(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-18
(45)【発行日】2023-05-26
(54)【発明の名称】信号伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20230519BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20230519BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W74/08
(21)【出願番号】P 2021507021
(86)(22)【出願日】2018-08-17
(86)【国際出願番号】 CN2018101107
(87)【国際公開番号】W WO2020034203
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106851839(CN,A)
【文献】特開2017-184201(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Summary of email discussion [91-LTE-03] on channel access for AUL[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802362,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802362.zip>,2018年02月17日
【文献】Qualcomm Incorporated,Enhancement to configured grants in NR unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807392,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807392.zip>,2018年05月12日
【文献】Ericsson,on AUL Channel Access[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720374,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720374.zip>,2017年11月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスがチャネルアクセス優先度、及び上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を決定することと、
前記端末デバイスが前記第1の上り伝送機会に対応する時間ユニットにおいてネットワークデバイスに前記第1の指示情報を送信することとを含み、
前記端末デバイスが第2のチャネルアクセスタイプを利用して前記上り伝送を行い、前記第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくチャネル検出であり、前記競合ウィンドウに基づくチャネル検出の競合ウィンドウのサイズは、前記チャネルアクセス優先度に従って決定され
、
前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする信号伝送方法。
【請求項2】
前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする
ことを特徴とする請求項
1に記載の信号伝送方法。
【請求項3】
前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である
ことを特徴とする請求項
2に記載の信号伝送方法。
【請求項4】
ネットワークデバイスが、端末デバイスにより送信された、チャネルアクセス優先度、及び上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を受信することと、
前記ネットワークデバイスが前記第1の指示情報に基づいて、下り伝送のための第1の下り伝送機会を決定することとを含み、
前記端末デバイスが第2のチャネルアクセスタイプを利用して前記上り伝送を行い、前記第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくチャネル検出であり、前記競合ウィンドウに基づくチャネル検出の競合ウィンドウのサイズは、前記チャネルアクセス優先度に従って決定され
、
前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする信号伝送方法。
【請求項5】
前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする
ことを特徴とする請求項
4に記載の信号伝送方法。
【請求項6】
前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である
ことを特徴とする請求項
5に記載の信号伝送方法。
【請求項7】
決定モジュールと、通信モジュールとを備える端末デバイスであって、
前記決定モジュールは、第1の指示情報を決定するように構成され、前記第1の指示情報が、チャネルアクセス優先度、及び上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示し、
前記通信モジュールは、第2のチャネルアクセスタイプを利用して前記上り伝送を行い、前記第1の上り伝送機会に対応する時間ユニットにおいてネットワークデバイスに前記第1の指示情報を送信するように構成され、
前記第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくチャネル検出であり、前記競合ウィンドウに基づくチャネル検出の競合ウィンドウのサイズは、前記チャネルアクセス優先度に従って決定され
、
前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項8】
前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする
ことを特徴とする請求項
7に記載の端末デバイス。
【請求項9】
前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である
ことを特徴とする請求項
8に記載の端末デバイス。
【請求項10】
通信モジュールと、決定モジュールとを備えるネットワークデバイスであって、
前記通信モジュールは、端末デバイスにより送信された、チャネルアクセス優先度、及び第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報が上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示し、
前記決定モジュールは、前記第1の指示情報に基づいて、下り伝送のための第1の下り伝送機会を決定するように構成され、
前記端末デバイスが第2のチャネルアクセスタイプを利用して前記上り伝送を行い、前記第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくチャネル検出であり、前記競合ウィンドウに基づくチャネル検出の競合ウィンドウのサイズは、前記チャネルアクセス優先度に従って決定され
、
前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項11】
前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする
ことを特徴とする請求項
10に記載のネットワークデバイス。
【請求項12】
前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である
ことを特徴とする請求項
11に記載のネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、信号伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
免許不要スペクトルにおいて、通信デバイスは、LBT(Listen Before Talk)の原理に従うことが一般的であり、即ち、免許不要スペクトルのチャネル上で信号を送信する前に、チャネル検出を行い、チャネル検出結果に基づいて信号の送信が可能か否かを判断し、チャネル検出結果が空きの場合には信号の送信が可能であり、チャネル検出結果がビジーの場合には信号の送信が不可能である。
