りでは、化合物I-U~I-AAは、医学においていかなる使用に関しても知られていない。したがって、本発明は、化合物I-U~I-AAに関する任意の医学的使用を包含する。
【0018】
式Iの範囲に入る化合物の具体例は表Ib内に示される。表Ib内の化合物は、それらの化学構造によって定義されて、示される命名法は例示目的のためだけである。

表Ib:





001 4-(p-トリルオキシ)安息香酸
002 4-(4-エチルフェノキシ)安息香酸
003 4-(4-プロピルフェノキシ)安息香酸
004 4-(4-ブチルフェノキシ)安息香酸
005 4-(4-ペンチルフェノキシ)安息香酸
006 4-(4-ヘキシルフェノキシ)安息香酸
007 4-(4-イソプロピルフェノキシ)安息香酸
008 4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)安息香酸
009 4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)安息香酸
010 4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)安息香酸
011 4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)安息香酸
012 4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)安息香酸
013 4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
014 4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
015 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)安息香酸
016 4-(4-シクロブチルフェノキシ)安息香酸
017 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)安息香酸
018 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)安息香酸
019 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
020 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
021 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
022 4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)安息香酸
023 メチル4-(p-トリルオキシ)ベンゾエート
024 メチル4-(4-エチルフェノキシ)ベンゾエート
025 メチル4-(4-プロピルフェノキシ)ベンゾエート
026 メチル4-(4-ブチルフェノキシ)ベンゾエート
027 メチル4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンゾエート
028 メチル4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンゾエート
029 メチル4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンゾエート
030 メチル4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンゾエート
031 メチル4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンゾエート
032 メチル4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾエート
033 メチル4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンゾエート
034 メチル4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
035 メチル4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンゾエート
036 メチル4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
037 メチル4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
038 メチル4-(4-シクロプロピルフェノキシ)ベンゾエート
039 メチル4-(4-シクロブチルフェノキシ)ベンゾエート
040 メチル4-(4-シクロペンチルフェノキシ)ベンゾエート
041 メチル4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)ベンゾエート
042 メチル4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ベンゾエート
043 メチル4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
044 メチル4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
045 メチル4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ベンゾエート
046 メチル4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
047 メチル4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンゾエート
048 エチル4-(p-トリルオキシ)ベンゾエート
049 エチル4-(4-エチルフェノキシ)ベンゾエート
050 エチル4-(4-プロピルフェノキシ)ベンゾエート
051 エチル4-(4-ブチルフェノキシ)ベンゾエート
052 エチル4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンゾエート
053 エチル4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンゾエート
054 エチル4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンゾエート
055 エチル4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンゾエート
056 エチル4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾエート
057 エチル4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンゾエート
058 エチル4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
059 エチル4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンゾエート
060 エチル4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
061 エチル4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
062 エチル4-(4-シクロプロピルフェノキシ)ベンゾエート
063 エチル4-(4-シクロブチルフェノキシ)ベンゾエート
064 エチル4-(4-シクロペンチルフェノキシ)ベンゾエート
065 エチル4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ベンゾエート
066 エチル4-(4-((1S,4S)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
067 エチル4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
068 エチル4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
069 エチル4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンゾエート
070 6-(4-エチルフェノキシ)ニコチン酸
071 6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチン酸
072 6-(4-ブチルフェノキシ)ニコチン酸
073 6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチン酸
074 6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチン酸
075 6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチン酸
076 6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチン酸
077 6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチン酸
078 6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
079 6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチン酸
080 6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
081 6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
082 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)ニコチン酸
083 6-(4-シクロブチルフェノキシ)ニコチン酸
084 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)ニコチン酸
085 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ニコチン酸
086 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
087 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
088 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ニコチン酸
089 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
090 6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチン酸
091 メチル6-(p-トリルオキシ)ニコチネート
092 メチル6-(4-エチルフェノキシ)ニコチネート
093 メチル6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチネート
094 メチル6-(4-ブチルフェノキシ)ニコチネート
095 メチル6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチネート
096 メチル6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチネート
097 メチル6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチネート
099 メチル6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチネート
100 メチル6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチネート
101 メチル6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチネート
102 メチル6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチネート
103 メチル6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
104 メチル6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチネート
105 メチル6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
106 メチル6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
107 メチル6-(4-シクロプロピルフェノキシ)ニコチネート
108 メチル6-(4-シクロブチルフェノキシ)ニコチネート
109 メチル6-(4-シクロペンチルフェノキシ)ニコチネート
110 メチル6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)ニコチネート
111 メチル6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ニコチネート
112 メチル6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
113 メチル6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
114 メチル6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシニコチネート
115 メチル6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
116 メチル6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチネート
117 エチル6-(4-エチルフェノキシ)ニコチネート
118 エチル6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチネート
119 エチル6-(4-ブチルフェノキシ)ニコチネート
120 エチル6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチネート
121 エチル6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチネート
122 エチル6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチネート
123 エチル6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチネート
124 エチル6-(4-(ペルフルオロエチルフェノキシ)ニコチネート
125 エチル6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
126 エチル6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチネート
127 エチル6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
128 エチル6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
129 エチル6-(4-シクロプロピルフェノキシ)ニコチネート
130 エチル6-(4-シクロブチルフェノキシ)ニコチネート
131 エチル6-(4-シクロペンチルフェノキシ)ニコチネート
132 エチル6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ニコチネート
133 エチル6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
134 エチル6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
135 エチル6-(4-((3r,5r,7t)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ニコチネート
136 エチル6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
137 エチル6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチネート
【0019】
また、上記に挙げた化合物の、異性体、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーまたは異性体の混合物、塩、特に薬学的に許容できる塩、および溶媒和物も含まれる。
【0020】
本発明の第2の態様は、式IIの化合物およびその塩および溶媒和物に関する:

(II)

ここで、XおよびRは、式Iにおいて定義されるとおりであり、Rの好ましい定義を含む、
は、H、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
ここで、全てのアルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよい;
およびここで、Rは、好ましくはHまたはメチルであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、OHまたはOC-Cアルキルであり、
ここで、全てのアルキル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、全てのアルキルおよびシクロアルキル残基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよい;
およびここで、Rは、好ましくはH、OHまたはメチルである。
【0021】
特に好ましい実施態様では、RおよびRは、それぞれの場合においてH;HおよびOH;Hおよび-CH;またはそれぞれの場合において-CHである。
【0022】
一部の実施態様では、表IIaに示される以下の化合物は、本発明の範囲から明示的に除外される:
【0023】
表IIaの化合物II-AおよびII-Bは、医学の分野における特定の適用に関して当技術分野で知られていて、一方で、発明者の知識の限りでは、化合物II-Cは、医学においていかなる使用に関しても知られていない。したがって、本発明は、化合物II-Cに関する任意の医学的使用を包含する。
【0024】
式IIの範囲に入る化合物の具体例は表IIb内に示される。表IIb内の化合物は、それらの化学構造によって定義されて、示される命名法は例示目的のためだけである.

表IIb:
138 4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
139 4-(4-エチルフェノキシ)ベンズアミド
140 4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
141 4-(4-ブチルフェノキシ)ベンズアミド
142 4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
143 4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンズアミド
144 4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンズアミド
145 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)ベンズアミド
146 4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
147 4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
148 4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
149 4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
150 4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
151 4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
152 4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
153 4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
154 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)ベンズアミド
155 4-(4-シクロブチルフェノキシ)ベンズアミド
156 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)ベンズアミド
157 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)ベンズアミド
158 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ベンズアミド
159 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
160 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
161 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ベンズアミド
162 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
163 4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
164 N-ヒドロキシ-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
165 4-(4-エチルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
166 N-ヒドロキシ-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
167 4-(4-ブチルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
168 N-ヒドロキシ-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
169 4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
170 N-ヒドロキシ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンズアミド
171 N-ヒドロキシ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
172 N-ヒドロキシ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
173 N-ヒドロキシ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
174 N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
175 N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
176 N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
177 4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ-N-ヒドロキシベンズアミド
178 N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
179 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
180 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
181 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
182 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
183 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
184 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
185 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
186 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
187 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
188 N-ヒドロキシ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
189 N-メチル-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
190 4-(4-エチルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
191 N-メチル-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
192 4-(4-ブチルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
193 N-メチル-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
194 4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
195 4-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
196 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
197 N-メチル-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
198 N-メチル-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
199 N-メチル-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
200 N-メチル-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
201 N-メチル-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
202 N-メチル-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
203 4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
204 N-メチル-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
205 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
206 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
207 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
208 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
209 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
210 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
211 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
212 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
213 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
214 N-メチル-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
215 N,N-ジメチル-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
216 4-(4-エチルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
217 N,N-ジメチル-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
218 4-(4-ブチルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
219 N,N-ジメチル-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
220 4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
221 4-(4-イソプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
222 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
223 N,N-ジメチル-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
224 N,N-ジメチル-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
225 N,N-ジメチル-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
226 N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
227 N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
228 N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
229 4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
230 N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
231 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
232 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
233 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
234 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
235 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
236 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
237 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
238 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
239 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
240 N,N-ジメチル-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
241 6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
242 6-(4-エチルフェノキシ)ニコチンアミド
243 6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
244 6-(4-ブチルフェノキシ)ニコチンアミド
245 6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
246 6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチンアミド
247 6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチンアミド
248 6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
249 6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
250 6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
251 6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
252 6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
253 6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
254 6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
255 6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
256 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)ニコチンアミド
257 6-(4-シクロブチルフェノキシ)ニコチンアミド
258 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
259 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)ニコチンアミド
260 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)ニコチンアミド
261 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
262 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
263 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
264 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
265 6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
266 N-ヒドロキシ-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
267 6-(4-エチルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
268 N-ヒドロキシ6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
269 6-(4-ブチルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
270 N-ヒドロキシ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
271 6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
272 N-ヒドロキシ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチンアミド
273 N-ヒドロキシ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
274 N-ヒドロキシ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
275 N-ヒドロキシ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
276 N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
277 N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
278 (原文に化合物名の記載がないので、和訳なしです)
279 6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
280 N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
281 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
282 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
283 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
284 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
285 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
286 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
287 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
288 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
289 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
290 N-ヒドロキシ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
291 N-メチル-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
292 6-(4-エチルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
293 N-メチル-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
294 6-(4-ブチルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
295 N-メチル-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
296 6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
297 6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
298 N-メチル-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
299 N-メチル-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
300 N-メチル-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
301 N-メチル-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
302 N-メチル-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
303 N-メチル-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
304 6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
305 N-メチル-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
306 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
307 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
308 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
309 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
310 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
311 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
312 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
313 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
314 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
315 N-メチル-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
316 N,N-ジメチル-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
317 6-(4-エチルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチネート
318 N,N-ジメチル-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
319 6-(4-ブチルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチネート
320 N,N-ジメチル-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
321 6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチネート
322 6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチネート
323 N,N-ジメチル-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
324 N,N-ジメチル-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
325 N,N-ジメチル-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
326 N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
327 N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
328 N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
329 6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
330 N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
331 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
332 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
333 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
334 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
335 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
336 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
337 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
338 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
339 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
340 N,N-ジメチル-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド

【0025】
また、上記に挙げた化合物の、異性体、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーまたは回転異性体または異性体の混合物、塩、特に薬学的に許容できる塩、および溶媒和物も含まれる。
【0026】
本発明の第3の態様は、式IIIの化合物およびその塩および溶媒和物に関する:

(III)

ここで、X、RおよびRは、式Iにおいて定義されるとおりであり、RおよびRの好ましい定義を含む。
【0027】
一部の実施態様では、表IIIa内に示される以下の化合物は、本発明の範囲から明示的に除外される:
【0028】
式IIIの範囲に入る化合物の具体例は表IIIb内に示される。表IIIb内の化合物は、それらの化学構造によって定義されて、示される命名法は例示目的のためだけである。

表IIIb:
341 3-フルオロ-4-(p-トリルオキシ)安息香酸
342 4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
343 3-フルオロ-4-(4-プロピルフェノキシ)安息香酸
344 4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
345 3-フルオロ-4-(4-ペンチルフェノキシ)安息香酸
346 3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)安息香酸
347 3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)安息香酸
348 3-フルオロ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)安息香酸
349 3-フルオロ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)安息香酸
350 3-フルオロ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)安息香酸
351 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)安息香酸
352 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)安息香酸
353 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)安息香酸
354 3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロペンタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
355 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)安息香酸
356 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
357 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
358 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
359 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
360 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
361 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
362 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
363 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
364 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ安息香酸
365 3-フルオロ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)安息香酸
366 メチル3-フルオロ-4-(p-トリルオキシ)ベンゾエート
367 メチル4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
368 メチル3-フルオロ-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンゾエート
369 メチル4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
370 メチル3-フルオロ-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンゾエート
371 メチル3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンゾエート
372 メチル3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンゾエート
373 メチル4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
374 メチル3-フルオロ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンゾエート
375 メチル3-フルオロ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンゾエート
376 メチル3-フルオロ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾエート
377 メチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンゾエート
378 メチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
379 メチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンゾエート
380 メチル3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
381 メチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
382 メチル4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
383 メチル4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
384 メチル4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
385 メチル4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
386 メチル4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
387 メチル4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
388 メチル4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
389 メチル4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
390 メチル4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
391 メチル3-フルオロ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンゾエート
392 エチル3-フルオロ-4-(p-トリルオキシ)ベンゾエート
393 エチル4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
394 エチル3-フルオロ-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンゾエート
395 エチル4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
396 エチル3-フルオロ-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンゾエート
397 エチル3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンゾエート
398 エチル3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンゾエート
399 エチル3-フルオロ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンゾエート
400 エチル3-フルオロ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンゾエート
401 エチル3-フルオロ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾエート
402 エチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンゾエート
403 エチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
404 エチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンゾエート
405 エチル3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
406 エチル3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート
407 エチル4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
408 エチル4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
409 エチル4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
410 エチル4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
411 エチル4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
412 エチル4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
413 エチル4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
414 エチル4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
415 エチル4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンゾエート
416 エチル3-フルオロ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンゾエート
417 5-フルオロ-6-(p-トリルオキシ)ニコチン酸
418 6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
419 5-フルオロ-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチン酸
420 6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
421 5-フルオロ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチン酸
422 5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチン酸
423 5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチン酸
424 6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
425 5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチン酸
426 5-フルオロ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチン酸
427 5-フルオロ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチン酸
428 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチン酸
429 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
430 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチン酸
431 5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
432 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチン酸
433 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
434 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
435 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
436 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
437 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
438 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
439 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
440 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
441 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチン酸
442 5-フルオロ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチン酸
443 メチル5-フルオロ-6-(p-トリルオキシ)ニコチネート
444 メチル6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
445 メチル5-フルオロ-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチネート
446 メチル6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
447 メチル5-フルオロ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチネート
448 メチル5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチネート
449 メチル5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチネート
450 メチル6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
451 メチル5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチネート
452 メチル5-フルオロ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチネート
453 メチル5-フルオロ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチネート
454 メチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチネート
455 メチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
456 メチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチネート
457 メチル5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロペンタン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
458 メチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
459 メチル6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
460 メチル6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
461 メチル6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
462 メチル6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
463 メチル6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
464 メチル6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
465 メチル6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
466 メチル6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
467 メチル6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
468 メチル5-フルオロ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチネート
469 エチル5-フルオロ-6-(p-トリルオキシ)ニコチネート
470 エチル6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
471 エチル5-フルオロ-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチネート
472 エチル6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
473 エチル5-フルオロ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチネート
474 エチル5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチネート
475 エチル5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチネート
476 エチル6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
477 エチル5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチネート
478 エチル5-フルオロ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチネート
479 エチル5-フルオロ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチネート
480 エチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチネート
481 エチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
482 エチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチネート
483 エチル5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
484 エチル5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチネート
485 エチル6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
486 エチル6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
487 エチル6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
488 エチル6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
489 エチル6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロニコチネート
490 エチル6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
491 エチル6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
492 エチル6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
493 エチル6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチネート
494 エチル5-フルオロ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチネート

【0029】
また、上記に挙げた化合物の、異性体、例えばエナンチオマーまたはジアステレオマーまたは異性体の混合物、塩、特に薬学的に許容できる塩、および溶媒和物も含まれる。
【0030】
本発明の第4の態様は、式IVの化合物およびその塩および溶媒和物に関する:

(IV)

ここで、XおよびRは、式Iにおいて定義されるとおりであり、Rの好ましい定義を含む、
およびRおよびRは、式IIにおいて定義されるとおりであり、RおよびRの好ましい定義を含む。
【0031】
式IVの範囲に入る化合物の具体例は表IV内に示される。表IV内の化合物は、それらの化学構造によって定義されて、示される命名法は例示目的のためだけである。

