(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】車両ネットワークにおけるデータ伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20230519BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20230519BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20230519BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230519BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20230519BHJP
【FI】
H04W72/25
H04L27/26 114
H04L27/26 113
H04W4/46
H04W92/18
H04W76/14
(21)【出願番号】P 2020537001
(86)(22)【出願日】2018-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2018100790
(87)【国際公開番号】W WO2019134370
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-07-20
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/071371
(32)【優先日】2018-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
(72)【発明者】
【氏名】リン、フエイ-ミン
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-139661(JP,A)
【文献】国際公開第2017/011079(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0332390(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107046457(CN,A)
【文献】Sony,Discussion on DMRS enhancement and operation for V2V[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162559,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162559.zip>,2016年04月01日
【文献】ZTE,DM-RS enhancement for V2V[online], 3GPP TSG-RAN WG1#82b R1-155233,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_82b/Docs/R1-155233.zip>,2015年09月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが第1のチャネルに対応する1つ以上の復調参照信号DMRSパターンを決定することと、
前記端末デバイスが前記1つ以上のDMRSパターンに基づいて、前記第1のチャネルを復調することとを含み、
前記第1のチャネルは、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、
前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する1つ以上の復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定することを含
み、
前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルであり、前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する1つ以上の復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用するリソースプール及び第1の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定することを含み、
前記第1の対応関係が、リソースプールとDMRSパターンとの対応関係、リソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールとDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが複数のDMRSパターンから前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、
複数のDMRSパターンが第1の対応関係に基づいて決定され、
前記第1の対応関係が、リソースプールとDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールとDMRSパターンとの対応関係、リソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
1に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが、指示情報によって示す第2のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンとして決定することを含み、
前記第2のチャネルに前記指示情報が搬送され、前記指示情報が前記第2のDMRSパターンを示す
ことを特徴とする請求項
1又は
3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDMRSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDMRSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
4に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
決定モジュールと、復調モジュールとを備える端末デバイスであって、
前記決定モジュールは、第1のチャネルに対応する1つ以上の復調参照信号DMRSパターンを決定するように構成され、
前記復調モジュールは、前記1つ以上のDMRSパターンに基づいて、前記第1のチャネルを復調するように構成され、
前記第1のチャネルは、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記決定モジュールは、
ネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定するように構成され
、
前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルであり、前記決定モジュールは、
前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項7】
前記決定モジュールは、
前記第1のチャネルが使用するリソースプール及び第1の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定するように構成され、
前記第1の対応関係が、リソースプールとDMRSパターンとの対応関係、リソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールとDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
6に記載の端末デバイス。
【請求項8】
前記決定モジュールは、
複数のDMRSパターンから前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成され、
複数のDMRSパターンが第1の対応関係に基づいて決定され、
前記第1の対応関係が、リソースプールとDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係、複数のリソースプールとDMRSパターンとの対応関係、リソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
6に記載の端末デバイス。
【請求項9】
前記決定モジュールは、
指示情報によって示す第2のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンとして決定するように構成され、
前記第2のチャネルに前記指示情報が搬送され、前記指示情報が前記第2のDMRSパターンを示す
ことを特徴とする請求項
6又は
8に記載の端末デバイス。
【請求項10】
前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDMRSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDMRSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
6~
9のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項11】
決定モジュールと、通信モジュールとを備えるネットワークデバイスであって、
前記決定モジュールは、端末デバイスが第1のチャネルに対応する1つ以上の復調参照信号DMRSパターンを決定するための構成情報を決定するように構成され、
前記通信モジュールは、前記端末デバイスに前記構成情報を送信するように構成され、 前記第1のチャネルは、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、
前記決定モジュールは、前記端末デバイスが構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて前記第1のチャネルに対応する1つ以上のDMRSパターンを決定するように、前記構成情報を前記端末デバイスに送信するように構成され
、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルであり、
前記第2のチャネルは、前記端末デバイスが前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するために使用される
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年1月4日に中国特許庁に出願され、出願番号PCT / CN2018/071371、出願名「車両ネットワークにおけるデータ伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイス」に対するPCT特許出願の優先権を主張し、その内容全体は、参照により本出願に組み込まれる。
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、車両ネットワークにおけるデータ伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
車両ネットワークシステムは、従来のLTEシステムにおける基地局を介した通信データの受信または送信方式とは異なり、端末間直接通信方式を採用し、より高いスペクトル効率およびより低い伝送遅延を有するロングタームエボリューションデバイス-デバイス( Long Term Evaluation Device to Device、LTE D2D )に基づくサイドリンク( Sidelink、SL )伝送技術である。
【0003】