【0003】
ニューラジオ( New Radio、NR )技術が免許不要スペクトルに適用されるとき、いくつかのシナリオでは、端末デバイスは、ランダムアクセス手順などの上り伝送を自律的に開始することができ、この場合、ランダムアクセス手順では、端末デバイスまたはネットワークデバイスを送信側とすると、信号の送信のために最初にチャネル検出を行う必要があり、チャネル検出が失敗した場合、信号伝送の遅延が増加し、ユーザ体験に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、信号の伝送遅延を低減し、ユーザの体験を向上させることができる信号伝送方法、端末デバイス及びネットワークデバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、信号伝送方法を提供し、端末デバイスが上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を決定することと、前記端末デバイスが前記第1の上り伝送機会に対応する時間ユニットにおいてネットワークデバイスに前記第1の指示情報を送信することとを含む。
【0006】
第2の態様は、信号伝送方法を提供し、ネットワークデバイスが、端末デバイスにより送信された、上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を受信することと、前記ネットワークデバイスが前記第1の指示情報に基づいて、下り伝送のための第1の下り伝送機会を決定することとを含む。
【0007】
第3の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するためのユニットを備える。
【0008】
第4の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的には、ネットワークデバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するためのユニットを備える。
【0009】
第5の態様は、プロセッサとメモリとを有する端末デバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶し、このプロセッサは、このメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1の態様またはその各実施態様における方法を実行する。
【0010】
第6の態様は、プロセッサとメモリとを有するネットワークデバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶し、このプロセッサは、このメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第2の態様またはその各実施態様における方法を実行する。
【0011】
第7の態様は、上記の第1の態様から第2の態様のいずれかまたはその様々な実装における方法を実装するためのチップを提供する。
【0012】
具体的には、チップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載された装置に、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つまたはその各実施態様に従う方法を実行させるプロセッサを含む。
【0013】
第8の態様は、コンピュータに、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つまたはその各実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第9の態様は、コンピュータに、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つまたはその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0015】
第10の態様は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つまたはその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0016】
上記の技術案によれば、端末デバイスは、この端末デバイスの上り伝送機会とネットワークデバイスのその後の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を決定し、さらに、上り伝送において第1の指示情報をネットワークデバイスに通知することで、ネットワークデバイスは、この関連関係に従って上り伝送機会を適切に共有することができ、信号の伝送遅延を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願の実施例における通信システムアーキテクチャの模式図である。
【
図2】本願の実施例における信号伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本願の他の実施例における信号伝送方法の模式図である。
【
図4】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
【
図5】本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
【
図6】本願の実施例における通信デバイスのブロック図である
【
図7】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
【
図8】本願の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例について図面を参照して説明するが、本願は、この実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をすることなく得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0019】
本願の実施例の技術的思想は、例えば、GSM( Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access、CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA )システム、汎用パケット無線サービス( General Packet Radio Service、GPRS )、ロングタームエボリューション( Long Term Evolution、LTE )システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex、TDD )、汎用移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System、UMTS )、全地球相互接続マイクロ波アクセス( Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX )通信システム、又は5Gシステム等の様々な通信システムに適用可能である。
【0020】
本願の実施例が適用される通信システム100は、例えば