表IV:

495 3-フルオロ-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
496 4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
497 3-フルオロ-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
498 4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
499 3-フルオロ-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
500 3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)ベンズアミド
501 3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンズアミド
502 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
503 3-フルオロ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
504 3-フルオロ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
505 3-フルオロ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
506 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
507 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
508 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
509 3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
510 3-フルオロ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
511 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
512 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
513 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
514 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
515 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
516 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
517 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
518 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
519 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロベンズアミド
520 3-フルオロ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
521 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
522 4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
523 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
524 4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
525 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
526 3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
527 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)ベンズアミド
528 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
529 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
530 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
531 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
532 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
533 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
534 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
535 3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
536 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
537 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
538 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
539 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
540 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
541 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
542 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
543 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
544 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
545 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド
546 3-フルオロN-ヒドロキシ-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
547 3-フルオロ-N-メチル-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
548 4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
549 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
550 4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
551 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
552 3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
553 3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド
554 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
555 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
556 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
557 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
558 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
559 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
560 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
561 3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
562 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
563 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
564 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
565 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
566 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
567 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
568 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
569 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
570 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
571 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-メチルベンズアミド
572 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
573 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(p-トリルオキシ)ベンズアミド
574 4-(4-エチルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
575 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-プロピルフェノキシ)ベンズアミド
576 4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
577 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンズアミド
578 3-フルオロ-4-(4-ヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
579 3-フルオロ-4-(4-イソプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
580 4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
581 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンズアミド
582 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ベンズアミド
583 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンズアミド
584 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ベンズアミド
585 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
586 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ベンズアミド
587 3-フルオロ-4-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
588 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド
589 4-(4-シクロプロピルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
590 4-(4-シクロブチルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
591 4-(4-シクロペンチルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
592 4-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
593 4-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
594 4-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
595 4-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
596 4-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
597 4-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N,N-ジメチルベンズアミド
598 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ベンズアミド
599 5-フルオロ-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
600 6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
601 5-フルオロ-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
602 6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
603 5-フルオロ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
604 5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)ニコチンアミド
605 5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチンアミド
606 6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
607 5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
608 5-フルオロ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
609 5-フルオロ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
610 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
611 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
612 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
613 5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
614 5-フルオロ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
615 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
616 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
617 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
618 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
619 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
620 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
621 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
622 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
623 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロニコチンアミド
624 5-フルオロ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
625 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
626 6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
627 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
628 6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
629 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
630 5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
631 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチンアミド
632 6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
633
634 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
635 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
636 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
637 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
638 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
639 5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
640 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
641 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
642 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
643 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
644 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
645 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
646 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
647 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
648 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
649 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド
650 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
651 5-フルオロ-N-メチル-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
652 6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
653 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
654 6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
655 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
656 5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
657 5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
658 6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
659 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
660 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
661 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
662 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
663 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
664 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
665 5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N-メチルニコチンアミド
666 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
667 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
668 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
669 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
670 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
671 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
672 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
673 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
674 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
675 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N-メチルニコチンアミド
676 5-フルオロ-N-メチル-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
677 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド
678 6-(4-エチルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
679 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチンアミド
680 6-(4-ブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
681 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-ペンチルフェノキシ)ニコチンアミド
682 5-フルオロ-6-(4-ヘキシルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
683 5-フルオロ-6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
684 6-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
685 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチンアミド
686 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(ペンタン-3-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
687 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド
688 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロエチル)フェノキシ)ニコチンアミド
689 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
690 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロブチル)フェノキシ)ニコチンアミド
691 5-フルオロ-6-(4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
692 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(ペルフルオロプロパン-2-イル)フェノキシ)ニコチンアミド
693 6-(4-シクロプロピルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
694 6-(4-シクロブチルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
695 6-(4-シクロペンチルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
696 6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
697 6-(4-シクロヘプチルフェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
698 6-(4-((1S,4R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
699 6-(4-((1s,4s)-ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
700 6-(4-((3r,5r,7r)-アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
701 6-(4-((1r,3r,5r,7r)-アダマンタン-2-イル)フェノキシ)-5-フルオロ-N,N-ジメチルニコチンアミド
702 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-((1R,5S)-9-メチルビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)フェノキシ)ニコチンアミド

【0032】
また、上記に挙げた化合物の、異性体、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーまたは回転異性体または異性体の混合物、塩、特に薬学的に許容できる塩、および溶媒和物も含まれる。
【0033】
本発明の第5の態様は、式Vの化合物およびその塩および溶媒和物に関する:

(V)

ここでn=0~5であり、シクロプロピル(n=0)、シクロブチル(n=1)、シクロペンチル(n=2)、シクロヘキシル(n=3)、シクロヘプチル(n=4)およびシクロオクチル(n=5)を含み、
ここで、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよい;
およびここで、nは、シクロプロピルを構成するように、特に非置換であるシクロプロピルを構成するように、好ましくは0である;
は、C-C12、好ましくはC-Cアルキル、C-C12好ましくはC-Cアルケニル、C-C12好ましくはC-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルケニルであり、
ここで、全てのアルキル、アルケニルおよびアルキニル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化される、
およびここで、全てのシクロアルキルおよびシクロアルケニル残基は、ペルハロゲン化、特にペルフルオロ化される;
またはここで、全てのアルキル、アルケニルおよびアルキニル残基は、直鎖または分岐であってよく、および、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
およびここで、全てのシクロアルキルおよびシクロアルケニル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I、-CN、-NCO、-NCS;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、Rは、好ましくは-CFまたは-CFCFであり;
-Rは、互いから独立に、H、-F、-Cl、-Br、-I、直鎖または分岐C-Cアルキル、直鎖または分岐C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキルから選択されて、およびここで、全てのアルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に:-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
ここで、R-Rはそれぞれ、好ましくはHであり、Rは、好ましくは-H、-F、-Cl、または-CHであり;
Yは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジンまたはピラジンから選択される六員芳香族環であり;
ここで、ベンゼン環は、置換されていない、または、R10-R13から独立に選択される1~4個の置換基によって置換される、
およびここで、ピリジン環は、置換されていない、または、R10-R12から独立に選択される1~3個の置換基によって炭素の位置で置換されて、およびここで好ましくは、ピリジン環のN原子は、エーテル結合に対してオルト位である、
およびここで、ピリミジン環は、置換されていない、または、R10-R11から独立に選択される1または2個の置換基によって炭素の位置で置換されて、およびここで好ましくは、ピリミジン環のN原子は、エーテル結合に対してオルト位である、
およびここで、ピリダジン環は、置換されていない、または、R10-R11から独立に選択される1または2個の置換基によって炭素の位置で置換されて、およびここで好ましくは、ピリダジン環のN原子は、エーテル結合に対してオルト位である、
およびここで、ピラジン環は、置換されていない、または、R10-R11から独立に選択される1または2個の置換基によって炭素の位置で置換されて、およびここで好ましくは、ピラジン環のN原子は、エーテル結合に対してオルト位である、
ここで好ましくは、Yは、ベンゼンまたはピリジンであり、R10-R13から選択されるいずれの残基でも置換されていない、または、R10-R13から選択される置換基の1つで置換されていて、炭素原子におけるFはエーテル結合に対してオルト位である;
10-R13は、互いから独立に、-F、-Cl、-Br、-I、直鎖または分岐C-Cアルキル、直鎖または分岐C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキルから選択されて、およびここで、全てのアルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に、-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい;
Zは、OまたはSであり、好ましくは、ZはOであり;
14は、ORまたはNRであり
ここでRは、式Iにおいて定義されるとおりであり、H、メチルまたはエチルとしてRの好ましい定義を含む;
ここでRおよびRは、式IIにおいて定義されるとおりであり、Hまたは-CHとしてRおよびH、OHまたは-CHとしてRの好ましい定義を含む;
式Vの化合物の特に好ましい実施態様では、本発明は、式Vaの化合物およびその塩および溶媒和物に関する:

(Va)

ここでnは、式Vにおいて定義されるとおりであり、シクロプロピルを構成するように、特に非置換であるシクロプロピルを構成するように、n=0であるnの好ましい定義を含む、
ここでZは、式Vにおいて定義されるとおりであり、Z=OであるようにZの好ましい定義を含む、
ここでRは、式Vにおいて定義されるとおりであり、Rの全ての好ましい定義を含む、
-Rは、式Vにおいて定義されるとおりであり、R-Rの全ての好ましい定義を含む、
ここでR14は、式Vにおいて定義されるとおりであり、
ここでXは、NまたはCR13であり、
およびここで、R10-R13は、互いから独立に、H、-F、-Cl、-Br、-I、直鎖または分岐C-Cアルキル、直鎖または分岐C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキルから選択されて、およびここで、全てのアルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル残基は、非置換であってよく、または、特に、-F、-Cl、-Br、-I;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特に-CFのようなペルフルオロ化されてよい-CHのようなC-Cアルキル;および、任意選択でハロゲン化またはペルハロゲン化、特にペルフルオロ化されてよいOC-Cアルキルから独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてよい。
【0034】
式Vの範囲に入る化合物の具体例は表V内に示される。表V内の化合物は、それらの化学構造によって定義されて、示される命名法は例示目的のためだけである。