5Gの新無線( New Radio、NR )システムでは、上りは2つの伝送波形をサポートし、端末デバイスが異なる伝送波形を採用する場合、対応する復調参照信号( DeModulation Reference Signal、DMRS )パターンが異なるが、NR技術に基づく車輌ネットワークシステム( NR-V2X )では、車両に存在する環境が複雑に変化するため、DMRSパターンの柔軟な構成をどのように実現するかが課題となっている。
【発明の概要】
【0004】
本願は、DMRSパターンの柔軟な構成を実現する車両ネットワークにおけるデータ伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、車両ネットワークにおけるデータ伝送方法を提供し、
端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定することと、
前記端末デバイスが前記DMRSパターンに基づいて、前記第1のチャネルを復調することとを含む。
【0006】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0007】
そして、本願の実施例において車両ネットワークにおけるデータ伝送方法、前記端末デバイスは、ネットワークデバイスの構成、第1のチャネルの伝送が使用するリソースプール、キャリア及び波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することで、DMRSパターンの柔軟な構成を実現することができる。
【0008】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記構成情報が第1のDMRSパターンを示す場合、前記端末デバイスが複数のDMRSパターンから前記第1のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDRMSパターンとして決定することを含む。
【0009】
いくつかの実現可能な方式において、前記複数のDMRSパターンは、前記端末デバイスに予め構成され、又は前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0010】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用するリソースプール及び第1の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0011】
任意選択で、この複数のリソースプール及びこの複数のDMRSパターンは、1対1、1対多、多対1、又は多対多の対応関係であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0012】
いくつかの実現可能な方式において、前記複数のリソースプールが複数の速度範囲にそれぞれ対応し、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが現在の移動速度に基づいて、対応する目標リソースプールを決定することを含み、前記目標リソースプールは、前記第1のチャネルが使用するリソースプールである。
【0013】
任意選択で、端末デバイスが現在高速シーンにあり、チャネル変化が速い場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスに時間領域でより密なDMRSパターンを構成し、これにより、端末デバイスによるチャネル推定のより正確な実行を容易にし、データ受信性能を向上させ、又は、端末デバイスが現在低速シーンにあり、チャネルの変化が遅い場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスに時間領域に疎に分布するDMRSパターンを構成することができ、DMRSのオーバーヘッドを減らすのに有利であるので、本願の実施例による車両ネットワークにおけるデータ伝送方法は、受信性能とパイロットオーバーヘッドの合理的なトレードオフを実現することができる。
【0014】
いくつかの実現可能な方式において、前記第1の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0015】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用するキャリア及び第2の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0016】
任意選択で、この複数のキャリア及びこの複数のDMRSパターンは、1対1、1対多、多対1、又は多対多の対応関係であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0017】
いくつかの実現可能な方式において、前記第2の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0018】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用する波形及び第3の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0019】
任意選択で、この複数の波形及びこの複数のDMRSパターンは、1対1、1対多、多対1、又は多対多の対応関係であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0020】
いくつかの実現可能な方式において、前記第3の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0021】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセットに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0022】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセットに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセット及び第4の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第4の対応関係は、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0023】
いくつかの実現可能な方式において、前記第4の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0024】
いくつかの実現可能な方式において、前記基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックスCPタイプ、CP長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
いくつかの実現可能な方式において、前記第1のチャネルは、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、又は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCHである。
【0026】
いくつかの実現可能な方式において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルであり、前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0027】
いくつかの実現可能な方式において、前記第2のチャネルに指示情報が搬送され、前記指示情報が第2のDRMSパターンを示し、前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが、前記指示情報によって示す前記第2のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンとして決定することを含む。
【0028】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第2のチャネルに対応するDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコードOCC、リソース位置、ルートシーケンスのうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0029】
いくつかの実現可能な方式において、前記端末デバイスが前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第2のチャネルのスクランブリングコード情報に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0030】
いくつかの実現可能な方式において、前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDRMSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
第2の態様は、車両ネットワークにおけるデータ伝送方法を提供し、
ネットワークデバイスが、端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定するための前記構成情報を決定することと、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記構成情報を送信することとを含む。
【0032】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報は、複数のDMRSパターンの第1のDMRSパターンを示す。
【0033】
いくつかの実現可能な方式において、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記複数のDRMSパターンを構成することを含む。
【0034】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報が第1の対応関係を示し、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0035】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報が第2の対応関係を示し、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0036】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報が第3の対応関係を示し、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0037】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報が第4の対応関係を示し、ここで、前記第4の対応関係は、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0038】
いくつかの実現可能な方式において、前記基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックスCPタイプ、CP長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
いくつかの実現可能な方式において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク制御チャネルPSCCHである。
【0040】
いくつかの実現可能な方式において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルである。