図1に示すようなものである。通信システム100は、端末デバイス120 (または通信端末、端末)と通信するデバイスであるネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得、そのカバレージ内に位置する端末デバイスと通信し得る。任意選択で、ネットワークデバイス110は、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB )、またはクラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよく、または、モバイルスイッチングハブ、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、または将来進化するパブリック地上モバイルネットワーク( Public Land Mobile Network、PLMN )におけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0021】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に配置された少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。本明細書で使用される「端末デバイス」としては、公衆交換電話網( Public Switched Telephone Networks、PSTN )、デジタル加入者線( Digital Subscriber Line、DSL )、デジタルケーブル、直接ケーブル接続などの有線回線を介した接続、および/または別のデータ接続/ネットワーク、および/または、セルラネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク( Wireless Local Area Network、WLAN )、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送受信機などの無線インターフェース、及び/又は通信信号を受信/送信するように構成された別の端末デバイスのための手段、および/またはモノのインターネット( Internet of Things、IoT )装置を含む。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「移動端末」と称され得る。移動端末の例は、衛星又は携帯電話を含むがこれらに限定されない、セルラー無線電話とデータ処理、ファクシミリ、及びデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム( Personal Communications System、PCS )端末、PDAは、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、ウェブブラウザ、メモ帳、カレンダー、及び/又は全地球測位システム( Global Positioning System、GPS )受信機を含み得る、従来のノート型受信機やパームトップ型受信機等の電子機器に内蔵されている無線電話送受信機に適用してもよい。端末デバイスは、アクセス端末、ユーザ機器( User Equipment、UE )、ユーザ機器、ユーザ局、移動局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来開発されるPLMNにおける端末デバイスなどであり得る。
【0022】
任意選択で、端末デバイス120間の端末直接接続( Device to Device、D2D )通信が行われてもよい。
【0023】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークは、ニューラジオ( New Radio、NR )システム又はNRネットワークとも呼ばれ得る。
【0024】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末デバイスを例示的に示しているが、任意選択で、この通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレージ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0025】
任意選択で、この通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。
【0026】
本願の実施例に係る通信システムは、キャリアアグリゲーション( CA、Carrier Aggregation )シナリオに適用されてもよく、デュアルコネクティビティ( DC、Dual Connectivity )シナリオに適用されてもよく、スタンドアロン( SA、Standalone )ネットワーキングシナリオに適用されてもよい。
【0027】
本願の実施例における通信システムが免許不要スペクトルに適用され、ネットワークアーキテクチャがCAである場合、このCAネットワークアーキテクチャは、一次キャリアが免許スペクトルにあり、二次キャリアが免許不要スペクトルにあり、一次キャリアおよび二次キャリアが理想的バックホール(backhaul)によって接続される。
【0028】
本願の実施例における通信システムが免許不要スペクトルに適用され、ネットワークアーキテクチャがDCである場合、DCネットワークアシーンは、一次キャリアが免許スペクトルにあり、二次キャリアが免許不要スペクトルにあり、一次キャリアおよび二次キャリアは非理想的バックハールbackhaulによって接続されており、一次キャリア上のシステムは、二次キャリア上のシステムとは異なるシステムに属し得、例えば、一次キャリア上のシステムはLTEシステムであり、二次キャリア上のシステムはNRシステムであり得、又は、一次キャリア上のシステムは、二次キャリア上のシステムと同じシステムに属し得、例えば、一次キャリアおよび二次キャリア上のシステムは、LTEシステムまたはNRシステムである。
【0029】
本願の実施例に係る通信システムが免許不要スペクトルに適用され、ネットワーアーキテクチャがSAである場合、端末デバイスは免許不要スペクトル上のシステムを通じてネットワークにアクセスすることができる。
【0030】
限定ではなく例として、本願の実施例では、この免許不要スペクトルリソースは、5ギガヘルツ( Giga Hertz、GHz )付近の周波数帯域、2.4 GHz付近の周波数帯域、3.5 GHz付近の周波数帯域、37 GHz付近の周波数帯域、60 GHz付近の周波数帯域を含み得る。
【0031】
本明細書において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば、本明細書において交換可能に使用されることが理解される。ここで、及び/又はとは、単に関連のある対象を記述するための関連関係の1つであり、A及び/又はBのように3つの関係が存在し得ることを意味し、Aのみ、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することの3つの場合が存在し得ることを意味する。なお、本文中の「/」の文字は、前後の関連オブジェクトが一種の「または」の関係であることを一般的に示す。
【0032】
以下、
図2~
図3を参照して、本願の実施例による信号伝送方法を説明し、
図2~
図3は、本願の実施例による信号伝送方法の主要なステップ又は動作を示すが、これらのステップ又は動作は、単なる例であり、本願の実施例は、
図2~
図3の様々な動作の他の動作又は変形を実行することもできる。さらに、本願の方法の実施例における様々なステップは、方法の実施例に記載された異なる順序で実行されてもよく、方法の実施例における全ての動作が実行されるべきではないこともあり得る。
【0033】
図2は本願の実施例における信号伝送方法のフローチャートである。
図2に示すように、この方法200は、以下のステップを含み、
S210において、端末デバイスが上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を決定し、
S220において、前記端末デバイスが前記第1の上り伝送機会に対応する時間ユニットにおいてネットワークデバイスに前記第1の指示情報を送信する。
【0034】
本願の実施例において、端末デバイスは、免許不要スペクトル上で信号を伝送する前に、まず、免許不要スペクトルのキャリア上でチャネル検出を必要とし、チャネル検出が成功した場合、端末デバイスは、上り伝送機会を1回を取得し、この上り伝送機会の時間ユニットにおいてこの端末デバイスが上り伝送を行うことができ、例えば、ランダムアクセスプリアンブル(preamble又はMSG1と呼ぶ)又はランダムアクセス手順におけるメッセージ3 (すなわち、MSG3 )をネットワークデバイスに送信し、又は他の上り信号をネットワークデバイスに送信し、本願の実施例がこれに限定されない。
【0035】
なお、本願の実施例において、1回の上り伝送機会は、端末デバイスが連続的に送信する時間ユニットであってもよく、1つの時間ユニットは、1つ又は複数のサブフレームであってもよく、1つ又は複数のスロットであってもよく、1つ又は複数のミニスロット等であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない
また、1回の上り伝送機会の開始時間ユニットおよび/または終了時間ユニットは、完全な時間ユニット、例えば、完全な1つのサブフレーム、1つのスロットまたは1つのマイクロスロットなど、または部分的な時間ユニット、例えば、部分的なサブフレーム、部分的なスロットまたは部分的なマイクロスロットなどであり得、本願の実施例は、それらに限定されない