表V:
703 4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
704 4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
705 3-フルオロ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
706 3-フルオロ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
707 4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
708 4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
709 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
710 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
711 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸
712 メチル4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
713 メチル4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
714 メチル3-フルオロ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
715 メチル3-フルオロ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
716 メチル4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
717 メチル4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
718 メチル4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
719 メチル4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
720 メチル4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
721 エチル4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
722 エチル4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
723 エチル3-フルオロ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
724 エチル3-フルオロ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
725 エチル4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
726 エチル4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
727 エチル4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
728 エチル4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
729 エチル4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート
730 6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
731 6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
732 5-フルオロ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
733 5-フルオロ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
734 6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
735 6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
736 6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
737 6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
738 6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸
739 メチル6-(4-(1-トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
740 メチル6-(4-(1-ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
741 メチル5-フルオロ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシニコチネート
742 メチル5-フルオロ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシニコチネート
743 メチル6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
744 メチル6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
745 メチル6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
746 メチル6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
747 メチル6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
748 エチル6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
749 エチル6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
750 エチル5-フルオロ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
751 エチル5-フルオロ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
752 エチル6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
753 エチル6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
754 エチル6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
755 エチル6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
756 エチル6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート
757 4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
758 4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
759 3-フルオロ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
760 3-フルオロ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
761 4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
762 4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
763 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
764 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
765 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
766 N-ヒドロキシ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
767 N-ヒドロキシ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
768 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
769 3-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
770 N-ヒドロキシ-4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
771 N-ヒドロキシ-4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
772 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
773 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
774 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド
775 N-メチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
776 N-メチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
777 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
778 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
779 N-メチル-4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
780 N-メチル-4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
781 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
782 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
783 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
784 N,N-ジメチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
785 N,N-ジメチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
786 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
787 3-フルオロ-N,N-ジメチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
788 N,N-ジメチル-4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
789 N,N-ジメチル-4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
790 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
791 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
792 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルベンズアミド
793 6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
794 6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
795 5-フルオロ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
796 5-フルオロ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
797 6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
798 6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
799 6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
800 6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
801 6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
802 N-ヒドロキシ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
803 N-ヒドロキシ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
804 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
805 5-フルオロ-N-ヒドロキシ-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
806 N-ヒドロキシ-6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
807 N-ヒドロキシ-6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
808 6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
809 6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
810 6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド
811 N-メチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
812 N-メチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
813 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
814 3-フルオロ-N-メチル-4-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
815 N-メチル-4-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
816 N-メチル-4-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンズアミド
817 4-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
818 4-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
819 4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N-メチルベンズアミド
820 N,N-ジメチル-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
821 N,N-ジメチル-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
822 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
823 5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
824 N,N-ジメチル-6-(2-メチル-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
825 N,N-ジメチル-6-(2-メチル-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチンアミド
826 6-(2-フルオロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
827 6-(2-フルオロ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
828 6-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-N,N-ジメチルニコチンアミド
【0035】
また、上記に挙げた化合物の、異性体、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーまたは回転異性体または異性体の混合物、塩、特に薬学的に許容できる塩、および溶媒和物も含まれる。
【0036】
[さらなる定義:]
用語「C-C12アルキル」は、1~12個の炭素原子を含む対応する飽和脂肪族炭化水素基の全ての異性体を含み;これは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、sec-ペンチル、3-ペンチル、2-メチルブチル、イソ-ペンチル、2-メチルブト-2-イル、3-メチルブト-2-イル、全てのヘキシル異性体、全てのヘプチル異性体、全てのオクチル異性体、全てのノニル異性体、全てのデシル異性体、全てのウンデシル異性体および全てのドデシル異性体を含む。
【0037】
用語「C-C12アルケニル」は、1つまたは複数の二重結合によって連結された2~12個の炭素原子を含む対応する不飽和オレフィン炭化水素基の全ての異性体を含み;これは、ビニル、全てのプロペニル異性体、全てのブテニル異性体、全てのペンテニル異性体、全てのヘキセニル異性体、全てのヘプテニル異性体、全てのオクテニル異性体、全てのノネニル異性体、全てのデセニル異性体、全てのウンデセニル異性体および全てのドデセニル異性体を含む。
【0038】
用語「C-C12アルキニル」は、1つまたは複数の三重結合によって連結された2~12個の炭素原子を含む対応する不飽和オレフィン炭化水素基の全ての異性体を含み;これは、エチニル、全てのプロピニル異性体、全てのブチニル異性体、全てのペンチニル異性体、全てのヘキシニル異性体、全てのヘプチニル異性体、全てのオクチニル異性体、全てのノニニル異性体、全てのデシニル異性体、全てのウンデシニル異性体および全てのドデシニル異性体を含む。用語「アルキニル」は、1つまたは複数の三重結合および1つまたは複数の二重結合を有する化合物も含む。
【0039】
用語「C-Cシクロアルキル」は、単環式環状構造に配列された3~8個の炭素原子を含む対応する飽和炭化水素基を含み;これは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルを含む。
【0040】
用語「C-Cシクロアルケニル」は、単環式環状構造に配列されて1つまたは複数の二重結合によって連結された3~8個の炭素原子を含む対応する不飽和非芳香族、抗芳香族または芳香族炭化水素基を含み;これは、シクロプロペニル、全てのシクロブテニル異性体、全てのシクロペンテニル異性体、全てのシクロヘキセニル異性体、全てのシクロヘプテニル異性体、全てのシクロオクテニル異性体を含む。
【0041】
用語「C-C12ビシクロアルキル」は、二環式環状構造に配列された4~12個の炭素原子を含む対応する飽和炭化水素基を含む;
【0042】
用語「C-C12ビシクロアルケニル」は、二環式環状構造に配列されて1つまたは複数の二重結合によって連結された6~12個の炭素原子を含む対応する不飽和炭化水素基を含む;
【0043】
用語「C-C14トリシクロアルキル」は、三環式環状構造に配列された5~14個の炭素原子を含む対応する飽和炭化水素基を含む;
【0044】
用語「ペルハロゲン化」は、炭素足場の徹底的なハロゲン化に関し;準じた残基は、対応するペルフルオロ化、ペル塩素化、ペルブロム化およびペルヨウ化基を含む。好ましくは、用語「ペルハロゲン化」は、ペルフルオロ化またはペル塩素化基、より好ましくはペルフルオロ化基に関する。
【0045】
以下は、本明細書において用いられる用語の定義を含む。本明細書におけるグループまたは用語に関して提供される最初の定義は、別段の指示がない限り、個々にまたは別のグループの一部として、本明細書全体にわたってそのグループまたは用語に当てはまる。
【0046】
本発明の化合物は塩を形成してよく、それもまた本発明の範囲内である。本明細書における本発明の化合物に対する言及は、別段の指示がない限り、その塩に対する言及を含むことが理解される。本明細書において用いられる用語「塩(単数または複数)」は、無機および/または有機の酸および塩基と形成された酸性および/または塩基性塩を表わす。双性イオン(分子内塩または内塩)は、本明細書において用いられる用語「塩(単数または複数)」内に含まれる(および、例えば、置換基がカルボキシル基のような酸部分を含む場合に、形成され得る)。アルキルアンモニウム塩のような第4級アンモニウム塩もまた、本明細書において含まれる。化合物の塩は、例えば、塩が沈殿するもののような媒体中または水性媒体中の後に凍結乾燥によって、同等量のようなある量の酸または塩基と化合物を反応させることによって形成され得る。
【0047】
例示的な酸付加塩は、酢酸塩(例えば、酢酸またはトリハロ酢酸、例えば、トリフルオロ酢酸と形成されるもの)、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩(camphorates)、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩(例えば硫酸と形成されたもの)、スルホン酸塩(例えば本明細書において言及されたもの)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、例えば、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などを含む。
【0048】
例示的な塩基性塩(例えば、置換基が、カルボキシル基のような酸性部分を含む場合に形成される)は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩、有機塩基(例えば、有機アミン類)、例えば、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン、N-メチル-D-グルカミン、N-メチル-D-グルカミド、tert-ブチルアミンとの塩、および、アルギニン、リジンなどのようなアミノ酸との塩を含む。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、プロピル、およびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸化物(例えばジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミル硫酸化物)、長鎖ハロゲン化物(例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(例えばベンジルおよびフェネチル臭化物)、およびその他のような薬剤を用いて四級化され得る。
【0049】
本発明は、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容できる塩も含む。本明細書において用いられる「薬学的に許容できる塩」とは、開示された化合物の誘導体を指し、ここで、親化合物は、存在する酸または塩基部分をその塩形態に変換することによって改変される。薬学的に許容できる塩の例は、限定されないが、アミンのような塩基性残基のミネラルまたは有機酸塩;カルボン酸のような酸性残基のアルカリまたは有機塩;などを含む。本発明の薬学的に許容できる塩は、例えば、非毒性無機または有機酸から形成された親化合物の従来の非毒性塩を含む。本発明の薬学的に許容できる塩は、従来の化学的方法によって塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成され得る。一般に、そのような塩は、水中または有機溶媒中、または2つの混合物中で、化学量論的量の適切な塩基または酸とこれらの化合物の遊離酸または塩基形態を反応させることによって調製され得る;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水媒体が好ましい。適切な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418およびJournal of Pharmaceutical Science 1977,66(2)に見られて、それぞれ、その全体で参照により本明細書中に援用される。
【0050】
本明細書において、語句「薬学的に許容できる」は、正当な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、炎症、アレルギー反応、または他の問題または合併症を伴わずに人間および動物の組織と接触して使用するのに適切な、合理的な利益/リスク比に見合った、化合物、材料、組成物、および/または剤形を指すために用いられる。
【0051】
さらに、不斉炭素原子を含む本発明の化合物の場合では、本発明は、D体、L体およびD、L混合に関し、およびまた、1つよりも多い不斉炭素原子が存在する場合は、ジアステレオマー型に関する。不斉炭素原子を含み、一般にラセミ体として生じる本発明の化合物は、公知の様式で、例えば光学活性酸を用いて、光学活性異性体へ分離することができる。しかしながら、初めから光学活性開始物質を用いることも可能であり、対応する光学活性またはジアステレオマー化合物が、その結果、最終産物として得られる。
【0052】
本発明の化合物は、互変異性型も含む。互変異性型は、陽子の付随する移行と一緒に、隣接二重結合と単結合のスワップに起因する。互変異性型は、同一の実験式および合計電荷を有する異性体プロトン化状態であるプロトトロピー互変異性体を含む。プロトトロピー互変異性体の例は、ケトン-エノールのペア、アミド-イミド酸のペア、ラクタム-ラクチムのペア、アミド-イミド酸のペア、エナミン-イミンのペア、および、陽子が複素環系の2以上の位置を占め得る環状形態、例えば、1H-および3H-イミダゾール、1H-、2H-および4H-1,2,4-トリアゾール、1H-および2H-イソインドール、および1H-および2H-ピラゾールを含む。互変異性型は、平衡であってよく、または、適切な置換によって1つの形態へ立体的にロックされてよい。
【0053】
本明細書に記載の化合物は、非対称であってよい(例えば、1つまたは複数の立体中心を有する)。エナンチオマーおよびジアステレオマーのような全ての立体異性体、別段の指示がない限り意図される。非対称に置換された炭素原子を含む本発明の化合物は、光学活性またはラセミ体で単離され得る。光学活性出発原料から光学活性型の調製の仕方は、当技術分野で知られていて、例えば、ラセミ混合物の分解または立体選択的合成による。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何異性体もまた、本明細書に記載の化合物内に存在してもよく、全てのそのような安定した異性体が本発明において検討される。本発明の化合物のシスおよびトランス幾何異性体が説明されて、異性体の混合物または別個の異性体として単離され得る。
【0054】
また、本発明の化合物は、中間体または最終化合物で生じる原子の全ての同位体を含んでもよい。同位体は、同一の原子番号であるが異なる質量数を有する原子を含む。例えば、水素の同位体は、三重水素および重水素を含む。
【0055】
本発明の化合物の溶媒和物および水和物およびそれらの薬学的に許容できる塩の溶媒和物および水和物も含まれる。
【0056】
本明細書において用いられる用語「化合物」は、別段の指示がない限り、描かれた構造の全ての立体異性体、幾何異性体、互変異性体、回転異性体、および同位体を含むことを意味する。
【0057】
一部の実施態様では、化合物は、プロドラッグとして提供され得る。本明細書において用いられる用語「プロドラッグ」は、対象へ投与した際に、代謝または化学的プロセスによって化学変換を受けて、本発明の化合物またはその塩および/または溶媒和物を生じさせる化合物を表わす。
【0058】
一部の実施態様では、本発明の化合物およびその塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」によって、化合物が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的または実質的に分離されることを意味する。部分的な分離は、例えば、本発明の化合物における組成物の富化を含んでよい。実質的な分離は、本発明の化合物またはその塩の少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、または少なくとも約99%(重量)を含む組成物を含んでよい。
【0059】
[調剤方法]
本発明に係る化合物は、治療的に用いられ得る薬理学的に重要な特性を有することが見いだされている。本発明の化合物は、単独で、互いと組み合わせて、または他の活性の化合物と組み合わせて用いられ得る。
【0060】
特定の実施態様では、本発明の化合物は、Notchシグナリングのエンハンサーであってよい。
【0061】
Notchシグナリングを介した細胞間の連通(Kopan et al.,Cell 2009,137,216-233;Bray,Nat.Rev.Mol.Cell Biol.2016,17,722-735において概説)は、最初のステップにおいて、2つのタイプの膜貫通タンパク質によって仲介される:Notch受容体は、シグナルを受け取る細胞の細胞膜内に分布されていて、Notchリガンドは、シグナルを送る細胞の膜を覆っている。機構的に、Notchシグナリングは、受容体-リガンド相互作用によって活性化されて、シグナルを受け取る細胞の内側への、膜結合型Notch受容体の細胞内ドメイン(NICD)のタンパク質分解性の放出を導く。核へのNICDのその後の転位は、次々に、特定および細胞型特異的な遺伝子の転写活性化を導く。Notchによって仲介される、細胞の以前の遺伝子-発現プログラムの変更は、準じた細胞の変化において示されて、それは、Notchシグナルに対する細胞の応答を表わす。
【0062】
Notchシグナリングの活性化レベルは、Notch特異的な標的遺伝子の発現レベルを測定することによって、最も確実にインビトロで定量化され得る。これは、特定のNotch標的遺伝子の対応するmRNAまたはタンパク質の定量化によって達成され得る。あるいは、細胞は、人工的Notch標的遺伝子としてルシフェラーゼ遺伝子を保有するように遺伝子改変され得て、それは、Notch活性に依存して発現される。この状況では、Notchシグナリングレベルは、ルシフェラーゼ由来の生物発光の値を測定することによって定量化され得る。
【0063】
準じたNotch-レポーターアッセイ、すなわちルシフェラーゼに基づく発光の読み出しをここで用いて、請求に係る小分子が細胞系においてNotchシグナリングを増加させる能力を定量化した。この目的のために、アクセッションナンバーATCC-CCL-2の下でAmerican Type Culture Collection(ATCC)から得ることのできるHeLa細胞を、トランスフェクション試薬としてFuGENE(登録商標)HD(Promega,#E2311)を用いて、シグナリングカスケードを活性化するために、ヒトNotch1受容体の構成的に活性の細胞内ドメインの膜につながれた形態の発現ベクター(hNotch1ΔE)(BPS Bioscience,Notch Pathway Reporter Kit #60509コンポーネントCに対するヒト類似体)、Notchシグナリングを監視するために、Notch応答性プロモーターのコントロール下で発現されるホタルルシフェラーゼ(BPS Bioscience,Notch Pathway Reporter Kit #60509、ウミシイタケルシフェラーゼベクターと予混合されていないコンポーネントA由来のCSLルシフェラーゼレポーターベクター)、および、サンプルあたりの細胞数に関する測定を含むために、Notchシグナリング非依存性な様式で構成的に発現されるウミシイタケルシフェラーゼ(Promega,pRL-SV40,#E2231)によって、一時的に24時間トランスフェクトした。HeLa細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むDMEM培地(Fisherscientific,#11584456)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。トランスフェクションは、細胞を、7mL培養培地の合計容量中80~90%の細胞密集度でプレートに適切に付着させて、100mm培養皿(StarLab,#CC7682-3394)において行なわれた。トランスフェクトされる皿あたり、238μLのOpti-MEM(Fisherscientific,#10149832)に、40μLのhNotch1ΔE発現ベクター(100ng/μL)、80μLのCSLルシフェラーゼレポーターベクター(40ng/μL)、4μLのpRL-SV40-ウミシイタケルシフェラーゼベクター(10ng/μL)、および最後のステップにおいて18.1μLのFuGENE(登録商標)HDを添加することによって、トランスフェクションミックスを調製した。FuGENE(登録商標)HDの添加後に、トランスフェクションミックスを室温で15分そのままにして、その後に、培養皿中に等しく分配した。続いて、すなわちトランスフェクションの24時間後に、発光の読み出しに適切な96ウェルプレート(CORNING,#3610)において、20時間、10μMの最終濃度で試験化合物(DMSO中の10mMストック溶液から0.1%v/vの最終DMSO濃度まで希釈)またはコントロールとして0.1%v/vで空の担体DMSOととともに、トランスフェクトされた細胞(ウェルあたり10.000細胞)をインキュベートした。その後に、ウェルあたり30μLのPassive Lysis Buffer(Promega,#E194A,Dual-Luciferase(登録商標)Reporter Assay System,#E1910のコンポーネント)を用いて細胞を溶解させて、それぞれの発光シグナルを生じさせるのに必要な対応する酵素基質(Promega,Dual-Luciferase(登録商標)Reporter Assay System,#E1910)を、ウェルあたり15μL添加することによって、発光リーダーを用いてホタルならびにウミシイタケルシフェラーゼの値を測定した。
【0064】
Notchシグナリングを監視するためのアッセイの適合性は、一般に認められた市販のNotch阻害剤、すなわちDAPTをネガティブコントロールとして、ならびに、報告されたNotchエンハンサーレスベラトロール(RES)をポジティブコントロールとしてさらに含むことによって制御された(Pinchot et al.,Cancer 2011,117,1386-1398;Truong et al.,Ann.Surg.Oncol.2011,18,1506-1511;Yu et al.,Mol.Cancer Ther.2013,12,1276-1287)。両方のコントロール化合物は、10μMで同様に試験された。
【0065】
単一実験あたり、化合物あたり6回の再現で測定を行なった。全ての化合物について、この実験を3回またはそれよりも多くの非依存性の再現で繰り返した。Notch-レポータールシフェラーゼの値を、サンプル間の絶対細胞数における変動の影響を除去するために対応する個々のNotch-非依存性ウミシイタケ値を通した割り算によって正規化した。全ての個々のプレートについて、1.0のベースラインレベルに対する相対値を得るために、単一実験内の6個の関係があるウミシイタケ-正規化DMSO-コントロール値の均等加重算術平均(ここではAVEと省略)に対して、2回目の正規化を行なった。2つの非依存性の異常値分析を、Peirce and Chauvenet(Ross,Journal of Engineering Technology 2003,1-12)による方法に従って行なった。少なくとも1つの方法によって確認された異常値は計算から除外されたが、単一実験内の化合物あたり、6個のうち多くとも1個の値だった。それぞれの化合物に関する加重算術平均(ここではAVEと省略)を、6回の再現をそれぞれ含む単一実験の全ての非依存性再現に対する二重正規化値から計算した。加重算術平均に関する対応する標準偏差を、Bronstein et al.(Bronstein,Semendjajew,Musiol,Muhlig,Taschenbuch der Mathematik,5th edition 2001(ドイツ)、発行元:Verlag Harri Deutsch,Frankfurt am Main and Thun)によって説明される方法に従って計算して、正規化のために、行なわれた計算と関連するガウス誤差伝播と組み合わせた。生じた標準偏差は、本明細書において、「組み合わせ標準偏差」と呼ばれる。
【0066】
化合物は、対応する組み合わせ標準偏差を引いた後の発光値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、1.1以上、特に1.2以上、1.3以上、1.4以上、1.5以上、1.7以上、および2.0以上になるならば、Notch増加分子、すなわちNotchシグナリングのエンハンサーと考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての二重正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0067】
上述の方法に従って、本明細書において式I、式II、式III、式IVおよび式Vで定義される5つの化合物ファミリーの範囲に入るいくつかの分子が、Notchシグナリングのエンハンサーとして同定されている。これまでに同定されたNotchエンハンサーは、表VIに挙げた化合物に関する。表VIのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。

【0068】
いくつかの他の分子は、上記方法に従ってNotchシグナリングのエンハンサーとして同定されていない。
【0069】
さらなる細胞アッセイにおいて式I、式II、式III、式IVおよび式Vに入る分子の評価の過程において、結果は、前記分子ファミリーの化合物が、過剰増殖性プロセスにおいて増殖阻害特性を示すことを示す。場合によっては、増殖阻害特性はNotch増強特性と相関し、他の場合では、増殖阻害特性はNotch増強特性と相関しない。
【0070】
請求に係る化合物の生物学的活性は、制限されなくてよいが、Notchシグナリング増強活性に起因し得る。抗増殖性効果に導く、請求に係る化合物の二次的メカニズムは、医学的治療において、好ましくは癌および非悪性過剰増殖性障害を含む過剰増殖性障害の治療において、代替的またはNotch増強特性と組み合わせて用いられ得る。
【0071】
式I、式II、式III、式IVおよび式Vに入る化合物の抗増殖性活性を、骨髄性細胞区画、神経内分泌系、頸部、および粘膜上皮の障害ならびに皮膚上皮に由来する細胞または細胞株に対して研究した。この目的を達成するために、HL-60細胞、TT細胞、HeLa細胞、CAL-27細胞およびヒト初期上皮ケラチノサイト(HPEK)を、以下の最初の細胞数で蛍光アッセイに適切な96ウェルプレート(CORNING #3598)内に蒔いた:HL-60についてはウェルあたり1000細胞;TTについてはウェルあたり9000細胞;HeLaについてはウェルあたり2000細胞、CAL-27についてはウェルあたり2000細胞、HPEKについてはウェルあたり2000細胞。細胞を、示された最終濃度(DMSO中1000×ストック溶液から0.1%v/vの最終DMSO濃度まで希釈)の化合物またはコントロールとして空の担体DMSO(0.1%v/v)によって、5日間処理した。処理開始後5日目に、製造元のプロトコルに従って、alamarBlue(登録商標)Proliferation Assay(Bio-Rad Serotec GmbH,BUF012B)に細胞を供した。読み出しは、励起について560nm(バンド幅10nm)および放射について590nm(バンド幅10nm)でフィルターを適用して、蛍光モードでマルチウェルプレートリーダーを用いて得た。レスベラトロール(RES)処理は、増殖阻害に関するコントロールとして含められた。
【0072】
アッセイは、非依存性の単一実験のデュプリケートまたはより多くの再現で行なわれて、それぞれ、全ての条件について6倍の再現を含んだ。全ての個々のプレートに関して、1.0のベースラインレベルに対する相対値を得るために、化合物処理による条件の測定された蛍光強度値を、6個のDMSO処理コントロールウェルの蛍光強度値の対応する均等加重算術平均に対して正規化した。統計的計算は、上述のルシフェラーゼアッセイと同様に行われた。この目的を達成するために、2つの非依存性異常値分析が、Peirce and Chauvenet(Ross,Journal of Engineering Technology 2003,1-12)による方法に従って行なわれた。少なくとも1つの方法によって確認された異常値は計算から除外されたが、単一実験内の化合物あたり、6個のうち多くとも1個の値だった。それぞれの化合物に関する加重算術平均AVEを、6個の再現をそれぞれ含む単一実験の全ての非依存性の再現に対する正規化値から計算した。加重算術平均に関する対応する標準偏差を、Bronstein et al.(Bronstein,Semendjajew,Musiol,Muhlig,Taschenbuch der Mathematik,5th edition 2001(ドイツ)、発行元:Verlag Harri Deutsch,Frankfurt am Main and Thun)によって説明される方法に従って計算して、正規化のために、行なわれた計算と関連するガウス誤差伝播と組み合わせた。生じた標準偏差は、本明細書において「組み合わせ標準偏差」と呼ばれる。
【0073】
特定の実施態様では、本発明の化合物は、悪性および非悪性過剰増殖性プロセスを含む過剰増殖性プロセスにおける増殖阻害剤であってよい。
【0074】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物は、アクセッションナンバーACC 3の下でDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)から得ることのできるHL-60細胞(ヒト急性骨髄性白血病細胞)の増殖を阻害することが見いだされた。HL-60細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むRPMI 1640培地(Fisherscientific,#11554526)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。
【0075】
化合物は、-20μMの参照濃度で-対応する組み合わせ標準偏差を加えた後の正規化蛍光強度値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、HL-60細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0076】
上述の方法に従って、本明細書において式I、式II、式III、式IVおよび式Vで定義される5つの化合物ファミリーの範囲に入るいくつかの分子が、HL-60細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに同定されたHL-60増殖阻害剤は、表VIIに挙げた化合物に関する。表VIIのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。