【0041】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報は、前記第2のチャネルに対応するDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコードOCC、リソース位置、ルートシーケンスのうちの少なくとも1つとDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0042】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報は、前記第2のチャネルのスクランブリングコード情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0043】
いくつかの実現可能な方式において、前記構成情報は、前記第2のチャネルについてのマスク情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示すために使用される。
【0044】
いくつかの実現可能な方式において、前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDRMSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0045】
第3の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、この端末デバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するためのユニットを備える。
【0046】
第4の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを備えるネットワークデバイスを提供する。ここで、メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態で上述の方法を実行するために使用される。
【0047】
第5の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するためのユニットを備える。
【0048】
第6の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを備えるネットワークデバイスを提供する。ここで、メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、上述の第2の態様または第2の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するために使用される。
【0049】
第7の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のいずれかを実行するための方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体を提供し、上記の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
【0050】
第8の態様は、命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様または第1の態様の任意の実施態様における方法を実行させる。
【0051】
第9の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれかを実行するための方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体を提供し、上記の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
【0052】
第10の態様は、命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上述の第2の態様または第2の態様の任意の実施態様における方法を実行させる。
【0053】
第11の態様は、上記の第1の態様から第2の態様のいずれかまたはその様々な実装における方法を実装するためのチップを提供する。具体的には、チップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載された装置に、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つまたはその各実装態様に従う方法を実行させるプロセッサを含む。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本願の実施例における応用シーンの模式図である。
【
図2】本願の実施例における車両ネットワークにおけるデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本願の他の実施例における車両ネットワークにおけるデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
【
図5】本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
【
図6】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
【
図7】本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
【
図8】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
【
図9】本願の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、本願の実施例における技術案について、本願の実施例における図面を参照して説明する。
【0056】
本願の実施例の技術的解決策は、LTEシステム、LTE周波数分割複信( frequency division duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( time division duplex、TDD )、第4.5 ( 4.5 th generation、4.5G )世代ネットワーク、第五代( 5 th generation、5G )ネットワーク、新規空きポート( new radio、NR )などの様々な通信システムに適用可能であることが理解されるべきである。本願の実施例は、車両間( vehicle to vehicle、V2V )システムなど車両の他の装置( vehicle to everything、V2X )システムにも適用可能であり、又は、端末間通信( device to device、D2D )システムにも適用可能であり、本願は、これに限定されるものではない。
【0057】
本願の実施例における端末デバイスは、端末( Terminal )、ユーザ装置( user equipment、UE )、移動局( mobile station、MS )、移動端末( mobile terminal、MT )などと呼ばれることもあることを理解すべきである。端末デバイスは、車載端末( vehicle user equipment、VUE )、例えば、車両又は無人運転( self driving )における無線端末などであってもよく、又は、端末デバイスは、例えば、携帯電話( mobile phone )、タブレット、無線送受信機能付きコンピュータなどの歩行者携帯端末( pedestrian user equipment、PUE )であってもよい。
【0058】
なお、本願の実施例に係るネットワークデバイスは、端末デバイスに無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワーク内に配置される装置である。ネットワークデバイスは、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含み得る基地局であり得る。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、基地局機能を有する機器の名称が異なる場合がある。例えば、LTEネットワークでは、進化型ノードB ( evolved nodeB、eNB又はeNodeB )と呼ばれ、第3世代( 3 rd Generation、3G )ネットワークでは、ノードB(Node B)と呼ばれる、などである。
【0059】
図1は、本願の実施例による、車両ネットワーキングシステムの概略図を示す。
図1に示すように、本願の実施例は、種々の適用シーンに適用可能であり、ここでは、車載ネットワークシステムにおけるネットワークデバイスと端末デバイスを例として説明するが、ネットワークデバイスは基地局110であってもよく、端末デバイスは車両121及び車両122のような車載端末であってもよい。
【0060】
車両ネットワークシステムにおいて、車両間は物理サイドリンク制御チャネル( Physical Sidelink Control Channel、PSCCH )を介して制御情報をやりとりし、物理サイドリンクデータチャネル( Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH )を介してデータ情報をやりとりすることができ、DMRSパターンはPSCCHまたはPSSCHに関する復調のために使用することができ、すなわち、DMRSパターンによりPSCCHまたはPSSCHを復調することができ、PSCCHまたはPSSCH上に搬送される制御情報またはデータ情報を取得することができる。
【0061】
車両ネットワークシステムにおいて、車両が位置する環境は複雑に多様であり、例えば、車両は高速シーン、又は渋滞の都市シーンにあり、異なるシーンはDRMSに対する要求が異なるため、DMRSの柔軟な構成をどのように実現するかに関する課題がある。
【0062】
そこで、本願の実施例では、DMRSの柔軟な構成を可能にする車両ネットワークにおけるデータ伝送方法を提供する。
【0063】
図2は、本願の実施例によって提供される車両ネットワークにおけるデータ伝送方法200のフローチャートであり、例えば、
図1に示される車載端末121または車載端末122などの車載ネットワークシステム内の端末デバイスによって実行される。
図2に示すように、方法200は以下のステップを含む。
【0064】
S210において、端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定し、
S220において、前記端末デバイスが前記DMRSパターンに基づいて、前記第1のチャネルを復調する。
【0065】
任意選択で、本願の実施例において、前記第1のチャネルは、車両ネットワークシステムにおける制御チャネル、すなわち、車両間のインタラクション制御情報に使用されるチャネル、例えば、PSCCHとすることができ、または、車両ネットワークシステムにおけるデータチャネル、すなわち、車両間のデータインタラクションに使用されるチャネル、例えば、PSSCHとすることもでき、本願の実施例は、これに限定されない。
【0066】
任意選択で、前記端末デバイスは、前記ネットワークデバイスの構成、特定パラメータ又は特定情報によって前記第1のチャネルを復調するために使用されるDMRSパターン(pattern)を決定することができ、例えば、前記特定パラメータは、前記端末デバイスが位置する環境パラメータなどであり、例えば、前記端末デバイスは、現在位置する環境が高速シーンである場合、密に分布したDMRSパターンを使用すると決定し、低速シーンである場合、疎に分布したDMRSパターンを使用すると決定することができる。この特定情報は、端末デバイスの走行速度情報などであってもよく、例えば、端末デバイスは、現在の移動速度が第1の速度閾値より大きい場合、密な分布のDMRSパターンを使用することを決定し、又は現在の移動速度が第2の速度閾値より小さい場合、疎な分布のDMRSパターンを使用することを決定してもよく、限定ではなく、例として、前記第1の速度閾値は80 km/hであってもよく、前記第2の速度閾値は30 km/hであってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0067】