これに対応して、1回の下り伝送機会は、ネットワークデバイスが連続的に伝送する時間ユニットであってもよく、1つの時間ユニットは、1つ又は複数のサブフレームであってもよく、1つ又は複数のスロットであってもよく、又は1つ又は複数のミニスロットであってもよいなど、本願実施例はこれに限定されない。
【0036】
任意選択で、1回の下り伝送機会の開始時間ユニットおよび/または終了時間ユニットは、完全な時間ユニット、例えば、完全な1つのサブフレーム、1つのスロットまたは1つのマイクロスロットなど、または部分的な時間ユニット、例えば、部分的なサブフレーム、部分的なスロットまたは部分的なマイクロスロットなどであり得、本願の実施例は、それらに限定されない
本願の実施例において、端末デバイスが上り伝送機会を取得するために使用するチャネルアクセスタイプ(又はチャネル検出方式)は、第1のチャネルアクセスタイプと第2のチャネルアクセスタイプとを含むことができ、第1のチャネルアクセスタイプは、単回検出( Clear Channel Assessment、CCA )として理解され、第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくCCAとして理解されることができる。
【0037】
任意選択で、いくつかの実施例において、第1のチャネルアクセスタイプのチャネル検出は、以下のプロセスを含む。
【0038】
端末デバイスは、信号を送信する前に、まず、免許不要スペクトル上の搬送波に対してTone-shotの長さのチャネル検出を行い、チャネル検出結果が空きであればLBT成功、すなわちチャネル検出が成功し、チャネル検出結果がチャネルビジーであればLBT失敗、すなわちチャネル検出が失敗する。任意選択で、Tone-shotの長さは、ネットワークデバイスが示すものでもよく、サービス優先度に応じて決定されるものでもよく、通信システムが規定するものでもよい。任意選択で、いくつかの実施例では、Tone-shotの長さは25マイクロ秒であり得る。
【0039】
すなわち、第1のチャネルアクセスタイプのチャネル検出では、1回のチャネル検出の結果、チャネルがビジーの場合にはチャネル検出が失敗し、1回のチャネルが空きの場合にはチャネル検出が成功する。
【0040】
任意選択で、いくつかの実施例において、第2のチャネルアクセスタイプは、競合ウィンドウに基づくチャネル検出であり、この競合ウィンドウのサイズは、チャネルアクセスパラメータのセットに対応するチャネルアクセス優先度に従って決定されてもよく、表1に示されるように、第2のチャネルアクセスタイプに従ってチャネル検出を行うとき、チャネルアクセス優先度に対応するチャネルアクセスパラメータに従ってチャネル検出を行ってもよい。なお、表1中のチャネルアクセス優先度の番号が小さいほど優先度が高いことを示す。任意選択で、チャネルアクセス優先度は、送信される信号の時間領域リソースの長さや、送信される信号の優先度に応じて決定されてもよい。
【0041】
任意選択で、いくつかの実施例において、第2のチャネルアクセスタイプのチャネル検出は、具体的には、以下のステップを含み、
S1において、カウンタのカウント値N = Ninitとし、ここでNinitは0からCWpの間に一様に分布する乱数であり、ステップS4を実行し、
S2において、Nがゼロよりも大きい場合、カウンタのカウント値に1を減算し、すなわちN = N-1とし、
S3において、チャネルに対して長さTsl (ここで、Tsl長さが9 us、すなわちCCAスロット長が9 us )のCCAスロット検出を行い、該CCAスロットが空っている場合、ステップS4を実行し、そうでない場合、ステップS5を実行し、
S4において、Nがゼロに等しい場合、チャネルアクセス手順を終了し、そうでない場合、ステップS2を実行し、
S5において、チャネルに対して、時間長さTd ( Td=16+mp*9(us))のCCAスロット検出を行い、このCCA検出の結果として、少なくとも1つのCCAスロットが占有されているか、または、全てのCCAスロットが空って、
S6において、チャネル検出結果がTd時間内に全てのCCAスロットが空いていれば、ステップS4を実行し、そうでない場合は、ステップS5を実行する。
【0042】
なお、この第2のチャネルアクセスタイプのチャネル検出では、チャネルアクセス手順が終了した時にチャネル検出が成功したとみなし、そうでない場合、チャネル検出が失敗したとみなし、チャネルが空っている場合のみでチャネル検出が成功したとみなすことでない。ここで、CWp及びmpは、サービス優先度に
【表1】
ここで、
がチャネルアクセス優先度
に対応するCW
pの最小値であり、
がチャネルアクセス優先度
に対応するCW
pの最大値であり、
がチャネルアクセス優先度
に対応する信号伝送が占用する可能な時間長さである。
【0043】
なお、本願の実施例において、チャネルアクセス優先度に対応するチャネルアクセスパラメータテーブルは、表1のように、既存のLTEシステムにおける下りチャネルアクセスのためのチャネルアクセスパラメータテーブルであってもよい。または、既存LTEシステムにおける上りチャネルアクセスのためのチャネルアクセスパラメータテーブルであってもよい。または、チャネルアクセスパラメータテーブルは、信号がサポートする伝送長に応じて新たに定義されたチャネルアクセスパラメータテーブルあってもよく、本願実施例はこれに限定されない。
【0044】
本願の実施例において、端末デバイスは、該端末デバイスの上り伝送のための第1の上り伝送機会とネットワークデバイスのその後の下り伝送のための第1の下り伝送機会との間の関連関係を示すために使用され得る第1の指示情報を決定する。さらに、端末デバイスは、上り伝送において第1の指示情報をネットワークデバイスに通知することができ、ネットワークデバイスは、この第1の指示情報に基づいて、第1の下り伝送機会と第1の上り伝送機会との関連関係を決定し、さらに、この関連関係に基づいて、第1の下り伝送機会の時間ユニットや、下り伝送前にチャネル検出を行う際に用いるチャネルアクセスタイプ等の情報を決定することができる。例えば、ネットワークデバイスが、関連関係に基づいて第1の上り伝送機会の時間ユニットを共有できると決定する場合、ネットワークデバイスを送信側とすると、チャネル検出を行わず、又は、短時間のチャネル検出(例えば、優先度の高い第2のチャネルアクセスタイプを採用する)を行って、下り伝送を行うことができ、信号の伝送遅延を低減するのに有利である。
【0045】
任意選択で、一例として、端末デバイスは、ネットワークデバイスにこの第1の指示情報を通知してもよく、具体的には、端末デバイスがネットワークデバイスに送信する上りメッセージに第1の指示情報が搬送され、例えば、端末デバイスがネットワークデバイスに送信するMSG1又はMSG3に第1の指示情報を搬送し、すなわち、MSG1又はMSG3を介して第1の指示情報を搬送し、又は、端末デバイスが他の上りメッセージ、上り信号、又は上りチャネル等を介してネットワークデバイスに第1の指示情報を通知してもよく、本願は、特に限定されない。
【0046】
任意選択で、別の実施例として、端末デバイスは、上りメッセージ、上り信号又は上りチャネルのリソースを送信することによって、第1の指示情報を暗黙的に指示することができ、例えば、端末デバイスは、MSG1をネットワークデバイスに送信することができ、MSG1送信の時間領域リソース、周波数領域リソース、及びコード領域リソースのうちの少なくとも1つによって、第1の指示情報を暗黙的に指示することができ、すなわち、MSG1送信の異なる時間領域リソース、周波数領域リソース、又はコード領域リソースは、異なる第1の指示情報を指示することができる。もちろん、端末デバイスは、他の方式でネットワークデバイスに第1の指示情報を指示してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0047】
なお、本願の実施例による上りチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル( PRACH、Physical Random Access CHannel )、物理上り制御チャネル( PUCCH、Physical Uplink Control CHannel )、物理上り共有チャネル( PUSCH、Physical Uplink Shared CHannel )などを含むことができ、本願はこれに限定されない。
【0048】