【0077】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物は、アクセッションナンバーACC 446の下でDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)から得ることのできるCAL-27細胞(ヒト舌扁平上皮細胞癌腫細胞)の増殖を阻害することが見いだされた。CAL-27細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むDMEM培地(Fisherscientific,#11584456)中で、提供者のプロトコルに従って(しかし10%COの代わりに5%で)培養された。
【0078】
化合物は、-20μMの参照濃度で-対応する組み合わせ標準偏差を加えた後の正規化蛍光強度値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、CAL-27細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0079】
上述の方法に従って、本明細書において式II、式IVおよび式Vで定義される3つの化合物ファミリーの範囲にこれまで入るいくつかの分子が、CAL-27細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまで同定されたCAL-27増殖阻害剤は、表VIIIaおよびVIIIbに挙げた化合物に関する。表VIIIaおよびVIIIbのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。






【0080】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物が、アクセッションナンバーATCC-CRL-1803の下でAmerican Type Culture Collection(ATCC)から得ることのできるTT細胞(ヒト髄質甲状腺癌細胞)の増殖を阻害することが見いだされた。TT細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むF12K培地(Fisherscientific,#11580556、またはATCC,#ATCC-30-2004)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。
【0081】
化合物は、-40μMの参照濃度で-対応する組み合わせ標準偏差を加えた後の正規化蛍光強度値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、TT細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0082】
上述の方法に従って、本明細書において式II、式IVおよび式Vに定義される3つの化合物ファミリーの範囲にこれまで入るいくつかの分子が、TT細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに定義されたTT増殖阻害剤は、表IXに挙げた化合物に関する。表IXのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。
【0083】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物が、アクセッションナンバーATCC-CCL-2の下でAmerican Type Culture Collection(ATCC)から得ることのできるHeLa細胞(ヒト頸部腺癌細胞)の増殖を阻害することが見いだされた。HeLa細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むDMEM培地(Fisherscientific,#11584456)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。
【0084】
化合物は、-40μMの参照濃度で-対応する組み合わせ標準偏差を加えた後の正規化蛍光強度値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、HeLa細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0085】
上述の方法に従って、本明細書において式IIに定義される化合物ファミリーの範囲にこれまで入るいくつかの分子が、HeLa細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに同定されたHeLa増殖阻害剤は、表Xに挙げた化合物に関する。表Xのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。
【0086】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物が、アクセッションナンバーHPEKpの下でCELLnTEC Advanced Cell Systems AGから得ることのできるヒト上皮ケラチノサイト前駆細胞、(HPEKp、プール)の増殖を阻害することが見いだされた。HPEKp細胞は、さらなる構成要素を添加せずに、CnT-Prime上皮培養培地(CELLnTEC,#CnT-PR、完全に定義された、動物またはヒト由来の構成要素が完全に含まれない低カルシウム製剤)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。
【0087】
化合物は、-10μMの参照濃度で-対応する組み合わせ標準偏差を加えた後の正規化蛍光強度値の加重算術平均が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、HPEKp細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。
【0088】
上述の方法に従って、本明細書において式II、式III、式IVおよび式Vに定義される4個の化合物ファミリーの範囲にこれまで入るいくつかの分子が、HPEKp細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに同定されたHPEKp増殖阻害剤は、表XIに挙げた化合物に関する。表XIのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する加重算術平均によって分類される。


【0089】
ミューリン筋組織に由来する細胞を用いた、条件あたり6回の再現の単一の増殖アッセイからの予備結果は、本発明の化合物が、筋肉細胞に対して抗増殖性活性を示し得ることを示した。化合物は、96ウェルあたり2000細胞の最初の数で細胞を蒔いて、化合物による処理を3日間持続して、上述の方法と同様に、alamarBlue(登録商標)増殖アッセイを用いてC2C12細胞に対して試験された。
【0090】
一実施態様では、本発明の2つの化合物が、アクセッションナンバーACC 565の下でDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)から得ることのできるC2C12細胞(ミューリン筋芽細胞)の増殖を阻害することがこれまでに見いだされた。C2C12細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むRPMI 1640培地(Fisherscientific,#11554526)中で、提供者のプロトコルに従って培養された。
【0091】
化合物は、-40μMの参照濃度で-対応する標準偏差を加えた後の6個の正規化蛍光強度値の均等加重算術平均(AVE)が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、C2C12細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、試験化合物に関して行なわれた計算と同様に、DMSOコントロール測定からの6個の正規化値の均等加重算術平均(AVE)として計算された。試験された化合物に関する対応する標準偏差は、正規化のために、行なわれた計算と関連するガウス誤差伝播を含んで計算されたものであり、DMSO値に関して3・10-2未満になる。異常値分析は上述のとおりに行なわれた。
【0092】
上述の方法に従って、本明細書において式IIおよび式Vに定義される2つの化合物ファミリーの範囲にこれまで入る分子が、C2C12細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに同定されたC2C12増殖阻害剤は、表XIIに挙げた化合物に関する。表XIIのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する均等加重算術平均によって分類される。
【0093】
ヒト口腔粘膜に由来する扁平上皮細胞癌腫(SCC)細胞を用いた、条件あたり6回の再現の単一の増殖アッセイからの予備結果は、本発明の化合物が、粘膜上皮のSCCに対して抗増殖性活性を示すことを確認し得る。化合物は、96ウェルあたり4000細胞の最初の数で細胞を蒔いて、化合物による処理を3日間持続して、上述の方法と同様に、alamarBlue(登録商標)増殖アッセイを用いてBHY細胞に対して試験された。
【0094】
一実施態様では、本発明のいくつかの化合物が、アクセッションナンバーACC 404の下でDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)から得ることのできるBHY細胞(ヒト経口扁平上皮細胞癌腫細胞)の増殖を阻害することが見いだされた。BHY細胞は、10%ウシ胎児血清(Fisherscientific,#15517589)を含むDMEM培地(Fisherscientific,#11584456)含む(containing)中で、提供者のプロトコルに従って(しかし10%COの代わりに5%で)培養された。
【0095】
化合物は、-40μMの参照濃度で-対応する標準偏差を加えた後の6個の正規化蛍光強度値の均等加重算術平均(AVE)が、1.0の全体的な基準レベルと比較して、0.9以下、特に0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.4以下、および0.2以下になるならば、BHY細胞の増殖阻害剤と考えられる。全体的な基準レベルは、DMSOコントロール測定からの全ての正規化値の加重算術平均(AVE)として計算された。DMSO値に関する対応する組み合わせ標準偏差は、1・10-2未満になる。試験された化合物に関する対応する標準偏差は、正規化のために、行なわれた計算と関連するガウス誤差伝播を含んで計算された。RESに関する加重算術平均(AVE)および組み合わせ標準偏差は、DMSOと同様に計算された。異常値分析は上述のとおりに行なわれた。
【0096】
上述の方法に従って、本明細書において式IIおよび式IVに定義される2つの化合物ファミリーの範囲にこれまで入る分子が、BHY細胞の増殖阻害剤として同定されている。これまでに同定されたBHY増殖阻害剤は、表XIIIに挙げた化合物に関する。表XIIIのエントリーは、示される活性範囲内に入る化合物の対応する均等加重算術平均によって分類される。