任意選択で、本願の実施例において、前記DMRSパターンは、以下の少なくとも1つを含む
1、1つ時間ユニットにおいてDRMSが占有する直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDM)の数、即ち、1つ時間ユニットに含まれるDMRSシンボルの数であり、
2、1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、即ち、1つの時間ユニット内で、DMRSシンボルがどの位置を占有するか、例えば、1つのサブフレーム又は1つのスロット内の何番目のOFDMシンボルを占有するか、
3、前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)でDMRSが占有するリソース要素REの数であり、
4、前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔であり、例えば、1つのPRB内に3つのDMRSシンボルを含み、各2つのDMRSシンボル間が3つのリソース要素( REsource Element、RE )だけ分離される場合、このパラメータは、3つのREを示すために使用され、
5、前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセットであり、例えば、1つのPRB内に3つのDMRSシンボルが含まれ、このパラメータは、このPRB内の第1のサブキャリア(すなわち、サブキャリア0 )に対する1つのPRB内の第1のDMRSシンボルのオフセットを示すために使用され得る
6、前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置であり、即ち、1つのOFDMシンボル内で、DMRSがどの周波数領域位置を占有するか、例えば、1つのPRBの周波数領域範囲内で、DMRSシンボルが全てのREを占有してもよく、奇数REの位置を占有してもよく、又は、偶数REの位置を占有してもよい等、本願実施例はこれに限定されなく、
7、前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む、ここで、DMRSが位置するシンボル内で、DMRSは、全てのREを占有することができず、DMRSによって占有されていないRE上で、データを伝送することができ、又はデータを伝送しないことができ、このパラメータは、DMRSシンボルによって占有されていないRE上で、他の信号、例えば、PSCCH又はPSSCH等の伝送に使用できるかどうかを示すために使用され得る。
【0068】
なお、1つの時間ユニットは、1つ又は複数のサブフレーム、1つ又は複数のスロットなどでありうるが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0069】
任意選択で、いくつかの実施例において、S210は、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0070】
なお、端末デバイスが、上記のどの情報に基づいて第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するかは、ネットワークデバイスによって構成されてもよく、端末デバイスが自ら特定してもよく、すなわち、端末デバイスが自ら、第1のチャネルが使用されるリソースプール、キャリア、または波形から前記第1のチャネルに対応DMRSパターンを特定してもよいし、ネットワークデバイスの指示に基づいて、第1のチャネルが使用されるリソースプール、キャリア、または波形から前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを特定してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0071】
以下、実施例1~4を参照し、この第1のチャネルに対応するDMRSパターンの決定方式について詳細に説明する。
【0072】
実施例1として、前記端末デバイスがネットワークデバイスの構成に応じて、第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定する。
【0073】
任意選択で、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記構成情報が第1のDMRSパターンを示す場合、前記端末デバイスが複数のDMRSパターンから前記第1のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDRMSパターンとして決定することを含む。
【0074】
具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスが現在位置している環境を知ることができ、例えば、端末デバイスは、現在位置している地理的位置情報をネットワークデバイスに報告することができ、それにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスが現在位置している地理的位置情報に基づいて、ネットワークが展開されたときのその地理的位置の環境情報、例えば、高速シーンまたは都会シーンなどを決定することができ、さらに、ネットワークデバイスは、決定された環境情報を参照し、端末デバイスに対応するDMRSパターンを構成することができ、又は、ネットワークデバイスは、端末デバイスの現在の移動速度に応じて、例えば、端末デバイスが現在の移動速度情報をネットワークデバイスに報告し、ネットワークデバイスは、端末デバイスの現在の移動速度が端末デバイスに対応するDMRSパターンを構成することができる。
【0075】
例えば、端末デバイスが現在高速シーンにあり、チャネル変化が速い場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスに時間領域でより密なDMRSパターンを構成することができ、これにより、端末デバイスによるチャネル推定のより正確な実行を容易にし、データ受信性能を向上させ、また、例えば、端末デバイスが現在低速シーンにあり、チャネルの変更が遅い場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスに時間領域に疎に分布するDMRSパターンを構成することができ、DMRSのオーバーヘッドを減らすのに有利であるため、本願の実施例による車両ネットワークにおけるデータ伝送方法は、受信性能とパイロットオーバーヘッドの合理的なトレードオフを実現することができる。
【0076】
任意選択で、複数のDMRSパターンが端末デバイス上で予め構成されており、この複数のDMRSパターンが端末デバイス上で予め構成されてもよく、ネットワークデバイス上で構成されてもよく、本願の実施例はこれに限定されず、例えば、前記ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージ又は無線リソース制御( Radio Resource Control、RRC )シグナリングにより端末デバイスに複数のDRMSパターンを構成してもよい。ネットワークデバイスは、この複数のDMRSパターンのうち端末デバイスの第1のチャネルに使用されるDMRSパターンとして第1のDMRSパターンを選択し、さらに、端末デバイスに構成情報を送信し、任意選択で、ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージ、RRCシグナリング、又は物理層制御シグナリングなどを送信して端末デバイスに構成情報を送信することができるが、これに限定されるものではない。前記構成情報は、前記複数のDMRSパターンのうち前記ネットワークデバイスが選択した第1のDMRSパターンを示すものであり、例えば、前記構成情報は、前記第1のDMRSパターンの識別情報(例えば、インデックス)を直接的に示すものであり、前記端末デバイスは、前記構成情報を受信した後、複数のDMRSパターンから前記第1のDMRSパターンを取得し、さらに、前記第1のDMRSパターンに従ってデータ伝送を行うことができる。
【0077】
実施例2として、前記端末デバイスは、第1のチャネルが使用するリソースプールに基づいて、第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定する。
【0078】
任意選択で、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用するリソースプール及び第1の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0079】
すなわち、この実施例2において、複数のリソースプールと複数のDMRSパターンは対応関係を有し、前記端末デバイスは、第1のチャネルの伝送に使用されるリソースプールに基づいて、該第1の対応関係を結合して対応するDMRSパターンを特定し、更に、該DMRSパターンに基づいて、該第1のチャネルを復調することができる。
【0080】
任意選択で、複数のリソースプール及び複数のDMRSパターンは、1対1、1対多(例えば、1つのリソースプールが2つのDMRSパターンに対応する)、又は多対1(例えば、2つのリソースプールが1つのDMRSパターンに対応する)、又は多対多(例えば、2つのリソースプールが2つのDMRSパターンに対応する)の対応関係であってよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0081】
また、本願の実施例において、前記第1の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成されたものであってもよく、あるいは、ネットワークデバイスにより構成されたものであってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0082】
任意選択で、本願の実施例において、前記複数のリソースプールは複数の速度範囲に対応してもよく、該複数のリソースプールと複数の速度範囲との対応関係は予め構成されてもよく、又はネットワークにより構成されてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。前記端末デバイスがデータ伝送を行う場合、現在の移動速度に基づいて対応する速度範囲を特定し、さらに、複数のリソースプールと複数の速度範囲との対応関係を結合して当該速度範囲に対応するリソースプールを特定し、さらに、前記第1の対応関係を結合して当該リソースプールに対応するDMRSパターンを特定して当該DMRSパターンに基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0083】
以上のように、リソースプールは速度範囲と対応関係を有し、リソースプールとDMRSパターンも対応関係を有し、これは、速度範囲とDMRSパターンも対応関係を有することに相当し、低速範囲に対応するDMRSパターンは時間領域で疎に分布するDMRSパターンであり、高速範囲に対応するDMRSパターンは時間領域で密に分布するDMRSパターンであってもよい。
【0084】
実施例3として、前記端末デバイスは、第1のチャネルが使用するキャリアに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定する。
【0085】
任意選択で、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用するキャリア及び第2の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0086】
すなわち、この実施例3において、複数のキャリアと複数のDMRSパターンは対応関係を有し、前記端末デバイスは、第1のチャネルを伝送するのに使用されるキャリアに応じて、該第2の対応関係と結合し、対応するDMRSパターンを特定し、更に、該DMRSパターンに基づいて該第1のチャネルを復調することができる。