なお、本願の実施例の上り信号は、上り復調参照信号( DeModulation Reference Signal、DMRS )、サウンディング参照信号( Sounding Reference Signal、SRS )、位相追跡参照信号( Phase Tracking Reference Signal、PT-RS )などを含み得るが、本願はそれらに限定されない
任意選択で、いくつかの実施例において、この第1の指示情報が示す関連関係は、この第1の上り伝送機会の時間ユニットがこの第1の下り伝送機会の時間ユニットを含むかどうかを含む。
【0049】
すなわち、該関連関係は、該第1の上り伝送機会の時間ユニットを該第1の下り伝送機会に共有するかどうかを含む。
【0050】
任意選択で、端末デバイスは、第1の上り伝送機会のチャネル占有時間に基づいて、第1の上り伝送機会の時間ユニットを第1の下り伝送機会に共有するか否かを決定することができ、例えば、優先度の低いCCAで該第1の上り伝送機会が得られた場合、この第1の上り伝送機会の最大チャネル占有時間( Maximum Channel Occupation Time、MCOT )は、通常、長いものであり、この場合、端末デバイスは、第1の下り伝送機会に第1の上り伝送機会の時間ユニットを共有して使用できるとみなし、第1の指示情報により関連関係をネットワークデバイスに指示し、ネットワークデバイスは、この第1の指示情報を受信した後、その関連関係に基づいて第1の上り伝送機会の時間ユニットが第1の下り伝送機会の時間ユニットを含むとを決定し、すなわち、第1の上り伝送機会の時間ユニットは、第1の下り伝送機会に共有して使用することができ、この場合、このネットワークデバイスは、チャネル検出を行うことなく、又は、優先度の高いCCAのみ(すなわち短時間のチャネル検出)を行うだけで、該第1の上り伝送機会の時間ユニットで下り伝送を行うことができ、伝送遅延の低減に寄与する。
【0051】
任意選択で、いくつかの特定の実施例において、端末デバイスが該第1の上り伝送機会の時間ユニットを該第1の下り伝送機会に共有できると決定する場合、その関連関係は、第1の上り伝送機会と第1の下り伝送機会との間の共有情報をさらに含むことができる。限定ではなく例として、共有情報は、該第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、第1の上り伝送機会の時間ユニットと第1の下り伝送機会の時間ユニットとの間の時間間隔情報、第1の下り伝送機会の時間ユニットおよび該第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含み得るか、または該第1の下り伝送機会の時間ユニットまたはチャネルアクセスタイプを決定するために使用される他のに関連する情報を含み得るが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0052】
なお、ここで、第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプとは、第1の上り伝送機会を取得する際に用いられるチャネルアクセスタイプ、すなわち、第1の上り伝送機会がどのようなチャネル検出方式で取得されたものであるかを意味する。第1の下り伝送機会の時間ユニットは、ネットワークデバイスが下り伝送を行う時間領域位置を指してもよく、例えば、第1の下り伝送機会の開始時間ユニット又は時間窓などであり、これに対応して、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプ及び時間ユニットの意味は類似しており、ここで説明を省略する。
【0053】
任意選択で、いくつかの実施例において、第1の下り伝送機会の時間ユニットは、端末デバイスが第1の上り伝送機会の時間ユニットに従って決定されてもよく、例えば、端末デバイスは、第1の上り伝送機会の時間ユニットの一部を第1の下り伝送機会の時間ユニットとして決定してもよく、または、第1の上り伝送機会の時間ユニットと第1の下り伝送機会の時間ユニットとが一定の時間間隔を有し、端末デバイスは、第1の上り伝送機会の時間ユニットと時間間隔とに従って第1の下り伝送機会の時間ユニットを決定することができる。例えば、端末デバイスは、第1の上り伝送の開始時間ユニットの後の第1の時間間隔の時間ユニットを、第1の下り伝送機会の開始時間ユニットとして決定することができる。
【0054】
任意選択で、いくつかの実施例において、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプは、第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプに基づいて端末デバイスによって決定されてもよく、すなわち、端末デバイスは、第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプに基づいて、ネットワークデバイスが下り伝送する前にチャネル検出を行うために使用するチャネルアクセスタイプを決定してもよい。例えば、端末デバイスは、第2のチャネルアクセスタイプから第1の上り伝送機会を取得し、対応するチャネルアクセス優先度が低い場合には、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを第1のチャネルアクセスタイプと決定し、又は、第1のチャネルアクセスタイプを用いて第1の上り伝送機会を取得した場合には、下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを優先度の低い第2のチャネルアクセスタイプと決定することができる。
【0055】
任意選択で、いくつかの実施例において、ネットワークデバイスは、該関連情報に含まれる該第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプに基づいて、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプ又は時間ユニットを決定することができ、例えば、該第1の上り伝送機会が第2のチャネルアクセスタイプに基づいて取得され、且つ、対応するチャネルアクセス優先度が低い場合、該ネットワークデバイスは、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを第1のチャネルアクセスタイプとして決定し、又は、該第1の下り伝送機会が該第1の上り伝送機会の時間ユニットを共有すると決定し、即ち、第1の下り伝送機会の時間ユニットが第1の上り伝送機会の時間ユニットを含み、又は、該第1の上り伝送機会が第1のチャネルアクセスタイプを利用して取得される場合、該ネットワークデバイスは、下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを優先度の低い第2のチャネルアクセスタイプとして決定してもよい。
【0056】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記端末デバイスは、この第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプまたはチャネルアクセス優先度情報に従って、第1の指示情報によって示される内容を決定し得る。
【0057】
例えば、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプが第2のチャネルアクセスタイプであり、チャネルアクセス優先度が予め設定された優先度閾値よりも低い場合、端末デバイスは、第1の上り伝送機会の時間ユニットを第1の下り時間ユニットに共有して使用できると見なし、従って、端末デバイスは、第1の指示情報が、下り伝送のための第1の下り伝送機会の時間ユニット及び/又は第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプを示すと決定し、ネットワークデバイスは、第1の指示情報に従って第1の上り伝送機会の共有を行うことができ、信号の伝送遅延を低減するのに有利である。または、前記端末デバイスは、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプが第2のチャネルアクセスタイプであり、チャネルアクセス優先度が予め設定された優先度しきい値より高い場合、前記第1の指示情報が、前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、またはチャネルアクセス優先度情報を示すと決定する。
【0058】