【0097】
一態様では、本発明は、皮膚、皮膚付属物、粘膜、粘膜付属物、角膜、および全ての種類の上皮組織の治療に関する。用語「皮膚」は、表皮および真皮を含む組織に関する。用語「粘膜」は、口腔粘膜、鼻粘膜、眼粘膜、耳の粘膜、呼吸器粘膜、生殖器粘膜、尿路上皮粘膜、肛門粘膜および直腸粘膜を含む粘膜および粘膜下組織に関する。用語「付属物」は、毛包、毛髪、指の爪、足の爪および、皮脂腺、汗腺、例えばアポクリンまたはエクリン汗腺および乳腺を含む、腺を含む組織に関する。
【0098】
一実施態様では、本発明は、非黒色腫皮膚癌および前癌性病変、例えば、基底細胞癌(BCC)、扁平上皮細胞癌腫(SCC)、例えば皮膚SCC、肺SCC、頭頸部SCC、口腔SCC、食道SCC、頸部SCC、眼周囲SCC、甲状腺のSCC、ペニスのSCC、膣のSCC、前立腺のSCC、膀胱のSCC、皮脂腺癌腫、メルケル細胞癌腫、血管肉腫、皮膚B細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚線維肉腫、日光角化症(AK)またはボーエン病(BD)の治療に関する。
【0099】
さらなる実施態様では、本発明は、角化欠陥(角化症)および/または異常なケラチノサイト激増、例えば乾癬、ダリエー病、扁平苔癬、紅斑性狼瘡、魚鱗癬または尋常性疣贅(老人性)を有する皮膚および粘膜障害の治療に関する。
【0100】
さらなる実施態様では、本発明は、ウイルス感染に関連および起因する皮膚および粘膜疾患、例えば、疣贅、HPV関連の疣贅、乳頭腫、HPV関連の乳頭腫、乳頭腫症およびHPV関連の乳頭腫症、例えばVerruca(plantar疣贅)、扁平疣贅(平らな疣贅/平面の疣贅)、糸状疣贅(糸状の疣贅)、モザイク疣贅、爪周囲疣贅、爪下疣贅、口腔疣贅、性器疣贅、線維上皮性乳頭腫、毛細胆管内乳頭腫、管内乳頭腫、内反性乳頭腫、基底細胞乳頭腫、扁平上皮乳頭腫、皮膚乳頭腫、線維血管性(fibrovasular)乳頭腫、脈絡叢乳頭腫、鼻乳頭腫、咽頭乳頭腫、乳頭腫症真皮カルチノイド、乳頭腫症真皮リンパうっ滞(lymphostatica)、乳頭腫症confluens et reticularisまたは喉頭乳頭腫症(呼吸器乳頭腫症)、ヘルペス関連の疾患、例えば口唇ヘルペス、性器ヘルペス、帯状疱疹、角膜ヘルペスまたはカポシ肉腫の治療に関する。
【0101】
さらなる実施態様では、本発明は、アトピー性皮膚炎の治療に関する。
【0102】
さらなる実施態様では、本発明は、座瘡の治療に関する。
【0103】
さらなる実施態様では、本発明は、皮膚の創傷の治療に関し、創傷治癒のプロセスは加速される。
【0104】
本発明のさらなる態様は、免疫系関連の障害の治療に関する。本明細書において用いられる用語「免疫系関連」は、免疫応答を調節するために(免疫調節)、血液系を含む造血系の病状、ならびに、血液系を含む造血系の細胞系統の激増、分化および/または活性化への介入に当てはまる。
【0105】
例は、血液系を含む造血系の疾患、例えば骨髄性系統の悪性腫瘍、例えば慢性骨髄単球性白血病(CMML)または急性骨髄性白血病(AML)(急性前骨髄球性白血病(APL)を含む);リンパ系の悪性腫瘍、例えばB細胞急性リンパ芽球性白血病白血病(BALL)、プレB細胞急性リンパ芽球性白血病白血病(pre-B-ALL)、ホジキンリンパ腫または骨髄腫;または急性リンパ芽球性白血病および急性骨髄性混合系統白血病(MLL遺伝子転座を有する)である。
【0106】
さらに、本発明の化合物は、免疫療法において、単独または他の免疫療法の方法または化合物とともに、または免疫療法のためのアジュバントとして、用いられ得る。本明細書において用いられる用語「免疫療法」は、免疫不全を伴わないまたは後天性または先天性免疫不全を伴う患者における活性化免疫療法に当てはまり、免疫回復として、病原体または病理学的に形質転換された内因性細胞、例えば癌細胞に対する応答における免疫系の機能を高める。
【0107】
本明細書において用いられる用語「他の免疫療法方法」は、ワクチン接種、抗体治療、サイトカイン療法、免疫チェックポイント阻害剤および免疫応答刺激薬の使用、ならびに、遺伝子改変または非改変の免疫細胞の自家移植に当てはまり、細胞間シグナル、またはシグナリング分子、または抗原、または抗体、すなわち養子免疫細胞移植(adoptive immune-cell transfer)によって刺激され得る。
【0108】
具体例は、免疫応答を増幅するための末梢Tリンパ球の活性化、特に、免疫応答を増幅するための抗原認識の際の激増および/またはサイトカイン産生および/または分泌の刺激、例えば、免疫応答を増幅するためのBリンパ球の活性化、特に、激増および/または抗体産生および/または分泌の刺激、例えば、例えば辺縁帯B細胞、またはTヘルパー(Th)サブセット(特にTh1、Th2)および調節T細胞の数を増大させるための免疫細胞の発生中の分化および/または細胞運命決定の調節による、特定の免疫細胞サブタイプの数の増大を通した免疫応答の増強;または、ワクチンアジュバントとしての使用である。
【0109】
本発明のさらなる態様は、骨格筋、心筋および平滑筋の疾患を含む筋肉疾患の治療に関する。
【0110】
一実施態様では、本発明は、筋ジストロフィー(MD)の治療に関する。
【0111】
具体例は、Duchenne型MD、Becker型MD、先天性MD、肢帯MD、顔面肩甲上腕型MD、Emery-Dreifuss型MD、遠位MD、筋緊張性MDまたは眼球咽頭MDである。
【0112】
さらなる実施態様では、本発明は、筋芽細胞腫、横紋筋腫、および横紋筋肉腫、ならびに筋肉過形成および筋肉肥大を含む筋肉の過剰増殖性障害の治療に関する。
【0113】
さらなる実施態様では、本発明の化合物は、例えば、外傷に起因する、筋肉虚血に起因する、または、加齢関連の筋肉-萎縮または疾患関連の筋肉萎縮における炎症、例えば筋炎および線維筋炎またはポリオウイルスに起因する、病理学的筋肉変性または萎縮後の筋肉再生に用いられ得る。
【0114】
さらなる態様は、神経内分泌系の障害、例えば、神経内分泌系の癌(神経内分泌小細胞癌腫、神経内分泌大細胞癌腫およびカルチノイド腫瘍を含む)、例えば、脳、甲状腺、膵臓、消化管、肝臓、食道、および肺の癌、例えば、脳下垂体の神経内分泌腫瘍、副腎の神経内分泌腫瘍、甲状腺髄様癌(MTC)、C細胞過形成、退形成性甲状腺癌(ATC)、副甲状腺腺腫、甲状腺内小瘤、甲状腺島状癌腫(insular carcinoma)、硝子化索状新生物、傍神経節腫、小細胞肺癌(SCLC)、肺カルチノイド腫瘍、神経芽細胞腫、胃腸カルチノイド、杯細胞カルチノイド、膵臓カルチノイド、ガストリノーマ、グルカゴノーマ(glucagenoma)、ソマトスタチノーマ、VIPoma、膵島細胞腺腫、非能性膵島細胞腫瘍、多発性内分泌新生物タイプ1、または肺カルチノイドの治療に関する。
【0115】
さらなる態様は、神経膠腫、混合膠腫、神経膠芽腫、多形膠芽腫、星状細胞腫、未分化星状細胞腫、膠芽腫、乏突起神経膠腫、退形成性乏突起神経膠腫、退形成性乏突起星細胞腫、上衣腫、退形成性上衣腫、粘液乳頭状上衣腫、上衣下腫、脳幹神経膠腫、視神経神経膠腫、および前脳腫瘍、膵臓の腺癌、膵管腺癌、膵腺房細胞細胞癌腫、膵臓偽乳頭新生物、膵管内乳頭-粘液性腫瘍、膵臓粘液性嚢胞腺癌、膵芽腫および膵臓上皮内新生物、肝細胞癌腫、線維層板型肝細胞癌腫、乳頭様甲状腺癌および小胞甲状腺癌、子宮頸癌および血管肉腫を含む、脳、膵臓、肝臓、甲状腺、泌尿生殖路および内皮組織の癌または前癌性病変の治療に関する。
【0116】
本明細書において用いられる用語「治療すること(treating)」または「治療(treatment)」は、(1)疾患を阻害すること;例えば、疾患、状態または障害の病理学または症候学を経験または提示している個体において疾患、状態または障害を阻害すること(すなわち、病理学理および/または症候学のさらなる進行を阻止すること);および(2)疾患を寛解させること;例えば、疾患、状態または障害の病理学または症候学を経験または提示している個体において疾患、状態または障害を寛解させること(すなわち、病理学および/または症候学を反転させること)、例えば、疾患の重症度を低減させることの、1つまたは複数を指す。用語「治療すること」は、治療前ケアも包含する。
【0117】
一部の実施態様では、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の投与は、疾患の予防;例えば、疾患、状態または障害にかかりやすくてよいが疾患の病理学または症候学をまだ経験または提示しない個体における疾患、状態または障害の予防において効果的である。
【0118】
本発明の化合物は、ヒトおよび獣医学にいて用いられ得て、伴侶動物、例えばウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、鳥類、魚類;および家畜、例えばウシ、家禽、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ロバ、ヤクおよびラクダの処置を含む。
【0119】
[医薬組成物]
本発明は、医学、例えばヒトまたは獣医学における使用のための、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物をさらに提供する。一部の実施態様では、組成物は、薬学的に許容できる担体をさらに含む。
【0120】
効果的な投与量の本発明に係る化合物、またはそれらの塩、それらの溶媒和物またはプロドラッグは、医薬組成物を生産するための生理的に許容できる担体、希釈剤および/またはアジュバントに加えて用いられる。活性化合物の投与量は、投与経路、患者の年齢および体重、治療される疾患の性質および重症度、および同様の因子に応じて変化し得る。日々の投与量は、1回投与される単回投与として与えられてよく、または、2以上の日々の投与量に小分けされてよく、通例、0.001~2000mgである。特定の選択は、0.1~500mg、例えば0.1~100mgの日々の投与量を投与するように与えられる。
【0121】
適切な投与形態は、局所または全身性であり、インフュージョンおよび注入、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、心臓内、硬膜外、脳内、脳室内、骨内、関節内、眼球内、硝子体内、髄腔内、腟内、空洞内、膀胱内、皮下、皮内、経皮、経粘膜、吸入(inhalative)、鼻腔内、口腔、舌下および病巣内製剤として、腸内、経口、直腸、および非経口を含む。特定の選択は、本発明に係る化合物の、経口、非経口、例えば静脈内または筋肉内、鼻腔内製剤、例えば乾燥粉末または舌下を用いるように与えられる。慣習的なガレヌス製剤形態、例えば、錠剤、糖コーティング錠、カプセル、分散性粉末、粒状物、水溶液、アルコール含有水溶液、水性または油性懸濁液、ゲル、ヒドロゲル、軟膏、クリーム、ローション、シャンプー、リップバーム、マウスウォッシュ、フォーム、ペースト、チンキ、皮膚パッチおよびテープ、時間放出薬物輸送系と、移植およびデバイスを含む電気泳動性の皮膚送達系と、およびジェットインジェクター、リポソームおよびトランスファーソーム(transfersome)ベシクル、蒸気、噴霧、シロップ、ジュースまたは点滴および点眼薬との閉塞(occlusion)または組み合わせた形態が用いられ得る。
【0122】
固形医薬形態は、不活性構成要素および担体物質、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウム、ラクトース、デンプン、マンニトール、アルギン酸、ゼラチン、グアーガム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、メチルセルロース、タルク、高分散ケイ酸、シリコーン油、より高分子量の脂肪酸、(例えばステアリン酸)、ゼラチン、寒天または植物性または動物性脂肪および油、または固形高分子量ポリマー(例えばポリエチレングリコール)を含んでよく;経口投与に適切な製剤は、さらなる香料および/または甘味料を、必要に応じて含んでよい。
【0123】
液体医薬形態は、滅菌されてよく、および/または、適切な場合は、補助物質、例えば、浸透圧を調節するため、または緩衝化するための、防腐剤、安定剤、湿潤剤、浸透剤、乳化剤、展着剤、可溶化剤、塩、糖類または糖アルコール類、および/または、粘性調節剤を含んでよい。そのような添加剤の例は、酒石酸およびクエン酸バッファー、エタノールおよび封鎖剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸およびその非毒性塩)である。高分子量ポリマー、例えば、液体ポリエチレンオキシド、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デキストランまたはゼラチンは、粘性を調節するのに適切である。固形担体物質の例は、スターチ、ラクトース、マンニトール、メチルセルロース、タルク、高分散ケイ酸、高分子量脂肪酸(例えば、ステアリン酸)、ゼラチン、寒天、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、動物および植物性脂肪、および固形高分子量ポリマー、例えば、ポリエチレングリコールである。
【0124】
非経口または局所適用のための油性懸濁液は、植物性、合成または半合成油、例えば、それぞれの場合において脂肪酸鎖内に8~22個のC原子を有する液体脂肪酸エステル、例えば、1~6個のC原子を有する1価~3価のアルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノールまたはそれらの異性体、グリコールまたはグリセロールによってエステル化される、パルミチン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、ペンタデカン酸、リノール酸、エライジン酸、ブラシジン酸、エルカ酸またはオレイン酸であってよい。そのような脂肪酸エステルの例は、市販されるミグリオール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、PEG6-カプリン酸、飽和脂肪族アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル、ポリオキシエチレングリセロールトリオレート、オレイン酸エチル、ワックス状脂肪酸エステル、とりわけ、例えば、人工ダックテール腺脂肪、ココナッツ脂肪酸イソプロピルエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、乳酸エチル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピル、ポリオール脂肪酸エステルである。異なる粘性のシリコーンオイル、または、脂肪族アルコール類、例えば、イソトリデシルアルコール、2オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコールまたはオレイルアルコール、または脂肪酸類、例えば、オレイン酸もまた適切である。、ヒマシ油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、綿実油、落花生油または大豆油のような植物油を用いることがさらに可能である。
【0125】
適切な溶媒、ゼラチン化剤および可溶化剤は、水または水混和性溶媒である。適切な物質の例は、アルコール類、例えば、エタノールまたはイソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、2オクチルドデカノール、ポリエチレングリコール、フタル酸、アジピン酸、プロピレングリコール、グリセロール、ジまたはトリプロピレングリコール、ワックス、メチルセロソルブ、セロソルブ、エステル類、モルホリン類、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノンなどである。
【0126】
水または有機溶媒の両方において溶解または膨張することのできるセルロースエーテル類、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースまたはエチルセルロース、または可溶性デンプンは、フィルム形成剤として用いられ得る。
【0127】
ゼラチン化剤およびフィルム形成剤の混合物も完全に可能である。この場合では、使用は、特に、イオン性高分子、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸およびそれらの塩類、アミロペクチンセミグリコール酸ナトリウム、ナトリウム塩としてのアルギン酸またはプロピレングリコールアルギン酸、アラビアゴム、キサンタンガム、グアーガムまたはカラギーナンでなされる。以下は、さらなる製剤補助として用いられ得る:グリセロール、異なる粘性のパラフィン、トリエタノールアミン、コラーゲン、アラントインおよびノバンチソール酸(novantisolic acid)。界面活性剤、乳化剤または湿潤剤、例えば、Naラウリルサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、ジ-Na-N-ラウリル-β-イミノジプロピオネート、ポリエトキシル化ヒマシ油またはソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート(例えばTween)、セチルアルコール、レシチン、グリセロールモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、塩化セチルトリメチルアンモニウムまたはモノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸モノエタノールアミン塩の使用もまた、製剤化に必要であり得る。エマルションを安定化するため、または、活性物質の破壊を防止するための(例えば抗酸化)、安定剤、例えば、モンモリロナイトまたはコロイドケイ酸、例えばトコフェロールまたはブチルヒドロキシアニソール、または防腐剤、例えばpヒドロキシ安息香酸エステルが、所望の製剤を調製するために同様に用いられ得る。
【0128】
非経口投与のための製剤は、アンプルまたはバイアルのような、別個の投与量単位形態で存在してよい。使用は、好ましくは、活性化合物の溶液、好ましくは水溶液および、特に、等張溶液およびまた懸濁液でなされる。これらの注入形態は、すぐに使える製剤として利用可能にされてよく、または、活性化合物を混合することによって使用前に直接調製されるだけでよく(例えば凍結乾燥物)、適切な場合は、所望の溶媒または懸濁剤とともに、他の固形担体物質を含む。
【0129】
鼻腔内製剤は、水性または油性溶液または水性または油性懸濁液として存在してよい。適切な溶媒または懸濁剤を用いて使用前に調製される凍結乾燥物として存在してもよい。
【0130】
吸入可能な製剤は、粉末、溶液または懸濁液として存在してよい。好ましくは、吸入可能な製剤は、例えば、ラクトースのような適切な製剤補助と活性成分の混合物としての、粉末の形態である。
【0131】
製剤は、慣習的な抗菌および無菌条件下で、生産、等分および密封される。
【0132】
上記に説明したとおり、本発明の化合物は、併用療法として、連続療法として、または同時併用療法として、さらなる活性剤、例えば、上記に示した障害の治療において有用な治療的に活性の化合物とともに、投与され得る。これらの治療的に活性の化合物は、限定されないが、化学療法剤、例えば、ヌクレオシドアナログ、例えばシタラビン、ゲムシタビン、アザチオプリン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、チオグアニン、ヒドロキシ尿素、アザシチジン、カペシタビン、ドキシフルリジン、およびメトトレキサート;例えば、プラチナ系の薬物、例えばシスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチンおよびネダプラチン;例えば、アントラサイクリン、例えばドキソルビシン、エピルビシン、バルルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、サバルビシン(Sabarubicin)、ピクサントロンおよびミトキサントロン;例えば、ペプチド抗生物質、例えばアクチノマイシンおよびブレオマイシン;例えば、アルキル化剤、例えばメクロレタミン、クロラムブシル、メルファラン、ニトロソウレア、ダカルバジン、テモゾロミドおよびシクロホスファミド;例えば、タキサンおよびビンカアルカロイドを含む有糸分裂阻害剤、例えばドセタキセル、パクリタキセル、アブラキサン、カバジタキセル、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンおよびビンクリスチン;例えば、トポイソメラーゼ阻害剤、例えばイリノテカン、トポテカン、テニポシドおよびエトポシド;および、標的化された治療的薬剤、例えば、キナーゼ阻害剤、レギュレーター、すなわち、増殖因子シグナリング、サイトカインシグナリング、NF-κBシグナリング、AP1シグナリング、JAK/STATシグナリング、EGFRシグナリング、TGF-βシグナリング、Notchシグナリング、Wntシグナリング、Hedgehogシグナリング、ホルモンおよび核受容体シグナリングを含むシグナル伝達経路の阻害剤およびアクチベーター、例えばエルロチニブ、ラパチニブ、ダサチニブ、イマチニブ、アファチニブ、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、ニロチニブ、セツキシマブ、トラメチニブ、パルボシクリブ、コビメチニブ、カボザンチニブ、ペガプタニブ、クリゾチニブ、オラパリブ、パニツムマブ、カボザンチニブ、ポナチニブ、レゴラフェニブ、エヌトレクチニブ、ラニビズマブ、イブルチニブ、トラスツズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ、ゲフィチニブ、ベバシズマブ、レンバチニブ、ボスチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、テムシロリムス、ルキソリチニブ、トファシチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、アフリバーセプト、ボルテゾミブ、バンデタニブ;ビスモデギブおよびソニデギブ;レチノイド、例えば、レチノール、トレチノイン、イソトレチノイン、アリトレチノイン、ベキサロテン、タザロテン、アシトレチン、アダパレンおよびエトレチネート;エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーターおよびアロマターゼ阻害剤を含むホルモンシグナリングモジュレーター、例えばラロキシフェン、タモキシフェン、フルベストラント、ラソフォキシフェン、トレミフェン、ビカルタミド、フルタミド、アナストロゾール、レトロゾールおよびエキセメスタン;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、例えばボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、ベリノスタットおよびチダミド;およびインゲノールメブテート;および、本発明の化合物に含まれない他のNotchエンハンサー、例えばバルプロ酸、レスベラトロール、ヘスペレチン、クリシン、フェネチルイソチオシアネート、チオコラリン、N-メチルヘメアンシジンクロリド(N-methylhemeanthidine chloride)およびNotchシグナリング活性化ペプチドまたは抗体;および免疫応答調整剤、例えばイミキモド、イピリムマブ、アテゾリズマブ、オファツムマブ、リツキシマブ、ニボルマブおよびペンブロリズマブ;および、グルココルチコイドを含む抗炎症剤、および、非ステロイド系抗炎症薬、例えばコルチゾール系製剤、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニソロン、トリアムシノロン-ヘキサアセトニド、フロ酸モメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、アセチルサリチル酸、サリチル酸および他のサリチレート、ジフルニサル、イブプロフェン、デクスイブプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、デクスケトプロフェン、ロキソプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン、インドメタシン、ケトロラック、トルメチン、ジクロフェナク、エトドラク、アセクロフェナク、ナブメトン、スリンダク、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、セレコキシブ、パレコキシブ、エトリコキシブおよびフィロコキシブ;およびACE阻害剤;およびβ-ブロッカー;およびミオスタチン阻害剤;およびPDE-5阻害剤;および抗ヒスタミン剤を含んでよい。併用療法のために、活性成分は、単回投与形態内にいくつかの活性成分を含む組成物として、および/または、別個の投与量形態内に個々の活性成分を含むキットとして、製剤化されてよい。併用療法において用いられる活性成分は共投与されてよく、または別個に投与されてよい。
【0133】
本発明の化合物は、抗体-薬物コンジュゲートとして投与されてよい。
【0134】
本発明の化合物は、外科的処置、凍結療法、電気乾燥法(electrodessication)、放射線療法、光線力学療法、レーザー療法、化学療法、標的化療法、免疫療法、遺伝子療法、アンチセンス療法、細胞系移植療法、幹細胞療法、物理療法および作業療法と組み合わせて投与されてよい。
【0135】
式I、式II、式III、式IVおよび式Vの範囲に入る本発明の化合物は、ジアリールエーテル足場を確立するためのカップリングステップによって、Reinmuller et al.,2015,EPFL Thesis 6887に記載される方法と同様に合成され得て、それは、以下の方法によって調製され得る:任意選択でマイクロ波照射の補助を伴って、室温または高温または還流で、好ましくは80℃または100℃で、DMSOまたはDMFのような非プロトン性有機溶媒中、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、フェノールおよび電子-欠乏ハロゲン化アリールを反応させる方法(Li et al.,Org.Lett.2003,5,2169-2171);
【0136】
または、マイクロ波照射の補助を伴って、高温または還流で、DMSOまたはDMFのような非プロトン性有機溶媒中、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、フェノールおよびニトロアレンを反応させる方法(Sarkate et al.,Synlett 2013,24,1513-1516);
【0137】
または、高温または還流で、DMSOまたはDMFのような非プロトン性有機溶媒中、DBUおよび微量水のような塩基の存在下で、電子-欠乏ハロゲン化アリールとアリールシリルエーテルを反応させる方法(Yeom et al.,Synlett 2007,146-150);
【0138】
または、周囲温度または高温で、アセトニトリルのような非プロトン性有機溶媒中、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、ジアリールヨードニウムトリフレートまたはトシレートとフェノールを反応させる方法(Kakinuma et al.,Synthesis 2013,45,183-184);
【0139】
または、高温または還流で、トルエンのような有機溶媒中、酢酸パラジウム(II)のような遷移金属に基づく触媒系、dppfのような有機リン系リガンド、リン酸カリウムのような塩基の存在下で、ハロゲン化アリールとフェノールをBuchwald-Hartwig条件下で反応させる方法(Burgos et al.,Angew.Chem.Int.Ed.2006,45,4321-4326);
【0140】
または、周囲温度で、DCM、クロロホルムのような非プロトン性有機溶媒中、空気、酢酸銅(II)のような銅に基づく触媒系、ピリジンまたはトリエチルアミンのような塩基の存在下で、アリールボロン酸またはエステルとフェノールをChan-Lam条件下で反応させる方法(Evans et al.,Tetrahedron Letters 1998,39,2937-2940);
【0141】
ここで、調製の前記方法は全て、対応するカルボン酸、エステル、第1級アミド、第2級アミド、第3級アミド、ヒドロキサム酸およびヒドロキサメートを得るために、当業者に公知の標準的な化学的手順、例えば、鹸化、加水分解、エステル化またはアミド化による、後に続く誘導体化ステップを必要とし得る。
【0142】
例えば、対応するカルボン酸は、周囲温度または高温で、水およびアルコール、好ましくはエタノール、または水およびテトラヒドロフランの二成分溶媒混合物中、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの存在下で、対応するベンゾエートエステル、フルオロベンゾエートエステル、ニコチネートエステル、またはフルオロニコチネートエステルの鹸化によって合成される(Becker et al.,Organikum,22nd edition 2004(ドイツ),pp.488,発行元:Wiley-VCH Weinheim);
【0143】
エステル、第1級アミド、第2級アミド、第3級アミド、およびヒドロキサム酸は、周囲温度または高温、好ましくは80℃、および不活性ガス雰囲気下で、塩化チオニルおよび触媒量のDMFの存在下(トルエン中)で、対応する酸塩化物への対応する安息香酸、フルオロ安息香酸、ニコチン酸、またはフルオロニコチン酸のin situ形質転換の後に、不活性ガス雰囲気下で周囲温度にて、トリエチルアミンのような非求核塩基の存在または不存在下で、それぞれの求核試薬、すなわちアルコール、アンモニア、第2級アミン、第3級アミン、またはヒドロキシルアミンの添加によって合成される(Becker et al.,Organikum,22nd edition 2004(ドイツ),pp.459、発行元:Wiley-VCHWeinheim)。
【0144】
式Vの範囲に入る本発明の化合物と関連するペルフルオロアルキルシクロプロピル部分は、Barnes-Seeman et al.,ACS Med.Chem.Lett.2013,4,514-516に記載される手順に従って3つのステップで合成される;第一に、1-ブロモ-4-(3,3,3-トリフルオロプロプ-1-エン-2-イル)ベンゼンまたは1-ブロモ-4-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブト-1-エン-2-イル)ベンゼンのようなブロモペルフルオロアルケニルベンゼンが、高温、好ましくは80℃で、DMFのような非プロトン性有機溶媒中、18-クラウン-6のようなクラウンエーテル中で、メタンスルホニルクロリドおよびフッ化カリウムのような塩基の存在下で、それぞれ、1-(4-ブロモフェニル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オンまたは1-(4-ブロモフェニル)-2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロパン-1-オンを反応させる方法によって得られる;
【0145】
第二に、3-(4-ブロモフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-3H-ピラゾールまたは3-(4-ブロモフェニル)-3-(ペルフルオロエチル)-4,5-ジヒドロ-3H-ピラゾールのようなブロモフェニルペルフルオロアルキルジヒドロピラゾールが、周囲温度で、ジエチルエーテルまたはメチルtert-ブチルエーテルのようなエーテル中、ジアゾメタンの存在下で、それぞれ、1-ブロモ-4-(3,3,3-トリフルオロプロプ-1-エン-2-イル)ベンゼンまたは1-ブロモ-4-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブト-1-エン-2-イル)ベンゼンのようなブロモペルフルオロアルケニルベンゼンを反応させる方法によって得られる;
【0146】
第三に、1-ブロモ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ベンゼンまたは1-ブロモ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)ベンゼンのようなペルフルオロアルキルシクロプロピルアリールブロミドが、トルエンまたはキシレンまたはそれらの混合物のような有機溶媒中、それぞれ、3-(4-ブロモフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-3H-ピラゾールまたは3-(4-ブロモフェニル)-3-(ペルフルオロエチル)-4,5-ジヒドロ-3H-ピラゾールを反応させる方法によって得られる。
【0147】
得られたペルフルオロアルキルシクロプロピルアリールブロミドは、その後、電子-欠乏ハロゲン化アリール、ニトロアレン、ジアリールヨードニウムトリフレートまたはトシレートとの上記の前記カップリング反応の1つのために、対応するフェノールに転換され得て、それは以下の方法による:高温または還流で、好ましくは100℃で、不活性ガス雰囲気下で、水/ジオキサンまたは水/トルエンのような二相性溶媒系中、Pd2dba3のような遷移金属に基づく触媒系、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルジフェニル(t-Bu XPhos)のような有機リン系リガンド、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムのような塩基の存在下での反応の方法(Anderson et al.,J.Am.Chem.Soc.2006,128,10694-10695);
【0148】
または、高温または還流で、好ましくは110℃で、不活性ガス雰囲気下で、DMSOまたはDMFのような非プロトン性有機溶媒中、CuIのような銅に基づく触媒系、2-メチルキノリノ-8-オールまたは好ましくは8-ヒドロキシキノリン-N-オキシド、およびテトラブチル-水酸化アンモニウムまたは好ましくは水酸化セシウム一水和物のようなピリジル系リガンドの存在下での反応の方法(Paul et al.,Synthesis 2010,4268-4272;Yang et el.,Org.Lett.2011、13,4340-4343)。
【0149】
式I、式II、式III、式IVおよび式Vの範囲に入る本発明の化合物、ならびに中間体は、シリカゲルを固定相として、および、石油エーテル、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノール、または酢酸のような一般的な有機溶媒を溶離液として、好ましくはそれらの二成分または三成分溶媒混合物として用いて、カラムクロマトグラフィーによって;
【0150】
または、石油エーテル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、エタノール、トルエン、またはtert-ブチルメチルエーテル、およびそれらの混合物のような一般的な有機溶媒からの結晶化によって、単離され得る。
【0151】
式I、式II、式III、式IVおよび式Vの範囲に入る本発明の化合物、ならびに出発原料および中間体は、核磁気共鳴(NMR)分光法、質量分析(MS)、または薄層クロマトグラフィー(TLC)のような従来法によって同定され得る。
【0152】
[化学合成]
式I、式II、式III、式IVおよび式Vの範囲に入る本発明の化合物は、当業者によって合成および精製され得て、好ましくは一般的手順A、または一般的手順B、または一般的手順C、または一般的手順Dにそれぞれ従って、および本明細書に記載される詳細な合成手順に従って、合成される;
【0153】
[略称]
Ac アセチル
BRSM 回収された出発原料に基づく(収率)
Bu ブチル
δ 化学シフト百万分率(ppm)
dba ジベンジリデンアセトン
DCE 1,2-ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Et エチル
ESI エレクトロスプレーイオン化
M mol/L
Me メチル
Ms メタンスルホニル
PE 石油エーテル
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオライド
THF テトラヒドロフラン
TMS トリメチルシリル
【0154】
一般的手順A:ジアリールエーテルエステルの合成
式I、式III、および式Vに係るジアリールエーテルエステルは、求核芳香族置換によって、例えば、80℃~150℃の温度で、アルゴンのような不活性雰囲気中、ジメチルスルホキシドのような溶媒中で、炭酸カリウムのような塩基の存在下で、フェノール誘導体(求核試薬、表XIVを参照)と、アルキル4-フルオロベンゾエート、またはアルキル3,4-ジフルオロベンゾエート、またはアルキル6-クロロニコチネート、またはアルキル6-クロロ-5-フルオロニコチネートの反応によって、調製され得る。
【0155】
一般的手順B:ジアリールエーテル酸の合成
式I、式III、および式Vに係るジアリールエーテル酸は、鹸化によって、例えば、室温~還流の温度で、エタノール、メタノール、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物のような溶媒中、水酸化ナトリウム(求核試薬、表XIVを参照)のような塩基性水溶液と対応するジアリールエーテルエステルの反応によって、調製され得る。
【0156】
一般的手順C:ジアリールエーテルエステルの合成
式I、式III、および式Vに係るジアリールエーテルエステルは、対応する酸塩化物を介したエステル化によって、例えば、50℃~100℃の温度で、アルゴンのような不活性雰囲気において、トルエンのような溶媒中、触媒量のDMFの存在下で、塩化チオニルとジアリールエーテル酸の反応によって、調製され得る。揮発性物質の除去後、そのような得られた酸塩化物中間体は、0℃~室温の温度で、アルゴンのような不活性雰囲気において、トリエチルアミンのような有機塩基の存在下で、所望のエステル(求核試薬、表XIVを参照)に対応するアルコールと反応される。
【0157】
あるいは、式I、式III、および式Vに係るジアリールエーテルエステルは、対応する酸塩化物を介したエステル化によって、例えば、温度50℃~還流の温度で、好ましくは溶媒として、所望のエステル(求核試薬、表XIVを参照)に対応するアルコールの存在下で、塩化チオニルとジアリールエーテル酸の反応によって、調製され得る。
【0158】
一般的手順D:ジアリールエーテルアミドの合成
式II、式IV、および式Vに係るジアリールエーテルアミドは、対応する酸塩化物を介したアミド化によって、例えば、50℃~100℃の温度で、アルゴンのような不活性雰囲気において、トルエンのような溶媒中、触媒量のDMFの存在下で、塩化チオニルとジアリールエーテル酸の反応によって、調製され得る。揮発性物質の除去後、そのような得られた酸塩化物中間体は、0℃~室温の温度で、アルゴンのような不活性雰囲気において、メタノール、エタノール、またはテトラヒドロフランのような溶媒中、所望のアミド(求核試薬、表XIVを参照)に対応するアミンと反応される。トリエチルアミンのような有機塩基の存在は、アミンの塩酸塩が用いられるならば必要である。