【0087】
任意選択で、複数のキャリア及び複数のDMRSパターンは、1対1、1対多(例えば、1つのキャリアが2つのDMRSパターンに対応する)、又は多対1(例えば、2つのキャリアが1つのDMRSパターンに対応する)、又は多対多(例えば、2つのキャリアが2つのDMRSパターンに対応する)の対応関係であってもよく、本願実施例はこれに限定されない。
【0088】
例えば、車両ネットワークシステムにおいて、端末デバイスは複数のキャリアをサポートし、各キャリアはそれぞれのDMRSパターンに対応でき、例えば、後方互換性のあるRel-14又はRel-15の端末デバイスの場合、Rel-14又はRel-15をサポートするキャリアに採用されるDMRSパターンは既存のRel-14のDMRSパターンであり、他のキャリアは他のDMRSパターンを採用でき、具体的な実装において、キャリアとDMRSとの対応関係は事前設定又はネットワークデバイス構成の方式で決定されてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0089】
実施例4として、前記端末デバイスは、第1のチャネルが使用する波形に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定する。
【0090】
任意選択で、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用する波形及び第3の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含み、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0091】
すなわち、この実施例4において、複数の波形と複数のDMRSパターンとは対応関係を有し、前記端末デバイスは、前記第1のチャネルを伝送するために使用される波形に基づいて、該第3の対応関係と結合し、対応するDMRSパターンを特定し、更に、該DMRSパターンに基づいて、該第1のチャネルを復調することができる。
【0092】
任意選択で、複数の波形及び複数のDMRSパターンは、1対1、1対多(例えば、1つの波形が2つのDMRSパターンに対応する)、又は多対1(例えば、2つの波形が1つのDMRSパターンに対応する)、又は多対多(例えば、2つの波形が2つのDMRSパターンに対応する)の対応関係であってもよく、本願実施例はこれに限定されない。
【0093】
例えば、車両ネットワークシステムにおいて、端末デバイスは、対応するDMRSパターンに対応し得る複数の波形をサポートすることができ、例えば、端末デバイスは、サイクリックプレフィックスOFDM ( CP-OFDM )波形及び離散フーリエ変換( DFT-OFDM )波形を含む2つの波形をサポートすることができ、ここで、CP-OFDM波形及びDFT-OFDM波形は、それぞれ異なるDMRSパターンに対応することができ、具体的には、どのDMRSパターンを使用するかは、異なる波形の特性を用いて決定されることができ、例えば、DFT-OFDM波形について、そのシングルキャリアの特性を維持するために、対応するDMRSパターンにおけるDMRSシンボル及びデータシンボルが時分割多重( TDM )されるように構成することができ、更に、例えば、CP-OFDM波形について、そのリソース割り当ての柔軟性を維持するために、対応するDMRSパターンにおけるDMRSシンボルがデータチャネルに離散的に埋め込まれるように構成することができる。
【0094】
第3の対応関係も、第1の対応関係および第2の対応関係と同様に、端末デバイス上に予め構成されていてもよく、または、ネットワークデバイスにより構成されていてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0095】
実施例5として、前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセットに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定する。
【0096】
任意選択で、実施例として、前記端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセットに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することを含む。
【0097】
具体的には、この実施例5において、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンは対応関係を有し、前記端末デバイスは、前記第1のチャネルを伝送するのに使用される基本パラメータセットに基づき、該第4の対応関係と結合し、対応するDMRSパターンを特定し、更に、該DMRSパターンに基づき、該第1のチャネルを復調することができる。
【0098】
任意選択で、複数の基本パラメータセット及び複数のDMRSパターンは、1対1、1対多(例えば、1つの基本パラメータセットが2つのDMRSパターンに対応する)、又は多対1(例えば、2つの基本パラメータセットが1つのDMRSパターンに対応する)、又は多対多(例えば、2つの基本パラメータセットが2つのDMRSパターンに対応する)の対応関係であってもよく、本願実施例はこれに限定されない。
【0099】
限定ではなく例として、この基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックス( Cyclic PREfix、CP )タイプ、及びCP長のうちの少なくとも1つ、又はデータ伝送のための他のパラメータを含み得るが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0100】
例えば、車両ネットワークシステムにおいて、端末デバイスは、それぞれ対応するDMRSパターンに対応し得る複数のサブキャリア間隔(例えば、15 kHz、130 kHz、60 kHz、及び120 kHz )をサポートし得、それにより、端末デバイスは、第1のチャネルによって使用されるサブキャリア間隔に従って対応するDMRSパターンを決定し得る。
【0101】
また、例えば、端末デバイスは、ノーマルCPと拡張CPのように互いに異なるCPタイプをサポートし、互いに異なるCPタイプは互いに異なるDMRSパターンに対応し、端末デバイスは、第1のチャネルで使用されるCPタイプに応じて対応するDMRSパターンを決定することができる。
【0102】
また、例えば、異なるCP長さが対応するDMRSパターンに対応し、このように、端末デバイスは、第1のチャネルで使用されるCPの長さに応じて対応するDMRSパターンを決定することができる。
【0103】
なお、上記において、第1のチャネルの基本パラメータセット、例えば、サブキャリア間隔、CPタイプ又はCP長等によってDMRSパターンを間接的に示す方式は、例示的なものに過ぎず、本願の実施例に何ら限定されるものではなく、端末デバイスは、第1のチャネルが伝送されるのに使用される他のパラメータ、例えば、第1のチャネルが占有する時間領域シンボルの個数、第1のチャネルが存在するサブフレーム又はタイムスロットが占有する時間領域シンボルの個数等に基づいてDMRSパターンを決定してもよい。
【0104】
この第4の対応関係も、前述の第1の対応関係、第2の対応関係および第3の対応関係と同様に、端末デバイス上に予め構成されていてもよいし、ネットワークデバイス上により構成されていてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0105】
なお、本願の実施例において、該第1の対応関係、第2の対応関係、前記第3の対応関係および第4の対応関係がネットワークデバイスにより構成されている場合、該ネットワークデバイスは、該第1の対応関係、第2の対応関係、前記第3の対応関係および第4の対応関係を同一の構成情報により構成してもよく、あるいは、該第1の対応関係、第2の対応関係、前記第3の対応関係および第4の対応関係を複数の構成情報により構成してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0106】
なお、本願実施例において、PSCCHまたはPSSCHはいずれも、上記実施例1~4で記述した方式で対応するDMRSパターンを特定することができ、または、実施例1~4のうち少なくとも2つの方式を総合して対応するDMRSパターンを特定することもでき、本願実施例はこれに限定されない。
【0107】
例えば、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された構成情報を受信する場合、ネットワークデバイスにより送信された構成情報により示されるDMRSパターンに従ったデータ伝送を優先してもよいし、ネットワークデバイスにより送信された構成情報を受信しない場合、第1のチャネルが使用されるリソースプール、キャリア、及び波形のうちの少なくとも1つに基づいて、第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定してもよい。
【0108】
任意選択で、本願の実施例において、前記端末デバイスには、リソースプール、キャリア及び波形のうちの少なくとも2つとDMRSシーケンスとの対応関係が更に構成されてもよく、従って、端末デバイスは、前記第1のチャネルが使用されるリソースプール、キャリア及び波形のうちの少なくとも2つと、上記対応関係とに基づいて、第1のチャネルに対応するDMRSシーケンスを特定してもよく、具体的な実現方式は、前述の実施例における関連説明を参照することができ、ここでその説明が省略される。
【0109】
例えば、CP-OFDM及びDFT-OFDMの2タイプの波形に対応するDMRSパターンを予め構成しておくか、ネットワーク構成で構成し、各波形において、異なるリソースプールを異なるDRMSパターンに対応させることで、端末デバイスは、チャネルが使用する波形と使用するリソースプールとを結合し、チャネルが使用する目標DRMSパターンを決定することができる。例えば、対応関係は表1のようになっていてもよい。
【表1】
【0110】
例えば、第1のチャネルで使用される波形がDFT-OFDMであり、使用されるリソースプールが第3リソースプールである場合、端末デバイスは、表1を参照して、第1のチャネルで使用される目標DMRSパターンを第3のDMRSパターンと決定することができる。
【0111】
したがって、本願の実施例に係る車両ネットワークにおけるデータ伝送方法は、端末デバイスがネットワークデバイスの構成、第1のチャネルの伝送が使用されるリソースプール、キャリア、波形のうち少なくとも一つに基づいて第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定することによって、DMRSパターンの柔軟な構成を可能にすることができる。
【0112】
任意選択で、いくつかのシーンにおいて、PSCCHに対応するDMRSパターンは予め決定されてもよく、例えば、前述の実施例1~5に記載された方式に従って決定されてもよく、いくつかの実施例において、前記端末デバイスは、PSSCHに対応するPSCCHに従って、PSSCHに対応するDMRSシーケンスを決定してもよい。以下、PSCCHに基づいてPSSCHに対応するDMRSシーケンスを特定する具体的な実現方式について、実施例6~9に関連して詳細に説明する。
【0113】
実施例6として、PSCCH内の指示情報によりPSSCHに対応するDMRSシーケンスを明示的に指示する。
【0114】
具体的に、前記PSCCHには、PSSCHに対応するDMRSパターンを指示する指示情報を搬送することができ、前記端末デバイスは、PSCCHを受信すると、PSCCHに対応するDMRSパターンに基づいて該PSCCHを復調し、該PSCCHに含まれた指示情報を取得し、さらに、前記指示情報が指示するDMRSパターンが前記PSSCHに対応するDMRSパターンであることを特定することができる。