上記実施例では、第1の指示情報は端末デバイスが決定したものであり、端末デバイスは、上り伝送を行う前に、第1の指示情報を決定してもよく、さらに、端末デバイスの上り伝送機会とネットワークデバイスのその後の下り伝送機会との間の関連関係をネットワークデバイスに通知してもよく、これにより、ネットワークデバイスは、この関連関係に基づいて、上り伝送機会の共有が可能な場合に適切な上り伝送機会の共有を行い、信号の伝送遅延の低減に寄与し、この上り伝送機会の共有をランダムアクセス手順に適用する場合にランダムアクセスの遅延の低減に寄与し、ユーザ体験の向上に寄与することができる。
【0059】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記端末デバイスが第1の指示情報を決定することは、
前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにより送信された第2の指示情報を受信し、前記第2の指示情報が上り伝送のための上り伝送機会と下り伝送のための下り伝送機会との関連関係を示すことと、
前記第2の指示情報を前記第1の指示情報として決定することとを含む。
【0060】
なお、この実施例において、該第1の指示情報は、端末デバイスがネットワークデバイスからの第2の指示情報に基づいて決定し、例えば、該第2の指示情報は、該端末デバイスがどのチャネルアクセスタイプを利用してチャネル検出を行って該第1の上り伝送機会を取得することを指示し、又は、該第2の指示情報は、該第1の上り伝送機会を第1の下り伝送機会に共用するかどうかを指示し、又は、該端末デバイスが上り伝送機会の共有を許可するかどうかを指示する。
【0061】
任意選択で、いくつかの実施例において、該第2の指示情報は、該ネットワークデバイスにより物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCHコマンド(order)を介して送信し、該PDCCH orderは、端末デバイスが非競合に基づくランダムアクセス手順を開始するように制御するために使用される。
【0062】
すなわち、本願の実施例において、該端末デバイスが開始する自律的な上り伝送は、競合に基づくランダムアクセスであってもよく、又はネットワークデバイスがトリガする非競合に基づくランダムアクセスであってもよく、上記ランダムアクセス手順において、端末デバイスは、第1の指示情報をネットワークデバイスに送信し、端末デバイスの上り伝送機会とネットワークデバイスのその後の下り伝送機会との間の関連関係をネットワークデバイスに通知してもよく、これにより、ネットワークデバイスは、この関連関係に基づいて適切な上り伝送機会の共有を行うことができ、ランダムアクセスの遅延を低減することができる。
【0063】
本願の実施例に係る信号伝送方法は、端末デバイスから
図2を参照して詳細に説明したが、ネットワークデバイスから
図3を参照して詳細に説明する。ネットワークデバイス側の説明と端末デバイス側の説明は、互いに対応しており、同様の説明は、上記を参照してもよく、重複を避けるためにここで説明を省略する。
【0064】
図3は本願の他の実施例における信号伝送方法300のフローチャートであり、該方法300は、
図1に示す通信システムにおけるネットワークデバイスにより実行され、
図3に示すように、該方法300は、以下のステップを含み、
S310において、ネットワークデバイスが、端末デバイスにより送信された、上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示す第1の指示情報を受信し、
S320において、前記ネットワークデバイスが前記第1の指示情報に基づいて、下り伝送のための第1の下り伝送機会を決定する。
【0065】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係は、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットが前記第1の下り伝送機会の時間ユニットを含むかどうかを含む。
【0066】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、ここで、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
任意選択で、いくつかの実施例において、該関連情報が該第1の上り伝送機会の時間ユニット及び該時間間隔下りを含み、該ネットワークデバイスは、該第1の上り伝送機会の時間ユニット及び該時間間隔に基づいて、下り伝送の時間ユニットを決定することができる。例えば、該ネットワークデバイスは、該第1の上り伝送の開始時間ユニットの後の第1の時間間隔の時間ユニットを第1の下り伝送機会の開始時間ユニットとして決定する。
【0068】
任意選択で、いくつかの実施例において、関連情報が第1の上り伝送機会が使用されるチャネルアクセスタイプを含む場合、すなわち、端末デバイスがどのチャネルアクセスタイプを用いてチャネル検出を行うかによって、第1の上り伝送機会を取得する。ネットワークデバイスは、第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプに基づいて、ネットワークデバイスが下り伝送機会を取得するために使用するチャネルアクセスタイプを決定することができ、例えば、第1の上り伝送機会が第2のチャネルアクセスタイプに基づいて取得され、対応するチャネルアクセス優先度がより低い場合、ネットワークデバイスは、第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを第1のチャネルアクセスタイプとして決定することができ、又は、第1の上り伝送機会が第1のチャネルアクセスタイプを使用して取得される場合、ネットワークデバイスは、下り伝送機会のチャネルアクセスタイプを優先度がより低い第2のチャネルアクセスタイプとして決定することができる。
【0069】
すなわち、優先度の低いCCAを介して第1の上り伝送機会が取得される場合、上り伝送機会のMCOTが長くなり、この場合、該ネットワークデバイスは、この第1の上り伝送機会の時間ユニットを共有することができ、これにより、該ネットワークデバイスは、チャネル検出を行うことなく、直接下り伝送を行うことができ、又は、優先度の高いCCAを行って下り伝送機会を取得することもでき、伝送遅延の低減に寄与する。
【0070】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信された第1の指示情報を受信することは、
前記ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信することを含み、ここで、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうちの少なくとも1つが、前記第1の指示情報を示すために使用される。
【0071】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信された第1の指示情報を受信することは、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたランダムアクセスのためのメッセージ3 MSG 3を受信することを含み、前記MSG3に前記第1の指示情報が搬送される。
【0072】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに第2の指示情報を送信することを含み、前記第2の指示情報が上り伝送のための上り伝送機会と下り伝送のための下り伝送機会との関連関係を示し、前記第2の指示情報は、前記端末デバイスが前記第1の指示情報を決定するために使用される。
【0073】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに第2の指示情報を送信することは、
前記ネットワークデバイスが物理下り制御チャネルPDCCHコマンドを介して前記端末デバイスに前記第2の指示情報を送信することを含む。
【0074】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記PDCCHコマンドは、前記端末デバイスが非競合に基づくランダムアクセス手順を開始するように制御するために使用される。
【0075】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする。
【0076】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である。