【0159】
代表的な化合物の合成
化合物005:
4-(4-ペンチルフェノキシ)安息香酸

一般的手順Bに従って、THF(25mL)およびMeOH(3mL)中、エチル4-(4-ペンチルフェノキシ)ベンゾエート(1.69g、5.4mmol)の溶液に、2MのNaOH水(10mL、20mmol)を添加して、反応を室温で48時間撹拌した。有機溶媒を蒸発させて、残渣を5MのHCl水で酸性化してpH1~2に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、温かいEtOAcからの再結晶化によって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(1.21g、79%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.12-8.01(m、2H)、7.25-7.15(m、2H)、7.05-6.94(m、4H)、2.68-2.57(m、2H)、1.72-1.56(m、2H)、1.46-1.33(m、2H)、1.38-1.23(m、2H)、0.97-0.86(m、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ171.9、163.3、153.2、139.7、132.5、130.0、123.3、120.4、117.0、35.4、31.6、31.4、22.7、14.2。HRMS(C1819 ):予測値:283.1339;検出値:283.1326。
【0160】
化合物030:
メチル4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ベンゾエート


一般的手順Cに従って、MeOH(2mL)中、4-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)安息香酸(122mg、0.43mmol)の溶液に、0℃でSOCl(0.1mL、1.4mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において3時間、密封された容器内で80℃にて撹拌した。反応を室温まで冷却して、飽和NaHCO水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(120mg、94%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.05-7.94(m、2H)、7.39-7.28(m、2H)、7.04-6.92(m、4H)、3.89(s、3H)、1.65(q、J=7.4Hz、2H)、1.30(s、6H)、0.71(t、J=7.4Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.8、162.3、153.1、146.0、131.8、127.6、124.3、119.7、117.2、52.1、37.8、37.1、28.7、9.3。HRMS(C1923 ):予測値:299.1642;検出値:299.1640。
【0161】
化合物044:
(±)-メチル4-(4-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)ベンゾエート


一般的手順Cに従って、トルエン(1mL)中、(±)-4-(4-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸(30.3mg、0.1mmol)の溶液に、1滴のDMFの後にSOCl(0.02mL、0.3mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。MeOH(1mL)中、NEt(0.2mL、1.4mmol)の溶液を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を、1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から85%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(29.3mg、93%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.05-7.94(m、2H)、7.35-7.21(m、2H)、7.06-6.91(m、4H)、3.89(s、3H)、3.11-2.94(m、1H)、2.01(dddd、J=12.9、10.6、3.9、1.9Hz、1H)、1.85-1.45(m、10H)、1.43-1.23(m、1H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.8、162.3、153.3、143.1、131.8、129.3、124.3、120.0、117.1、52.1、41.4、32.6、31.2、27.6、26.1、25.4、24.9、20.6。HRMS(C2225 ):予測値:337.1798;検出値:337.1778。
【0162】
化合物051:
エチル4-(4-ブチルフェノキシ)ベンゾエート


一般的手順Aに従って、DMSO(18mL)中、4-ブチルフェノール(1.75mL、11.4mmol)およびKCO(1.89g、13.7mmol)に、エチル4-フルオロベンゾエート(1.35mL、9.2mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において3日間、120℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を最初に1MのNaOH水(1×)で洗浄して、それから塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から70%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(1.72g、63%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.05-7.94(m、2H)、7.24-7.13(m、2H)、7.02-6.91(m、4H)、4.36(q、J=7.1Hz、2H)、2.67-2.56(m、2H)、1.69-1.53(m、2H)、1.47-1.23(m、5H)、0.95(t、J=7.3Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.3、162.3、153.5、139.4、131.7、130.0、124.7、120.1、117.1、60.9、35.1、33.8、22.5、14.5、14.1。HRMS(C1923 ):予測値:299.1642;検出値:299.1642。
【0163】
化合物071:
6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチン酸


一般的手順Bに従って、EtOH(15mL)中、エチル6-(4-プロピルフェノキシ)ニコチネート(2.11g、7.4mmol)の溶液に、2MのNaOH水(10mL、20mmol)を添加して、反応を室温で48時間撹拌した。反応を5MのHCl水で酸性化してpH1~2に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、温かいEtOAcからの再結晶化によって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(1.26g、66%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ11.01(br、s、1H)、8.92(dd、J=2.4、0.7Hz、1H)、8.31(dd、J=8.7、2.4Hz、1H)、7.28-7.18(m、2H)、7.12-7.02(m、2H)、6.94(dd、J=8.7、0.7Hz、1H)、2.61(dd、J=8.7、6.7Hz、2H)、1.76-1.58(m、2H)、0.97(t、J=7.3Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ170.5、167.4、151.4、151.2、141.2、140.2、129.9、121.3、120.3、110.9、37.6、24.6、14.0。HRMS(C1514NO ):予測値:256.0979;検出値:256.0979。
【0164】
化合物114:
メチル6-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ニコチネート


一般的手順Cに従って、MeOH(2mL)中、6-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)ニコチン酸(170mg、0.49mmol)の溶液に、SOCl(0.1mL、1.37mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において3.5時間、密封された容器内で80℃にて撹拌した。反応を室温まで冷却して、飽和NaHCO水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(47mg、27%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.84(dd、J=2.4、0.7Hz、1H)、8.25(dd、J=8.6、2.4Hz、1H)、7.46-7.35(m、2H)、7.15-7.04(m、2H)、6.90(dd、J=8.6、0.7Hz、1H)、3.91(s、3H)、2.11(p、J=3.0Hz、4H)、1.93(d、J=2.9Hz、6H)、1.87-1.68(m、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.7、165.6、150.9、150.5、148.4、140.5、126.3、121.0、120.7、110.7、52.2、43.3、36.8、36.0、29.0。HRMS(C2326NO ):予測値:364.1907;検出値:364.1900。
【0165】
化合物117:
エチル6-(4-エチルフェノキシ)ニコチネート


一般的手順Aに従って、DMSO(18mL)中、4-エチルフェノール(1.36g、11.1mmol)およびKCO(1.89g、13.7mmol)に、エチル6-クロロニコチネート(1.65mL、10.9mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において48時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を最初に1MのNaOH水(1×)で洗浄して、それから塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から60%のPE-MeOH勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(1.78g、60%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.83(dd、J=2.4、0.7Hz、1H)、8.25(dd、J=8.6、2.4Hz、1H)、7.28-7.20(m、2H)、7.11-7.00(m、2H)、6.90(dd、J=8.7、0.8Hz、1H)、4.37(q、J=7.1Hz、2H)、2.68(q、J=7.6Hz、2H)、1.38(t、J=7.1Hz、3H)、1.26(t、J=7.6Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.8、165.2、151.3、150.5、141.4、140.6、129.3、121.4、121.3、110.7、61.2、28.4、15.6、14.4。HRMS(C1618NO ):予測値:272.1281;検出値:272.1271。
【0166】
化合物159:
(±)-4-(4-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)ベンズアミド、エンドおよびエキソの混合