【0115】
前記実施例と同様に、前記端末デバイスには、PSSCHに対応するDMRSパターンである複数のDMRSパターンが構成されてもよく、端末デバイスは、PSCCHに指示情報を搬送されることにより、PSSCHが用いるDRMSパターンを指示することができ、任意選択で、該指示情報はKビットの指示情報であってもよく、具体的な長さは複数のDMRSパターンの個数によって決定されてもよく、これに限定されない。
【0116】
実施例7として、PSCCHのDMRSによってPSSCHに対応するDMRSシーケンスを暗黙的に示す。
【0117】
この実施例7において、前記端末デバイスは、PSCCHのDMRSによってPSSCHに対応するDMRSパターンを間接的に示すことができ、任意選択で、前記PSCCHのDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコード( Orthogonal Cover Code、OCC )、リソース位置、ルートシーケンス( root Sequence )のうちの少なくとも1つは、前記PSSCHのDMRSパターンと第5の対応関係を有することができ、このように、前記端末デバイスは、PSCCHが使用されるDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコード( Orthogonal Cover Code、OCC )、リソース位置、ルートシーケンス( root Sequence )のうちの少なくとも1つに応じて、該第5の対応関係と併せて、前記PSSCHに使用されるDMRSシーケンスを決定することができ、具体的な実現手順は、実施例2~5において説明された実現方式と類似しており、ここでその説明が省略される。ここで、前記端末デバイスのPSCCHが使用されるDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコード( Orthogonal Cover Code、OCC )、リソース位置、ルートシーケンス( root Sequence )はネットワークにより構成されても良いし、前記端末が自律的に選択してもよい。第5の対応関係は、端末デバイスに予め構成されていてもよいし、ネットワークにより構成されているものであってもよい。
【0118】
実施例8として、PSCCHのスクランブリングコード情報によりPSSCHに対応するDMRSパターンを暗黙的に指示する。
【0119】
具体的に、端末デバイスはPSCCHの情報ビットにスクランブル処理を行うことができ、これにより、端末デバイスはPSCCHに対応するDMRSパターンを異なるスクランブルコード情報(または、スクランブリングコードシーケンス)で暗黙的に示すことができ、任意選択で、前記PSCCHのスクランブリングコード情報はPSSCHのDMRSパターンと第6の対応関係を有することができ、これにより、端末デバイスはPSCCHのスクランブリングコード情報に応じて第6の対応関係と結合し、PSSCHに使用されるDMRSパターンを決定することができ、さらに、端末デバイスはDMRSパターンに従ってデータ伝送を行うことができる。ここで、端末デバイスのPSCCHに適用されるスクランブリングコード情報(又は、スクランブリングシーケンス)は、ネットワークにより構成されてもよく、端末が自律的に選択してもよい。第6の対応関係は、端末デバイスに予め構成されていてもよいし、ネットワークにより構成されても良い。
【0120】
任意選択で、PSCCHのスクランブリングコード情報は、無線ネットワーク一時識別子( Radio Network Temporary Identity、RNTI )によって決定されてもよく、ここで、RNTIは、例えば、セル無線ネットワーク一時識別子( Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI )又はページングRNTI ( Paging RNTI、P-RNTI )等のうちの1つを含んでもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0121】
実施例9として、PSCCHのマスク情報によりPSSCHに対応するDMRSパターンを暗黙的に示す。
【0122】
具体的には、PSCCHの情報ビットをスクランブル処理した後、さらにマスク処理を行うことにより、端末デバイスはPSSCHに対応するDMRSパターンを異なるマスク情報(または、マスクシーケンス)で暗黙的に示すことができ、任意選択で、PSCCHのマスク情報とPSSCHのDMRSパターンとが第7の対応関係を有することができ、これにより、端末デバイスはPSCCHマスク情報に基づいて該第7の対応関係と結合し、PSSCHに使用されるDMRSパターンを決定することができ、さらに、端末デバイスは該DMRSパターンに基づいてデータ伝送を行うことができる。ここで、端末デバイスのPSCCHが使用するマスク情報(またはマスクシーケンス)は、ネットワークにより構成されてもよく、端末が自律的に選択してもよい。第7の対応関係は、端末デバイスに予め構成されていてもよいし、ネットワークにより構成されてもよい。
【0123】
以上、前記端末デバイスは、実施例1~5で説明した方式によってPSCCHに対応するDMRSパターンを決定することができるとともに、実施例1~5で説明した方式によってPSSCHに対応するDMRSパターンを決定することもでき、あるいは、前記端末デバイスは、実施例1~5で説明した方式によってPSCCHに対応するDMRSパターンを決定することができるとともに、実施例6~9で説明した方式によってPSSCHに対応するDMRSパターンを決定することができるが、本願実施例はこれに限定されない。
【0124】
以上、
図2を参照して本願の実施例に係るデータ伝送方法について端末デバイスの観点から詳細に説明したが、本願の他の実施例に係るデータ伝送方法について
図3を参照してネットワークデバイスの観点から詳細に説明する。ネットワークデバイス側の説明と端末デバイス側の説明は、互いに対応しており、同様の説明は、上記を参照してもよく、重複を避けるためにここで説明を省略する。
【0125】
図3は、本願の別の実施例による、データ伝送方法300の概略フローチャートであり、
図3に示すように、このデータ伝送方法300が、
図1に示す車両ネットワークシステムにおけるネットワークデバイスによって実行されてもよく、方法300は、以下のものを含む
S310において、ネットワークデバイスが、端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定するための前記構成情報を決定し、
S320において、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記構成情報を送信する。
【0126】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、複数のDMRSパターンの第1のDMRSパターンを示す。
【0127】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記複数のDRMSパターンを構成することを含む。
【0128】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第1の対応関係を示し、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0129】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第2の対応関係を示し、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0130】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第3の対応関係を示し、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0131】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第4の対応関係を示し、ここで、前記第4の対応関係は、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0132】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックスCPタイプ、CP長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク制御チャネルPSCCHである。
【0134】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルである。
【0135】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルに対応するDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコードOCC、リソース位置、ルートシーケンスのうちの少なくとも1つとDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0136】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルのスクランブリングコード情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0137】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルのマスク情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0138】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDRMSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
本願の方法の実施例が
図2及び
図3に関連して上記で詳細に説明され、本願の装置の実施例が
図4~
図7に関連して以下で詳細に説明されるが、装置の実施例と方法の実施例とは互いに対応し、同様の説明は方法の実施例を参照し得る。
【0140】
図4は本願の実施例における端末デバイス400のブロック図を示す。
図4に示すように、該端末デバイス400は、決定モジュール410及び復調モジュール420を含み、
決定モジュール410は、第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定するように構成され、
復調モジュール420は、前記DMRSパターンに基づいて、前記第1のチャネルを復調するように構成される。
【0141】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、
ネットワークデバイスにより送信された構成情報、前記第1のチャネルが使用するリソースプール、前記第1のチャネルが使用するキャリア及び前記第1のチャネルが使用する波形のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0142】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記構成情報が第1のDMRSパターンを示す場合、複数のDMRSパターンから前記第1のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDRMSパターンとして決定するように構成される。