【0077】
本願の方法の実施例が
図2~
図3に関連して上記で詳細に説明され、本願の開示の装置の実施例が
図4~
図8に関連して以下で詳細に説明されるが、装置の実施例と方法の実施例とは互いに対応し、同様の説明は方法の実施例を参照し得る。
【0078】
図4は本願の実施例における端末デバイス400のブロック図である。
図4に示すように、該端末デバイス400は、決定モジュール410と通信モジュール420を備え、
決定モジュール410は、第1の指示情報を決定するように構成され、前記第1の指示情報が上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示し、
通信モジュール420は、前記第1の上り伝送機会に対応する時間ユニットにおいてネットワークデバイスに前記第1の指示情報を送信するように構成される。
【0079】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係は、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットが前記第1の下り伝送機会の時間ユニットを含むかどうかを含む。
【0080】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、ここで、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール420は、具体的に、
前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成され、ここで、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうちの少なくとも1つが、前記第1の指示情報を示すために使用される。
【0082】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール420は、さらに、
前記ネットワークデバイスにランダムアクセスのためのメッセージ3 MSG 3を送信するように構成され、前記MSG3に前記第1の指示情報が搬送される。
【0083】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール420は、さらに、前記ネットワークデバイスにより送信された第2の指示情報を受信するように構成され、前記第2の指示情報が上り伝送のための上り伝送機会と下り伝送のための下り伝送機会との関連関係を示し、
前記決定モジュール410は、さらに、前記第2の指示情報を前記第1の指示情報として決定するように構成される。
【0084】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール420は、さらに、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスにより物理下り制御チャネルPDCCHコマンドで送信された前記第2の指示情報を受信するように構成される。
【0085】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記PDCCHコマンドは、前記端末デバイスが非競合に基づくランダムアクセス手順を開始するように制御するために使用される。
【0086】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする。
【0087】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である。
【0088】
具体的には、該端末デバイス400は、上記方法200で説明した端末デバイスに対応(例えば、構成又はそれ自体で)することができ、且つ、該端末デバイス400における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法200で端末デバイスが実行する各動作又は処理手順を実行するために使用されるが、ここでは、簡潔のため、その詳細な説明は省略する。
【0089】
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図5のネットワークデバイス500は、通信モジュール510及び決定モジュール520を備え、
通信モジュール510は、端末デバイスにより送信された第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報が上り伝送のための第1の上り伝送機会と下り伝送のための第1の下り伝送機会との関連関係を示し、
決定モジュール520は、前記第1の指示情報に基づいて、下り伝送のための第1の下り伝送機会を決定するように構成される。
【0090】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係は、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットが前記第1の下り伝送機会の時間ユニットを含むかどうかを含む。
【0091】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記関連関係が前記第1の上り伝送機会と前記第1の下り伝送機会との関連情報を含み、ここで、前記関連情報は、前記第1の上り伝送機会のチャネルアクセスタイプ、前記第1の上り伝送機会の時間ユニットと前記第1の下り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔情報、前記第1の下り伝送機会の時間ユニット、及び前記第1の下り伝送機会のチャネルアクセスタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0092】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール510は、具体的に、端末デバイスにより送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成され、ここで、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうちの少なくとも1つが、前記第1の指示情報を示すために使用される。
【0093】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール510は、具体的に、前記端末デバイスにより送信されたランダムアクセスのためのメッセージ3 MSG 3を受信するように構成され、前記MSG3に前記第1の指示情報が搬送される。
【0094】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール510は、さらに、前記端末デバイスに第2の指示情報を送信するように構成され、前記第2の指示情報が上り伝送のための上り伝送機会と下り伝送のための下り伝送機会との関連関係を示し、前記第2の指示情報は、前記端末デバイスが前記第1の指示情報を決定するために使用される。
【0095】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記通信モジュール510は、さらに、
物理下り制御チャネルPDCCHコマンドを介して前記端末デバイスに前記第2の指示情報を送信するように構成される。
【0096】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記PDCCHコマンドは、前記端末デバイスが非競合に基づくランダムアクセス手順を開始するように制御するために使用される。
【0097】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の下り伝送機会の時間ユニットと前記第1の上り伝送機会の時間ユニットとの時間間隔を第1の時間間隔とする。
【0098】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の時間間隔は、前記第1の指示情報で示し、又は、予め定義された時間間隔である。
【0099】
具体的には、該ネットワークデバイス500は、上記方法300で説明されたネットワークデバイスに対応(例えば、構成又はそれ自体であってもよい)することができ、且つ、該ネットワークデバイス500における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法300でネットワークデバイスにより実行される各動作又は処理手順を実行するために使用されるが、ここでは、詳しい説明を省略する。