一般的手順Dに従って、トルエン(0.8mL)中、(±)-4-(4-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノキシ)安息香酸(50.2mg、0.16mmol)の溶液に、1滴のDMFの後にSOCl(0.04mL、0.55mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気において3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。MeOH中、2Mアンモニア(0.6mL、1.3mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から10%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(46.6mg、93%、6:1混合エンド:エキソ)。H NMR(300MHz、CDCl、回転異性体の混合0.3:1、およびジアステレオマー6:1)δ7.82-7.72(m、2H)、7.26-7.13(m、2H)、7.08-6.91(m、4H)、6.05(s、2H)、3.20(主なジアステレオマー、tt、J=14.0、4.8Hz、0.85H)、2.79-2.70(少数のジアステレオマー、m、0.15H)、2.46-2.29(主なジアステレオマー、m、1.7H)、2.28-2.14(少数のジアステレオマー、m、0.3H)、2.12-1.10(m、8H)。13C NMR(75MHz、CDCl、回転異性体の混合0.3:1、およびジアステレオマー6:1)δ169.0、161.5、161.4、153.5、153.3、144.1、140.1、139.9、129.8、129.7、129.5、128.6、127.5、127.4、119.9、119.7、119.6、117.6、117.5、117.4、50.3、46.9、46.6、45.6、43.6、43.1、42.7、42.4、42.2、42.1、41.6、41.1、40.7、39.4、37.7、37.7、37.0、36.7、36.4、36.2、34.6、30.7、30.3、29.0、24.7、24.6、23.0。HRMS(C2022NO ):予測値:308.1645;検出値:308.1624。
【0167】
化合物186:
4-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-N-ヒドロキシベンズアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2mL)中、4-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)安息香酸(200mg、0.57mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.37mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。NEt(1.0mL、7.2mmol)およびMeOH(2mL)の溶液中、塩酸ヒドロキシルアミン(208mg、3mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を最初に1MのHCl水(1×)で洗浄して、それから塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から30%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(176mg、84%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ11.10(s、1H)、8.87(s、1H)、7.80-7.69(m、2H)、7.37-7.26(m、2H)、6.98-6.86(m、4H)、2.09-2.01(m、4H)、1.85(d、J=2.8Hz、6H)、1.81-1.63(m、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ163.8、159.7、152.9、146.7、128.6、126.7、126.0、118.9、116.7、42.6、36.1、35.3、28.2。HRMS(C2324NO ):予測値:362.1761;検出値:362.1672。
【0168】
化合物195:
4-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルベンズアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、4-(4-イソプロピルフェノキシ)安息香酸(177mg、0.7mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.15mL、2.1mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。EtOH(2mL、16mmol)中、33wt%メチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から40%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(178mg、94%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.78-7.67(m、2H)、7.27-7.16(m、2H)、7.01-6.90(m、4H)、6.31(s、1H)、2.98(d、J=4.6Hz、3H)、2.90(hept、J=6.9Hz、1H)、1.26(d、J=6.9Hz、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ167.8、160.8、153.8、145.1、128.8、128.8、127.9、119.8、117.5、33.6、26.9、24.2。HRMS(C1718NO ):予測値:268.1343;検出値:268.1384。
【0169】
化合物222:
4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)-N、N-ジメチルベンズアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、4-(4-(tert-ブチル)フェノキシ)安息香酸(154mg、0.57mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。THF(2.5mL、5mmol)中、2Mジメチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から40%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(166mg、98%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.44-7.31(m、4H)、7.03-6.91(m、4H)、3.06(s、6H)、1.33(s、9H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ171.4、159.1、153.9、147.0、130.6、129.2、126.8、119.2、117.8、39.9(br)、35.6(br)、34.5、31.6。HRMS(C1924NO ):予測値:298.1802;検出値:298.1820。
【0170】
化合物241:
6-(p-トリルオキシ)ニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、6-(p-トリルオキシ)ニコチン酸(148mg、0.66mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.12mL、1.6mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。MeOH(3mL、1.3mmol)中、2Mアンモニアを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から20%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(104mg、70%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d、回転異性体の混合0.3:1)δ8.89(d、J=2.5Hz、0.25H、少数の回転異性体)、8.65(d、J=2.4Hz、0.75H、主な回転異性体)、8.25(dt、J=8.6、2.9Hz、1H)、7.96(br、s、1H)、7.49(d、J=8.4Hz、0.25H、少数の回転異性体)、7.27(br、s、1H)、7.21(d、J=8.2Hz、2H)、7.06-6.97(m、2H)、6.93(d、J=8.6Hz、0.75H、主な回転異性体)、2.35(s、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d、回転異性体の混合0.3:1)δ166.6、165.9(少数の回転異性体)、165.4(主な回転異性体)、153.3(少数の回転異性体)、151.5(主な回転異性体)、149.7(少数の回転異性体)、148.0(主な回転異性体)、139.5(主な回転異性体)、138.9(少数の回転異性体)、134.4、130.3、129.3(少数の回転異性体)、125.2(主な回転異性体)、124.1(少数の回転異性体)、121.4、110.5(主な回転異性体)、20.9。HRMS(C1313 ):予測値:229.0972;検出値:229.0978。
【0171】
化合物275:
N-ヒドロキシ-6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(1.5mL)中、6-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ニコチン酸(62.9mg、0.22mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.06mL、0.82mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。NEt(0.5mL、3.6mmol)およびMeOH(1mL)の溶液中、塩酸ヒドロキシルアミン(94mg、1.35mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から40%のPE-EtOAc(+0.2%AcOH)勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(42.7mg、65%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ11.29(s、1H)、9.07(s、1H)、8.52(d、J=2.4Hz、1H)、8.19(dd、J=8.6、2.4Hz、1H)、7.69(d、J=8.4Hz、2H)、7.29(d、J=8.4Hz、2H)、7.06(d、J=8.5Hz、1H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ163.6、161.9、156.2(d、J=1.5Hz)、146.4、138.8、126.6(q、J=3.8Hz)、125.6(q、J=32.4Hz)、124.2、123.8(q、J=273.0Hz)、121.5、111.1.HRMS(C13 ):予測値:297.0492;検出値:297.0597。
【0172】
化合物284:
6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2mL)中、6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)ニコチン酸(150mg、0.5mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。NEt(1.0mL、7.2mmol)およびMeOH(2mL)の溶液中、塩酸ヒドロキシルアミン(208mg、3mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を100%から95%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(150mg、95%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ11.27(s、1H)、9.05(s、1H)、8.54(s、1H)、8.20-8.06(m、1H)、7.23(d、J=8.0Hz、2H)、7.02(d、J=8.0Hz、2H)、6.95(d、J=8.6Hz、1H)、1.86(d、J=8.3Hz、4H)、1.74(d、J=12.6Hz、1H)、1.43(q、J=11.3、10.1Hz、4H)、1.35-1.16(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ163.4、160.9、149.8、145.2、142.8、137.1、126.2、122.0、119.5、109.0、41.9、32.7、25.0、24.2。HRMS(C1821 ):予測値:313.1547;検出値:313.1622。
【0173】
化合物297:
6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N-メチルニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチン酸(151mg、0.6mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.5mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。EtOH(2.5mL、20mmol)中、33wt%メチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を100%から20%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(150mg、96%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.55(dd、J=2.5、0.7Hz、1H)、8.11(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、7.32-7.21(m、2H)、7.11-7.00(m、2H)、6.90(dd、J=8.6、0.7Hz、1H)、6.47(d、J=5.3Hz、1H)、2.98(d、J=4.7Hz、3H)、2.94(hept、J=7.0Hz、1H)、1.27(d、J=6.9Hz、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.1、165.8、151.4、146.6、145.9、139.0、127.8、125.3、121.1、111.0、33.7、26.9、24.1。HRMS(C1619 ):予測値:271.1441;検出値:271.1491。
【0174】
化合物322:
6-(4-イソプロピルフェノキシ)-N、N-ジメチルニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、6-(4-イソプロピルフェノキシ)ニコチン酸(156mg、0.6mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.5mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。THF(2.5mL、5.4mmol)中、2Mジメチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から30%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(169mg、98%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.28(dd、J=2.4、0.8Hz、1H)、7.79(dd、J=8.5、2.4Hz、1H)、7.31-7.20(m、2H)、7.11-7.00(m、2H)、6.91(dd、J=8.5、0.7Hz、1H)、3.07(s、6H)、2.92(hept、J=7.0Hz、1H)、1.26(d、J=6.9Hz、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ168.9、164.5、151.4、146.8、145.6、139.2、127.7、126.6、121.0、111.0、39.7(br)、35.6(br)、33.6、24.1。HRMS(C1721 ):予測値:285.1598;検出値:285.1643。
【0175】
化合物344:
4-(4-(ブチルフェノキシ)-3-フルオロ安息香酸


一般的手順Bに従って、EtOH(9mL)中、エチル4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート(1.42g、4.5mmol)の溶液に、2MのNaOH水(5mL、10mmol)を添加して、反応を室温で一晩撹拌した。1MのHCl水を添加して、pH1~2に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(2×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、温かいEtOAcからの再結晶化によって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(0.56g、43%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ11.18(br、s、1H)、7.91(dd、J=11.0、2.0Hz、1H)、7.82(ddd、J=8.6、2.0、1.1Hz、1H)、7.26-7.15(m、2H)、7.04-6.88(m、3H)、2.68-2.57(m、2H)、1.70-1.54(m、2H)、1.47-1.23(m、2H)、0.95(t、J=7.3Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ171.0(d、J=2.5Hz)、153.3、152.9(d、J=249.5Hz)、150.8(d、J=11.0Hz)、139.7、130.1、127.3(d、J=3.5Hz)、124.3(d、J=6.5Hz)、119.4、118.9(d、J=19.9Hz)、118.6(d、J=1.4Hz)、35.1、33.8、22.5、14.1。HRMS(C1716FO ):予測値:287.1089;検出値:287.1062。
【0176】
化合物395:
エチル4-(4-ブチルフェノキシ)-3-フルオロベンゾエート


一般的手順Aに従って、DMSO(18mL)中、4-ブチルフェノール(1.75mL、11.4mmol)およびKCO(1.90g、13.8mmol)に、エチル3,4-ジフルオロベンゾエート(1.37mL、9mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で24時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を最初に1MのNaOH水(1×)で洗浄して、それから塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を100%から80%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(1.80g、63%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.84(dd、J=11.2、2.0Hz、1H)、7.75(ddd、J=8.5、2.0、1.2Hz、1H)、7.23-7.12(m、2H)、7.01-6.88(m、3H)、4.37(q、J=7.1Hz、2H)、2.67-2.55(m、2H)、1.68-1.52(m、2H)、1.46-1.23(m、5H)、0.94(t、J=7.3Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ165.4(d、J=2.6Hz)、153.7、153.0(d、J=249.0Hz)、149.5(d、J=11.2Hz)、139.3、129.9、126.4(d、J=3.5Hz)、126.0(d、J=6.3Hz)、119.0、119.0(d、J=1.4Hz)、118.3(d、J=19.9Hz)、61.3、35.1、33.8、22.5、14.4、14.1。HRMS(C1922FO ):予測値:317.1548;検出値:317.1549。
【0177】
化合物451:
メチル5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチネート


一般的手順Cに従って、MeOH(2mL)中、5-フルオロ-6-(4-(tert-ペンチル)フェノキシ)ニコチン酸(100mg、0.33mmol)の溶液に、SOCl(0.1mL、1.4mmol)を0℃で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、飽和NaHCO水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(30mg、29%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.56(d、J=1.9Hz、1H)、8.02(dd、J=10.0、1.9Hz、1H)、7.43-7.31(m、2H)、7.17-7.04(m、2H)、3.92(s、3H)、1.66(q、J=7.4Hz、2H)、1.31(s、6H)、0.72(t、J=7.4Hz、3H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ164.8(d、J=1.6Hz)、155.7(d、J=11.1Hz)、150.4、147.1(d、J=261.8Hz)、146.9、144.4(d、J=6.1Hz)、127.4、125.0(d、J=17.0Hz)、122.1(d、J=1.7Hz)、120.7、52.6、37.9、37.1、28.6、9.3。HRMS(C1821FNO ):予測値:318.1500;検出値:318.1555。
【0178】
化合物544:
4-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2mL)中、4-(4-(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)-3-フルオロ安息香酸(110mg、0.3mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。MeOH(1.5mL)中、NEt(0.7mL、5.1mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(148mg、2.1mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、最初に100%から40%のPE-EtOAc勾配で、それから100%から97%のDCM-MeOH勾配で溶出する、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって2回精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(60mg、52%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ11.23(s、1H)、9.00(s、1H)、7.68(dd、J=11.6、2.0Hz、1H)、7.57(ddd、J=8.5、2.1、1.1Hz、1H)、7.37-7.25(m、2H)、6.97(t、J=8.4Hz、1H)、6.96-6.86(m、2H)、2.12-1.97(m、4H)、1.84(d、J=2.9Hz、6H)、1.80-1.63(m、6H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ162.4、153.2、152.4(d、J=247.5Hz)、146.6、146.3(d、J=11.1Hz)、128.4(d、J=5.7Hz)、126.0、123.5、119.5、117.4、115.5(d、J=19.6Hz)、42.6、36.1、35.3、28.2。HRMS(C2323FNO ):予測値:380.1667;検出値:380.1541。
【0179】
化合物644:
6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロ-N-ヒドロキシニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2.5mL)中、6-(4-シクロヘキシルフェノキシ)-5-フルオロニコチン酸(120mg、0.4mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。NEt(1.0mL、7.2mmol)およびMeOH(2mL)の溶液中、塩酸ヒドロキシルアミン(208mg、3mmol)を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を100%から30%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(110mg、88%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ11.32(s、1H)、9.12(s、1H)、8.28(d、J=1.9Hz、1H)、8.06-7.94(m、1H)、7.26-7.15(m、2H)、7.08-6.97(m、2H)、1.88-1.75(m、4H)、1.75-1.64(m、1H)、1.48-1.31(m、4H)、1.31-1.13(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ161.0、153.2(d、J=11.3Hz)、150.4、146.3(d、J=259.6Hz)、144.4、140.6、127.4、124.5、123.1(d、J=16.7Hz)、120.7、43.2、34.0、26.2、25.5。HRMS(C1818FN ):予測値:329.1307;検出値:329.1279。
【0180】
化合物703:
4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸


一般的手順Bに従って、EtOH(20mL)中、エチル4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート(0.86g、2.5mmol)の溶液に、2MのNaOH水(10mL、20mmol)を添加して、反応を室温で一晩撹拌した。1MのHCl水を添加して、pH1~2に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(2×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を90%から75%のPE-EtOAc(+0.2%AcOH)勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を、わずかに黄色の固形物として得た(0.75g、95%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ11.15(br、s、1H)、8.15-8.04(m、2H)、7.54-7.43(m、2H)、7.09-6.98(m、4H)、1.38(dd、J=6.7、5.1Hz、2H)、1.07-1.01(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ171.8、162.3、155.7、133.2、132.6、132.5、126.5(q、J=273.4Hz)、124.0、119.9、117.8、27.8(q、J=33.7Hz)、10.0(q、J=2.4Hz)。HRMS(C1712 ):予測値:321.0744;検出値:321.0712。
【0181】
化合物712:
メチル4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ベンゾエート


一般的手順Cに従って、トルエン(2mL)中、4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸(112mg、0.35mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3.5時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。MeOH(1.2mL)中、NEt(0.6mL、4.4mmol)の溶液を添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から85%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(176mg、93%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.07-7.96(m、2H)、7.52-7.41(m、2H)、7.07-6.95(m、4H)、3.90(s、3H)、1.41-1.31(m、2H)、1.09-0.97(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.7、161.4、156.0、133.1、132.2、131.9、126.4(q、J=273.0Hz)、125.0、119.7、117.9、52.2、27.8(q、J=33.6Hz)、10.0(q、J=2.5Hz)。HRMS(C1816 ):予測値:337.1046;検出値:337.1036。
【0182】
化合物729:
エチル4-(2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-ベンゾエート


一般的手順Aに従って、DMSO(2mL)中、2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノール(245mg、1.5mmol)およびKCO(220mg、1.6mmol)に、エチル4-フルオロベンゾエート(0.15mL、1.1mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で2日間、120℃で撹拌した。KCO(220mg、1.6mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で9時間、150℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から70%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(100mg、18%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.08-7.97(m、2H)、7.58(d、J=2.1Hz、1H)、7.41-7.27(m、1H)、7.03(d、J=8.4Hz、1H)、7.03-6.88(m、2H)、4.36(q、J=7.1Hz、2H)、1.44-1.33(m、5H)、1.11-1.00(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.0、160.7、151.3、133.9、133.8、131.7、131.1、126.2、126.0(q、J=273.4Hz)、125.5、121.6、116.8、60.9、27.6(q、J=33.1Hz)、14.4、10.0(q、J=2.3Hz)。HRMS(C1917ClF ):予測値:385.0813;検出値:385.0796。
【0183】
化合物730:
6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸


一般的手順Bに従って、EtOH(20mL)中、エチル6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート(1.47g、4.2mmol)の溶液に、2MのNaOH水(10mL、20mmol)を添加して、反応を一晩、室温で撹拌した。1MのHCl水を添加して、pH1~2に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(2×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を90%から75%のPE-EtOAc(+0.2%AcOH)勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルん化合物を無色固形物として得た(1.21g、90%)。H NMR(300MHz、CDCl/DMSO-d)δ12.16(s、1H)、8.80(d、J=2.4Hz、1H)、8.30(dd、J=8.6、2.3Hz、1H)、7.51(dd、J=8.1、1.6Hz、2H)、7.19-7.08(m、2H)、6.97(d、J=8.6Hz、1H)、1.41-1.30(m、2H)、1.18-1.02(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl/DMSO-d)δ166.1、165.3、152.9、149.8、140.5、132.2、132.2、125.9(q、J=273.1Hz)、121.8、120.7、110.5、27.1(q、J=33.5Hz)、9.3(q、J=2.4Hz)。HRMS(C1613NO ):予測値:324.0842;検出値:324.0847。
【0184】
化合物749:
エチル6-(4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチネート


一般的手順Aに従って、DMSO(2.7mL)中、4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノール(330mg、1.3mmol)およびKCO(305mg、2.2mmol)に、エチル6-クロロニコチネート(0.2mL、1.3mmol)を添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3日間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を最初に1MのNaOH水(1×)で洗浄して、それから塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(445mg、88%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.83(dd、J=2.4、0.7Hz、1H)、8.28(dd、J=8.6、2.4Hz、1H)、7.48(d、J=8.6Hz、2H)、7.14-7.07(m、2H)、6.93(dd、J=8.6、0.7Hz、1H)、4.38(q、J=7.1Hz、2H)、1.43-1.34(m、5H)、1.12-1.04(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ166.14、165.10、153.39、150.44、140.84、133.21、133.12、121.86、121.20、111.12、61.31、25.88(t、J=23.9Hz)、14.42、10.02(t、J=4.0Hz)。CF(tq)およびCF(qt)の2つの多重項は、弱すぎて分解できない。HRMS(C1917NO+):予測値:402.1123;検出値:402.1124。
【0185】
化合物784:
N、N-ジメチル-4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-ベンズアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2mL)中、4-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)安息香酸(101mg、0.3mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。THF(1.2mL、2.5mmol)中、2Mジメチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を90%から15%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色油として得た(110mg、100%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.48-7.37(m、4H)、7.06-6.92(m、4H)、3.06(d、J=9.8Hz、6H)、1.39-1.28(m、2H)、1.07-0.95(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ171.2、158.2、156.7、133.0、131.6、131.4、129.3、126.5(q、J=272.1Hz)、119.0、118.6、39.8(br)、35.6(br)、27.7(q、J=33.7Hz)、10.0(q、J=2.5Hz)。HRMS(C1919NO ):予測値:350.1363;検出値:350.1351。
【0186】
化合物820:
N、N-ジメチル-6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)-ニコチンアミド


一般的手順Dに従って、トルエン(2mL)中、6-(4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノキシ)ニコチン酸(162mg、0.5mmol)の溶液に、2滴のDMFの後にSOCl(0.1mL、1.4mmol)を室温で添加して、反応をそれから、アルゴン雰囲気内で3時間、80℃で撹拌した。反応を室温まで冷却して、揮発性物質をロータリーエバポレーター上で蒸発させた。THF(2.5mL、5mmol)中、2Mジメチルアミンを添加して、反応をアルゴン雰囲気内で一晩、室温で撹拌した。反応を1MのHCl水の添加によってクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から30%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を無色固形物として得た(172mg、100%)。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.28(dd、J=2.4、0.8Hz、1H)、7.82(dd、J=8.5、2.4Hz、1H)、7.54-7.44(m、2H)、7.16-7.06(m、2H)、6.96(dd、J=8.5、0.8Hz、1H)、3.18-2.96(m、6H)、1.40-1.29(m、2H)、1.10-0.98(m、2H)。13C NMR(75MHz、CDCl)δ168.8、163.9、153.5、146.7、139.3、132.7、132.7、127.1、126.3(q、J=274.0Hz)、121.0、111.4、39.7(br)、35.63(br)、27.7(q、J=33.6Hz)、9.8(q、J=2.5Hz)。HRMS(C1818 ):予測値:351.1315;検出値:351.1293。
【0187】
中間体の合成
(±)-4-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェノール、エンドおよびエキソの混合


ジシクロペンタジエン(3mL、22mmol)中、4-アセトキシスチレン(3mL、20mmol)の溶液に、ハイドロキノン(10mg、0.1mmol)を添加した。反応容器をアルゴンでパージして密封した。反応混合物を160℃で24時間撹拌した。シリカを通して反応混合物を濾過してDCMで洗浄した。溶液を減圧中で濃縮して、さらなる精製をせずに次のステップで用いた。
【0188】
生じた油をEtOAc(40mL)中に溶解させた。アルゴン雰囲気下で、木炭上のパラジウム(5%Pd、0.2g、0.1mmol)を添加して、反応容器をHでフラッシュした。反応を室温で22時間、強く撹拌した。反応混合物をそれから、アルゴンで再度パージして、セライトを通して濾過して、EtOAcで洗浄して、減圧中で濃縮した。クルードの混合物をそれから、シリカ上で濾過して(PE/EtOAc)、減圧中で濃縮して、さらなる精製をせずに次のステップで用いた。
【0189】
生じた油をEtOH(40mL)中に溶解して、2MのNaOH水(20mL、40mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応を1MのHCl水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から0%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。温かいPE中の再結晶化は、タイトルの化合物を白い針として与えた(3ステップにわたり、1.5g、40%、7:1混合エンド:エキソ)
【0190】
(±)-4-(ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル)フェノール


シクロヘキサジエン(2.1mL、22mmol)中、4-アセトキシスチレン(3mL、20mmol)の溶液に、ハイドロキノン(10mg、0.1mmol)を添加した。反応容器をアルゴンでパージして密封した。反応混合物を160℃で24時間撹拌した。シリカを通して反応混合物を濾過してDCMで洗浄した。溶液を減圧中で濃縮して、さらなる精製をせずに次のステップで用いた。
【0191】
生じた油をEtOAc(40mL)中に溶解させた。アルゴン雰囲気下で、木炭上のパラジウム(5%Pd、0.2g、0.1mmol)を添加して、反応容器をHでフラッシュした。反応を、22時間、強く撹拌した。反応混合物をそれから、アルゴンで再度パージして、セライトを通して濾過して、EtOAcで洗浄して、減圧中で濃縮した。クルードの混合物をそれから、シリカ(PE/DCM)上で濾過して、減圧中で濃縮して、さらなる精製をせずに次のステップで用いた。
【0192】
生じた油をEtOH(40mL)中に溶解して、2MのNaOH水(20mL、40mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応を1MのHCl水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から0%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。温かいPE中の再結晶化は、タイトルの化合物を白い針として与えた(3ステップにわたり、0.6g、15%)
【0193】
4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノール


Anderson,K.W.et al.,J.Am.Chem.Soc.,2006,128(33),10694-10695による手順に従って、アルゴン下で、脱気した1,4-ジオキサン(7.5mL)および水(7.5mL)中、KOH(2.6g、46.3mmol)、Pddba(278mg、0.30mmol)、およびジ-tert-ブチル-[2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]リン酸(510mg、1.20mmol)の溶液に、1-ブロモ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ベンゼン(3.98g、15.0mmol)を添加した。反応容器をそれから密封して、100℃で予め加温された油浴中に沈めた。反応を4~10時間撹拌した。反応を1MのHCl水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(3.0g、99%)。
【0194】
2-クロロ-4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノール


0℃にてアルゴン下でDCE(25mL)中、4-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェノール(1.03g、5.1mmol)の溶液に、N-クロロスクシンイミド(737mg、5.52mmol)および三塩化アルミニウム(740mg、5.55mmol)を添加した。水でクエンチする前に、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から80%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(380mg、31%)。
【0195】
6-クロロ-5-フルオロニコチン酸


ピリジン(2.5mL)および水(2.5mL)中、2-クロロ-3-フルオロ-5-メチルピリジン(512mg、3.52mmol)の溶液に、過マンガン酸カリウムの一部分(1.1g、6.9mmol)を添加した。反応混合物を100℃まで加熱した。過マンガン酸カリウムのさらに2つの等しい部分(合計3.3g、20.7mmolについて)を、100℃で撹拌のそれぞれ1時間および2時間後に添加した。必要な場合は、コンデンサー内に蓄積した固形物を、水およびピリジンで洗い落とした。100℃でさらに1時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物を飽和Na水でクエンチして、30分撹拌した。混合物を濾過して、それから、HCl 5MでpH2まで酸性化した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、90%から70%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによってによって精製して、タイトルの化合物を白い固形物として得た(300mg、49%)。
【0196】
6-クロロ-5-フルオロニコチン酸エチルエステル


0℃でEtOH(150mL)中、6-クロロ-5-フルオロニコチン酸(5.1g、29.1mmol)の溶液に、SOCl(4.5mL、61.7mmol)を添加した。混合物を還流で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させて、反応を飽和NaHCO水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から80%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を白い固形物として得た(5.28mg、89%)。
【0197】
1-(4-ブロモフェニル)-N-シクロヘキシルエタン-1-イミン


Mercadante,M.A.,et al.,Chemical Science,2014,5,3983-3994による手順に従って、トルエン(70mL)中、4’-ブロモアセトフェノン(10.0g、50.2mmol)およびp-トルエンスルホン酸一水和物(100mg、0.53mmol)の溶液に、シクロヘキシルアミン(6.1mL、53.5mmol)を添加して、混合物を21時間、Dean-Starkを用いて還流で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却させて、PEを添加した(100mL)。p-トルエンスルホン酸は沈殿して、濾過除去が可能であった。固形物をPE(2×)で洗浄した。濾液を減圧中で濃縮して、温かいPEから再結晶化されたクルードの産物を与えて、タイトルの化合物をわずかに黄色のフレークとして得た(12.4g、88%)。
【0198】
(ヨードメチル)ジメチルフェニルシラン


Mercadante,M.A.,et al.,Chemical Science,2014,5,3983-3994による手順に従って、アセトン(30mL)中、(クロロメチル)ジメチルフェニルシラン(4.9mL、27mmol)の溶液に、ヨウ化ナトリウム(7.1g、47.3mmol)を添加した。反応混合物をそれから、還流で19時間撹拌した。混合物を減圧中で濃縮して、セライト上で濾過して、固形物をPE(60mL)で洗浄した。溶液を減圧中で濃縮した。残渣を、100%から70%のPE-DCM勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(7.1g、95%)。
【0199】
1-(4-ブロモフェニル)-3-(ジメチル(フェニル)シリル)プロパン-1-オン


Mercadante,M.A.,et al.,Chemical Science,2014,5,3983-3994による手順に従って、0℃でTHF(10mL)中、1-(4-ブロモフェニル)-N-シクロヘキシルエタン-1-イミン(5.6g、20mmol)の溶液に、THF(およそ1.5M、15mL、22mmol)中、調製されたばかりのLDAを滴下でゆっくり添加した。(ヨードメチル)ジメチルフェニルシラン(6.1g、22mmol)を添加する前に、0℃で1時間、混合物を撹拌した。水(11mL)中、酢酸ナトリウム(29.5g、360mmol)、酢酸(10.3mL、180mmol)のバッファー水溶液でクエンチングする前に、0℃でさらに1時間、反応物を撹拌した。水で希釈される前に、混合物を15分間撹拌した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から95%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の固形物として得た(5.24g、75%)。
【0200】
トリメチル(ペルフルオロエチル)シラン


THF(40mL)中、n-BuLi(シクロヘキサン中、2.3M、9mL、20.7mmol)の溶液を、-90℃(アセトン/N)で撹拌した。システムをペンタフルオロエタンの雰囲気でパージして、システムを-78℃~-90℃で1時間維持して、それから、-65℃までゆっくり温めて、さらに0.5時間撹拌した。THF(5mL)中、TMSCl(2.55mL、20mmol)の溶液を添加して、混合物をアセトン浴中でゆっくり加温させて、室温で15時間撹拌した。それから溶液を蒸留して、タイトルの化合物をTHF中の溶液として得た(65mL)。
【0201】
4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)フェノール


Mercadante,M.A.,et al.,Chemical Science,2014,5,3983-3994による手順に従って、0℃で以前に得られたTHF中、トリメチル(ペルフルオロエチル)シランの溶液に(60mL)、1-(4-ブロモフェニル)-3-(ジメチル(フェニル)シリル)プロパン-1-オン(4.9g、14.2mmol)を添加した。混合物を10分間撹拌して、TBAF(THF中、1M溶液、0.14mL、0.14mmol)を添加して、反応混合物を室温で7.5時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却して、水(1.4mL)およびTBAF(THF中、1M溶液、1.4mL、1.4mmol)を添加して、反応混合物を室温で14時間撹拌した。反応を水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を100%から95%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、3-(4-ブロモフェニル)-5-(ジメチル(フェニル)シリル)-1,1,1,2,2-ペンタフルオロペンタン-3-オールを、同様の極性に起因して、スタートの1-(4-ブロモフェニル)-3-(ジメチル(フェニル)シリル)プロパン-1-オンとの混合物として得た(4.9g、NMRによる1:1比)。
【0202】
0℃でTHF(25mL)中、以前のアルコール/ケトン混合物(4.5g、およそ5.5mmolの3-(4-ブロモフェニル)-5-(ジメチル(フェニル)シリル)-1,1,1,2,2-ペンタフルオロペンタン-3-オールを含む)の溶液に、NaH(油中60wt%、565mg、14.1mmol)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌した。反応を0℃まで冷却して、MsCl(0.9mL、11.6mmol)を滴下で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を0℃まで冷却して、水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を、水、飽和NaHCO水、塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。
【0203】
0℃で、生じた油に、ピリジン(0.9mL、11.2mmol)および1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-オール(8mL)の混合物を添加した。フラスコを密封して、反応混合物を12.5時間撹拌した。反応を水でクエンチした。水層をPE(3×)で抽出した。合わせた有機物をHCl水(1M)、水、飽和NaHCO水および塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した(25℃の水浴、200mbar以上、所望の産物は揮発性である)。残渣を、100%のPEで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1-ブロモ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)ベンゼンを得た。非常に揮発性の産物であるので、PEは完全には除去されず、産物は次のステップに直接供された。カラムを9:1 PE/EtOAcでさらに溶出することによって、1.7gのスタートの1-(4-ブロモフェニル)-3-(ジメチル(フェニル)シリル)プロパン-1-オンが回収された。
【0204】
Anderson,K.W.et al.,J.Am.Chem.Soc.,2006,128(33),10694-10695による手順に従って、アルゴン下で、脱気した1,4-ジオキサン(2mL)および水(2mL)中、KOH(900m16.0mmol)、Pddba(93mg、0.10mmol)、およびジ-tert-ブチル-[2-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]リン酸(170mg、0.40mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(0.5mL)および水(0.5mL)中、1-ブロモ-4-(1-(ペルフルオロエチル)シクロプロピル)ベンゼン(以前のステップで得られた)を添加した。それから反応容器を密封して、100℃で予め加温された油浴中に沈めた。反応を4~10時間撹拌した。反応を1MのHCl水でクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を塩水(1×)で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して減圧中で濃縮した。残渣を、100%から90%のPE-EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、タイトルの化合物を黄色の油として得た(1.04g、4ステップにわたり29%、44%BRSM)。
【0205】
表XIVに挙げた化合物は、予めコーティングされたシリカTLCシートおよび石油エーテル、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノール、または酢酸のような一般的な有機溶媒を溶離液として、好ましくはそれらの二成分または三成分の溶媒混合物として、254または366nmの波長のUV光、および/または、リンモリブデン酸、過マンガン酸カリウム、またはニンヒドリンのような一般的な染色溶液を用いて、TLCによって同定されている。
【0206】
表XIVに挙げた化合物は、陽イオンの検出のために移動相においてギ酸を用いた質量分析によってさらに同定されていて、一方で、陰イオンには添加剤を用いなかった。分子をイオン化することが困難な場合は、炭酸アンモニウムを用いた。代表的な化合物は、核磁気共鳴分光法によっても同定されている。化学シフト(δ)は、陽子について0.01ppmおよび炭素について0.1ppmに四捨五入して残留溶媒ピークと比較した百万分率(ppm)で報告された(参考:CHClH:7.26ppm、13C:77.2ppm]、DMSO[H:2.50ppm、13C:39.5ppm])。カップリング定数(J)は、0.1Hzに四捨五入したHzで報告された。ピークの多重性は以下のように示された:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、hept(七重項)、m(多重項)、およびbr(ブロード)。