【0143】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記複数のDMRSパターンは、前記端末デバイスに予め構成され、又は前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0144】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第1のチャネルが使用するリソースプール及び第1の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成され、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0145】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記複数のリソースプールが複数の速度範囲にそれぞれ対応し、前記決定モジュール410は、さらに、
現在の移動速度に基づいて、対応する目標リソースプールを決定するように構成され、前記目標リソースプールは、前記第1のチャネルが使用するリソースプールである。
【0146】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0147】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第1のチャネルが使用するキャリア及び第2の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成され、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0148】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第2の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0149】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記端末デバイスが前記第1のチャネルが使用する波形及び第3の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成され、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0150】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第3の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0151】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュールは、さらに、前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセットに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0152】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第1のチャネルが使用される基本パラメータセット及び第4の対応関係に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成され、ここで、前記第4の対応関係は、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0153】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第4の対応関係は、前記端末デバイスに予め構成され、又は、前記ネットワークデバイスにより構成される。
【0154】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックスCPタイプ、CP長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0155】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルは、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、又は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCHである。
【0156】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルであり、前記決定モジュール410は、
前記第2のチャネルに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0157】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第2のチャネルに指示情報が搬送され、前記指示情報が第2のDRMSパターンを示し、前記決定モジュールは、具体的に、
前記指示情報によって示す前記第2のDMRSパターンを前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンとして決定するように構成される。
【0158】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第2のチャネルに対応するDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコードOCC、リソース位置、ルートシーケンスのうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0159】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第2のチャネルのスクランブリングコード情報に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0160】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュール410は、具体的に、
前記第2のチャネルのマスク情報に基づいて、前記第1のチャネルに対応するDMRSパターンを決定するように構成される。
【0161】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDRMSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0162】
なお、本願の実施例に係る端末デバイス400は、本願の実施例に係る端末デバイスに対応することができ、端末デバイス400の各部の上述した及びその他の動作及び/又は機能は、
図2に示す方法200における端末デバイスの対応するフローをそれぞれ実現するために、簡潔のために、ここで説明を省略する。
【0163】
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図5のネットワークデバイス500は、決定モジュール及び通信モジュールを含み、
決定モジュール510は、端末デバイスが第1のチャネルに対応する復調参照信号DMRSパターンを決定するための構成情報を決定するように構成され、
通信モジュール520は、前記端末デバイスに前記構成情報を送信するように構成される。
【0164】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、複数のDMRSパターンの第1のDMRSパターンを示す。
【0165】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール520は、さらに、
前記端末デバイスに前記複数のDRMSパターンを構成するように構成される。
【0166】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第1の対応関係を示し、ここで、前記第1の対応関係が複数のリソースプールと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0167】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第2の対応関係を示し、ここで、前記第2の対応関係は、複数のキャリアと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0168】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第3の対応関係を示し、ここで、前記第3の対応関係は、複数の波形と複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0169】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報が第4の対応関係を示し、ここで、前記第4の対応関係は、複数の基本パラメータセットと複数のDMRSパターンとの対応関係である。
【0170】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記基本パラメータセットは、サブキャリア間隔サイズ情報、サイクリックプレフィックスCPタイプ、CP長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0171】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク制御チャネルPSCCHである。
【0172】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のチャネルが物理サイドリンク共有チャネルPSSCHであり、前記第1のチャネルに対応する物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが第2のチャネルである。
【0173】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルに対応するDMRSのシーケンス、サイクリックシフト、直交カバーコードOCC、リソース位置、ルートシーケンスのうちの少なくとも1つとDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0174】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルのスクランブリングコード情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0175】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記構成情報は、前記第2のチャネルのマスク情報とDMRSシーケンスとの対応関係を示す。
【0176】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記DMRSパターンは、
1時間ユニット内でDRMSが占有する直交周波数分割多重OFDMシンボルの数、
1つの時間ユニット内でDRMSが占有するOFDMシンボルの位置、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つの物理リソースブロックPRB内でDMRSが占有するリソース要素REの個数、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、1つのPRB内のDMRSシンボル間の周波数領域間隔、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、前記1つのPRB内の第1のサブキャリアに対する1つのPRB内のDMRSシンボルのオフセット、
前記DMRSが占有する1つのOFDMシンボル内で、DMRSの周波数位置、
前記DMRSが存在するOFDMシンボルの内で、前記DMRSによって占有されていないRE上で前記DMRS以外の他の信号の伝送に使用可能かどうかのうちの少なくとも1つを含む。
【0177】