【0100】
図6は、本願の実施例に係る通信デバイス600の構成図である。
図6に示す通信デバイス600は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ610を有する。
【0101】
任意選択で、
図6に示されるように、通信デバイス600は、メモリ620をさらに含み得る。プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実施する。
【0102】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610とは独立した1つの別個の部品であってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0103】
任意選択で、
図6に示すように、通信デバイス600は、プロセッサ610が他のデバイスと通信するように制御することができる、具体的には、他のデバイスに情報又はデータを送信するか、又は他のデバイスによって送信された情報又はデータを受信することができる、送受信機630を更に含むことができる。
【0104】
送受信機630は、送信機および受信機を含み得る。送受信機630は、1つ以上の数のアンテナをさらに含むことができる。
【0105】
任意選択で、通信デバイス600は、具体的に、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスにより実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0106】
任意選択で、通信デバイス600は、具体的に、本願の実施例の移動端末/端末デバイスであってもよく、本願の実施例の様々な方法において端末デバイスにより実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0107】
図7は、本願の実施例におけるチップの概略構成図である。
図7に示されるチップ700は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実行することができるプロセッサ710を含む。
【0108】
任意選択で、
図7に示されるように、チップ700は、メモリ720をさらに含むことができる。プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0109】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710とは独立した別個の部品であってもよく、プロセッサ710に集積されていてもよい。
【0110】
任意選択で、このチップ700は、入力インターフェース730をさらに含むことができる。プロセッサ710は、入力インターフェース730を制御して他のデバイスまたはチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイスまたはチップによって送信された情報またはデータを取得してもよい。
【0111】
任意選択で、このチップ700は、出力インターフェース740をさらに含み得る。プロセッサ710は、出力インターフェース740を制御して、他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0112】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔にするためにここでは詳しい説明を省略する。
【0113】
任意選択で、チップは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔にするためにここでは詳しい説明を省略する。
【0114】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある
図8は、本願の実施例における通信システム900のブロック図である。
図8に示すように、通信システム900は、端末デバイス910と、ネットワークデバイス920とを有する。
【0115】
ここで、該端末デバイス910は、上記方法のうち端末デバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用され、該ネットワークデバイス920は、上記方法のうちネットワークデバイスによって実現される対応する機能を実現するために使用され、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0116】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施例のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0117】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read-Only Memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0118】
なお、上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synch link DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0119】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0120】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0121】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスによって実現される対応するフローを実行させるが、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0122】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。
【0123】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0124】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0125】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0126】
任意選択的に、コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0127】
任意選択的に、コンピュータプログラムは、本願の実施例に係る移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータに、本願の実施例に係る各方法のうち移動端末/端末デバイスで実現される対応するフローを実行させてもよく、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0128】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0129】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0130】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0131】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0132】
また、本願の各実施態様における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよく、各部は、物理的に別個に存在してもよく、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0133】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本願の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本願の様々な実施例に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0134】
以上、本願の具体的な実施例を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。