具体的には、該ネットワークデバイス500は、上記方法300で説明されたネットワークデバイスに対応(例えば、構成又はそれ自体であってもよい)することができ、且つ、該ネットワークデバイス500における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法300でネットワークデバイスにより実行される各動作又は処理手順を実行するために使用されるが、ここでは、詳しい説明を省略する。
【0178】
図6に示されるように、本願の実施例は、端末デバイス600をさらに提供し、この端末デバイス600は、
図4の端末デバイス400であっても良く、
図2の方法200に対応する端末デバイスのコンテンツを実行するために使用される。端末デバイス600は、入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630、及びメモリ640を含み、入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630、及びメモリ640は、バスシステムによって接続されてもよい。メモリ640は、プログラム、命令、またはコードを含む記憶媒体として使用される。プロセッサ630は、メモリ640内のプログラム、命令、又はコードを実行して、入力インターフェース610を制御して信号を受信し、出力インターフェース620を制御して信号を送信し、上述の方法の実施例の動作を完了する。
【0179】
本願の実施例において、プロセッサ630は、中央処理装置( Central Processing Unit、単に「CPU」と呼ばれる)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( DSP )、特定用途向け集積回路( ASIC )、既製プログラマブルゲートアレイ( FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0180】
メモリ640は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、プロセッサ630に命令およびデータを提供し得る。メモリ640の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリ640は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。
【0181】
実施において、方法の各コンテンツは、プロセッサ630内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって達成され得る。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体は、メモリ640に位置し、プロセッサ630は、メモリ640内の情報を読み出し、そのハードウェアとともに、上述した方法の内容を実行する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0182】
1つの具体的な実施例において、
図4の端末デバイス400に含まれた決定モジュール410は、
図6のプロセッサ630で具現され、
図4の端末デバイス400に含まれた復調モジュール420は、
図6の入力インターフェース610及び出力インターフェース620で具現される。
【0183】
図7に示すように、本願の実施例は、ネットワークデバイス700をさらに提供し、このネットワークデバイス700は、
図5のネットワークデバイス500であっても良く、
図3の方法300に対応するネットワークデバイスのコンテンツを実行するために使用される。ネットワークデバイス700は、入力インターフェース710、出力インターフェース720、プロセッサ730、及びメモリ740を備え、これらはバスシステムにより接続され得る。メモリ740は、プログラム、命令、又はコードを含むデータを記憶するために使用される。プロセッサ730は、入力インターフェース710を制御して信号を受信し、出力インターフェース720を制御して信号を送信し、前述の方法の実施例の動作を完了するために、メモリ740内のプログラム、命令、又はコードを実行する。
【0184】
本願の実施例において、プロセッサ730は、中央処理装置( Central Processing Unit、略して「CPU」)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( DSP )、特定用途向け集積回路( ASIC )、既製のプログラマブルゲートアレイ( FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0185】
メモリ740は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含むことができ、プロセッサ730に命令およびデータを提供する。メモリ740の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリ740は、デバイスタイプの情報をさらに記憶することができる。
【0186】
実施において、方法の各コンテンツは、プロセッサ730におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実現されてもよい。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体は、メモリ740に位置し、プロセッサ730は、メモリ740の情報を読み取り、そのハードウェアと共に、上述した方法の内容を実現する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0187】
1つの具体的な実施例において、
図5のネットワークデバイス500に含まれる決定モジュール510は、
図7のプロセッサ730で実装されてもよく、
図5のネットワークデバイス500に含まれる通信モジュール520は、
図7の入力インターフェース710及び出力インターフェース720で実装されてもよい。
【0188】
図8は、本願の実施例におけるチップの概略構成図である。
図8に示されるチップ800は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実行することができるプロセッサ810を含む。
【0189】
任意選択で、
図8に示されるように、チップ800は、メモリ820をさらに含んでもよい。ここで、プロセッサ810は、メモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0190】
ここで、メモリ820は、プロセッサ810とは独立した1つの別個のデバイスであってもよく、プロセッサ810に集積されてもよい。
【0191】
任意選択で、このチップ800は、入力インターフェース830をさらに含むことができる。プロセッサ810は、入力インターフェース830を制御して他のデバイスまたはチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイスまたはチップによって送信された情報またはデータを取得してもよい。
【0192】
任意選択で、チップ800は、出力インターフェース840も含み得る。プロセッサ810は、出力インターフェース840を制御して、他のデバイスまたはチップと通信してもよく、具体的には、情報またはデータを他のデバイスまたはチップに出力してもよい。
【0193】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔にするためにここでは詳しい説明を省略する。
【0194】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるモバイル端末/端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法におけるモバイル端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔さのためにここで説明を省略する。
【0195】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステムまたはシステムオンチップなどと呼ばれることもある
図9は、本願の実施例によって提供される通信システム900の概略的なブロック図である。
図8に示すように、通信システム900は、端末デバイス910と、ネットワークデバイス920とを有する。
【0196】
ここで、該端末デバイス910は、上記方法のうち端末デバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用され、該ネットワークデバイス920は、上記方法のうちネットワークデバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用され、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0197】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施例のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal ProceSSor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0198】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read-Only Memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0199】
上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synch link DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0200】
本願の実施例は、複数のアプリケーションプログラムを含む携帯型電子機器によって実行されると、
図2及び
図3に示す実施例の方法を携帯型電子機器に実行させることが可能な命令を含む1又は複数のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータに、
図2および
図3に示される実施例の方法の対応するフローを実行させる命令を含む。
【0201】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0202】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0203】
本明細書で提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0204】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0205】
また、本願の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0206】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本願の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に本願の様々な実施例による方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化されてもよい。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ( ROM、Read-Only Memory )、ランダムアクセスメモリ( RAM、Random Access Memory )、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を包含する。
【0207】
以上、本願の具体的な実施例を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。